女「おい、無職」back

女「おい、無職」


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1:
男「……?」
女「いや、後ろ向かんでいいから。あなたよ」
男「俺? 俺はニート、よろしくな!」
女「無駄に爽やかっ!」
男「無駄に賑やか」
女「……働きなさい」
男「すぱー」
女「今目の前にいる人物を無性にしばき倒したい」
男「今目の前いる人物に有償で帰宅を願いたい」
女「私を集りか何かと勘違いしてる?」
男「違うの?」
女「…………」
5:
男「父親にも打たれたことないのに……っ!!」
女「いつまでそうしてる気?」
男「んー」
女「働く気ないでしょ?」
男「いや」
女「そう言って二年も経った」
男「十月から本気出す」
女「その台詞を何度も何度も聞いて、喜んで、裏切られたわ」
男「アレは嘘というか冗談で」
女「もう信じない」
男「オッケー!」
女「……本当にどうするの?」
男「三人喰っていける金はあるから無理に働くことないって、漸く母ちゃん言わせた」
女「死ね!!」
男「生きる!!」
8:
女「カーテン締め切ったこんな薄暗い部屋にいて、そんな色白になって……」
男「アレ目指してるんだ……草食系っていうの?」
女「油っこいものばっか食べてるでしょうが」
男「俺、痩せ型だからそこのとこの心配は無用無用」
女「いいから、少しは部屋から出なさい」
男「お前……俺を侮ってるな……?」
女「どういうことかしら?」
男「俺はニートでも半ヒキニート! 散歩にも出るし、TSUTAYAとかコンビニとかマジ余裕!」
女「はい、アッパァアアアッ!!」
男「ぐふっ……へへ、もやしの俺にはなかなか効いたぜ……」
女「こんな生活してるから筋肉衰えるのよ」
男「しかし性欲は衰えることはしらない」
女「換気して」
10:
男「確かに筋肉は落ちた……ちょっとヤマダ電機まで行ったら脚がボロボロになってな」
女「あなたにしては結構な遠出ね……何を買いに?」
男「彼女を迎えに」
女「……これはこの男は何を言っているんだ、という眼差しよ?」
男「クク……ニートに彼女なんて出来ないと?」
女「ま、まさか……!?」
男「ああ、しかも超可愛い……可愛い過ぎて困るくらいだ……」
女「ふ、ふざけないで! どうするの!?」
男「どうするも何も」
女「将来的によ! 今のあなたに養っていける甲斐性がある!?」
男「あるね」
女「またそんな適当なこt……遊びね? そんな人とは思わなかったわ」
男「うるせぇな……」
13:
女(昔はこんな人じゃなかったのに……)
男「ほら、紹介するよ」
女「……え?」
男「俺の彼女の凛子だ」
女「……ゲームよね」
男「いや、俺の彼女」
女「ゲームよ」
男「いや、現実」
女「ニンテンドーDSよ」
男「いや、だから俺の人生」
女「ちょっとその液晶叩き割るから貸して?」
男「嫌ねぇ……嫉妬?」
女「…………」
男「その木刀は不味い。そっと床に置いて、ね?」
女「大丈夫、流石に私も顔は狙わないからっ!!」
15:
男「くっ……無事か、凛子!?」
女「また無駄に体力を消耗した……」
男「自業自得だろ?」
女「……明日一限あるから、もう帰るわ」
男「ああ、もう二度と来るなよー」
女「…………」
男「あー凛子可愛いちゅっちゅっ」
女(ダメだコイツ……まずこれを何とかしないと……)
16:
女友「ラブプラスwwww」
女「笑い事ではないわ……」
女友「本人がそれでいいならいいじゃないwwww」
女「でも二次コンは拗らせると良くない方向に進むって持論があるのよ」
女友「もうほっといちゃえ」
女「アイツは放置されたらラッキーとか思うタイプだから」
女友「つまりどんどんラブをプラスしていくとwwww」
女「ええ……」
女友「まぁ、ゲームなんて限界があるんだからその内飽きるよ」
女「どうかしら……」
女友「何? もしかして凛子ちゃんに男くん取られて悔しいとか?wwww」
女「…………」
女友「はい、スイマセン……睫毛から手を離してください……」
17:
女「こんにちは、妹さん」
妹「あ、こんにちは……」
女「どうかした?」
妹「……なんか最近お兄ちゃんの部屋から『愛してるよ』とか聞こえてくるんです」
女「…………」
