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【閲覧注意】後味の悪い話『娘の命をかけたSOS』


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8:
藤沢周平の短編。
父親を早くになくし、病弱の母と幼い弟を抱えた主人公。
まだ14、15だったが、母の薬代と弟を育てるために茶屋に売られていく。
男を取らされることもあったが、母と弟を養うには金がいる。
結婚したいと言ってくれた男もいたが、涙を呑んで堅気の男に別れを告げた。
主人公は家族のために底辺の生活に耐えていた。
成長した弟は勤め先を見つけ、それからはパッタリ会わなくなった。
堅気の仕事に就いた弟に迷惑を掛けないためにも、主人公は仕事を変えた。
いつか弟が独り立ちする日のために、わずかな稼ぎから金を貯めている。
弟が店を持つこと、それだけが今の楽しみだった。
弟は真面目な働きっぷりが買われ、大きな店の主人の目に留まる。
一人娘との祝言が決まった。
彼女と一緒に結婚の挨拶に来ると聞いて、主人公は張り切る。
滅多にないご馳走を揃え、その日だけは仕事休んで家を整える。
9:
二人の来訪を心待ちにしていたが、やって来た二人は余所余所しい。
弟は言葉少なで、嫁は一言も口をきかない。
二人の態度に気づかないふりをしてもてなすが、弟は突き放すように言った。
食事を取るつもりはない、今日は先方で祝いの準備をしている。
ここには挨拶にだけ立ち寄った、待たせているから早く行かなくてはいけない。
とりつく島もない二人に、祝言の日取りを尋ねる。
まだ決まっていないと言う返答を、嘘だと思った。最初から呼ぶ気はないんだ。
二人のあんまりな態度に荒れた主人公は、二人を怒鳴りつけて追い出す。
一人になって主人公は落ち着く。
あんな嫌味を言うつもりじゃなかった。弟が立派になって独り立ちした、それだけのことだ。
育ててくれた恩に感謝し、再会を喜んでくれると期待でもしていたのか。
馬鹿馬鹿しい、もっと大人になって見送ってやればよかった。
でも嫌な思いをして男に身を任せて貧乏に耐えて、結局何も残らなかった。何のために生きてきたんだろう。
で、終わり。
この後とってつけたように幼なじみの人のいい男が様子を見に来てくれるけど、何だかなあ。
十代で嫁に行くような時代で、三十過ぎの水商売上がりの女が一人。
弟はとんと薄情で、この先の人生に希望もなさそう。
とくにドラマがあるわけでもないのに、ここまで酷いと思った話は初めてだ。
10:
>>9
地味に淡々とモヤモヤするね。
初っ端から見事な後味の悪さ乙。
15:
作者・タイトルは失念したが、小学生の頃に読んだ漫画。
短編のホラー漫画を集めたホラー雑誌の中の一編だったような気がする。
主人公はごくごく平凡な女子高生。母子家庭だったのであまり贅沢な暮らしぶりではなかったが、
女手ひとつで育ててくれた大好きな母と、将来はプロサッカー選手を夢見るサッカー部のエースの
彼氏がいたので、女の子は平凡ながら幸せな毎日を送っていた。
そんなある日、女の子は郵便受けに入っていた一枚のチラシを目にする。
「優勝者には5億円(?ここらへん曖昧。とにかく法外な額だった。仮に5億にしとく)の賞金!
会場は豪華客船、もちろん参加費は無料です。貴方が一番大切に想う相手とペアを組み、ゲームに参加してください。」とあった。
これを見て、女の子の母親は"あまりにも怪しすぎる"と眉を顰めたが、女の子は
「この優勝賞金が手に入れば、お母さんを楽させてあげられる。親孝行が出来る。
それに、彼氏の留学費用も…」と、母親の制止を振り切って彼氏と一緒に参加を決意。
当日会場へ行ってみると、女の子と彼氏はうじゃうじゃと混み合う人ごみの中に友人や知り合い、
担任の先生を見つけた。友人たちはそれぞれ友人同士、恋人同士、親子でペアを組んでいて、
担任の先生(女性)は旦那さんと一緒に参加していた。
ゲームを始める前に、参加者はまずアンケートを書かされる。
自分自身の誕生日、血液型、はては今朝食べた朝食まで、多彩な質問に答える参加者たち。
その中に、【ペアを組んだ相手以外に、貴方が大切に思う人物】という質問があり、
女の子はそれに"母親"と書いた。
最初のゲームは【どれほど詳しくペアの相手のことを知っているか?】という内容のもので、
お互いの誕生日や血液型などを各々が質問される。そんな中、ついに最初の脱落者が。
16:
父子のペアのうち父親のほうが、娘についての質問を間違えてしまった。その途端、その父子は
人食い鮫が無数に群がっている大海原に落とされる。騒然とする会場をよそにゲームは続けられ、
結局ひとつめのゲームが終わる頃にはかなりの人数が鮫の餌食になっていた。
ここにきて初めて、参加者たちはこのゲームが異常だと気づくが、恐れをなして逃げ出そうとした
人々をも海に落とされ、参加者たちはゲームを無理やり続けさせられる。
実はこのゲームを主催したのは世界的に有名な資産家で、たいへんな人間嫌いだった。
「人間とは、どうせ裏切る生き物なのだ」が信条で、それを確かめるためにペア同士の絆を
はかるような残酷なゲームを企画したのだった。
ひとつめのゲームが終わると、参加者たちは次のゲーム会場に案内され、
一組目のペアのうち一人が屈強な男たちに連れて行かれ姿を消した。
