幼女「わしは貧乏神じゃ」back

幼女「わしは貧乏神じゃ」


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1:
男「ふぅ、やっと今日もバイトが終わったよ」
ガチャ
男「ただいまー」
幼女「遅かったのう」
バタン
男「ふう、疲れてんのかなぁ。幼女の幻覚を見るとは」
ガチャ
幼女「なぜドアを閉めるのじゃ。せっかく迎えてやったというのに」
男「お、お前誰だよ?何で家の中にいるんだ!?」
幼女「わしは貧乏神じゃ」
2:
男「ははぁ、なるほど。連日学校にバイトに休む間もなかったからな。
 今日はすぐに寝るかな。さ、子供は帰った帰った!」
バタン
貧乏神「何をしておるのじゃ?」
男「うわああああっ!?外に出したはずなのになぜ中に入ってる!?」
貧「わしはお前のうちの貧乏神じゃからの。外に出しても無駄にきまっとろうが」
男「マジ…なのか…?」
貧「うむ」
男「家が貧乏なのはこいつのせいなのか…。出て行け!」
貧「それは無理じゃ」
男「クソッ、じゃあ母さんが病気になったのもお前のせいなんだな!?」
貧「それは違う。人間の病に関することは全て疫病神の担当じゃ。わしには関係ないぞ」
3:
男「そ、そうなのか…怒鳴って悪かったな。てかなんで謝ってるんだよ。
 実際家を貧乏にしているのはお前なんだから謝る必要h
貧「それより腹が減ったぞ。早く飯の用意をせい」
男「んなっ!?貧乏神の分際で…」
貧「こんな小さな女子を腹を空かせたまま放っておくつもりか?」
男「うっ、わ、わかったよ。作ればいいんだろ」
貧「わかればよろしい。まぁ、お前のそのお人よしも貧乏の原因なんじゃろうな」
男「貧乏神に言われたくないわ!」
5:
男「ほら、できたぞ」
貧「ほほう、これが人間界の食事というものか。なかなかうまそうじゃのう」
男「そういえばお前、なんで急に俺の前に姿を現したんだ?
 もっと前から家に憑いていたんだろうに」
貧「わしは今日お前の家に憑いたばっかりじゃぞ。前の貧乏神が転勤になっての。
 その後任というわけじゃ」
男「なんだよそれ…。家は一生貧乏なのか…。てか前の貧乏神っていたのか?
 お前みたいに見えたりしなかったんだが」
貧「家主に姿を現すかどうかは貧乏神しだいじゃからな。見られたくない者は
 姿を現さぬ」
男「ふーん。じゃあ前の貧乏神は長い間何を食べて生きてたんだろ」
貧「わしらは食べずとも生きていられるわ」
6:
男「だったら飯なんて作る必要ねーだろ!」
貧「まぁまぁ固い事を言うな。貧乏人気質が出ているぞ」
男「ぐっ、き、今日だけだからな」
貧「ふむ、お前の料理、なかなか美味であるな」
男「ほ、褒めても何もでないんだからねっ!」
10:
男「さて、明日も早いし寝るとするか」
男「っておい、布団に入ってくるな!」
貧「よいではないか。減るものでもあるまい」
男「いや、そういうことじゃなくて、おい!」
貧「じゃあおやすみじゃー。スー、スー」
男「寝ちゃったよ。まぁ、いいか。俺も一人で寂しかったし。おやすみー」
11:
男「さて、新聞配達に出かけるかな」
貧「む、やけに朝は早いんじゃのう」
男「すまん、起こしちゃったか」
貧「どこかへ行くのか?」
