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仗助「やっべーよ億泰、今月あと2000円くれーしかねぇぞ」
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1:
億泰「またかよ仗助、宝くじの金はどうしたんだよ?」
仗助「お袋に渡っちまったよ、あのババア、管理は私がしとくからだってテイのいいこと言いやがってよぉ?」
億泰「でもよぉー、俺にたかるのだけはやめてくれよなぁ」
仗助「はぁーどっかに上手い儲け話は転がってねーもんかなぁ」
4:
億泰「お、あれ康一じゃねーか?」
仗助「おーい、康一!」
康一「あ、仗助くんに億泰くん!」
仗助「なにしてんだこんなとこでよ、またデートか?」
康一「い、いやぁそんなことないよ、ただこれからカフェで勉強しようかと思って…」
7:
億泰「おいおい、いつからそんなに真面目になったんだオメーはよ」
康一「だってこないだのテストすごく悪かったんだもん。それで由花子さんに『今度またこんな点数取ったらまた教育し直してあげる』って脅されて…」
仗助「そーりゃ大変だな、しかしよくあんな女と付き合ってられるよなぁお前も」
康一「ま、まぁね…」
8:
康一「良かったら2人もこれからカフェに行かない?1人だとあんまり集中できないんだ」
仗助「ワリーけど、俺今持ち合わせがねーんだ」
康一「お茶くらいなら僕が奢ってあげるよ?」
億泰「お!いいのかよ康一!」
仗助「アザっす!康一さん、いや康一先輩!!」
康一「アハハ、オーバーだなぁ」
9:
ーカフェドゥ・マゴー
康一「今月でたった2000円かー、そりゃ厳しいねぇ」
仗助「だろー、宝くじの金は使えねぇし、これじゃあどう考えたってあと一週間で底尽きるぜ」
康一「アルバイトでもすればいいんじゃないの?」
仗助「それも考えたんだがなぁ、この身なりで雇ってくれる所なんかねーんじゃねぇか?」
康一(身なり…確かに)
10:
???「お金にお困りのようですね…学生の方々」
仗助「?」クルッ
???「…」シャッシャッシャッ
仗助「あーーもしもぉし?それって今俺たちに対して言ったのかよ?」
億泰「おい仗助ほっとけよ、変な奴にこっちから絡むこたぁねぇ」
???「お金に困っているのかと尋ねたんですよ、アナタ学生さんですよね?」
13:
???「若いうちは時間もあって体力もある…しかしながらお金なくてしたいことができない、
逆に年をとればお金はあるが体力が衰えてしまい、することもない…人生というのは難儀なものですね」
仗助「おい、おっさん何のつもりだ、金はねーけどよぉ、ケンカなら買うぞこら!」
???「フフフ、血気があるのも若い証拠。まぁそう苛立たずに…どうです?私とチョっとしたつまらない賭け事をしませんか?あなたが勝てばお金は手に入りますよ」
仗助「賭け事だとぉ??」
15:
ダービー「申し遅れましたが私の名前はダービー、D’.A.R.B.Y Dの上にダッシュがつく…」
康一「仗助くん、怪しいよこの人…まさか」ヒソヒソヒソ
仗助「あぁ、だが例えヤツがスタンド使いだったとしてもこっちは3人だ。妙なマネしたらそっこーブチのめせばいい」ヒソヒソヒソ
ダービー「なにをヒソヒソしてるんです?賭けをするかしないか、決めて頂けますか?」
億泰「おう、テメー日本円は持ってんだろぉなぁー?からかってるつもりなら承知しねーぞコラ」
17:
仗助「!億泰、オメーがやんのかよ!?」
億泰「俺は別に今んとこ金に困ってねぇけどよぉ?、こういう人を見下して余裕ぶってる奴は気に入らねえんだよなぁ?」
ダービー「フフフ…賭け事とはいつだって真剣勝負です。中途半端な気持ちで挑戦なさらないように…自分の魂を賭けるぐらいの気持ちでね。その方がスリルがあって楽しいと思いませんか?」
