阿笠「遅行性超強炭酸コーラじゃ」コナン「へえ、美味そうだな」back

阿笠「遅行性超強炭酸コーラじゃ」コナン「へえ、美味そうだな」


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1:
阿笠「ああ、いかんいかん! そんなコップ一杯も飲もうとするんじゃない!」
コナン「えっ?」
阿笠「いいか、決して一気に飲もうとせず一口だけ飲むんじゃ」
コナン「あ、ああ……」ゴク
コナン「……んー、飲んだ感じはむしろ炭酸の弱いコーラのような……」
コナン「……うっ」
コナン「うぉえ、なんだこれ腹すっげぇ膨らむ!!!!!!!」
阿笠「ほっほっほ、そうじゃろうそうじゃろう」
阿笠「これは胃液に反応して大量の炭酸ガスを発生させるコーラでの」
阿笠「一口飲んだだけで胃がパンパンになり、強い満腹感を得られる」
コナン「うへぇ、結構キツいぜこれ……」
6:
コナン「遅行性って割りにすぐ来たんだけど」
阿笠「ああ、口に入れた瞬間には炭酸が弱く感じ、胃に入れてからやっと強くなるから遅行性と名付けた」
コナン「ああそう……」
灰原「ところでこれ一体何に使うの?」
阿笠「これをさらにカロリーゼロのコーラに改良してな」
阿笠「一口飲むだけで満腹感が得られるダイエットコーラとして売り捌こうと思うんじゃよ」
コナン「ああ、それは売れそう」
灰原「でも大量に飲むと危険なんじゃない? さっきもコップ一杯飲むなって博士焦ってたし」
阿笠「まあ、そうじゃな……ゴクゴク飲むと大量の炭酸ガスが胃の中で発生し」
阿笠「胃が破裂してしまうかもしれんな」
コナン「怖ぇな」
灰原「怖いわね」
阿笠「怖いのう」
7:
コナン「もっと安全なダイエットの発明品とかねーの?」
阿笠「うーむ、そうじゃな……ああ、これなんかどうじゃ」
阿笠「お腹周りをシェイプアップするための振動マッサージマシンじゃ」
灰原「似たようなもの山ほどありそうねそれ」
阿笠「これをお腹にこうして巻いての……よいしょっと」
阿笠「そしてこのスイッチを押すと」
 ポチ
阿笠「こここのののよよゆうにににおおお腹かかかかをししし振振動動どどどどささssssss」
コナン「全身振動してんじゃねーか」
11:
阿笠「うぉえ……全身ガタガタ揺さぶられて気持ち悪いわい」
阿笠「お腹に巻いて使ったから胃が特にシェイクされたような気分じゃ……うっぷ」
コナン「これも失敗じゃねーか」
阿笠「おかしいのう、お腹周りをマッサージする程度の振動のはずじゃったんじゃが……」
コナン「テスト運転とかしなかったのか?」
阿笠「ああ、これの開発には元太君に協力してもらってたんじゃがな……」
灰原「うーん……脂肪の付き方って人それぞれだし、博士と小嶋君の体の違いが原因かもしれないわね」
灰原「もしかしたら身長とか体重とかも随分違うはずでしょ?」
阿笠「うーむ……よし、とりあえず元太君を呼んでワシの体との違いを探してみるか……」
コナン「んじゃメール送っとくぜ」ポチポチ
12:
元太「おっ、コナンからメールだ」
歩美「え? 何何ー?」
元太「博士の発明の手伝いに付き合ってくれ? ああ、またあのダイエットマシンか」
光彦「どんなマシンなんですか?」
元太「腹に巻くベルトみてーなマシンで……うーん、口で説明するより実際見た方が早いかもな!」
元太「みんなで博士んち行こうぜ!」
歩美「わーい!」
光彦「どんな発明か楽しみです!」
13:
コナン「なあ博士、このコーラ遅行性って名付けてんだからもっと後から炭酸効くようにならねえ?」
灰原「いやそれよりこの異常な威力をどうにかするべきでしょ……」
阿笠「うーむ、そうじゃな……」
阿笠「とりあえず炭酸の効き目を遅らせる薬を追加して入れておくか……」サラサラ
阿笠「これで胃に入れてすぐに炭酸ガスが放出されることはないじゃろう」
コナン「おっ、元太から返信だ」
コナン「ふむふむ……歩美と光彦も来るらしいぜ。今途中のコンビニでお菓子買ってるらしい」
灰原「あら、お菓子ぐらいだったら出すのに……」
阿笠「まあウチにあるのは煎餅とかクッキーとかポテチが主じゃからの……グミとかキャンディとか欲しくなったんじゃろ」
光彦「歩美ちゃんは何買うんですか?」
歩美「メントス!!!!!!!!!」
19:
元太「よう博士!!! 手伝いに来たぜ!!!!!!!!!!」
歩美「お邪魔しまーす!!!!!!」
光彦「ダイエットマシンの発明ってどんなマシンなんですか?」
阿笠「ああ、これじゃよ」
元太「この機械の付いた腹巻みてーなのを腹に巻くんだ!!!!!」
光彦「ほほう、お腹の脂肪を燃焼させるマッサージを行うわけですか」
阿笠「察しがいいのう、光彦君」
灰原「そうだわ、元太君と博士だけじゃなくて他の人が使用した場合のデータも参考になるんじゃないかしら?」
阿笠「なるほど!」
歩美「? どういうこと? 元太君が協力するって話じゃないの?」
