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綾波「碇君は私の奴隷よ」 シンジ「えっ……?」


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1:
綾波「早く飲み物を買ってきて、もちろんダッシュでね」
シンジ「は……はやなみ……?」
パシンっ
綾波「誰が私の名前を呼んでいいと言ったの?聞こえなかった?早く飲み物を買ってきて」
綾波「それから、私ははやなみじゃない」
パシンっ
シンジ「ううっ………」
8:
数分後
シンジ「ハアハア……あ、あやなみ……買ってきたよ………」
綾波「遅いわ、いったい何分待たせるつもり?」
シンジ「ご、ごめん………でもこの時間は混んでるし自販機も遠かったs――」
パシンッ
綾波「誰が口答えしていいと言ったの?言い訳は聞きたくないわ」
シンジ「ごめん………」頬スリスリ
パシン
綾波「ごめん?貴方、奴隷の身分で私にタメ口を使うの?」
シンジ「そんな奴隷だなんて………」
パシンっ
綾波「…………」
シンジ「ううっ………ごめんなさい、ごめんなさい………」
9:
綾波「言葉遣いには気をつけて……次はこの程度では済まないわ」
シンジ「う……うう………」
パシンッ
綾波「返事……聞こえないけれど?」
シンジ「はい………」
綾波「それじゃ………放課後またここに来て」
シンジ「ほ……放課後………?」
綾波「奴隷の貴方にはまだまだ仕事は沢山あるわ」
シンジ「そんな………」
綾波「…………」
綾波「返事」
シンジ「はい……わかりました」
綾波「じゃ……またあとで」
シンジ「…………」
12:
放課後
シンジ「綾波来たよ………」
綾波「予定より62秒の遅刻、貴方ならもっと早く来れたはずだけど?」
シンジ「62秒って……そんな1分弱じゃないか!」
パシンパシンッ!
綾波「奴隷の口答えは聞きたくない………奴隷は1秒でも主を待たせてはいけない」
綾波「貴方にはその自覚が足りないわ」
シンジ「だって僕は奴隷になりたいわけzy――」
綾波「…………」ギロッ
シンジ「ご……めんなさい……ぼ、僕には自覚が足りませんでした」
綾波「…………」
綾波「分かればいいわ、次から気をつけて」
シンジ「…………」
綾波「返事」
シンジ「はい………」
13:
シンジ「あ、綾波………それで僕は何をすれば……?」
綾波「掃除」
シンジ「そうじ?」
綾波「私の掃除当番、全部やってくれる?」
シンジ「で、でもそれは綾波の………」
綾波「…………」ギロッ
シンジ「わ……わかりました、僕がやらせていただきます………」
綾波「それじゃ、私廊下で待ってるから……終わったら言って」
シンジ「はい………」
15:
シンジ「はぁ………一体どうして僕がこんな目に………」ゴシゴシ
シンジ「いきなり奴隷とか言われても納得できないよ………」ゴシゴシ
シンジ「でもやらないときっとまたぶたれるんだ………」ゴシゴシ
シンジ「ううっ………頬が腫れて痛いや………」ゴシゴシ
綾波「…………」
シンジ「うっ………綾波が廊下から見てる………」
シンジ「早く終わらせないとまた叩かれる………」
18:
しばらくして――
シンジ「ハアハアハアハア………お、終わったよ綾波」
パシンッ
綾波「遅いわ……一体どれだけ待たせれば気が済むの?」
シンジ「そんなこと言われたってあんな広い教室を一人でやってちゃ――」
パシン
綾波「まだ分からないの?口答えは聞きたくないわ」
シンジ「でも………」
バチンッッ!