一人取り残された少女(主人公の友達だった)がわけもわからず立ち尽くす中、唐突に
目の前の舞台上の幕が開き、参加者たちの目の前に巨大なギロチンがふたつ現れた。
そのふたつのギロチンに頭を固定されているのは、一組目のペアのうちの一人と、少女が恋焦がれていた先輩だった。
その瞬間、会場に"今から10秒以内にギロチンの縄をつかまないと、どちらのギロチンも落ちてきます"とアナウンスが流れる。
二人が同時に「助けてくれ、助けてくれ」と叫ぶ中、少女は混乱した末恋焦がれた先輩のほうへ走っていき、
先輩のギロチンの縄をつかむ。次の瞬間、ペアの一人の首が落とされる。少女は脱落。
ペアの相手を助ける者、別の相手を助ける者、迷った末どちらも助けられなかった者が続く中、主人公の番が来る。
彼氏はだいぶ前に、無理やり男たちに連れ去られていた。
まさか、と思ったが、やはり女の子の前に現れたのはギロチンに固定された彼氏と、自分の母親の姿。
17:
【ペアを組んだ相手以外に、貴方が大切に思う人物】を尋ねるアンケートはこれのためだったのだ。
泣き喚く女の子に、母親は「私はいいから、○○君を助けなさい!」と叫び、女の子は間一髪で彼氏の縄をつかむ。
無情にも頭を落とされ、絶命する母親。ふたつめのゲームは終わった。
その後も、自分が苦痛に耐えなければペアの相手が死ぬ、といった内容のゲームが繰り広げられ、
結果、女の子は片腕を無麻酔で切断され、彼氏は何よりも大事な両脚を無麻酔でつぶされた。
女の子の担任である先生も、旦那を助けるために眼球に空気を注入され、両眼とも破裂させられていた。
何だかんだあって、最後に残ったのは主人公ペアと担任の先生ペア。
が、最後のゲーム(何だったか忘れた…スマン)のあまりの苦痛に担任の先生が発狂し、
旦那を殺して脱落。主人公ペアが優勝した。
その様子をモニターでずっと見ていた主催者は、"ああ…まだ人間は捨てたものじゃない"と、
主人公ペアの自己犠牲を伴う協力ぶりに感涙し、涙をこぼす。
5億円がギッシリ詰まったケースを受け取り、救命ボートに乗せられて海に流される主人公と彼氏。
二人はとんでもないゲームに浅はかに参加してしまった事を悔いるが、
「このお金でお互いの怪我を治そう。○○(彼氏)も、選手は無理かもしれないけど、監督くらいならできるかもしれない」と、
前向きに将来を考える。その時、救命ボートに穴が開いてることに気づき、次第に救命ボートが沈んでいく。
慌てる二人だったが、救命ボートには何故か一つしか救命衣がなかった。
残酷なことがありすぎて精神的に消耗しきっていた二人は、またも訪れた極限状態に錯乱し、救命衣をめぐって口論になる。
その様子をヘリコプターに乗りながらモニターで見ていた主催者。
ヘリコプターを見つけて助けを求めた二人を無視して、飛んでいってしまう。
沈みゆく救命ボートの中で助けを求め続ける二人。
主催者が「やはり、人間とは裏切りの生き物だ。信用ならん生き物だ……」と呟いて終わり。
28:
アンネ・フリークスっていう漫画のラストが狙ってるだろってくらい後味悪い
革青社というカルト団体が内部分裂を起こし、3人の子供は大人に連れられ逃げ出す。
なにも知らずに育ったみつば少年は、血の繋がらない大人たちを実の父と姉だと思って普通に生きていた。
同じくなにも知らないゆり少年は、実母と性関係を持ち、心中を拒んで母を見殺しにした。
少女・あんなは青年・萌に連れられ裏の世界に育ち、殺人が趣味な危ない人になる。
3人とも革青社の幹部だった男たちの子供。その事情を知っているのはあんなだけ。
幹部の子供である子供たちを保護しようとする革青社の生き残りたち。
(あんなは追ってくる人々を殺しすぎて命を狙われている)
内部から狂った団体を破壊しようと、心を許したふりをして潜入するみつばとゆり。
それがばれ、捕らえられたみつばは首を吊らされる。
医師の萌が助けたので命は助かった。萌は革青社の者に殺される。
なんとか逃げ出すゆり。あんなとはいい感じな仲になる。
みつばは植物状態で、もしかしたら一生目覚めないかもしれないらしい。
子持ち刑事の生野は、犯罪者の更正を第1に考える人で、
あんなたちに貴方はやり直せるわと説得するが、あんなに負傷させられる。
「あなたしと一緒に来たいならこいつ殺して」ゆりは生野の首を切る。
生野は息子の顔を思い出しながら絶命。
新しいターゲットを見つけてゴツイ銃を抱えてはしゃぐあんな。
ゆりは生野を殺した罪悪感に苦しんでいたが、あんなの顔にそんな事も忘れられた。
獲物を狙うあんなの顔はいきいきとして魅力的。そんなあんなを見ているのが好きだ。
あんなとゆりが手を繋ぎ「僕はいま幸せだ」で話が終わる
人殺しに加担してしまったものの元々は明るく元気な関西弁少年だったみつばが植物状態のままで、
ひたすら母性愛をもってゆりたちに憐憫の情を抱いていた生野がぬっ殺されて、
あんなたちに射殺許可まで出ちゃって、それで幸せとか言っちゃう展開が衝撃的だった。
警視だかなんだかの人が、あんなは容姿で男をとりこにさせるが弾避け程度にしか見てなくて
今のが駄目になったら次を探すだけの奴だとか言うところがあって、ゆりもそのうち死ぬのかなーとか想像すると、もう
42:
ウサギでサッカーやった連中はホントどうにかしてやりたい。
>>28
頭のおかしい奴の一人勝ち?
