八幡「髪が少し長くなって眼鏡を掛けてる」back

八幡「髪が少し長くなって眼鏡を掛けてる」


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1:
八幡「と、戸塚......か!?」
八幡「と、戸塚は......本当に!?」
の続きです
※オリキャラ等に注意※
数ヶ月前......
文加「彩加!お願いがあるの!」
戸塚「どうしたの?そんなにかしこまって」
文加「私、総武高校に転校したいから一緒にお父さんとお母さんを説得して!」
戸塚「えぇー!て、転校?」
文加「......うん」
戸塚「ひょっとして八幡に会う為?」
2:
文加「......」コクン
戸塚「それだけの為に転校って......」
文加「口実っていうのは嫌な言い方だけど進学高だからそこで勉強したいって事で」
戸塚「でも......」
文加「彩加が私と一緒にいて姉妹っぽく見えるのが嫌なのはわかってる」
文加「だから、眼鏡をかけたままで少し髪を伸ばすしこうやって束ねれば区別になると思うから」グイ
戸塚「なんか最初からそうすればよかったかもね」
文加「うん......それは私も思った」
戸塚「学校一緒になるくらい八幡に会いたい?」
文加「......比企谷さんの事を教えてくれたのは彩加だよ?」
3:
戸塚「そこまでとは思わなかったからね」
文加「一緒の高校になれば範囲もわかって彩加に勉強を教えてあげられるよ?」
戸塚「あ、それはいいかも」
文加「でしょ?私、彩加より頭いいからね」フフン
戸塚「......やっぱり手伝うのやめようかな」ムゥ
文加「ご、ごめん!でも彩加もテニスばかりであまり勉強は出来てないんじゃない?」
戸塚「あはは、その通りなんだけどね」
文加「お願い!学校ではできるだけ彩加には関わらないようにするし迷惑もかけないから!」
4:
戸塚「......」
戸塚「わかったよ。でも説得に手伝うだけだからね?それ以外は文加次第だよ?」
文加「やったぁ!ありがとう!お兄ちゃん♪ポイント高いよ!」ダキ
戸塚「お兄ちゃんはやめろって言ってるじゃないか。しかも微妙に小町ちゃんの真似してるし」
文加「いいじゃない。私達だってその比企谷さんと小町ちゃんにも負けない仲のいい兄妹だよ?」グイグイ
戸塚「まぁ、僕も高校生になってからはあまり文加に会えないのは寂しいとは思ってるけどね」
文加「それは私もだよ。あと、転校する事は比企谷さんに内緒にして?」
戸塚「八幡を驚かす気?しょうがないなぁ」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
5:
廊下
スタスタ
小町「あ、お兄ちゃん」
八幡「おう、小町もまだ残ってたのか」
小町「......ってその人」
文加「あ!小町ちゃん。やっはろー!」
小町「おお!文加さんだ!やっはろー!」
八幡(なんかもう、由比ヶ浜よりも元気な感じがするなぁ)
小町「久しぶりですね!どーしたんですか?」
文加「転校して来ました。これからはよろしくね小町ちゃん」
小町「そうですか!小町も無事入学しました!学校でもよろしくお願いします!」
6:
――――――
―――――
八幡(戸塚の双子の妹である戸塚文加(あやか)さん)
八幡(初めて会った時は同一人物だとか何か裏があるとも思ったが)
八幡(実際に戸塚と2人でいる所も見たわけで本当に双子の妹だった)
八幡(雪ノ下、由比ヶ浜らと4人で遊びにも行って何度か俺とデートもして......)
八幡(暫く会うことがないまま進級し、小町も無事入学してきた)
八幡(小町はたまに遊びに来ることがあるものの、奉仕部には入ってない)
八幡(ちゃっかり小町用のティーカップなんてのも置いてあるが)
八幡(まぁ、俺達が卒業すれば本人は構わないだろうがボッチになるからな)
7:
八幡(そして文加さんが転校して来た)
八幡(戸塚との区別の為にと眼鏡を掛けて少し長くなった髪を束ねている)
八幡(ってなんかいつの間に2人でヒソヒソ話してる......)
八幡(陰湿な感じには見えないけど俺の事なんだろうなぁ)
文加「......今の見た目は地味ですけど比企谷さんと出かける時はちゃんとオシャレしますから」ヒソヒソ
小町「確かに髪も少し長くなってますます女の子っぽいですからね!」ヒソヒソ
文加「もっとも比企谷さんはそれだけじゃダメだと思いますけど♪」ヒソヒソ
小町「わかってきてるじゃないですかー。中々気合が入ってますね!」ヒソヒソ
文加「私は不利ですからねー」ヒソヒソ
八幡「そろそろいいかー?」
8:
小町「しょうがないなー」パッ
文加「それじゃあ小町ちゃん。連絡先を聞いていいですか?」
小町「おおー、はいどうぞ」ピッ
文加「はい、ありがとうございますー」ピッ
八幡「それで、今話している事は俺には内緒か」
文加「そうです♪女の子同士の話なので」
小町「きっとお兄ちゃんがヘタレだって話だよ♪」
八幡「悪かったな、ヘタレで」
文加「それと比企谷さん、今まで連絡がなかったのはすみませんでした」
八幡「戸塚もあまり文加さんの事は話したがらない感じだったからな」
9:
文加「内緒にして転校したら驚かそうかなーって思っていました」
文加「でも比企谷さんこそどうして私に連絡とかしてくれなかったんですか?」ムー
八幡「いや、こちらから連絡しづらいというか......」
文加「比企谷さんからメールとか来るのを楽しみにしてたんですよ?」
小町「へ?、何があったんだか」ニヤニヤ
文加「さすがにここでは言いづらい事なので///」
八幡「う......」
文加「でもそう思ってくれるだけで転校して来たかいがありました♪」
10:
数日後、放課後
戸塚「八幡!」トテテ
八幡「おう、戸塚。今日m」
八幡(今日も文加さんに似て可愛いな!って言おうとしたけどそういうのは嫌がるだろうな)
八幡(そもそも双子だから似てるのは当然じゃねえか)
戸塚「八幡?」
八幡「っと、前に学校で文加さんと会ったぞ。その事か?」
戸塚「転校してくる事、隠してごめんね?文加が驚かしたいって言っててさ」
八幡「びっくりしたよ。眼鏡掛けてたな」
戸塚「文加は昔から本ばっかり読んでて目が悪くてさ。元々、外に出る時以外はあんな感じだよ」
八幡「揉めたって聞いたけど大丈夫か?」
12:
戸塚「揉めたっていうより転校するから一緒にお願いするように頼まれたんだ」
八幡「それにしてもよく転校できたな?ここ進学校だし簡単じゃないだろ?」
戸塚「その辺は詳しくはわからないけど運がよかったみたいだね」
戸塚「でも文加って運動はダメだけど成績は凄く良くてこれからは僕が勉強を教わるかも」
八幡「そうか。それじゃあ今は一緒に暮らしてるのか?」
戸塚「うん、そういう意味では嬉しいんだ」
スタスタ
結衣「ヒッキー、さいちゃん」
八幡「おう」
戸塚「やあ、由比ヶ浜さん」
13:
結衣「さいちゃん!あやちゃんって転校して来たんだってね!」
戸塚「もう知ってるんだ」
結衣「なんか転校してくる子がいるなんて珍しいからちょっと噂になってるんだ」
戸塚「そうなんだ。僕、学校ではあまり文加とは関わらないけど由比ヶ浜さんもよろしくね?」
結衣「うん!もちろんだよ!」
戸塚「じゃあ僕、部活に行くから」
結衣「あたし達もいこっか」
八幡「そうだな」
14:
廊下
結衣「ねぇ、ヒッキー」
八幡「なんだ?」
結衣「学校ではあまり関わらないって言ってたけどさいちゃんとあやちゃんって仲が悪いの?」
八幡「戸塚は姉妹っぽく見えるのは嫌がるって言ってたからその事じゃないのか?」
八幡「文加さんの見た目はちょっと変わったけどそれでも似てる事に違いないしな」
結衣「見た目?」
八幡「髪が少し長くなって眼鏡を掛けてる」
結衣「そうなんだ。ていうか会ったの?」
八幡「ちょっと前に学校で帰りに会ったよ」
八幡「それと文加さんは寮だから家に戻ってきて戸塚も嬉しがってるそうだ」
結衣「へぇ?」
八幡「なにしろ戸塚が妹と仲が悪いなんて愛する妹がいる俺がそうさせないぞ」
結衣「またキモい事言って......」
15:
トテテ
文加「比企谷さん!由比ヶ浜さん!」
八幡「よう」
結衣「おお!あやちゃんだ!やっはろー!」
文加「やっはろー!由比ヶ浜さん!」
文加「お久しぶりです。中々会えなくてすみませんでした」
結衣「うん!あたしもどうしてるかなーって思ってたんだけどさ」
結衣「......そうだ!あやちゃんも奉仕部に寄ってお話でもしようよ!」
文加「いいんですか?」
八幡「ああ、最近は特に何もしてないし暇なもんだよ」
八幡「こいつなんて携帯ポチポチいじってるだけだからな」
結衣「ヒッキーとゆきのんだって本読んでばっかじゃん!」フガー
文加「ふふ、それじゃあ、お言葉に甘えて......」
16:
奉仕部部室
結衣「やっはろー」
八幡「うーす」
文加「失礼します」
雪乃「こんにちは......戸塚さん?転校生がいるとは私も聞いてたけれど」
結衣「うん、途中で会ったから連れて来ちゃった」
文加「雪ノ下さん、お久しぶりです」
雪乃「ええ、久しぶりね。戸塚さん」
雪乃「今、紅茶を用意するから端の席に座っていいわ」
八幡「おい、俺は突っ立てろっていうのか」
雪乃「冗談よ」クス
八幡(しかし、以前に比べれば雪ノ下も毒が少なくなったと言うか丸くなったというか......)
