提督「ヤンデレ?」大井「……」back

提督「ヤンデレ?」大井「……」


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1:
北上「提督、見てよこの酸素魚雷!すごくない?ねえねえ」
提督「はいはい、改二になってから毎日のように聞いてるから凄さはわかったよ」
北上「つれないなぁ、やっぱうれしいんだよ?前線で活躍できると思うと」
提督「そうかぁ?」
北上「提督の役にも立てるしね!」
提督「…そうか。期待してるからな!」
北上「うん…そんだけ?」ジーッ
提督「…え、どういうこと?」
北上「もう、わかってないなあ。こういう時は素直に撫でてくれればいいんだよ」
提督「なんだそんなことか。お前って時々子供っぽいこと言うよな」ナデナデ
北上「そうそう!それでいいんだよ」
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2:
提督「こういうことできるのはうれしいけど、同時にとても恐ろしくあるんだけど」ナデナデ
北上「どういう意味?」
提督「いや、もしあそこらへんに大井がいて、こんなところ見られてたら………さ……」
大井「…………」
北上「……思いっきり見てるんだけど」ボソボソ
提督「…そうだな」
3:
北上「…」
提督「…」
北上「あたし、用事あるんだった!じゃね!」ピュー
提督「あっ、ずりい!ちょっとま」ガシッ
大井「…」
提督「」
提督「よ、よお。どうした?北上はあっちだぞ?」
大井「…北上さんに手を出そうとしましたね?」ニコッ
提督「あ、あれは北上から…」
大井「え?」ニコニコ
提督「…すみませんでした。優しくお願いします」
4:
――――――――――――――
大井「今回はこの位で勘弁しますけど、次は魚雷をぶち込みますからね?」ニコニコ
提督「あ゛い」ボロボロ
大井「…私のことは、いつ撫でてくれるの?」ボソッ
提督「…なんかいったか?」
大井「いいえ…じゃ、もう北上さんに手を出さないでくださいね」スタスタ
コソコソ
北上「…随分としぼられたみたいだね」
5:
提督「お前、逃げやがったな。絶対忘れねえから」
北上「ま、まあいいじゃん!提督は出撃しないんだから、たまには怪我とかも乙なもんでしょ?」
提督「お前なあ…。にしても、お前大井と一緒で大変じゃない?あんなにべったりで、部屋では何をしているんですかねえ…」
北上「ちょっと、そんなことあるわけないっしょ??」
提督「そうか?割とガチでありそうなんだが」
北上「ここに着任してきたときはべったりだったけど、最近はそんなでもないかな。どっちかっていうと、最近は親友みたいな付き合いをしてるよ」
提督「ふぅん。でもそれだと、北上といると大井にシメられる理由が説明できないんだがな」
北上「……それは自分で考えるべきだよ。あたしが教えても仕方のないことだし……わざわざライバルは増やしたくないしね」ボソッ
6:
提督「…?」
北上「何でもない!でも、提督は大井っちと付き合い長いじゃん」
提督「まあ、そうだな。大井はここでは最古参の一人だし」
北上「ぶっちゃけ私に妬いちゃったり?……提督は大井っちのことどう思ってるの?」
提督「なんで俺がお前に妬くんだよ。でも、そうだな…」
9:
提督「正直、大井のことは少し苦手かもしれないな」
ガタッ
提督「ん?なんか落ちた?」
北上「え?」
提督「いや、なんか音がしたような気がしたんだけど…気のせいだったかな」
北上「気のせいじゃない?それより…なんで苦手なの?」
10:
提督「ああ、大井の話か。…なんかな、最近あいつのことがよくわからなくて」
北上「どういうこと?」
提督「そうだなぁ…お前が改二になる前くらいからかな、あいつのほうが俺の事を避けるようになった…気がする」
北上「そう?」
提督「うん。お前といると俺を諌めるために来たりするんだけど、それ以外は極力俺を避けるようにしてるみたいだった」
北上「うん」
提督「俺だって前みたいに仲良く…仲良かったっけ?まあいい、普通に接してあげたいけど、最近はあいつが何を考えてるのかよくわからないんだ」
11:
北上「……それじゃさ、提督」
提督「ん?」
北上「今度大井っちにあった時に抱きしめてみなよ!」
提督「な、何を言ってるんだお前は!割と真面目に悩んでるんだぞ!」
北上「ふざけってないって。まあ、抱きつくまでとも言わなくても、今度一緒に食事でもして、腹を割って話してみなって!きっとうまくいくからさ」
13:
提督「…そうか?」
北上「そうだよ。……敵に塩を送るのも、たまには悪くないかな、と思って」
提督「敵?俺とお前は敵同士なのか?」
北上「わからないならいいよ!…頑張ってね、提督」
北上(負けないからね、大井っち♪)
14:
――――――――――――――
大井「………」
15:
いつからだろう。北上さんより、あの人を目で追うようになっていたのは。
改二になったのを喜んでくれた時?大破した時に寄り添ってくれた時?