妹「だからもしかしたら彼女が出来たのかもしれません!!」
女「……違うと思うわ」
妹「お兄ちゃん、もしかしたらこれを切っ掛けに昔みたいに……えへへっ!」
女(何故か目頭が熱いわ……)
23:
女(やっぱり私がなんとかしないと……)
女「よし……ジャンプとタバコ買ってきてやったわよー」
男「俺のこと好き……?」
女「 」
男( ゚д゚)
女「 」
男( ゚д゚ )
女「 」
男(*゚д゚)ミラレチャッタネーリンコ
女「 」
24:
女「気持ち悪い……」
男「凛子、あそこにいる人俺達に嫉妬してるみたいだぜ」
女「…………」
男「ああん、凛子のそれかーわーいーいー!」
女「ジャンプだ、受け取れ」
男「ギャアアアア凛子ォオオオオオオ!!」
女「タバコもっ!」
男「危ね! 顔はやめてよね! はい、これ金ね」
女「え、ええ……」
男「え? カレーかな?」
女「…………」
男「あ、凛子も? 嬉しいなぁ」
女(この娘が……あれ? 似てる……)
男「……まだ帰らないの?」
女「……かっ、帰ってやるわよ! バカ!」
25:
女「それでニンテンドーDSに喋り掛けちゃってるのよ?」
女友「俺のこと好き……?wwww」
女「本当に笑い事で済まないわよ……。
 まだピカチュウ元気でちゅうに死ね死ね言っててもらった方がマシよ」
女友「ピカチュウなかなか言うこと聞かないんだよね」
女「本当にこのままだと不味いわ」
女友「この前のアマガミの時も同じこと言ってたよね」
女「アマガミは終わりがあったからいいのよ……」
女友「どういうこと?」
女「調べてみたらラブプラスは終わりがないみたいで、彼女との生活が延々と続くらしいわ」
女友「飽きそー」
女「それがなかなか飽きを知らないタイプだから困るの、アイツ」
女友「もう女が彼女になって寝取っちゃえばいいじゃん」
女「寝取るって……大体どうしてそこまでしないといけないのよ?」
女友「え? 好きでしょ?」
女「勝手に決め付けないで」
27:
女(でも現実の女に少しでも興味を持てば、アイツも真人間になろうとするかも……)
女「よし……マガジンとタバコ買ってきてやったわよー」
男「ぐぁあああああ! 寧々姉可愛いぃいいいいいい!!」
女「…………」
男「凛子ごめん凛子ごめん凛子ごめん……直接キスだけは、キスだけはしないから……」
女「…………」
男「しないしない……ちゅっ……ギャアアアアアアアアア! しちゃったぁああああああああああああん!」
女「…………」
男「凛子……すぐ行くから……」
女「…………」
男「凛子ごめん……俺はもうしないから。改めて凛子の大切さが解ったよ」
女(な……泣いてる……)
男「本当にごめん……寧々姉との思い出は消すから……全部凛子にするから……」
女(どうしよう……もう自信無い……)
28:
男「ん……ああ、また来てたの?」
女(全く動じてない……)
女「はい、これマガジンとタバコ」
男「あ? 夜中自分で買いに行くのに」
女「人が親切で買ってきてやったんだから有り難く思いなさい」
男「お前解ってないな」
女「何がよ?」
男「少しは外出ろとかいう癖して、お前は俺の外出の機会を奪ってるんだよ!!」
女「……!?」
男「すぱー……どうした? 愚行を悔やんでるのか?」
女「…………」
男「反省はいいが後悔はするな。後悔は人をネガティブにする」
女「スネークっていうよりその髭面は山男よ」
男「ちゃんと整えてるんです!!」
女「剃れ!」
29:
男「だって面倒だし、生えてくる時チクチクするし」
女「それが大人よ」
男「眉毛とか鼻毛とか髭とか髪型とか些細なこと。これが立派なニートです」
女「貧相の間違いじゃないかしら」
男「ニートは外見だけ着飾る人間に嫌気が差したのさ」
女「とりあえず出ましょうか」
男「え?」
女「今まで私が奪った分を取り返せばいい話よ」
男「え? え?」
女「溜め込んだ体力があるわよね?」
男「いや、でも……まだ明るいし……」
女「ヴァンパイアか何か?」
30:
男「ギャアアアアアアアアア!! 目がぁあああああああ目がぁああああああああ!!」
女「そんな大袈裟な……」
男「お前はニートの目を嘗めてる! ニートの目は日光に激しく弱い!」
女「そう、下向いて歩きなさい」
男「ううっ……こんなっ……こんなことがあってたまるか……っ!
