女「好きです」 男「お前は誰だ」back

女「好きです」 男「お前は誰だ」


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1:
女「あなたを好きな人です」
男「告白……か?」
2:
女「そうです」
男「ほー」
女「驚かないんですね」
4:
男「俺はモテるからな」
男「珍しい事じゃないんだ」
男「今日も15人から告られた」
女「嫉妬しちゃいます」
5:
男「それよりも気になることがある」
女「なんでしょうか」
男「ここは俺の家の玄関だ」
女「はい」
男「俺はいま帰宅してきた」
女「おかえりなさい!」
男「お前がいた」
女「えへへ、どうも」
男「お前は誰だ」
6:
男「泥棒……とかじゃなさそうだし」
女「だからあなたの事が好きな人です」
男「なぜ鍵をしめていた俺の家の中にいる」
女「まあまあ、とりあえず中に入ってください」
男「俺の家なのに……」
7:
男「なんだか危ない気がするが入ってしまった」
女「ささ、座ってください」
男「だから俺の家だって」
8:
男「お前、本当に誰なんだ?」
女「当ててみてください」
男「めんどくさっ」
女「あ、ひどい」
9:
女「今日、喫茶店にいましたよね」
男「なんで知っているんだよ……」
女「あなたのことなら何でも知っています」
男「だからなんでだよ……」
女「あなたを好きだからです」
男「いや、そういうことじゃない」
女「そういうことです」
10:
男「わかった、お前が俺の事を好きなのはわかった」
女「やった!」
男「とにかく俺に質問をさせてくれ」
女「じゃあ、こっちも質問していいですか」
男「なんでそうなる」
女「ターン制でいきましょう」
11:
女「先手必勝、まずは私から」
男「あ、ずるい」
女「喫茶店で一緒にいた人は誰ですか」
男「……クラスメイトの子だよ」
女「なにをしてたんですか」
男「呼び出されて話をしてたんだよ」
女「その話とはず?ば?り?」
男「……告られた」
女「やっぱり!くそ?」
14:
女「あれは今日何人目なんですか?」
男「えっと、9人目……かな」
女「昔から相変わらずモテますね」
男「昔から相変わらず?」
女「なんでもないです」
15:
男「ていうか、お前しか質問してないじゃないか!」
女「ああ、すいません」
男「じゃあ俺のターンってことで」
女「私の好きな人でも訊きますか?」
男「それは知ってる」
16:
男「もう一度言うがお前は誰だ」
女「だから、あなたを好きな可愛い女の子です」
男「話が進まん」
女「同じことを訊くからです」
男「てか自分で可愛いとか恥ずかしくないのか」
女「可愛くないですか?」
男「可愛いんじゃないかな」
女「やったーー!!」
19:
男「いやいや、そうじゃなくて」
女「初めて可愛いって言ってもらえた……」
男「お前、名前はなんて言うんだ」
女「本当に覚えてないんですか?」
男「えっ」
21:
女「ひどいですね、可愛い女の子の名前を忘れるなんて」
男「すまん、俺はどこかでお前に会った事があるのか?」
女「ひでえーー!本当に忘れてるーーー!!」
男「同じ学校の同級生……じゃないよな」
女「ひでえーーーーー!!!!!」
23:
女「うぅ……」
男「いやそんな泣かなくても」
女「ふふふ、ひるんだな!すかさず私のターン!」
男「嘘泣きかよ」
25:
女「それでは質問します」
男「はいはい」
女「喫茶店での告白、あなたは断りましたよね」
男「あー、はい」
女「その後どうなったんですか?」
男「どうせ知ってるんだろ」
女「クラスメートさんが喫茶店を出て行きました」
男「やっぱり知ってるのか」
女「この女泣かせ」
27:
男「じゃあその後のことも知ってるんだよな」
女「えーと、その後?」
男「ほら、喫茶店の女店員が俺に、その……告白してきたこと」
女「……あー、はい」
