シュワちゃん「アーノルド軍団、アターック!!!」back ▼
シュワちゃん「アーノルド軍団、アターック!!!」
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1:
ターミネーター「アスタラビスタ・ベイビー」
ジャック・スレイター「そいつはビッグミステイクだ」
ジョン・クルーガー「お前たちは消去された」
ターボマン「いくぞ、ターボターイム!」
イワン・ダンコ「資本主義者め」
ジョン・メイトリックス「何だこいつら…」
3:
俺の名はジョン・メイトリックス、元コマンドーだ
カカシ野郎のベネットに攫われた娘を助けに、完全武装でサンタバーバラの孤島に乗り込んだ
はずだった…
スレイター「おい、また一人増えたぞ」
ハワード「今度のやつは殺し屋?CIA?それとも幼稚園の先生か?」
アレックス「うるさいな。頼むから静かにしてくれ」
ダンコ「失礼。ウオッカはあるかな?」
メイトリックス「俺がたくさんいる…だと?」
4:
メイトリックス「一体どうなっているんだ」
スレイター「まあ落ち着け。俺も気が付いたらこの部屋にいたんだ。他のみんなも同じだ」
メイトリックス「みんなって…あんたも、そこのお前も、揃いも揃って俺と同じ顔じゃないか!一体これは…」
ハワード「また誰か来るぞ!」
ジジジジジジ……バシュゥゥゥン!
アダム「ううっ……ここは?」
5:
メイトリックス「今のは何だ? そしてまた俺と同じ顔…」
ダンコ「お前もああして送られてきたんだ」
メイトリックス「送られたって、誰に?」
ダンコ「知るもんか」
アダム「ここはどこだ……なっ、貴様ら!」
スレイター「先に言っとくが、敵じゃないぞ」
アダム「バカな、どうして俺のクローンがこんなに……研究所は爆破したはずだ!」
スレイター「とにかく落ち着け、な? 俺たちは見た目こそ同じだが、中身は全くの別物……違う世界の人間だ」
アダム「なにぃ…?」
6:
メイトリックス「もういい、俺は一刻も早く娘を助けなきゃいけないんだ。ここでのんびりしてる暇はない!」
ハワード「俺も早くターボマン人形を買って家に帰らないと…」
ダンコ「そろそろインコに餌をやる時間だ」
メイトリックス「おい、出口はどっちにある!?」
スレイター「そこを真っ直ぐ行ってつきあたりだ」
メイトリックス「ありがとよ」ダッ
7:
メイトリックッス「こんなとことはさっさとオサラバだ……扉が開かない!?」ガチャガチャ
スレイター「無駄だよ。俺も試したが、ビクともしないんだ」
メイトリックス「このッ、開け! 開けってんだよ!!」ドツン!ドツン!
スレイター「どうやら俺たちはここに閉じ込められたらしい」
メイトリックス「くそったれェ……うおおおおおおおおおおおお!!!!」スドドドドドドドド
スレイター「お、おい!よせ!」
シュウウウウウウウウウウ…
メイトイックス「傷一つ付かない……なんて頑丈なんだ」
8:
メイトリックス「くそっ、こうしている間にも時間が」スッ
メイトリックス「時計が止まっている…?」
スレイター「そういうことだ。時間はたっぷりある」
スレイター「どうだ、ここはひとつ皆で自己紹介といこうじゃないか」
メイトリクス「まあ…いいだろう」
9:
メイトリックス「俺はジョン・メイトリックス。コマンドー部隊の隊長だった。君は?」
スレイター「俺はジャック・スレイター。ロス市警の刑事だ」
メイトリックス「スレイターか、よろしくな。よし次はあんただ」
ダンコ「……」
メイトリックス「聞こえてんだろ。この暑いのに防寒着をびっちり着込んでるお前だよ」
10:
ダンコ「イワン・ダンコ大尉だ。モスクワ市警から来た」
メイトリックス「貴様、アカの手先か」
ダンコ「口を慎め。資本主義の豚が」
メイトリックス「ふん、見てろよ。社会主義なんてものは今にこの世から消え去ることになるぞ」
ダンコ「やれるものならやってみろ。それとも、今すぐこの場で試してみるか?」
メイトリックス「上等だ」
スレイター「そこまでだ。今は自分同士でケンカしてる場合じゃないだろ」
アダム「そうだ、二人とも落ちつけよ。冷戦なんてとっくの昔に終わってるじゃないか」
メイトリックス・ダンコ「!?」
11:
アダム「それにしても皆さんすごい経歴をお持ちのようで。俺はアダム・ギブソン、しがないヘリパイロットさ」
ハワード「全くだ。俺はハワード・ラングストン、職業は家具を売ること」
アレックス「俺…いや私はアレックス・ヘス博士、産婦人医学を研究している」
アダム「よろしくアレックス。ところでさっきからずっと気になってたんだが」
アダム「その巨大な腹はなんだ?まるでバランスボールさながらにふくれてるぜ」ハハッ
アレックス「妊娠してるんだ」
ハワード「えっ」
12:
メイトリックス「……すまんよく聞こえなかった。もう一度言ってくれないか」
アレックス「だから妊娠だ。新薬の実験で人工的にね。もうすぐ生まれてくるんだ」
スレイター「( ゜Д゜)」
アレックス「名前はジュニアだ。きっと私に似て可愛いのが生まれてくるはずだ。楽しみだなぁ」
アダム「おお、神よ」
ダンコ「狂ってやがる…」
14:
メイトリックス「と、とにかくこれで全員紹介し終わったか……ん?」
T-850「……」
メイトリックス「お、おいお前…」
スレイター「よせ、さっきから何聞いてもだんまりなんだ。そこから動こうともしない」
T-850「……」
メイトリックス「じゃあアンタに聞くが、何故やつは裸なんだ」
スレイター「さあね。ちょうど服が洗濯中だったんじゃないかな」
T-850「……」
メイトリックス「同じ自分として見るに堪えないんだが」
スレイター「同感だよ」
15:
アダム「喉が渇いたな。飲み物あるかい」
スレイター「ここはセルフサービスだ。奥に冷蔵庫がある」
アダム「こりゃ随分古い型だな。スカイネットに繋がってないぞ」
メイトリックス「なんだそりゃ」
ダンコ「それよりさっきの話、冷戦が終わったとはどういうことだ」
スレイター「おたくいつの時代の人間だ? 91年のソビエト崩壊を知らんのか」
ダンコ「何だと!?」
19:
メイトリックス「ほら見ろ、だから言ったんだ。社会主義なんて時代遅れのシステムが長続きするはずがない」
ダンコ「貴様…!」
スレイター「やめないか! ただでさえクソ狭いのに、ケンカなら外でやったらどうだ!」
ダンコ「それが出来んから困ってるんだろうが!」
アダム「まあまあウオッカでも飲んでリラックスしろよ。キューバ産の葉巻もあるぞ」
アレックス「ここで葉巻を吸わないでくれないか。お腹の子に悪影響だ」
ハワード「ダッシャー、ダンサー、プランサー、ビクセン……クソッ、残りが思い出せん!」ブツブツ
ダンコ「言っておくが、俺は貴様なんてちっとも怖くないぞ」
メイトリックス「来いよイワン野郎、葉巻なんて捨ててかかってこい」
ヤロームッコロシテヤァール!ドタバタガッシャーン!ブシュゥゥゥゥゥゥ…
T-850「……」ピピッ
『待機モード解除』
T-850「!」ピクッ
20:
一同「!!」
T-850「……」スッ
ハワード「どうやらお目覚めみたいだね」
アダム「ハハッ、こうして見ると俺って中々良い身体してると思わないか?」
T-850「」ピピピ
『全員体格一致』
T-850「君たちの着ている服と靴と武器が欲しい」
ハワード「だとさ」
メイトリックス「俺は別に構わんよ。というかむしろ着てほしいね、切実に」
スレイター「よし、みんなでこいつに着るものをカンパしてやろう」
18:
ヤバイ、それぞれの元ネタがわからん
21:
アダム「俺は上着を」
ダンコ「じゃあ俺はシャツだ」
メイトリックス「このショットガンを貸してやるよ」
スレイター「ちょっと待て。誰がズボンを貸してやるんだ?あとパンツも」
ハワード「言っとくが、俺は嫌だぞ」
アレックス「私だって」
メイトリックス「ようし。ここはいっちょ、みんなで腕相撲対決をして決めるというのはどうだ」
>>18全員シュワ顔玄田声だと思ってくれれば
23:
ダンコ「バカか貴様。同じ自分同士、決着がつくわけないだろ」
メイトリックス「やってみなきゃ分からないさ。それとも怖気付いたのかな?」
ダンコ「……いいだろう。貴様は俺とだ」
メイトリックス「望むところさ」
アレックス「おいおい本当にやるのか…勘弁してくれ」
25:
30分後
メイトリックス「ふおおぉぉおっにぎぁぁあああ」グググ…
ダンコ「ふう゛んんんんっ……」ググッ
スレイター「お前らまだやってんのか、早くしろ」
メイトリクス「いいかげん諦めたらどぉぉぉだぁぁぁ」
ダンコ「まだまだ……勝負はごれからざっ」
T-850「……」
ハワード「あんた、寒くないかい?」
28:
さらに30分後
ダンコ「クソッ、資本主義者共め。寄ってたかって汚ない手で俺をハメやがって」ヌギヌギ
メイトリックス「文句をたれるな。俺だってパンツを取られたんだ!」
長時間に及ぶ死闘の末、それでも決着がつかず、すっかり消耗しきった二人は他の全員に負けたとさ
T-850「……」ザッザッ
スレイター「おい待て、どこに行く」
T-850「外に出る」メキメキメキ…
メイトリックス「あのドアを素手でこじ開けただと?」
アダム「何者なんだあの男は…」
ハワード「やった!これで俺たちも脱出できるぞ」
29:
ハワード「待ってろジェイミー、すぐターボマン人形を手に入れてやるからなっ」タッタッタッ
スレイター「待て!単独行動は危険だ!」ダッ
ダンコ「」シュボッ…プハー
アレックス「どこなんだここは?」
メイトリックス「さあな。バルベルデの湿地帯に似ている気がするが」
ダンコ「一つ分かってるのは、俺たちは今ひでえジャングルのド真ん中にいるってことだけだ」
T-850「……」ザッザッ
メイトリックス「あいつについて行ってみるか」
31:
ハワード「くそぅ、ターボマンを売ってる店はどこにある!?」ガサガサッ
スレイター「待てと言ってるだろうが!ここは普通じゃない、素人のあんたじゃ確実に迷子になっちまうぞ 」
ハワード「舐めるな!俺だっていくつもの修羅場をくぐってきたんだ。このぐらいどうってことないさ!」
スレイター「はぁ?」
ハワード「知ってるか? クリスマス当日のおもちゃ屋はなぁ……戦場そのものなんだよ!」
スレイター「……何を言ってるか分からんが、とにかく俺と」
ガサッ
スレイター「…伏せろ!」バッ
DoDoDoDoDoDo!!!!!
ハワード「うおぁっ!?」
35:
アレックス「今の銃声は!?」
ダンコ「スレイターたちが走っていった先からだ」
アダム「あいつが撃ってるのか」
メイトリックス「いや、音からしてあれは軽機関銃だ。そんなもの彼は持っていない」
アダム「とすると、俺たち以外の誰かが…」
T-850「……!」
『接近警報』
T-850「皆、頭を下げろ」
アレックス「ん?」
ズドドドドドドドドド!!!!!
アダム「なっ!」
メイトリックス「みんな伏せろおおおお!!!」
38:
ヒュンヒュンヒュン!!!ドガーン!!!
アレックス「や、止めてくれえええ!こっちはお腹に赤ちゃんがいるんだ!」
メイトリックス「こっちへ来い!ここに隠れるんだ!」
ダンコ「クソッタレィ!」ダーン!ダーン!
T-850「……」ドォン!ドォン!
ダンコ「一体どこのどいつだ、こんな派手な歓迎しやがるのは!?」
メイトリックス「知るかっ、そんなことより撃ちまくれ!」ドドドドドドドドド
39:
T-850「……」スッ
メイトリックス「おいどうした、何故撃つのをやめる?」ドガガガガ
T-850「こっちが弾切れだと思わせて、向こうから近付いて来てもらう」
ダンコ「なるほどいい考えだ。敵の正体もそれで分かる」
アダム「ただの露出狂だと思ってたがやるじゃないか」
メイトリックス「よぅし、撃ち方やめぃ!」ドドドドド…
シーン
T-850「……」
メイトリックス(さあ来い、姿を見せろ!)
41:
ガサガサッ
ターミネーター1「……」キョロキョロ
ターミネーター2「……」ザッザッザッ
ダンコ「!?」
メイトリックス(ロボット…なのか?)
T-850「T-600か…」
メイトリックス「お前、やつらのことを知ってるのか!?」
T-850「関節が弱点だ。一斉に狙い撃つぞ」
メイトリックス「……よぅし!」ズドン!ズドン!ズドン!