19:
シンジ「うううっ…………」
綾波「もっと叩かれたい?」
シンジ「…………」
綾波「返事」
シンジ「ご……ごめんなさい………」
綾波「そうやって、最初から素直に誤っておけば叩かれないわ」
綾波「もういいわ……帰るから荷物持ちしてくれる?」
シンジ「………」
シンジ「はい…………」
24:
スタスタスタ
シンジ「………」
スタスタスタ
綾波「…………」
スタスタスタ
シンジ「………(荷物重いな、一体なにを入れたらこうなるんだろ?)」
シンジ「………(はぁ………どうして僕がこんなことを………)」
綾波「歩くのが遅いわ」
シンジ「そんなこと言われてもこれが限界だよ………」
綾波「…………」ギロッ
シンジ「ご、ごめんなさい………もっと早く歩きます」
綾波「貴方のせいで帰宅は大幅に遅れてるわ、早くしてくれる?」
シンジ「は、はい………(遅れてるって………そもそも綾波のせいなのに………)」
綾波「なにか言った?」
シンジ「いやなにも………(怖いよ、心のなかまで見られてるみたいだ)」
27:
402号室前
シンジ「ふぅ………やっと着いた」
綾波「荷物はちゃんと部屋まで入れておいて」
シンジ「はい………(ははっ………もう文句を言う気にもなれないや)」
ガチャン
シンジ「綾波、鞄ここにおいておくよ」
綾波「…………」
シンジ「あ、あの………ぼ、僕もう帰っていいよね………?」
綾波「何を言ってるの?まだ仕事は残っているわ」
シンジ「ええっ!?まだあるの!?」
綾波「部屋の掃除……やっておいてくれる?」
シンジ「そんな………」
綾波「…………」ギロッ
シンジ「わかりました…………」
28:
サッサッサ
シンジ「………(駄目だ……すっかり奴隷になってるよ僕)」
シンジ「………(でも逆らったら叩かれるし………叩かれるのは嫌だ)」
シンジ「………(ううっ………どうすればいいんだろう?)」
綾波「手の動きが止まってるわ」
シンジ「ごめんなさい………」
シンジ「…………(駄目だ……僕なんかじゃ太刀打ち出来ないよ)」
36:
シンジ「掃除……終わったよ………」
綾波「…………」
シンジ「あ……綾波?」
綾波「あそこ、まだ少し埃が残っているわ」
シンジ「埃って………(あんなのごくわずかじゃないか)」
綾波「やってくれる?」
シンジ「…………」
シンジ「はい………」
38:
シンジ「はぁ………あの後ダメ出しが続いてやっと帰してもらえた………」
シンジ「でも明日もまた来いって………」
シンジ「また明日もこんな目に合うのかな………」
ガチャン
シンジ「ただいま」
シンジ「………ってあれ、ミサトさんいないや」
メモ「シンジ君、悪いけど今日は帰れないから夕飯は作らなくていいわ……ミサトより」
シンジ「仕事が忙しいのかな?でも……今日みたいな日には丁度いいや」
シンジ「腫れた頬に突っ込まれる心配もないし」
シンジ「…………」
シンジ「寝よ………」
42:
次の日
シンジ「もう朝か………」
シンジ「学校行きたくないな………」
シンジ「でも行かないと綾波に何されるかわからないし………」
シンジ「そういや……朝も部屋の前まで来いって言われてたんだ………」
シンジ「早く行かないとまた叩かれる………」
45:
綾波マンション前
シンジ「綾波、来たよ………」
綾波「遅いわ、貴方のせいで遅刻したらどうしてくれるの?」
シンジ「そんなこれ以上早く来るなんて無理だよ………」
パシン!
