兄「10年ぶりの我が家・・・」back

兄「10年ぶりの我が家・・・」


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1:
兄「あんまり記憶に無いが、妹がいたんだよな」
兄「俺が覚えてないんだ。向こうなんて兄が居た事すら覚えてないだろうな」
兄「自分の家はおろか日本に帰るのが久しぶりだっていうのに」
兄「・・・行くか」
5:
実家
妹「今日は兄さんが帰ってくる日ですね」
妹「10年前にお父さんに連れられて以来、一度も会ったことが無かった兄さんが」
妹「うまく。。。やっていけるでしょうか・・・」
ピンポーン
妹「!!」
ガチャッ
兄「変わってないな」
妹「あ・・・えっと、こんにちは」
6:
兄「(何を話せばいいんだ・・・?ただいま、でいいのか?)」
妹「えっと・・・おかえり、なさい」
兄「・・・ただいま」
妹「・・・」
兄「・・・」
妹「えっと・・・お母さんはお出かけしてるので、中にどうぞ」
兄「(覚えてる訳ないか)」
妹「えっと・・・」
兄「あぁ、ありがとう」
妹「いえ・・・」
9:
兄「それにしても・・・」
妹「!」
兄「??」
妹「あ、いえ、なんですか?」
兄「日本って国は、こんなものだったか?」
妹「??」
兄「あぁいや、なんでもない」
妹「あの・・・お茶、だしますね」
兄「(完全にお客様だな・・・覚えてるわけもないし、しかたないか)」
10:
妹「10年ぶりの兄さん・・・ちょっとかっこよくなってました・・・」
妹「でも・・・あんまり話さなくなりました・・・私の事、覚えてないのでしょうか・・・」
妹「覚えてないのか・・・なんて、怖くて聞けませんし・・・」
兄「テレビ・・・こんなにチャンネルがあるものなんだな・・・」
妹「え?」
兄「あぁ、いや、テレビ、たくさんチャンネルがあるんだな、と思ってね」
妹「昔からこのくらいだったと思いますよ?」
兄「そういわれると・・・そうだったかな?」
妹「そうですよ。ふふ、変な兄さんです」
11:
兄「俺の事・・・」
妹「え?」
兄「おぼえて・・・居るのか?」
妹「えっと・・・」
兄「あぁ、いや、良いんだ。お互い小さかったからな」
妹「お、覚えてますよ」
兄「ほんとに・・・?」
妹「はい。兄さんがよくおねしょをしてお母さんと一緒に寝た事だとか」
兄「!?」
妹「お父さんの大事にしてた湯飲みをおもちゃの剣を振り回して割ってしまい」
兄「あぁ・・・よく覚えてるな」
妹「兄さんは、あの頃とはちょっと変わりました」
兄「お前も変わったな」
12:
妹「え?」
兄「綺麗になった」
妹「!?」
兄「母さんに似てきたしな」
妹「妹を褒めてもなんにも出ませんよ?」
兄「日本・・・いや、ここは変わらないな」
妹「兄さんが居た国は・・・えっと、どうだったんですか?」
兄「普通だよ。ただ、ちょっと・・・」
妹「ちょっと?」
兄「いや、まあ、あれだな。お茶を貰ってもいいかな?」
妹「はい」
13:
その夜
兄「俺の部屋か」
兄「あんまり・・・変わってないのか?」
兄「その割には綺麗だ。掃除はしてくれてたのか」
妹「思ったより、ちゃんと話せました」
妹「兄さん・・・」
小さい頃の写真を見つめる妹
妹「ふふ・・・あの頃の、面影はちゃんと残ってますね」
兄「明日からは学校に行く事になると聞いているしな」
兄「それにしても・・・日本語、忘れてなくて良かった」
14:
翌朝の教室
先生「えーであるからして、中途半端な時期ではあるが、転校生を紹介する」
先生「兄君だ。」
兄「よろしくお願いします」
女「ねえねえ、ちょっとかっこよくない?」
女「だよね?ちょっとクールっぽいのが良い感じ?」
男「ちっ」
男「イケメンなんて死ねばイイのに」
男「転校生は女子に騒がれる。※ただし、イケメンに限る」
16:
お昼
ヤンキー「おい、転校生!」
兄「??」
ヤンキー「お前、なに調子乗ってんだよ!」
兄「へえ」
ヤンキー「なんだよ!」
兄「その髪型、10年前の不良も同じだったな。まだ流行ってるのか?」
ヤンキー「!?ば、バカにしやがって!」
兄「別にバカにしたつもりはないんだけどな・・・」
女子「やめなさいよ!」
ヤンキー「げ、委員長」
委員長「ちょっとあんた!また停学になりたいの!?」
ヤンキー「ちっ、命拾いしたな!」
17:
委員長「転校生君、大丈夫?」
兄「?」
委員長「なにかされなかった?されたなら、先生に言わないと」
兄「あぁ、大丈夫。あの髪型ってまだ流行ってたんだな」
委員長「そういえば・・・海外に居たんですって?」
兄「あぁ、10年前に父親とね」
委員長「へぇ、それで。お父さんと帰ってきたんだ?」