北上さんが来て一緒に喜び合った時?それとも―――ここに着任した時?
いずれにせよ、私はあの人に恋をしてしまった。北上さんと同じ―――あの人に。
自分の気持ちを自覚するのが遅すぎたのかもしれない。
北上さんを慕って、北上さんの着任を夢見てこの鎮守府で働いてきた―――はずだ
だから、彼女のために自分の恋をあきらめることは、全然辛くないと思っていた。
出来るだけ提督から離れて、自分の気持ちが落ち着くのを待とうとした。でも
提督と北上さんが一緒にいると、どうしても耐え切れない胸の痛みに襲われて、
気が付いたら、北上さんをダシにして、提督を責めていた。
16:
でも、気づいてしまった。やっぱり私は、この人が好きなんだな、と。
北上さんには悪いと思った。でも、思ってはいても、自覚した時には提督とは少し気まずくなってしまっていて
提督と触れ合える唯一の時間だと思うと…何より愛おしかった
こうして、少しでも触れあっていれば、いつか、いつか提督のほうから歩み寄ってくれるかもしれない。そんな、そんな淡い期待を抱いていたのに――――――
17:
―――正直、大井のことは少し苦手かもしれないな―――――
もう、北上さんの為、なんて言ってられない。
もう、自分の気持ちを隠すことはできそうにない。
私の中で、何かが零れ落ちたような音がした気がした。
23:
―――――――――――
提督「んー、大井と腹を割って話せっつってもなあ…、あいつ、俺の話聞いてくれんのかな…」
コンコン
提督「ん、誰だ?入っていいぞ」
ガチャ
大井「失礼します、提督♪」
提督「…大井か、珍しいな。どうした?」
25:
大井「…私…」
提督「…北上か?だったら、部屋に戻ったぞ?」
大井「っ!」
ツカツカツカ
提督「お、おい!なんだ?」
大井「私、提督にお話があるんです」
提督「ちょうどいいな、俺もお前に話が……!?」ガンッ
ドサッ
大井「…ごめんなさい、提督」
―――――――――――――
26:
提督「…ん?どこだ、ここ」
提督「痛ってて…何が、あったんだっけ」ジャラ
提督「これは…鎖!?そうだ、俺は大井に…!」 
ガラッ
大井「お呼びですか?提督♪」
提督「大井!お前…どうして…」
大井「どうして?そんなの、今から提督と愛し合うために決まってるじゃないですか!」
提督「は?」
29:
大井「この部屋は妖精さんにオネガイして作ってもらいました。防音性が高いから、声が聞こえる心配はありませんね」
提督「…こんなのおかしいぞ大井。き、北上はどうしたんだ?お前は自他ともに認める北上loveだったはずだろ!」
大井「……ああ、北上さん?それなら、ここに」
ドサッ
31:
北上「ンーッ!ン!」
提督「北上!……大井!!北上を縛って、いったいどういうつもりなんだ!」
大井「別に北上さんに危害を加えるつもりはありません。ただ、そこで私達の行為を見てもらおうと思って連れてきました」
提督「…どういうことだ」
大井「北上さんを連れてきたのは、自分と決別するためです。…素直になれなかった自分と、北上さんを愛していた自分との…決別」
大井「提督は気づいていらっしゃらないかと思いますが、私、提督の事が好きだったんですよ?」
提督「は?」
33:
提督「そんな…だって…!―――んむっ」
大井「……んんっ……っんあ……ぷはっ」
北上「んーっ!んんーっ!」ポロポロ
提督「お、大井……お前……」
大井「ふふっ♪じっくり時間をかけて、私抜きではいられないようにしてあげられますからね?提督?」
34:
――――――――――
――――――
―――
秋風「で、そこからは!言わずもがで!」
青葉「それは凄い!」
ワチャワチャ
提督「…盛り上がってるなあ」
大井「…そうですね」
35:
提督「今度出す同人誌のアイデアなんだと」
大井「…同人誌なら」
提督「ん?」
大井「フィクションを書かないと。事実を書いたって仕方ないですよ。ね、あなた?」
おわり
36:
ファッ!?
38:
終わりです。後半の展開が駆け足なのはすみません。大井とか加賀って我慢するの似合いそうですよね
次はだれで書こうかな…(小声)
39:
青葉とかどうでしょうか(小声)
40:
168でもいいぞ!(例の画像
41:
>>34
秋風!?峯風型9番艦秋風じゃないか!?
43:
>>41
ファッ!?すみません、そこも秋雲で脳内保管お願いします……
168ですか、いいですよね(例の画像見ながら)
HTML化依頼出してきます。お付き合いいただきありがとうございました。
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