チノ「ラビットハウスはあります」back

チノ「ラビットハウスはあります」


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1:
?某飲食店?
チノ「ラビットハウスはあるんです」
リゼ「はいはい、わかってるよ」
チノ「夜は父のジャズが聞けるんです」
リゼ「ああ、そうだったな」
チノ「決して繁盛はしてませんが……」
ラビットハウスガー
ラビットハウスハー
ココア「ねえ、リゼちゃん……」
ココア「……ラビットハウスって何?」
2:
リゼ「ラビットハウスってのはチノの妄想だよ」
リゼ「なんでも石畳の街にあるそうだ」
ココア「へー」
ココア「ドイツの話かな」
リゼ「どこにあるのか覚えてないんだと」
ココア「残念。私も行ってみたかったなー」
リゼ「おいおい、お前までおかしくなるなよ」
3:
リゼ「……そういえば今日はチノとココアだけか」
ココア「んー? リゼちゃんもいるよー?」
リゼ「私はもうすぐあがる」
ココア「ええー!」
リゼ「今日はチノのラビットハウスを存分に味わうことになるな」
ココア「えぇ……なにそれ……」
リゼ「ま、適当に流すことだ」
リゼ「じゃっ! 無理はするなよ!」
オツカレサマデシター
4:
ココア「……」
チノ「……」
ココア「……二人きりだね」
チノ「……」
チノ「ココアさんは」
ココア「えっ?」
チノ「ココアさんはなぜこの店でバイトを?」
ココア「私? 私はー……お金が欲しいからかなー」
チノ「でもウチよりもお給料のいいところはいくらでも……」
ココア「ウチから近いから」
チノ「なるほど」
5:
ココア「チノちゃんは?」
チノ「私は叔父の手伝いです」
ココア「へー」
チノ「ここの二階に住んでいます」
ココア「近くていいねー」
チノ「はい」
ココア「……」
チノ「……」
8:
ココア(うー……、なんでこの子喋らないのー?)
ココア(リゼちゃんの紹介って言ってもこれじゃやめたくもなるよ……)
ココア(そうだっ!)
ココア「あ、あのさ、チノちゃん」
チノ「なんでしょう」
ココア「ラビットハウスってどこにあるの?」
チノ「……ラビットハウスは石畳の街にあります」
10:
ココア「それって日本? 外国?」
チノ「忘れてしまいました」
ココア「忘れたって……」
チノ「でも……とてもいいところでした」
チノ「街中に兎がいて、ピンクの家があって」
チノ「丘の上には街を一望できる公園があるんです」
ココア「あはは……そうなんだ……」
13:
チノ「ラビットハウスの看板にはうさぎがついていて……」
チノ「そこまで繁盛はしていませんが、クリスマスなんかはお客さんも多く来て……」
チノ「ティッピーと言う兎がいるんです」
チノ「これは内緒なんですがティッピーは喋るんです」
チノ「ティッピーは映画の主役になったこともあるんですよ」
ココア「う、うん! わかった! わかったから仕事しちゃおう!」
チノ「それも……そうですね」
15:
ココア「じゃあその揚げ物4個作っておいて」
チノ「わかりました」
ココア「えーと、次は……テーブル拭いといて」
チノ「はい」
ココア「終わったらパンを温めておいてね」
チノ「パン……」
チノ「パンと言えばラビットハウスにはオーブンがあるんです」
ココア(あちゃー……スイッチ入っちゃったかー)
17:
チノ「お爺ちゃんが調子にのって買ったものなんですけどね」
ココア「あー、はいはい。いいから仕事してねー」
チノ「誰からかは忘れましたが、私はそこでパンの作り方を教わったことがあるんです」
ココア「はいはい。それは良かったねー」
チノ「私は納豆なんて入れたりしたんですよ」
ココア「あるある。ラビットハウスは確かにあるねー」
ココア「チノちゃんの頭のなかにー」
チノ「……」
ココア「……チノちゃん?」
19:
シィーン…
ココア「あれ、チノちゃんはどこに行ったの?」
ココア「おーい! チノちゃーん!」
ココア「……」
ココア「……いない」
ココア「参ったなー、残りの仕事は私一人かー」
20:
?チノの部屋?
チノ「ラビットハウスが私の頭の中?」
チノ「ココアさんは何を言っていたのでしょう」
チノ「頭の中の世界……妄想……?」
チノ「ラビットハウスは……妄想……?」
チノ「そんなはずは……」
prrrrrrrrrrrr…
prrrrrrrrrrrrrrrrr……
チノ「あ、電話が」
23:
?高校?
ココア「?って言う話なんだー」
千夜「ラビットハウスねぇ……」
ココア「ほら、千夜ちゃんってこの手の話に強いでしょう?」
千夜「ココアちゃんって私の事そんな風に思ってたの?」
ココア「だってネクロマンサーがどうとか言ってたじゃん」
千夜「そ、それは……」
千夜「コホン……そうねぇ」
24:
千夜「チノちゃんの話には亡くなったお祖父さんやお父さんが登場してるわよね」
ココア「うん。『夜は父のジャズが聞ける』って言ってた」
千夜「そういうところを聞くと、やっぱり願望なんじゃないかなって思うの」
ココア「願望……」
千夜「その世界にはお父さんがいて、喋る兎がいて、素敵な音楽があって……」
