コナン「ペロッ!これは光彦の脳みそ!」ウマーback

コナン「ペロッ!これは光彦の脳みそ!」ウマー


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6:
光彦「」
コナン「うめえッ!こんな美味しい食べ物初めて食うぜッ!」ジュルジュル
コナン「ふう・・食った食った・・・」
14:
歩美「どうしてこんなところに光彦君の脳味噌が……」
コナン「そもそも脳味噌だけが地面に落ち、光彦そのものが見当たらないというのがあまりに異常すぎる……」
コナン「つまりは光彦が頭部になんらかの障害を受け、何者かに連れ去られたとみていいだろうな……」
元太「おーい! コナン! こっちにも脳味噌落ちてたぞー!」
灰原「連れ去られる際、移動と同時に少しずつ落ちて行ったのね……」
コナン「しめたぞ! 落ちている脳味噌を追えば光彦を連れ去った奴の居場所に辿り着ける!」
光彦「急ぎましょう、コナン君!」
コナン「ああ!」
16:
歩美「あ、あれ!? ここで光彦君の脳味噌が途切れてるよ!?」
元太「どうなってんだオイ!?」
コナン「おそらく、この辺りから車を利用して遠くへ逃げたんだな……」
灰原「じゃあ、もうこれ以上は追えないってことかしら?」
コナン「いや……確かこの先で飲酒運転の検問を行っていたはずだ!」
灰原「もしかしたら検問を担当していた警官が円谷君を乗せた見ているかもしれないわね……」
光彦「じゃあ、高木刑事に電話して、検問を担当している警官に情報を提供してくれるよう手配してもらいますね!」
コナン「ああ! 一刻も早く光彦を助け出してやらねーとな!」
灰原「……ん?」
18:
灰原「……ちょっと待って」
コナン「どうした灰原!?」
灰原「ちょっと……点呼を取ってもいいかしら」
コナン「バーロー! こんなときにそんな悠長なことしてられるか!」
灰原「もしこれが小学生を狙った連続誘拐事件の始まりなら、既に私たちの中から光彦君以外の誰かがいなくなってしまってる可能性もあるわ」
コナン「なるほど、確かに一理あるな……よし、一度点呼を取ろう!」
灰原「まず江戸川君は目の前にいるとして……歩美ちゃん」
歩美「はーい」
灰原「小嶋君」
元太「オゥ!」
灰原「円谷君」
光彦「はい!」
コナン「よーし、全員揃ってるな! 行くぜ!」
灰原「待って」
20:
コナン「今度は何だよ!?」
灰原「いや、その……私たちの目的は?」
コナン「決まってんだろ! 光彦の救出だ!」
灰原「もう一回点呼を取るわね。江戸川君、歩美ちゃん、小嶋君、円谷君」
コナン「はい」
歩美「はい」
元太「はい」
光彦「はい」
コナン「よーし、全員揃ってるな! 行くぜ!」
灰原「待って」
22:
コナン「だから何なんだよ! いい加減にしろよ灰原!」
灰原「いや、だから……何か、違和感みたいなのが……」
コナン「気のせいだ! 全員ターボエンジン付スケートボードに乗れ! 検問の所まで突っ走るぞ!」
歩美「無理だよコナン君! 全員は乗れないよ!」
コナン「仕方がない、そこにいる光彦の首にロープをかけ、それを俺が引っ張りながらスケボーに乗ることで簡易第二車両にする! それに元太が乗れ!」
元太「オゥ、わかった!」
光彦「わかりました!」
灰原「え、ちょ」
26:
検問場所
元太「流石に地面をズリズリやってたせいで光彦の体の前半分が酷い擦り傷だらけみたいになっちまったぜ……」
コナン「気にするな! それより警官に話を聞いてくるから待ってろ!」