兄「・・・親父は、死んだから、俺一人で。ね」
委員長「・・・ごめんなさい」
兄「別に謝る事はないさ。人はいつか、死ぬんだ。別に悲しむような事じゃない」
18:
放課後
兄「さて・・・ん?」
妹「兄さん」
兄「どうした?」
妹「また、学校で苛められて居ないかと思って」
兄「俺、学校で苛められてたか?」
妹「覚えてないんですか?」
兄「まあ、ここでは苛められてないから大丈夫だ」
妹「夕飯の買い物に行くのですが、良かったら一緒に行きませんか?」
兄「虐めか・・・懐かしい単語だな・・・」
妹「兄さん?」
兄「あぁ、行こうか」
19:
夕飯後
妹「今日もお母さん、帰ってくるの遅いみたいです」
兄「そうか」
妹「えっと・・・」
兄??」
妹「兄さんが家を出てからの事、聞いてもいいですか?」
兄「俺の事なんて聞いても楽しくないよ」
妹「そんな事無いです」
兄「それより、お前はどうなんだ?」
妹「私?」
兄「聞かせてくれよ」
妹「はい♪」
20:
妹「兄さんがお父さんとお仕事で海外に行ってからは、ずっとお母さんと二人でした」
妹「でも、寂しく無かったですよ。お母さんはいつもアイスを買ってくれるし」
兄「お前、昔からアイス好きだったよな」
妹「今でも好きですよ♪」
兄「それでさっきの買い物、俺の顔ちらちら見ながらアイス大量に入れてたのか」
妹「ちゃ、ちゃんと兄さんの分も入ってます!」
兄「それはどうも」
妹「あ、でも、アズキのは私のですからね!」
兄「・・・分かったよ」
妹「ではさっそく♪」
27:
その夜
兄「さて・・・日本に帰ってきたのは勉強をするためなんだ」
兄「父さんの意思を継ぐ為には・・・」
コンコンッ
妹「あの」
兄「・・・・?」
妹「明日、もし良かったら、お買い物・・・一緒に行きませんか?」
兄「あぁ、、、そうだな。行こうか」
妹「ありがとうございます!では、おやすみなさい」
兄「・・・」
妹「兄さん?」
兄「あぁ・・・おやすみ」
29:
兄「おやすみ・・・か」
兄「なんか、向こうの国居た頃が、夢の中の世界に見える・・・なんて」
兄「現実はあっちで・・・こっちが夢の世界なのかも」
兄「いつか醒めるなら・・・もう少しだけ、あいつの顔を見ていたい気がするのは」
兄「日本に居た頃の、記憶がそうさせるのか・・・」
妹「時々・・・とても暗い表情をするのは・・・何か辛い事があったのでしょうか・・・」
妹「明日は、兄さんのために楽しんでもらわないと」
妹「そのために、私特製デートコース秘密手帳を使う時がやってきました」
30:
翌日の朝
兄「くそ・・・やめてくれ・・・」
ガバッ←起き上がる音だよ
兄「ここは・・・夢・・・どっちが・・・」
妹「あ、兄さん、起きて・・・どうしました?凄い顔色が悪いです」
兄「あぁ、いや、なんでもないんだ」
妹「体調が悪いのですか?今日は家でゆっくりしますか?」
兄「いや、大丈夫だ。出かけるまでに少し時間あるか?」
妹「はい、まだ出かけるには早いですから」
兄「分かった。少し汗を流して・・・風呂、入ってもいいよな?」
妹「??いいですよ。あ、じゃあ、沸かしてきますので、ちょっとまっててください」
31:
妹「お風呂に入るのに、許可が必要なんでしょうか・・・?」
妹「あ、お弁当作らないと!」
お風呂場
兄「そうか・・・水も使い放題・・・か」
兄「と言っても・・・向こうにいた癖で出来るだけ水を使わないように入ろうとしてしまう」
兄「というより・・・この暮らしに慣れてしまわないようにしないとだめ・・・だよな」
兄「父さんと同じようになるには・・・この世界は幸せすぎる・・・」
台所
妹「ふんふ?ん♪兄さん、ハンバーグが好きでしたが。今も好きでしょうか?」
妹「兄さんの喜ぶ顔・・・きっと笑ったら、あの頃と変わらないはずです♪」
32:
妹「兄さん、そろそろ行きますか?」
兄「あぁ、ジャンプってまだやってたんだな」
妹「あぁ、それ、母さんが買ってきたんですけどね。結構面白いですよ」
兄「10年も続いてる漫画があるなんて凄いな」
妹「そうですね。さ、行きましょう♪」
兄「そうだな」
某渋谷あたり
ワイワイガヤガヤ←雑踏の音
妹「やっぱり休みは一杯人が居ますね」
兄「そうだ・・・な」
妹「どうしま・・・大丈夫ですか?顔色が」
兄「あぁいや、大丈夫だ」
妹「でも・・・」
兄「ほら、買い物行くんだろ?」
33:
公園
妹「さ、お弁当を食べます♪」
兄「へぇ」
妹「どうぞ♪」
兄「ん・・・美味いな」
妹「ほんとですか?お母さんに教えてもらってるんですけど、なかなか良く出来なくて」
兄「いや、美味しいよ。こんな美味しいものを食べたのは日本に居た頃以来だ」
