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スパイダーマン「学園都市からの留学生」


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1:
 ―ニューヨーク・・・・・・
強盗「ヘヘ、大人しくそのカバンをよこしな。逆らうと痛いめを見るぜ」
女性「だ、誰か!誰か助けてー!」
 THWIP!
強盗「ゲッ!」
 BOK!
スパイダーマン「女性へのアプローチは押せ押せってのが一番かもしれないけど、そういうのはよくないよ。プレゼントをあげるならまだしも奪うなんてね」
女性「す、スパイダーマン!」
スパイディ「ケガはない?君が魅力的な女性ってのは誰もが思うだろうけど今のはやりすぎだよな。止めて正解だったよね?デート中のケンカとかじゃなかった?」
女性「あ、ありがとう・・・」
強盗「テメェ・・・この蜘蛛野郎!」チャキ!
女性「!スパイダーマン危ない!」
 ZAAAAAAKKK!
強盗「AAAIIIEEEEEEEEE!」ビリビリ
御坂「こんなチンピラ一人くらい蹴り一発でやっつけられないなんて、腕が落ちたかしら?スパイディ」
2:
アメコミ×とある(主に超電磁砲の方)のクロスSSです
何作か以前に書いていたのですが、一連の作品を終わらせたにも関わらずまた書きたくなったので書き始めることにしました。シーズン2みたいな感じで・・・
あまりにも過去作が長すぎるので、未読の方にもこのスレを読んでもらえるように簡易的な説明をすると
 スパイダーマンの世界(MARVELコミックスのキャラクター達の世界)から学園都市に偶然飛ばされたスパイダーマンが御坂達と仲よくなって色んな悪人(ヴィラン)と戦った
程度のあらすじです。あとこのSSではアイテム組がフレンダ生存しながらフレメアも登場しているご都合展開です
色々とキャラ設定がブレてたりするかもしれないので苦手な方は注意してください
3:
過去作
御坂「親愛なる隣人」
御坂「とある科学の蜘蛛超人(スパイダーマン)」
御坂「大いなる力には、大いなる責任がともなう」
御坂「恵まれし子らの学園」
御坂「永遠のヒーロー達」
御坂「MARVELS in 学園都市」
御坂「私達の、親愛なる隣人」
 これらの続編になりますが、未読でもこのスレは読めるようにがんばります
10:
スパイディ「!?み、御坂!?」
御坂「お姉さん、ケガはないわね?」
女性「は、はい・・・・・・あの・・・あなたは?」
御坂「通りすがりの超能力者よ。スパイディのツメの甘さのしりぬぐいしただけ」
女性「あ、ありがとうございました。本当に・・・」
御坂「いいのいいの。こんなの慣れっこだし。じゃ、気をつけて帰ってね。ここも治安が悪そうだし」
女性「は、はい」
スパイディ「ちょっと御坂ァ!なんで君がここにいるんだよ!」
御坂「ん?」
スパイディ「ここは学園都市の世界じゃない!『僕達の世界だ!』なんで君が・・・君達にとっての異世界にいるんだ!」
御坂「フッフフ・・・ビックリしてるわね。なんとなしに皆でスパイディの世界に行きたいって話になってね?。じゃあ行ってみよう!ってなったのよ」
スパイディ「そんな夜行バス感覚で・・・・・・って、皆ってまさか」
黒子「ジャッジメントですの!スパイダーマンさん、さっきの強盗への蹴り、浅かったですわよ」バーン
初春「いつもなら一発ノックアウトですもんねー。あ、どもスパイダーマンさーん」フリフリ
佐天「どもー、学園都市からの留学生でーす」ニンマー
スパイディ「やっぱりチームで襲ってきたのか」
黒子「言い方があんまりですわ」
12:
>>10
スパイダーマン:あなたの親愛なる隣人。特殊な蜘蛛に噛まれたことで超人的パワーを手に入れた。当初はパワーを得て調子に乗ってたが大きな挫折を経てヒーローになる決意をする
 本名ピーター・パーカー。科学オタクでもあり、スパイダーマンが手首から出す糸『ウェブ』はピーターの発明したアイテム。ブレスレットの用に装備している
 また、10トンを持ちあげるパワー、危険などを感知する第6感『スパイダーセンス』などの特殊能力を持つ
14:
御坂「何よそのリアクション。私達がこっちに来たら邪魔ってこと?」
スパイディ「あのねぇ、学園都市にいたころですらあんなヴィランやこんなヴィランが襲ってきて大変だったでしょ。ここはそのヴィラン達の地元なんだぞ。ヤバイ確立がはねあがるでしょ」
御坂「大丈夫よ大丈夫。それを言うんだったらアベンジャーズの本場でもあるんだしさ」
黒子「私達はあくまで社会科見学という建前ですので。ヴィランに狙われるようなことはありませんわ」
スパイディ「建前って言っちゃったよ」
初春「でも本当に留学っていう目的でもあるんですよ。アメリカはニューヨーク!しかも別の世界!ここでしか学べないことはたくさんあるはずでしょう!」キラキラ
スパイディ「君達は学校の宿題さえしてればいいのっ!」
佐天「ちょっとスパイダーマンさん、なんでそんなにイヤヨイヤヨな反応するんですか。スパイダーマンさんだって何度も学園都市に来てるし、それどころか色んな人達だってなだれ込んで・・・」
スパイディ「うぐっ・・・」
佐天「そっちは遊びに来るのOKで私達が遊びに行くのがNGなんて納得できません!大丈夫!スパイダーマンさんと違って世界破滅級のヴィランを別世界から引き寄せたりしませんから!」
黒子「佐天さん言いますわね」
スパイディ「そ、それを言われたら返す言葉がないけどさ・・・」
御坂「まっ、1、2週間くらいしたら帰るから安心して」
スパイディ「そんなに!?寝泊まりはどうするつもりなのさ!」
御坂「あっ」
初春「万策つきた」
15:
>>14
アベンジャーズ:MARVELコミックにおける世界最強最高のヒーローチーム。実写映画は映画史に残る大ヒットを記録した
 コミックではアイアンマン、ソー、アントマン、ワスプ、ハルクの面々がロキの策略で罠にはめられるも、協力してロキを倒してチームを結成することとなった
 ストーリーが進むにつれ、メンバーもどんどん増えていき、派生チームも複数結成された。解散して再結成、枝分かれなど波乱万丈なチーム
 映画でもロキが原因だが、初期メンバーはアイアンマン、ソー、ハルク、ブラックウィドウ、ホークアイ、そしてキャプテンアメリカに変わっている
 『リベンジ』ではなく『アベンジ』なのはしいたげられた人々に代わって悪を討つ『報復』という意味合いからとのこと
16:
佐天「スパイダーマンさんのウチに泊めてもらうってのは?」
スパイディ「却下。今ボクの家小さいアパートで君達の入るスペースなんてないよ。それに何より僕男と思ってないな君達」
佐天「?」
御坂「ホテルに泊まるってのは」
スパイディ「¥は?」
御坂「あっ・・・全然持ってきてない」
初春「万策つきた」
スパイディ「そもそも君達どうやって来たんだよ。どうせリードなんだろうけどさ」
佐天「ご名答!なんか能力者の研究データに興味があるから調べさせてって来て、その代わりにこっちに連れてきてもらったんです」
スパイディ「なんでも調べたがるからなぁ・・・」
黒子「どこか泊めていただけるような所は・・・アベンジャーズの秘密基地とかありませんか?ずうずうしい提案ですが」
スパイディ「世界最強のヒーローチームのたまり場だけど、世界最悪の悪人達がいつ襲ってくるかわからない危険な場所とも言えるからダメ」
黒子「っう・・・」
初春「万策つきた」
スパイディ「はぁ?・・・・・・わかったわかった。しょうがない。・・・・・・最後の手段だ。すっごいヤだけどなぁ・・・」
17:
>>16
リード:MARVEL最初のヒーローチーム、ファンタスティックフォーのリーダー。ミスターファンタスティックとも呼ばれる宇宙有数の天才
 本名リード・リチャーズ。宇宙線を浴びてしまった結果、身体がゴムのようになったゴム人間。だが最大の武器はその頭脳。天才、科学という名のゴリ押しで色々解決しちゃう
 タイムマシンなども発明しており、なにか困ったことがあればリードの発明が打開策になることもある。
アベンジャーズの秘密基地:アベンジャーズの溜まり場と言えばアベンジャーズマンションという建物。大きな円形テーブルや色んな機械がいっぱいあるヒーローのアジトらしい所
 だが『アベンジャーズ:ディスアッセンブルド』にて崩壊。その後は新たにアベンジャーズマンションが再建され、新しい溜まり場となった
 チームに所属している者なら出入り自由かつ住み込みも可。さらにはその家族にも住居として使えるようになっている
18:
>>16
ボクの家?:スパイダーマンの家は時期によって様々。アパートの一室だったり、友人とルームシェアしていたり、はたまたおばと一緒に暮らしていたり
20:
 ・・・
御坂「なんでマスクとタイツ脱いで普通のカッコになってるの?」
ピーター「いい?皆、この格好の僕のことを間違ってもスパイダーマンって呼ぶんじゃないよ。ピーターって呼んで。ここの人に僕がスパイダーマンだってことは絶対バレちゃダメだ」
初春「この家は・・・スパイダーマンさんの知り合いの方の家ですか?」
ピーター「ピーターって呼んでってば。知り合いも知り合いさ。・・・というより、家族だよ」
初春「え?・・・」
ピーター「行くよ」
 ガチャ
ピーター「ただいまー。メイ叔母さーん、いるよねー」
メイ「ピーター!なんだい連絡もなしに突然。あら?・・・そちらのカワイイ女の子達は?」
御坂「ギョッ」
ピーター「皆、紹介するよ。僕の叔母のメイ・パーカーだ」
21:
>>20
メイ・パーカー:スパイダーマン、ピーターの唯一の家族。高齢の女性で一般人。ピーターの良き理解者にして悩みのタネでもある
 幼い頃に両親を失ったピーターを夫のベン・パーカーと二人で大事に育ててきた心優しき善人。ピーターがスパイダーマンであることは知らない
 が、一時はピーターがスパイダーマンであることを知っていたこともある。スパイダーマンの宿敵のドクターオクトパスと結婚寸前まで行ったこともあったりする
 ピーターにとって何よりも大切な存在でもあり、彼女の命を救うために自身の妻であるMJとの結婚の歴史を帳消しにしてしまうほど。でも昔からよく倒れるし命の危機が何度かあったりしてる
 このSSではスパイダーマンの正体を知らない、一人暮らしをしているという設定で
35:
佐天「こ、この人が噂の」
初春「優しい優しいメイ叔母さん・・・」
御坂「何度かスパイディに話で聞いたわね」
ピーター「御坂ッ!」
御坂「OOPS、失礼」
メイ「おやピーター、このかわいいお子さん達は?」
ピーター「日本に住んでる僕の友人なんだ。アメリカに留学に来ることになったんだけど宿の予約帳がいっぱいだったんで困ってるんだ。そこで――」
黒子「はじめましてパーカーさん。私達、日本から勉強のために来ましたの。ですが手違いで寝泊まりする場所がなくて・・・そこで友人のピーターさんにお話ししたところ、こちらに案内して頂きまして・・・」
メイ「まあまあ、それは大変ですね。遠い所からはるばるやってきたのに毛布と布団がないなんてつらいでしょう。ウチでよければ泊めてあげますよ。ピーターもそのつもりだったんでしょう?」
ピーター「あー・・・まあ、そういうことになるね。僕の部屋にはムリだし、メイ叔母さん家なら安全かと思って」
佐天「泊めてくれるんですか!?」
メイ「もちろんですよ。困ってる人を見捨てるなんてできませんよ。それに最近一人暮らしがさみしく思える季節になったから私もうれしいわ」
初春「季節?」
ピーター「叔母さん、定期的にさみしくなるんだ」
御坂「そりゃあスパイディが一緒にいてあげないからでしょ」
ピーター「御坂オラッ!」
御坂「OOPS」
黒子「お世話になります、パーカーさん。お心遣いありがとうございますの」
メイ「メイでいいですよ。今日からあなた達は私のルームメイトになるんですから、遠慮は無し」
御坂「こりゃスパイディが何がなんでも守らなくちゃならないってのも理解できるわ」
ピーター「オラ御坂ッ!」
御坂「OOPS」
36:
>>35
定期的にさみしくなる?:メイ叔母さんは一人暮らしの時期もあるが、MJの叔母であるアナ・ワトソンとルームメイトになった時期もある
 近年ではJJ・ジェイムソンの父であるジェイムソンシニアと恋人関係になったりしてるのでずっと一人暮らしというわけではない
 また、ピーターと二人で暮らしてた時期、ピーターが家から出て一人暮らしになる際さみしがるかと思いきや「やった!」と自由を謳歌できることによろこんでいたりする
37:
メイ「こんな所しかないけれど、寝る時はここを使って」ガチャ
佐天「わー、ありがとうございます!」
初春「ソファーで寝る覚悟だったのにこんなにちゃんとした部屋をかしてもらえるなんて・・・」
御坂「メイ叔母さん、私達が手伝えることがあったら言ってください。炊事洗濯掃除くらいならやりますから」
メイ「そんなのいいですよ。お客さんにそんなことさせるわけにはいきません」
御坂「何もしないなんて私の気が済みません。そこまでずうずうしくできませんから」
メイ「そう・・・それじゃあ少しは家事のお手伝いくらいしてもらおうかしらね。でも今日はゆっくり休んでちょうだい。日本からの長旅でお疲れでしょうし」
御坂「わかりました」
メイ「晩御飯の準備をしてくるから待っててね。明日は街に出るといいわ。せっかくの留学なんだからNY(ニューヨーク)を堪能しないとね。ピーター、計画でも立ててあげて」
ピーター「わかったよ叔母さん。NYのいい所も悪い所も堪能できるような観光プログラムを組んであげるから」
メイ「じゃ、すぐにご飯にするから」バタン
佐天「いい人ですね、メイ叔母さん」
ピーター「まあね。ちょっと過保護気味なところもあるけど。それで明日はどっか行きたい所とかあるかい?自由の女神?ゴールデンゲート?キングコングが登ったビルとか?」
御坂「・・・私達アルバイトしたいんだけど」
ピーター「えっ」
初春「こっちに来る前に話してたんですけど、皆で色んなアルバイトしてみたいなーって考えてたんです」
御坂「一応勉強のために留学っていう建前だし、私バイトなんてやったことないから。それにここに4人も泊めてもらうなら少しは稼いで返さないと・・・」
ピーター「そんなことするとまた叔母さん気をつかっちゃうぞ・・・それにバイトったって君達まだ中学生だろ?この不景気じゃどこも2年先まで予約でいっぱいだよ」
佐天「そこをスパ・・・ピーターさんの人脈でなんとか」
ピーター「うーん・・・・・・僕の人脈ねぇ・・・・・・」
38:
 ―――次の日
JJ・ジェイムソン「パーカー!とうとう脳みそがスポンジになったか!」
佐天「・・・」
ピーター「そこをなんとかしてくださいよジェイムソンさん。日本の留学生にデイリービューグルのジャーナリズムを学ばせてあげることがそんなにダメなんですか?」
ジェイムソン「新人を雇う暇などない。ましてや子供などもってのほかだ。犬を雇ったほうがまだマシだ!」
佐天「ちょっとピーターさん・・・なんなんですかこの人・・・」ヒソヒソ
ピーター「僕の上司だよ。まあ色々と付き合うのが大変だけど、悪い人ではないよ。・・・うん、悪い人ではないんだ・・・うん」
佐天「自分に言い聞かせてんですか?」
ロビー「気を悪くしないでくれ。えっと、サテン、と言ったかな?今ジョナは機嫌が悪いんだ。売上が落ち込んでてね・・・」
佐天「はぁ・・・」
ジェイムソン「聞こえとるぞ!スパイダーマンの悪事をバサっと一面にすれば売上など気にする必要はない!」
ロビー「そんな写真は善悪が反転した世界じゃないと撮れやしないよジョナ」
佐天「スパイダーマンさんが悪いことしてる写真をとれば雇ってくれますか?ピーターさん、ちょっと話があるんですけど」
ピーター「君に仕事紹介してあげてるの僕だよ?」
ジェイムソン「ム!スパイダーマンの写真を撮るつもりか?いいだろう新人、お前がスパイダーマンをカメラに収めたら雇ってやるのを考えてやる。ピーター!お前がアドバイスしてやれ」
ピーター「えぇ・・・」
佐天「約束ですよジェイムソンさん!スパイダーマンさんの写真とったら記者として雇ってくださいね!見習いでいいですから!」
ジェイムソン「わかった。ただしねつ造写真やネットの画像を持ってきたらコーヒーを頭からかぶせるからな。ホラ!行け!読者はニュースをまっとるんだぞ!」
佐天「それじゃ、ナイスなアドバイスちょーだいねピーターさんっ」
ピーター「・・・別の所につれてけばよかった」
40:
>>38
JJ・ジェイムソン:ピーターが雇ってもらってた新聞社『デイリービューグル』の社長。いつも怒ってる。スパイダーマンが大嫌いでネガティブキャンペーンを行っている
 本名ジェイ・ジョナ・ジェイムソン。叩き上げで社長になった頑固者で、ジャーナリストとしての精神は非情に高く、何があってもねつ造記事は新聞に載せない。でもスパイディは叩く
 ピーターにはいつも怒鳴りちらすものの、大事に思ってもいる。払う給料は少ないが大事に思っている。性格のモデルはスパイダーマンの原作者であるスタン・リー御大
 近年はNY市長になったりもしたが現在は辞職してるとのこと。このSSでは基本設定でもあるデイリービューグルの社長ということで
ロビー:デイリービューグルの編集長で、ジェイムソンの右腕的存在。優しくていい人でスパイダーマンを嫌っているジェイムソンに反対意見を出したりする
 本名ジョー・ロバートソン。怒鳴るジェイムソンとは正反対でピーター、あるいはスパイダーマンにも優しく接する。ジェイムソンに対しては敬語で話してたかもしれない・・・
42:
 ・・・・・・
佐天「ってな感じでスパイダーマンさんの写真とれば仕事もらえるって」ジュースチュー
初春「へー、よかったですね」ポテトモグモグ
ピーター「あのねぇ、スパイダーマン専属カメラマンは僕のポストなんだよ?それに悪事なんか絶対やらないよ僕」モグモグ
佐天「大丈夫ですよ大丈夫。ジェイムソンさんは『スパイダーマンさんの写真をとればいい』って言ってたから、悪事とか限定してませんよ。ちゃんと録音もしてありますから」テープッ
ピーター「WHOA・・・・・・君なかなかやるな」
佐天「で、初春はどうなの?なんかいいバイトあった?」
初春「はい。アイスクリームの移動販売のバイト見つけましたよ」モグモグ
佐天「おおー、いいなあ今度おごってよ」ジュースチュー
初春「ダメです。あ、ポテトもう無くなっちゃった」
ピーター「じゃあ僕もいっこ買ってくるよ」ガタッ
御坂「・・・・・・マーヴェリックバーガーへようこそー・・・ワンダーバーガーがオススメでーす・・・」
ピーター「やあ店員さん。君アルバイト?あ、ポテト一つね。お代はつけといて」
佐天「あーあ御坂さんテンション低いなー。ずっと立ちっぱだし私達が来てるからかなー」
初春「完全に見た目で採用されてますよね。もっとブティックとかなかったんですかね?」
佐天「うーん、でもそれじゃあこんなこと言えないよ?ウエー!このバーガービリビリするぅー!」
初春「ウゥー!」
御坂「やめて冗談にならないから」
45:
ピーター「ポテト追加ー」コトッ
佐天「どうもピーターさん。御坂さんおこってました?」
ピーター「おこる気力もなかったみたい。でも夜にウチに帰ったら何かされるかもね」
佐天「電気はやだなぁ」
黒子「だぁぁぁ!疲れましたのぉぉぉ」ドスッ
初春「わ、白井さんお疲れですね。ポテトどうぞ」ス
黒子「お疲れなんてものではありませんわ。能力を使えば5分とかかりませんのにどうして歩いて手紙配達などしなければなりませんの」
佐天「仕方ないですよ。こっちじゃあヘタに能力を使うとミュータントって思われて、ヒドイ目にあわされるそうですから。私みたいに素手で頑張らないと!」
ピーター「あんまり言いたくないけどさ、ミュータントってなると問題だからさ・・・最初に御坂が電気使ったのもちょっとマズかったんだよホントは」
黒子「しかし高いビルを登っては降り登っては降りの繰り返しで・・・能力が使いたくて仕方ありませんわ!」
初春「ジャッジメントの訓練受けてなかったら耐えられませんね」
黒子「だがすかすぃ!お姉さまが働いてらっしゃるバーガー屋さんに来れば元気百倍ジャッジメントですの!ああバイト服姿のお姉さまァァァ!」グアバ
佐天「あー!白井さんダメー!」
 バリッ シュッ
 ドボォオ!