綾波「何度言えば分かるの?口答えは聞きたくないわ」
シンジ「ううっ…………」
綾波「もういいわ、早く荷物を持って」
シンジ「…………」
綾波「返事」
シンジ「はい………(結局僕は逆らうこともできないんだ)」
49:
学校
トウジ「おうセンセが綾波と二人で登校してるで!」
ケンスケ「しかもシンジは綾波の鞄まで持ってるじゃないか!」
トウジ「ホンマや!まったくお熱い二人やな?」
シンジ「………(二人共呑気だな、綾波の怖さを知らないからそんなこと言えるんだ)」
トウジ「どうしたんセンセ?せっかく綾波と二人で来たのに顔が暗いで?」
シンジ「ごめん、ちょっとね」
ケンスケ「まさか綾波と二人で熱い夜を過ごしてきてそれえ疲れてるとかじゃないよなあ!?」
トウジ「うひょー!たまらんなあそれ!」
シンジ「そ、そんなんじゃないよ………」
ケンスケ「どうだか……お前隅に置けなさそうだもんな」
シンジ「…………(実は綾波に奴隷にされてますなんて言えるわけないよ)」
52:
昼休み
綾波「碇君」
シンジ「な、なに綾波?」
綾波「ちょっとこっちに来て」
シンジ「えっ………(今度は何されるんだろ?痛いことは嫌だな)」
綾波「ほら、早くしてくれる?」スタスタスタ
シンジ「あ、待ってよ綾波」
廊下階段付近―
綾波「貴方、さっき二人と話してたみたいだけれど」
シンジ「う、うん………」
綾波「私との関係、言ってないわよね?」
シンジ「そ、そんな………こ、こんなの言えるわけないじゃないか!」
綾波「本当に?」
シンジ「ほ、本当だよ…………」
54:
綾波「…………」ギロッ
シンジ「ひっ!」
綾波「…………」
シンジ「…………」
綾波「…………」
綾波「そう………ならいいわ」スタスタスタ
シンジ「…………」
シンジ「ほっ………助かったあ………」
59:
シンジ「またぶたれるのかと思ったよ………」
シンジ「……………」
シンジ「一応……信じてくれたみたいだ………」
シンジ「でも、いつまでもこんな怯えた生活をするのは嫌だな………」
シンジ「誰か……誰か僕を助けてよ」
シンジ「…………」
シンジ「そうだ………父さんに相談してみよう」
シンジ「父さんにこのことを言って綾波を注意してもらうんだ」
シンジ「正直……父さんに会うのも怖いけどそれでも綾波よりはマシなはずだ」
シンジ「それに綾波だって流石の父さんにはかなわないだろう」
シンジ「よし、そうと決まったら今日ネルフ本部に行くぞ」
62:
夕方、ネルフ本部内
シンジ「よかった、今日は教室掃除が無かったから早く帰ってこれたよ」
シンジ「正直、昨日みたいな感じになってたらネルフには来れなかっただろうから」
シンジ「……………」
シンジ「まっ、それでも荷物持ちと部屋掃除はやらされたんだけどね」
???「何、一人ブツブツ言ってるのかしら?」
シンジ「ひいいっ!?…………ってリ、リツコさん?」
リツコ「人の顔を見ていきなり驚くなんてあまり関心しないわね」
シンジ「ご、ごめんなさい………いきなり声をかけられたものでちょっと」
65:
リツコ「それにしてもちょっと大袈裟な反応だったと思うけど?」
リツコ「まあいいわ………それで貴方ここで何していたの?」
シンジ「じ、実はちょっと父さんに頼み事をしようかと………」
リツコ「碇司令に?」
シンジ「はい」
リツコ「ちなみにどんな頼み事?」
シンジ「え、えと………それはちょっと………」
リツコ「いいわ、言いづらいことなら無理して言わなくても」
リツコ「それより、なんなら私が司令のところへ連れて行ってあげましょうか?」
シンジ「えっ、いいんですか?」
リツコ「どうせあなた一人じゃあそこにはいけないわよ」
シンジ「じゃ、じゃあお願いします………」
67:
司令執務室
リツコ「司令、サードチルドレンがお話したいことがあるとのことで連れてまいりました」
ゲンドウ「話だと?シンジ、一体なんのようだ?」
リツコ「では、ここからはプライベートな話だと思いますので私は失礼いたします」
バタン
シンジ「あ、あの父さん実は――」
ゲンドウ「どうした?私は忙しい早く言え」
シンジ「綾波のことなんだけど――」
69:
ゲンドウ「なに?お前がレイの奴隷にされているだと?」
シンジ「そうなんだ、自分の掃除当番を押し付けたり荷物をもたせたり」
シンジ「それで少しでも口答えすると僕を叩くんだ」
ゲンドウ「そうか………」
シンジ「もうこんなの嫌だ、父さんから綾波になにか言ってやってよ」
ゲンドウ「……………」
ゲンドウ「……………」
シンジ「父さん………?」
ゲンドウ「……………」