妹「そんな、褒めても何も出ませんよ♪」
兄「はは、お世辞じゃないよ。日本から離れるのが恋しくなるほどに・・・」
妹「え?」
兄「いや、なんでもない。全部食べても?」
妹「はい♪」
35:
ヤンキー「おうおう!!」
兄「・・・お前か」
ヤンキ友「なんだ?知り合いか?」
ヤンキ「おう、こいつ俺のクラスなんだけど、生意気なんだよ!」
ヤンキ友「そうだな!こいつこんな可愛い子連れやがって!」
ヤンキ「なあなあ、俺にも紹介してくれよ」
妹「兄さん・・・」
兄「可愛い子と知り合いになりたいなら、その辺に歩いてる人にでも声をかけて濃いよ」
ヤンキ「ああん!?お前、生意気なんだよ!!」
ナイフを取り出すヤンキ友
ヤンキ友「おい、調子にのってんじゃねえぞ!」
妹「に・・・にいさん・・・」
兄「そのナイフで何をしたいんだ?」
36:
ヤンキ友「くくっ俺のナイフが血を欲してるぜ!!」
兄「・・・」
ヤンキ「なんだ?怖くなって何にも居得ないのか?」
兄の服の裾を握る妹
妹「(兄さん)」
ヤンキ友「ちっ!いちゃつきやがって!」
ヤンキ友「ちょっと痛い目見ないとわからないようだな!!!」
ヤンキ「あ、おい、ほんとに刺すな・・・」
ナイフを振り回すヤンキ友
ヤンキ友「あっ」
転ぶヤンキー
ヤンキ「お、おい!だいじょうぶか!」
兄「何がしたいんだ・・・」
37:
妹「兄さん・・・」
兄「ほら、お弁当片付けて行こう」
ヤンキ「おい・・・おい、どうした・・・!?」
妹「に・・・兄さん・・・」
腹にナイフが刺さってるヤンキ友
ヤンキ「お・・・おい!やべえよこれ!なんだこれ!」
ヤンキ友「いてえ・・・いてええよぉ!」
ヤンキ「お、お、、、おい!どう住んだよこれ!どうすりゃいいdんふぁdslfkh」
兄「あわてるなよ。これくらいで」
ヤンキ「でもお前!腹にナイフ刺さっちゃってんだぞ!」
妹「に・・・」
兄「お前、それで俺の事殺すつもりだったんだろ?それがお前になっただけじゃないか?」
38:
ヤンキ「な・・・何言ってんだよ!殺すわけ無いだろ!」
兄「そうなのか?」
妹「に、兄さん、救急車!救急車呼ばないと!」
兄「大丈夫だよ、運のいい事に急所には刺さってないし」
腹を触る兄
ヤンキ兄「いてぇ!!!」
兄「幸いな事に、内臓も傷つけてない。まあ、ちゃんと見てやら無いとだめだろうけど」
兄「2,3時間、このままにしておいても死なないよ。ナイフを抜かな」
ヤンキ「これか!このナイフが痛いんだな!?今抜いてやるぞ!」
ナイフを抜くヤンキ
ヤンキ友「ああああああ!!!」
妹「に・・・」
気を失う妹
兄「お前は何をやっているんだ・・・」
40:
ヤンキ「血が!血が止まらない!!!」
兄「そりゃ止まらないだろう」
ヤンキ「なんでお前そんなに冷静なんだよ!!どうすんだよ!お前のせいだぞ!」
兄「人の生死を人の所為にしてたら、やっていけない」
ヤンキ「なにいってんだよ!」
兄「ったく。お前服脱げ」
ヤンキ「え?」
兄「んで、救急車呼んで来い」
ヤンキ「え?え??」
兄「早くしろ!!」
ヤンキ「はい!!」
41:
病院
ヤンキ「そわそわ・・・そわそわ」
兄「落ち着けよ・・・」
ヤンキ「あいつ・・・死なないかな・・・」
兄「死んだらそれだ出だったって事だろ。たいした事じゃない」
ヤンキ「お前!!」
妹「ん・・・」
兄「起きたか?どうだ?気分悪くないか?」
妹「ちょっと、、、気持ち悪いです」
兄「どれ・・・」
妹「兄さん・・・顔近いです・・・」
兄「倒れたときに、頭を打ったかも知れないからな。見る限り大丈夫そうだが、一応、撮ってもらうか」
妹「え?」
兄「日本ならそれなりの設備を持ってるだろうしな」
42:
医者「もう大丈夫です」
ヤンキ「良かった・・・」
医者「ナイフを抜いてしまったのが痛かったですが、その後の応急処置が良かったですね」
ヤンキ「あいつがした応急処置が・・・」
医者「致命的な部分をすり抜けて刺さっていた事も幸いしていますので、すぐに退院できますよ」
ヤンキ「先生・・・ありがとうございます!」
医者「いえいえ、ほぼ応急処置で済んでいました。私は縫合をしたくらい」
医者「お礼ならそのお友達に」
ヤンキ「あいつ・・・なにものなんだ」
43:
兄「大丈夫そうだな」
妹「はい♪」
ヤンキ「おい!」
兄「??」
ヤンキ「すまねぇ・・・あいつに代わって礼をいっとく」
兄「元はと言えば、お前の友達が出したナイフで自分を勝手に刺したんだからな」
兄「自業自得を俺に治させたんだ。礼くらいは当然だな」
ヤンキ「ちっ!むかつく野郎だ」
妹「兄さん・・・」
兄「お前、この日本に居るのにナイフなんて必要ないだろう?まあ、別に俺には関係ないが」