黒子「ウグフッ」ボテ
御坂「いらっしゃいませー・・・」
初春「電気の度でみぞおちへの一撃」
ピーター「能力がバレないようにしながらの静かなる対応。うーん今の御坂はとにかく早くバイトを終わらせたくて仕方ないみたいだな」
53:
 ・・・・・・メイ叔母さんの家
御坂「つかれたぁぁぁ・・・」グテー
佐天「おつかれさまです御坂さん。大変そうですねファストフード店も」
御坂「佐天さんと初春さん・・・だいぶ茶化してくれたわね・・・」
佐天「うっ」
初春「覚えてましたか・・・い、いやあれは佐天さんのおふざけで」
御坂「まぁもういいわ・・・いちいちとがめるほどパワー残ってないし・・・お客さんの対応だけで大覇星祭の種目並よ。オニオン抜きって言っただの形が悪いから金返せだの・・・」
佐天「飲食関係ってそういうの多いでしょうねー」
初春「私明日からアイス売りの現場なんですけど不安になってきました・・・」
御坂「あー・・・他のバイト何かないかなー。求人求人・・・」パラパラ
佐天「えっ、もう転職ですか?一日目ですよ」
御坂「絶対もっと楽で時給イイとこあるはずよ。あんだけ働いて時給6ドルよ6ドル!」
初春「学生身分ですし仕方ないかと」
御坂「初春さんトコいくらよ?明日からでしょ?」
初春「・・・・・・すみません8ドルです」
御坂「絶対転職するっ!」
佐天「まだ時給もらえるだけマシですよ。私はスパイダーマンさんの写真持ってかないと始まりもしないんですから」
黒子「皆さん、食事の用意ができましたのー」ガチャ
佐天「おっ!やったぁ!メイ叔母さんと白井さんのチームアップ料理だぁ!」
御坂「黒子何か変なもの入れてないでしょうね」
黒子「っぐ・・・申し訳ありませんお姉さま・・・ちょこーっと入れようとしたのですがメイ叔母様に見抜かれてしかられまして・・・」
御坂「初春さんそこに置いてるコインとって」
55:
佐天「はい!こっち向いて!ポーズ!指で顔の輪郭隠すと小顔に映りますよー」
スパイディ「あのさぁ佐天、僕の写真をとらせるのもいやいやだけど、ポーズとってたらヤラセっぽくたダメだろ。ジェイムソンきっと佐天と僕が友達って知ったら暴走しちゃうから」
佐天「えーなんでですかぁ?いつでも独占写真渡せてWin‐Winじゃないんですか」
スパイディ「『スパイダーマンの居場所を知っているのか!ヤツの居場所を吐け!』『スパイダーマンと知り合いだと!?今すぐここにつれてこい!でなければ起訴するぞ!』ってなるよ」
佐天「もーめんどくさいなーあのチョビ髭さんは。じゃあとりあえず自然体な感じでひとつー。とりますよー」
 パシャッタ!
 ・・・・・・デイリービューグル社
ジェイムソン「・・・」パラ・・・パラ・・・
佐天「・・・」ドキドキ
ピーター「・・・(佐天の写真の査定中・・・答えは見えてるけど)」
ジェイムソン「・・・」パラ・・・
佐天「ど、どうですか?」
ジェイムソン「ゴミだ」バサッ
佐天「えっ!?」
ピーター(やっぱりね。で、次のセリフは『スパイダーマンの悪事を撮れといったろ』)
ジェイムソン「スパイダーマンの悪事を撮れといったろ。こんな写真はピーターのそれとかわらん。スパイダーマンの悪行の証拠写真でなければやとわんと言ったろ!」
佐天「いえ!スパイダーマンの写真をとればやとってやると言いましたよ!」
ジェイムソン「言っとらん!ねつ造するな!」
佐天「言いました!」
ジェイムソン「言っとらんと言っとるだろう!」
 カチッ ジェイムソン『お前がスパイダーマンをカメラに収めたら雇ってやるのを考えてやる』
佐天「テープレコーダーに録音させてもらってました。これ、ジェイムソンさんの声ですよね」
ジェイムソン「・・・・・・やるな!気に入った。雇ってやる」
ピーター「えっ」
ジェイムソン「わしをダシぬこうとするとは見どころのあるやつだ!そういうヤツは成長する。ただし!あくまで見習いだ!写真でも記事でもいいネタをもってくれば給料をやる!」
佐天「やったぁ!」
ピーター「えぇっ・・・」
63:
佐天「さて!街にくりだしましたよ!ピーターさん!私が都市伝説的な特ダネをリサーチしますからピーターさんは写真をパシャってくださいね!」
ピーター「ジェイムソンが納得いくネタなんてよっぽどのものじゃないといけないよ。スパイダーマンのコスチュームがゴミ箱に捨てられてたってんなら飛び付くけどさ」
佐天「そんなくだらないネタよりも私のカンがしめす特ダネをゲットするんですよ!ほら、行きますよー!」タタタ
ピーター「・・・くだらない・・・・・・」ガックシ
初春「ありがとうございまーす。はい、どーぞ」アイスッ
子供「わっははーい!ありがとお花のおねーちゃん!」
女性「注文いいかしら?チョコミントアイス二段スペシャルくれる?」
初春「はーい、しばしお待ちをー。せんぱーい、アイスえぐるやつかしてくださーい」
先輩「はいカザリちゃん、アイスえぐるヤツ」スッ
初春「ありがとうございます。えーとチョコミントーでしたね」グッ
初春「んぐぐ・・・・・・カタイ」グリリリ・・・
女性「ちょ・・・ダイジョブ?」
初春「んん???・・・」グギギ
初春「わ?????!」グギぎギ
先輩「あー、私やるからやるから。カザリちゃん代わるから」
初春「はぁ???ッ・・・おトイレ行きたくなった」
女性「あなたバイトの子?そりゃ慣れない上に女の子じゃ硬いアイスえぐるの大変よね」
初春「す、すみません。力がなくて・・・」
先輩「カザリちゃん、ウラにあるアイス箱とってきて補充しといてくれる?」グギギ
初春「あっ、はーい。なかなかアイス屋さんも忙しいものなんだなぁ・・・暑い日はお客さんも多いし・・・・・・でもお金をもらうんだからがんばらなきゃ!」フンス
64:
>>63
スパイダーマンのコスチュームがゴミ箱に?:名作、『スパイダーマンの引退』でのワンシーン。様々な問題を抱えこんだピーターがヒーローを引退する話
 コスチュームとマスクを路地裏のゴミ箱に捨て、それを子供がひろってデイリービューグルにビッグニュースとして持ちこんだ。ジェイムソンは満面の笑みで新聞の一面にスパイディの引退を報道した
 サム・ライミ版の映画『スパイダーマン2』でもこの場面は見事に再現されている。が、コスチュームを持ちこんだのは大人の男性に代わっている。見返りは100ドルと石鹸
 最初はジェイムソンからの提示額は50ドル。ネットではもっと高く売れるらしい。コミック版での子供への報酬は新聞の無料サンプルだった
アイスえぐるヤツ:箱のアイスをえぐるヤツ。アイスが硬くてなかなかえぐれないヤツ。ジャムのせるのもイイ
70:
初春「ふぃ?・・・疲れたぁ・・・」グテー
先輩「おつかれカザリちゃん。はい、コーヒーのむ?」ス
初春「わ、ありがとうございます。先輩、私ここ以外でアルバイトしたいんですけど何かいい仕事ないですかね?」ズズ・・・
先輩「ウチの稼ぎだけじゃ足りないって?」
初春「そ、そういう意味じゃあ・・・」
先輩「冗談よ冗談。ん?・・・そうねぇ・・・・・・カザリちゃんに合うのっていうと・・・レモネード売るとか?」
初春「レモン汁に砂糖入れるやつですね。いいかもしれません!」
先輩「えっ、冗談だったんだけど」
初春「えっ」
先輩「レモネード売りってあれよ、10歳いくかいかないかくらいの子供がするものよ。道端で露天出して売るの。起業家精神をはぐくむーとかそういう目的で」
初春「そうなんですか・・・・・・いや!逆転の発想!子供が売ってると思わせてじつはすごくこだわったレモネード販売するとかどうでしょう!逆転ホームラン!」
先輩「いやぁ・・・どうかなぁ」
初春「アイス売りながらレモネードも売れば客足も増えますよ先輩!善は急げです!私いいレモン探してきます!」
先輩「あ!休憩終わるまでには帰ってきてよねー!」
黒子「27件目完了っと・・・まだリストが二枚分残ってますわね・・・能力を使えれば簡単なのですが・・・・・・ええいしっかりしなさい白井黒子!これもジャッジメント訓練の一環と思いなさいな!」
男「あっ!」ドン
ひったくり「A-HA!」ダダッ
男「ひ、ひったくりだー!誰かその男をつかまえてくれー!わしのカバンがぁー!」
黒子「!・・・白昼堂々と・・・ひったくり犯がこちらに走ってきますわ」
ひったくり「どけガキ!」ダダダ
男「その男をつかまえてくれー!」
黒子「・・・」スッ
ひったくり「へへっ、それでいい――」
 ガッ
ひったくり「ゲッ!?」ズデン!
黒子「足をひっかけられることくらい考えませんでしたの?」
72:
ひったくり「ぐっ・・・テメぇ!」ナイフトリダシッ!
黒子「自分より一回り以上年下の女相手に凶器ですか。なかなか勇気のあるお方ですこと」
ひったくり「邪魔すんじゃねえ!」シュ!
黒子「あなたのような方は――」ス・・・
黒子「学園都市で何人も――」ガッ
黒子「逮捕してきましたの」ガン!
ひったくり「RRGGGHHH!」
野次馬A「す、すげーぞあの嬢ちゃん!ナイフ持った男を軽々と倒しやがった!」
野次馬B「今のなんだ!?柔術ってやつか!?かっけー!」
野次馬C「よっ!イイぞー嬢ちゃーん!」ピューィピューィ
黒子「そこの方、警察へ連絡を。それまで地面にはいつくばらせておきますわ」ググ
ひったくり「んぐッ!いててて!このっ・・・こんなガキに・・・」ググ・・・
黒子「この白井黒子、学園都市の外は管轄外ですがあなたのような輩は見逃したりいたしませんの」
 <すげーぞお嬢ちゃーん!
 <ルックスもプリティーだー!
男「お、お嬢さん!ありがとう!わしのカバンを取り返してくれて・・・なんとお礼をすればいいか・・・」
黒子「いえいえ、お礼だなんて」ググ
ひったくり「いでで!わかったからはなしてくれよ!」
佐天「今の見てました!?白井さんの盗人逮捕劇!」
ピーター「ああ、ちゃんと写真にとってあるよ」
佐天「さっそく新聞の一面は決まりだぁ!『日本人の少女、ナイフを持ったひったくりを御用!』うーん、やっぱりこれだね!」
73:
客「なんで聞きいれねーんだよ!それぐらいいいじゃねえか!」
同僚「で・・・ですからそのような注文は無茶といいますか・・・」ビクビク
客「てめー!俺は客だぞ!客のニーズに応えるぐらいやれよ!」
御坂「あのですね。ですから、チーズバーガーのチーズを二つ分に増量なんて注文は受け付けられません。いいかげんにしてください。この子も困ってるじゃないですか」グイ
同僚「・・・み、ミサカさん」
客「ッケ!だったらもう二度とこの店にはこねーよ!融通のきかねーガキだぜ!ったく!」
御坂「・・・アンタねぇ・・・こっちが下手にでてたらいい気になって!チーズ二つ分食べたいならダブルチーズを注文しなさいって言ってんのよ!常識もわかんないの?二度とこの店に来ないでちょうだい」
客「なっ・・・お、俺は客だぞ!なんて口ききやがる!」
御坂「皆アンタに迷惑してんのよ!アンタがここであーだこーだ言ってる間も後ろのお客さんはまたされてるのよ。サービス業が相手だからって上から物いってんじゃない!」
客「っ・・・」
御坂「自分が偉いつもりになって他人に迷惑をかけるアンタみたいなヤツをかっこわるいって言うのよ!わかった!?」
客「・・・ぐ・・・お、覚えてろ!チクショウ!」ダッ
同僚「あ、ありがとう・・・ミサカさん」
御坂「大丈夫?ああいうヤツにはビシっと言わなくちゃつけあがるだけだからね」
店長「いやぁミサカくん、よくやったよ」CLAP CLAP
御坂「!店長」
店長「あの人ね、いっつも無茶な注文して店員を困らせる迷惑客だったんだ。新人の子はすぐにやめていっちゃうしお客の流れが悪くなるし困ってたんだ。ありがとうミサカくん」
御坂「い、いやぁ・・・当然ですよ」テレ
店長「でも君、クビね」
御坂「えっ」
74:
店長「今の人に裁判沙汰にでもされたら君も私達も困るだろ?ここはさ・・・落し前をつけたってことにしておかないと問題になるからさ・・・」
御坂「えぇ・・・」ズーン
店長「君はいい子だからきっとすぐに仕事が見つかるよ。短い間だったがありがとう。はいこれ日給ね」ポン
 ・・・・・・
御坂「というわけなのよ・・・」ズーン
初春「アチャー、やっちゃいましたねぇ。でも愚痴を言いにわざわざ私がバイトしてる所まで来なくても」
御坂「次の仕事のアテを探してるのよ・・・初春さん何かいい案件ない?先輩さんでもいいですから」
先輩「いきなり言われてもねぇ」
初春「洋服屋さんは?NYですしトレンド発信のお店とかありますよね」
先輩「あーやめときなさい。ミサカちゃんには合わなそうよ。10代の女の子達に同じような服をすすめてイケてるって洗脳する仕事よ。量産型クローンを作るみたいなものよ」
初春「それは偏見ですしその業界の人に失礼ですよ・・・」
御坂「先輩さんは今までどんな仕事してきたんですか?なんかおススメないかしら」
先輩「そうね・・・合法がいい?」
御坂「うわっ」
先輩「冗談よ冗談。でもクスリの売人には関わらないように気をつけなさい。絶対よ。やるならやっぱりコンビニとかが定番じゃないかしら?バイトといえばランキング第一位でしょ」
御坂「コンビニかぁ・・・」
75:
>>74
裁判沙汰?:アメリカは訴訟大国と呼ばれるほど裁判沙汰になることが多い。あまりにもすっとんきょうな理由で訴訟を起こしたりしてニュースになることもしばしば
 ファストフード店でコーヒーをこぼして火傷したから裁判になった事件は有名。そのためアメリカの商品はあらかじめ注意事項に当然すぎることが書かれているらしい(子供を洗濯機に入れるななど)
 弁護士を主役に据えたアメリカのドラマ作品もいくつかあるが、裁判内容はかなりマジメなものからヘンテコなものまで様々描かれている
76:
御坂「って訳で初春さんの先輩さんに紹介してもらったコンビニのバイト・・・来た日にいきなり研修って・・・まあ私としてはその方がいいけど」
店長「ミサカくん、商品の補充してくれる?コレ、こうやって棚に並べるだけだから」ス
御坂「はーい、やってみます」フンス
御坂「へー、アメリカのコンビニってすごい。店の中にドリンクバーみたいなのがあるし・・・それにジュース入れてる冷蔵庫のスペース広っ!アメリカ人って乾燥してるのかしら」
男A「おい見ろよ今日のビューグル。『マスクの下に隠された本性!スパイダーマンの過去の悪事総決算!』だってよ」
男B「まったく迷惑な話だよな。あの蜘蛛野郎のせいでNYはいつまでたっても平和になりゃしない」
御坂「!」ムッ
男B「前にビューグルの記事でスパイダーマンがいなくなればNYの犯罪率は激減するって予測あっただろ?あれ絶対当たってるよな。スパイダーマンがいるから悪人が出てくるんだよ」
男A「そうそう。ネットじゃスパイダーマンと悪人達は裏で組んでて、ヒーローと戦ってるフリしながらNYを危機に陥れるのが目的って話もあるよな」
男B「いいかげんにしろってんだよ。ファタスティックフォーやアベンジャーズがそろそろ何とかしてくれないと、俺の家もいつ壊されるかわかったもんじゃねえぜ」
御坂「ちょっとアンタ達、何よその言い草!スパイディは悪人からNYを守ってくれてるじゃないの!なんでそんなこと言うのよ!」
男A「わ!なんだアンタ・・・」
男B「なんだよお前、蜘蛛野郎の味方すんのか?」
御坂「当たり前じゃない!自分の身を犠牲にして人を助けてるのよ!?スパイディほど他人のために戦ってる人なんかいないわ!どうしてそれがわからないの!」
男A「いや・・・だって新聞にものってるし」
男B「俺のいとこはスパイダーマンがヴィランと戦ったせいで築2カ月の新居が瓦礫の山になっちまったんだ。あんなやつをヒーローだなんて認められるわけないだろ」
御坂「スパイディがいなかったらそれどころじゃすまなかったわよ!どうして・・・どうしてスパイディを悪く言うの!」
 ポン
御坂「!・・・ゲ・・・店長」
店長「君、クビね」
77:
>>76
ファンタスティックフォー:MARVEL初のヒーローチーム。個別のヒーローがチームを組んだ前例はあったがチームとしてヒーローが登場したのはアメコミ史上初とも言われている
 通称FF。ミスター・ファンタスティック、インビジブルウーマン、ザ・シング、ヒューマントーチのメンバー。時期によってはメンバーが異なることもある
 MARVEL世界では非常に人気のあるヒーローチームで、英雄のように称えられている。バクスタービルと呼ばれる建物に皆で住んでいる
 実写映画化もされており日本での知名度も高い。近年リブート(作りなおし)されるが、設定をけっこう変えてくるらしい。アニメ『宇宙忍者ゴームズ』も有名
 ちなみに有名な映画版『超能力ユニット』『銀河の危機』以前に、B級映画の帝王とよばれるロジャー・コーマンらの手によって映画が作られている。が、ソフト化も公開もされていないお蔵入り
アベンジャーズ:MARVEL最強のヒーローチーム。キャプテンアメリカ、アイアンマン、ソーの3人がBIG3と呼ばれ中心に据え、あらゆるヒーロー達が参加するチーム。
 メンバーの出入りが激しく、所属したことがあるメンバーの数はかなりのもの。チームに入れることはとても名誉なことでもある
 『リベンジ(復讐)』ではなく『アベンジ(仇をとる)』という意味あいで呼ばれている
スパイディを悪く言う?:MARVEL世界のNY市民はスパイダーマンに対していい印象がない場合が多い。スパイディが市民を助けても逆に罵詈雑言をあびせられたりもする
 中にはスパイディに親切で優しい人もいるが、多くの市民はスパイディを嫌い、恐れている者もいる
78:
 ・・・・・・その後、メイ叔母さんの家
メイ「すごいじゃないの黒子ちゃん。ニュースで見ましたよ。『日本の女学生、ひったくりを成敗!』。それにこの記事を書いたのは涙子ちゃんで、写真をとったのはピーターだなんて」
佐天「いやぁ?それほどでも」ニマニマ
ピーター「ジェイムソンがこの記事を載せるなんてね。まあ佐天の泣き脅しで半ば強引に載せてもらったんだけどね。あっちも佐天を見込んだって言った手前、引けなかったんだろう」
初春「白井さん明日警察に表彰されるらしいじゃないですか。すごいですよね?。同じジャッジメントとしてアイス売ってる間にそんなすごいことされるとくやしいですよ」
黒子「私は当然のことをしたまでですの」
メイ「あなたは本当に立派な人ですね。スーパーヒーローにスカウトされちゃうんじゃないかしら」
佐天「あながち・・・」
ピーター「ところで、御坂はどうだったの?」
御坂「・・・・・・聞かないで・・・」
初春「ピーターさん、しーっ」
メイ「気を落とさないの美琴ちゃん。失敗は誰にでもあることですよ。大事なのはつまずいて転んでも、立ちあがって歩くことなんだから」
御坂「・・・叔母さん」
メイ「明日があるわ。明日また、がんばりなさい。きっといい日になると思ってね」
御坂「・・・わかったわ。メイ叔母さん、私がんばる!」キラキラ
ピーター「御坂、ちょっと」チョイチョイ
御坂「?・・・何?今私すごいやる気出てるんだけど」シャキーン!
