可児江「甘城ブリリアントパークへ人を集めるにはエ口しかなかろう」back ▼
可児江「甘城ブリリアントパークへ人を集めるにはエ口しかなかろう」
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1:
いすず「可児江くん……? 突然何を言い出すの?」
可児江「突然でもなんでもない。7月31日までに来場者50万人を突破するためにどうすべきか」
可児江「前々から考えてきた手段だ。今回、満を持して提案している」
可児江「エロで人を集めなければ間に合わん。さっそく取り掛かるぞ」
いすず「貴方の中で温めてきたアイデアなのかもしれないけど、突然言われても困るわ」
可児江「だから突然ではないと言っているだろう。一部キャストには事前に伝えておいた」
いすず「聞いていないわ」
可児江「お前は反対すると思ったからな」
モッフル「絶対に撃たれるフモ」
いすず「ええ。撃つ気まんまんよ」
ティラミー「まあまあ、エロに拒絶反応を示さないでほしいミー」
マカロン「メープルランドのためには致し方ないロン」
11:
可児江「まずはターゲット層を決める。本来なら男女両得が好ましいが……」
可児江「なにぶん、人手不足だ。どちらか一方に特化させるべきだろうな」
ティラミー「ブリリアントパークのキャストには、魅力的な女性が多いミー」
マカロン「そうだロン。いい素材がたくさんいるロン」
可児江「となれば、ターゲットは男性だな。よし」
トリケン「いいですねえ。このトリケン、思わず前かがみです」シコシコ
いすず「モッフル卿、あなたはこういう方針に反対ではないの?」
モッフル「……下品だとは思うフモ。でも、なりふり構っていられない時期にきているのも事実フモ」
モッフル「ラティファに害が及ばなければ問題ないフモ」
マカロン「あんなこと言ってるけど、ラティファ様は動員しないロン?(ボソボソ」
可児江「するに決まっているだろう。ラティファは目玉になるぞ(ボソボソ」
ティラミー「グフフ、楽しみだミー。ラティファ様の接客はさぞ初々しいものだろうミー(ボソボソ」
13:
可児江「これを機に、新アトラクションの導入を考えている」
いすず「でも、そんな資金は……」
可児江「問題ない。アトラクションと言っても、広大な土地や装置は不要だ」
可児江「そこそこのスペースさえあれば十分。まあ強いて言えば、風呂場があると良いな」
いすず「お風呂……?」
可児江「その風呂場には妖精が住んでおり、魔法の力でゲストを癒してくれるという設定だ」
ティラミー「ああ、いい響きだミー」
マカロン「胸が高鳴るロン」
モッフル「具体的なサービスはどうするフモ?」
可児江「そこが悩みどころだ。おっパブ程度では満足できんだろう」
ティラミー「出すところまでは行きたいミー」
可児江「となればピンサロ……ヘルス。思い切ってソープまでいけたら良いのだが」
18:
モッフル「キャストは素人ばかりフモ。あまり多くを望まない方が良いと思うフモ」
可児江「たしかにそうだが、素人らしさがウケるということもあるのではないか?」
可児江「場数を踏んでいそうな美女が、実は処女だったという展開は燃えると思うが」
マカロン「一理あるロン」
ティラミー「単純に美少女とヤれるのが嬉しいミー。下手くそでもブサイクよりはマシだミー」
モッフル「それは分かるフモ。賢者タイムにブサイクな風俗嬢を見下ろす時の虚無感は耐え難いフモ」
マカロン「美少女相手なら賢者タイムがハッピーだロン」
可児江「そうだろう」
いすず「貴方たち、いったい何の話をしているの? さっぱり意味がわからないわ」
可児江「気にするな」
モッフル「こういうことは詳しい僕達に任せておくフモ」
トリケン「で、結局本番はありにしますか? 無しにしますか?」
ティラミー「ありあり! ありがいいミー!」
可児江「集客を望めるのは間違いなく、前者だ」
マカロン「結論は出てるロン」
20:
可児江「アトラクション名は……『妖精の浴室(仮)』とでもしておくか」
モッフル「ひとつ気になる点があるフモ」
可児江「なんだ?」
モッフル「入場者50万人突破まであと20万人ほどだフモ」
モッフル「20万人全てがエロ目当てとは言わないフモ。それでもエロ目当てで増えた客を捌き切れないと思うフモ」
モッフル「風……キャストの負担が増えて、なかなかサービスを受けられないゲストの不満が溜まりそうだフモ」
可児江「そのことは考えてある。妖精の浴室(仮)への入場に条件をつければいい」
モッフル「条件?」
可児江「スタンプカードだ。甘城ブリリアントパークへ来場した成人男性限定で発行する」
可児江「スタンプを貯めた人にはもれなく妖精の浴室(仮)入場チケットをプレゼント」
可児江「どうだ? これで風俗じょ……キャストの負担を減らしつつ、リピーターを増やせるとは思わんか?」
ティラミー「ナイスアイディアだミー!」
トリケン「なるほど、スタンプ制ですか。風俗嬢もといキャストに自信があるからこそ、できる策ですね」
21:
?翌日?