 ご近所っ……ご近所さんに見られないようにしてた俺の努力は一体……っ!」
女「あなたがニートだっていうのは周知の事実よ」
男「え? マジで?」
女「マジで」
男「…………」
女「当初気不味げだったあなたのお母さんと妹さんも今では開き直ってるわ」
男「…………」
女「そんな姿が憐れで、ご近所さんから同情を買ってるわ」
男「おい、やめろ」
女「反省はいいが後悔はするな。後悔は人をネガティブにする」
男「…………」
40:
女「……ここの公園懐かしいわね」
男「そうだな……」
女「よく遊んだわよね」
男「……小学生の頃、いや、赤ん坊だった頃に戻りてぇ」
女「やり直したいってこと?」
男「…………」
女「あなたに一つ教えてあげる」
男「……?」
女「あなたはあの時、あそこから留まっているのよ」
男「俺だけじゃない……世界には俺みたいな奴が五万といる」
女「私は私の目の前にいる人に言ったの」
男「…………」
女「あなたの得意技よね。みんなやってる、みんなそうだから、そう言って逃げるの」
男「逃げてない、好きでニートやってる」
女「そう、気付いてないのね。残念だわ」
41:
女「コンビニに来たはいいけど何か買うものが?」
男「特に。立ち読み」
女「クズね……」
男「脚鍛えられるんだって。やってみろ」
女「筋肉の衰えたあなたには苦なのかもしれないけれど」
男「おい、帰るのか?」
女「公園で待ってるから」
男「連れ出しといて……」
男(何焦ってんだ俺……あれくらい言われ慣れてんだろ……)
42:
女(あの人、昔と違って人付き合い嫌うだろうから、工場とかがいいかしら)
女(でもキツいのだとすぐに辞めちゃうだろうし……)
男「よぉ、タウンワーク広げてバイト探しか?」
女「誰のだと思う?」
男「無理だって」
女「一度とやってないのにどうしてそう言えるのかしら?」
男「自分のことは自分が一番解んだろ?」
女「自分を信じてない人は解ってないと思うけど」
男「……ほら、奢りだ」
女「MAX……気が利くわね」
男「よくそんな糞甘いの飲めるよな」
女「頭を使った後は甘いものでしょ?」
男「俺にその頭を使うな」
女「勝手でしょ」
43:
女「こうしてベンチに腰掛けていると懐かしいわね」
男「……まあな」
女「あなたはブラック、私甘い甘いMAXコーヒー、そして……」
男「幼がコンポタだろ?」
女「そう、夏でもわざわざ探して飲むくらい好きで」
男「だったなぁ」
女「さっき来た時の私の『懐かしい』は高校の時の話よ、あなたはどうかしらないけど」
男「……三人でこう座って話したっけ」
女「ええ、真ん中にあの子が座っていたから、私とあなたがこうして並んで座るのは……」
男「違和感感じるか?」
女「そう」
男「俺もだよ……お! 5人も!」
女「DS……?」
男「ほら、せっかくこんな時間だからさ。DQのすれ違い通信」
女「……あなたはこの微妙な雰囲気を私に味わわせてくれないのね」
45:
女「ここの土手も懐かしいわ…ってあなたね、歩きタバコやめなさいよ」
男「すぱー……人がいないんだから許してくれよ」
女「最低限のマナーは守るんじゃなかったかしら?」
男「せせらぎが俺のダイヤモンドハートを癒やすぜ……」
女「確かにニートやってるくらいならダイヤモンドね。下手な話の逸し方」
男「釣りなんて趣味があったよな、俺に」
女「まだやる気?」
男「お前らも来て、それでいつだったかお前足滑らして」
女「…………」
男「似合わねぇピンクだっt……」
女「目玉に根性焼き入れられたい……?」
男「熱い熱い熱い熱いマジ熱い」
女「忘れることね」
男「何回かお世話になり熱い熱い熱い熱い眉毛プスプスいってるって熱いっ!!」
46:
男「やっと帰って来れた……」
女「だらだら歩くからよ」
男「ニートの体力の無さを嘗めんなよ」
女「毎日歩けば少しは付くでしょ、体力」
男「毎日とか無理だっつーの」
女「継続は力なりって言葉があるわ」
男「ニートは争いを好まん……だから無駄な力は持たんのだ……」
女「いい加減にしなさいよ……」
女(と、いっても聞かないだろうから……)
妹「お、お兄ちゃん!?」
男「おー、おかえり」
妹「おっ、お母さん! お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!」
女(ここは思い切って――!)
