【閲覧注意】死ぬ程洒落にならない怖い話集めてみない?『西瓜・おい……』back

【閲覧注意】死ぬ程洒落にならない怖い話集めてみない?『西瓜・おい……』


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1:
旅館のエレベーター
小学校のときに家族で3泊4日の旅行に行った。
その旅館は部屋(2階だったと思う)と、
1階のロビーを繋ぐエレベーターが1箇所(2つ)あって、
滞在中ずっとそこを利用していた。
だから旅館から外出する時は部屋→ロビーの繰り返し。
異変が起きたのは帰る時。部屋で荷物の整理をしていた親が、
先にロビーで待ってなさいと言ったので、
俺と弟はエレベーターに乗ってロビーに向かった。
1階について、エレベーターが開いた。
本来なら赤い絨毯が敷かれて女将さんがたくさん居る筈のそこは、
薄暗い倉庫みたいな場所へと出た。
倉庫と思ったのは、すぐ右手の位置にビール瓶のようなものが詰まれていたから。
・・・・・の割には正面が和室みたいで、大きな松の木と掛け軸があった。
あれ?と思って弟と顔を見合わせて、取り合えずエレベーターから降りようとした時、そこに人影が見えた。
たぶん老婆みたいな感じの影だったと思う。
正座して俺たちに背を向けていたその影は、
徐々にクビだけこちらの方に向いてきた。
(分かるかな?後ろ向きで正座してる人のクビだけ振り向いてくる感じ)
俺と弟はその瞬間から閉まるボタンを無我夢中で連打した。
なんとか2階に戻った俺たちは、ちょうど荷物を纏めて部屋から出てきた両親と会った。
もう一度エレベーターに乗るのは嫌だったが、両親も居たし恐る恐る乗った。
案の定そこはにぎやかなロビー。
結局俺たちが見た部屋は何だったのか分からない。
192:
ロジンサマ
14年くらいまえの話。
当時小学校四、五年だった俺はひいおばあさんの葬儀のため、おばあさんの実家に行った。
俺が物心ついてから、よくおばあさんはその実家に連れて行ってくれていたため、ひいおばあさんとも仲が良かった。
だから俺は凄く落ち込んで葬儀の後に一人裏山の畑横の道をススキを手折りながら歩いていた。
気付くとむこうから巫女さんの様な格好をした…赤であるべき部分は青っぽい黒だったけど、そんな変な女性が歩いてきた。
そして俺の前で止まり軽くお辞儀をした。
俺は知らない人だったけどとりあえず「こんにちは」と挨拶をした。
195:
そのとき後からおばあさんが呼ぶ声が聞こえた。
振り返って返事をし、もう一度前を見たらもういない。
怖くなってすぐにおばあさんのもとに戻った。
帰りのバスの中でおばあさんに会った女性の話をした。
そんな変な人物は知らないと言っていた。
そして、11年後。
大学の地層、地質に関するレポートの作成のため再びその地を訪れた。
その時は一人じゃなく友人二人と一緒に三人で訪れていた。
196:
崩落部分をデジカメで撮影し、帰ろうとしたとき友人の一人がいきなりうめいた。
そいつの指差す先には何かバタバタ暴れている人間の様な猿の様な生き物がいた。
それよりも驚いたのはその傍らにナタのような物を持った黒い巫女のようなあの女性が!
見るとナタを何本もその変な生き物に投げつけて殺そうとしている。
友人の一人は震えながらスクープだとか大ニュースだとかいいながらデジカメで写している。
ともう一人の友人が急に悲鳴をあげた。
「こっち見てる!」
その後慌てて車で逃げかえった。
帰りの車の中で皆騒いでいる。
「なんだあのばあさん!」
「ばあさん?まだ若い女の人だったろ?!」
「いやばあさんだった!」
そしてデジカメをいじっていた友人がポツリと「データ消えてる…」と呟いたからまた皆大騒ぎ。
オカルトだオカルトだ叫びながら何とか帰ってきた。
しかし落ち着いて考えると随分子供っぽい話だな…といいあい、あれは幻覚だったと話あって別れた。
後日、その話をひいおばあさんの実家を管理している大叔母さんにしてみた。
すると「それはロジンサマじゃないか?」と言う答えが。
しかし分かったのはロジンサマとかいう名前だけ。結局正体は未だ分かってはいない。
誰か類似した話を知りませんか?
216:
デリカシー
洒落にならんっつーかなんというか。
自分は彼女居ない歴=年齢の典型的なもてない男なんだけど、女友達は結構いる。
その女友達とかに「あんたは狙ってないから彼女できない」なんて言われたんで、異性を意識するようになったころの話。
意識するって言っても何をするわけじゃないし、「彼女欲しい!」って思いだけで日々を過ごしてた。
毎日毎日そんなこと思ってながらも出会いは無ぇ、既存の関係は発展しようが無ぇで悶々とし始めた。
仕舞いには幽霊でもいいから女いねぇかなー、なんて。
ある日いつものように部屋で一人酒しながら2ちゃんしてたとき、何か視線を感じた。
視線ていうか気配というか、喫茶店やファミレスなんかで知らない人が自分たちのテーブルに意識向けてんなーっていう感じの。
そんなに強くないのね。じーっと見てるわけじゃない。聞き耳を立てているわけでもない。そういうの。
オカ板好きなほうなので「なんかいいネタになるかも」って内心ビクビクしながらも部屋の中の違和感を探し始めた。
前述したように女の幽霊でも出てきたら何とかしてやろーなんて不届きなことも思ってたし、何よりお酒に酔ってたし。
217:
んでようやく見つけたのが
__台所___部屋1__部屋2___
|         |
|_______ ←    |
  脱衣所 |    |
   |PC   |
   |俺 居間   |
   |    |
矢印の場所の天井付近に顔を半分だけ出してる幼い感じの男。
霊感はわりかしあるほうでビビリはしたけど、「あー」みたいな感じ。
でもまぁ害は無い感じで、向こうも俺と波長が合ってないらしくて、そこまで俺を意識してなかった気がする。
じゃあなんでそんな状態でいらっしゃるんだよwって感じだけど。
怖いけど、こういうのってよそ見してるうちにいなくなってるからお酒の勢いも手伝って「男かよ」ってボソっと言っちゃったのね。
したら顔が全部出てきてスゥっと消えてったの。
顔全部見たら女の子だった。しかもなんか悲しそうな顔だったし。実際無表情なんだろうけど、俺にはそう見えた。
対人関係できまず?い感じになった時のアレをまさか幽霊相手にやっちゃうとはね。
この話を女友達に心霊体験として聞かせたら「あんたに彼女できんのは相当先だねぇ」だって。心霊体験よりもデリカシーの無さをクローズアップされたよ。
265:
西瓜
60 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
まるで水死体が「どざえもん」と呼ばれるように。。。。
山に詳しい人がいらっしゃればお分かりになると思いますが、山で遭難されたりして亡くなった方々の死体と言うものは、探し当てられた時には、死亡の確認がされるだけで、
麓まで下ろすのは非常に労力が必要とされるために、なかなか運ばれず、多くの場合ムシロを掛けるだけになってしまうそうです。
 彼は大学時代、山岳部の様なものに入っていました。いわゆる山男ですが、この話は、まだ入部して間もない頃にその槍ヶ岳(?)に登った時の話だそうです。
一行は縦に連なって山を登っていました。
こういった時、登山のルールとして、一番後ろには一番のベテラン、前には同じくらいのベテランが付くそうです。
この時、彼はまだ経験も浅く、隊の前から二人目にいたそうです。
例の氷壁にさしかかった所で、下を覗くと遥か下のほうに盛り上がっているムシロが見え、
前もって先輩に話を聞いていた
彼は「あぁあれが西瓜かぁ。まいったなぁ、嫌なもん見ちゃった」と思ったそうです。
しかしながら、まぁ、遥か下に見えるだけですし、なにせまだ初心者の域を出ていない彼にとって前に進むことが大変なことであり、そちらに夢中になり、すぐにその事は忘れてしまいました。