可児江「今日お前たちに集まってもらったのは他でもない。新アトラクションについてだ」
可児江「お前たちにはそこの専属キャストとして働いてもらうことになる。今日はその研修を行うぞ」
ミュース「あのー……エレメンタリオのステージはどうするんですか?」
サーラマ「さすがに両立は無理ですよー」
可児江「心配するな。エレメンタリオは7月31日まで閉鎖する」
コボリー「え……」
ミュース「そんなっ」
シルフィー「ひゅー!」
いすず「可児江くん。私もキャストとして働かなければならないの?」
可児江「なんだ千斗よ。まさか働きたくないとでも言うつもりか?」
いすず「そうではないわ……ただ……」
可児江「こう言っては何だが、お前はエロい。戦力になるからな。期待しているぞ」
いすず「褒められているのかしら……」
23:
ラティファ「あの……可児江様……」
可児江「どうした?」
ラティファ「私などに務まるでしょうか」
可児江「もちろんだ。ラティファはコロッケをつくるのが得意だったな」
ラティファ「は、はい」
可児江「コロッケをつくるとき、潰した芋にミンチと玉ねぎを混ぜてコネコネするはずだ」
ラティファ「はい」
可児江「そのコネコネができれば問題ない」
ラティファ「そうですか? よかった。私、綺麗な小判型をつくるのが得意なんですよ」
可児江「ああ、それを聞いて安心した」
モッフル「可児江西也ぁあぁぁぁぁぁ!!!!」
可児江「何だ騒々しい」
モッフル「約束が違うフモ!!! ラティファに害は及ばないと!!!」
可児江「そんなことを言った覚えはないが」
26:
可児江「それに、害とは人聞きが悪いではないか。その発言は差別に当たるぞ」
モッフル「ええい! 黙るフモ! ラティファに無理強いするのはやめるフモ!」
ラティファ「いいえ、モッフルさん。私が自分から望んだことなんです」
モッフル「フモ!?」
可児江「そうだ。俺は自主性を重んじるからな」
モッフル「分かってるフモ? 新アトラクションがどんなことをする場所なのか!」
ラティファ「いえ、具体的には……。ただ、殿方の日々の疲れを癒す素晴らしいサービスだと聞いてます」
モッフル「フモ……」
可児江「モッフルよ、いい加減その過保護はよせ。ラティファは大人の階段を登ろうとしているのだ」
モッフル「登り過ぎフモ! ラティファは外見が幼いフモ! 違法フモ!」
可児江「問題ない。もともとメープルランドの住人だ。どうせ戸籍や住民票などもでっちあげているのだろう?」
可児江「それと同じ要領で年齢を弄ってしまえばいい。全員20歳以上だ。そう言われればそう見えなくもない」
可児江「だいたい、ソープ自体が違法なのだ。その程度の問題、取るに足らん」
27:
モッフル「せめて! せめてラティファに本番行為は……! それだけはやめさせるフモ!」
可児江「……やれやれ、仕方あるまい。身体が弱いと聞いているしな」
可児江「ならばピンサロでどうだ」
モッフル「ごっくんなんて無理だフモ!」
可児江「馬鹿め。ラティファが涙目で精液を飲み込む姿を想像してみろ。上目使いでだ」
モッフル「…………もふっ」
可児江「そそるだろう」
モッフル「い、いやしかし……!」
可児江「わかったわかった。ならばオナクラだ。フェラチオ無しのな」
トリケン「ああぁあ!!! それ良いですね! ラティファ様がああぁぁぁあ!」シコシコシコ
可児江「うむ。我ながら良いアイデアだ。ラティファのような娘はオナクラにぴったりだろう」
モッフル「それなら安心フモ。納得したフモ」
可児江「よし決まりだ。研修を始めよう」
トリケン「はい。準備は整っています。さっさと始めましょう」
32:
マカロン「私が訓練教官のマカロンだロン」
ティラミー「同じくティラミーだミー」
いすず「訓練……? 研修ではなかったの?」
マカロン「誰だロン! 断りも無く喋ったフェラ豚め! どのクソだロン!」
ティラミー「名乗り出るミー!」
いすず「私よ」
マカロン「あぁん? 腐れマラは貴様ロン?」
ティラミー「正直なのは感心だミー。マカロンの娘さんをファックしていいミー」
マカロン「いいわけないロン!!!」
いすず「これは何? コント?」
マカロン「無駄口を叩くなと言ってるロン!」バンッ
ミュース「ひぃぃ!」
シルフィー「サーイエッサー!」
33:
マカロン「でかい乳して生意気だロン」
ティラミー「おっぱい切り落として糞を流し込むミー」
バキュン バキュン
マカロン「ぐおおおおっ」
ティラミー「ぼ、暴力は反対だミー、いすずちゃん……!」
いすず「いいから本題に入ってちょうだい」
マカロン「わかったロン……まったく、冗談が通じないロン」
トリケン「皆さん、お手元の資料をご覧ください。基本的なサービスを一覧にしておきました」
ペラッ
