さやか「あんたって普段の生活費どうしてんの?」 杏子「……」back

さやか「あんたって普段の生活費どうしてんの?」 杏子「……」


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1:
杏子「……」
さやか「……」
杏子「……まあ、いろいろだ」
さやか「まあ、言いたくないなら聞かないけどさ」
さやか「あんま無茶しないでよ?」
さやか「あたしん家はそのへん結構おおらかだしさ」
さやか「あんたさえ良ければ――」
杏子「平気だって、心配すんなよ、さやか」
さやか「……」
4:
――――
――――――
杏子「――とは言ったものの」
杏子「所持金は740円……」
杏子「……」
杏子「……街に出るか」
9:
――――
――――――
老人「あら、杏子ちゃん」
杏子「……どおも」
老人「どうぞ、おあがんなさい」
杏子「……うん」
11:
杏子「おらあ! 三光だ!」スパーン
老人「ぐ、ぐぬぬぬ……」
杏子「ふん! どうした婆さん?」
杏子「ショックで冥土に行っちまったか?」
老人「まだまだ、勝負はこれからよ……」
13:
杏子「たんまり年金貯めこみやがって……」
杏子「若者に還元させてやるからな!」
老人「笑うのは勝ってからになさい、杏子ちゃん……」
杏子「へっ! 負け惜しみも甚だしいぜ!」
杏子「たっぷり搾り取ってやる!」
15:
――二時間後
杏子「おっしゃあ! またあたしの勝ちだ!」
老人「……」
杏子「ほらほら! さっさと金だしな!」
老人「まったく、老人を労わるってことを知らないのかね、この子は……」チャリンチャリン
杏子「へへっ、毎度!」
杏子(これで所持金は1310円!)
杏子(ほぼ倍になったな!)ホクホク
17:
老人「あ、そうだわ」
杏子「……?」
老人「お隣さんからスイカ頂いたのよ」
老人「食べていくでしょ?」
杏子「お、食う食う!」
老人「じゃあ、切ってくるわね」スクッ
杏子「あ! あたしも手伝うよ」テテテ
19:
杏子「うめえ、うめえ」ムッシャムッシャ
老人「まだまだ暑いわねえ」フキフキ
杏子「縁側、草ぼーぼーだな」ムシャムシャ
老人「そうねえ、やらなきゃとは思ってるんだけど……」
杏子「……」
杏子「……よっしゃ!」スクッ
老人「……?」
杏子「スイカの礼だ! あたしが刈ってやるよ!」
老人「……そ、そんな。いいのよ、申し訳ないわ」
杏子「あたしがやりたいんだよ!」
杏子「道具、借りさせてもらうよ」
老人「……」
老人「ありがとう、杏子ちゃん」
杏子「へへっ」
22:
――――
――――――
杏子「ふう、これで終わりだ」ポイッ
老人「悪いわねえ、こんな遅くまで」
杏子「こんくらい、屁でもねえよ」ニッ
老人「是非、お夕飯食べていって?」
老人「なんでも好きなもの言ってちょうだい」
杏子「ま、マジかよ!? よっしゃあ!」
老人「年金、たっぷり貯めてるからねえ」ウフフ
23:
杏子「いやあ、今日は食った食った!」
老人「杏子ちゃんは育ち盛りだものねえ」
杏子「食える時に食っとかなきゃな」ポンポン
杏子「腹ぱんぱんだ」アハハ
老人「喜んでもらえたようでなによりだわ」ニコニコ
26:
――――
――――――
杏子「じゃあ、そろそろ帰るわ」スクッ
老人「そ、そう?」
杏子「ああ、あんまり長居しても悪いしな」
老人「私は全然構わないけど……」
杏子「へへっ。ありがとう」
杏子「また今度来るからさ」
杏子「それまでくたばんじゃねーぞ?」
老人「……」
老人「ふふっ。誰にもの言ってんだい」
老人「まだまだ私は現役だよ」
杏子「またな、婆さん」
老人「ええ、またね、杏子ちゃん」
27:
――数日後
杏子「……?」
杏子「戸が開いてねえな」
杏子「正面から行くか」スタスタ
28:
…ピンポーン
杏子「……」
杏子「……」
杏子「……?」
杏子(買い物でも行ってんのか?)
杏子「……」グギュルル
杏子(しゃあねえ……)
杏子(他あたるか)トコトコ
30:
――また数日後
杏子「……?」
杏子(また留守か)
杏子(子供いるって言ってたし……)
杏子(泊まりで出かけてんのか?)