男「最初はクラスメートが帰っちゃったから心配してきいてきてくれたんだ」
女「そんな感じでしたね」
男「まさか、前から好きでしたと言われるなんて……」
女「うわー、急展開、唐突」
男「明日、公園に来てくださいだってさ……どうしよ……」
女「行けばいいんじゃないですか」
男「と、これが今日10人目の告白された話」
女「モテますね」
28:
女「それから家に帰るまでの間にどうやったら5人に告白されるんですか」
男「普通に道を歩いていたら一目惚れだって言われて」
女「そういうことになってるんですね……」
男「それが5回あった」
女「モテますね」
29:
男「とりあえず、明日公園に行かなきゃな……」
女「私もついて行っていいですか」
男「常識にかけるな」
女「常識にかけてるのはどっちですか」
男「俺はモテるだけ」
女「そう、ですね……」
30:
男「そろそろ俺が質問するぞ」
女「どうぞどうぞ」
男「お前のターンは長いんだ」
女「えへへ」
男「お前はなぜ俺の家を知ってる」
女「あ、そのことですか」
男「そのことだ」
女「数日前にここらへんをぶらぶら歩いていたらあなたを見つけたんです」
男「お、おう……?」
女「こっそり後をつけたら発見しました」
男「ストーカーだな」
女「ストーカーです」
31:
男「警察に突き出すか」
女「無駄だと思いますよ」
男「なんだと」
女「警察に私は捕まえられません」
男「どういうことだ」
女「どういうことでしょう」
32:
女「それでは次は私の質問です」
男「あ、ずるい早い」
女「この質問が最後です」
男「おお」
女「こたえてくれたら帰りますから」
男「それはよかった」
女「あなたは好きな人がいますか?」
34:
男「いないな」
女「モテるんですよね?」
男「前に好きな人がいたんだ」
女「え、その話詳しく」
男「引っ越したんだ」
女「いいね!」
男「よくねーよアホ」
35:
男「引っ越したのは俺だ」
女「知ってます」
男「いや、なんで知ってるんだよ」
女「あなたのことならなんでも知ってるって言ったじゃないですか!」
男「引っ越した時は小さかったからその子とはあれ以来会ってないな」
女「引っ越した小学生の頃は携帯も持ってませんでしたもんね」
男「だから本当になんで知ってるんだ」
36:
女「今でもその子の事好きなんですね」
男「おう」
女「ふーん」
男「ふーん、て」
女「帰ります」
38:
女「そろそろ帰らないと迷惑でしょうから」
男「そりゃまあそうなんだけどさ」
女「あ、泊めてくれたりします?」
男「しません」
女「寝込み襲っちゃったりします?」
男「しません」
39:
女「こんな可愛い女の子と一夜を過ごすチャンスをもったいないですね」
男「そいつはもったいなかったな」
女「まあ、明日もありますし」
男「明日も来る気かよ」
女「えへへ、おやすみなさーい!」
男「おい!あ、結局名前きかなかったな」
40:
翌朝
女「おはようございます!」
男「むにゃむにゃ……あぁ、おはよ」
女「起きてください!」
男「……わあっ!!!お前!なんでまた家の中に!!」
女「えへへ」
42:
男「やはり家の鍵を持っているのか」
女「持ってるわけないじゃないですか」
男「マジでどうやって入った」
43:
女「起きましたね、今日はお休みですよね」
男「ああ」
女「どうしますか!また質問バトルしますか!」
男「あれバトルだったんか……」
女「昨日帰ってからあなたに会うことだけを楽しみにしてました!」
男「そりゃどーも」
女「なにしますかなにしますか!」
男「えっと、公園行かなきゃ」
女「公園デートしちゃいます?」
男「しません」
女「……昨日の喫茶店の女店員さんですね」
男「うん」
44:
男「ちゃんと鍵はかかってるんだよなぁ……」
女「ほら!はやく公園行きますよ!」
男「ほんとについて行くのか……」