雪乃「比企谷くん?椅子を用意してくれるかしら?」
八幡「そうだな......よいしょっと」ガタ
文加「ありがとうございます」ストン
17:
ーーーーー
ーーーー
文加「これ、すごくおいしいです!」
雪乃「そう言ってもらえると嬉しいわ」
結衣「あやちゃん、今まで連絡がないのは転校の準備だったりするの?」
文加「はい、手続き等もありましたので」
雪乃「ひょっとして比企谷くんに酷い事をされたかと思ったわ」
八幡「なんだよ。酷い事って」
文加「そうですねー、比企谷さんに泣かされましたし♪」
雪乃「」
結衣「」
八幡(いや、確かに泣かしたけど)
18:
結衣「ちょ!ヒッキー!!あやちゃんになにしたの!?」
雪乃「比企谷くん。以前、女装させたと疑ったのは私達が悪いわ」
雪乃「けど、戸塚さんを......女性を泣かすとはどういう事かしら?」ギロ
八幡(え?ひょっとして告白されかけてそれは勘違いって言わなきゃいけないわけ?)チラ
文加「......」ニコ
八幡(つーか、ひょっとしてこの間の仕返し的な?)
結衣「ヒッキー!!」ジー
雪乃「比企谷くん?」ジー
八幡(う......)
19:
文加「あ!すみません......ちょっとからかっただけです」
雪乃「......」
文加「そもそも比企谷さんがそういう事をする人には思えませんし」
結衣「......」
雪乃「比企谷くん?」
八幡「まぁ、この間の帰りの電車での時の事もそんな感じだからな」
雪乃「ならいいわ......戸塚さんもあまりこういう事はしないで頂戴?」
文加「......はい」
雪乃「比企谷くんに本当に何かされたかと思ったもの」
結衣「それにどっちかっていうとヒッキーは女の子を泣かされる方が似合うかもねー」
八幡「うっせ」
20:
八幡(それから3人で会話が続いた。ガールズトークってやつ?)
八幡(文加さんが女子高にいた頃だったりこの奉仕部の事だったりと)
八幡(転校して来た理由については家の都合とは言ってくれた)
八幡(俺に会いにくる為とか言ってたけど、そう言われたらこれまた荒れそうだしな......)
八幡(むしろ家の都合という事にして欲しいと思ったり)
八幡(女子同士に慣れてるんだろうか。あの雪ノ下が楽しそうに話をしている)
八幡(由比ヶ浜もだ。なんか雪ノ下が他の女子と仲良くなるのを嫌がると思ってたんだけどな)
八幡(楽しそうなのはいいんだが......)
八幡(俺、すごく窮屈!)
八幡(たまに俺にも話を振ってくるしバックれる事もできない)
21:
玄関付近
タッタッタッ
文加「比企谷さーん」
八幡「おう」
文加「一緒に帰りませんか?」
八幡「それはやめといたほうがいいぞ?」
文加「どうしてですか?」ムー
文加「雪ノ下さんと由比ヶ浜さんは別方向ですし」
八幡(一緒に帰って友達に噂されると......ってこの場合、逆だな)
八幡「俺なんかと一緒にいて文加さんに変な噂されるからまずいだろ?」
文加「そんな事、私は気にしませんのに......じゃあ、学校を出るまで」
八幡「あ、ああ。それなら......」
22:
文加「すみませんでした。なんか比企谷さんだけ退屈そうで」
八幡「そんな事は慣れっこだから気にしなくていい」
八幡「女子2人で話をしてるのが3人になっただけだからな」
文加「それと......怒ってませんか?」
八幡「ん?なにをだ?」
文加「泣かされた、辺りのとこです」
八幡「怒るもなにも......まぁ、事実だしな」
八幡「でも文加さんが言ってた通り、からかうつもりだったんだろう?」
文加「わかりませんよ?比企谷さんがどう言うか気になりましたし」
八幡「どう言っても2人に吊るされるな......」
文加「それは見てみたかった気もします♪それじゃあ、比企谷さん。さようならー」タッタッタッ
八幡「じゃあなー」
29:
翌日、奉仕部終了後
スタスタ
沙希「ねぇ」
八幡「......ん?」
八幡(おっ、こんな時間まで残ってるなんて珍しいな)
沙希「あんたにちょっと頼みたいことがあるんだけどいい?」
八幡「奉仕部の依頼か?」
沙希「そうじゃなくてあんたに」
八幡「なんだ?」
沙希「けーちゃ......京華があんたに会いたいって聞かないんだ」
30:
八幡「ああ、さーちゃんの妹か」
沙希「さーちゃん言うな。それであ、あたしの家に来てくれない?」
八幡「は?」
沙希「今日は1人で留守番してて......少し遊んであげるだけでいいからさ」
八幡「というか大志は?」
沙希「あんたの妹とデートだって」
八幡「何だって?今からあいつを埋めにいく」
沙希「その前にあんたを殴るんだけど?」ギロ
八幡「うっ......」
沙希「まぁ、冗談なんだけどね」フッ
沙希「下の弟と出かけてていないんだ」
31:
八幡(くそ、してやったりみたいな顔しやがって)
沙希「あと、戸塚の双子の妹?あの人も連れて来てくれない?」
八幡「へ?」
沙希「その人とも会いたいって言ってるんだ。この間は挨拶したくらいだけど気に入ってさ」
沙希「転校して来たんだよね。あんたと知り合いみたいだし」
八幡「それは頼んでみるけど本人次第だぞ?」
沙希「いいよ、それでも」
八幡「シスコン同士の頼みとあれば断れないからな」
沙希「あんたと一緒にするな」
32:
ーーーーー
ーーーー
文加「比企谷さん......と川崎さんですよね?」
沙希「覚えてくれてたんだ......久しぶり」
八幡「こいつの妹が文加さんに会いたいって言うんだ」
文加「この間会った時、川崎さんと一緒にいた可愛い女の子ですよね?」
沙希「そうだけど、よければうちに来てくれない?」
沙希「あまり大したものじゃないけどご飯くらいは出すからさ」
文加「いいですよ?むしろ、転校して間もないのに誘ってくれて嬉しいです」
沙希「悪いね」
34:
川崎家
沙希「ただいまー」
ダッダッダッ
京華「さーちゃん、おかえりー」
沙希「ちゃんといい子で留守番してた?」
京華「うん!......あ!はーちゃんだ!」
八幡「おう、久しぶり」
京華「それから......えーと、この前のおねーさんだ!」
文加「こんにちはー」
八幡(しかし女子の家の上がるのは......)ドキドキ
35:
八幡(雪ノ下の所には行ったか。でもあれは見舞いで行っただけだからな)
沙希「あんたも突っ立ってないで上がりなよ」
八幡「お、おう」
沙希「けーちゃん。この間は言いそびれたんだから、お名前」
京華「はい!かわさきけーかです!」
文加「戸塚文加です。よろしくね京華ちゃん」
京華「えーと......あーちゃん!」
沙希「こ、こら!」
八幡(俺の名前に比べればわかりやすいと思うけどな。名前を略したがるとか?)
