ジョセフ「ギャングスターになってやるぜッ!」【中編】back

ジョセフ「ギャングスターになってやるぜッ!」【中編】


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4:
〜市街〜
ガチャッ
ジョセフ「おいナランチャ…買い物は終わったか?」
ナランチャ「おう! 頼まれた物は全部買ってきたぜ!」ガサッ
ジョセフ「でも納得がいかねーな〜〜。なんでナランチャだけに女装さすんだよ。オレがしたっていいじゃあねーかッ!
ナランチャ「ブチャラティが言ったんだししょうがないよ。“カップルのふりをした方がいい。ナランチャは敵に顔を知られてる可能性があるから女装するのはナランチャだ。”って。」
ジョセフ「結構オレの女装イケてると思うんだけどなぁ〜〜〜……」
255:
ナランチャ「…………」
ジョセフ「…気付いたか?」
ナランチャ「後ろに敵の気配を感じた…距離はまだ分からないけど、警戒した方がいいかも。」
ジョセフ「ナランチャ。お前はここで待ってろ。オレが後ろの方を見てくるからよ。5分以内にオレが帰ってこなかったらアジトに戻ってブチャラティたちに報告しろ……」
ナランチャ「分かった…」
ガチャッ
ダッダッ
ナランチャ「ジョセフーー! 気をつけろよーーッ!」
?「何が気をつけろだァ〜〜〜? まるで誰かにつけられるのを恐れてるみてーだな。なぁ? ナランチャ!?」
256:
ナランチャ「…………」
バッ 
ナランチャは車の下を覗き込んだ。すると、反対側には誰かの足があった!
ダダッ
ガチャリ
バタム
ナランチャ「う…!!」バッ
ナランチャ「あっッ!」
ゴゴゴゴゴゴ
?「なあナランチャ…どこへ向かってんだ……? さっきからよ…誰かに尾行されてんのか? おまえ?」
ナランチャ「何だテメーッ!! どこにいた!? 降りろッ!」ピシッ
ナイフを?に突き立てる。
?「おいおいおい、レディーがナイフを突き立てるもんじゃあねーぞ。」
257:
?「しょうがねーなぁ〜〜。質問してんのはオレなのによォ……質問を質問で返すなよ……礼儀に反するってもんだぜ。」
ナランチャ「やかましい! 何者だてめーーー。降りろって言ってんだッ! ボゲッ!」
ナランチャ(やばい。こいつやばいぞ……おれたちを追ってるぞ…………バレちゃあいないはずだが、オレたちを調べてる! ス…スタンド使いだろうか?)
?「しょうがねーな…答えてくんねーならオレからわけを説明するよ。オレの名はホルマジオ。組織のメンバーだ。でさ、昨日ポルポが死んだそうだが、ブチャラティ・フーゴ・アバッキオ・ミスタ、みんないっしょに突然どこかに姿を消しちまった。どこにもいねーんだよ。ブチャラティに聞きてー事があるんだ。ナランチャ、おまえはやっと見つけたが、何でだ? どこにいるかおまえ知ってるか?」
ゴゴゴゴゴゴ
ナランチャ「今、どこにいるかなんてしらねぇーよ。オレはポケベルじゃあないんだからな……きっとその辺にいるよ…レストランとか探したかい?」
ホルマジオ「………………」
ホルマジオ「この車ァ〜〜レンタカーだろ? 借り主はブチャラティだ……そっから車追ってきたんだがよ、何でおまえがこの車に乗ってんだ?」
ナランチャ「オ…オレが運転するのはいつもブチャラティのさ…オレ17だから車持ってねーんだよ…だから借りるんだ。なあ……車降りろったらよ…」
258:
ホルマジオ「聞いたか? ポルポの死体さ……火葬するのに葬儀屋がどうやって焼くかなやんでんだと! あの体がどうやって炉にはいれるかをよォ………ウヒヒッ!」
ホルマジオ「細かくバラバラに切らなきゃ入んねえよなあああーーーーッ。ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。」
ナランチャ「…………」
ホルマジオ「アヒャヒャヒャハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーーーーッ!」
スカアッ
ホルマジオは自分のスタンドをだして、鋭利な物でナランチャを攻撃した。
ナランチャ「!」ブッ
ナランチャ「うああああああああああ。」
ホルマジオ「レディーだろうがしょうがねーよなぁーーっ。」
ホルマジオ「何で幹部の葬式に姿現さねーんだよオメーらッ! しゃべってもらうぜ、ナランチャ! 尾行すんのが不可能ならよ、ナランチャ、いろんな事をオメーにしゃべってもらうぜッ!」
259:
ドオオオオン
ドルンドルドルン
ドルンドルドルン
ドルンドルドルン
ナランチャ「てめ〜〜〜〜〜。」ドルン
ホルマジオ「何だ……何だそれ?」
ナランチャ「ブッ殺す!!」
グオオオオン!
ホルマジオの目の前、ガラスの向こう側に小さいおもちゃサイズの飛行機が飛んでいた。飛行機はホルマジオの方を向いており、ホルマジオは飛行機にとてつもない殺気を感じた。
ホルマジオ「スタンド使いか……やはり……おめーら全員…も。」
260:
ドドドドドド
ナランチャ『エアロスミス』
ドガガガガガガガガ
ナランチャのエアロスミスが機関銃を発射する
バリバリバリバリバリ
グオオオオン
ゴオッ
ホルマジオ「こ…こいつはやばそうだ!………」
ホルマジオ(ホッペタ切ってやったばかりなのによ…間に合うかな、スタンドの効果が……)
ナランチャ「ジョセフが帰ってくるまでに…こいつをブッ殺してやる!」ボタッボタッ
ナランチャ「ちくしょおおおおーーーーーーーーッ。こんなに血が出てるじゃあねーかァーーッ。」
ナランチャ「よくも! よくも! よくも! ブッ殺すッ。ブッ殺すッ。ブッ殺すッ。ブッ殺すッ。」ドカドガドガドガドガ
ナランチャ「エアロスミス!」ドガガガガガガ
バシバシバシバシバシ
ボバ
ホルマジオ「うぐおおおッ!」
ホルマジオ(や…やばい…狙いはあまり正確じゃあねーようだが、ムチャクチャすぎる……何も考えねーで撃ちまくってる…そしてオレは狭い車の中に入っちまってる…それがやばい!)
261:
グオオオオン
ボッ
ホルマジオ「!」
ホルマジオ「ば…」
ホルマジオ(『爆弾』…………か!? ひょっとして、まさかッ!)
ホルマジオ(か……隠れなければ…!! くそっ! とりあえずこの車の中からこの身を隠さなければッ! こいつを尾行してきた時みてーに、おれの能力を使ってよオォーッ。)
バリバリバリバリバリ
カチッ
トグオオオン
ナランチャ「どうだ!どうだ!どうだ!どうだ!どうだ!どうだ!どうだ!どうだ!」ドガドガドガドガ
ナランチャ「どうだッ、くたばったかッ! 痛ーーーッ」
ナランチャの足から靴が飛ぶ
ナランチャ「痛でェーーーッ。ちくしょうッ! やったかッ!!」
262:
ゴゴゴゴゴゴ
ナランチャ「い…いない……………………!! ど…どこ行った!?」
ホルマジオ(これがオレの能力さ……『リトル・フィート』! 他のヤツはこの能力の事をくだらねーという…ククク……ま…くだる、くだらねー…ってのは所詮…ここの使い方ひとつさ…能力ってのはな…)
ナランチャ「何だァーーーッ!? どこにもいねーぞッ!」
ヒュン
ガシッ
ナランチャ「ハッ! そうだ、ジョセフがそろそろ帰ってくるはずだ! ジョセフなら敵を早く見つける事ができるはずだッ!」
ホルマジオ(ジョセフ? こいつらの新しい仲間か? そいつはまずい…2対1じゃあさすがにオレが不利だ……)
263:
ナランチャ「ていうか靴が全然足に入らねーな〜…やっぱり女性物の靴はオレには合わねーやッ。」
ホルマジオ(女性物……こいつもしかして女じゃあねーのか? だとしたらあの後ろに積んである女性物の買い物袋は一体何だってんだ?)
ホルマジオ(こいつらのチームの中に女性がいるのは考えられねー…もちろん彼女もだ……だとしたら答えは一つ…何かの事情で家を出られない女の買い出しを頼まれてるって事だッ。しかもわざわざ女装をしてでもバレたくねーみたいだしよォ〜〜……)
ホルマジオ(間違いねーッ! こいつらはボスの娘を隠している。今ハッキリとわかったぜッ。こりゃあナランチャに話を聞かねーとな……)
ダッダッ
ナランチャ「おーーーいジョセフッ! どこにいるんだーーーーッ!」
264:
ガチャン
ナランチャ「あ、いっけねー。ナイフ落としちまった。」
ナランチャ「…あれ? 何かこのナイフ、オレのやつよりでけーな〜…オレのナイフどこいったんだろ?」ガサガサ
ナランチャ「ていうかこの車ってオレが乗ってきた車だっけ? 何かデカい気がすんだよな〜…」ガサガサ
ナランチャ「あ!」
ナランチャ「こ、これって確かジョセフが持ってきたテキーラだ! 何でこんなにデケーんだよッ! やっぱり何かおかしいぞ……」
ホルマジオ(や…やばい……もう気付かれたか!)ガサガサ
ナランチャ「…そういえばさっきからオレのカバンから物音がしてるな…まさかな……」
ガバッ
ホルマジオ(まずいッ!!)
グサッ
ナランチャ「グアッ!」
ペンがナランチャの手に貫通する
ホルマジオ「そう簡単にお前に捕まるはずがないだろッ!」ダッダッ
ナランチャ「く…待ちやがれッ!」ダッダッ
265:
ナランチャ(一体どういう事だ…あいつ小さくなってやがる…のか? それだったらオレの周りで起こってる現象は何なんだ? …うぅー、いくら考えても分からねー!)
ナランチャ(しかも女装した格好じゃあやつには追いつかねー! ここはエアロスミスに頼るしかねぇー!)
バリバリバリバリ
ホルマジオ(もう少しだ…もう少し耐えればあの作戦に移行できる! それまで逃げよう!)
ドガガガガガ
ボジ
ホルマジオ「くっ!」
バタン
ナランチャ「はぁ…はぁ…これで…終わりだーーーッ!」
ナランチャはナイフをホルマジオに突き刺そうとする
ボワボワ
ガシッ
ホルマジオ「誰が終わりなんだぁ〜ナランチャ?」
ナランチャ「な! いきなりでかくなりやがったッ!?」
266:
ホルマジオ「そろそろケリをつけるか…」
ホルマジオ「今のお前の身長なら生身の俺でも勝てるぜ。」
ナランチャ「え!」
ナランチャが周りを見渡すと、自分の身長がゴミ箱より小さくなってる事に気づいた。そして、それに気づいた時、さらに身長が縮んでいくの感じた。
ナランチャ「な、何なんだこりゃ!?」
ホルマジオ「ようするにお前は黙ってここに入っときゃあいーのさ!」
ガシッ
ホルマジオはナランチャをアタッシュケースの中に入れようとする
ナランチャ「や、やめろ! エアロスミス!」
バリバリ
ナランチャ「ああ! エアロスミスまで小さくなってやがる!?」
ホルマジオ「これが俺の能力だ…ちゃんと覚えたか?」
267:
ナランチャ「うわぁ!」
ガチャリ
ホルマジオ「これでお前はただのアタッシュケースの荷物ってワケだ。…ゆっくりと新しい仲間にアジトを教えてもらうとするか。」
ナランチャ「や…やめろー!!」
ボンボンッ
ホルマジオ「アタッシュケースは車の後ろに積んどかねーとな!」
ダッダッ
バタッ!
ジョセフ「お〜い、ナランチャ! 後ろに敵はいなかったぜェ〜〜〜!」ダッダッ
ホルマジオ「道案内頼むぜぇ〜新入りぃ〜〜…」
ナランチャ「くそッ! タイミングが悪りぃーだよジョセフ!」
ポンポンッ
〜to be continued〜
268:
ナランチャ「うわぁ!」
ガチャリ
ホルマジオ「これでお前はただのアタッシュケースの荷物ってワケだ。…ゆっくりと新しい仲間にアジトを教えてもらうとするか。」
ナランチャ「や…やめろー!!」
ボンボンッ
ホルマジオ「アタッシュケースは車の後ろに積んどかねーとな!」
ダッダッ
バタッ!
ジョセフ「お〜い、ナランチャ! 後ろに敵はいなかったぜェ〜〜〜!」ダッダッ
ホルマジオ「道案内頼むぜぇ〜新入りぃ〜〜…」
ナランチャ「くそッ! タイミングが悪りぃーだよジョセフ!」
ポンポンッ
〜to be continued〜
272:
ダッダッ
ジョセフ「あれ? おたく誰だ?」
ホルマジオ「あ? 俺か? そうか…あんたにはまだ俺の事紹介してなかったな。」
ホルマジオ「しょうがねぇ〜なぁ〜…俺の名前はホルマジオ。ブチャラティのチームで情報伝達係をさせてもらってる。他のチームのやつらにはバレちゃあいけねーから単独行動を取らせてもらってるがな。」
ジョセフ「…ナランチャはどこへ行ったんだ?」
ホルマジオ「……それは車の中で話そう…あまり街の人には聞かれたくない話だからな。」
ジョセフ「あぁ…いいぜ。」
バタン
バタン
ナランチャ「気づいてくれよジョセフ!!」ポンポンッ
ナランチャ「ダメだ…どんどん俺の体が小さくなってきてる…このままじゃマズイぞ…」
ブゥゥン
273:
ジョセフ「それでナランチャはどこへ行ったんだ?」
ホルマジオ「…ナランチャは今、アジトに向かっている…敵が現れた事を伝えにな。」
ジョセフ「俺がいねー間に敵が現れたのか!?」
ホルマジオ「俺とナランチャは苦戦しながらもそいつに勝った…だが、そいつには仲間がいた。おそらくそいつは現在俺たちのアジトに向かってると思う…」
ホルマジオ「ナランチャはそれをブチャラティに伝えるために単独でアジトに向かった。俺はその事をお前に伝えに来たってワケだ。」
ジョセフ「それはどうも。」
ジョセフ「ところであんた、腕の方は大丈夫なのか? 血がドバドバ出てきてるけど。」
ホルマジオ「なーに…ほっときゃ治るさ。」
ジョセフ「…ならいいけどよ。」
274:
ホルマジオ「そういえばそっちの状況はどうだ? 何か進展はあったか?」
ジョセフ「いいや、相も変わらずお嬢様のお守りさ。」
ホルマジオ「…そうか。」
ホルマジオ(どうやら俺が考えてた事は正解らしいな。このままこいつに運転してもらって、アジトに着いたら始末するか…)
ジョセフ「それにしてもあのお嬢様、何考えてるか分からねーんだよな…あんた、あいつの情報何か持ってねーか?」
ホルマジオ「い…いや、あの子の情報は組織の極秘情報だから何も知らない。ブチャラティに電話して性別を聞いたぐらいだな。」
ジョセフ「…そうか、でも何とかしてあいつと打ち解けねーといけねーよなァ〜。」
ホルマジオ「君は何か情報は知らないのか? 知ってれば教えて欲しいんだが。」
ジョセフ「…本当にお前、俺たちの仲間なのかァ〜?」
ホルマジオ「!」
275:
ジョセフ「初めて会ったやつにそう簡単に極秘任務を教えるのもなァ〜…まだお前を信用したわけじゃないし。」
ホルマジオ「おいおい…冗談はよしてくれ。俺はお前の上司だぞ。マフィアの世界では上下関係が全てだ…言いたい事は分かるよな?」
ジョセフ「……分かったよ。」
ホルマジオ(こいつを始末するのは早めにしたほうがいいな…)
ガサッ
ホルマジオ「?」
ピッピッ
ホルマジオ「お、おい。何をやってるんだ…?」
ジョセフ「何ってブチャラティたちに状況を聞くだけだよ。まだ敵はいないかっていう確認だ。」
ホルマジオ「そうか…心配させるなよ。」
276:
プルルルル
ジョセフ「あ、もしも〜し。きこえてる?」
ミスタ「おいジョセフ! どこほっつき歩いてんだッ!! 早く帰って来い! いくらなんでも遅すぎるだろッ!」
ジョセフ「そう怒るなってミスタ。後で可愛い子紹介してあげるからさ!」
ホルマジオ(相手はミスタか。どうやらそこに全員いるようだな。)
ジョセフ「ごめんだけどよ…今、電話に出てるの誰か言ってくんねーか?」
ミスタ「あ? 何言ってんだテメー?」
ジョセフ「いいから答えてくれッ!」
ミスタ「…ったく! グイード・ミスタだ! それがどうした!」
ジョセフ「いつもアジトの電話に出てるのって誰だ?」
ミスタ「…俺だ。俺が1番電話に近いから俺が出ることになってる。」
ジョセフ「…ブチャラティが出る事ってあったっけな〜〜〜ミスタ?……」
ミスタ「あるわけねーだろッ! ブチャラティは忙しいから電話に何か出ねーよ!」
ホルマジオ「!?」
ジョセフ「だよな…ありがと。また連絡するぜ。」
ミスタ「おい! 何のための電話…」ガチャ
ホルマジオ(こ…こいつ!)
277:
ジョセフ「次にお前は…」
ジョセフ・ホルマジオ『俺を挑発するって事はどうなるか分かってんのか…おい?』
ジョセフ「と言う!」
ホルマジオ「ハッ!」
ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「俺を騙そうと思ったのが間違いだったな! ナランチャをどこにやった!」
ホルマジオ「誰が教えるかクソがぁッ!!」
フォン
ホルマジオはスタンドを出した
フン
ジョセフ「アブねッ!?」
ジョセフ「ちょ、待てよ! 運転中にスタンドは出すなって!!」
ブオオオン
ジョセフ「やべぇッ! 車とぶつかっちまうッ!!」
278:
ジョセフ「ハーミット・パープル!!」
キリキリ
ジョセフ「アブねーだろッ! 今の俺じゃなかったら事故ってたんだぞッ! 戦う場所は選べよッ!」
バタン
ホルマジオが車から飛び出す
ジョセフ「え? 何で飛びだすの?」
前を見るジョセフ
目の前には電柱が立っていた
ジョセフ「ハハッ…俺ってやっぱついてねーのね。」
ボゴオオオッ!
シューーー…
279:
ホルマジオ「…………」
ホルマジオ「よそ見運転をするからそうなるんだよ。」
ナランチャ「そうだぜ…よそ見はいけねーよなぁ〜ホルマジオ…?」
ドドドドドド
ホルマジオ「なに!?」
ナランチャ「時間との勝負だったぜ。もしあの時に鍵穴に気がつかなかったら俺は圧縮死してたかもな。」
ホルマジオ「鍵穴から外に出やがったのかッ!」
ナランチャ「どうやらお前のスタンドには範囲があるみたいだな。その範囲から出れば元にもどるってわけか。」
ナランチャ「この距離ならもう油断はしねーぜ…」
バタン
ナランチャ「!」
280:
ジョセフ「イテテ…あの野郎ぜってー許さねーぞ!」
ナランチャ「あ、ジョセフ生きてたんだ!」
ジョセフ「勝手に人を殺すなよッ!」
ナランチャ「あ…」
ナランチャがホルマジオに目を向けると、ホルマジオがいなくなっていた。
ナランチャ「……俺から逃げれると思ったんだ。」
ナランチャ「探すぞエアロスミス!」
ドルルルルルル
ジョセフ「お前のスタンドオモチャみてーだな。昔俺が遊んでたオモチャにソックリだぜ!」
ナランチャ「…………」
ピコーンピコーン
ナランチャ「そこかッ!」
バリバリバリバリ
ホルマジオ(ウソだろッ!?)
バババババッ
ホルマジオ(ヤバイぞ…このままじゃ見つかるのも時間の問題だ…!)
281:
ジョセフ「なんで分かるんだナランチャ?」
ナランチャ「…俺のエアロスミスは敵をレーダーで探すことが出来るんだ。このレーダーは二酸化炭素が出てる物に反応する。生き物なら呼吸が一定だから簡単に見つける事が出来るってワケだ。」
ジョセフ「そいつは便利だ! まるでネコドラくんの秘密道具だな。おいホルマジオ〜、早く出て来いよ。今なら俺の部下にしてやるぜ!」
ホルマジオ(なるわけがないだろ…俺はやらなきゃいけないんだ…チームのみんなのためにも!)
ホルマジオ(二酸化炭素に反応する…それだったらこうしてやる!)
ボカーン
ジョセフ「お! あの車爆発したぞ! あそこにホルマジオがいるんじゃあねーか?」
ナランチャ「ちょっと待ってくれジョセフ! これはマズイぜ…」
282:
ボカーン
ボカーン
ジョセフ「どういう事だナランチャ……?」
ナランチャ「俺のエアロスミスの機関銃は車を爆発させないようにエンジンから離れた所を撃ってるはずなんだ…それなのに車が爆発してる。」
ジョセフ「じゃあホルマジオが車を爆発させてるのか?」
ナランチャ「だとしたらマズイんだよ…」
ナランチャ「あちこちで車が爆発してるせいで二酸化炭素が大量に発生してるんだ! この中からホルマジオだけを探すのは不可能に近いぜ…」
ジョセフ「って事はこのままじゃホルマジオに逃げられるじゃあねーか!」
ホルマジオ(そういう事だ。お前らは後で始末してやる。先にチームの奴らに教えねーとな…じゃあなお前ら!)
283:
ドルルルルルル
ホルマジオ(ん…近いところにエアロスミスがいるな。ここは隠れるか。)
ドルルルルルル
ナランチャ「…………」
バリバリバリバリ
ホルマジオ「何だとッ!?」
グサッグサッグサッ
ホルマジオ「ヌアッ!!!」
ガタガタン
ナランチャ「おいジョセフ! ここにいたぜ!」
ホルマジオ「て…てめーら!」
284:
ナランチャ「次にお前は…」
ホルマジオ・ナランチャ『何で俺の居場所がわかったんだッ!』
ナランチャ「て言うんだろ?」
ホルマジオ「!」
ナランチャ「すげーや! ジョセフの言ったとおりだ!」
ジョセフ「冷静さを失った人間の言葉なんざ、誰だって当てれるんだぜ? ホルマジオ。」
ホルマジオ「く……」
ホルマジオ「なんで俺の居場所がわかったんだ……?」
ナランチャ「ジョセフがいたからさ。」
ジョセフ「俺のハーミット・パープルでちょちょいとお前の居場所を探してみたんだ。」グイッ
ジョセフは親指で道路を指差していた。そこには車から漏れたオイルで描かれた地図があり、今ホルマジオがいる位置を表していたのだ!
285:
ホルマジオ「…どうやらついてねーのは俺の方だったようだな……ウヒヒッ!」
ザッ
ホルマジオ「おいナランチャ…最後にどっちがいか勝負しねーか? おれのリトル・フィートとお前のエアロスミス…きっと俺の勝ちだけどよ。」
ナランチャ「……あぁ…やってやろうじゃあねーか!」
ゴゴゴゴゴゴ
ズッ
ホルマジオ「リトル・フィィーート!」
ギャッ!