億泰「いいぜ、タマでも金でも賭けてやらぁ!勝負だオラぁ!」
ダービー「グッド!」
18:
康一「だ、大丈夫かなぁ億泰くん…」
ダービー「ではあちらにお客さんがいますね?新聞を読んでいる赤いセーターを着た男性。彼の現時点での会計金額をあてるというのはどうです?」
億泰「あぁ!?そんなのわかるわけねーだろ!賭けにならねえじゃあねーかよ!!」
ダービー「そんなことはありませんよ。彼は私がここに座ってから1時間近く経っている…
新聞を読みながらテーブルの上にあるカップ一杯とケーキ一皿で粘っていると推察される。
あとはメニューの種類がわかればそう難しいことではない」
19:
億泰「・・・な、なんだとぉ?」
ダービー「なんなら三人で相談してもかまいません。メニューを見るのも自由です、ただし金額を宣言するのはええと、オクヤス、さん?あなただけです。」
億泰「お、おい、どうするよ仗助」
仗助「おいおいテメー、さっきは威勢のいいこと言いやがってそのザマかよ」
康一「億泰くん、早く当てないと」
21:
仗助「だが今のダービーって奴の発言はかなりヒントだぜ、
康一、メニュー開いてコーヒー1杯の値段を見てくれ」
康一「え?どうしてコーヒーだってわかったの?」
仗助「ここの店はな、カフェオレとコーヒーの入れる食器が違う。
ブレンドには取っ手部分に装飾がついていないカップを使うんだ。」
億泰「おまえほんとそういう細かいところ見てんだな。暇な奴」
康一「じゃ、じゃあブレンドコーヒーは672円だから…あとはお皿の値段だね。
何を食べたんだろう」
22:
億泰「あ!あの皿に残ったクリームは!間違いねぇ!タルトタタンだ!」
仗助「タルトタタン?なんだよそりゃ?」
億泰「知らねーのかよ仗助、リンゴの酸味を濃厚で控えめな甘さのクリームが味を引き立てるんだ、ドゥ・マゴで一番人気のタルトだよ!ありゃー間違いねぇ!」
康一「億泰くん、すっかりグルメ通だね」
25:
仗助「ってことはコーヒーとタルトが780円だから…1452円か?」
康一「あ、待って!きっとセットの値段だから1300円だ!」
億泰「よぉし!もらったぜこの勝負!」
ダービー「答えは出ましたか?早くしないとターゲットが出て行ってしまいますよ」
億泰「おう!」
ダービー「グッド!ではお互いに金額を発表しましょう、勝てばあなたにそうですね、10万円はどうです?」
億泰「もったいぶってねぇでさっさと見せやがれ!っせーの!」
27:
億泰
1300円
ダービー
2800円
バァーーーーーーン!!
仗助「え!?」
億泰「に、にせん…」
康一「はっぴゃくえん…そんな、」
31:
ダービー「そこの赤いセーターを着た紳士、いきなりですまないがあなたのお食事代をお支払いさせてもらいたい。伝票を見せてもらえるかな?」
男「あ、え?いいのかい?助かるよ、ほら」
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
お会計 2800円
バァーーーーーーーーーーン!!!!!
33:
康一「そんな馬鹿な!!ピッタリ一致するなんて!おかしいよ!」
仗助「どういうことだテメー、まさかイカサマを!」
ダービー「クックック、あの方はセットとは別に持ち帰り用のケーキを頼んでいたのです。
私は事前にそれを知っていただけのこと…」
億泰「テ、テメェ卑怯だぞコラァ!!あいつとグルだったのかよ!!」
ダービー「バレなきゃあイカサマじゃあないんですよ、ところであなたの負けですよ。
さぁ、払ってもらいましょうか」
36:
億泰「あぁ?なんのことだ!?」
ダービー「魂ですよ魂…あなたさっき賭けるとはっきりおっしゃいましたね。私は他人の魂を奪うことができるのです」
!?
