怪しい伝説「寄生生物の検証」back

怪しい伝説「寄生生物の検証」


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1:
・ディスカバリーチャンネルの科学実験番組、怪しい伝説のSS
・寄生獣ネタ
・ネタバレを含むためアニメや映画が初見の人は閲覧注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418395784
2:
──オープニング・クレジット──
今回の怪しい伝説は──
とびっきり危険な、あなたの隣にもいる、あの生物の検証です!
トラ?ライオン?いいえ!もっともっとアブナイその生物の名は──
「寄生生物(Parasyte)!」
<伝説の案内人は──>
アダム・サヴェッジ:メガネがトレードマークの、陽気なヒゲのおっさん。その豊富なアイデアとマッドサイエンティストさながらの熱意で番組をリードする。三半規管が弱い。
ジェイミー・ハイネマン:ベレー帽がトレードマークの、寡黙なヒゲのおっさん。常に冷静なアダムの女房役。爆破大好き。
<二人は泣く子も黙る特殊効果のエキスパートです。そして──>
トニー・ベレッチ:伝説バスターズの中でも随一のガタイの良さを誇り、そのせいかバスター(ダミー人形)の次に被験者をやらされることが多い。
グラント・イマハラ:ロボット工学のエキスパートで、三人組の技術担当。無線や自動操縦装置の作成には定評がある。日系4世らしい。
キャリー・バイロン:ブロンドの美貌と見事なスタイルと誇るアメリカ版リケジョとでもいうべき存在。伝説バスターズの紅一点だが、破壊活動でテンションが上がり過ぎる天然のドS。
<伝説を語るだけでなく、真実かを検証するのです──>
【MYTHBUSTERS】
3:
アダム「今度は、最近アニメや映画でも話題になってる伝説を検証するよ」ジャーン!
ウニョウニョ
アダム「ヒェーヒェヒェ!オマエを喰ってやるぜぇ!」BAAA!
ジェイミー「ああ、パラサイトか……」
<寄生生物のお面を被ってやる気十分のアダムですが、ジェイミーには不安があるようです>
ジェイミー「まさか、まず寄生生物狩りだなんて言い出すつもりじゃないだろうな。私たちの仕事は特殊効果であって、特殊部隊じゃない」
アダム「もちろん、たとえ武装したところで我々の社会に溶け込んでいるパラサイトを見つけ出して倒す、ましてや捕まえるなんてのは並大抵の危険さじゃない」
アダム「でも大丈夫」ビッ
アダム「今回は、カミングアウトしたパラサイトに自主的に協力してもらうからさ。ニック!カモーン!」
ニック「やあアダム、ジェイミー。今日はよろしく」Hi!
ジェイミー「ほぉ……」シゲシゲ
アダム「すごいな!本当に普通の人間と見分けがつかない!」
<こうしているとごく一般的な白人男性にしか見えないニックですが、その首から上は寄生生物。まごうかたなきパラサイトです。早その真の姿を披露してもらいましょう>
ガパァ!ニュルニュルン…ズバァッ!
ジェイミー「Wow!ド迫力の姿だね!僕らの特殊メイクでもこんなおっそろしいモンスターはちょっと作れなそうだ!」
アダム「驚いたな。厚さ5cmの鋼板が真っ二つだ」
4:
<ハリウッドのホラー映画も真っ青のパフォーマンスですが、こんな危険な生物と相対して本当に大丈夫なのでしょうか?>
(工房を背景に、カメラに向かって両手を広げて)
アダム「ここでちょっと補足しておこう」
アダム「カミングアウトしたパラサイトといっても、周りの人間全てに自分の正体を明かしてるってわけじゃない」
アダム「想像できるかい?バーベキューに誘った相手が逆に自分をバーベキューにして食べちゃいたいなんて思ってるなんて?」
アダム「もちろんNoだよ!カミングアウトっていうのは、政府や軍の組織の管理下に置かれる代わり、国からその生存の保障を得ている存在って意味だ」
アダム「彼らは情報活動や戦闘行動にすっごく長けた存在だからね。ちなみに、カミングアウトした時点で人間を食料にしないことを誓約しているから、こうやって直接対面していても安全なんだ」
アダム「え?じゃあその前はどうだったのかって?」
アダム「もちろん……」ニィッ
BAAA!
7:
アダム「さて、まず検証する最初の伝説は……」
”どこまで伸びる?”
