コナン「古畑任三郎?」back

コナン「古畑任三郎?」


続き・詳細・画像をみる

1:
人の出会いは摩訶不思議。
それより世の中謎めいて。
あなたと一緒でホントに良かった!
今日は夢のコラボ!変な刑事と一緒に謎解きだ!
たった一つの真実見抜く、見た目は子ども、頭脳は大人
その名は名探偵コナン!
ウーンメイノールーレットマワシーテーズットーキミヲミテイター
2:
「どっちの毒殺ショー」
蘭「今日は誰の依頼なの?」
小五郎「かの有名な億万長者!垂金権造だ!依頼内容は妻(19)の浮気調査!成功報酬は1000万!この名探偵毛利小五郎の腕の見せ所ってわけよ!」
コナン「浮気調査なのに何で垂金さんの家までいくの?」
小五郎「垂金氏は多忙な人間だし、億万長者がうちの事務所に来たとなってはスキャンダルだからな!うちに来てくれと頼まれたんだ」
蘭「でも家に行ったら奥さんに浮気調査することバレちゃうんじゃない?」
小五郎「そこはサングラスと偽名を使ってカムフラージュするんだ。家族と一緒の方が怪しまれずにすむしな。今日の俺は垂金氏の古くからの友人、森五郎、お前は森蘭、お前は森コナンだ!わかったか?」
蘭、コナン「はぁ?い」
コナン(どうなることやら)
4:
ピンポーン
妻「はあい、どなたですか?」ガチャリ
小五郎、コナン、蘭「」
小五郎「あ!え?あー!えー私、垂金氏の古くからの友人の森五郎と言うものです。こちらは娘の蘭、息子のコナンです。」
妻「あ?話は主人から聞いております。どうぞ上がって下さい」
小五郎「こ、こ、こりゃどうも。い、いや?しかし立派なお屋敷ですなぁ?。羨ましい限りです。」
妻「そんなことありませんわ。こんなの見せかけだけのただの屋敷ですわ」
妻「そう、人の生き血で出来た薄汚れた屋敷」ボソ
コナン(人の生き血?)
8:
妻「ここが主人の部屋です。あなた、森さんが来てくれましたよ」
ノックノック
妻「おかしいわね。17時に森さんが来るって言っていたのに。寝てるのかしら」
ガチャガチヤ
妻「鍵も掛かってるわ、全くしょうがない人。」
小五郎「合鍵は?」
妻「私が持っていますわ。今みたいに鍵を閉めたまま居眠りすることも良くありますから」
ガチャリ
妻「もう、椅子に座ったまま寝ちゃって。ほらあなた!起きて!」
ユサユサ
バタリ
一同「!!!!」
小五郎「これは!」
妻「あなた!あなた!きゅ、救急車を!早く!」
小五郎「奥さん、残念ながら救急車は必要ありません。」
妻「ま、まさか!」
小五郎「旦那さんは既に亡くなられています」
妻「そんな!」
9:
パラッパラパラーパラッパラパラー
西園寺「古畑さん。ご苦労様です」
古畑「本当にご苦労様だよ。今何時?」
西園寺「午後5時30分です。」
古畑「勤務時間外だよ。全く。しかし、すごい屋敷だね」
今泉「良いなぁ?!僕も警視総監になったらこんな屋敷に住みたいなぁ!」
古畑「ふざけたこと言ってんじゃないよ。行くよ」
???
西園寺「亡くなられたのはこの屋敷の主人、垂金権造さんです。デスクの椅子に持たれかかった状態で亡くなっている所を発見されました。
第一発見者は垂金氏の奥さんと垂金氏のご友人とその家族です。
死因は」
小五郎「毒物による他殺、でしょうなぁ」
11:
古畑「おやぁ?あなたはもしや?」
小五郎「第一発見者の1人で探偵の毛利小五郎です。こっちは娘の蘭に居候のコナンです」
コナン(居候って他に言い方ねえのかよ)
妻「毛利小五郎!?あの名探偵の!」
小五郎「隠していてすみません、奥さん」
古畑「いや?あなたのことは良くテレビや新聞でお見受けします。会えて光栄です?。」
今泉「すごいなぁ?!本当にあの毛利小五郎だよ!西園寺君!サイン貰おうよ!」
小五郎「及ばずながら、捜査に協力します」
古畑「いや?それはありがたい。名探偵毛利小五郎さんのご助力があればすぐに事件は解決だ?。是非ともよろしくお願いします。私は古畑と申します。こちらは西園寺君です」
今泉「ちょっと古畑さん!僕も紹介して下さいよ!」
古畑「うるさいねぇ?君は。こいつは今泉です。どうぞデコでも叩いてやって下さい。喜びますので」
