加奈子「京介が2番の靴下を口だけを使って脱がす」 京介「おい!」back

加奈子「京介が2番の靴下を口だけを使って脱がす」 京介「おい!」


続き・詳細・画像をみる

1:
京介「命令がマニアック過ぎんだろ! 初っぱなだぞ!」
加奈子「あんだよ」
京介「あと、オマエ、王様ゲームのルール知らねえだろ!」
加奈子「?」
京介「やる人とやられる人は番号で言うだよ!」
加奈子「なんで?」
京介「そうじゃないと、俺が割り箸を引く意味なくなるだろう?」
加奈子「知らねーよ」
京介「じゃあ、知れ、今すぐ」
加奈子「加奈子が王様なんだろ? だったら、ルール決めんのも加奈子の勝手じゃね?」
京介「王様でも最低限守らなきゃいけないルールが……――あ?」
桐乃「ん」ズイ
京介「桐乃? なんだよ、足を突きだして」
桐乃「あたし、2番」ズイ
京介「いやいや、なに言ってんだ」
加奈子「京介、王様の命令は絶対なんだろ?」
京介「いやいやいやいや」ブンブン
加奈子「やれやれ!」
あやせ「…………」
京介「つーか、桐乃? その体勢だとパンツ見え――うぐっ!」
桐乃「うっさい! 早くしろ!」ゲシゲシ
京介(どうなってんだよ、オイ!)
2:
【少し時間をさかのぼって】
加奈子「女子会しようぜ」
桐乃「女子会?」
加奈子「姉貴が出かけてて、この連休加奈子、家で一人なんだよね」
加奈子「ってことは、やりたい放題ってわけじゃん? だから、あたしん家で女子会やんべ」
桐乃「あたし、部活あるよ」
加奈子「夜だよ、夜。夜なら暇だろ? オールしようぜ」
桐乃「オールって」
加奈子「3連休じゃん、1日くらい平気だろ?」
桐乃「んー。あやせはどうする?」
加奈子「もち、くるよな!」
あやせ「えっ、えーと」
加奈子「あやせさぁ……オトコできてから付き合い悪くなったよなー」
あやせ「そ、そんなことないよ」
加奈子「先週も京介、先々週も京介。京介京介ばっかじゃん」
あやせ「うっ……」
桐乃「……」
あやせ「き、桐乃が行くんだったら行くよ」
桐乃「うーん。じゃあ、行こうかな」
加奈子「決定だな。んじゃ、待ってっから」
桐乃「部活終わって、一旦家へ帰ってからだから遅くなるよ」
加奈子「先にあやせと始めとくから気にすんなよ」
加奈子「加奈子、飲み物用意しとくから」
あやせ「じゃあ、わたしお菓子とかなにか買っていくね」
桐乃(連休はエロゲ祭りにしよう、っておもってたんだケド……)
桐乃(でも、たまにはいっか、こういうのも)
3:
【加奈子宅】
桐乃「おじゃまします」
加奈子「おう。桐乃ぉ」
桐乃「おまたせ――って酒クサッ!」
桐乃「加奈子、あんたお酒飲んでる!?」
加奈子「ジュースだよ、ジュース。アルコール入ってっけど」
桐乃「それをお酒っていうんじゃない!」
桐乃「てゆーか、あやせは? あやせがいるのならお酒なんて――」
あやせ「きーーりーーのーー」
桐乃「うわっ」
あやせ「桐乃だぁ、本物の桐乃ぉ」
桐乃「あ、あやせ!? どうしたの?」
あやせ「桐乃ー、コート脱ぎ脱ぎしましょうね?」
桐乃「加奈子! あやせにお酒のましたの!?」
加奈子「あやせのやつ、一杯目で顔真っ赤になってさぁー」
桐乃「飲ましたのね」
加奈子「フツーさ、味でわかんね? 酒かどうかなんて」
4:
加奈子「高校生なんだからいーじゃん、酒くらい飲んでも」
桐乃「ダメに決まってんでしょ」
加奈子「固てえこと言うなヨ。桐乃も飲む?」
桐乃「飲まない」
桐乃「まったく、もう。これ以上はダメだからね」
加奈子「ああ、せっかく買ったのに」
桐乃「あと、あやせくっつき過ぎ。動きづらい」