イヤな話だ…。
でも面白そうだな。乙。
49:
映画「Final Destination3」
1と2は見てないので内容らしい内容を全然知らずに見ました。
ひたすら人が死んでいくだけなんですが、長くなってしまってすいません。
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主人公(A)は彼氏と友達カップルと一緒に(地元のお祭り?のような)遊園地でダブルデート。
その時にデジカメで色んなものを撮影していくが、なんだか気味の悪いものを感じる。
4人で怖い系のジェットコースターに乗ることになった時も、気味の悪さを特に感じてあまり乗り気ではなかった。
こ席はコインで決めたので彼氏と女友達は一番前へ。Aともう一人の男(B)が後方へ。
何となく写真を撮った瞬間、カメラはダメだと注意される。
そしてジェットコースターは発進していく。しかし、途中になってジェットコースターが故障(事故的なものもあり)する。
セーフティーバーが外れ吹っ飛ばされていく人、回転の場所に差し掛かり落ちていく人。
Aの周りの人が全て死んでいった瞬間、場面はいきなりカメラについて注意された場面に戻った。
今までの事は全てAの頭の中の出来事だったのだ。
しかしこれは予知夢?のようなものだと思い、Aは取り乱してジェットコースターから降りてしまう。
Aの乗っていた車両(?)の人も一旦降ろされるが、彼氏らが乗っている前の車両の人たちは降ろされない。
ちなみにAと降ろされたメンバーは2人のギャルとそのストーカーまがい?の男(D)と黒人のマッチョ(E)とカップル(F)。
Aが発進してはダメだと訴えると従業員に外に出されてしまい、その間に残された人たちは発進してしまう。
外に出された瞬間、目にしたものはジェットコースターから落ちてくる人々だった・・・
場面は一転して、Aと一緒にジェットコースターを降ろされて命が助かった中の2人のギャルが日サロにいく場面。
ちなみに2人は主人公と同じ学校で、尚且つ遊園地で主人公に写真を撮られていた。
機械に入る2人。しかし勝手に室内の温度やらを勝手にいじったり、飲み物を持ち込んだため機械がオーバーヒート。
運悪く、2つの機械の間に物がはさまって2つとも蓋が開かなくなる。
焼けていく2人の横で鳴っている携帯、着信は写真と死の関連性を感じたAからだった。
50:
2人の葬式に参列したA。帰りの車の中でBに写真を見せて、写真と死の関連性を説明する。
すると坂の上からいきなりトラックが暴走してきて、AとBは間一髪で逃れる。
前と後ろの車は見事に押しつぶされ、前の車を運転していたのはDだった。
Aの言うことを信じていなかったBもさすがに信じ始め、2人は写真に写っていたマッチョEに気をつけるよう注意しに行く。
Eの通うジムの中で2人は説明したが、しかしEは全く信じず筋トレを続ける。
その瞬間壁に飾ってあったナイフの像?が落ちてきて、Eは2人の目の前で死んでしまう。
2人は確信に近いものを抱き、カップルFに説明しにいく。
Fはスーパーで一緒にバイトをしていて、機械に乗りながら商品を並べていた。
彼氏の方は全く信じず、仕事を続けていくが乗っていた機械が故障?を起こし彼女の方が死んでしまう。
彼氏の方も結局、その後の事故でAとBの目の前で死んでしまった。
51:
次は自分だと思い怯えながらすごしていたAは、ある日電車に乗っていてまた嫌なものを感じる。
降りる前の駅に着き、そこで降りて歩いて行こうとするが友人に会ってしまい降りれず乗り続けてしまう。
友人と話していると端っこに座っているBを見つける。
Bも写真に写っていたのに命を落としてない数少ない一人。
Aの嫌な予感が決定的になった瞬間、電車が脱線しめちゃくちゃな状態に。
Aは血まみれ、Bや友人はみんな死んでしまった。
その瞬間、Bを見つけた時に戻る。
これもまた、ジェットコースターの時のようにAの頭の中の出来事だった。
しかし、それもまた現実となり電車は脱線をはじめる。
AとBはぎゃーってなってエンドロール。
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エンドロールになった瞬間、え???となりました。
結局AとBは死んだのかも定かではないし、写真のことも解決策すら無いのかなと・・・
67:
昔読んだ眉村卓のSF短編。タイトルは失念。
宇宙人と親交を深めるため、異星間のホームステイのような事が行われている未来。
主人公の地球人青年は、ある星の女性を自宅に迎える事になる。
不幸にも、彼女は青年が吐き気がするほど嫌悪を感じるタイプの外見を持っていた。
ピンクでブヨブヨと太り、声も言葉も耳障り。気が狂いそうになる青年。
だが、彼女は優しくて頭が良く、知性的ですばらしい人格の持ち主だった。
青年もそれを次第に理解する。少しでも彼女の外見が好みにならないものかと、
青年はある時から、彼女の食べ物にこっそりヤセ薬を入れるようになった。
異星人には有害かも知れなかったが、誘惑を抑えられなかったのだ。
これで外見が好みになってくれたら、彼女は青年の理想のひとだった。
効果はてきめんのようだった。彼女は日ごとにスマートに、美しくなっていった。
…だがステイの期間が終わり、彼女は帰ることになった。
今では青年は、彼女を心から愛していた。だが彼女の星は遠い。
一度帰ったらもう二度と来るのは無理だし、それは青年の側からも同じ事だった。
最後の夜の思い出にと、寄り添って立体写真を撮るふたり。
別れ際、彼女は本当に彼を愛していた事をつげ、悲しげな瞳で去っていった。
しばらく孤独な日々を送った後、青年はやっと写真を見ようと思った。
それまでは、思い出がつらくからと、大事にしまってあったのだ。
だが…それを見た瞬間、青年は嘔吐する。彼と写っていたのは、
最初に来た時のままの、太った醜い肉のかたまりの彼女だった。
彼女にやせ薬など効いていなかったのだ。むしろ有毒だった。
だが青年の願いを読みとった彼女は、薬入りを承知で毎日食事をとっていた。
一方で、少しずつ彼の感覚と価値観を操作していた。彼女の種族にはそういう力があったのだ。
初めて、別れ際の彼女の、深く苦しげなまなざしの意味を知る青年。