コボリー「しゃ、尺八……!」
ミュース「尺八って、楽器のこと?」
サーラマ「私に聞かれても……」
ミュース「コボリーは知ってそうだったよね」
コボリー「あ、いや……」
34:
いすず「椅子プレー……マットプレー……どれも聞いたことの無い単語ばかりだわ」
ティラミー「嘘だミー。絶対知ってるミー」
マカロン「エロ単語とか調べまくってそうだロン」
いすず「本当に知らないのよ」
マカロン「あんなこと言っちゃってるロン」
ティラミー「生娘じゃあるまいし、正直に白状すればいいミー」
バキュン バキュン
いすず「知らないと言っているでしょう?」
マカロン「おぉぉぉおっぉぉ! 背中が割れるロン……!」
ティラミー「これはこれで一部の客にウケるかもしれないミー……!」
36:
ミュース「あの、具体的にどういうことをすればいいのか、さっぱり分からないんですけど……」
ティラミー「やれやれ、これだから素人は困るミー」
マカロン「言葉の響きで察してほしいロン」
いすず「無理よ。貴方たち、実際にここでやって見せて」
ティラミー「えええっ! いすずちゃん、それはセクハラだミー!」
コボリー「……ゴクリ」
トリケン「実演とまではいきませんが、参考映像を用意しました」
マカロン「さすがトリケンだロン」
トリケン「前方のモニターをごらんください。まずは尺八、俗にいうフェラから」
パッ
『ジュッポジュッポジュッポ』
いすず「……!!!」
ミュース「あわわっ」
サーラマ「うわぁ……/// せ、セクハラなうっ」
37:
ラティファ「あの、可児江様。私は他の方々と一緒に研修を受けなくてよろしいのですか……?」
可児江「ああ、ラティファには他のキャストとは異なったサービスでゲストを出迎えてもらう」
ラティファ「私だけ、ですか?」
可児江「そうだ。なに、気を張る必要は無い」
モッフル「簡単なお仕事フモ」
ラティファ「はい、頑張ります。それで……私は何をしたら?」
可児江「基本はオナニーを見てもらう」
ラティファ「……はい? おなにー? 可児江様、おなにーとは何ですか?」
可児江「何!? ラティファはオナニーを知らんのか!?」
ラティファ「は、はい。あの、世間知らずで……すみません……」
モッフル「無理ないフモ。ラティファは滅多に城から出ないフモ」
可児江「オナニーとはつまり、自慰行為のことだ」
ラティファ「じいこうい……? じいとはアルファベットのGでしょうか」
可児江「やっかいだな。仕方ない、実際にやって見せよう」
39:
可児江「よく見ておけ……」ヌギヌギ
ラティファ「えっ……か、可児江様……!? 何を……!」
可児江「……」ボロン
ラティファ「きゃっ」
可児江「目を背けるな!!!」
ラティファ「は、はいっ……!///」カァァァ
可児江「これだ!!!」シコシコシコ
ラティファ「そ、それが……その、お、おなにーというものですか……?」
可児江「そうだ!!!」ドッピュ
モッフル「はやっ」
可児江「わかったな……」
ラティファ「はい……///」
可児江「ラティファにはゲストのオナニーを眺めてもらう……。追加オプションも増える予定だ……」
ラティファ「あの、可児江様。どこか気分がすぐれないように見えますが」
可児江「心配するな。賢者になっているだけだ」
40:
モッフル「おい、オプションにはどんなものがあるフモ?」
可児江「安心しろ、ごっくんは無しだと言っただろ」
可児江「今考えているのは、相互観賞、手コキ、罵倒攻め、朗読ぐらいだ」
モッフル「なるほど……精液を体内に取り込むのはNGフモ」
可児江「わかっている。オプションについて順々に説明していこう。まずは相互鑑賞だ」
ラティファ「……」
可児江「おいラティファ、聞いているのか?」
ラティファ「あ、はいっ! すいません、あまりの衝撃で。少し動揺していました……」
可児江「それでは先が思いやられるぞ。大丈夫か? 無理なら降りてもらうが」
ラティファ「いえ! メープルランドのため、パーク維持のため、やらせてください!」
可児江「それでこそだ。では俺の前でオナってみろ」
ラティファ「……え?」
可児江「オナってみろとは、オナニーをしてみろということだ」
可児江「ひとりで気持ちよくなれと言っているんだ」
41:
ラティファ「わ、私が、可児江様の目の前でですか……!?」
可児江「そうだ。相互鑑賞というオプションでは、ゲストにラティファのオナニーを見てもらうことになる」
ラティファ「で、ですが……その……」
可児江「やはりできないか。参ったな、これでは来場者数が足りんかもしれんが……」
ラティファ「や、やらせてください!」
可児江「うむ。いい返事だ」
ラティファ「あの、やりますけど……どうやったらいいのか」
ラティファ「私には可児江様のように、できませんし……」