女「ねぇ、日曜日に>>50に行かない?」
※下手すれば展開が変わります
50:
デート
52:
女「ねぇ、日曜日にデートに行かない?」
男「悪い、先約があるわ」
女「え? 誰と?」
男「彼女とに決まってんだろ」
女(おのれ凛子め……)
女「ゲームなんだからいつでも出来るでしょうが!」
男「リアルタイムで、二時に待ち合わせだから」
女「そんなのすぐに終わるでしょう?」
男「ちゅっちゅっしてると時間掛かってな。俺の凛子はもっともっとと求めるんだよ」
女「……私とデートよ?」
男「デートっていってもお前とじゃデートにならんだろ」
女「私だってそうよ!」
女(あまり食い下がるのも癪だし……これがラストチャンス!!)
女「>>55にならアンタも行く気になるんじゃないかしら?」
55:
幼馴染の墓参り
57:
女「幼のお墓参りにならアンタも行く気になるんじゃないかしら?」
男「…………」
女「…………」
男「悪い、やっぱ先約があるし……」
女(く、苦肉の策だったのに……)
男「……じゃあな」
女rz「バッドコミュニケーション……」
58:
DSぶっこわそうぜwww
65:
女(これじゃあ嫌われただけ……男風に言えば好感度下げたじゃない……)
女「はぁ……アイマスでもやろう……」
女(男が薦めるだけあって面白いわよね、これ……)
女「亜美・真美……男を真人間にするにはどうしたらいいんだろう……?」
女「……兎にも角にも引き籠もらせてたらいけない」
女(でも、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとはいかないわよね)
女(幼……あなたはあの人の今の姿をどう思う?)
