カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」back

カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」


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1:
ニヤリと笑うカンクロウ。
見るからに悪人の面をしていた。
シカマル「ぬ、ヌードって……///」
シカマルは顔を赤らめながらたじろぐ。
カンクロウ「実の姉の裸体なんて鼻くそ程にも興味はねえが、お前なら高値で買ってくれると踏んで盗撮しまくった」
そう言ってチラリと一枚見せる。
過激な一枚だった。
シカマル「ぶふぉおッ!! ///」
シカマルの鼻から鮮血が舞い散る。
3:
シカマル「……おぉ……でけぇ……///」
カンクロウ「気にいったようじゃん? 三〇枚近くあるぜ」
シカマル「か、金もってくる……! ///」
シカマルは前かがみで走り去った。
7:
***
一時間後、すっきりした顔のシカマルが戻って来た。
財布がパンパンに膨らんでいる。
カンクロウ「ほらよ」
シカマル「うう……夢みてぇだ……///」
ポロポロと涙を流して喜ぶシカマル。
その笑顔を見てカンクロウもニンマリと笑った。
カンクロウ「くれぐれもバレないように気をつけろよ。あ、それからコイツも欲しけりゃ売ってやるじゃん」
シカマル「?」
カンクロウが手渡したのは一冊のノート。
表紙には極太マジックで『見たら殺す』と書いてある。
8:
シカマル「な、なんだこりゃ……」
カンクロウ「とりあえず見てみろ」
シカマルは訝しみながらノートを開く。
刹那、シカマルの目がカッと見開かれる。
シカマル「こ、これはッ!! ///」
シカマルの鼻に詰めたティッシュが再び、赤く染まり出した。
カンクロウ「そう……。テマリの妄想日記じゃん……」
10:
――――――
―――――
――――
アイツは海辺で星空を見上げていた。
私も隣にちょこんと座る。
きれいだね……と言うと、アイツも「ああ、きれいだ……」と返した。
それからは何も言わず、黙って二人で星を眺める。
しばらくして私が身震いすると、アイツは自分のジャケットを私に着せた。
ありがとう。そう言ったらアイツ、「まだ寒けりゃ抱きしめてやるぞ?」って照れながら言った。
馬鹿……そう言いながら私はアイツに身を預けた……。
I love you forever.
――――
―――――
――――――
11:
延々と続くイタイ文章。
所々本人の鼻血が固まったようなシミがある。
カンクロウ「机の引き出しから拝借した。初めて見たときは腹がよじれて死ぬかと思ったぜ」
シカマル(お、俺のことかな……? このアイツって……///)
残念ながら中央のシーンは破り捨てられていた。
書いてて恥ずかしくなったのだろう。
シカマルは再び前かがみになった。
カンクロウ「まあキモすぎて要らないってんなら戻しとくし……。どうするじゃん?」
シカマル「買った! ///」
12:
***
その晩、カンクロウが風影の屋敷に戻ると、慌てながら何かを捜しているテマリがいた。
我愛羅もかがみこんでソファーの下をのぞき込んでいる。
カンクロウ「ど、どうした……?」
我愛羅「大切なノートを失くしたらしい。風遁系の禁術が書いてあるため、門外不出だそうだ。カンクロウ、お前も手伝え」
緊迫した雰囲気で語る我愛羅。
しかしカンクロウはすぐに察しがついた。
カンクロウ(これってあの妄想日記のことじゃん……。テマリの奴、禁術が書いてあるノートとか嘘を言いやがって……)
19:
テマリは額に手を当てながら溜息をつく。
テマリ「私としたことが……。カンクロウ、お前何か知らないかい? これくらいのサイズのノートなんだが……」
そう言って手で指し示す。
丁度B5の、今日売りとばしたサイズだった。
カンクロウ「い、いやあ?……知らないじゃん……」
汗が噴き出す。
あんな黒歴史の象徴とも呼べる代物を他人に売ったなんて知られたら、ミンチにされてしまう……。
テマリ「そうか……。くそ、演習場にでも落としたか……?」
カンクロウ「嘘!? アレを外に持ち出したりしてるの!?」
テマリ「? まあ読みながら練習した方がいいからな」
カンクロウは戦慄した。
どこまでキモイんだこの人……!!