可児江「だろうな。男と女ではオナニーのしかたが異なる。モッフル」
モッフル「ちょうど用意できたフモ。AV女優のオナニー動画だフモ」
『あっ、ああん、はぁ……あ、ああっ、いっちゃう……!』
ラティファ「……っ///」
可児江「このように、指の腹で擦ってやる。真似してやってみてくれ」
ラティファ「は、はい……///」
42:
ラティファ「……んっ……/// は、ぁぁ……ぅ///」クチュクチュ
可児江「どうだ、気持ちよくなってきたか?」
モッフル「……」ソワソワ
ラティファ「は、はぃ……っ! その……変な、気持ちで……ぁぁ……///」クチュクチュ
可児江「自分のペースでいい。赴くままに、指で弄り倒すのだ」
ラティファ「が、頑張りますっ……ん、あ///」クチュクチュ
可児江「悪いが、スマホでムービーを撮影させてもらうぞ」ピロリン
モッフル「お、おいっ」
ラティファ「あ、ん、あ……! そんなに、見ないでぇ……! いや、です……///」クチュクチュ
可児江「いいぞ。恥じらう姿が良い」
ラティファ「ぅあ、あっ……変です……はぁ、なんだか、身体があつくて、あ、あ///」クチュクチュ
可児江「イクのだ! ラティファ!」
ラティファ「っ! …………んっ……ふっ、ぅぁ」ビクン
ラティファ「はぁ……はぁ……」ピクピク
可児江「よし!!!」
45:
可児江「いいぞラティファ。できたではないか」
ラティファ「はい……ふふ。できましたぁ」
モッフル「ちょっとトイレいってくるフモ」
ガチャ バタン
可児江「次は手コキだ」
ラティファ「てこき……?」
可児江「これも実際に見てもらおう。待っていろ、動画を用意する」
トリケン「あの、ちょっといいですか?」
可児江「なんだ、トリケン」
トリケン「こちらの研修でキャストの不満が爆発してまして……」
可児江「やれやれ、いすずたちか? まあ予想はしていたがな……仕方あるまい」
可児江「ラティファ。この動画を見ながら手コキの自主練習をしていてくれ」
ラティファ「はい」
46:
可児江「何が不満だと言うのだ?」
いすず「全てよ! こんなこと、できるわけないでしょう!?」
可児江「できるできないではない、やるのだ」
ミュース「そんなぁ、無理ですぅ……!」
コボリー「実際にやるとなると抵抗が……」
マカロン「撃たれまくりで限界ロン……」
ティラミー「この子たち潔癖症すぎるミー……」
いすず「考え直してちょうだい」
可児江「考え直すつもりはない。支配人代行の命令だ、従ってもらうぞ」
いすず「承服しかねるわ」
可児江「あのなあ、今のままでは来場者数が伸びず、パーク閉鎖は免れんぞ!」
可児江「『アニムス』とやらが必要なのではなかったのか!?」
いすず「それは、そうだけど……!」
50:
可児江「お前たちは自国の存続のため、パークを訪れたゲストの楽しい気持ちを必要としている!」
可児江「ゲストが楽しむためには、もてなすキャストが身を犠牲にする必要があるのだ!」
可児江「自分だけは汚れぬまま、都合よく楽しんでもらおうなどと甘いことを考えるなよ!」
可児江「それは世にある全テーマパーク、ひいては全娯楽施設で働く者への侮辱だ!」
可児江「人を楽しませるのは容易ではない! いざという時は自ら道化となる覚悟が必要なのだ!」
可児江「お前たちにはその覚悟が無いと言うのか!?」
いすず「うっ……」
可児江「ラティファを見習え!!! ラティファは、ひとり動き出しているぞ……! この動画を見ろ!」
『ぅあ、あっ……変です……はぁ、なんだか、身体があつくて、あ、あ///』
いすず「なっ! 姫殿下……!?」
サーラマ「お、オナってる……!」
ミュース「ラティファ様……!」
可児江「支配人としてのラティファの覚悟だ! 人前で自慰行為をするという勇気ある行動!」
トリケン「あああぁぁ!!! 素晴らしい!!! 思わず前かがみですぅ!!!!」シコシコシコ
54:
可児江「お前たちは、ラティファひとりに恥をかかせるつもりか……?」
いすず「……!」
ミュース「ラティファ様……グスン。ラティファ様がひとりで頑張っているのに、私たちは……!」
可児江「支配人代行の命令と言ったが、どうしてもやりたくないと言うなら無理強いはしない」
可児江「ラティファがひとりで負担を背負えばよいのだからな。さてどうする、千斗よ」
いすず「……るわよ……!」
可児江「なに?」
いすず「やるわ! 殿下ひとりに責を負わせるわけにはいかない! この際、羞恥心などかなぐり捨てる!」
ミュース「私たちも……パークのために、身を捧げます!」
シルフィー「おー!!!」
サーラマ「えぇ?……」
コボリー「お、おー」
可児江「いいだろう」
トリケン「では再開しましょう。テキストを開いてください」
55:
?数日後?
