海未「園田海未観察日記」back

海未「園田海未観察日記」


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1:
玄関前
海未「それでは、行って参ります。」
パタン
スタスタ
「…」タッ
……………………
ことり「おはよう、海未ちゃん♪」
海未「ええ、おはようございます。」
海未「穂乃果は、まだですか?」
ことり「朝、メールは来てたから寝てはいないと思うけど…」
タッタッ
穂乃果「ふたりとも、おはよー!!」
ことり「ふふ。今日も朝から元気だね。」
穂乃果「うんっ!」
海未「毎日、続けてほしい物ですが…」
穂乃果「あはは?。…ほ、ほら、学校いこ?」
海未「はい、行きましょうか。」
「…」
2:
お昼休み
穂乃果「ああ…今日もパンがうまいっ!」ニコニコ
海未「毎日パンだと、また太ってしまいますよ?」
海未「衣装が入らなくなってしまっても良いのですか?」
穂乃果「う…でも、美味しいんだもん…」
海未「…これも、食べてください」ヒョイ
穂乃果「海未ちゃん!」
ことり「穂乃果ちゃん、私のもいる?」
穂乃果「ありがとう、ことりちゃん♪」
海未「きちんと、バランスよく食べてくださいね?」
穂乃果「はーいっ♪」
「…」
海未「…!」バッ
ことり「…どうしたの?海未ちゃん。」
海未「いえ…何やら、視線を感じたので。」
「…」
4:
数日後
練習中
海未「それでは、一旦休憩にしましょう!」
海未「寒いときでも、脱水症状になります。」
海未「きちんと、水分をとってくださいね。」
穂乃果「はーい♪」
絵里「…はい、海未。」
海未「ありがとうございます、絵里。」
海未「ごくごく…!」チラッ
海未「…」
絵里「どうしたの?」
海未「いえ…」
ことり「なんだか海未ちゃん、最近誰かの視線を感じるみたいで…」
絵里「ええっ!?まさかストーカー?」
海未「いえ…おそらく、私の勘違いでしょう。」
海未「気にする事は、ありませんよ。」
絵里「…」
「…」
5:
翌日
帰り道
海未「…では、ここで。」
穂乃果「海未ちゃん、大丈夫?」
海未「ええ。私の思い過ごしだったのでしょう。」
ことり「なにかあったら、すぐに連絡してね?」
海未「わかりました。」
海未「きっと、大丈夫ですよ♪」
海未「それでは、失礼します。」
…………………………
海未「…」スタスタ
「…」
海未「…」スタスタ
「…」
海未「…」ピタッ
「…」
ダッ!!
「…!」
海未「貴女は…」
6:
海未「にこ!?」
海未「貴女が、私をつけていたんですか?」
にこ「は?なによいきなり…」
にこ「にこは、買い物帰りよ。ほら。」ガサッ
海未「ですが、にこの家はこちらでは…」
にこ「今日は、こっちのスーパーが特売だったのよ。」
にこ「それより、絵里から聞いたわ、ストーカーの事。」
にこ「アンタ、整ってる顔立ちだし。」
にこ「気をつけなさいよ?」
海未「そうですか…」
海未「すみません、疑ってしまって。」
にこ「いいのよ。にこも、海未の後ろにいたんだしね。」
にこ「とにかく、何かあったら連絡しなさい。」
にこ「みんな心配だから…」
海未「ええ、ありがとうございます。」
にこ「それじゃあね。」
海未「ええ、また明日…」
「…」
10:
翌日
海未「行って参ります。」
スタスタ
「…」
海未「また、視線が…」
海未「…」
海未「…急ぎましょう。」
………………………
穂乃果「海未ちゃん、大丈夫…?」
海未「ええ。きっと、気のせいですから。」
海未(彼女達に心配させるわけにはいきませんね…)
ことり「海未ちゃん…」
海未「大丈夫ですよ、ことり。」
海未「そのうち、いなくなるでしょうから。」
「…」
海未「…っ!」ゾクッ
13:
それから数日後
海未「…」
「…」
海未(今日も感じます…)
海未(やはり、気のせいではないようですね。)
海未(…しかし、皆が危険になるようでは…)
海未「…」スタスタ
「…」
海未「…走りましょう。」ダッ
「…!」
………………………
海未「…ふう。」
海未「気配が消えました。」
海未「一体、誰なのでしょうか…」
ポンッ
海未「!?」
にこ「ど、どうしたのよ…」
海未「…にこでしたか。」
にこ「…まさかまだ?」
海未「…」コクッ
にこ「…」
15:
放課後
海未「…やはり、おかしいです。」
海未「視線は感じるけれど、場所が分かりません。」
海未「一体、誰なのか…」
海未「それに、にこも…」
海未(あの日、買い物帰りだと言ったにこは、来た道を帰って行きました…)
海未「…考えたくは、ないですが。」
…………………………
海未「家の前まで来ても、まだいるようですね…」
海未(家がばれている以上、仕方がありませんね…)
「…」
16:
海未「…にこ。」
にこ「どうしたの、海未。」
海未「今日、一緒に帰って頂けませんか?」
海未「…お話があります。」
にこ「…」
にこ「…いいわよ。」
海未「…ありがとう、ございます。」
にこ「…」
………………………
海未「…」
にこ「…」
にこ「疲れきった、顔してるわね…」
海未「…ばれていましたか。」
にこ「バレバレよ。」
海未「…」
海未(やはり、視線が感じられません。)
海未(…)
18:
にこ「…で、話って何なのよ?」
海未「…はい。」
海未「にこ、実は…」
海未「私をつけていたのは、にこだったのですね?」
にこ「…!」
にこ「ど、どういう事よ!!」
海未「仲間を疑いたくはありませんが。」
海未「今日、にこと一緒に帰っている間は視線を感じませんでした。」
海未「…つまり、そういう事なのでしょう?」
にこ「ち、違う!!」
海未「なら、偶然会ったあの日は、どう説明するつもりですか?」
にこ「…」
海未「あの日、貴女は買い物をした帰り道だといいました。」
海未「では何故、来た道を使って引き返したのですか?」
にこ「!…あれは…」
海未「すみませんが、いくら仲間と言えど、スートーカー紛いの事を許す事は出来ません。」
にこ「ちょっと待って、にこはストーカーなんかじゃ!!」
海未「…失礼します。」
19:
それから二日
帰り道
海未「…やはり、にこだったようですね。」
海未(あれから視線を感じる事がなくなりました。)
海未「にこ…なぜ、あんな事を。」
「…」ニヤァ
海未「!?」
キョロキョロ
海未「…どういう事ですか?」
海未(まさか…いやでも、またにこが…)
pipipi
海未「もしもし、絵里。」
絵里『どうしたの?』
海未「にこは、今どこにいますか?」
絵里『今、生徒会室で希といるけど?』
絵里「変わりましょうか?」
海未「いえ…失礼しました。」
pi
「…」
23:
翌日
海未「…にこ。」
にこ「…何?」
海未「…すみませんでした!!」
にこ「い、いきなりどうしたのよ!?」
海未「先日の視線の件。」
海未「にこを疑ってしまい、申し訳ありませんでした!!」
にこ「もう、いいのよ。」
にこ「疑われるようなことをしたにこも…」
にこ「ちょっとまって。」
にこ「また現れたってこと?」
海未「…」
にこ「はあ…」
にこ「ちょっと待ってて。」
にこ「絵里と希を呼んで来るわ。」
海未「にこ…」
にこ「いいから、そこで待ってなさい!!」
25:
………………………
絵里「…で、また感じるようになった…と。」
海未「ええ…にこ、本当にすみませんでした。」
海未「仲間を疑う等…」
希「その事やねんけどな。」
希「あながち、間違いでもないんよ。」
海未「どういう…ことですか?」
絵里「海未。実はね、私たちも海未を尾行してたのよ。」
海未「!?」
にこ「誤解の無いよう言っておくと。」
にこ「ことりからその話を受けて、海未を狙ってる奴を捕まえるために尾行してたのよ。」
希「ホントは、3年全員が日ごとについててんけどな?」
希「運悪く、にこっちの時に、にこっちが海未ちゃんに見つかってしまって。」
絵里「そう。これ以上、海未に心労をかけてはいけないと思って、私たちも断念したの。」
絵里「…話すのが遅くなって、ごめんなさい。」
26:
海未「そう、だったんですか…」
にこ「にこたちも、アンタが心配だったからね。」
にこ「でも、尻尾は掴めなかった…」
絵里「ねえ、海未。」
絵里「もう、警察に話した方が良いんじゃないかしら?」
希「そうやで…いくら、海未ちゃんでも何かあってからでは遅いんやで?」
海未「それは…そうですが…」
にこ「…犯人が、一人とは限らないわよ?」
絵里「にこ?」
にこ「だってそうでしょ?」
にこ「そもそも一日中ついて回るのは不可能だし。」