いつかこの力が切れることさえも、彼女は知っていたのだ…。
青年の中では、彼女との楽しい思い出が、何回もぐるぐると回り続けるのだった。
73:
このスレおもしろいね。既出だったらごめん。
児童書の「おさる日記」。タイトルうろ覚え。作家は忘れた。
主人公の「ぼく」は、長期航海から帰ってきた船員のおとうさんにお土産
として小さいおさるをもらい、「もんきち」と名付けて飼い始める。「おさる日記」
は「ぼく」の書く観察日記。もんきちは、どんどん人間と同じことができるよう
になり、やがて毛が抜けて見た目も人間の男の子になってしまう。
もんきちは、「ぼく」の弟になるんだけれど、ある日「ぼく」はおとうさんとおかあ
さんの話を偶然聞いてしまう。
「変なこともあるものねえ」
「おさるが人間になるなんてなあ」
「しかも同じことが2回も起こるなんて」
ここで、「おさる日記」が「おさるを観察してつけた日記」から「おさる(=ぼく)が書いた
日記」っていう意味になる。
なんでこんなのが児童書なのかなあ、と思った遠い昔・・・・。
74:
>>73
なんかほのぼの風だけど、そこはかとなく不思議な話だな。
好きかも
111:
やな流れを変えるためにネタ投下。
星新一の「鏡」
共働きの夫婦がいた。
旦那はある外国人の友人から、悪魔を捕まえる方法を聞く。
それは、まず13日の金曜日の、深夜23:55に合わせ鏡をつくる。
合わせ鏡の向こうから現れる悪魔を聖書で挟むといったもの。
それならばやってみようと実行するが、捕まえた悪魔は非常に情けないもの。
しかし反面とても嗜虐心をそそる存在で、しかも火であぶろうとハサミでちょん切ろうと
次の日には元通りに。
それから夫婦は、仕事先のストレスをその悪魔を苛めることで解消する。
イジメとかそんなレベルを超えるものだが、その辺はさすが悪魔だ、なんとも無い。
ストレスを解消する夫婦は、外にそれを見せないため、円満な人格を見込まれて順調に出世していく。
しかしながら出世するたびに、当然ながらストレスは増え、虐待もエスカレートしていく。
そんなある日、妻のほうが身だしなみをしているとき、ついうっかり合わせ鏡を作ってしまい、
悪魔はそこから逃げ出す。
残った夫婦はお互いを責め合い…
そして両者は手にハンマー、大振りのハサミと、悪魔を虐待していたときに使っていたものを握り…
「人は自分のことを悪魔だと言うけど、本当の悪魔は人間なんじゃないのかな」
と言う悪魔の独白で終了。
ある意味自業自得だが。
112:
個人的には後味すっきりだ。
その夫婦が、第三者を標的にするような結末だったら
後味悪かったと思うが。
140:
今出てるビッグコミックに載ってた「どんぐりの家」にも
言葉の違いによるすれ違いの話で、後味の悪いエピソードが載ってた。
ろうあ者のお年寄りが、足腰が弱り半分寝たきりのようになってしまったので
一般の介護付き老人ホームに入る。
お節句の日、ヘルパーさんが巻き寿司をホームの人たちに配った。
ろうあ者のお年寄りは、とてもお寿司が大好物だった。
だから、お寿司を持ってきてくれた人に向かって
上手く動かない手を一生懸命動かし「ありがとう」の手話をした。
けれど両手を交差させたその手話は、ヘルパーさんには「×」に見える。
「嫌な人ね。いらないなら前もって言ってくれればいいのに」と
ヘルパーさんはお寿司を下げてしまった。
みんな和気藹々とお寿司を楽しんでる中、一人孤独なお年寄り。
それからも言葉が通じない事がきっかけで、お年寄りは様々な誤解を受ける。
皆に嫌われ、悲しい思いばかりをし、早く死にたいと思うようになる。
腹減ってる時に読んだせいかもしれないけど、なんか
一人だけ好物が食えないその状況が、惨めで悲しくて涙が出た。
145:
>>140
嫌な話だな…。
149:
>>140
かわいそうだ…
こういう話、だめだ
リアルに可哀想で
171:
すっごいむかーし、おれまだリア厨のころ、英語の教科書にのってた話。
うろ覚え。
場所は多分アメリカ。とある普通の家庭。
始まりはハロウィーンの数日前。
チャイムの音がして、お客さんかと思い奥さんがドアを開けた。
そこには乳母車に赤ちゃんの人形を乗せた、なんだか気味の悪い女の子がいた。
「あら、あにかごよう?」
「トリック オア トリート」
「変な子ね、ハロウィーンはまだ先よ。お菓子は上げられないわ。」
すると女の子は何も言わず、赤ちゃんの人形をのせた乳母車をおして帰っていった。
そして次の日、奥さんが外にでてみると、とても気味の悪いものを見つけた。
なんと赤ちゃんの人形がばらばらにされ、ドアに釘で打ちつけてあったのだ。
どうやら昨日の女の子が持っていた人形らしかった。
「なんてひどいいたずら!」そう思いながら奥さんはそれを処分した。
そして、ハロウィーン当日の夜、またその女の子がやってきた。
今度は本物の生きた赤ちゃんを乳母車に乗せて・・・
「トリック オア トリート」
これ、ほんとに当時の教科書にのってた。
俺ドン引き。
172:
>>171
俺も昔英語の時間に聞いた話で・・・
日本人の留学生が友人とハロウィーンの夜に「トリック オア トリート!」
その瞬間その日本人に家の主人が散弾銃で頭をズドン
実は訪問する家を間違えてしまった為、主人は物取りだと思い撃ち殺してしまったのでした。
主人は結局正当防衛だか事故扱いで無罪だったかな
新聞記事見せられたがなんとも救われん話だと思った
173:
>>172
服部剛丈さんの事件だね
当時小6だったけど強烈に印象に残ってるよ
英語の授業でってことは172はまだお若い方なのかな
176:
>>173
今年で二十歳ですw
295:
>>176
 遅レスすまんが
服部君事件は「FBI心理分析官」の著者
ロバートKレスラーの協力で、加害者の過剰正当防衛という判決になったらしい。
「FBI心理分析官2」に書いてありました。
あと「フリーズ」という言葉は実はアメリカでも
一般的に使う言葉ではなく、警察などで使われる用語で、
普通の人があの状況で使うにはかなり不自然らしい。
一見すると正当防衛として成り立ち、
「フリーズ」という言葉を理解しなかった服部君の、
不幸な過失としてとらえられてしまう事件だけど、加害者には不自然な点が多かった。