男「郵便配達だよ」
貧「ほう、興味深いのう。わしもついて行くとするかの」
男「な、何言ってるんだよ!」
貧「心配するな。わしはお前の家族以外には見えぬからな」
男「そういう問題じゃなくてだなぁ…。まぁいいか。原付だから俺の膝に乗ってろよ」
15:
ブロロロロロロ
貧「お前は学生なのじゃろ、なぜ朝から働いているのじゃ?」
男「お前が聞くかよ…。家は貧乏だからな。母さんは病気で入院してるし
 俺が働かないと収入がまるで無いからな。こうして生活費と母さんの
 入院費を稼いでるんだよ」
貧「そうなのか、大変じゃのう…。父上はどうしたのじゃ?」
男「親父は死んじまったよ」
貧「そうなのか、すまなかった…。しかしなぜ…?」
男「友人の会社が倒産して多額の借金ができちまってな。
その友人、借金ができたとたんに逃げやがって。友人の保証人に親父がなってたばっかりに多額の借金を家が背負うことになったのさ。
親父はそれを返すために死に物狂いで働いたら、過労でコロッと逝っちまった」
貧「それはわしらが憎かろうに…」
男「確かに憎いが、終わっちまったことは仕方ないさ。しかも人間を貧乏にするのが
 お前らの仕事なんだろ?だったら余計憎んだってしょうがないだろ」
貧「男…」
ブロロロロロ
18:
男「そうだ、なんで前の貧乏神は転勤になったんだ?」
貧「詳しいことは分からぬが、多分消されたんじゃろう」
男「消された?」
貧「わしらにも人間と同じようにノルマがあるのじゃ。達成基準がどのようなものか
 詳しいことは分からぬが貧乏神としての仕事を全うできていないと神界から
 判断されると位を落とされるのじゃ。貧乏神は神としての位は一番下であるから
 そうなると消されるというわけじゃ」
男「そうなのか。お前らも大変なんだな…」
ブロロロロロ…
男「さて、俺は学校へ行ってくるからお前は家で待ってるんだぞ」
貧「嫌じゃ、一人はつまらぬ。わしも行く」
男「ダメだ。お前はほかの人間には姿が見えないんだろ?だったらお前と話したら
 俺は変人扱いだぜ。やめてくれよ」
貧「むー…。しかたあるまい。早く帰ってくるのじゃぞ。遅かったらもっと貧乏にしてやるからな」
男「なっ!?」
20:
貧「冗談じゃ。気をつけて行ってくるのじゃぞ」
男「へいへい、じゃあ大人しくしてろよー」
キーン コーン カーン コーン
男「さて、もう4時半か。5時からバイトだから急がなきゃ」
タッタッタッ
バタン
男「ただいまー」
貧「おかえりっ!なぁ男、聞いてくれ、あのな…」
男「すまん、これからすぐにバイトに向かわなくちゃならないんだ。
 11時には帰るからそれまで待っててくれ」
貧「あっ、男…」
男「いってきまーす」
バタン
貧「…」
21:
男「ふぅ、今日はこれで終わりっと。あいつも待ってることだし早く帰るか」
タッタッタッ
バタン
男「ただいまー…この匂いは」
貧「おかえり。遅かったの」
男「お前、夕飯作って待っててくれたのか?」
貧「ふん、腹が減ったから自分で作っただけじゃ。まぁ食いたかったら食ってもよいぞ」
男「ふふ…はいはい。じゃあありがたく頂戴させていただきます」
モグモグ
貧(…なんじゃ黙り込んで。まさか不味かったのか?)