ピーター「そのやる気を早明日、発揮できるバイトがあるんだけど」
御坂「ホント!やるやる!今の私のやる気すっごいから!」ヤルキビーム!
ピーター「だーーーーーいぶ大変とは思うけど大丈夫そうだね」
御坂「何なに?どういうバイト?」
ピーター「ファンタスティックなベビーシッターさ」
85:
 ・・・・・・翌日
 ―バクスタービルディング―
リード「HO-HO-HO!やあやあYEAH!御坂くんひさしぶりッコ!ピーターから電話で聞いたときは耳を疑ったよ☆ま、疑うところなんかないけど僕に」キラッ☆
御坂「よりによってこんな所を紹介してくれるなんてありがとうピーター。ほんと感謝してるわ」
ピーター「いいってこと」
スーザン「ごめんね美琴ちゃん。リードは普通とはちょっとズレてるから・・・」
御坂「ちょっと?」
スー「私達これから学会で大事な論文の発表してくるんだけどベビーシッター任せてもいいかしら?ピーターがね、あなたがベビーシッターしたがってるって言ってたから」
御坂「ええっと・・・子供のお守ってことよね?たぶん大丈夫よ。子供の扱いには慣れてないけど」
ピーター(よく言うよ)
リード「WHOA!ベンもジョニーも今日は別件があってね。君みたいなオテンバちゃんもたまには穏やかなことやったっていいッショ?いいッショ?ッシャ!」
御坂「スー、大事な論文ってどんなの?」
スー「そうね、話せば長くなるけど・・・」
リード「HIHIHI!僕が説明するよ!スルーされたから僕が説明するよ説明させて!・・・そう、あれは先週の金曜日のこと・・・」ホワンホワンホワ?ン・・・
 ???
 グツグツグツ・・・・・・
リード「A-HA!すっごくうまそうだ!ベン特製のアメリカ名物寄せ集めちゃんこ鍋!めっちゃ沸騰しってるぅー!」
ベン「いいとこ全部よせ集めたぜ。日本のナベってもんは前から興味あったからな」
スー「夏の暑い日にこういうのもまた一興かもしれないわね」
ジョニー「うっしゃ、それじゃあエンリョなく食うぞ!暑いのなんかへっちゃらだもんげ!」グイ
リード「HAHAHA、まあ慌てない慌てない。まずはスープを器によそって・・・」ジャブ
Dr,ドゥーム「待て待て!何をやっているリチャーズ!貴様アクをとらずにスープをそのままよそうとは何事だ!この愚か者が!」
 ???
御坂「ちょっとタイム」
89:
>>85
リード:Mr.ファンタスティックことファンタスティックフォーのリーダー。宇宙線の影響でゴムのような体になった天才科学者
 本名リード・リチャーズ。その頭脳は宇宙有数の天才レベルであり、だいたいのことは頭脳で解決する。もしくはそれが問題の原因になったりすることもある
 タイムマシンや異次元への移動手段を開発もしており、子供の疑問に答えを教えるためにタイムマシンであらゆる時代に行き、実際に色々と体感させて学ばせたこともある
 このSSではキャラ崩壊していますが、原作ではこんなキャラクターではありません。ご了承ください
スーザン:インビジブルウーマンこと透明ガール。宇宙線の影響で特殊な力場を展開させる能力を得た。それを使ってバリアを張ったり身体を透明にしたりできる
 本名スーザン・ストーム。リードと結婚し、スーザン・リチャーズとなった。愛称でスーと呼ばれることが多い金髪美人のナイスバデーガール
 昔はインビジブルガールというコードネームだったが、年齢を重ねてインビジブルウーマンに変更したとか
ベン:ザ・シングこと岩石のような見た目をしたヒーロー。宇宙線の影響で皮膚が岩のようになり、強靭な肉体を手に入れた。当初はコンプレックスだったが後に克服
 本名ベン・グリム。リードの親友であり、他のFFメンバーとは親族関係ではないが家族同然に過ごしている。そのパワーはとても高い上に読者人気も高いとか
 『IT'S CLOBBERIN TIME!』(「鉄拳制裁タイムだ!」もしくは「戦いのお時間だぜ!」の意味)という決めゼリフが有名。あるいは『ムッシュムラムラ!』
ジョニー:ヒューマントーチことFFのヤンチャボーイ。スーの弟。宇宙線の影響で全身から発火する能力を得た。火を放つだけでなく飛行することもできる
 本名ジョニー・ストーム。イケイケな性格で女の子にモテる。スパイダーマン、アイスマンと並んでMARVEL3大悪ガキと言われるとか(言われていた)
 掛け声の『FLAME ON!』(「発火!」もしくは「ファイヤー!」の意味)と共に炎を纏い、最大火力はとんでもないほどの火力に達する
Dr,ドゥーム:FFの宿敵にしてMARVEL最大の悪役の一人。鉄の仮面と鎧、緑のローブを纏った天才科学者。科学だけでなく魔法も扱える、科学と魔術が交差する男
 本名ヴィクター・フォン・ドゥーム。ラトヴェリアという国家の王族の末裔であり、支配者として君臨している。一応、特殊な力を持たない普通の人間ではある
 しかしマグニートー(のクローン)達が手も足もでないほど強いロボ、センチネルを一撃で粉々にするほどのガントレットを作ったり、物理攻撃を無効化するアーマーを作ったりしている
 魔術の腕も非常に優れており、マイティアベンジャーズを相手に魔法で呼び出した軍団で押しのけたりしている。だが傲慢な心があるため、扱える魔術は限られている
 鉄の仮面は実験の失敗による傷を隠すためと『人間をやめる』という意味を込めて外れないようにしてある。近年は白カラーでヒーロー活動をしたりも
 MARVELを代表するヴィランでもあり、アメリカではマグニートー、ジョーカー、ダースヴェイダーらと並び最大級の人気をほこる超大物である
95:
リード「えっ、回想まだ話本題に行ってないよ。離陸前のシートベルトしめてる所だよ」
御坂「ちょっと待ってよ・・・ドクタードゥーム?・・・なんでメガヴィランと一緒に鍋つついてるのよ」
リード「だってダチだから」
御坂「・・・」
ピーター「あー、それで?それが学会の発表とどう関係するのさ」
 ???
ドゥーム「ベン・グリム!肉だんごを箸でさすな!日本の流儀ではサシバシと言ってマナーに反する行為だぞ!」
ドゥーム「追加の肉を野菜の上にのせるなジョニー・ストーム!肉は下に!野菜は上に!野菜は水分をだすから汁の足しにもなる!」
ドゥーム「なにをやっとるリチャーズ!豆腐をすくうこともできんのか!崩れておるだろうが!ええいかせっ!余がやる!」
ジョニー「・・・なぁ、ドゥームってあれか?ナベブギョーってやつか?なんでこんなにやかましいんだ」
ベン「職業病だろ。独裁者だからな」
リード「まったくドゥームは世話焼きだなぁ☆あっ、ひらめいた!」ピーン
スー「食事中よリード」
リード「思ったんだよ。一国の指導者はあらゆることの指揮、采配が優れているだろう。宇宙人の種族の長もそうかもしれない。動物だってそうだ。女王アリは鍋奉行かもしれない」
リード「そこで気付いたんだ。iPODでパンを焼きながら5D映像を再生する方法をね!ヒラメキッ!てやつさ!」
スー「まあ、天才さんにはお手上げだわ」
ドゥーム「ぐぬぬ・・・やるなリチャーズ・・・こうしてはいられん!すぐにウチに帰ってそれを越える研究だ!」ガタッ
ジョニー「・・・なあ、俺が天才じゃないからかな?ちょっとついていけないんだけど」
ベン「心配すんな。俺もお前もまだマトモってことだよ」
 ???
リード「――・・・ってわけで世紀の大発明の発表に行くのさ。昨日はアップル社のプレゼン映像を何度も見返して練習したんだよ☆」
御坂「どうしようピーター・・・私、学校ではそれなりに成績いいんだけど全然理解できないわ」
ピーター「天才は何でもアリだから」
97:
リード「ま、そういうわけで」
御坂「どういうわけ」
リード「僕とスーは発表に行くから、フランクリンとヴァレリアの面倒を任せるよ御坂!」
スー「ほら、二人ともおいで」チョイチョイ
フランクリン「はじめまして、フランクリン・リチャーズです。今日はお世話になります」ペコ
ヴァレリア「あたらしいベビーシッターさん?」
御坂「(わ・・・カワイイ・・・)はじめまして。私は御坂美琴っていうの。今日はよろしくね二人とも」ニコ
スー「二人とも、美琴お姉さんに迷惑かけちゃだめよ」
フランクリン「わかってるよママ。僕達いつまでも子供じゃないんだから」
リード「言っとくがブレードフィッシュ号のハイパードライブシステムをいじっちゃダメだぞ。あれは実用機じゃないんだから。絶対に、ダメだぞ」
ヴァレリア「でもこうしりょくエネルギーをあんていさせれば・・・」
リード「ヴァル」
ヴァレリア「きかいはいじっちゃダメ。やくそくする」
リード「ようし、じゃ、いつものやるぞ」スッ
ヴァレリア「はぁ?・・・」スッ
 サッ シュシュ クイ
  スイスイ ソォッ スッスッ
     スゥーッ ファ オン
御坂「・・・今のジェスチャーは?」
リード「『約束やぶったら、手錠して、鍵かけて、穴ほって、鍵いれて、穴うめて、その上に家たてて、そこに引っ越した』って意味だよ☆」
スー「リードもう時間がないわ。行きましょ。じゃあ美琴ちゃん、よろしくね」
リード「二人とも大人しくね」
ピーター「あ、待ってよ。途中まででいいから乗せてって。佐天と特ダネ探す約束してるんだ」
 バタン
御坂「・・・・・・あー・・・さて、何してあそぼっか?」
フランクリン「うーん」
ヴァレリア「パパのトリプルじくうさいせいスフィアであそぼ!あたしがせっていしなおしたんだ!」
御坂「・・・えと・・・?」
フランクリン「ヴァレリア、ダメだろ」
ヴァレリア「おこられちった」
98:
>>97
フランクリン:リードとスーの子供。将来的に史上最強のミュータントになると言われている脅威的な潜在能力を持つ少年。現実を改変する力を持つ。ヴァレリアの兄
 神のごとき改変能力を持ち、異世界を創造したり、全能の父と呼ばれるオーディンと同等の力を持つ恐怖の神サーペントの力による支配からザ・シングを解放したりしている
 だがその力はあまり使ってはいけないと制されているためめったに使わないこととなっている
ヴァレリア;リードとスーの子供。幼いながらもリードそっくりの超天才ッ子。最初は異世界から成長した姿で登場していたが、なんやかんやあって子供として誕生
 名付け親はドゥームで、初恋の女性の名前からとっている。FFが『フューチャー・ファウンデーション』というチームに変更された際には兄と一緒にメンバーにもなっている
 さらにはドゥームらヴィランを協力メンバーに加えるというアイデアも出している。このSSでは子供っぽすぎるが、コミックではもうちょっと成長してる
117:
 ・・・・・・
佐天「遅いですよピーターさん!」
ピーター「ごめんごめん。御坂の送るの思ったより時間かかってね。で、今日はどんな特ダネをお探しですかな?」
佐天「フッフッフ、今日は佐天さん大胆に攻めますよ・・・ズバリ!強盗とか悪い人を見つけて現行犯でスパイダーマンさんがオオトリモノを繰り広げるんですよ!そこをパシャったすれば特ダネ!」
ピーター「あぁ、僕がいつもやってるパターンか」
佐天「強盗をその場でとっ捕まえるスパイダーマンさんの写真を撮ればジェイムソンさんもスパイダーマンさんが正義のヒーローだって認めますよ!うんうん!イメージアップです!」
ピーター「甘いなぁ。僕がどれだけそうしようと思ったことか・・・ジェイムソンはどんなことがあっても――」
佐天「ア!ちょっとピーターさんアレ!」
ピーター「君あれだね、人の忠告とか聞かずに色々面倒事に首つっこむタイプだね」
佐天「ほらあそこ!あれって白井さんですよね!?」
ピーター「ほんとだ。郵便配達の仕事・・・には見えないな。荷物がないもん・・・黒子が入っていくあの建物って・・・・・・こ、高級ホテルじゃないか」
佐天「これはスクープのニオイがしまんすなぁ。ピーターさん、行きますよ!」タタタ
ピーター「あ、ちょっと!まさか覗きでもするつもり!?もうパパラッチはやらないって決めたのに」
 ・・・・・・
初春「うーん・・・」カタカタ
先輩「カザリちゃん、休憩時間になにパソコンとにらめっこしてるの?」
初春「実は昨日の夜、このアイス屋さんとレモネードの宣伝をしようと思ってSNSのアカウントを作ったんですが・・・」カタカタ
先輩「へー、わざわざそんなこと・・・ってわ!フォロワー数6万!?1日で!?」
初春「一応お店の宣伝とかしてるんですけど、フォロワーの人全員が来るわけじゃないんですねぇ」
先輩「いや・・・来たらそれはそれで困るけど・・・」
118:
>>117
僕がいつもやってるパターン?:ピーターはカメラにオート撮影機能を付けて、自分がスパイダーマンとして悪人をやっつける様を写真にとってジェイムソンに売ったりして生計を立てている
 しかしジェイムソンは安値でしか買わないので割にあっていない。というかピーターも提示する金額が割と少なめだったりする。もしくは写真を買い取った給料が以前に前借りした分で消えることも
 近年ではMARVELの制作サイドで『今のご時世スパイディは写真より映像記録をとる方が現実的かもしれない』という案も上がっているらしい
パパラッチはやらない:ピーターは一時期有名人のパパラッチ写真で儲けていた時がある。当時の雇い主がジェイムソンではなかったためけっこう給料をもらえたこともあって味をしめてしまった
 しかし友人であるハリー・オズボーンが大のパパラッチ嫌いということもあって色々言われたり、自身も思うところあって改心して潔くパパラッチをやめた
119:
初春「それでですね、宣伝するついでにスパイダーマンさんを応援するコミュニティを作ってみたんですよ」
先輩「なになに・・・へー、スパイダーマンをプロデュースしてるみたいね」
初春「でもフォロワーさんの7割がスパイダーマンさんに悪い印象を持ってるみたいで・・・あんまり上手くいかないんですよ。一緒に応援してくれる人が少なくて・・・」
先輩「まぁ仕方ないわね。私の友達もスパイダーマン嫌いな人多いし。でもそこはカザリちゃんの腕の見せ所じゃない?」
初春「え?」
先輩「カザリちゃんのプロデュース力でスパイダーマンの人気を獲得すればいいのよ。そうね・・・ネットの影でスパイディを売り込む敏腕プロデューサーって感じで!」
初春「・・・影のプロデューサー・・・か、カッコイイ・・・」
先輩「うまくいけばスパイダーマンの関連グッズとかのショップとか経営できるかも!その時は私、それなりのポストにおいてね」
初春「わっかりました!私、スパイダーマンをプロデュースします!」カタカタカター
 ・・・・・・
黒子「いらっしゃいませ。ご注文をお承り致しますの」スチャッ
 ガサッ
佐天「うわぁ?・・・見てくださいアレ。白井さんメイドみたいなカッコしてますよ?」
ピーター「高級ホテルの高級レストレンでウェイターをやってるみたいだ・・・郵便配達の仕事はやめたのか?にしたっていきなりこんなトコで仕事なんて・・・」
佐天「ピーターさん!カメラカメラ!激写してくださいよ!」
ピーター「どうしてさ。盗撮みたいでヤだよ」
佐天「今晩メイおばさんの家に帰ったら問いただすんですよ!白井さん、仕事サボってメイド喫茶ごっこか?って」
ピーター「佐天ってグイグイいくよね」
佐天「とにかく!早いとこ写真撮ってください。あんまり長居すると怪しい人と思われますよ」
ピーター「外の茂みからレストランの中覗いてる時点でだいぶ怪しいと思うけど・・・」
 ザッ
佐天「あれ?なんか影が・・・・・・ゲ!」
大男「お前達、こんな所で何をしているんだ?」ズーン
ピーター「・・・高級ホテルにはコワモテのガードがいるのはお決まりだよね・・・・・・って・・・(この人・・・あの時の!)」
クラッシャー・ホーガン「怪しいヤツらだな。とりあえず、話を聞こうか」ポキポキ
126:
>>119
クラッシャー・ホーガン:ピーターがスパイダーマンとしてのパワーを手に入れた直後、力試しと賞金稼ぎのためにショープロレスに参加した時の対戦相手であるプロレスラー
 覆面をしたピーターは大柄な体格のホーガンを軽々と持ち上げてすぐに試合は終了した。つまりはスパイダーマンとしてのスーパーパワーを読者に見せるための相手として描かれたキャラ
 その後ホーガンはコミックに登場しなかったが、しばらく年月がたってから『その後のクラッシャー・ホーガン』というエピソードで再登場。現役を退いてジムで清掃員をしている
 スパイダーマンのファンとなり『スパイディと戦い、師匠としてコスチュームや戦い方を教えた』と話を盛って人に話しており、周囲はホラ話と思っていた。唯一信じていたのは優秀選手のボビーだけ
 ある日、ホーガンは上司のマンスローターが自分のいいなりにならないボビーを秘密裏に始末しようとしている話を耳にする。マンスローターはホーガンに圧力をかけ秘密をバラすなとくぎを押す
 ホーガンはボビーに警告するものの、銃を持った部下達を引き連れたマンスローター達が現場に現れ、「お前の始末は後だ。とっとと失せろ」とその場から追い出される
 「仕方ない・・・俺には関係のない話さ・・・」とその場を後にしようとするホーガンだが、勇気を振り絞り「俺は弱虫じゃねえ!」と銃を持った暴漢に立ち向かい、ボビーと一緒に戦うことになる
 その時偶然近くを通ったスパイダーマンが現場にかけつけ、悪人達をやっつける。もちろんホーガンは大喜び。スパイダーマンもホーガンを一目見て思い出した
 戦いが終わった後、ボビーが「ありがとうスパイダーマン。ホーガンから聞いてるよ。彼はあなたの師匠なんでしょ?」という身に覚えのない話をされるも
 「(5分戦っただけだけど・・・ま、いっか)うん、彼には世話になったよ」ととりあえず話を合わせた。ホーガンは涙ながらにスパイダーマンに「ありがとう・・・本当に」と握手
 騒ぎを駆けつけてやってきたジムの仲間達は、ボビーの証言によりホーガンの話がホラではなかったと認め、ホーガンに賛辞を送った・・・という話
 多少話を脚色してはいたが、決して悪人ではない男。そして自分の身の危険をかえりみずボビーを助けるために戦ったホーガンはヒーローと言えるだろう
 ちなみに、ボビーが危ないと知った時は「落ちつけ・・・スパイディならどうする?」とスパイダーマンを参考にしている。スパイディのポスターが貼ってある自分の部屋で
127:
 ガチャリ
佐天「・・・ど、どうしよう・・・なんか取り調べ室みたいなとこに連れてこられちゃいましたよ・・・」