42:
……
ダンコ「全部やったか?」
ターミネーター1「」ウィーンウィーン
アダム「こいつ、まだ動いてる!」
T-850「」ドォン!
ターミネーター1「」ピー…
T-850「これで片付いた」
アレックス「あの刑事たちは無事だろうか…」
スレイター「生きてるよ」ヌッ
44:
メイトリックス「二人とも!ケガはないか?」
ハワード「ハァ…ハァ…なんとか」
スレイター「そこに転がってる連中に突然襲われたんだ。一人残らずスクラップにしてやったがね」
ハワード「一体何なんだこいつらは…」
ダンコ「さて、答えてもらうぞ。そこのデカイの」
T-850「……」
ダンコ「お前はこいつらのこと知ってるみたいだな。それも相当詳しく」
スレイター「ほう、それが本当なら是非ご教授願いたいね」
アレックス「私からも頼む。ここにいるみんなの生死がかかってるんだ」
T-850「……こいつらはターミネーター、殺人マシーンだ」
T-850「そして、この私も」
46:
T-850「サイバーダイソン社が以下略」
アレックス「たまげたなぁ。あんたもロボットなのか」
アダム「どこからどう見ても本物の人間にしか見えん。シンディとは大違いだな」
ハワード「誰だそれ。あんたの奥さん?」
アダム「俺の世界で流行ってる人形の名前さ。顔はよく出来てるけどオツムがパッパラパーでね」
メイトリックス「そんな話はいい。それより、何故俺たちが狙われるんだ」
48:
T-850「それは分からない。俺が何故ここにいるのかも」
T-850「しかし相手が旧型のT-600で助かった。こいつらは通常の武器で破壊可能だ」
ダンコ「あんたはもっと強いのか」
T-850「T-850型。技術の進歩で、対戦車爆弾の直撃にも耐えられるようになった」
ハワード「へぇそりゃ頼もしいね。だがな、俺たちは普通の人間なんだぞ。ここから先もあんなのがウジャウジャいたら…」
ターミネーター×20「」ザザザザザッ
メイトリックス「いたぞぉ!いたぞおおおおおおおおお!!!!」ズドドドドドドドドドドド
50:
ダダダダダダダダダダ゙!!!!!
スレイター「またか!懲りない奴らだ!」ズダーン!
アレックス「もう勘弁してくれえぇぇ」
メイトリックス「ええい俺のくせに女々しいやつだ!叫んでる暇に戦ったらどうだ!?」ドガガガガ!!!
ハワード「じゃあ俺たちにも武器をくれ!」
スレイター「分かった分かった、お前らはこいつを使え」つデザートイーグル
ハワード「冗談だろ?あんたらの使ってるゴイツのじゃなくて、こんな豆鉄砲であのサイボーグたちと戦えってか?」
スレイター「世界一強力な拳銃だぞ」
ダンコ「いや、ソ連製のポドブィリン9.2ミリオートマが一番だ」
アダム「俺から見りゃどっちも骨董品だ。レーザー銃はないのか」
T-850「2032年にはもっといいのがある。だがどんな性能の銃でも弾が無くては鉄クズであることに変わりない」ドォン!ドォン!
メイトリックス「しまった、弾切れか…」カチッカチッ
54:
ダンコ「弾が無い!」
アダム「こっちもだ」
メイトリックス「だったら敵から奪えばいいだろ!」
ハワード「キツいジョークだ。そんな自殺行為、俺はゴメンだからな。ここは逃げるが勝ちだ!」ダッ
スレイター「ちぃ、あの野郎単独行動はするなって言ってるのに…!」
56:
スレイター「早くやつの後を追わないと…」
メイトリックス「クソッ仕方ない、一旦退却するぞ!アダム、そこの妊婦に手を貸してやれ!」
アレックス「妊夫と言ってほしいね…」
メイトリックス「俺が先頭に立つ。ダンコとスレイターは周囲を警戒しろ」
ダンコ「俺に命令するな」
スレイター「まあまあ、自分の言うことくらい聞いたらどうだ」
メイトリックス「しんがりはアンタだ、ミスターアームストロング。頼んだぞ」
T-850「理解した」
メイトリックス「よし、出発だ!」
58:
……
ジャングルの中
パパーン!
アレックス「うわっ、危ない…」
アダム「畜生め、やつら執拗に追いかけて来やがる」
T-850「俺たちには感情というものがない。ゆえにターミネーターは絶対に諦めない」
ハワード「一時間近くフルチンだったやつが言うと説得力あるぜ」
メイトリックス(おかしい…)
メイトリックス(さっきから散発的にしか撃ってきてない。さっきの猛攻撃がウソみたいだ)
メイトリックス「こりゃ何かの罠か?」
59:
原っぱみたいなとこ
メイトリックス「しまった、開けた所に出たぞ!これじゃ狙い撃ちの格好の的だ!」
スレイター「だが後ろには敵が」
シーン
T-850「いや、追手の反応が消えた。引き返したようだ」ピピピッ
アダム「じゃあ戻ろうぜ」
T-850「駄目だ。待ち伏せをくらう可能性が高い」
60:
スレイター「不気味だ……まるで最初から俺たちをここに追い立てるのが目的だったみたいじゃないか」
ダンコ「その通りだろ」
メイトリックス「だが罠だと分かっていても、俺たちは進むしかないんだ」
メイトリックス「行くぞ。5メートル間隔、音を立てるな」
ハワード「無茶苦茶言ってくれるよ」
メイトリックス「やれば出来る。俺、いや自分を信じろ」
61:
ハワード「おっ、だんだんコツが分かってきたぞ」スッスッスッ
スレイター「いいから黙って先に進め」
ダンコ「嫌な予感がする…」
『索敵モード 警戒中』
T-850「……」ピピピッ
ビィィィィィィン
『危険 10時方向』
∴
T-850「!」
バシュゥゥゥゥン!
T-850「!…」
64:
アダム「あ!」
T-850「……」シュウウウウウウウウ…バタッ
ハワード「やられた!アイアンマンが撃たれた!」
スレイター「クソッ、どこから撃ちやがった!?」
アダム「チキショウ、今の見たか?」
ハワード「ああ見たさ!サイボーグ野郎のどてっ腹にどデカい穴が空いた!」
ダンコ「あれを喰らえば一たまりもないぞ!死にたくなきゃ隠れてろ!」
メイトリックス「敵の姿が見えない!どこにいる!?」∴
アレックス「おい、あんた腕に…」
バシュゥゥゥゥゥゥン!