36:
文加「いいですよ?由比ヶ浜さんにも言いましたけど私、あだ名とかで呼ばれたことがないので嬉しいです」
沙希「でも......」
文加「むしろ、川崎さんもそう呼びませんか?」
沙希「あ、あたしはいいよ」
文加「いいじゃないですか、彩加との区別という事で」
沙希「じゃ、じゃあ、あ、あーちゃん......」
文加「はい♪」
沙希「それじゃあ、ご飯作るからしばらく待っててくんない?」
京華「はーちゃん、あーちゃん、それまであそぼー」
37:
ーーーーー
ーーーー
沙希「ご飯できたよー」
京華「さーちゃん!今日はいつもよりごーか!」
沙希「今日はお客さんもいるからさ」
沙希「それとけーちゃんがきちんとお留守番してたからね」
京華「わあー、さーちゃん!ありがとう!」
沙希「ほら、それじゃあ食べるよ」
「「「「いただきまーす」」」」
文加「わぁ、おいしいです!」
八幡「本当にうまいな」
沙希「そう言ってもらえると作ったかいもあるよ」
38:
沙希「というか、あんたも料理くらいは出来るんじゃない?」
八幡「今は小町にまかせっきりだからな。小学六年程度の事は出来る!」
沙希「専業主夫志望が聞いて呆れるよ......」
沙希「あ、あーちゃんは?」
文加「私もこういう事は大して出来ないです......」
八幡「なら、例えばケーキを作るとしたらフルーツは何を使う?」
京華「いちご!」
文加「そうですね。いちごとかじゃないですか?」
沙希「あたしもお菓子はあまり作らないけどそういうのでいいんじゃない?」
八幡「そうだな。そこでスイカって言わないよりはマシだよ」
文加「?」
沙希「?」
39:
ーーーーー
ーーーー
「「「「ごちそうさまでしたー」」」」
八幡「ふうー」
文加「本当においしかったです」
沙希「わざわざ来てくれたんだからこれくらいはね」
沙希「......そうだ。あ、あーちゃんは総武高に転校して来たって事は結構、勉強はできる?」
文加「はい、それなりに出来ると思いますけど......」
沙希「よかったら、ちょっと分からない所があるから教えてくんない?」
文加「いいですよ、でもひとつだけ」
沙希「ん?」
文加「私の事を呼ぶ時にまだ、言いよどんでるのでちゃんと言えたらいいですよ?」
沙希「ぁ、あーちゃん......」
40:
文加「頭を下げてお願いしろと言ってるわけじゃないんですから」
沙希「......あーちゃん。教えてくんない?」
文加「はい!いいですよ」
八幡(なんか小芝居っぽいぞ)
京華「じゃあ、はーちゃん、またあそぼー」
八幡「おう、今度はなにする?」
京華「ほんよんでー」
八幡「ああ、いいぞ」
沙希「あんた、変な理屈とか教えたら承知しないからね」
八幡「んな事するか」
41:
ーーーーー
ーーーー
沙希「ありがとう、助かったよ」
文加「たまたまわかってる所だっただけですよ」
八幡「終わったか」
沙希「うん、この人。あたしやあんたより優秀なんじゃない?」
文加「この人?」ムー
沙希「う......あーちゃんはあたしらより出来ると思うよ」
八幡(おお、言い負かされてる......)
沙希「そうだ、ちょっと待ってて」
スタスタ
八幡「?」
文加「?」
42:
スタスタ
沙希「よかったら、これ上げるよ」
文加「かわいいシュシュですね!これってもしかして川崎さんが?」
沙希「たまに作ってるんだけど、いる?」
八幡(そういえばこういうの好きなんだっけ)
文加「わぁ、ありがとうございます!」
沙希「せっかくだから結ってあげようか?」
文加「はい!お願いします!」
沙希「じゃあちょっと座って」
チョコン
パサッパサッ
43:
沙希「綺麗な髪してるんだね」
パサッパサッ
文加「川崎さんこそすごく髪が長くて大変じゃないですか?」
沙希「あたしは慣れてるから」
八幡(まさか、由比ヶ浜、雪ノ下以外で百合百合しい所をみるとは思わなかったよ......)
八幡(ってこれはただ髪を結ってるだけか)
沙希「はい、結う位置を高くしてあたしと同じにしただけなんだけど」
京華「わー、あーちゃん。かわいいー」
文加「ありがとうー。京華ちゃん」
文加「比企谷さん。どうですか?」
44:
八幡「あ......ああ、いいんじゃないか?」
文加「京華ちゃんみたいな返事を期待してたのに」ムー
沙希「まあ、無理だろうね」フッ
八幡「ほっとけ」
沙希「あんたもいる?」
八幡「俺が貰ってどうするんだよ」
沙希「妹にでもあげれば?」
沙希「......あたし達につき合わされてるせいで今はあんたの妹が留守番......1人でいるんだよね」
八幡「ん?それはいいんだが帰ったら色々言われそうだな。じゃあ貰っていいか?」
沙希「いいよ、気にいればいいけど」
45:
ーーーーー
ーーーー
八幡「さて、そろそろ帰るか」
京華「えー、まだあそぼー?」
沙希「こら、わがまま言わない」
沙希「でも2人とも悪いね」
文加「いいえ、こちらこそ楽しかったです」
沙希「あーちゃん、ま、また来てくれる?」
文加「もちろんです!一緒に勉強するだけでもいいのでぜひ!」
46:
沙希「助かるよ」
沙希「あ、あんたもさ、たまにでいいから京華の相手でもしてやってよ」
八幡「お、おう」
沙希「ほら、けーちゃん。挨拶は?」
京華「ばいばい、はーちゃん!あーちゃん!またあそびにきてねー」
八幡「おう、じゃあなー」
文加「さようならー」
47:
帰り道
八幡「というか、文加さん」
文加「なんですか?」
八幡「川崎の事、怖いとか思わないのか?」
文加「怖い?」
八幡「なんていうかとっつきにくいとか......不良っぽいとか」
文加「私、外見で人を判断するのは好きじゃないです」
八幡「そ、そうか......」
文加「私から見れば美人で家庭的なやさしいお姉さんですよ?」
八幡(まぁ、それも間違ってないかな?)
文加「勿論、比企谷さんもです」
八幡「は?」
文加「比企谷さんが自分の事を悪く言っても私には関係ありませんから」ニコ
48:
八幡「う......」
文加「それと今度は私の家に遊びに来てくれませんか?」
八幡「それはちょっと......」
文加「嫌なんですか?川崎さんの所には遊びに行ってるのに?」ムー
八幡「今回は初めて行ったしあいつの妹が俺や文加さんに会いたいって事で行っただけだ」
文加「彩加もいますよ?」
八幡「行く」
文加「彩加の名前を出しただけで反応が違いすぎるじゃないですか」ムー
八幡「そういえばまだ、戸塚んちに行った事はなかったな」
文加「ですよね!ぜひ、遊びに来て下さいよ!」
八幡「戸塚がいればな」
文加「むー」
49:
ーーーーー
ーーーー
文加「それじゃあ、今日はありがとうございました!」
八幡「俺は何もしてないぞ。ただ、川崎に頼まれただけだ」
文加「いいえ、転校して間もないのに川崎さんと仲良くなれました」
八幡「それは文加さんの性格だ。それに川崎も1人でいることが多いからな」
文加「そうなんですか?勿体無い気もします」
八幡「勿体無いかもな。それじゃあな」
文加「はい、さようならー」タッタッタッ
八幡(さて、小町は拗ねてないかな?)