小五郎「い、いや?それは結構です。それよりも今日は目暮警部殿はいらっしゃらないんですか?」
蘭「何か変な刑事さんたちね、コナン君」
コナン(大丈夫か??この人たち)
16:
西園寺「目暮警部は奥さんのみどりさんと旅行中でして、佐藤刑事と高木刑事は非番でデート中、白鳥刑事やその他の刑事も佐藤、高木両名を監視していましていらっしゃらないんです。」
コナン(殺人事件放り出してなにやってんだか・・・)
小五郎「そうでしたか」
古畑「ところで毛利さんはどうしてこちらに?」
小五郎「私はその?奥さんの浮気調査を垂金氏に依頼されまして来て見たら垂金氏が死んでいたんです」ボソボソ
古畑「そういうことでしたか?。んふ?浮気調査?。名探偵も大変だぁ?。それで毛利さん、今回の件をどうお考えですか?」
小五郎「青酸系の毒物による密室殺人ですな」
西園寺「密室殺人・・・」
小五郎「遺体からは青酸系の薬物特有のアーモンド臭がしていた。現場の扉には鍵が掛かっていて、鍵は奥さんの持つ合鍵の他には被害者の内ポケットにあるものしかない。」
古畑「なるほど?では密室のトリックを解かないと犯人の特定は難しいですねぇ?」
小五郎「いえ、密室のトリックも犯人も既に解けました!」
19:
古畑「聞きましょう」
小五郎「まずは遺体の状況です。青酸系の毒物は即効性があり、普通それを服毒してしまうと苦しむはずです。
しかし、被害者はデスクの椅子で眠るように亡くなっています。
このことから被害者は睡眠薬で眠らされた上で毒殺されたことがわかります。」
西園寺「なるほど」
小五郎「そして密室のトリックですが、解けてしまえば密室でもなんでもない。簡単なものです。
犯人は合鍵で扉を開け、毒針で垂金氏で刺しただけなんですから」
西園寺「ん?どういう意味でしょうか?」
小五郎「つまり犯人はズバリ!奥さん!あなただ!」
妻「何ですって!」
21:
小五郎「奥さんの手口はこうです。まず、垂金氏にコーヒーか何かに混ぜた睡眠薬を飲ませ、睡眠薬の効果が出る前に部屋から退出する。
1人になった垂金氏は自分で部屋の鍵をかけるが、次第に睡眠薬の効果が出てデスクの椅子で眠ってしまう」
コナン(おいおいまさか)
小五郎「その後、私達と共に部屋へ行き、鍵を開けて、私達が見ていない隙を突いて毒針で首筋を刺して殺害した。密室と思わせておいて、カラクリは実に単純なものです」
コナン(何か前に見たぞ?このトリック)
妻「そんな!私は主人を殺していません!」
小五郎「動機ならあります。あなたは私がこの屋敷を褒めた時に人の生き血で出来た薄汚れた屋敷と囁いた。
これは垂金氏の資産家としての黒い部分を指して罵ったのでしょう」
西園寺「黒い部分。確かに垂金氏は色々黒い噂の絶えない人物ですね」
小五郎「また、垂金氏は私に奥さんの浮気調査を依頼していた。このことから奥さんは元々垂金氏の悪行に嫌気がさしていて、更に浮気をしていることがバレそうになった。
だから殺したんだ」
22:
古畑「さすが名探偵の毛利小五郎さんだぁ?。ですが」
コナン「それはないと思うよ」
古畑「ん?何か引っかかるのかな坊や」
小五郎「まぁたこのガキは捜査の邪魔をしおって!」
コナン「だって、僕部屋に入ってからこのおばさんのことず?っと見てたけど、毒針で刺すところなんか見てないよ」
小五郎「それはお前がチビだから見えなかったんだ!」
コナン「じゃあ体温は?」
小五郎「体温だぁ?」
コナン「僕、椅子から倒れた垂金さんに触ったけど、すごく冷たかったよ。とても奥さんに殺されたばかりとは思えないよ」
西園寺「確かに死亡推定時刻は毛利さんがここに訪れる1時間前の16時です。」
小五郎「ぐぬぬぬ」
古畑「そういうわけです。毛利さん。現状は密室のトリックを解かない限り、奥さんを犯人と断定することは出来ません。」
コナン「あれれ?おかしいぞ?」
23:
古畑「おやぁ?今度は何かな?坊や」
コナン「この扉、建て付けが悪いのかなぁ?僕の力じゃ締められないや」
蘭「あら?ホントね。閉めようとすると扉の下の方が引っかかるわ」
妻「それは主人も度々言ってましたわ。