ピーター「高級カジノ、高級ホテルが出てくる映画ってだいたいこういう場面あるよね」
佐天「なんで落ちついてんですか!自分だけスーパーパワーがあるからってずるいですよ!」
ホーガン「お前ら一体何者だ?レストランの中をのぞいていたようだが、それでチップをもらえるとでも思ったのか?不審者はシメるのが俺の仕事だが・・・さて、どうするかな」ポキポキ
佐天「ヒッ!」
ピーター「落ちついてよ。僕達は友人がここのレストランで働いているので少し覗いていただけで・・・」
ホーガン「もう少しマシな言いわけを考えな」
ピーター「ところで・・・もしかしてだけどあなたは、あのクラッシャー・ホーガン?プロレスラーの」
ホーガン「!・・・お、俺を知ってるのかい?」
ピーター「ええ、あなたがリングの上で戦っていたのをこの目で見たよ(僕もリングの上だったけどね)」
ホーガン「おお!う、うれしいな!現役時代の俺のことを覚えててくれる奴がいるなんて」
佐天「知り合いなんですか?・・・」ヒソヒソ
ピーター「昔ちょっとね。現役を引退したの?その後はジムで清掃員をしていたとか・・・」
ホーガン「まあな。あれから色々あって、今は選手を鍛えるトレーナーをやっているのさ。空いた時間にこのホテルで用心棒をしてるんだが・・・まさか俺を知ってる奴と出会えるなんて思いもしなかったよ」
ピーター「僕だって今週の占いで『懐かしい人に再会』って出てたけど、こんなところでクラッシャー・ホーガンと会えるとは想像もしなかったさ」
ホーガン「お、アンタら友人の働きっぷりを見てたって言ったな?呼んできてやるよ。どんな奴だい?」
ピーター「ピンクの髪の日本人の女の子だよ。なんだか悪いね」
ホーガン「いいってことよ!少し待っててくれ。すぐ呼んでくる」ガチャ
佐天「・・・・・・ポカン」
ピーター「いやぁ、僕って顔広いよね」
128:
 ガチャ
ホーガン「つれてきたぞ」
黒子「お二人とも何をなさってるんですの!」
佐天「わ」
ピーター「そうカッカするなよ黒子。君がこのホテルに入ってく姿を見て心配になったからさ・・・ここで何してるの?メイドさん?ジャパニーズカルチャー発信?」
黒子「はぁ・・・帰ってから説明しようと思ってましたが・・・昨日ひったくりをやっつけた話をしましたが、今朝警察の方に表彰された際にひったくられた側の方が話を持ちかけてくれて・・・」
黒子「その方はこのホテルの経営者でしたの。人手か足りないのでぜひここで働いてほしいとのことで・・・郵便配達の方はさっき辞表を届けてきましたの」
ピーター「つまり助けた人に新しい仕事もらったってこと?高級なとこだから羽振りもいいだろうね」
佐天「わらしべ長者みたいだぁ」
黒子「それよりも!こんな所で不審者ごっこをなさっている暇があれば新聞の記事になりそうな事柄を探しに行きなさいまし!ホーガンさんの手間をとるようなことはしないでほしいですの!」
ピーター「わーい怒られちった」
佐天「すんまへーん。じゃ、メイド喫茶がんばってくださいね白井さん」
黒子「ウェイトレスですの!ホーガンさん、お二人を外にほっぽりだしてくださいな」
ピーター「じゃあね。あ、応援してるよクラッシャー・ホーガン。あなたの鍛えた選手が世界チャンピオンになるのを待ってるからね」
ホーガン「ああ!ありがとうな!」
129:
 ・・・・・・
ヴァレリア「たすけてー!たすけてー!ビルのなかにまだこどもがー!」ブンドドブンドド
御坂「とーお!それみろっ!スパイダーマンの登場だ!」ビューンヒョイッ
ヴァレリア「さすがスパイディ!こどもをたすけてくれてありがとお!」キャッキャ
御坂「あーっとしかしそこに悪の魔法使いが現れたー!」ブンドド
ヴァレリア「えっ?そんなのだいほんにない」
御坂「ちょっと待ったァ!スパイディ!助立ちするぜ!なんとそこに現れたのはあらゆる異能を打ち消すすごい力を持った謎の男!スパイディと協力して魔法使いをやっつけるぞー!」ブンドド
ヴァレリア「もー、ミコトおねーちゃんアドリブしすぎだよー。そこはベンおじさんとパパがとうじょうしてうちゅうのききをしらせるストーリーでしょー」
御坂「この方がカッコイイじゃない?ダメ?」
ヴァレリア「ミコトおねーちゃんのセンスにはやれやれだわ・・・まったく」ヤレヤレ
御坂「なっ・・・」
フランクリン「あんまりお姉ちゃんを困らすなよヴァレリア。年上なのに僕達に付き合ってくれてるんだからな」ピコピコ
ヴァレリア「はーい」
御坂「フランクも一人でゲームなんてしてないで一緒に遊びましょうよ。ほら、スパイディのおもちゃ役させてあげるから」
フランクリン「僕はいいよ。そんなに子供じゃないから」ピコピコ
御坂「・・・・・・(しまったいつの間にか夢中になってたわ・・・)そ、そうね。でも一人でゲームしててもつまんないでしょ?」
フランクリン「面白いよ。ちょっと待って、集中させて。今トラップの迷路を脱出するとこだから・・・」ピコピコ チュドーン
ヴァレリア「あ、やられちゃった」
フランクリン「・・・」
御坂「今のは水路の前でジャンプしないとダメよ。ザコ敵なんか無視しないと・・・どれ、お姉さんにかしてごらん」
 ???
御坂「うおおお!秘密の秘伝書よ!これで封印されてた剣のパワーが使えるわ!」
ヴァレリア「やったぁ!ミコトおねーさんすごい!」
フランクリン「・・・」
133:
 ・・・・・・
初春「はい、ストロベリーとミントアイスのダブルでーす」
客「サンキュゥッ!ところでSNSで見たんだがこのアイス屋、スパイダーマンの応援コミュニティで宣伝されてたぜ。アンタがやってんのかい?」
初春「!はい!見てくれたんですか!?」
客「まあな。俺もスパイダーマンは正義の味方だと思ってるがよ、街の連中はほとんどそうは思ってねぇ。だが今のご時世、ネットを使って布教すりゃあ考えを変える奴だっているだろうぜ」
客「俺はアンタの活動応援してるぜ。ところで、そのSNSのコミュニティに『MISAKA、SHIRAI、SATEN、UIHARU』が主催者って書いてるが・・・数人でやってんのか?」
初春「えーっと、実質私だけですが一応4人で一緒にってスタンスなんです。私含む4人ともスパイダーマンさんが良い人だって知ってますから、それを広めようってことで」
客「ふーん。共同経営者ってとこか。ま、街の皆にスパイダーマンのことを認めさせてやってくれ。じゃあな」
初春「・・・やっぱり少しでも効果はあるんだ。色んな人にスパイダーマンさんのことを知ってもらおうと思ってはじめてみたけど、一人でも認めてくれる人がいればいいなぁ」
先輩「カザリちゃん、レモネードのL2つ注文だってさ」ガチャガty
初春「あっ、はーい!」イソガシイソガシ
 ・・・・・・
佐天「さてさて!事件はどこにあるのやらですね!」ルン
ピーター「平和なことにこしたことはないだろ。警官が机に足のっけてドーナツ食べてる日々が続けば僕達廃業だけどね」
佐天「いいやピーターはん!私のサテン’ズセンスがバシバシきてますよ!きっと今日は大きな特ダネが転がりこんでくること間違いなし!」
ピーター「なんかテンション高いけど地球の危機だけは招かないでよ」
 ・・・・・・
男性客「おーいメイドガール。注文いいかーい?」ヒラヒラ
黒子「はいただいま。あと、私はメイドではありませんの」
男性客「そんなカッコしてる日本人がメイドじゃないワケないじゃないか」
女性客「メイドさーん、こっちも注文ー!」ヒラヒラ
黒子「はーいただいま。(やれやれ・・・ウェイトレスというのも大変ですの。まるで戦場ですわ。あー忙しい忙しい)」
 ・・・・・・
ヴァレリア「そこ!そこでみずのまほうをつかうの!ようがんにおちてもダメージくらわないから!あぶないッ!うしろからゾンビがくるよ!」
御坂「このっ!放り投げて串刺しにしてやるわ!どうだ!どうだっ!」ピコピコ
フランクリン(・・・完全に奪われちゃった・・・まあヴァレリアも楽しそうだからいいか。僕はヒマになったけど・・・・・・)
フランクリン「何か面白いことでも起きないかなぁ」
134:
 ―――とある隠れ家・・・
 「よくぞ集まってくれたな悪党ども。私達がこうして顔を合わせるのはこれが初めてではないのは覚えているだろう。そして、我らのたった一つの目的も覚えているはずだ」
 「おうおう、ながったらしい前置きはいいからとっとと本題に入ってくれよ。あんたのワケのわからん話を聞いてたら化石になっちまうぜ、ドクター・オクトパス」
Dr.オクトパス「・・・・・・オホン、では本題に入ろう。スパイダーマンをぶっとばす!」DAM!
 「・・・なんかヤなことでもあったのか?」
 「異世界に飛んでった蜘蛛野郎を追っかけたが返り討ちにされたらしいぞ。マックスも一緒に」
 「フン、きっかけなど今更どうでもいい。スパイダーを狩るというのなら・・・この俺以外に成せる者などいないわ」
 「昔ムショの中で出会ったチンピラがいたんだが、数日前にスパイダーマンにやっつけられて逮捕されたらしい。その時・・・スパイダーマンだけでなく『電撃を放つ人間』が一緒だったと聞いた」
 「電撃?マックスか?」
 「冗談。なんで俺がアイツと組むんだ」
 「ミュータントか?」
オクトパス「ッハ!・・・・・・アイツだ・・・・・・向こうでスパイダーマンとチームアップしていたあの女スパイダー!」
 「!・・・あ、あの野郎か・・・おのれ・・・」プルプル
オクトパス「今度はヤツがこっちに来ているというのか・・・ならばなおのこと、我々が結束しなければならない!」
エレクトロ「おう!あのビリビリスパイダーもスパイダーマンも、この前のリベンジしてやる!」
サンドマン「スパイダーマン以外はどうでもいい。今日こそ俺はアイツに勝つ!スパイダーマンをやっつけてやる!」
ミステリオ「ちょっと待て。そのビリビリのスパイダーの女って何者だ?教えてくれ。何か新しい演出方法のインスピレーションが浮かびそうだ」
クレイブン「もう一人の方は貴様らにくれてやる。だがスパイダーマンは俺の獲物だ。貴様らと手は組むが・・・首を獲るのは俺だ!」
バルチャー「奴らをやっつける算段はついているのか?緻密な計画が必要だ。スパイダーマンは簡単には倒せんぞ」
オクトパス「計画はこれから考える・・・・・・だが我らが手を組めば、スパイダーマンなどヘビににらまれたカエルよ!では『シニスターシックス』よ・・・まずは計画を立てる計画を実行しよう」
135:
>>134
Dr.オクトパス:スパイダーマンの宿敵。4本の人工触手アームを装備した天才科学者。アームは本人の意志で自在に動き繊細な操作も可能な優れモノ
 本名オットー・オクタビウス。通称ドック・オック。危険な実験を上手く行うために開発したアームを使い実験に挑むが失敗して身体と融合してしまい、ヴィランとしての道を進むこととなった
 メイおばさんは彼が悪人と知らずに家に泊めてあげたこともある。後にオクトパスはメイおばさんが世界有数の優れた原子炉を遺産として受け継いでいることを知って結婚を申し込んだ
 すんでのところで防がれたが、近年ピーターがある事情でオクトパスの脳内を見た時、ウェディングドレス姿の結婚寸前メイおばさんが記憶として残っていた。ピーター「勘弁してよ・・・」
 近年ではスパイダーマンの非常に非常にやっかいな相手となっている。スパイダーマンを痛めつけるだけでなくピーターとしての人生も痛めつけている
エレクトロ;スパイダーマンの宿敵。電気を帯電する能力を持ち、電撃を放ったり磁気を操作して金属を操ったり飛行したりもできる。電流に『乗る』こともできたり
 本名マックスウェル・ディロン。電気技師として働いていたが落雷に会い、雷と電流を同時に受けて能力を得た。電流を操って筋力を増強したりもできる
 ニューアベンジャーズ結成の原因を作った上、最近色々あったスパイダーマンが復活した際の最初の相手はエレクトロだった。実写映画のアメイジングスパイダーマン2にも登場した
サンドマン:スパイダーマンの宿敵。身体を砂に変化させられる。単なる悪役ではなく、時にはスパイダーマンと協力もするし改心してアベンジャーズの予備メンバーにもなった
 本名ウィリアム・ベイカー。強盗をして刑務所に入れられ、幼いころに生き別れた父と再会し、その父が先に出所したため追いかけて脱獄。その先で核実験場に迷い込んで実験に巻き込まれた
 結果身体が砂と一体化した。腕を武器にしたりできるし、吹き飛ばされても再生する。本名の他にフリント・マルコという偽名を名乗っている
ミステリオ;スパイダーマンの宿敵。幻影を作り出して相手を欺く。見た目は丸い金魚蜂をかぶってマントしてるタイツ男。常に身体からガス(煙)が出ている
 本名クエンティン・ベック。元は映画のスタントマンで特殊効果デザイナーだったが、裏方でなく目立ちたいと思い、ヒーローになろうと悪党と思われているスパイダーマンを狙う
 スパイダーマンのフリをして悪事をし、彼を陥れてから捕まえればヒーローになれると思ったが、逆にスパイダーマンにその目論見を暴かれて逮捕。その後本格的に悪人になる
クレイブン:スパイダーマンの宿敵。獰猛な野獣を身体一つでハンティングする脅威のハンター。優れた身体能力を持ち、スパイダーマンを『狩る』ことを至上の目的としている
 本名セルゲイ・クラビノフ。貴族の末裔だったがなんやかんやあって家出し、世界各地を放浪。ジャングルで狩猟をしている時に『俺の天職はこれだ!』と狩猟マニアとなる
 ハーブを加工した特殊な薬で脅威的な身体能力を獲得している上にあらゆる狩りの知識、武器の扱いにも長けている。変装の名人ヴィラン、カメレオンとは腹違いの兄弟
バルチャー:スパイダーマンの宿敵。空を飛べる装置を開発したハゲのジジイ。ワシのような翼が特徴的で、刃にもなっており攻撃にも使える
 本名エイドリアン・トゥームス。かつて友人と会社を立ち上げるも裏切られ、リベンジのために空を飛べるハーネスを作り、金を奪う。その後飛ぶことに魅了され犯罪をするようになった
 ハーネスには飛行能力だけでなく装着者の体力や活力を増強させる効果もある。翼の刃はスパイダーマのウェブも切断できるほど鋭い
シニスターシックス:打倒スパイダーマンのために集まったヴィランチーム。時期によってメンバーがころころ変わる。最初に結成されたメンバーは上記の6人
 しかし、最初の6人は集まったものの『俺がスパイダーマン倒すよ』『いや俺が倒すよ』『いや俺だ!』『俺だ!』『俺!』『ヤイノヤイノヤイノ!』と全然まとまらなかった
 そのため一人ずつ自分が有利な状況でスパイダーマンと戦うというスタイルになった。チームなのに連携してなかったためスパイダーマンは上手いこと倒せた
 ちなみに、実写映画の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの関連作として映画化すると噂されている。アメスパ2ではメンバーを連想させる装備や映像が多々あった
147:
>>134
あの女スパイダー?:『御坂「MARVELS in 学園都市」』にて御坂がスパイダーマンの代役を務めたのがきっかけで、御坂もスパイダーマンのようなカッコをするようになった
 スパイディのマスクとオリジナルの格好をして、ウェブシューター(蜘蛛糸発射装置)も装備し、『スパイダーマンレディー』と名乗ってヒーロー活動をしていた
 オクトパスとエレクトロが学園都市を訪れ、スパイダーレディーとなった御坂とオリジナルのスパイダーマンのコンビに戦い、オクトパス達は敗北している
143:
サンドマン「・・・・・・で、計画って?」
オクトパス「それを考えるのが計画だ。さあ、案がある者は挙手しろ」DAM
バルチャー「先が思いやられる」
エレクトロ「・・・」スッ
オクトパス「はい、マックスくん」ビシッ
エレクトロ「キョシュってなによ?」
オクトパス「・・・」
クレイブン「俺も気になっていたところだ」
バルチャー「今お前がやったこと、手を挙げるってことだ!」
エレクトロ「ッ!」
クレイブン「アホ」
エレクトロ「っせー!テメーもだバカッ!」
ミステリオ「冗談じゃない。こんなポンコツどもでは足をひっぱるだけだ。マトモな奴がいないのならば私はおりるぞ」
オクトパス「落ちつけ諸君。大丈夫だ。司令塔がしっかりしていればチームは機能する。諸君がフェルマーの定理を空で書けなくとも私が指揮をとれば――」
バルチャー「ちょっと待て。貴様がボス?一体いつ刺身にされるタコが空の支配者であるワシよりも偉くなったのだ?」
オクトパス「黙れ年金生活者。この中で一番頭がいいのは私だ。当然私がボスに決まっているだろう」
クレイブン「フン!数字に強くとも力がなければ人の上に立つ資格などない。掛け算は知っていてもピューマの狩り方は知らんだろう?」
オクトパス「貴様!」ガタ
クレイブン「俺と構えるというのか?そのカシコイ脳みそをハイエナに食わしてやろうか」ガタ
ミステリオ「・・・・・・バカばっか」
エレクトロ「テメー!今俺のことバカっつったか!?クソ昔の宇宙服みてーなカッコしやがって!」
サンドマン「おい、皆」
 『あー!?』ギロ
サンドマン「SNSにスパイダーマンの友人を名乗る連中が載ってるぞ。こいつらをエサにすれば簡単にアイツを釣れるんじゃないのか?」
 『・・・・・・』
 『天才!』
 \ワーイワイワイ ドドンガドン/
146:
 ・・・・・・
初春「ありがとうございましたー。またのお越しを?」ヒラヒラ
先輩「いやぁ今日も繁盛ね。夏はアイスが飛ぶように売れるわ。レモネードの方も好評みたいでよかったわね」
初春「はい!品質にこだわってますからリピーターも多いです」
先輩「スパイダーマンの布教は?」
初春「うう・・・手作りの『スパイダーマンを応援しましょう!』ポストカードも配ってるのに・・・あんまり上手くいきません・・・」
先輩「まあそう簡単に人の考え方を左右できたら戦争はなくなるわ。火の粉は小さくても、そのうち大きな炎になる。気長にいきましょ、気長に」
初春「うーん・・・どうすればいいのかな・・・」
エレクトロ「SPARK(火の粉)?俺のことかい?ガールズ」
初春「!」
先輩「!?・・・っえ・・・」
エレクトロ「KAZARI・・・だな。ネットのツールでスパイディを応援するグループを作ったのはお前だろ?スパイディの友達を名乗ってな」
初春「あ・・・あの・・・先輩・・・お知り合いですか?」
先輩「いいえ・・・こいつはエレクトロ・・・スーパーヴィランよ」
 ZAK!