 一行に彼が加わっていたせいか、山小屋に到着出来ずに夕方になってしまいました。
266:
61 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
しかしながら、難所は超えており、山小屋はもうすぐの所まで来ていたので、そう焦ることなく道とも言えないような道を進んでいました。
息を荒げながら彼がふっと見上げたその先に、下山してくる別の一団が見えました。
「あ、降りていく人達か........」。
「あれ?」。そうです、夕方に、山小屋に近い位の所から降りていく訳がないんです。。。。
夜になれば視界が無くなります。おかしいなと思った瞬間、前の先輩が前方の一団に気が付いたらしく、突然体を強ばらせ立ち止まってしまいました。
一行は張り詰めた様にその場に固まってしまい、彼は慣れない状況にパニックになってしまいながらも、声を出して原因を尋ねることもなぜか出来ずに前方を凝視していました。
前方の一団は、こうフワフワというかピョンピョンと浮かんでいるような跳ねるような足取りで、山小屋までの1本道を真直ぐにこちらに向かってきました。。。。
もう20メートル程という所まで近づいてきたとき。。。
その一団が一様に「西瓜」であることに気が付きました。
267:
62 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
さっきまでの言いしれぬ不安感が、一瞬にして恐怖感にかわりました。
それらは、パッカリと頭を割って、真っ赤な血を流しながらも千鳥足で近ずいてきます。
とうとう、西瓜の一団と先頭がぶつかりました。それらは、ゆっくりと先頭から、メンバーの顔の前まで顔を持ってきて、じっくり覗き込んでは、次々と横を通りすぎていきました。
幾つ西瓜がいたのかは分かりませんが、どうやら交差し終わったのか、金縛りのようなものが取れ、
「なんだったんだろう」と彼が後ろを振り向こうとしたその時、
「後ろをふりむくなぁ?!!」
と一番後ろのベテランの先輩が大声で叫ぶのが聞こえました。
ビクッとして体が強ばりしながらも、動ける様になった一行は、一目散に山小屋を目指しました。
 山小屋について、早、先輩に西瓜の一団と、振り返るなと言われた理由を尋ねたのは言うまでもありません。
268:
63 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:33
彼が聞いたのは、やはり、あれはここで亡くなった方々の霊の様なものであり、
また、一団が通りすぎた後に振り返ると、そのまま山を引きずり下ろされてそのままあの世に行ってしまうという言い伝えがあるとの事でした。
 最後に付け加えておきますが、彼ら一行は、その後何事もなく無事に山を降り、彼 (友人の兄)は今では神父になっているそうです。。。。
313:
湖の黒い物体
九州にあるH港(名前とか伏せた方がいいのかな)って港に中学のときの美術の授業のスケッチで行った。
友達と自分は二人でたまたま泊まっていた船の絵を描いていた。
ふと目の前の海を見たときに不自然に海の色が黒いところがあった。
「あれ何?」
自分が友達に話し掛けると友達は突然立ち上がってそこに石を投げつけた。
黒い所はゆっくりとこちらに近づいてきた。意外にでかかった。
「鮫?鮫っぽいね。」
そのときは自分も友人もなんで鮫がいるんだろうくらいにしか思ってなかった。
しかし黒い所がこちらに近づくに連れ段々恐くなってきた。
そのときは単純に鮫に殺されることの恐怖しかなかった。
自分達はとりあえず先生を呼んだ方がいいかと思い、立ち上がった。
315:
すると黒い所がバシャッと跳ねて、生臭い臭い(汚い犬みたいな)がしてきた。
あまりに強烈だっため自分も友達もびっくりして黒い所を見つめた。
ゆっくりとそこから黒緑色のワニみたいな顔が出てきた。
目は白く濁っていたが小さな黒目は確認できた。
自分は目の前にいる物が鮫じゃなかったことに戸惑い、さらに得体の知れない動物がいることに激しく恐怖に陥った。
正直チビったかもしれない。
その謎の動物はワニのような顔で頭に枝(角?)が数本刺さっていて異様な臭気を発していた。
三十秒ほど固まっていた自分はまさかこいつが竜じゃないかと思いはじめた。
しばらくするとその得体の知れない竜みたいなやつはゆっくりと海の中に消えていった。
当時この話は誰に言っても信じてもらえなかったんだが、
そのことがあった年に石を投げた友達の祖母が一人(めちゃめちゃ元気だったのに)、自分の祖父が二人とも亡くなって
ちらほら信じてくれるやつも出てきた。
自分にとっては極限まで恐かった話。
316:
これは恐いね((( ;゚Д゚)))
318:
本当に竜だったのか何だったのかはわからないけど今も恐くてあの港には二度と行けそうにない。
っていうかあれ以来一度も海に行ってない。
誘われても体調が悪いって断ってる(竜が恐いとは言えないし)
次会ったら殺されそうで…
320:
興味深い話だな。大きさはどれ位だったの?
321:
>>320
黒い影みたいな部分はかなりでかかったけどけっこう曖昧。鯨とかがあのくらいなのかなあ?
出てきたワニみたいな頭は人の頭の二倍くらい。
けっこう近距離で見たからこれは間違いないと思う。
381:
レンタルビデオ
俺が大学2年の頃に実際に体験、、というほどでもないのですが、あった話です。
俺は当時、親元を離れてアパートで一人暮らしをしてたんですが、
彼女もいなく、友達も少なかったのでいつも暇を持て余してました。
唯一の娯楽は、近所のレンタルビデオ店で映画やアニメ等のビデオを借りて、
自宅でゴロゴロしながら観てたことくらいです。
ある日、いつものようにレンタルビデオ店にいってみると、
店の入り口の前にワゴンのような物が置いてあり、上にはビデオが沢山置いてありました。
どうやらワゴンセール中らしい。古びた昔のビデオしか無かったが、全品100円と借りるより安かったので、
なんかいいのはないかなーと、ビデオの山を手で探ってた。
すると、あるビデオを見つけた。当時、4年前に公開したばっかの「ホームアローン」。
面白い!と周りが謳っていたが、俺はまだ未観だったので買うことにした。
早に自宅に帰り、買ってきた「ホームアローン」のビデオパッケージの開けた。
「あれ?」
開けたと同時に違和感を覚えた。
通常、映画のレンタル用ビデオ等は中心のラベルのような物に映画のタイトルや上映時間が書かれているが、
そのビデオにはラベルがあるはずのところに白いテロハンが貼っており、
それにはボールペンのようなもので1993年10月21日とだけ書かれていた。
「なんだろ・・・」
と俺は思ったが、前の持ち主が悪戯か、もしくはメモ用に書いただけだろうと
そんなに気にはせずビデオをレコーダーに入れて、再生ボタンを押した。
382:
テレビ画面はザァーーーッと砂嵐になった。
「不良品か、これ」
俺は損した気分でビデオをレコーダーから出そうとした瞬間、
テレビ画面が砂嵐から違う風景に変わった。
「海?」
崖から見下ろす海だった。
画質はとても荒く、その上手ブレも酷かったし、男性のブツブツといった呟き声も聞こえた。
「なんだこれ・・」
と思いながらも画面をしばらく見てると、
画面が急に大きく揺れだした。撮影者が走りだしたのだろうか?
「おいおい・・・これ・・」
と思ったと同時に、画面がなにやらめちゃくちゃな光景になり、
ガシャン!という音と共にまた砂嵐に戻った。
「・・・・・」
俺はしばらく固まっていた。画面もずっと砂嵐のままだった。
俺はそのビデオをすぐにビデオ店に返した。わけは話さなかったが・・
後に友人にその話をしてみると、それは自殺の瞬間だったのでは?と言う事だ。
その後、そのビデオはどうなったかはわからない。
566:
お風呂で髪を洗ってる時にだるまさんがころんだって思ったり声に出したりすると白い女が出る。っていう話。本当?