演習場で一人芝居を打っている姿を想像すると、もう笑うどころじゃないじゃん……。
21:
我愛羅「おそらく屋敷にはないだろう……。これだけ探しても見つからないのだからな」
膝についた埃を払いながら、我愛羅は立ち上がった。
我愛羅「外を捜そう……」
カンクロウ「は!? もう夜中だぞ!?」
我愛羅「仕方ないだろう……。事態は一刻を争う。……砂隠れの里の忍を総動員する」
カンクロウ「ふぁ!?」
めちゃくちゃ私的な用件で風影の権限を行使しやがる……ッ!!
ほとんど独裁者じゃねーか、とカンクロウは震えた。
なんで姉の妄想日記のために皆が草の根分けて探さなきゃなんねーんだ!!
騙されてんじゃねえよッ!!
25:
***
我愛羅「よし、皆横一列に並べ……」
号令係「一列に並べ―!!」
月の明かりを浴びて、ずらりと並んだ砂隠れの里の忍達。
下忍から上忍まで、本当に総動員している。
カンクロウ(た、大変なことになったじゃん……)
テマリが皆の前に出てきた。
すぅ……と息を吸って、大声で話し出す。
テマリ「皆本当にすまない! 紛失したのは風遁禁術を記したノートだ!」
我愛羅「今から一斉に前進しながら捜索する。……他里に渡るとまずい。心してかかれ」
忍一同「「おうッ!!!!」」
27:
ザッザッザッ……
誰一人文句を言わずに黙々と探索を始める。
木の葉のナルトに次ぐ風遁の使い手であるテマリは、砂隠れの里にとって大きな戦力である。
そのテマリが編み出した禁術のノートとあっては、この里から出すわけには行かなかった。
カンクロウ(うわあ……ぜってぇ見つかるわけねえよ……)
頭を抱えて悩むカンクロウ。
このまま知らないふりを決め込めば自分の身は保証されるが、我愛羅たちは見つかるまで探し続けるだろう……。
皆のために自分を犠牲にするか……。
それとも自分のために皆を犠牲にするか……。
くだらない妄想日記が今、カンクロウの精神を追い詰める……。
28:
***
シカマル「うッ……!」
体中に電流が走り、身がこわばる。
シカマルの何億もの子孫候補たちは、ティッシュペーパーに包まれ、そしてゴミ箱へ誘われた。
シカマル「……ふぅ」
締め切られた障子。
立ち込める異臭。
もう何度同じことを繰り返したのだろうか?
頭がぼんやりする……。
シカマル「よし……次の写真だ……」
一枚一抜き――。
それがシカマルが自分に課した業だった。
30:
***
テマリ「ハアアアアアアアアア!? シカマルに売ったぁ!?」
カンクロウ「テマリ! マジで悪かったじゃんッ!!」
手を顔の前で合わせるカンクロウ。
今晩の捜索が終わり、カンクロウはテマリと我愛羅にすべてを打ち明けたのだ。
カンクロウ「キレられるかと思って言いだせなかったんだが、まさかこんな大事になるとは思わなかったんだ……」
我愛羅「……まったく」
我愛羅も呆れてものが言えない。
テマリ「で、でも何でシカマルなんかに……。アイツは風遁なんか使わないだろ?」
カンクロウ「お、おう……。だけど滅茶苦茶高値で売れたじゃん……」
カンクロウ(あくまでも禁術のノートと言い張るつもりか……)
32:
テマリは溜息をつきながらやれやれと首を振る。
テマリ「売ってしまったんなら仕方ない……。今から買い戻しに行くよ」
カンクロウ「お、怒らねえのか……?」
始終ビクビクしていたカンクロウは、意外な反応に驚く。
テマリ「ホントはケツ鉄扇くらいしてやりたいところだけど、私の管理ミスのせいでもあるしね」
我愛羅「それにあの男ならそのノートの重要性に気づいているはずだ……。不用意に外部にばら撒いたりしていないだろう」
姉弟の優しさにふれて、カンクロウは自分のやったことがいかに愚かだったかを悟った。
カンクロウ「じゃ、じゃあ俺が買い戻してくるじゃん……」
そういってカンクロウはクルリと背を向けた。
34:
テマリ「何言ってんだい、私らもいくよ」
カンクロウ「え!? 行くの!?」
カンクロウが素っ頓狂な声をあげる。
テマリ「当たり前だろう……。そのノートが本物かどうか、判断しなきゃなんないだろ?」
我愛羅「それに砂漠を渡るなら俺の砂に乗って行った方が早い」
な、何てハートの強い女なんだ……。
面と向かって返してくれと言えるとは……!