女「もちろんです!ささ、行きましょう」
45:
女「さーて、女店員さんにはなんて返事をするつもりなんです?」
男「もちろん断るよ」
女「ひでぇー」
男「俺はいまだに幼馴染が好きなんだ」
女「幼馴染って……昨日言っていた?」
男「引っ越してから連絡がとれていないあの子だ」
女「一途ですね」
男「だろ」
46:
女「とってもモテるあなたでも幼馴染さんからは告られなかったんですか?」
男「引っ越す前にな」
女「告白された?」
男「俺が告白した」
女「おお」
47:
男「告白をしたのは人生でただ一人だ」
女「それで返事は!?」
男「返事はまた会う時でいいって言っちまった」
女「馬鹿ですね」
男「馬鹿ですよ」
50:
女「そういえばあなたの家と喫茶店て凄く近いですよね」
男「ゆっくり歩いて10分くらいかな」
女「その間に5人から告られるってどう考えても不可能ですよ」
男「俺は不可能を可能にする男だ」
女「それはモテますね」
52:
男「げっ」
女「どうしました?」
男「あそこを見ろ」
女「あっ、昨日喫茶店であなたに告白をしたクラスメートさん!」
男「告白を断っておきながらそのすぐ翌日に可愛い女の子と一緒にいるところを見られるのは気まずい」
女「くずですね!!どうしますか!」
男「お前、あっちにいってくれ」
女「嫌です!彼女のフリをします!」
男「このやろ……」
55:
クラスメート「あら」
男「あ、ど、どうも」
クラスメート「昨日はどうも」
男「どうも……」
クラスメート「……」
男「……」
女「……」
男「えっと、あの、昨日はごめん」
クラスメート「ごめんってなにが?」
男「いや、あの、その、ほら、君からの……」
女「わーーーーーーーー!何言おうとしてるんですか!」ボソボソ
男「えっと」
女「ほら、そんなこと言っちゃ駄目ですよ!デリカシーのない人だなあ!」ボソボソ
男「そ、そうだね……クラスメートさん、またね」
クラスメート「???」
57:
クラスメート「あ、えーと」
男「?」
クラスメート「男くん、彼女とかいないの?」
男「あ、いませんよ……」
クラスメート「ふーん……」
男「えっと、でも」
クラスメート「そっかそっか!じゃあまたね!」
男「え、はい!」
女「行っちゃいましたね」
男「どうやらお前は彼女に見えなかったらしいな」
女「ひでぇー」
59:
男「やべ、公園に行かなきゃ」
女「走りましょう!」
男「え、いや別に走らなくてもいいけど」
女「走ると青春っぽいですよ!」
男「あ、待ておい」
女「叫ぶともっと青春っぽいですよ!」
男「うおおおおおおおおおああああああああああ!!」
女「青春だーー!ばんざーい!!」
60:
男「昔、幼馴染とよくこうやって走ってたのを思いだしたよ」
女「ほー、青春してたんですね」
男「ゲームとか持ってなかったからさ、走りまわって遊んでたんだ」
女「幼馴染の可愛い女の子と青春ですか」
男「そうそう、幼馴染可愛いんだよ」
女「そんなこと知ってます」
男「懐かしかったよ、ありがとな」
女「私も最近青春していなかったので楽しかったです」
男「あ、ついた」
61:
一時間後
女「来ませんねー」
男「あ、あれ、おかしいな」
65:
男「……」
女「……」
男「…………」
女「もう少し待ちますー?」
男「帰ろうか」
女「そうしますー?」
男「ごめんな、つきあわせて」
女「勝手についてきたんですよ」
男「そうだったな」
女「あ、しりとりでもしますー?」
男「いや、また質問バトルをしようか」
66:
女「なにか気づいたんですか」
男「思いだしたよ全部さ」
女「楽しみですね、受けて立ちます」
67:
男「先手必勝だったな」
女「今回は譲りましょう」
男「さすが可愛い女の子だな」
女「えへへ、わけわかんないですけど照れます」
男「質問だ」
女「どうぞ」
男「お前も俺の妄想なのか?」
68:
!?