ナランチャ「うおりゃあああああっ!」ゴッ
ドガァァァァ
ギュゥゥゥン
ホルマジオ「うげっ……」
ホルマジオ「……………」
286:
ホルマジオ「しょおおがねーよなああ〜〜。お前が女だったら勝ってたかもなぁぁ〜〜〜。それと…」
ホルマジオ「ジョセフ…テメーさえいなけりゃあ…もっと楽に勝てたかもしんねーなぁ〜〜〜。」
ジョセフ「………」
ホルマジオ「これからはもっと……しんどくなるぜ……てめーらは……」
ドッサァァ〜〜ッ
グオオ
ズキュ〜ン
ナランチャ「ジョセフ…俺疲れたから代わりに運転してくれよ…」
ジョセフ「何言ってるんだナランチャ…帰りはあの重い荷物を持って帰るんだよ。」
ナランチャ「…私女の子だから重い荷物持てないわ。」
ジョセフ「私だって女の子よお〜〜〜ん!」
ナランチャ「……帰ろう。」
本体名前ーホルマジオ
スタンド名ーリトル・フィート
(死亡)
301:
〜車内〜
アバッキオ「…………」
フーゴ「…………」
ジョセフ「…………」
ジョセフ(面接の前みてーな緊張感だな…こいつら無口すぎんだろ。)
ジョセフ「い…いや〜、それにしても驚いたぜ。まさかボスからメールが来るなんてよ。」
ジョセフ「ポンペイ遺跡にある犬のゆか絵の鍵をとってこいってさ〜、なんか俺たち007みてーじゃね!」
フーゴ「もし映画なら、僕たちは007とは敵の立場なんですけどね。」
ジョセフ「……ま、小さいことは気にしたらキリがねーぜ。」
アバッキオ「一つ忠告しておくぞジョセフ。」
ジョセフ「ん?」
302:
アバッキオ「この任務の目的は鍵を取る事だ。もし俺たちが死にそうになったとしても、鍵の方を優先しろ。俺たちを助けないでそのままブチャラティのところへ向かえ。逆にお前が死にそうになってもおれたちは鍵を優先する。分かったか?」
ジョセフ「……味方を見殺しにしろって事か?」
アバッキオ「ああ、そうだ。」
ジョセフ「嫌と言ったら?」
アバッキオ「あ?」
フーゴ「まあまあ二人共…喧嘩をするならこの任務が終わった後にしてくれ。アバッキオ、君は運転に集中して、ジョセフは周りに敵がいないか探ってください。」
アバッキオ「フン……」
ジョセフ「フンだ!」
ブウウン
ジョセフ「お! フーゴ! もしかしてあれがポンペイ遺跡か?」
フーゴ「ええ、どうやら着いたようです。」
303:
『ポンペイ』
この1キロ四方の遺跡都市がヴェスビオ火山の火山礫と溶岩により、あっという間に壊滅し、埋れたのは紀元79年の8月24日……その後、1800年間当時の生活のままの姿で土中に眠っていたのはあまりにも有名。
家も道路もワインの瓶も…馬車の轍のあとや人間の遺体までも噴火時の姿で残った。
その遺跡都市の中に『悲劇詩人の家』という場所がある。
ジョセフとフーゴとアバッキオが向かうのは……その家の『犬のゆか絵』のある場所だ……
アバッキオ「ここから車では入れない。」
アバッキオ「ポンペイか。ガキのころ遠足で来たきりだな……」
ジョセフ「へェ〜…アバッキオにもガキの時代があったんだ。」
アバッキオ「あたりまえだろッ。」
フーゴ「この先100メートルぐらいのところだ。あと、例の物を取って…みんなのところへ戻るまで30分だな。」
304:
フーゴ「…………」
フーゴ「アバッキオ、ジョセフ……用心を……どうやらお出ましのようだ……」
ゴゴゴゴゴゴ
アバッキオ「何人?」
フーゴ「ひとり……今のところ……キョロキョロして逃げられないでよ。」
ジョセフ「どこだ?」
フーゴ「左うしろだ……石柱のかげからぼくらをのぞいている……どの辺で見つかったかな? これを3人で行けと命令したんだブチャラティは…」
ジョセフ「それならさっきからおれのハーミット・パープルで探さしてるんだけどよ…どこの石柱だ?」
フーゴ「ボケッとするなよジョセフ…柱は一本しかない……その柱のかげにいる。」
アバッキオ「ああ、さっきからオレもそう思っていた。柱は一本しかない…だが、どこに隠れてるのかここから見えない…」
305:
フーゴ「柱から出てきたぞ〜〜〜。コソコソするのはやめたようだ。もうわかっただろ? 向かってくるぞ〜〜〜ッ。」
ジョセフ「おいおい、おれたちをおちょくるのはいい加減やめろよ。」
フーゴ「何言ってるんだッ。そいつだッ!! 歩いてくるやつさッ!」バンッ
フーゴ「え?」
フーゴ「い…いたんだ! そこ柱のかげに隠れて…たしかに…」
フーゴ「男がいたんだ………」
フーゴ「この鏡に映って見えたんだッ!」
ドドドドドド
フーゴが鏡を見ると、そこには謎の男がこちらに向かってきていた。
フーゴ「なっ……なにィ〜〜〜〜〜〜!!」
306:
フーゴ「そこだッ! そこにいるッ! 出てきたぞッ!」バッ!
フーゴ「え!?」
クルリ…
ドンン!!
バッ!
バッ
クルリ
フーゴ「こ…こいつ!! ジョ……ジョセフ、アバッキオ。」
フーゴ「だいたいこんな場所に鍵なんてかかってる事自体が奇妙だったんだ…いったい何だこいつは。この…能力は!?」
ジョセフ「アバッキオ…ついにフーゴが壊れたぞ……いつかは壊れると思ってたが!」
ズドドドドド
フーゴ「こいつッ! スタンドを出したぞッ! 誰が闘うッ!? ぼくか!? アバッキオ! 君がやるかッ!!」
アバッキオ「ジョセフ、今回はお前の考えは間違ってないかもしれん……フーゴがおかしい。」
フーゴ「何ですって!?」
307:
ズオオオオ
フーゴ「ま…まずいッ! 攻撃されるぞッ! 2人とも鏡から離れるんだッ!」
フーゴ「離れろォーーーッ!」
ズゴォ
ズボボボボ
ジョセフとアバッキオが突然消えていく
フーゴ「!? 何だと!!? !?」
フーゴ「ジョセフッ! アバッキオ!!」
ブンブン
バ!
バッ
フーゴ「ど……どこだ!? ジョセフ! アバッキオッ! どこへ行った!?」バッ
フーゴ「鏡に映っていた男もいない…!! !? な…何をしたんだ!?」
ゴゴゴゴゴゴ
フーゴ「何か…わからないが……この風景…どこか…おかしい……」
308:
?「ここだ。」
ドオオ
フーゴ「ハッ!!」
バゴォ
フーゴ「ぶげっ。」
フーゴ「なにィ!?」
ドグオオオ
ドドドド
?「本名……『パンナコッタ・フーゴ』、16歳、1958年、ネアポリスの裕福な家柄の生まれ、IQ152という高い知能を持ち、弱冠13歳の時、すでに大学入学の許可を与えられるが、いかんせん……外見に似合わぬ短気な性格のため、教師との人間関係がうまくいかず、ある教師を重さ4kgの百科事典でメッタ打ちの暴行……以後落ちに落ちてブチャラティんとこの下っぱとなる……いっしょに来たのはレオーネ・アバッキオと…えーと…誰だ? 地味なやつだから忘れちまったぜ。」
フーゴ「2人に……何をした!? き…きさま……どこへやったッ!? 2人をーーーーッ!!」
309:
一方その頃、アバッキオとジョセフは…
アバッキオ「フーゴ!! どこだフーゴ!?」
アバッキオ「てめーは何か見えなかったのかジョセフ!? フーゴはどこへ行ったんだ!?」
ジョセフ「知るかよそんなの!! 俺が見た時には突然消えてたんだよ!! 意味が分からねー!?」
ジョセフ「そういやあいつ…『鏡』がどうたらこうたら言ってたな……『鏡』か………」
ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「鏡には何もおかしな所はねーな…まーそれが普通なんだけどね。」
アバッキオ「おいジョセフ……ゆっくりとオレの方に来るんだ。」
ジョセフ「あ? 何だよ、こんな真昼間からデートのお誘いか?」
アバッキオ「いいから来いって言ってんだ! ボゲッ! もうゆっくりじゃあねえ。早く来いッ!」
ジョセフ「へ?」
ドドドドドド
310:
?「ぐああああああるるる」
?「ガァるるるるしゅるるるる」
?「ぐあるるるるるじゅしゅるるるるるるうううう」
ジョセフ「な…何だこの化け物はァーーーーッ!?」
アバッキオ「ジョセフ、そいつにはかまうなッ! そいつは敵じゃあないッ!」
アバッキオ「フーゴのスタンドだッ! フーゴ本人がいないのになぜか…スタンドだけが出現しているッ! だが、そいつから早く離れろッ! 近づくんじゃあねえ。」
ジョセフ「え? どういう事?」
アバッキオ「早くしろーーーッ!」
ジョセフ「わ、分かったよ! とりあえず離れればいいんだろッ!」ダッダッ
311:
アバッキオ「『パープル・ヘイズ』。こいつが出るって事はフーゴはとりあえず今無事なようだが…」
ジョセフ「パープル・ヘイズ…オレのスタンドと名前被ってんじゃあねーか。」
アバッキオ「…テメーは空気を読みやがれ。」
アバッキオ「! さがれジョセフ! もっとうしろにさがるんだ!」
アバッキオ「た…立ち上がるぞ! パープル・ヘイズが……!!」
パープル・ヘイズ「グァルルルルル。」
アバッキオ「動こうとしているぜ。フーゴはこのパープル・ヘイズをどこかでわからんが、これから操作しようとしている…フーゴはこいつをめったに出さないんだ。かなり追いつめられてなきゃあ出さない。」
アバッキオ「フーゴはどこかで闘おうとしている。もっとさがれ! ジョセフ!」
ジョセフ(アバッキオのやつがビビってやがる…そんなにパープル・ヘイズが恐ろしいって事か……だが、いくらなんでもビビりすぎだぜ。)
312:
ドン
ボッ
アバッキオ「!」
ジョセフ「パープル・ヘイズが空中を攻撃し始めたぜッ!」
アバッキオ「まずいぜ!! ここにいるのはまずいッ! 逃げるぞ、来いッ!」
ジョセフ「ちょっと待て! お前はさっきから逃げるばっかりでフーゴを助ける気がねーように見える。それでもお前は仲間なのか?」
アバッキオ「口ごたえしてんじゃあねーぞッ! ガキがぁーーーーーッ。 おれはてめーなんかどうなってもかまわねーが、何も知らねーんで親切で言ってやってるんだ。ヤツの拳はフーゴの凶暴な面を象徴したかのようで、近づくとおれたちもやばいんだッ!」
パープル・ヘイズ「うばぁしゃあああ。」ドバドザ
アバッキオ「殴りやがった!! 走れジョセフーーーッ。」
ドサァ
313:
ジョセフ「カラスが…いきなり地面に落ちたぞ!?」
アバッキオ「近づくなよ……パープル・ヘイズが拳を使うとき、何者もそばにいてはならない…」
カラス「カァー、カァー、カァー。」
カラス「アガッ!」ゲロゲロ
ベロッ
ブバァァー
ドザァ
ブスブス…
ジョセフ「うげぇーーーッ!! カラスが気持ち悪い姿になってやがるッ!?」
アバッキオ「あれがフーゴのスタンド、パープル・ヘイズの能力、『殺人ウイルス』だ。敵はフーゴをどうやって隠したのかわからんが…敵にとって…フーゴとスタンドを離したのがちょっとした幸運だってところだな……」
その後、ジョセフはアバッキオからパープル・ヘイズの説明を長ったらしく受けた
314:
アバッキオ「だが、もういいだろう。今敵はおれたちを無視している。先を急ぐぜジョセフ。」ダダッ
ジョセフ「…………」
アバッキオ「おいジョセフ、ボサッとしてんなよッ! 行くぞッ!」
ジョセフ「…そうやって仲間を平気で見捨てるやつはオレが1番嫌いな奴なんだぜ? そんな奴が仲間なんて吐き気がするね……」
ゴゴゴゴゴゴ
アバッキオ「言葉に気ぃつけろよきさま……いいか、オレたちの指令は鍵を取って娘を安全にボスのところまで護衛する事だ。フーゴを助けたいのはオレもおまえと同じ気持ちだ。だが、鍵をゲットしてブチャラティに渡す事が最も大切な事なんだ。」
アバッキオ「もし今、フーゴのかわりにオレが襲われているのだとしても、オレは見捨ててほしいと思う。」
ジョセフ「…いいか、説教たらしくなっちまうが、仲間ってのはどんな時でも見捨てるなんて思っちゃいけねー。後で気付いた時には遅い事だってあるんだぜ…この場合、フーゴがどこにいるかを確認して助ける事が重要だ!」
アバッキオ「違う! 3人とも全滅する危険を冒す事がまずいんだッ! もう一度言う。先へ進むぜ! 来いッ!」
ジョセフ「嫌だねッ!! オレは意地でもフーゴを助けるッ!」
グォォオオオ
アバッキオ「この状況では先輩であるオレの命令が絶対だ。それを拒否するってんだな! 覚悟してろよ。ただしてめーが生き残ったらの話だがな。」ダダッ
ジョセフ「…勝手にしやがれ!」ダダッ
315:
アバッキオ「あった……これだ。」
アバッキオ「!」
アバッキオ「………? 何だ? この鏡の破片は……今まで……ここにあったか?」
?「何だそりゃあ? 鍵か……」
ドドドドドド
アバッキオ「なにィ!?」クルッ!
?「なるほどッ! わかったぞ。その鍵をオレがぶん取ってやればいいんだなッ!」
ドォーン
アバッキオ「こ…こいつはッ! まさかッ!」
?「オレの姿が見えたのなら……!!」
スタンド名ーマン・イン・ザ・ミラー
本体名ーイルーゾォ
イルーゾォ「おまえももうおしまいだッ!」ゴッ!
316:
アバッキオ「や…やばいッ!」
ブァギイッ
アバッキオ「クソ…わかりかけてきたぜ…鏡の中だったのか。そんなのがあるっていうのならだが、敵の能力は今のように鏡の中から攻撃して来て。そうフーゴのヤツは…間違いないぜ……鏡の中に引きずり込まれて消えたんだ。」
キラッキラッ
ダバァァ
ガシィッ!
アバッキオ「!!」
イルーゾォ「攻撃をかわそうとこなごなに破片にしたのは逆効果だぜ…アバッキオ…おまえは引きずり込む入り口が逆にいっぱい増えたって事だ。」
イルーゾォ「映ればそれは外と中の出入り口! 破片になって出入り口がたくさん散ったっていうだけの事だッ! おまえをつかめる出入り口がなッ!」
イルーゾォ「そして、許可してやるッ! おまえ自身だけ鏡の中にはいる事をーッ。」
アバッキオ「!!……」ズボ
イルーゾォ「入った!!」
317:
イルーゾォ「中に引きずり込んだッ! そしておまえらが必要としている。その鍵ももうオレがいただくぞッ!」
ガシッ
メキ
イルーゾォ「ぐ!?」
イルーゾォ「何だとォ〜〜〜!! ス…スタンドの首を掴めるのは……スタンドだけだ…!! 引きずり込んだおまえがオレのマン・イン・ザ・ミラーの首をつかめるはずが…!! !?」
アバッキオ「破片にしたのは逆効果なんかじゃあねえー〜〜〜〜おまえののぞくスペースが狭くなっって事だ。誰をひきずり込むのか…………? よく見えなかったろ?」
アバッキオ「許可するだって? オレだけ入る事を?」ピッピッピッ
アバッキオ「グラッツェ! ひきずり込まれてやるぜ!」ピッピッピッ
メキメキメキ
イルーゾォ「こ…こいつは!? ムーディー・ブルース!」
ドギャドゴォバキッ
イルーゾォ「スタンドだ……し、しまった……」
バァァァァ
アバッキオ「おまえを倒さねーと鏡から出れねーんならおまえを倒すまでだ…」
〜to be continued〜
325:
イルーゾォ「ぐ……ぐぐぐぐ………」
アバッキオ「どうした? 怖気付いたのか?」
イルーゾォ(……鍵がなくなっている。どうやら鍵を持ったまま向こうの世界に行ったようだな。それなら好都合だ…)ズボ
イルーゾォ「アバッキオ…早く鍵をこっちに渡せ。こっちの世界ではお前はスタンドを出せないはずだ。」
イルーゾォ「こっちの世界に来た以上、お前に逃げ場はない。大人しくこっちに渡せ。」
アバッキオ「誰が渡すかよ!」ダダッ
イルーゾォ「逃げ場はないと言っただろうッ!」
ボゴォ
アバッキオ「うぅッ!!」
バタッ
326:
イルーゾォ「無駄な事をしやがってッ!!」
ボゴォ
バゴォ
ドギャ
バギ
アバッキオ「く………………」
アバッキオ(骨が何本か折れたか……!)
イルーゾォ「お前ほどの男がこんな単純な事を理解出来ない単細胞とは思わなかった。」
アバッキオ「単細胞で……悪かったな…」パァ
イルーゾォ「!? きさま…鍵をどこにやった!?」
アバッキオ「最初から鍵なんて拾ってねーさ…拾ったのはオレのスタンドだ。」
イルーゾォ「なにィ!?」
327:
バッ
イルーゾォは鏡を見た
鏡の中には現実世界が映っており、アバッキオのスタンド『ムーディー・ブルース』が後ろ歩きに歩いていた。
アバッキオはムーディー・ブルースに鍵を拾わせ、逆戻しをしていたのだった!
アバッキオ「逆戻しだけならオレが指示をしなくて済む……あとは下っぱが鍵を拾えばいいだけだ!」
ジョセフ「ん? 何だありゃあ?」
チャキン
ジョセフ「鍵? まさかこれが!?」
イルーゾォ「そんなバカなッ!! こんな事があってたまるかッ!」ダダッ
アバッキオ(さぁジョセフ、さっさと鍵を持ってブチャラティの所へ向かえッ。任務を達成出来ればオレたちはそれでいいんだ。オレたちの分まで働けよ。)
アバッキオ(最後までお前の事は嫌いだったがな……)
328:
イルーゾォ「!」
イルーゾォ「フハハハハハハハハッ!!」
イルーゾォ「アバッキオ! お前の仲間は立派だな! 鍵を持ったまま棒立ちしているぞ!」
ジョセフ「…………」
アバッキオ「!? あの野郎…オレが忠告した事を無視しやがって!!」
ジョセフ「そうか…攻撃されてんだなアバッキオ……それでこの鍵を持って逃げろって言いたいのか…」
ジョセフ「だけど…オレは悪い子だから上司の命令には逆らっちゃうのよねッ。」
ジョセフ「どこにいるんだ敵さんよォ〜。出て来てオレと遊ばな〜い?」
アバッキオ「あの野郎……」
329:
ズボ
イルーゾォ「お前、中々勇気のあるヤツだな。オレと直接勝負するなんてよ。」
ジョセフ「お? あんたがアバッキオとフーゴをどっかにやった張本人か。」
イルーゾォ「そうだ。」
ジョセフ「ならオレはお前を許さねー。鍵を奪いたかったらオレを倒しな。」
イルーゾォ「そのつもりだ。」
ジョセフ「よし…」
ジョセフ「なら鬼ごっこするか!!」ダダッ
イルーゾォ「逃げても無駄だッ!!」ダダッ
330:
ダッダッ
ジョセフ(今までの事を考えたらフーゴとアバッキオはどういう理屈かは知らねーがどこか別の世界にいるみてーだ…それがどこかが問題だ。)
ジョセフ(フーゴは確か『鏡』をしつこく連呼してたよな。『鏡』に敵が映ってるとかどうとか…しかし、後ろを振り向いた時、敵はオレたちには見えなかった……)
ジョセフ(だとすると考えられるのは2つ…1つ目は敵が最初からいなかっただが…フーゴはそんな冗談を言うやつじゃーねぇ……)
ジョセフ(だとすると答えは2つ目だ…“敵は『鏡の中』にいた”!! それだろうな!)
ジョセフ(今あいつらは鏡の中にいるッ。そして出られねーんだ。こいつを倒さない限りッ!)
イルーゾォ「ちょこまかと逃げるなッ!」
ジョセフ「ハーミット・パープル!!」ニョキニョキ
イルーゾォ「スタンドのバリアか…だが効かねー!」グボー
331:
ダッダッ
ジョセフ「やべーッ。行き止まりじゃあねーかッ!!」
イルーゾォ「策は尽きたか。」
ジョセフ「まださッ!」
イルーゾォ「!」
ジョセフ「さっきのバリアはただのイバラのバリアじゃあねー…オレのスタンド本体を真っ直ぐ伸ばしたイバラだ。お前を後ろから攻撃出来るようになッ!」
ウネウネー!
イルーゾォ「マズイッ!」
イルーゾォ「…ワケがないだろう?」
ガシッ
ジョセフ「なッ!?」
イルーゾォ「本体を先に向こうに連れて行けばいいだけだからな。」
ジョセフ「オレとした事がしくじっちまったぜ…」ズボ
ドテー
ジョセフ「イテテ……」
332:
アバッキオ「……」
フーゴ「……」
ジョセフ「ど…ど〜も、お久しぶり〜〜…」
フーゴ「途中までなかなかやるなと思ってたのに最後にしくじるとは…」
アバッキオ「テメー…おれの命令に逆らったな。」
ジョセフ「そ…それに関してはこの敵を倒してから話すからさ〜、な!」
アバッキオ「で、お前鍵は?」
ジョセフ「そりゃあもちろんポケットに……あれ?」
アバッキオ「…鍵は?」
ドドドドドド
イルーゾォ「鍵とはこれの事か?」
3人「!?」
333:
3人は下に落ちてあった鏡の破片を見た
そこには現実世界で鍵を手に持ったイルーゾォがいた!
イルーゾォ「間抜けな男だな……鍵を落とすとは。敵ながら面白い男だ。」
アバッキオ「お前なにしでかしてんだッ!!!」ガシッ
ジョセフ「オレだってお前らを助けようと必死だったんだよッ! 確かに悪い事はしたけど、お前らだって同じじゃあねーか!」
フーゴ「ジョセフッ。そんな言い草はないでしょう!」
ジョセフ「フーゴ…オレのスタンドを使えば、お前のスタンドを操るかのように倒す事も出来るんだぜ?」
フーゴ「! ……君って男は。」
アバッキオ「お前はここでぶん殴るッ!!!」
334:
イルーゾォ「ハハハハハハハハハッ!! こんな時に仲間割れするとはさらに笑えてくるぞ!」
イルーゾォ「だが、ここまでだ。じゃあな。」
イルーゾォ「3人共鏡の中で一生を暮らせッ。」
ジョセフ「へ? 今なんてった?」
イルーゾォ「…鏡の中で一生を暮らせと言ったんだ。」
ジョセフ「一生? ……確かにそれもいいかもしらねーが、それはお前の方じゃあねーか?」
イルーゾォ「なに?……」
ウネウネ
ジョセフ「いや〜、時間を稼ぐのを手伝ってもらってすまねーな、お二人さん。」
アバッキオ「? 何の事だ?」
フーゴ「ジョセフ、僕でなければ作戦の意図を理解するのは困難でしたよ?」
ジョセフ「さすがうちのチームの勉学担当だぜ!」
アバッキオ「お前ら意味がわからねーぞ……?」
335:
ウネウネ
イルーゾォ「あ? これは何だ。やつのスタンドの一部か?」
ウネウネ!