女「……そうか、姿! これでいきましょう!」
66:
男「……今日はジャンプもマガジンも」
女「髪切りにいきましょう」
男「髪を切りにいく服がない」
女「そういうと思ってジーンズとポロシャツを買ってきたわ」
男「…………」
女「昨日はごめんなさい、気が利かなくて」
女(また少し卑怯な策だけど……)
女「だから身形を整えてから行きましょう」
男「…………」
女「きっと寂しがってるわ……」
男「……解った」
女「それじゃあこれに着替えて」
女(よかった……気付いてない……)
67:
男「着替えた……」
女(髭剃りなさいよ……まぁ、整えたようだし……)
男「けど、やっぱり……」
女「はい、眉毛やってあげる」
男「い、いいって……」
女「いいから」
男「…………」
女(やっぱり……いくらニートニートといっていても自尊心はあるのね……)
女「終わったら鼻毛ね」
男「お前は俺のオカンかっつーの」
女「そういうのが趣味?」
男「俺の色んな変化球に対応出来るぜ」
女「はいはい……あ……」
男「今『あ』って言ったよね? ねぇ、言ったよね?」
68:
男「おい、見てくれ! この鼻毛の長さ!」
女「そんなもの見せなくていいから」
男「一つ言うけど、美容室はダメだからな」
女「それは何故?」
男「こんなボサボサしてのがいったら絶対ヒッキーって思われんだろ」
女「今更何言ってるのよ」
男「……頼む! 床屋にしてくれ! しかもなるべく遠くの!」
女「面倒な人ね……ちょっと待ってなさい」
男「そういえば俺臭くない?」
女「くんくん……別に大丈夫だけど?」
男「そっか、風呂入ったの三日前だったから」
女「入ってきて、お願いだから」
69:
女「ただいま」
男「おう、入っておいたぜ」
女「ドライヤー使いなさい」
男「俺、自然乾燥派だから」
女「ボサボサになるし、髪は痛むし、禿げるわよ」
男「メンドクセェ……」
女「あなたがやっても、乾かすのには時間が掛かるから私がやってあげるわ」
男「オカンって呼んでいい?」
女「黙る」
男「ドライヤーに髪まで解かされてお姫様気分だ」
女(私……何やっているんだろう……)
72:
男「なにこれこわい」
女「ヘアアイロンよ」
男「拷問器具?」
女「そう、こうやって熱されたプレートで耳朶を挟んでね」
男「今のマジ熱かったです。でも俺は大丈夫。何故ならドMだから」
女「揉み上げに癖があるわね……」
男「ああ、オナッた次の日は特に」
女「…………」
男「ニートになってからはムラムラしたらすぐにしてる、つまり毎日してるよ!」
女「そういう報告要らないから」
男「あれ……? なんか鏡にサラサラストレートのイケメンが映ってる」
女「ふぅ……これで美容室に行っても少しは恥ずかしくないでしょ?」
男「ねぇ、サラサラストレートのイケメン。
 ほら、サラサラストレートのイケメンが」
女「はいはい、あなたね。カッコいいね」
76:
女「準備万端ね」
男「ああ」
女「心成しか自信に満ち溢れてるように見えるわ、今のあなた」
男「で、どこのカリスマ美容師が俺を更なる高みへ誘ってくれるんだい?」
女「古いし、気持ち悪いわよ。
 まぁホットペッパーで良さそうなところ見つけて、既に予約済みよ」
男「ホットペッパーってホットナンチャラピップパッピプーとかいうCMの?」
女「昔はそんな物覚え悪くなかったのにね……」
男「ニートって何も考えないから記憶力低下するんだ」
女「あなただけじゃないの……?」
男「マジで」
女「無駄話はやめて行きましょう」
男「うっ、急にお腹が……やっぱ俺……」
女「そういった不登校児には気合いで乗り切らせるのが一番って聞いたわ」
男「鬼だな」
79:
ピザ「イラッシャッマセー」
女「予約していた××なのだけれど」
男「…………」
ピザ「ア、ハイ、トウテンノリヨウハ――」
――――――……
美容師「今日はどういった感じに?」
男「え、あ、えっと……」
美容師「髪長いですね、バッサリいっちゃう感じで?」
男(女ぁあああああああああああ)
女「あ、すみません」
美容師「はい?」
女「イメージはボブ。左の揉み上げが癖が酷いので揉み上げは長めに残して。全体的にシャギー入れて、トップは5センチ」
美容師「あ、あ、え、はいはい!」
女「後は前髪は浅いアーチを描くようにこう切っていただけますか?」
男(女、お前がこれほど頼りになると思ったことはない……っ!)
