ロイ「最近リリーナの様子がおかしい」back

ロイ「最近リリーナの様子がおかしい」


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1:
シャニー「あ、ロイ様ー」
ロイ「おはようシャニー。今日も元気そうだね」
シャニー「うん。私、元気が取り柄だし!」
ロイ「羨ましいよ。僕なんか元気を出そうとしても出せないし。もっとしっかりしないとって思うんだけど失敗ばかりだ」
シャニー「ロイ様は考えすぎだよ。私みたく常に自由でないと!」
ロイ「うーん、やっぱりそうなのかな…。でもシャニーみたくはなれないかな」
シャニー「ロイ様はロイ様なりに自由でいればいいんだよ。みんなロイ様が頑張ってるって知ってるし、少しぐらいワガママ言っても誰も責めはしないよ」
ロイ「そっか…。ありがとうシャニー、おかげで気分が晴れたよ」
シャニー「へへ…、どういたしまして」
ティト「シャニー!朝の訓練は終わってないわよ!」
シャニー「はーい!今行くよー!じゃあねロイ様」
ロイ「うん。頑張ってね」
ロイ「(今日もシャニーに励まされたな。僕もしっかりしないと!)」
ロイ「!?」ゾクッ
ロイ「(な、なんだ!今、凄い殺気を感じたぞ…!)」
リリーナ「(ロイ………私以外の女の子と………)」ゴゴゴゴゴゴ
5:
ロイ「ん?あっ、リリーナ!」
リリーナ「ふぇっ!?ロ、ロ、ロ、ロロロ、ロイ!奇遇ね、こ、こんな所で会うだなんて」
ロイ「うん。でもなんか久しぶりに会った気がするよ。なんか嬉しいな」
リリーナ「!?/////// あ、その、えっと…………。じゃあねロイ!」 ピュー
ロイ「あっ!リリーナ!………行っちゃったよ」
ロイ「なんか様子が変だったなぁ」
ランス「ロイ様。マーカス将軍とエルフィン殿が会議室で待っているとのことです」
ロイ「わかった。すぐに行くよ」
ララム「あっー!ロイ様!」ダキッ
ロイ「わぁ!ラ、ララムさん…。こういうことをしてる場合じゃ…」
ララム「もう恥ずかしがっちゃってー!はっ!そんなこと言っておいて、実は私のボディを堪能しようとしてるのね!ロイ様ったらエッチ!///」
ロイ「ち、違うよ!///」
リリーナ「………………………………」ゴゴゴゴゴゴ
6:
リリーナ「………………」ズーン
ボールス「な、なぁウェンディ。リリーナ様の事だが…」
ウェンディ「わ、私に聞かれても困ります!ずっとあの調子でなんと声をかけたら良いのか…」
アストール「ま、とりあえず姫様が何故あのような状態になられているのか…。俺が情報を集めてやるさ」
ボールス「頼んだぞアストールどの」
アストール「お、いたいた。何やってんだ?」
リリーナ「ゴンザレス、ガレットさん。二人にお願いがあるの」
ゴンザレス「う?」
ガレット「お願いだぁ?まあ、どうせ暇だから聞いてやるけどよ」
リリーナ「ロイに近づく女の子を脅して欲しいの。そしてあわよくば…」
ガレット「ちょっと待て!ただでさえ人相が悪い俺達でそんなことやんのか!?」
ゴンザレス「おれ…いやだ…。人のきずつくところ、見たくない…」
リリーナ「フフ……」つフォルブレイズ
ガレット「わ、わかった!やるからそれをしまってくれ!」
ゴンザレス「おれ……やる……」ズーン
アストール「………」
8:
ゴンザレス「…………………」
シャニー「ロイ様って、案外抜けてるよね。戦ってるときは頼もしいのに」
ロイ「昔からよく言われるよ。リリーナにいつもシャツのボタンと襟を直してもらってたんだ」
シャニー「うん、そんな感じするよ。今だってズボンを裏返しで着てるし」
ロイ「えっ!本当に!?」バッ
シャニー「うそだよー!」
ロイ「ひ、ひどいなぁ。シャニーこそスカートめくれてるのに」
シャニー「う、うそ!///」バッ
ロイ「うん、うそ」
シャニー「むー……。やられた……」
ロイ「ははは、さっきのお返し」
ゴンザレス「おれ、やっぱり出来ない…」
シャニー「あ!ゴンちゃんだ!」
ゴンザレス「う?」
ロイ「ちょうど良かった。君を探していたんだよ」
ゴンザレス「おれ…?」
ロイ「次の戦いは吹雪で視界がわるくなるんだ。恐らくそれを狙って山からペガサスで奇襲してくると思うんだ」
ロイ「だからシャニーに山の中央まで君を運んでもらう作戦だったんだけど…」
9:
ゴンザレス「おれ、やる。まかせて」
ロイ「ありがとう。これで作戦が上手く行きそうだよ」
シャニー「よろしくねゴンちゃん!」
ゴンザレス「(リリーナ、おれやっぱできない)」
ガレット「な、なんだよ!ゴンザレスの奴行っちまったぞ!?ど、どうすりゃ…」
ララム「あ」
ガレット「! おめーは…」
ララム「ガレット!」
ガレット「呼び捨てかよ!ってそれどろこじゃねぇんだ。お前、ロイ将軍と仲が良いらしいな」
ララム「やだ!やっぱ他人から見ても私とロイ様って熱々カップルって奴?きゃー」
ガレット「なら話ほ早ぇな。今後一切ロイ将軍に近づくな。じゃねえとおれの斧で…」
ララム「……なに吹き込まれたか知らないけど全然怖くない」
ガレット「なに!?」
ララム「多分私じゃなくてもそう思うよ。あんな変な踊りしてた人に脅されてもちっとも怖くないよ」
ガレット「あ、あれはてめーの言った通りに……!?って待ちやがれ!」
10:
リリーナ「やっぱりあの二人は優しすぎるわ。次の人を探して……」
ロイ「あ!リリーナ、ここにいたんだ」
リリーナ「ろ、ロイ!」
ロイ「さっき様子が変だったから心配で…」
リリーナ「なななな、何でも無いわ!本当になんでもないの!」
ロイ「リリーナ、やっぱいつもと何か…」
リリーナ「何でもないの!じゃあね!」ピュー
ロイ「あ!ちょっと!」
ロイ「……やっぱリリーナの様子がおかしい。どうしちゃったんだろう?」
リリーナ「どうしよう……。ロイが好きすぎてまともに目をあわせられないわ。嫌われちゃったかしら………」
アストール「そういうことでしたか」
リリーナ「! アストール!いつからそこに?」
12:
リリーナ「ねえアストール、ロイに関する情報を集めて欲しいの」
アストール「お安い御用で。しかし、前までは気軽に話かけてたじゃないですか」
リリーナ「だ、だって…」
アストール「なんかあったんですかい?」
リリーナ「ロイってこの戦いで随分逞しくなったでしょ?前までは私が本当のお姉さんみたく面倒を見なきゃいけなかったのに…。なんだかロイが遠い存在の人に思えてきちゃったみたいなの。それにね、女の子がいっぱいロイの周りにいるでしょ?私がロイの事を一番よく知ってて一番好きで一番幸せにしてあげられるのに、ロイったら他の女の子とイチャイチャするのよ?もし敵だったら私のフォルブレイズで消し炭にしてあげれるのに。でもそんな勇気もなくていつも陰でこっそりロイを見守ってたんだけど、いざ話しかけられると何を話したらいいかわかんなくなっちゃって………だからと言って自分からも話しかけられなくて……おかしいよね。なのにロイったら私の気も知らないで」
アストール「わ、わかりました!よーくわかりましたから!」
アストール「と、こんな感じだ」
ボールス「むぅ……。リリーナ様もそういう年頃か。」
ウェンディ「こういう話題に関しては私たちは力になれませんね…」
オージェ「でも、いきなり話のかけ方が分からなくなるなんて妙ですね。恥ずかしがり屋なんですかね?」
バース「恐らく奥方に似られたのだろう。ヘクトル様かリリーナ様の前以外だと常にオドオドしていたらしい」
オージェ「そうだったんですか。なんか意外だなぁ」
ボールス「リリーナ様だけではなくフロリーナ様、そして亡きヘクトル様の為にも、ベルンを倒しオスティアに戻らねばな」
13:
ロイ「うーん」
スー「どうしたのロイ様?」
ロイ「スーか。ちょっと考え事」
スー「また悪い『感じ』。けっこう深刻そうね」
ロイ「実はね、リリーナが最近僕の事を避けてる気がして。それに最近は目も合わせてくれないんだ。昔はこんなことなかったのに…」
スー「大丈夫。そういうことは時が経てば自然と昔のように戻れるわ。肝心なのは、悩みすぎないこと」
ロイ「うん。なんかスーと話してたら気分が楽になったよ。ありがとうスー」
スー「いい感じになったわ」
ロイ「やっぱり?スーならわかると思ってたよ」
15:
セシリア「ハァハァ……ロイきゅん大好き……」ペロペロ
レイ「うわぁ……変なの見た……。なぁ、チャド?あのおばさんに何を渡してたんだ?」
チャド「ロイ様の絵。最初は普通の絵だったのに、最近は春画チックな絵を描かされてるんだよ。勘弁してほしいぜ…」
レイ「お前、昔から絵が上手いって院長先生に言われてたもんな。でも嫌なら断ればいいだろ」
チャド「それがよ、この戦争が終わったら俺やお前みたいな身寄りのない子供を保護する政策を作ってくれるって言ってたからよ」
レイ「エトルリアの魔導軍将様が?リキアの子供を?ハッ、どうせ嘘つかれていいように利用されてるだけだって」
チャド「いや、本当はよ……」
セシリアさん「あぁ……私がロイのお嫁さんになったらあのショタッ子達も幸せ、ロイも幸せ……完璧だわ。パーシバル将軍もクレインも誰も振り向いてくれないし……。やっぱ女教師と生徒が一緒になるのが王道よね」グフフフフフ
レイ「…………マジかよ」
チャド「あの年で子供みたいな夢みてんだろ?なんか可哀想でさ…、俺達だけでもあのおばさんを応援してやろうぜ。ルゥも連れてさ」
レイ「………俺は遠慮させてもらう」
17:
フィル「ロイどの!」
ロイ「フィルさん?どうしたの?」
フィル「一度剣を交えて見たかったのです。いざ、勝負!」
ロイ「ちょ、ちょっと待って!もうすぐ戦いが始まるよ!?」
フィル「え?」
ロイ「周りを見てればわかると思ったんだけど……」
フィル「そ、そういえば皆さん武器を持って……」
ロイ「そういえばノアさんはどうしたの?いつも一緒にいたけど」
フィル「ノ、ノアどのは関係ありません!別にいつも戦いの始まりを教えてくれてたから、ノアどのが居ないとその始まりすらわからないなんてことありませんから!」
ロイ「そ、そう…。やっぱなんかノアさんと何かあったんだね」
フィル「べ、別にノアどの事しか頭に浮かばなくて、恥ずかしくてノアどのの前に出れないとかじゃないですから!」
ロイ「(わかりやすいなぁ)」
ロイ「とにかく急いで準備してきて。練習用の剣で敵を倒せなくて負けたらまずいし」
フィル「はい!急いで!」
ロイ「(もしかしたらリリーナも…。いや、ないだろうなぁ)」
18:
ロイ「シャニー作戦通り頼むね。デルフィの守りはもった?」
シャニー「へーきへーき!かるーく避けちゃうから!」
ロイ「だめだよ!危険すぎる。幸いミレディさんやツァイスさんもドラゴンナイトだからアーチ一本受けても大丈夫だけど…」
シャニー「もう、心配性だなぁロイ様は」
ディーク「お前が悪い。すまねぇな将軍、こいつの面倒見てもらってよ。コイツ言うこと聞かねえだろ?」
ロイ「そんなこと……ちょっとあるかな?」
シャニー「むー…ロイ様まで。しょうがない。ディークさんも言ってることだし!ちゃんと装備するよ!じゃ、ゴンちゃん行くよ!」
ゴンザレス「おお!」
リリーナ「どうしよう……ロイに話しかけたくてもやっぱり話せない」
アストール「なんなら、俺が呼びにいきましょうか?」
リリーナ「で、でも…」
アストール「大丈夫ですって。恥ずかしがらないで自然に行きましょうよ」
リリーナ「だ、だって…」
アストール「おーい!ロイさ………」
リリーナ「だめぇぇぇ!」エルファイアー
イグレーヌ「アストール!?ひどい怪我を…!」
アストール「へっ、お楽しみはこれからだって言うのによ…。すまねぇな……、今まで嘘つい…」
イグレーヌ「! やはりあなたはゴルロイスだったのね!?シスター!ここに怪我人が!!」
20:
ノア「…………………」
トレック「ぐーぐー」
ノア「おいトレック。この吹雪じゃ流石に凍死するぞ、ここで寝るな」
トレック「ん?ああ、なんか寒いなぁと思ってたけどここイリアだったな」
ノア「……………お前のその呑気さが羨ましいよ」
トレック「そういや、お前の戦いぶり……ちょっとヤケになってないか?」
ノア「そうか?別にいつも通りにやってるが…」
トレック「うーん、なんというか大切な人とか、恋人と喧嘩したとか?…………ん?そういやお前って恋人いたか?」
ノア「……………大体当たってるな。恋人じゃないがな」
トレック「本当か?俺も冴えてきたなぁ。ん?そう言えば他にこんな話のくだりがあったような…その時は外れたんだよなぁ」
ノア「それより気付いてたか?昔の顔馴染みがベルン側にいたのを」
トレック「んー?そういやいたようないなかったような……」
ノア「直接俺達と戦ったわけじゃないけどな。ゼロット将軍の隊が直接………な。中には将軍とユーノさんの結婚式に呼ばれた人もいたらしい。」
トレック「そっかぁ……。そう言えばユーノさんとライバルだった…えーと」
ノア「シグーネさん。この戦いの敵将らしい」