好意を抱いている異性にあんなものが渡ったら、普通は発狂すんじゃねえのか……!?
カンクロウはテマリの芯の強さに敬服した。
41:
***
翌日の朝早くに、テマリ、カンクロウ、我愛羅の三人は奈良家の前に着いた。
和風のしっかりとした造りで、THE・名家の風格がにじみ出ている。
テマリ「ごめんくださーい」
ガラガラと引き戸を開けて声を張る。
はーい、と奥の方から返事が返ってきた。
美人だが少しキツそうな顔立ちのシカマルの母、ヨシノが出迎える。
ヨシノ「はい、どなた?」
我愛羅「砂隠れの里から来た、五代目風影とその関係者だ。奈良シカマルに用があってきた」
ヨシノ「か、風影様ッ!?」
突然の風影の訪問に、奈良家は騒然となった。
掃除機をかけまくるヨシノ。
和菓子屋にお遣いに走らされるシカク。
部屋でこっそりシコリまくるシカマル。
カンクロウは改めて風影の名前の重さを知った。
42:
***
シカマル「……で、用ってなんだ?」
客間で待つこと二〇分、げっそりとした顔のシカマルが障子をあけて入って来た。
どうしてか知らないが、言葉を発するたびにゼヒューゼヒューと息も絶え絶えな音が聞こえる。
テマリはしっかりとシカマルを見据えた。
テマリ「……実はカンクロウがお前に売ったものを買い戻しに来たんだ」
シカマル「」
43:
シカマルは頭のなかが真っ白になった。
さっきまで俺にシコられてたやつが、突然やって来て、オカズを返せと言っている……。
ここで素直に返さなければ当然ぶちのめされるんだろうが、どうせ返したら返したでぶちのめされるんだろう。
シカマル「あの……俺、何も知らない……」
うつむくシカマル。
シコリすぎて疲れ果てたIQ200の頭脳は、シラを切りとおすくらいしか答えをはじき出さなかった。
44:
テマリ「そんなはずはない。カンクロウは確かにお前に売ったと言っているぞ」
シカマル「知らない……俺、ホントに知らない……」
深刻な表情のテマリと、俯きながら涙をこぼすシカマル。
お説教を食らっている最中のような、そんな光景だった。
47:
そんな状態が30分ほど続いた。
これでは埒が明かない……。
テマリはチラリとカンクロウを見やった。
頷くカンクロウ。
カンクロウ「シカマル……お前、きっとぶちのめされるんじゃないかって怯えてんだろ? 俺だってそうだった」
シカマル「?」
カンクロウ「だが安心しろ。あれに関しては俺もお前も赦免すると、テマリは言っている。それにテマリ曰く、あれは砂隠れの里の重要機密扱いになってんだそうじゃん」
カンクロウはシカマルをなだめるようにそう言った。
テマリと我愛羅も同調する。
テマリ「何を心配してるのか分からんが、私は絶対に怒らない。それに売値の2倍払ってもいい」
我愛羅「今、里中が血眼になってそれを捜している。頼む」
真剣な表情の三人。
彼らの話を聞いて、シカマルは遂に了承した。
48:
***
シカマル「これがカンクロウから買い取ったものだ……」
シカマルが例の物を持ってきた。
スッと三人の前に差し出す。
我愛羅「!」
テマリ「」
出されたのは一枚の写真だった。
すっぽんぽんのテマリが、気持ちよさそうに体を洗っている。
眼を見開く我愛羅。
固まるテマリ。
カンクロウ「そっちじゃねえええええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!」
泣き叫ぶカンクロウ。
50:
テマリ「なんだ……コレは……?」
肩をワナワナ震わせながらテマリはそう、言葉をつないだ。
シカマル「砂隠れの里の重要機密、お前のヌード写真だ」
しれっと答えるシカマル。
テマリの額にみるみると青筋が浮かんでくる。
テマリ「……誰から……買ったって……?」
シカマル「カンクロウだ。? どうした、カンクロウ? 顔色が悪いぞ?」
52:
***
一時間が経った。
正座をして緑茶をずずずとすする我愛羅の横には、顔面を拳で容赦なく殴りつけられたボロ布のようなカンクロウが転がっていた。
テマリ「なんでこんなもの買ってんだお前!! おいッ!! ///」
鬼の形相でシカマルの胸ぐらを掴んでガクンガクンと揺するテマリ。
シカマル「ひぃッ! お、怒らねえって言ったじゃねえか、嘘つきィ!」
