P「そのお菓子は処女が食べると腹痛になるらしい」back

P「そのお菓子は処女が食べると腹痛になるらしい」


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1:
やよいの場合
やよい「えっ・・・でも、痛くないですよ?」
P「冗談だよ。もっと食べるか?」
やよい「はーい!」
伊織の場合
伊織「はぁ!?あんたなんてもの食べさせるのよ!」
P「冗談だよ。なるほど伊織はそうなのか」
伊織「????っ!?ばっ、馬鹿!変態!」
春香の場合
春香「えっ・・・あ、あうぅお腹痛くなってきました」
P「そうか、正露丸飲めば治るから」
7:
響「えっ?」
P「どうだ、お腹痛いか?」
響「い、痛くないぞ……」
P「え、まさか響は」
響「ち、違うぞ! 自分、その、そういう事をした事なんてないぞ!」
P「いや、だってお腹痛くないって」
響「う……いや、なんか自分お腹痛い気がしてきたぞ! うぅ、痛いぞー、痛いぞー」
P「いや、いいんだ響。そんなに無理しなくても。別に処女じゃなくたって、響は響だしな」
響「違う、違うぞ! 本当にしょ……その……うがー! 自分、本当に処女なんだぞ!」
8:
P「はい、響の処女発言いただきましたー」カチッ
響「え?」
P「いやー、すまない響。小鳥さんからの頼みで録音させて貰ったよ。大丈夫、響が処女なのは知ってたよ」
響「な、ななな、この変態プロ……!」
P「はは、俺の響が処女じゃないわけないもんな」
響「うぇ? 俺のって……。もう! この変態プロデューサー! 自分、絶対許さないからなー!」
P「うわ、ごめんって響ー!」
12:
真美「え、兄ちゃん、嘘だよね?」
P「本当だよ? ほら、真美お腹痛いだろ?」
真美「そ、そうだね! チョーお腹痛いよ!」
P「だよなー。ああ、このお菓子は営業先で貰ってさ。良くないとは思ったんだけど、捨てるのは勿体無いし、普段からイタズラばっかりしてるお前に食べさせてみるかって思ってな」
真美「なになにー? 真美は実験台だったってことー? 兄ちゃーん、これで真美がチューチュードクになったらどうするつもりだったのー?」
P「食中毒な。まさか営業先で貰ったもので食中毒にはならないだろ」
真美「それにしたって酷いっしょー! それに真美達アイドルなんだし、こんなもの食べたらお腹痛くなるに……決まってる……で……」
P「え? 真美?」
13:
真美「に、兄ちゃん……ぐすっ……真美、真美ね……」
P「ど、どうした真美!? まさか本当に食中毒でお腹痛いのか!?」
真美「ち、違うよ! 本当は……その逆なんだ。真美、本当はお腹痛くない……兄ちゃんに、嘘ついた」
P「……」
真美「だって、真美、ショジョな筈なのに……お腹痛くない……もしかしたら、覚えてないだけでって考えたら……怖くて……兄ちゃん……真美、ショジョじゃないのかな……」
P「う、……うぉぉぉぉおおお!」ガシッ
真美「に、兄ちゃん!?」
P「大丈夫だよー! 真美は間違いなく処女だから! 俺が保証するから! むしろ真美の処女は俺で予約済みだから安心しろ! だから泣くな!」ギュゥ
真美「にににに、兄ちゃん!? 予約ってなになに!? それに抱きつかないでよ、暑いからー! もー、わけわかんないよー!」
P「真美マジ天使」
18:
美希「え? そうなの?」
P「ああ、どうだ美希、お腹痛くなってきたか?」
美希「んー……全然なの!」
P「え? おいおい、もしかしてお前処女じゃないんじゃないか?」
美希「その発言は完全にセクハラだと思うの……。まあ、それはそれとして、ハニー、それ本気で言ってるの?」
P「だってお前、全くお腹痛くないんだろ? だったら……」
美希「ハニー」
P「な、なんだよ」
美希「あのね、ハニー。たしかに美希は、沢山の男の人にいっぱい告白されたの。勿論、強引な人も中には居たよ」