イルーゾォ「!」
グサ
イルーゾォ「な…何だ……今さら攻撃した所でオレに勝てるはずが…」
パープル・ヘイズ「ガァウウルルルルルルルル。」
イルーゾォ「!」
336:
ジョセフ「確かにオレのスタンドじゃあ勝つのは不可能に近い。だからスペシャルゲストを呼んだんだ。」
フーゴ「ジョセフは向こうに残したハーミット・パープルの一部でパープル・ヘイズを誘き出してくれたんだ。」
ジョセフ「こういう所でジョセフ・ジョースターの軍師っぷりがでるのよね〜…」
イルーゾォ「あ…ああ……」
ジョセフ「スペシャルゲストは…とてつもなく凶暴だからご機嫌を損なわないよう気をつけてね!」
パープル・ヘイズ「ウバッシャアアアアアアアアアア。」
イルーゾォ「うあああああああああ。や…やめろ…やめろォォォクッソぉオオオオオオ。」
イルーゾォ「はっ!」
フーゴ「くらわせろーーーッ。パープル・ヘイズッ!」ドヒャア
イルーゾォ「か…鏡さえあればこちらに勝算は…!」
337:
シュパッ!
イルーゾォ「えっ」
ハーミット・パープルが鏡をとりあげる
ジョセフ「鏡の中は暮らしやすかったぜ。ごゆっくり鏡の中で生活してくれ!」
イルーゾォ「なああああんだってエエエエエエエエエええええええええええ。」
イルーゾォ(せっ…せっかく……!! せっかくあいつらを鏡の中においやったのに!!)
イルーゾォ「うわあああああああ。」
パープル・ヘイズ「ブッシャアアアアァーーーッ!」
ドドドド
ドグシャア
イルーゾォ「ふあああ〜。」
ブスブス
ブスブス
ブスブス…
338:
フーゴ「ハッ!!」
キョロキョロ
サッ
チッチッ
フーゴ「や…やったぞッ! 鏡から出れた! やつを倒し! やつの能力は消滅したッ!」
アバッキオ「…………」
ジョセフ「…………」
スッ
アバッキオ「何すんだッ!?」
ジョセフ「動くなよ。骨が折れてんだろ? 治療してやる。」
アバッキオ「いらねーよッ! 自分で治す!」ガバッ
ジョセフ「そうですか…せっかくの人の厚意を断るのね。」
ジョセフ「ま、それでもいいさ。あんたらが無事ならそれでいい。」
アバッキオ「…ジョセフ、今回は任務を達成したから良かったが、今回のお前の行動はバカすぎた。オレはお前を認めないぞ……」
339:
フーゴ「さあ…鍵も取り戻した事ですし、車に戻りましょう。」
ジョセフ「よっしゃ〜、帰って飯食おうぜ飯〜!」
アバッキオ(オレはこいつの全てが嫌いだ……任務よりも仲間の命を優先するのはチームとしてやってはいけない行為だ…)
アバッキオ(だが……ブチャラティがチームに入れるのを認めたのも分かった気がする。)
ジョセフ「……ズボンのチャック空いてるぜアバッキオ?」
アバッキオ「え?」
ジョセフ「うっそぴょ〜ん!」
アバッキオ「…………」
アバッキオ(いつか殺す…!)
〜to be continued〜
350:
〈娘を護ってくれて礼を言う。
ブチャラティ。
ネアポリス駅6番ホームにある『亀』のいる水飲み場へ行き、この『鍵』を使え。
そして、列車にて娘をヴェネツィアまで連れてくる事。
追伸ー君への指令はヴェネツィアにて終了する。〉
351:
アバッキオ「やはりこれだけじゃあこれが何の鍵なのかわかんねえぜ……! 駅の水飲み場に何があるのかもまったくわからん…」
ブチャラティ「ボスは『敵に見つからず移動できる方法』のため、その鍵を手に入れろと言った! それを信じ、駅に行くしかな…!」
ナランチャ「ボ…ボスは……『ヴェネツィア』にいるのかな? そ…その文面によると……」
ブチャラティ「そんな事は考えなくていい! オレたちは指令どおりやるだけだ。6番ホームの水飲み場に行き……そして、列車に乗る! 今から最も早いのは10分後のフィレンツェ行き特急だ……それに乗る!」
ブチャラティ「ジョセフ! もうすぐ駅だが背後はどうだ?」
ジョセフ「追ってくるやつはいないぜ。異常なしだなッ。」
フーゴ「…………」
フーゴ(ボスの娘……このトリッシュ…会った事のない父親のため、自分の身を狙われていったいどんな気持ちなのだろう……?)
フーゴ(それに本当にスタンド使いでもあるんだろうか? そんな雰囲気もまったくないが……)
352:
ガシッ
ガシッ
ミスタ「そーかそーかフーゴ、ケケケ。オメーも彼女のアレが気になってしょうがねーのかよォ〜〜。さっきからオレらもなんだよォ〜〜〜っ。」ヒソヒソ
ジョセフ「あんなの見ちまったら興奮せざるおえないぜェ〜〜〜っ。」ヒソヒソ
フーゴ「えっ!?」
ミスタ、ジョセフの見つめる先にはトリッシュのオッパイがあった
フーゴ「あ……ああ、あれは。」
ジョセフ「フーゴくん…じっと見つめるのはどうなのかなァ〜〜? ボスの娘のオッパイをマジマジと見つめるのは…ボスに告げ口されてみろッ。」
フーゴ「えッ!?」
ジョセフ・ミスタ「ギィーーー!! だぜッオメー。」
フーゴ「なっ、何を言ってんですかッ! ぼくは何もッ! 君が言ったからッ………!!」
アバッキオ「着いたぜ。」
キイイイイ〜
フーゴ「あっ。」
ガクン
ジョセフ「危ないフーゴ!」ガシッ
見つめ合うジョセフとトリッシュ
……
353:
ジョセフ「うわあああああああああ、ワザとじゃねーんですトリッシュさん。ブレーキのせいで倒れそうになったフーゴくんを庇おうとしたらたまたま顔があなた様のオッパイの近くにいっただけなんですッ。私には愛する妻がいます。あなたと不倫しようなんてこれっぽっちもかんがえていませんでした! はい!」
ミスタ「そ、そうですそうです、ジョセフをゆるしてやってくださいッ。別に悪ギがあったわけじゃありません。ジョセフがフーゴをかばおうとしてあなたのオッパイのぞこーとか、スカートの中の太モモさんに指をはわせよーなんて事は。ついでき心でして! はい! どーかボスにだけは内密に〜〜。」
ミスタ・ジョセフ「どうかお許しくださ〜〜〜いッ!」
フーゴ「普通に謝れば済む話でしょ……」
355:
〜ネアポリス駅構内〜
【フィレンツェ行き
16:35発 6番ホーム】
ザワザワ
ザワザワ
ザッザッ
ザッザッ
ピタリ!
ゴゴゴゴゴゴ
?「本当にいたぜ。ブチャラティだ……先頭車のところの水飲み場にいる……他の仲間と娘はすでに列車に乗ってるようだ……一号車か。」
??「しかし、信じらんねェェぜ〜〜〜〜〜。すぐに見つかる駅に全員でくるとはなあ〜〜〜。ブッ殺してやるッ!!」
356:
?「…………」チラリ
?「駅に来る………だが、それはよほど追いつめられてトチ狂ったか……それとも……オレたちの追跡をかわす方法に何らか自信があるという事か…………どちらか……だな。」
??「どっちにしろブッ殺してやるッ! ホルマジオと鏡のイルーゾォのかたきだッ!」
?「おいテメー、さっきからうるせえぞ。ブッ殺すブッ殺すってよォ〜〜〜。どういうつもりだてめー、そういう言葉はオレたちの世界にはねーんだぜ…そんな弱虫の使う言葉はな……」
ゴゴゴゴゴゴ
?「ブッ殺す…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には! 実際に相手を殺っちまってもうすでに終わってるからだッ! だから使った事がねぇーーーッ。」
?「ペッシ、オマエもそうなるよなァ〜〜〜〜〜。オレたちの仲間なら…わかるか? オレの言ってる事…え?」
ペッシ「あ…ああ! わかったよ! 兄貴」グスッ
兄貴「『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!」
兄貴「オレはこのままホームから向かうから……ペッシ、お前は列車の中から一号車に向かえ!!」ザッザッ
ペッシ「おうっ。」ヒョイ
兄貴「はさみ撃ちだッ! 娘は生け捕りだからな……発車前に終わらせたい。切符を買わずにすむからな…」
ザッザッ
357:
兄貴(ブチャラティのやつには何の恨みもねーが、娘を奪わしてもらう…)ザッザッ
ブチャラティが電車の中に急いで入る
兄貴「ムッ!」
ダダァァォー
ペッシ「あ……」
兄貴「………………」
ペッシ「…………」チラリ
兄貴「おいペッシ、なんでオメーと出会うんだ?」
ペッシ「あ…兄貴こそですぜッ! どうしたってんですか? 水飲み場にいたブチャラティはどこ行ったんですか?」
358:
ガチャア
バ!
ガチャガチャ
兄貴「おめ〜〜〜、ブチャラティの顔知ってるよなァァ〜〜〜? ペッシ〜〜〜っっ。」クルッ
兄貴「アバッキオとかミスタ、フーゴ、ナランチャ…新入りにジョセフとかいう小僧も入ったようだが……そいつも全員知ってるよなオメー?」
ペッシ「いくら兄貴でもその質問は失礼じゃあないですかい?」
ペッシ「やつらの略歴と顔なら写真に穴の開くほどみてまさあ〜〜っ!!」
兄貴「じゃあ説明すんのは簡単ってわけだ……今、オレの目の前でブチャラティがホームから列車に飛び乗った! 通路から来たオメーと出会ってなきゃあおかしいよな……え? そうじゃあねーか?」
兄貴「乗客の顔は全員よく見て来たのか? サングラスとかヒゲで変装してる風なやつらはいなかったか?」
ペッシ「だから見て来ましたってッ!!」
ペッシ「誰ともすれちがわなかったし! 他のヤツらも新入りも娘も絶対どこにもいやしませんでしたぜッーーっ。」
359:
のそっ…
のそっ…
ズブズブ…
ミスタ「な…なんなんだ!? こ…ここは!?」
ブチャラティ「水飲み場にいたこの亀! スタンド使いだったッ! そしてここはどうやら亀の中のようだ。どういう仕組みになっているかはわからんが、あの鍵が亀の甲らにはまると、亀はなぜか能力を発現させて………」
ブチャラティ「その鍵が出入り口となってこの空間を作り出しわ中に隠れられるらしいッ!!」
ジョセフ「亀がスタンド使いね〜……」
360:
ズガボ
ジョセフ「うおっ。」
ガン
ジョセフ「こ…ここはイスの下か…顔が…潰れそうだぜ……」
ドサァッ
ジョセフ「だけど居心地が良くて良い物件じゃないのッ!」
ナランチャ「オレもここ気に入ったぜェーーーーッ。」
ジョセフ「テレビや冷蔵庫、ソファや家具付き…この亀売ったら大儲けできるぜ…」
361:
ゴトンゴトン
ペッシ「あーあ、乗っちゃった…! 切符買いたくないって言ったくせに……」
兄貴「うるせーぞ。」
兄貴「おい、この壁の下のスキ間……向こう側は何だ? これ?」
ゴトンゴトン
ペッシ「壁じゃなくて運転室のドアじゃあないですかねそれ! でも、こっちからは開かねーし7人からの人間が運転室に入ってるわけはね〜っすよォ。」
兄貴「わかんねーぞ……探すって決めたからにゃあよォ〜〜〜、この列車……先っちょから徹底的に荒らしまくってやるからな! おめーのビーチ・ボーイで中を攻撃してみろ!」
ペッシ「…………………」
ゴトンゴトン
ゴトンゴトン
兄貴「やれッ!」
362:
カシン
カシン
カシン
カシィーン
ペッシ「ビーチ・ボーイッ!!」シルシルシル
ポチャアアアン
チリ…チリ…
ゴゴゴゴゴゴ
ペッシ「やっぱり7人もいないよ。この中にいるのは……2人だ。」
ピク
ペッシ「きたッ!」
ドゴオオオオン
兄貴「くそ! たしかに狭いな……運転手ひとりか……だが、この列車のどこかに絶対やつらはいる!」
363:
ペッシ「……………え?」
ペッシ「あれ? ちょっと待てよ。おかしいですぜ…2人だと思ったんだけどな。ひとりしかいない? ほんとひとり? 生き物の気配は2つのはずだったんですぜ…」
フィレンツェまでの所要時間ー3時間30分
次の停車駅ローマまでノンストップ(1時間半)
兄貴「おいペッシッ! この列車を先っちょからケツまでとことんやるぜッ! どっかに潜んでるブチャラティどもを引きずり出してやるッ! おまえはそこにいろッ!」
ペッシ「ちょ…ちょっと待ってくれ兄貴……」
ゴトンゴトン
ペッシ(おかしいんだよな……この運転室の気配は2つだと思ったのにな…この運転手の気配の他にもうひとつあったような……)
364:
ガチャッ
ペッシ「ロッカーなんかに誰かがいるわけねーか…やっぱ運転手はひとりだよなあー。オレは兄貴と違って勘が悪いからな…」
ペッシ「ン?」
ゴゴゴゴゴゴ
ペッシ「なんだ? ……? あの黒っぽいものは?」
モアモア
ペッシ「!」
ペッシ「うわあああ! あ…兄貴ィ!!! ま…まさかッ!」
ドドドドドド
ペッシ「『ザ・グレイトフル・デッドッ!』」
ペッシ「ちょっ! ちょっと待ってくださいよッ。や、やるんですかい!? 乗客ごとやるつもりですかい! しかも、ヤツらがまだ確実に列車内にいるってわかってもいないのに!」
兄貴「言っただろうがよォーーー。トコトンやるってな! ヤツらは絶対いるッ!」
兄貴「それにたいしたこたァねーだろォーッ。毎年世界中のどっかで旅客機が墜落してる…それよりは軽く済むッ!」
365:
〜亀の中〜
ジョセフ「快適快適ィ〜〜。キンキンに冷えたジュースを飲みながら漫画読んでテレビを見るなんて最高すぎるだろ。」
ジョセフ「今週号はオレの好きなスラムダンクだぜ! テレビではキャプテン翼もやってるしな!」
ミスタ「少しは黙ってろジョセフ! 疲れて眠ってるやつもいるんだからよッ!」
ミスタ「それにしてもこの部屋蒸し蒸ししててイヤになるぜ。」
ミスタ「おいナランチャ。お前もそう思うだろ?」
ナランチャ「…………」
ミスタ「おいナランチャッ!」
ナランチャ「へ? あ…すまねー……もう一度大きな声で言ってくれるか?」
ミスタ「もういい…それより、もしお前漫画とかに興味あるんだったらジョセフと漫画の話でもしてきたらどうだ?」
ナランチャ「……へ? 何だってえ?」
ミスタ「おいおい、どんだけ耳が遠いんだよ…」
ナランチャ「よく聞こえんからさぁぁぁぁぁぁ…もう一度言ってくれよおおおおお…………」
366:
ゴゴゴゴゴゴ
ミスタ「ナランチャッ!?」
ミスタ「どうしたんだナランチャ!?」ガシッ
ポキッ
ナランチャ「痛いよォおおおおおおお。」
ブチャラティ「ナランチャに触れるなッミスタ! ナランチャの様子がおかしい!」
ジョセフ「いや様子がおかしいのはナランチャだけじゃあねー…」
アバッキオ「スー。」
フーゴ「スー。」
ジョセフ「周りの皆もナランチャと同じように『老けている』……スタンド攻撃だッ!!」
ナランチャ「ワシはぁぁぁ…一体どうなっとるんだみんなあああああああ!」
トリッシュ「どうなってるの……?」
367:
ミスタ「アバッキオにフーゴ……そしてナランチャまで年とってやがる……まさかこの列車に敵がいるのか…!」
ブチャラティ「おいみんな! オレたちも少しずつだが、体に変化が出てるぞ!」
ミスタ「…!? 手にシワが!」
ブチャラティ「敵は無差別に乗客ごと攻撃しているようだ……そしてオレたちを老い殺す気でいるようだッ。」
ゴトンゴトン
ジョセフ「だけど、トリッシュまで巻き込むはずねーだろッ! トリッシュまで殺したら意味がねー。」
ブチャラティ「……敵には勝算があるんだ…トリッシュだけを殺さない作戦が。それが何か分かればいいんだが…」
ジョセフ「…………体温だ。」
ミスタ「体温?」
ジョセフ「さっきから部屋が暑いと思わねーか?」
ミスタ「確かに蒸し蒸ししてるがよ…それがどうした?」
ジョセフ「敵はおそらく列車の冷房を切ってオレたちの体温を上昇させようとしているんだ。それが老いさせる条件といったところだろ……女性は男性より脂肪が多い分、体温の変化が少ないとおばあちゃんから聞いたことがある。」
368:
ブチャラティ「つまり、確実にトリッシュが死ぬ前にオレたちを殺せるってわけだな。」
ミスタ「でも、オレたちは何で老うスピードが遅いんだ?」
ジョセフ「オレたち4人に共通してるのは何だろうな…?」
ミスタ「…! ジュースか!」
ジョセフ「そう! ジュース! 冷たいジュースを飲んでたからオレたちは老化のスピードが遅いんだ!」
トリッシュ「…ていう事は……」
トリッシュはジュースの中にある氷をナランチャの頬につけてみる
すると氷をつけた頬がもとの皮膚に戻っていた!
トリッシュ「!」
ミスタ「ジョセフ! おまえの言うとおりじゃあねーか!」
ジョセフ「どうよ! おれの名推理! 刑事コロンボも真っ青だろォ〜!」
369:
ミスタ「氷だッ! 氷で皆を若返らそうッ!」ガチャッ
ブチャラティ「ダメだッ!! 氷はもう残り少ないッ。氷はトリッシュが持つべきだ! みんなもそう思っているはずだ……」
ミスタ「……分かった。で、これからどうするブチャラティ?」
ブチャラティ「もちろん敵を倒しに行く…早く倒さなければナランチャたちどころか乗客全員が死んでしまう。」
ミスタ「誰が殺りに行く? オレか? それともブチャラティ自ら行くか?」
ブチャラティ「……ジョセフ、君が敵を倒しに行ってくれ!」
ミスタ「なにィ!?」
ジョセフ「へ? オレ?」
ミスタ「戦闘向きじゃあねージョセフを行かすのかブチャラティ!」
370:
ブチャラティ「ジョセフの体を見てみろ。」
ミスタ「?」
ミスタ「特に何もないけど…」
ブチャラティ「何もないのがいいんだ。ジョセフはオレたちよりも老化のスピードが格段に遅いんだッ。」
ミスタ「それはどうしてだ?」
ブチャラティ「それは話すと長くなるからあとで話そう……行ってくれるかジョセフ?」
ジョセフ「……分かったぜ。敵を倒しゃあいいんだな!」
ミスタ「納得はいかねーが気をつけろよジョセフ…敵はただ者じゃあねー……死ぬなよ。」
ジョセフ「へへッ! なーに、またあの谷間を拝みに戻ってくるさ!」
トリッシュ「……サイテー。」
ジョセフ「ヤベッ! さっさと行こッ!」ズボリ
371:
ジョセフ(運転手が年をとって死んでやがる……それ以外に人の影はねーな……)
ズルズル
ジョセフ「!」
ジョセフ「エアコンか…エアコンで運転室だけでも冷やしておくか……」
ゴトンゴトン
ゴトンゴトン
ジョセフ「なーんてな。そんなの敵も百も承知だろうからここにトラップでも仕掛けているんだろうな…」
ペッシ「ガリガリガリガリガリ。…ったく兄貴ったらよォー。あぶねーことするよなー。オレまで年とっちまったらどうしてくれんだよな、まったく。」
チリ
ペッシ「!」
ペッシ「……………」
チリ…
ペッシ「きたッ!」
372:
ペッシ「くらいついたぜッ! 餌にィーーーッ。」
ペッシ「兄貴ィ! どこ行った!? いねーのかよォオッ! 兄貴ィッ! 兄貴の言うとおりだったッ! ブチャラティどもはこの列車に乗っていたゼーッ。」ボリボリボリ
ペッシ「このペッシがやつらを見つけたゼーーーッ! 兄貴ィッ!」グルグル
ガラガラ
ペッシ「!」
パチパチ…
ジョセフ「いやいやいやいや、さすがペッシだなァ〜〜〜。兄貴として誇らしい限りだぜ。」パチパチ
ペッシ「て…てめーは……新入りのジョセフッ!? なんでてめーがここにいるんだ!?」
373:
ペッシ「おまえじゃなかったらこのこの反応は……ハッ!!」
ペッシ「こいつ…生命反応がねえッ。それに体重が軽すぎるッ。もしかしてこいつは運転手かッ!?」
ジョセフ「そうだ……おまえたちが殺した何の関係もねー運転手だッ!!」
グバオオオン
ペッシ「グッヘエエエ。」
バタン
ジョセフ「おまえのスタンドはどうやら老いさせるスタンドじゃあねーようだな…答えろッ。てめーのもうひとりの仲間はどこにいる?」
ドドドドドド
ペッシ「し……知るかよッ! オレだって知らねーんだよッ!」
ジョセフ「呆れたね…こんなヤツが敵だなんて気が抜ける……」
374:
老人「ねえええあんたああ。助けてほしいんだよおオオオ。油っこい肉が好物だったのにさあああ、急に食いたくなくなったんだ…さっぱりした物がよくってさあああ。」ズルリズルリ
ジョセフ「はいはいおじいちゃん。もう少ししたら油っこい肉が食えるようになるからね。それまで大人しくしててね。」
老人「いいや…もう何も食えないさ! ただしおまえがだ……ジョセフ。」
ペッシ「え?」
ジョセフ「こいつもしかして…!!」
ズギュン!