トレック「そっかぁ…」
ノア「……早く戦争が終わるといいな」
トレック「そうだなぁ。平和じゃないと昼と夜しか眠れないし」
21:
ロイ「くっ……」
アレン「ロイ様!」
ロイ「大丈夫、かすり傷だよ」
ソフィーヤ「………………ロイ様」ライブ
ロイ「ありがとう。ソフィーヤ」
ソフィーヤ「あの…………この戦い………ロイ様に危険が迫っています………」
ロイ「なんだって?」
アレン「それは本当か!?」
ソフィーヤ「一つだけ………助かる方法があります………」
ソフィーヤ「アレン様は……………前線で敵をひきつけて下さい…………。パーシバル将軍もいるので……問題ないと思います…………」
アレン「そうすればロイ様は助かるのだな!?ロイ様、行ってまいります!」
ロイ「ア、アレン!?行っちゃった……」
ソフィーヤ「最後にロイ様…………こうすれば……危険を防ぐことが出来ます……」ダキッ
ロイ「そ、ソフィーヤ!?なんで急に抱きついて………!?」
ソフィーヤ「………………………………フフ」
ララム「あーっ!ロイ様が女の子と抱き付いてるーっ!私も抱きついてやるんだから!」ダキッ
ロイ「ラ、ララムさんまで!?」
リリーナ「……………………どうして」イライラ
リリーナ「ロイは私のことどうでも良くなっちゃったの?私はあなたのことをこんなに想っているのに……」
23:
ファ「ね!スーお姉ちゃん!雪だるま」
スー「ファ、今は遊んでる時じゃないのよ?」
ファ「ぶー………」
ウォルト「あ、あんなこと言いながらスーさん敵を倒しまくってるよ……僕も頑張らないと……あっ!レベルがあがったぞ!」
技 ピン
幸運 ピン
ウォルト「………………………」
弓の武器レベルが上がった
ウォルト「…………まあ、やっと銀の弓使えるようになったし。レベルアップで上がった訳じゃないけど……」
高い山
シャニー「ゴンちゃん凄ーい!」
ゴンザレス「そ、そうか?」
ツァイス「姉さん大丈夫か!?」
ミレディ「あら、ツァイスに心配されるほどの敵じゃないわ。遠くからリブローしてくれるし、順調ね」
ツァイス「ん?この花………エレンがベルンで育ててたやつじゃないか?」
ミレディ「え?ああ、そうね。こんな崖に……きれいよね、この花。エレンにあげるの?」
ツァイス「うん。彼女、こういう血を流す戦いは苦手だろうし。ペガサスナイトは女性ばかりだからいいけどそれ以外の敵は殆ど男だし。心に余裕を持ってないといざというときに備えられないしね」
ミレディ「そうね。エレンもきっと喜ぶわ、特に貴方に渡されたのならね」
ツァイス「ど、どういう意味だよ姉さん!」
ミレディ「フフ」
25:
ロイ「あのー二人とも……」
ソフィーヤ「…………………………」
ララム「ああ……ロイ様って暖かいなぁ……私への愛がこんなに暖かいなんて…。きゃー」
アレン「ロイ様!無事………みたいですね」
パーシバル「敵はほぼ殲滅した。後は敵将の付近みだ」
ロイ「よし。全軍、敵将の元へ!総攻撃をしかける!」
ララム&ソフィーヤ「………………………」
ロイ「二人は……早く離れてくれるとたすかるな」
リリーナ「ロイ………………ロイ……………ロイ……………」ブツブツ
セシリア「わ、私のロイきゅんが!某聖戦の系譜の主人公はこんな気持ちだったのね!辛すぎルゥぅぅ!!」
リリーナ「え?」
セシリア「あら?」
リリーナ「今のってセシリアさんが………?」
セシリア「ち、違うのリリーナこれはね……」
26:
シャニー「…………………シグーネさん」
シグーネ「ユーノの末妹だね。あたしを相手しようってのかい?」
シャニー「…………………………」
シグーネ「イリア騎士の誓い………手加減はしないよ。いいね」
シャニー「うん……………」
ロイ「厳しい戦いだったが……今日も生きのびることが出来た」
リリーナ「ロ、ロイ!」
ロイ「リリーナ!無事で良かった」
リリーナ「わ、私は平気よ。………ねぇ、ロイ」
ロイ「?」
リリーナ「あのね……私ね……」
マリナス「ロイ様!今すぐこちらへ!負傷者がおりますぞ!全身火傷の大怪我らしくて……」
ロイ「なんだって!今すぐ行くよ!ごめんリリーナ、また後で」
リリーナ「あ…………」
28:
ファ「あ、ニイメおばーちゃん」
ニイメ「ファか。そうだ、ひとつ話でも聞かせてやろう……」
2分後
ファ「すー、すー……」
ニイメ「やれやれ。またこんな可愛い寝顔を見せちゃって。とても人の敵とは思えないね」
ヒュウ「コソコソコソコソ」
ニイメ「おや、わたしの横を挨拶もしないで通りすぎようってバカ者がいるよ。よっぽど早死にしたいんだねぇ」
ヒュウ「あ、あれ。ぐ、ぐ、偶然だなぁ。ちっとも気付かなかったけどそんなところにいたんだばぁちゃん!」
ギャーギャーワーワー
シャニー「………………」
ロイ「………シャニー。済まなかった、出来れば降伏させたかったけど…」
シャニー「仕方無いよ。イリア騎士の誓いは絶対。雇い主を裏切らない……たまたまベルン側にいただけ」
ロイ「シャニー…………君はいつも笑顔でいる。皆に元気を与えてくれる。でも、悲しい時は……泣いていいんだ」
シャニー「あたし平気だもん。見習いだけど天馬騎士だし。シグーネさんは小さい頃、ユーノお姉ちゃんが忙しかった時は遊んでくれたけど……それとこれとはべつなんだから」
ロイ「シャニー!…………僕の前では無理しなくていいから」
シャニー「!………うう………………ぐすっ………………」ポロポロ
リリーナ「ああ…ロイ…どうして……どうして貴方はロイなの…」
セシリア「ああ…いつもは抜けてるのに決める時は決めるかっこいいロイきゅんが愛おしい………」
リリーナ「ん?」クルッ
セシリア「あら」
33:
セシリア「リリーナ…これは違うの」
リリーナ「さっきも聞きましたよ…。ていうかルゥ君から聞きました。チャド君にロイの春画を書かせているって」
リリーナ「しかも昨日はルゥ君に個人指導とか言いながら体をベタベタ触ってましたよね?」
セシリア「…………そんなことないわ。すべて嘘よ」
リリーナ「セシリアさん……説得力ないです」
セシリア「それにルゥきゅ……ルゥ君の魔導の才能は貴方にもわかるでしょ?貴方にも匹敵するほどの才能を持っているわ」
リリーナ「そうなんですか……?」
セシリア「悔しいけど私は二人の魔導の才能には勝てない。でも二人の力になることは出来るわ。頼りないと思うけど師匠としてサポートするわ」
リリーナ「頼りないないなんてそんな!オスティアの時に助けてくれなかったら……私もロイもここにいません。セシリアさんが来てくれて本当に嬉しかったんですよ」
セシリア「ありがとう。弟子に頼られる事ほど師匠にとって嬉しいことはないわ」
リリーナ「…………そう言えばロイって魔導の才能が無かったみたいな事言ってましたけど…………。ニニアン奥様は並の魔導士より上と言ってたんです。どっちが本当なのでしょうか」
セシリア「!? …………ワ、ワタシガタダシイホショウスルワ」
リリーナ「セシリアさんまさか……」
セシリア「だって!弟子が師匠より才能があるなんて!ただでさえ魔導軍将(笑)なのにいぃぃぃぃ」シクシクシク
セシリア「大体なんで師匠は私のことを魔導軍将にしたのよ!エトルリアの魔導士は殆ど研究
しかしないのよ!?いきなり戦争に出されても困るのにいいいいい!」
リリーナ「お、おちついてください!おかげでパーシバル将軍やダグラス将軍みたいなよき理解者が出来たじゃないですか!」
ウワーン オチツイテクダサイセシリアサン!
ロイ「…………二人は何してるんだろう」
シャニー「(さ、さっきのやりとり見られちゃった!?な、なんか凄い恥ずかしい!///)」
34:
クレイン「ディークはこの戦いが終わったらエトルリアに来てくれるんだよね?」
ディーク「………いつまでもいるわけじゃねーぞ」
クレイン「いや、いいんだ。ディークには自分のやりたいことがあるだろうし。ただ、父上や母上に一度でもいいから顔を見せてあげてよ」
ディーク「わかってる。…………クラリーネだったか?お前の妹がいちいちうるさいんだ、なんとかしてくれ」
クレイン「わかった、注意するよ。ところでクラリーネはなんて?」
ディーク「お前のことばかりだ。小さい頃はどんなやつだったかなんやら……、初めて会ったときはただのハナタレ坊主だったって言ったらエイルカリバー連発してきやがったんだ」
クレイン「まぁ、あの時の僕は本当にそんな感じだったからね。しかし、クラリーネは僕のことになると前が見えなくなってるなぁ。でもそのうち直るよきっと」
ディーク「………お前は自覚があってそれか。大した兄妹だよお前らは。間違いなくパント様のとルイーズ様の子供だ」
クラリーネ「あら、ルトガー。調子はどうですの?」
ルトガー「……………またお前か」
クラリーネ「またとはなんですの!?」
ルトガー「クラリーネ。俺は確かにああ言ったが………そんな頻繁に来るな」
クラリーネ「フン!貴方がどう言っても私には関係ないことですわ」
ルトガー「……………………」
クラリーネ「………………迷惑でしたらすぐに離れますわ」
ルトガー「…………………勝手にしろ」
クラリーネ「あ!待ってルトガー!」
35:
ギネヴィア「あ!ゼフィールおにいちゃま!」
ゼフィール「ギネヴィア!元気だったかい?」
ヘレーネ「…………………ギネヴィア」
ギネヴィア「!…………………………」
ヘレーネ「ごめんね………ギネヴィア。辛かったでしょう」
ギネヴィア「!おかあさま……」
ヘレーネ「私は母として……貴女を愛さなければいけなかったのに…寂しかったでしょう?本当にごめんなさい……」
ギネヴィア「ううん!ヘーキだよ!ゼフィールおにいちゃまが遊んでくれたし…それにね、おかあさまのこと、嫌いになんてならないよ!」
ゼフィール「ギネヴィア………」
ヘレーネ「ありがとう…ギネヴィア」ポロポロ
デズモンド「フン!ギネヴィアを懐かせおったか。やはり外堀を埋めワシの王位を狙ってるのだな。ゼフィールなぞに……ベルン王の座は渡さん」
36:
ヘレーネ「はぁ……あの人はわかってくれるのかしら……。私達の想いを…」
ゼフィール「母上…」
マードック「ゼフィール様、デズモンド国王がお呼びです。ギネヴィア様もおります。」
ゼフィール「わかった。すぐに行く」
マードック「………念のため、私の他にヴァイダとヒースも同行させます」
ゼフィール「わかった」
デズモンド「来たか。フン、このワシを待たせおって」
ギネヴィア「おにいちゃま!」
ゼフィール「…………用件とは?」
デズモンド「王位継承についてだ」
ゼフィール「!」
デズモンド「ベルンの王位は……………ギネヴィアの夫にしかるべき者を迎えて継がせる」
ギネヴィア「………?」
マードック「!?」
ヒース「!」
ヴァイダ「なんだってんだい!?いくら自分の息子が気にくわないからってそりゃ……!」
ゼフィール「よせヴァイダ!父上がそう望むのなら………私はそれでいいです」
ヴァイダ「! ………王子」
ゼフィール「私は王位など無くても構いません。私はただ………母上と父上にギネヴィア……皆で共にベルンの未来を作りたいだけなのです。」
デズモンド「……………話はそれで終わりか?さっさと失せろ」
ヴァイダ「…………………!!」
ヒース「隊長!落ち着いて下さい!」
ゼフィール「………失礼します」
マードック「…………」
ヒース「隊長、行きましょう」
ヴァイダ「チッ!」
ギネヴィア「おとうさま!なんでおにいちゃまをいじめるの!」
デズモンド「お前こそ何故あんな奴に懐くのだ!?甘やかしておればつけあがりおって!」
ギネヴィア「ひっ………。ひぐっ…ぐすっ…………」
デズモンド「ギ、ギネヴィア………、すまない。ほら、あっちで遊んでやるから…」
ギネヴィア「うえーん!おかあさまー!」
デズモンド「……………………くそっ!ゼフィールめ…どこまでワシに惨めな思いをさせるのだ…!?」
37:
「陛下、ベルンの民や貴族、皆が次期ゼフィール王に期待しておられます。どうか資格だけでも…」
デズモンド「……………よい。考えておこう」
デズモンド「………誰が認めるものか」
デズモンド「(とうとう奴らを使うときが来たようだな…)」
―酒宴―
デズモンド「ゼフィールよ手を出せ」
ゼフィール「! し、しかし……」
デズモンド「よい。お前やヘレーネの言っていた事を……考え直してみた。確かにギネヴィアはまだ幼いし母の愛情が必要でもある」
デズモンド「一緒に家族として暮らそう。そして力を貸してくれ」
ゼフィール「父上!」
デズモンド「ただし、今すぐにとはいかん。ある重要な案件を片付けてからにする。お前もより一層精進せよ」
ゼフィール「はい!ありがとうございます!」
デズモンド「では、もう行きなさい」
マードック「………………………」
デズモンド「なんだ?マードック」
マードック「いえ……なんでもありません」
ゼフィール「……………」ゴクゴク
デズモンド「………………」ニヤリ
39:
………………………姫!