P「だったらその中の男に」
美希「でもね」
  
美希「美希が、自分からハニーって呼んで。自分からアピールして。自分を……キラキラした美希を見て欲しいって思ったのはハニーが初めてなんだよ」
P「美希……」
19:
美希「だから、美希の……その、そういう初めてをあげるのも、ハニーしかいないんだって、美希はそう思ってるの」
P「美希、ごめんな……俺、そこまで思ってくれてる美希に、最低な事を……」
美希「いいよ、特別に許してあげるの」
P「ありがとうな、美希」
美希「そのかわり」スッ
P「え?」
美希「ちゃんと美希の処女、貰ってね、あはっ☆」ボソッ
20:
真「え、そうなんですか! ちょっとプロデューサー! ボク、食べちゃいましたよ!?」
P「おおう、ちょっと真、落ち着けって」
真「これが落ち着いていられますか! これからダンスレッスンだってあるのに、腹痛なんて困りますよ!」
P「いや、あのな真。実はこのお菓子は……」
真「あー、くそっ。ニヤニヤしながらプロデューサーがお菓子を持ってきた段階で疑うべきだった! ボクの馬鹿馬鹿!」
P「おーい、真さーん」
21:
真「でも……これってボクが処……だって確信してのイタズラですよね?」
 
P「ん?」
真「そうですよね。どうせ、女の子っぽくないボクなんか、男の子に見きもされないですよーだ」
P「そ、そんなことないぞ! 真は真で女の子らしいところがだな」
真「どこですか?」
P「え?」
真「ど こ で す か ?」
P「え、えーっと、よく気遣いが出来るところとか……ふいに見せる笑顔とか……あと、これと決めたら走り抜ける一途なところとか、凄く、いいと……思います、よ?」
真「……えへへ。ありがとうございます。それじゃボク、レッスン行ってきますね、プロデューサー!」タタタッ
P「ああ、行ってらっしゃい! あれ、腹痛は ……?」
24:
貴音「それは真でございますか、あなた様」
P「ああ、紛れもない事実だ、貴音」
貴音「どうしてそのような事をなさったのか、説明して頂けるのでしょうか」
P「ああ、これは営業先で貰ったお菓子なんだがな。このお菓子をくれた人が、アイドルたるもの、純潔でなくてはならないと言っていてな」
貴音「はあ……」
P「俺は当然言い返してやったよ。うちのアイドルは皆純潔だよ! 俺が処女を貰うって予約済みだからな! と」
貴音「面妖な」
P「と、そこでこのお菓子なわけだ。これをうちのアイドル全員に食べさせて、それを証明しようと」
貴音「……あなた様」
P「どうした貴音、腹痛が来たか?」
貴音「いえ、幸いにもまだ腹痛は無いのですが、私はこれかられこーでぃんぐに行かなくてはならないのです」
P「それは大変だな」
25:
貴音「それなのに腹痛では、良いれこーでぃんぐは出来ないと思うのです」
P「それで?」
貴音「処女、というのは男性ならどなたでも捨てさせてくれるものでしょうか」
P「は?」
貴音「大事なれこーでぃんぐに差し障りが出てはいけないので、腹痛が起こる前に処女で無くなってしまう、それが一番だと考えました」
P「いやいやいや! 貴音、何を考えてるんだ!」
貴音「ご心配なさらず。あなた様の手は煩わせません」
P「まて、貴音! お前の処女は俺が!」
貴音「……それでは失礼します」バタン
P「なんてこった、軽い冗談が大変なことになってしまった。貴音が来るのを正座待機してたから俺は走れない……もう駄目だ」ヴーヴー
P「ん? メール?」
26:
from 貴音
悪戯はほどほどにして下さい。
それと、営業先で面妖な会話をするのも控えた方がよいかと思います。
それでは、れこーでぃんぐに行って参ります。
P「あちゃ、バレてたか……ん? 下に続けて改行があるな」



追伸
私の処女は高いですよ?
