キョン「おい長門、またウレションしたのか…」back

キョン「おい長門、またウレションしたのか…」


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1:
長門「………ごめんなさい」
キョン「もっと早くからしつけておくべきだったな…」
7:
キョン「ただいまー」
キョン「ハッ!」
キョン(帰ってきてすぐ構うとウレションしやすいって本に書いてあったな…)
長門「…おかえりなさい」
キョン「………」
長門「…?」
8:
長門(…いつもはすぐナデナデしてくれるのに…)
キョン(これも長門をしつけるためだ、悪く思うなよ長門…!)
長門「…」ウルッ
キョン「!」
長門「…ウッ…ウッ…」
キョン(長門が声をあげて泣いてる…!)
10:
キョン「ごめんな長門、留守番がんばったな、エライエライ」ナデナデナデナデナデナデナデ
長門「!………」ジョボボボボボボボボボボボ
キョン「うわっ!またウレションかよ!」
長門「………ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ジョボボボッボボ
キョン「おいおい、お前気をつける気ねーだろ!誰が拭くと思ってるんだよ、え?!」
11:
長門「ぐすっ…ごめんなさい…」ジョ、ボボ、ボ…
キョン「まったく…ん?!」
長門「!」ビクビクッッッ
キョン「おい!!トイレじゃない場所にウンコしてるじゃねーか!お前、わざとやってるだろ!じゃなきゃありえねぇ!」
12:
長門「ご、ごめんなさい…間に、合わなく、て…」
キョン「なんで間に合わねぇんだよ?!バカかよ?!」
長門「ほ、本を、読むのに、夢中で…ごめんなさい…」
キョン「こんなやつにしつけた覚えねーぞ!ふざけんな!」
長門「すい、ません、次から、次から気をつけます…」グスッ
キョン「もう今度からケージに入れとくからな」
14:
長門「…!…ウッ…ウウウウウッ…」
長門「ウウウウウウウウウウウ?!」ダダダダダッ
長門「…!」ブリブリブリブリブリイ!!!
キョン「またトイレじゃないところにしやがったな…!」
長門「うぇええええええええええええええええええん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
15:
キョン「しかたない、ホレ、小さいころ使ってたケージ出してきてやったから、入れ」
長門「…はい」スタスタ
キョン「よし、じゃあしばらくここでまたトイレのしつけやるからな。長門、お前が悪いんだからな」ガチャッ
長門「ウッ…ウッ…」
16:
次の日
キョン「ようこそ、我が家へ!」
ハルヒ「…へぇ、結構広いわね」
キョン「だろ」
ハルヒ「あら?キョン、長門飼ってたんだ?」
キョン「そうなんだ。なかなかかわいいだろ」
ハルヒ「ほんと、かわいいわね!触ってもいいかしら?」
キョン「ああ、いいぞ」
18:
ハルヒ「かわいー!」ナデナデナデナデナデナデナデ
長門「……」ジョボボボボッ
ハルヒ「うわぁ、ウレション?!」
キョン「そうなんだよ、コイツウレションの癖がなかなか直らなくてな…」
ハルヒ「大変ね?」
ハルヒ「そういえば、古泉君も長門飼ってるって言ってたわね」
キョン「まじか?」
23:
ハルヒ「ええ、結構長く飼ってるらしいわよ。しつけの方法とか教わったらどう?」
キョン「おお、それはナイスアイディーアだな!早古泉のうちに行くか」
ハルヒ「そうね!」
長門「…」ドキドキ
25:
ハルヒ「お邪魔」
キョン「しまーす」
古泉「ウワァ!いったいどうしたんですか、二人揃って…」
長門「…」ブルブルブルブル
古泉「…おや?そちらの長門は、どなたのですか?」
キョン「いずれハルヒと二人で飼うことに…グハッ?!」
ハルヒ「キョンのよ」
ハルヒ「実はこのこ、ウレションの癖が直らないらしいのよ。だから、古泉君にしつけのコツを聞きにきたのよ」
古泉「なるほど、確かにそれは困りましたね…あまりお役に立てるかどうかわかりませんが、僕でよろしければ…」
26:
長門「誰?お客さん?」
長門「!」ビクッ
長門「あ、どうも、はじめまして」
長門「……」ガクガクガクガクガク
キョン「こら長門、ちゃんと挨拶しろよ」
長門「…」ペコ
古泉「ちなみに、あなたの長門はなんと言う名前なんですか?」
キョン「名前?特に決めてねーよ、いつも長門って呼んでるからな」
ハルヒ「ちょっと、あんたバカじゃないの?w」
古泉「ちなみに僕の長門は、ジョセフィーヌと言います」
キョン「へー…」
27:
猫を猫って呼ぶようなもんかキョンはw
29:
長門「まぁ、気を楽にしてよ。はい、これ高級長門フード」
長門「…ありがとう」ペコ
キョン「そういえば、こいつ自分以外の長門に会うの初めてだったな」
ハルヒ「あんた、散歩とかに連れてってないわけ?」
キョン「あぁ。面倒だからな」
古泉「…信じられませんね^^;」