ロイ「ギネヴィア姫!」
ギネヴィア「!?…………………ここは?」
エレン「良かった……」
ミレディ「よくぞご無事で……」
ロイ「きっとイリアの寒さに体が慣れてなかったのでしょう。しばらく安静にしてて下さい」
ギネヴィア「すいませんロイ様……。ミレディ、エレン。少しロイ様と話したい事があります。席を外しなさい」
ロイ「何故二人を?」
ギネヴィア「ベルン王家に起こった忌まわしい出来事を……兄について話したいのです」
ロイ「!!…………………よろしいのですか?」
ギネヴィア「ええ。先日兄が父先王を手にかけたかどうかおたずねになりましたね」
ギネヴィア「結論から言えば………事実です」
ロイ「!まさかゼフィール王は王位を狙って……!!」
ギネヴィア「それは違います!先に暗殺を謀ったのは……父の方なのです」
ロイ「えっ!じゃ、じゃあゼフィール王は……」
ギネヴィア「父の暴虐な振る舞いにたまりかね……父を自らの手で…」
ロイ「それは一体……」
40:
ゼロット「…………………ユーノのやつ、ちゃんと逃げきれているのだろうか?」
ティト「大丈夫です!万が一捕まってしまったとしても、姉さんならきっと上手く立ち回っていますよきっと!」
ゼロット「……………そうだな。妹の君が信じているのだ。私もあいつを信じなければ……」
ロイ「ゼロットどの!城の見取り図は……」
ゼロット「これだ。アーチが複数配置されている。アーチだけではなく遠距離魔法も使ってくるはずだ」
ロイ「それで進軍が遅くなった僕達の後ろから増援が来たりするかもしれません。精鋭を前に出させて一気に攻め上がりましょう!」
ゼロット「それがいいかもしれないな」
ティト「前線は私に任せてください!デルフィの守りさえあればアーチは怖くありません」
ロイ「わかった。前線にはアレンやパーシバル将軍もお連れしよう!その後ろをゼロット将軍率いる傭兵騎士団と僕やリリーナが続きます。それにもうひとつ玉座への通路があるし、そこにも兵を送りましょう!」
リリーナ「ああ………ロイったらあんな頼もしくなって………」
セシリア「(ロイきゅんは今度こそ私をスタメンにしてくれるのかしら……!それにしても可愛いわロイきゅーん!)」ハァハァ
リリーナ「それより私がロイと一緒にだなんて……////」テレテレ
42:
ララム「さ、寒い……」
エキドナ「そんな格好してるからだよ」
ララム「だ、大丈夫。ロイ様にハグすればすぐあったかくなるし…」
エキドナ「しょうがない子だねぇ…」
ワード「うおおおお!さびぃぃ!」
ロット「ワード、少しは静かにしねぇか」
ワード「で、でもよぉ…」
エキドナ「あんたも見かけによらず情けないねぇ」
ワード「な、なんだとっ!?べ、別に寒くねぇ!行くぞロット!」
ロット「ワード!…………あいつは少しくらい落ち着く事を覚えたらどうなんだ……」
キャス「はぁー、はぁー………ねぇ、あんたの魔法で少しは寒さを和らげるくらいのことをしたらどうなの?天才美少女のキャスちゃんが目に入らないの?」
ヒュウ「ああ?まぁ、1ファイアーにつき50Gなら考えてやってもいいぜ」
キャス「はぁ!?お金取るの!?」
ヒュウ「俺がやった金持ってんだろ?それで払えばいいじゃねぇか」
キャス「信じらんない!女の子が寒さで震えているのに……………!そうだ!あんたのお婆ちゃんに………」
ヒュウ「わ、わかった!俺が悪かったって!……………………ほら、これでいいだろ?」ボウッ
キャス「あー生き返る……やっぱ暑いのは耐えられるけど寒いのは耐えらんないよね」
ヒュウ「くそう………こいつには弱味ばかり握られてる気がするぜ……」
43:
ルゥ「ミレディさん!」
ミレディ「あら、どうしたの?」
ルゥ「はい!今日の焼き菓子はチョコもついているんだ!エレンさんや弟さんにも分けてあげてね!」
ミレディ「フフ、ありがとう」
ドロシー「パーシバル将軍も弓が使えるんですね」
パーシバル「まあな。ただ、私はサカの民のように馬に乗りながら弓を射ることは出来んのだがな」
ドロシー「それでも充分凄いですって!…………パーシバル将軍がこんなに弓が使えたなんて…ちょっと自信無くすなー」
パーシバル「何を言う。弓の腕では君の方がはるかに勝っている。もっと自分に自信を持った方がいい。君は間違いなくこの軍に必要な存在でもあるのだから」
ドロシー「はい!これからも努力します!」
サウル「おお!エレンではないですか!………それと竜騎士くんも」
エレン「まあ、サウル様。こんにちは」
ツァイス「こんにちは神父様」
サウル「(お茶の誘いをしたいが…どうしたものか)」
サウル「二人はお知り合いですか?」
エレン「ええ。同じベルンの同郷です」
ツァイス「どうしてそのようなことを?」
サウル「いえいえ……特に意味はありません、はい。エレン、エデッサでの戦いが終わったらお茶でもいかがでしょうか?」
エレン「まあ、それはいいですね。楽しみですねツァイス」
サウル「私はエレンだけを……いや、なんでもありません。本当に」
44:
ツァイス「そういや姉さんもエリミーヌ教徒だったような気がするなぁ…。神父様もいることだし、姉さんやギネヴィア姫も誘ってもよろしいでしょうか?」
サウル「!? ええ!是非とも!どんどん誘って下さい!なるべく女性を!」
サウル「(彼もエレンと同様少し天然が入っていますねぇ…。ですが、男が彼と私しかいなくて彼が聞き手に回るなら自然と私の魅力が女性陣に…)」
ツァイス「俺、こういうのよくわからないけど大丈夫かな?」
エレン「大丈夫です。わからないことがあったら私が教えます」
サウル「(しかも彼は私には及ばないが中々の男前ときた。きっと他にも女性を連れてきてくれるに違いない)」
サウル「これは次の戦いは負けられませんねぇ。それでは私はこれで…」
リリーナ「…………………」ルンルン♪
ロイ「どうしたのリリーナ?なんか嬉しそうだね」
リリーナ「な、なんでもないわ!………べ、別にロイと久しぶりに一緒になれるから嬉しいってわけじゃ…」
ロイ「そうなのかい?僕は嬉しいけど」
リリーナ「いや、そういうことじゃないの!私はただ照れ隠しというかなんというか…」
ロイ「まあ、とにかく回復を頼むよ。こっち側にはレイもいるし。あ、でもレスト使えるのはリリーナだけだから、なるべく杖の範囲外でリブローを振ってくれると助かるんだけど……」
リリーナ「わ、私!ロイのためなら何でもするから……」
ロイ「ありがとう。リリーナは本当に頼りになるよ」
リリーナ「///」
セシリア「ひどいわロイきゅん……、また私が二軍だなんて……でもそんな厳しいロイきゅんも大好きいい!」ハァハァ
レイ「………………世の中バカばっかりだ」
45:
ウェンディ「今日のリリーナ様は上機嫌です。やはりロイ様と一緒にいるからでしょうね」
ボールス「うむ。リリーナ様がこの調子でどんどん機嫌が良くなってくれるといいんだが…」
バース「アストールはどうだ?」
オージェ「大分良くなっていますよ。ただ前線に戻るにはもう少し時間が必要らしいです」
ボールス「そういえばイグレーヌ殿が看病をしているらしいな」
ウェンディ「アストール殿の看病を率先してやるなんて……失礼な言い方ですが物好きですね」
バース「本当に失礼だな」
ロイ「ギネヴィア姫………この前の話は………」
ギネヴィア「続きはこの戦いが終わったらでよろしいでしょうか?」
ロイ「わかりました。ギネヴィア姫も色々と気持ちの整理をする時間が必要だと思いますし」
ギネヴィア「すいません…」
ロイ「マリナス!全員配置は整ったか?」
マリナス「既に完了しておりますぞ。進軍するだけですな」
ロイ「よし!全軍出撃するぞ!」
46:
ティト「私達が最前線のようですね」
パーシバル「うむ。君と私で魔法職の敵を優先的に倒す。アレンは魔法への抵抗力が低いからな」
アレン「いえ!大丈夫です!」
パーシバル「だめだ。ロイ将軍を守ることを考えるなら考えなしに突っ込まないことだ。自分の弱点を知ってこその騎士だ」
アレン「……未熟でした」
パーシバル「君は自分の弱点や強みを知れば、よりロイ将軍を助けることになる。そして君自身の成長にも繋がる」
アレン「はい!」
ティト「ドルイドがスリープを持っています。誰に仕掛けて来るのでしょうか…?」
リリーナ「スリープが前線の人達にとんでったらどうなるのかしら………?」
ロイ「大丈夫。状態異常の杖は範囲内で出撃順の遅いユニットが狙われるんだ。だから僕は基本狙われないんだよ」
リリーナ「そう…………(バサークで肉食系になると思ったのに)」
ロイ「今回はリリーナやレイ、エレンさんのような魔防の高いユニットを出撃順で遅めにしておいたから問題ないと思うよ」
リリーナ「でも知らなかったわ……状態異常の杖にはそんな法則があったなんて」
ロイ「14章の砂漠でソフィーヤやセシリアさんにスリープの杖がよくとんでくるでしょ?強制出撃ユニットは出撃順の一番遅いキャラ扱いにされるからなんだ」
ロイ「サカ編の20章でもニイメさんによくバサークがとんでくるのも同じことが言えるね」
リリーナ「どうしてロイはそんなことを知ってるの?」
ロイ「………発売したの、もう10年以上前だしね。それにたくさんリセットしたから」
リリーナ「?」
56:
リリーナ「(ロイのために頑張らないと!)」
リリーナ「あら?」
トレック「ぐー、ぐー……」
リリーナ「(あれ…………いつの間にスリープがとんできたのかしら?レストを使わないと……)」
ゼロット「こらトレック!エデッサに戻ってきたにも関わらず寝てるな!」
トレック「いて!……………ふぁ………おはようございます」
リリーナ「……………紛らわしいなぁ」
エレン「きゃあああああ!」
ツァイス「!どうしたんだエレン!」
エレン「あ、あそこに怖い顔の人達が!」
ツァイス「どこに!……………ってあの人達は味方だよ。……………まさかまた……」
エレン「コクリ」
ツァイス「この前も山賊の人を見て驚いてたね。君の男性が苦手なところは直らないかもしれないな……」
ルトガー「……………………………………」
ディーク「……………………一応俺らはリキアから一緒にいたんだがな……」
フィル「わ、私は平気ですよ!ルトガーさんもディークさんも怖くないですから!」
サウル「(私はあんな反応されなかったし、脈アリだと思っていいということですかね)」
57:
ゼロット「ユーノ!無事だったか!」
ユーノ「ええ。貴方も無事でなによりです。でも手紙ではリキア同盟軍と一緒だったのでは?」
ゼロット「実はこの軍はエトルリアと名を冠しているが実質はリキア同盟軍なのだ」
ユーノ「そうだったの。私も久しぶりだけど…」
ゼロット「だめだ!こどもの事を考えてお前は戦場には……」
ユーノ「あら、私じゃ頼りない?」
ゼロット「い、いやそういうことじゃなくてだな……」
ノア「ゼロット将軍もユーノさんの前だといつもあんな感じだな」
トレック「ぐー、ぐー…」
ノア「………………少しくらい真面目に戦ったらどうだ?」
ロイ「二人の杖のおかげで助かるよ」
レイ「フン………」
リリーナ「そ、そんなぁ……/////」テレテレ
ララム「ロイ様ぁーー!アタシとの愛で一緒に暖まりましょう!」ダキッ
ロイ「わぁ!ラ、ララムさん………、その、胸が………」
ララム「あ!ロイ様のエッチ!でも私、ロイ様となら…………////」
ロイ「ラ、ララムさん!?///」
リリーナ「……………あの小娘からさぞかしいいエーギルが取れるだろうなぁ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
レイ「………………世の中バカばっかりだ」
58:
ドルイド「バサーク」
アレン「うがー!」
ロイ「! アレンがバサーク状態だ!リリーナ頼む!」
リリーナ「うん!レスト!」
アレン「はっ!俺は一体……」
ドルイド「バサーク」 リリーナ 25%
ロイ「あれ、これは…………」
リリーナ「大丈夫!これくらい簡単に…………」
リリーナ「うがー!」
ロイ「」
ティト「」
アレン「」
レイ「」
ノア「」
トレック「ぐー、ぐー……」
ゼロット「ユーノ!私に捕まりなさい!すぐに逃げるぞ!」
ユーノ「?わかりました」
パーシバル「私やティト、アレン。それにノアとトレックは市民を救出するぞ!無論、リリーナ殿の範囲外にでだ!」
ロイ「うわぁぁぁぁぁぁ!」
レイ「ルゥぅぅぅぅぅ!助けてくれーー!」
59:
ララム「ロイ様待ってーー!」
ロイ「! ララムさん早くこっちに!」
ララム「いいの!ロイ様のためなら私が犠牲に………」
ロイ「そんなこと言ってる場合じゃないって!」
リリーナ「うがー!」
ララム「!リリーナ様玉座の方に行っちゃったよ」
ロイ「魔王が……降臨した……。ロアーツ宰相気の毒に……」
ロアーツ「」ゾクッ
ロアーツ「な、なんじゃ!この寒気は!一体何が……………」
リリーナ「うがー!」フォルブレイズ
ロアーツ「ひえええええええええ!」
ディーク「あん?もう片付いてるじゃねーか」
ルトガー「………そのようだな」
リリーナ「はっ!私ったら今まで何を……」
リリーナ「いつの間にか敵将がやられているわ。ロイの勝ちね!」
61:
ロイ「よ、良かった……なんとかクリア出来たよ。しかも25ターン以内外伝条件も大丈夫だ!」
リリーナ「?」
エルフィン「ロイ様、じつは…」カクカクシカジカオレノカゼヲカンジテミナイカ
ロイ「なんだって!神将器かもしれない!今すぐそこに行こう!」
市民「あの…」カクカクシカジカト,ユダンサセテオイテバカメシネ
ギネヴィア「…………ロイ様に渡しておこうかしら」
天使の衣を手に入れた
ファ「あ、ニイメおばーちゃん」
ニイメ「ファか…」
ファ「どーしたの?」
ニイメ「うんと、この前人と魔の昔話をしてやったろ?」
ファ「んっとぉ…、うん!光るの!」
ニイメ「私はね…その魔物が怖かったのさ。古代魔導を学び人の歴史を知り、そうして知っちまったからね。その魔物の恐ろしさを」
ニイメ「でも…………あんたを見てたらそんな気が失せちまったよ」
ファ「?」
ニイメ「さ、これでもやるからあっちでお遊びな」
ファ「ありがとー!わーいわーい!」
ニイメ「バカだねぇ私は。人々の平和だの世界の安定だの…そのために何の罪のない子供をどうかしようだなんて…そんなことで守られる平和なんぞ……何になるってんだい……」
ヒュウ「へーばぁちゃんもそんなこと考えるんだ」
ニイメ「……………どのツラ下げて私の所に来たんじゃ」
ヒュウ「この男前ヅラ!」
ニイメ「アホじゃ……」
62:
ロイ「次の戦いは小数精鋭で行きます。イクリプスで壁を壊しやすいソフィーヤとレストが使えるリリーナ、それにルトガーとくらりーねはこっちでディークさんとパーシバル将軍もここ。それに………………いや、待てよ……うーん」
パーシバル「気にすることはない。我々は将軍の指示に従うだけだ」
ロイ「わかりました。それじゃあ……」カクカクシカジカソウダキミガホシイ
サウル「さてさて……私達はお暇なようですし……お茶会でも始めましょうか」
エレン「はい」
ツァイス「たのしみです」
サウル「おや?ミレディさんとギネヴィア姫は?」
ツァイス「ああ、他にも人を連れてくると言ってましたが……」
サウル「ほう………それは楽しみですね」
ミレディ「ツァイスお待たせ!」
ギネヴィア「エリミーヌ教の神父様ですね」
ルゥ「たのしみだなぁ!ね、レイ」
レイ「フン…」
チャド「あ!誰かと思えばエロ神父様じゃねーか!」
サウル「……………やれやれこれも運命ですかね」
63:
チャド「騙されちゃいけねーぜ!こいつこの前もイリアの伝令を散々口説いてたぜ!しかも尻を撫で回しながら!」
ツァイス「なっ!?そうなのですか神父様!」
ミレディ「神父として恥ずかしくないのですか!」
ルゥ「そ、そんな人だったなんて…」
サウル「えーとですね……(困りましたねぇ)」
エレン「皆さんお止めください!サウル様は確かにふしだらでどうしようもなく見えるのですが……それは違うのです!」
ギネヴィア「………どういうことですかエレン?」