ビビりまくって涙と鼻水が垂れてるシカマル。
我愛羅「俺たちが買い戻したいと言っているのはノートの方だ。ヌード写真じゃない」
シカマル「さ、先に言えよぉ……」
53:
***
しばらくして、シカマルが部屋からノートを持ってきた。
カンクロウ「な、何とか生きてたじゃん……」
意識を取り戻すカンクロウ。
食らった顔面パンチの数も50発を越えたあたりから覚えていない。
テマリ「人様の家だから殺さないだけだ……。里に帰ったら手裏剣の的にしてやる……」
シカマル「こ、これがカンクロウから買い取ったノートだ」
シカマルがノートを三人の前に差し出そうとする。
55:
バキ「ごめんくださーい!」
玄関先で砂隠れの里の上忍、バキの声が響いた。
ヨシノ「はいはい、あ! もしかして砂の……?」
バキ「ええ。バキと申します。こちらに風影がお邪魔していないでしょうか?」
ヨシノ「ええ、いらしてます。どうぞおあがり下さい」
客間にいた三人は即座に反応する。
我愛羅「……なんだ?」
カンクロウ「バキ先生の声じゃん……」
58:
障子が開いて、バキが現れる。
バキ「よう」
我愛羅「なんの用だ?」
カンクロウ「今、例のノートを取り返すところじゃん」
バキは懐に手を入れた。
スッと風遁禁術を記したノートを取り出す。
テマリ「あ! それは!!」
バキ「霧隠れのスパイが持ち出そうとしているところを今朝、取り押さえた。どうりで見つからないわけだ」
ノートをテマリに手渡したバキ。
バキ「用件はそれだけだ。じゃあ、俺は先に里に帰る。お前らもとんだ無駄足だったな」
そう言ってバキは去って行った。
ほっとした表情のテマリ。
安堵の溜息をもらす我愛羅。
事態が呑み込めていないシカマル。
固まるカンクロウ。
60:
シカマル「ん? よく分かんねえが解決したのか?」
シカマルがテマリに尋ねる。
人知れずカンクロウはクラウチングスタートのポーズをとる。
テマリ「ああ、捜していたノートは見つかった。っていうかお前がカンクロウから買ったノートって何だ?」
シカマル「これなんだが……」
シカマルがそう言って妄想日記をを見せた。
テマリ「」
ダッ!!!!
眼にも止まらぬさでスタートを切ったカンクロウ。
それをガッと取り押さえる砂の手。
カンクロウ「放ぜぇええええええええええええ!!!!!!!!!! ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
63:
テマリ「みみみみみみみみっみみっみいっ! 見てないよなッ!! 絶対見てないッ!! 見てないいいいいいいッ!!!!!!!! ///」
シカマルのジャケットにすがりながら段々と壊れ行くテマリ。
膝はガクガク震え、顔はあり得ないくらい赤く染まっている。
シカマル「I love you forever.」
テマリ「ふぁああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!? /////////」
70:
どデカイ鉄扇を取り出すテマリ。
テマリ「かッかかッカンクロウッ、この野郎オオオオオッ!!!!!! ////」
襟首を巨大な砂の手につままれているカンクロウは泣きながらジタバタしていた。
カンクロウ「悪かったじゃんッ! ホント悪かったじゃんッ!! 収益の1/3はテマリにやるからッ!!!」
我愛羅「おもしろいな、このノート」
テマリ「みるなァッ!!!!」
73:
テマリが鉄扇を振りかぶりながら突撃する。
テマリ「いっぺん死ねええええええええッ!!!! ///」
カンクロウ「ひいいいいいいいッ!!!!!!」
クシャクシャになった顔で叫ぶカンクロウ。
あ、頭をかち割られるッ!!!!!!!
ガキッ!!!
カンクロウ「なーんてね……」
頭部からボロボロとコーティングがはがれていく。
カンクロウの傀儡、黒蟻が顔を現した。
74:
テマリ「なッ!」
嫌な思い出がテマリの脳裏をよぎる。
以前テマリはカンクロウのオナティッシュまみれの黒蟻に閉じ込められたことがあった。
テマリ「ヤバいッ!!」
咄嗟に後へ跳ぶテマリ。
しかしすでに後ろには烏が待ち構えていた。
ビスッ!!!