ジョセフ「ぬおおおおおおおお
ーーーーーのおォオオーーーッ!」
ペッシ「え? な…なに!? ま…まさか!! そ…そのじじい……!!」
375:
ジョセフ「と…とりあえず離れるぞッ。ハーミット・パープル!!」
シュルッ
ビシッ
老人「こいつ……おれのパワー全開をくらわしてやったのに老化スピードが遅い!!」
老人「しかし、見た目はだいぶ年をとったな〜…」
ジョセフ「くっ……」ダダッ
ペッシ「ぜ…ぜんぜん気がつかなかった! あ…兄貴……!! そ…そこにいたのかい? ま…まさか! 自分自身を自由に老化させて乗客の中にまぎれているとは……」
ドドドドドド
376:
ペッシ「兄貴ィッ! プロシュート兄貴ィッ! やっぱり兄貴ィはスゲェーやッ!」
バギィ
ペッシ「うげゃ!」
ペッシ「な!? !? なんでイキナリ殴んだよォーーー兄貴ィィィィ。」
ボギャァッ
兄貴「うわあああ…や…やめてくれよ! この腑抜け野郎がッ! なんだ!? 今のザマは!? ええ!?」
ペッシ「なに怒ってんだよ兄貴ィィィィィ!?」
兄貴「まだわかんねーのかマンモーニのペッシ!」バッ
ペッシ「ひィィ。も…もう殴らねーでくれよォ兄貴ィッ!」
兄貴「いいかッ! オレが怒ってんのはな、てめーの心の弱さなんだ、ペッシ!」
兄貴「いきなり敵に襲われたんなら、ぶっ飛ばされるのは当然だ。オレだってヤバイと思う。」
377:
兄貴「だが! オレたちのチームの他のヤツならッ! あともうちょっとでノドに食らいつけるってスタンドを決して解除したりはしねえッ!」
兄貴「たとえ腕を飛ばされようが、脚をもがれようともなッ!」
兄貴「オメーはマンモーニなんだよペッシ! ビビったんだ…甘ったれてんだ! わかるか? え? オレの言ってる事。」
兄貴「成長しろ! ペッシ。成長しなきゃあオレたちは栄光をつかめねえ。分かったか!」
ペッシ「……わかったぜ兄貴ィ……」
378:
〜隣の車両〜
ジョセフ「クッソ〜…せっかくのイケメンが台無しになったじゃあないか…それに喋り方や声まで年寄りっぽくなっちまったぞ……」ハァ〜…
ジョセフ「1番最悪なのは…」
シュビッ
ジョセフ「ハーミット・パープルを人型に出来んくなった事じゃな…」
ジョセフ「…………」
ジョセフ「くぅーーーーッ。自分の喋り方にイライラするーーーッ!」ダンダン
バッ
ジョセフ(…隣の車両ではどうやら仲間割れをしとるようじゃな。ペッシってのがボコボコにされとる。)
ジョセフ(このままブチャラティの所まで逃げてもいいが、それでは早目に決着が着けれない……ここでわしが倒さないと…)
ジョセフ(しかし、今のわしでは2人を倒せる可能性は0に近い……そんな無謀な事はせん…ここはあの2人を分散させる事にしよう。)
ジョセフ(年老いてもジョセフ・ジョースターの頭脳は衰えてない所を見せてやるッ……!!)
〜to be continued〜
392:
ガラガラ
ペッシ「………………」キョロキョロ
ペッシ「どうやらあいつ運転室の方向へ逃げ込んだようですぜ兄貴ィ……」
兄貴「いや…まだ分からない。よく周りを探しながら進めッ。」
ザッ
ザッ
ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「……………」ゴクッ
シュビッ
兄貴「!」
兄貴「ザ・グレイトフル・デッドッ!」
ガッ
ペッシ「あいつのスタンドだッ!」
393:
ガラガラー!
ペッシ「! 兄貴ィッ! あいつオレらが驚いた隙に隣の車両に向かいましたぜッ。」ダダッ
ペッシ「待ちやがれッ!!」ガラガラー!
兄貴「待てペッシッ! オレたちはまだあいつの姿を見ていない!」
ペッシ「え?」
ビシビシビシビシビシ
ペッシ「あ!」
ガシッガシッ
パンパンッ!
ペッシ「と…扉が開かねーッ! こいつはジョセフのスタンドッ!?」
ゴゴゴゴゴゴ
394:
スッ
ジョセフ「正解じゃ……おたく残念な子分を持っちゃったねェ〜。」
ジョセフ「あんたとペッシを引き離しさえすれば勝算は五分…それどころかワシの方が有利かもなァ〜〜〜。」
兄貴「何を勘違いしている…これでオレたちを分散したつもりか? ペッシのスタンドにはこんな扉など通用しない。それどころかオレ1人でもお前なら倒せるさ。」
兄貴「おいペッシッ! 聞こえてんのか! いるんなら返事ぐらいしろッ。」
……
シ〜〜〜〜〜ン
ペッシ「あ…兄貴ィ……今返事するのは厳しいってもんがあるゼッ……」
ミスタ「そりゃそうだ。動いたらお前の眉間をオレがブチ抜くからな。」
ミスタ(それにしてもあいつのスタンドが亀の中に入って来たのには驚いたぜ……しかも、いきなり“2人の敵がいる。とりあえず手前の車両にいる1人の敵を足止めしてといてくれ”って手紙を書いてこっちによこすなんてよ……お前はスタンドをペット扱いしてんのかよ。)
395:
兄貴「…………………………」
ジョセフ「あれれェ〜。おたくの子分何で返事しねーんだ? もしかして…ワシが呼んだ仲間と交戦でもしてんのかなァ〜。それとも…」
ジョセフ「頼りない兄貴を捨てて逃げちまったのかなァ〜?」
兄貴「………………」
兄貴「どっちでもいい。今はお前を倒す事が最重要だ……」
ジョセフ「そう言って本当は子分の事心配しとるんじゃないのォ〜?」
兄貴「フフフ…」
ジョセフ「ニヒヒ。」
ゴゴゴゴゴゴ
396:
兄貴「ザ・グレイトフル・デッドッ!!!」グアッ
ジョセフ「ハーミット・パープル!!」シュビッ
ザ・グレイトフル・デッドとハーミット・パープルで拳を覆ったジョセフが殴りあう
兄貴「タコがッ。力勝負で今のお前に勝算はないッ。老人には老人のパワーしか出せねーんだよッ!」
ジョセフ「なら老人は老人らしく戦うまでじゃ!!」
バゴォ
バリバリッ
兄貴「こ…これはッ!?」
397:
ジョセフ「一点に波紋を集中させる事によってお前の老化攻撃を防いどるんだよ。お前に触れるとすごく老けるからの〜。」バリバリッ…
ジョセフ「そしてッ!!……」バリバリッ!
ジョセフ「この波紋を逆にお前に流してやるッ!!!!」
兄貴(こ…こいつ…スタンド以外に戦う手段があったのか…!!)
兄貴「クアッ!」
ジョセフ「年寄りを舐めちゃあいかんぞ?」ニヤッ
バリーン
ジョセフ「もしここにエリナおばあちゃんがいたら怒られそうじゃな…“周りの人に迷惑をかけたのねジョジョ!”とな。というか今のわしの年で『エリナおばあちゃん』って言うのも違和感バリバリじゃの……」
パリッパリッ
398:
ジョセフ「大丈夫か? 窓のガラスの破片が刺さって血がドバドバ出とるようじゃが…?」
兄貴「……………………」
ジョセフ「乗客の苦しみはそんなもんじゃないぞ……その苦しみで死んでしまった乗客もいるじゃろうからな。」
兄貴「…生憎、今のオレは乗客が1人や2人…いや…何十人死のうが、何も思わねー。そのせいでオレが地獄に行ったとしてもそれはしょうがねーと思ってる……」
兄貴「なぜなら! オレはトリッシュを奪えるなら何だって罰を受ける『覚悟』があるからだッ。それが悪い事だとしても…」
兄貴「オレは実行するッ……!」
兄貴「こい…ジョセフ……」ドバッ
ダラダラー…
ドドドドドド
ジョセフ「……やれやれ…イタリアに着いて1番厄介な敵じゃわい…」
399:
兄貴「くらえッ! ザ・グレイトフル・デッドッ!!」
プロシュートはスタンドで攻撃しようとする
ジョセフ「ハァ〜…」
ジョセフ「わしはもう疲れた……勝手に攻撃するならしてこい。」
ジョセフ「だが、その攻撃はお前に返ってくるがな。」
シュルシュル
兄貴「!」
ジョセフ「窓を割ったのはお前じゃ。金を持ってないのなら、命で償わんといけんぞ。」
シュルシュル
兄貴(窓の外にスタンドが!? そんなはずはッ!!)グイッ
400:
ジョセフは窓の外にある柱に自分のスタンドを掴ませ、プロシュートが攻撃するときに腕をそのイバラに巻き込ませたのだ!
あとは、プロシュートが窓の外に出るまでイバラを出し続ければいいだけだった。
兄貴(ま…間に合わないッ……)ビシッ!
兄貴「クソがぁーーーーーーーーーーーーーー!!!」ボゴォ
シュルシュル…
ゴトンゴトン
ジョセフ「ゴホン…ゴホン…」
ジョセフ「アディオス!!」
ジョセフ「あっ、これスペイン語じゃった。」
401:
ミスタ「何だぁ? 今の叫び声は?」
ペッシ「今のは兄貴の声だ……あ…兄貴ィッ!!!」ダダッ
ガラガラ
ミスタ「あっ! 待ちやがれパイナップル頭!」ダダッ
ジョセフ「…………」
ペッシ「お…おいジョセフ……お前兄貴をどこにやった……?」
ジョセフ「兄貴ィ? 今ごろ外でレールの代わりやってんじゃあねーか?」バッ
ペッシ「ジョ…ジョセフの野郎が若返ってやがるッ……それに…」
乗客1「な…なんだ? 今まで何だったんだ?」
乗客2「何か、さっぱりしたもの食いたくなくなったな。」
乗客3「オンギャーーーーオンギャーーーー!」
402:
ジョセフ「若返ってるだァ〜? 元に戻ってるっていいやがれッ!」
ペッシ「う…嘘だーーーーーーーーッ!!!!!」
バッ
ジョセフ「外を見たって同んなじだよ。やつはオレが倒したって言ってるだろ?」
ペッシ「!」
ペッシッ「あ…ああ……
あ…」
ダダッ
ミスタ「今度はそっちに逃げんのかよ…」
403:
ジョセフ「ミスタ、亀はどうした?」
ミスタ「亀ならちゃんとオレが持ってるよ。それよりあいつを始末しなくていいのか? あんな奴でも敵は敵だぞ。」
ジョセフ「分かってるよ…あいつを始末すんのはあんたがやってく……」
乗客1「ああああああ、また老けていってるううううううう。」
ジョセフ・ミスタ「!!」
乗客2「おいあんたああああ、これはどういう事だああああああああ?」
ジョセフ「おいおい……嘘だろ?」
キキイイイイー!
ミスタ「パイナップル頭が…電車を止めたのか…?」
404:
ガッ
ジョセフは窓から外を見た。
そこにはもちろんプロシュートの姿はなかった。『風景の中には』いなかった。
次にジョセフは不意に車輪を見た。
それは無意識にとった行動であった。ジョセフ自身もまさかこんな所にいるはずはないだろうと思っていたはずだった。
しかし、そこにはボロボロになりながらも、車輪の上の空間に挟まっているプロシュートの姿があった!
ジョセフ「呆れるを通り越してその根性…尊敬するぜ……!」
ペッシ「プ…プロシュート兄貴ィィィィィィーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
プロシュート「ペッシィ……オレは……もうあと…あと数分で死んじまう…だからよお…お前が代わりにブチャラティたちの野郎を殺れ……もうマンモーニじゃあねーんだから1人でできるよな? ……ペッシ…」
405:
ペッシ「本当に…兄貴………ううっ。そのとおりだったんだね。いったん食らいついたら腕や脚の一本や二本失おうとも決してスタンド能力は………………解除しないと…オレに言った事は!!」
ペッシ「何があろうともオレたちは娘を手に入れるんだね…兄貴。オレたちはもう、後には戻れないんだねッ!」
ゴゴゴゴゴゴ
ギョロ
ペッシ「わかったよ、プロシュート兄ィ!! 兄貴の覚悟が! 言葉でなく心で理解できた!」
ペッシ「ブッ殺すって思った時は兄貴ッ! すでに行動は終わっているって事だよね…」ビシッ
〜to be continued〜
420:
ミスタ「ジョセフ、念の為お前も氷を持っとけッ。もしかしたらヤバイ状況かもしれねえ!」
ジョセフ「だ…大丈夫だぜ……こんな状況でもオレは危機を乗り越えて来た。」
ジョセフ「…………」
ジョセフ「念の為! 念の為だけど! 一個だけもらっとくぜ。」
シュルシュル
グサッ
ミスタ「ジョセフッ!?」
ジョセフ「ぬあッ! な…なんだ!?」
ジョセフの首に糸が突き刺さる
421:
グリグリ
ジョセフ「ぐ……ぐぐ…」
ジョセフ(こ…呼吸がし辛えーッ。あいつのスタンドが喉にまで来てやがるッ!……)
ジョセフ「ミ…ミスタ……糸を…撃って……」
ミスタ「おい! そんな事したら体を弾が貫通しちまうぞッ!」
ジョセフ「早くッ!……う…」
ミスタ「…我慢しろよッ!!」
ダーン
ジョセフ「ぐ……」
ミスタ「おいおい…糸が切れてねーぞッ! 俺の弾を糸が避けやがった!?」
ジョセフ(こ…このままじゃ喉を切られる前に窒息死しちまうぜ……こうなったら…)
422:
ジョセフ「ミスタ……頼む…オレが死ぬ前に……ペッシを探し出して……くれ…」
ミスタ「! 何言ってんだテメーッ!」
ジョセフ「………………」
ミスタ「……死なすわけねーだろ。そこで耐えてろッ! すぐを殺してくる! いいなッ。」ダダッ
ドクン
ドクン
ドク…
ド…
………
シュー……
423:
ペッシ「ん? ジョセフの野郎、もう死んだのか? 案外たいしたことねー野郎だったな……」シュルシュル
パリーーン!
ピストルズ6「ヘイヘイヘーイッ! 見つけたゼッ! ミスタッ!」
ペッシ「!」
ミスタ「逃げんなよ……パイナップル頭ッ!」
ミスタ「さっさとお前を倒さねーとジョセフが死んじまうからな。」
ペッシ「……ハッ、ジョセフの野郎だったらもう死んだぜッ! 証拠にオレはもう糸を戻してるッ。」
ミスタ「! !? そ…そんなハズねーだろ! あいつの生命力はゴキブリ並だッ! ハッタリかましても無駄だぜッ!」
ペッシ「ゴキブリだって寿命があるってんだッ!」シュッ!
ペッシ「ビーチ・ボーイッ!」シルシルシル
ミスタ(そんなハズはねー…のか? 本当に。……あいつは…死んだのか? ……あのバカがッ。)
424:
ミスタ(…って迷ってる場合かッ! 今はこいつを倒すッ!)バッ
ミスタ「セックス・ピストルズッ!!」
ミスタ「1、3はやつの頭を狙え! 2、7はスタンドを狙え!」
ピストルズ1・2・3・7「了解だミスタッ!!」
バーン!
シルシル
シュッ…
ミスタ「やっぱり弾が糸を通り抜けやがるか…だが、頭は外さねー。」
ボゴォ
スッ…
ミスタ「!?」
弾はペッシの耳を貫通した
ペッシ「…こんなの痛くねーぜ…兄貴の苦しみに比べりゃあなーッ。」
シルシルシル!
ガッ
ミスタ「うわッ!!」
ミスタ(足に針が食い込みやがった!)
425:
ペッシ「お前も兄貴の苦しみを味わえッ!!」
グサグサ
ミスタ「!」
ガシッ
ミスタ「くっ!」
ミスタは必死に糸が上に上がらないように抑える。が、それでも糸は心臓に向かって上がってくる。
ペッシ「兄貴ッ! 見てますかい!! 今このミスタを俺が殺すから見といてくださいよ!」
ミスタ「クッソー……」
426:
老人「お…おいあんた。」
ペッシ「!!」
老人「ちょっと…わしを立たせてくれないかい…? 何故か一人で…立てなくなって…しまってなー……」
ペッシ「……断るぜ。そのまま地面に這いつくばってな。」
老人「まったく…最近の若者は老人に対する気遣いがなってないわい。」
ペッシ「……フン。なら立てなくしてやるよ。」
ブン
老人の頭を踏み潰そうとするペッシ
ガシッ
ペッシ「!?」
427:
ペッシ「な…なんだこの力…! !? て…てめーまさか!?」
ボゴォ
ペッシ「グペエッ。」
ペッシを殴った事により、ミスタの糸が外れる
ゴゴゴゴゴゴゴ
老人「まったく…老人を舐めると痛い目にあうというのに……おまえさんのチームは少しぐらい老人を敬え!」
老人「さてと……ミスタ! 油断なんかしとるからそんな目にあうんじゃぞ!」
ミスタ「その話し方はもしかして……てめージョセフか!?」
ペッシ「う、嘘だ! ……確かにジョセフは死んだはずだ……おまえから心拍が感じれなかったのに…!」
ジョセフ「わしの波紋の腕なら心臓を少しだけ止めるのなんてちょちょいのちょいの朝飯前なんじょよ!」
ジョセフ「そのせいでまた年をとっちまったのが気に食わんがな。」
ミスタ「まったく…心配して損したぜ……」
428:
ペッシ「ボケナスがぁ〜…」
ジョセフ「よし! 突然じゃが、ここでマンモーニのペッシくんにありがた〜い話を聞かせてやろう!」
……
ペッシ「は?」
ミスタ「…いきなりなに言ってんだジョセフ?」
ジョセフ「今から話すのはわしのおばあちゃんから教わった、人と話す時にやってはいけないこと三カ条じゃ。」
ジョセフ「まず一つ目! 周りの人に迷惑をかけてはいけない! おまえたちは一つ目からできてないの〜。」
ミスタ(ジョセフのやつ、年とって頭までボケちまったのか…?)
ジョセフ「二つ目! 相手を馬鹿にしてはいけない! これもできておらん…」
ペッシ「ふざけんのも大概にしろよッ!!」
シルシルシル〜
ミスタ「ジョセフ!」
ジョセフ「そして三つ目…」
ジョセフ「相手の話は最後まで聞くと言うことじゃ。」
ビシッ
ビシッ
ビシッ
ビシッ
ペッシ「!!」
ジョセフ「Holy Shit!! 三つとも全てできてないじゃあないかペッシくん! …いや…ペッシ!」
シュルシュルシュルシュル
ガサッ
ペッシ「何だよこりゃあーーーーッ!」
大量のイバラがペッシに絡みつく
ジョセフ「わしが話してる時に何もしてないと思ってたか? 残念、罠を仕掛けておったんじゃよ〜。」
429:
ペッシ「ヒ、ヒィイイ!」
ジョセフ「おいミスタ、亀の中の皆は大丈夫か?」
ミスタ「ああ、トリッシュがまだ悲しそうな顔はしてねーから生きてるぜ。」
ペッシ「!!」
ジョセフ「さーて、最後にマンモーニのペッシに問題じゃ。わしらはどうやって君にトドメをさすでしょーか?」
ペッシ「ま、待て! 分かったよ! 俺はもうお前らには手を出さねー! だから許してくれ!」
ジョセフ「Oh My God!! ペッシ、ここに来て命乞いするとは男らしくないぞ。」
ペッシ「わ、分かったよ。おれの負けだ…好きなように殺したらいいさ。」
ミスタ「えらく潔いじゃあねーか。」
ペッシ「だけど一つだけ…一つだけやらして欲しいことがあるんだ…」
ジョセフ「なんじゃ?」
ペッシ「それは……」
430:
シルシルシル!
ガシッ
シルシルシル
ペッシはミスタが持ってる亀を奪う
ジョセフ・ミスタ「!」
ペッシ「トリッシュ以外の仲間を殺す事だ!!」
ミスタ「て、てめー!!」
ペッシ「動くなよ! 動いたらこの亀を殺すぞ?」
ペッシ「怪しいと思ってたんだ…なんでこの亀をお前は大事そうに抱えてるのかってな〜、だけど、さっきのお前らの会話で全て分かったよ…この亀はスタンドで中にトリッシュたちがいるんだってな〜。」
ペッシ「それなら最初兄貴と運転室を襲った時に、生命の反応が2つあったのも今となっては納得だぜ。きっとこの亀がいたんだろーな。」
ミスタ「こ、こいつ…!」
ペッシ「ジョセフ、このイバラから俺を解放しろ。早くしねーと殺すぞ?」
ジョセフ「…ケッ! 分かったよ。」
シュルシュル
ペッシ「おー! すげーや! 亀の中を覗いたらお前らの仲間が映ってる。おれの予想は当たりみてーだ!」
ペッシ「よし……次は…」
ペッシ「お前の仲間を殺すとするか!」ガシッ
ミスタ「!?」
ミスタ「て、てめーーーーーーーッ。」
431:
シルシルシル
シルシル…
ペッシ「…?」
ペッシ(あ、あれ? 1、2、3人…誰か1人足りねーぞ?)