でも普段から仕事部屋として使用しているものですから修理するタイミングが見つからずそのままですの」
コナン「そうなんだ?。じゃあ下の方が引っかかるってことは上の方は隙間が空いてるのかなぁ?」
蘭「あら?ホントだ。隙間があって、部屋の中が少しだけ見えるわよコナン君」
古畑「!!!」コテリン
西園寺「古畑さん?」
古畑「今泉君、ちょっと」
今泉「何ですか、古畑さん」
24:
今泉「古畑さぁ?ん!見つけました!奥さんの部屋でこれを!」
小五郎「これは吹き矢!それに矢にはアーモンド臭!間違いない!この毒矢が凶器だ!」
妻「これが私の部屋に!?」
古畑「・・・今泉君。これ本当に奥さんの部屋にあったの?」
今泉「はい!クローゼットの中に!」
古畑「あ?そう」
小五郎「わかったぞ!密室のトリックが!そして犯人はズバリ!やはり奥さん!あなただ!」
妻「私はやってません!吹き矢も私のじゃありません!」
ID変わってるけど1だからね
25:
小五郎「先ほど言ったように、垂金氏自身に鍵を掛けさせ、睡眠薬で眠らせるまでは同じです。
そしてこの建て付けが悪くなった扉だ。閉めると扉の上の方にわずかに出来る隙間から毒を塗った吹き矢で垂金氏を射止めて殺害したんだ!」
妻「違います!何かの誤解です!それに矢はどうやって回収するんですか!?」
小五郎「現にあなたの部屋には凶器の吹き矢があるじゃないですか!矢はあらかじめ釣り糸か何かで括り付けておけば、垂金氏を殺害後に糸を引いて回収出来ます!
古畑さん、決まりですな。彼女を逮捕して下さい」
妻「そんな!違います!」
26:
古畑「・・・今泉君、デスクの椅子に座って。扉の方を向いてね」
コナン(ん?)
今泉「な、なんで僕が!」
古畑「いいから早くしなさい。西園寺君。君身長いくつ?」
西園寺「160cmですが」
古畑「嘘言っちゃダメだよ」
西園寺「すみません。156.7cmです」
小五郎「古畑さん!一体何をしようとしてるんですか!早く逮捕を」
古畑「扉閉めて隙間から吹き矢で今泉君を狙ってみて」
小五郎(聞いちゃいねぇ)
今泉「ちょっとやめてくださいよぉ!古畑さぁん!」
西園寺「わかりました」
今泉「ちょっとぉ!」
29:
西園寺「・・・無理ですね」
コナン(何!?)
西園寺「僕の身長では扉の上の方にある隙間から吹き矢を撃つことは不可能です。隙間が見えません」
古畑「ジャンプして撃てる?」
西園寺「やってみます」
今泉「やめてよぉ!」
西園寺「失礼します!」
ジャンプ
西園寺「フッ!」
カツン!ポトリ
西園寺「惜しかったですね。扉に阻まれてしまいました」
今泉「惜しいってなんだよぉ!」
古畑「奥さん。身長はおいくつですか?」
妻「143cmです」
古畑「毛利さん。西園寺君に不可能だった。奥さんにも出来ません」
30:
コナン(そうか!身長は最低でも蘭以上でないと隙間が見えないんだ!
子どもの体の俺には当然わからないこと!
こんな簡単なことに気づかないなんて!)
古畑「・・・」ニヤリ
コナン(この刑事・・・)イラ
小五郎「そんなもん!脚立や椅子を使えば!」
古畑「奥さん。失礼ですが体重はおいくつですか?」
妻「な、何で言わなきゃいけないんですか!」
古畑「捜査のためです。教えて下さい」
妻「・・・60kg」
古畑「奥さん、嘘は言っちゃダメです」
妻「・・・150kg」デブリン
古畑「毛利さん。不可能です」
小五郎「」
31:
西園寺「と言うことは奥さんの部屋に吹き矢があったのは」
古畑「奥さんの犯行と思わせるために犯人が仕掛けた罠ぁ」
西園寺「なるほど。ですが密室のトリックは解けましたが、犯人の特定は難しくなりましたね」
コナン(くそ!一体誰なんだ!犯人は!)
モブ警官「古畑警部補!検死の結果が出ました!」
西園寺「これは!」
古畑「厄介だねぇ」
小五郎「どういうことですか?」
西園寺「遺体の体内から青酸系の毒物以外の毒物が発見されました」
小五郎「そりゃあ一体?」
西園寺「テトロドトキシンです」
コナン(なんだって!)
ギィーバタン
33:
ガチャリ!バターン!
小五郎「テトロドトキシン(以下TTX)だぁ!?」