メイトリックス「ぬわぁぁあああ!!!!」
69:
メイトリックス「ぐあ゛あ゛あ゛あああ右腕がぁぁぁっ!!!」ゴロゴロゴロ
ダンコ「そこで休んでろ!相手は俺がや」
バキッ!!
ダンコ「ほわあああああっ!!!??」ピューン
ハワード「なんだ? あのロシア人、自分から吹っ飛んだぞ!?」
スレイター「くっ…」
ドゴッ!!
スレイター「ぐおおおぉぉ…」ドサッ
アダム「いや違う、目に見えない何かがいるんだ!」
72:
アダム「くそったれえいいいい!!!!」つ木の棒
「コッチダ…」
アダム「な…!」
ドスッ!
アダム「ぐふっ…」ドサッ
「グルルルルルルル」
ハワード「ま、待て、話をしよう。寝心地抜群フカフカのベットはいかが?今ならお安くしとくよ」
「グオオオオオオ!」ドゴォ!!!
ハワード「駄目…だったか…」バタッ
74:
T-850「」プスプス…
メイトリックス「うあ……あがぁぁ…」
ダンコ「」
スレイター「」
アダム「」
ハワード「」
死ーん
アレックス「なんてこった…」
76:
ピッ…ピッ…バジジジジジジジジ
プレデター「オオオオオオ」
アレックス「まいったな、今度は化け物か」
プレデター「アトヒトリ…」
アレックス「俺の命はくれてやる……だがせめて、お腹の赤ん坊だけは見逃してくれないか」
プレデター「!」ピクッ
アレックス「頼む…」
プレデター「フシュウウウウウウ…」
スドン!
アレックス「!」
78:
「お前さん、さっき後一人とか言ってたな」
プレデター「オオオ…!」ポタ…ポタ…
スレイター「そいつは……ビッグ・ミステイクだぜ!」シュウウウウ
ダンコ「その通り!」ドゴォ!!
プレデター「グワァ!」
アダム「さっきはよくもやりやがったなァ!」メキメキィ!
プレデター「ゴヘァッ」
ハワード「やっと正体を表したか。たっぷり礼をしてやる」
メイトリックス「みんな、かかれぃ!!」
一同「おおっ!!」
ワーワー…
80:
プレデター「グハッ……ケハッ……」ボロッ
メイトリックス「さあ答えろ!何故俺たちを狙う?」
メイトリックス「俺たちをここに連れて来たのもお前の仕業なのか? ええ!?」
プレデター「クタバリヤガレ…」
メイトリックス「なかなか強情なやつだな、気にいった。だがこれならどうだ?」ガシッ
プレデター「オオッ…!」
パラパラ…
メイトリックス「10秒以内に答えんと、お前の体はこの谷底へダイブすることになる」
ハワード「やりすぎじゃないか?」
ダンコ「まだ生温い。ソ連式のやり方のほうが能率がいい」
メイトリックス「言っとくがな、支えてんのは左手だ、利き腕じゃない。右はお前に撃ち抜かれたからなっ!」
プレデター「エモノノブンザイデ…!」
スレイター「獲物だと?」ピクッ
81:
プレデター「セカイイチツヨイヤツヲアツメタ……カリノヒョウテキトシテ」
ハワード「それが俺たちってわけか。嬉しくも何ともないね」
アダム「今集めたと言ったな。だが違う世界の俺たちをどうやって」
プレデター「……」スッ
ハワード「映画の…チケット?」
84:
スレイター「やはりそれの仕業だったか!」ガバッ
メイトリックス「知ってるのか?」
スレイター「ああ、忘れもしない。こいつは云わば……異なる世界を行き来できる魔法のチケットさ」
スレイター(本当は映画の中に自由に出たり入ったり出来る代物だがな)
スレイター「俺も昔こいつのせいで酷い目にあってね」
85:
ダンコ「つまりこれを使って俺たちは異なる世界から集めれたと? とても信じられんな…」
スレイター「エイリアンや未来から来たサイボーグまでいるんだ。魔法のチケットの一つや二つくらいあるさ」
スレイター(自分たちが映画の登場人物だってことは、こいつらには言わないほうがいいな)
アダム「しかしそんな物を持っているなんて、お前は一体何者なんだ?」
プレデター「……」
T-850「そいつはプレデターだ」ザッザッ
87:
ハワード「あんた生きてたのか!」
T-850「再起動に手間取っただけだ。あれしきでは死なん」
ダンコ「プレデターって?」
T-850「強者と戦うことを生きがいとする宇宙生物だ。幾度となく地球に飛来した記録が残っている」
スレイター「何故こいつがチケットを」
T-850「データによれば、この種族は狩った相手の体の一部や所持品を収集する癖があるらしい」
アダム「なるほどな、だいだい分かってきたぞ」
ハワード「元々チケットを持ってたやつを殺して奪ったってことか」
T-850「それよりこの場からの移動を推奨する。ぐずぐずしてるとこの個体の仲間が来る可能性が高い」
ハワード「そうだな。こいつはどうする?」
メイトリックス「捕虜にして連れていく。まだ聞きたいことがあるからな」
90:
プレデター「フハッハッハッハッハ」
メイトリックス「貴様、何が可笑しい?」
プレデター「ホリョダト…」ピピッ
T-850「不味い!」
プレデター「ソイツハ……ビッグ・ミステイクダゼ!」ブー…ブー
T-850「自爆するぞ!みんな逃げろぉ!!!」
スレイター「走れィ!早く!!」
アレックス「もう走るのはたくさんだ!」ダダダッ
ブー…ブー…
92:
93:
パラパラ…
ハワード「う……う゛う……」
アレックス「ここは天国か…?」
メイトリックス「いや、生憎まだ地獄らしい」
ダンコ「チケットは?」
スレイター「……俺らと同じ、黒コゲになっちまったよ」ボロッ
アダム「このマヌケ!じゃあ俺たちはもう元いた世界に帰れなくなっちまったてことじゃないか!」
スレイター「落ち着け!チケットは半券だった、つまりもう半分あるはずなんだ!そいつを使って」
T-850「しっ!静かに」
94:
アダム「どうした?」
T-850「囲まれてる。数は10人……今一人増えた」ピピピッ
メイトリックス「何も見えんぞ!」
T-850「プレデターは不可視のフィールドのようなもので体を覆っている。人間の肉眼ではまず認識不可だ」
ビィィィィィ
アダム「うっ…」∴
ダンコ「クソッ!」∴
ハワード「全員ロックオンされてるぞ!」∴
T-850「この場から無事生還できる確率、0.002パーセント」∴∴∴∴
アレックス(あれ、自分だけ狙われてない?)