テマリ「ウッ!!」
強力な麻酔針を撃ち込まれて倒れ込むテマリ。
我愛羅「テマリッ!」
テマリを助けようとする我愛羅。
しかし正座で足がしびれ、盛大にコケてしまう。
我愛羅「ぬあああああああああああああッ!!!!!」
しびれた足を屋根裏から登場したカンクロウがツンツンとつつく。
75:
カンクロウ「よし、これで俺は退散するじゃんッ!」
ダッシュで逃げ出すカンクロウ。
畳を蹴ってひた走る。
頑張れカンクロウ!
負けるなカンクロウ!
僕らがついてるカンクロウ!
カンクロウ「!」
カンクロウの動きがピタリと止まる。
シカマル「影真似の術……成功」
77:
印を組むシカマル。
シカマルの影はカンクロウに繋がっている。
カンクロウ「う、う、嘘じゃん……? 俺たちは同士じゃん……?」 
予想外の出来事に戸惑いを隠せないカンクロウ。
シカマル「確かにアンタのお蔭で、俺はこれまでにないほどの高揚感と快楽を味わった。……しかし31回目の賢者タイムを迎えた今、これ以上テマリを苦しめるようなことはできないぜ……」
――完全にチェックメイト。
もうカンクロウに打つ手はなかった。
カンクロウ「シカマル、てめえええええええええッ!!!!!!!!!!」
79:
***
テマリ「よーしシカマル、尻を突き出せ」
昼下がり、奈良家の塀の前でシカマルとカンクロウが並んでいる。
周りには面白そうなことをやっていると、多くの奈良一族が集まっていた。
シカマル「こ、こうか……?」
シカマルが手をついて尻を突き出す。
カンクロウもその動きにつられる。
カンクロウ「だ、だめ……今俺切れ痔だから……」
テマリ「そんな感じだな。よし、じゃあ一発目」
ビュオンッ!!!
風を切って鉄扇が唸る。
ベチコオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!
カンクロウ「があああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!」
カンクロウの断末魔が敷地内に木霊した。
我愛羅「チャクラが切れそうになったら言え……」
シカク「おう。一族のもんが交代で影真似やってやるからな」
80:
激痛に次ぐ激痛。
いっそのこと頭を殴って殺してほしいじゃん……。
――ケツ鉄扇は、影が出来なくなるまで続いた。
82:
※EDテーマ『ビバ★ロック』
ダラダダン!
ダラダダン!
ダラダダラダダラダダンッ!
ダラダダン! オーオーオ! 
ダラダダン! オーオーオ!
ワン! ジャンプ、一番! 
スラムダンクかますタイソン!
 ∧ヘ∧ヘ
   (ニニ@ニ
  .( ミ`∀´)
 .U__.||_iつ
  [l__.ハ_i
 ∪.∪
トゥー! あれもこれも土足で!
ハッグ! キッス! I love you!
 ,.-/ヽへ 
 ≦/ /^ ヘ))
 ≦レ ゚ -゚リ
. .U;;;;;;;;;ij
.  [l___j__i
.  .∪.∪
スリー! ヨガを極めます!
カレー嫌いマサラさァん!
 ,./ヾへ /
 // /^ ヘ
 ルレ ゚ ー゚ル
  U| Y .|ゞ
 (.|◎|
 ∪.∪
フォー! ヘタレ闘牛ッ士
サン、チェスッ! オレイッ!!
  /l/l//_
 .(二二\>
 ( ・▲ヽ)
 /ヾiョ||ョヽ
 (ノニニi,)
  [|=::ハ:|
 ー `ー`
84:
♪世界中ッ ホラぁ?
 ,.---、
 /ilニ@ニ)
  ( ij ゚ -゚ij
 . iU ≡ij
  〈__.j|_〉
 ∪∪
笑ってるッ 空ぁ?
 ミll^´二ヽ
 ヾ ´д`)
  U/xx.ij
 |__|__|
 ∪∪
見上げてッ さ、立ち上がってッ!
 , ----、 
 /;;l l l、l, l)
 ヾノ ゚ ペノ
 (∩:::::|)
  .|;;;ハ;;|
  .∪∪
Oh Yeah?!
 .-/ヽヘ
 /::://ニ@ニ))
 |リ从*゚ ー゚ル
 从.ハヽyヽ  
  (/ ノ/l,)
  .^i'''i^i
   ー`ー`
Oh Yeah?!