あやせ「ああーん」
あやせ「桐乃、一緒にお風呂入ろうね」
桐乃「わかった、わかった」
あやせ「入るの? 入らないの? 入るよね?」
桐乃「ああ、はいはい」
あやせ「はいはい、ってどっちー?」
桐乃「入る入る」
あやせ「心がこもってなーい!」
桐乃(もー、めんどくさいなぁ)
加奈子「やっぱあんたらレズだろぉ?」
桐乃「違う!」
加奈子「じゃあ百合?」
桐乃「同じでしょ!」
桐乃「ってか、加奈子、あんた足開き過ぎ。丸見えだよ」
加奈子「桐乃のスケベ」
桐乃「(イラッ!)」
5:
あやせ「加奈子、トイレってどこー?」
加奈子「そこでて右」
あやせ「じゃあ、いってきまぁーす」
加奈子「おう。出すもん出したら、ちゃんと水流せよ」ケラケラ
あやせ「流すわよ!」
桐乃(酔ってるなぁ、この二人)
桐乃「お酒以外に他に飲み物はないの?」
加奈子「あるじゃん、そこに」
桐乃「炭酸かぁ。炭酸だったら水でいいや」
加奈子「桐乃も酒飲もうぜぇ?」
桐乃「飲まない」
加奈子「ちぇ、ノリ悪りぃ」
桐乃「しかし、あやせ酒癖悪いね」
加奈子「ああ、もう桐乃が来るまでずっと愚痴」
桐乃「愚痴?」
加奈子「京介が女心分かってねーだとか、桐乃が最近冷たいだとか、そんな話を延々二時間ループすんの。マジ、ウザかった」
桐乃「……」
6:
加奈子「てか、あやせと言えばさー」
桐乃「ん?」
あやせ「たっだいまー」
加奈子「今、あやせの話をしようとしてたとこなんだよ」
あやせ「なになに?」
加奈子「あやせって、もう京介とエッチしたの?」
桐乃「ぶっーーーー!!」
加奈子「うわ! 汚ねぇ」
桐乃「げほっげほっ。はぁぁ?」
桐乃「し、してるわけないじゃん!」
加奈子「なんで桐乃が答えんだよ」
桐乃「あやせと京介は健全な交際なの! だから、そんなことはしてないの!」
加奈子「って桐乃が言ってけど、マジ?」
あやせ「えーー。どうしよっかなー」
桐乃「どうしよっかな、って……あやせ?」
加奈子「そのリアクションってことはもうエッチしてんだ?」
あやせ「でもぉ、誰にもいわないようにしよ、って二人で約束したし」
加奈子「しゃべれよぉ。女子会なんだからぶっちゃけトークがねぇと盛り上がんねーじゃんか」
桐乃「…………」
あやせ「内容は言わないからね、絶対!」
加奈子「わかった、わかった」
あやせ「先月にね」
加奈子「先月! 最近じゃん」
桐乃(えーと、一番度数が高いお酒はどれだろ)
7:
あやせ「わたしの家、お父さんもお母さんもいない日があって」
加奈子「ふんふん」
桐乃(このお酒、昔お父さんが飲んでたなぁ)
あやせ「京介さんに、今日両親がいないんですけど遊びに来ますか? って」
加奈子「自分からいったの? すっげぇ!」
桐乃(まずっ! なにこれ?)
あやせ「ベットに座って話をしてたんだけど、わたしはずっとうわの空で」
加奈子「ふんふん」
桐乃(こんなのよく好きこのんで飲めるなぁ)
あやせ「それから、京介さんが肩に手を置いて、『キスしてもいいか』耳元で囁かれて」キャー
加奈子「んで、んで」
桐乃(次はサワー系にしよっと)
あやせ「京介さんがブラを外すのに時間が掛かってて、わたしがこうですよ、って」
加奈子「やっぱ、京介って童貞だったんだ」
桐乃(ピーチとチェリーはどっちにしようかなーっと)
あやせ「今度はわたしからキスをして、それから……」
加奈子「あやせ、すっげー」
桐乃(どっちも開けちゃえ)プシュッ
10:
加奈子「いやー、すごかったなぁ。なあ、桐乃」
桐乃「なにが?」
加奈子「だから、あやせの――」
桐乃「なにが?」