アダム「伝説だと、犬に寄生した敵のパラサイトが空を飛んで襲ってきたときに、はるか上空の敵を貫いて心臓をもぎ取るんだ。グイイーンって伸びてね!」
ジェイミー「結構高さがあるように見えるな。30フィート(9メートル)はありそうだ」
ジェイミー「それから、落ちた人間を助けた時もずいぶん伸びたようにみえる」
アダム「Amazing!アレはもう絶対落ちたと思ったよね、あり得ないよ!……まあ演出もあるんだろうけど」
アダム「そこで、実際にどれぐらい伸びることができるのか検証してみようってわけだ。どうかな?」
ジェイミー「ああ。それからもう一つ、どの程度の過重まで耐えられるのかどうかもだ」
アダム「オーケー!早始めよう!ニック、準備はいいかい?」
ニック「ああ、任せておいてくれ」ビッ
8:
<さて、そのころ例の三人組は──>
トリー「僕らは何の伝説を検証する?」
キャリー「私はコレがいいわ」ドン
”勢いあまって2周”
グラント「なるほど。四人の人間を一度に斬り殺すシーンだね」
トリー「漫画やアニメ、映画では他にもいろんなの場面で人間がスパッとやられてるよね。おーこわ!」ブルッ
グラント「外科医や検視官、シリアルキラーの皆さんなら分かるだろうと思うけど、人体ってのはそんなに簡単に切断できるものじゃない」
グラント「柔らかい内臓はともかく、骨や腱は相当な硬さがあるし、皮膚の弾力性は刃の衝撃を吸収し、こびりついた脂肪は切れ味を鈍らせる」
グラント「だから勢いあまって2周するためには、かなりのスピードとパワーだけでなく、刃の切れ味を落とさないような工夫が必要なんじゃないかと思うんだ。もしかしたら金属を切断するよりも難しいのかもしれない」
キャリー「そこのところはどうなのかしら、ジェーン?」
ジェーン「ハーイ、お呼び?」
トリー「君も本当にパラサイトなのかい?こんな美人が人食いモンスターなんて、信じられないよ!」
ジェーン「ウフフ、サンクス♪」
ジェーン「でも悪いんだけれど、自分では工夫とかをしているつもりはないのよね」
ジェーン「私はほら、脳を乗っ取った時の指令に従って行動してただけだから」
グラント「”この種を喰い殺せ”?」
ジェーン「イエス!ああでも心配しないで、今はチーズバーガーにコーラの方がずっと好物だから♪」
トリー「じゃあジェーンにはバーガーよりもっと切りがいのある獲物を用意しよう」
キャリー「ワクワクしてきたわね!」
9:
<ニックが実験の準備に向かっていますが、アダムとジェイミーはその間に別の実験を思いついたようです>
<もう一体のパラサイト、ピーターが協力してくれます>
アダム「ピーター、君にはこの伝説の検証を手伝ってもらいたいんだ」
ジェイミー「名付けて”銃弾を跳ね返す伝説”」
アダム「伝説ではパラサイトが、マシンガンの銃撃を避けたり弾き返したりと活躍しているけど、実際にそんなことができるのかな?」
ピーター「オウ、クレイジーな実験だね」
ピーター「がっかりさせるようなら悪いけれど、僕には銃弾を避けるなんて芸当はとても無理だ」
ピーター「漫画で出てくるような特殊なタイプとは違って、僕はごくごく一般的なパラサイトだからね。ボディの潜在能力を限界まで引き出しても、銃弾のスピードを上回ることはできない」
ジェイミー「なら、弾き返す方はどうだ?」
ピーター「hmm……わからないな、やってみたことないし。でも、興味は出てきたよ」
アダム「そうこなくっちゃ!なら、早移動してもらおう!」
ジェイミー「どこへ?」
アダム「もちろん、思う存分銃をぶっ放しても怒られないところへさ!」ウインク
10:
<三人組も実験の準備を進めています>
トリー「さて、ジェーンに切ってもらう獲物は何にするのが一番いいかな?」
キャリー「ここはバスターの出番かしら?」
グラント「今回の獲物の素材として要求されるのは、”人間らしい形”よりも”人間らしい素材”だ」
グラント「だから塩化ビニール製のダミー人形よりも、人間に近い肌、骨、筋肉などを備えたものがふさわしい」
トリー「となると、アレか!」
キャリー「アレね」
グラント「そう──ブタが最適だろうね」
トリー「終わったらポークチョップ・パーティーができるね!」
キャリー「ベジタリアンの私は?」
グラント「ブタと一緒にポテトもスライスしてもらうかい?」
アッハッハ…
11:
キャリー「ジェーン、準備はいい?」
ジェーン「いつでもオーケーよ!」
トリー「パラサイトによる人体もといブタ切断の実験……3,2,1,スタート!」
キュイッ
SLAAAASSHH!!
ズバズバズバズバッ!