男「…うっ、ううっ、うううっ」
貧「な、なぜ泣くのじゃ?そんなに不味かったか?」
男「っ、ち、違うよ。美味しかったよ」
23:
貧「じゃあなぜ泣くのじゃ」
男「母さんの味がしたんだ。それでこみ上げてきちゃって。ごめん、紛らわしいことして。
 ご飯、おいしかったよ。ありがとう」
貧「と、当然じゃ!わしの料理ぞ、不味い訳なかろう!」
男「ははは、そうだね。よし、じゃあ片付けるから貧乏神はお風呂に入ってな」
貧「いや、後片付けはわしがやる!わしが自分のために作ったのじゃから当然じゃろ」
男「で、でも…」
貧「いいからお前は風呂でも入っておれ!」
男「そ、そうか。なんか、ありがとね」
24:
ザバァ
男「まさか風呂まで沸かしてあるとは、なんか申し訳ないなぁ。
 しかしこんなにゆっくり風呂に入るのは久しぶりだなぁ。
いつもはシャワーで済ませちゃうからな」
ガラガラッ
男「なっ、おまっ、おい!入ってくるな!」
貧「せっかくじゃから背中を流してやろうと思うたのになんじゃその反応は」
男「いや、おま、裸!」
貧「なんじゃ、貴様はわしのような幼体を見て欲情する変態なのか?」
男「そ、そんなことは…」
貧「じゃったら早くこっちへ来い!」
男「は、はい…」
25:
ゴシゴシ
貧「どうじゃ、加減はよいか?」
男「うん、気持ちいいよ」
貧「そうかそうか。ほれ、背中は終わった、こっちを向けい」
男「い、いいよ前は自分で洗うから!」
貧「なんじゃ恥ずかしがりめ」
男「う、うるさい!子供の癖にマセやがって…」
貧「何を言っておる。わしは人間界の年齢で言えば250歳じゃぞ」
男「に、にひゃくごじゅう!?」
貧「そうじゃ。まぁ神の寿命は平均1000歳じゃからまだまだ若造じゃがの」
男「1000…ってか人間換算しても大体25歳か。俺より7つも上じゃねぇか」
貧「そういうことじゃ」
男「それにしては、体は成長しないんだな」
貧「だ、だまれっ!そろそろじゃ!そろそろ成長するんじゃ!」
26:
男「はいはい、楽しみにしてますよ」
貧「た、楽しみって…///」
男「ほら、体洗ってやるからさっさと温まって出るぞ」
男「今日は何から何までありがとうな、貧乏神」
貧「ふん、礼を言われることなどした覚えはないわ」
男「素直じゃないなぁ」
ナデナデ
貧「なにをする!わしは子供ではないぞ!」
男「はいはい、嫌がってないところを見るとまだまだ子供だな」
貧「…っ///」
男「今日は疲れただろ。ぐっすり寝ろよ。おやすみー」
貧「お、おやすみっ」
28:
―土曜日―
男「貧乏神、着いて来い。出かけるぞ」
貧「な、なんじゃ急に」
男「つべこべ言わずに着いて来いって」
貧「こ、ここは、洋服店?」
男「お前いつも同じ服だろ。年頃の女の子がそれじゃかわいそうだと思ってな。
 なんでも似合うやつを買ってやるから選んでみろ」
貧「よ、よいわそんなもの!」
男「いいからいいから」
男「おっ、これなんか似合うんじゃないか?」
貧「お、おい、男!」
店員「あの人、誰もいないところに話しかけてる…。変態だわ…」
30:
店員「ありがとうございましたー(早く帰れ変態)」
貧「こんなもの買わずともよかったというのに…。お金ないのじゃろう?」
男「何言ってるんだよ。お前は俺の家族だぞ。家族に洋服を買ってやるのは当然だろ?」
貧「か、家族…?」
男「ほら、次は遊園地だ!今日はとことん楽しむぞ!」
貧「男…」
31:
男「ふーっ、今日は楽しかったな!」
貧「うむ、楽しかったぞ。すまぬな、わしのために…」
男「言ったろお前は家族だって。だから今日からお前は俺に気を使う必要はないからな!」
貧「…ありがとう、ありがとう」
男「な、泣くなんてお前らしくないぞ!」
ギュッ
貧「ううううぅぅぅ、ううううっ」
男「貧乏神…」
ナデナデ
33:
―日曜日―
男「さて、今日は母さんのお見舞いにいくか。新しい家族ができたことも報告しないとな」
貧「な、なんか恥ずかしいのう…」
男「おっ、服似合ってるじゃないか。さ、行くぞ」
―病室―
ガチャ
男「母さん、具合はどうだい?」
母「あらあら、私は大丈夫だからお見舞いなんて来なくてもいいのに」
男「母さんの顔を見なくちゃ俺が元気が出ないからな。ほら、好物のプリン買って来たぞ」
母「ありがとうねぇ。あら、その子は?」