567:
>>566
20分前にふろはいっといてよかったーw
それよんでたら明るくなるまではいれなかったよ・・
705:
峠の女性
類似の既出話もあるかとは思いますが敢えて一つ。
七年前に勤めた会社が倒産し就職難の中、運転手に転身したTに起きた事です。
最初は小さい2t車での仕事だったTも運転手に転身して一年も経つと4t車に乗る様になり、県内だけでなく県外にも足を延ばすようになった。
今から五年程前の雨の夜に隣県から帰る為に県境の峠道を走っていたTは尿意を覚えて山頂の少し手前の広い所にトラックを停めて用を足した。
雨は小雨程度だが霧が出ているし交通量も疎らな峠道にいつになく嫌な雰囲気を感じていたが、用を足してスッキリしたTがトラックに戻ろうと振り向くと・・・・・
助手席側に人が立っているのに気がつき一瞬身を固くする。
こんな真夜中に峠で人が?
恐る恐る観察するTに人影が振り向いた。
若い・・・二十代前半位の女性。
肩までくらいの髪も、どこかの会社の制服と思しき衣類も全部が雨で濡れている。
思わず声をかけようとしたTより先に女が言葉を発した。
「峠を降りた○○まで乗せて下さい」
小さく、か細く・・・
しかしはっきりと聞き取れる声だった。
706:
女の申し出に一瞬よく耳にする様々な怪談話を思い出すTだったが、その女の何とも哀しく寂しそうな顔への同情が恐怖を上回った。
いいですよ、どうぞ。
そう言うとTは助手席のドアを開けてやり、女に乗る様に促した。
ステップを踏み手摺りに手をかけ女が乗り込む時、ふとTは彼女の足元を見てやっぱりなと感づく。
助手席側や運転席側のドアを開けると室内灯が点くようにしてあった。
光があたれば物体は必ず影を残すはずなのに彼女には影が無かった。
だが不思議と恐怖を感じないままにTは彼女が助手席に座るとそっとドアを閉め運転席へと乗り込み車を走らせた。
走らせながら彼女の横顔をチラチラと横目で伺う。
最初と変わらない寂しげな横顔のまま言葉もなくただ俯き加減に座っている。
意を決してTは彼女に勝手に、独り言のように話しかけた。
悲しい事とか色々あったりしましたか?
「辛い事、悲しい事、何があったのか僕には分かりませんけどこんな所に居ては駄目です。
行くべき所があなたにはあるんじゃないですか?
僕にはしてあげられない事かもしれませんが。」
Tの言葉に彼女は反応を見せない。
707:
この峠を下り彼女の望む所までにはまだ二十分はかかる。
その間もTは構わず一方的な会話を続けた。
「○○にはあなたの何かがあるのかな?
そこに行ってその後どうするんですか?
またあの峠に戻ってしまうのですか?
繰り返しては駄目だと思います。
次へ進まないと。」
彼女はただ俯いたまま黙っている。
聞いているのかさえ分からないままTは話しかけ続け、ようやく峠を下った。
突然彼女は前方を指差すと「あそこで。」とだけ言った。
なんの変哲もない住宅街への交差点だった。
Tはハザードランプを点けトラックを停めると彼女のほうを見た。
「ありがとうございました。」
微かに聞こえる声だけ残して彼女は消えてしまった。
そしてもう一言、どこからともなく聞こえた「行きます」の声にTは安堵のため息を吐き出し、再び車を走らせ無事に会社に帰った。
708:
後日、Tはあの峠で起きた事件を同僚から聞いた。
十年前、情事のもつれから当時二十二歳の女性が絞殺され死体が遺棄されていたのだと言う。
当時の彼女が住んでいた町こそTが彼女を降ろした住宅街だったそうだ。
その後あの峠で彼女を見る事もないままTは三年前に子供をもうけ幸せに暮らしていた。
生まれた女の子も大きな病気や怪我もなく明るい元気な子でTは溺愛し娘も父親を慕っていた。
そして今年・・・
峠の彼女の事も記憶から忘れていたTは再び彼女と再会する。
9月の半ば、夜中に目を覚ましたTが喉の渇きを覚え台所で茶を飲み寝室に戻った時だった。
妻の横で寝ている愛娘が布団から飛び出して寝ていた。
なんて寝相だと苦笑しながら娘を布団に戻したその時・・・
娘が眠ったままTの手を握り「ありがとう、あなたがあの時助けてくれたから私は今生きてます。本当にありがとう」
と言った。
彼女の声で・・・
娘の口で・・・
生まれ変わりなのか娘の口を借りただけなのか分からなかったが、恐怖は感じず不思議な温もりを覚えた出来事でした。
私(T)も家族も何ら不幸なく平穏に過ごしてます。
オチなしの怖く無い上に長文失礼。
709:
素直にいい話だ
756:
黒い光
これは・・・オカルトの類に入るのかな?と思いつつもここに投下・・
私は6年前まで多発性黒子症を患っていました。
ストレス性だったので、ある日は治ったり、またある日は全然目が見えなかったりするときもあります。
しかし、かかっていた病院医師から永発性になりかかっていると告知されました。
手術をすれば治る、ということでした。
そしてそれから1年半、永発性の状態が続きました。
でも目が見えないといっても、色と光はかすかに判別できました。なので信号機とかはちゃんと見えてました。
人の顔も、黄色がかっている白色の光を帯びていて判別ができました。
しかし、人ごみの中に入るとたま?に変なのがあるんですよね。
上にも書いたように、人は黄色っぽい白の光を帯びてるんですけど、
人ごみに混じって真っ黒な光がいるんです。
その真っ黒なのとすれ違うと、なんとも言えない気持ちを覚えると同時に鳥肌が立ちました。
1日に最低でも4人程、そういうのがいます。
多分、こういうのが"霊"なのかな、と思いました。
目が見えなくなる前は全然霊感なんてなかったんですけど。
現在は手術を受けて、視力も0.5程に回復しました。
黒い光はもう見えません。
9:
目玉
先週の日曜、私の家に友達が子供と一緒に遊びに来ました。
お茶を淹れてお土産に持ってきてくれたシュークリームを食べながら、
一連のアネハとかヒューザーとかの話を、とりとめもなく夢中で喋っていました。
子供(女の子、5歳です)はというと、家の中をちょろちょろしながら
ウチの犬(ラブラトール・レトリバー)と遊んでいました。
で、台所で私が何か他のお菓子を出そうと戸棚あさりをしていた時に
子供がパタパタ走って来て、「おばちゃん、へんなひとがいた」って言うんです。真顔で。
「どこにいたの?」って聞くと「ドアの向こう」だと。
すぐ玄関に行って覗き窓に目を当ててみたのですが、誰も居ません。
すると「そっちじゃない、こっち」と郵便受けの窓口を指差すんです。
ウチの郵便受けはドアから投げ入れるタイプなんです。女の子いわく、そこから覗いていたと。
いや、ここではよくある話になってしまいますけど、あまりに真顔で言うんです。
10:
そこで「どんな人だった?」と聞いてみたら
「○美が玄関でクウ(犬)と遊んでたら、ぱかっと開いたの」
「こんにちわ?、あそぼ?うって言ってたよ」
「めがはなれてたよ」
「おとこのひとだったよ」
「にこにこしてた」
話を聞いてみると、男がねこなで声で子供にドアを開けるよう誘ったようなんです。
私と友人はもう恐ろしくて恐ろしくて、話し合ってすぐ警察に電話しました。
ほどなく近くの交番から若い巡査さんが飛んできてくれて、色々と付近を見ていってくれました。
そして、巡査さんに「見たのは目だけなの?」と聞かれた子供が
「うん、絵を描いてあげる」といって
__________
 <・_>lll<_・>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 目玉 目玉
こんな絵を描いたんです。
言葉は悪いですが、ものすごいロンパリでキツい目つきでした。
私と友人はもう震え上がってしまいました。
いや、子供の冗談や妄想で済めばそれの方がずっといいんですけど、
何しろ最近物騒ですから。
こちらは墨田区です。付近の皆様、気をつけて。
32:
チャイム
9さんとかぶるけど、不審者ネタ。学生時代ひとり暮らししてたときの話。
親が心配してオートロックつきのアパートを借りてくれたんだけど、
ありえない時間(12時とか)に、玄関のチャイムが鳴る。小さいアパートで、
住宅の玄関ドアのサイズのオートロックですぐ閉まるから、住人の後にくっついて入るなんて不可能なのに。
自分は朝練とかあるから、その時間は爆睡中なんだけど、なんかけっこう毎晩あったみたい。
それがね、目が覚めちゃったとき聞いてると、順番に部屋のチャイムを鳴らしているんだ。
次の部屋に行くまでの間が、何かの勧誘ではありえないほど、ゆっくりで。ノックしてくるときもあって。
3?4分してもう行ったかなあと思って、ちょっとスタンドの電気つけたら、ドアをバンバン叩かれたときは、マジ怖かったでつ。
アパート自体も変だった。病人というか、狂人というかが続出で。
夕方帰ってくるときに、玄関があいていて、同い年くらいの奇麗系の男子がしゃがんでいるみたいだったから、
玄関掃除かなあとおもって通り過ぎて、翌朝早朝またあいているから、何だろうと思ってみたら、
そいつが、壁におでこくっつけて、3センチも離れていない壁をギロっとにらみつけながら、
「アクマガイル、アクマガイル」とかなんとか、ずっとつぶやいているの。そのあと、その人は、引っ越していっちゃったみたい。
下の階に、ちがう学科の娘がいたらしいけど、教室で失禁して(大のほう(><)
1週間療養して復帰して、そのあと過呼吸発作でゼイゼイやってた(失語症にもなったらしい)けど、
構内でガソリンかぶって火をつけて焼身自殺未遂したって大騒ぎになった。
この娘も引っ越して、実家にかえっちゃったけど、なんかそのあと出産したとかきいた。18歳で!