32:
キョン「ここに来るときもずっと鞄に入れてたしな」
古泉「それはマズイですよ。今すぐ散歩に連れていかないと!」
キョン「今すぐなのか?」
古泉「そうです。今すぐです。ついでにジョセフィーヌも連れていってもらえませんか?」
キョン「お前が長門の散歩サボりたいだけだろ」
ハルヒ「私が古泉君の長門担当するわ!」
古泉「ありがたいです^^」
キョン「じゃあ行くか」
長門「やったー!散歩ひさしぶりだなぁ」
長門「…」ガクガクガクガク
33:
長門「とりあえず、僕のいつもの散歩のルートでいい?」
ハルヒ「ええ、いいわよ」
キョン「…ジョセフィーヌは随分しっかりしてるんだな」
長門「そう?普通だよ」
キョン「俺は、みんなこの長門みたいにおとなしいのかとばかり思ってたぜ」
長門「それより、長門って呼ぶのやめなよ。名前付けてあげなよ」
キョン「そうだな、じゃあポチでいいか…」
34:
間違えた…
みくる「…あれ?キョン君に涼宮さんじゃないですかぁ!」
キョン「朝比奈さん!!!コンバンハ!」
ハルヒ「みくるちゃん!奇遇ね、朝倉と黄緑の散歩中だったのね」
みくる「そうなんですよ?、キョン君に涼宮さんは長門飼ってたんですね?」
ハルヒ「キョンはそうだけど、私のは古泉君のなのよ」
朝倉「よくみたらジョセフィーヌ君じゃないですか!お久しぶりですね!」
長門「久しぶりー!最近古泉が散歩に連れてってくれなくてさ?」
黄緑「……ったく、あいつもほんと駄目飼い主よね」
35:
確認のため
黄緑はそれでいいのか?
38:
黄緑字違ったっけ?
ハルヒ「このコたち、仲いいのね」
みくる「そうなんですよ!いつも散歩中に古泉君と会うんですよ?」
キョン「俺も!俺も今日から毎日この時間にここに散歩にきますよ!」ハァハァ
ハルヒ「…」ガッ
キョン「いだ!」
40:
喜緑だった…
長門「………キョン君」ガクガクガク
キョン「ん?どうした、なが…ポチ?」
長門「………ト、トイレ……」ガクガクガクガクガクガク
長門(か、かわいい…)キュン
喜緑「誰?あいつ…新入りかよ…ウゼ」
キョン「トイレ?!!お前、そんなの、ここでするしかねーだろ!」
41:
長門「う…う…は、恥ずかしい…」ガクガクガク
朝倉「ちょっとあんた、純ぶってんじゃないわよ!ジョセフィーヌ君に色目使ってるでしょ!」
長門「ちょ、ちょっとタマ、やめなよ…」
喜緑「外でションベンも出来ねーよーなやつはさっさと保健所に入っちまえばいいんだよ!」
長門「ロドリゲス、落ちついて、ね…」
長門「うっ…う…ぐすっ……」
43:
キョン「お前なぁ、いつもウレションするくせに、こういうときに…」
みくる「か、かわいそうですぅ…」
ハルヒ「キョン、あんたがナデナデしてやったらいいんじゃないの?」
キョン「!そうか、ウレションとして出しちゃえ作戦だな!」
長門「ウ…ウ・…」ガクガクガクガク
キョン「ポチ…ごめんな、急に散歩に連れ出してみんなと合わせたりして…」ナデナデナデナデナデナデナデ
長門「!!!!!」ジョボボボボボボボボボボボ
45:
長門「お前なぁ、いつもウレションするくせに、こういうときに…」
長門「か、かわいそうですぅ…」
長門「キョン、あんたがナデナデしてやったらいいんじゃないの?」
長門「!そうか、ウレションとして出しちゃえ作戦だな!」
長門「ウ…ウ・…」ガクガクガクガク
長門「ポチ…ごめんな、急に散歩に連れ出してみんなと合わせたりして…」ナデナデナデナデナデナデナデ
長門「!!!!!」ジョボボボボボボボボボボボ
46:
ジョセフィーヌは僕っこです
みんな「!!!」
長門「うええええええええええん!!!」ジョボボボボボ
キョン「ご、ごめんな長門、でもウレションとして出せたならよかったじゃないか」
長門「…ち、違うの……」ガクガクブルブル
ハルヒ「…違う?」
長門「お、お、お、おしっこじゃなくて…ウンコ…が…」ガクガクブルブルガクブルリ
キョン「なん…だと…?!」
48:
長門「ウッ…ウー、ウー、ウウウウウッ…」ブッッッッ
キョン「みんな、逃げろ!こいつの糞は並大抵のにおいじゃないんだ!」ダダダダダダ
みくる「い、いくらなんでもヒドイで…すぅ?!?!?!」バタンキュー
ハルヒ「!みくるちゃんがポチのフンの臭いを嗅いで倒れた?!」
キョン「ハルヒ、いちいち考えるな!今はとにかく逃げろ!」ダダダダダ
ハルヒ「わ、わかったわ!」ダダダダ
キョン「みんなも、早く!」ダダダダダ
喜緑「ヒィィィィ!逃げろぉぉぉ!」ダダダッダダダダダダダダダダダダ
朝倉「助けてえええ!」ダッダッダッダ
49:
長門「僕は逃げない!」キリリッ
長門「ジョ、セフィー、ヌ、さん、早く…にげ…我慢…でき…な…」ブッ…ブブッ…
長門「気にしないで。僕はアンモニアを5時間かぎ続けても平気だったから…」
長門「ウッ…ご、ごめんなさい…ごめんなさいいいいい!」ブリブリブリブリブリュッセル!!!!