82:
美容師「彼女さん、こんな感じで如何でしょう?」
女「んー……はい、これで」
男(彼女さんって……)
美容師「セットします? ワックスで」
男「面倒なんd」
女「お願いします。後再現出来るようにセットの仕方教えてやってください」
男「…………」
――――――……
美容師「こんな感じですね」
男「俺テライケメンwwwww(はい、ありがとうございました)」
女「…………」
美容師「…………」
ピザ「チョーウケルンデスケドー」
83:
ピザ「アリガトウゴザイシター」
男「ふぅ……」
女「なかなか男前になったじゃない」
男「なんかどっと疲れた……あの美容師の姉ちゃん話し掛けまくってきてさ……」
女「そういうものよ。はい、これあの店のスタンプカード」
男「要らねぇ……」
女「…………」
男「な、なんだよ……」
女「やっぱり思ってたのと違うわね……」
男「悪かったな……」
女「いや、顔はもうどうにもならないって理解してるわよ。美容師の腕の話」
男「ああ、胸の……いや、腕の……」
女「…………」
男「シャンプーの時向こうから当たってきたんだ! 勃起したのはバレてないはず!」
女「最低ね」
85:
女「あなた、昔と比べてまるで変わったわね……」
男「これが本来の俺だ」
女「まあいいわ。その変わった姿を誰に見せたいの?」
男「……幼?」
女「よろしい」
男「……嘘吐いたらバレるかな?」
女「嘘?」
男「俺はちゃんとやってる、って報告したいんだけど……さ……」
女「どうなのかしら?」
男「ほら、空からいつも見てる、とかそういうの聞いたことあるけど」
女「大丈夫よ」
男「マジで!?」
女「ええ、マジで」
女(こういってあげるのが一番……よね?)
87:
女「そうよ、嘘を本当にしてしまえばいいわ!」
男「えー……」
女「そこは嘘でも頷いておきなさいよ……」
男「まぁ……アルバイト考えておく……」
女「毎度言われるとそう言うわよね」
男「クッ……する! やってやんよ!」
女「期待しないでおくわ」
男「そうしてくれると助かる」
女「訂正。期待してるから、信じてるから」
男「なんという重圧……っ!」
女「勿論昼食まだよね? 食べていきましょう」
男「奢りな?」
女「逆よ、バカ」
88:
男「こんなオサレな店に入ったのは何年振りだろうか……」
女「ここファミレスよ」
男「とりあえずドリンクバーと……」
女「フライドポテト」
男「ははっ、覚えてんだなw」
女「今時の高校生はこれをやるとか二人が言い出して……」
男「ああ、五時間近くいたよなw」
女「最後の方は会話のネタも尽きて意地になってたけどね、私を除いた二人が」
男「思い出したら可笑しいな。ああ……あの頃は楽しかったな……」
女「ええ、本当に」
男「戻りてぇ」
女「……私はサイコロステーキセットにするわ」
男「おろしバーグ」
女(……あの頃はあなたが率先して注文してたっていうのに)
93:
5年後
女「私結婚するんだ…もう会いに来れないから」
男「……おめでとう」
女「私男のこと好きだったけどこれ以上もう待てなかった」
男「いいさ自分で決めた生き方だから…」
8年後
妹「お兄ちゃん、私の結婚式くらい出てよ」
男「いいよ俺はこんなだから……おめでとうな」
20年後
妹「お母さんが死んでこれからどうするの 生活保護も受けられないし
 私も面倒見る余裕ないのよ」
男「まあなんとかなるさ 迷惑はかけないよ」
男「さてと…」
男「死ぬか」
95:
   ::       .|ミ|
  ::         .|ミ|
  ::        .|ミ|    ::::::::
   :::::  ____ |ミ|    ::::
    :: ,. -'"´  `¨ー 、  ::
  ::     / ,,.-'"  ヽ  ヽ、  ::
 ::   ,,.-'"_  r‐'"  ,,.-'"`  ヽ、 ::
 ::  /  ヾ (  _,,.-='==-、ヽ        ヽ、
 ::  i へ___ ヽゝ=-'"/  _,,>   ヽ
  ::  ./ / > ='''"  ̄ ̄ ̄            ヽ
 ::  / .<_ ノ''"  ヽ      i
  ::  /  i 人_ ノ    .l