男女関係のもつれとかいうやつで精神不安定だったのかな。
悪い場所って変な気を集めるのかも。あのアパートを出て1年近くになるけど何事もなくて良かったでつ
46:
玄関をたたかれてそれが人じゃないと思ったら
何か大声で叫びながらドアを勢いよく開けると霊は消えるって
>>32
順番にチャイムが鳴ってるって言うけど
多分他の部屋のチャイムが自分の部屋にいて聞こえるってこと多分ないよ
引っ越して正解だったと思う
そのマンションにはもう近づかんほうがいい
85:
おい……
投下します。
今から三年程前、俺があるデパートにテナントとして入ってる焼肉屋でバイトしている時の話です。
当時、彼女と付き合い始めたばかりだったので、午後10時にバイトが終わるとまかないも食わず、そそくさと帰宅して彼女に会うと言うのが俺の日課。
そんな俺をからかっているのかバイト先の連中は
「残ってれば良いことあるのに」
だとか
「まかないだけが此処の特典たじゃない」
なんて言っていたのですが俺はもちろん冗談だと思っていたので特に気にも留めていませんでした。
しかし、連中の言葉には俺の思惑とは全く別の意味があったのです。
俺はすぐに、その言葉の意味を思い知らされる事になりました。
続く
86:
その夜は客がなかなか引かずバイトが終わるのは10時を大幅に過ぎてしまっていたのを覚えています。
俺は「こりゃ今日は彼女に会う元気残らんな」と感じてその夜の約束を次の日にする旨を彼女にメールしていました。
そんな事もあり、珍しく俺はバイトが終わっても店に残る事に。
まかないのチャーハンをかきこみ、烏龍茶を飲みながら談笑している時、ふといつも言われている事を思い出し
「なぁ、まかないの後の良いことって何よ。○ちゃん(バイト先の可愛い子)が何かやらしい事でもしてくれんの?」
と意地悪く聞いてみました。
とたんに、先程まで目の前で大声で笑っていたUが顔色を変え声のトーンを落としました。
「怒るなよ?」
「なにがだよ」
意味も分からず怪訝な顔をしている俺にUは説明を始めました。
続く
87:
説明によるとUは店で一番古株の為、最後まで残り鍵を閉め、
守衛さんにカード(デパートの中なので店ごとにIDカードのような物がある)を返してから帰ると。
そしてそれを一人でやるのが嫌でみんなを引き止めていると言う事でした。
「???」
ますます不思議そうな顔をする俺にUは言いました。
「でな、なんで一人が嫌なのかって事だよ」
いつになく重い雰囲気で語るUに少し滑稽ささえ感じます。
「要するにさ、、、出るんだよ」
「は?」
「いやだから。幽霊」
俺は完全に担がれたと思い吹き出してしまいました。「お前、さんざん引っ張って落ちそれかよwww」
馬鹿らしくなったので帰ろうとしたのですが周りで話を聞いていた女の子二人ともう一人の男スタッフに止められてしまいました。
「いや、もう時間的に危ないから」
周りの余りの慌てっぷりに俺も不安になります。
続く
88:
その慌てぶりからとにかく何かあるのだと言うのは理解できました。
とは言うものの朝まで店にいる訳にもいかないので俺たちは帰宅する事にしました。
時間はそろそろ午前1時になろうかと言う頃でした。
もちろんデパートの閉店時間はとっくに過ぎているので外に出るには長く薄暗い従業員用の通路を通り階段を5階ほど降りなければなりません。
一言で『長い』と言っても、通路自体が店の裏側をグルッと回っているので、その長さはかなりの物で外に出るまでに大体10分程は歩かなければなりません。
どうも【出る】と言うのはその通路の何処かだと言う事らしいです。
しかし噂も聞いたことが無いしもちろん見たこともない半信半疑の俺はくっついて歩こうとする女の子に多少興奮したりと冷静ではありました。
あの瞬間までは…
続く
90:
一人女の子の肩を抱いてにやけている俺にUは言いました。
「振り向くなよ。何があっても」
正直、「ありがちな脅し文句だな」と感じていました。
が、
その瞬間は突如やってきました。
3分は歩いていたでしょうか。従業員用のトイレをすぎた辺りで
「おい!」
といきなり呼び止められたのです。
…聞いた事もない男の声で。
余りの急な事にパニくった俺はあろうことかさっき言われていたにも関わらず、振り向いてしまったのです。
トイレのちょうど前辺り。デパートの生鮮食品売場のドロドロに汚れた制服を着て立っている男。
両目が鬱血して腫れ、飛び出しそうな程に目玉を見開いた恐ろしい形相でした。手には縄跳び用の縄を持っているように見えました。
続く
92:
男はもう一度言います。
「おい………」
低く、くぐもるような声ですが不思議と聞き取りにくいと言う事もなくはっきりと聞こえました。
恐怖で足がすくんでしまい「うぅ」と呻くのが精一杯の俺は隣を歩いていた女の子に引っ張ってもらいやっと外に出る事が出来ました。
外に出るまでの間、目をつぶっていたので様子は分かりませんが、二階の階段を降りる直前まで、男は耳元で囁く程の声で
「おい……」
と言い続けていました。
後日聞いたのか、その場で聞いたのかは忘れましたが、そのデパートで昔ひどいイジメがあり従業員トイレで自殺があったとか。
その話が本当かどうかは確認出来ませんでしたが、俺が見たあの男は確かに言っていました。
「おい…自殺しろ」
その後、その焼肉屋は潰れてしまい、その後どうなったかは分かりません。
終了
94:
>>92
乙、なかなか怖かった
156:
一目惚れ
「家にまつわる怖い話聞かせて」より
231 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:48:03 ID:vY3ajgyd0
幼い頃で記憶が曖昧になっているのもあると思うけど、今でもあの光景は忘れ
らない。見間違いだったとは絶対に思えない。
あの時はただワケが分からずただただ怖かっただけだけれど後に俗に言われる
曰く物件だったことが判明。
そして、個人的にちょっと切ない思い出でもあり書き出したら長くなってしま
いました。幼い頃ゆえ不明瞭な部分もありますがご了承ください。
たぶん3歳の頃、家が古かったために完全に壊し、同じ土地に再度新築で立て
直すことになり、1年か半年くらい建築作業の間は借家で暮らす事になった。
その借家というのが家を担当する大工(父の友人)が紹介してくれた不動産屋が
超格安(そう聞いてる)で貸してくれたものらしい。
祖父、父、母、姉、自分と5人で暮らすには少々狭くて古めかしい家だったけ