加奈子「だから、あや――」
桐乃「なにが?」
加奈子「……」
加奈子「つか、酒飲まねぇんじゃねえの?」
桐乃「加奈子も飲む?」
加奈子「飲む」
桐乃「ピーチの酎ハイとビールと焼酎とジンを混ぜたあたしのスペシャルカクテル」
加奈子「やっぱ、いいわ」
加奈子「あやせ?」
あやせ「(zzz……)」
加奈子「げっ、寝てやがる」
加奈子「おい、あやせ、こっからが本番だろうが」
桐乃「あああああああっ!」
加奈子「な、なんだよ桐乃、突然」
桐乃「アイツ呼ぶ」
加奈子「へ?」
桐乃「京介を呼ぶ」
11:
TRRRRR、TRRRRR……
桐乃「今すぐ加奈子の家に来て」
桐乃「はぁ? 聞こえなかったわけ? い・ま・す・ぐ、加奈子の家に来るの!」
桐乃「そんなの自分で調べなさいよ!」
桐乃「わかったわよ。地図送っとくから」
桐乃「はあ? あんたは来るってもう決まったの!」
桐乃「あたしが決めたに決まってるでしょ!」
桐乃「10分で来て」
桐乃「タクシーでこればいいじゃん」
桐乃「はぁ……。じゃあ、30分」
桐乃「一秒でも遅れたら、罰金バッキンガムだからね」
桐乃「絶対だからね」
Pi
桐乃「来るって」
加奈子「加奈子は別にいいんだけどぉ……なんで?」
桐乃「なんで、って本人いなきゃ裏取れないじゃん」
桐乃「あやせ、こんなんだし」
加奈子「ま、いっか。あやせが寝ちまった以上、二人でしゃべってもあれだしな。京介いた方が盛りあがっし」
加奈子「京介来るんだったら、なんかゲームでもする?」
桐乃「やんない」
加奈子「んじゃ、加奈子準備するわ」
桐乃「あたしの話聞いてた?」
12:
ピーンポーン。
加奈子「お、きたきた」
京介「なんだよ、急に呼び出して」
加奈子「まあ、いいじゃねぇか。京介は何飲む?」
京介「なにって……おまえら酒飲んでんのかよ!」
京介「桐乃! お前なに飲んでんだよ!」
桐乃「うっさい!」
加奈子「まあまあ、桐乃も京介も頭かてぇんだよ」
京介「桐乃もって……。お前が飲ませたの?」
加奈子「んにゃ、自分で飲み始めた」
京介「はあ?」
京介「桐乃ぉ、お前なあ……。飲酒とか、親父が知ったらガチでキレるぞ」
桐乃「うぐぅ……」
京介「うぐぅ、じゃねーよ。まったく……」
京介「って、あやせ! あやせも顔真っ赤じゃん!」
京介「あやせも酒飲んじゃったの?」
加奈子「あやせはバカだから、ジュースだ、つったら疑いもせず飲みでやがってた」
京介「可哀想に、あやせ。バカにバカっていわれるほど屈辱的なこともなかろうに」
加奈子「ああ!? 今なんつったよ?」
13:
京介「まあ、とりあえず」
加奈子「?」
ゴン。(ゲンコツ)
加奈子「イテッ!」
京介「年上として叱っておかないとな」
京介「ダメだろ、未成年が酒なんて飲んじゃ」
加奈子「んだよ、いいじゃん酒くらい」
京介「ダメだ。いけないものは、いけないんだ」
加奈子「自分だっていけないことしてるくせに……」
京介「はあ? なに言ってんだ?」
加奈子「あ・や・せ・に」
京介「だからなに言って――へ?」
加奈子「(ニヤニヤ)」)
京介(あやせさん? 加奈子にしゃべったの?)
あやせ「(zzz……zzz……)」
京介(うわぁ、寝てる。かわいいな、おい!)
14:
京介「な、なんのことかな?」
加奈子「自分の胸に聞いてみればいいんじゃねー?」ニヤニヤ
京介(いや、まだ決まったわけじゃねぇ。加奈子のはったりの可能性が、まだある!!
加奈子「京介も飲む? チューハイの"チェリー味"」ニヤニヤ
京介(コイツ、完全に知ってやがる)
京介(うおおぉぉ、は、恥ずかしい!!)
京介(すっげぇ恥ずかしい!)