蘭「TTXって何だろうね?知ってるコナン君?」
コナン「フグの毒で有名な神経毒だよ。毒性は青酸カリの何百倍もあってスゴく危険なんだ」
古畑「へぇ?詳しいねぇ?坊や」
コナン「こ、この前テレビでやってるのを見たんだ?」(あぶね?)
西園寺「しかしTTXとなりますと厄介ですね」
小五郎「と言うと?」
西園寺「TTXは確かに猛毒ですが、青酸系の毒物の致死時間が平均15分程度なのに対し、致死時間は4?6時間ほどです。」
小五郎「なるほどそういうことか」
蘭「お父さんどういうこと?」
35:
小五郎「青酸系毒物による殺害ならば、犯行時刻は死亡推定時刻の16時前後で決まりだが、TTXによって殺害したならば犯行時刻はもっと前、10?12時の間までに遡る」
古畑「直接の死因はわからないの?」
西園寺「検死官にもわからないそうです。遺体には青酸系毒物の症状とTTXの症状どちらも現れていて直接の死因を判別するのは難しいそうです。
ですが、遺体の胃の内容物にフグがあったことからTTXを服毒したのは事故の可能性もあると言うのが検死官の見解です」
古畑「フグ?被害者はフグを食べていたの?」
西園寺「はい」
コナン「じゃあ今考えられる線は3つだね」
蘭「3つって?」
コナン「1つ目はTTXを服毒したのは事故で垂金さんはやっぱり青酸系の毒物で殺されたって線。
この場合なら犯人は16時前後にこの部屋に来た人に限定されるね。
2つ目はTTXで殺そうとした人と青酸系毒物で殺そうとした人は別人って線
この場合なら犯人は複数いるね」
蘭「3つ目は?」
コナン「犯人は1人。捜査を撹乱するためにTTXと青酸系毒物の両方を垂金さんに盛ったって線だよ」ドヤァ
37:
古畑「・・・奥さん。今日の10?12時前後または16時前後に垂金氏と接触した人物は分かりますか?」
妻「それでしたら主人の担当医の浅井太郎先生と板前の巻原太郎さんが10?12時に主人と会っていますわ。
16時前後は出かけていたし、主人から何も聞かされていないのでわかりません」
古畑「今泉君。その2人ここに呼んで。」
???
古畑「お二人共わざわざご足労頂きましてありがとうございます。」
浅井「警察が一体何の用なんですか?」
巻原「しかも、垂金さんの屋敷に呼びつけるなんて」
小五郎「え?実は今日あなたがたが会われた垂金氏がこ」
古畑「亡くなられたんです」
小五郎(遮るなよ・・・)
古畑「垂金さん。亡くなられたんです」
38:
巻原、浅井「!!!」
巻原「垂金さんが・・・死んだ・・・」
浅井「馬鹿な!一体どうして!死因は?!」
古畑「毒殺です。何者かに毒殺されたんです。そして捜査の結果、今日の10?12時もしくは16時前後に垂金氏と接触した人物がその犯人と言う可能性が出てきました。
お二人はその時間に垂金氏に会われたとか?その時間に何をしていたのか教えて頂きたいんです」
浅井「その前にその捜査の結果とやらを教えて欲しいんですが」
古畑「わかりました」
39:
浅井「なるほど、それで私たちが捜査線上に挙がったのか」
巻原「・・・」
小五郎「お二人はどうして今日こちらに?」
浅井「私は垂金さんの往診です。週2回必ず検診をする約束になっているんです」
小五郎「巻原さん、あなたは?」
巻原「僕は垂金さんに今日の昼食にフグ料理を出すように言われていたので・・・」
小五郎「なるほど、病院にも料亭にも行かず、担当医も板前も自宅に呼びつけるたぁさすが!資産家は違いますなぁ」
巻原「それより垂金さんは本当にフグの毒で死んだんですか!?それとも青酸系毒物で死んだんですか!?」
古畑「まだ断定は出来ません。ですので犯行時刻と思われる10?12時、そして16時のお二人の行動を詳しく教えて頂きたいんです」
40:
浅井「私は11時に垂金さんの屋敷に行き、それから昼食をご馳走になった後に検診をしました。帰ったのは12時ごろですね」
巻原「僕は10時から屋敷でフグ料理の仕込みをして11時半ごろまで、それを垂金さんと浅井さんに振舞っていました」
コナン、古畑(・・・)
西園寺「今日の16時前後はどちらに?」