れど、特別な不自由はなく、狭いながら楽しく暮らしていた。が、家に慣れて
くると大体の構造が分かってきて、概観から見てもどうやら屋根裏部屋がある
らしい事が、外から見える小さな窓からもわかった。
続く
157:
続き
232 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:49:12 ID:vY3ajgyd0
家の中からでも収納式の階段があるのも分かった。しかし、使用された形跡は
無い。
家財道具を借家の中に納め、使っていないものが入った段ボール箱までひしめ
き合うため非常に家が狭くなっているのに、なんで屋根裏を使わないのだろう
?と疑問に思っていた。
そのことを聞くと、皆して「あの階段は急だから絶対に使っちゃダメ」「屋根
裏部屋は掃除してないからいっちゃダメ」と口をそろえた様に言う。
そうなると好奇心旺盛な年頃としては秘密基地のような感覚でそこに行ってみ
たくなる。
ダンボールを何段か重ね、収納された階段を引っ張り出すための紐を伸ばすと
、ぎぃっと大きな音を立てて階段が降りてくる。
折りたたまれていた階段は綺麗なもので埃なんかは積もっていなかったので、
そのまますたすたと上っていき、天窓に手をかけた。
空けるにつれて蜘蛛の巣が張っているのなどが見えてくる。そして、想像以上
に薄暗い。
続く
158:
続き
233 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:50:09 ID:vY3ajgyd0
その時点で躊躇してしまったけれど、窓のカーテンでも閉まってるんだろう。それを空ければ明るくなると思いそのまま上りきる。
まず、目に入ったのは埃・埃・埃。すごい厚さ。
思わずうわぁ?と声を上げて見回すと、薄暗い部屋の視界に人影が映る。
女の子?
髪の長い子でなにかぬいぐるみで遊んでいるようだ。
本来ならばこの時点でおかしいことこの上無いのだけれど、一時とはいえ慣れた土地を離れ幼馴染たちとも会っておらず友達がいなかったので、ぜひとも声をかけたかった。埃が舞い上がらないように静かにその子に近づいていく。
ねぇ、なんでこんなところにいるの?なんて声をかけつつ。しかし、彼女は答えない。というよりは、聞こえているけれど、反応しないようにしているような感じ。
その子に隣にしゃがむ。同い年くらいというのが分かった。
髪の長い子で、ピンクの熊のぬいぐるみの腕をもちいろいろなポーズをさせて
いた。
僕この家に住んでるの。どこから来たの?名前は?など声をかけるが反応が無
い。
こうも無視されるとさすがに感じわる?とか思っていると、彼女がふと顔を上
げて、こちらを向き、私はめぐみ。って紹介をする。
どきっとする。彼女があまりにも可愛かった。一目ぼれだったんだろう。たぶ
んこれが初恋。
続く
159:
続き
234 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:51:04 ID:vY3ajgyd0
なぜこんなところにいるのかと聞けば、お父さんに怒られて怖いから隠れてい
るということらしい。
それからは取り止めの無い話をしていたと思う。でも、彼女を目の前にすっか
り舞い上がった為、自分の話しかしていなかったと思う。それでも、彼女はう
なずいたり微笑んだり。
一階の居間にある時計が時間を告げた時に、祖父がそろそろ帰ってくると思い
、天井裏に行ったのがばれるので、彼女に別れをつげまた来ることを約束し、
そのまま一階に降りて階段をしまう。手を振りながら微笑んだ彼女が忘れられ
ない。(思い出なので美化されてる部分もあるでしょうが)
が、出す時は紐を引っ張ればいいのだけれど戻すには階段を押し上げる必要が
あり、いくらダンボールを積み重ねても力がない上、必要な身長もないので戻
すことが出来なかった。
このままでは祖父に怒られると思い、ダンボールだけを片付け、紐をしまい、
少し落ちていた埃を片付ける。そのすぐ後には祖父が帰って来たが、階段が勝
手に落ちてきたと説明をした。何度もしつこく上には行ってないかと聞かれた
が、彼女と会えなくなるのが怖かったので嘘をついた。もちろん彼女の話はし
ない。
階段が勝手に落ちてきたということではあぶないので。と頑丈に閉められ、引
き出すための紐は取り外されてしまう。
続く
160:
235 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:52:01 ID:vY3ajgyd0
その後、自分ひとりの時にはなんども階段を出そうと試行錯誤を繰り返してい
たが、それが出来ず結局は、家が完成し、引越しする日が迫ってきてしまう。
引越しの日、自家用車で借家と家を往復を繰り返していて、荷物を運んでいる
時に自分ひとりが家に残ることになり、特に暇を持て余している時、ふと父の
釣竿が目に入る。伸縮自在で先っちょには糸を通せる枠が付いてる…これなら
ば。と、その釣竿を使い階段の紐を縛る部分に引っ掛けようとする。
引っ越しても会いたい、別の場所でもあいたい、どこに住んでるか知りたい、
もう一度彼女に会いたい、せめてお別れだけでも言いたい。階段を出したこと
で怒られるのもかまわない。そんな怒られる時の事なんか頭になかったかもし
れない。
その一心で、重たい釣竿を操り、階段を引き出すことが出来た時は文字通り飛
んで跳ねて喜んだ。
ばたばたと階段を上がり天窓を開ける。かび臭いのも、誇り臭いのも気になら
ない。彼女はいないのかと天窓から顔をだして見回す。
前の位置には彼女はいなかった。
そのまま、首を回していき、ちょうど階段を上っている背後にあたる部分に顔
を向けた時。
なにかがある?
目の前になにかがあるのが分かった。
続く
161:
236 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:52:40 ID:vY3ajgyd0
近すぎて一瞬視点が会わなかったが、すぐにそれが女性の顔だと分かった。
距離にして数センチ。
顔はぱんぱんに腫れ、青く充血目から涙のように、鼻から口から、良く分から
ない半透明の液体が流れていた。幼いとはいえ、それが人間ではないと直感し
悲鳴を上げることも逃げることもできずただただ恐怖に固まる。
その女性が愛想笑いのようににやっと微笑むと、
私の子に近づかないでね…
とぼそっとつぶやく。
わかったぁ??