京介(何が恥ずかしいって、妹の前でそういうの……ぐおぉぉぉ)
京介(やっべ。桐乃の方向へ首が動かねえ……)
京介(後ろから半端ねえプレッシャーを感じるぜ)
ガン!!
京介「痛って!!」
京介(痛っ!! なんだ? 桐乃のやつ、背中に中身の入った缶を投げやがった)
京介(中身が入ってる缶は投げちゃダメだろ! あと、人様の家のフローリングに傷がつくだろうが!)
15:
あやせ「京介しゃん?」むくっ
京介「おう、あやせ」
あやせ「あれぇー? なんで京介しゃんいるんれすかぁ?」
京介「お前もだいぶ酔ってんなぁ」
あやせ「京介しゃんのにおいぃ?」抱き
京介(ちょっと、あやせ? 今はヤベぇって)
加奈子「あやせも目を覚ましたとこだし、やっか」
京介「なにを?」
加奈子「王様ゲーム?」ジャラジャラ
京介「いや、聞き返されても」
加奈子「加奈子、一回やってみたかったんだよなぁ」
加奈子「京介は大学でやんねーの? 王様ゲーム」
京介「やらねーよ」
加奈子「マジで!? 大学生ってコンパとかでヤリまくってんじゃねーの?」
京介「王様ゲームなんて最近の大学生はやらねえんじゃないかなぁ」
加奈子「いや、コンパでヤルって言ったらセック――ふがっ!」
京介「変なこと口走るんじゃねぇ。気まずい空気になるだろ」ガシッ
加奈子「ふぁにふんだほぉ! (なにすんだよ!)」
16:
あやせ「京介さんって加奈子といると、イキイキしてますよね……」
京介「へ? そんなことないよ?」
あやせ「わたしと一緒のときはそんな顔見せない……」
京介「そんなことねえって! マジで」
加奈子「まあ、あたしら相性いいからね」
京介「おい」
加奈子「きっと体の相性もいいぜ」
京介「なっ!?」
加奈子「加奈子のセフレになる?」
京介「ならねーよ」
あやせ「…………」
京介(ヤベッ、あやせがぶちキレる)
あやせ「(グスッ……グスッ)」
京介(えええ、泣いてる!)
あやせ「そりゃあ、わたしは上手くできませんでしたよ、それに」
京介「そんなこと俺はちっとも思ってねえぞ。よしよし」ナデナデ
加奈子「ほんじゃ、はじめよっか。王様ゲーム」ジャラジャラ
京介「お前はマイペース過ぎるだろ!」
17:
京介「王様だーれだ」
加奈子「あたしじゃん!」
京介(つーか、なんで俺自然と参加してんだ?)
加奈子「加奈子いきなり王様っ! ヤバくね!」
京介「確率は四分の一だから全然ヤバくねぇ。命令何にすんだ?」
加奈子「じゃあ――」
京介「おう」
加奈子「京介が2番の靴下を口だけを使って脱がす」
京介「おい! なんだそのマニアックな命令は! 初っぱなだぞ!」
加奈子「あんだよ」
京介「あと、オマエ、王様ゲームのルール知らねえだろ!」
加奈子「?」
京介「やる人とやられる人は番号で言うの!」
加奈子「なんで?」
京介「そうじゃないと、俺が割り箸を引く意味意味なくなるだろう?」
加奈子「知らねーよ」
京介「じゃあ、知れ、今すぐ」
加奈子「加奈子が王様なんだろ? だったら、ルール決めんのも加奈子の勝手じゃね?
京介「王様でも最低限守らなきゃいけないルールが……――あ?」
桐乃「ん」ズイ
京介「桐乃? なんだよ、足を突きだして」
桐乃「あたし、2番」ズイ
京介「いやいや、なに言ってんだ」
加奈子「京介、王様の命令は絶対なんだろ?」
京介「いやいやいやいや」ブンブン
加奈子「やれやれ!」
あやせ「…………」
京介「つーか、桐乃? その体勢だとパンツ見え――うぐっ!」
桐乃「うっさい! 早くしろ!」ゲシゲシ
18:
京介「命令ってなんだったけ?」
加奈子「口を使って靴下を脱がすんだよ」