ヤンキ「・・・お前、何者なんだ?」
兄「お前はその問いに答えられる術を持ってるのか?さ、帰るか」
妹「あ、はい」
44:
帰り道
妹「兄さん」
兄「今日は悪かったな。俺のクラスメイトが余計な事しなければ」
妹「いえ・・・」
妹「お父さん」
兄「え?」
妹「お父さんのお仕事・・・」
兄「あぁ」
妹「兄さんもお医者さんになりたいのですか?」
兄「父さんは志半ばにして死んだ。しかも、それは俺の所為で。だ」
兄「父さんがやりたかった夢を俺は継ぎたい。そのために帰ってきたんだ」
妹「お医者さんならここでも出来ます」
兄「人は物事を絶対的なものさしで見る事は出来ないからな」
妹「??」
46:
兄「今よりも幸せか、不幸せか」
兄「日本はほんとにいい国だと思う」
妹「だったら・・・」
兄「あの世界に10年も居ると、それが普通になっちまう」
兄「いつどこで誰がどれだけ死んでも、それを日常として受け入れざる得ない世界だ」
兄「国境なき医師団ですら入国できないような内紛の激しい地域での医療活動」
兄「父さんが目指した夢。助けられるはずの人が死んでいく世界をなくす事」
妹「でも、兄さん一人じゃ・・・」
兄「一人じゃないよ。向こうの国で、たくさんの見方がまだ頑張ってる」
妹「すぐに出て行っちゃうのですか?」
兄「その見方に仮にも医師免許を持ってないと仕事はさせられないって言われてね」
兄「免許なんてすぐ取れると思ったんだけど。。。思ったより長くなりそうだ」
47:
兄「でも俺は、絶対に父さんの夢を諦めたくないから」
妹「でも・・・」
兄「大丈夫。しばらくはお前の世話になると思うから、よろしくな」
妹「はい・・・」
兄と妹の再開編。終了です。
一区切りつくまでかけたのも読んでくれて、支援してくれた人たちのおかげ!
ありがとう!!!
58:
学校
兄「結構・・・難しいな・・・」
委員長「どう?学校にはなれた?」
兄「日本の授業は難しいな」
委員長「そう?まあ、一応進学校だしね。でも、編入試験受かったんならあんたも頭いいんじゃないの?」
兄「勉強は父さんに教えてもらっていただけで学校はまともに出ていないけどな」
委員長「え・・・?」
兄「外国語なら得意なんだけど・・・英語しか授業にないんだよな」
委員長「さすが帰国子女」
兄「そうでもないよ。しゃべれないと色々不便だから覚えてるだけだ」
委員長「またまたー謙遜しちゃって♪」
兄「言葉が分からないだけで殺される事もあるからな・・・」
委員長「??」
兄「あぁいや、なんでもないよ」
59:
お昼の屋上
兄「何処の空も同じだと思っていたけど」
兄「この空もあの空と繋がってるのか・・・」
??「あ?!?」
兄「??」
女「ボクの特等席!」
兄「ここ?」
女「そう!ボクがお昼を食べるときはいつもそこなのだ♪」
兄「そっか。悪かったね、今どくk」
女「いいっていいって♪特等席は分かち合わないとね♪」
隣に座る女
女「私は、女。よろしく♪キミはうわさの転校生クン?」
60:
兄「うわさ・・・?」
女「イケメンの転校生クンが来たって噂♪」
兄「へ、へえ・・・」
女「ふむふむ・・・」
兄「な・・・なに?」
女「いや?イケメンだねぇ!!」
背中を叩く女
兄「あ・・・ありがとう」
女「あ、ボクのお弁当ちょっと食べる?」
兄「あぁ、いや、俺は」
女「パンだけじゃおっきくなれないぞ!ほら、玉子焼きあげる♪」
61:
兄「ふぅ・・・あのテンションは苦手だな・・・」
ヤンキ「!?」
兄「ん??」
ヤンキ「・・・お・・・」
兄「お?」
ヤンキ「お・・・おはよう・・・」
歩き去るヤンキ
兄「もう、午後の授業が始まるのだけど・・・まあ、いいか」
放課後
委員長「あ、兄、ちょうど良い所に」
兄「??」
委員長「ちょっと、この資料を運ぶの手伝って」
兄「これ、一人で運ぶつもりだったのか?」
委員長「まったく、か弱い女性捕まえて、無茶な事言うわよねぇ」
63:
兄「ふぅ、これで終わりか」
委員長「ごめんね?手伝ってもらっちゃって」
兄「気にするなよ。同じ・・・」
委員長「??」
兄「クラスメイト・・・だろ」
委員長「あんた・・・クラスメイトって言うの恥ずかしがったでしょ?」
兄「!?」
委員長「あはは♪可愛い所あるのね♪」
ガタッ
委員長「??物音?」
委員長「・・・先生!?」
65:
先生「あぁ・・・お、おなかが・・・!!」
おなかを抱えて倒れる先生
委員長「先生!?ちょっと・・・ええ!どうするの!?先生!!先生!!」
兄「ちょっとどいて」
委員長「兄?」
おなかを触る兄
先生「!!!」
兄「ブルンベルグ徴候に、筋性防御も弱いが出てるか・・・」