50:
比企谷家
八幡「ただいまー」
小町「おかえりー、お兄ちゃん」ニヤニヤ
八幡(なんか機嫌がいいぞ)
小町「それで、沙希さんちで文加さんと何してたのかな?」
八幡「何で知ってんだよ」
八幡「遅くなるから飯はいらないってメールしかしてないぞ」
小町「文加さんからメールが来たんだよ」
八幡「早いなそれ......」
小町「それにしても沙希さんちに招かれるなんてねー」
八幡「......あいつの妹が俺と文加さんに会いたいって事で行って来ただけだ」
51:
小町「小町にもお土産があるとか」
八幡「ないな」
小町「そこで嘘つくなんて小町的にポイント低いよ?」ムー
八幡「知ってるのかよ......ほれ」
小町「わぁー、かわいいシュシュ!」
八幡「川崎が作ったやつだ。会ったらお礼くらいは言うんだぞ?」
小町「もちろんだよ!お兄ちゃんの事、宜しくお願いしますってね!」
小町「でも文加さんの事を考えると、どう言えばいいかなー」ニヤニヤ
八幡「何言ってるんだか......」
56:
翌日、奉仕部部室
八幡(今日も文加さんが来て3人で仲良く話をしてる)
八幡(このまま奉仕部に入って来たりしてな)
ガラ
材木座「たのもぉぉぉー」
雪乃「ノックはしなさい」ギロ
材木座「んひぃ!」
文加「比企谷さん。この人は彩加と比企谷さんのプリクラで一緒に写ってた人ですよね?」ヒソヒソ
八幡「ん?ああ、だがこいつは覚えなくてもいい」
八幡「こいつは見た目も中身もアレだからな」
57:
材木座「八幡!つれない事を申すな!ってそこにいるのは戸塚氏?」
八幡「違う。転校して来た戸塚の双子の妹だ」
八幡「同じ学年なのに転校した事も知らないのかよ」
材木座「おお!そうであったか。我の名前は......」
八幡「言わなくていい。それよりも小説か?」
材木座「応!今度こそ会心のできなのだ!」パサ
結衣「うわぁ、なんかまた量が多いなぁ」
八幡「つーか、この前はファイルだったのにまた原稿か?」
材木座「ふむ、やはり紙の方が気合が入るのでな」
八幡「どうでもいいけどまた徹夜かよ......」
文加「よければ私が読みましょうか?」
58:
八幡「こんな事に付き合う必要はないぞ?」
文加「いいですよ?この量なら徹夜と言うほど時間は掛かりませんし」
文加「それに最近ここに来てばかりなので何か役にたてればと思って」
材木座「それじゃあ宜しく頼むぅぅ!そして我の名m」
八幡「早く帰れ」
材木座「おうふ」
翌日
材木座「そ、それで、どうであった!」
文加「えーと、私もたまにライトノベルを読むんですけどこれって......」
59:
ーーーーー
ーーーー
材木座「」チーン
八幡「......」
八幡(文加さんは毒舌じみた言い方はしないが雪ノ下以上と言っていいくらいに事細かく批評してくれた)
八幡(もっとも批評といっても、評価に値する部分はなかったが)
八幡(パクリやら、文法やら、読みやすさやら......)
材木座「うわぁぁぁぁぁぁ!!」ダッダッダッ、ガラ、ダッダッダッ
雪乃「......比企谷くん、ドアを閉めてくれる?」
八幡「へいへい」スタスタ、ガラ
文加「あのー......」
60:
八幡「文加さん、気にする必要はないぞ。これも大体いつもの事だ」
結衣「それにしてもあやちゃん、大丈夫?徹夜とかしてないの?」
文加「いいえ?私、本が好きで読むのはちょっといんです」
文加「そのせいで目が悪いのもあるんですけど......」
八幡「たまにって言ってたけどラノベなんかも読むのか?」
文加「というより文字がある本なら結構なんでも読みます」
文加「でも......評価する事はあまりないんですがあれでよかったんですか?」
八幡「あれでいい。今度からあいつが来たら文加さんにまかせようかな」
雪乃「だめよ、比企谷くん。材......彼の担当はあなたでしょう?」
八幡「勝手にあいつ担当にするんじゃねえ」
61:
結衣「でもヒッキーは中二の友達じゃん?」
八幡「友達でもねぇよ。っ言っても大体あいつに対しての事は俺がやってるか」
結衣「......」
結衣「そうだ!あやちゃんさ、奉仕部に入らない?」
八幡(おっ、やっぱりそうなるかな)
文加「いいんですか?何かここの部に入るのには条件があると思ってるんですが......」
結衣「そんな事ないよ?あたしだって普通に入ったし、ね?ゆきのん。いいよね?」
雪乃「ええ、こうやって由比ヶ浜さんと戸塚さんで話をしてて楽しいと思うもの」
62:
雪乃「もちろん、部の活動としてやる事はやってほしいけれども」
八幡「こいつ、自然に俺をハブりやがった......」
雪乃「ハブられヶ谷くんは戸塚さんが入部するのには反対かしら?」
八幡「その呼び方、長くてめんどくさくないか?別にそうは言ってねぇよ」
八幡「どうせ反対しても無駄だしな」
結衣「もう!そんな言い方しなくてもいいじゃん!」
八幡「わ、わかったよ......文加さん。奉仕部に入らないか?」
文加「はい!お役に立てるよう頑張りますので宜しくお願いします」
結衣「よかったね。あやちゃん」
八幡「一応どういう事する部かはわかるよな?」
63:
文加「そうですね。彩加からはある程度の事は聞いてますし......」
文加「雪ノ下さんと由比ヶ浜さんと話してどういう事をするかはわかります」
八幡「あと、入部っても先生には言わなきゃいけないよな」
文加「平塚先生ですよね?」
結衣「うん、そうだよ」
文加「それじゃあ、先生の所に行ってきます。そろそろ下校時間ですよね?」
八幡「そうだな」
文加「それではお先に失礼しますー」スタスタ、ガラ、ガラ
八幡「......」
雪乃「比企谷くん?」
64:
八幡「今思ったんだが、文加さん用にティーカップを買うのはどうだ?」
結衣「えっ?」
雪乃「え?」
八幡「な、なんだよ。2人して」
結衣「だってヒッキーがねぇ、ゆきのん」ニヤニヤ
雪乃「そうね、比企谷くんがそんな事は言い出すなんてね」クス
八幡「......新しく入部するんだから1人だけ来客用のコップにするわけにもいかないだろ」
結衣「ていうかヒッキーから言うなんて、なんか悔しい」ムー
八幡「なんで笑ったり怒ったりしてるんだよ。ほれ、お金は俺が出すから2人で買って来いよ」ガサガサ
雪乃「そういうところは比企谷くんね」ハァ
結衣「そうだよ!みんなであやちゃんに合いそうなのを買いに行こうよ」
65:
八幡「これからか?」
雪乃「そうよ、面倒なんていうのは認めないわ」
八幡「それじゃあどういう柄にするか決めないとな」
雪乃「ひ、比企谷くん。戸塚さんは、ね、猫が好きみたいな事は言ってなかったかしら?」グググ
八幡「は?」
八幡(拳が力強く握られてる......相変わらずせっかくの美少女が台無しだ)
結衣「はっ!......ヒッキー!、あやちゃんは犬の事でなんか言ってなかった!?」
八幡「お前ら、あれだけ喋ってて聞いてないのかよ......文加さんは亀が好きって言ってたぞ」
雪乃「......」ショボーン
結衣「......」ショボーン
八幡「どういうものを買えばいいかわかったよな?という事で俺は帰r」
結衣「だめ!ヒッキーもついてく!」ガシ
八幡「おうふ」
66:
ファンシーショップ
八幡(というわけで俺もついてきたわけだが......)