億泰「うおおおおおおおおおおおおお!!!!」
仗助「お、億泰!!!!」
康一「スタンドだ!やっぱりその人はスタンド使いだったんだ!!」
38:
ダービー「おっと、もう遅い。私を攻撃すればお友達の魂も消滅してしまう。
ご心配なく、彼は死んだわけではない。魂を一時的に奪われただけだ。」
仗助「億泰!しっかりしろよテメェ!クソ!」
ダービー「さて、賭けを続けようか」
仗助「野郎…ダービー…!!!」
康一「億泰くん!しっかりして!」
42:
ダービー「次は何の賭け事をします?トランプ、コイン、サイコロ、賭けになりそうなモノはなんでも揃ってますよ」
康一「大変だぁ…億泰くん、息をしていないよ!」
仗助「賭けを降りたら、億泰の魂は戻って来ないってのか…?」
ダービー「Exactly(その通りでございます。)」
仗助「グレート、どうやらよぉ?やるしかねぇらしいなぁ?!!」
44:
仗助「ダービー…!チンチロリンって知ってっか?」
ダービー「えぇもちろん、私は賭け事にまつわる全ての遊びを知っている。チンチロリンか、また懐かしいものを…」
仗助「チンチロリンで、俺の魂を賭けてやるぜ!!」
ダービー「グッド!」
48:
仗助「だがもう、お前にはイカサマをさせねぇ…。俺が持っているサイコロで勝負をする」
ダービー「構わんよ。だが君のサイコロもイカサマが無いかどうかを調べる権利は私にもある」
仗助「上等っすよ、そいつはお互い様ってやつだもんなぁ?!」
コロンコロン…
ダービー「ふむ…取り立てて変わったところは無い、か」
51:
康一(あ!あのサイコロはもしかして…!!)
康一(仗助くんは僕にだけ話してくれたことがある。前に一度露伴先生とチンチロリンをしたことがあると…。)
康一(しかもその時、仗助くんはイカサマを仕掛けていたんだという…)
康一(何にでもなれる能力を持つ宇宙人のスタンド使いが、確かミキタカとか言っていたっけ…
とにかく仗助くんはそのスタンド使いをサイコロに化けさせていたらしい…)
康一(もしかして、もしかして仗助くん、君が今持っているサイコロは!
宇宙人が化けたサイコロなんじゃあないのかい!!?)
60:
ダービー「特に異常はない。普通のサイコロのようだ、いいだろう。チンチロリンを始めようか、ミスター仗助」
ダービー「だが、その前にチップを作っておかなくてはな…」
ダービー「オシリス!!!」
シュバババババババッ!!
コロンコローン
仗助「!?」
康一「億泰くんの顔が描かれたチップが…!!」
61:
ダービー「これがお友達の魂をチップにしたもの…
合計6枚をあなたが奪えばお友達の魂は元通りになる」
ダービー「そしてこっちの真っ白なチップがあなたの魂…
この6枚を私が奪えばあなたの負けになる。理解できたかね?」
仗助「グレート…だが俺もゲームに入る前にルールに提案がある。」
ダービー「なんだね?」
仗助「『イカサマを見つけた時点で、チップ3枚を無条件に奪える』ってのはどうだ?
お互い正々堂々と勝負しなくっちゃあなぁ?」
ダービー「………グッド」
康一(正々堂々だって?仗助くん…君はもうすでにイカサマをしてるんじゃあないのかい?
それとも実は普通のサイコロを使っていて、それで勝てるっていうのかい?)
63:
仗助「親はあんたからだ。先に振りな…ダービー」
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
ダービー「まずは様子見で億泰の魂を1枚かけておくか…」スッ
仗助「じゃあ俺も手堅く1枚賭けとくっかなぁー」スッ
仗助(大丈夫だ。露伴の一件以来、ミキタカには自然に勝つ方法をみっちり教え込んできた)
仗助(今日こそリベンジしてやろうと忍ばせてたサイコロ(ミキタカ)をまさかこんな所で使うとはな!)
67:
ダービー「…」スッ カランカラン
仗助(まずは億泰の魂を全部奪い返す!そのためにはイカサマをしていることを
あのダービーに悟られちゃあいけねぇ…そのためには!)
ダービー「1・1・6」
仗助(先にダービーに勝たせて後からじわじわ追いつく戦法!
よし、ミキタカ、練習通りだぜ!!)
ダービー「出目が6だ。どうやら私の勝ちのようだな、クックック」
仗助「あっ、ク、クッソ?!次だ、次投げてくれ!」
仗助 チップ5枚
ダービー チップ7枚
70:
すまない…ネットワークが繋がらなかった
ダービー「2枚賭けよう」
仗助「俺は1枚」
カランカラン
ダービー「2・2・5」
カランカラン
仗助「1・4・2」
ダービー「役無しか…また私の勝ちだな。この勝負、意外と早く終わるんじゃあないかな?」
仗助 チップ4枚
ダービー チップ8枚
75:
仗助(よ、よぉ?し順調だ、そろそろ俺が勝たねーと負けちまう!頼むぜミキタカ)トントン
ダービー「……!」
仗助「じゃあ次は2枚だ!チップを2枚賭けるぜ!」
ダービー「……私は3枚にしておこうかな」
康一(仗助くん…頑張って!!)