コナン「検問のところにいた警官に聞いてきたが、子供を乗せた車は来なかったらしい」
歩美「トランクの中に隠されてたのかもしれないよ?」
コナン「いや……そもそも検問が見えた時点で光彦を連れ去った犯人が素直に検問を通るとは考えにくい……」
コナン「つまり犯人は検問が見えてから別方向へ向かった可能性が高い……」
元太「じゃあ、ちょっと前の交差点で右か左に行ったってことか?」
歩美「でも、右と左、どっちに曲がったの?」
コナン「おそらく、犯人は光彦をどこかに連れ去ろうとしてわざわざ運んだんだ……」
コナン「その目的の場所がわかれば……」
28:
元太「でもよー、そもそもどうして犯人は光彦を襲ったんだ?」
歩美「そうだよね、光彦君正直気持ち悪いし、性的暴行を与えるなら歩美か哀ちゃん、ゲイだったとしてもコナン君を狙うと思うけど……」
元太「せいぜい脳味噌が美味いことぐらいしか取り柄がないのに……」
コナン「! それだ!」
元太「な、何だよコナン!?」
コナン「俺たちの知っている通り、光彦の脳味噌は常識を超えて美味い!」
コナン「あれは芳醇な香りに加えてクリームを思わせるような滑らかさ、そして高級ウニにも劣らぬ濃厚な味わいを持った絶品だ!」
コナン「その噂を食に関する誰かが耳にしたら……どうなる?」
光彦「ま、まさか……」
コナン「そう……犯人の狙いは、光彦の脳味噌を使い、自分の料理を極上の一品に仕上げ、金儲けをすることだったんだ!」
30:
コナン「そうなれば犯人も大体の予想ができる!」
元太「そうか! 飯屋ってことだな!」
コナン「ああ、そして犯人がこの検問を通ろうとしたことを考えると、おそらくこの検問を通り抜けるのが、本来犯人の店への最短ルートのはず……」
コナン「となると犯人の店は……」
歩美「あの検問の向こうにある、新時代料理レストラン『カニバリズム』だね!」
コナン「だが検問があったため通れず、奴は遠回りしてあの店に向かっているはず……」
コナン「よし、ここはさっき言った左右どちらかの道には進まず、このまま店に向かおう!」
光彦「先回りして犯人を待ち構えるんですね!」
コナン「ああ! 待ってろ光彦! すぐに助けてやるからな!」
31:
コナン「ここが噂の新時代料理レストラン、『カニバリズム』か……」
灰原「……え、えーと……意外とオシャレな外見ね……」
コナン「俺たちが見つけた脳味噌はまだ新鮮だった……つまり犯行を行ってまだ時間が立っていない……」
コナン「そして奴は検問を見つけ焦り、一旦遠回りして店に来ようとしているはずだ……」
元太「つまり、店の外で待ってて、飯の材料を運んでくるトラックとかが来たら、攻で調べに向かえばいいんだな!」
歩美「でも、案外もうお店に来ちゃってる可能性も……」
コナン「その可能性もある……ここは二手に分かれ、店内と店外両方を調べよう」
コナン「俺と灰原は店内を調べる! 元太と歩美は店の外で車を待っていてくれ! 車が来たらすぐに連絡するんだぞ!」
歩美「うん!」
32:
光彦「僕はどうしたらいいんですか?」
コナン「ああ、お前は光彦だから、下手をすると店にいる犯人に食材にされかねない……」
コナン「だが俺はそれをむしろ狙おうと思う」
光彦「えっ?」
コナン「俺たちは客、しかも子供だ……店内の厨房には入れない」
コナン「だが、お前を抱え、食材を運んできた従業員のふりをすれば……」
光彦「そうか! 怪しまれずに厨房に入れるんですね!」
コナン「その通りだ! 最悪の場合、お前が調理されてしまう危険性もあるが……そのときはそのときってことで諦めてくれ!」