京介「わからん」
加奈子「ああ? だから靴下の端を噛むだろ、そんでズリ下ろせばいーんだよ」
京介「全然わからんなぁ」
加奈子「だーかーらー。こうやって靴下を噛むじゃん? ほれひゃら――って、なんで加奈子が実演しなきゃならねーんだよ! 負けたのは京介だろ!」
京介「負けてねえけどな。えっ? マジでやるの?」
加奈子「マジでやんだヨ」
京介「別のしない?」
加奈子「しない」
桐乃「は、早くしなさいよ! あ、あんた、あたしのパンツもっと見たいから、そうやってぐずぐすしてるんじゃないでしょうね!」
京介「ねーよ!! ってか、足閉じれば済む話だろうが!」
桐乃「そ、そっか」カァーー
京介(なんでそこで、頬を染めるんだよ!)
京介(いつもと違いすぎて、調子が狂う)
京介(要は靴下の上端のゴムの部分を噛んで、そのままズリ下ろせばいいんだな)
京介(…………頭湧いてんじゃねえの!? それに今日の桐乃は――)
京介「……加奈子さん?」
加奈子「加奈子さま、だろ」
京介「桐乃のやつ、ニーソックスなんスけど……」
加奈子「んなもん、見りゃわかるよ」
桐乃「これ、ニーソックスじゃなくて、サイハイソックスだから」
京介(知らねーよ)
桐乃「でも、オーバーニーソックスって言ったりもするし、一概に間違いだとも言えないかも……」
京介(今どーでもいいわ! そのファッション雑学)
桐乃「でも、ニーはkneeで膝だし、ニーソックスだと……」ブツブツ
19:
京介(そうだ、あやせ! あやせなら、あやせならこの場を打開してくれる)
京介(いつもみたいに、そんなハレンチなこといけません! って言ってさ、この命令をうやむやに……)
そう思って、ちらっとあやせの方へ視線を向ける。
あやせは、ぐぬぬ、と恨めしそうに割り箸を見つめていた。
どうして自分の番号が2番じゃないのだという風に。
京介「あやせ……?」
あやせ「次はわたしが京介さんを……次は絶対……」ブツブツ
京介(めっさノリノリじゃん! 二回戦やる気満々だし)
あやせ「加奈子、その割り箸見せて」
加奈子「ん? ほい」
あやせ「ありがと」
あやせ「(じぃーーーー)」
京介(王様の割り箸の形を覚えようとしてらっしゃる!)
京介(ダメだから! そんなことしちゃゲーム性なくなっちゃうから!)
22:
桐乃「ニーソで大事なのは絶対領域な訳でしょ? それなのにこのまえやったゲームは――」
京介「オマエはいつまでしゃべり続けてるんだ!」
桐乃「あんたも早くやんなさいよね」グイッ
京介「おわっ!!」
桐乃「きゃっ!!」
桐乃「あ、あんた、なにあたしのパンツに顔うずめてるわけ!」
京介「お前が押しつけたんだろが!」
桐乃「妹の股間に顔うずめるなんて……この変態!!」ボコッ
京介「ぐふぁっ」
加奈子「ぎゃははは!」
京介「笑うな!」
京介(とっとと終わらせよう)
京介「い、いくぞ……」
桐乃「(コクン)」
桐乃「きゃっ!!」
桐乃「太ももに息吹きかけた!」
京介「かけてねぇよ」
桐乃「嘘!」
京介「嘘じゃねえ!」
桐乃「かかったの! なに興奮してるわけ!? バカ、変態! 呼吸するな!」
京介「わかった、わかった。息止めてるから早くやらせろ」
桐乃「そんなにしたいワケ?」
京介「したかねぇよ」
23:
やるしかねぇか。
とっととやらねぇと終わらねぇ。
俺は桐乃の太ももの付け根付近にあるソックスに顔を近づける。
桐乃のが身体を硬くする。
その緊張が俺にも伝わってきたのか、口の中がカラカラに乾く。
喉が水分を求めて、唾液をを飲み込む。
てか、脚を開くなよ。さっきからパンツがチラチラ見えてんだよ!