ペッシ(アバッキオ、フーゴ、ナランチャ…もちろんトリッシュは人数から外してる……だとしたらいねーのは…)
ドドドドドド
ジョセフ「誰じゃろうな〜?」
ジリジリ
ペッシ「!」
ペッシが見ていた亀にジッパーがついていた。ジョセフが話した瞬間、そのジッパーが開いた。
ジョセフ「これはもしもの時の仕掛けじゃったんだが、まさか使うことになるとは…」
ペッシ「お前は!?」
432:
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティ「会ってそうそう悪いが、君を倒さしてもらう!」
ペッシ「ブチャラティッ!?」
ペッシ「ビ、ビーチ・ボーイズ!!」
シルシルシル
チッ
ドバッ
ペッシ「怯まないだとッ!」
ジョセフ「うちのリーダーはお前よりしっかりとした覚悟を持っとる。お前なんかには負けんよ。」
ブチャラティ「『任務は遂行する』……『部下も守る』。お前ごときに両方やるというのは、そうムズかしい事じゃあないな。」
ペッシ「あ、兄貴ィィィィィィィィィィ!」
ガシィ
ブチャラティ「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ブチャラティ「アリーヴェデルチ!(さよならだ)」
バカァァ
433:
ジョセフ「お! おれの肌が元通りに戻っていくぜ。」
ジョセフ「…プロシュート……瀕死状態でありながら、ペッシが死ぬまで立派に戦い続けた……見事だったぜ…」
プロシュートー死亡
スタンド名 ザ・グレイトフル・デッド
ペッシー死亡
スタンド名 ビーチ・ボーイズ
434:
ミスタ「ふ〜〜〜…今回は疲れたぜ…」
ジョセフ「いーや、俺の方が今回は疲れたね。」
ピストルズ5「確かニ今回ハジョセフの方ガ頑張ってたゼ。」
ピストルズ1「ソウダ! 今回はジョセフが頑張ってゼ!」
ピストルズ2、3、6、7「ソウダソウダ!」
ミスタ「おい! てめーら何裏切ってんだよ!」
ジョセフ「ピストルズたちはよくわかってるぜ! ブチャラティ! 今回は俺の大活躍だったから褒美はたくさんくれよ!」
435:
ミスタ「…! おいNo.5…右手に持ってるのは何だ?」
ピストルズ5「これはジョセフからもらったピザだゼ!」
ピストルズ1「何で素直に話してんダヨ!」ドガ
ピストルズ5「グヘ!」
ピストルズ5「うえええ〜ん!」
ミスタ「……ジョセフッ!!」
ジョセフ「み、耳が遠くてよく聞こえんな…」
ブチャラティ「やれやれ…」ニコッ
436:
ザッ
トリッシュ「………ねえブチャラティ。」
ジョセフ「いつもの間に外に出てたんだよトリッシュ!」
ブチャラティ「どうしたんだ?」
トリッシュ「ブチャラティ……私にもそろそろ教えて欲しいのよ。」
トリッシュ「あなたたちの周りにいる幽霊みたいなのは何なの?」
三人「!!」
トリッシュ「それに最近私が触ってもないのに物が動いたりするの! それも何か関係あるの…?」
ジョセフ「お、おいブチャラティ…それってもしかして…?」
ブチャラティ「…………トリッシュ、それについてはまた後でちゃんと話す。今は僕達について来てくれ。」
トリッシュ「……信じていいの?」
ブチャラティ「あぁ…」
ミスタ「ブチャラティ……」
ブチャラティ「…………」
ブチャラティ(もしかしてだが…トリッシュには『スタンド』が発生しつつあるのかもしれない……)
〜to be continued〜
442:
?「現在時刻、午後6時34分、フィレンツェ行き特別急行が停車してから約20分遅れでここに着いた。」
?「プロシュートが線路わきで死亡している。全身を強く打ち、右腕を失っている。」
?「また、ペッシの体の一部が線路そばの河岸に落ちている…バラバラになって残りは河を流れて行ったようだ。」
?「以上のことから推測するに…この仕打ちはブチャラティのスティッキー・フィンガーズがやったんだろう。」
?「やつと部下5人…そして娘は当然だが、ここにはすでにいない。」
?「たぶんハイウェイを北に向かったに違いない。スタンド能力を持つとかの亀に隠れてられるのなら、ヒッチハイクか…トラックの荷台に紛れ込んでな…」
??『追跡は…可能か? メローネ……?』
メローネ「………………」
メローネ「プロシュートとペッシは敗北したが……」
ゴゴゴゴゴゴ
メローネ「2人の仕事は十分追跡を可能にしてくれている! 血液は採取できた! ブチャラティのな!」
443:
・ハイウェイ・
ゴオーーーーッ
ピストルズ7「イェーーーーイッ!」
ピストルズ3「やったゼNo.7!!」
パチーン
ジョセフ「お、お前らなかなかやるじゃあないの…今度は俺の番だ……」
ジョセフ「………難しいな。」
トリッシュ「………………」
ブチャラティ「……………」
ミスタ(…やっぱりブチャラティはトリッシュの異変に気付いてる…しかし、それを言うのを躊躇っているんだ。あくまでも俺たちの任務はトリッシュをボスの所へ安全に連れて行くこと…トリッシュに真実を告げるのは俺たちがやることじゃあない……ボスがやることだ。それでブチャラティは真実を告げないんだろう。)
444:
ミスタ(まったく…早いとこボスの所へ着かねえかな・……ん?)
ピストルズ7「ムシャムシャ…」
ピストルズ3「ムシャムシャ…」
ジョセフ「ムシャ…くっそー! 俺が取ったところで腹の満たしにもならねー!」
ピストルズ7「ジョセフと俺らじゃあ大きさが違うからナッ!」
ジョセフたちはハンバーガーを食していた。
ミスタ「おい…そのハンバーガーって……どこで手に入れたやつだ?……ジョセフ?」
ジョセフ「どこって? 運転手の方から拝借しただけだぜ?」
ミスタ「運転手…だと?」チラッ
運転手「あれ? 俺のハンバーガーどこだ? !! な、なんだこの亀は!?」
ミスタ・ジョセフ「!」
445:
ジョセフ「あ!? マズイ! ズームパンチッ!!」
運転手「ブペラッ!」
キリキリキリキリ
ドーーーン!
シュー…
ナランチャ「な、なんだー!?」
フーゴ「敵襲ですかッ!?」
アバッキオ「今の衝撃はなんだミスタ!!」
ミスタ「え? えーと今のは…」チラッ
ミスタ(おいジョセフ! てめー何とか言いやがれ!)
ジョセフ(お、おれェ・? そ…そうだな……)
ジョセフ「みんな! 俺は見てたぜ! 運転手の野郎は向かいから来たナイスバディなお姉さんの乗った車に気を取られて、運転を誤っちまったんだ! 馬鹿げた話だぜ! な、なーミスタ?」
ミスタ「お、おう! それより早いとここっから逃げねえと人が集まっちまうぞ!」
ブチャラティ「…そうだな。とりあえず近くにある店に行こう。そこでこれからどうするか考えよう。」
ミスタ「……………」
ジョセフ「………………」
ミスタ「今のは俺たちだけの秘密だ。いいな?」ボソッ
ジョセフ「Yesミスタ」ボソッ
446:
・飲食店駐車場・
ジョセフ「あぁ……もう少し真っ直ぐだ……あとは……そうだ……」
ナランチャ「なぁブチャラティ? ジョセフのやつさっきから誰と電話で喋ってるんだ?」
ブチャラティ「さあな、俺にも分からない…ジョセフにはジョセフなりの考えがあるんだろ。」
アバッキオ「でも電話なんか使ったら敵に探知されんじゃあねーか?」
ブチャラティ「それは大丈夫だ。ジョセフは今、ハーミット・パープルを出しながら通話している。探知されれば一瞬でわかるだろう。」
ジョセフ「分かった……気付かれるなよ……」
ガチャリ
ジョセフ「いや・すまねえな待たせちまって!」
フーゴ「では全員揃った事ですし、これからどうするか決めましょう。」
ミスタ「車に乗り込むってのももう使えねえし、車を奪うのもすぐに敵にバレちまう。何か解決策はねーか?」
ジョセフ「それならもう大丈夫だぜ。」
ブチャラティ「? どう言うことだジョジョ?」
ジョセフ「そろそろあいつらが着くはずだな…」
フーゴ・アバッキオ・ナランチャ・ミスタ「あいつら?」
ジョセフ「ようするに・、車を盗んだのを気付かれなきゃいいわけだろ? それならうってつけのやつがいるんだ。」
447:
ブーン
?「ったくよぉ・…なんで俺がこんな田舎に来ねえとならねーんだ・? え?」
??「お! ブチャラティたちの姿が見えたぜ!」
?「ぶつけるなよ! ぶつけちまったらおれたちの心象がさらに悪くなっちまうぜ…おい。」
??「くそ・、今でもあの痛みが目に残ってるぜ…」
アバッキオ「おい。なんか一台車が近づいて来てるぞ。敵か?」
ブブブブ…
ガチャリ
ミスタ「て、てめーは!?」
ドドドドドドド
車から1人の男が出てきた。
その男はミスタにとってはよく知る人物であった。
448:
サーレー「………………」
ミスタ「サ、サーレーッ!?」
アバッキオ「ブチャラティ! トリッシュを守れ!! ここは俺たちが食い止める!!」
ナランチャ「動くなよ! 動いたらエアロスミスがてめーの顔面撃ち抜くぜ?」ブルンブルルッ
フーゴ「いいえ、ここは僕のパープル・ヘイズで確実に仕留めます。皆離れてください!」
サーレー「…おいジョセフ…わざわざこんな田舎にやって来てやったのにこの仕打ちは何だ? あ?」
ジョセフ「いや・、皆に話すの忘れたわゴメンゴメン!」
ブチャラティ「どういうわけだジョジョ?」
ジョセフ「あのね、これからの旅は敵さんも死ぬ気でトリッシュを奪いにくるだろうから、援軍を呼んだのよッ! こいつらなら俺たちに逆らおうとは思わねえだろうからさ。」
ミスタ「…そいつはどうかな。俺にはいつでも俺たちを殺そうとしてるようにしか見えないけどな…」
サーレー「久しぶりじゃあねーかミスタ。あの時の怪我はちゃんと完治したぜ? まだ少し痛むけどな・…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
449:
ブチャラティ「ジョジョ…『こいつら』って事はあいつもいるということか?」
ジョセフ「あれ? サーレー、ズッケェロのやつはどこだ?」
サーレー「……ズッケェロ? さあな、もうそこにいるんじゃあないか?」
ペラッ
ナランチャ「!」
スッ…
ナランチャの首にナイフが構えられていた。
ズッケェロ「油断してちゃダメだぜナランチャ・? 敵はいつ襲ってくるか分からねえんだからよ・!」
サーレー「ズッケェロッ! そこらへんにしとけ! 俺たちは雇われの身なんだからよォ・!」
ズッケェロ「へいへい…」
サーレー「で、だ。ジョジョ…俺たちの報酬…あれは本当だろうな?」
ジョセフ「もちろんだ! ジョースター家は嘘はつかない事で有名だからな!」
アバッキオ「報酬? 何のことだ?」
450:
ズッケェロ「トリッシュをボスに渡せたら1億円をくれるって事だ。知らないのか?」
フーゴ「なに勝手に話を進めてんですかジョセフッ!!」ガッ
ジョセフ「お、落ち着けって! そうでもしねーとボスの所へ行くのは厳しいと思ったからやったんだ! 謝るから許してくれよ!」
ジョセフ(まーお金なんて払う気はないけどねェ・。あとで契約書の0の数を減らせるようにしてるからなッ! へへッ。)
ブチャラティ「…構わないさジョジョ。仲間は多い方がいい。これからよろしく頼む、サーレー、ズッケェロ。」
サーレー「よろしく。」
ズッケェロ「へへっ…」
ミスタたち「……………………」
アバッキオ「で、これからどうするんだジョセフ? こいつらが何とかしてくれんのか?」
ジョセフ「あぁ、そうさ。さっきも言ったが、盗んだ車がバレなきゃいいんだ。ズッケェロ、分かってるか?」
ズッケェロ「了解。」
ペラッ
ペラッ
ペラッ
ブチャラティ「なるほど。車を数台ペラペラにして一台の車にするのか。それならどれを盗んだか分からなくなる。」
ズッケェロ「ここから離れれば車は元に戻るが、時間稼ぎにはなると思うぜ?」
ナランチャ「へー。そんな有効活用も出来るのかよ。」
451:
フーゴ「ブチャラティ、これからどうするんですか?」
ブチャラティ「とりあえず二手に分かれて食事を取ろう。俺とジョセフ、トリッシュ、サーレー、ズッケェロはここで敵を見張るからミスタたちは食事をしてきてくれ。食事が済んだら交代だ。いいな?」
ミスタ「分かったぜ。気をつけろよブチャラティ。そいつら裏切るかもしれねーからよ…」ザッ
ブチャラティ「サーレー、ズッケェロ。こんな遠くまで来てくれて感謝する。少ないが前金として受け取ってくれ。」
ジョセフ・サーレー・ズッケェロ「!!」
ジョセフ「ちょ、ちょっといいかブチャラティ?」ボソッ
ブチャラティ「?」
ザッザッ
ジョセフ「ブチャラティ…いくらなんでもあいつらのこと信用しすぎじゃあないか? まだ会って数分しか経ってねーし、先に金を渡す事はねーだろ?」
ブチャラティ「…今の俺たちはそんな贅沢を言ってられない。仲間になってくれるなら大歓迎さ。」
ブチャラティ「それに、彼らが裏切ったとして、その時は俺が倒す。それなら問題はないだろ?」
ジョセフ「はぁ・…ブチャラティが言うならしょうがねえな・。」
452:
ズッケェロ「金もらっちまったからには働かねーとな・。な、サーレー。」
サーレー「……そうだな。」
トリッシュ「……………」
ズッケェロ「それより、あそこにいる女がボスの娘のトリッシュか…なかなか可愛い女だな。口説きたいぜ…」二タッ
サーレー「そんな事したら俺たちはパッショーネどころかイタリアにいれなくなるぞ。」
ズッケェロ「分かってるよ!」
トリッシュ「!」
サーレー「?」
ザッザッ
ズッケェロ「お、おい。トリッシュが俺たちの方に近づいてきてないか? 俺たちの会話が聞こえたのか…?」
トリッシュ「あなた…名前は…?」
サーレー「…サ、サーレーと申します。何かご用ですかトリッシュさん?」
トリッシュ「…トリッシュでいいわ。暇だから話し相手になって。」
サーレー「は、はい?」
453:
トリッシュ「話し相手になってって言ってるの。ジョセフとブチャラティは2人で話してるからあなたが話し相手になって。」
ズッケェロ(俺は…?)
サーレー「構いませんが…何をお話したらよろしいんでしょうか?」
トリッシュ「『スタンド』って言うのかしら…? それについてよ。」
サーレー「『スタンド』ですか? …え・と……突然言われると困りますね…」
サーレー「…スタンドとは本体…つまりスタンドを操ってる人の意志によって使役されるものです。普通の人には見えず、スタンド使いにしか見えないんです。」
トリッシュ「どうやったらスタンド使いってのになれるの?」
サーレー「普通の人間がスタンド使いになることは稀です。普通はスタンドになる道具を使ってなることが多いですが、その人の精神が弱い場合は死にいたります。あとは…」
トリッシュ「あとは?」
サーレー「家族の方にスタンド使いがいる場合です。例えば父親がスタンド使いであった場合、その子供もスタンド使いの素質があります。あとはその子供にスタンドを使えるだけの強い精神力があればいつでも使えます。」
トリッシュ「家族に……」
サーレー「どうかなさいましたか?」
トリッシュ「大丈夫よ。ありがとう。それよりあなたのその喋り方ムカつくからやめてくれない?」
サーレー「え!?」
トリッシュ「私、ボスの娘だからって特別扱いされたくないの! 普通に接してちょうだい。」
サーレー「そうですか…? なら…トリッシュ……いえダメです! やっぱりタメ口では喋れません!」
トリッシュ「フッ…冗談よ。話し相手になってくれてありがと。聞きたい事があったらあなたに聞くわ。また話し相手になってね。」ザッ
サーレー「……………………」
ズッケェロ(いいなぁ・サーレーのやつ・…)
454:
するとトリッシュはブチャラティの所へ行き、ブチャラティが持っていた亀の中に入った。
その後を続いてブチャラティも中に入る。
サーレー・ズッケェロ「!?」
ズッケェロ「おいジョセフ! その亀一体何なんだ! 教えてくれよ!」
ジョセフ「ダメだ! トリックのタネを教えるマジシャンなんていねーだろ! マジシャンがタネを教えたら廃業なんだよ廃業!」
サーレー「どうせその亀自体がスタンド使いと言った所だろ。」
ジョセフ「…早タネ暴かれちまったぜ……」
ズッケェロ「やっぱり勘が鋭いなサーレー。サーレーが言ったことほとんど当たるじゃあねーか。」
サーレー「たまたまだ。だが…そろそろ警戒した方がいいかもしれない……」
ズッケェロ「?」
ジョセフ「!」
ジョセフ「敵か…?」
サーレー「いや…まだいないが、そろそろ来そうな気がしただけだ。」
ジョセフ「なんだよ。ビックリして損したじゃあねーか!」
ジョセフ「!」
ドッドッ!
ジョセフが見た先にはバイクが1台止まっている。
エンジンはまだ付けっ放しのようだ。
455:
・亀の中・
ブチャラティ「…トリッシュ。」
トリッシュ「なに?」
ブチャラティ「……君には話さなくてはならないことがある。いいか?」
トリッシュ「スタンドのこと?」
ブチャラティ「!!」
ブチャラティ「…あぁ、そうだ。君にもちゃんと話さないと嫌だと思ってな…」
トリッシュ「だいたいの事はサーレーから聞いたわ。私の…私のお父さんはスタンド使いなの?」
ブチャラティ「わからない。だが、君はそんな事考えなくてもいい。いいな?」
トリッシュ「…最近自分が嫌いになってきたの。あなた達は私を奪いに来た敵といきなり戦って…私はそれを見るだけ…ただ見るだけよッ! そしていつの間にか戦いは終わってる……私がいなければあなた達はこんな目に合わなかったんじゃないかって思うの……」
ブチャラティ「それは違う。」
トリッシュ「?」
ブチャラティ「どんな指令だろうと僕たちは文句は言わない。それに従うだけだ。」
ブチャラティ「今回はたまたま君をボスの所へ連れて行く指令だっただけで、君は何も悪くない。俺たちがもっと強ければ君に心配もかけなかったんだ…謝るのは俺の方だ。」
トリッシュ「………………」
456:
ジョセフ「おいブチャラティ! そっちは大丈夫か?」
ブチャラティ「あぁ、何の問題もない。」
ブチャラティ「…………」
バッ
ブチャラティ「トリッシュ?」
シィィーーーン
ブチャラティ「!?」
ジョセフ「どうしたブチャラティ?」
ブチャラティ「トリッシュ!?」
ブチャラティ「!!」
ソファの後ろでトリッシュの手が見える
ブチャラティ「トリッシュ、冗談はヴェネツィアに着いたからにしてくれ。今はそれどころじゃあ…」
ゴゴゴゴゴゴ
ズル…ズルズル
トリッシュの腕が小さいタンスの中に入っていってる
ブチャラティ「トリッシュ!!」ガシッ
457:
スパンスパン
グチャグチャ
チューチューチュー
ブチャラティ(なぜこいつが誰にも気づかれずここに入れたんだ…? こいつ、遠隔操作のパワーじゃあない…本体は近くにいなきゃあおかしい! なぜここまで近づけたんだ?)
ドドドドドド
タンスの中でトリッシュがポリゴンのようになっていた!
ブチャラティ「ト…トリッシュ!!」
ブチャラティ「スティッキー・フィンガー………」
ボコ
ブチャラティ「トリッシュがさらわれるッ! こいつは! このスタンドの能力はッ!!」スパンスパンスパンスパンスパンスパン
ジョセフ「ブチャラティ!? どうしたブチャラティッ!!」
サーレー「なんだ?」
ズッケェロ「トリッシュとイチャイチャでもしてんのか?」
458:
ピッ
??〔ボスの娘トリッシュは………〕
??〔ボスの娘トリッシュはゲットした。ブチャラティも捕まえている。この後どうしますか?〕
メローネ「ディ・モールト!!」
メローネ「ディ・モールトッ! ディ・モールトッ! (非常に非常に)よくやったぞッ! 『ベイビィ・フェイス』(息子)」ゴトーン
メローネ「ゲットしたか! でかしたッ!」ゴトトーン
メローネ「当然すぐに戻ってくるんだ! トリッシュを捕まえる事、それが最優先だッ! ブチャラティはすぐに殺せ!」
ベイビィ・フェイス〔今…亀の中…亀の出口のところにひとり…ちょっと離れてふたり人間がいます。知らない顔です。戻る時にひとりに見つかりますが、どうしますか?〕
メローネ「知らない顔?」ゴトトーン
メローネ「ひょっとして新入りか……? そいつが新入りだ! 亀を見張ってるってわけか!」
メローネ「出る時見つかってしまうならばだなぁ~っ。始末するしかないだろうがァ・・・・・・ッ!! その新入りを!」
メローネ「他のふたりは攻撃してこなければ何もしなくてもいい。それが一般人なら面倒くさいことになるからな。」ゴトーンゴトトーン
459:
ジョセフ「ハーミット・パープルッ! 中で何があったか確かめてこいッ!」シュルッ
サーレー「何があったんだジョセフ?」
ジョセフ「ブチャラティとトリッシュがいなくなっちまった…!」
サーレー・ズッケェロ「!!」
ジョセフ「ブチャラティはいなくなる最後に“トリッシュがさらわれる”って言ってた…たぶんだがブチャラティたちほ敵スタンドに襲われてるッ!」
ジョセフ「どうやって現れたか知らねーが、あんたらは周りを探しに行ってくれ! 本体がどっかにいるかもしれねー。」
ジョセフ「あのタンス…半開きになってやがんな…まさか!」
ガチャッ
ジョセフ「こんな所に隠れてるはずねーか…かくれんぼじょあるめーし……」
ベイビィ・フェイス「正解だ。」
ジョセフ「!?」
460:
ボコ
ジョセフ「ガッ!! こ…こいつは!」スパン
ズッケェロ「何があったジョセフ!?」
ジョセフ「敵だ! 敵のスタンドに攻撃された! こ…こいつは…!」スパンスパンスパンスパンスパン
ジョセフ「ヤバイ敵だぜ…!」スパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパン
サーレー「ジョ…ジョセフのやつが消えた…!」
シュボッ
ズッケェロ「て、敵が出てきたぞ!」
ベイビィ・フェイス〔新入りもゲットしました。これで邪魔はいません。〕
メローネ「ディ・モールトッ! よくやった! 後は帰ってくるだけでいい! 本当によくやったぞベイビィ・フェイスッ!」
サーレー「ジョセフの野郎が…やられた…!」
ズッケェロ「あ…あいつヤバイぜ…ブチャラティとジョセフの野郎を一瞬で倒すなんて……あいつには勝てねー!」
サーレー「………………」
ズッケェロ「な…なー…サーレー?」
サーレー「なんだ?」
461:
ズッケェロ「前金はもらったしよぉ…ここで帰らねえか? 今だったら戦わずに済むぜ?」
サーレー「…………………」
ズッケェロ「俺たちはブチャラティたちには恨みがある。そいつらが今、敵に倒されそうになってんだ。ここは敵に任せて見捨てて行っちまおうぜ!」
サーレー「……………」
ズッケェロ「早くしねえと敵が俺たちにまで襲ってくるかもしれねーぜ?」
ゴゴゴゴゴゴ
サーレー「……」
ズッケェロ「おい聞いてんのかサーレー!!」
サーレー「ズッケェロ……先に帰っといてくれ。俺にはまだ用がある。」
ズッケェロ「な、なに言ってんだよサーレーッ!」
サーレー「トリッシュさんと約束したからな……」
ズッケェロ「は?」
サーレー「女との約束は…守らねーとな……」
ズッケェロ「おめー…まさかボスの娘と付き合えると思ってんのかッ!? そんなの無理に決まってんだろ!」
サーレー「無理だろうな。」
ズッケェロ「……とうとう頭狂っちまったのか?」
サーレー「だけどよ……恋心ぐらい抱いたっていいんじゃあねーか……え?」
ズッケェロ(おいおいマジかよ…!)
ゴゴゴゴゴゴ
ズッケェロ「もういい! 叶いもしない恋に命かけるなんてよ…バカバカしいぜッ…!」ザッザッ
サーレー「さて…トリッシュさんは返してもらうぜ……敵さんよォー!」グワッ
ベイビィ・フェイス〔今…人間がこちらに向かって襲ってきています。攻撃しますか?〕
メローネ「構わないッ! 邪魔してくる人は殺してもいいッ! とにかくトリッシュを連れ去ってくるのだ!」
・to be continued・
470:
サーレー(敵は一瞬でブチャラティたちを倒した…倒したのか…? 倒したにしては早すぎやしないか……ブチャラティとジョセフなら抵抗ぐらいできるはず…なら、まだ生きてる確率は高い…!)
サーレー(おそらくトリッシュさんもブチャラティたちと同じ方法で捕まっているはずだ! こいつを倒せば3人とも助けられるッ!)