(何故威嚇射撃をしなかったのかとか、
なぜ居間に置いてある猟銃ではなく、
わざわざ家の奥の引き出しの中にしまってあるマグナムを
取ってきて発砲したのかなど。)
詳細を省くけど、結論として
加害者は常々から銃を撃ちたがっていた節があり、
訪ねてきた服部君を「正当防衛」と称してマグナムで撃った…らしいです。
スレ違いスマソ
194:
今日スーパーに行ったら、ざくろが売っていた。
そこで思い出した幼稚園の時保母さんから聞いた話。
昔、とある鬼の母親がいた。
彼女の好物は人間の子供で人里から子供をさらってきては食べていた。
それを見かねた神様は鬼が溺愛している子供を岩戸の中に隠してしまう。
泣こうが喚こうが扉は開かない。神様はそんな母親に
「人間の子供を食べるのをやめたら子供を返してやろう」と言ってざくろを手渡した。
「どうしても人間の子供が食いたくなったらこれを食いなさい。
この実は人間の子供の血肉と同じ味がするから」
どうしてそんな話をざくろを食ってる幼稚園児の前でする。
その時食べたざくろの味を覚えていないのはこの話のせいだと思う。
196:
>>194
鬼子母神の話だね
ブラックジャックにも載ってたよ
233:
実体験で悪いが(スレ違いならスマソ)、自分的に後味の悪い話。
高校の時、一年間、アメリカにホームスティしてた。友達と一緒にお世話になった滞在先は
とても感じのいい夫婦と中学生の娘が一人。彼らはキリスト教徒で、たまに日曜日に
教会に行く程度。私達にも強制的に勧める事もなく「もし興味がわいたら、いつでも
連れてってあげるからね」という感じで、本当に穏やかで親切な人達だった。
クリスマスが近づいてきたある日、ホームステイ先のお母さんから、近々、教会でクリスマス
の劇があるから行かないか?と言われた。正直、私は最初は渋ってたのだが、友達が興味を持ち
行きたいと言い出し、私も普段はかなりお世話になってるんだし、クリスマスだから案外
楽しいかも、と思い連れて行って貰う事にした。
ところが着いてビックリ、劇はショート・ショートなのだが内容は全て一緒だった。
二人の男が出てきて、生前のシーンを再現する。一人は金持ち、一人は貧乏。
だけど金持ちの方は教会には多額の寄付をしているが信仰心ゼロ。一方、貧乏人の方はお金は
ないけど、毎日、神に感謝しながら生きている。この二人が同時に何かの事故で死ぬ。
死後の世界、彼らは天国の門の前に立ってて、天使が天国行きの名前が書いてあるリストを持っている。
結果は当然、貧乏人は天国行き、金持ちは載ってないので地獄行き。この時、いきなり大勢の
赤と黒の装束に身をまとった人達がソデから出てきて、金持ちをひきずって行くのだが、
音楽や照明も怖く、小さい子は泣き出し、高校生の私でもビビった。
そしてこんな内容が延々と3時間も続いた。
234:
劇が終わってから、神父さんが「この劇を見て、悔い改めたい方はどうぞ私の後を
着いてきてください」と言って、ある部屋に希望者を集めた。
私は正直、劇に関してはムナクソ悪く思ってたのだが、見事に友達が洗脳されてしまい、死後、
自分が地獄に行くのではないかと怖がった。すると、それを合図にせきを切ったように、
ホームステイ先のお母さんが「そうよ!今すぐ、神父様達が集まった部屋にいきましょう!
入信すれば死後の世界であなたは天国にいけるわ。無心論者や他宗教の人達は天国には
いけずに、地獄に落ちてしまうのよ。それでもいいの?今までどんな罪を犯してても、今ここで
入信して神様に悔い改めれば、すべて許されるのよ。そっからまた毎日、感謝をして
生きていけば立派な信者になれるわ!もし入信せずに明日、死んだらどうするの?
あなたは地獄に落ちて、ずっと苦しむのよ、それでもいいの?」とマシンガントークをした。
洗脳された友達は震え上がって、ホームステイ先の人達と一緒に部屋に行ってしまった。
私にもかなりしつこく勧めてきたが、かなり引いていた私は強く断り、一人で彼女の
入信が終わるのを待っていた。正直、劇の内容にも引いたが、一番、怖かったのは
普段とはうってかわって豹変したホームステイ先のお母さんの態度だった。いつもは
大声も出さずににこにこと穏やで、何一つ、私達に強制しなかった分、そのギャップは更に
私の恐怖を煽り立てた。
帰ってきた友達に車の中で「本当にあれで良かったのか?」と聞くと、本人は満足そうな
上、ホームステイ先のお母さんにも「同意の上だから何も問題はないのよ」と言われた。
確かにそうなのだが、今、思い返してもクリスマスの出来事は私にとっては
後味の悪い話(というか体験)です。
235:
こえー…。
宗教的な事は人を変えるよな。
238:
キリスト教っても色々あるからね。
米国の保守的な地域だと、かなり過激だよ。
中絶反対を掲げてる一派が、中絶を執刀した医師を殺したりさ。
242:
233です。
短時間にこんなにレスがついてびっくり。落ちる前にちとだけ。
ホームステイ先のお母さんが、宗教的な事をあんなに強く押し付けたのは、後にも先にも
あの時だけでした。留学期間が終わるまで、ホームステイ先の家族はとても良くしてくれたし、
(だから余計にあの件が記憶に鮮やか)友達もたまに一緒に教会には行ってたみたいです。
日本に帰ってからはめっきりで、きっと今では自分が入信した事すら忘れてると思います。
確かに感受性の強い子だったので、騙されやすいタイプではありました。
今では仕事でたまに海外に行きますが、誰かに宗教的な話題をふられても、お茶を濁して
逃げています。クリスマスが来るたびに思い出すし、正直、ちょっとトラウマです。では。
385:
ピタゴラスにまつわる話
ピタゴラスは、この世の物は全て数字で表すことができる。
つまり「万物は数である」と言った人物である
だがピタゴラスとその門下生は、二辺の長さが1である直角二等辺三角形の斜辺がルート2という無理数であることを発見してしまう(有名なピタゴラスの定理ね)
(無理数とは循環しない無限な少数のことらしい)
ピタゴラスは√の存在を認めることができず、√の存在を知る門下生達を殺してしまったとさ
高一の時にこの話を先生から聞いてから√が大好きになりました
本当にありがとうございました
387:
>>385
ピタゴラスすげー!