エレン「サウル様はエリミーヌ教の自由さを伝えるためにわざとあのような振る舞いをなされているのです。どんなだらしのない人間でも、聖女エリミーヌ様は平等に助けを与えられる
、と言うことを自らで証明なさっておられるのですから」
ツァイス「そうだったのか……。すいません!俺、何も知らないのに…」
ミレディ「非礼をお詫びします。貴方は立派な神父様です」
チャド「お、俺知らなくて!神父様すまねぇ……。院長先生とは大違いだったし……てっきり……」
ルゥ「神父様にもいろんな人がいるんだね……。サウル様も立派だと思います!」
サウル「………………まぁまぁ、私の無実が証明されたのでいいです。あまり真面目すぎるのはよくないですからね。エリミーヌ様は常に平等なのですからたまにはハメを外さないと」
ギネヴィア「(お尻を撫で回したのは許されないと思うのですが……)」
レイ「フフ……世の中バカばっかりだ……」
65:
ギース「なぁ、エルフィンさんよぉ。一曲聴かせてくれよ」
ファ「わたしも!ぽろんぽろん好き!」
エルフィン「ファ、これはハープと言うのですよ」
ダグラス「ワシも聴かせてもらうか」
エルフィン「……………これはダグラス将軍。ええ、いいでしょう。これは西方三島のミスル地方で有名な………」
ゴンザレス「? なんだこれ?」
エキドナ「どうしたんだいゴンザレス?あぁ、そりゃ昔結構流行ったやつさ」
ゴンザレス「?」
エキドナ「フレイボムってんだ」
ゴンザレス「ふれい……?なんだそれ」
エキドナ「試しに地面に埋めてみな」
ゴンザレス「こうか?」
エキドナ「じゃあちょっと待ってな。おーいあんた!」
ガレット「ああん?おっ、ゴンザレスがいるじゃねえか」
エキドナ「それでね………」コソコソ
ゴンザレス「わかった。こっち来てくれ」
ガレット「?そっちに行けばいいのか?…………………………………って、いってええ!なんだこりゃ!?」
エキドナ「見たかい?ああやって上にきた奴にダメージを与えるのさ」
ゴンザレス「おもしろい。もう一回やる」
ガレット「面白くねぇよ!どーせまた俺にやる気だろ!?」
66:
ガレット「てめー!人を傷付く所を見たくないとか言っておいてそれか!」
ゴンザレス「ん?俺頭悪い。難しいこと、わからない……」
エキドナ「ははは、随分都合のいい頭してんねぇ」
ロイ「これが氷雪の槍マルテか……」
エルフィン「見事な槍です」
マーカス「ロイ様、いよいよですな」
ロイ「ああ、ベルンへ進軍だ…!」
ロイ「ギネヴィア姫、さっきの話の続きですが…」
ギネヴィア「私が知っていること、全てを話しましょう……」
ギネヴィア「兄が父から最初で最後の杯を受け取り、部屋に戻った頃……」
67:
―ゼフィールの部屋―
ゼフィール「聞いたかマードック!父上が遂に僕や母上を認めて下さった!早く母上に………つた……ゴフッ」
マードック「王子!?まさか毒が……!すぐに場所を移しましょう!」
ヒース「…………王子は大丈夫でしょうか?」
ヴァイダ「大丈夫さ。そうにきまってる。ちっ、宮廷騎士ならああいう場にも行けるのにねぇ」
ヒース「!………………隊長」
ヴァイダ「ああ、やっぱり来たね。あの愚王のことだから山賊と手を組んでると思ったよ」
山賊「よぉ、てめぇら。早くそこをどきな」
ヴァイダ「あんたバカだねぇ。こんな大勢でここに来ても無駄だよ。アタシら以外にもベルン騎士がいるからね」
山賊「そいつはどうかな……?」
ベルン兵「すまん……二人とも」
ヒース「どういうことだ!なぜベルン兵が山賊側に!?」
山賊「こいつらの家族は全員人質ってわけだ。少しでも俺達に逆らう奴らがいたら人質はすぐに天国へ行くのさ」
ヴァイダ「………家族のいない、人質を取りようの無い人間だけ王子の味方ってわけかい。まぁ、どっちにしろどく気なんてさらさらないけどね」
山賊「やろうども!やっちまえ!」
ヒース「隊長!」
ヴァイダ「ヒース!遅れるんじゃないよ!」
68:
マードック「ブルーニャ、王子の状態は?」
ブルーニャ「依然、危険な状態です。こんな強い毒……一体どこで……」
ゼフィール「マー……ドック…………。母上を………頼む。母上………が危険だ」
マードック「! しかし、王子……!」
ゼフィール「マ………ドック!これは………命令だ」
マードック「………わかりました。ブルーニャ、恐らくここに刺客は来ない。一刻も早くゼフィール様を回復させるのだ」
ブルーニャ「はい!」
デズモンド「ヘレーネよ、いるか?」コンコン
ヘレーネ「陛下?今そこを開けます……………。どうしたのですか?」
デズモンド「………………」ザクッ
ヘレーネ「!?…………………あ………………ゼ……………フィ…………………………ル………………」
デズモンド「フン、他愛もない」
マードック「!陛下……まさか自らの手で……!!」
デズモンド「そっちから来たということは……ゼフィールはそっちにいるな。マードックを討ち取った者はベルン三竜将の地位を与える!かかれ!」
ヴァイダ「ヒース!あんただけでも逃げな!」
ヒース「いやだ!俺はもう貴方を失いたくない!あの日、どんなに後悔したか………どんなに自分の弱さを恨んだか…」
ヴァイダ「バカだね!死ねば全てが終わるんだよ!」
ヒース「それは隊長も同じだ!共にゼフィール王子が作る国を見ると誓ったじゃないですか!」
ヴァイダ「バカだねぇ…。本当にバカだよあんたは……。ついてきな!死んでも知らないかね!」
ヒース「はい!」
69:
数日後 オスティア
ヘクトル「何?それはまことか?…………わかった。………オズイン!」
オズイン「聞いておりました。ゼフィール王子が…………」
ヘクトル「ああ………。あのクソ親父にやられちまったらしい…。それに、王子側で戦っていた者は三竜将のマードック以外は全滅した」
オズイン「ベルン兵があの王に進んで従うとは思えませんが…」
ヘクトル「密偵に調べさせた。どうやら故郷の家族や恋人を人質に取ったと脅していたようだ。だが、実際はそんなことはなく騙されただけともな」
オズイン「確かに……城にいるものでは、実際に人質を取っているかわかりませんね」
マシュー「ヘクトル様!ゼフィール王子暗殺の件ですが、どうやら表向きは山賊に殺された事になっているらしいですね」
ヘクトル「……山賊たちは全滅したそうだな。真実は霧の中か…」
70:
ゼフィール「兄は奇跡的に一命をとりとめましたが……今度はマードック将軍らも邪魔物として狙ったようなのです」
ギネヴィア「まだ病の床にあった兄はそれを知り自分が死んだと偽って…。兄の死を確かめようとした父王を棺の中から…………剣で………」
ロイ「………………」
ギネヴィア「当時の幼い私にはそのような事情などわかるはずがありませんでした。わかったことは……父が死んだとき、兄の顔から笑顔が消えたことでした。厳しいところがあれど、あたたかくて優しい兄でした、だから…」
ギネヴィア「私は心の底で兄は変わっていない。あの時の優しい兄さまに戻ってくれると…そう信じて…」
ロイ「そうだったのですか…」
ギネヴィア「ですが…兄は私の声が届かないような遠い所へ行ってしまったようです。ロイ様、どうか…兄を止めて下さい」
ロイ「………たとえ剣にうったえることになってもですか?」
ギネヴィア「ロイ様に全てをお任せしたときから覚悟しております」
ロイ「わかりました!必ずゼフィール王を止めて見せます!姫から授かり託された『ファイアーエムブレム』にかけて!」
71:
セシリア「今日は実行命中率に関して教えるわね!ルゥきゅ…………ルゥくん!」
ルゥ「はい!」
セシリア「実行命中率は命中の乱数を二回判定するから、実際の命中率より高かったり、低かったりするのよ」
セシリア「基本的には50より上が実際の命中率より当たりやすく、50より下が実際の命中率より当たりにくいのよ。」サワサワ
ルゥ「へー(なんで僕のお尻を撫でて来るのかな……恥ずかしいよ)」
セシリア「ちなみに杖の命中率は乱数を一回だけ判定するから、命中率通りなのよ」ペロペロ
ルゥ「ひゃ!(首筋をなめてきたよぅ……)」
セシリア「次は成長のことだけど……(次はキスを…)」
パーシバル「……………見ていたぞセシリア」
セシリア「パ、パパ、パーシバル将軍。き、奇遇ですねねねね」
パーシバル「動揺を隠しきれてないな。自分でも罪の意識があったようだが…」
パーシバル「彼の孤児院出身の子から相談を受けて来て見たらこの有り様だ」
セシリア「そ、それはですね……」
パーシバル「ロイ将軍の春画も描かせているらしいな。今のことといい、説明してもらおう、魔導軍将殿」
セシリア「はい…………」グスッ
ルゥ「た、助かったー………」ヘナヘナ
72:
ダグラス「セシリアの代わりにワシから成長についての説明をしよう」
ルゥ「はい!」
ダグラス「そもそも封印の剣には無音救済なるものがある」
ダグラス「これは万が一レベルが上がって無音だったとしても、三回まで判定し直してくれると言うものだ」
ダグラス「封印の剣での上級職のキャラは成長率は確かに悪いかも知れないが1ピン以上はするだろう?」
ルゥ「なるほど、そう言われてみれば」
ダグラス「しかし、それでも無音成長を経験した者はおおかろう。技さがカンストしたフィル、ルトガーや力技さがカンストしたツァイス、ミレディなどが例に上げられる」
ダグラス「実はカンストしたステータスもまだ判定に含まれておるのだ。ルトガーかフィルがレベルアップで技さしか上がらなかったとしよう」
ダグラス「しかし、技さがカンストした状態だとどうか?当然カンストしてるので何も上がらない。この場合は無音救済もないのだ。数字に現れていないだけで内部では技とさが上がっている扱いになっている」
ルゥ「じゃあ、HPがカンストしたゴンザレスくんがHPしか上がらなかったら、成長画面だと無音になるんですね」
ダグラス「そういうことだ」
バース「ちなみに俺はHP成長率が100%だから無音成長をしないぞ」
ウェンディ「HPしか伸びなかったりしますけどね……」ジッシツムオンデス
73:
ツァイス「いよいよベルンに行くのか…」
ミレディ「ゲイル……」
ツァイス「ゲイルさんは………どうなんだろう。とてもベルンを裏切るとは思えない」
ミレディ「ええ……衝突は避けられないでしょうね…」
ギネヴィア「ごめんなさい…あなたたちは私のために………」
ツァイス「そ、そんなことないです!」
ミレディ「私は言ったはずです。私の忠誠はベルンではなく、あなたにあると」
ギネヴィア「二人とも……ありがとう」
ソフィーヤ「くぉ………」
ロイ「え?」
ソフィーヤ「くぉ………////」
ロイ「いやいやなんで恥ずかしがってるの!?意味がわからないよ」
シャニー「あ、ロイ様ー!最近どう?無理してない?」
ロイ「大丈夫だよ。次はいよいよベルンへ進軍が始まるんだ。みんなの力を一つにしないと勝てないよ」
シャニー「そうだよね!ちょっとディークさんに稽古つけてもらおーとっ!」
ソフィーヤ「くぉ………」
ロイ「ソフィーヤは何を言いたいんだろう……?危険が迫ってるとか?」
ソフィーヤ「……………くぉ」ダキッ
ララム「あー!またロイ様に抱きついてるー!?アタシも抱き付くー!」ダキッ
ロイ「わぁ!」
リリーナ「小娘どもが…………よほどエーギルになりたいようだな」
ウェンディ「落ち着いて下さいリリーナ様!ロイ様も巻き込まれてしまいますよ!?」
74:
ギース「いよいよベルンへ行くらしいな」
ガレット「ああ。俺らは高い山で無双要員らしいぜ」
ゴンザレス「む、そう………?」
ギース「そういやよぉ……なんで高い山であんな回避率が上がるんだ?」
ガレット「そりゃ、地上から狙ってんだから当てんのは難しいだろ」
ギース「じゃあ飛行ユニットはどうなんだ?むしろ俺達が不利な気がするが?」
ガレット「そう言われてみれば…」
ゴンザレス「おれわかった。ドラゴン乗ってても落とされたらこわい。だから無理できない」
ギース「おお、結構いい線いってんじやねーか?」
ガレット「確かにあんな高い山から落ちたらアブねぇだろうな」
ランス「いよいよだな」
アレン「ああ。我らフェレ騎士団の力を見せるときだ!」
ウォルト「ドラゴンナイトは僕に任せて下さい!」
マーカス「何を言うウォルト。お前じゃトンボ取りもままならないだろう」
ウォルト「そ、そんなぁ!いくら初期値が酷いからって成長率は封印の中でもいいほうなんですよ!」
ランス「確か私やアレンとあまり変わらない気がしたが…」
アレン「力が育たないと削りすら物足りなくかんじるからな」
ランス「期待値合計でイグレーヌ殿に負けてるという噂も聞いたことがあるが…」
ウォルト「あんまりだ…」
75:
ヒュウ「しかし、なんだって俺は闇魔導がからっきしなんかねぇ」
ニイメ「前にも言ったじゃろ。お前は母親の理魔法の才能を引き継いでるのさ」
ヒュウ「ばぁちゃんは俺が闇魔導の才能を受け継いだ方が良かったか?」
ニイメ「まあ、あいつの子供だから間違いなく立派な闇魔導士になると思ってたがね。甘やかしすぎてじいさんのアホなところを濃く受け継いじまったね」
ヒュウ「アホってなんだよ!つーかあれで甘やかしてたのか!?さんざん魔法撃ってきてライブ一つもかけてくれなかったじゃねえか!」
ニイメ「お前の父親の時は死ぬ寸前までかけてやんなかったさ」
ヒュウ「ひでえ……」
ニイメ「他の兄弟達は……みんな廃人になっちまったがね」
ヒュウ「……………なぁばぁちゃん。ばぁちゃんが闇魔導を深く追求した理由って……やっぱあの竜か?」
ニイメ「古文書によれば、戦闘竜なんざ雑魚にも等しいもんさ。実は言うとお前の父親が本物の竜を見たことがあるんだよ」
ヒュウ「親父が…!?」
ニイメ「普通の魔導書じゃ歯が立たなかったて言ってたよ。唯一まともに喰らわせたのはアタシが書いたルナの魔導書だけさ」
ヒュウ「ルナ!?あれってばぁちゃんが書いた物なのかよ!?」
ニイメ「研究費稼ぐためにちょっとね……もうお前が産まれてから一度も作ってないからこの世に残ってるのは私が持ってる一冊だけかもね」
ヒュウ「…………ばぁちゃんは後悔してんのか?伯父さん達を…」
ニイメ「さあね………」
76:
チャド「いよいよだな…」
レイ「院長先生………見ててくれ」
ルゥ「修道院のみんなのためにも、生きて帰らなくちゃね!」
チャド「俺、風景画描いてくるよ。もしかすると作戦とかで必要になるかもしれねーし」
レイ「リザイアの書……あれさえあればとりあえず死にはしないな」
ルゥ「でも僕たちは前線には行かない方がいいよ。後ろで傷ついた人達を癒してあげようよ」
ルトガー「…………平気か?」
クラリーネ「………大丈夫ですわ」
ルトガー「無理をするな。命がいくつあっても足りないからな」
クラリーネ「私が危ないときは貴方が守ってくれますわ。傷ついたら私が回復してさしあげます。私達の前では敵無しですわ!」
ルトガー「フッ………」
シン「スー様……」
スー「いよいよ……ね」
シン「きっとサカで……族長も見守っておられます」
スー「そうね。じじのためにも勝ちましょう。私の隣は頼みましたよシン」
シン「はっ!サカの…………クトラ族の誇りにかけて、スー様をお守りいたします」
77:
ドロシー「あっ!ヨーデル様!」
ヨーデル「久しいですねドロシー。ロイどのはどちらにおられますか?」
ドロシー「えーと……」
サウル「私が案内しましょう」
ヨーデル「おおサウルですか。ではよろしくお願いしますね。ところで教えに従って真面目にやってますか?」
サウル「何をおっしゃりますか。私が真面目でなかった時など……はい、すいません。恐いので睨まないで下さい」
ロイ「ヨーデル司祭!」
ヨーデル「ロイどのこの前の話ですが……」カクカクシカジカイカズチヨイカズチヨワガサケビヲキケイカズチヨ
ロイ「なんだって!では…………」カクカクシカジカヒャハッグチャグチャニシテヤルゼ
ヨーデル「魔竜が本当に復活していたらこの戦いは人戦竜役以来の我ら人類の危機です!」
ロイ「はい!全力を持って共に立ち向かいましょう!」
リリーナ「ロイ!」
ロイ「リリーナ!無茶しないでね?」
リリーナ「ロイも………死なないで」
78:
ギース「俺達は東の高い山で待機だ」
ガレット「いつもなら厄介なドラゴン軍団がトンボみてーになってるぜ」