可児江「トリケン。キャストの教育はどうなっている」
トリケン「はい。知り合いの風俗嬢を招いての実習はとても良い刺激になったようです」
トリケン「このトリケン、思い出しただけで前かがみになってしまいます」
可児江「そうか」
アーシェ「スタンプカードの発注も完了しました」
可児江「よし。施設の完成目途は立っているな?」
レンチくん「おう。問題ねえぜ」
可児江「順調だな。ここでもう一度、システムの説明をしておこう」
可児江「新アトラクション『フェアリー・バブル・パラダイス』へ入るには入場券が必要だ」
可児江「十二星座スタンプを全種類集めると、スタンプカードを入場券と交換できる」
モッフル「スタンプを押すタイミングはどうするフモ?」
可児江「無論、甘城ブリリアントパークへの入場時だ」
59:
可児江「ゲストに好きなキャストを選択してもらい、個室へ通す。サービスの開始だ」
可児江「制限時間が過ぎたら退出させろ。時間厳守だぞ。これは絶対に守らせる」
可児江「退出後、ゲストには新たにこのスタンプカードを渡す」
可児江「『フェアリー・バブル・パラダイス』へ入場するたびに七つの大罪スタンプを押し」
可児江「全種類集めると、『姫の秘め事コーナー』への入場券と交換!」
可児江「つまり、甘城ブリリアントパークへ84回入場したゲストの特権というわけだ」
モッフル「『姫の秘め事コーナー』ではラティファにオナニーを見てもらえるフモ」
可児江「プラス料金を払えばラティファのオナニーを見ることもできる。魅力的だろう」
マカロン「鬼畜設定だロン」
ティラミー「ラティファ様にオナニー見てもらいたくて84回もくるやつがいるとは思えないミー」
いすず「本当に人は集まるのかしら」
可児江「問題ない。性欲というものはお前らの思っている以上の力を秘めている」
62:
?新アトラクションオープン日?
可児江「ついにこの日が来たか」
トリケン「ああ、このトリケン、昨日から前かがみです」
ミュース「き、緊張してきました……」
サーラマ「客が来ませんように客が来ませんように」
可児江「表情が硬いぞ。大丈夫か」
いすず「問題ないわ。おもてなしする覚悟はできている……」ガクガク
ティラミー「足が震えてるミー」
モッフル「とは言っても、まだオープン初日だフモ」
可児江「ああ。12回入場する必要があるからな。あと数日は、ここへ客がくることはないだろう」
いすず「そ、そう」
可児江「だからと言って休ませるつもりはないぞ、しっかり練習しておけ」
63:
?翌日?
可児江「なに!? もう客が来た!?」
いすず「ええ……。スタンプカードにはしっかりスタンプが貯まっていたわ」
可児江「まだオープンして2日目だぞ。オークロを呼んでこい」
モッフル「オークロにはもう僕が話を聞いたフモ」
モッフル「警備員がスタンプ台を監視していたフモ。不正はなかったらしいフモ」
可児江「つまり……この二日間で入退場を繰り返し、スタンプを貯めたということか」
可児江「そこまでして入りたいか。フフ、性欲というものはまったく……もっと時間がかかると思ったがな」
可児江「平日だというのによくやる…………対応しているのは誰だ?」
いすず「水の妖精、ミュースよ」
65:
ミュース「あの……すいません、新人……というか、不慣れなんですけど」
客「いいよいいよ。ふへへ、まさかミュースたんとこうして触れ合えるなんて」
客「僕、君のステージよく見てたんだよ。ふふ」
ミュース「あ、あはは。そ、そうですか。よかったです」
客「……」
ミュース「それじゃあ、その……キ、キスを……しますね?」
客「お願いします」
71:
ティラミー「お客さん、いかがでしたかミー?」
客「……」
ティラミー「お客さん?」
客「あ、ああ。夢のようだった。また来ます」
ティラミー「待つミー。このカードをプレゼントするミー」
客「これは……」
ティラミー「新しいスタンプカードだミー。次回から来店するたびにここで押させてもらうミー」
ティラミー「スタンプを7つ集めたら裏アトラクション『姫の秘め事コーナー』に入場できるミー」
客「姫の秘め事……?」
ティラミー「この子があなたの恥ずかしいとこを見守ってくれるミー」
ペラッ
客「か、可愛いっ!」
ティラミー「しかも、追加料金でその逆も……この子の恥ずかしいとこを……ぬふふ」
ティラミー「宣伝、お願いするミー。あ、分かってるとは思うけど……ほどほどにミー」
75:
ミュース「……」
パシャッ
サーラマ「廃人なう……っと」
コボリー「だ、大丈夫……?」
ミュース「……え? ああ、うん……優しくしてくれたし……大丈夫……」
サーラマ「あのお客さん、また来そうだったね」
コボリー「うん」
ティラミー「シルフィーちゃーん。ご指名入ったミー」
シルフィー「いっきまーす!!! アンドゥートロワー!」
76:
?翌日?