メイトリックス「畜生、ここまでか…?」∴∴
95:
ダダダダダダッ
「グワァァァァ!」
メイトリックス「!? 誰が撃った?」
ダンコ「知るか、俺たちは全員弾切れのハズだ。そんなことよりチャンスだろ?」
スレイター「分かってるよ!逃げるぞみんな!」
アダム「おう!」
T-850「俺が時間を稼ぐ」
ハワード「アレックス、ほら立つんだ」ガシッ
アレックス「すまない…」
97:
T-850→ターミネーター2
メイトリックス→コマンドー
スレイター→ラストアクションヒーロー
ダンコ→レッドブル
アレックス→ジュニア
ハワード→ジングル・オール・ザ・ウェイ
アダム→シックス・デイ
だいたいあってる?
ハワードとアレックスは完全に一般人じゃないか……
99:
ババババババ!!!!!ズドーン!ドカーン!バゴーン!
スレイター「誰だか知らないがやることが随分派手だね。気をつけないとこっちまで巻き込まれそうだ」
T-850「早く行けスレイター、お前が最後だ」
スレイター「すまない。アンタも早く来いよ!」
タッタッタッ…
『全員ノ退避ヲ確認』
T-850「よし…」
ザシュン!
T-850「…!」
プレデター「グワォォォォォ」ジャキン!
101:
『警告 首関節損傷 断裂ノ危険性』
T-850「!……」ダラーン
プレデター「ソノクビヲ、モイデヤル!」ザシュン!
T-850「っ……」
『回避失敗 出力10パーセント低下 予備回路作動不能』
『パワーセルノ使用ヲ推奨』
T-850「……」
プレデター「キシャァァァァァ!」
ズダダダダダン!!!
104:
アレックス「ハァ…ハァ…」
ダンコ「急げ!」
ハワード「だが、どこへ逃げれば安全なんだ」
?「こっちだ」
メイトリックス「君は…」
ダッチ「俺はダッチ・シェイファー、君たちの同類、仲間さ」
ダンコ「また一人増えやがった」
メイトリックス「てことは、さっきの攻撃はあんたの仕業か」
ダッチ「細かい話は後にしよう。死にたくなきゃ一緒に来るんだ。おおっと、そこのワイヤーには気を付けろ」
メイトリックス「よしきた、行こう」
105:
ダッチ「この先に隠れ家がある」
スレイター「そりゃいい。だが追っ手はどうする?」
ダッチ「なぁに心配ないさ。やつらなら今ごろ…」
106:
プレデター1「ニガスナ!オエ!」
プレデター2「ン……コレハ」ガサッ
\ハーイ/
只只只只只只
109:
スレイター「またか」
ダッチ「この手に限る」
アレックス「あのサイボーグは?まさか一緒に吹っ飛んじまったんじゃ」
メイトリイクス「やつのことだ、きっとしぶとく生きてるさ。今は信じて待つしかない」
メイトリックス「ところでダッチ、あんたは今まで一人で戦ってきたのか」
ダッチ「ああ、今日でもう二十日目になる」
アレックス「一ヶ月近くもここで生き残ってきたのか?信じられない…」
ダッチ「やつらとは前にも戦ったことがあってね。流石に今回みたいな大歓迎は初めてだが」
111:
ダッチ「さあ、狭い我が家だがあがってくれ」
メイトリックス「邪魔するよ」
ダッチ「さっそくだが提案がある。俺と一緒にやつらの宇宙船を強襲しないか? 場所は知ってる」
ダンコ「そいつは名案だな。さっきからやられっぱなしでウンザリしてたところだ」
スレイター「宇宙船か……これは俺の勘だが、あと半分のチケットがあるとすれば恐らくその中だろう」
ダッチ「ずっとチャンスを待ってた。俺一人じゃ無理だが、この人数なら警備は楽々突破できる」
ハワード「どのみち、チケットがなけりゃここから帰れんしな」
アダム「やるしかないってことか…」
112:
スレイター「だが俺たちには武器が無い」
ダッチ「その心配は無用さ。これを見てくれ」ブーッ
ゴゴゴゴゴ…
メイトリックス「ほう……これはこれは」
ダンコ「素晴らしい」つPfeifer Zeliska
ハワード「すごい武器の山だな。戦争でも始める気か?」
ダッチ「やつらの戦利品を奪ったんだ。どうだ、皆でいっちょ派手にやろうぜ」
スレイター「映画ならそろそろ終盤だろう。反撃タイムといこうじゃないか」
113:
※各自武装中…
アダム「おっ、EM銃があるな」
ダンコ「なんだそれは」
アダム「レールガンだ」ジャキン
ターボマン(ハワード)「皆、こいつを見てくれ!」\デェェェェン/
スレイター「おいおいハワード、その格好は一体何の冗談だ?」
ターボマン(ハワード)「知らないのか?国民的ヒーローのターボマンだ。格好いいだろ」
メイトリックス「仮装パーティに行くんじゃないんだぞ。真面目にやれ」
ターボマン(ハワード)「まあ聞けよ、こいつは本当に凄いんだ。両手からは毎分120発のブーメランシューターを発射して、
背中のロックンロールジェットブースターはマッハ1で飛行し…」ペラペラ
スレイタ?「もういい、好きにしろ」
115:
ザッザッザッ…
ダッチ「さぁ、ついたぞ」
ターボマン「わーお、これまたデッカイのに乗ってきたんだなぁ」
スレイター「思ったとおり、サイボーグどもが船の周りを守ってるな」
ダッチ「敵は歩兵だけだ。後ろから忍び寄って、一体ずつ静かに素早く片付けよう」
アレックス「う゛っ…ぐおおおおおおおおおおお」
メイトリックス「アレックス!どうした!?」
アレックス「チクショウ、こんな時に陣痛がきやがった…」ズッキンズッキン
116:
メイトリックス「今は我慢しろ!」
アレックス「す、すまない……とても無理だうおえええっ」ゲロゲロゲロ
ターボマン「どうしたらいい!?」
アダム「俺に聞くなっ、そもそもどの穴から出てくるっていうんだ!?」
アレックス「う、生まれりゅぅぅ…」ビクンビクン
ダッチ「今この場で堕ろしてやろうか?」
スレイター「はぁ?何馬鹿なこと言ってるんだ、第一麻酔もなしに…」
ダッチ「本気さ。世界初の外科手術は紀元前235年インドで行われた。麻酔なしでな。それに俺は人体の構造にも詳しい」
スレイター(?……何だこいつ)
118:
メイトリックス「とにかくアレックスは休んでろ。俺たちだけでやる」
メイトリックス「モタモタしてたら彼の命が危ない。全員で一気に奇襲してカタをつけるぞ」
アダム「よし、じゃあ俺はこっちの…」
メイトリックス「待て、風上に何か潜んでる……恐らくプレデターだ」
アダム「どうして分かる?」
メイトリックス「匂いを嗅いだんだ。やつは俺が殺る。皆は先に行ってくれ」
ダッチ「作戦開始だな」
スレイター「よぅし、アーノルド軍団、アターック!!!」
アダム「アーノルドって誰だ?」
スレイター「気にするな」
120:
スレイター「うおおおおおおっ!!!」ドドドドドドド
ターミネーター「!」
アダム「くたばれィ!」ギュオーン!ギュオーン!