ゴンザレス「おれ、わるいやつたおす。でも、とどめはささない」
ガレット「そういやオメーは絶対命までは奪わねーよな。まあ、戦闘不能にさせてるのも事実だけどよ」
ギース「俺もそういうのは苦手だが……戦争は戦争だ。この場にいて死の覚悟ができてないやつなんていねぇ。俺は遠慮なくやるだけだ」
ガレット「そうか…。お、来たぜ。さっそく力カンスト銀やりドラゴンマスターのおでましだ」
ワード「な!ここを越えたらパラディンがめっちゃ出てきたぞ!?」
ロット「ここが増援ラインだったようだな」
ワード「上等だぜ!俺様が相手してやる!」
ロット「ワード!……たくっ仕方のねえ奴だ」
ウォルト「!ドラゴンナイトだくらえっ!」
マーカス「やはり倒しきれんな。銀の弓でこのていたらくか」
ウォルト「うう……だって下級職だし」
マーカス「あそこをみてみろ」
スー「ぐはっはっはっ、おもしろいように落ちる」
シン「まるでトンボとりでもしてるようだな」
ウォルト「同じ弓兵どころか同じ人間なのかさえもわからないよ……」
79:
セシリア「ロイきゅ……ロイ。危なくなったら私の後ろにすぐ隠れるのよ?」
ロイ「いえ!僕も頑張らないと!」
セシリア「さっそく来たわねドラゴンナイト!受けなさい!我が浄罪の焔!」エイルカリバー
ロイ「なんか炎っぽい言葉言っておいてエイルカリバー使ってるよ…」
セシリア「と、特効で倒しきれない……。そんな……」
クレイン「討ち損じは任せて下さい!」
セシリア「ありがとうクレイン!行くわよ!」
セシリア「我が浄罪の焔!」エイルカリバー
クレイン「くらえっ!」鉄の弓
セシリア「我が浄罪の焔!」エイルカリバー
クレイン「はあっ!」鋼の弓
クレイン「セシリアさん……さっきから討ち損じしかしてないです…」ハァハァ
セシリア「ひ、久しぶりの出撃だったし……」
リリーナ「ぐっはっはっ」サンダー
ルゥ「おもしろいように落ちる」エイルカリバー
ヒュウ「まるでトンボとりでもしてるようだな」エルファイアー
レイ「………世の中バカばっかりだ」
84:
クラリーネ「ここの森で私とルトガーが無双すれば問題ありませんわ!」
ルトガー「あまり自分を過信するな……特効薬は持っておけ」
ロット「弓で倒しちまえばこんなやつら」
ワード「鉄の弓一発で粉砕してやるぜ!」
パーシバル「ぐっ………しまった。必殺を受けてしまったか」
ドロシー「パーシバル様!」
ダグラス「いかん!このままでは…まだ飛兵が一人残っておる!」
サウル「…………え!何でこの飛兵は私に来たんですか!?」ライトニング
ライトニングが壊れた
パーシバル「武器破壊のAIか……助かったな」
ドロシー「ど、どう言うことですか?」
ダグラス「後でセシリアにでも説明させよう。今は一刻も早くベルン本軍へ殴り込むのじゃ!」
85:
ゲイル「よし出撃するぞ。敵は一騎残らず叩き潰すのだ。我らベルン竜騎士の恐ろしさを思い知らせてやるがいい!」
ツァイス「!エレン、俺、行かなくちゃ!」
エレン「!?待ってツァイス!ど、どうしましょう…」アタフタ
ミレディ「エレン!どうしたの!?」
エレン「ツァイスがあっちに……」
ミレディ「まさか……!ルゥくん!エレンを頼むわ!」
ルゥ「うん!まかせて!」
ロイ「よし!何とか30ターン以内にはクリア出来そうだ!」
ララム「?………なんのこと?ロイ様」
ロイ「いや、何でもないよ」
86:
「この裏切りものめ!」
「自分の祖国を捨てるなど竜騎士の恥さらしが!」
ツァイス「(みんな……ゴメン!)」
「ぐあああ」
「ぎぐあっ……!が………………うそだ………」
ツァイス「ゲイルさん…俺は……」
ゲイル「ツァイスか。元気そうでなによりだ」
ツァイス「ゲイルさん俺は……俺はあなただけとは戦いたくない!」
ゲイル「甘いぞツァイス!」
ツァイス「えっ?」
ゲイル「お前がベルンを離れたのはその程度の覚悟だったのか?お前はその程度の覚悟でベルンと戦うことを決めたのか!」
ツァイス「それは違う!今でも祖国ベルンに槍を向けることは辛い……でも俺は自分の選んだ道が正しいと信じたからこそ……!」
ゲイル「ならば迷いは捨てろ。そして自分の道に立ちふさがる敵を叩き潰すのだ。たとえそれが誰であってもな…」
ツァイス「ゲイルさん……」
ゲイル「ツァイス!お前もベルン竜騎士の一人だろう!」
ツァイス「……………はい!」
ゲイル「次は言葉をか返さんぞ!いいな!」
87:
ツァイス「く……!くそっ……!」
ミレディ「ツァイス!…………ゲイル」
ゲイル「ミレディか」
ミレディ「ゲイル…私は…」
ゲイル「なにも言うな。お互い、忠誠を誓った主のために戦う。それだけだ」
ミレディ「…………」
ゲイル「最後になるだろうからこれだけは言っておく。ミレディお前に出会えて良かった。共に腕をみがき戦場では槍を並べ戦った。人生のなかで一番楽しかった」
ミレディ「私………私も………」
ゲイル「行くぞ!」
ミレディ「!」
ツァイス「姉さん!ゲイルさん!」
マードック「ほう、そなたがロイ将軍か。あいまみえるのを楽しみにしておったぞ!さすがはフェレ候の息子というところか」
ロイ「!父上を知っているのですか!?」
マードック「少しな……。だが、今は戦場。目の前の敵を倒すことを考えるのだ!」
ロイ「…………くっ!」
88:
ロイ「厳しい戦いだった……」
エルフィン「ロイ様。ここに………」カクカクシカジカボルトアクスマレハウト
ロイ「なんだって!では…………」カクカクシカジカアウグストゼーベイアシンデクレ
ロイ「よし!行こう!」
ツァイス「姉さんゴメン……俺……」
ミレディ「いいのよツァイス。戦争とはこういうもの。この軍に参加した時から覚悟は決まっていたわ」
キャス「はぁー。ちょっと相棒!なにしてんのよ!」
チャド「いや、相棒になった覚えはねえよ。次の戦いの準備だよ」
キャス「べつにあたしら盗賊なんて鍵開けるか盗むかだし、どうでもよくない?」
チャド「俺は常に細心の注意を払ってるぜ。あいつらが待ってるし、生きて帰らねーと」
キャス「孤児院の子達?…………あっそ、勝手にしたら」
チャド「お、おい!なんであいつ怒ってんだ…?」
90:
ロイ「あ、キャス」
キャス「あーあー、ロイ様ね」
ロイ「なんか機嫌悪そうだね」
キャス「別に?…………ロイ様ってこの戦いが終わったらどうするの?」
ロイ「うーん……。まだ、わからないよ。だけど父上の役に立ちたいと思ってる」
キャス「ふーん……。いいよね、帰るところがある人って。私は……」
ロイ「だったら時々フェレに遊びに来てよ。キャスの事情はよくわからないけど……、フェレが帰るところだと思っていいからさ」
キャス「……………その言葉、嘘じゃないよね?」
ロイ「うん。君との約束を破らないためにもね」
キャス「だったらしょうがないなぁ。そこまで言うならそうしてあげる。……………………りがとう」
ロイ「え?」
キャス「ううん、何でもない!次の戦い、私を使ってよね!囮でも宝箱開けでもなんでもするからさ!」
ロイ「わかった、頼りにしてるよ」
ニイメ「ほぅ……ここは……。恐らく闇の神将器がまつられてるね」
ヒュウ「ばぁちゃん知ってんのか?」
ニイメ「ああ。名前はアポカリプス。ブラミモンドが使ったとされる…」
ヒュウ「へー、物知りだなばぁちゃんは」
ニイメ「普通の人間なら神将器くらい知っとるわい。……そういや、お前の父親が八神将のアトスにブラミモンドと会ったことがあると言ってたねぇ…」
ヒュウ「マジかよ!つーか何で生きてるんだよ!」
ニイメ「さあね……、ただ、ブラミモンドは膨大な闇を取り入れ自分を失う代わりに絶大な力を持ったと言われてる」
ヒュウ「へー。ばぁちゃんは大丈夫か?」
ニイメ「私はそこまで愚かじゃないよ。自分を失えば出来の悪い孫をほったらかしにするからね。そんなこと出来んよ」
ヒュウ「…………ばぁちゃん。せめて出来の悪いって所は言わないで欲しかったぜ」
ニイメ「だからね……私は自分を見失わず、さらに絶大な闇の力を手に入れる方法を求めていたのさ」
91:
ファ「じー」
ゴンザレス「う?」
トレック「あ?」
ファ「二人はなにしてるの?」
ゴンザレス「おれ……?おれは……何してたんだ?」
トレック「俺かい?俺は………なにしてたんだ?」
ファ「もー!!ファが聞きたかったの!」
トレック「はぁ、面目ない」
ゴンザレス「わ、悪かった……」
トレック「そうだ、お詫びにいいこと教えてやるよ。自分の夢を日記で書くとなんか意味があるように感じるぞ」
ファ「ゆめ……?」
トレック「ほら、俺の絵日記を見せてやる」
ファ「え!お馬さんになったの!?わーい!」
トレック「うーん…ねたぎれだ…」
ゴンザレス「…………お前、おれ、怖くないのか?」
ファ「?全然怖くないよ」
トレック「そうだぜ。えーと……すまん、お前の名前ってなんだっけ?」
ゴンザレス「そ、そうか……、おれ、遊び教える」フレイボム
ファ「わーい!」
ゴンザレス「おい、こっち来てくれ」
ガレット「あ?なんだいきなり…、って!痛え!?」
ファ「すごーい!わーい、たのしー!」
ガレット「ちっとも楽しくねえよ!」
ファ「おもしろいかお!」
ガレット「面白くねぇ!」
92:
パーシバル「それでは、封印の剣の武器破壊のAIについて教えよう」
ドロシー「はい!よろしくお願いします」
ルゥ「武器破壊のAI…………?」
パーシバル「さっきもあったが私は必殺を受けてしまったために危うくとどめを刺されるところだった。しかし、最後の飛兵はサウル神父に向かっていった」
ルゥ「うーん、どうしてだろう?」
ドロシー「神父様みたいなふしだらな人が憎かったからかな?」
パーシバル「そういうわけじゃない。これが武器破壊のAIだ。手槍持ちが突然隣接して攻撃したり、倒せるユニットがいるにも関わらず他のユニットを攻撃するのも……武器破壊のAIを持つからなのだ。神父はたまたま壊れかけのライトニングを持っていたからな」
ルゥ「へー」
ドロシー「ためになるなぁ」
パーシバル「これを利用して守備の乏しいキャラが範囲に入ってしまっても壊れかけの武器を装備すればそっちに攻撃が行ったりする。一つのテクニックだろう」
ルゥ「なるほど。ありがとうございました!」
ドロシー「よーし!次も頑張るぞ!」
93:
リリーナ「ロイ!」
ロイ「リリーナか。無事で良かったよ」
リリーナ「ロイ……無理しないでね。貴方がここで倒れたら今までの苦労が水の泡よ」
ロイ「大丈夫。僕はそこまでバカじゃないよ」
リリーナ「でも………!」
ロイ「気づいてるリリーナ?前より自然と話してるよ」
リリーナ「あ、本当だ……。私ね、ロイが遠くに行っちゃったみたいで…気づいたら前みたく気軽に話せなくなってて…」
ロイ「そんなことだったのか。なんか怒らせちゃったかと思ってたよ」
リリーナ「ごめんなさい。おかしいわよね……ちゃんと話せなくなるなんて…」
ロイ「リリーナ、僕は今でこそこの軍のリーダーだけど……本質は君の幼馴染みのロイなんだ」
ロイ「リリーナがどう思っても僕は昔と変わらないよ」
リリーナ「ロイ………ありがとう。私………」
マリナス「ロイ様、出撃準備を!………と、お邪魔でしたかな」
ロイ「そんなことないよ。全軍、出撃準備!」
リリーナ「(ロイ…………)」
94:
ロイ「これが………」カクカクシカジカフィンラケベオラケダイセンソウ
エルフィン「ええ…」カクカクシカジカエイリ-クトエフラムノソウセイキハイカンデショ
ロイ「それにしても仕掛けが念入りすぎる」
エルフィン「………私も感じておりました。詳しく調べましょうか?」
ロイ「たのんだよ!」
ロイ「これが封印の剣か………」
カクカクシカジカハクハーヒョウカsプレイムズカシスギィ
ロイ「なんだ…これは………ハルトムートの記憶…?」
イドゥン「………」
ロイ「あの人は……!?なんだろう……なんだかとても………」
マリナス「どうしましたか?」
ロイ「これが封印の剣か……僕なんかが使っていいのだろうか?」
エルフィン「優れた剣は主を選ぶと言われます」
ロイ「でも、この剣が僕の腕にあるのは偶然だよ」
エルフィン「その偶然すらも……私達の運命の一つやもしれないですね」
ロイ「……………とにかく!ゼフィール王のところへ行こう!」
ロイ「最後の決戦だ!」
95:
ゼフィール「ついに来たか。ブルーニャ!お前はイドゥンを連れてここから脱出するのだ」
ブルーニャ「!陛下!私もここに残ります。陛下の側でたたかわせて下さい!」
ゼフィール「ならぬ。この戦いは厳しいものになる。ここでイドゥンを失えばわしの夢は叶えられん。この戦争が意味のないものになる」
ブルーニャ「ですが……!」
ゼフィール「くどいぞブルーニャ!これは勅命だ!わしの言うことが聞けんというのか!」
ブルーニャ「いえ……そのようなことは……」
ゼフィール「イドゥン。たとえわしが倒れても……わかっておるな?」
イドゥン「はい……陛下のおっしゃる通り……世界を『解放』してみせます」
ゼフィール「うむ。お前が生きてる限りわしの夢は終わらん。永遠にな」
ベルン兵1「エトルリア軍…ついにきたか。陛下の元へは行かせん」
ベルン兵2「この仕掛けはなんとしても守って見せる」
ロイ「…………………随分大きい独り言だ………。よし、みんな!仕掛けをなんとしても作動させるぞ」
96:
ルゥ「とうとう始まったね」
レイ「なんだ?怖じけづいたのか?」
ルゥ「ううん!ただ、リキアからここまでこれるなんて思わなかったから」
レイ「ルゥ………死ぬなよ?」
ルゥ「レイのほうこそ……。チャドと三人で一緒にみんなのところへかえろう」
レイ「ああ…必ずだ」
ソフィーヤ「ロイ様……気をつけて下さい。ロイ様はCCしたばかり…」
ソフィーヤ「このドルイドは私が……」
ロイ「大丈夫。心配しなくても僕はやられないよ。だから自分の持ち場に戻ってね」
ソフィーヤ「私がいないと……危険が……大きくなります。そう予言で……」
ロイ「わかった、僕の隣でサポートしてくれ!」
ソフィーヤ「計画通り」
97:
ウォルト「僕もとうとうCCしたんだ!削りくらいなら出来るぞ!」
スー「当たらなければどうということはない」キラーボウ
シン「反撃される前に倒せばどうということはない」勇者の弓
ウォルト「……………」
ウォルト「なんで僕の初期値はこんなに酷いんだ……成長率だけなら遊牧民勢に負けないのに……」
マーカス「ウォルト、レベルが上がったみたいだぞ」
ウォルト「や、やった!今度こそ…!」
HPが上がった
技が上がった
幸運が上がった
魔防が上がった
ウォルト「…………なんともいえない」
マーカス「うむ!エリウッド様のような良フェレ成長だ!」
シン「む……レベルが上がったか」
HPが上がった
力が上がった
技が上がった
さが上がった
ウォルト「僕だって……コンヲルトしたいのに…」
マーカス「むぅ……おぬしのようなバランス成長型には縁のない成長じゃな」
98:
パーシバル「セシリア……前から思っていたが、何故魔導軍将に?」
セシリア「そこら辺は聞かないで下さい」
パーシバル「………まあいい。私はお前が魔導軍将に相応しい人間だと信じている」
セシリア「…………将軍」
パーシバル「恐らくダグラス将軍も同じことを思っているはずだ。お前はまだ魔導軍将になってから日が浅い。お前の努力が実る日がいつか来るだろう」
セシリア「…………!」パァァァ
パーシバル「だからこそ………この前の反省をしてもらわねばな」
セシリア「な、なんのことやら……ハッ!」
パーシバル「これがなんだかわかるな?あの少年はチャドと言ったか……。あの時ロイ将軍の春画を描かせるなと言ったはずだが…?」
セシリア「そ、それは……」ダラダラ
パーシバル「…………私の説教、聞くか?」
セシリア「いえいえそんな………いや、はい。説教を聞かせていただきます」
―封印の剣 豆知識―
セシリアさんの初期値
ヴァルキュリア レベル1
HP30
魔力11
技7
さ10
幸運10
守備7
魔防13
体格6
トルバドールのCCボーナス
HP+4
魔力+3
技+2
さ+2
守備+2
魔防+3
体格+1
セシリアさんの下級職時代は……自分で計算しよう!