光彦「はい!」
35:
店内
コナン「早厨房を調べに行きたいが、厨房ではなく客席周辺に光彦を隠された可能性もゼロではない」
コナン「まずはそこを調べ尽くそう。だからまずは俺たちも席に着き、客として振る舞うんだ。いいな、灰原?」
灰原「……円谷君も客のふりをするべきよね?」
コナン「いや、そいつは既に注文した料理ですって言い張れば通じるだろうから問題ない」
灰原「……そう」
店員「これはこれは小さなお客様方。メニューはお決まりですかな?」
コナン「そうだな……光彦脛肉の煮込みと 光彦のカルパッチョ ?光彦動脈血ソースを添えて?を頼む」
灰原「……」
コナン「灰原、お前はどうする?」
灰原「ええと……適当にパスタでも……」
コナン「だったら光彦のボロネーゼがお勧めだ」
灰原「……じゃあそれで」
36:
コナン「よし、注文を待っている間にトイレに行く振りをして店内を調べてくる……灰原は待っていてくれ」
灰原「え、ええ……お願い」
店員「お待たせしました。光彦脛肉の煮込みになります」
灰原「……」
店員「お待たせしました。光彦のカルパッチョ ?光彦動脈血ソースを添えて?になります」
灰原「……」
店員「お待たせしました。光彦のボロネーゼになります」
灰原「……」
店員「当店ではパスタそのものに光彦の骨粉を混ぜております。じっくりご堪能くださいませ」
灰原「……うっ……」
37:
コナン「どうやら店内にそれらしいものは無いみてーだ……ってどうしたんだ灰原。何か顔色悪いぞ」
灰原「……ちょっと……気分が……」
コナン「? まあいい、ちょっと腹減ったから料理食うぞ」
コナン「ふむ……この脛肉……じっくりと長時間かけて煮込まれてるな。ナイフなんかいらないくらい柔らかいぞ」
コナン「カルパッチョに使われている動脈血ソースの素晴らしいな。やっぱり血ソース系は鮮度が大事だ」
コナン「ん? 灰原、食わねえのか? ならそのボロネーゼ……」
灰原「ええ、食べて良いわ。ちょっとトイレ言ってくる」
コナン(何だ灰原の奴……オナニーか?)
38:
灰原「……ただいま……オェ」
コナン「オゥ灰原おかえり……ってなんかげっそりしてるぞ大丈夫か」
灰原「正直帰りたいわ」
コナン(相当激しくオナったんだな……この変態め!)
コナン「よし、次は厨房に向かおう! 歩美ちゃんからの連絡がないことを見ると、おそらく既に光彦が店内に搬入されてしまっている可能性が高い!」
光彦「そうですね、いくら遠回りして検問を回避したといっても、そろそろ店に到着してもおかしくない時間ですからね……」
コナン「じゃあさっきの作戦で行こう! 俺と光彦でトイレに隠れ、光彦を縛り、食材に見せかける!」
コナン「そして灰原と俺で光彦を運び、いかにも厨房に食材を運んでいる搬入スタッフのように見せかけて厨房を調べるんだ!」
40:
コナン「よし、光彦を縛ってきたぞ!」
灰原「うわ何それギッチギチじゃない。大丈夫なの? 鬱血とか」
光彦「正直全身の血液が途絶えてる気がしてたまりませんが大丈夫です!」
灰原「……そう」
コナン「さあ急ぐぞ! 光彦が連れ去られてから大分時間が立っている! 生きていたとしても体力的にヤバいかもしれない!」
灰原「……そうね」
 厨房
店員「な、何だ君たちは!? 勝手に厨房に入っちゃダメだろう!」
コナン「いえ、実は僕たち新人の搬入スタッフなんですが、ちょっとスタッフ用の入り口がわからなくて……」
店員「何だ、そうだったのか……よく見ればまだ新鮮そうな光彦を持ってるな」
コナン(よしっ!)