ズズン…
グラント「ヒューッ!」
トリー「オーホー!」
キャリー「本当に一瞬過ぎて、刃が見えなかったわ!」
<ジェーンの周りに人体の代わりに配置された食肉加工前のブタ4体が、瞬く間に切断されました>
<あまりに早すぎて我々人間の目には捕えられないので、高度カメラで確認してみましょう>
キャリー「見て!本当に2周してる!」
トリー「ものすごいスピードだね。高度カメラでもブレて見えるなんて」
グラント「触手が伸縮し、鞭のように”しなり”を加えることで先端部分の刃を加させ旋回させているんだ」
グラント「さらにこのわずかな時間の間にも刃は変形し続けているね」
キャリー「刃が微妙に変形することで接触面をずらしているから、脂がついても切れ味が落ちないのね!」
12:
トリー「伝説は真実?」
グラント「間違いなくね」
キャリー「でも伝説バスターズとしては、これだけじゃ物足りないわ」
<”据物切り”だけでは、どうやらキャリーのお気には召さないようです>
トリー「そう言うと思って、ちゃんと準備してあるよ」
グラント「伝説ではさまざまな場面で、激しく動く敵を相手にパラサイトが戦闘を繰り広げる」
グラント「だから、高で移動する複数の物体を相手にしても同じように切り裂けるかどうかを実験してみよう」
トリー「名付けて”フライング・ピッグ”マシーンの出番だ!」
キャリー「ひっどいネーミング!」クスクス
13:
<ネーミングはともかく、大掛かりなマシーンの出来にグラントは自信を持っているようです>
グラント「これはいわば、丸のままのブタを高で発射する装置を複数組み合わせたマシーンだ」
グラント「発射動力として空気砲を使い、コンピューター制御でランダムな方向からブタをジェーンの周囲に飛ばす」
トリー「果たして空飛ぶブタを倒せるかな?」ブーブー!
キャリー「屋外だとブタがどこまでも飛んでいってしまうかもしれないから、次は屋内で実験しましょう」
<使われていない空港の格納庫内で、次の実験の準備が始まります>
14:
<アダムとジェイミーは手分けをしてニックとピーターの実験に臨みます>
アダム「どこまで伸びるか伝説は、消防隊の訓練用ビルの屋上で行う」
アダム「ここなら落ちた人間を助けるシチュエーションをかなり正確に再現できるしね」
アダム「まずニック、屋上から身を乗り出して地面に向かってどこまで”手”を伸ばせるのかやってみてもらえるかい?」
ニック「お安い御用だよ!」
ニューッ!
アダム「おおスゴイ!30フィート近くも伸びてるじゃないか!まるでゴム人間だ!」
<細長く伸び切ったニックの姿には、さすがのアダムも仰天>
アダム「パラサイトの組織は恐るべき硬度や度だけでなく、柔軟性もわれわれ人間の想像を超えているってことが分かった」
アダム「なら、張力に対してはどうだろう?」
アダム「ニック、その状態でバーベルを上げることはできるかい?」
ニック「……!」
アダム「何?聞こえないよ!”口”が遠すぎる!」
15:
アダム「パラサイトは最大で30フィート近くまで体を引き伸ばせることが分かった」
アダム「今度は限界まで本体が伸びきった状態で、どの程度まで過重に耐えられるかを実験する」
アダム「伝説では人一人を持ち上げているから、少なくとも100ポンド(45キロ)ぐらいは軽いはずだ」
アダム「というわけで、彼が持っているバーベルに100ポンドずつ重りを足していくよ」
<ニックにとってはどんな重量挙げ選手よりも過酷な実験になりそうです>
16:
<三人組の実験はさながらスプラッター映画のワンシーンの様相を呈してきています>
キュイッ…
ズバズバズバッ!
<様々な方向から様々な度で打ち出されるブタが、パラサイトのジェーンによって次々に迎撃、切断されていきます>
トリー「驚いたな!百発百中だよ!」
グラント「パラサイトが優れているのはそのパワーとスピードだけじゃなく、動体視力にもあるってことがよく分かるよね」
トリー「確かに。僕らのフライング・ピッグ・マシーンは最大で6体のブタを同時に発射しているってのに、彼女ときたらすべての標的を打ち落としてしまうんだからね!まるでイージス・フリートだ!」
キャリー「そこで、疑問に思ったことが一つあるんだけど」
トリー「何だい、キャリー?」
キャリー「私たち人間が立体的に物を認識できるのは、横に二つ並んだ目で捉えた視野のわずかな差を脳内で合成処理しているからよね」
グラント「立体視の原理だね。片目だと距離感が掴めなくなるのは、この視差を利用できなくなるからだ」
キャリー「だったら、彼女はどうやってブタとの距離を把握しているのかしら?ほら見て!彼女の”目”ときたら、向きも場所もてーんでバーラバラ!」
ウニョーン ギョロギョロッ
トリー「おまけに、出たり引っ込んだりで数さえ一定してない。あの有様じゃとても立体視なんてできそうもないよ!ピカソの絵のモデルには良さそうだけど」
グラント「なるほどね!もしかしたらその秘密は、もう一つの実験で分かるかもしれないぞ」
キャリー「もう一つの実験?」
17:
<三人組は隣の格納庫に移動します>
グラント「ハロー、グレース!今日はわざわざありがとう!」
グレース「……ノー・プロブレム」
グラント「彼女に協力してもらうのは、生体信号の検知についての伝説の検証だ」
トリー「パラサイトは離れていても、同種が出す信号を感じ取ることができるんだったね。言ってみれば”感じる……彼の気配を!”伝説ってところかな」
キャリー「確か、有効範囲は1000フィートぐらいだったかしら?」
グラント「単純に考えれば、これは電波の一種じゃないかって推測できる。伝説の中では”脳波のようなもの”って表現されているけど、脳波自体が中枢神経を伝わる電位変化によって発生する波だしね」
キャリー「じゃあ彼らは無線機みたいな機能をもっているってこと?」
グラント「というよりトリーの言ってた、イージス・フリートのSPYレーダーの方が近いかもしれないね。コウモリが超音波でやっているのと同じように、パラサイトは自分や相手が発する電波を感知して相対距離を測っていると考えれば、空間把握の原理も説明できる」
トリー「伝説の中では全く”目”が見ていない相手を攻撃するシーンがあったけれど、確かにそれなら納得だ!」
キャリー「でもそれじゃあ、混線したりしない?」
トリー「うーん、それはイヤだなぁ。無線やラジオや携帯の電波が脳の中に響き渡る生活なんて、僕なら絶対お断りだよ!気が散ってしょうがないだろうね!」
グラント「もしかしたら僕たちの知らない未知の周波数を利用してるのかもしれない。それをこれから実験で確かめようってわけだ」
グラント「というわけで、グレース。君にはこの金属製の部屋の中に入ってもらって、僕らが中に送る微弱な電波の信号を受信できたら教えてほしいんだ。お願いできるかい?」
グレース「……了解した」
ギィィーッ…
ガチャン!