八幡(2人でキャッキャウフフしながら選びあってる)
八幡(やっぱり俺が来る意味ねぇじゃねえか。しかも店が店だけに気まずい)
八幡(このままバックれようかな)
雪乃「比企谷くん。こっちの方が戸塚さんに合いそうに思わない?」
結衣「ヒッキー!こっちの方がかわいいよね?」
八幡「結局、猫と犬の柄じゃねえか。お前らの趣味だろそれ......」
67:
ーーーーー
ーーーー
結衣「決まったよー」
八幡「やっとか」
雪乃「それで比企谷くん買ってくれるのよね?」
八幡「おい、まじかよ」
結衣「だってヒッキーがお金出してくれるっていったじゃん」
八幡「まぁそうは言ったが」
結衣「あはは、そんな事しないってば。これはあたし達の分だから買ってきて」
八幡「あいよ」
68:
帰り道
雪乃「それじゃあ由比ヶ浜さん、比企谷くん、さようなら」
結衣「ばいばい、ゆきのん」
八幡「おう、じゃあなー」
八幡(なんか持ったままだけどこれ、俺が渡すのかな)
結衣「ヒッキーはさ......」
八幡「ん?」
結衣「あやちゃんが入部するのは嫌?」
八幡「言ったろ?別に嫌じゃねえよ」
八幡「お前こそ雪ノ下が他の女子と仲良くなるのは嫌なんじゃないのか?」
69:
八幡「雪ノ下と文加さんじゃ読む本とかで共通する話題もあるみたいだしな」
結衣「んー、ちょっとそれはあったんだけど」
結衣「ゆきのんとあやちゃんとで話してると楽しいからさ」
八幡「つまり俺はいらない子だと」
結衣「そんな事いってないじゃん!」
結衣「受験もあるし来年で卒業だけど4人で仲良くやれればなーって」
八幡「そうだな......じゃあこれ、お前が渡すか?」
結衣「いいの?」
八幡「誰が渡しても同じだろうけど、お前が入部を勧めたんだからいいんじゃないか」
結衣「うん!ありがとうね。ヒッキー」
八幡「おう、それじゃあな」
結衣「ばいばい、ヒッキー」
70:
翌日、奉仕部部室
雪乃「それでは戸塚さん。改めて歓迎するわ。ようこそ奉仕部へ」
文加「はい!宜しくお願いします!」
結衣「それから......これ、あやちゃんにプレゼント!」
文加「これは......開けてもいいですか?」
結衣「いいよ」
ガサガサ
文加「わぁ!かわいいティーカップ!いいんですか?」
結衣「うん、ちょっとした入部祝いってかんじでさ」
71:
八幡(俺の時はそんなもの渡されなかったっていうのはヤボだろうな)
八幡(って俺は元々、罰で入部したか)
結衣「それとヒッキーが買わないかって言ってくれたんだよ」
八幡「入部して来客用のカップを使わせるわけにはいかないし......たまに来る小町用なんてのもあるしな」
文加「それでも、ほんとにありがとうございます!」
雪乃「早淹れましょうか」
雪乃「それと比企谷くん?戸塚さんがいても材も......彼の担当はあなたよ?」
八幡「名前くらい言ってやれよ......」
72:
ーーーーー
ーーーー
玄関付近
タッタッタッ
文加「比企谷さーん」
八幡「おう」
八幡「ところで思ったんだが、川崎からもらったシュシュは使わないのか?」
文加「もちろん使いますし大切にしてますよ?でもここは学校なので......」
八幡「ここはあまり気にしなくてもいいと思うけどな」
文加「それと、ティーカップ。改めてありがとうございます」
八幡「いいよ、そこまでの事じゃないしな」
73:
文加「かわいい亀のデザインでした。あれもやっぱり比企谷さんが?」
八幡「つーか、あの2人に選ばせると猫か犬でずっと揉めそうだからな」
八幡「文加さんは亀が好きって言っただけだ」
八幡(パンさんって事もありえるけどそれじゃ俺とカブるか)
文加「ところで比企谷さんは動物では何が好きなんですか?」
八幡「俺はうさぎだな」
文加「それって彩加が好きだからじゃないですか?」ムー
八幡「気のせいだ」
77:
日曜日
比企谷家、玄関
小町「あれ?お兄ちゃん、こんな早くにお出かけ?」
八幡「ああ」
小町「ほうほう、それで誰と出かけるのかな?」ニヤニヤ
八幡「きっとお前が考えてるような人じゃないぞ」
小町「いやー、3?4人程候補がいるんだけどねぇ」ニヤニヤ
八幡「はいはい、そっちの方が小町的にポイント高いんだよな。でもたぶん違う」
小町「えー」
八幡「じゃあ行ってくる」
78:
ーーーーー
ーーーー
八幡(戸塚から『一緒に遊びに行かない?』とメールがあった!)
八幡(俺としては何としてでも行かなくてはな!)
駅前
八幡(やっぱり早く来すぎたか......)
八幡(そういえば前もこんな感じだったかな)
八幡(まぁ、今日来るのは正真正銘の戸塚かと思うが)
トテテ
戸塚「ごめん、八幡!待った?」
八幡「いや、待ってないぞ」
八幡(うーん、やっぱり戸塚だ)
79:
八幡(文加さんとは声も顔もそっくりなのにこの違いはなんだろう?)
戸塚「八幡?」
八幡「おう、ところでどこに遊びに行く?」
戸塚「あはは、僕も何も考えてないんだ」
戸塚「なんかあまりこうやって八幡と遊ぶことはないからさ」
八幡「そうか、ならどうしようか」
戸塚「じゃあ僕と一緒にテニスしようよ!」
八幡(なんか前にもこんな事を聞いた気が?)
八幡「いいのか?俺、やりこんでるわけじゃないし相手にならないと思うぞ?」
戸塚「勝敗は関係ないよ。僕は八幡とテニスをしたいんだけど......だめかな?」
八幡「いいぞ、じゃあ行くか」
戸塚「うん!」
80:
ーーーーー
ーーーー
八幡「ぜぇ、ぜぇ......」
戸塚「あはは、八幡。運動不足だよ」
八幡「ふぅー、久々に体を動かしたからな」
戸塚「この後、どうしようか?ご飯食べに行かない?」
八幡「そうだな。腹減った」
スタスタ
小町「あ、戸塚さんだ!やっはろー」
文加「比企谷さん、こんにちはー」
八幡「お、おう」
八幡(小町と......文加さん)
81:
八幡(川崎んとこに居た時のポニテだ。眼鏡がないとまた......)