にこ「なによりにこと海未の会話を聞いてたってことは、近くにいた可能性もある。」
にこ「それなのに、にこが来た道を引き返した時誰にも会わなかった。」
にこ「それから数日ぴたりと止んだのよ?」
にこ「きっと、何かあるわ…」
希「にこっち…」
27:
絵里「…とにかく、もうこれは警察案件よ。」
絵里「パトロールを強化してもらいましょう。」
海未「まってください、絵里。」
海未「もうすこし…時間をいただけませんか?」
希「海未ちゃん、何かあってからでは遅いんやで?」
海未「ですが…」
絵里「…にこ、どうする?」
にこ「…分かった。」
にこ「今日から、三人で海未の周りを見て回るわ。」
にこ「もちろん、気取られないようにバラバラに。」
にこ「今日が水曜日…」
にこ「金曜になっても分からなければ、警察に行きましょ。」
にこ「…それでいい?」
海未「ええ…ありがとう、ございます。」
28:
放課後
にこ「今日は、にこが一緒に帰るわ。」
にこ「二人は周囲の警戒よ。」
海未「…ありがとうございます。」
にこ「…で、どうして警察に届けないの?」
海未「なんと言っていいのか分かりませんが…」
海未「敵意を持っている感じでは無かったので…」
にこ「なによそれ。」
海未「私でも説明が難しいのですが…」
海未「なにかをされる危険性は、低いと思うんです。」
にこ「…まさか、うちの生徒?」
海未「ないことは…ないと思います。」
にこ「海未のファンの誰か…とかなのかしら。」
海未「確証は、ありませんが…」
にこ「でも、海未のファンなら、海未が辛そうな顔してるのに続けるかしら…?」
海未「…それも、そうですね。」
にこ「とにかく、今日はにこがいるから安心して。」
海未「ありがとうございます。」
「…チッ。」
32:
翌日
帰り道
絵里「今日は私よ。」
海未「お願いします。」
絵里「…今日は、感じるの?」
海未「今は…大丈夫そうですね。」
海未「昼間は、すこし…」
絵里「…そう。」
絵里「明日が、リミットよ。」
絵里「明日何も掴めないと、警察に行く事になるわ。」
海未「…はい。」
ギュッ
海未「…?」
絵里「手を、繋いで帰りましょうか♪」
絵里「少しは、気分も晴れるでしょ?」
海未「…」
海未「ありがとう、ございます。」ニコ
絵里「ええ♪」
「…」イライラ
35:
最終日
希「最後は、ウチや。」
海未「…」
希「今日、何も見つからなかったら、明日警察にいくんよ?」
海未「…はい、分かっています。」
希「大丈夫、ウチが今はそばにおるから。」
希「きっと大丈夫や♪」
海未「…ふふ。希にそう言われると、なぜか安心しますね。」
希「何たって、スピリチュアルパワーに守られてるからな。」クスッ
海未「はい、ありがとうございます。」
希「とりあえず、あんまり気を使いすぎないようにしとこ。」
海未「はい…」
海未「にこ達の方は、何か見つけたでしょうか…」
36:
……………………………
絵里「…今日で最終日ね。」
にこ「結局、なにも見つからなかったわね…」
絵里「これで、収まってくれればいいんだけど…」
にこ「それでも、用心に越した事は無いわ。」
にこ「一応、警察に届けは出しましょ?」
絵里「ええ、それが良いわね。」
にこ「…」
絵里「…」
絵里「そう言えば、部活動の嘆願申請が来てたんだった。」
絵里「今度、処理しなきゃ…」
にこ「アンタ達も大変ね。」
絵里「そうね…でも、必要な事だし。」
絵里「存続が決まった事で、新入生を増やさなきゃ…だしね。」
にこ「今が頑張り時なのね。」
絵里「ええ♪」
37:
にこ「なかには、どんなのがあるの?」
にこ「やっぱり、部費を上げてとか?」
絵里「多くはそうね。」
絵里「あとは、運動場の使える時間を増やしてとか。」
絵里「現像用設備を増やしてほしいとか。」
絵里「あと、天文学部から天体観測用に学校設備を使わせてほしいとか。」
にこ「天体観測…」
にこ「…」
絵里「にこ?」
にこ「…現像…」
にこ「!」
にこ「絵里、今すぐ分かれましょう!」
にこ「絵里は、生徒が入れる建物でなるべく高い所を探して!」
にこ「にこは、海未の家近くを調べる!!」
絵里「えっ!?どういうこと!?」
にこ「いいから!!」ダッ
絵里「にこ…?」
44:
…………………………
prrrrrrr
希「えりちからや。」
pi