先輩「ARGH!」ビリ!
初春「先輩!?」
エレクトロ「『こいつ』呼ばわりはねぇだろ?安心しな、ちょっと電気ショックを与えただけだ」
初春「な、何が目的ですか!」
エレクトロ「KAZARI・・・お前はスパイディのダチなんだろ?ちょーっとツラかしてくれや」
148:
 ・・・・・・
佐天「ネタがないよぉー!」ワーン
ピーター「それだけ街が平和ってことさ。よきかなよきかな」ズズ
佐天「ノンキにコーヒーすすってる場合じゃないですよ!このままじゃジェイムソンさんにどやされちゃう?!」オーッノー!
ピーター「記事が空けばスパイダーマンの悪口書いて埋めるだろうから気にしなくていいよ。またヒーロー好感度ランキングが下がるだけさ」
佐天「もう!マジメに!私達一応社会勉強のためにやってるんですよ!」
ピーター「そりゃ建前だろ?いいじゃん宿題でもないんだし。僕そこのコンビニでフリスクと栄養ドリンク買ってくるけど何かいるもんある?」
佐天「新聞の記事になるようなニュースを一つ」
ピーター「コンビニ強盗はキライなんだ。じゃ、そこで待っててね」スタコラ
佐天「あーっ・・・なにかすんごいことでも起きればいいのに?」
 BAMM!
佐天「ギョッ!?」
クレイブン「SATENというのはお前か。女とはな・・・しかもまだ子供。気はすすまんが、これも契約だ。貴様は『狩りの餌』になってもらうぞ」ガシッ
佐天「えっ!?いやっ、ちょっと!」
 JUMP!
佐天「ひえぇ???!」
ピーター「ウソだろ、またコンビニ値上がりしてたよ。不景気だから増税するって悪循環だよね。そう思うだろ佐天。・・・・・・佐天?」
 イナ???イ・・・
ピーター「・・・・・・またジョーカー?もうあれだけは本当にイヤだよ」
149:
>>148
またジョーカー:『御坂「私達の、親愛なる隣人」』を参照。自分で宣伝していくスタイル
151:
 ・・・・・・
黒子「またのお越しを」ペコリ
客「おーいメイドさーん」カンカン
黒子「はいただいま(お客が帰ってもまだ次のお客のお世話・・・キリがありませんの)」
 FSHHOOOOWWWWW・・・・・・
黒子「ご注文はお決まりですの?(2時間前に休憩を頂きましたから、次の休憩は・・・えーっと・・・)」
 FHOOOSSSHHH・・・・・・
客「・・・あー・・・メイドさん?ちょっと」
黒子「はい、なんでしょう。ことわっておきますが、余った料理をタッパーに入れて持ち帰るのは禁止されて――」
 FHOOOSSSHHH・・・・・・
客「なんか煙が出てるぞ・・・」
黒子「え?」チラッ
 PFHOOOOOOWWWWWWWWW
黒子「!か、火事ですの!火事ですのー!」
 バリン! BEEEEEEE!BEEEEEEEE!
 『わー!』 『キャー!』 ドヤドヤドヤ
黒子「皆さん落ちついてくださいまし!一人ずつ焦らずに非常口から――」
ホーガン「どうした!何ごとだ!?」
黒子「ホーガンさん!店内の皆さんを誘導してくださいまし!火事ですの!私は逃げ遅れた方がいないか見てきますの!」
ホーガン「そ、そりゃ一大事だ!俺に任せろ!おーい客のみなさーん!落ちついてこっちについてくるんだ!パニックになるな!焦らずに急いで動けー!」
黒子「火の出所はこちらの方から・・・」クラッ
黒子「うっ・・・少しフラついてきましたの・・・煙を吸いすぎて・・・・・・」クラ?
ミステリオ「いいや、安心しろ。私の気絶ガスが効いてきているだけだ。この煙も、炎の熱気も、建物が焼け落ちる音も、全て私の『演出』だよ」MMMOOO・・・・・・
黒子「・・・っ・・・幻覚まで・・・・・・眼の前に金魚鉢をかぶった変質者がオナラを撒き散らしている様が見えますの・・・」
ミステリオ「!?お、オナラじゃない!ガスだガス!私はオナラなどしないっ!」
152:
 ・・・・・・
ヴァレリア「はやくはやく!タイムリミットがきちゃうよ!つぎのバルブをはやくしめないと!」
御坂「わかってるわよ!このステージ足場が少ないしトラップだらけですぐに落ちちゃうから気をつけないとダメなの!」ピコピコ
ヴァレリア「あー!うえにのぼるエレベーターがいっちゃう!いそいでミコトおねーちゃん!」グイグイ
御坂「ちょっと!焦らせないでヴァル!今すぐ――」ピコピコ ヒューーー
ヴァレリア「あっ」
御坂「あっ」
フランクリン「・・・落ちちゃったね。最初からやり直しだ」
御坂「・・・・・・」バリッ・・・
御坂「チクショウめェーーー!」バリバリバリ!
ヴァレリア「わ・・・ゲームきにでんげきをながしてる!」
フランクリン「ミコトおねえさん、八つ当たりはダメだよ」
 ブツンッ???―――ッ・・・・・・
御坂「・・・・・・あれ?」
ヴァレリア「あーあ、おウチのでんげんおちちゃった」
御坂「うそ・・・ブレーカー落とちちゃったの?」
フランクリン「バクスタービルの全電力がオフになってるみたい。でも大丈夫だよ。2分もすれば復旧するから。ヴァレリアがしょっちゅうやってるもん」
ヴァレリア「このまえはねー、5、2じげんせかいのかんそくをしようとおもったらでんげんおちちゃってパパにめちゃめちゃおこられたよ」
御坂「はぁ・・・ごめんね二人とも。ちょっと大人げなかったわ。ゲームなんかに熱中して停電させちゃうなんて、ベビーシッター失格ね」
フランクリン「そうだね」
御坂「うぐっ!ストレートに言われるとキツイ」
フランクリン「でもミコトおねえさんはヴァレリアを楽しませてくれてるし、自分の時間を割いて僕達2人の面倒を見てくれてる。それだけで十分さ。ありがとう、ミコトおねえさん」
御坂「・・・えへへ、そう言われるとテレるわね」
ヴァレリア「こんどからこういうことはやらないように」
御坂「はい」
153:
>>152
バクスタービル:ファンタスティックフォーが住む建物。屋上に『4』のロゴがある。FFの友人とも言えるウィリー・ランプキンという専属のポストマンが郵便を配達している
154:
 KER-PLESSS!
御坂「!?危ない!」バッ
 ビビビビビリリリ
ヴァレリア「っ!・・・ま、まどがわれて・・・ミコトおねーちゃんだいじょうぶ?」
御坂「っ・・・ええ・・・電気のバリアでね・・・(ちょっと破片が刺さって痛いけど)」
オクトパス「勇敢だなMIKOTO。とっさに子供をかばうとは」ヌッ
御坂「!・・・・・・アンタは・・・ドクターオクトパス・・・」
オクトパス「知っていてくれるとは光栄だな」
御坂(・・・そうか。以前オクトパスと戦った時、私はマスクをして、スパイダーレディーとして戦った。向こうは私のことを知らない)
オクトパス「スパイダーマンから聞いたのかな?どんな風に伝えられているか気になるものだ。話をしよう・・・私の仲間も歓迎してくれるさ」
御坂「・・・どうして私がスパイディを知っているとわかったの」
オクトパス「スパイダーマン応援コミュニティとかいうふざけたグループの主催者名に君の名があった。他にSHIRAI、SATEN、KAZARIもな。皆奴の友人と記載されて」
御坂「・・・初春さんが夕べやってたヤツか」
オクトパス「名前さえわかればどこにいるかなどすぐにわかる。インターネットやGPSでな。バクスタービルに君がいると知って手が出せなかったが・・・タイミングよく停電してくれた」
フランクリン「警備システムが停止している間に・・・」
オクトパス「さあ来いMIKOTO。君が言うことをきけばそっちの二人には手を出さん。私達とてFFを敵に回したくはないしな」
御坂「・・・・・・」ジリッ
ヴァレリア「ミコトおねーちゃん・・・」
御坂「お断りよッ!」ビリビリィ!
オクトパス「!?ARRGGHHH!」ZPRRAAAT!
155:
フランクリン「今の・・・すごい!スパークでドクターオクトパスを放りだした!ミコトおねえさんもスーパーパワーを持ってるの!?」
御坂「フランク!ヴァル!ここで大人しくしてて!」
フランクリン「何する気なの?」
御坂「悪人をやっつけに行くのよ」
ヴァレリア「ダメだよ!あいてはおとななんだよ?パパたちにかえってきてもらうようにでんわするから・・・」
フランクリン「すぐにビルの電源が復帰するよ!追い払ったのにわざわざ追うなんて危険だよ!」
御坂「私の友達も危険だし、人の家の窓ガラス割って不法侵入するようなヤツをほっておけないわ。それに・・・」スッ
フランクリン「・・・マスク?・・・・・・スパイダーマンの・・・」
御坂「大いなる力には、大いなる責任がともなうのよ」
 キュッ チャキ
スパイダーレディー「LET'S GET IT ON!(さあ、行くぞ!)」
 THWIP!
フランクリン「・・・・・・」
ヴァレリア「かっこいいー!」
158:
 ・・・・・・
黒子「っく・・・まずい・・・意識が・・・」フラフラ
ミステリオ「フフ・・・このガスを吸ってまだ立っているとはな。だがもう1分ももつまい。君はスパイダーマンをおびきだし、倒すための道具となってもらおう」
黒子「っ!・・・スパイダーマンさんの?・・・・・・まさか・・・あなたは・・・」
ミステリオ「私の名はミステリオ。私の描いた筋書き通り、君はスパイダーマンが敗れる物語の舞台装置となるのだ」
黒子「・・・ヴィラン・・・・・・そうはいきませ・・・ッ・・・」クラッ
ミステリオ「立ち向かう気か?フフ、無理はしないほうがいいぞ。身体は休みたがっているじゃないか。君を助ける者はどこにもいない・・・お前は一人ぼっちだ」
ホーガン「一人じゃないぜ」
ミステリオ「!」クルッ
ホーガン「クラッシャー・ボンバー!」
 GGAAAAAKKK!
ミステリオ「RRRGGGGHHHH!」WHOOOM!
黒子「・・・!・・・・・・ほ・・・ホーガンさん・・・」
ホーガン「無事かクロコ。あんまり遅いんで戻ってきたらこんなことになってるとはな」
黒子「っ・・・」
ミステリオ「MMM・・・貴様・・・なぜ動ける」
ホーガン「レスラー時代にさんざ毒霧をくらったからな!こんなのは慣れっこだ!」
ミステリオ「えっ!?」
159:
>>158
クラッシャー・ボンバー:ラリアットのイメージで。ラリアットとは腕を水平に出し、二の腕?肘辺りを相手のノドもとに叩きこむ技。ラリアートとも言う
 スタン・ハンセンが『ウェスタンラリアット』という名称で使い始め、あらゆるプロレスラーが使用する技となった。ハルク・ホーガンが改良した『アックスボンバー』なども有名
毒霧:口に含んだ液体(色つき)を相手の顔面に吹き付ける技。相手の視界を奪う技で、口に毒が入るとかそういうのではないので決してガス対策になることはない
 主に日本人のレスラーが扱うことから、外国の選手から『東洋の神秘』と呼ばれているとか。さすがクールジャパン
164:
黒子(相手のヴィランがガスを平気なのは・・・あの金魚鉢のようなマスクによるものでしょう・・・あれを破壊すれば!)
 シュン スカァ!
ミステリオ「!?っな・・・・・・私のマスクにおぼんが突き刺さった!?SHIRAIが投げたというのか!手元にあったおぼんを投げたのか!」
黒子「ほ・・・ホーガンさん!・・・マスクに衝撃を・・・与えてくださいましっ!・・・」クラクラ
ホーガン「わかった!」CHATCH!
ミステリオ「貴様!なにを――」
ホーガン「脳天を叩き付けてやる!キャプチュード(捕獲投げ)!」グワァ!
 ズガガンガガンガン!
ミステリオ「ゲボッ!」バキバキ!
ミステリオ「RGHHH・・・ま、まずい・・・マスクが!・・・っく!ここはひとまず退かせてもらう」POOOF!
ホーガン「う!煙幕か!」
ミステリオ「人質が一人減ったところで代わりは無い。SHIRAIなどいらぬわ」JUMP!
ホーガン「待て!逃げるな!」
黒子「ホーガンさん・・・深追いは禁物ですの・・・・・・うう・・・それよりも・・・」フラッ
ホーガン「お、おいクロコ無理するな。ガスが身体に周ってるんだろ」
黒子「平気ですの・・・あのヴィランが出ていった所からガスが外に逃げていきますから・・・ホーガンさん、助けてくださってありがとうございました」
ホーガン「当然のことをしただけさ。スパイダーマンだったら絶対にああしたしな」
黒子「ホーガンさん、申し訳ありませんがレストラン内にいた避難した方々を念のため病院へ手配してあげてください。もし何らかの毒素を含んだガスを吸っていたら・・・」
ホーガン「ああ、わかった。クロコは?」
黒子「私はあのヴィランを追いますの。私の友人にも危険が迫っているようですから・・・」
ホーガン「何言ってんだ、誰よりもガスを吸ってたのはお前じゃないか」
黒子「平気ですの。私を人質にするつもりだったようですので、命に危険がおよぶことはないはずですの。ホーガンさん、私は友人を放っておくわけにはいきませんわ」
ホーガン「・・・・・・わかった。無事に帰ってくるんだぞ。まだ給料をもらっていないだろうしな」
黒子「ええ・・・あれだけ働いてタダ働きはイヤですから意地でも戻ってきますわ」
165:
>>164
キャプチュード(捕獲投げ):『キン肉マン』に登場するプロレス技。52の関節技(サブミッション)の一つで、『究極の投げ技』と称される
 バックドロップ、ジャーマンスープレックス、ブレーンバスター等のあらゆる投げ技の要素をミックスしている。52の『関節技』なのに『投げ技』とはどういうことかと話題になったり
166:
 シュン
黒子「っく・・・まだガスが抜けきっていないから・・・演算も上手くいきませんの・・・・・・いいやくじけてはいけませんわ白井黒子!ちょっとめまいがするくらいでくじけてはいけませんわ!」シュン
佐天「・・・・・・あの?・・・」
クレイブン「・・・」ムスッ
佐天「もしも?し」
クレイブン「・・・」ムスッ
佐天「ワイルド風なヒゲのおじさん!聞いてんの!?」キー
クレイブン「五月蝿いぞSATEN」
佐天「あのさー!私なんか誘拐したって何の得にもならないよ?いい加減この縄ほどいてよ!」
クレイブン「ダメだ」
佐天「なにが目的なの!しかも何もしないで・・・まるで何かを待ってるみたいにしてるの!教えなさい!」
クレイブン「駄目だ」
佐天「ダメェ!?・・・もう!今日はやくびだわ!」
クレイブン「!・・・来た」
 バサァ
バルチャー「そいつがSATENだなクレイブン。では集合地点に行くぞ」
佐天「ゲ!鳥人間!トリジン!これは記事になるかも!」
クレイブン「こんな少女を攫うなど気がすすまんがな。バルチャー、運んでくれ」
 ガシッ バッサバッサ!
佐天「ひええ?!ぐるぐる巻きにされた私を抱えてるワイルドなヒゲ親父が鳥人につかまれて空を飛ぶのー!?こわいー!」
バルチャー「何かちょっと楽しそうだな」バッサバッサ
 シュン
黒子「佐天さん!」シュン
佐天「!白井さ?ん!」タチケテ
171:
バルチャー「!?な、なんだアイツは!少女が空を飛んでるぞ!」バッサバッサ
クレイブン「あれはジャパニーズメイド・・・・・・日本人は空を歩く者(スカイウォーカー)だったのか」
黒子「そこの御老体!飛行制限区域での無断飛行は禁止されていますの!佐天さんをすぐに解放なさい!」シュン
バルチャー「!・・・テレポート。ミュータントか。シライさんと呼んだが・・・まさかSHIRAIか?ミステリオの奴しくじったな!」バッサバッサ
黒子「こちらの要求をのまないのなら実力行使にでますの!」シュン
バルチャー「フン、面白い。空中戦でワシに勝てると思うか!貴様の方から来るのは都合がいい!クレイブン!」パッ
佐天「わ!」
 ヒューーー
黒子「!?何を・・・」
バルチャー「心配するな。SATENも大事な人質だ。この高度から離したのは無事という保証があるからなのだ。ワシと貴様、一体一といこうじゃないか!」
黒子「60歳以上の方を逮捕するのは気が引けますが、ここは仕方ありませんわね」
 ヒューーー
佐天「ギャー!落ちるよ落ちるゥー!」
 チャクチ!