委員長「え??ええ??」
兄「救急車呼んで」
66:
委員長「え??あ、ええ??」
手を握る兄
兄「落ち着いて、自分の出来る事をしないと」
委員長「兄・・・」
兄「ほら・・・君がこの人を助けるんだ」
委員長「分かった!まってて!」
67:
職員室
先生「今、連絡が入った。どうやら盲腸だったようだ」
委員長「もう・・・ちょう?」
先生「早くに処置が出来たおかげですぐに退院も出来るそうだよ」
委員長「なんだぁ?盲腸かぁ?びっくりしたぁ」
兄「虫垂炎、腹膜炎とも言うけど、急性腹膜炎は命にかかわる病気なんだ」
委員長「!?」
兄「委員長があわてないで、ちゃんと動いてくれたおかげで先生は助かったといってもいいんだよ」
先生「そうだぞ。お医者さんも早く救急車を良かったといってたいぞ」
兄「多分、あの触診からするとだいぶ我慢してたんじゃないかと思うしね」
先生「お前、詳しいんだな」
兄「いえ、では、俺は帰ります」
委員長「あ、じゃあ、私も。これで失礼します」
69:
帰り道
委員長「はぁ?今日はびっくりしたなぁ」
兄「その割にはもう落ち着いているね」
委員長「それをいうならあんたのほうよ!あんた、なんであんなに冷静なの?」
兄「普通だろ?」
委員長「普通、人が目の前で倒れたら、あわてるわよ!」
兄「・・・」
委員長「これじゃ私が何にも出来ない人みたいじゃない」
兄「普通・・・」
委員長「どうしたの?」
兄「はは、普通か」
委員長「兄?」
兄「いや、なんでもないよ。俺、こっちだから」
委員長「あぁ、また明日」
71:
兄「この国は本当に幸せという言葉が似合う世界だ」
兄「住む世界が違うってのはこういうときに使うべきなんだろうな」
妹「兄さん・・・?」
兄「妹、今、帰りか?」
妹「はい♪兄さんも遅かったですね」
兄「お前も遅かったな。どうしたんだ?」
妹「生徒会の仕事で遅くなってしまって」
兄「そうか、夜はあんまり遅くなるなよ」
妹「兄さん・・・ふふ、お母さんみたいです」
兄「日本は安全なのかもしれないが、それでもあぶないもしれないからな」
妹「はい♪」
72:
夜の食卓
ニュース「???殺人犯は???逃亡??」
妹「怖いですね。この辺に逃げてきてるかもしれないそうですよ」
兄「ん?あぁ、そうだな」
妹「兄さん??」
兄「いや、この殺人犯って何したんだ?」
妹「通ってたメイド喫茶の女性に交際を申し込んで断られたから殺したって言ってましたよ」
兄「そうか」
兄「人の運命なんて簡単に他人に決められてしまうんだよな・・・」
妹「??」
兄「夜、遅くなるようなら一緒に帰るか?」
妹「でも、兄さんに負担が」
兄「気にするな。どうせ、同じ学校なんだ」
妹「ありがとうございます♪」
73:
翌日の放課後
兄「生徒会で遅くなるって言ってたからな」
委員長「あら、まだ帰ってなかったの?」
兄「あぁ、妹を待ってるんだ」
委員長「あんた妹居たんだ?」
兄「あぁ」
委員長「ふぅ?ん」
兄「??」
委員長「いや、なんでもないわ。じゃ、気をつけて帰りなさいよね?。またあした?」
兄「明日が当たり前に来る世界か・・・全ての世界をそうしたいと願うのは・・・」
女「およよ?兄くん?なにしてんだい?」
兄「ん??あぁ、そっちこそ。というか、屋上以外で逢うのは始めただな」
74:
女「ボクは今から帰るんだけどさ。一緒に帰るかい?」
兄「妹を待ってるんだ」
女「そうかい、残念だなぁ?じゃ、ボクはお邪魔にならないように先に帰るよ♪」
兄「そうか?一緒に帰るか?」
女「いやいや、またあしたねぇ?♪」
兄「・・・」
妹「お待たせしました」
兄「ん、よし、帰るか」
妹「はい」
75:
帰り道
妹「すっかり暗くなってしまいましたね」
兄「そうか?」
妹「え?」
兄「あぁ、空が、と言う意味ならそうだな。でも、この街灯の数。とても夜とは思えないな」
妹「そうですか?この辺は街灯も少ないほうだと思いますけど」
兄「本当に・・・良い国だよな・・・」
妹「え?」
兄「いや、なんでもないよ・・・?」
妹「人が・・・倒れてる?」
??「いてぇ・・・いてぇぇ・・・」
妹「この人・・・テレビでやってた・・・」
兄「殺人犯か」
76:
兄「人の命を奪う者は、己の命も奪われる」
兄「悪に報いは必ずあるのだ……」
77:
妹「ど、ど、どうしましょう」
殺人犯「くそぉ・・・しくじったぜ・・・」
妹「あ・・・あっちにも人が・・・学校の制服?」
女「・・・」
兄「女??」
道にたまる血だまりの中に倒れてる女
妹「・・・」
気を失う妹
兄「3人に増えたか・・・」
以下、回想シーン
父「おい!もっとこっちを照らしてくれ!」