103:
シャニー「ロイ様大丈夫!?」
ロイ「?僕なら大丈夫。シャニーこそ怪我はない?」
シャニー「うん平気!…………絶対勝とうね。死んじゃ嫌だよ!」
ロイ「シャニーこそ。お互い生きて勝つんだ!」
ララム「!ロイ様ー」
ロイ「!…………あれ?」
ララム「どうしたの?あ!まさか私に抱き付かれなくて驚いたでしょ?」
ロイ「う、うん」
ララム「やだなぁ。私だってちゃんと場所をわきまえるよ。私だって、ロイ様に生きててほしいもん」
ロイ「…………ララムさん///」
ララム「ロイ様……………///」
ロイ「…………胸元がはだけすぎてヤバイよ」
ララム「あ!いつのまに!?もう、ロイ様のエッチ!でも私、ロイ様になら…///」
ロイ「は、早く直してよ!」
ソフィーヤ「……私が………そばにいること………、忘れて………ませんか?」
ロイ「わ、忘れてないよ」
ソフィーヤ「くぉ………、絶対………忘れてました………」
ロイ「ご、ごめん」
105:
ノア「待ってくれフィルさん!」
フィル「ノ、ノアどの……。わ、私は……わたしは一人前の剣士になると決めたんです…。なのに、あなたのことばかり頭に浮かんで…」
ノア「フィルさん……」
フィル「さ、さよならっ!」
ノア「フィルさん!」
フィル「あ……」
ノア「フィルさん覚えてるかい?君と俺が初めて出会った時のことを」
フィル「はい……」
ノア「あの時から言いたかった言葉があるんだ。だけど俺、勇気がなくて……。ずっと心のなかで後悔してた」
ノア「あの島で偶然再会した時は奇跡だと思った。今までずっと先送りにしてたけど……もう後悔したくないんだ」
フィル「のあどの……」
ノア「フィルさんおれは……きみが……」
クラリーネ「………」ドキドキ
ドロシー「………」ドキドキ
サウル「…………」ニヤニヤ
キャス「…………」ドキドキ
ルゥ「………」ソワソワ
ノア「………………向こうに行っててくれるかな?」
クラリーネ「もう!さっさと言いなさいな!」
ドロシー「あ、私達のことは気にしないで下さい」
サウル「その通りです。さっさと告白してください」
キャス「もー!また先送りにするの!?このヘタレ!」
ルゥ「ご、ごめんなさい!た、たまたま通りかかって……」
フィル「ノアどの………言わなくても大丈夫です。私も…あなたのこと好きですから…」
ノア「!フィルさん……」
クラリーネ「きゃー!戦場のラブロマンスですわ!」
ドロシー「素敵だなー」
サウル「私もああいう台詞を言えば……」
キャス「いや、神父様には無理だって」
ルゥ「す、すごいや…。僕、まだ心臓がドキドキいってるよ……」
セシリア「ドキドキしちゃうルゥきゅんかわいい……」ハァハァ
パーシバル「………セシリア」
セシリア「い、いやこれは本能というか……その……」
106:
ベルン兵「この仕掛けは絶対に守って見せる」
クレイン「勇者の剣しか持ってないのか……。弓チクしよう」
ティト「クレインしょ……様。やることがセコいですよ……。私が勇者の槍で倒します」
クレイン「ありがとう。やっぱりティトは頼りになるね」
ティト「あ、あのくらいどうってことないです!ほ、褒めるようなことじゃ……」
クレイン「凄いものは凄いよ。君と一緒で良かった」
ティト「ク、クレイン様…」
クラリーネ「ぐぬぬ……」
ルトガー「………兄からそろそろ卒業しろ」
マーカス「ウォルト!オージェに経験値をやるため削りに徹するのだ!」
ウォルト「はい!よし…こいつなら銀の弓で…!」
必殺
ウォルト「あ」
マーカス「技が無駄に高いから必殺がでおったか…」
レベルアップ
HPが上がった
力が上がった
技が上がった
さが上がった
幸運が上がった
ウォルト「やった!ひさびさの良成長だ!」
マーカス「うむ。幸せコンウォル成長なら問題ないだろう。もしかすると次も良成長するかもしれん。ウォルトはなるべく敵を倒すのじゃ!
ウォルト「はい!」
オージェ「…………おれの経験値は?」
107:
ロイ「ここでファイアーエムブレムをかざせば…」
ゼフィール「フン、ついに来たか……こんな少年にわが道を妨げられるとはな」
ロイ「ベルン国王ゼフィール……」
ロイ「一つ聞きたい!なぜ………」カクカクシカジカダミアントウチホウカッコイイ
ゼフィール「フン、……」カクカクシカジカセシリアムノウショタコンババア
ロイ「僕は人の可能性を信じる!人に絶望し、自分すらも否定してるあなたには負けない!」
ロイ「と、言いたいところだけどマムクートやドルイドがいるし、事故死の可能性もあるから一旦退こう」
ゼフィール「…………………」
ウォルト「このリブロー司祭は僕たちで倒しましょう!」
ドロシー「はい!神父様、回復は頼みましたよ!
サウル「やれやれ……仕方ありませんね」
ドロシー「あ!レベルが上がった!」
HPが上がった
力が上がった
さが上がった
幸運が上がった
守備が上がった
ウォルト「すごい……僕だって!」
HPが上がった
ウォルト「………………」
サウル「………まあ、あなたはそんな成長しても一応期待値と同等くらいなのですから。頑張ってください」
サウル「(彼は成長コンプレックスなのでしょうね……。初期値が低い上にバランス成長型では運に左右されますから……)」
108:
ロイ「来たぞ!」
ゼフィール「………ついでに後ろからの増援とも戦ったな?」
ロイ「まぁ…。と、そんなことはどうでもいい!覚悟!」
ゼフィール「いいだろう………」
『待ちなさい!』
ロイ「! あなたは!」
ゼフィール「貴様は……」
セシリア「前の借りを果たさせてもらうわ!まずはこの魔導軍将セシリアを倒してからロイきゅんを倒しなさい!」
ロイ「(セシリアさん! だめですよ!未だにさが成長してなくて追撃食らうんですから!)」
セシリア「で、でも………」
ロイ「(ていうか魔力足らなすぎてダメージ通らないでしょ!?見栄張っちゃだめですよ!)」
セシリア「ぐすん……」トボトボ
ロイ「…………封印の剣を持った僕が相手だ!」
ゼフィール「来い!」
リリーナ「私がライブで回復するわ」
ソフィーヤ「………杖レベルDの私が…」
セシリア「私が回復するわ。心配しないで。リカバー使うから全回復するわ」
ロイ「な、なんかやりづらいなぁ……」
109:
ゼフィール「その程度か?」
ロイ「くっ!」
リリーナ「ロイ!とどめは任せて!」フォルブレイズ
ロイ「……魔力カンストフォルブレイズが凄すぎる…。あわわ、追撃するなんて…」
セシリア「…………」ズーン
ロイ「セ、セシリアさんだってすごいですよ!ほら、………レスト使えますし!」
ゼフィール「ぬぅ……わしの負けか……だが忘れるな…わしの夢は終わらん……。人が人を……支配している限り……悲劇は繰り返されるのだ……」
リリーナ「やったわ。」
ロイ「(おいしい所取られた)」
ロイ「メディウスの台詞のパロディみたいなものだね」
リリーナ「?」
ロイ「いや、何でもないよ。………ついに終わったか………」
ロイ「! エッケザックスが光だした………!?」
エルフィン「どうやらここに神将器が集まったことで…」カクカクシカジカコイニキョウカショハイリマセン
ロイ「何!今すぐむかおう!」
111:
ブルーニャ「大陸最強の意地を見せましょう(胸毛濃っ!)」
ヤアン「ではわれらはわれらの戦いをするとしよう」
ブルーニャ「兵はどのくらい集まりましたか?」
ベルン兵「ほぼ全員です」
ブルーニャ「幼い子供や老人が家族にいるものは撤退させなさい」
ベルン兵「ですが…」
ブルーニャ「これは命令です!よいですね」
ロイ「!ギネヴィア姫!後方に下がってないと危ないですよ」
ギネヴィア「いえ、私もここにいさせて下さい。彼らの叫びや怒りを私は受けとめなければなりません。それが、結果的にベルンを裏切ることになった私が出来るせめてものの償い……」
ロイ「姫………わかりました。僕の側を離れないで下さい!」
リリーナ「ああ…ロイにあんな言葉を言われてみたいわ…」
シャニー「(やっぱロイ様ってかっこいいなー)」
スー「(ロイが夫……悪くない)」
ララム「その次はきっと私にも………きゃー!」
セシリア「ロイきゅんかっこかわいいいいいいい!」
ソフィーヤ「私も………ああ言われたい……」
ギネヴィア「あの………」
ロイ「気にしないで下さい。全軍、竜の神殿にゆるりと進撃せよ!」
エルフィン「………する必要はないと思いますが」
112:
チャド「ロイ様!偵察しにいったけど、状態異常杖持ちがいるぜ」
ロイ「ありがとうチャド。セシリアさんに出番があって良かった…」
セシリア「ロイきゅん……そんなこと言わずにトンボ取りも……」
ロイ「だめです。エイルカリバーでも倒せないんですから」
セシリア「…………ぐすん」トボトボ
カレル「君がロイどのか?」
ロイ「あなたは?」
カレル「私はカレル。この軍に参加させてもらうよ」
ギネヴィア「!ではあなたが『剣聖』……」
ロイ「『剣聖』カレル……すごい剣の使い手なのでしょうね。心強いです!」
カレル「フェレ候エリウッドの息子か……。父譲りの剣技……いい戦い方をする」
115:
ルトガー「!」
カレル「この距離で気づくとは…かなりスジがいいな」
ルトガー「剣聖か……」
カレル「ほう、その名を知っているとは光栄だ」
ルトガー「………剣を使うものであんたを知らないやつはいない」
カレル「剣の相手を探しているんだ。手合わせをしないか?」
ルトガー「断る。あんたの剣は……所詮俺の剣とは相容れない」
カレル「いや、そんなことはないよ。今は道が違えど、行く先は一つだからね」
ルトガー「…………」
ニイメ「竜の神殿……噂には聞いていたが…」
ヒュウ「…………」
ニイメ「ほぅ、アホのお前でもここの異常さがわかるか」
ヒュウ「……初めてだ。血が騒ぎやがる」
ニイメ「アタシら人間にとって竜は敵か敵でないのか……ハッキリわかるだろうね」
ヒュウ「でも………ばぁちゃん。あの子は…」
ニイメ「別に敵だからといって倒す必要のない竜は倒さんよ。ファは私より年上だが竜からしてみれば赤子同然だろうに」
ヒュウ「無理すんなよばぁちゃん。危なくなったら俺が守ってやるからよ」
ニイメ「フン!お前のような青二才に守ってもらうほど落ちぶれちゃいないよ」
116:
ロイ「ブルーニャ将軍!いまなら……まだ間に合います。降伏を…!」
ブルーニャ「その言葉、感謝します。しかし、ベルンの誇りにかけてあなたたちを倒さねばなりません。亡き陛下のために
も…」
ギネヴィア「………ブルーニャ」
ブルーニャ「それに………ギネヴィア姫がいます。きっとベルンは新しい国に生まれ変わるでしょう」
ロイ「それなら…!」
ブルーニャ「私が忠誠を誓ったのはギネヴィア姫でもベルンでもありません。ゼフィール王に忠誠を誓い、陛下の作ったベルンと共に散る。その覚悟は出来ています」
ロイ「ブルーニャ将軍…」
ブルーニャ「陛下……やっと………お側に………」
ロイ「………手強い相手だった」
リリーナ「大丈夫ロイ?」
ロイ「平気だよ………。ここに闇の巫女が……」
エルフィン「ロイ様……」カクカクシカジカセンシガルシアノムスコロスノオヤジ
ロイ「わかった。神将器を扱える者、それに実力のある者を竜殿に連れていこう!」
ロイ「まず、セシリアさんは補欠で」
セシリア「ロイきゅーん……セシリア悲しい……」
117:
ルトガー「待ってくれ」
カレル「どうしたんだい?」
ルトガー「あんたの剣には殺気がない。風をなぎ、気と調和する。どんな剛の剣でもあんたの剣には敵わない。教えてくれ……剣の道が一つと言うのなら…俺もあんたのところへたどりつけるのだろうか」
カレル「……君はサカ出身だね?」
ルトガー「ああ」
カレル「私もサカで生まれた。父なる空から声を聞き、母なる大地に育てられた。それだけさ」
ルトガー「俺は純粋なベルン人じゃない。あんたのように感じることはできない…」
カレル「昔からそうだったのかい?」
ルトガー「!!」
カレル「君には聞こえてたはずだよ。今は憎しみにとらわれていて耳に入らないだろうがね」
ルトガー「………また俺にも聞こえるだろうか?」
カレル「きっと聞こえるさ。草原の風は一度愛したものを見放したりはしないからね」
カレル「わたしもかつてそうだったように…」
ルトガー「あんたも………?」
カレル「少し昔話でもしようかな」
119:
カレル「ギィという名前は知っているかな?」
ルトガー「………剣を扱うものだったら誰でも知っている。剣聖に次ぐ……最強の剣士の一人だ 」
カレル「彼の行方は?」
ルトガー「………あんたと同じ消息不明のはずだ」
カレル「そうだろうね。私が彼を殺したんだから」
ルトガー「!? あんたが……!?」
カレル「何年も前の話だ。私の弟子である彼と決闘をした。そのちょうど一年前に約束をしていたんだ」