 ミミミl~l 彡
 .i二二@二i
 ( *)`∀´()
 (三三三三)
 /U/食ヾ
 (___)__)
Oh Yeah?!
 ,.:---、
  ●::w^ ^w
  ヾ*゚ー゚)
 U .串ij
 [(__j__i
  ∪∪
86:
オ――……レーオーレーオーレーオー……
  ミll^-ーー-、
  (::ニニ@ニ
  ヾ ´ー`)
 /ヽiョ||ョヽ
 (ノニニi,)
  [|=::ハ:|
 ー `ー`
   , ----、
 /. l l l l l i
 ヾリ*´-`リ
 .( つ⊂
 [l__j__i
  ∪∪
 M∧ゝ  i
 < , -ー-、 ○
  ヽ/ ノリハw) .○
 W *゚д゚リ ○
 .U .lxxl.iつ||
 ./ ノニl ゝ
 .`∪∪
  <ヽヘヘ∧
 .(ニニ@ニ)  ∬
 (  ・,,,,,,・)y━
 /ヾiョ||iョ__ノ
 (,ノニニi
  [|=::ハ:|
 ー` ー`
  , -----、 
  ./;;l l l、 l ,l l) シュ!
  ヾノヽ・ー・ノ n
 /ヾiョ||iョi二E)
 (,ノニニi
  [|=::ハ::|
 ー `ー`
 ヘ/ヽ-、
 | /./^ ヽ
 | レ ゚Д゚)
 リU ゞiつ
  [(ヽ__ゝ
  .∪∪
 <ヽヘヘヘ ?∞
 .(ニニ@ニi
 (=●●)
 .U;;;;;l:l;;ij
  [l_j__i
 ∪.∪
 γ iヽヘ∧/i 
 l ≦iニ@ニi>
 ヽ≦ `ー´≧
  U .^Y ij
  [l_j__i
  ∪.∪
  ヘヘヘ
 ?,ーし`-´)
 し--UU
    _,∧ヘ∧、
     ヽ  ,、_,、 >
    < [ : 油 :]ヽ
     ∠ | l| r`Д´) |
    ∠ ∨o|У|o/lつ
      レ'´|__」==|__|┘
     〈__T_〉
    _ 台 台
    / ・<
   ( -、___u'
   ⌒ヽ〃
87:
オーオーオ!
オーオーオ!
ワン! 黒鉛掘りに没頭! ポディマハッタヤッさんもッ!
    .-ヘヘ、
 ,ロ〃 wハ>
  (:: 'v´ ゚ -゚)
  .)= Uヾyij
 (:;__;;iニノヾ?
  ∪∪
トゥー! 北京ダック ワイヤアクションッ! チャリで急ぐチェン・リー
 ∧--∧
 (::lニニДニ
 ノ;;|ゝ`ー´|| ヾシ
 U::::Φ:iつ(ミ彡)
 [|=::ハ::|  .(彡)
  ∪ ∪ ヾミノ
スリー! マーイコテカ大事ンに磨き 上げるポポさんッ!
  .M、
 .ミll^ -ー-、
  ( w^ ^w /ヽ
 ?ゝ*゚ー゚) ヘ/. ○. ヽ
 U ー')つ>o ○ )
  /,,,/i  .ヽ'\ ○ ノ
  ∪∪  \ ノ
フォー! お手を拝借ッ!
ジャッパニーズ ピーポッ!!!!!!!!!!
88:
♪世界中ッ ホラぁ?
笑ってるッ 空ぁ?
見上げてッ さ、立ち上がってッ!
Oh Yeah?!
Oh Yeah?!
Oh Yeah?!
89:
ハイッ! ハイッ! ハイッ! ハイッ!
♪世界中ッ ホラぁ?
笑ってるッ 空ぁ?
見上げてッ さ、立ち上がってッ!
Oh Yeah?!
Oh Yeah?!
Oh Yeah?!
90:
ダラダダン!
ダラダダン!
ダラダダラダダラダダンッ!
91:
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砂隠れの里・忍者アカデミー
生徒「テマリ様、ホントに当てていいの?」
テマリ「おお、当てろ当てろ! 上手く狙うんだぞ?」
カンクロウ「手裏剣はシャレになんねえじゃんッ!!」ジタバタ
92:
終劇
94:
毎回面白いのは凄いな
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