ダンコ「鉄クズめ」バシュウウウン!
ターボマン「ふっ、たぁ!とぅ!」
ボガーン! チュドーン!
スレイター「よし、その調子だ!」∴
プレデター「シネ…」ピピピッ
「ハロー」
プレデター「!」
ザシュッ!
プレデター「ゴフッ…!」
メイトリックス「そこに立ってろ」
121:
スレイター「見張りは全部倒した!皆、船に乗り込め!」
キィィィィィィィン
アダム「ん?」
HK「」ゴォォォォォォォ
アダム「な…戦闘機だとォ!?」
T-100「」キュラキュラキュラ…
ダンコ「戦車までいやがる…!」
HK「」ダラララララララララ!!!!!
ズダァァァン!ボガァァァアアン!チュドーン!
スレイター「おぉああああああっ!!?」
123:
T-100「」ドギャギャギャギャギャ!!
ダンコ「チェーンガンだ!伏せろ!」∴
ビィィィィィン
ターボマン「危ない!」
バシュウウウン!ドガーン!
ダンコ「ぬふぁ!」
プレデター×10「」ザザザザッ
ターボマン「最悪だ、増援が来やがった!」
ドガーン!ズガガァーン!ゴワァァァァッ!!
メイトリックス「何だこれは……まるで俺たちを待ち伏せしてたように次から次へと……」
124:
メイトリックス「おいダッチ!どうなってる?敵は歩兵だけじゃないのか!?」
ダッチ「ああ、スマン。言い忘れてたよ」
メイトリックス「忘れてた…?ふざけるな!このままじゃ俺たちは全滅だ!」
ダッチ「ふざけてなどいない、大マジメさ。全て計画通りだ」
メイトリックス「貴様…ハメやがったな!?このクソッタレィ!嘘つきめ!よくも…」
ブスッ!
メイトリックス「ばはっ!?」
ダッチ「……」シャキーン
メイトリックス「(腕が…剣に?)貴様…一体…」ポタポタ…
127:
「あいつか!俺の偽物は!」
メイトリックス「!?」
T-850「間に合わなかったか…」ザッ
メイトリックス「お前…無事だったんだな…」
T-850「どけ!」ドォン!ドォン!ドォン!
ダッチ(?)「」グチャッ!ベチャッ!ドロッ…
メイトリックス「やつは…」
T-850「形状記憶合金T-1000。人に化けられるターミネーターだ」
128:
T-1000「」ドロドロ…ギュウウウウン
ダッチ「この偽物め!」ダラララララララ!!!
メイトリックス「ダッチがもう一人…?」
T-850「こっちが本物だ。危ないところを彼に助けられた」
メイトリックス「俺たちはまんまと騙されたわけか……おぐっ!」ズキッ
129:
T-850「急所は免れたようだが、あまり動かない方がいい」
メイトリックス「いやぁ大丈夫……俺は娘を助けなきゃいけないんだ。こんなところでは死ねん」
T-850「戦況は絶望的だ。即時撤退を推奨する。統計では…」
メイトリックス「大丈夫だと言ってるだろうがっ!そうやって何でもかんでも確率論で測ろうとするんじゃない!
俺たちが力を合わせればどんな不可能も可能に出来る!そう信じるんだ!」
T=850「理解できない」
T-850「……だが、いいだろう」
130:
T-100「」ドギャギャギャギャギャ!!
ダンコ「くそ、あの機関銃なんとかならんのか…」
メイトリックス「ぶっ飛べ!」つロケットランチャー
T-100「」ドガーン!!
メイトリックス「これでよし」
ダンコ「メイトリックス、生きてたか!」
メイトリックス「まだ死ねんさ。こっからが勝負だ」
131:
『標的 3時方向 距離100』
T-850「……」ドォン!ドォン!ドォン!
プレデター1「グワァァ!!」
プレデター2「ナゼバショガワカル!?」
T-850「あそこの木の上に二体、その奥にさらにもう一体」ピピピッ
スレイター「ハッ、場所さえ分かればこっちのもんだ!ターミネーターにステルスは効かないんだよ!」ダラララララララ!!!
アダム「丸焦げにしてやる!」ギュオーン!ギュオーン!
プレデター3「ギャアアアアアアア」
133:
HK「」キィィィィィィィン!
スレイター「また戦闘機が来たぞ!みんな隠れろ!」
アダム「畜生め、悔しいがあいつには手も足も出ん…」
ターボマン「俺がやる!」
アダム「ハワード?よせ無茶だ!」
ターボマン「見てろよ、こいつは本当に飛べるんだ」
ターボマン「いくぞ、ターボタァァイムぅわああああああああ!!!???」ゴォォォォ!!!
134:
ターボマン「すすす凄いスピードだ…!と、とても制御出来ん…!」ゴォォォォォー
HK「」ヒュンヒュンヒュン!!!
ターボマン「このままじゃぶつか……ええいそのままブチ当たれィ!!!」
ターボマン「ふおぉぉぉあああ!!!」
ドグシャーン!!
HK「」グラッ…
136:
アアアアアアアアアア…
アダム「あ、あれはハワードだ!」
スレイター「やられたんだ!」
T-850「落ちてくる…!」
ターボマン「ぬぁぁあ゛あ゛あ゛あああああ!!!」ゴォォォォォォ!!!
ドシャーン!
ターボマン「…ただいま」プスプス…
アダム「言わんこっちゃない。だから無茶するなと」
ターボマン「どっこい、ドデカい土産を持って来たぜ…」
アダム「土産…?」
ヒュルルルルルルルル……ガッシャーン!