巻原「16時ごろは店に戻り、開店準備をしてました」
浅井「私は大学病院に戻って、研究をしていました」
西園寺「お二人ともそれを証明出来ますか?」
巻原、浅井「出来ません」
モブ鑑識「西園寺刑事!ロックしてあった金庫を解錠出来ました!」
西園寺「ご苦労様です。・・・これは!」
ややこしい?ついて来れてる?
42:
西園寺「巻原さん。あなたと奥さんの関係を教えて下さい」
巻原「え!?」
浅井「!?」
コナン、古畑(!!!)コテリン
妻「!?」
西園寺「毛利さんが今日こちらに来られた理由は奥さんの浮気調査を垂金氏に依頼されたからです。
そしてデスクの金庫にはこれがありました」
妻「そんな・・・」
小五郎「これは!巻原さんの顔写真!店の写真に住所!」
西園寺「恐らく垂金氏はあなたが奥さんと不倫関係にあると睨んでいた。これらは毛利さんに情報提供するために用意したものと推定出来ます。
どうなんですか?巻原さん」
巻原「・・・わかりました。全てお話しします。僕と奥さんは不倫関係です。そして今日僕は垂金さんを殺そうとしました」
コナン、古畑「!?」
43:
巻原「許せなかったんだ。こんな若く美しい奥さんが金に汚ない垂金のものになってるなんて!」
小五郎(・・・美しい?)
妻「巻原さん・・・」デブリン
巻原「でも僕はやってない!フグに毒を盛ろうとしたが出来なかった!
もしそれで垂金が死んでしまったら僕の料理人としての人生はおしまいだ!」
小五郎「だから、フグの毒での殺しは諦め、毒の吹き矢で殺そうとしたってことか」
巻原「違う!大体フグの毒は盛ってない!吹き矢も僕じゃない!」
西園寺「古畑さん」
古畑「いんじゃないそれで。巻原さんを署まで同行して」
西園寺「いいんですか?」
古畑「あ?あもうこんな時間だぁ、お腹空いちゃったよ」
巻原「違う!僕は殺してない!」
小五郎「今泉!逮捕だ!」
今泉「は、はいぃぃ!」
コナン(おいおい、それで良いのかよ)
ギィーバタン!
44:
翌日
大学病院前
コナン(昨日の事件、犯人は巻原さんじゃない。犯人はあの人に違いない。だが、証拠がない。何とかして証拠を見つけないと)
古畑「おやぁ?コナン君じゃないかぁ」
コナン(ゲッ!)
古畑「どうしてここに?」
コナン「こ、小五郎のおじさんに浅井先生に聞いてきて欲しいことがあるって頼まれたんだ?」
古畑「それは奇遇だなぁ?。私も浅井先生に会いに行くところだったんだ。一緒に行こう」
コナン「う、うん!」
コナン(そして何よりきにかかるのはこの刑事だ。今まで会ってきたどの刑事よりも勘が鋭いけど、全身黒ずくめでおよそ警察関係者とは思えないこの怪しい風貌。
俺の追ってる黒の組織と関係があるかも知れない!)
45:
浅井の研究室
浅井「やぁ昨日の刑事さんと、え?っと君も屋敷にいたね」
古畑「探偵の江戸川コナン君です。昨日の事件の第一発見者で毛利探偵の助手なんだよね?」
コナン「う、うん!」(こ、こいつ!)
浅井「今日はどうしてここに?」
古畑「たまたま近くを通りかかったのでご挨拶をと思いまして」
浅井「そうですか。何もありませんがどうぞゆっくりしていってください」
古畑「ではお言葉に甘えて」
コナン(しかし、でけえ水槽だなぁ。でも中にはヒトデが何匹かいるだけか)
47:
浅井「それで事件はどうなりました?犯人はやっぱり巻原さん?」
古畑「んふ?今の段階では何とも言えません」
浅井「どうして?証拠がないとか?」
古畑「いえ、証拠がないこともそうなんですが、私には巻原さんが垂金さんを殺したとはどうしても思えないんです」
浅井「しかし、動機は十分でしょ?」
古畑「ええ、動機はあります。ですが、それが犯行に結びつかないんです」
48:
浅井「どういうことですか?」
古畑「浅井先生にもお話したとおり、犯人は奥さんの部屋に吹き矢を置いて奥さんに犯行をなすりつけようとしたんです。しかし、巻原さんは奥さんと不倫関係にある」
浅井「そうですね」
古畑「愛する人を奪うために殺すのに、愛する人の犯行に見せかける。んふ?矛盾してます」
浅井「心変わりしたとか?人の趣味をあれこれ言うつもりはありませんが、あれだけ太っている女性と付き合うと言うのもね。」