P「ああ、一本取られたな、こりゃ」
29:
雪歩「処っ……え、なんですか?」
P「だから、処女だよ。これを処女が食べると、お腹が痛くなるんだって」
雪歩「……お茶、淹れてきますね」テテテッ
P「ははぁ、聞かなかったかった事にしてるな、雪歩。だが、それもいつまで続けられるかな」
雪歩「……えと、今日も暑いですね」
P「そろそろお腹痛くなったか?」
雪歩「そういえば、この前近所の犬と少し遊べたんですよ。まだまだ小さい子犬ですけど、えへへ」
P「え、雪歩、処女だよね?」
雪歩「……あの、プロデューサー?」
P「お、腹痛きたか!」ガタッ
雪歩「その……処……って、その、男の人と、そういう経験が無い人のことですよね……」
P「そうだけど……」
30:
雪歩「私が、男の人が苦手なの……プロデューサーは知ってますよね?」
P「勿論だ、お前らのプロデューサーだからな」
雪歩「なら、私がその……そういった経験が無いってことも……」
P「勿論、知ってる。というか、あっては困る、主に俺が」
雪歩「じゃあ、どうしてこんなものを、食べさせるんですかぁ?」ジワァ
P「おおぅ。これはまさに天使の涙、一筋の奇跡、美しい」
雪歩「ぐすっ……ぐすん」
P「あのな、雪歩。俺が、どうしてこんなものを食べさせたか……という質問だがな」
雪歩「ぐす……ぐすっ……はい?」
P「しつこく責められて、恥ずかしさで泣いちゃう雪歩が見たかったからさ」
31:
雪歩「……」
P「ん? 雪歩?」
雪歩「……」カチカチ
P「あれ? どこにメールかな?」
雪歩「しばらくしたらわかりますよ、プロデューサー」
P「!」ゾクッ
ーーーー30分後、営業から帰ってきた律子に助けられるまで、俺は事務所の外の地面に埋まっていた
33:
亜美「処女? ってなに?」
P「!」
亜美「兄ちゃん?」
P「それは……本気で言っているのか、亜美」
亜美「んー? 亜美は何時だって本気と書いてマジだぜ、兄ちゃん!」
P「だよな、はは」
P(どうする……この企画は相手が処女の意味を知っていないと成立しない……! 処女の意味を説明するか? いや、それだと亜美が腹痛になっていない説明がつかない……! どうする……どうする……!)ダラダラ
亜美「どうしたの、兄ちゃん? 急に黙り混んで……汗もすごいよー?」
P「いや、なんでもないんだ、心配はいらない」
34:
亜美「でも……あー、そうか兄ちゃんがその処女? ってやつなんだ!」
P「はい?」
亜美「それで兄ちゃん腹痛になったんだ! なるほどなるほど、さすが亜美、名推理ですなー!」
P「は? 違う違う! 何一つ合ってないぞ亜美!」
亜美「ちっちっちー! 隠さなくていいよ、兄ちゃん! と言うことで、亜美、みんなに言って薬貰ってくるよ! もう心配しなくていいからねー」スタタノター
P「待て! 待つんだ亜美ィィィイ!」
<ニイチャンショジョデフクツウナンダッテー
<エーピヨー!?
P「どうしてこうなったんだ……仕事しよ」
38:
あずさ「え?」
P「え?」
あずさ「処女、ですか」
P「はい」
あずさ「そのぅ……どういったつもりで私にそのようなお菓子を食べさせたのか、知りたいですねー……あはは」
P「率直に言って、あずささんが処女なのか知りたくて、ですね」
あずさ「あらあら、ズバッと来ましたねー、プロデューサーさん」
P「こういうのは、ズバッと言った方がいいのかな、と思いまして」
あずさ「ちなみにプロデューサーさんはどっちだと思っているんですか? 私が処女か……非処女か」
P「そりゃ勿論処女ですよ! アイドルが……俺のあずささんが非処女なんてありえないです!」
あずさ「あらあら……ちなみにプロデューサーさん。私、腹痛になってませんよ?」
P「なん、だって?」
39:
P(しまった、これはただのお菓子……! このお菓子の効果を信じて、かつ、本人が自己申告しない限り……本当に処女かどうかは……わからない!)