男「あ、この子はその…」
貧「わしは貧乏神じゃ」
母「あらあら、貧乏神さん。これはどうもご丁寧にありがとうございます。
 いつもうちの男がお世話になってます」
男(なんという適応の早さ…)
34:
男「こいつは新しい家族だから、母さんもよろしく頼んだよ」
母「じゃあ貧乏神ちゃん、これからもよろしくね」
貧「わしのほうこそ、よろしくなのじゃ」
母「そうそう男、母さん来週の水曜に退院できることになったよ」
男「ほ、本当か!?」
母「思ったより良くなってるらしくてねぇ、お家から通ってもいいってお医者さんが
 いってくれたんだよ」
男「やったぁ!じゃあ水曜にはご馳走を用意して待ってるからな!」
母「そんな張り切らなくてもいいよ」
男「いいんだよ!おっと、もうこんな時間か。じゃあ母さん、楽しみに待ってろよ!」
母「はいはい」
貧「…」
38:
―水曜日―
母「ただいま」
男「お帰り母さん!」
母「あらあら、ご馳走がいっぱい。ありがとうねぇ男」
男「入院生活でろくなもの食べてないでしょ。好きなだけ食べてよ」
母「ははは、じゃあいただくとするかね。貧乏神ちゃんもどうぞ」
貧「かたじけない。ではいただきます」
男「俺は風呂を沸かしてくるから二人で食べててね!」
40:
貧「母君よ、お主、本当は治っておらぬのだな…?」
母「あら、どうしてかしら?」
貧「わしも神の端くれじゃ。その程度のことはわかる」
母「…男には、言わないでくれるかしら?せっかく最期に一緒に過ごせるのに
 気を使わせたくないもの」
貧「しかし、それではあまりに男が…」
母「約束してくれる?」
貧「…心得た」
41:
バタバタ
男「なんだよ全然進んでないじゃないかー。ほら、貧乏神も食べて食べて!」
母「あら、美味しい。ねえ、貧乏神ちゃん」
貧「う、うむ」
ワイワイ ワイワイ
―夜―
男「じゃあ母さん、貧乏神、おやすみー」
貧、母「おやすみー」
貧(母君の命はあと5日。月曜日の午後2時、か)
貧(男はその時間、学校か…。せめて、せめて死に目に会わせてあげたい…)
42:
―そして月曜日―
男「じゃあ母さん、貧乏神、行ってきます」
母「いってらっしゃい」
貧「男…2時じゃ。必ず2時に帰ってくるのじゃ」
男「なんだよ、俺は今から学校だぞ。無理に決まってるだろ」
貧「いいから帰るのじゃ!絶対じゃぞ!」
男「な、怒鳴ることないだろ…。まぁ考えとくよ。じゃあな」
バタン
43:
母「…午後2時に、私は死ぬのね」
貧「…うむ、そうじゃ」
母「短い間だったけど、楽しかったわ。あなたがいてくれたおかげで男も見違えるように
 元気だったし、本当にありがとう。あなたがいてくれれば私も安心して逝けるわ」
貧「母君…」
44:
―午後1時55分―
母「さて、身の回りの整理は終わったし、じゃあ貧乏神ちゃん、男のことよろしくね
 ってあら、貧乏神ちゃんの姿が見えないわね」
貧(男っ、まだなのか!?)
―そのころ男は―
男(あいつ、いつもと雰囲気が違ったな…。よし、帰るか!)
男「先生、トイレ行ってきます!」
ダッ
男(ここから家まで走って10分か…5分くらい、大丈夫だよな?)
45:
―そして2時―
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
貧(この気配…死神っ!)
死神「さーて、本日のお仕事はこの人間の魂の運搬だったな」
貧「し、死神よ!そのものの魂、しばしの間現世にとどめておいてほしい!」
死「おっと、貧乏神風情が死神様に指図するのか?」
貧「た、頼む」
死「うるさいっ!邪魔なんだよ!」
バキッ
貧「うぐぅっ」
死「さて、仕事だ仕事」
貧「はぁっ!」
死「か、体が動かない…。まさか貧乏神、お前ごときにこんな力がっ…」
貧(抑えられたとしてあと5分…。男よ、早くするのじゃ…)
47:
バタンッ
男「ただいま!かあさん!?」
母「おや男。おかえり。母さんね、もうすぐ死んじゃうんだってさ」
男「だから貧乏神の奴、あんな形相で…」
母「いままで父さんや母さんのせいで苦労をかけたね。母親らしいことをちっとも
 してやれなくて本当にごめんね。今まで本当にありがとうね。
 私が死んでも、貧乏神ちゃんと仲良く暮らすんだよ」
男「そんな、母さん、俺、俺…」
貧(もう、限界じゃ!)