 ::  ,'  ' ,_,,ノエエエェェ了    /
 i  じエ='='='" ',    / ::
 ',   (___,,..----U    / ::
  ヽ、   __,,.. --------------i-'" ::
  ヽ、_ __ -_'"--''"ニニニニニニニニヽ  ::
   `¨i三彡--''"´        ヽ ::
    /           ヽ ::         ┼ヽ  -|r‐、. レ |
   /      ヽ::   d⌒) ./| _ノ  __ノ
96:
 /  ̄  ̄ \
  /  _ノ  ヽ、_  \
/ o゚|⌒| |⌒|゚o  \ /    /  / | _|_ ― // ̄7l l _|_
| | (__人__). |  | _/| _/|    /   | |  ― / \/   | ―――
\ | `|⌒|´ | /  | | /   |   丿 _/ /    丿
/ ̄ |川!| ̄|川i| ̄\
99:
男「喰った喰った……二年振りの外食っつーのはいいもんだ……」
女「たまになら付き合ってあげなくもないわよ」
男「たまにって毎日のように家に来る癖によ」
女「それは今までのあなたを心配していたからよ」
男「つまり……?」
女「少しは真人間に近付いたようだし、まぁ少しだけど。
 完全に真人間になれば私は晴れて自由の身ってわけ」
男「なんか義務みたいだな」
女「まぁ、そうかもしれないわ……」
男「……?」
女「それよりお墓参りはいつ行くのかしら?」
男「日曜日に」
女「そう、じゃあその日あなたの家に行くから」
男「おう……なんか今から緊張してきたな……」
女「そんなことじゃ嘘がバレるわよ」
男「そ、そうだよな」
100:
女「と、こんな感じかしら」
女友「よかったね、よかったね」
女「なんで泣いてるのよ?」
女友「だって女、二年間ずっと頑張ってきて、漸く報われて」
女「ええ、これで心残りはなくなった」
女友「本当に留学しちゃうんだ……」
女「留学って言っても一年間の語学留学よ?」
女友「やだ! 女と離れたくない!」
女「引っ付かないで」
女友「実は私……ずっと女のこと好きだったの……」
女「私もよ、ありがとう」
女友「違う! 私……レズビアンなの!」
女「 」
103:
男「金曜日……後二日か……」
男「ニートになってから時間が短く感じてたのにどうして……」
男「あぁ……しかも今日は女が来ないし……」
男「俺ってこんな独り言多かったんだな。気付かなかった」
男「独りって辛いな……」
男「でも俺には――」
……なぁ、ちょっと昔話わ聞いてくれるか?
男「凛子がいるッ!!」
104:
俺には幼稚園の頃から付き合いだった幼なじみがいた。
小学校に入っても、中学校に入ってもも、高校に入っても同じクラス。
運命感じてたね、マジで。
幼稚園の頃、ソイツとキスを交わし、将来の仲も誓い合った。
でもそんなの子供の単なる好奇心だったのかな、と中学に入学してから思い出した。
モテたのだ。
アイツは兎に角モテたのだ。
上級生から同級生まで幅広い人気を持ち、告白は日常茶飯事。
俺はそんな幼なじみに壁を感じた。
わけの解らない嫉妬心がそうさせたのだと思う。
でもアイツはその壁をいとも簡単に越えて来やがる。
それが俺の想いを抑え付けてることも知らずに。
同時に俺に期待感すら持たせやがった。
何故かって、アイツは誰とも付き合わなかったんだ。
板挟み、そうジレンマ。
なんでもかんでも難しく感じ、難しく考えてしまう。
106:
そんな感じのそんな調子で高校に入学した。
もう俺も幼なじみも、高校生。
なんとなく幼なじみは誰かと付き合うんだと思っていた。
流石にこのジレンマは終わるかと思っていたのだ。
だが、まだ誰とも付き合おうとしない。
訊いてみると、私はまだ子供だから、だと。
その頃、幼なじみ以外の女友達が出来た。
幼なじみの親友である、女だ。
お高く止まったおばさん口調を指摘すると、鉛筆で刺された。
なんとも凶暴な奴だ。
話を聞くと結構なお嬢様らしく、その調には納得がいった。
それからだ。
俺と幼なじみと女でよく行動を共にするようになったのは。
女は俺達のお姉さんというか保護者役で、怒らせることが多々あった。