P「それは……非処女であると受け取って宜しいんですか、あずささん」
あずさ「どうでしょう? うふふ」
P(わからない……今までの子達は……一部を除いて態度が露骨ですぐに分かったが……あずささんは……全くわからない)
P「なんてこった、お手上げです、あずささん……実はこのお菓子は……」
あずさ「ただのお菓子、ですよね」
P「バレてましたか……」
あずさ「ええ、うふふ。全く、困った人ですねー、私の運命の人は」
P「え?」
あずさ「なんでもありませんよ、プロデューサーさん♪」
42:
律子「へー、そうなんですか」カタカタカタ
P「ああ」
律子「……」カタカタカタ
P「うん、その……」
律子「……」カタカタカタ
P(……律子がお菓子食べてくれない)
律子「プロデューサー殿、仕事したらどうです?」
P(効果の話をしたらそうなんですか? って感じで食べてくるかと思ったけど興味無いみたいだし、あれ、これもう駄目じゃね)
律子「プロデューサー殿?」
P(いっそ無理矢理……ってそんなの無理だしなぁ)
律子「プロデューサー殿!」
P「うおっ、ど、どうした律子」
律子「仕事して下さいって言っているんですよ! さっきからぼーっとして。やる気無いなら帰ったらどうですか?」
43:
P「うう、すまん。やる気がないわけじゃないんだ……ただ、律子が処女なのか気になって……」
律子「はい?」
P「あ」
律子「な、な、な。なんてこと言っているんですか! もう!」
P「わー! 悪かったって! ついポロッと本音が出ちゃって!」
律子「本音とか言うなー! はぁはぁ……そんなことで仕事出来ないなんてもう……」
P「……なんかもう本当にすまん」
律子「……ですよ」
P「え?」
律子「処女ですよ、処女! はい、もう仕事して下さい! たっぷり仕事溜まっているんですからね!」
P「あ、ああ! よーし、やるぞー!」
律子「……バカ!」
48:
千早「なんでそんなものがあるんですか……」
P「貰い物だよ。それで、食べたんだな、千早は」
千早「え、ええ」
P「まあ、そんなすぐに腹痛にはならないと思うが……なんだ、悪いな、これも仕事なんでな」
千早「なんですかそれ……」
P「いや、一度言ってみたくて。これも仕事なんでなってさ」
千早「わけがわかりません」
P「さて、そろそろ腹痛になる頃かな」
千早「……?」
P「どうした?」
千早「いえ、特に腹痛は感じないな、と思いまして」
P「! それは……処女じゃないってことじゃないか……?」
千早「なっ、なんて事を言うんですかプロデューサー!」
P「そんな……俺の千早が……処女じゃないなんて……」
49:
千早「もう! 聞いてください! プロデュ……いえ、そうですね……」
P「ん?」
千早「そうです、私は処女じゃありません!」
P「な、なんだってー!」
P(何を言い出してるんだこの子)
千早「72を隠そう、私は彼氏が三人居ます!」
P「嘘……だろ?」
P (そんなわけねぇ)
千早「驚きましたか?」
P「ああ……まさか千早がそんなやつだったなんてな……ガッカリだよ」
千早「あれ? いや、その……」
P「悪いけど……俺はもう千早をプロデュースする自信がないよ」
千早「! そんな……」ポロポロ
P「悪いな」テクテク
千早「私はただ……プロデューサーがもっと私を見てくれるかもって……」ポロポロ
50:
P(ああああ、色々空回りして泣いちゃうちひゃー可愛いぃぃぃい)マワリコミ
P「千早」ギュッ
千早「プロ、デューサー……」ポロポロ
P「馬鹿だな……変な事考えなくても、俺はちゃんと千早を見てるから心配するな」
千早「……はい」
P「……ところで、本当に千早は処女だよな?」
千早「……変態!」パチーン
P「ゴホウビッ」
55:
P「……さて、そろそろ仕事するかな」
高木「キミィ! 仕事の方はどうかね」
P「あ、社長、おはようございます。そうですね、今のところは順調です」
高木「そうかい。私はキミに期待しているんだ、頑張ってくれたまえよ! ……おや、このお菓子は食べていいのかな」ヒョイパク
P「あ、社長それは……」
高木「うん? どうしたのかね」
P「いえ、企画に使ったお菓子でしたので、あ、企画は終了したのでお気にならず食べてください」
高木「ふむ、なかなか美味しいね。ちなみにどんな企画だったのかね」
5

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