春香「天海春香のミッドナイトレディオーっ!!」back

春香「天海春香のミッドナイトレディオーっ!!」


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1:
春香「って感じでラジオのお仕事がしてみたい」
千早『春香、今何時だと思ってるの?』
春香「分かんない、時計見てくれる?千早ちゃん」
千早『2時よ』
春香「なぁんだ、まだ2時か?」
千早『もう切っていいかしら』
春香「あ、ちょちょ、ちょっと待ってよ千早ちゃん!」
千早『引きとめるほど内容のある話とは思えないんだけど』
春香「千早ちゃんも明日はオフでしょ?少しくらい付き合ってよ」
千早『はぁ…少しだけよ?』
dt>8:
春香「千早ちゃんは今何してるの?」
千早『春香、それもう話題がない時によく使う台詞じゃないかしら』
春香「おお!よく知ってるね!千早ちゃん」
千早『あなたがよく使ってるのをみて…ってホントに切るわよ?』
春香「ごめんごめん」
千早『それに、こんな時間はもう布団に入ってるのが普通じゃないかしら?』
春香「うん、私も布団の中」
千早『…もう寝なさい』
春香「あぁ?千早ちゃんのいじわるー!眠れないから電話してるんでしょお」
千早『夜更かしは身体に良くないわ』
10:
春香「なんだか千早ちゃんがお母さんみたい」
千早『そうかしら?どちらかといえばプロデューサーがこういう事に厳しいと思うわ』
春香「あ、確かにそうかも!いつも夜更かしはするなよ?って言うもんね!」
千早『身体が資本のアイドルとしては気をつけなければならないのは間違いないわね』
春香「じゃあ私たちは悪い子だね」
千早『春香が悪い子なんでしょう?』
春香「付き合ってくれてる千早ちゃんも同罪だよ?」
千早『なら切っ春香「ごめんなさい」
千早『はぁ…』
春香「えへへ」
千早『?』
11:
春香「いや、なんだかいいなぁって」
千早『何がいいの?』
春香「だって家がこんなに離れてるのに、すっごく近くに感じられるんだよ?」
春香「昔はそんなこと出来なかったって思うと、ホントいい時代に生まれたよね」
千早『私は手紙のやりとりも趣があっていいと思うわ』
春香「あ、わかる!今はメールとかで簡単に送信出来ちゃうけど」
春香「手紙ってメールなんかよりもずっと気持ちがこもってていいよね」
千早『今は滅多に書く事がないから余計に感じるんでしょうね』
春香「じゃあ今度千早ちゃんに手紙書いちゃおっと」
千早『家の住所覚えてるの?』
春香「ううん、事務所で会った時直接渡すの」
千早『そう』
12:
春香「ねぇ千早ちゃん、手紙とかメールとか電話で思ったんだけど」
千早『なに?』
春香「9:02pmって曲があるでしょ?」
千早『ええ』
春香「あの曲…切ないよね」
千早『…そうね』
春香「あ?いた?いメ?ルも?けいたいも?♪」
千早『春香、出だしがずれてるわ』
春香「あ??」
千早『あ?』
春香「あ?」
千早『それよ』
15:
春香「あ?、うん、掴めた気がする」
千早『気がするじゃダメなのよ?』
春香「えへ、わかってるって」
春香「あ、そういえばちょっと前にテレビでやってたんだけどね」
春香「電話でタイミング良く一緒に歌うのって出来ないんだって」
千早『そうなの?』
春香「うん、検証してたけど、ぜんぜんタイミングが合ってなかったよ」
千早『そう』
春香「ねね、今からやってみようよ!」
千早『出来ないって言ったのは春香でしょ?やらないわ』
16:
春香「私と千早ちゃんなら出来る気がする!」
千早『時間を考えなさい』
春香「じゃあちっちゃい声で、ね?」
千早『…一回だけよ?』
春香「やった!じゃあカエルの歌ね」
千早『カエルの歌?どうしてそれなの?』