古畑「それにしたって変です。心変わりしたなら垂金氏を殺害する動機もなくなりますから」
浅井「それもそうか。なら不倫とは別に何か理由があるとか」
49:
古畑「西園寺君が徹夜で調べてくれて分かったこともあります。
巻原さんのお店の開店資金は垂金氏が捻出しています。
おかげで巻原さんは若くして一流料亭の店長になれたわけですが、事あるごとにオーナーと言う立場を利用して巻原さんを自宅に呼びつけ料理を振舞わせていたそうです」
浅井「良いように扱われることに嫌気がさして、殺した?」
古畑「ん?動機としては微妙なんですが?あり得ることです」
浅井「古畑さん、こんなのはどうでしょう?」
古畑「・・・聞きましょう」
52:
浅井「犯人は奥さん、動機は古畑さんがおっしゃった通り、垂金氏に嫌気が差したことと不倫がばれそうになったこと。
合鍵を持ってるのは奥さんだけなんでしょう?
吹き矢の密室トリックを使わなくても犯行時刻の16時前後なら家には誰も居ないし犯行は可能だ。やりようはいくらでもある」
古畑「はい、私もそう思いました。ですが、奥さんには16時前後のアリバイがありました。近所のコンビニで大量に食べ物を買い物している姿が目撃されています」
浅井「じゃあ私の推理はダメか?。おっと」
コナン「うわっ!」(やべっ、水槽に落ちる!)
浅井「大丈夫かい?コナン君、この水槽は大きいからね、落ちたらヒトデに食べられちゃうぞ?」ダキシメッ
コナン「ご、ごめんなさ?い」
56:
再開するけど、重い
コナン「でもこんなに大きな水槽なのになんでヒトデしかいないの?」
浅井「ヒトデは結構動くんだよ。だから大きい水槽の方がノビノビ出来ると思ってね」
コナン「ふ?ん。かわいいヒトデだね?」
浅井「かわいいだけじゃないさ。ヒトデには人をガンから救う可能性を秘めてるんだからね」
コナン「ガンから救う?」
浅井「私の研究テーマさ。ヒトデは体を真っ二つに切られても再生するくらい生命力が強いんだ。
その生命力をガン治療の役に立たないかと研究してるんだ。今なお、ガンで苦しむ人は世界中にいるからね・・・」
コナン(あれ?この人の顔・・・どこかで・・・)
古畑「ご立派です。流石大学病院の教授だぁ?」
57:
浅井「そんなことありませんよ。なんたって私は大学病院の『ほこり』なんですから」ヘラ
コナン「何で?誇りってすごいことじゃないの?」
浅井「誇りじゃなくて埃。いつまでたっても結果を出せないし、他の医師達はみんな私を煙たがってるし変人扱いしてるよ」
コナン「そうなんだ?。あれれ?この鞄、浅井先生の?」
浅井「そうだけど、それがどうかしたかい?」
コナン「随分古い鞄だねぇ」
浅井「これは弟が私が医者になった時にプレゼントしてくれたものなんだ。大切な宝物さ」
コナン「そうなんだ?」
浅井「じゃあ私はこれで。院長に話があるので」
古畑「あ、浅井先生」
59:
浅井「なんですか?」
古畑「垂金氏は生前、かなり酷い心臓病を患っていたと聞いたんですが」
浅井「ええ、日頃の不摂生がたたっての事でしょうね。定期的に薬を飲まないといけなかったんです」
古畑「殺さなくても、じきに病で亡くなったなんてことはありますか?」
浅井「古畑さん、私を疑ってるんですか?」
古畑「いやぁ?めっそうもありません」
浅井「私を疑うのは構いません。ですが、疑うなら私が犯人だと言う証拠を見せて頂きたい」
古畑「いやぁ?そんなつもりはなかったんですが、おきに触ったのなら謝ります」
浅井「いえ、私の方も取り乱してしまってすみません。では」ガチャリ
古畑「あ、浅井先生」
60:
浅井「・・・なんですが?」
古畑「TTXはフグの毒として有名ですが、微量なら鎮静剤にも利用出来ると言うのは本当ですか?」
成美「・・・そうですね」
古畑「ありがとうございました」
パーパーパーパーパーパー
古畑「どうだいコナン君?」
コナン「うん、古畑刑事が浅井先生と話してた隙に見つけたよ。
言い逃れの出来ない決定的な証拠をね」
古畑「それは良かった。コナン君。あれなんだろうね?」
コナン「ん?」
61:
スポットライト!
古畑「え?皆さん本当にお久しぶりです。何故私が皆さんの前から姿を消していたのか?実はある組織を追っていたからなんです。まぁこの話は後ほどと言うことにしておいて。
今回は小さな探偵君の活躍もあり、早期解決出来そうです。
突っ込み所はあるとは思いますが素人が作った話と言うことで・・・
今日のポイントは私がいつ、浅井先生を犯人だと疑ったか?
古畑任三郎でした」
63:
院内
古畑「浅井先生!浅井先生!」
コナン「浅井先生!」
古畑「フッ!」
プスッ!
浅井「!!!古畑さん!コナン君!これは吹き矢?」
古畑「いやぁ?気づいてくれて良かった。」
成美「・・・どうしたんですか?」
古畑「少しお話をしたいのですが」
成美「・・・わかりました」
64:
ミスった、成美じゃなくて浅井ね
浅井の研究室
浅井「で、話とは?」
古畑「んふ?浅井先生、嘘はダメです」
浅井「嘘?」
古畑「あなた、昨日の16時前後は研究室にいたと仰いましたが、実は看護師が16時にあなたの研究室に訪れてるんです。ですがあなたはその時研究室にはいなかったそうです」
コナン「それに16時ごろに垂金さんの屋敷に入っていく浅井先生を見た人がいたんだ。これぜ?んぶ西園寺刑事が調べたんだよ」
浅井「・・・優秀な部下をお持ちのようですね。確かに私は嘘をつきました。ですが、それは要らぬ疑いをかけられるのを避けるためです」
古畑「何故屋敷に訪れたんですか?」
65:
浅井「垂金さんに薬を渡しそびれたんでね。それを届けにいった。それだけだよ」
古畑「んふ?それは違います。・・・浅井先生。あなた、垂金さんを殺しましたねぇ?」
浅井「・・・何の証拠があって?」
古畑「順を追って説明しましょう。まず遺体から発見されたTTXです。
このTTX、フグの毒として有名ですが、先生が仰ったように鎮静剤としても使われています。
詳しい検死の結果、遺体の体内で発見されたTTXはフグの毒ではなく、医療用のものを改良した毒薬だと判明しました」
浅井「それだけで私が犯人だと?」
67:
古畑「あなたは垂金氏と昼食を摂ったあとに、氏の自室で検診を行う時に睡眠薬とTTXを盛った。
そして16時に再び屋敷に訪れ、TTXで瀕死に陥っている垂金氏を吹き矢で殺した。
そして凶器で使用したものとは『別の』吹き矢を奥さんの部屋に置いた。万が一、吹き矢に付いた唾液で足がつかないようにするためです。
このようにして、犯人は奥さんまたは巻原さんと誘導させるトリックを施した。
ですが?んふ?あなたは一つ大きなミスをしてしまった。」
浅井「ミス?」
コナン「浅井先生は巻原さんと奥さんが不倫関係にあることを知らなかったんだね。
西園寺刑事がその事を巻原さんに聞いた時、浅井先生も驚いていたから気になってたんだ」
浅井「!!!」
68:
古畑「コナン君の言う通りです。あなたは巻原さんと奥さんが不倫関係であることを知らなかった。
ですから、警察が密室のトリックを解いても解けなかったとしても、
犯人は奥さんまたは巻原さんと言う誤った回答に誘導させるトリックは失敗したんです。
浅井先生、巻原さんのお店のオーナーが垂金氏であることや良いように扱われていたことは知っていても、
奥さんと巻原さんが不倫関係であることは知らなかったんですね」
浅井「そ、それで私が犯人だと断定するんですか?証拠は?証拠を出してみてくださいよ!」
古畑「証拠はこれです」
浅井「吹き矢?その吹き矢がなんだって言うんですか?それが犯行に使った凶器だとでも?
それに私がそれを使ったとしてそんな長い吹き矢をどうやって隠し持って屋敷に行ったというんですか?」
69:
カシャン!
古畑「この吹き矢、折りたたみ式なんです。ですからあなたのその古い鞄にもギリギリ入るんです」
浅井「だから証拠を見せろって言ってるんですよ!その吹き矢は犯行に使った凶器なんですか!?」
古畑「いいえ、この吹き矢は犯行に用いたものではありません。ですが、恐らく犯行に使われたものもこれと同じものでしょう。
証拠は
あなたが大切そうに使っているその鞄の内側にあります」
浅井「鞄の・・・内側?」