ゲンドウ「残念だがお前の頼みは聞けん」
シンジ「っ!?」
76:
シンジ「そんな!どうしてさ!どうしてなんだよ父さん!」
シンジ「父さんが言ってくれればいくら綾波だってきっと――」
ゲンドウ「私もレイの奴隷だからだ」
シンジ「っ!?」
シンジ「父さんが綾波の奴隷だって………?」
ゲンドウ「そうだ」
シンジ「うそだろ………うそだろ……?父さんが奴隷だなんて嘘だろ?」
ゲンドウ「嘘ではない」
シンジ「嘘だ!嘘だ!嘘だ!そんなの嘘だといってよ!」
ゲンドウ「よく聞けシンジ、私はドMだ!」
ゲンドウ「レイに冷たい目線を浴びせられ、頬を何度も何度も叩かれることに快楽を覚えるマゾヒストだ!」
シンジ「あっ……ああ……ああ」
ゲンドウ「ついでに言うとお前はユイとのSMプレイで出来た子供だ!」
シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああ!」
86:
ゲンドウ「シンジ………大人になれ」
シンジ「うっううう………うう……」
ゲンドウ「お前にもいつかレイに打たれる良さが分かる日が来る」
シンジ「そんなの………そんなの分かりたくないよ………」
ゲンドウ「そうやってまた逃げるのか?」
シンジ「父さんみたいになるくらいなら逃げたほうがマシだ…………」
ゲンドウ「そうか……もういい、お前には失望した」
ゲンドウ「ここからさっさと出ていけ」
シンジ「……言われなくたって出てってやるよ」
バタン
90:
シンジ「父さんなんかアテにした僕が馬鹿だったんだ………」
シンジ「こうなったら僕一人でどうにかするしかない」
シンジ「……………」
シンジ「……………」
シンジ「でも一体どうすればいいんだろう?」
シンジ「下手に逆らえばまた叩かれるし………」
綾波「碇君………」
シンジ「ひっ!あ……あやなみ?」
綾波「貴方、碇司令に言ったわね?」
シンジ「ど、どうしてそれをっ!?」
綾波「碇司令から直接聞いたわ」
シンジ「そんな…………」
93:
綾波「どうして碇司令に言ったの?」
シンジ「…………」
綾波「答えて」
シンジ「…………」
パシン
綾波「答えて」
シンジ「…………ったんだ」
綾波「聞こえないわ」
シンジ「嫌だったんだ!綾波に叩かれるのが!」
シンジ「何度も何度も叩かれて奴隷だなんて嫌なんだよ!」
シンジ「どうしてさ!どうしてこんなことをするのさ!?僕が嫌いなの!?」
綾波「…………」
シンジ「嫌いなら嫌いっていってよ!こんなのあんまりだ!」
97:
綾波「そう………ごめんなさい」
シンジ「えっ………?」
綾波「私がやり過ぎだったわ」
綾波「あなたがつい何でも言うこと聞くから私も」
シンジ「い、いやいいんだ……そのえと……わかってくれたんなら」
綾波「ダメ……私は貴方に酷いことをしてしまったわ」
綾波「私を一発叩いて」
シンジ「えっ!だ、ダメだよ!そんな女の子を叩くなんて……」
綾波「いいえ、私はあなたを何度も叩いてしまったわ………」
シンジ「いいんだ、わかってくれたんなら」
綾波「でも………」
シンジ「それに………そうやって謝ってくれたならあれもそう悪くなかったかもって……」
綾波「そう………」
100:
シンジ「………(やっぱ綾波は優しい子なんだ……ヤシマ作戦で笑ってた綾波が本物なんだ)」
綾波「それじゃあ貴方は奴隷から開放してあげるわ」
シンジ「え、えと綾波……その……奴隷とかは嫌だけど普通に何かやってほしい時とかは頼んでいいからね」
綾波「そうなの?」
シンジ「ま、まあ僕のできる範囲でよければ………」
綾波「じゃあこれからもずっと私の荷物持ちと部屋掃除してくれる?」
シンジ「そ、それくらいなら別に……」
綾波「私の掃除当番もやってくれる?」
シンジ「そ、それは………」
綾波「……………」ギロッ
シンジ「も、もちろんだよ!綾波のことならなんだってやるさ!(あれ?今また睨まれた気が)」
104:
綾波「あ………」
シンジ「あ?」
綾波「ありがとう………」ニコッ
シンジ「そ、そんなお礼だなんて……(また笑ってくれた、僕のために笑ってくれたんだ)」
綾波「いいの、私にはこれくらいしかできないから……」
シンジ「そんな……そんなことないよ、綾波にだってできることは沢山あるさ」
綾波「そう………」
シンジ「あ、そうだ、どうせ今から帰るんでしょ?なら鞄は僕が持つよ」
綾波「それじゃあ、お願いするわ」
シンジ「んっ………(ちょっと重いけど綾波の笑顔のためなら僕は……)」
107:
数日後
綾波「教室、まだ掃除が足りてないわ」
シンジ「えっ、そうかな?大体綺麗になったt」
パシンッ!