戸塚「やっはろー、小町ちゃん。って文加もいるの?友達と遊びに行ったって......」
小町「それはもう妹同士で仲良しですよねー♪」
文加「ねー♪」
八幡(あからさますぎるぞ)
文加「それで比企谷さん達はこれからどこに?」
八幡「飯食いに行く」
文加「それじゃあ、みんなで行きませんか?」
戸塚「僕、あまり文加と外で歩きたくないんだけどなぁ」
文加「いいじゃない。髪型だって変えてるんだし」
文加「一応、帽子も持ってきたけど使う?」
82:
戸塚「それはいいよ。でもまぁ、いいかな?」
文加「ということでこの間の時に眼鏡を外しただけですけど比企谷さんどうですか?」ニコ
八幡「い、いいんじゃないか?」
小町「はぁぁ......すみません文加さん。うちのごみいちゃんがこんな事しか言えなくて」
文加「いいえ、比企谷さんの事も大体わかってきましたから♪」
八幡「あまり外でごみいちゃんとか言うな」
八幡「......とにかく腹減ったしみんなで行こうぜ」
小町「さっすがお兄ちゃん!もちろん奢ってくれるんだよね?」
八幡「ざけんな」
83:
ファミレス
小町「そういえば、文加さん。奉仕部に入ったんですよね?」
文加「といってもまだ何もしてないんですけど」
戸塚「そういえば、家で材木座くんの原稿読んでたよね?あれは違うの?」
文加「それは入部する前だよ」
戸塚「結構熱心に読んでたからさ。あれも何か関係あるのかなーと思ったんだけど」
八幡「あんなの熱心に読む必要はないぞ?」
文加「それでもせっかく書いたものなので......」
八幡「でも内容はアレだろ?」
文加「確かにあまり褒められた内容では......」
八幡「まぁな。あいつ泣いて出て行ったもんな」
84:
ファミレス外
戸塚「さて、これからどうしようかな?」
八幡「そうだなー」
小町「......」ニヤ
文加「......」ニコ
小町「戸塚さん!小町に付き合って欲しい所があるんですけどいいですか?」
戸塚「え?う、うん。いいけど」
小町「ということで、お兄ちゃん。文加さん。小町達はお先に失礼しますね!」
文加「はい!彩加も小町ちゃんの事、よろしくね!」
戸塚「うん。わわっ、小町ちゃん。手を引っ張らないで」
タッタッタッ
85:
八幡「......」
文加「......」ニコ
八幡「はぁぁ......」
文加「なっ、溜息をつく事はないじゃないですか」ムー
八幡「あまりにも見え透いた感じだからな」
文加「私と2人じゃ嫌なんですか?」
八幡「嫌じゃないが......」
文加「八幡!文加の事、見捨てないであげて!」
八幡「見捨てないから!」
文加「小町ちゃんの方でやったほうがよかったですか?」クスクス
八幡「やらなくていいよ......」
文加「私達もどこかに行きませんか?」
八幡「俺は俺の家に、文加さんは戸塚んちに行くのは?」
86:
文加「どちらかの家に一緒に行くならいいですよ?」ニコ
八幡「ですよねー」
文加「そうじゃないなら、映画でも見たいです」
八幡「映画かー、それはいいんだが運動した後だし寝ちまうかも」
文加「いいんですか?いたずらしますよ?」
八幡「何をするんだよ」
文加「そ、それは///」
八幡「自分が照れる事かよ......」
文加「それじゃあ......」ギュ
八幡「わっ」
八幡(腕組まれた......)
八幡(油断した......ってのもおかしいか)
87:
八幡「文加さん?」
文加「このままでお願いします」ニコ
八幡「だけどな......」
文加「私、溜息をつかれて凄く傷ついたので♪」
八幡(とても傷ついたような口調じゃないな)
文加「それと初めて会った時は彩加かもしれないと思ってたそうですが......」
文加「あ、あまり大した事がないのは我慢して下さい///」
八幡「は?」
文加「由比ヶ浜さんや川崎さんに比べると......その」
八幡「ま、まて!それ以上言わなくていい!」
八幡「そもそもトラウマが多くボッチな俺は女子とこうやって腕を組んで歩く事はなかったからな、十分すぎる」
文加「そうなんですか?」
八幡「それと溜息ついたお詫びだからな。その代わり、映画館までだぞ?」
文加「はい!」
八幡(誰かに会わないよな?)
88:
映画鑑賞後
八幡「ふわぁ?あ」
文加「ほんとに寝てたじゃないですか。面白かったんですよ?」ムー
八幡「悪い、だけど運動した後だとダメだな」
八幡(てか、本当にいたずらとかされてないよな?)ペタペタ
文加「どうして自分の体を触ってるんですか?」ニコ
八幡「いや......別に」
文加「大丈夫ですよ、体の方には何もしてません♪」
八幡(つーか、顔には何かした!?)
89:
ーーーーー
ーーーー
文加「比企谷さん」
八幡「ん?」
文加「川崎さんって雪ノ下さんと由比ヶ浜さんと仲が良くないんですか?」
文加「3人で話をして、川崎さんの話題になるとあまりいい顔をしない気がします」
八幡「仲が良くないというより川崎も1人でいることも多いだけだ」
八幡「これでも以前よりはマシな方だぞ?」
文加「何かあったんですか?」
八幡「まぁな。でもこれは川崎個人の事だからあまり詳しくは言えないが」
文加「......」
90:
バッタリ 八幡「あ」めぐり「あ」
めぐり「比企谷くんだー、久しぶりー」
八幡「どうも」
八幡(城廻先輩......この場合、城廻さんって言った方がいいのか)
めぐり「あれ?その子どこかで見たことがあるかな?」
めぐり「体育祭の棒倒しの時の赤組大将の子に似てるような?でもあの子は男の子だよね?」
八幡「戸塚ですよ。彼女はその双子の妹で最近転校してきました」
八幡「つーか、相変わらず人の名前を覚えるのは苦手なんですね」
めぐり「ひどーい。少なくとも比企谷くんの事は忘れないんだからね」プンプン
八幡「はぁ」
91:
めぐり「あ、私、城廻めぐりと言います」
文加「戸塚文加です。体育祭と言ってましたけど総武高の方ですか?」
めぐり「うん、去年までね。今は大学生」
めぐり「えーと......戸塚さんは奉仕部に入ってるのかな?」
文加「はい、最近入りました」
めぐり「ふふ、比企谷くんは変な方法で解決しようとするからおかしいと思ったら止めてあげてね?」
八幡「変な方法って失礼な」
めぐり「体育祭で思い出したけど赤組なのに白い包帯を巻いて近づこうとしたのは誰かな?」
八幡「うっ......」
文加「......」クス
めぐり「まぁ、それでもあの体育祭は楽しかったんだけどね」
めぐり「あまり長くなるとお邪魔な気もするから私行くね。じゃあねー、文化祭は遊びに行くからー」
タッタッタッ
92:
八幡「......って」
文加「......」ムー
八幡(あれ?怒ってない?何度か見てるけどむしろ拗ねてる感じも可愛く思えるな)
八幡(ってそれは失礼か)
八幡「あのー、文加さん?」
文加「......なんですか?」
八幡「なんか怒ってない?」
文加「......怒ってないです」
文加「ただ、比企谷さんは年上の女の人にも、モテるんだなーと思ってるくらいです」
八幡「それはありえない。というか今の人見たことあるだろ?」
文加「ありましたか?」
93:
八幡「前に文加さんの買い物に付き合って雪ノ下さん......姉の方な。その時に一緒に居た人だ」
文加「あの時は無理矢理手を引っ張られてそこまで覚えてません///」
八幡「確かにあれは急で悪かったよ......」
文加「それよりもまた、比企谷さんと一緒に歩いてて知り合いの女の人に出会いましたよ?」ムー
八幡「だから俺に言われても困る」
八幡「その内、1人教えるよ。1つ下の後輩で生徒会長だけどな」
文加「2年生で生徒会長って珍しいですね?」
八幡「少し前に色々あってな。黙ってても向こうから奉仕部に来たりもするよ」
文加「かわいい後輩ですか?」ニコ
八幡「......自分で『かわいい後輩が?』とか言う奴だよ」
94:
ーーーーー
ーーーー
文加「今日も付き合ってくれてありがとうございました!」
八幡「おう」
文加「......それと比企谷さん。せっかく入部してからで申し訳ないですけど」
文加「しばらく奉仕部にはこれなくなるかもしれませんがいいですか?」
八幡「ん?どうしてだ?」
文加「学校帰りにちょっと寄るところがありまして......」
文加「あ!決して奉仕部が嫌になったわけじゃないですし、雪ノ下さんや由比ヶ浜さんにも連絡しますから」
八幡「そうか......なんか悩んでるんなら俺じゃなくてもいいから言うんだぞ?」
文加「もちろんです!ありがとうございます」
95:
翌日、奉仕部部室
結衣「やっはろー」
八幡「うーっす」
雪乃「こんにちは、由比ヶ浜さん、比企谷くん」
結衣「あれ?あやちゃんはまだ来てない?」
雪乃「......先程メールがあったわ。戸塚さんはしばらく来れないそうよ」
結衣「ええ!なんで?」
雪乃「そこまでは書いてなかったわ」
結衣「ヒッキー!あやちゃんになんかした?」
八幡「なんでいきなり俺に聞くんだよ。なにもしてねぇよ」
八幡(ってほんとに来なくなったか......)