阿笠「ああ、実はな……」
20:
元太「なるほどなー、博士が使うと全身が振動させられたのか」
阿笠「うむ、おそらく使用者の体の大きさや体重、脂肪の量などの違いが原因だと思うんじゃ」
阿笠「身長体重体脂肪率などを計測し、それからあのマシンを付けてどうなるのかをみんなにやってもらいたい」
歩美「えーっ! 体重や体脂肪も!?」
灰原「そうね……女の子はあまり知られたくない情報ね」
コナン「じゃあ男どもだけでやろうか」
阿笠「そうじゃな……まあそれでも身長とか体重はあまり人に知られたくないじゃろう」
阿笠「向こうの部屋で計測しよう。まずはワシとコナン君が測ってくるから」
阿笠「元太君と光彦君はリビングでちょっと待機していてくれ」
元太「じゃあお菓子食って待ってるぜ!!!!!!!」
灰原「あんまり食べ過ぎないようにね。あのマシン、さっき使ったら結構お腹シェイクしてたから」
22:
元太「やっぱりオレンジジュースはうめえぜ」グビグビ
歩美「歩美はりんごジュースが好きかなー」ゴクゴク
光彦「うーん、僕も何か飲み物を買って来れば良かったです。喉が渇いてきました」
灰原「じゃあ何か出すわ。確か冷蔵庫に……」
阿笠「おーい! 哀君! 体重計はどこにあったかのう!」
灰原「脱衣所じゃないのー?」
阿笠「脱衣所のどこじゃー!?」
灰原「ええと……叫びながら説明するのも何だからそっち行くわー!」
灰原「ごめんなさい、冷蔵庫にある飲み物なら何でもいいから飲んで構わないわ」
光彦「ありがとうございます」
光彦「冷蔵庫冷蔵庫……おや、コーラがありますね! 最近飲んでませんし久しぶりに飲みますか!」
23:
元太「へえ、コーラにしたのか」
歩美「お腹シェイクするとか言ってたけど大丈夫?」
光彦「あっ、そういえばそうでした……」
光彦「んー、でも口に入れた瞬間は結構炭酸弱い感じしますよ」
光彦「お腹に入れてもそんなに来ませんし、多分弱炭酸系のコーラなんでしょう」
光彦「コップ一杯飲んだくらいなら平気そうです」
元太「そうか。なら大丈夫だな!!!!!!!!」
歩美「なら大丈夫だね!!!!!!!!!」
光彦「大丈夫でしょう!!!!!!!!!」
阿笠「おーい、元太君、光彦君、君たちの計測の番じゃぞー」
元太「おう、今行くぜ!」
24:
阿笠「よし、全員測定完了じゃ」
阿笠「ワシはもう試したし……まずは元太君、やってみてくれんか」
元太「おう! じゃあマシンを腹に巻いてっと」
 ポチ
 ヴヴヴヴヴヴヴ
元太「うーん、前にやったときと同じで普通にお腹がマッサージされてる感じだぜ」
阿笠「そうか……ありがとう、では次にコナン君」
コナン「あいよ」
 ポチ
 ヴ―――――……
コナン「すんげぇ弱い。何この微弱な振動」
阿笠「うーむ、こりゃ一体どういうことじゃろうな……」
阿笠「とりあえず……」
阿笠「最後に光彦君……頼む」
26:
歩美「あっ、そうだ、歩美、メントス買ったんだけど」
歩美「メントスって結構入ってるし、みんなにも分けてあげるね」
元太「マジかよ!!!!! ありがてぇ!!!!!!!!!」
灰原「私も一つ貰おうかしら」
光彦「じゃあ僕も一つ……」
阿笠「ワシも貰おうかの」
コナン「俺はいいや気分じゃない」
阿笠「さ、光彦君、メントスを食べたらこれを付けてスイッチを押してくれ」
光彦「あ、はい!」ぱく
 ポチ
29:
ぐぃんぐぃんぐぃんぐぃん
光彦「うっわ、なんかこれホントにお腹を前後左右にシェイクするような……」
阿笠「こりゃまた派手な動きじゃな……」
光彦「んっ、んぐっ!?」
光彦「ごほっ、ああ、振動が激しすぎてメントスを飲み込んでしまいました……」
 ぐぃんぐぃんぐぃんぐぃん
 ぼごっ
光彦「っ……?」
38:
ぼぼぼぼぼぼぼ
光彦「え、ぁ、おっ? げぽっ?」
歩美「やだー、光彦君げっぷしないでよー」
光彦「ぷっ、お゛っ!?」
 ぼこぼこ
元太「な、何だ? 光彦の腹が何か膨れてきてねーか?」
阿笠「そういえばマシンで締め付けた腹に妙な張りが……」
光彦「うぷっ、うっ、げぷぅっ!」
 ぼこぼぼぼぼこぼこぼこぼぼぼぼぼぼ
光彦「っ」
光彦「ぼぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ゲボォオ
全員「!?」
40:
元太「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
歩美「光彦君が口からコーラを噴水みたいに!!!!!!!!!!!」
灰原「コーラ!? まさか冷蔵庫に入ってたコーラを飲んだの!?」
元太「あ、ああ、光彦だけだけど……」
光彦「ぼぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ゲボボボボゴポォ
コナン「うわっ、また勢いが増しやがった!」
阿笠「消防車のホースから出る水のようじゃ!!!!!!!!!!!!!!!」
 バチィン!!!!