死神「やっと解けたか…これだけ遅れるとお前にかまってるヒマはねぇ。
 あとでこのことは大神様に報告しておくからな!」
貧「クソぉっ…」
48:
死神「はっ!」
ずっ、ずずずずずっ
母「お、男…。幸せに、なるんだよ…」
ドサッ
死神「いっちょあがりっと」
男「母さん…母さーん!!!」
50:
貧「うっ、ううううっ」
男「貧乏神、いたのか…。ありがとうな、お前が教えてくれたおかげで母さんの
 死に目に会うことができたよ。本当にありがとう」
貧「男、悲しくないのか…?」
男「…悲しいさ。悲しいけど、覚悟はしてたしね。治ってる訳ないことなんて俺だって
 気付いてたさ。でも、母さんが最期に俺に与えようとしている優しさを無駄にしたくなかったから」
貧「男…」
男「それに俺にはお前という家族がいるから大丈夫さ!」
貧「…すまない、男」
男「え?」
貧「私は、死神の職務を妨害した。おそらく処分される」
男「な、なんだって…?まさか、俺が遅れたせいで…?」
貧「…楽しかったぞ。お前と過ごした時間はわしが生まれて一番楽しかった時間じゃった」
男「な、何言ってるんだよ。ウソだろ?」
51:
貧「わしは生まれたときからずっと貧乏神じゃった。
 父も母も貧乏神にしては優しい気持ちの持ち主でのう、わしが生まれてすぐに両親とも消されてしまった。
 それからずっと親もなく一人で貧乏神として生きてきた。じゃからお前と出会えてわしは
 とても幸せじゃった。ありがとう」
男「おい、待てよ…ッッ!?」
ピカー
52:
神「私は神だ」
男「お、お前、貧乏神をどうするつもりだよ!?」
神「貧乏神よ、お前は貧乏神という立場でありながら死神の職務を妨害した。
 その罪、重く受け止め、お前への処分が決定された」
貧「はい、そうですか…」
男「こらクソ神!貧乏神になんかしやがったら俺がぶっ殺してやるからな!」
神「では貧乏神よ。お前を神界に連行する」
貧「わかりました。男、元気でな」
ピカー
男「おい、貧乏神!おい!」
男「うああああああぁぁぁぁぁ!」
53:
男「俺は、家族を全て失った…。これから、これから何を目的に生きていけばいいんだ…」
ピカー
神「男よ。お前はこれまでどんな困難があろうともくじけずに努力してきた」
男「うるさい!黙れ!貧乏神を返せ!」
神「その功績をたたえ、お前の家に福の神を住まわすことが決定した」
男「クソッ!そんなものいるか!俺の家族を返せッ!!」
54:
???「男よ、わしが福の神では不満なのか?」
男「こっ、この声は…まさか」
福の神(貧乏神)「なんじゃその顔は。涙でびしょ濡れではないか」
男「お、お前、どうして…」
福「わしにも…わからぬ。気付いたら福の神としてここに立っておった」
神「福の神よ。お主は以前貧乏神であったな」
福「はい、しかしわしは、貧乏神としての成績も悪くその上死神の職務の妨害までして…
 消されて当然なのにどうして…」
神「日本には八百万の神がいることはお前も知っておるな」
福「はい」
55:
神「では、神とはどのような存在であるか考えたことがあるか?」
福「…いえ」
神「神とは人が崇め、敬う存在である。それゆえ、人間に利益をもたらす存在で無ければならない。
 ではなぜ、貧乏神が存在すると思う?」
福「わ、わかりません」
神「むやみやたらに人間を貧乏にする、それは貧乏神の本当の仕事ではない。貧乏神の
 本当の仕事とは貧乏の中に存在する幸せを人間に示すことである。
 その点から見れば、お前の貧乏神としての働きも死神を妨害したことも
 神として最良の仕事をしたと判断できる。
 よってお前を福の神に格上げしたのだ。これからも精進するがいい」
福「あ、ありがとうございます!」
神「では、さらばだ」
ピカー
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