クレイブン「無事だろ」ムン
佐天「わ・・・す、すごいですね。あの高さから落ちて両足で見事にチャクチするなんて」
クレイブン「・・・フ」ドヤサァ
佐天(・・・・・・あれ?・・・この人もしかしてチョロい?)
172:
 タタタタタタ・・・ ブレーキ!
クレイブン「ついた。ここが集合場所だ。UIHARUがいるであろう場所。バルチャーと俺はここへ向かっていたのだ」
佐天「す、すごい足のさだった!私を抱えてるのにまるでロードランナーみたい!」
クレイブン「・・・ふふん」ドヤサァ
 ZAAAK!
佐天「わ!ビックリした今のなに!?」ビク
クレイブン「エレクトロの電撃・・・奴め女相手にパワーを使っているのか」
 ZPRRKK!
エレクトロ「おいっ!こらっ!隠れんじゃねえUIHARU KAZARI!大人しく俺に捕まりやがれ!」ZAAAK!
初春「ウヒー!御坂さんみたいな電撃使いなんて・・・ど、どうすれば・・・」
エレクトロ「それ以上逃げると痛いことしちゃうぞ!今ならデコピンで勘弁してやるから出てこい!オイ!」ZPRAK!
初春「考えろ飾利考えろ・・・こういう時どうすればいいのか・・・・・・そうだ!御坂さんに電話!」Pi
 Prrrr・・・ Pi
御坂【もしもし?誰?バイトの面接の合否かしら?悪いけど今ちょっと手が離せないのよ。夕飯の後にかけなおしてくれる?】
初春「み、御坂さん!私です初春です!今ヴィランに襲われてるんですけど・・・た、助けてくれませんか!?」
御坂【初春さん?ごめん、電話の発信者の名前見てなかったの。どこにいるの?今手一杯でちょっと困ってるけど、すぐに向かうわ】
初春「公園の近くでアイス売ってたんですけど・・・何かあったんですか?」
 ―――
 KRAKKOOOOM!
スパイダーレディー「言ったでしょ。手一杯なのよ。文字通りね」THWIP!
オクトパス「もう逃がしはせんぞ女スパイダー!前回貴様が勝ったのはマグレだ!私の八本の腕で粉々にしてやる!」SKRAKOOOM!
173:
レディー「パトロールしてて正解ね。バクスタービルから落っこちるアンタを発見できるなんて思いもしなかったわ」ビリビリ!
オクトパス「フン!少しヤボ用でな。だが貴様がこちら側の世界にいたのは予想外だった。スパイダーマンのお友達の貴様も標的だ!MISAKAを誘拐しに来たが・・・・・・ッハ!」
オクトパス「MISAKAは・・・電撃のようなものを放ち私をビルから追いだした・・・そこに偶然・・・背格好が似た女スパイダーが現れた・・・以前お前も電撃を扱っていたな!」
レディー「ヤバ」
オクトパス「なるほど、貴様の正体はMISAKAか!MISAKAが女スパイダーだったのか!フフフ・・・ならば都合がいい。標的と人質の両方とはな!貴様を倒して人質にしてやる!」
レディー「あーもう、スパイディの正体は見抜けないのになんで私のは見抜くのよ。まぁアンタなんかにバレてもなーんにも問題ないけどね」THWAP
オクトパス「ムグッ!?顔にクモ糸を・・・」
 SPOK!
オクトパス「ARGH!」
レディー「ティーンエイジャーに殴られる気分はどう?タコ博士」
オクトパス「NNNN!貴様ァー!」グワァ
レディー「わーい、逃げるが勝ちよ」THWIP
オクトパス「待て!待たんか貴様ァー!ッハ!」ピーン
オクトパス(待て・・・この女スパイダーを我らの集合場所に追いつめれば・・・6人でボッコボコにできる。人質も集まっているしラクに倒せるぞ!)
オクトパス(フフフ・・・こいつが逃げる方向を私がアームで『進路調節』しつつ、集合場所・・・UIHARUがいる場所へ追いこんでやる!犬が羊を柵の中に追いこむようにな!オットー天才!)
レディー(――・・・って感じのことを考えてんでしょうけど、残念。私だってそのつもりよ。ここでオクトパスを倒すには時間がかかるし、初春さんを助けにいかなきゃならない)
レディー(かと言ってこいつをほっとくわけにはいかないし、向こうもほっとくつもりはない。こいつにおっかけさせて面倒事を一つにまとめて一気に解決してやるわ。
レディー(それまでに移動しながらスパイディに連絡して応援に来てもらわないと。タコ野郎を初春さんの所につれてくんだからボディーガードは必要でもんね)
174:
>>173
スパイディの正体を見抜けない?:スパイダーマンの正体は度々暴かれそうになるものの、ギリギリのところでバレないことが大半。いや、そこはわかるだろって時でもバレなかったり
176:
 ZAAAK!
エレクトロ「いい加減こうさんしろよお花畑ちゃんよ!出てこないとどうなるか知らないぞ!そのアイスワゴンごと電撃でブチ抜くぜ!なあ!オイ!」ZAAAK!
エレクトロ「無視すんなゴルァァァ!」
初春「ヒーン!上条さんの気持ちがわかりますー!」
エレクトロ「ウゥ?イィ?ハァ?ルゥ?ンッ!」ZARRK!
初春「わーん!誰か助けてー!」ビー
 THWIP!
初春「!」
スパイディ「安心して!スーパーヒーローのお出ましだよ!といっても僕は正規のヒーローじゃなくてモグリだけどね」
初春「スパイダーマンさん!」
エレクトロ「何!?ッチ!予定より早いじゃねえか!どうなってる!」ZAAAK!
スパイディ「僕が来るまでに人質を集めようって魂胆だったんだろうけどあいにくだったな。親愛なる相棒のスパイダーマンレディーがメールで教えてくれたぞ!」ヒョイ
初春「!・・・御坂さんが」
エレクトロ「っへ!だがどっちにしろお前をやっつけるのに変わりはねえ!すぐに他のやつらがお前のお友達を人質としてつれてきてくれる!それまでせいぜいピョンピョンしとけ!」
スパイディ「あぁ^?蜘蛛男がぴょんぴょんするんじゃあ?」THWAP!THWAP!
エレクトロ「ンゲッ!?くそッ・・・顔に・・・」
スパイディ「これ、日本で流行ってるフレーズなんだって。女の子にモテモテになるらしいぞ。最新トレンドに疎いお前にはわかんないだろうけどさ」
初春「佐天さんがウソで教えたこと本気にしちゃってる」
179:
エレクトロ「この!このっ!」ZRAAAK!ZAAAK!
スパイディ「スパイダーセンスがあるから僕にそんなのは当たらないよ。そんなにいっぱい電気出したら疲れるだろ?そういう時ってお腹減ったりするの?眠くなるの?」
エレクトロ「るせぇ!」ZAAAK!
スパイディ「返答が単純だね。余裕がない証拠だ。そんなに放電するとブレーカーが落ちちゃうぞ」
 ?!?!
スパイディ「おっと、スパイダーセンスが警報」
 KRAAASHH!
サンドマン「出てきたなスパイダーマン!今日がお前の最後だ!」
スパイディ「砂になって隠れてたの?僕が来るまで?出待ちするほど熱心なファンはアンタくらいだよ」
 ?!?!
スパイディ「今度は何?」
 TRRRNGGG!
クレイブン「出てきたなスパイダー!今日こそそのマスクと皮をはいでやる!」
スパイディ「やだ・・・もしかしてシニスターシックス同窓会か何かなの今日?」
 シュン キィン!
黒子「っく!」シュン
バルチャー「ワハハ!金属矢をテレポートさせるとは考えたな!だがわしの心臓には届いておらんぞ!」
黒子(さっきの金魚鉢ヴィランのガスの効果がまだ残ってますの・・・演算が上手くいきませんわ。空中に空間移動しつつあの老人の翼を破壊しようと思いましたが・・・)シュン
バルチャー「どうしたどうした!実力行使とか言っていたクセに大したことないな!」
黒子「金属矢の正確な狙いは定まりませんから・・・仕方ありません!」シュン
バルチャー「大体メイド服なんぞ着てワシに挑むなど・・・アレ?」
黒子「だっしゃあ!」ドゴッ
バルチャー「OOOFFFF!」ヒュー
黒子「!しまった、最近大物ヴィランばっかり相手にしてたから蹴り威力の調整を間違えましたの」
184:
>>179
スパイダーセンス:スパイダーマンが持つ超能力の一つ。第6感で危機を感知するレーダーのようなもの。背後からの攻撃も感知できるとても便利な能力
 頭の後ろがチクチクする感じで危機を知らせる。自分だけでなく周囲の人間への危機も感知するので人助けに役立つ
180:
 バサァ!
バルチャー「んぐッ・・・あいつ・・・後ろに回ってドロップキックなど」バサバサバサ
エレクトロ「あれ?バルチャー、何やってんだ」
バルチャー「ム?・・・そうかいつの間にか集合場所に来ていたのか」バサバサ
 FFOOOOSHHHH・・・
ミステリオ「いっけなーい遅刻ー。クランクインに遅れた。マスクのスペア探すのに手間がかかって」モクモク
バルチャー「あ!ミステリオ!SHIRAIの誘拐しくじっただろ!」
ミステリオ「・・・ん?・・・・・・まあ」
バルチャー「アホウ!貴様のせいで計画がおじゃんだ!失敗して遅れてきてるのに御丁寧に煙撒き散らしてるんじゃない!何のガスだ!」
ミステリオ「演出用だ」
初春「うわー、なんか怖そうな人がどんどん集まってくるよー」
スパイディ「御坂からある程度の事情は聞いたけど、初春のせいだよ」
初春「え?」
 シュン シュン
黒子「ですの。スパイダーマンさんの応援コミュニティから私達の身元がバレましたの。佐天さんはあそこのアニマル柄の方にぐるぐる巻きにされてましたのよ」ホドキホドキ
佐天「わーい白井さん助けてくれてありがとう」ホドキホドキ
クライブン「あっ!SATEN!しまった!スパイダーマンに注意がいって忘れてた!」
エレクトロ「このドワオ!もう計画も何もねえ!あの人質どもまとめてぶっとばしてやる!」
 ZZZPPPRRRAAAAAKKKKK!
181:
 バリリィ!
エレクトロ「ゲッ!電気がかき消された!だ、誰だ!」
レディー「アメイジング・スパイダーマンレディーよ。誰だと思った!?」THWIP!
佐天「御坂さーん!」
黒子「お姉さま!あぁお姉さま、お姉さま!」
初春「御坂さん!わーいありがとうございますー!」
スパイディ「やっと来たか。遅れてくるのがヒーローだってかい?まったく御坂もテンプレなんだから」
レディー「揃いもそろって本名呼びやめなさい!それと!」グイッ!
 FOOOMMMPPP!
オクトパス「ARGGHHH!」ビターン
サンドマン「オクトパス!?」
クレイブン「あの蜘蛛女・・・ウェブでオクトパスを背負い投げのように」
ミテリオ「痛そうだな」
オクトパス「NNMMM・・・お前達何をしている・・・揃いもそろって」
エレクトロ「集合してんだよ。お前がここって決めたんだろ」
オクトパス「んぐ・・・まあいい。シニスターシックスの6人がそろった。向こうには人質予定の4人に我らの敵スパイダーマン!舞台は整ったというわけだ!」
バルチャー「なしくずしだがな」
サンドマン「計画もなにもない」
オクトパス「ゆくぞシニスターシックス!今日こそ決戦の時だ!」
レディー「あちゃー・・・ヴィランがいるとは聞いてたけどタコの他に5人もいたなんて」
初春「す、すみません・・・どんどん集まってきちゃって・・・」
佐天「これはいい記事になりますよぉ!」メモメモ
黒子「佐天さんは転んでもタダでは起きない女ですのね」
スパイディ「カメラのオートシャッター機能は準備しておいた。佐天、写真は僕がいっぱいとるから、君はことの真相を細かくメモしててね」
佐天「ガッテン佐天!」
185:
サンドマン「今回こそ貴様の最後だ!スパイダーマン!」THOOOOOOOOOM!
佐天「うわっ!手が大きなハンマーに!」
初春「まるで身体が砂でできてるみたい!」
スパイディ「その通りだよ初春。あいつはスナスナ人間だから僕の攻撃もすり抜けちゃうんだ。こうやってウェブを固めて発射しても・・・」THWOP!THWOP!
サンドマン「効かないぞ」POF POF
スパイディ「ね?倒し方考えてくれるかな?」
初春「今まではどうやって戦ってたんですか?」
スパイディ「水に浸したり掃除したり・・・」
初春「えっ」
エレクトロ「油断ウリャ!」ZPRAAAK!
レディー「ちょっと!気をぬかないの!」ビリビリバリーン!
エレクトロ「ッチィ!あのビリビリめ!またしても俺の邪魔を!」
バルチャー「わしに任せろ。空中戦ならだれにも負けんぞ」ギューン!
レディー「黒子」
 シュン ドゲ!
バルチャー「ゲッ!」
黒子「承知いたしましたの、お姉さま。この鳥人間コンテストさんは私が相手をします!」
佐天「メイド服着て『承知しました』だって。ププ」
186:
>>185
水に浸したり?:サンドマンはかつて身体が水になるヴィラン、ハイドロマンと混ざっちゃって泥人間になってしまったことがある
掃除したり?:スパイディとサンドマンの初戦での決め手はスパイディが業務用の掃除機で吸いこんでの勝利だった
187:
サンドマン「うおおおお!」ドザザァーーー!
佐天「わー!砂のビッグウェーブだーい!」
レディー「大丈夫!」バリバリ
 ビッシィーン!
サンドマン「砂鉄で壁を・・・貴様、ミュータントか」
レディー「元X-MENの一員よ。能力を応用すればアンタの動きも封じれるわ。これでもくらえ!」ドシュシュ スパスパ
サンドマン「なにぃ?聞こえんなぁ?!」BOOOFFF!
レディー「!ッやばっ」
 BOOOMMM!
レディー「ッチェ・・・気付かれないように後ろから砂鉄で足を斬ったのに効かないか・・・砂になる身体って厄介ね・・・」
初春「何とかして砂を固める方法は・・・・・・!そうだ!アレを使えば・・・御坂さん!ゴニョゴニョ・・・」
レディー「?・・・・・・なーるほど。それっ」バシュッ
 POOSSSHHHH!
佐天(砂鉄を操って・・・どこに向かわせてるのかな?・・・!・・・あれは公園の周囲の道を舗装している『セメント』!)
サンドマン「!何を――」
レディー「くらえ!とりゃあ!」
 PPPOOOOOSSSHHHAAAA!
サンドマン「うわ!」ベトベトォー!
191:
>>187
ミュータント:生まれながら超能力を持つ遺伝子を持った人間のこと。『進化した人類』とも呼ばれ、人間とは別の種族と言う風にとらえられている
 人類より優れた種としていずれ人間にとって代わってしまうのではないかという考えから世間的に弾圧されとても嫌われている
X-MEN:ミュータントによる世界への危機を取り除くために活動するヒーローチーム。ウルヴァリン、サイクロップスなどが有名なメンバー
 地上最強のテレパス、プロフェッサーXが組織し、数多くのミュータントが参加、脱退している。派生チームも複数あり関連キャラだけでも非常に多い
 プロフェッサーXが世界中のミュータント達の学びやとして開設した『恵まれし子らの学園』の生徒も多い
 このSSシリーズの4作目『御坂「恵まれし子らの学園」』にて御坂、黒子、初春、佐天、スパイディは『スパイディの世界のパラレルワールド』に行き、過去のX-MENと共に色々学んだ
 非常にややこしい設定だが、スパイディの世界の過去ではなく、スパイディの世界そっくりの世界の過去なので、歴史のたどり方が違っている
 そこで御坂達はX-MENのメンバーとして色々がんばった。学園から離れたが現在でも学園の者達と交流は続いている
188:
レディー「黒子ォーーー!」オーイ!
黒子「承知しましたの。それっ」シュン シュン シュン
バルチャー「よそ見するとはいい度胸だ!切り裂いてやる!」シャ!
黒子「おっと」シュン
バルチャー「!」
黒子「あなたの攻撃は直線的すぎますわ。空を飛べるとうたう割には自由度が足りませんわね」
バルチャー「ぐぬぬ」
 シュシュシュン ピシ!ピシ!ピシ!
サンドマン「!」
佐天「セメントで固めた所に金属矢を打ち込んだ!けど効いてるのこれ?」
スパイディ「見てな佐天。ビルの解体ショーの始まりだ。だあ!」TWHAMMM!
 CHOOOOOM!
サンドマン「RGH!・・・・・・ば、爆破解体とは・・・考えたな・・・」バラバラバラ・・・
佐天「スパイダーマンさんのパンチで粉々に崩れちゃった!すげー!」
初春「あとはアイスワゴンの中に積んでおいた掃除機で」ガコー
掃除機\ワー ダシテクレー/ガタガタ
初春「完封!」
193:
オクトパス「サンドマン!おのれよくも!今度は私だ!」ドシュシュ!
初春「わー!」
レディー「させるもんですかいって」THWIP THWIP
オクトパス「私の至高のアームに下品な蜘蛛糸なんぞくっつけるな!」グイグイ
レディー「最近の魚釣りってかかった魚に電流を流すらしいじゃない。こーんな感じで」ビリビリ
オクトパス「AAAAIIIIEEEEE!」ビリビリー
佐天「うわっ・・・電気が糸を伝って・・・こういうのって電流の直列つなぎっていうんですよね」
スパイディ「スパイダーレディーのウェブは僕のと違って電気を流すタイプだからね」
オクトパス「ARGHHH・・・・・・貴様・・・」ビリビリ
 シュン! キィン!
 ギューン! カィン!
 シュ! サッ! キィンッ!
バルチャー「フハハ!やるな!ジャパニーズメイド=サン!だがまだまだだ!わしは空を飛んで何年にもなる!貴様が生まれるよりも以前からな!年季が違うのだ年季が!」
黒子「無理をなさらずに年金生活に移ることをおすすめしますわ。今のうちに地上に降りることをおすすめしますわ」
バルチャー「HA!何を言うかと思ったら。わしから空への情熱を奪うことなどできんわ!誰にもわしから翼を奪うことなどできんのだ!」
黒子「あら、ではその御自信を壊してしまうことになりますわね」
バルチャー「!?」
黒子「気付きませんでしたの?翼の付け根の部分、しっかり点検しておくべきですの」
バルチャー「ッハ!金属矢が何本も・・・た、戦いの間にこんなにも!」
 シュン
黒子「これですぐにはがせますわ」
バルチャー「ノ、ノー!」
 バリリ!