78:
ダービー「3・2・6」
仗助「4・4・6!」
仗助「うっし!俺の勝ちだ!!3枚頂くぜぇ?!」
ダービー「チッ……」
仗助 チップ7枚
ダービー 5枚
81:
康一「やったぁ!逆転だぁ!」
仗助「ダービー、3枚も賭けるたぁ、ちょいと勝負を急ぎすたんじゃねぇか?」
ダービー「……」
仗助「親は俺からだな、さぁ?て何枚賭けるかな…」
ダービー「ミスター仗助!!」
仗助「!なんだよいきなり!!ビックリしたじゃねーか!」
ダービー「次のゲーム…貴様が4枚賭けるというなら…」
ダービー「私は億泰の魂を全て賭けよう…」
82:
お互いに自分が賭ける枚数を指定してるがどういう事だ……?
87:
>>82
掛け金は自由に設定できるというルールで…
そういう感じで補完下さい…
84:
康一「!?何だって!?」
仗助「全部だと、正気かテメー!!」
ダービー「君にとっては悪い話じゃない…君がもし負けてもチップはあと3枚残るが、私はこのゲームに負ければ全て失う。
何なら君が欲しがっている金も賭けようか?10万円でどうだね?」
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
仗助(こいつ、何を考えてやがる…!?)
康一「ダメだ、仗助くん、これはきっと罠だよ…乗っちゃだめだ!」
87:
仗助(まさか、イカサマがばれたか!?いや、そんなはずはねぇ!
踏みつけてもペンで刺そうとも、変身を解かせないようにミキタカに訓練させた!
サイコロに細工があるかどうか、ダービーに証明できるはずが無い!!)
仗助(ダービー自身もイカサマを仕掛けようとして、俺に揺さぶりをかけに来たんだ!
きっとそうに違いねぇ!!)
ダービー「どうだね?お友達の魂を取り戻して、お金も手に入る…
絶好のチャンスじゃあないかね?」
92:
仗助(奴はまだイカサマに気づいていない…なら次のゲームは100%勝てる!ここは勝負にでるべきだ!!)
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
仗助「グレートだぜ、ダービー…チップを4枚賭けてやるぜ」
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
ダービー「グッド、では私は7枚全て賭けよう」
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
99:
仗助「勝負!!(頼むぜミキタカ!!)」
カランカラン
6・6・5
ダービー「私の番だな…」
スッ
カランカラン
2・2・6
104:
康一「出目が6!仗助くんの出目が5だから…!!」
仗助「そ、そんな馬鹿な!!どういうことだよ!!」ガタッ!
仗助「ハッ!」
ダービー「何が『そんな馬鹿な』なんだね?…勝ったのは私だ。それとも、イカサマが思い通りいかなくて驚いたのか?」
仗助「い、いや、そんな…くっ!」
ダービー「さてチップを貰おうか…」
仗助 3枚
ダービー9枚
109:
ダービー「フフフなるほど、今の発言でわかったよミスター仗助。君はイカサマをしているな?」
仗助「な!!?ハァーハァー!」
ダービー「もっとも、さっきの揺さぶりに乗った時点で私はほぼ確信していたがね」
仗助「な、ど、どういうことだよ!!?」
ダービー「普通の神経ならあんな取引には応じない。にもかかわらず勝負をしてきたということは、
勝つことに絶対の自信があったから…100%勝てる自信…例えばイカサマをしていたとしたら…」
ダービー「相手がどんな揺さぶりを掛けてこようとも、勝負に乗った!!違うかね?」
仗助「ぐ、ぐぬぬ」
112:
ダービー「貴様の挙動におかしい所は見当たらなかった…だが、一つ気になったのは
トントンと机を叩く仕草。あれは誰かに対してサインを送っていたとしたら…」
ダービー「サインの受け手は誰か?そこのちっこい小僧はサインを見ていなかった」
仗助「ハァー!ハァー!」
ダービー「例えばこのサイコロ…普通に考えれば物は人の言うことは聞かない。
だがスタンド使いならば…」
康一「そんな…!!やっぱり仗助くん!!」
ダービー「サイコロにでもなれるスタンド使いがいたとしたら…
君のそのサインもどういう意味かは大方察しがつく」
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