浅井「!!!」
ダーダダダッダー
コナン「その鞄の内側にある吹き矢の毒針が刺さった跡。それが証拠さ。
毒も微かに残ってるだろうし、あれはそう簡単には消せないぜ
鞄に毒針が刺さった跡に付着した垂金氏の血痕はな」
浅井「・・・焦ってたんだよ。奴を殺した直後、あのデブが帰ってきたからね。慌てて針を回収して、鞄にしまった時に内側に刺さったんだな」
70:
浅井「あのデブと巻原が不倫関係にあると知っていたら気づかれなかったのに・・・」
古畑「いいえ、私は初めからあなたが犯人だと疑っていました」
浅井「何故?」
古畑「初め私はあなたに垂金氏は『亡くなった』と言いました。そしてあなたはこう言った。
『馬鹿な!一体どうして!死因は?!』と。
酷い心臓病を患っている患者の主治医が何故最初に死因について聞いてきたのか。普通は心臓病と思います。それでピーンと来ました」
浅井「なるほどね、初めから疑われていたってわけか」
古畑「理由をお聞かせ願いますか?」
71:
浅井「・・・私の父はピアニストでね。海外での活動が多いから垂金に目を付けられて、麻薬の密輸をさせられていたんだ。
父が麻薬密輸から手を引こうとしたら、母ともども垂金の部下に殺された。弟の成実(セイジ)は父を殺した垂金の部下を殺した後に焼身自殺をした」
コナン(やっぱりそうか・・・)
浅井「父も母も弟も垂金に殺されたんだ!
だから!私がこの手で殺してやったんだ!」
古畑「・・・」
浅井「でも、もういいさ。やることはやった。あとは・・・」スッ
古畑(メス!?)
コナン(自殺!)
73:
コナン「させるかぁ!」
サッカーボールドッカーン
浅井「うぐっ!」
コナン「自殺なんてさせるかよ・・・あの人の兄さんなら・・・なおさらな」
ウツムークーソノセーナーカニーイタイアメーガツキーサーサルー
浅井「君は一体?」
コナン「江戸川コナン、探偵さ」
76:
古畑「自殺はいけません・・・」
浅井「私はもう全てを失った、父も母も弟も・・・」
古畑「また一からやり直せばいいじゃないですか」
浅井「私は殺人を犯したんだ!他人に罪をなすりつけようともした!もう振り出しには戻れない!」
古畑「とんでもない!まだ始まったばかりです!いくらでもやり直せます!
よろしいですか、よろしいですか
例え、例えですね、償い切れない罪を犯しても!
やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか?
誰が決めたんですか?
まだまだこれからです・・・」
浅井「・・・」
77:
古畑「世界中のガンで苦しむ人を救う。素晴らしい目標です。
まだまだこれからです」
コナン(この人は、黒の組織とは違うな)ニヤリ
???
こうして俺にも因縁のある殺人事件は幕を閉じた・・・
78:
古畑「それにしても素晴らしい探偵ぶりだったねぇ?コナン君」
コナン「い、いやぁ?小五郎のおじさんが言ってた通りになったね」
古畑「じゃあまた事件の時にでも」
コナン「うん!じゃあね!」
古畑「・・・名探偵工藤新一君」
おわり
80:
面白かったよ乙
81:
追いついた乙
8

続き・詳細・画像をみる


チノ「かーごめかーごめ」ココア「チノちゃん?」

高校の時修学旅行どこいった?

キモオタ「パンツと連呼する病気にかかって人生詰んだ」

池上彰「『日本は悪いことを一切行っていない』という主張は世界では通用しない」「慰安婦強制連行無かったという証明は難しい」

ネット上で「ハゲ」などと罵倒していた11歳児童が公然侮辱罪で家裁に送致される!

【画像あり】俺の妹可愛すぎわろたwwwwww

【衝撃】アンタッチャブル山崎と柴田が解散しない理由・・・

コナン「古畑任三郎?」

お前らテレビ東京の大食い番組が今どんな感じなってるのか全く知らないだろwwwwww

「給料日前で金ない」 ← これが意味不明、貯金は?

【衝撃画像】ファミマから発売された「ふなっしーまん」がキモすぎる件wwwwwww

何に対しても「〜しててワロタ」って心の中で呟いてると人生楽しくなる

back 過去ログ 削除依頼&連絡先