カレル「その決闘の結果は引き分け。私は彼が自分の境地に達したことに喜びを隠しきれなかったよ。私は剣の勝負で初めて引き分け、また一年後に決闘を約束した。より強い彼と戦うために」
ルトガー「…………」
カレル「生涯で最強の好敵手……長年大陸を歩き渡って、一番強い剣士だった。私は一年後のために来るもの全てを切り捨て、強者には自分から切りに行った」
カレル「そして当日……結果は言わなくてもわかるね?」
ルトガー「…………あんたが勝った」
カレル「そうだ。あの時以上に強くなった彼を……私は切り刻み、殺した。自分の求めていた最強の剣を手にいれた……そう思ったのだがね……」
カレル「私は自分の求めていたものを手にいれたとき……からっぽになった。私は生きる意味を無くしたのだ」
ルトガー「…………」
カレル「力や欲望を満たしても……何も残らない。それに気づいたのは数十万人を切り捨てた後だったよ」
121:
カレル「何もかも失った私が行ったのはサカの草原だった」
カレル「どこか懐かしく暖かな風……心を安らかにする草原の匂い……。………剣に取り憑かれた魔物は剣を置いて、草原の風に身を委ねた」
ルトガー「……………」
カレル「そして思い出した……。剣に取り憑かれる前、好きで堪らなかった母なる大地を……」
カレル「いつの間にか、また剣を握っていた。その時かな……剣が風をなぎ、気と調和し始めた」
ルトガー「………あんたに家族はいたのか?」
カレル「妹以外は私が殺したよ。その妹も…私を追って剣士になった」
ルトガー「会えたのか…?」
カレル「…………少しね。ろくに言葉もくれず、薄情な兄だと思っただろうね。……本当に不幸な妹だ」
ルトガー「……………」
カレル「君が家族のことを聞いたのも、それが君の憎しみの原因でもあるからだね?」
ルトガー「!…………わかるのか?」
カレル「これでも一応『剣聖』だからね。剣の使い方で大体わかるよ」
ルトガー「……家族はベルンに殺された」
カレル「そうか……私から言えることは一つだけだよ。今すぐ復讐をやめろなんて言わない。ただ……草原の風はいつでも君を待っている。それを忘れるな」
122:
ロイ「メンバーをどうしようか」
ニイメ「ホッホッホッ。アポカリプスくらいなら私にも使えるよ」
ヒュウ「…………おいおい。本気で行く気かよ」
ニイメ「当たり前じゃ。竜をこの目で見れるからのぅ」
ロイ「よし……ならニイメさんにおつきのヒュウさんて事で!」
ヒュウ「な!俺も行くのかよ!?」
ロイ「ニイメさん一人で行かせるわけにはいかないよ。それにあなたは戦力として期待できる」
ヒュウ「!……期待できるねぇ…。よくわかってるじゃん!特別ボーナスでもあったら俺、もッとがんばるからよ!」
ニイメ「やれやれ……。アホに塗る薬など無いってよくわかるよ」
ロイ「ははは……」
ロイ「アーリアルがエレンさん、デュランダルがルトガーにアルマーズがゴンザレス、マルテがパーシバル将軍」
ロイ「ミュルグレをシンに、フォルブレイズをリリーナに!」
ロイ「ファも加えて僕を含めた10人で行くぞ!」
ミレディ「エレン……気をつけて」
エレン「はい……」
パーシバル「勝たねばな…」
ゴンザレス「おれ、がんばる」
ルトガー「…………」
スー「シン…必ず生きて帰りなさい」
シン「はっ!スー様のおおせのとおりに!」
ニイメ「さあて行こうかね……」
ヒュウ「や、やっぱおっかねえ…」
リリーナ「ロイ!」
ロイ「ああ!行こうよみんな!」
124:
ヤアン「再び我らの前に現れたか人間よ」
ロイ「胸毛濃っ!(いつからそこに…!?)」
ヤアン「………我が名はヤアン」
※長いので要約
僕は純血種の竜。この姿は実態じゃないよ。魔竜は竜に栄光をもたらすもので長というわけではない。魔竜のことで詳しく知りたければこっちにきやがれアッカンベー
ロイ「!?今までの戦闘竜とはわけが違う」
リリーナ「神将器を積極的に使った方がいいみたいね!」
ヒュウ「か、帰りてぇ…」
ニイメ「バカ言うんじゃないよ。さっさとアタシのサポートしな」
126:
ロイ「きたぞ!」
ヤアン「む」
※長いので要約
魔竜は竜に勝利をもたらすため神竜から作った。言うこと聞かせるために心を奪った
ロイ「制圧したぞ」
ヤアン「な」
※要約
人間増えすぎワロタwwwwだから戦闘竜増やすために神竜利用しよう。あれ、神竜逃げやがった!お、イドゥンちゃん逃げ遅れてんじゃん 。幼いけどいっか
ロイ「3つ目制圧」
ヤアン「げ」
要約
人間が魔竜に対抗するべく神将器作った。竜の力と神将器がぶつかったら終末の冬到来。なに?人間は竜のせいにしてるだと?身の程をわきまえよ
127:
ロイ「4つめ」
ヤアン「た」

終末の冬、すなわち秩序崩壊のせいで力が失われてく…。しょうがないから力を竜石に込めて人間の姿にならないと。あ、魔竜を目覚めさせたのはゼフィール君ですよ
ロイ「もうすぐだ」
ヤアン「べ」

竜の長を倒して魔竜も倒そう!あれ、魔竜ってただの少女?なら封印の剣で眠らせよう。そしてベルンの神殿に封印するのだ!あ、ここの話はゼフィール君に教えてもらったからそのへんはよろしく
ロイ「最後だ…」
ヤアン「ろ」
実体は次の部屋にあるよ。竜殿で千年回復して待ったかいがあった…。ゼフィール君は竜に世界をくれるって言ったし。魔竜 は今も世界を解放するため奥にいるよ。竜と人が共存?バカなこと言うな僕がボコボコにしてやんよ
ヒュウ「誰が食うか!」
ロイ「どうしたの?」
ニイメ「遂に頭がイカれたかい?」
ヒュウ「いや……なんでもない」
ヤアン「千年ぶりか…。我が力………満ちておるぞ………」
ロイ「人と竜は共存できる!僕はそういう里を見てきた!何故戦わなければいけないんだ!」
ヤアン「ほざけ…。これからは竜が世界を支配する」
129:
ロイ「凄い……今までの竜とは大違いだ」
ファ「くすん……こわいよ……」
リリーナ「これが本当の竜の力なの……!?」
パーシバル「こちらには神将器がある」
ゴンザレス「あいつを、たおす」
エレン「私の魔力が通じるのかしら…」
シン「サカの美しい草原を焼き払われては困るからな」
ルトガー「………フン」
ニイメ「やれやれ……恐ろしい事だよ」
ヒュウ「(こいつ射程1かよ……)」
ヤアン「最期に一つ……貴様ら人間にとってのジョークとやらを披露してやろう」
ロイ「…………は?」
ヤアン「………」コホン
ヤアン「ヤアンの胸毛を見ちゃいヤアン!////」
ゴンザレス「?」
ファ「?」
八人「」
ロイ「みんな、一斉攻撃を仕掛ける!塵になるまで攻撃するんだ!」
ヤアン「え、ちょ……やめ……」
130:
ロイ「厳しい戦いだった……。この奥に魔竜が……!」
ファ「ロイのお兄ちゃん…」
ロイ「? どうしたんだいファ?そんな泣きそうな顔して」
ファ「ファも……お兄ちゃんの敵なの?」
ロイ「えっ?」
ファ「ファもいつかおっきくなったら……悪い竜みたくなっちゃうの?」
ロイ「!? ファ、落ち着いて話したいことを言ってごらん」
ファ「むな毛のおじちゃんが言ってた。人と竜は一緒に暮らせないって…」
ファ「魔竜さんってファと同じ神竜さんでしょ?それでお兄ちゃんたちに倒されちゃうんでしょ?」
ファ「じゃあファは?ファが大きくなったら魔竜みたくなっちゃうの?」
ロイ「心配ないよ。大きくなってもファはファさ。人とずっと一緒だよ。それに僕は魔竜を助けたいと思うんだ」
ファ「え?」
ロイ「たとえ愚かだと言われても、心を奪われて利用されていた魔竜を倒してしまえばいいなんて僕には思えない。」
ファ「……お話むつかしくて、ファにはよくわからないよ」
ロイ「英雄ハルトムートが後生へ託した思い……僕はそれに応えてみせる!」
131:
ロイ「あなたが暗闇の巫女……いや魔竜」
イドゥン「なぜ私の邪魔をするのですか」
ロイ「え?」
イドゥン「私はこの世を導く使命を持つもの…私によって世界は正しい方向へ進んでいくというのに…」
ロイ「………違う。あなたはそう思い込まされてるだけだ。もうやめるんだ!あなたにそう命じた人はこの世にいない!もう戦わなくていいんだ!」
イドゥン「………………」
ロイ「戦わなくて………いいんだ」
イドゥン「遥か昔、それと同じような言葉を聞いた気がします。とても暖かい、風のような言葉……」
イドゥン「あの時、私は暗い闇の中に一人で白い夢をみていました。そして永い眠りから覚めました。あのお方のために……」
ロイ「ゼフィール国王……」
イドゥン「私はこの世界を陛下のために導く。幾千年…幾万年かかろうとも……必ず導いてみせる」
ロイ「どうしても戦うと言うのですか?」
イドゥン「私の前に立ちふさがるのならば」
ロイ「そこまで……」
イドゥン「陛下がそう望んだから……。私は陛下の望みを叶えるために、再び目覚めたのだから…」
132:
ファ「たたかいたくないよぉ……くすん」
エレン「神よ…聖女エリミーヌよ……どうか私たちに力を…」
パーシバル「じっくりと戦えば…勝機はあるな」
シン「ついに………ここまできたか」
ルトガー「……いざ」
リリーナ「お父様……私達を見守って…」
セシリア「正念場ね、ロイ」
ゴンザレス「おれ戦う、おれこわくない!こんどはほんとうにこわくない!」
ヒュウ「うわぁ!なんでこんなやつと戦わなくちゃならねぇんだよ!」
ニイメ「これだ……これだよ!私の求めていたものは!」
ヒュウ「!? ば、ばぁちゃん……?」
ロイ「最後の一撃は僕に任せてくれ!(なんか一人多いような…)」
138:
パーシバル「……………セシリア」
セシリア「…………」ドキッ
リリーナ「セ、セシリアさん……なんでここに?」
セシリア「ロ、ロイきゅんのピンチに駆けつけないなんて師匠失格だわ!足手まといになろうとも……この戦いを見届けさせて!」
ゴンザレス「もう、おわったぞ」
セシリア「え?」
イドゥン「私………私は………グッ………ワ……ワタシハ………ひとり………ヒトリ………クライ………ヤミニ…………ヤミニヒトリ」
ルトガー「………そういえば前の章でブーツをドーピングしまくっていたな」
シン「終ったか……」
ヒュウ「お、おい!なんか崩れてねーか!?急いで脱出しねえと!ばぁちゃん捕まれ!」
ニイメ「………」
ファ「ロイのお兄ちゃん……」
ロイ「大丈夫!僕に任せて!みんなは早く脱出を!」
セシリア「え?私の出番終わり?嘘でしょ?」
リリーナ「早く逃げましょう!ロイを信じて!」
セシリア「ま、待ってー!」パカラパカラ
パーシバル「………………魔導軍将はやはり変えた方が良いのだろうか?」
141:
イドゥン「ワ……タシ………ハヒトリ……」
ロイ「君は一人じゃない!絶対に助け出してみせる!」
ゴゴゴゴガゴゴゴゴゴ
ロイ「!まずい!」
ガラガラガラガラガラガ
タスケテ!エイリーク!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ズドドドドドドド
ロイ「(間に合え…!)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
マリナス「おお!ロイ様!無事で良かったですぞ」
ロイ「うん。………神殿は千年前に作られたものだった。封印の剣の力に耐えられなかったのだろうか」
マリナス「そうかもしれませんな。………ん?お背中に担がれている女性は?」
ロイ「マリナス…実はおりいってたのみがあるんだけど…」
142:
ここでロイ君のお嫁さんを決めたいと思います
1大正義幼馴染み リリーナ
2天真爛漫 シャニー
3影の薄かった スー
4いけない踊り子 ララム
5おねショタババア セシリア
6不思議っ子 ソフィーヤ
7準ヒロイン ギネヴィア
8大穴 イドゥン
安価↓10までで一番多かった人 複数選択可能
143:
>>142
↓10はやりすぎたので↓5に変更します
144:
5
145:
1
146:
1
147:
1
148:
2
149:
5
151:
リリーナ「ロイ、いよいよギネヴィア姫の即位式ね」
ロイ「正装を見るのは初めてだ。言葉も出ないくらい綺麗なんだろうなぁ。初めて会ったときは正直驚いたもの。こんなに美しい人がこの世にいるんだって」
リリーナ「そうね」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ロイ「でもギネヴィア姫はここからが大変だ(目が笑ってないよ…)」
リリーナ「え?」
ロイ「カクカクシカジカワタシユウシュウデスカラサンカワイイ」
リリーナ「カクカクシカジカジュルメヒカリノケンルーンソード」
リリーナ「………ロイはこの後どうするの?」
ロイ「ぼく?僕はフェレに戻るよ。父上も病気だし、戦乱で荒れ果てた地を元に戻さないと」
リリーナ「その………私………私も……」
ロイ「リリーナ?」
リリーナ「……なんでもないわ。」
ロイ「リリーナはオスティアに戻るの?」
リリーナ「………そういうことになるわね。お父様のご遺志を受け継がなくちゃ…」