115:
仗助「クッ………!!!」
ダービー「さっき言っていたな、『イカサマを見つけた時点で、チップ3枚を無条件に奪える』と。」
ダービー「ところで君のチップはあと何枚だね?」
康一「ハッ!だからさっきわざと3枚残すように賭けさせたのか!!」
仗助「う、うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
康一「仗助くぅぅぅぅぅん!!!」
ダービー「自分の作ったルールで負けるとはマヌケな奴だ!」
121:
康一「そ、そんな、仗助くんまで…」
ダービー「さぁ賭けを続けようか」
康一「でも、どうしてミキタカ君がダービーの味方を…」
サイコロ「味方をしたわけじゃありません。」
ダービー「む?」
ミキタカ「私の背中にこれがついていました」
康一「それはっ!6の面が描かれたシール!」
125:
ミキタカ「恐らくダービーという男は手にシールを隠し持ち、サイコロの面に貼り付けたのです」
ミキタカ「サイコロがスタンド使いであることをすでに見抜いていたのでしょう…
私が負けさせようと1の面を出すことを見越していた」
ミキタカ「だから1の面に6を貼った…そうすれば6が出る確率は高くなる…」
康一「で、でも!シールを貼ったところで上手く6の面が上にくるなんて…!!」
ミキタカ「それも…イカサマ師ダービーの技なのでしょう…」
康一「そ、そんな…」
ミキタカ「恐ろしい…きっと何人ものスタンド使いと出会って来たのでしょうね…」
130:
ミキタカ「ダービーに悟られないように自然に目が出るよう、
力をいれずに転がった結果が裏目に出てしまいました…すみません。」
ダービー「さぁ、そこの小僧!このダービーと勝負しなくては、この2人の魂は戻らんぞ!!」
康一「だめだ、強過ぎる…僕なんかじゃああっという間にやられちまう!!」
康一「どうすれば…どうすれば…!!」
???「何をやっているんだ?コーイチ君」
康一「は!あなたは…!!」
137:
露伴「ついこないだ破産しちまって君の家にご厄介になろうと相談しに探していたんだが…」
康一「露伴先生!!」
康一「大変です!助けて下さい!!仗助くんと億泰くんが!!」
ダービー「……」
139:
康一「ーーーと、いうわけで2人の魂を取り戻して欲しいんです…」
露伴「僕があの男に勝てば、魂は蘇るってことなんだな?」
康一「はい…お願いします!」
露伴「だが断る」
144:
康一(言うと思ったよ…)
露伴「と、言いたいところだが君には何度も助けてもらっているからね」
康一「ほ、本当ですか!?」
露伴「あのクソッタレ仗助とアホの億泰なんかのために
何で僕が時間を煩わせなくちゃあいけないんだという気持ちもあるが…」
露伴「いいよ、賭け事は嫌いじゃあない」
康一「やったぁ!」
149:
ダービー「私の次の相手は君かね?」
露伴「漫画家の岸部露伴を知らないのか?アメリカ人にはセンスが無いから無理もないが…」
ダービー「あいにく、漫画は読んだことがない。で?賭け事は何にするんだね?」
露伴「こちらもあいにく自己破産したばかりでね、賭ける物が一切無いんだ」
ダービー「……」
露伴「だから僕の魂を賭ける」
ダービー「GOOD!」
康一「露伴先生…!!」
154:
露伴「賭けはそうだな、仗助と同じチンチロリンで勝負しよう。ルールも仗助の提案したものを採用させてもらう」
ダービー「ほぅ…」
露伴「だが一つ忠告しておこう。僕をあんなマヌケな奴と一緒にすると痛い目に逢うということを」
ダービー「それは恐い。充分注意しておかなくてはな…。サイコロは私ので構わないかね?」
露伴「あぁ、なんでもいい。さっさと始めろよ。チップは4枚賭ける」
露伴 12枚
ダービー 12枚(仗助6枚・億泰6枚)
156:
露伴6枚じゃないの?
159:
>>156
ダービーと数を合わせるためです
159:
ダービー「?確かめなくていいのかね?サイコロにイカサマや小細工を仕込んでいるかも…」
露伴「どうでもいいね、そんなことは。君がイカサマをしようとしまいと僕は僕のやり方で勝つ」
ダービー「面白い男だな。気に入ったよ、君から始めたまえ。私は様子見で2枚にしておこう」
露伴「……」スッ カランカラン
1・1・4
162:
ダービー「出目は4だな…」
ダービー「次は私の番」
スッ
カランカラン…
ボギィッ!!!