綾波「掃除、まだ足りてないわ」
シンジ「そ、そうだよね!綾波がそう言うならそうだよね!」
トウジ「なんやあれ?綾波のやつ自分の掃除当番センセに押し付けとるやないか」
ケンスケ「でもシンジの奴、なんだかちょっと嬉しそうだぜ?」
トウジ「アホか、どこに掃除当番押し付けられて喜ぶ奴がおるんや?」
ケンスケ「わかってないなトウジ、世の中には美少女に虐められて喜ぶ奴もいるのさ」
トウジ「なんやそれ?頭おかしいんちゃうか?」
ケンスケ「まっ、第三者から見たらそのとおりだけどな」
111:
綾波「碇君、掃除が終わったら私の荷物をもって」
シンジ「もちろんだよ綾波!(あれ?この鞄前よりさらに重くなってる?)」
綾波「なに?」
シンジ「い、いやなんでもないよ、すぐ行く(そうだ!女の子にこんな重い鞄を持たせるわけには行かないんだ!)」
トウジ「今度は荷物持ちまでさせる気か!?ホンマどうかしてるであれ!」
ケンスケ「よせってトウジ、あの二人はあれでいいんだよ」
トウジ「いいやアカン!見てられまへんわ!」スタスタスタ
ケンスケ「あーあ、どうなっても知らないぞ俺」
114:
トウジ「おい綾波!お前いくらなんでもセンセに負担かけすぎやで!」
トウジ「大体掃除当番押し付けるなんて完全にそれイジメやろ!」
綾波「それで?」
トウジ「それでってなお前さん、自分が何やっとるのかわかっとらんのか?」
綾波「貴方には関係のないことよ」
トウジ「関係ならあるっ!センセはワイの友人や、その友人が傷つけられるのを黙ってみとるわけにはいかん!」
綾波「私は傷つけてなんかいない、これは碇君が望んでることよ」
トウジ「そうなんかセンセ?」
シンジ「そ、それは………」
120:
トウジ「センセ、綾波に気いつかって嘘とか言わんでもええんやで」
トウジ「嫌や思うならはっきり言うんや」
シンジ「…………」
綾波「碇君……?」
シンジ「僕は………僕は………」
トウジ「…………」
シンジ「僕は綾波レイ様にこき使われ奴隷のように虐められることに悦びを覚える少年――」
シンジ「碇シンジですっっっっっっっ!!!!」
トウジ「………………」
綾波「…………」
ケンスケ「……………」
126:
トウジ「そか………センセがそこまでならワイはもう何も言わへん」
綾波「よく言えたわね碇君、これはご褒美よ」
バシンッ!
シンジ「ありがとうございます!」
ガラッ
ゲンドウ「話は聞かせてもらった、よくやったなシンジ」
シンジ「父さん………」
ゲンドウ「これでお前も真の男となったのだ」
128:
ガラッ
ミサト「シンジ君貴方は人に褒められることをしたのよ、おめでとう」
リツコ「私からも言わせてもらうわ、おめでとう」
アスカ(実はまだ来日前)「バカシンジのくせにやるじゃない!おめでとう」
加持(同じく来日前)「おめでとう」
冬月「おめでとう」
ゲンドウ・ユイ「おめでとう」
マヤ・日向・ロン毛「おめでとう」
委員長「おめでとう」
トウジ「おめっとさん」
ケンスケ「おめでとう」
ペンペン「クワッ!クワックワッ!」
シンジ「みんなありがとう!」
132:
こうして僕はMへと目覚めた
綾波からの愛の鞭は僕にとってこの上ない悦びとなり
僕に至上のひとときを与えてくれた。
そして時たま見せる綾波の笑顔が僕を癒してくれた。
僕はこの笑顔のためならなんだってできる――
例え体にろうそくをたらされようと、初号機に乗ったまま三角木馬に乗せられようとも
そう、綾波の笑顔のためなら――
あっ……あやなみいいいいいいいい!もっと踏んで!僕をもっと強く踏みつけてよおおおおおおお!
            終劇
14

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