千夜「寂しい現実に生きるための空想、それが石畳の街」
千夜「小さい頃に読んだ絵本にでもラビットハウスという店が登場したんでしょう」
ココア「なるほど」
25:
千夜「でもココアちゃんはその空想を壊してしまった」
ココア「うっ」
千夜「一度ヒビを入れてしまったらもう治らない」
ココア「そんな……私はどうしたら……」
千夜「……そうねぇ」
千夜「……現実に生きさせるしかない、のかしらね……」
26:
――――――――――――
――――――――
――――
ココア「と、いうことだから今日はバイトが終わったら、チノちゃんに会いに行こう」
リゼ「やっとラビットハウスの呪縛から解かれるのか」
ココア「そうだよ! ここはビシッと『ラビットハウスなんてない!』って言ってあげなきゃ!」
リゼ「よし分かった!」
32:
?チノの部屋?
コンコン
ココア「チノちゃん入るよー」
チノ「あ、ココアさん」
リゼ「どうしたチノ、電話か?」
チノ「ええ、ラビットハウスからです」
リゼ「!」
ココア「まだそんなこと言ってるの!?」
34:
チノ「嘘じゃありませんよ、ほら」
リゼ「電話線……切れてるじゃないか……」
ココア「チノちゃんしっかりして!」
チノ「……ラビットハウスはあります……」
チノ「……ラビットハウスは……」
ココア「チノちゃん!」
リゼ「……」
リゼ(……?)
リゼ(なんだ? この音……)
35:
リゼ(受話器からか?)
リゼ「……もしもし」
『その声、リゼか』
リゼ「……!」
ココア「? どうしたのリゼちゃん」
リゼ「ココア……これ……」
『なんじゃ、ココアもいるのか』
ココア「なにこれ!? 気持ち悪い!」
38:
『三人ともいるようじゃな』
『もうすぐそこへ行く』
『おとなしく待っているんじゃぞ』
リゼ「おい……」
ココア「嘘だよね? 来ないよね?」
チノ「すぐ来ますよ。その証拠に、ほら」
リゼ「……コーヒーの匂いが……」
ココア「嘘でしょ……」
40:
チノ「ティッピー!」
バリーンッ
ダッ タッタッタッタッタッタ……
ココア「窓ガラスが割れた!」
リゼ「そうじゃないだろ! チノがどこかに行ったぞ!」
ココア「もういいじゃん……怖いよ……」
リゼ「良くない! 追うぞ!」グッ
ココア「ええっ、私も!?」
42:
リゼ「チノー! どこだー!」
ココア「リゼちゃん! 街中で大きな声出さないでよー」
リゼ「あ、ああ……そうだな」
ココア「もう、リゼちゃんたら……ん?」
?♪
ココア「これって……」
リゼ「ああ、ジャズだな……」
ココア「そんな……」
43:
ココア「あっ! チノちゃん!」
リゼ「なに!?」
ココア「行っちゃうよ! あ、あの路地の中に入った!」
リゼ「あいつティッピー追ってなかったか?」
ココア「わぁお! 不思議の国ー!」
リゼ「本当に不思議の国にいかないだろうな……」
ココア「ありえるかもね」
45:
ココア「ついて行こう!」グイッ!
リゼ「お、おい! 引っ張るな!」
タッタッタッタッタッタ……
リゼ「おい」
ココア「……」タッタッタッ……
リゼ「おい! ここはどこだ!」
ピタッ
ココア「ここは石畳の街……」
48:
?♪
リゼ「そんな……本当に……」
ココア「全部本物の石畳……周りも木組みの家……」
リゼ「私たちは本当に石畳の街に来てしまったというのか!」
ココア「かもね」
ココア「少なくとも私たちのいた街じゃないね」
リゼ「なんでそんなに冷静なんだ!」
ココア「なんでだろう」
ココア「懐かしい感じがするからかな」
49:
ココア「あ……」
リゼ「なんだ、どうした」
ココア「あれ……」
?rabbit house?
リゼ「ラビットハウス……全ての元凶だな」
ココア「入ってみよう」
リゼ「いや、ココアはここで待っていろ」
リゼ「……私一人で見てくる」
51:
――――――――――――
――――――――
――――
「それ以来、彼女とは会っていません」
「気がつくと私は自宅にいて、全て夢のようでした」
「例の路地へも何度か足を運んでみましたが、石畳の街へは行けません」
「はい。全て本当です。私の言葉に嘘はありません」
「……リゼちゃんとチノちゃんは消えてしまいました」
53:
「そうそう。私、その後、チノちゃんの実家を訪ねてみました」
「随分、その……なんというか……ボロ屋だったんですけどね」
「全部ホコリを被っていて、もう何年も使われていない様子だったんですが……」
「その……ラビットハウスと書かれたカップに……温かいコーヒーが……」
「いえ、嘘ではありません」
「それと絵本を読んであった形跡がありました」
「本のタイトルは『ラビットハウス』。これもホコリを被っていませんでした」
54:
「チノちゃんの言っていたことは全て本当だったのでしょうか」
「今となってはもうわかりません」
「ただ……」
――ただ?
「ただ、たまに……」
「……ジャズの音が聞こえます……」
おわり
57:
おつ
5

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