春香「さあ、何となく浮かんだから」
千早『そう、まぁなんでもいいわ』
春香「じゃあ私がせーのって言うからね、そしたら歌います!いいですか?」
千早『ええ』
春香「せーの」
18:
春香「かーえーるーのーうーたーがー」
 千早『かーえーるーのー…っ』
春香「ふふ、やっぱりずれるんだね」
千早『もう一回』
春香「え?」
千早『もう一回しましょう』
春香「え…う、うん、いいよ」
春香「じゃあ、言うよ?」
千早『ええ』
春香「せーの」
・・・・・・・・・
・・・・・
22:
千早『今度は春香のせーのが聞こえた時に歌いだせばいける気がするわ』
春香「…千早ちゃん、もう諦めようよ?」
千早『…でも』
春香「いろいろやったけどピッタリばっちり!って揃う事はなかったし…」
千早『…そうね』
春香「何も言わずに3秒後にってした時が一番合ったね」
千早『あれは惜しかったわね』
春香「でも楽しかった」
千早『ふふ』
23:
春香「そういえばもうすぐクリスマスだね」
千早『そうね』
春香「クリスマスライブ、たくさん盛り上がろうね!」
千早『ええ』
春香「そのあと事務所でおっきなクリスマスケーキ食べようね」
千早『食べきれるかしら?』
春香「大丈夫、プロデューサーさんと貴音さんがいるもん」
千早『そうね、それなら安心だわ』
春香「それに余ったらやよいに持って帰らせばかすみちゃんたちがきっと喜ぶと思う」
千早『むしろ高槻さんの持って帰る分は確保しといて欲しいわね』
春香「そうだね、あ?楽しみだなぁ」
春香「当日は早起きしてたくさんお菓子作っていこう!」
春香「千早ちゃんは何か食べたいものとかある?リクエスト、今なら何でも聞いちゃうよ?」
千早『そうね…この間のマフィンは美味しかったわ』
25:
春香「えへへ、実はちょっと自信あったんだよね、あれ」
千早『みんな美味しいって言ってたものね』
春香「じゃあマフィンは決定だね」
千早『お菓子作りもいいけれど、体調管理もしっかりしないとだめよ?』
春香「分かってるって」
春香「最悪千早ちゃん家で一緒に作るし」
千早『なんで私の家で作るのよ…』
春香「だって一緒に作った方が楽しいでしょ?」
千早『……』
春香「千早ちゃん?」
千早『なに?』
春香「ううん、なんでもない」
27:
春香「そういえば、全然関係ないんだけど」
千早『?』
春香「この間、家の近くで真を見かけたよ」
千早『真?』
春香「うん」
千早『そっちに何か用でもあったのかしら』
春香「多分走り込みだよ」
千早『え?』
春香「だって少し前とはいえもう肌寒い季節にタンクトップだったもん」
千早『そんなのあり得ないわって言えないところが真ね』
春香「一体何時間かかるんだろうね」
29:
春香「声かけようと思ったんだけど…ふぁあ」
千早『眠たそうね』
春香「うん、ちょっと」
千早『そろそろ寝ましょうか』
春香「まだ話したい事があったのに」
千早『取り留めも無い話は起きてからも出来るでしょ?』
春香「違うよ千早ちゃん、こういうのは鮮度ってもんが大事で…」
春香「…うん、起きてからも出来るよね」
千早『ふふ』
春香「それじゃ、千早ちゃん長電話に付き合ってくれてありがとね」
千早『ええ、こっちも楽しかったわ』
31:
春香「じゃあ寝るね?」
千早『ええ、おやすみ…』
春香「あ、ちょっとまって!」
千早『?』
春香「クリスマスライブが大成功したらさ」
千早『ええ』
春香「ラジオのお仕事来るかな?」
千早『どうかしら』
春香「うー、そこは来るって言ってくれないと?」
千早『そうね、来ると思うわ』
春香「うわっ、棒読み過ぎるよ!千早ちゃん!!」
千早『……』
春香「今、めんどくさいって思ったでしょ?」
千早『それは最初からよ』