男「……」
杏子「……?」
男「……」ジーッ
杏子「なんだよ、なんか用かよ?」キッ
男「あんたこの家に遊びに来てた子だよな?」
31:
杏子「……」
男「あ、いや……」
男「その家のお婆さん、亡くなったよ」
杏子「……」
杏子「……は?」
33:
杏子「ど、どういうことだよ!?」
男「い、いや、俺も詳しくは知らないよ。そこまで交流があったわけじゃないし……」
男「ただ何日か前に家の前に人が集まっててさ」
男「もうそん時には亡くなってたって」
男「いわゆる孤独死ってやつだよな、気の毒に……」
杏子「……」
男「あんた何度か見かけたことがあったからよ……」
杏子「……」
男「知らないみたいだから教えておこうと思って――」
――――――
――――
34:
――――
――――――
杏子「……まだほとんど人もいねえな」
杏子(時間が早いんだから当たり前か……)
杏子(正式に参列はできねえけど……)
杏子(顔ぐらい見れねえかな……)
35:
杏子(婆さんはもう建物の中にいるのか?)
杏子(裏口から入れねえかな……)ススッ
???「しっかし冗談じゃないよ、まったく……」
杏子「……ッ!」
杏子(誰かいやがるな……)
37:
男「母さんもこんな忙しい時に死ななくてもいいのによ」
男2「兄さんはまだいいじゃないか、自営業なんだから」
男2「俺なんて上司に遠まわしに嫌味を言われたよ」
男「何言ってんだ、嫌味くらい。経営者が何日も席を外せないだろう?」
女「やめなさいよ、こんな時に」
男「さっさと遺産の話をしようってか?」
女「……ふん」
男2「お前、子供の学費、やばいらしいじゃないか」
男「金もないのに私立なんて行かせるからだ」ニヤニヤ
女「……」チッ
杏子「……」
40:
男2「兄さんが同居してればね」
男「……は?」
女「孤独死だなんて、みっともない」
女「私たちが母さんを放っておいたって言ってるようなものだわ」
男「おいおい、俺のせいかよ」
男「お前らが同居してればよかったじゃないか」
男2「兄さんは長男だろ?」
男「そんなの関係あるかよ」
42:
男2「そもそもこんなに大々的に葬式やらなくても……」
女「そうもいかないでしょう!? 警察まできて大騒ぎだったらしいじゃない!」
女「これでお葬式まで小さくしたら――!」
男「でかい声出すなよ」
女「……」チッ
男2「面倒だな……」
男2「挨拶、きちんとしてくれよ、兄さん」
男「わかってるよ、うるさいな」
44:
女「それで……」
男「……?」
女「あの家、いくらぐらいになりそうなの?」
男2「また金の話に逆戻りだよ」
女「あんたは黙ってなさい!」
女「それで? どうなのよ?」
男「まだそんな話してねえよ」
男「どっちみち潰しちまうんだろうが」
女「あんな家、すぐ売ってれば良かったのよ」
女「価値がいくら下がったと――」
男「そういうな、親父が残した家だったんだから」
45:
男「ほら、そろそろ行くぞ」
男「早いやつはもう来てもいいころだ」
男「こんな会話聞かれたら恥の上塗りだ」
男2「わかってるよ」
女「……」チッ
47:
男2「でも、兄さん」
男「あ?」
男2「母さんとの同居、何でしなかったの?」
男2「同居の話は出てたじゃないか」
女「……」
男「……」
男2「……」
男「ああ……」
男「母さんはさ……」
50:
男「その……」
男「体臭があるだろ?」
男「うちの嫁が嫌がってな」
男「ずっと一緒に家にいるわけだろ」
男「そりゃ嫌がるって」
男「息子の俺でも嫌だもんな」ハハハ
男2「ふうん……」
女「くっだらない」
女「とにかく、あの家はさっさとお金に変えてよ!?」
男「わかってるよ、何度もうるさい奴だな……」
――――――
――――
52:
――――
――――――
…ゴソゴソ
杏子「……」
杏子「……」ジッ
杏子「……」スッ
53:
――――
――――――
――教会――
さやか「……杏子?」
杏子「……」
さやか「ねえ、杏子? どうしたのよ、最近」
さやか「全然、姿見せないし」
さやか「なんかあったわけ?」
杏子「……」
54:
杏子「……」
さやか「……」
さやか「……あんた本当に大丈夫?」
さやか「なにかあったなら――」
杏子「……なあ、さやか」ボソッ
さやか「……え?」
57:
杏子「あたし、臭いか?」
さやか「……は? 急に何の話?」
杏子「臭いのはダメなのか?」
杏子「臭いやつは独りぼっちになっても仕方ないのか?」
杏子「教えてもらえないまま、自分で気づけないまま……」
杏子「一人にされて死んでいくのか?」
杏子「臭いやつは好きで臭くなってるのか?」
杏子「臭いのはそいつのせいか?」
さやか「きょ、杏子……?」
杏子「そいつの人格や心は無視されて……」
杏子「笑いものになって……」
さやか「……杏子!」
さやか「あんた、ソウルジェム……」
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