それくらい非情じゃないと、歴史に名を残す学者にはなれないのかね。
401:
仲居君と鶴瓶が司会のテレビで紹介されていた、ドイツの実話。
「娘の命をかけたSOS」
ある日突然娘が失踪。家族や友人の元に
「お金持ちでやさしい人と一緒に暮らしている。
とても幸せよ、心配しないで」という内容の手紙が届く。
しかし彼女は高収入のキャリアウーマン。
最愛の恋人にプロポーズされたばかりだ。
手紙のような理由で失踪する事は考えられないし、
そんな非常識な行動をする性格ではない。
同じような手紙が
家族や友人の元に届けられるが、
母は事件に巻き込まれていると思い、警察に捜索願いを出す。
しかし娘の会社宛に「退職願い」が届き、
さらに「私は自分の意思で家を出た。捜索願いは取り消して」と
手紙が届き、警察は捜索を打ち切ってしまう。
打ちひしがれる母。
それを慰める娘の男友達、ルッツ。
しかし犯人はそのルッツだった。
顔見知りなのをいい事に、彼女を自分の車に乗せ、
そのまま自宅の地下に拉致監禁。
目当ては彼女のお金である。
そして疑われないように彼女に手紙を書かせていた。
彼女は彼の目の前で手紙をかかされるが、
ルッソに気づかれないよう、手紙に暗号を書いた。
402:
一見すると何の変哲もない文章だが、よく見ると
他の字より太い線で書かれたアルファベットがある。
それを順序よく繋げると、
ドイツ語で「助けて」になる。
さらに犯人の名前「ルッツ」の文字も暗号にたくしてあった。
しかし母や娘は誰ひとりその暗号に気づかなかった。
そして娘の失踪から4年の歳月が過ぎ、
ルッソが別の誘拐事件で逮捕される。
そしてその誘拐事件の被害者の証言で
ルッソが娘を誘拐し、殺害した犯人である事を知る母。
事件の内容だけでも十分後味が悪い。
しかもこの再現VTRは、「手紙の暗号」に焦点をあてて
作られているので、見ている方は
「暗号が解かれて娘が助かる」と予想してしまうため、
オチに唖然としてしまう。
暗号の発見に至った経緯も全然説明されていない。
(おそらく犯人逮捕後に専門家が発見したのかな?)
何より、娘のSOSを娘の死後に知らされた
母の気持ちを思うと、やりきれない。
あと、娘の死体は塩酸で溶かされて庭に埋められていた、といのも
猟奇的で後味わる。
403:
コナンがいれば・・・ッ
405:
犯人の名前が「ルッツ」なのか「ルッソ」なのか
はっきりしないのが後味悪い・・・
406:
訂正箇所
○「母や娘の友達は誰ひとりその暗号に気づかなかった。 」
×「母や娘は誰ひとりその暗号に気づかなかった。」
407:
うわ、リロってなかった。
犯人の名前は「ルッツ」です。
連投すまん。
412:
>401それ私も観た。
娘の死後に手紙の暗号を知らされるなら
いっそ最後まで気づかないほうがよかった…と思った。
しかも娘は犯人にあらゆる暴行を加えられた上で殺されているんだよね。
生爪はがされたり、顔の形が変わるまで殴られたり。
犯人のルッツは自転車屋で働いているんだけど、
逮捕のきっかけになった誘拐事件の被害者は、そこの店長の恋人。
この恋人がルッツの隙をついて逃げて、事件が発覚。
逮捕後に判明したことだけど、実はルッツは似たような事件を過去に何度も起こしていて
自転車屋の店長は、昔同じ手口で妻をルッツに誘拐・殺害されていた。
自分の妻を殺した相手を、それと知らずにずっと雇い続けていた店長のことを考えると
これもやっぱり後味悪い。
719:
良くある「お涙頂戴系の実話再現ドラマ」を流すTV番組を見ていたときの話。
1話終わる毎に司会がゲストの芸能人達に感想をコメントさせる。
その時の感動話はこんな話。
生まれてからずっと病気で入院していた幼い娘さんが、余命数週間と告知を受けた。
父親は、娘が唯一食べたがった『季節外れの葡萄』を探して奔走する。
(かなり昔の話で、ハウス物が手軽に手に入る時代ではなかった)
お金持ち御用達デパートの高級果物売場で葡萄は見つかるが、『5房入桐箱仕様』。
娘の入院費で極貧状態の父親には『一房』分程度のお金しかなかった。
「バラで売って欲しい」と言うような貧乏人は相手にしたこともない店員。
しかし、父娘の事情を聞いた店員さんは(自分の判断で)快く『一房の葡萄』を売ってくれた。
店員さんの好意と父親の必死の行動で、病気の幼い娘さんは葡萄を口にすることができた。
病み衰えて笑うこともなくなっていた少女は、瑞々しい葡萄に「おいしい」と笑顔を見せる。
娘さんを亡くした父親は、今でも店員さんの好意に感謝している。
例の果物売場のあるデパートは今でも「お客様の立場になって」接客しているそうです。
再現ドラマが終わって、司会がゲストの可愛い女性タレントに感想を聞く
「すごい感動しました?! 病気の女の子の演技最高ですね!!」
ドラマ内容そっちのけで、ひたすら演技が凄いと感想を言い続ける彼女は『天然』が売りのタレント。
病気の娘役の演技は本当に素晴らしくて、それが涙を誘った事は確かだが・・・。
当然、司会や他のゲストからツッコミが入るが、それでも『笑い』にまで昇華しない。
「仕込みだから」「ヤラセだから」と自分に言い聞かせたが・・・後味悪い。
740:
>>719
後味悪いっつーかむなくそ悪いっつーか…
「天然」を演出するにしても、感動話を真っ向からしらけさせちゃったら番組として失敗じゃないのかなあ?