の、ぁのところで、糸を引いて大きく口が開いた時に前歯が粘液に包まれたま
ま抜け落ちるのが見えた。
続く
162:
237 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:53:44 ID:vY3ajgyd0
目が覚めた時には、目が覚めた。と叫ぶ姉の声が聞こえてきた。
どうやら、あの後階段からすべり落ち、失禁しつつ白目を向いて気絶していた
らしい。打ち所が悪くてこうなったのだと思い、急いで病院に向かうところだ
ったらしい。(けが人を動かさずに救急車という考えはなかったようですこの
両親は)
そのときの話をしても、怖いテレビの見すぎだとか皆行っていたけれど、目は
みんな恐怖していたのを見逃してなかった。失禁にしても、階段から落ちてか
らではなく、階段の…天窓のあたりから失禁しており、明らかに天井部屋を覗
いた時のものであることが分かっていた。
誰一人天井部屋を覗いた事を咎める事もなく、ただただ忘れろ。といわれるだ
けで、誰にも話してはいけない出来事として封印し、つい2・3年前まで記憶
から消えてしまいそうでした。
父が亡くなり、その後祖父の葬儀にて写真の整理をしていると、借家に引っ越
した日の記念写真が出てきた。それで、ふと幼い頃の思い出がよみがえってく
る。
幼い頃から封印していた記憶なため、あれは夢だったのかもしれないと思った
けれど、その話をすると姉はやっぱりおぼえてたか。と言う。
家族の間でも、誰にも話しちゃいけない話としてみんなが覚えていたようで、
父と祖父が本気でお払いを考えていた事などを面白半分にに話していた。
続く
163:
238 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/03(木) 23:54:48 ID:vY3ajgyd0
あの家は過去に子供が天井部屋で死に、奥さんがその同じ部屋で首をつって死
んだという曰く付きの家で、1階こそはなにもないが、天井部屋は必ずなにか
しら起こるといわれる場所だったそうだ。家を建てたばかりということで、で
きるだけ出費を抑えたかった両親は、何度か一階で泊まったりし、二階以外は
まったくなにもないことを確認し、それを承知で借りたそうだ。
めぐみという彼女のことも気になり、借家の時に世話になった不動産屋に行く
と暇だったのか当時の記事をひっぱり出してくれた。(聞かれたら答えなきゃ
いけないため、そういう記事はスクラップしているそうです)
それは、引っ越す7年ほど前の記事で、4歳になる子がなにかいたずらをした
のか父親に殴られそのまま天井部屋に閉じ込められたが、翌朝そろそろいい
だろうと様子を見た父親が死んでいるその子を見つけたというもの。
そして、さらにその1年後の記事。その後竜新はその家は引き払っているのだ
が、その約一年後には、その母親がその天井裏で首をつって死んでいるのが見
つかったという記事。当時だれも借家にはおらず、発見が遅れ、見つかった時には腐乱がひどかったそうです。
最重要視とはいえ容姿だけで惚れるということはなくこれ以後一度も一目ぼれ
を経験した事が無く、一目ぼれしたその子はそんなにかわいかったのかと思う
と残念でなりません。
初恋は実らないって言うけど、こらねぇべ
しかし、予想以上に長かったです…
166:
セツナス…
186:
見えない友人
怖いというか・・・
高校のときのクラスで、いじめられてる訳じゃないけど、「いじられてる」Aという奴がいた。
なんというか、よく問題を当てられても答えられなくて、笑われるような感じ。
でも本人はへらへら笑ってて、特に暗くも無いし、鈍感という言葉が当てはまる奴だった。
ちなみにAは喋るとき少しドモり気味で、それも笑いのネタにされていた。
夏休み前、遊びと称して心霊スポットへ連れて行って脅かしてやろうという、
工房丸出しの幼稚な考えを思いついた俺達グループは、そいつに声をかけた。
一つ返事で承諾したA。場所は現地でも有名なダムで、その周辺の探検という事に決まった。
そして当日。真夏の夜、Aを含め5人はいたものの、
場所が場所だけにやっぱりひんやりとして、ちょっと不安になった。
それでもここまで来たなら行こう、という事で、
膝の辺りまで茂った草、湿って不安定な地面を進んでいく。もちろん先頭はA。
ある一定の所まできたら4人そろって隠れてやろうという事になっていた。
(バカ高校の生徒の頭で考える作戦はこれが限界)
10分くらい彷徨ったとき、廃屋、というか小屋みたいなものを見つけた。
それを見つけてここがタイミングだな、と隠れようとしたとき。
小屋の入り口付近に、白い女が、もう本当にイラストとかで見る「髪の長い白いワンピースの女」がいた。
187:
どう考えてもこんな時間にそんな女がいるのはおかしいから、
そいつがこの世のものではないのが一瞬でわかった。
誰かが逃げろ!と叫んだ。俺も走り出そうとした。ところが。
Aが逃げない。
「おい、A!後ろ見てみ!早よ逃げるぞ!」といっても、きょとんとした顔でAは、
「ん、んー?なんか、お、おるんかー?(ドモってるからこんな感じ)」と。
どうやら彼だけ「見えて」ないらしく、きょろきょろしてそこから動こうとしない。
置いていくわけにも行かず、逃げるに逃げれなくなった俺達。
女が滑るように近付いてくる。Aの方向ををこれ以上ない、恐ろしい笑顔で見ていた。
こいつを連れて行こう、みたいな、こいつなら気付かずに、見たいな・・・
やばい・・・とは思うものの何も出来ない。とうとう女がAの隣りまで来た。
「なあんてな。コイツやろ?」
「え?」
188:
唐突に、いつもの口調と違うAは女をはにかんだ笑顔で指差した。
Aは女の顔に自分の顔を近づけ、面と向かって言い出した。
「おい、コラ。こんなトコで彷徨う事しか出来んのかお前は。
いい加減死んだ事に気付け、このアマ。」
ワンピースの女はもう笑っていなかった。
明らかに動揺した顔を2,3秒浮かべた後、ふっと消えた。
Aは最後に「そのほうがいい。」と呟いた。途端、雨が降りはじめた。
Aは唖然としていた俺達に向かって「ん?行こ、行こ。」と。
いつもの口調に戻っていた。
俺達はAと本当の友達になった。
後にAにあの時の事を聞いた。
「んー、ん、あれはな、でき、できんねん、なんかな。」
としか言わなかった。
189:
Aかっこよすぎ
231:
こないだ初めてくねくねの話知ったけど、
俺見たことあるかもしれない…
232:
>>231
詳しく
233:
ウネウネ
秋田に住んでるんだけど、友達の家に遊びに行ったときに外から年寄りの悲鳴が聞こえたんだ。
その時いたのはその家の友達Fともう一人H。
三人で野次馬根性だして外に出た。
そしたら凄い形相でFの家の向かいの家の爺さんが走ってきて家に駆け込んでいく。
ちょっと怖くなったけど、好奇心が勝った俺たちは逃げてきた方に向かって行ってみた。
でもそっちはたんぼだけで見晴らしも良くて何もおかしいのがない。
Hが茶化すように「熊でも出た?」と言った。
納得いかない俺とFは周りを見渡す。
すると小山の上にある鳥居の近くで黒い細長い何かが動いてる。
俺は気にしなかったんだけどFが気になったみたいで指をさして「なんだあのウネウネ」と言った。
234:
Hも目を細めてみる。
「ウネウネしてるな…蚊柱?」
そこまで言ったらFの婆さんが走ってきて、
「こっちさ、け(こっちこい)!」
って叫んでる。
「やみ!やみ!」
これは良くわからないけどとにかく戻った。
そしたらいきなり水をかけられた。
怒るF。きょとんとする俺とH。
婆さんは
「おめたづはよけーれ!」
と真っ青になって背中を押してきた。
「けぇたら、水かぶれ!今日は米くな!」
帰る途中Hと話してとりあえず従う事に。