助手「はい!」
患者1「いてぇ?!!いてぇえよぉ!」
父「黙ってろ!麻酔はもう無いんだ!死にたくなかったら我慢しろ!」
父「おい!自分で舌を噛み切らないように、なんか噛ましとけ!」
78:
テント一杯に横たわる患者達
幼い兄「父さん、父さん!こっちにも!」
父「お前がみとけ!」
幼い兄「でも、ボクには・・・」
父「見ているだけで助かる人が居るならそうしろ。俺はこの手でしか人を救えない」
父「なら、お前の手はどうなんだ?お前の手は、お前の体が何のためにあるのか、考えろ」
幼い兄「・・・」
回想終わり
兄「俺の手は何のためにあるのか。俺の体は何のためにあるのか・・・か」
女の元へ走り出す兄
兄「いつだって絶望と後悔は背中合わせだ。この世界を救う事なんて出来なくても・・・」
兄「目の前の人間だけでも、救ってみせるよ。父さん」
81:
病院
妹「ん・・・」
兄「大丈夫か?」
妹「ここは・・・?」
兄「病院だ。もう少し寝ておけ」
妹「あ、あの人は!?」
兄「大丈夫・・・とは、いえないが」
妹「!?」
兄「命に別状はない。が・・・簡単に言うと、足の神経を傷つけてしまっている可能性がある」
妹「そんな・・・」
兄「あの、殺人犯だったか。あっちは車にはねられたってのに、かすり傷だってのにな」
妹「・・・」
82:
委員長「兄!」
兄「委員長??」
委員長「女が救急車で運ばれたって聞いて!」
兄「あぁ、知り合いだったのか」
委員長「ご家族の方もすぐこれるそうよ。それより女の様態は!?」
妹「・・・」
委員長「そんな・・・」
崩れ落ちる委員長
委員長「なんで・・・なん・・・」
委員長「なんで・・・女を刺した奴はなんともないのに、女だけ!」
兄「殺人犯は、明日にでも退院できるそうだ。まあ、そのまま警察署に直行だろうけどな」
委員長「女は・・・陸上部で・・・最近、調子が良くなってきたって・・・空だって飛べちゃうんじゃないかって・・・」
83:
委員長「全国大会にもでられるかもって・・・それが、なんで・・・」
委員長「なんで、女をこんな目にあわせたのにソイツは無事なのよ!」
委員長「こんなの不公平じゃない!!」
妹「・・・」
兄「背中を刺され、腰を通る神経を傷つけてるようだった。足を司る神経系でアレを修復できる設備と医師を同時に保持してる病院は日本に数箇所だと思う」
委員長「じゃあ・・・もう、女は・・・」
兄「こんなとき・・・父さんが居てくれたら・・・」
委員長「殺してやる・・・女をこんな目に合わせたソイツ・・・殺してや・・・」
倒れる委員長
妹「!?」
兄「大丈夫・・・気を失っただけだ」
84:
兄「お前も、今日はここで休ませて貰え」
妹「兄さん・・・」
兄「大丈夫・・・ちょっと様子を見てくるから」
服の裾をつかむ妹
兄「大丈夫・・・だいじょ・・・」
妹「兄さん?」
兄「大丈夫、ちょっと言ってくるよ」
兄「父さんが最後に言った言葉・・・か」
??「やあ」
兄「え?」
85:
兄「あ・・・」
父友「久しぶりだね」
兄「日本に帰ってたんですか?」
父友「あぁ、ちょっと所属の医師会に呼ばれてね」
兄「え・・もしかして!?」
父友「あぁ、君が連れてきたんだろ?あの子、相変わらず父譲りの腕だな」
兄「でも・・・」
父友「応急処置とは思えない処理の的確さは、さすが現地の経験かな」
父友「おかげで・・・、とはいっては俺の腕が疑われるかな」
兄「!?」
父友「半年もリハビリすれば、今までと、いや、今まで以上に走れるようになれるよ」
兄「本当ですか?」
父友「俺達の世界で嘘がどういう意味か分かってるだろ?そしてそれを言う時の意味も」
兄「ありがとうございます」
86:
後日談
女「いや?びっくりしたなぁ?まさか、あんな大ハプニングになるなんてなぁ」
委員長「笑い事じゃないわよ!バカ!」
女「おーこわいこわい♪大丈夫だって♪ボクの足、半年もリハビリすればパワーアップするんだから♪」
委員長「もぉー・・・じゃ、また来るわね」
女「お?またねぇ♪」
部屋を出る委員長
委員長「あ、先生」
父友「ああ強がってはいるが・・・、リハビリは想像を絶する痛みとの戦いだ」
委員長「・・・」
87:
父友「だが、君が来ると彼女の表情が晴れる。是非、今後とも来てやってくれ」
委員長「もちろんです!」
父友「この世界は、絶望と後悔で溢れてる・・・、そして、俺達が暮らすのは絶望が日常に。後悔を忘却に変えなければ生きていけない世界」
父友「やはり、この国は・・・俺には合ってないのかもな」
父元「父・・・お前の息子はどうなんだろうな・・・」
ってことで、殺人犯編、終了です。
支援レスありがとう!書く励みになりました!!!