感動話がメインじゃなくて、それを見たタレントたちのリアクションを見せる番組と考えたら、間違ってはいないのかな
もやもやするね
個人的には場違いな「天然」はイライラしてしまうので、その番組は楽しめないかも
827:
ここでもよく挙げられている乙一の短編。
『SO-far そ・ふぁー』
幼稚園児の“ぼく”は、父親と母親との3人暮らし。
自宅の居間にはソファがあった。
主人公を真ん中にして、父親が左、母親が右に座り、仲良く団欒していた。
ある日、両親の様子がおかしい。
お互いがお互いをまるで存在していないかのように振舞っている。
いつものように3人でソファに座ると、ソファの右側から母親が深刻な顔で言う。
「お父さんが死んじゃった…これからはお母さんと2人で頑張ろうね」
左側から父親が、真剣に言う。
「お母さんの分も強く生きような」
どうやら父親の世界では母が、母親の世界では父が事故で死んでしまったらしい。
やはり両親にはお互いが見えておらず、両方見えるのは“ぼく”だけで
“ぼく”は父の世界と母の世界の接点になっているらしい。
「おとうさんもおかあさんもこの部屋にいるんだよ」という“ぼく”の言葉に
最初は取り合わなかった両親も、だんだん信じ始める。
“ぼく”を挟んで父と母、以前のように仲のいい生活が戻ってきた。
父と母は相変わらずお互いが見えていない。
声も聞こえないため、“ぼく”が2人の会話を中継する日々。
829:
しかしある夜両親が喧嘩した後から、少しずつ“ぼく”の生活がおかしくなってくる。
母親と父親、同時に見ることができなくなってきたのだ。
そのことをおそるおそる父親に告げると、驚いた父親に殴られてしまう。
自分が悪い子だから2人を一緒に見れなくなったんだと、自分を責める“ぼく”。
今まで重なっていた母の世界と父の世界が、喧嘩をきっかけに離れ始めており、
“ぼく”は離れた2つの世界を行き来しているだけだと理解する。
そして“ぼく”は決心し、母親に告げる。
「ぼくはおかあさんの世界で生きることにする」
その日から、“ぼく”は父親の姿を見ることができなくなった。
ラストは母親が医者と話している。
「父親の姿が見えなくなったみたいなんです」
母親が泣きながら医者に説明する。
「私の声は聞こえているのに、父親が話し掛けたり頭をなでても反応しないんです」
医者はしばらく母親と話しこんだ後、納得したように話す。
「あなたたち夫婦は夫婦喧嘩のあとで、お互い相手が死んだことにして生活をしていた。
 この子にもそう言い聞かせて付きあわせていたら、こうなってしまった…」
“ぼく”が父親の姿を見れなくなってから、両親は喧嘩をしなくなった。
「両親の仕打ちのせいで、幼いぼくが心に傷を負った」と周囲は推測するが
“ぼく”は自分なりに解釈をしている。
両親を喧嘩させないために、“ぼく”は望んでこうなったのかもしれないと。
要約してみるとそんなに後味悪くない気がするけど
切ない話なのかと思っていたので、読み終わったときはもやもやした。
夫婦喧嘩して相手を死んだことにしたり、それを子どもにも強要したりする親…
それも完璧なまでに相手を無視し続けている。
自業自得だけど子どもに認識してもらえない親もカワイソス…
833:
>>829
乙。面白かったです。
小さい子供にとって、親の言うことは盲目的に信じてしまうようなものなのに
つまらん意地の張り合いでそんなことしたら駄目だよね。
はじめに家族が和やかに描かれているだけに、自業自得だが余計に後味悪く感じた。
それにしても、少しの煽りも我慢できない輩がいるな。彼らは恥ずかしくないのかなあ。
898:
数年前に読んだ、ホラー系少女漫画雑誌に載っていた話。
かなりうろ覚えなので、細部は間違っているかも。
舞台は近未来の日本。戦争か何かで過酷な食糧難に陥り、人々は食べられるものは何でも奪い合って食べるような状況。
主人公の少女は、母親と二人で寄り添うようにして生きている。
母親が結構ドジなので、少女は「私がずっとお母さんの側について守っていこう」と思っている。
ある日食糧の配給があるが、受け取りに行った母親はそれをうっかり落として駄目にしてしまう。
育ち盛りの少女に済まないと思った母親は、少女のペットだったハムスターを殺し、「ハムスター汁」を作る。
母親が嬉々として持ってきた鍋の中身を見て、悲鳴をあげる少女。
しかし、やがて母親の愛を思い知り、ありがたくそれを食べようとする。
その時、見知らぬ男が突然彼女たちの家に上がり込んでくる。
男は食糧を求めてやってきた強盗だった。彼女たちを突き飛ばし、鍋を覗き込んで
「なんだ、しけたネズミ汁かよ。まぁ、食い物には違いないからもらっていくぞ。」
と、憎々しげにせせら笑って去っていく。
「ごめんね、私がしっかりしていないから…」とうなだれる母親。慰める少女。
899:
それから少し経ち、最近母親がどこかへ出掛けていっては肉を調達して帰ってくるようになった。
肉なんて、まっとうな物をまっとうなルートで入手できる訳がない。
母親が何かいかがわしい事をしているのは何となく判るが、それが何なのかは不明だ。
少女はある時、出掛ける母親の後を尾行する事を決める。
裏通りの倉庫の前で、怪しげな男と話をする母親。その顔は、いつものドジで善良な表情とは打って変わって
残忍そうなものになっている。
「これっぽっちの金じゃ、肉は売れねぇな、奥さん」
「吹っ掛けてるんじゃないわよ、そっちも表向きには出来ない商売のくせに」