メローネ「いいな! そいつを素早く倒して私のもとに戻ってこいッ! いいなベイビィ・フェイスッ!」
ベイビィ・フェイス〔敵を…倒せばいい…素早く…〕
メローネ「そうだ素早くだ! いいな?」
ベイビィ・フェイス〔イギギ! 敵を…倒すのは楽しい……〕
サーレー(この広々とした地形なら本体はすぐに見つけれるはずなんだが…)
471:
ピコピコ
メローネ「身長が急激に伸びたか! あの女の血液との相性が予想以上に良いようだなッ!」
メローネ「ディ・モールト…ディ・モールトベネ!!」
サーレー「来いよ敵さん…いるんだろ? おれはここだッ! かかって来いよッ!!」
シィーーーン
サーレー「………………」
ズサッ…
サーレー「クラフト・ワークッ!!」ズアッ
バァーン
ザクッ
サーレー「違う…!」
472:
スッ…
サーレー「! そこか!」
ザクッ
バサッ
ベイビィ・フェイス〔イギ! どこを狙ってるんだバカめ!〕
サーレー「!」
サーレー(なにィ!? そっちには何もなかったはずだぞ!?)
ベイビィ・フェイス〔イギギ!〕
スパ…
ズッケェロ「ソフト・マシーン…」
ズサッ!
サーレー「な!」
シュボ
ベイビィ・フェイス〔き…消えた!?〕
473:
ズッケェロ「こっちだマヌケッ!!」
バン
ベイビィ・フェイス〔ぐはっ!〕
ズッケェロ「本当ならしぼましてやりてえ野郎だが、ブチャラティたちが捕まっている以上、殴ってスタンド解除さした方がいいよなー!」
バン
ベイビィ・フェイス〔ぐへ!〕
メローネ「くっ! この大きさで敵を2人相手にするのは厳しいか!」
ボン!
サーレー「ズッケェロッ!!」
ズッケェロ「お前のために戻って来たんじゃあねえ…金が欲しいから戻って来たんだ。勘違いするなよ。」
ベイビィ・フェイス「ぐ…ぐぬぬ…」
ズッケェロ「さて…トドメを指すか。」
474:
ベイビィ・フェイス〔俺を…舐めるな…〕
スパン!
ズッケェロ「!」
ドバッ
ズッケェロ「う…うぁあああああああああああ!!!」
サーレー「ズッケェロッ!!」
ズッケェロ「か…肩が…俺の肩はどこ行っちまったんだよ…」
ベイビィ・フェイス〔これが俺の能力だ…お前の肩を小石に変えた…俺は物体ならどんなものでも違うものに変えれる…痛いか…? 次は喉だぜ! イギ!〕
メローネ「凄いぞ! 今だにベイビィ・フェイスの成長が止まらないッ! あの女との交配は大成功だ!!」
サーレー(そうか…! やつはこうしてトリッシュさんたちを別の物体に変えてたんだ! それなら亀も違う物体に変えられてるだけで、まだ取られたわけじゃあない!)
サーレー(だが…ズッケェロのやつが……)
475:
ズッケェロ「うぅうう……!」
ズッケェロはポケットからナイフを取り出し…
ズサッ
サーレー「!!」
サーレー「ズッケェロッ! 何をしてるんだッ!?」
ズッケェロ「何って…腕を取ってるんだよ……」
ズザッ!
ズッケェロは自分の体から腕を切り取った。
その行動にはサーレーだけでなく、敵のベイビィ・フェイスさえ驚かした。
ベイビィ・フェイス〔何してんだ人間ッ! 人間ってのは壊れちまったら自分の体を傷付ける生き物なのかー? イギギ!〕
ズッケェロ「ああ…いてえ…いてえぜ……腕が切れるってのは…こんなに痛えものなんだな……」ドバドバー
サーレー「ズ…ズッケェロッ!!」ダッ
476:
サーレー(俺のせいだ…俺のせいでズッケェロは…!)
メローネ「ベイビィ・フェイス! トドメをさせ!」
ベイビィ・フェイス〔わかった。〕
ズッケェロ「解除だ……」
サーレー「……?」
ズッケェロ「解除をしろサーレーッ!」ドバッ
ベイビィ・フェイス〔なんか解除しろとか人間が言っている。どう言う意味だ?〕
メローネ「解除…? さあな、人間にだってわからないことだってあるんだベイビィ・フェイス。」
サーレー「!」
サーレー(ズッケェロのやつ…まさか!)
サーレー「ク、クラフト・ワーク! 解除だ!」
ガシッ
ベイビィ・フェイス〔ぐっ!……〕
ズッケェロ「方向はばっちしだったようだな…」
477:
メローネ「どうしたベイビィ・フェイスッ!?」
ズッケェロ「腕を体から切り離したら…それは『生きてる腕』じゃあねーよなー……死んじまってるんだからただの『物』だよなー!」
ベイビィ・フェイス〔クァアッ!〕
ベイビィ・フェイスの首にズッケェロの腕が掴まり、その勢いでベイビィ・フェイスは後ろに吹っ飛んだ。
ダッダッ
サーレー「………………」
サーレー「…お前の腕を切っちまったの実質俺だ。俺が弱いばかりにこうなっちまった…」
ズッケェロ「そうだな…俺とお前のせいだ。だからこんな…一か八かの賭けをしたんだ。」
サーレー「それなら…」
ズッケェロ「それなら…何だ……サーレー…?」
サーレー「それなら俺だって一か八か賭けるぜ…ズッケェロ……」
ズッケェロ「そうこなくっちゃお前じゃあ…ねーよなー…?」
サーレー「俺の命を賭けてトリッシュさん、ブチャラティ、ジョセフを取り返すッ! そしてズッケェロの賭けた腕もだ!」
478:
バッ
サーレー「やつの姿がねえ…」
サーレー(やつ自身も姿を隠せるのか…!)
サーレーは地面に落ちてる小石を掴み取り、空中に浮かせる。
サーレー(どこからでもかかってこい…小石をぶっ飛ばしてやるッ!)
スッ
ズッケェロ「サーレー! あれを見ろ!」
サーレー「あ…あれはッ!?」
サーレー「か…亀だ! なぜあんな所に亀が!」
ダッダッ
サーレー(待てよ…これは敵の罠か! 亀の近くにやつは隠れてるのか?)
サーレー(だが…その罠にあえて乗ってやるッ!)
ダッダッ
ベイビィ・フェイス〔わざわざ罠に引っかかってくれるとはありがてえ!〕
479:
バン
サーレー「それを待っていた!」
サーレー「解除ッ!」
サーレーが言ったと同時に小石が亀の方向へ飛んでいった
ベイビィ・フェイス〔イギ! それはもう学習したぜ!〕
スパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパンスパン!
ベイビィ・フェイスは飛んでくる小石を砂に変えていく。
ベイビィ・フェイス〔痛くねえなー! イギ!〕
バッ
サーレー(接近戦はこっちには不利だ。ここは距離をおかないと…)
ベイビィ・フェイス〔もう十分に近付いたぜ!〕
スパンスパン
サーレー「な…なにィッ!! この距離でも間に合うのか!」
480:
スパンッ!
サーレー「ぐ…ぐはッ!」
サーレー「くそっ…たれ…!」
ベイビィ・フェイス〔これで終わりだ! 心臓をバラバラにして踏んづけてやる!〕
サーレー「……………………」
ゴゴゴゴゴゴ
ベイビィ・フェイス〔! あ…あれ?〕
メローネ「どうした? 早くトドメをさせベイビィ・フェイス。」
サーレー「早く…動かしてみろよ……俺の心臓をよ……」
ベイビィ・フェイス〔なぜだ! なぜ動かないんだよ! やつの心臓はもう動かせるはずだ!」
ズッケェロ(心臓を固定したのか…だが、それも時間の問題だぞ……)
サーレー「うご…かせない…のなら……俺が…攻撃するぜ…!」
トン…トン…
サーレー「この一発に…賭ける……!」
481:
トン…トン…
サーレー「正確に…狙いを……」
ベイビィ・フェイス〔クソ!! こうなったら心臓をバラバラにしてやる!〕
シバッ
ベイビィ・フェイス〔!!〕
シュボ
ベイビィ・フェイス〔俺の足が! しぼんでいく!?〕
ズッケェロ「正確に当てろよ…サーレー……!」
サーレー「……分かってるぜ…相棒!」
サーレー「解除ッ!!」
ベイビィ・フェイス〔や…やめろーーーーーーーー!!〕
バキューーーン
ドビッ
ベイビィ・フェイス〔チクショーーーー!! チクショーチクショーチクショーチクショーチクショーチクショー…〕
シュー…
ベイビィ・フェイスを倒すと、サーレーの近くに亀が出てきた。
482:
ー列車内ー
メローネ「クソッ! 今回は失敗したか! 最高の息子だったのに!」
メローネ「…まあいい。まだブチャラティの血液は残ってる。今度はもっと相性の良い女を見つけないと…」
ブーン
スッ…
メローネ「あ?」
チクッ
メローネ「! ハチか! この虫ケラがッ!!」
バチーン
メローネ「あとで消毒しないといけなくなったじゃあないか。面倒なことをさせるハチだ。」
メローネ「それより、次こそはブチャラティを……」
バタリ
『お客様にご案内いたします。現在、猛毒を持った“ボローニャバチ”が列車の中を飛んでおります。“ボローニャバチ”は刺されて数秒で体内に毒がまわるため、もし見かけましたらやかにお逃げください。繰り返します…』
メローネー戦闘不能
スタンド名ーベイビィ・フェイス
483:
数分後
アバッキオ「トリッシュは大丈夫かブチャラティ。」
ブチャラティ「大丈夫だ。今は亀の中で眠っている。何があったのかは知らないようだ。」
アバッキオ「俺たちがいない間に大変だったみてーだなーブチャラティ。」
ブチャラティ「あぁ、サーレーとズッケェロがいなければやられていた。」
ミスタ「ここを怪我したのかーズッケェロ。」チョコン
ズッケェロ「ウギッ!」
ズッケェロ「イテーーーーッ!! まだ触んじゃあねーよッ! ブチャラティに引っ付けてもらったけど、まだ傷むんだよ!!」
アバッキオ「てめーは子供か。そんな事ぐらいで痛がるな。」
484:
ジョセフ「ズッケェロ、お前はここで救護班が来るのを待っててくれ。」
ミスタ「救護班? そんなのいたっけか?」
ジョセフ「俺の知り合いに頼りになる人がいてよ、『スピードワゴン財団』ってのが来たらそいつらの言うとおりに従ってくれ。」
ナランチャ「フーゴォー、『スピードワゴン財団』って何ィー?」
フーゴ「ロバート・E・O・スピードワゴン氏が会長を務める世界で1番の金持ち集団さ。組織力としては向こうの方がうちより凄い。」
ナランチャ「何だよそれ…ジョセフすげー…!」
サーレー「なんでお前があの『スピードワゴン財団』と繋がってんだよ!」
ジョセフ「人には喋りたくないことだってあるんだよ。ま、話すのがめんどくせーだけなんだけどな。」
サーレー「お前という人物がますます分からねー…」
485:
ズッケェロ「とりあえず早いとここっから逃げた方がいいぜ。周りの一般人が車がない事に気づき始めてる。騒ぎを聞きつけて敵がすぐやってくるかもしれない。」
ズッケェロ「俺がいる限りバレることはねーけど、救護班が来て俺がここからいなくなったらすぐにバレるだろーぜ。」
ブチャラティ「ズッケェロ。」
ズッケェロ「ン?」
ブチャラティ「改めて例を言う…」
ズッケェロ「!」
ブチャラティ「トリッシュを助けてくれて感謝する。君の怪我は絶対に無駄にしない。報酬は君の銀行に振り込んでおくぞ。」
ズッケェロ「……………」
ズッケェロ「いや、いい。」
ミスタたち「!!」
ミスタ「お、お前金が欲しかったんじゃあねーのか? なんでいらねーんだよ!」
ズッケェロ「金はトリッシュ護衛のために使ってくれ。怪我をした鈍臭い俺には貰えねえよ。」
サーレー「ズッケェロ…」
ブチャラティ「分かった……君の意思を尊重しよう。」
ブチャラティ「サーレー、君にはこれからもチームに同行してもらう。構わないか?」
サーレー「了解、トリッシュさんを死ぬ気で守るぜ。」
486:
ミスタ「おいジョセフ…」ガシッ
ミスタ・ナランチャ・フーゴ・アバッキオがジョセフの肩をつかんで小さな声で会話を始めた。
アバッキオ「俺たちがいねえ間にあいつら頭でも打ったのか?」ボソッ
フーゴ「それともあれはズッケェロたちではないんじゃあないですか?」ボソッ
ナランチャ「分かったぜ! あいつらは敵だ! 敵が化けてるんだ!」グワッ
ミスタ「声がでけーよバカッ!」バン
ナランチャ「イッテー! 殴ることあねーだろ殴ることは!」
ジョセフ「さあな…だけどあいつらは正真正銘俺らの仲間になった…それだけは確かだぜ。」
〜to be continued〜
490:
なんと言う胸熱な展開…
ぽっと出じゃぁもったいないキャラだよなぁやっぱ
499:
ブゥウウウウン
ジョセフ「……………………」
ミスタ「……………………」
サーレー「……………………」
ジョセフ(なんでよりによってこのメンバーなんだよッ。)
ジョセフ「おい…ミスタ。後ろからは着けられてねえか?」
ミスタ「あぁ…ネズミ一匹も走ってねえな。」
サーレー「………………」ゴシゴシ
ジョセフたちはヴェネツィアに向けて車を走らせていた。
500:
サーレーとズッケェロがベイビィ・フェイスを倒した後、ボスからメールが届いた。
【全員無事だろうか?
 娘を護衛してくれている事に感謝する。
 最後の指令を送る。
 『アバッキオのムーディー・ブルースをダイニング・チェアーのそばにて10時間以上戻せ』
    以上】
ムーディー・ブルースで10時間戻らせると、そこには幹部のペリーコロさんが現れたのだ。
ペリーコロはブチャラティたちに写真を見せ、写真の場所にあるOA-DISCを手に入れるようにと伝えたのである。
そのDISCにはトリッシュの引き渡し場所が記録されているらしい。
ブチャラティによると写真の場所はヴェネツィアの入口…国鉄サンタ・ルチア駅前。
それを伝えるとペリーコロは自分の頭を撃ち抜き、自殺したのだった。
自分と写真の後始末を自分の部下に任せ、ペリーコロは死んでいった。
501:
ドアアアア
朝もやの中に浮かぶ海上要塞都市ヴェネツィアッ!
本土からこのあまりにも有名な街に車で行く方法は一本の道路だけ。
浅瀬の海にかかる3.5kmのリベルタ橋を渡ることになる。
橋と平行して鉄道鉄橋が左側に走っており、駅は橋を渡り切ったところッ。
つまり、ヴェネツィアの入口にある! 車で行けるのはそこまで! 目的はDISCの入った像はその駅前広場にあるッ!
ミスタ「依然敵の姿はなし……こりゃあ逃げ切ったか?」
サーレー「油断するのにはまだはえーよ。油断したら一瞬で殺されるぞ?」
ミスタ「…誰が殺されんだ?」
サーレー「お前だよ。そこのお、ま、え。」
ミスタ「ナニィ〜? お、ま、る? 残念ながらお子ちゃま用のおまるは持ってきてねーんだ。トイレは我慢しなちゃいよ僕ちゃん。」
サーレー「なんだとッ!?」ザバッ
ミスタ「ここで決着つけるかッ!!」ガバッ
502:
ギョギャギャギャギャ
グアシィン
ジョセフ「おっと!」
車が突然ブレーキをし、サーレーは窓、ミスタは前の椅子の頭にぶつかった。
ミスタ「お…おいジョセフッ! なんて運転をしてんだよ! 本当に免許持ってんだろうなッ!!」
ジョセフ「お…おっかしいな…? 何もねーとこでスリップしやがった………タイヤがオカシくなっちまったか?」
サーレー「イテテテテ……ジョセフに運転を任したのが間違いだったな………体がいてーぜ…」
ミスタ「?」
ゴオオオ
ミスタ「…………サーレーの顔の横に張り付いてるのは何だ? こっからだとよく見えねえんだけど…」
サーレー「へ? オレの横? ちょっとまてよ…」
グイグイ
サーレー「アレ? か…顔が窓から離れねー……」
ゴゴ
ミスタ「? なんだありゃあ〜〜〜? あれは…………………あの形は……ゆ………び……だよな……………?」
ゴゴゴゴゴ
クルッ
ミスタ「俺の指じゃあねえ……だとしたらあの指は…………」
サーレー「オレの………指………?」
503:
ジョセフ「チクショー! 窓が曇ってて前が見えねーよッ! 少し窓開けるぜ。」
ズッ
ドバ
ビュウウウウウ
ジョセフ「な…なにィ!?」
窓を開けると、突然冷たい突風が流れてきたッ。
ジョセフは急いで窓を閉めようとしたが、窓が凍っていて閉めるのは不可能であった。
バシン
ジョセフの顔に写真が張り付いた
ドドドドドドド
?「時間がかかったぜ。10数台の車を盗んで逃げられた時はもうおまえらを見失ったと思ったが…………」
?「残るおれの仲間が幹部ペリーコロを追っていたのでかろうじておまえらの行き先がヴェネツィアと言う事だけつきとめられた……」
?「ペリーコロは自殺死体だったが……やつのそばに落ちてた焼いた写真の灰をコンピュータで解析されるのはそうムズかしいことではなかった。時間はかかったがな…」
ベコン
バコン
ボコン
?「ヴェネツィアが目的地なんだな…!?」
504:
ジョセフ「て…敵だッ! 敵が今真上にいる!」
?「亀はどこだ? 亀はどこにいるんだ?」
?「まさか…! きさまら別行動をとっているのか!!」
?「しかし…そこまでしてあそこの場所に行こうとしてるって事は…そこには大事な何かがあるんだよなー? そんだけ用心してるって事はよーッ。」
?「写真の場所をじっくりと探せば……」
?「見つかるかな?」
?「てめーらを始末した後でよ…………」
ベコッ
ベコッ
ジョセフ「ミスタ今だッ!!」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ボッ
ドゴドゴドゴドゴッ
ボゴッ
ミスタ「こんだけ撃ちゃあ命中してんだろ。」
505:
ピストルズ全員「!?」
ビシッ
?「野球のポジションってよォ………………」
?「一塁はファースト、二塁はセカンド、三塁はサードっていうよなァー? それは分かる。」ビキッ
?「でも遊撃手の事はみんなショートって呼ぶんだよォーーーーー。時にはショートストップとか言ってよォ。」グオア
?「でも何で遊撃手だけ数字から離れてんだよォォォォッ! それだったら無理して作らなくていいじゃあねーかァァァッ。」ビシッビキッビキッ
?「そんなの納得いくかァーーーーおい? オレはぜーんぜん納得いかねえ……」ドガッ
?「なめてんのかァーーーーッ。このオレをッ! 遊撃手なのにショートって呼ぶのも英語としておかしいっつうのッ! ボケがッ!」ガスッガスッ
ピストルズ2「コ…氷ヲ身ニマトッテ屋根ニヒッ付イテイルゾッ!!」
ピストルズ3「ヤツノトコロマデ弾丸ガ貫通シナイッ!」
506:
ビビビ
ピストルズ5「ヤ、ヤバイーっ。オレタチマデ凍ッテクルゾ。ニゲロッ!!」
ピシィ
ピストルズ2「ウワッ!」
ピストルズ2「ウワアアアーッ。タ…助ケテクレッ!」
ピストルズ3「ナ…No.2!!」
ピストルズ5「行クナァーッ!」
ピストルズ2・3「ウワアアアァ!」ビビビ
ピストルズ1・5・6・7「No.2、No.3ーーーーッ!」
サーレー「!!」
ピストルズ5「ミスタッ!」
ビューー
ミスタ「か…風が冷てェッ。」
507:
ジョセフ「これがやつの能力かッ! オレの体が凍ってきた…ぜ……」
ジョセフ(おそらくだが、外の気温は北極並に寒くなってやがる………それが今、天井に穴を空けたことによって車内に冷たい冷気が流れ込んで来たんだ。)
ジョセフ(ブレーキを踏み込んで車を止めてーところだが…ブレーキまで凍ちまってる………)
ジョセフ(ジョースター一行最大のピンチだなこりゃあ…!)
ミスタ「鼻の穴まで凍ってきてる……このままじゃ…………息が………」
バコ…
ジョセフ「よし…」
ジョセフ「サーレー……もう大丈夫だ…………」
?「何が大丈夫なんだァーおい? お前らはもう少しで窒息死するってのよォーーーーッ!」
サーレー「うるさい………もう少し離れた場所で言ってくれ………」
サーレー「『解除』…………」
バコン!