98:
父「じゃあな、行って来る」
幼い兄「父さん」
父「なんだ?」
幼い兄「帰ってくるよね」
父「はは、大丈夫だ」
幼い兄「ほんとに?」
父「心配性だな。大丈夫だ」
大丈夫だ・・・だいじょうぶ・・・
兄「父さん!!」
起き上がる兄
兄「夢か・・・」
99:
妹「あ、兄さん、おはようございます」
兄「ん」
妹「朝ごはん、もう少しで出来ますからね」
母「あんた、朝だからってソンナ顔しないの」
兄「母さん・・・」
母「なに?私の顔になんかついてる?」
兄「いや・・・」
妹「はぁーい、ご飯できました」
母「あ、もうこんな時間!じゃ、行って来るわね」
妹「あ、お母さん、ご飯」
母「なに、お母さん強いから、ご飯くらい食べなくても大丈夫!」
兄「・・・」
母「じゃ、行ってきます」
101:
妹「いつも、ああなんですよ。朝ごはんは食べないと力が出ないって言ってたのはお母さんなのに」
兄「あの口癖は、母さんから写ったのかな・・・それとも、母さんがうつっちゃったのか」
妹「ん??」
兄「いや。朝からこんな豪勢な食事なんてほんとに久しぶりだからな」
妹「そうですか?いつもと変わらないんですけど」
兄「そうだな。いつもと変わらないか。よし、食べるか」
妹「はい。いただきます」
学校
??「よっ♪」
兄「ん?」
友「俺、友ってんだ。よろしく♪」
兄「あぁ、兄だ。よろしく」
友「兄ってさ、彼女いんの?」
兄「は?」
103:
友「だから。彼女いんの?」
兄「さすがに日本に帰ってきたばかりだしな」
友「じゃあさ!今日、みんなでカラオケいくんだけど行かない?」
兄「カラオケ?」
友「そそ」
兄「いや・・・」
隣の女子を気にする友
友「そこを何とか!」
兄「ん、じゃあちょっとだけなら」
友「ほんとか!?」
兄「あぁ、そうだ。妹もいいか?」
102:
母親いたんだw
105:
>>102
母親は生きてる設定。
友「は?妹?」
兄「そうだ。一年の妹って名前なんだが、だめか?」
友「なんだってぇ(AA略」
兄「は?」
友「失礼、取り乱した。あの妹ちゃんってお前の妹だったのか。っていうか、むしろ呼んで下さい」
兄「あぁ、なんか良く分からないが、良かった」
友「じゃあ、放課後に。よろしく♪」
106:
放課後
兄「ううむ・・・あの会話の流れだと、めんどくさい事になりそうだな・・・」
妹「あ、兄さん」
兄「妹、ちょっといいか?」
妹「・・・カラオケ、ですか?」
兄「そうだ。一緒に行くか?」
妹「でも、私一人だけ1年だと皆さんにご迷惑が」
兄「ん、お前も一人だと気まずいか・・・」
妹「いえ・・・そんな事はないんですけど」
委員長「なによ。妹ちゃんは来ないの?」
妹「委員長さん」
兄「委員長も来るのか?」
委員長「いやなの??」
兄「あ、いや・・・そんな事はないです・・・」
108:
妹「ふふ、お二人は仲が良いですね♪」
委員長「そう?なんなら、付き合っちゃう?」
妹「それは・・・」
委員長「あは、妹ちゃんかわいい♪ねえ、兄。妹ちゃん貰っていい?」
兄「ほしければ、どうぞ」
妹「兄さん」
兄「ソンナ目で見るな。冗談だ」
妹「もぉ!兄さんのバカ!」
委員長「なに、このバカップル・・・私、先行ってるわ」
兄「あぁ、すぐ行く」
妹「もぉ、委員長さんまで・・・」
109:
カラオケの後
兄「俺の知ってる曲って、歌謡曲ばかりだったのか・・・」
委員長「あんた古い歌ばかりだったもんねぇ」
兄「最近の曲はみんなあんな感じなのか」
妹「兄さん、私もあんまり歌分からないので大丈夫です」
委員長「何が大丈夫なのか分からないけどね?」
委員長「あ、私、あっちだから。じゃあ、また明日ね♪」
妹「はい、おやすみなさい」
兄「またな」
111:
妹「あ、兄さん」
兄「ん?」
妹「ちょっと駅前のデパートで買い物して行っていいですか?」
兄「あぁ、弊店間際だから、急ぐか」
妹「はい」
デパート
妹「お待たせしました」
兄「ん、よし、いくk」
警報が鳴り響く
妹「な、なんでしょう?」
防火シャッターが勢いよく閉まりだす
妹「え?ええ??」
113:
兄「なんだ・・・?」
ざわつく客
妹「兄さん・・・」
??「この建物は我々が占拠した」
妹「え・・・」
??「我々に名前はない。我々の要求はすでにお前達、日本国に送りつけてある」
??「我々は何も選ばない。選ぶのはお前達だ」
兄「テロリスト。どこかの宗教がらみか?」
テロリスト「繰り返す。我々に選ぶ権利はない。それを有するのはお前達日本国だ」
妹「兄さん・・・」
兄「さすがにこの状況で大丈夫。とは、言えないな・・・」
114:
泣き叫ぶ女性や慌てふためく店員達
テロリスト「我々は選ばない。選ぶのはお前達だ。静かにするか。死ぬか。好きなほうを選べ」
泣き叫ぶ事をやめない助成
テロリスト「そうか、選んだのはお前だ」
兄「見るな」
妹の目をふさぐ兄、頭を撃ち抜かれる女性
妹「え?ええ??」
テロリスト「我々は、選ばない。お前達には選ぶ権利がある」
テロリスト「我々に従うか。死ぬか」
兄「・・・」
遠くに映るテレビ