希「どしたん、えりち?」
希「なんか分かった?」
絵里『にこが!!』
絵里『部活の嘆願申請の話をしたあとに、走り出しちゃって…』
希「部活の嘆願申請?」
希「…」
希「海未ちゃん分かる?」
海未「嘆願申請書は、私も目を通しましたが…」
海未「…」
海未「届いてたのは、設備使用と運動部関係、現像…」
海未「!!」
海未「そういう…ことですか。」
希「海未ちゃん!?」
海未「にこの言ってる事は正しいです。」
海未「希は、絵里に協力を!」
海未「私は、周囲を探してみます!!」
希「…わかった。気をつけてな!」
45:
………………………
にこ「はあ…はあ…」
にこ「きっと、動きやすいのはこの辺…」
にこ「いったい、どこなのよ…」
にこ「あんまり動くと、にこも…むぐっ!?」ガシッ
「ふふ…ばればれよ。」
…………………………
絵里「希!」
希「えりち!」
絵里「にこの言ってた事って…」
希「うん、ウチも教えてもらった!」
希「じつは…」
…………………………
海未「にこ…一体どこに?」
海未「あれは、きっと…」
46:
…………………………
路地裏
にこ「ん…」
生徒1「気がついた?」
にこ「アンタ達!」
にこ(くっ…縛られてる…)
生徒1「ふふ…いい気味ね。」
生徒1「探ろうとするからよ。」
にこ「こんな事して、いいと思ってるの!?」
生徒1「いいえ?…だから、あなたには少し、痛い目を見てもらおうかなって。」
にこ「…どういう事よ。」
生徒2「はーい、ご開帳?♪」
ビリィッ
にこ「…っ!!」
生徒1「あら、可愛い下着ね。」
にこ「アンタ達一体…」
生徒1「ああ、安心して?今は変な事はしないから。」
生徒1「ただ、写真をね?」
パシャッ
生徒1「こうしておけば、あなたはもう動けないでしょう…?」
にこ「こんなの卑怯よ!!」
生徒1「…なんとでも。」クスッ
48:
生徒2「ところで…どうやって分かったの?」
生徒1「確かに、それは知りたいわね。」
生徒1「教えてくれなかったら、この写真…」
生徒1「誰かに送っちゃおうかしら?」
にこ「やめて!!」
生徒1「では、教えてくださる?」
にこ「…カメラでしょ。」
にこ「アンタ達は、おそらく3?4人のグループ。」
にこ「アンタ達二人は、デジカメで至近距離から海未の観察・撮影。」
…………………………
希「そしてその仲間が、建物の上から望遠レンズで海未ちゃんとその周囲を警戒。」
絵里「じゃあ、私たちや海未が見つけられなかったのって…」
…………………………
海未「はぁ、はぁ…」
海未(おそらく、望遠レンズを覗いていた者の指示。)
海未(人や私たちの動きを見て、ケータイかなにかで連絡をとっていたのでしょう…)
海未「このままでは、にこが危ないです…」
49:
…………………………
にこ「そして、にこが海未に疑われた日、それを聞いていたアンタ達が。」
にこ「様子を見るようにしたのね。」
生徒1「ご名答。」
生徒1「まさか、ここまでとは…ね。」
生徒1「正直あなた達を見くびっていたわ。」
にこ「…でも、どうしてにこが疑われてから再開したの?」
にこ「にこが疑われて終わった方が、アンタ達も都合がいいじゃない。」
生徒2「…それはね。」
生徒1「海未様のあのおびえた表情…」
生徒1「あれが見れるからよ///」
にこ「腐ってるわ…」
生徒2「仲間を疑って、疑心暗鬼になる中の、海未様の顔…」
生徒2「撮らない訳にはいかないじゃない///」
にこ「ほんっと、アンタ達サイテーね。」
生徒1「…あら、いいのかしら。」
生徒1「あなたは今、私たちの手の中にあるのよ?」
にこ「…ふん。くだらないわ。」
50:
生徒1「そう…」
生徒1「それじゃ、全裸で撮影会でもしようかしら?」
生徒1「きっと、そういう趣味の人に高く売れるわよ。」
にこ「なっ…」
生徒2「ふふっ。」
にこ「やめ…なさいよ…」
生徒1「怖いの?」
にこ「誰が…!」
生徒2「どうせ、この後犯されるんだからいいじゃない。」
にこ「…は?」
生徒1「ふふふ。私、女の子って大好きなの♡」
生徒1「あなたを頂いたら、あなたの写真を使って海未様と…///」ハァハァ
生徒2「と、言う事で。」
生徒2「ブラ外しまーす♪」
にこ「や、やめ…」ジワッ
プチッ
にこ「うみ…」
51:
ガシャアァァン!!!