ダービー「は!!?あ!!!が!!?!」
露伴「……」
ダービー「私の!!小指にペンを……!!貴様!!!!」
164:
露伴「言っただろう。僕を甘くみると痛い目に逢うと」
ダービー「さっきはイカサマなどどうでもいいと言ったのにっ……!!」
露伴「えーっ!?何だってよく聞こえなかったなぁ!?」
ダービー「貴様っ……!!!」
167:
康一「先生!!どうして!?」
露伴「この男はサイコロを振った風に見せて、実は出したい面を上に向けて横回転さてただけだ」
ダービー「あ、あぁ、うぐぐぐ……!!」
露伴「『ひねりサイ』と呼ばれる高等技術だ…。それを3個いっぺんに、
しかも曲がったお椀の上でやるとは器用な奴め。」
康一「は!さっき仗助くんに勝ったのもそのテクニックを利用して!!」
172:
ダービー「くぅ…見事だ、私のピルエットを見抜くとは、ただの漫画家ではないという事か…!!」
露伴「『イカサマを見抜いた時点で3枚奪える』だったな?まずは3枚」
ダービー「ハァーッ!ハァーッ!」
露伴「さぁ、賭けを続けようか?ダービー」
露伴 15枚
ダービー 9枚
176:
ダービー「私は…」
露伴「?」
ダービー「エジプトである男に敗北した…。」
ダービー「始めての敗北だった。私は全てを失った、魂のコレクションも、地位も金も…」
ダービー「再起不能にまで陥った、だが私は再び這い上がった!!」
ダービー「もう二度と負けることは無い!!いや、負けてはならないのだ!!」
ダービー「私はもう誰かのために闘うのではない!自分自身のために闘うのだ!!」
184:
露伴「面白い男だな、君の過去に興味が湧いてきた」
露伴「このゲームが終わったらじっくり読ませてもらうとするか…」
ダービー「……??」
露伴「悪いけどダービー、君は僕に勝てっこない」
露伴「もう一度再起不能になってもらうよ」
ダービー「グッド…」
185:
露伴「1・1・3」
ダービー「2・2・6」
康一「ダービーの勝ちだ!!」
露伴「イカサマはない…運を味方につけたか…」
露伴 11枚
ダービー 13枚
189:
ダービー「2・3・5」
露伴「1・1・1」
ダービー「ピンゾロだとぉ!!?」
康一す「すごい!露伴先生!」
露伴 15枚
ダービー 9枚
190:
露伴「4・5・6!」
康一「ジゴロだ!親の勝ちだ!!」
ダービー「どうゆうことだ、どうして、どうしてこんなことが…」
康一(露伴先生、一体どうやってあんなに連続で役を…!)
露伴 19枚
ダービー 5枚
192:
康一(まさか、露伴先生もひねりサイを…?)
康一(でもそれならあのダービーが見逃すはずがない…!!いったい、どうやって!?)
露伴「さぁ残り5枚だ、ダービー」
ダービー「ハァハァハァハァ…負けるはずがない…負けてはならないんだ…」
露伴「賭けを続けるかい?それとも…」
ダービー「うおおおおおああおおおおおああああああ!!」
193:
ボワァン!!!
康一「あ!仗助くんと、億泰くんの魂が!!」
露伴「どうやら心で負けを認めたようだな」
仗助「う、う?ん」
億泰「……んお?」
195:
康一「露伴先生、いったいどうやってイカサマを?」
露伴「いつかクソッタレ仗助に復讐してやろうと思って身につけた技だ」
康一「でも、よくダービーに気付かれずにできましたね?」
露伴「フフ…康一くん、僕のスタンドの能力を忘れたかい?」
露伴「奴の小指を見てみなよ」
康一「えっ……あ!」
?岸部露伴のイカサマを見抜けない?
198:
露伴「さっき小指にペンを刺した時ついでにね…」
康一「と、とにかく!ありがとうございます、露伴先生!!」
露伴「どうってことないさ。それより康一くん、今晩家に泊めてくれないか?」
康一「えぇ!?今日ですかぁ?でもテスト勉強が…」
露伴「いいじゃないか、仗助も億泰も僕が助けたんだ!な?な?いいだろ!?
よし決めた!さっそく荷物整理手伝ってくれ!」
康一(やっぱりこの人に頼みごとは二度としないようにしよう…)
To be continued...
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