ドグァア
サーレーが解除と言った瞬間、車の屋根が外れた。
?「おああああ。」
ドッガァーン
ジョセフ「オレのスタンドで屋根を少しずつ切り取ってたのに気づかなかったか? このオタンコナスッ!」
サーレー「ジョセフの意図は何と無く分かっていた…………わかりたくもなかったがな……………」
508:
バァァァァ
サーレー「ちっ…やつが離れた瞬間に血が出てきやがった。こればっかしは痛いな…おい!」
ゴロゴロ
シャキン
シャキン
シャキン
ドーーーーーーン
ミスタ「ヤロー…………ああやってこの車に乗り移って来たのか…!」
サーレー「しかもスタンドを身にまとう………おい…あんなタイプのスタンドはみたことがないぜ。」
ミスタ「追ってくるぞッ。ここはひとまず喧嘩は休戦だッ!」
?「チェッ!! まさかサーレーのやつがブチャラティ側についてたとは…しかし逃がさねぇ……駅前にある品物はこのギアッチョが必ず手に入れる………」
ドンドンドンドンドン
ボコボコボコ
ミスタ「どんだけ撃っても体まで辿りつかねぇ。サーレーのスタンドよりタチが悪いぜ。」
サーレー「………」
509:
サーレー「おいジョセフ。このまま逃げ切れそうか?」
ジョセフ「いや、間違いなく追いつかれるな。ミスタが一瞬よそ見してる間に屋根の上に登ったって事はやつは相当なスピードだってことだ。」
ジョセフ「んでもって今は屋根がねえ。敵にとっては好都合だぜ。」
ミスタ「冷静に解説してる場合かよッ! 早くなんとかしねえとすぐ追いつかれるぞッ。」
ギアッチョ「おまえらはこの先のS・ルチア駅に到着することは決してありえねーッ。」
ガァーン
ガァーン
ガァーン
ギアッチョ「てめーの弾丸ごときでは撃ち抜けねエーッて言ってるだろーがよォー!」
ミスタ「屋根のNo.2もNo.3も戻れ。」
ズギャン
ギアッチョ「!!」
ピストルズ2・3「イイイーーーーハァーーーーッ!」
ギャン
ガギ
ガギ
ミスタ「キスでもしてんだな………スピードがついてる分だけ道路さんに熱烈なヤツをよォーーーーッ。」
ドバッ
ギアッチョ「うおあ!」
メシャ
ドガァーン
ピストルズ全員「やりィーーーッ!」
ミスタ「このまま飛ばせジョセフ! 敵に追いつかれねーようによ。」
510:
ビシビシビシビシ
3人「!!」
サーレー「あ…あいつ…! 車から出ている水滴を凍らせてロープみてえーにしやがったんだッ!」
ミスタ「どんな温度で冷やせばそんなこと出来るんだよッ。」
バギャン
ドガッ
ミスタ「あいつトランクを開けたぞ…」
サーレー「! ジョセフッ! 急いでブレーキを踏めッ! さっきみたいに凍る前にッ!!」
ギアッチョ「言うのが一足遅かったなサーレー!」
ジョセフ「ブレーキが間に合わねーなら………こうしてやるッ!」
ギギギギギ
ジョセフはドリフトでギアッチョを振り落とそうとするッ。
しかし、それでもギアッチョは落ちない! 体を車に氷で固定しているからだ。
それでもジョセフは必死にドリフトをするが…
ギギギギギ
ミスタ「!! おいジョセフ! 前…前を見ろッ!!」
ジョセフ「え。」
サーレー「そっちは川だッ!! ハンドルを回せッ!!」
ガゴオオオン
ジョセフ「やっぱりこうなるのね…」
ビシャアアアン
511:
ビチャッ
ビチャッ
ミスタ「危なかった……おまえがイスを空中に固定してなかったら今ごろ水中だったぜ。」
サーレー「こういう時に頭の違いが出てくるんだよ。」
ミスタ「…あれ? ジョセフはどこだ。それにあの氷野郎も………」
サーレー「あ……そういえばジョセフのイスだけオレ触ってなかったな。」
ブクブク
ジョセフ(な…なんでオレだけ水中なんだよ………神様は薄情だぜ……)
ジョセフ(……意外と陸は近いな………泳いでいけるかもしれねーな……)
ジョセフ(あいつがいなければな……)
ギアッチョ「まずはおまえから殺してやるぞ新入りのジョセフッ!」
ジョセフ「しつこい野郎だぜ……」
ジョセフ(ただ…頭を冷やしたせいか、やつを倒せる可能性は見えてきた……いっけん全ての攻撃が通じないようにみえるが、一つ…一つだけあいつには疑問がある。)
ジョセフ(それはあの野郎がどうやって息をしてるかだ………どこかに空気を出す穴があるはずだ………そこがやつにとっての弱点なはずだ。)
ジョセフ(そして今…その弱点をオレは見つけたぜ!)
512:
ギアッチョ「死ねッ!」
ジョセフ「ハーミット・パープルッ! オレを陸まで引っ張り上げろッ!!」
シュル
シビシビ
バッサア
ミスタ「お! やっと上がってきたかジョセフ。」
サーレー「DISKはすでに回収したぞ。早くあいつを倒す………」
ギアッチョ「それが例の品物か?」
ミスタ・サーレー「!!」
ミスタ「セックス・ピストルズッ!」
ドォーン
ドォーン
ドォーン
ギアッチョ「まだ言ってなかったが、オレは弾丸ぐらいなら氷のバリアで弾くこともできるんだ。つまり! オレは無敵だ!」
グイーン
ドグオオオン
サーレー「ウブッ!」
ミスタ「グアッ。」
2発の弾丸は2人に命中し、残りの1発は街灯の棒に当たった。
513:
ザッザッ
ギアッチョ「これが例の品物……これでボスの居場所が分かるってことだな。」
ギアッチョ「おまえらはおれに勝てやしない……そうだろ?」
ジョセフ「ブッブー! 不正解でーす!」
グワア
ジョセフはギアッチョの首の後ろにある穴に向けて氷の破片を刺そうとする。
クルウン
ガシーン
ジョセフ「!?」
ギアッチョ「自分の弱点ぐらい把握してるんだよ。」
するとギアッチョは氷のトゲを作り、ジョセフの腹にそれを刺す。
ジョセフ「うわっ。」
ジョセフは腹に刺さる寸前で氷のトゲを掴んでいた。
ジョセフ「う…やべ……手が冷たい………」
ギアッチョ「そろそろあの世に行きな……新入りのジョセフ………」
ブズザアア
ズブ
514:
ギアッチョ「……………………」
サーレー「ターゲットの急所に命中………寸分の狂いもなく………な。」
ギアッチョ「サーレー………おまえか……………」
ギアッチョ「オレに何をした………?」
ジョセフ「ちゃんと見てたようだな。オレさまが考えた突破口を…」
サーレー「さっきも言ったが、これが頭の違いってやつだ。」
ミスタ「言っとくけど、オレがきづいたんだからな。」
ギアッチョ「お………おまえ…………ら………」
ギアッチョ(刺さってるのは……棒…? ……………これは街灯を支えている棒と同じ素材か………)
ギアッチョ(……オレが弾いた弾丸が……街灯の棒に当たって棒がささくれみてーになってたのか………それを今オレの首に………)
グサッ
ギアッチョ「!……………」
サーレー「よし! やつの空気口に棒を突き刺してやったッ。」
ミスタ「いくらやつと言えど、首を刺されちゃあ息は出来ねえはずだッ。」
ギアッチョ「………………………」
ダッダッ
ジョセフ「さあ、早いとこDISKを奪ってブチャラティたちと合流しようぜ。きっとあいつらオレに会いたくてウズウズしてるはずだからなッ!」
ジョセフ「そんじゃま、DISKは頂いていくぜ………」
ゴゴゴゴゴゴ
515:
スッ…
ジョセフ「!」
ジョセフ「あ…あれ?」
ミスタ「どうしたジョセフ?」
ジョセフ「い…今………こいつの手が動いた気がしたんだが…………気のせい……だよな?」
ゴゴゴゴゴゴ
ギアッチョ「……気のせいじゃあねーなァ〜〜〜〜〜…それは。」
ジョセフ「ゲッ! こいつまだ生きてやがるッ!?」
サーレー「そんなバカなッ! 空気口にしっかりと突き刺したはずだぞ。」
ギアッチョ「空気を凍らせれば全ての動く物体は止まる……それはオレにダメージを与えることへの可能性を全否定することになるんだぜ。」
ギアッチョ「つまり、おまえらはオレに攻撃を与え、倒すことは不可能ってことなんだよッ!!」
ジョセフ「!! サーレーッ! そこから離れろッ。」
サーレー「あ…?」
ミスタ「No.5、No.7ッ! 急げッ!!」
ドォーン
ピストルズ5・7「イイイーーーーーハァーーーー!」
スボオオン
516:
ギアッチョ「くらえッ!!」
ギアッチョはサーレーに向かって尖った棒を投げた!
カン
だが、その棒に偶然ミスタがギアッチョに向けて撃った弾丸が当たり、サーレーの急所を避け、脚に刺さった。
ズブゥサア
サーレー「!!……」
ミスタ「な…なにィッ!」
ジョセフ(た…助かった………もし、ミスタが撃った弾丸が棒に当たってなかったらサーレーは確実に死んでたぞ。神様ってのはいるんだなやっぱり…)
ジョセフ(まだツキはこっちにあるみてーだ…)
ミスタ「す…すまねえサーレー。わざとじゃあねーからな。」
サーレー「…………………」
サーレー「……こんな棒………もう必要はない…!」
ズボッ
ポイッ
ジョセフ「!! 危ねッ!!」
ガシッ
ジョセフ「おい! 危ねえなサーレーッ! 物を投げる時は周りを確認してから投げろッ!」
ポイッ
517:
ミスタ「つ…次こそは……絶対に倒す…!」
サーレー「さっさと撃っちまえッ。トロトロ遅いぞ!」
ミスタ「…………分かってる………」
ギアッチョ(やつらは追い詰められて焦ってるに違いない。その証拠にチームワークが乱れてやがる。こりゃあ仲間割れを起こすのも時間の問題だな。)
ドォーン
ボゴォッ
サーレー「な…んだと………?」
ミスタが撃ったのはギアッチョではなく、サーレーだった。
その弾丸はサーレーの右腕に当たった。
ミスタ「おまえのことは前から気に入らなかったが…もう我慢の限界だぜ…………」
ミスタ「オレに指図すんな…イライラすんだよ。」
サーレー「て…てめー……………」
ジョセフ「おいおまえらッ! 喧嘩してる場合かよッ! 今はギアッチョを倒す事に集中しやがれッ!」
ミスタ「そいつにはもう敵わねえ…無敵ならどうしようも出来ねえよ…」
ミスタ「それなら…死ぬ前にこいつだけは始末する…それでオレは満足だ。」
518:
ジョセフ「ふざけるのもいい加減にしろ! オレたちは仲間なんだぜ?」
サーレー「仲間仲間うるせえんだよ! オレは一度もおまえらを仲間だなんで思ったことはねえよ…おい。」
ギアッチョ「最後の最後に仲間割れをするか……理解出来ねえな。」
ギアッチョ「ま、オレが攻撃しなくても死んでくれるなら見届けてやるぜ。」
ジョセフ「いい加減にしろよッ! オレもそこまで気は長くねェーッ。喧嘩をやめないなら攻撃するぜ?」
ミスタ「やってみろよ?」
サーレー「やれるもんならな………え?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
3人はギアッチョを中心にして三つ巴になっていた。
だが、それは偶然ではない。
偶然ではなく、それは3人がわざとそうなるように仕向けた陣形であった。つまり必然的にそうなったのだ。
519:
ミスタ「セックス・ピストルズッ!」ドォーン
サーレー「クラフト・ワークッ!」バッ
ジョセフ「ハーミット・パープルッ!」シュビッ
3人は一斉にギアッチョに攻撃したのである。
ギアッチョ「なにィィィィィッ!?」
ギアッチョ(そんなバカなッ! こいつらの仲間割れは演技だったのかッ! それにしては感情がこもりすぎていたぞッ。)
ミスタ(今すぐにでもサーレーは殺してぇーぐらいムカつく野郎だが…今はそいつよりもムカつくやつが目の前にいるからな………)
サーレー(後で決着をつけるがな…)
ジョセフ「オレの作戦に気づくとはおまえらなかなかやるじゃあねーかッ!」
ジョセフ(三方向からの攻撃ならどれかはダメージを与えられるハズだ!)
520:
ギアッチョ「とでも思うと思ったかこのボケがッッッ!!!!!!」
ビキッ
ビキビキビキビキ
ジョセフ「ナッ!!」
ジョセフの左腕が凍る
ミスタ「グゥアッ!!」
ミスタの弾丸が跳ね返り、ミスタに着弾。
サーレー「ヒグッ!」
サーレーの右手が凍り、ヒビが入る。
ジョセフ(う…腕が凍ってるッ!! ていうか3人の攻撃を全部防いだだとッ!? 化け物かよあいつ!!)
ジョセフ(このまま攻撃したら腕がなくなっちまう……ここは一旦離れねえと…!)
ミスタ(くそッ…! さっき弾き返された弾丸が思ったより痛いな…………足がフラフラしてきた………勝手に足が後ろに下がっちまう…!)
ギアッチョ(オレに勝てるハズがないというのが理解できたようだな。それが正解だ。あとはオレがこのDISKを持ち帰れば完璧だ。)
ザッ
ギアッチョ(おっと! その前にこいつらを始末しとかねぇーと完璧じゃあねーなァ〜……………)
521:
ザッザッ
ギアッチョ「ン?」
クルゥン
ゴゴゴゴゴゴゴ
サーレー「そのDISKは…おまえの物じゃあねえ………持ち帰るのはオレらだ……さっさと離しな…」
ギアッチョ「おまえ…自分の体を見て勝つのは無理だって分からねえか? おまえはオレに対抗できる力は残ってない。オレに説明させんなよ。」
サーレー「それはどうだろうな…あ?」
ガシッ
ギアッチョ「…オレを掴んでどうするつもりだ?」
サーレー「もちろん………倒すつもりだ………しっかりとな……」
ギアッチョ「…………………」
522:
ギアッチョ「はぁああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
ギアッチョ「分からねえかな〜………オレがよォ………おまえを凍らせるぐらい簡単だってことによォーーーーーーッ!!」
ビシ
ミスタ「サーレー!」
サーレー「分かってねえのはおまえだよ。」
ギアッチョ「ああん?」
サーレー「オレの能力をしっかりと把握しとかねぇーとなー………」
サーレー「『解除』だ!」
ビュシュッ
ボゴォッ
ギアッチョ「な…なんだとォォォォォォォッ!?」
サーレー「オレの腕にはミスタ様が恨みを込めて撃ってくださった弾丸が残ってたんだよ…勢いはそのままでな…………」
ギアッチョ「ぐぐぐ…それがどおした! これぐらいではかすり傷と同じだ!!」
ミスタ「クソッ! サーレーの弾丸はやつの首に届いていねぇ!」
523:
ビシビシ
サーレーの体が一瞬のうちに凍っていく
ミスタ「ヤバイぞッ! サーレーの体が半分まで凍っちまったッ。もうサーレーの意識が…………」
サーレー(……………………)
サーレー(………トリッシュさん…無事にボスに…………会ってくださいよ……ブチャラティたちなら……ちゃんと会わせてくれますから………)
サーレー(最後に………恋したのが……………あなたで良かったです…………)
サーレー(さような…………ら…………)
ドグサァァァァァァ
ギアッチョ「!!」
ビシャアアア
トビュッ
ドヒュッ
ギアッチョ「な…なんだ……?」
ジョセフ「いや〜…なかなか位置を調整するってのも難しいんだなサーレー。」
サーレー(ジョセフ………?)
524:
ギアッチョ「オ…オレに………何をした…ジョセフッ!!」
ジョセフ「おいおい! あんまり喋ると首を貫通して刺さってる棒がどんどん刺さっていくぜ。」
ギアッチョ(こ…こいつ………は何を……言っているんだ?)
ギアッチョ(この棒は………なんだ……? おれの目の前にあるこの棒は?)
ジョセフ「気づかなかったか? さっきサーレーが掴んだ棒をオレが上に放り投げて、その後に棒が落ちる音を聞いたやつはいないはずだぜ?」
ミスタ「! そういえば確かに音が聞こえなかった。」
ジョセフ「それはオレがおまえの上で棒が固定されるのを待っていたからだ…ハーミット・パープルが持ちながらな。」
ジョセフ「そしてこの棒はサーレーが自分の右腕に着弾した弾丸を固定した時に一緒に固定されていたんだよ。おまえの真上でな。」
ジョセフ「それからオレは解除されるまでずっっっっと地道な調整をしてたんだ……おまえにバレねえかヒヤヒヤだったぜ。」
ギアッチョ「ぼ…ボケが…………!」
525:
ちょうど、その時、朝日が昇ってきた。
ジョセフ「もう朝日か………眩しいぜ。」
ジョセフはギアッチョに背をむけた。
ギアッチョ「………………」
シャキン
ギアッチョ(戦いで背中を向けるのは敗北を意味している………バカめ……おまえだけでもオレが始末してやるッ!)
ギアッチョ「死ね…ジョセフ………」
グンアアア
ジョセフ「そのまま目を瞑ったままなら………何もしなかったのになァーーーーッ!」
ジョセフ「『ハーミット・パープル』ッ!!!」
ボコ
ギアッチョ「グハッ!」
ジョセフ「まだまだこんなもんじゃあねー…」
ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ
ギアッチョ「ゥェ…」
ジョセフ「おまえには暗闇がお似合いだぜ。」
シュアアア
ボッチャアン
バアーーーーン
ギアッチョは海の中へと沈んでいく。
その後、2度とギアッチョの姿を見た人はいなかった。
526:
ジョセフ「DISKも無事回収成功ッ! これでボスの居場所が分かるぜ!」
サーレーの体が元に戻っていく。
サーレー「……………………」
ミスタ「おいサーレー。」
サーレー「………あん?」
バッ
ミスタはサーレーに手を差し伸べる
サーレー「なんの真似だ?」
ミスタ「早く手を貸せッ。立てねえんだろッ!」
ガシツ
サーレーの手を握ったミスタはサーレーに肩を貸し、歩いてく。
サーレー「何を企んでる?」
ミスタ「何も企んでねーよ。」
ミスタ「…ジョセフのやつはまだピンピンしてるから、あいつに傷口を治してもらうだけだ。あいつは波紋とかいうのでオレたちの傷を治してくれんだ。」
サーレー「…不思議なやつだな……………ジョセフは。」
ミスタ「あぁ…」
ミスタ(前から思っていたが……ジョセフ…いや…ジョジョはブチャラティと似た覚悟をもっている気がしてならない…………オレたちを命をかけても守るという覚悟が………普段はふざけた野郎だが、ここぞいう時にやつはいつも仲間を助けてくやる………おれはどこかで………ジョジョがチームに入ってくれたことに感謝している…! あいつがいなければオレたちはここまで来れていない気までしてくる………)
ミスタ(ジョジョがオレたちを守るってことはやつはオレたちを信用してるってことだ………それなら…………オレもジョジョを信用してやらねえとな。)
ミスタ「あ! あと、これは貸しだからな。いつか返せよ。」
サーレー「…勝手にしろ。」
ミスタ「……あとな…」
サーレー「なんだ?」
ミスタ「どうやらオレも限界みてーだわ…」
バタリ
二人は力尽きるように倒れる。
ミスタ「もう立てねえぜ………」
サーレー「だったら格好つけてオレを運ぶなよ………」
527:
ダッダッ
ジョセフ「てことは…ここでオレの波紋が役に立つってわけだな!」
ミスタ「お前は元気すぎるだろ。」
ジョセフ「俺の波紋で少しだけ傷を治してやる。傷跡を見せてくれ。」
サーレー「好きにしてくれ。」
ジョセフ「うわ……サーレーの傷は結構深いな…ちゃんとした治療はスピードワゴン財団にやってもらえよ!」
ジョセフ「これ以上旅を続けるのは危険だ…あとはブチャラティに判断して………」
サーレー「そんなことしなくても自分で分かる。この状態でおまえらのチームにいても役立たずだからな。おとなしく入院させてもらうぜ。」
ジョセフ「そうか。それなら治療を始めさしてもらいましょうか!」
シュル
ミスタ「! お…おいジョジョ! もうちょっとゆっくりやってくれ! こしょばいからよ。」
サーレー「そ…そうだ。俺はこういうのに弱いんだ…」
ジョセフ「そんな事言われたらやりにくくなるじゃあねーか!」
ピコーン
ピコーン
ナランチャ「あ! ジョセフだ! おーい3人とも………」ダッダッ
ミスタ「あぁッ! ジョジョ! そこは!! そこだけはやめてくれ!!」
シュルシュル
ナランチャ「!」
ナランチャ「!!」
ナランチャ「!!!」
528:
ジョセフ「ここさえやれば気持ちが良くなるから我慢しろ!」
サーレー「ミスタばかりやってないか! オレはまだ痛いぞ!」
ジョセフ「フゥー…二人相手にするのは疲れるぜ…」
シュルシュル!
ミスタ「ダメだ!! 我慢出来ねえッ!! アハン!」
サーレー「うわ! どこ触ってんだジョジョ!! そこはダメだ!!!」
ブチャラティ「どうだナランチャ。3人はいたか?」
ナランチャ「え! い…そッ…その…あの…い…いえ!」
ナランチャ「あれッ! 急に目にゴミが入った! 見えないぞッ。3人なのかよくわからないぞッ!!」
ナランチャ(…お…オレは何も見ていない見ていない…オレはなぁーんにも見てないぞッ!!)
ミスタ「あ! ジョジョ! そこはダメーーーッ!」
ジョセフ「お前らうるせーよッ!!」
DISKゲット!
本体名ーギアッチョ
スタンド名ーホワイト・アルバム
(死亡)
〜to be continued〜
536:
『さっそくだが、まず断っておく事がある。このDISKに入力してある情報は君たちがネアポリスの町から列車に乗った時点で入力したものである。』
『したがって追っ手があと何人残っているのか? 君たちのチームがこの任務における戦闘において何人失ったのか。現時点でのわたしには知る由もない事をまず断っておく。』
『そしてこのDISKの情報は娘と安全に出会うための方法であり、君たちへの最後の指令である。』
『なお……これから述べる指令と少しでも違った行動を君たちがとることは決して許されないということも断っておく………………』
『もし、誰かが指令と違った行動をとったのなら、たとえそれが偶然の事故であったとしてもわたしは“それを悪意ある危険信号とみなす”。わたしと娘が安全に出会うことが非常にむずかしくなるからだ!』
『それでは指令を述べる!』
ピピピピピ
ピピピ
537:
『これより君たちが向かうのはサン・ジョルジョ・マジョーレ島!! たったひとつの教会のみある島でそこにはたったひとつの大鐘楼がある!』
ドドドドドド
『娘を連れてくる場所はその塔の上ッ! 塔の上に娘を連れて来た時点で終了するッ!』
『指令?
 塔には階段はなく、現在エレベーター一機のみで塔上に登ることができる! エレベーターに乗るのはトリッシュと護衛ひとりのみである!』ピコーンピコーン
『指令?
 護衛の者はナイフ・銃・携帯電話等あらゆる物の所持を禁止する!』
『指令?
 島にはこのDISKをゲットしてから15分以内に上陸しなくてはならない! なお、このDISKには発信機がついており、ライオン像からDISKが移動していることはすでに確認している。』
『指令?