モッフル「バブルパラダイスの客が増えてきたフモ」
モッフル「このままのペースで増えていくと、客を捌き切れなくなるフモ」
可児江「わかっている。この3日間は口コミを広げるための準備期間だ」
可児江「スタンプが集めやすい状態で客を入れ、評判を広めてもらった」
可児江「本番はこれからだ。次の手に打って出るぞ」
モッフル「次の手、フモ?」
可児江「スタンプを有料制にする」
モッフル「スタンプを……金を取って押すフモ?」
可児江「そうだ。エロ目当てではない客のためにも入場料30円は弄りたくない」
可児江「とすれば、スタンプを有料制にするほかあるまい」
78:
モッフル「いくらにするフモ?」
可児江「スタンプひとつ押すごとに、5000円だ」
モッフル「た、高いフモ! 12個集めるのに6万もかかるフモ!」
可児江「高級風俗がそれぐらいだ。大したことない」
モッフル「しかし……」
可児江「安心しろ、客はくる」
80:
?数日後?
ティラミー「いすずちゃん、ご指名入ったミー!」
いすず「りょ、了解!」
サーラマ「もう2人も相手した……疲れたなう……口の中がイカ臭いなう、っと」
ミュース「有料制になったのにね……」
ティラミー「こりゃあ、今日も3,4人は相手することになるミー」
シルフィー「ヘーリコプター!!!」ブンブンブン
ミュース「シルフィーは元気だね」
ティラミー「頑張るミー」
84:
可児江「パークの入場料を無料にするぞ」
モッフル「ええ!? ただでさえ少ない運営資金はどうするフモ!」
アーシェ「問題ありません」
可児江「ああ。現在、一日の入場者数が多い時で約8000人」
可児江「対して、ソープ……もとい、バブルパラダイスへの入場者数が平均で約20人」
アーシェ「その20人で8000人分の入場料を補完してくれています」
モッフル「6万が20人分で120万か……大したもんだフモ。平日なのに」
可児江「ゲストにアンケートをとって再度確信したからな。うちのキャストはレベルが高い」
可児江「大金をはたいてでもリピーターになりたい、仕事を休んででも全員制覇したい」
可児江「そういう輩はたくさんいる」
アーシェ「入場料を無料にすることによって、よりパーク全体の集客が望めるでしょう」
可児江「軌道に乗ったら頃合いを見計らい、スタンプの料金をさらにあげるぞ」
87:
?さらに数日後?
モッフル「いすずが倒れたフモ!」
可児江「何!? だからゴムをつけさせろとあれほど!」
モッフル「性病とかではないフモ。どうやら疲労みたいだフモ」
モッフル「それに、おっぱいも限界らしいフモ」
可児江「やはりあの人数で回すのは無理があったか……」
マカロン「入場制限をかけるロン?」
可児江「いや、今の波に乗った状態を崩したくはない……」
可児江「次の策だな。スタンプの料金をあげておいてよかった。トリケン」
トリケン「はい」
可児江「例の件。用意はできているな」
トリケン「ヘルプのことですね? もちろん。呼びますか?」
可児江「頼む」
モッフル「ヘルプ?」
可児江「トリケンの知り合いの風俗嬢を日給で雇う」
88:
マカロン「もはやただの風俗経営だロン」
可児江「致し方あるまい。俺だって部外者は入れたくなかったがな」
ティラミー「大変だミー! 七つの大罪スタンプを集めた猛者が現れたミー!」
可児江「なに! 予想より早かったな……!」
ティラミー「初めて来てくれたゲストの人だミー。感慨深いミー」
可児江「性欲の権化だな……」
モッフル「ラティファは!? ラティファはどうしたフモ!」
ティラミー「お部屋に行ったミー。今頃ふたりきりだミー」
モッフル「監視カメラはどこだフモ!」
ティラミー「そ、そんなもの仕掛けてないミー……」
可児江「万が一に備えてマジックミラーは用意してある」
モッフル「覗くフモ!!!」
90:
客「君がお姫様……? ふひひ」
ラティファ「はい。よろしくお願いします」
客「あ、ご丁寧にどうも」
ラティファ「……」
客「……」
ラティファ「オナニー、してください」ニッコリ
客「え? あ、ああ。はい」シコシコシコ
ラティファ「……」ジー
可児江「ラティファにAVを見せすぎたな。すっかり慣れているようだ」
モッフル「ハラハラするフモ……」
ティラミー「もっと恥じらったりしないと、興奮しないミー」
93:
ラティファ「ちょっとよろしいですか?」
客「え? あ、はい。なんでしょう」
ラティファ「……」ジー
客「あの、僕のチンコが何か?」
ラティファ「……ふふ」
客「え、何かおかしいですか?」
ラティファ「いえ、小さくて可愛いらしいと思いまして」
客「……!」
可児江「いかん! あれはまずい!」
マカロン「地雷を踏んだロン!」
モッフル「わ、悪気は無いフモ!」
96:
客「……」ゾクッ
ラティファ「あの、どうかしましたか?」
客「あ、いや。すいません、オプションを追加したいんですけど……」
ラティファ「はい」
客「罵倒責めと手コキを」
ラティファ「ありがとうございます」ニッコリ
モッフル「ただのドMだったフモ!」
マカロン「まあオナニー見てもらいたい時点でMの素質はあるロン」
ティラミー「ラティファ様、風格があるミー」
可児江「どうやら杞憂だったようだな」
98:
?翌日?