<電波を通さない分厚い金属製の壁に四方を囲まれたコンテナの中に、グレースが入ります>
18:
トリー「ところで何だか彼女、無愛想な感じだね」ヒソヒソ
キャリー「私にとっては、こっちの方が伝説通りでしっくりくるわ。だってさっきのジェーンは……なんていうのか、リアクションが良すぎてパラサイトっぽくないんだもの」
グラント「伝説の舞台である日本と違って、ステイツでは豊かな感情表現が求められる場面が多い社会だ」
グラント「必然的に、パラサイトたちも人間らしいリアクションを身につける傾向が強くなるんじゃないかな」
トリー「つまり、”文化が違ぁーう!”って奴だね」アハハ
キャリー「じゃあグレースは?」
グラント「パラサイトにも個性はあるんだよ。おそらく、人間の言語や文化を学習する環境が影響すると考えられているんだ。ほら、人間にだって無愛想なのはいるだろう?例えば……」
19:
ジェイミー「Achoo!」
ジェイミー「……砂が鼻に入ったようだ」ズビッ
<ジェイミーとピーターは銃を撃ちまくっても怒られない場所、某陸軍基地内の射撃場にやって来ました>
ジェイミー「ピーター、これから君にやってもらうことを説明するから、よく聞いてくれ」
ピーター「ああ、いいよ」
ジェイミー「といっても内容は単純だ。君が標的の位置に立って、様々な銃火器で撃ち込まれる銃弾を弾き返す、それだけだ」
ピーター「オーシット、簡単に言ってくれるね」カタスクメ
ジェイミー「もちろん安全対策は講じる。君は防弾ガラス製のケージに入ってもらい、首から上だけを外に出す。これはもちろん脆弱な胴体部分に銃弾が当たるのを防ぐための処置だ」
ジェイミー「射撃に用いる銃器は威力の弱いものから徐々に強いものへと変えていく。君はもう限界だと感じたら人間の形態に戻ってくれれば中止の合図と見なす」
ピーター「なるほどね、了解。ちょっとだけ安心したよ」
<パラサイトのピーターが標的の位置に付き、いよいよ実験の始まりです>
ジェイミー「今回の実験は飛び切り豪華だ」
ジェイミー「軍の協力の元で思う存分銃を撃ちまくれるなんてめったにあるもんじゃない」
ジェイミー「彼の頑張りに期待しよう。対戦車ライフルまでたどりつけるかな?」ジャキッ!
20:
<一方、三人組は二手に分かれて、トリーがジェーンとのブタ切断実験を続けています>
ズバズバズバッ!
バラバラバラ…ドチャッ!
ジェーン「……ふう。もうブタは打ち止めかしら?だったらシャワーを浴びさせてほしいわね。ブタの血でずぶ濡れなんだけど」ドロー
トリー「次で最後だから、もう少しだけ我慢してくれ」
トリー「飛び切り派手に行こう!”特別製のブタ”発射準備……3,2,1,0!」
ジェーン「特別製?」
ドンッ
ズバッ!バシャァァァッ!
ジェーン「……っ!?」
ジュゥゥゥゥゥ
ジェーン「GYAOOOOOEEEEEE!」ドタン!バタン!