元太「膨れた光彦の腹がダイエットマシンのベルトを弾き飛ばした!!!!!!!!!」
歩美「光彦君のお腹がありえないぐらい膨らんでるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
44:
光彦(く……苦し……!!)
光彦(息が……できな……!)
光彦(お腹が……お腹の中に空気をどんどん入れられていくような感覚が……!!!!!!!!!)
光彦(口からどんどんコーラと泡が出てきて……)
光彦(それでもどんどんお腹は膨らんで……!!!!!!)
光彦(あう、お、げ、ぁ、鼻か、らも、お!!!!)
光彦「おおおおおおおおおおおおおおお」ブバァァァァァアアアアア
 バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
元太「光彦の腹がぁぁぁぁあああああぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
歩美「爆発したぁぁぁぁあああああああああぁあああぁあぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
コナン「光彦おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」
全員「うぁあああああああああぁぁぁあああああああああああぁあああああああああ!!!!!!!!!!」
全員「すげえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」
50:
阿笠「わかるか君たち!!!!!!!」
阿笠「光彦君は生きたまま、それも口と鼻からコーラの泡を噴出させながら!!!!!」
阿笠「お腹にガスをどんどん発生させられ」
阿笠「肉体がその威力に耐え切れず爆発して死んだんじゃ!!!!!!!!!!!」
阿笠「んほぉぉおおおおおおwwwwwwww光彦君に与えた苦痛を想像するとたまらんのうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
元太「やべええええええええええええええええええ!!!!!!!}
歩美「はぁあ……歩美ゾクゾクするよぉ……」ジュン
コナン「おい見ろよまだ光彦だった肉塊からコーラの泡が溢れてるぜ!!!!!!」
灰原「強炭酸コーラとメントスとお腹シェイクの威力は相当だったみたいね!!!!!!!!!!」
52:
阿笠「うーむ、しかしこりゃあ随分と家の床が汚れてしまったのう」
コナン「ああ……コーラと光彦の血肉でべったべただぜ」
元太「そういえば肉の調理法にコーラ煮ってのがあったな」
歩美「煮る?」
元太「煮る!!!!!!!!!!!!!!」
灰原「じゃあ肉を集めて鍋にコーラを追加して煮込みましょうか」
55:
コナン「鍋にコーラと肉」
コナン「そこに砂糖と醤油とみりんを加えて」
コナン「煮ること30分」
コナン「光彦のコーラ煮の完成だ」
元太「ハムッ ハフハフ ハフッ」
コナン「お味は」
元太「マズい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
コナン「だろうな」
元太「でも残さずに食うのが男の食事って奴さ」モシャモシャ
コナン「かっけぇ」
56:
阿笠「さあ、残るは床の大掃除じゃな」
灰原「壁とかにも飛んでるからそっちの掃除もしなくちゃいけないわ」
歩美「大掃除だね」
コナン「めんどくせーな」
元太「ったく、光彦が爆発したせいで迷惑するのは俺たちなんだよな」
阿笠「まったく光彦君は最悪な奴じゃのう」
歩美「こっちからそっちまで雑巾がけするねー!」ダダダダダ
阿笠「んほぉぉおおおおおおおおおおおwwwwwwwwwwww雑巾がけしてる歩美君のパンツ見えた!!!!!!!!!!」
 おわり
57:
おつか
59:

6

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