心の中で悪態をつきながら、上端のゴムの部分を軽く噛む。
「ひゃっ! っっ……」
唇がももに触れると、桐乃は俺に聞こえるか聞こえないか程の小さな悲鳴を上げた。
唇に感じる絹のような肌触りをできる限り意識しないように、ゆっくりとソックスを下ろしていく。
頬が熱を持っているのを感じる。耳も火照ってしまっている。
「ぅぅ……んくっ……」
変な声出すんじゃねょよ。
どうしても口元に感覚が集中してしまう。
鼓動が激しい。この心拍音は俺のか、それとも桐乃の音か。
ただ、どくん、どくん、と低い重低音が耳に響く。
もう少し。太ももを過ぎれば後は楽なはずだ。
「は……ぅ、……はふぁっ……」
桐乃のうわずった声が頼りなく揺れる。
熱を帯びた声。
その声に艶めかしさを感じて、胸の奥がカッと熱くなった。
熱さの限界だと思った頬が、さらに熱くなった。
あと少し。
ずりずりと下ろしてようやく――。
25:
京介「よし、終わり」ハアハア
桐乃「ちょ、ちょっと!!」
桐乃「今、あたしのソックスの匂い嗅ごうとしたでしょ!」
京介「してねぇーよ」
桐乃「ちょっとスキ見せたら、すぐ変態行為してくるよね」
京介「はあ!?」
桐乃「妹に『早くやらせろ』って言って強引にあたしの大切なもの(ソックス)を奪ったくせに」
京介「変な風に省略するな!」
桐乃「ん」
京介「ウエットティシュ? さんきゅ。気が利くな、桐乃」
礼を言って口を拭く。
桐乃「あんたが口を拭くために渡したんじゃないわよ」
京介「は?」
桐乃「太ももに唾液ついた」
京介「自分で拭けよ」
桐乃「あんたの唾液なんて触れたくない」
俺がお前の太ももに触れるのはいいのか。
酔っ払いは訳がわからん。
26:
加奈子「次行くぜ」ジャラジャラ
京介「まだやんのかよ」
加奈子「まだって、一回しかやってねーじゃん」
京介(その一回が俺にとっては地獄のような長さだったけどな)
加奈子「王様だーれだ」
あやせ「あっ、わたし!」
加奈子「おー。あやせかぁ」
あやせ「じゃあ、京介さんが王様の――」
京介「ちょっと待て! 番号を言うんだよ!」
加奈子「なんだよ! 別にいーじゃん。あやせが王様なんだからよ」
あやせ「京介さんは何番なんですか?」ヒョイ
あやせ「3番かぁ……。じゃあ3番が王様の――」
京介「そんな正々堂々ズルすんなよ!」
あやせ「お腹を踏む」
京介「?」
桐乃「?」
加奈子「?」
京介「あやせ、なんて言った?」
あやせ「ですから、3番が王様のお腹を踏む、です」
京介「??」
桐乃「??」
加奈子「??」
29:
あやせ「では、お願いします」ゴロン
京介「えっ……踏めばいいの……?」
あやせ「はいっ」
京介(そんな、今日1番の笑顔で言われても……)
京介「じゃあ、いくぞ」
フミフミ。
あやせ「あっ……」
京介「…………」
あやせ「いい感じです」
京介「ああ、そう……」
京介(異空間なの? ここ!?)
フミフミ。
あやせ「あの……」
京介「なんだ?」
あやせ「できれば、リズムをつけながらやってくれたら……」
京介「リズム?」
あやせ「あ! 今のままでも全然いいんですけど……、ですけど、リズムをつけて踏んでくれた方が、なおよいというか、その……」
京介(そのフォローもよくわからん)
あやせ「三拍子でのテンポで踏んでもらうと、すごくいいです……」
京介(三拍子……既に、こだわりがある所がなんか怖ぇよ)
30:
フミフミ♪
京介「あやせは……踏まれるのが好きなのか?」
あやせ「踏む方も好きです……」カアーー//
京介「そうスか……」
フミフミ♪
―――
――