長門「…なんだ、これくらいの臭い、どおってことないじゃないか^^」
長門「!!!!!」ジーンブリブリッ
長門「みんな大げさだ…な……あ………?!?!?!?!?!?!?!」バッタンキュルルルリー!!!
51:
長門「ジョセフィーヌさん!ご、ごめ、ごめんなさい…」ワナワナワナ
長門「…フフッ…ま、まさか、時間差で来る…と…は…………ね」ガクンッ
長門「!!!!!!!!!!!!!」
キョン「おさまったようだな…」
ハルヒ「ふぅ、こんなに離れてても少し臭いがするなんて…」
朝倉「ジョセフィーヌ君!ジョセフィーヌ君は無事なの?!ジョセフィーヌ君!!!」
喜緑「………チッ」
52:
どれがどの長門だwwww
53:
朝倉「ギャャャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!イッッッヤアアアアアアアアアアアアアア!」
喜緑「っせーんだよこのアマ!」
キョン「どうした、朝倉?!」
朝倉「タマです…ジョ、ジョセフィーヌ君が…ジョセフィーヌ君が死んでるの…」
ハルヒ「きゃあ!!!!」
キョン「ど、どうすんだよ!これ、古泉の長門なんだぞ!」
朝倉「あ、あなた、サイテーです!こんな危険な長門を散歩させるなんて…!!」
喜緑「いいじゃねーか、ジョセフィーヌのやつ、最近うざかったしよ」
朝倉「ムッキー!!」
55:
みくる「うぅーん…あ、あれ?!私、今どうなって…」
ハルヒ「みくるちゃん!!!」
キョン「かくかくしかじか」
みくる「そ、そんな!でも、私が生きてたってことはジョセフィーヌさんもまだ可能性は十分にあります!」
朝倉「無理よ!!息してないのよ?!それに、脈もない!!」
喜緑「おい、それよりジョセフィーヌを殺した長門はどこだ?!」
ハリュヒ「向こうの草むらに隠れてるわ!」
キョン「おい!!!ポチ!!!!出てこい!!!」
56:
長門「………ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク
ハルヒ「キョンもキョンよね。よくも毎日こんな長門の糞を嗅いで生きていられるわね」
キョン「俺も最初は朝比奈さんみたいになったさ。でも……慣れっつーのは、怖いもんだな…」
朝倉「ちょっと、そこの長門!」ズカズカ
長門「…」ビクンッ
朝倉「よくもジョセフィーヌ君を殺してくれたわね」
長門「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガクガクガクガクガク
57:
朝倉「謝ってる暇あんなら今すぐジョセフィーヌ君を生き返らせなさいよ!!!」ウルッ
長門「……」
朝倉「それができないなら、さっさとあんたも死になさいよお!ねえ!早くう!」ガシッボカッ
長門「…ッ」ポロポロポロポロ
朝倉「あんたがいくら泣いたってねえ…ジョセフィーヌ君は…ジョセフィーヌ君は、もうカエッテコナイノヨオオオオ!!!!」
58:
喜緑「おい、タマ…」
朝倉「うわあああああん!うっわあああああん!」
喜緑「やめろって!お前がこんなことしたって天国のジョセフィーヌ喜ばねーよ!」
朝倉「うっ…ぐすっ…」
キョン「………タマ、さん、ロドリゲス…さん。このたびは、本当に申し訳ありませんでした!」ドゲザッ
朝倉「…もう…もう、いいです…ひとりにして…」
キョン「…」
みくる「あ…あの、私古泉君呼んできましょうか…」
キョン「えぇ、すいません…お願いします…」
60:
そして古泉は俺らを訴えた。
当然だ。
俺の長門のせいで、古泉の愛長門のジョセフィーヌが死んだのだ。
俺たちは裁判にあっさり負けちまった。
俺は刑務所に、ポチは犯罪長門が集まる施設に預けられた。
…俺たちの未来は、暗く、うすぐらかった。
たとえここから出られたとしても、一生心に十字架を背負って生きていくのだろう。
でも、俺は逃げない。
しっかりと、ジョセフィーヌの分まで生きて、生きて、生きとおす。
ふぃん
62:
惜しいけど乙
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