ニュース「さきほど入った???首相は???」
ニュース「要求を受けるのは難しいとの???」
兄「どの人間も安全な場所から見下ろすのは気楽で良いよな・・・」
116:
サルくらった・・・orz
妹「兄さん・・・?」
兄「少し困った事になったな」
妹「でも、いうことを聞いていれば大丈夫だって・・・」
兄「(裏で手を引いてるのは政治犯だろうが、こいつらは宗教に魅入られただけのやつらだ)」
兄「確信犯・・・」
妹「え?」
兄「その犯行を犯罪と分かっていて行う際に使われる事が多い言葉だが」
兄「本来の意味は、宗教や自分の信仰に従い、間違った行いだと思ってない犯行を指す」
兄「こいつらは自分達が間違った事をしていると思ってない。だから人も簡単に殺せる」
兄「そして・・・自分達が死ぬ事も・・・」
妹「それって・・・」
160:
テロリスト「・・・そうか、我々の要求は聞き入れられないか」
テロリスト「我々が本気である事を、伝える必要があるようだ」
何か、映像の機材を準備し始めるテロリスト達
テロリスト「よし・・・お前達、そこに一列に座れ」
人質「え・・・」
ざわつく人たち
兄「・・・」
妹「兄さん・・・」
テロリスト「そうだな・・・お前もだ」
指を指される妹
妹「え・・・」
テロリスト「いいから来るんだ」
161:
一列に座らされる一部の人質。10名
テロリストA「準備は・・・よし」
テロリストA「日本の各テレビ局、新聞、雑誌に通達しろ」
テロリストB「了解。準備はすでに完了しています」
テロリストA「こちらの要求を聞き入れられるまで、人質を殺していく」
兄「・・・」
以下、回想
一列に正座する民間?人
兵士「・・・」
パァンッ
一人ずつ、頭を打ちぬかれていく
近くには後頭部を何かで抉られた赤ん坊を抱きかかえる母親
回想終わり
兄「どこに居ても、絶望は見えない空と同じように繋がってるのか・・・」
162:
テロリストA「・・・」
パァンッ
倒れる人質
人質「キャー!!」
テロリストA「我々は、選ぶことはしない。選べ。黙るか。死ぬか」
妹「・・・」
気を失う妹
兄「・・・人は無力だ」
パァンッ
パァンッ
恐怖に耐え切れず逃げ出す人質
パァンッ
テロリストA「さて、もう一度回答を貰おうか」
164:
兄「俺は、テロリスト相手に戦う術なんて持っていないしな・・・」
テロリストA「お前・・・」
兄「??」
テロリストA「恐怖心が無いのか?」
兄「人を恐怖心で縛りたいだけの殺人狂でもないんだろ?」
テロリストA「・・・日本人の中にも、神の世界を見てきたものが居るのか」
兄「この世界は絶望ばかりだ。神に祈りたい気持ちも分かるが、祈ってる暇があるなら俺はこの手で一人でも助けたいね」
テロリストA「・・・っ!」
殴られる兄
テロリストA「お前には出来ない事を俺達は出来る」
兄「銃を片手に己の力を誇示されても、何の説得力もないんじゃないか?」
166:
左足を打ち抜かれる兄
兄「っっ!」
テロリストA「何をしゃべろうと、これが現実だ」
テロリストA「お前はこれから神と対峙するんだ。俺ももうすぐ、神に逢える」
兄「願っても助けてくれない神なんて、俺には祈るだけ無駄だと思うけどね」
右腕を打ち抜かれる兄
兄「っっっ!!」
テロリストA「祈れ。神に。お前も神から生まれた人の子だ。祈れば、神の住まう世界に旅立てるぞ」
??「祈るのはお前だよ」
パァンッ
倒れるテロリストA
テロリストB「!!??」
168:
救急車の音が鳴り響く病院
妹「・・・」
兄「っ・・・」
医者「ほら、動くんじゃない」
兄「妹は?」
医者「外傷はない。ただ、精神的に酷くストレスを受けた影響からか、まだ目が覚めない」
医者「そんな事より自分の心配をしろ。お前、下手すると足も手も動かなくなるんだぞ」
兄「・・・」
兄「絶望は後悔を連れてくる・・・」
170:
日本が派遣した、秘密裏に作成された部隊によって決着は一瞬でついた。
一瞬ではあるが、映像に写った部隊を巡ってネットでは色んな噂が流れた。
それも、75日の間だけ・・・
兄「あれから1ヶ月か・・・」
妹「兄さん、ほら、ご飯食べられないんですから、こっち向いてください」
兄「あぁ」
妹「ほら、あ?ん」
兄「ん」
妹はあの事件に関する記憶を無くしていた。
それは幸いなのか。俺の腕と足が奇跡的に動いた事に等しい事かもしれない。
妹「腕も足もまだ治りませんね」
兄「そうだな。あと5ヶ月もすれば、完治するだろ」
妹「それまでは、私がちゃんとお世話しますからね!」
兄「あぁ・・・よろしく頼むよ」
兄「どこまでいっても、この空からは逃げる事は出来ないな・・・」
妹「??」
172:
ってことで、今回は終わりです。
どんどん厨二が表に出てきてるけど、ソンナのが好きな人が居ると信じてます。
ほんとに居るのかな・・・
コナンみたいな事件を呼び込むのはそうしないと設定上書きずらいからなので・・・
続きは・・・読みたい人がいれば、考えますorz
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