倉庫の中に吊るされた肉は、形状からして明らかに人間のもの。更に母親は言い放つ。
「うちも、厄介者を抱えてて大変なのよ。まぁ、もう少し肥えたら約束どおりあんたの所に売っぱらってやるけどね」
陰で聞いていた少女は、凍りつく。母親の残忍な言葉に、そして自分への裏切りに…。
男と別れた母親は、ほっと息をついて思う。
(今日も何とか、あの子に食べさせる分は手に入れたわ。
それにしても…誰があんな奴に大事な娘を渡すもんか。
利用するだけ利用したら、あの子と二人でまた別の場所へ逃げよう)
そして、母親が角を曲がった時…半狂乱になった少女が彼女の脳天に向かって、鉄棒を振り下ろしたのだった。
ラストシーン。血まみれになって横たわる母親の死体の隣にうずくまる少女。
「お母さん…お母さんに見捨てられたら私は生きていけないよ…」
そう呟く彼女もまた、間もなく餓死しつつあった…。
989:
山岸涼子の漫画の「鬼」が後味悪いよ
主人公の若い女性は都会で平凡だが安定した大企業の事務職。
しかし、気弱な主人公には男性上司等の叱責や、周りの強い
もの勝ち!みたいな生存競争の雰囲気がどうしても受け入れ
られずに退職し、両親の反対を押し切って(両親が再婚同志
であることも主人公は気に入らず義父を認めていない)田舎の
海辺に建っている屋敷に住み込みのお手伝いとして勤め始める。
その屋敷にはご主人を4年前に亡くしたという上品で美しく優しい奥様と
親切な先輩お手伝いさんの「二人暮らしで」主人公はとても親切に
して貰った上に仕事も楽、ここに来た事は正解だった!と喜ぶが
気になる事と言えば、時々奇妙な叫び声が聞こえるとか(奥様と
お手伝いは鳥の声だと)お手伝いがこっそりどこかに食事を持って
いく気がする(見間違い?)、庭にある小さな庭石を掃除の時に邪魔
だからと動かそうとしたら酷く怒られたり(動かすと不吉な事件が
起きると言い伝えがあるとか)・・といった事ぐらいだった。
ところがある晩、主人公が眠っているといきなり布団の上に何かが
落ちてきて、慌てて電気を付けると、そこに居たのは10歳くらいの
男の子・・しかも痩せさらばえて片腕の手首から先が無く、目は虚ろ
体中傷だらけで、一見して正気でない状態、涎をたらしながら「鬼が
・・鬼が来る・・」と言いながら部屋の隅で怯えている。
悲鳴を上げた主人公に、その少年を連れて行きながら奥様の説明
は「あの子は私の大事な息子だけど、生まれつき障害があって
自傷も酷く、あんまり哀れなのでここで人目から庇って生活している」
という事で、しかも「息子と一緒に海でボートに乗っていたご主人が
転覆してあの子を助ける為に自分が溺れて亡くなった」という話に
主人公は奥様に同情する。
990:
しかし、海辺の人たちと話しているうちに昔の少年は極普通の利発な
少年で手や知能に障害など無かった・・とか、疑問に思うようにな
った夏祭りの日、動くと不吉といわれていた石が振動する、ごく小さな
地震のためで「ただの迷信だから」と無理に納得して祭りに行った
主人公だが、浜辺に行くと今まで無かった程の魚の大群が浜辺にまで
押し寄せてきて、主人公も沢山の魚を漁師さんから貰って予定外の時間
に屋敷に帰ってくると、少年の部屋から悲鳴が
驚いて部屋に行くとそこには鬼が立っていて、少年を棍棒で殴り
つけているところだった。・・鬼に見えたのは般若のお面を被った
奥様の姿・・実は少年をこのような恐ろしい異常な姿にしたのは
奥様で、奥様は愛する夫が死んだのは少年のせいだと恨み4年間
我が子である少年を虐め続けていた為だった。
こんな子のせいであの人は死んだ!こんな子は死ねば良いのよ!
優しく美しい奥様が口にする恐ろしい言葉に、呆然とする主人公
そこへ未曾有の大津波が浜辺を遅い、村人の殆どと屋敷の全てを
浚ってしまうが、主人公だけが奇跡的に助かる。
991:
それから時間がたって、傷も癒えた主人公は小さな町の会社で
社員達に追いまくられながら仕事をしている。「人使いが荒い会社」
と愚痴る同僚社員に主人公は「でも外見だけ妙に優しい人よりも
ずっとマシよ」と卓見して笑う主人公
事件に関しては「皆、死んでしまったので何が事実なのか、今では
判らないわ。本当に我が子にあんな恐ろしい事が出来るのか・・
人は鬼になれるのか・・だって事実はみんな津波と共に流れていって
しまったのだから、もう考えるの止しましょう」と自己完結で終わり
でもそりゃ主人公は助かって生き直せるから良いよ、病院で目が覚め
た時、嫌っていた義父が泣いて喜んでいているのを見て母親の再婚を
許せる雰囲気になるのも良い!他の村人は気の毒だけど、鬼の母親の
奥様や虐待に加担していた、お手伝いが津波にさらわれたのも自業
自得かも知れん。
しかし、苛め抜かれてあの気のふれた少年はどうなるのだ?
何の罪も無いのに、最初は利発に生まれ付いていたはずなのに
父親がたまたま自分を助ける為に死んだからと、実の母親に6歳から
一緒に津波にさらわれて死ぬまでの4年間、腕が切断されるまで
精神が破壊されるまで苛め抜かれて、誰にもその存在を知れれない
まま、どんな酷い事をされたのか世間に知ってもらえないまま死んで
しまった少年は浮かばれんじゃろう!!ゴウラァ!と後味悪い漫画だった
993:
山岸凉子だけどタイトルは別じゃまいか?
自分が読んだ「鬼」は飢饉の話だったような。
99

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