店員「だが随分ギチギチに縛ってるじゃないか。これでは光彦の血流が途絶えてしまう」
店員「確かに一定の血流を制限することで光彦の味がよくなることは学会でも照明されたが、これでは血液の鮮度が悪くなってしまうし、表面の肉にロープの後が……」
灰原「あの、とっとと厨房に搬入していいでしょうか」
41:
コナン「よし、灰原、光彦を運びつつ店の中に隠された光彦を探すんだ」
灰原「え、でも……」
店員1「光彦血抜き終わりましたー!」
店員2「光彦オーブン入れます!」
店員3「光彦下肢四本持ってきましたー!」
店員4「次光彦上肢二本お願いしまーす!」
店員5「光彦の肝臓のソテーできあがりましたー!」
灰原「……」
灰原「どれ?」
43:
コナン「どれ……ってどういうことだ?」
灰原「いや、だから……あっちにも円谷君の体があるし、こっちにも……」
コナン「いいか、あっちは光彦、こっちは光彦、そっちは光彦」
コナン「そして俺たちが運んでいるこいつは光彦」
コナン「そんで、俺たちが探しているのは……」
コナン「……光彦だ」
灰原「どれよ!?」
45:
コナン「ああ、もうお前は何なんだよ!」
店員6「生光彦持ってきましたー」
光彦「いやー、ついに僕が調理される番ですかー」
灰原「あ、あれじゃない? まだ生きてるみたいだし……」
コナン「いや、あれは光彦じゃない、光彦だ!」
灰原「ごめんなさい。いい加減言わせて。訳がわからないわよ!」
店員6「首落としまーす」
灰原「えっ」
 ドスッ
 ゴロゴロ……
灰原「……」
店員6「おっと、すいません、そっちに光彦の首が……」
灰原「……う」
灰原「うぇぇぇええええええええええええええええええええええ」
46:
コナン「うわっ!? 灰原が吐瀉物をエクストリームした!?」
店員6「うわっ、てめぇ、厨房で何しやがる!」
灰原「ウ……ウェ……」
 ガタッ
コナン「!?」
 ガタガタッ
コナン「冷蔵庫から……妙な物音が……?」
 ガタッ ガタッ ガタンッ
光彦「は、灰原さんの吐瀉物……」ハァハァ
コナン「み、光彦ォォォォォオオオオオ!!」
47:
灰原「え……この円谷君が、円谷君?」
コナン「ああ、この灰原の吐瀉物にすら反応する性欲……間違いない、あの光彦だ!」
灰原「……頭部に外傷もあるみたいだし、そのようね……」
店長「こ、こいつ! まだ冷蔵庫から抜け出す体力があったのか!」
コナン「! 店長! その発言、テメェが光彦を連れ去り、冷蔵庫に押し込んだ張本人と見ていいな!?」
店長「!? な、何だお前は!? 搬入スタッフじゃないのか!?」
コナン「搬入スタッフ? 違うな……」
コナン「俺の名は江戸川コナン――探偵さ」
49:
店長「探偵だと……? フン、小学1年生程度のガキが何を言う……」
店長「悪いがこれを知られてしまった以上、帰すわけにはいかないな……」
店長「スタッフ総勢でこいつらを囲め! 決して逃がすな!」
店員全員「ハイ!」
灰原「どうするの……? 逃げ場……無いわよ……」
コナン「任せな……ここにさっき切り落とされた光彦の頭部があるだろ?」
灰原「やめて。見せないで。特に断面」
コナン「これを床に置いてだな」
コナン「頼むぜ、キック力増強シューズ!」
灰原「え、ちょ」
コナン「いっけええええええええええええええええええ!」
 ズバァン!
52:
蹴り放たれた光彦の頭部。
 高回転をしつつ、まずは目の前の店員に激突。
 店員を利用してバウンド、対角に存在する店員の顔面へ。
 顔面に光彦の頭部を受けた店員はバランスを崩し、結果、次なる光彦の頭部のバウンド方向は角度が変わる。
 天井、壁すらも利用し、バウンドを繰り返して次々に店員を叩き伏せる。
 そしてラスト――バウンドを繰り返し、勢いの失せた光彦の頭部は再びコナンの目前に落下。
コナン「決めるぜ……ラストシュート……!」
 再び起動させられるキック力増強シューズ。
 繰り出された右足は確実に光彦の頭部を捕え、そして。
 店長の腹部に激突した。
53:
最終的に光彦の頭部は再び壁と天井をボコボコとバウンドしながら徐々にスピードを落とし、
 灰原の目の前に転がってきた。
 ズタボロになった、凄惨な状態で。
灰原「……」
灰原「……う」
灰原「うぉげええええええええええええええええええええ」
コナン「うげっ!? また灰原がエクストリームした!?」
 おわり
54:
酷い着地だ…乙
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