八幡(なんだろうな?溜息ついたのは悪かったか。でもそれでほんとに怒ったとは思えないし)
八幡(知り合いで女の人に会ったってのはいつもの......っていつもの事にしたくないな)
雪乃「比企谷くん?戸塚さんに悪い事をしたのなら早めに言った方がいいわよ?」
八幡「俺が悪い事した前提に言うんじゃねえ」
103:
数日後
文加「暫く顔を出せずにすみませんでした」
沙希「......」
八幡(お、しばらくって言ったわりにはすぐ来たな。ってなんで川崎がいるんだ?)
結衣「あやちゃん......と沙希がここに来るなんて珍しいね?」
文加「川崎さんはみなさんに話したい事があるとのことで」
結衣「へ?なんかしたっけ?」
沙希「......なんかすごく、今更なんだけどさ」
沙希「バイトしてた時の事、その......悪かった」
八幡(そういや川崎からお礼言っといて、ってのすっかり忘れてたよ)
104:
結衣「え!その事なら気にしてないのに......」
結衣「それに普段着ない服着て、中々行かない場所にも行けて楽しかったなぁって......あはは」
雪乃「......私も気にはしてないけれど」
沙希「いや、特に雪ノ下には売り言葉に買い言葉かもしれないけど......」
沙希「父親の事とか言って......その、ごめん。あんたはあんたで苦労する事もあるのに......」
雪乃「......そういう事にも言われ慣れてるわ......でも」
雪乃「その事で謝るのはあなたが初めてよ。川崎さん」ニコ
結衣「ゆきのん......」
沙希「......ありがとう。比企谷も、その」
105:
八幡「へ?」
沙希「スカラシップ......」
八幡「あ、ああ。前に言ったろ?それを取れたのも川崎の実力だって」
沙希「でもあれのおかげですごく助かってるんだ」
八幡「そ、そうか......まぁ、無茶なバイトしなくなってなによりだ」
八幡(ここで『小遣い稼ぎにしか考えてない男とは違うわね』とか......)チラ
雪乃「何かしら比企谷くん?」
八幡「いや、何でもない」
八幡(謝られて機嫌がいいのかな?)
106:
玄関付近
八幡「文加さん」
文加「あ!比企谷さん。一緒に帰ってくれるんですか?」ニコ
八幡「や、そうじゃなくて」
文加「それは残念です。もしかして川崎さんの事ですか?」
八幡「ああ」
文加「私は少し後押ししただけですよ?気になって川崎さんに雪ノ下さん達の事を聞きはしましたけど」
文加「川崎さん自身も関わりづらいとのことですけどその、バイトの事ではお礼を言いたいと言ってましたし」
八幡「そうだったのか、というか川崎とも仲いい感じだしな」
文加「でも、私としては余計な事をした気もしますけど」ボソ
八幡「は?」
文加「いいえ、何でもないですー」
107:
ーーーーー
ーーーー
八幡(それからというものの......)
文加「......」ペラ
沙希「......」カリカリ
雪乃「......」ペラ
結衣「うぅー」カリカリ
八幡(川崎もちょくちょく奉仕部に来るようになった)
八幡(文加さんに勉強を教わる為だ)
八幡(まぁこいつがここに入部する事はないだろうな、弟や妹との事とかで忙しそうだし)
八幡(でも川崎に頼み事する場合はやりやすいか)
沙希「あーt、文加。ここはこれで合ってる?」
文加「えーと、はい。合ってますよ。......それよりもあーちゃんって言ってくれないんですか?」
沙希「学校では勘弁して......」
108:
結衣「ゆきのん?ここわかんない?教えて!」
雪乃「......あなた、これくらい出来なくてどうするの?」
結衣「だってぇ......」ダキ
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん。抱きついても答えはおしえないわ」
結衣「お願い?」グイグイ
八幡(それに対抗するかのごとく由比ヶ浜も雪ノ下に勉強を教わってる)
八幡(こっちは順調そうには見えないが、相変わらず由比ヶ浜には甘い)
八幡(つーか、女子の勉強会みたいでますます俺の肩身が狭い!)
八幡(俺も勉強すればいいんだが1人だけ仲間はずれ......って?)
沙希「......」スタスタ
八幡「ん?」
ガシッ
109:
八幡(うわっ!なんだよ!)
沙希「あ、あんたにあ、愛してるって言われたの今でも覚えてるから///」ヒソヒソ
八幡「」
沙希「やっぱり......あの時のあんたなんかすごい勢いだったもんね」ヒソヒソ
八幡「や、その」
沙希「少なくともけーちゃんもあんたに事は気に入ってるから」ヒソヒソ
八幡(けーちゃん?も?)
八幡(いきなり殴ってくるかと思ったよ)
沙希「......」スタスタ
結衣「なっ!なっ?」
文加「......」トテテ
ヒシッ
110:
文加「彩加と比企谷さんが兄弟になるのってどう思いますか?」ヒソヒソ
八幡「ぶっ」
文加「それとお互いの兄妹同士が一緒になるというのは難しいそうですけど私はそうは思いません♪」ヒソヒソ
八幡「」
八幡(お互いの兄妹ってそれはつまり......)
トテテ
結衣「ちょ!沙希、あやちゃん!ヒッキーに何言ったの!?」
沙希「文化祭の時の事でちょっとね」
八幡(文化祭......えーとなんかしたっけ?確か屋上に行く途中に会ったような......)
文加「私はあまり品の良いことではないので♪」
八幡(というかこの数日中に2人の間で何があったんだよ......)
111:
雪乃「川崎さんはともかく......戸塚さんは兄の事を言ったのかしら?」
結衣「へ?兄?さいちゃん?」
文加「う......さすが雪ノ下さん」
雪乃「なるほど......戸塚さん、川崎さんも、比企谷くんが専業主夫志望という事は知ってるかしら?」
文加「え、ええ」
沙希「その割には小6程度の家事しか出来ないとか言ってるけどね」
雪乃「......相手に求める年収は1000万以上というのは?」
文加「!!」
沙希「!!」
八幡「ぶっ!!」
112:
八幡(いや、まぁ......確かにそんな事書いたけどさぁ)
雪乃「私も将来、それ位稼ぐとなるとさすがに難しいのだけれど」
沙希「まさか......あんた。自分の家の......いや、ごめん」
雪乃「いいのよ川崎さん。私がいくら自分の力だけでやっていくと言ってもそう思われるのは仕方ないわ」
雪乃「......それに私も品のない事はしたくないもの」ニコ
文加「うぅ......」
結衣「なんか知らないうちに話が進んでるし!」
結衣「てか、ゆきのん!あやちゃん!沙希!あたしすっごい不利な気がするけど負けないからね!」
文加「私だって......みなさんに比べれば付き合いが少ないですから!」
雪乃「勝負事であれば負けるわけにはいかないわ」
沙希「負けないってのはあたしも同じだからね」
八幡(え?え?なんか勝負事とか言ってるぞ)
113:
ガララ
小町「やっはろー、遊びに来ましたよーって......おお、これはこれは」ニヤニヤ
小町「ひょっとしてお兄ちゃん!『俺のクラスメイトと知り合いと親友の双子の妹と純情不良娘なクラスメイトが修羅場すぎる。』って感じ?」
八幡「なげえよ」
沙希「純情不良とか言うな」
小町「あ、沙希さん、この間のシュシュありがとうございますー」
沙希「こっちこそ、勝手にこいつを借りて悪かったね」
小町「いえいえー、そのまま持っていっても構わないんですよー」
沙希「......まずは年収1000万とかふざけた事を言うのをなんとかしないとね」
小町「ふっふっふ、『バカじゃないの!?』とか言ってた頃に比べれば随分違うじゃないですかー」
沙希「......///」
結衣「ていうか、ヒッキー!」ジー
八幡「う......俺は帰るからな!じゃあな!」ダッダッダッ、ガラ、ダッダッダッ
結衣「あー!!こらー、逃げるなー!」
114:
ーーーーー
ーーーー
公園
八幡(......つい逃げてしまった)
八幡(明日から奉仕部に行きにくい......)