<これはどうしたことでしょう、発射されたブタを至近距離で切断したジェーンが、突然転がり回って苦しみ始めました!>
<高度カメラを見てみる前に、キャリーの説明を聞いてみましょう>
21:
(工房で作業をしながら)
キャリー「何をしているのかって?ブタの内臓をくりぬいて、中に化学薬品がたっぷり入った容器を詰めているの」
キャリー「とても危険な作業だから、慎重にやらないとね」
キャリー「伝説では、化学薬品を浴びたパラサイトはその部分の細胞が死滅して意識の統率が取れなくなっていたわよね」
キャリー「一部にしろ細胞が死滅するということは、強力な化学薬品を大量に浴びせれば、パラサイトの本体を完全に倒しきることも可能なんじゃないかという疑問が出てくるわ。ただ混乱させるだけじゃなくてね!」
キャリー「この中には強アルカリ性の液体が合計1.5ガロン(5.7リットル)入ってる。もしパラサイトが化学薬品に弱いという伝説が本当なら、これだけ浴びせれば即死間違いなしね!」
キャリー「もちろんジェーンにはこの実験のことは秘密にしてあるわ。私からのサプライズ・プレゼント、彼女は喜んでくれるかしら♪」
キャリー「”悪夢のカリフラワー”再現実験、どうなるか今からワクワクしてきたわ!」
22:
ジュウウウウ…
ジェーン「アガガガ……グワォ!●●●●……!ッット!」
ガタン!バタン!
<ジェーンは思いがけないプレゼントを貰った喜びの余り、放送禁止用語を連発しています>
トリー「ヒャーホー!大成功だ!」
トリー「化学薬品がモロに彼女の”本体”全体にかかったぞ!」
トリー「スゴイよ、この煙に、肉の焼ける生臭い匂い!気分が悪くなっちゃうね!」ハナツマミ
ジェーン「この●●●●……!コ……コロす……ニン……ゲン……」
トリー「っとお、ちょっとヤバいかもしれないぞ」
トリー「化学薬品は間違いなく本体全体に浴びせられてるのに、活動が停止してない」
トリー「しかももがき苦しみながらだけど、少しずつ僕の方に近づいてきてる」
トリー「このままじゃ僕がミンチにされちゃうよ!どーしよう!」ムンク!
ジェーン「シ……ネ……!」ヒュン
ドンドンドンドンッ!
……ドサッ
トリー「なーんてね。ちゃーんと”処理”に失敗した場合に備えて、特殊部隊に待機してもらってたんだ」ハハッ
トリー「バーイ、ジェーン。実験へのご協力、感謝するよ♪」
23:
(ジェーンの解剖シーンを背景に、スライスされたパラサイトを手にしながら)
トリー「凶悪な化学薬品を浴びせたのに、なぜ活動が停止しなかったのか」
トリー「その理由は、パラサイトのこの断面を見てみればわかる」
トリー「確かに強アルカリ作用によって表面部分は焼けただれているけど、その損傷は表層で留まっていて奥までは及んでいないんだ」
トリー「これは推測だけど、パラサイトの生体組織は、物体としての密度を自由かつ瞬時に変化させられるんじゃないかと思う」
トリー「密度を下げれば流体のように柔軟に形を変え、密度を上げれば金属のように硬度を増す」
トリー「この密度の高い部分では、腐食作用を持つ薬品でも浸食しきれないのかもしれない」
トリー「伝説でも、被害にあったパラサイトは”巻き込んでしまった”と失敗を認める発言をしてる」
トリー「逆に言えば、表面だけで弾き返せれば一部の細胞が損傷するだけで致命傷は避けられるんじゃないかな」
トリー「これは体内に毒物が入ったケースでも裏付けられるよね」
トリー「毒物はパラサイト自体を死滅させたわけじゃなくて、情報伝達が遮断されたために統制を失ったんだった」
トリー「情報伝達を担う神経細胞と、運動を担う筋肉細胞が一体化している点が、彼らの弱点にもなるのかもしれない」
トリー「結論から言うと、この”悪夢のカリフラワー”伝説については、化学薬品はパラサイトを痛めつけるのは真実だけど、化学薬品でパラサイトを倒せるっていうのはウソ、ということになるかな?」
トリー「さて、そろそろグラントとキャリーの実験の方も見に行かなくちゃ!」
(化学薬品が画面上から垂れてきて、背景を溶かすカットが入り)
【MYTHBUSTERS】
24:
<少し時間を戻して、最初からグラントたちとグレースの実験を見てみましょう>
<阿鼻叫喚の事態となった隣の格納庫とは対照的に、何だか地味な実験風景です>
<ひたすら波長を変えながらモールス信号を電波で送り、コンテナの中のグレースが感知できるかどうかを調べるのです>
トントントン ツーツーツー
キャリー「グレース、受信できそう?」
グレース「……」フルフル
キャリー「ぜんっぜんダメね。全く聞こえてないみたい」リョウテヒロゲ
グラント「今彼女に送っているのは、AMラジオなどで使われる中波長の電波だ」
グラント「受信距離が短く空間分解能が高いという伝説の特徴を考慮すると、もっと短い波長にしていけば成功するかもしれない」
キャリー「分かった、波長をUHF(極超短波)に下げてみるわ」カチカチ
トントントン
グレース「……!」
グラント「やった!受信に成功したみたいだぞ!」
キャリー「グレース、なんて文字を送ったのか分かった!?」
グレース「……Y」
グラント「ウソだろ……当たってるぞ!」イエー!