HK「」プシュウウウウウウ…
スレイター「やるねぇ」
138:
ダッチ「この…!このっ…!」ドドドドドド
T-1000「」バコッベコッボコッ
ダッチ「化け物が…」つ手榴弾
ダッチ「てぇい!」ポイッ
ドゴーン!
ドロドロドロ…
T-1000「」チッチッ
ダッチ「駄目だ、これじゃキリがない…」
139:
T-850「やつは俺に任せろ」
ダッチ「何か策でも?」
T-850「完全に倒せるかは分からんが、時間は稼げる」プシュー
T-850「俺の動力源、パワーセルは爆弾にも使える。これでやつを吹っ飛ばす」
ダッチ「!それじゃあんたは…」
T-850「皆に伝えてくれ、すぐ戻ると」
ダッチ「……」コクッ
T-850「行け、この場から離れろ」
ダッチ「任せたぞ…!」タッタッタッ
T-1000「逃がさん…」
T-850「おっと、お前にはプレゼントのお知らせだ」ガシッ
141:
T-1000「離せ…!」
T-850「地獄で会おうぜベイビー」ポイッ
143:
スレイター「また爆発か!」
ダッチ「ターミネーターが自爆したんだ、スライム野郎を道連れにな!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アダム「地震…?」
メイトリックス「見ろ!やつらの宇宙船が離陸する!」
ダンコ「逃げる気か…!待てええい!」
キィイイイイイイイ…
ターボマン「駄目だ、とても追い付けない!」
ゴォォォォォォーーーーー
ダンコ「クソ…クソォォッ!!」
144:
ターボマン「そんな……俺たちはもう二度と自分の世界に帰れないのか?」
アダム「いや諦めるのはまだ早い、あれを見ろ!」
HK「」プシュウウウウウ…
ターボマン「俺が墜落させた戦闘機……まさか」
アダム「あれを使ってやつらの後を追う」
メイトリックス「動くか?」
アダム「やってみなきゃ分からん。だが一か八か試してみる価値はある、そうだろ?」
145:
HK内部
アダム「えらく狭いな。一応人が乗れるようだが」
アダム「何だこりゃ…複雑すぎて分からんぞ。俺の時代より遥かに進んでやがる」カチカチ
アダム「ええいこのポンコツがぁ……動け!動けってんだよ!」ドガッ!
ギュイイイイイイン
『エンジン始動』
アダム「やったぜ」
メイトリックス「いけそうか」
アダム「ああバッチリだよ。すまんがここには一人しか入れん。機体にでもしがみ付いててくれ」カチャカチャ
アダム「これで準備よし、出発するぞ!」
146:
ゴオオオオオォォ
スレイター「無茶苦茶にも程があるぜ!こんな乗り方で飛行機に乗ったのは初めてだ!」
メイトリックス「無駄口叩いてないで必死にしがみついてろ!」
ターボマン「おわぁぁぁ!!??」ズルッ
ダンコ「おい、ハワードのやつが落っこちたぞ!」
スレイター「何ぃ!?」
ダッチ「見えたぞ!やつらの宇宙船だ!」
メイトリックス「三人とも、飛び移れ!」
148:
宇宙船内部
ダンコ「ハワードが落ちたから、残るは四人か…」
スレイター「二手に分かれよう。チケットを見つけて、コクピットを乗っ取るんだ」
メイトリックス「じゃあ俺がチケットを……ぐっ」ズキッ
ダッチ「ケガしてるんだ無理するな。ジョンはダンコと行け。俺とスレイターがチケットを探す」
ダンコ「ほら、肩を貸してやる」
メイトリックス「すまない…」
スレイター「二人とも幸運を」
149:
ダッチ「よし、この船の部屋を片っ端から調べよう」
スレイター「了解」
スレイター(どこだ…チケットはどこにある?)
スレイター「ん?この部屋…」プシュー
ダッチ「動物の頭蓋骨がたくさん……ここが戦利品置き場か?」ガサガサ
スレイター「……あった、チケットだ!これで帰れるぞ!」
ビュッ
ダッチ「避けろ!」バッ
スレイター「うおっと!?」
ガキィン!
エルダー・プレデター「フウゥゥ…」
ダッチ「どうやら簡単には帰してくれないようだな…」
150:
一方その頃、コクピット
ザ・クリーナー「ギャオオオオオ!」ブンッ!
ダンコ「くっ…」
メイトリックス「ここに来てラスボスか!」
ザ・クリーナー「オオオオ!」つハンドプラズマキャノン
バシュン!バシュン!
メイトリックス「うおっ!」
ダンコ「こんな狭いとこでぶっ放しやがって!」ドォン!ドォン!
ザ・クリーナー「グオッ!……グルルルルルル」ポタポタ…
ダンコ(こいつ、銃が効いてない?)
ザ・クリーナー「ヌオオオオオオオ!!!」ドガッ!
ダンコ「っあ!はあ……はあ……」
151:
エルダー・プレデター「ウオオオ!!」
ダッチ「気を付けろ!あの槍は伸びるぞ!」
ビュン!
スレイター「ぬああ危ねぇ!」サッ
ダッチ「スレイター!」
スレイター「ハァ…ハァ…先に言えってんだ……もう少しで串刺しだったぞ」
エルダー・プレデター「ファファファ…」
スレイター「…全く、何て汚ない連中なんだ。こっちは素手だってのに、自分だけ武器を使いやがって」
ダッチ「それがこいつらのやり口さ。こいつらは一方的に俺たちを狩るのが好きなんだ」
エルダー・プレデター「……」
153:
エルダー・プレデター「……」ポイッ
スレイター(槍を捨てた?)
エルダー・プレデター「」ガチャガチャ ポイッ
スレイター「何をしている…?」
ダッチ「どうやら対等に戦ってくれる気になったようだぜ…」
エルダー・プレデター「」プシュウウウウ…
スレイター(マスクを外した…!)
ポイッ
エルダー・プレデター(素顔)「グルルルルルルルル」
スレイター「なんと…醜い顔なんだ」
ダッチ「だよなぁ」
154:
エルダー・プレデター「ユウシャヨ、ココガオマエタチノハカバダ」
ダッチ「…驚いたな。言葉が分かるのか」
スレイター「きっと映画でも見たんだろう」
ダッチ「?」
エルダー・プレデター「グワァァァァ!!!」ドゴォ!