73:
男「徒歩10分の道のりの間に5人から告白」
女「やっぱり不可能ですよねー」
男「そうさ、不可能だ」
女「気づいたんですね」
男「クラスメートとも会話が微妙に噛みあっていなかった」
女「フォローしたんですけどね」
男「そして女店員は呼び出した時間にこない」
女「ミステリーですね」
男「呼び出していなければこなくて当然だ」
75:
男「一日に15人から告られたとか」
男「公園に呼び出されたとか」
男「俺がモテるとか」
男「全部俺の妄想だったんだ」
77:
男「嫌になるよまったく」
女「あなたが自分を嫌になっても私はあなたを好きですよ」
男「あの日以来、過度な妄想癖がついて現実と妄想を区別できなくなることがある」
女「……」
男「そしていつもしばらく経つと妄想だったんだと気づくんだ」
女「……」
男「気づく時はあの日のことも一緒に思いだして、そんなことを繰り返して……」
80:
女「妄想の事は知っていました」
男「そりゃそうだろうな」
女「あなたの事ならなんでも知っていますから」
男「そうだったな」
女「じゃあ私のターンです」
男「……」
女「私は誰でしょうか」
81:
男「今の状態ならわかるが……お前が告白してきたのはどうやら妄想じゃないらしい」
女「むっ、そりゃそうですよ、失礼な」
男「俺の妄想じゃないとすると……お前は……」
女「まだ思いだせないんですか」
男「お前は誰なんだ」
女「ぶっぶー、時間切れ」
男「……」
女「正解発表です」
83:
女「いきなり、あなたの家に行ったのも」
男「……」
女「あの時の返事のつもりだったんですけどね」
男「お前……」
女「好きな人が引っ越す前に告白してくるなんて反則ですよ」
男「どういうことだ」
女「私ですよ、幼馴染です」
86:
男「……」
女「信じられませんか?」
男「信じるもなにも、ふざけるなよ」
女「ふざけてません」
男「俺の事ならなんでも知ってるのかもしれないが」
女「なんでも知っています」
男「どういうつもりだ」
87:
女「どういうつもりっていわれましても」
男「だって、幼馴染は!」
女「……」
男「あの日!死んだんだ!!」
91:
女「一年前、ですね」
男「あの日、俺は小学校の同窓会に行った」
女「その時に会えていればよかったんですけどねー」
男「お前がくることができなかったから……」
女「ごめんなさい」
92:
男「子供をかばって交通事故とかヒーローだな」
女「えへへ」
男「あの日から俺は、お前が死んだ記憶を度々忘れてきたんだ」
女「妄想癖もオマケしてね」
男「時折こうやって気づくことはあるけれど」
女「はい」
男「お前自身がこんな風にはっきりとしているのははじめてだ」
女「そりゃ妄想とは違いますからね」
男「お前が妄想じゃないなら幽霊ってとこか」
女「ぴんぽーん!大正解!」
男「うわーマジかよ……」
女「もっと喜んでくださいよ、幽霊になってまで会いに来たんですから」
男「わ、わーい」
93:
女「幽霊の私はずっと彷徨っていたんですよ」
男「すぐに俺のところに化けてでればよかったのに」
女「引っ越しちゃっていたので家がわかりませんでした」
男「幽霊もいろいろ不便なのね」
女「私ももっと飛べたりするかと思ってたよ」
94:
女「あなたを見つけて家をつきとめた時は嬉しくてたまりませんでしたね」
男「幽霊なら鍵も必要ないわけね」
女「私の喜びはまだまだ続きましたよ」
男「なんだ?」
女「私の声があなたに届いたんです」
男「えっ?」
女「あなた以外に私の声も姿も認識されてませんよ」
男「うっそ…」
女「あなたへの気持ちが我慢できなくなってダメ元で声をかけてみたのが昨日です」
男「いきなり、好きですって……」
女「嬉しくありませんでしたか?」
男「可愛い女の子に告白されて嬉しくないわけないだろ」
女「やったー!」
95:
男「なんで俺には声が届いたんだろう」
女「愛の力じゃないでしょうか」
男「あぁ、クラスメートにはお前が見えてなかったのか」
女「そうですよ!見えていたらお似合いなんですからね!!」
96:
女「そういえば、そのクラスメートさん」
男「はい」
女「絶対あなたのこと好きですよ」
男「えぇ、告白されたのは俺の妄想だってば」
女「告白されたのは妄想でしょうけど好きなのは本当だと思いますよ」
男「嘘だろー……」
女「実際に喫茶店に誘ったのはクラスメートさんですしね」
男「信じられん」
女「信じてあげてください」
男「俺は自分に告白するやつは全員嘘をついていると思っているからな」
女「ひでぇー」
97:
女「あなたに想いを伝えられて、私をわかってもらえてよかった」
男「このパターンは成仏するんだな」
女「そうですけど、もっと別れの言葉とかないんですか」
男「俺の大好きな可愛い女の子が俺の事を好きだと言ってくれた」
女「照れますね」
男「けれどその子はいなくなっちゃうんだ」
女「……」
男「別れの言葉なんか言ったら泣いてしまうだろ」
女「……えへへ」
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