195:
>>193
電気が糸を伝って?:御坂(スパイダーレディー)のウェブは電気を流すタイプ。スパイダーマンのウェブ(糸)はスパイディの手作りの装備なので、御坂に作り方を教えた
 旧実写映画版スパイダーマンでは、ウェブはスパイディの身体から直接出していたが、コミックではスパイディの発明品によるものである(一時映画と同じく身体から出していた)
 腕に装備する『ウェブシューター』から糸を発射し、発射の仕方でウェブを伸ばしたり切り離したり、ボール状にして発射したりもできる。肝心な時に残量切れになることもしばしば
僕のと違って?:スパイダーマンのウェブは電気を通さないタイプ。電気人間エレクトロ対策に使える。が、話によっては電気を通す時もあったり
 映画『アメイジング・スパイダーマン2』では電気を通していた
194:
バルチャー「わ、わしの翼を・・・わー!」ヒュー
黒子「スパイダーマンさん」
スパイディ「ほいきた」THWIP THWIP THWIP
 WHOOOOOPPP!
バルチャー「!糸のクッション――」
 バウーン
バルチャー「うわ!弾むッ!」
オクトパス「!なに!?バル――」
レディー「スキあり!」THWIP!
オクトパス「!貴様」
 タタタタタ! THWIP THWIP THWIP
オクトパス「周りを走りながら糸を・・・!う、動けん!」
レディー「そこでじっとしてなさい」
バルチャー「お、オクトパ――」
 GANG!
バルチャー「GA」
オクトパス「GE」
佐天「わぁ、動けないオクトパスの頭にウェブのクッションで弾んできたバルチャーの頭がごっつんこだぁ」
スパイディ「いたそー」
 バタ バタ
レディー「これで半分」
196:
佐天「6人もいたからどうなるかと思ったけどなんとかなるもんですねスパイダーマンさん」
すぱいでぃ「そうだねSATEN」
スパイディ「ちょっと佐天、誰と話してるんだ」
佐天「!?え・・・す、スパイダーマンさんが二人!?」
レディー「こ、これは・・・」タジッ
スパイディ「皆気をつけて。これはミステリオの変装だ。こいつは以前僕のマネをして悪事を働いていたんだ」
すぱいでぃ「なにをっ!お前がニセモノじゃないか!SATEN、こいつの言うことを真に受けちゃだめだ」
佐天「ひえぇ・・・見た目はおんなじだよ。どっちがどっちなんだ?」
スパイディ「僕がスパイダーマンだ!」
すぱいでぃ「僕がスパイダーマンだ!」
初春「一体どっちがスパイダーマンさんなんですか」
スパイディ&すぱいでぃ『僕だ!』ビシッ
黒子「ぬぅ・・・これは見分けが・・・」
レディー「何か証拠になるようなものがないと・・・」
すぱいでぃ「あんまりだよ皆!あんなに一緒だったのに僕とニセモノの見分けもつかないんて!」
スパイディ「・・・」スッ
佐天「あ、サイフ取り出した」
スパイディ「・・・」クルッ サッサッ カラッポ?
 『スパイダーマン!』
レディー「いや?私はこっちが本物だって気付いてたわよ」ポンポン
黒子「一目瞭然ですわ」ヤイヤイ
初春「信じてましたよー」ヤイヤイ
佐天「今度からは靴の裏に名前書いてくださいねー」ヤイヤイ
スパイディ「泣けるで」
197:
>>196
以前僕のマネを?:ミステリオは自分がヒーローとなるためにスパイダーマンを悪人にしたて、自分がそれを捕まえることでデビューしようと狙っていた
 自身はスタントマンとして鍛えた体でのアクロバティックな動きや、バネを仕込んだブーツなどでスパイディの動きをマネし、悪事を働いてスパイディに罪をかぶせていた
カラッポ?:スパイダーマンは基本的に金欠状態の時期が多い
靴の裏に名前?:『トイストーリー2』より
200:
すぱいでぃ「おのれ!もう少しだったものを!そうです私が!」バリ
ミステリオ「ミステリオだ!そして私の脅威の演出に心から魅了されるがいい!」ヴィォーン・・・
レディー「!?・・・な、何!?周りの景色が変わっていく!」
ミステリオ「フフ・・・スーパー3Dプロジェクターを数台用意して今この場を宇宙空間に魅せているのだ。映像技術は日々進化している。その度に私の演出は進化するのだ」
佐天「宇宙って・・・そんなことしても意味ないじゃん」
ミステリオ「果たしてそうかな?」
 FOOOSHHHH・・・
佐天「わ!煙!」
黒子「いけませんわ!この煙を吸うと意識が薄れてしまいますの!」
ミステリオ「今さら気付いても遅い。すでに先ほどから煙を撒いていたのだ。スパイダーマンに変装したのもそれに気付かせないため」
スパイディ「うっ・・・なんだこれ・・・感覚がおかしくなってきてる・・・」
初春「なんだか・・・どっちが上でどっちが下かわかんなくなってきました・・・まるでほんとの宇宙みたいに」
ミステリオ「はいオホメの言葉ありがとう。その通り。煙の効果+視覚効果で感覚が狂うようになっているのだ。ゲシュタルト崩壊やサブリミナル効果みたいな・・・そういうアレだ」
レディー「っく・・・まずいわ。相手がどこにいるかもとらえられないし・・・こんな状態じゃまともに演算もできない」
201:
 DASH! WHAMMM!
レディー「っ!?」
スパイディ「御坂!?」
クレイブン「悪いな女スパイダーマン。お前を狩るのは俺の役目だ・・・本物のスパイダーマンも狩りがいがあるが、お前の方が珍しいからな」
佐天「あわわ、御坂さんがクレイブンに・・・どうしよう」
スパイディ「初春!ミステリオの3D宇宙空間をなんとか突破する方法はない!?」
初春「え、えーっと・・・えーと」
ミステリオ「無駄だ。私の作りだす演出のとりこになった貴様達にここから脱する術はない!」BAMM!
スパイディ「AGH!」
ミステリオ「このまま痛めつけてやる」SLAM!DAMM!BOK!
黒子「スパイダーマンさん!おのれ金魚鉢!私がまたやっつけて・・・」フラッ
ミステリオ「フフフ、無茶をするな。眼の前がグルグルしている状態では何もできまい」
黒子「宇宙空間の映像に煙の効果で・・・上下左右の感覚がありませんの・・・・・・うぷ・・・キモチワルイ」
初春「・・・この宇宙映像を止めないと・・・!そうだ!スパイダーマンさん!糸を遠くにとぱしてください!」
スパイディ「・・・OK!」THWIP THWIP THWIP
ミステリオ「なにを・・・」
初春「この映像が作られた物だと言ってましたね。3Dプロジェクターがあるって!それを壊せば!」
 THWIP
スパイティ「かかったぞ初春!たぶん今ウェブをくっつけたのが映写機だ!」
ミステリオ「まさか!やめろ!」
スパイディ「でぇい!」ブン KRAAASSHHH!
ミステリオ「あーーー!そのプロジェクター高いのにーーー!」
202:
クレイブン「ハハハハ!どうした女スパイダー!手も足もでんか!」
レディー「っち!なんでアンタは平気なのよ!」
クレイブン「調合した薬で煙の効果を消しているのだ!そうすれば周りが宇宙に見えるだけでなんともない!くらえ!」BOK!
レディー「痛!」BAMMM!
レディー「?・・・殴られて何かにぶつかった・・・・・・あ!これプロジェクター!」
ミステリオ「!?ちょ、待て!」
レディー「チェイサー!」SPAMM!
ミステリオ「わー!また壊したー!」
黒子「宇宙空間の映像が消えていきますわ!さすがお姉さま!」
スパイディ「僕もやったぞ」
ミステリオ「お、おのれ!だが感覚マヒ煙の効果は消えていないぞ!」FHOOOSHHH・・・
黒子「スパイダーマンさん、その壊れたプロジェクターを」
スパイディ「できる?」
黒子「正確な位置への空間移動ではないので大丈夫ですわ」
ミステリオ「?・・・何をする気だ。修理に出してくれるのか?」
黒子「いいえ、この大きな映写機をあなたにお返ししますの」
 シュン
 CHOOOM!
ミステリオ「GH」
黒子「頭上に」
203:
クレイブン「ム・・・ミステリオの術が・・・ふん、どうでもいい。さあ女スパイダーマン!俺と戦え!」
レディー「私はスパイダーマンレディーよ!」THWIP!THWIP!
クレイブン「ムゥン」ササッ
レディー「ッゲ、すごい身体能力」
佐天「気をつけてください御坂さん!その人はめちゃくちゃ運動神経すごいですよ!」
クレイブン「フ・・・」ドヤサァ
レディー「これならどう!砂鉄攻撃よ!」ドドウ
クレイブン「甘いわ!」K-TANG!SLASH SLIIP!
レディー「ゲ・・・ヤリを持ちだして防いだ」
佐天「武器の扱いにも長けてるなんて・・・すごいや」
クレイブン「フ・・・」ドドヤサァ
佐天「!・・・・・・あー御坂さーん、その人には勝てませんよー。降参した方がいいですよー」
レディー「何言ってるの!こんなヤツ私が――」
佐天「なんてったってこの人はクレイブン・ザ・ハンターですよ。あらゆる地上動物の中で最強の肉体と戦闘技術を持った無敵のハンターなんですよ」
クレイブン「ッフ・・・」ドッヤサァ
レディー「!・・・(なんか満足げにポーズとってる)」
佐天「ルックルもワイルドなイケメンだし、私の安全を守ってくれる優しいところもあるし・・・」
クレイブン「フッ・・・」ドヤッサァ
佐天「今です!」
レディー「えい!」THWIP!ビリビリビリ!
クレイブン「RGGGGAAAAA!」
204:
佐天「やった!」
クレイブン「ぬぬ・・・スキをつかれたか・・・だがまだ!」グッ
佐天「えーとえーと、御坂さん油断しちゃダメですその人はスーパースターで人気者で誰も勝てない――」
クレイブン「フ・・・」ドヤサァ!
レディー「えい!」THWIP!ビリビリビリ!
クレイブン「AAAIIIEEEEE!」
佐天「わーいバーカバーカ!」
クレイブン「NNNMMMMGGGGG!SATEN!貴様あああ!」グオ
佐天「ギャー!」
レディー「佐天さん!っく!」バリィッ!
 CHOOOOOMMM!
クレイブン「っ!なんだ・・・今、奴の手からレーザー光線のようなものが地面に向かって・・・舞い上がった煙で周りが見えん」
レディー「クレイブン!アンタの相手は私よ!佐天さんには手を出さないで!一体一よ!」
クレイブン「フ・・・マヌケが。この砂煙で閉ざされた視界の中で貴様が俺を捕らえられるはずがない。レーザー光線は失策だったな」
クレイブン(・・・しかし、さきほどの数度の電撃攻撃で嗅覚がマヒしてしまっているな・・・目でやつを捕らえるしかあるまい。やつの影が見えたその時、ノドをかっきる!)
 ジリ・・・
 ・・・・・・
  ・・・・・・フッ
クレイブン「そこだ!」ZAASSSHHH!
206:
>>204
スーパースター:アルティメットスパイダーマンでのクレイブンはテレビのスタータレント。番組と称してスパイダーマンをカメラの前でやっつけるショーをやろうとした
 結果、ワンパンで負けた
205:
クレイブン「ッハ!?・・・これは・・・砂鉄の塊!?」
 ビリビリビリ!
クレイブン「AAARRRGGGHHHH!」ビリビリビリ!
 バタッ
御坂「失策なんかじゃないわ。砂鉄の塊にマスクをかぶせてつくった囮よ。視界が悪くなってる状況ならすぐに飛び付くと思ってね」
佐天「わーい流石御坂さん!スパイダーレディーをエサにして御坂さん本来の姿になって勝ったってことですね!」
御坂「なんか聞こえが悪いわね・・・」
ミステリオ「NNNGGG・・・あ、頭が・・・」
 シュン パシッ
ミステリオ「!?・・・い、今なにをした!」
黒子「あなたの道具をおかりしましたの。これ、見たところ煙幕弾ですかね?炸裂させると煙が発生するという」
ミステリオ「!そ、それは良い子眠眠ガス弾!ど、泥棒!」
黒子「失敬な!危険物を回収したまでですわ!」
スパイディ「ガスが切れて、効果も薄れてきて感覚が戻ってきたからね。こうなった黒子はテレポートのプロだよ」
ミステリオ「テレポートで近づいて盗むなんてタチが悪いぞ!返せ!返さないか!」
初春「白井さん、返してほしいみたいですよ」
黒子「まったく、しょうがありませんわね」ポチ シュン
ミステリオ「!?!?!?なっ!おい!わ、私のメットの中に!?しかもスイッチを押してから――」
 POOOF! PFUSSSHHHH・・・・・・
 バタッ
ミステリオ「Zzz・・・Zzz・・・Zzz・・・」グー
黒子「自分のガスを無効化するメットでも、中に入れれば意味ありませんの」
207:
スパイディ「さーてスパークル、後は君だけだね。君達バラバラで戦うからチームの意味ないよな。ボーイスカウトに入隊して協力することの大事さを学んだらどう?」
エレクトロ「うるせぇ!」ZAAAKK!
スパイディ「WHOOPS、カリカリしてるね」
黒子「こんな昼間の公園で電撃をまきちらすとはなんと常識知らずで危険な方なんでしょう。ああいうのは本当に迷惑な輩ですわ」
御坂「・・・」
初春「私達以外の人はもうとっくに公園から離れてますけど・・・アイスワゴンの中に運んである、気絶した先輩以外はケガ人なしで解決しそうですね」
エレクトロ「お、お前ら・・・この俺を相手にもう勝ったつもりでいるというのか!・・・」メラメラ
御坂「だって・・・ねぇ?」チラ
佐天「御坂さんの能力の方が強そうだからなぁ」
初春「あっ言っちゃった」
エレクトロ「」ブチ
エレクトロ「いいぜ・・・そんなに言うなら・・・見せてやるぜ俺の本気をぉぉぉ!」ヴァリィ!
スパイディ「!皆下がれ!」
 ZZZZZZAAAAAAAAAAAAARRRRRRRRRKKKKKKKKKKKKK!
御坂「す、すごい電撃!今までと比較にならないくらい・・・」
黒子「おそらく電柱や公園の地下にあるケーブルから電力を吸収してますの。この公園と周囲には目に見える以上に電気が通ってるようですわ」
エレクトロ「サンダァァァーボンバァァァーーー!」ZZZAAAAXXXXXXX!!!
スパイディ「まずい!エレクトロのやつ暴走してる!なんとか止めないと周りにも飛び火するぞ!」
御坂「私が止める!」グイ
スパイディ「ダメだ!今よけいに電力を与えると増幅するぞ!」
御坂「じゃ、じゃあどうやって・・・」
208:
スパイディ「考えるんだ。電気を止める方法を。電気の弱点を」
黒子「弱点といっても・・・」
佐天「御坂さん苦手なものってなんですか?」
御坂「うーん・・・周囲からのプレッシャーとか?」
スパイディ「じゃなくて!電気をなんとかする方法だよ!君達科学サイドなんだろ?なんとか科学的に考えてよ!」
佐天「んな無茶な!」
初春「私にいい考えがあります」
黒子「!一体どんな手が!?」
初春「ここにアイスワゴンがあります!」デン
黒子「で?」
初春「ここでレモネードを売ってました!」デン
黒子「で?」
初春「材質にこだわったレモンがいくつもあります!」デン
黒子「それから?」
初春「レモン電池ってありますよね。レモンに銅板と亜鉛板を指すと電気が発生して流れるやつです」
佐天「・・・あー、初春?それでどうやってエレクトロを止めるの?」
初春「レモンの中にある水素イオンと銅板が反応して電流が流れるって習いましたよね。この大量のレモンと銅板をエレクトロに向けるんです。きっとなんとかなります」
佐天「き、きっとって・・・」
スパイディ「とにかく他に策はない。御坂!銅板を引き寄せて!」
御坂「どうなってもしらないわよもう!」ビリッ
209:
スパイディ「初春、レモンをカゴごとおくれ」
初春「はい、品質にこだわった上等レモンです」ドン
スパイディ「ようし、御坂、合図で銅板を投げてくれ」THWIP
御坂「わかったわ」
佐天「そんなものどこから・・・」
御坂「公園の外側で工事してるでしょ?そこから磁力で」
佐天「ジャッジメントさん、これって犯罪じゃ?」
黒子「い、今は仕方ありませんわ」
スパイディ「いくぞ!それっ!」ブン
 ZZZZZAAAAARRRRXXXXXXX!
エレクトロ「!?なんだ!?なにをする気だ!」
御坂「そりゃあ!」ビュンビュン!
 ッッッZZZZZZAAAAAAAAAAAAKKKKKKKKKKK!!!
エレクトロ「AAAAAARRRRRRGGGGGGGHHHHHHHHH!」ZZZZZZAAAAAAAA!
佐天「ど、どうなってるの?」
初春「エレクトロが吸収、放出してた電気がレモンと銅板のせいで不安定になって四方に散らばってる!」
 ZZZZZZZZZAAAAAAAAAAAAKKKKKKKKKKKKKKK!!!
スパイディ「皆ふせろ!電気が飛び散ってる!」
 KRRAAAKOOOOOOOOOMMM! KOOOOOOOOOOMMMM! BOOOOOOOOOOOOMMM!
佐天「うひゃー!」
黒子「まるで電流の花火ですの!」
 CHHOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMM!!!
エレクトロ「ッ・・・・・・」フラッ バタン
初春「や、やった!電気の暴走が止まりました!」
221:
佐天「すごいよ初春!レモン作戦成功だね!」
初春「えへへ」
スパイディ「エレクトロは破裂寸前まで膨れ上がった風船みたいな状態だったんだ。レモンが針の役目をしたってところかな」
御坂「さ、スパイディ、6人まとめてウェブで縛りあげちゃって。私のウェブシューターは糸切れみたい」
スパイディ「おっけー。黒子、向こうに僕がセットしといたカメラあるからとってきてくれる?」THWIP THWIP
黒子「戦いの一部始終を記録してたんですのね」シュン
佐天「へっへへ、その写真をビューグルに持ち込めばジェイムソンさんも一面を飾らせてくれますね」
スパイディ「文面は保障しないけどね」
黒子「これですのね」シュン
スパイディ「ありがと。・・・あー、でも皆が戦ってる姿が写ってる写真は使えないな。ミュータントだーってなったら大変だし・・・ジェイムソンに渡す写真は僕が写ってるのだけね」
佐天「ちぇー、有名人になれると思ったのにー」
先輩「カザリちゃん!」バッ
初春「あ、先輩。気がつきました」
先輩「大丈夫!?ケガは!?」
初春「平気ですよー。スパイダーマンさん達が助けてくれたので」
スパイディ「や」
御坂「ん」
先輩「!・・・そう・・・よかった」
226:
>>221
カメラ:ピーターがスパイダーマンの写真を撮るときは、あらかじめどこかにカメラをウェブなどでくくりつけておき、オートシャッター機能にセットしておく
 スパイダーマンとして悪人と戦う姿を写真にとり、ジェイムソンに売り込んでいる。近年ではコスチュームの胸の蜘蛛マークにカメラのピントが合うように追尾撮影する機能もある
222:
黒子「アイスワゴンはだいぶ傷だらけになってしまいましたね」
御坂「なーに、こいつらに修理代出させればいいじゃない」
スパイディ「残念だけど今はウェブでぐるぐるだから財布をとりだせないけどね。もうすぐ警察が来るだろうし、引き渡した後で相談したら?」
先輩「そうね・・・・・・はぁ・・・なんだか大変な一日だったわ」
佐天「初春!勝利の記念に皆にレモネードちょうだい!つかれた身体にはクィっといくのが一番!」
御坂「ビールみたいに・・・」
初春「も?仕方ないですね?。まだ残ってたかな?」
黒子「あーあー、ワゴンの中もめちゃめちゃですの」
御坂「ヴィラン保険入ってる?」
先輩「ヘマった・・・」
 バキッ・・・ グラッ
 ?!?!