キャリー「まさか本当に通じるなんて驚きね!」ヒュー!
キャリー「この調子でどんどん信号を送るわ!」
グレース「Y・O・U……A・R・E……?」
25:
グレース「!?」ギョロリ
グレース(何だ?左方向300フィート、”仲間”の信号に異変が……!)
ジャキンッ!
キャリー「あっ、グレースがいきなり戦闘形態に変化したわよ!何があったの?」
グラント「もしかして、隣の格納庫でやっているトリーの実験が最終段階に入ったんじゃないかな?」
キャリー「同種の生体信号の変化をキャッチしたってこと?金属の分厚い檻に囲まれているのに……」
グラント「電波を遮断するはずの環境なのに不思議ではあるけど、それを検証している時間はないね。モタモタしていると彼女がコンテナを破って出てきてしまう」
キャリー「じゃあどうするの?」
グラント「実験を続けよう。ただし……」
グラント「電磁波の出力を10000ワットに引き上げるよ」ニヤッ
26:
トントン ツートンツー
ブゥゥゥ…ン!!
グレース(ぐおっ……体が……熱い!焼ける!)
グレース(この信号は……K・I・L・L……!?)
バチバチバチッ!
ジュオオオオ!
グレース「ぎぉやぁぁぁあぉぉ!」バチッ!バジュッ!
キャリー「ヒーハー!まるで人間花火ね!やっぱり実験はこうじゃなくっちゃ!」
グラント「今発信してる電磁波はマイクロウェーブ、つまり電子レンジで使用されてるのと同じものだ」
グラント「つまり、グレースは今、業務用の数倍以上も強力な出力の超巨大で電子レンジの中で”チン”されてるってわけだ!こんなの信じられるかい?最っ高だね!」
グレース「が……ウァ……ぐ……」
ドサッ…
ジュゥゥゥゥ…
【YOU ARE KILLED】
27:
キャリー「ウソ!あっという間に動かなくなっちゃったわ!」
グラント「電波の発振を停止」カチッ
グラント「完全に機能停止したように見えるけれど、僕らが直接確認するのは危険だからSWATチームに確認してもらおう」
◇◇
(扉の開いた金属のコンテナを背景に)
グラント「今回の実験では、脆弱な人間の臓器部分も10000ワットのマイクロウェーブに晒されたわけだから、ほとんど抵抗もできないうちに無力化されてしまったのも驚くほどの結果じゃない」
グラント「注目すべきはむしろ時間だ。電波を発振し始めてから2分15秒ほどの時点でパラサイト本体も動きを止めてしまった」
グラント「人間が心停止して脳に血液が供給されなくなった場合、およそ3分から5分ほどで脳死状態に陥ってしまう。神経細胞は無酸素状態に極めて弱いからなんだけど、その人間の脳と比べてもパラサイトの活動時間は短かった」
グラント「これはパラサイト本体自体も電磁波によって致命傷を受けるのが早いのか、あるいは筋肉細胞と神経細胞を兼ねるパラサイトは人間の脳よりもさらに無酸素状態に弱いのか」
グラント「どちらかは軍の解剖を待たないと結論は出ないだろうね」
キャリー「ところでこの巨大電子レンジの後始末はどうするの?」
グラント「うーん……考えてなかったな……トリー、君の家に置くっていうのはどうだい?何百人集まるパーティーでも料理の準備には困らないよ」
トリー「お気遣いはありがたいけど、電気代で破産しちゃうよ!」
アハハハ…
(宙を飛ぶブタがスライスされた後、皿の上でローストになるカットが入り)
【MYTHBUSTERS】
28:
<ジェイミーとピーターのいる射撃場では、戦争さながらのドンパチ音が鳴り響いています>
ドドドドドド
ジェイミー「実験は順調に進行中だ」
ジェイミー「拳銃からライフル、サブマシンガンと徐々に威力を上げていって、今射撃に使用しているのはブローニングM2だ」
ジェイミー「さすがに重機関銃ともなると民間人の私には扱えないから、軍関係者が担当してくれている」
ジェイミー「距離が遠くて肉眼では確認できないから、側面からの高度カメラを見てみよう」
ジェイミー「ピーターは硬質化させた刃を盾のように掲げてどうにか銃弾を弾いているな。斜めの角度にしているのも伝説通りで、これは戦車の傾斜装甲と同じ理屈だ」
ジェイミー「たださすがにこの衝撃と連射には耐えられないのか、盾が弾けたりひしゃげたりし始めているな」
ジェイミー「もう限界なのかもしれないが、ピーター自身が人間の形態に戻って中止の合図をしない限り実験は継続される」
ジェイミー「まあ、全く休む間を与えずに銃撃し続けているから、形態を戻す余裕なんてあるはずはないんだが」
29:
ドガガガガガッ ガンッ ビシッ
ピーター「もう防ぎきれん!●●●●、銃弾が体に食い込んできた……!」
ピーター「シィィィット!やめろ!もう限界だ、やめろぉぉぉ!」
ピーター(発射音がうるさ過ぎて聞こえていない……いや、元々聞く気などなかったのか!?)