 他の者は船上にて待ち…上陸を禁止する!』
ナランチャ「あの塔の上に今…ボスがいるのかァ…………」
フーゴ「ものスゴく用心深い…だが、ああじゃなきゃあ組織のボスなんかやってらんねーんだろーがな。」
538:
アバッキオ「しかしま、オレたちの任務もここでおわりだな。2人除いて全員無事だったしよォー。よかったってところか?」
ミスタ「かろーじてだったがなあー。オレもうヘトヘトだぜ。これからこのヴェネツィアで何日か遊んで帰ろーぜ。オレたちの街ほどじゃあねーが、ここも飯がうまいそうだ。」
ジョセフ「それは聞き捨てならねーなァ。飯が美味いんだったらたらふく食わねえとな!」
ナランチャ「ここ料理美味いの? 何があんの? どんな料理?」
ミスタ「ピザはダメだが、イカスミのパスタとかよ、毛ガニのサラダだろ。チブリヤーニホテルのカルパッチョって生肉料理は絶品らしい。」
フーゴ「ほんと2日間の任務ろくな食事とってませんからね。特にジョセフが作ったグラタンはスープになってましたからね。」
ジョセフ「あれは機材が悪かったんだよ。もっとちゃんとした機材が整った施設なら完璧な料理が作れるぜ。」
ジョセフ「そん時はトリッシュも一緒にパーティーしよーぜ。父親に会えた記念によォッ!」
ブチャラティ「おいナランチャ! レーダーを見張っていろッ! てめーらもまだ気抜いてんじゃあねえッ!」
ジョセフ「おまえらしっかりしろよな。」
539:
トリッシュ「……………………」
トリッシュ「………………………」
ジョセフ(トリッシュが汗をかいてる………普通は涙なんだけどな…………ま、理由はおそらく………)
ジョセフ「おいブチャラティ。その格好で行くつもりか?」
ブチャラティ「なに?」
ジョセフ「ちゃんと正装しねーと…ほら、オレのハーミット・パープルの花でも付けてけよ。少しはマシに見えるぜ?」
ブチャラティ「ジョジョ……」
ジョセフ「そうだよなブチャラティ…?」
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティ「……そうだな。ジョジョの言う通りだ。バラは見栄えがいいからな。」
ブチャラティ(このバラはジョジョにとって探知機…そして盗聴器になる。もしオレに何かあったらジョジョにはすぐわかるはずだ。絶対に正体をつきとめてやる…………必ず…」
540:
ゴゴゴゴゴゴ
スッ…
ブチャラティ「ボタンは一階と塔上の2個だけだ。直通で他に降りる階はない。」
トリッシュ「あたし…」
トリッシュ「……………………」ガタガタ
トリッシュ「これからどうなるの? あなたたちのようなギャングにいきなり拉致されて命を狙われて……」
トリッシュ「そして、会ったこともない愛情なんかない父親のところに連れて行かれる……………………」
トリッシュ「あたし、これからどこへ行くの?」
ブチャラティ「…………………」
ブチャラティ「ボスは……ただ、君の無事を心配してるだけだ…」
ブチャラティ「君がこれからどうなるのか?…………オレの考えでは多分こうだ…………まず君は違う名前になる。顔を整形するかもしれない。身分も戸籍も違う人になり、オレたちの知らない所で…きっと遠い国で…幸せに暮らすんだよ…」
ブチャラティ「君の父親はそういう力を持った人だ…」
ブチャラティ「さあ…手をかそう。立ってエレベーターに乗るんだ。」
トリッシュ「…」
541:
トリッシュ「不安でしゃがんでたんじゃないわ! 亀の中にずっといたから足がシビレてたのよッ!」グイ…
トリッシュ「………………」ガクン…
ウイイイイイイイ
トリッシュ「あたし……父親の事………」
トリッシュ「好きになれるのかしら?」
ブチャラティ「そんな事を心配する親子はいない。」
トリッシュ「…………」
トリッシュ「そうよね…その通りだわ…………そんな事心配するなんて……おかしいわよね……」
ブチャラティ「それに…父親に会えたらジョジョがパーティーを開くらしいからな。逆に楽しみじゃあないか。」
トリッシュ「……そうね。」
ブチャラティ「着くぞ! 塔上だ…………」
542:
ブチャラティ「!!」
ブチャラティ「トリッシュ!!」
ブチャラティ「トリッ……」
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティが握っていたのはトリッシュの腕だった。
ブチャラティ「なにィィィィィィッーーーッ! トリッシュ!!!!!!!!!!」ドギャア
ドドドドドド
ブチャラティ「まさかッ!」
ブチャラティ「そんなッ! まさかーーーッ!!」
ブチャラティ「まさかッ! ボスはッ!」
ブチャラティ「自分の正体を完全に消し去るために……」
ブチャラティ「トリッシュ!!」
543:
ブチャラティ「オレたちに護衛の任務をさせたのはッ! 自分の娘を確実に自らの手で始末するためなのかァァァァァァァーーーーーーーッ!」
ブチャラティ「吐き気をもよおす邪悪とはッ! なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!! 自分の利益だけのために利用する事だ…」
ブチャラティ「父親がなにも知らぬ娘を!! てめーだけの都合でッ!」
ブチャラティ「ゆるさねえッ! あんたは今、再びッ! オレの心を裏切ったッ!」ドグシャア
ガハアア!!
ドドドドドド
ブチャラティ「いた…!! どうやったのかは知らんが、やはり塔の下へ…!! トリッシュはまだ生きている。あんたの正体だけを知るつもりだったが…」
ブチャラティ「予定はかわったッ! あんたを始末する! 今ッ!」
ジョセフ「………………………」
アバッキオ「ジョセフ……さっきから汗をかいてるがどうかしたのか?」
ジョセフ「え? ……い…いや…少し熱があるだけだ。寝れば治るさ。」
ジョセフ(……そんな事があっていいのか? いや…あってたまるかよッ! トリッシュの……トリッシュの気持ちをボスは…………どう責任とるつもりなんだよッ………)
ジョセフ(ブチャラティが帰ってくるのを待つ予定だったが…オレも予定変更だ………)
544:
グアッ
ミスタ「! おいジョジョ、どこへ行く気だ? ボスはここで待機って指令だったろ。」
ジョセフ「トイレだよ。トイレ。あの大鐘楼の一階にトイレがあるみたいだからそこでしてくる。」
アバッキオ「ボスの指令に逆らうもりか? 逆らえばそれは組織を敵に回すということになるんだぞ…?」
ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「元からオレは組織の一員になったつもりはねえよ。今さら関係のないことだ。そもそもトイレぐらいならボスも許してくれるさ!」
ダッダッ
フーゴ「おいジョセフッ!!」
アバッキオ「あいつはバカだぜ…」
ミスタ「…………………」
ナランチャ「…何食おうかな?」
545:
ダッダッ
ジョセフ(ブチャラティは確か塔の下へ…とか言ってたな……)
キュッ
ジョセフ(だが…エレベーターには下へ行くボタンがない………つまり、隠し通路があるって事だ…………)
ジョセフ(ブチャラティはスティッキー・フィンガーズでとっくに下へ向かってるはずだ……早くオレも合流しねーと………)
ブチャラティ『ジョジョ。聞こえているか。今オレはボスの教会脱出ルートを先回りし! そこでボスを殺るつもりだッ!』
ドシュウウーッ
ビイイイイイ
トン!
ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「こっちからはブチャラティに声は聞こえねーか………何かイヤな予感がするな。」ダッダッ
ドドドドドドドドドドドド
ブチャラティ『来るッ! ボスだッ! 階段を降りたッ! 今! やつを殺るッ!!』
ボス「そのまま帰った方がいい…………ブローノ・ブチャラティ………その柱から出たら……おまえは死ぬことになる。」
546:
ドドドドドド
ドドドドドド
ドドドドドド
ブチャラティ『スティッキー・フィンガーズ…………』ガオオオン
ベキィッ
ブチャラティ『うおおおおおおおお!』
ジョセフ「ブチャラティッ!?」
ジョセフ(今! 一体ブチャラティの身に何が起こってるんだッ。ボスと戦っているのか…?………)
ゴツン
ジョセフ「イ!! イテテ…」
ジョセフ「な…なんでこんなとこに柱があるんだ? さっきまでこんな柱なかったのに。」
ジョセフ「あ…あれ? ここってさっきの場所より先のところじゃあねえか?」
ジョセフ「…………………………」
ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「………これはヤバイ気がするぜ…!」
ダッダッダッダッ
547:
ブチャラティ「追跡はバレていたのか…当然かな………」
ブチャラティ「だが! 再びまた姿を隠すとは…」
ブチャラティ「どんな正体か知らんが、大した実力ではないと判断するぜ。」
ボス「理由を聞いておきたい………」
ブチャラティ「!」クルッ
ズババババ
キョロ
ボス「どういうつもりなのだ…………? いったい………ブチャラティ……」
ゴゴゴゴゴゴ
ボス「せっかくおまえは命がけの任務を無事果たしたばかりというのに…わたしは今回のおまえの仕事ぶりに尊敬の念をいだいていたのに…」
ボス「信じられない行動だ! 何が望みなのだ?」
ボス「幹部になったのがうれしくってもっと縄張りがほしいと欲がでたのか? それとも自分の実力を過大に評価し、わたしを追い越せるとうぬぼれたのか?」
548:
ブチャラティ「トリッシュが目を醒ましたのなら、父親など最初からいなかったと伝えておこう…」
ボス「…………」
ボス「トリッシュだと?」
ボス「トリッシュがなんだというのだ? 娘の事はおまえにはなんの関係もないッ!」
ブチャラティ「きさまにオレの心は永遠にわかるまいッ!」
ダッダッ
ジョセフ「!」
バッ
ジョセフ(ブチャラティだ………それにトリッシュも………やっと合流できたぜ………だけど…)
ジョセフ(ボスはどこだ? 柱の影に隠れているのか?)
ジョセフ「!」
ジョセフ「ブチャラティ! 後ろの柱にいるぞッ!」
ブチャラティ「そこだーーー!」
ズババババババ
549:
ボス「…………………!!」
ブチャラティ「くらえッ!」
ゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティ「柱の…」
ブチャラティ「…影にいたのは…」
ブチャラティ「オレだ!………?」
ドドドドドド
ジョセフ「ど…どういうことだ………?」
ボス「最後だから教えてやろう………そこのネズミにもな…………ブチャラティ……おまえがたった今目撃し、そして触れたものは…………」
ボス「未来のおまえ自身だ。数秒過去のおまえが、未来のおまえ自身を見たのだ。これが我がキング・クリムゾンの能力! 時間を消し去って飛び越えさせた…!!」
ボス「誰だろうとわたしの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない。決して。確実に消え去ってもらう。」
ブチャラティ「ガフッ。」
メキ
メリメリ
ズボ
ベギ
550:
ドドドドドド
ビシ…
ボス「………?」
ジョセフ「ね…念のため……」
ジョセフ「念のためブチャラティにバラを持しといて正解だった………というより持たせてなかったら今ごろ………」
ジョセフはブチャラティが胸に付けていたバラのイバラを伸ばし、柱に掴ませてブチャラティを僅かだが、横に引っ張っていた。
そのおかげでブチャラティは腹を貫通されず…脇腹をえぐられるだけで済んだのだ。
ボス「…………ネズミ。きさまか? オレの絶頂を邪魔したのは…………きさまなのか?」
ジョセフ「そ…そんなとんでもない! わたしはここでボスの絶頂を眺めさせていただいてるだけですよッ!」
ブチャラティ(ジョジョ………感謝する………君には助けられてばかりだ………)
551:
ブチャラティ「スティッキー・フィンガーズ!」
ボス「しかし! キング・クリムゾンはすでにッ!」
ドバアアーン
グニウウウウ
ュウウウウ
ウウウウウ
ボス「読める……」
ジョセフ(だ…ダメだ………今のオレたちではボスには勝てない! オレの勘がそう言ってる…!)
ジョセフ(ボスの能力は時間を飛ばすこと………しかも、ボスの姿はまだわからない…だとするとボスにダメージを与えるのは不可能だ……こういう時に取る行動といえば……………)
ドゴオオオ
ブチャラティの左肩にボスの一撃が入る
ブチャラティ「こ……この能力……は!!」
ボス「どんな人間だろうと…一生のうちには浮き沈みがあるものだ。成功したり、失敗したり…………」
ボス「未来という目の前に………ポッカリ開いた落とし穴を見つけ! それに落ちる事がなければ、人生は決して沈む事がない。絶頂のままでいられる。わたしは!………」
ボス「そうじゃあないか? え?」
ブチャラティ(クソ………立ってる気力が………もう………)
552:
ドシャアア
カツーン
カツーン
ボス「ネズミ……きさまは後で始末してやる………今は黙って隠れていろ。」
ジョセフ「……………………」
カツーン
ボス「わかる……実際に会ってみて……やはりたしかにわかる。」
ボス「説明はなくてもこのわたしと血のつながっていることが…たしかに実感できるッ! 我が娘であるという事が…直感で完全にな…」
ボス「…と…言うことはつまり!! おまえも意識のある時ならこのわたしに同じ事を感じるという事だ!! わたしの正体を感じる者はこの世に存在してはならないッ!」
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティ「う…」
ブチャラティ「トリッ…シュ。」
ボス「わたしをおびやかす落とし穴はふさがねばならないッ! 今! この血の流れは断ち切るッ!」ドドドドドド
ブチャラティ(今だけでいい…! 今だけ体を動かせてくれッ!)
ボス「命はもらったァーーーーーッ!」ドガオオ
ブチャラティ「トリィイイイイイイイイイーーーッシュッ!」
553:
ビシッ!
ボスの手にイバラが巻きついている。
ボス「な!!?」
ボス「なにィ〜〜!!?」
その先を辿ると…
ドドドドドド
ジョセフ「ハローボォ〜ス!………ネズミネズミってうるさいんで自己紹介しにきたぜ!」
ジョセフ「オレはこれからあんたを倒すことになっているジョセフ・ジョースターってもんだ。よろしく頼むぜ。」
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティ「ジョジョッ!!」
ボス「ネズミ………いや…ジョセフ………きさまはわたしを怒らせたことに気づいていないようだな………」
ジョセフ「ボス………あんたもオレを怒らせてるんだぜ? お互い様だな…」
ボス「…………………………」
554:
バッ
先に動いたのはジョセフだった
ボス「キング・クリムゾンッ!!」
ドゴオオオーン
シュルウウウウ
ウウウウウウウ
ボス「私に真っ正面から攻撃をしてくるか………私の能力を分かった上で攻撃するとは………何ともマヌケだ………」
ボス「そんなヤツでも生かしておけば、私の正体をバラしてしまうだろう………しっかりと始末しなければ………」
ボス「一瞬の油断は絶頂からの転落を意味する………絶頂は誰にも揺らがせはしない!」
ドオオオン
ボスがキング・クリムゾンを発動した時、ブチャラティはジョセフの攻撃に疑問を抱いた…
ボスのキング・クリムゾンの能力を考えれば、真っ向から勝負を挑むのはバカげているからだ。
ましてや、ジョセフがそんな行動を取るとはブチャラティには考えられなかった。
そして…ブチャラティは………
バッ
最後の力を振り絞り、トリッシュのいる方向へダッシュしたッ!
ダッダッ
555:
ガシッ
ジョセフ「さすがブチャラティッ! 分かってるぜ!」
ブチャラティ「スティッキー・フィンガーズ!」
ジョセフ「ハーミット・パープル!!」
ジョセフが出したイバラはボスのキング・クリムゾンの横を通り過ぎていく。
シュウ!
ボス「!」
ガシリ!
ジョセフ「先の行動は見抜けても、人の考えを見抜くことは無理みてーだな。」
ジョセフが掴んだのは柱!
ジョセフ「ピンチになった時………1番良いのは……………」
ジョセフ「逃げることなんだぜッ!!」
ズイイイイン
ブチャラティはその柱をジッパーにし、上に登っていた!
ジョセフ「一旦お別れだボス!! 次会う時は心理学でも学んでおけよッ!」
ボス「…………………」
ボス「…………………」
556:
ドバアン
ジョセフ「ブチャラティ! 傷は大丈夫かッ! それにトリッシュは…」
ブチャラティ「……オレの傷は大したことない………トリッシュも腕以外は傷を負っていない。」
ボス(ジョセフ・ジョースター……新入りのこいつの事はまだ把握していなかったが………ブチャラティよりも注意すべき男だった………だが、逃しはしない………絶対にだ。)ガシッ
ダダダダダ
ミスタ「おいジョジョ! いくら何でもトイレ長すぎだろ! 何してやがんだッ。」
アバッキオ「ボスにこの事が知られたらどうなるか分かっての行動だろうなッ。」
ボス「く。」
四人「!!」
フーゴ「ブチャラティ!! その傷はどうしたんですかッ!?」
アバッキオ「それになんでトリッシュを連れ戻してきたんだ! ボスに会ったのかッ!?」
ナランチャ「意味が分からないよッ!」
ボス(いくら時を消し去る我が能力でも…あのスタンド使い6人相手の前でトリッシュを始末するには…………)
ボス(時間がかかりすぎるだろう。6人相手ではこの姿を誰かには見せなくてはならない。)
ブチャラティ「ジョジョ…今のオレたちでボスに勝てると思ったか?……」
ジョセフ「…………いいや…残念だが、これっぽっちも思わなかったぜ。逃げることで精一杯だった……」
ジョセフ「ボスの正体を掴まねーと勝ち目はねーぜ。」
ボス「だが、このままでは済ませるわけにはいかないッ! 決して逃がしはしないッ! ヴェネツィアからッ!」
557:
ドドドドドド
ブチャラティとトリッシュはジョセフの治療を受けている。
アバッキオ「………どういうことなんだ? ブチャラティ!! 説明してもらおう!! なにをやってるんだあんたは!!」
ドドドドドド
ブチャラティ「わかった…単刀直入に言おう。多くは説明できない……時間がないし、危険が迫っているからだ!」
ブチャラティ「トリッシュを連れ帰ったのはたった今! オレがボスを裏切ったからだッ! おまえたちとはここで別れるッ! これからおまえたちがオレといっしょに行動すればッ! おまえたちもオレと同じ裏切り者になってしまうからだ!」
ミスタ「な…なんだって?」
アバッキオ「…………………」
ナランチャ「よ…よくわからないな。い…今言ったこと…今なんて言ったんです?」
フーゴ「裏切った…と言ったんだ…ボスを!」
フーゴ「な…なぜ?」
ブチャラティ「これ以上は………聞かない方がいいだろう…………おまえたちは…無関係なんだからな………」
ジョセフ「ブチャラティ…そいつはねえんじゃねえか? こいつらが仲間である以上、話した方がいいぜ。もしかしたらついてくるやつがいるかもしんねーし…」
558:
アバッキオ「てめーには聞いてねえんだよジョセフ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」グイ…
アバッキオ「さっきから命令にそむいたり、勝手に教会に入ったりよォー!」
アバッキオ「オレはおまえのことは大嫌いだ。本当は目も合わしたくもないが、ブチャラティが信頼してるから話してやってるんだ。」
アバッキオ「偉そうにしゃしゃりでるんじゃあねえぞ…?」
ジョセフ「…………………」
バッ
アバッキオ「……ブチャラティ。詳しい説明を聞きたい!」
ブチャラティ「…………………」
ジョセフ「ブチャラティ…仲間はいた方がいい。オレらだけじゃあ勝てっこねえぞ。」
ドドドドドド
ゴゴゴゴゴゴ
ブチャラティは皆に全てを話した。
ボスがトリッシュを護衛させた理由を…そして、ボスを倒すということを…
それを聞いた仲間は、動揺を隠せなかった………
ナランチャ「ハァハァハァ…」
フーゴ「……………………」
アバッキオ「………………………」
ミスタ「……………………」
559:
フーゴ「言ってることは……よくわかったし、正しいよブチャラティ。」
フーゴ「だけど…はっきり言わせてもらう。残念だけど………ボートに乗る者はいないよ…情に流されて血迷った事をするなんて………あんたに恩はあるが、ついて行くこととは別だ…」
フーゴ「あんたは現実を見ていない…理想だけでこの世界を生き抜く者はいない。この組織なくしてぼくらは生きられないんだ…」
フーゴ「僕は裏切り者にはなれない。」
スッ
ジョセフ「……………………」
ジョセフ「今から言うのは独り言だから聞き流してくれ。」
ジョセフ「裏切り者裏切り者って言うけどよ………本当の裏切り者ってのは何か知ってるか?」
ジョセフ「…本当の裏切り者ってのはどっちの味方かはっきりしねーやつの事を言うんだぜ?」
ジョセフ「それを踏まえた上でどうするか決めてくれ。決めた上でとった行動ならそれはしょうがねえ。」
ブチャラティ「……………………」
560:
アバッキオ「…フーゴの言うとおりだぜブチャラティ。あんたのやったことは自殺に等しい事だぜ。」
アバッキオ「世界中どこに逃げようともうあんたには安息の場所はない…」
アバッキオ「そしてオレが忠誠を誓ったのは組織になんだ。あんたに対し忠誠を誓ったわけじゃあねえ!」
アバッキオ「しかしだ………」ズ
アバッキオ「オレももともとよォ〜〜〜〜。行くところや居場所なんてどこにもなかった男だ…この国の社会からはじき出されてよォーーーーー。オレの落ち着けるとこは………………ブチャラティ。」ザッザッ
バン
アバッキオ「あんたといっしょの時だけだ…………」ズン
ジョセフ「アバッキオ………ありがとよ。」
アバッキオ「いい気になってんじゃあねーぞ!! ジョセフ。フン!」
フーゴ「バ…バカなッ! アバッキオ!」
561:
ミスタ「ボスを倒したのならよォーーーー。」ス…
グイッ
ミスタ「実力からいって……………次の幹部はオレかな。ホレ! 亀を忘れてるぜ。」
ミスタ「オレはブチャラティの性格はよく知ってるぜ。ヤツは頭がいい。あんな事言ってるが、勝つみこみのない戦いはしない男だ。」ヒソヒソ
ミスタ「絶対にばく大な金が手に入るんだ……ボスの隠し財産とか知っているにちがいない! そうだなんだろ? ジョジョ!」ヒソヒソ
ジョセフ「……さすがミスタ。そこまで見抜いてるとは思ってみなかったぜ…」ヒソヒソ
ミスタ「分け前はもちろん…」ヒソヒソ
ジョセフ「オレとミスタで多めにな…」ヒソヒソ
ミスタ・ジョセフ「シシシシ。」ヒソヒソ
フーゴ「ミスタッ!」
フーゴ「おまえら。ど…どうかしているぞッ! 完全に孤立するんだぞッ! どこに逃げる気なんだッ!? い…いやッ! このヴェネツィアから生きては出れないッ!」
ジョセフ「それがお前の決断なんだなフーゴ……ナランチャ…お前はどうするんだ?」
ナランチャ「ぉ…ど…オ…オレ……ど…どうしよう? オレ?」
562:
ナランチャ「ねえ…ブチャラティ…オレ…どうすればいい? 行った方がいいと思う?」
ブチャラティ「怖いか?」
ナランチャ「ああ…す…すごく怖いよ。で…でも命令してくれよ…いっしょに来い!って命令してくれるのなら…そうすりゃあ勇気がわいてくる。あんたの命令ならなにも怖くないんだ…」
ブチャラティ「だめだ……こればかりは命令できない! おまえが決めるんだ………自分の歩く道は………自分が決めるんだ……」
ナランチャ「わ…わかんけーよォ〜〜〜〜〜〜〜。」
ブチャラティ「だが、忠告はしよう。」
ブチャラティ「来るなナランチャ…おまえには向いていない。」
ドドドドドド
ブチャラティ「いくぞッ!」
ドドドドドド
563:
ジョセフ「ナランチャ…フーゴ………また会えたらいいな。」
ブチャラティ「ジョジョ……亀をとってくれないか……トリッシュを中に入れよう…」
ジョセフ「! へへ…」
ジョセフ「ブチャラティ、振り返ってみろよ。」
ナランチャ「ブチャラティィィィィィィィィィィィィィ!」
ナランチャ「行くよッ! オレも行くッ! 行くんだよォーーーーーーッ!」ザッバァァ
ドドドドドド
ナランチャ「オレに来るなと命令しないでくれーーーーッ!」
ナランチャ「トリッシュはオレなんだッ! オレだ! トリッシュの腕の傷はおれの傷だ!!」
フーゴ「………………………………………………………………………」
ドドドドドド
『トゥルルルルルルルウウルルル。』
『トゥルルルル。』
『ガチャリ!』
『スクアーロか。裏切り者がでた。このヴェネツィアでだ。』
『裏切り者の名はブローノ・ブチャラティとジョセフ・ジョースター。生死は問わないとの命令だ! ボス自らの!』
〜to be continued〜
565:
やはり…フーゴはついて来られないか…
567:
ジョセフならやってくれるという安心感があるよね
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