八幡(って険悪な事じゃない分、マシか)
八幡(でもマジでどうしようか?)
文加「......」コソコソ
115:
ピト
八幡「おわっ!つめたっ!」
文加「どうぞ、比企谷さん♪」
八幡「おう......って文加さん?」
116:
八幡(眼鏡外して、髪を下ろしてる)
八幡(かわいい......)
八幡(普段学校では眼鏡掛けてて、髪を束ねてるから地味に見えるけど)
八幡(むしろそのギャップ?)
八幡(戸塚とそっくりだからってのはおかしいか。それを抜きにしてもかわいい......」
文加「あ、ありがとうございます///」
八幡「へ?俺、声出してた?」
文加「それを抜きにしても、の部分から///」
八幡「」
文加「比企谷さんもそういう事、言えるんじゃないですか///」
117:
文加「私も不安なんですよ?『いいんじゃないか?』しか言わないから」
八幡「それは悪かった......」
文加「比企谷さんの周りは綺麗な女の人ばかりですから私が少しおめかししても何も感じないのかなーとも思ってました」
八幡「別に俺の周り......ってそういうことはないと言っても説得力はないか」
文加「まったくないですね」クス
八幡「それに、そのままで学校に行くわけにはいかないよな?」
文加「そうですね。彩加に迷惑が掛かるので学校では地味なガリ勉女という感じで過ごさないといけませんね」
八幡(とてもそんな風には見えないけどなぁ)
八幡「それでどうしてここに来たんだ?」
118:
文加「抜け駆けです♪」
八幡「抜け駆け?」
文加「ここに比企谷さんがいるかはなんとなくだったんですけど」
文加「あの後大変だったんですよ?由比ヶ浜さんは泣いてしまうし、川崎さんは怯えるし、熾烈な言い争いが......」
八幡「マジか......」
文加「なかったんですけど♪」
八幡「......っと」ガクッ
文加「もちろんみなさんとは仲良くやって行きたいですけどその事は譲れないみたいな」
文加「小町ちゃんは中立的な感じですし」
八幡「つーか、あいつはアホだから考えてそうでなにも考えてないからな」
八幡(ってまたこうやって2人きりだ......)
八幡(この間の返事でもしなきゃいけないのかな?)
八幡(文加さんの事は決して嫌いじゃないが......)
八幡(......)
119:
文加「......比企谷さん?」
八幡「文加さん」
文加「なんですか?」
八幡「......」
八幡「俺と友達になってくれないか?」
文加「......」
八幡「......」
文加「......」クス
文加「あ!別におかしいわけじゃないんです」
文加「ただ、友達になるだけでそんなに改まる必要はないと思いまして」
120:
文加「私が女子高にいた頃の友達にも『友達になって』だなんて言う人もいませんよ?」
八幡「それでも俺としてははっきりさせてたほうがいいと思ってな」
文加「でも、この間ここでキ......///私の気持ちは伝わったと思うはずなのに友達ですか?」シュン
八幡「そうだとしても順番というものが......」
文加「せっかく苦労して転校までして来たのに」
八幡「そ、その......」
文加「きっとここで泣いてしまったのも演技だと思われてるんですね」シュン
文加「私、物真似はできてもそこまで器用な事はできないのに」
八幡「う......」
文加「......」クス
121:
文加「なんちゃって♪これは言ってみたかっただけです」
八幡(少しだけ演技かと思ったよ......)
文加「本当は比企谷さんが言い切るまえに『ごめんなさい』って言おうとも思ってました」
八幡「......それも悪かった」
文加「それに転校して来たのは私が勝手にした事ですからね」
文加「いいですよ。私、男の人の友達はいないので比企谷さんが初ということで」
八幡「そうなのか?中学とかそれ以前はどうなんだ?」
文加「......その頃もあまり仲良くした事はないですね」
文加「せっかく共学の高校に転校してきても彩加と比企谷さん以外の男子とはなんとなく関わりづらくて......」
文加「でも、ひとつお願いしていいですか?」
122:
八幡「なんだ?」
文加「友達がさんづけというのはおかしいですよね?」
八幡「は?」
文加「彩加は比企谷さんの事を名前で呼んでるのに私はダメだとしたらそれはズルいです」
八幡(葉山達も名前を呼び合ってるな。あれもまたトップカーストだからというべきか......)
八幡(それと文加さんも大抵さんづけで......って突っ込むのも寒いか)
文加「もちろん雪ノ下さんも由比ヶ浜さんも川崎さんも私にとっては大切な友達ですからね?」
八幡「そ、そうか」
文加「それにたまに彩加の事も名前で呼んでますよね?」
八幡「た、たまにな......」
文加「別に男女の友達で名前を呼び合うのはおかしくないと思いますよ?」
八幡「でもちょっと抵抗が......」
文加「それじゃあ私を練習代わりということで」
123:
文加「学校や奉仕部内では比企谷さんが大変そうな事になりそうなのでこうやって2人になった時だけでいいです♪」
八幡「それじゃあ......あ、文加」
文加「は、はい。は、八幡///」
八幡(戸塚と同じ声のはずなのにこの破壊力......)
八幡(それにお互い初々しすぎだろ......)
文加「ところで話は変わりますけどこの間、八幡が映画館で寝てた時なにをしてたと思います?」ズイ
八幡「や、なんだろうな?って近......」
文加「同じ事をしますね?」ズイ
八幡(って近いって!まさか......)
グイ
124:
八幡「んぐ?」
文加「ポカンと開いてた口を閉じただけですよ」クス
八幡「」
文加「本当は寝顔を撮りたかったんですけど映画の最中なのですごく惜しかったです」
八幡(ちくしょう......びびった)
文加「もちろん、今は友達でいいですけど私はそれで満足してるわけじゃないですからね?」
八幡「......それはわかるよ。さっきはトンデモな事言ってたしな」
文加「といっても彩加も恋愛的な事には疎いですからね」
八幡(それでも小町と戸塚か......戸塚なら小町を任せてもいいな!)
文加「それと......専業主夫というのは構いませんが......年収1000万というのはちょっと......」
八幡「それはいいから!文加さ......文加が来る以前に冗談半分で書いた事だからな」
文加「ふふ、どちらにしろ私の方も簡単じゃないですから」
文加「それでは友達として改めて宜しくお願いしますね。八幡♪」
おわり
131:
放課後
八幡(そろそろ部活に行く時間だが......)
八幡(なんか行きにくい......)
八幡(って、あれ?由比ヶ浜はいないけどもう行ったのか)
奉仕部部室
ガラ
八幡「うー......っす!?」
雪乃「こんにちは、比企谷くん」
結衣「やっはろーヒッキー、ごめんね。先に行っちゃって」
八幡(2人とも髪形が違う......)
八幡(雪ノ下は髪を後ろに1つにまとめてて......)
132:
八幡(由比ヶ浜もいつものお団子じゃない。サイドテールってやつ?)
八幡(それはいいんだが、その髪を纏めてるのが俺があげたシュシュじゃねえか)
八幡「お前ら、何のつもりだ?」
雪乃「なんのつもりとは失礼ね。もう少し気の利いた事は言えないのかしら?」
結衣「ここで『その髪型似合ってるな』とか言えればいいんだけどヒッキーには無理だろうねー」
八幡「くっ......」
ガラ
文加「こんにちはー」
沙希「邪魔するよ」
文加「雪ノ下さん、由比ヶ浜さん。髪型を変えたんですか?」
結衣「うん、ちょっとした気分転換だよ」
文加「あのシュシュ、あれも川崎さんがあげたものですか?」
沙希「この2人にはあげてないし......多分あれ、市販のやつだよ」
13

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