ピーター(着弾位置から逃れようにも、遮蔽物が邪魔をして動けん!人間部分の力ではこのガラスは破壊できない!)ドカドカ
ピーター(この銃撃が止めばこの程度、一瞬で切断して脱出できるものを……ニンゲンどもめ、安全対策などとぬかしてオレをハメたな!?)
ピーター「……っそぉ!」
ピーター「よくもだましたアアアア!だましてくれたなアアアア!!」
……シーン
ピーター「………?銃撃が、止んだ……?」
ボンッ ドヒュゥゥゥゥゥーンッ
ピーター「!?」
30:
ジェイミー「こんな楽しい実験は久しぶりだ。もっと続けたいが、番組の時間にも軍の予算にも限界がある」
ジェイミー「そろそろ終わりにしよう。チェックメイトだ、ピーター」
ジェイミー「最後のFGM-148ジャベリンは、私の手でトリガーを引かせてもらえることになった」
ジェイミー「銃弾を跳ね返す伝説こと、”もっと工夫しろ”の実験、最終フェイズ。3,2,1、ファイア!」
ドゴォォン…!
31:
(木端微塵になったピーターの残骸を背景にして)
ジェイミー「対戦車ミサイルの一撃で、ピーターは文字通り粉々になってしまった」
ジェイミー「パラサイトたちの硬化能力も無敵ではない。あのまま重機関銃で撃ち続けてもいずれは破壊できていただろう」
ジェイミー「銃弾を弾き返す伝説は、ウソとまではいえないが限度はある、といったところか」
ジェイミー「ただ、最後のミサイルほどの威力でなくても、炸薬する弾を用いた方がもっと早くカタが付いただろうことも確かだ」
ジェイミー「固体の弾丸は防ぐことができても、同時に爆散する熱や破片で脆弱な人間部分が破壊されれば終わりだからな。人間にとってはその方がより効率の良い倒し方といえる」
ジェイミー「何事も力押しだけでなく工夫が必要ということだ」
ジェイミー「ともあれ、そろそろアダムの様子を見に行かないと」
ジェイミー「アダムは何でも物事をややこしくする傾向があるからな。ちょっと心配だ」
(飛んできたミサイルが爆発し、爆炎が文字になるカット)
【MYTHBUSTERS】
32:
<ジェイミーの心配をよそに、アダムは実験を進めていました>
<建物から地面の方に回って、伸びきったニックの”手”のバーベルに重りを追加しているのです>
アダム「スゴイよ、見てこれ!なんと500ポンドのバーベルを持ち上げてる!」
ニック「ウググ……さすがにもう無理だ、ちぎれる……」
アダム「え、そうなの?だったらそろそろ……」
アダム「終わりにしようか」ニヤッ
33:
(実験前のVTR。建物を背景にして)
アダム「そもそも、国家によって生存を保障されているはずのパラサイトを”処分”しちゃって大丈夫なのかって思ってるよね?」
アダム「でも大丈夫!実はそもそもこれは、政府機関側からの要請なんだ」
アダム「パラサイトにどんな種類のダメージをどの程度与えれば処理できるのか、それを検証することが今回の本当の目的だったってわけ」
アダム「さらに付け加えておくと、現時点では連邦法でも州法でも、パラサイトの権利やら愛護やらを謳っている条項は存在しない」
アダム「つまり、彼らは法律的には”無”の存在なんだ。そう考えると何だかちょっとかわいそうだけど……そういうわけだから、この番組を見てる動物愛護団体の人、僕らを訴えるのはやめといてもらえるかな?」ハハッ
アダム「さて、ニックが引き伸ばされた状態で重りを持たせているのは、実は別の目的がある」
アダム「それは、屋上に残された脆弱な人間部分から本体の意識を逸らし、無防備にすることだ」
アダム「伝説では、人間部分の心臓を破壊された時、パラサイトがその部分を修復していたよね」
アダム「わずかな時間の間に心臓を稼働させ、修復し、腕の部分に戻る」
アダム「どう考えても非常に難易度の高い作業だ。もし実現できれば我々人間の医学にもものすごい貢献をすることになるかもしれない。iPS細胞なんてメじゃないね!」
アダム「うまく行けば、人間部分と”混じる”メカニズムもわかるかもしれないよ」
アダム「リスクはあると思うけど、ぜひ挑戦したーい」チッチッ
アダム「具体的な手筈は単純だ」
アダム「ニックの注意が完全に逸れた時を見計らって、僕が屋上に待機した狙撃チームに合図を送る」
アダム「狙撃手は彼の心臓だけを正確に破壊する。余計な損傷を与えると修復できないかもしれないから、ここは非常に重要だ」
アダム「ドキドキしてきたね!」
34:
<アダムの合図の台詞と同時に、屋上のスナイパーが心臓を撃ち抜こうとしますが、ここでハプニングが起こりました>
<擬音のみでは何が起こっているのか分かりにくいため、ここからはト書き付きでお送りします>
ドンッ!(パラサイトがバーベルを地面に放り出す音)
シューンッ!(重りを放した反発力を利用し、屋上側にゴムのように勢いよく跳ね戻る音)
キンキンキンッ!(飛来した弾丸を、複数の刃が弾き返す音)
ビョーン ズシャッ!(再び反発力を乗せてアダムの目の前の地面にパラサイトが着地する音)
ヒュルルルル… ストッ (続いてパラサイトに支えられた人間部分が地面に着地する音)
アダム「」
35:
グモモモモ…
ニック「オロカナ人間メ……この程度の三文芝居で俺を倒せるとでも思ったのか……?」
ジャキンッ
アダム(こりゃあ大変なことになった!)