生徒1「な、なに!?」
海未「…」
にこ「海未…」
生徒2「海未様!こ、これはちがうんですっ!」
トン…
ドサッ
生徒2「え…?」
海未「にこ、大丈夫でしたか?」
海未「遅くなってしまってすみません…」
生徒1「あ、あの…」
海未「触らないでください。」
海未「今、触られると…」
海未「いくら私と言えど無事に返す事は保証できません。」ギロッ
生徒1「ひっ…」
52:
海未「警察は呼びました。」
海未「すぐに、駆けつけてくれるでしょう…」
海未「あなた達のお仲間も、確保したと連絡がありました。」
生徒1「そんな…」
海未「カメラを貸してください。」
海未「おそらく、にこの写真も入っているのでしょう?」
生徒2「で、でも。」
海未「貸しなさい。」
グシャッ
海未「いま、貴女方を傷つける事はしません。」
海未「貴女方と同類にはなりたくないので。」
海未「ですが、しっかりと罪は償って頂きます。」
生徒1「そんな…私たちは、海未様のことを愛して…」
海未「自ら姿を現さず、こうして影でいい気になっている貴女方の。」
海未「どこに、愛があると言うのでしょうか。」
生徒1・2「あぁ…」ドサッ
海未「警察が来るまで、そこで大人しくしていてください。」
53:
にこ「海未…」
海未「…よく、頑張りましたね。」
海未「見つけるのが遅くなって申し訳ありません。」
海未「にこが、無事で良かったです…」
にこ「…ありがとう。」
海未「怖かったでしょう?」
パサッ
海未「これを着てください。」
海未「絵里と希も、警察に引き渡した後こちらに向かっているそうなので…」
にこ「そっか…」
にこ「…」グスッ
海未「にこ…ありがとうございます。」
海未「…私のために。」
ギュッ…
にこ「うぅ…こわ、かった…」
にこ「うわぁぁぁぁああん…」
海未「…」
54:
…………………………
海未の家
にこ「ん…?」パチッ
絵里「目が覚めた?」
にこ「絵里…」
希「にこっち、海未ちゃんが助けてから、気を失ってたんよ…」
にこ「そっか…」
にこ「海未は?」
絵里「事情聴取よ。」
絵里「にこが目を覚まさなかったから、かわりに…」
希「でも、犯人達が自首したから、すぐに帰れるらしいで?」
にこ「そう…」
ガラッ
にこ「海未…」
海未「目が、さめたのですね…」
絵里「それじゃ、後は海未にまかせるわ。」
希「うん。あとは頼んだよ、海未ちゃん。」
海未「…はい。ありがとうございます。」ペコッ
56:
にこ「…」
海未「にこ、すみませんでした。」
にこ「どうして、海未が謝るのよ。」
海未「私のせいで、大変なことに巻き込んでしまって…」
にこ「承知の上よ。」
にこ「分かってて、首を突っ込んだんだから。」
海未「どうして、にこはそこまで…」
海未「今日も、私が間に合わなかったら…」
にこ「…なんでかしらね。」
にこ「アンタが来るって…分かってたのよ。」
海未「え…?」
にこ「なんの確証もないんだけど。」
にこ「呼んだら、来てくれる気がした。」
にこ「海未なら、見つけてくれるって。」
海未「どうして、貴女はそこまで…?」
にこ「海未の事、好きだからよ。」
58:
海未「にこ…」
にこ「別に、気持ちを伝えたい訳じゃなかったの。」
にこ「ただ、何か力になれたらって…」
にこ「…結局、にこが海未に助けられたんだけどね。」クスッ
海未「それは…」
にこ「後悔はしてないわ。」
にこ「にこ自身が、決めてした事だから。」
にこ「でも…」
海未「?」
にこ「あの時、助けてくれたアンタ…格好良かった。」
海未「なっ…///」
にこ「女の子に格好良いって表現は微妙かもしれないけど…」
にこ「でも、惚れ直したのも事実よ。」
59:
にこ「返事を、聞かせてほしい訳じゃないの。」
にこ「でも、助けてくれてありがとう。」
ギュッ…
にこ「海未?」
海未「もう、絶対ににこを危険な目には遭わせません。」
海未「私が、守ります。」
にこ「それって…」
にこ「ううん。」
にこ「よろしくね、海未。」
海未「はいっ。」ニコッ
おわり。
74:
乙乙
8

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