ロイ「そうか…良かったぁ。リリーナの帰るところがオスティアで」
リリーナ「え?」
ロイ「これでいつでもリリーナを迎えにいける。いつになるかわからないけど……僕は必ずリリーナを迎えに……」
リリーナ「そ、そんないきなり///私にも心の準備が…。私もロ、ロイのこと………ずっと………」
ロイ「あっ!即位式が始まるよ!早く二人でギネヴィア姫に会いに行こう!」
リリーナ「あ……ロイ!ちょっと待って……!」
152:
ロイ「マーカス、アレン、ランス、ウォルト。みんなありがとう。君達がいなければこの戦いには勝てなかった」
マーカス「この身尽きるまでフェレに捧げますぞ」
アレン「俺も同じ気持ちです!」
ランス「フェレ騎士として、あなたのような主人がいることを誇りに思います」
ウォルト「これからもロイ様支えます!」
ロイ「ありがとうみんな…」
ロイ「ディークさんたちはこれからどうするんですか?」
ディーク「俺はちょっと用事をすませたら一人で傭兵をやってくぜ」
シャニー「私、イリアに帰って正式な天馬騎士になるの!」
ワード「俺は故郷に帰るぜ。姉貴に元気なところ見せねーとな」
ロット「俺も……妹が待っている」
ロイ「あなたたちにはリキアで間もない頃からお世話になりました。本当にありがとうございます!」
シャニー「そんな改まらなくていいよー」
ディーク「俺らだってあんたについてきて良かったと思ってるぜ」
153:
チャド「ロイ様ありがとよ!みんながこれで豊かに暮らせるぜ」
ロイ「でも、まだ全てが終わったわけじゃない。君たちの他にもこの戦いで孤児がたくさんいる。その子達のためにも頑張らないと」
ルゥ「それならここに来ればいいんだよ!元々孤児院だったわけだし」
レイ「俺も……孤児院のやつらが一人前になるまではここから離れねぇ」
ロイ「君達はまだ幼かったのに…本当に苦労をかけた」
ルゥ「僕達はロイ様とそんなに年が変わんないよ?それに僕らが勝手にやったことだしね」
チャド「ああ。……魔導軍将はどうなった?」
ロイ「エトルリアに戻ったよ。良かったね」
チャド「本当に良かった………」
レイ「これで春画ともオサラバだな」
ロイ「春画?」
チャド「き、気にしないでくれ!」
155:
ロイ「クレイン将軍たちはエトルリアへ?」
クレイン「そうだね。ちょっとした用事もあるんだ」
ロイ「?クラリーネは?」
クレイン「妹かい?彼との時間を邪魔しちゃいけないと思ってね」
ロイ「なるほど。それもそうですね」
ティト「ロイ将軍…ありがとうございました。おかげでシャニーや姉さんにゼロットさん……皆が無事に戦争を終えることが出来ました」
ロイ「それは君の活躍もあったからさ。クレイン将軍とお幸せに」
ティト「へ!?/////」
クレイン「い、いや僕達は…その…///」
ロイ「違ったんですか?」
ロイ「神父様にドロシー、御苦労様でした」
ドロシー「いい経験になりました!友達も出来たし」
サウル「私は再び布教活動ですかね。ヨーデル司祭と1度本部に戻るのもいいかもしれません」
ロイ「スー、元気でね」
スー「ありがとうロイ様。あなたに大地の恵みがあらんことを…」
ロイ「シンさんも最後までありがとうございました」
シン「使命の延長線上みたいなものだ。気にすることはない。私が軍に合流するまでスー様を守って下さったことを…感謝する」
ロイ「いえ!なるべく犠牲を出さないようにするのはあたりまえですから!」
156:
ロイ「オスティアから最後まで、頼りっぱなしになってしまいましたね 」
ゼロット「故郷を救えたのだ。私達が感謝したいところだ」
ユーノ「いつかロイ様をエデッサ城に招待するわ」
ロイ「はい!楽しみにしています!」
トレック「いやぁ、あんたはすごい。俺、一生覚えてるよ。えーと…すまん、なんて名前だったかな?」
ロイ「ははは……」
ロイ「オスティア騎士団のみんな、本当にありがとう。リリーナを守るだけじゃなく軍の戦力としても申し分のない働きだった」
ボールス「いえいえ。これからもより一層精進し、リリーナ様をお守りしましょう」
ウェンディ「私も兄上と同じ気持ちです」
バース「オスティアは再建途中……リリーナさまを支えなければ」
オージェ「俺は傭兵として生きます。皆さんのことは忘れません!」
ボールス「ロイ様、早くリリーナ様を迎えに来てくださいね」
ロイ「わかってる。その日が早くなるよう努力するよ!」
ボールス「う、うむ。そうですぞ(お、おかしい。動揺しないぞ?)」
ウェンディ「(兄上は茶化すのが下手ですね)」
158:
ロイ「それじゃあみんなは西方三島へ?」
ララム「うん!エキドナさんのお手伝い!」
ギース「俺もそれだ。終わったら再び海にでも出るかな」
ガレット「俺はこいつの船に乗らせてもらおうとしてんだ」
ゴンザレス「おれ、故郷にかえる」
エキドナ「アタシらは村を作るんだ。このゴンザレスも故郷で一息ついたら手伝ってもらうつもりさ」
ロイ「村を……大変そうですね」
ララム「私のエキドナさんに不可能はないんだから!………あと、ロイ様。辛くなったらいつでも私の所にきていいからね!」ダキッ
ロイ「わぁ!ら、ララムさん…」
ロイ「ソフィーヤはこれからどうするんだい?」
ソフィーヤ「ナバタの里に……帰ります……」
ファ「イドゥンお姉ちゃんもそこにいるよ!」
ロイ「わかった。たまに遊びに行くよ。イドゥンのことも気になるしね」
ロイ「エトルリア三軍将………本当に心強い味方でした」
ダグラス「ワシもまだまだ捨てたもんじゃなかったな。ロイ将軍よ、お主が大将でなければ我らはリキア同盟軍につくことはなかったろう」
パーシバル「同じ戦場に立てたこと………誇りに思う」
セシリア「ロイきゅんから離れたくない!弟子から略奪愛したいいぃぃぃ!」
ロイ「セシリアさんは相変わらずだなぁ」
パーシバル「やはり魔導軍将は変えた方が良いのだろうな…」
159:
ロイ「ギネヴィア姫をこれからも支えてあげてください。一番大事な時期ですし」
ミレディ「はい。必ずやギネヴィア様のお役に立ちます」
ツァイス「ロイ将軍……ありがとうございました。あなたとこの軍で戦ったこと…一生忘れません」
エレン「あなたに……ギネヴィア様を頼んで良かった…」
ロイ「ヨーデル司祭!」
ヨーデル「これはロイどの」
ロイ「戦乱で人々の傷ついた心を癒せるのは……あなたたちエリミーヌ教だけです。これからも人々の心を支えてあげてください」
ヨーデル「ええ。神は人の前に……いや、竜の前においても平等ですから」
160:
ルトガー「………どうした?」
クラリーネ「べつに……なんでもありませんわ」
ルトガー「…………お前には帰るところがあるだろう」
クラリーネ「………でも、あなたにはありません。私が……私があなたの帰る場所になってあげます!」
ルトガー「ふっ……」
クラリーネ「何がおかしいんですの!?」
ルトガー「俺がこれからお前の前に現れると思っているのか?」
クラリーネ「ええ!あなたは私なしでは生けていけない体になってますわ!だから……時々でいいから…」ポロポロ
ルトガー「……泣くな。わかっている。………会いに来る」
クラリーネ「その言葉……忘れませんわ」
キャス「ふー……何年ぶりだろ。父さん母さん……私のこと覚えているかな?」
キャス「散々好き勝手しておいてそれはないか……アハハハ……」
キャス「………行こう」ガチャ
161:
フィル「伯父上!おまたせしました!」
カレル「いいのかい?彼と行かなくても」
フィル「二月後……会う約束をしました。それまでは家族との時間を大事にしろと…」
カレル「彼がそういうならそうしなさい。バアトルどのもきっと喜ぶだろう」
フィル「はい!………伯父上!」
カレル「なんだい?」
フィル「いつか私は…伯父上の言っていた剣の行き先に到達します。そして……伯父上を越えますから!」
カレル「ああ。フィルなら出来るさ。バアトルどのとカアラの娘だからね」
ノア「フィルさん…見ててくれ。俺は……君に相応しい男になる。この二月で」…
162:
ヒュウ「ばぁちゃん……あの時から元気ないな」
ニイメ「……アタシも長く生きすぎたかねぇ」
ヒュウ「何言ってんだよ!ばぁちゃんらしくねえぞ!」
ニイメ「ヒュウ…。アタシはね…闇に取り込まれずに膨大な魔力を手にいれる…そんな闇を追求してる……そういったね?」
ヒュウ「ああ…」
ニイメ「私は若い頃に古文書を読み……竜の恐ろしさを知った。それで、それまで手をつけてなかった一族に伝わる闇魔導を学ぼうと思ったのさ」
ニイメ「一族に伝わる方法で闇を取り入れ……それを手にした。だが……竜に太刀打ちなど到底できない。いくら研究しても…。だから私は……息子達に闇魔導を教えた」
ニイメ「一族に伝わるものだからと言って聞かせたが……。本当は竜に対抗する魔導士を育てるためだった。………結果はわかるだろう?」
ヒュウ「親父以外の兄弟は……全員……」
ニイメ「今もあそこにいるよ。………生きてるとも言いがたいがね」
ニイメ「お前の親父は私以上の闇魔導士だった。だけど、雪山で……お前の母と一緒に……」
ヒュウ「…………」
ニイメ「それから何年も何年も……。お前を無理矢理闇魔導士にしようとした」
ニイメ「だが…お前は…母親譲りの理魔法の才能を持っていた。だがアタシは諦めきれなかった…まあ、結局理魔導士になったがね」
ヒュウ「別に気にしてねえよ!そんな風にショボくれてる方が調子狂うっての!」
163:
ニイメ「お前がなんと言おうが…………関係ないよ」
ヒュウ「ばぁちゃん!」
ニイメ「私はつい最近、私の求めてる闇を間近で見ちまったからさ」
ヒュウ「マジかよ!それって神将器のことか?」
ニイメ「いいや……魔竜のことさ」
ヒュウ「竜!?」
ニイメ「竜を倒すため必死こいて研究し息子たちも犠牲にした。それでも…世界の平和のためと信じてその力を求めていた」
ニイメ「皮肉なもんだねぇ…、その闇の力は倒すべき竜が持っていたのだから…。考えてみれば八神将ですら力を手にいれるため自我を無くしたというのに…人間がそんな力を持てるはずがないんだ」
ニイメ「私の研究は根本から間違っていたのさ…」
ヒュウ「そんな………」
ニイメ「もうお行き。こんな老婆を相手してたらお前の好きな金や地位がもらえなくなっちまうよ」
ヒュウ「………俺はここに残る!」
ニイメ「な、何いってるんだい…」
ヒュウ「金なら俺の貯金に今回の二人分の報酬……それに雇われた時の金もある。これなら5年は遊んでくらせるぜ」
ニイメ「ヒュウ!アタシのことなんか構わなくていい!」
ヒュウ「うるせえ!さっきから好き放題言いやがってこのクソババア!」
ニイメ「く、くそ……」
ヒュウ「俺は子供の頃散々好き勝手やられてきたんだ!俺が好き勝手しようがばぁちゃんには関係ねえ!」
ニイメ「ヒュウ!いい加減にしないか!」
ヒュウ「ばぁちゃんが俺に長生きしてもらいたいように俺だってばぁちゃんに長生きして欲しいんだよ!それなのに弱音ばっかり吐きやがって!」
ヒュウ「息子や孫に償う意味も込めて長生きしやがれ!ばぁちゃんが寂しくないようにちゃんと看取ってやるからよ!覚悟しとけよ!」
ニイメ「バカだねぇ…お前は。バカがつくほどお人好しなのは……じいさんやお前の父親にそっくりだよ…。本当にバカだねぇ…」
ヒュウ「へへ。元気出せよばぁちゃん!これからの人生は俺がついてるぜ?」
164:
『あなた!ご飯が出来たわ』
『おー!こりゃうまそうだ!』
『ねぇ……本当に良かったの?リリーナ様をお助けしなくて…』
『大丈夫だ。オスティアには俺より優秀な奴が何人もいる。それに、ロイ様がついている。きっとリキアは明るい未来に向かっていくはずだ』
『そう………あなた、ここの暮らしはどう?』
『おう、もう慣れたぜ。意外と居心地がいいもんだ。どうしてそんなことを?』
『もう……離れ離れになるのはイヤだから。私を一人にしないでください…』
『ああ……ずっとここにいるぜ』
165:
数年後
ロイ「リリーナ!」
リリーナ「ロイ!久しぶりね」
ロイ「うん……リリーナはなんか……大人っぽくなったね」
リリーナ「やだっ!ロイったら!………でも、ロイはあんまり変わらないわね」
ロイ「う……」
リリーナ「でも私、今のロイが好きよ」
ロイ「一応お礼は言っとくよリリーナ。………今日僕がオスティアに来た理由……わかるね?」
リリーナ「えっ?もしかして……」
ロイ「君を迎えに来た。これは指輪だよ」
リリーナ「ロイ………!私、私……嬉しくて……」
ロイ「手を出して………アレ?」
リリーナ「………もう!ロイったら!サイズがブカブカよ!」
ロイ「ご、ゴメン…」
リリーナ「でも………私、幸せよ」チュ
ロイ「リ、リリーナ!////」
リリーナ「ふふふ…///」
FIN(ラケとベオラケ)
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