ダッチ「へっぶあああぁぁ!?」
スレイター「ダッチ!? 貴様ァ!不意打ちは卑怯だぞ!」
スレイター「ダッチ!おいダッチィ!」ユサユサ
ダッチ「うぐ……あ゛ぁ…」
エルダー・プレデター「イキテハカエサン…」ジリジリ
スレイター「ちくしょうあのジジイ、本気で怒ってやがる」
155:
スレイター「ぬりゃあ!」ドガッ
ガギィィィィン
スレイター「おおおぁぁぁ…何て硬さだ…」
エルダー・プレデター「…!!」ドゴッ!ゴシャァァ!グシャァァ!
スレイター「ぐはっ!げあっ!ぬおぁっ!」
エルダー・プレデター「」ガシッ…グググ
スレイター「ふううはぁぁぁ……」
エルダー・プレデター「オワリダ…」ジャキン!
スレイター(殺られるっ…!)
「待てぇい!」
156:
エルダー・プレデター「!?」
アレックス「彼を離せぃ!」
ズブシュッ
エルダー・プレデター「グオオオオオ……!!」
スレイター「うあ……」ドサッ
アレックス「ヒュー…ヒューー…」
スレイター「アレックス……どうしてここに? いや、それよりもやつから離れろ、殺されるぞ!」
アレックス「大丈夫だ、私は死なない!」
158:
エルダー・プレデター「フッー、フッー」
アレックス「さあ、どうした? 私を殺してみろ!どうしたやれないのか!?」
エルダー・プレデター「グルルルルル…」
スレイター(やつの注意がアレックスに…!)
スレイター「落ちてるこいつで…」つネットランチャー
スレイター「これで今度こそ終わりだ、化け物!」ガチッ
エルダー・プレデター「!」
バシュン!ババババババ
エルダー・プレデター「ギャオオオオオオオオッッ!!!」
スレイター「貴様の次回作は無しだ…」
160:
ギリギリギリギリ…
エルダー・プレデター「ア゛ア゛ア゛アアァァァ!!」ブシャァァァァ
スレイター「あの網は獲物を生きたまま切り刻むらしいな。やつも一分後にはサイコロステーキさ」
アレックス「はぁぁぁ……」ヘナヘナ
スレイター「よくやってくれたアレックス、まさかお前もこの船に乗り込んでいたとは」
アレックス「離陸の時にどさくさにまぎれてね。やつらは妊婦を襲わないみたいだから何とかなると思って…」
エルダー・プレデター「ゴォアアアア…!」ジャキン!
162:
スレイター「! こいつまだ…」
アレックス「いや、様子が変だ!」
エルダー・プレデター「ウオオオオオッッッ!!!!」ブォン
ズブシュウウウウ
エルダー・プレデター「オオオ……」ガクッ
アレックス「何てやつだ、自害するなんて…」
スレイター「戦士の誇り……ってやつさ」
164:
ザ・クリーナー「キシャァァァ!!」ズババッ
ダンコ「うぐぁぁ!!」
メイトリックス「ダンコ!」
ザ・クリーナー「トドメダ…」ジャキン
ダンコ「今だメイトリックス!やつの銃を奪え!」
メイトリックス「!……でやああああっっ」つアーミーナイフ
ズブスッ!
ザ・クリーナー「ウオオオオオオオオオ!!??」
腕「」ボトッ
ジャキン!
ザ・クリーナー「!!」
メイトリックス「いい銃だな、マヌケ」
バシュウウウウウウン!!!!!
166:
ザ・クリーナー「」ドサッ…
メイトリックス「や…やった……倒したぞ」
ダンコ「やっと…終わったか……ん?」
ビーッ!ビーッ!
ダンコ「やばい、コンソールが火を吹いてる!」
メイトリックス「何だと!?」
ダンコ「どこかのマヌケが所構わず撃ちまくったからだ!このままじゃ墜落する!」
メイトリックス「何とか操縦しろ!どこかに説明書はないか?」
ダンコ「もう間に合わん!何かに掴まれ!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ……ズシャァァァァァァァァ!!!!!!!
メイトリックス・ダンコ「ごああああぁぁぁぁ……!!!!」
168:
……
アレックス「あっ…あが……」
アレックス「し、信じられん……まだ生きてる。お腹の子も動いてる」ビクッビクッ
スレイター「」
ダッチ「」
メイトリックス「」
ダンコ「」
アレックス「他のみんなは……死んじまったのか?そんな…」
アレックス「うおおおお神よ!こんなのあんまりだああああ!!!」
ダッチ「……うるせぇ、大きな声を出すな」ボソッ
アレックス「えっ」
169:
スレイター「いてて……腰を痛めたぞ」
ダンコ「……メイトリックス、貴様死んだんじゃないのか」
メイトリックス「ふっ、お前こそ…」
アレックス「みんな……みんなぁ!生きてて本当に良かった!」
スレイター「こういう時映画じゃ生きてるのがお約束さ。さぁ外に出ようぜ!」
170:
アダム「おーい!」
ハワード「やったな!俺たちの勝ちだ!」
メイトリックス「アダム!それにハワード、よくあの高さから落ちて平気だったな」
ハワード「ギリギリでロケットブースターが作動したんだよ。ターボマンは不死身さ」
171:
T-850「戻ったぞ」ヌッ
ダッチ「げえ!?お前は自爆したはずじゃ」
T-850「パワーセルは二個あるんだ。そのうち一個を投げつけてやっただけだ」
アレックス「結局全員生きてたのか…」
『死傷者 ゼロ』ピピピッ
T-850「ノープロブレム」
172:
メイトリックス「ダンコ」
ダンコ「…何だ」
メイトリックス「さっきは色々助けてもらってすまなかったな」
ダンコ「気にするな」
メイトリックス「ズボンなしでモスクワに帰るのは寒いだろう。俺のを貸してや」ズルッ
メイトリックス(!……しまった、今の俺はノーパン……!)
ダンコ「……ソ連では友達と別れる時、身に着けた物を友情の証として交換する」
ダンコ「受け取ってくれ」ヌギ…
メイトリックス「ダンコ…」
アダム「ゲェー!あいつらパンツとズボンを交換してやがるぜ」
ハワード「自分と同じ顔が……悪夢だ」オエーッ
T-850「……人間が何故嘔吐するか分かった。俺にはゲロは吐けないが」
174:
ハワード「さあ、さっさと元の世界に帰してくれ。早くしないとクリスマスが終わっちまう」
T-850「俺も次の任務が待っている」
ダンコ「もうこんなことはこりごりだ。さっさと帰りたい」
アレックス「ぬおおぁぁ…また陣痛が」
メイトリックス「ベネットめ……待ってろよ!」
スレイター「まあそう焦るな。まずはこの近くの映画館を探さないとな」
Fin
17
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