アーシェ「パークへの入場者数が伸びています。やはり無料化が効いているのでしょう」
可児江「よし。いい傾向だ」
トリケン「すいません、こちらでは少し問題が発生しました……」
可児江「どうした。バブルパラダイスのことか?」
トリケン「はい。以前より贔屓にしてくださってるゲストのひとりなんですが」
トリケン「どうやら、私服警官のようです……」
可児江「なにっ……! それは本当か!?」
トリケン「昨日ヘルプで入った方によると、以前働いていた店へガサ入れに来た刑事に間違いないと……」
可児江「っく、恐れていたことが……」
モッフル「どうするフモ! ラティファたちが逮捕されるフモ!」
可児江「逮捕はされん。保護されるだけだ……検挙されればな」
アーシェ「営業の許可はとっているのですよね?」
可児江「取っているわけなかろう! この地域は既得権営業でなければ許可などおりん!」
モッフル「おい!!!」
101:
可児江「そいつは今、どうしてる?」
トリケン「順番待ちの状態です」
可児江「いすずたちには同意の上での恋愛行為だと口を酸っぱくして言ってあるが……」
可児江「問題はラティファだ。私服警官に見られたら言い逃れができないかもしれん……」
可児江「無許可なうえに未成年だ何だと難癖をつけられたら面倒だぞ……!」
モッフル「だから言ったフモ! 何が年齢を弄れば大丈夫フモ!」
可児江「一般客相手ならそれで問題ないと思ったんだ! まさか刑事がくるとは……!」
可児江「トリケン、そいつのスタンプカードはどのくらい貯まってるんだ?」
トリケン「そこまでは……」
可児江「ええい、俺が直接現場へ行く!」
可児江「場合によってはここを畳むぞ! 準備しておけ!」
アーシェ「は、はい!」
102:
ティラミー「お疲れ様でしたミー」
刑事「どうも」
ティラミー「お! お客さん、ついにスタンプ集まったミー!」
ティラミー「『姫の秘め事コーナー』へご案内だミ?!」
刑事「よろしく頼む」
103:
可児江「おい! 今ここに刑事がこなかったか!?」
ティラミー「はぁ?」
トリケン「こういう人です」
ティラミー「ああ、この人なら『姫の秘め事コーナー』に通したミー」
可児江「遅かったか……!」
モッフル「こうなったら、消すしかないフモ……!」
可児江「待て待て、そんなことしたら余計に話がこじれるだけだろう!」
トリケン「とにかく、様子を窺いましょう」
106:
ラティファ「いらっしゃいませ」ニッコリ
刑事「……」
ラティファ「……? あの、何か?」
刑事「お嬢ちゃん、何歳?」
ラティファ「わ、私ですか?」ドキッ
ラティファ「その……21歳です……」
刑事「そうは見えないなぁ」
可児江「っく、やはりか……!」
トリケン「窮地! 思わず前かがみです」シコシコ
モッフル「やばいフモ! やばいフモ!」
108:
ラティファ「本当に21歳なんです……」
刑事「……嘘はつかなくていいよ」
ラティファ「あの、嘘ではなくてですね……」
刑事「おじさんにだけは本当のこと言ってよ、ね?」
ラティファ「……」
刑事「君、本当は14歳ぐらいだよね?」
ラティファ「……いえ、そんな」
可児江「いかん! 押し切られるぞ!」
モッフル「駄目だフモ!」
113:
刑事「わかった。じゃあこうしよう」
ラティファ「え?」
刑事「嘘でもいいから14歳ってことにしてくれないかな。いや、12歳」
ラティファ「嘘でも……?」
刑事「うん。あと、追加オプションで衣装を着てオナニーしてもらいたいんだけど」
ラティファ「すいません、そういったオプションは……」
刑事「大丈夫、おじさん持ってきたから。体操着と赤白帽」
モッフル「ロリコンだフモ!!!」
トリケン「そのようですね」
可児江「一か八かだ、トリケン、撮影しておけ」
114:
ティラミー「ありがとうございましたミー」
刑事「ふぅ……」
可児江「すいません。ちょっと」
刑事「ん? 何だアンタ」
可児江「ここの支配人です……少し込み入ったお話が……」
刑事「……ああ、俺が警察関係者だってわかっちまったか」
可児江「ええ。知り合いが教えてくれましたよ……」
刑事「そうビクビクすんな。上にチクるつもりはない」
可児江(どういうつもりだ……? ……心を読んでみるか)
刑事『ラティファたんラティファたんラティファたんラティファたん』
可児江(これは……!)
刑事「またくるぜ……」
可児江「……脅す必要は無かったな。すっかり骨抜きだ」
ティラミー「見逃してくれるだなんて、いい人だミー」
マカロン「いや、いい人ではないロン」
118:
?7月30日・閉園後?