春香「ひどっ!」
32:
春香「ひーどーい?」
春香「千早ちゃん酷いよ?」
千早『……』
春香「ね?」
千早『……』
春香「ち?は?や?ちゃ?ん?」
千早『……』
春香「あれ?寝た?」
千早『起きてるわ』
春香「じゃあ返事してよ」
千早『なんて返事すればいいか分からなくて』
春香「なぁに?って言ってくれればいいんだよ」
千早『……』
春香「ごめん、今のは自分でもめんどくさいって思った」
33:
春香「でもちゃんと相手してくれる千早ちゃんは優しい」
千早『そんなことないわ』
春香「え?、千早ちゃんは優しいよ」
千早『…もう、春香ったら』
春香「え?なに?」
千早『さっきから返事に困ることばっか言って』
春香「えへへ、ごめんね」
春香「でも本当だから仕方ないよ」
千早『……』
春香「ふぁ…」
千早『ほら、もう眠いんだからそろそろ切るわよ?』
35:
春香「う?ん…今何時…?」
千早『4時半ね』
春香「やっぱりまだ空は暗いままだね」
千早『この時期だもの6時くらいにならないと明るくならないわ』
春香「夏だったらもう明らんでくるのに不思議だね」
千早『ええ』
春香「そうだ今度、鍋しようよ」
千早『急ね』
春香「雪歩と真呼んで千早ちゃん家で」
千早『別に構わないけれど』
春香「いつかのカラオケ会のようだね!あ、鍋の前にカラオケもありだね」
千早『今度は採点なしで行きましょう』
春香「えー最後はコツ掴んで高得点だったじゃん」
千早『歌をきかせたいのは機械じゃないんだもの』
38:
春香「おお、いい、いいよ千早ちゃん!そのセリフ頂き!」
千早『頂いてどうするの?』
春香「えっと…わかんない」
春香「あはは、こんな時間まで起きてるせいかな、なんか変なテンションになってる」
千早『そうみたいね』
春香「んじゃ、本当に寝ようかな」
千早『そうね…あ』
春香「ん?どうしたの」
千早『いえ、大したことじゃないわ』
春香「えー、気になるなぁ、言ってよ?」
千早『えっと…さっきの、というか…最初に戻るんだけど』
春香「最初…?」
千早『私たちの年齢じゃ深夜ラジオの仕事は多分出来ないと思うわ』
春香「……」
千早『……』
40:
春香「……ふっ」
千早『春香?』
春香「あははははっ!!分かってるよ?千早ちゃん」
千早『そ、そんなに笑う事かしら?』
春香「あははは、もう千早ちゃん最高だよ!!可愛過ぎる」
春香「ぎゅーってしたい!ってか次事務所に行った時絶対する!」
千早『は、春香!?』
春香「もー、千早ちゃんはブレないなぁ、ホント」
春香「そういうとこ大好き」
千早『……』
春香「あ、今、ムってしてるでしょ?可愛いなぁ」
千早『し、してないわ』
41:
春香「は?、今日はいい夢が見れそう」
千早『そう』
春香「今度から毎晩千早ちゃんと電話しようかな?」
千早『毎晩は無理じゃないかしら』
春香「えへへ、分かってるよ、でもまたこうして電話してもいい?」
千早『次は今日より早い時間にしてもらいたいわね』
春香「そしてこんな時間まで話すんだね!」
千早『プロデューサーに怒られてしまうわ』
春香「あ、そっか…じゃあほどほどに、だね」
千早『そうね』
42:
春香「あ、千早ちゃん今日はオフだけど何か予定ある?」
千早『CDショップに行こうかと思ってるわ』
春香「そうなんだ、じゃあついていってもいい?」
千早『ええ』
春香「やった!じゃあまたあし…じゃない今日の昼に!」
千早『うん、おやすみなさい』
春香「おやすみ、千早ちゃん、起きたら連絡するね」
千早『ええ、分かったわ』
春香「それじゃおやすみ?」
千早『おやすみ』
春香「は?い」
4

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