ここで話は高校三年の卒業を間近としたところまで飛ぶ。
俺は女に煽られて、まんまと幼なじみに告白した。
呼び出されホイホイ着いて来た幼なじみの返事はOK。
世界が反転した。というか俺が転んだだけだった。
110:
翌日、二人で女に報告すると、
女「見ててイライラしてたのよね、やっとか、って言いたい」
流石女、余裕のコメント。
俺と幼なじみは顔を真っ赤にして、いつものような軽口は叩けなかった。
そこから三日間が俺の人生のピークだった。
気を利かせて女が二人にしてくれるも、話せない、話さない。
だがその時間が最高に幸せだと感じた。
二日目の帰り道では手を繋いだ。どちらとも無く繋いだ。
三日目には、俺はキスを迫った。殴られた。でも幸せだった。
人生のピークの三日間が終わり、翌日幼なじみは死んでいた。
交通事故だそうだ。
幼なじみが車道に飛び出したのが原因らしい。
俺の世界は、唐突に絶望で塗り固められてしまった。
114:
不思議と涙は出なかった。
幼なじみの葬式でも、火葬場での最後の別れでも、焼かれて骨だけになった姿を見ても。
実感がなかったのだ。
でもある日俺は気付いてしまった。
幼なじみを殺したのは、俺だった。
俺がキスを迫り殴られた後、幼なじみは走り去っていったのだ。
俺は幼なじみのいったその道を、幼なじみの足跡を辿った。
少し歩くと、一本の道路に出た。車の通りが激しい道路。
道路の端には、ひっそりと花束が手向けてあった。
幼なじみが好きだった、白い小さな小さな花の花束。
そこからは覚えていない。
暫くの間、何もする気が起きなくなった。
大学に入学するも、すぐに辞めた。
そして、俺は引き籠もった。
116:
女『私ちょっと用事でいけなくなったから』
男「そっか」
女『ごめんなさいね、でも一人の方がいいこともあるでしょ?』
男「まあな」
女『じゃあさようなら』
男「ああ、じゃあな」
118:
私には好きな人がいる。
出会い頭に私の言葉遣いを馬鹿にした馬鹿。
そして高校に入学して、初めて出来た友人――親友の想い人だ。
だが、その親友は亡くなってしまった。
交通事故だそうだ。
私は彼女が亡くなる寸前に連絡受け、病院に向かった。
彼女は待ってくれていた。
最早誰なのか解らないくらい酷い状態の彼女が。
そして、私にこう言った。
「私が死んで男が誰かと付き合う時に、男が幸せなら私が喜ぶとか言ったら呪う」
笑った。
途切れ途切れに言ったその言葉に、不謹慎ながらも笑ってしまった。
彼女の遺言はまだある。
「私が事故ったのは男のせいじゃない。私の不注意」
それと、
「私は嫉妬深い。――だけど女友にならいいよ?」
この言葉を最期に彼女は息を引き取った。
それから私はぼやける頭で考え続けた。結果、彼女の言う通りには出来ない、と出した。
だから私は贖罪の印としてある義務を果たすことを決めたのだ。
119:
男「久しぶり」
男「ずっと待たせてごめん」
男「寂しかったよな?」
男「ああ、やっと勇気が出た」
男「女だよ」
男「俺、元気でやってた。現実逃避して」
男「ごめん。浮気もした」
男「でも消してきた」
男「今度こそずっと一緒にいてくれ」
122:
――――――……一年後
女「ただいま」
女友「おかえりなさいっ!!」
女「抱きつかないで」
女友「あの夜のこと、私は忘れてないよ?」
女「強姦よ、アレは……ところで……」
女友「…………」
女「男は?」
女友「…………」
女「……?」
女友「実は……女がカナダへ飛び立った日に……」
女「…………」
女友「――元彼女のお墓の前で自殺したの」
女「 」
 おわり
131:
女「なにこれ……」
男「大賞間違い無し……だろ?」
女「いつまでも夢見てないで働きなさいよ」
男「ニートは小説志望と決まってるんだよ!」
女「ほら、今週のタウンワーク。良さそうなところに丸付けておいたから」
男「…………」
女「読まずに捨てるのは許さないわよ」
男「……お、鯛焼き屋いいな」
女「でしょう?」
男「でも接客だし……」
女「じゃあ何か手に職をつけるとかさなさいよ……」
男「職業:ニート」
女「おい、無職」
 ?完?
139:
とりあえず乙
14

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