可児江「期限は明日、現在までの入場者数は49万4000人か」
いすず「ここ数日の一日の入場者数は平均して1万人弱」
いすず「なんとか目標を達成できそうよ」
モッフル「ついにここまできたフモ……!」
ミュース「身を粉にして働いたかいがありましたぁ。うっ、グスン」
ティラミー「いすずちゃん、おっぱいの炎症は治ったミー?」
いすず「なんとかおさまったわ……」
マカロン「おっぱいを一生分揉まれたロン。しばらく休ませたほうがいいロン」
可児江「そうだな。明日はバブルパラダイスを休みにする。告知しておけ」
ラティファ「お祝いのためにたくさんコロッケをつくりますね、可児江様!」
可児江「ああ、楽しみにしているぞ」
122:
?7月31日?
可児江「市営バスの労働組合がストライキだと!?」
いすず「ええ……」
可児江「予告していたのか!?」
アーシェ「いえ、サイトは毎日確認していましたが、事前の予告はありませんでした」
可児江「おのれ……よりにもよって今日……!? 夏休みシーズンだぞ!?」
アーシェ「働く者の権利ではありますが……我々にとっては大打撃です」
アーシェ「甘城ブリリアントパークへの数少ないアクセスのひとつですから」
モッフル「それだけじゃないフモ。外を見るフモ」
可児江「なんだこの雨は!?」
モッフル「ゲリラ豪雨だフモ」
可児江「くそ……! 客足は落ち込んでいるか?」
いすず「かなり落ちているわ。今日中に6000人集まるかどうか……」
可児江「っく……!」
127:
可児江「緊急事態だ! ひとりでも多くの客を集めろ!」
レンチくん「集めろ、つってもよ」
コボリー「どうしたら……?」
可児江「友人でも家族でも同僚でもなんでもいい! とにかく知り合いを連れてこい!」
可児江「今日だけだ! なんとしても今日! 無理をしてでも人を集めるのだ!!!」
いすず「手段を選んでいられないの。とにかく、達成しないことには……」
トリケン「SNSの友人をあたってみましょう」
サーラマ「あ、じゃあ私も……」
可児江「そうだな。このさい炎上商法でも構わん」
モッフル「雨が弱まってきたフモ」
アーシェ「ストライキも解除されたようです」
可児江「やっとか……よし! お前ら動け!」
128:
ラティファ「あの可児江様、私にできることはありませんか……?」
可児江「いや、その気持ちで十分だ。祈っていてくれ」
ラティファ「は、はい……」
ラティファ「そうだ……! あのお客様からもらった電話番号……!」
ピピピ プルルル
ラティファ「あの、すいません! えっと、ラ、ラティファです!」
刑事『ラティファたん!? 電話してきてくれたのかい!』
ラティファ「その、お願いがあるんです……不躾で申し訳ないのですが……」
刑事『何でも言ってくれ』
ラティファ「ぜひ、甘城ブリリアントパークへ来てくれませんか? 急なんですけど、今日」
刑事『もちろん。仕事を放り出して行くよ』
ラティファ「なるべく、大勢で……お友達とご一緒に」
刑事『ああ。同僚を誘うかな』
133:
?閉園間近?
可児江「どうだ」
いすず「身内ブーストの効果もあって、現在49万9990人よ」
可児江「あと10人か……何とかなるのか……?」
いすず「……どうかしら。この時間から入場する人がいるとは思えないけど……」
可児江「くそっ。あと10人だぞ……!? あと10人足りなくて今までの苦労が水の泡か!?」
可児江「認めんぞ……! 絶対に……なんとしても人を集めねば……!」
ミュース「あのぉ」
可児江「なんだ!!!」
ミュース「ひっ……あ、あの、すいません。コボリーに案があるって……」
可児江「本当か!? それは妙案なのか!?」
コボリー「えっと……妙案かと聞かれると微妙なんですけど……」
可児江「何でもいい! 聞かせてくれ!」
134:
コボリー「私の知り合いがいるんです。たぶん20人くらい……」
可児江「呼べるのか!?」
コボリー「近くでオフ会をしてるので来てくれると思います」
可児江「なら呼んでくれ!!!」
コボリー「でも、たぶんタダじゃ来てくれない……見返りが無いと」
可児江「構わん! 何でも与える! 呼んでくれ!」
コボリー「わかりました……」
ミュース「これで何とかなりますね!」
いすず「ええ、良かった……本当に良かった」
135:
?閉園後?
ラティファ「遂に50万人を突破しました。キャストの皆さん、そして……可児江様のおかげです」
ラティファ「本当に、本当にありがとうございました」
可児江「代行としての職務を果たしたまでだ」
モッフル「これでしばらくの間は閉鎖の恐怖から逃れられるフモ」
ティラミー「乾杯するミー!」
マカロン「めでたいロン!」
ラティファ「可児江様、どうぞ壇上へ」
可児江「よし」
コボリー「あの……可児江さん」
可児江「ん?」
コボリー「見返りの件なんですけど……」
可児江「ああ、そうだったな。お前の友人には助けられた。で、何をお望みだ?」
コボリー「可児江さんの公開オナニーです」
可児江「……ん?」
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