アダム(彼はどうやら、こちらの作戦に最初から気づいていたらしい)
アダム(特殊部隊のチームは待機してはいるけど、この距離じゃ到底間に合いそうもない)
アダム(屋上の狙撃手は建物が邪魔になって狙撃できない)
アダム(話し合おうとしてもムダだろう!この雰囲気……まるで殺意のカタマリだ!)
<緊急事態です!アダムが●●●●されたら代役を新たに探してこなければなりません!しかしそんなことがあった後で代役をやろうなどという奇特な人間は存在するでしょうか?>
<しかも今回の実験は危険すぎるため、保険会社の保障を断られているのです>
<アダムの首は数瞬後に物理的に飛ぶでしょうが、少なくとも番組プロデューサーの首も違う意味で飛ぶことは間違いありません!>
ジャリッ
「やれやれ……下がっていろ、アダム」
36:
アダム「その声は……ジェイミー!?何だいその恰好は!?」
<現れたジェイミーは耐火服を身に着けていました。そしてその手にあるのは……>
ボォォォォ!
ニック「ごびゅっ」
<火炎放射器です!伝説の中でも実現されなかった光景が、今現実になりました!>
ニック「っがぁぁ……この●●●●●●!ぐあ!」
<ジェイミーが以前番組で開発した火炎放射器は、凄まじい威力の炎でパラサイトを包み込みます>
<突然の攻撃に全く対処ができないパラサイト>
ジェイミー「”火を近づけられるとギョッとする”伝説は、”真実”」
ジェイミー「そして、この番組はコレが無くちゃ終われない」シュッ ポイッ
アダム「うわっ!それはまさか……!」
ジェイミー「逃げろ!」ドダダダ
アダム「言われなくてももう逃げてるよ!」ズドドドド
KABOOOOOM!!
37:
モウモウ
アダム「ごほっ、ごほっ……」コゲッ
ジェイミー「言っただろ、アダム。面倒なことなどしなくても……」
ジェイミー「私なら、ダイナマイトで一発だと」コゲッ
アダム「何だい?何も聞こえないよ!」キーン
38:
<二人は黒焦げになりかけましたが、番組は危うく終了の危機を免れました>
アダム「やれやれ、おかげで助かったけど……やっぱり爆発はもうちょっと離れたところで眺める方が僕の好みだね」
ジェイミー「自業自得だ」
アダム「今回の伝説はまとめるとどういうことになるかな?」
ジェイミー「世間では無敵の化け物と思われているパラサイトも、化学薬品や電磁波、火炎、それに爆発物と、さまざまな武器で倒せる、あるいは弱らせることができることが分かった」
アダム「生物である以上、いくら強くても限界はあるってことだね」
ジェイミー「何より我々と同じ胴体部分と言う弱点を抱えている以上、一部の例外を除いては必ず倒す隙はある」
アダム「パラサイト自身の心理的な隙を突き、人間部分を物理的に拘束する。この辺がコツってことかな。……僕は失敗したけど」
ジェイミー「そういうことだ。私としてはもっとピーターたちに頑張ってほしかったがな。残念だ」
アダム「まあまあ、これは要するに……伝説の中のあのセリフも真実だったってことだろ?ほら、何て言ったっけ、あの……」
ジェイミー「”人間様にゃ、かなわんってことさ”か?」
アダム「Exactly!」
ジェイミー「ははっ、そうかもな」
コロコロ…
ジャリッ…プチュッ
(転がって来たパラサイトの萎びた眼球を、ジェイミーのブーツの踵が踏み潰す音とともに、エンド・ロール)
ジャアーン!
【MYTH CONFIRMED】
アダム「何故だかハンバーグが食べたくなっちゃったよ」
ジェイミー「奇遇だな、私もだ」
スタスタスタ…(早送りで去っていく二人)
39:
・終わりです
・レスくれた人、読んでくれた人さんくす
・最初の注意書きに、独自設定を多数含むため閲覧注意って書き忘れた
・実際のキャリーは生物的なグロ耐性は低いかもしれない
40:
乙、伝説バスターズ好きの俺得だった
この世界のディスカバリーチャンネルはすごく楽しそうだな
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