スパイディ「!?(スパイダーセンスが・・・!)」
 バキンッ!
スパイディ(公園の巨大広告の看板が!さっきのエレクトロの電撃で壊れかけてたのか!落ちてくる!)
スパイディ(皆はワゴンの方にいるから安全だけど・・・落下地点にはシニスターシックスが!)
 GGOOOOOOOOOOOMMMMMM!!!
223:
御坂「!?・・・スパイディ!」
初春「な、なにが・・・!」
スパイディ「ぐ・・・・・・MMMFF!・・・」グググ・・・
黒子「スパイダーマンさん!あの大きさの看板を支えてますの・・・」
佐天「看板が落ちてきてたのか・・・き、気付かなかった」
スパイディ「・・・オリンピックの重量上げなら・・・MVPかな・・・・・・み、御坂・・・これ・・・・・・どけてくれる?・・・支えるので精いっぱいだ・・・」グググ・・・
御坂「!わ、わかった」バリッ
 フワッ・・・ CHOOOOOOMMM!
スパイディ「ふぅッ・・・・・・あ?・・・アバラ何本かいったな」
初春「適当いってるぅ?」
佐天「スパイダーマンさん!今の場面カメラにとっておきましたよ!これこそ一面トップの記事になります!『正義のスパイダーマン、悪人を救う!』って!」
黒子「よくあの状況でカメラ構えられましたのね」
佐天「ジャーナリストですから」フンス
先輩「ど・・・どうして助けたの?」
スパイディ「え?」
224:
先輩「今・・・看板が落ちてくる所にいたのはその6人のヴィランだけだったわ。なぜ助けたの?悪人なのよ、そいつらは・・・多くの人を傷つける極悪人なのよ」
初春「せ、先輩・・・」
先輩「放っておいた方が世のため人のためだったんじゃないの?・・・スパイダーマン自身が手を下したわけでもなく、『事故』として済んだはずなのに・・・どうして・・・」
スパイディ「そりゃ、悪い人間でも僕の目の黒いうちはほうっておくことはできないからね。言っちゃえば僕の自己満足だよ」
先輩「え・・・」
スパイディ「僕はね、自分が何もしなかったから、誰かが傷つくなんてことはもう絶対にいやなんだ。僕が自分勝手だったから・・・僕は大切な人を失ったんだ・・・」
御坂「・・・」
スパイディ「もしまた僕のせいで・・・僕が『大いなる責任』を果たさなかったせいで誰かを失ったりしたら自分をゆるせないだろう。ヴィランだとしても、放っておくなんてできなかったんだ」
先輩「・・・・・・そう」
佐天「すみません先輩さん。スパイダーマンさんはこういう人なんです。めんどくさいかもしれませんけど」
御坂「いい人って言えばそれまでだけど、自己満足とも言えるかもね」
黒子「それはヒドイ言い方だと思いますわ」
先輩「・・・カザリちゃん」
初春「はい?」
先輩「・・・・・・私も入るわ。スパイダーマン応援コミュニティ」
先輩「!・・・はい!」
225:
 ・・・・・・
ジェイムソン「パーカーはまだか!もう明日の新聞の締め切りまで時間が無いぞ!サテンとかいう見習いと茶店で遊んどるんじゃないだろうな!」
ロビー「このままじゃ『コミックブック、値段高騰中』の記事が一面になってしまう・・・」
ジェイムソン「冗談じゃない!ネッシーのはく製のがまだマシだ!誰かパーカーを探しだしてこい!今すぐに!」
 ガチャ!
佐天「スクープ!スクープ!大スクープですよ!ジェイムソンさんやりましたよ!」バタバタ
ピーター「遅れてすみません!写真と記事もってきました!」バタバタ
ジェイムソン「やっと来たかパーカー!サテン!22世紀まで待つかと思ったぞ!」
佐天「はいこれ!とれたてホヤホヤの特ダネです!」バサッ
ピーター「写真もバッチリ」バサッ
ジェイムソン「どれ・・・」パサッ
ロビー「すぐに一面差し替えだ!ジョナ、問題ないだろ?」
ジェイムソン「・・・・・・」パラパラ・・・
佐天「ドキドキ」ドキドキ
ピーター(・・・次のジョナのセリフはこう、『駄作だ』)
ジェイムソン「素晴らしいネタだ!」
ピーター「へ!?」
ジェイムソン「写真も実にいいものがとれている!パーカー!サテン!よくやった!明日の一面はコレでいくぞ!」
佐天「わーいやったー!」
ピーター「・・・ウッソォ・・・」
 ・・・・・・
228:
 ・・・・・・夜
御坂「ただいまメイおばさん」ガチャ
黒子「ただいま戻りましたの」
メイ「皆おかえりなさい。・・・まぁ!どうしてみんな汚れているの!?泥遊びでもしたみたいに!」
御坂「えーっと・・・これはその・・・」
佐天「自転車に泥をはねられて・・・アハハ」
初春「ピーターさんなんてもっとヒドかったんですよ」
メイ「もう・・・あんまりビックリさせないでちょうだい。誰かとケンカでもしたのかと思いましたよ」
御坂「う」
メイ「ピーターは自分の家に帰ったのね?ケガはしてなかったかしら」
黒子「だ、大丈夫ですの。スリ傷くらいでしたので・・・タブン」
メイ「あの子は昔から、傷だらけになっては遅くに帰ってきてたわ。どれだけ心配をかけさせられたかしれない」
佐天「ピーターさんにも色々あるんですよ。殴ったり殴られたり撃たれたり・・・」
黒子「シッ」バシッ
佐天「ぐえっ」
メイ「一人暮らしの老人にとっては心臓に悪いったらありゃしないわ。24時間甥っこの心配してないとならないなんて・・・」
御坂「あ、あー!そーいえばお腹すいたなー!メイおばさん、晩御飯にしない?私達ずっとアルバイトで疲れちゃったわ」
メイ「そうね。それじゃ食器を並べるの手伝ってくれるかしら?」
初春「ふぅ・・・なんとかごまかせましたね」
黒子「こんなやりとりをずぅーっと続けてるピーターさんの大変さは計り知れませんの・・・」
229:
>>228
一人暮らしの老人?:近年のコミックでのメイおばんさんは、ジェイムソンの父であるジェイムソン・シニアと交際し、結婚している。顔はジェイムソンそっくり
こんなやりとりを?:ピーターはスパイダーマンとしてヘトヘトになって帰ってきてはメイおばさんや友人達をなんとかごまかし続けている
 たまーにバレることもあるが、自分から正体を明かす場合もある
231:
 ・・・・・・次の日
佐天「さあ!デイリービューグル買いに行きましょ!」
ピーター「なんでそんなテンションなのさ。僕なんかビューグルを読む人がいるだけで不安になるのに」
佐天「私の記事がトップになったし、それが私達の戦いのことを描いてるんですよ!そりゃ見なきゃならんでっしょ!大丈夫ですよ!スパイダーマンさんの雄姿が新聞になってますよ!」
佐天「すみません店員さん!デイリービューグル一枚くーださいっ!」
店員「はいよ」ガサッ
佐天「うぇっへへへ、この記事ねー、私が書いたんですよー。すごいでしょー」ニヤニヤ
店員「ほんとかい?」
ピーター「佐天そういうのやめなって」
佐天「へへへ、つい言いたくなっちゃって。それじゃ、拝見しますか!」バサッ
 [スパイダーマンとヴィランはやはり仲間だった!]
 [昨日、6人のスーパーヴィランと悪人スパイダーマンがNY市内の公園で乱闘騒ぎを起こした。両陣営は敵対しているように見えたが、実際は違った!]
 [スパイダーマンとヴィランはグルだったのだ!この写真がその証拠である。広告看板が落下するという予想外の出来事に、スパイダーマンはヴィラン達をとっさに守ったのだ]
 「スパイダーマンはヴィランと手を組んでおり、騒ぎを起こしているのは明白だ。戦っているのはフリだけで、自分がヒーローであると偽っているに他ならない]
 [我々は今後もスパイダーマンの真の姿を世間に伝えていく姿勢を崩しはしない。NYをスパイダーマンの魔の手から救うまで、我々は真実を求め続ける]
佐天「なんじゃこりゃあああ!」ガビーン
ピーター「ま、こんなこったろうって思ったよ」
232:
 ・・・・・・
黒子「ホーガンさん」
ホーガン「クロコ!無事だったか!」
黒子「ええ、なんとか。レストランは休業ですのね」
ホーガン「昨日の今日だからな。お前の迅な対応のおかげでケガ人はゼロだった。明日にはまた再開するそうだ」
黒子「それは何より。ですがなぜ休業なのにレストランの前に?」
ホーガン「お前が来るかと思ってな。これ」バサッ
黒子「デイリービューグル・・・」
ホーガン「見ろよこれ。スパイダーマンの活躍が記事になってるんだ。大丈夫、俺はスパイダーマンが悪人だなんてこれっぽっちも思ってないよ。彼はヒーローさ」
黒子「真実を知る方は多くはありませんが、ホーガンさんのような方が増えればいいですわね」
ホーガン「それと・・・噂じゃあ、スパイディの他に数人の『仲間』がいたとか・・・」
黒子「ギクッ」
ホーガン「クロコ達なんだろ?俺にはわかってる。安心しな。誰にも言ったりしない」
黒子「・・・助かりますの」
ホーガン「でも一つだけ聞かせてほしいんだ」
黒子「はい?」
ホーガン「これ・・・この『もう一人のスパイダーマン』って誰なんだ?女のスパイダーマンらしいけど、知り合いなのか?」
黒子「ッゲ!(これはスパイダーマンレディー状態のお姉さま!・・・ピーターさん、慌てて自分の写真の中にレディーの写真も混ぜて記事に出してしまいましたのね)」
233:
 ・・・・・・
先輩「あっはは!『スパイダーマン妹いる説!』だって!なにコレ!」
初春(先輩は気絶してたからスパイダーレディーのことは知らないんだった・・・)
先輩「カザリちゃん、この子誰なの?私がノびてる間に何があったのか教えてほしいなぁ」
初春「え、えーっと・・・・・・その人はスパイダーマンレディーという方で・・・スパイダーマンさんの・・・お友達です」
先輩「へーぇ、色んなスパイダーマンがいるのねー」
初春「そういうわけでは・・・」
先輩「なんにせよ、この街に二人もスパイダーマンがいるなんて心強いわね。またシニスターシックスみたいなやつらが出てきても安心!」
初春「そうですかねぇ。それよりこの新車アイスワゴン・・・」
 デデーン!
初春「ちょっとハイカラすぎません?」
先輩「ミコトちゃんが『ある人に相談したら新車くれるって!』ってプレゼントしてくれたけど・・・なんだか未来的なデザインよね。ある人って誰なのかしら?」
初春(リードさんなんだけど・・・言わない方がいいよね。ここでは英雄的なヒーローみたいだし。・・・でも正面に?のエンブレムがあるから気付きそう)
235:
>>233
スパイダーマンレディー:最近、『レディースパイダー』というキャラクターが出てきた。スパイダーマンがいる616アース(MARVELの基本世界)とは別のアース世界のスパイダーマン
 アース803という、1895年のNYが舞台の世界で、メイという名の女性が蜘蛛のような武装を装備し、レディースパイダーと名乗ってヒーロー活動をしている
 このアースでもおなじみのヴィラン(グリーンゴブリンやエレクトロなど)も登場しているが、デザインが時代に合ったものになっており、手作り感満載の装備をしている
色んなスパイダーマンが?:現在展開されているスパイダーマン系のイベント『スパイダーバース』にて非常に多種多様なスパイダーマンが登場している
 ざっくり言うと、蜘蛛の化身であるスパイダーマンを食べる者達『インヘリターズ』が色んなアースのスパイダーマンを食い散らかしているのであらゆる次元世界のスパイダーマンが団結する話
 基本世界のスパイディはもちろん、アルティメット世界の二代目スパイディや別世界でスパイダーマンとなったグウェンなど、様々なスパイダーマンが登場している
 このたび、とうとう日本勢が本格参戦した。東映版スパイダーマンがレオパルドンに乗ってやってきたり、スパイダーマンJがコンニチハ!と言いながら登場している
236:
 ・・・・・・
スー「ありがとうね美琴ちゃん。二人のベビーシッター大変だったでしょ?」
御坂「え、ええ。まあ」
ヴァレリア「みことおねーさんとあそんだのすっごくたのしかったよ!はんぶんくらいゲームしてたけど」
フランクリン「それにヴィランから守ってくれたよ」
リード「なんだって!?」
御坂「!」
リード「ヴィランがここに来たっていうのか!?ケガはしてないのか!?御坂、君もどこかケガしたりしていないだろうね!?」
御坂「だ、大丈夫よ。二人にも指一本触れさせてないわ」
リード「そうか・・・・・・よかった」
ヴァレリア「もうパパったらふるいんだぁ。しんぱいしょうなんだから」
御坂(この人もなんだかんだ言って父親なのね・・・)
スー「そのヴィランは美琴ちゃんが追い返してくれたのね。本当にありがとう」
ヴァレリア「すごいんだよ!でんげきでビリビリーってやってふっとばしたんだ!シスみたいに!それからマスクを――」
フランクリン「ヴァル、しーっ」
ヴァレリア「おっと、しつれい」
スー「美琴ちゃん・・・また私達が用事で出かける時があったら、ベビーシッターやってくれるかしら?」
御坂「えっ」
ヴァレリア「やってくれる?」クゥーン
フランクリン「やってくれる?」クゥーン
御坂「ぐっ・・・・・・ま、まあ・・・時間があいてたらね」
ヴァレリア「やったぁ!」ニィー
237:
 THWIP!
スパイディ「御坂!」KNOCK KNOCK
リード「わ!びっくりしたぁ!窓の外にピーターがはっついてるぞ☆窓ふきかと思った」
御坂「なに?ずいぶん慌ててるけど」
スパイディ「すっごく悪いヴィランが現れたんだ!前に学園都市にヴェノムが行ったことがあるだろ?あいつよりタチの悪いカーネイジってやつさ!」
スー「まぁ!」
リード「手伝おうか?」
スパイディ「君達は周囲の安全を確保して、僕は御坂と一緒にカーネイジと戦う!」
御坂「ちょっと!勝手に決めないでよ!」
スパイディ「ヤイノヤイノ言ってる場合じゃない!行くよ!ついてきて!」THWIP
御坂「もう、しょうがないわね」ザッ
リード「ちょ、ここけっこうビル高いよ?」
御坂「黒子ォーーーーー!」
 シュン
黒子「ここに」ザッ
リード「WHOA」
238:
>>237
ヴェノム:スパイダーマンの宿敵の一人。旧実写映画版『スパイダーマン3』にも登場して有名。黒くてゴツいスパイダーマンと言った感じ
 宇宙の共生体、シンビオートがスパイダーマンにとりつき、その能力をコピーした後エディ・ブロックという人物と融合して誕生した。スパイダーマンを目のかたきにしている
 ウェブを生成して扱える上、スパイダーマンより強いパワーを持ち、さらにスパイダーセンスを無効化する能力を持っている。エディ以外にもヴェノムになった者は複数いる
カーネイジ:エディが牢屋に入れられ、ヴェノムに変身して壁を壊して脱走した際、同じ部屋にいたクレタス・キャサディがわずかに残っていたシンビオートと融合して誕生したヴィラン
 赤くスマートになったヴェノムといった感じで、触手が生えている。それを刃にすることも可能。能力はヴェノムをも上回る、スパイダーマン最狂の敵とも言える
239:
御坂「スパイディを追うわよ!」
黒子「お任せを!では、失礼しますの」シュン
ヴァレリア「かっくいー!」
 ・・・・・・
カーネイジ「HAHAHAHAHA!なんだここはサラダバーか!?最近の奴らはヘルシー傾向でよくねぇなぁ!もっと脂ののったうまそうなやつはいねぇのか!」
初春「あわわ!シニスターシックスの次はもっとこわいのが来たよ?!なんで私達ばっかり?!」
佐天「ヒュー!またしてもとくダネ!カメラカメラ」パシャパシャ
 THWIP!
カーネイジ「!」
スパイディ「そこまでだハバネロくん。その触手をカタむすびにされたくなかったら大人しくしろ!」
カーネイジ「ッハ!お前一人でんなことできるってのか!?」
スパイディ「一人じゃない」
 シュン
黒子「お姉さま!」
 バリリィッ!
御坂「いくわよスパイディ!」
スパイディ「僕には友達(アメイジング・フレンズ)がいるんだよ!」
 THWIP!
 おわり
240:
 おまけ
オクトパス「えー、ではこれより反省会をしまーす。改善点がある人は挙手をどうぞー。あ、挙手ってのは手をあげることだぞ」
エレクトロ「っせー!それよりカイゼンテンってなんだコラ!」
サンドマン「セメントと掃除機がなければ俺は勝てた。砂漠で戦えば俺は勝つ。あとダイソンがなければ俺は勝つ」
ミステリオ「Zzz・・・Zzz・・・」
クレイブン「こいつまだ寝ているぞ。起こすべきか?それとも・・・おい、バルチャー、聞いているのか」
バルチャー「うるさい!邪魔するな!わしは羽を治すのに集中しとるんだ!あっ!ほら!縫い目間違えた!」
クレイブン「縫ってるのか?その羽・・・」
オクトパス「あ!そもそもバルチャー!貴様が私の頭にゴッツンコしたから負けたんだ!貴様のせいだ貴様のー!」
バルチャー「うるさい!貴様はメットをかぶってるからまだいいだろ!あーっごっめーん!それ髪型だったんだのー!」
オクトパス「この髪型は気に入っている!」
エレクトロ「えっ、マジかよ。ウケねらいだと思ってたわ」
クレイブン「貴様が言うのか。そんなカッコして」
エレクトロ「なっ!?カッコイイだろ!これ!能力めっちゃわかりやすい!」
サンドマン「21世紀にそれはなかなかの根性だとは思う」
バルチャー「つーかそれ手作りか?夜なべして縫ったのか?どんな気分だったんだそれ作ってて」
エレクトロ「なんだよイケてるだろ!クールだろ!お前だって変な羽してるし!」
バルチャー「クレイブンよりマシだとは自負しとるわ!アニマル柄の親父よりカッコイイだろ!」
クレイブン「なんだと!サンドマンなんかゴルファーみたいなシャツ着てるぞ1」
サンドマン「ドク・オックが一番ダサイのはゆるぎないだろ」
エレクトロ&バルチャー&クレイブン『まあ、そりゃそうだ』
オクトパス「貴様らぁーーー!」
ミステリオ「Zzz・・・」
 おわり
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