235:
次の日Fから電話が来た。
向かいの爺さんが車庫で首吊って死んでたらしい。
とりあえず俺が知ってる事のはここまで。
正体も何もわからなかったけど最近くねくねの話を知って再び怖くなった。
246:
魔漏
昨年の大晦日、私(Y)は夫のRと妹のA美と三人で北関東にあるRの実家に出かけた。
夫の実家は、近県では有数の古い歴史を誇るH神社を擁する、山間の町だ。
私達は、H神社に参拝しながら年を越そうと思った。
ところが、山道に入ると渋滞が酷く、とても0時前にH神社に到着できそうにない。
この後、1時頃に夫の実家に着く予定だったので、0時半迄には神社を出たい。
車中で話した結果、その夜はH神社への参拝を諦め、元旦過ぎに出直すことに決めた。
車を回して山を降ろうと脇道へ入った時、夫が「そういえば、この先にも神社があるよ。」
と言い、そこで年を越そうと提案した。
H神社の流れを汲み、火産霊神(ホムスビノカミ)を祀るその神社(G神社)は地元では知られており、
住人の間では、そこで年を越し、大混雑するH神社には、年明けにゆっくり参拝するのが
慣例だそうだ。H神社に行けずに、愚痴を溢していた妹のA美は、その提案に飛びついた。
私達は、畦道に車を止めてG神社へ向った。
中規模な神社の割には、参道に地元の人が長い行列を作っていた。
既に0時も近く、列に並んだら、夫の実家に着くのは何時になるか見当もつかない。
そんな時、A美が境内の右の外れを指差して、「あの御社がすいているよ。」と言った。
見れば、参道から少し外れた処にある、細く長い石段の先に、小さな境内社が見える。
時間もない為、私達はそこへお参りすることにした。
247:
境内社には青白い灯りが燈っていた。
社の隣には授与所があり、年老いた巫女が、御守を並べて黙って立っている。
「この社は町の文化財なんだよ。G神社は、戦時中に一度火事で焼け落ちた。その日も、
丁度今日と同じく大晦日で、沢山の参拝客が火に捲かれて亡くなる大惨事だったけれど、
この社は火の手を免れて、戦後、この境内社に移設されたんだ。本殿は、戦後建て直され
たものだよ。」Rが薀蓄を述べた。
私達は賽銭を投げ、来る年の安寧を祈願した。
目を瞑り、願をかけていた時、突然、A美が「え、なに、なに!?」と怯えた声を出した。
私も夫も驚いて目を開けた。A美は、腰を両手で押え、私達を見て何かを訴えようとした。
が、すぐに腰から手を離し、今度は、誰かを探す風に周囲を見回した。
「どうかしたの?」と、夫が尋ねると、A美は不安げな顔で、
「誰かが私の腰に抱き付いた様な気が。」と言い、次いで、付け加えた。
「それと、「あそんで」って声が聞こえた。」
私は、「気のせいでしょ。」とA美に告げたが、薄暗く人気のない社の雰囲気も手伝い、
少し怖くなった。隣では、夫が眉を顰めていた。「とにかく、帰ろうか。」夫が呟いた。
参道から年越しを告げる歓声が沸き起こった。
私達が、その社を去ろうとした際、授与所にいた巫女がポツリと「おまもりを持ってお行
き。」と呟いた。私と夫は、その老婆が俯いて、目を閉じたまま語りかける姿が気味悪く、
また、御守自体も、剥き出しの木に紋様が刻まれた得体の知れない代物である為、
受け取らなかった。ところが、A美は一つ貰ってきた。代金はかからなかった。
248:
帰りの車の中、A美が、腰が痛いと頻りに訴えるので、私は彼女の腰をさすってあげた。
「そんな変な御守どうするの?」と私が訪ねると、
妹は「なんか怖かったから、厄除けにもらった。」と答えた。
Rの実家には、予定の午前1時より少し前に着いた。
義父と義母が私達を出迎え、居間に通してくれた。義父は町役場の古株で、義母は教員。
二人ともこの町の生まれで、郷土史研究を趣味にしている。
新年の挨拶を手短に済ませた後、私と妹は客間で寝ることになった。
寝屋の支度をしていると、A美が、小さな飾り棚に置いてあったお手玉を手に取り、
「珍しいね。私、やったことがないや。」と言った。私達は、程なく床に就いた。
その夜更け、私は物音で目を覚ました。
慌てて部屋の明かりを点けると、隣で寝ていたA美が白目を剥き、口から泡を吹いて
痙攣している。私は驚いて「A美、A美」と何度も妹の名を呼んだ。
声が聞こえたのか、隣の部屋で寝ていた夫が飛び込んできた。
気が付けば、妹の発作は治まっており、スヤスヤと寝息を立てている。
私達は安心し、寝床に戻った。
明け方、私は再び物音で目が覚めた。A美が隣にいない。台所から音がする。
私は、恐る恐る台所を覗いた。A美が屈んでいた。冷蔵庫の扉が開いている。
なにやら、ぐちゃぐちゃと音がしていた。
見れば、A美は片手に大根を、片手に生肉を持ち、凄まじい形相で貪り喰っている。
私が、「親戚の家で、なんて真似を!」とA美を叱り、腕を掴んだが、妹は従うどころか、
私を振り払い、無言で食事を続けた。彼女の口の周りは、牛肉の血で染まっていた。
妹は、存分に食物を喰らった後、すっと立ち上がり、私には目もくれずに脇を通り過ぎて、
客間へ戻った。私は、急いで妹の後を追った。
249:
客間に戻ると、お手玉で遊ぶA美の後姿が目に入った。
何故か異様に上手で、耳慣れない唄を口ずさみ、五つ一遍に、延々と投げ続けた。
その顔には不思議な薄ら笑いが浮かんでいる。
私は気味悪く感じたが、とにかく気にしない事にして、三たび、床に就いた。
眠りについた私は、しかし、直ぐに誰かに揺り起こされた。
目を開くと、A美が私の上に覆い被さり、目を大きく剥いて、鼻がくっつく程近くで
無表情に私の顔を見つめていた。
「お話して。あんころもちとか、瓜子姫とか。」彼女が言った。
私は驚いて、すぐに顔をA美から離して、「あんころ?何?わかんない。」と答えた。
すると、妹は、突然私の首を両手で締め上げた。その余りの力の強さに、私は声も出せず、
必死に足をばたつかせ抵抗した。A美は薄ら笑っていた。
すぐに、隣室のRが、続いて義父と義母が飛び込んできて、三人がかりでA美を
取り押さえた。両手足を封じられたA美は、狂人の如く踠いて、義父の腕に齧り付く。
義父は、すぐに逃れたが、腕には鮮血が迸り、深い口創が刻まれた。
それでも、三人は何とか、荒れ狂うA美を御し、紐で何重にも柱に括り付けた。
A美は、大きく目を剥いて私達を睨み、頭を激しく振回して「殺してくれるわ!!」
と、大声で喚き続けた。時折、おぞましい声で泣き叫んだ。
朝になって、義父がH神社の宮司に電話をかけ、宮司が家に駆けつけた。
宮司は、暴れる妹の姿を見て苦笑しながら、「あれはどこだね?」と義父に尋ねた。
義父は、私と夫に、「何か御守の様な物をもらったか?」と訊いた。
私は、飾り棚の上から例の御守を取ってきて、宮司に渡した。
「やはり。こりゃ、マモリだ。」宮司はそう呟き、H神社でA美に処置を施すからと、
義母に同行を求め、すのこで妹を簀巻きにして、車に載せて去って行った。
一行を見送った後、義父が突然、Rを怒鳴りつけた。「お前が一緒に居たんだろうが!!」
夫は下を向き、唇を噛んだ。
250:
「あれは、「魔漏」つー物だ。」
義父は、私にそう告げ、何処で手に入れたか説明を求めた。
私が、初詣の状況を詳しく伝えると、「やはりG神社なぁ。」義父は溜息をついた。
「Rには、幼少からこの町の歴史や伝承を教えたんだがなぁ。御霊信仰(ゴリョウシンコウ)は
只の言い伝え程度に思ってたか?」私は、昨晩夫が眉を顰めたことを思い出した。
義父は淡々と語った。
「G神社は、本来、御霊信仰から興った。禍津日神(マガツヒノカミ)を祀ることで災厄を抑え、逆
に、邪悪な神力を政に転用するものだ。それを、戦後の神道指令を契機に、H神社の一神
である火産霊神を主に祀り、禍津日神を境内社に祀ることで、事実上、そこに封じ込めた。」
その時、黙っていた夫が口を開いた。