あやせ「上手でした……」
京介「あ、ありがと」
あやせ「才能……あると思います」
京介(フミフミの!?)
京介(とんでもない扉を開けちまった気がする)
31:
加奈子「また、加奈子が王様!」
京介「くじしろよ!」
加奈子「もうしたつーの。京介があやせと特殊なプレイしてる間に」
京介「と、特殊なプレイって言うな!」
加奈子「ほら、京介も引けば?」
京介「もうこの中に王様ないし、それに」
加奈子「じやあ、京介があたしの――」
京介「そうなるだろ! 番号のくじ引く意味ねえじゃん!」
加奈子「ブラを外す」
京介「……ブラってブラジャー?」
加奈子「それ以外なにがあんだよ」
加奈子「練習させてやんよ、加奈子で」
京介「練習って?」
加奈子「すんげぇ手間取ったんだろ? あやせの外すとき」
京介「そんなこともしゃべったのかよ!」
あやせ「えへへ」
京介(わぁ、かわいい)
桐乃「…………」プシュ
桐乃「(グビグビ)」
33:
加奈子「向かえ合わせでやるぞ」
京介「おう」
加奈子「脱ぐのはハズいから、服の中に手を突っ込んで」
京介「おう」
加奈子「……京介、緊張してんだろ」
京介「おう」
加奈子「…………」
京介「…………」
加奈子「早くやれよ」
京介「おう」
34:
しかし、直に触るのは緊張する。
例えそれが加奈子であってもだ。
俺は前傾姿勢になって、抱え込むようにして加奈子のTシャツの中に腕を入れる。
「きゃっ」
悲鳴と同時に俺もビクッと飛び上がる。
「わ、わりぃ」
「京介、手冷たいな」
そうか? 自分ではわかん。
桐乃もあやせもそうだけど、こいつらそろいもそろって、なんでこんないい匂いがするんだ?
加奈子の甘い香りが集中力をかき乱す。
恐る恐る入れた手は、背中をもぞもぞと這い上がりブラジャーまで到着する。
生暖かい息が、ふぅ、と耳を優しく撫でる。
「耳に息を吹きかけんじゃねぇ」
「雰囲気だしてやろうと思って。エロいだろ?」
「やめろ」
そんなことせんでも今の状況が充分エロいわ!
ホックを外して、ゆっくりと来た通りに戻る。
よし、完璧だ。
「ミッションコンプリート!」
俺は高々と加奈子のブラを掲げた。
だが、桐乃もあやせも恐ろしいほど冷ややかな目でこちらを見ていた。
「…………」
無言のあやせ。
「[ピーーー]ば」
一言の桐乃。
うん、まあ、当然の反応だわな。
35:
加奈子「つーか、京介。外すだけなのに、なに加奈子のブラ取ってんだよ」
京介「あ、そっか。すまん」
加奈子「まーいいケド」
加奈子「記念にやるよ、それ」
京介「おう。ありがとな……ってもらえるか!」
加奈子「加奈子ノーブラなんだけど、ヤバくね?」
京介「つけろよ、ほら」
加奈子「一回あげたもんはもらえねぇよ」
京介「もらってねえ」
加奈子「しゃーない。じゃあ、京介の頭につけてやるよ」
京介「やめんか!」
加奈子「あたしは桐乃と違って匂い嗅ぐなとかケチなこと言わねーから」
京介「嗅がねえよ」
桐乃「あ、今日あたしフロントホックだ」ボソッ
京介「…………」
桐乃「なに?」ギロッ
京介「いや、別に」
桐乃「用がないならこっち見んな!」
京介(なんだったんだよ! さっきの独り言は)
37:
加奈子「王様だーれだ」
桐乃「あっ……あたしだ」
桐乃「えっと……どうしよ」
加奈子「なんでもいいんじゃね?」
桐乃「……」
京介「なんだよ、こっちをじっと見て」
桐乃「…………」
京介「き、桐乃? なんか目が据わってないか」
桐乃「………………」
京介「軽いので頼む。ほら、もう夜も更けてきたし騒いだりすると近所迷惑になるだろ?」
桐乃「枕カバーを取り替える」
京介「は?」
桐乃「あたしの枕カバーと京介の枕カバーを交換すること」
京介「なにそれ」
桐乃「あ、洗ってあるのはダメだからね」
京介「ダメだからね、って言われても」
桐乃「使用済みのじゃないとダメだから」
加奈子「……桐乃、今すぐできるやつじゃないとダメじゃね?」
桐乃「そ、そっか。今すぐか……」
京介(てか、なんだよ。枕カバーの交換って)
桐乃「今すぐ……今すぐできること」ブツブツ
桐乃「今着てる服の交換……とか?」
京介「とか? じゃねーよ! 着れねぇよオマエの服なんて」
桐乃「着れないってどーゆー意味!?」
京介「そのまんまの意味だよ! 小さくて着れないだろうが!」
桐乃「もうぉ、だったら、後ろからぎゅっ、ってする」
京介「誰が」
桐乃「あたしが」
京介「オマエが!?」
38:
桐乃は立ち上がり、俺の背後に回り込んだ。
呼吸すらままならない重圧を背中に感じる。
「これはゲームの命令で仕方なくなんだから」
その命令考えたのオマエだよね?
桐乃は謎の言い訳を囁いた後、俺の腋の下に腕を通した。
「ゲームで、命令で、仕方ない……」
呪文のようにブツブツと呟きながら、桐乃の体が俺の背中に密着してきた。
ギュッ。
桐乃の体温で背中が炙られる。
こいつ熱いな。酔ってるからか?
「桐乃、言いづらいんだが……」
「な、なに?」
桐乃の声は奇妙に裏返っていた。
「胸がおもいっきり当たってるんだが」
背中にヘッドバット覚悟で言ってみる。
「あ、当ててんのよ!」
「そうスか……」
自覚があんならいいけどさ。
あと、もう一つ言いたいことが。
「俺の胸揉むのやめてくんね?」
「はあ? この姿勢だとここに手がいくのは仕方ないじゃん」
そう言いながら、胸を揉む手の力が強くなったり、弱まったりする。
「だけど揉む必要は無いだろ?」
「……」
だんまりかよ! 何か言えよ!
あと、息が荒れえんだよ。首筋にすんげぇかかる。
「あんたも緊張してんでしょ?」
桐乃が妙に湿った声で語りかけてくる。
「すっごいどくどくしてんもん」
芝居じみた口調に、鼻にかかった甘い声。
その声には、ぞくっ、とするほどの艶めかしさがあった。
39:
あやせ「京介さん」
京介「え?」
あやせ「わたしは膝枕をしてもらいたいれす!」ゴロン
京介(もう、王様ゲームっていう体裁すら取らないのね)
加奈子「あたしは洗濯ばさみで京介を挟みてぇ」
京介「それは意味がわかんねぇ」
京介「痛っ、マジで挟むなよ」
加奈子「ひとーつ、ふたーつ……」
京介「桐乃? さっきから腰を擦りつけてくんの、やべぇからさ、やめてほしいんだけど」
桐乃「ん……ぅんん……」
京介「なにをしてるかは、あえて聞かねぇけど――痛っ!」
加奈子「きょーすけ、今度は足にシャーペン刺していい?」
京介「刺してから聞くな!」
あやせ「もう! 動かないで下さい!」
京介「無理だろ! この状況で」
京介「おい、やめろ! こらっ!」
京介「痛っ! だから刺すなっつーの!」
京介「やめろ! 服が伸びるだろーが!」
京介「うわっ、すまん、あやせ。頭打たなかったか?」
――――――
―――――
――――
―――
――
40:
【翌朝】
桐乃「あ、あ、あ、あんたなんであたしの服着てんのよ!」
京介「うん……? 目覚めたか。俺やっと眠れたばっかなんだけど……」
桐乃「あたしの服を、どうして、着てんのかって聞いてんの!!」
京介「あ? オマエが突然脱ぎだして俺に無理やり着せたんだろうが」
桐乃「そんな訳あるかー!」ガスッ
京介「ぐふぉっ」
桐乃「この変態! 変態変態!」
京介「えっ? オマエ、マジで覚えてねーの?」
桐乃「なにが!? 脱げ、今すぐ脱げ」
京介「へいへい。オマエも返せよ、俺のシャツ」
桐乃「返すわよ、こんなの。ってゆうか、弁償しろ」
京介「なんでだよ!」
桐乃「二度と着れなくなってるじゃないの!」
京介「それもオマエが」
4

続き・詳細・画像をみる


日本郵便、格安スマホ事業に参入へ 来年度にも

【悲報】阿蘇山、噴火wwwwwww

原発って数百年後の人間からしたら狂気の沙汰だよな

ゲームの専門学校に3年通った結果wwwwwwwwww

【悲報】手島優が益若つばさとの濃厚キス写真を公開した結果wwwwwwwwww(画像あり)

「野党が勝てば韓国が喜ぶぞ」 与党制作のネガキャンCMに一部の人達から非難轟々

ハーマイオニー「ロンとハリーに凄まじく強力な媚薬を飲ませたら」

モバP「お、これは泰葉のファイルか」

タバコと口の間にティッシュ挟んで吸ってみたら

【野球】オリックスは来年どれくらいの順位までいけるか

ToLOVEるの結城リトが身長164.5cmで体重62kgwwwww

サイバーパンクな世界観好きな奴wwwwwwwwwwwwwww

back 過去ログ 削除依頼&連絡先