「禍津日神を頼んで、あの一角には幽世(カクリヨ)に行けず現世(ウツシヨ)に迷う怨霊が集まる。」
義父は、深く頷いて、話しを続けた。
「そう。でも、だから参拝するなつーことではないよ。あの社で禍津日神に祈りを捧げれ
ば、禍力は鎮まるし、本来、御霊や怨霊の類は境内社の外には出られん。だが、その目的
を理解せずに参拝すると、おかしなことになる。」義父は暫く私を見つめ、言葉を続けた。
「授与所が在ったと言ったね。年老いた巫女が魔漏を配っていたと。」
私は頷いた。「あの境内社に、授与所なんぞないよ。」義父は、そう言って苦笑した。
「あそこで他の神に祈れば、禍津日神が怒り、禍を増長させる結果になる。」
義父が、諭す様に私に言った。
「だが、禍霊共が外に出るには媒体が必要だ。魔漏は、その代表だよ。その巫女は神霊の
権化かも知れん。若しくは、町の何者か。昔からここに居る者の中には、未だに御霊信仰
に傾倒する者も皆無ではない。」義父は、私に、初詣中にA美に異変があったか訊ねた。
私は、妹がおかしな声を聞き、何かに怯えていたこと、腰を痛がっていたことを伝えた。
義父は、「曲霊(マガツヒ)の好き嫌いもあるからなぁ。」と呟いた。
そして、言った。「A美ちゃんは波長が合ったのかね、霊に気に入られたんだなぁ。
で、そ奴は、魔漏に入り込み、まんまと境内社の外に出て、A美ちゃんに取り憑いた。」
251:
私が、俄には信じられない様子でいると、義父が優しく言った。
「A美ちゃんは大丈夫だ。宮司にしてみりゃ、手馴れたものだよ。信じようと信じまいと、
これからは、神仏の意味を理解してお参りすることが大事だなぁ。」
妹と義母は、元旦はH神社から帰らず、二日の朝に、家に戻ってきた。
A美は、H神社から戻った後、何事もなかったかの様に明るく振舞っていた。
私達は、三箇日をRの実家で過ごし、四日に東京へ戻った。
別れ際、義母がA美に、「一霊四魂。自分を見失わず、危うきには近づかず、直霊(ナホビ)に
て御魂が統治される様、何時もしっかりと自分の心に耳を傾けるんだよ。」と伝えた。
帰りの車中で、私は、妹に己の奇行を覚えているか訊ねた。
だが、妹は何も答えなかった。追究しようとする私を、夫が諌めた。
あれから一年近くが経ち、次の正月が近づいている。
私は夫と、今年も実家に帰る日程を話し始めた。
そんな折、私の家に遊びに来たA美が、どういう心境からか、件の一日のことを語った。
「去年の大晦日、私があの神社で、誰かの声が聞こえたと言ったの覚えてる?あの夜、私
は、誰かの声で目を覚ましたよ。目を開けると、辺りは真っ暗なのに不思議と良く見えた。
すると、天井の隅の方から、「あそんで、あそんでよ」と聞こえたから、私は声の主を探し
たの。その時、見ちゃった。天井を這って私に近づいて来たんだよ。裸なのに真黒な女の
子が。焼け爛れた皮膚が、所々、体からずり落ちていて、全身は黒焦げだった。その子は
逆さのまま、首をぐるりと捻って、大きな黄色い目で私を捉えて、嬉しそうに笑ったんだ。
更に怖かったのは、異常に長い髪の毛が天井から床まで垂れ下がって、その子が髪をずる
ずる引き摺りながら這い寄ってきたこと。」
252:
「それが、ゆっくり私の真上まで這ってきて、髪の毛が私の顔に被さった。で、赤い歯を
剥きだして笑ったんだ。そしたら、見る間に、その上半身だけが、ずずずっと天井から伸
びて、私の目の前に、女の子が両手を差し出して迫ってきた。」A美が言った。
私は、「それから後は覚えている?」と訊ねた。A美は頷き、続けた。
「その後は、私は灰色の空間にいたの。周囲に、丸いものが四つ漂っていた。少し離れた
処にあの子がいて、四つの玉を操る様子で、何か唱えてた。私は、動くことも、声を出す
こともできず、ただ立たされたまま、その光景を見ていた。四つのうち、赤っぽい一つが
極端に大きく膨らんで、激しく乱舞していたよ。それから、随分時間が経って、私はその
空間から引きずり出されたの。気が付くと、目の前に宮司さんがいた。」
私が、奇行について訊くと、「自分では覚えていないけど、叔母さんからきいた。」
と笑って答えた。宮司は、その後、A美に滔々と理を説いたそうだ。
神社のことや神のこと、魂の成り立ち、現世と幽世のこと。
妹は、話を聞くうちに、段々と恐怖感が薄れていったという。
話しを終えて、妹は言った。「今年は、ちゃんと禍津日神を鎮めるために参拝したいな。」
夫は、私に「A美ちゃんは良く理解しているよ。僕なんかより、余程。」と囁いた。
私は、俄には信じがたい話に唖然としつつも、参拝には同意した。
今年の正月も、あの社へ行く。だが、あの授与所があっても、おまもりは絶対に貰わない。
そういえば、一つ、私が気になっていることがある。
A美は、あれ以来、お手玉で遊ぶことが多くなった。
H神社で処置を受け、家に戻ったあの日、妹は上手にお手玉ができるようになっていた。
彼女は、時折、私の家の和室でもお手玉をする。
耳慣れない唄を歌いながら、延々と投げ続ける妹の背中を見ていると、あの夜、
客間で遊んでいた、得体の知れないA美の後姿が脳裏をかすめ、不安を覚える。
夫も少し引っかかる様子で、それを見る度に「気にしない、気にしない。」と、
決まって独り言をいった。私も、深く考えない様に努めている。
749:
2段ベッド
唐突だが話を一つ。
昔子供の頃、俺と兄貴は同部屋の2段ベッドの上下で寝ていた。
ある夜、ふと目が覚めると、ベッドの柵の外に腕がだらんとぶら下がっている。
たぶん兄貴が寝返りうつうちに、外にはみ出しちまったんだろうと・・・そう思ってもう一度寝なおそうとしたんだが・・・
よく考えたら、今日は俺上段の方で寝てるんじゃん。(毎日どちらが上で寝るか、壮絶なじゃんけん勝負が行われる)
んじゃ、この腕は・・・?
そこまで考えて、とてもじゃないがそのまま寝てることもできんので
腕がぶら下がってる頭側じゃなく、足側から飛び降りて
下の兄貴に場所交代してくれるように頼んだ。
ぶつぶついいながらはしごを上る兄貴には見えてないようだったが、
天井から生えた手はその間中兄貴の体中を這い回ってた。
それ以降その腕を見ることはなかったが、俺はもう上段で寝ることは出来なかった。
そして、その原因も誰にも話さなかった。
兄貴は、次の年に事故で死んだ。
たぶん偶然だろうが、もしも、もしもあのときのあれが原因なら・・・
俺は、兄貴になんて謝ればいいんだろう。
786:
長い舌
去年の話。
深夜にコンビニから自分のマンションに戻る途中、マンション前にある
自販機の前に長い黒髪の女が立っていた。
OL風のグレーっぽいスーツ姿で、自販機の方を見たまま動かない。
異常なのは、女と自販機との距離が1?2センチくらいしかない所。
明らかに不審だったので、少し離れて歩いた。
絡まれないかビビっていたが、その時は何事も無く通り過ぎられた。
でも、入り口まで来て振り返ると、女がこっちを見ているのが見えた。
顔はよく見えなかったが、すごく舌が長かったのを覚えている。
意識的というより、ボーッとしたまま舌を垂らしてる感じだったが、
その舌が胸の所まで垂れていた。
攻でエレベーターに飛び乗ったが、慌てて一つ上の階を押した。
そのままその階で降りてしまったので、すぐエレベーターに戻ったが
下に呼び出されて下がって行く所だったので、非常階段で下へ降りた。
エレベーター呼び出したのがあの女じゃないかと思って怖くなったので、
走って自分の部屋まで戻ったよ。
途中で上から自販機の所を見たが、女はいなかった。
787:
>>786
エレベーターのボタンを押し間違えてよかった感じがするよね
自分の住んでる階で降りていたら今頃・・・・
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