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モバP「幸子のうらしまたろう」


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1:
むかしむかし、あるところに幸子というカワイイと評判(自称)の女の子がすんでいました
ある日、幸子はひとりで釣りをしていました
幸子「今日は小魚が一匹しか釣れなかったのです」
輿水幸子(14)
幸子「こんなにカワイイボクが大物を釣り上げられないのはおかしいですね」
幸子「そうか! お魚さんは海の中からじゃボクが見えないんです。残念ですね」
幸子「あれ? 向こうで何かもめてるみたいですよ?」
2:
砂浜では甲羅を担いだ一人の男と少女が言い争っていました。
麗奈「だから、どうしてくれるのよ!!」
小関麗奈(13)
P「そ、そんなこと俺に言われても……」
麗奈「何とかしなさいっ!」ポカポカ
P「ひいいっ」
3:
どうやら一匹の亀が女の子にいじめられているようです
幸子は二人に近づいていきました
幸子「あー、あー。どうしました? このボクに話してみてください」
麗奈「は? 何よ、アンタ。すっこんでなさいよ!!」ギロッ
幸子(ひいいっ!! 何か怖いのです……)
幸子「し、仕方ないですね……今日は宿題があるので、帰ってあげますよ……ふ、ふふーん」
麗奈「あっ……ちょ、ちょっと待ちなさい!! どこに行くのよ!!」
幸子「え? だって……今すっこんでろと……」
麗奈「こ、言葉のアヤよ! そんなにあっさり引き下がったら話が進まないでしょ!」
麗奈「ほらっ! アンタも頼みなさいっ!!」ドガッ
P「痛いっ! え、えと……助けてください!」
4:
幸子「と言われましても……ボクはケンカなんかしませんよ」
麗奈「アタシだってケンカしたくないわよ……そうね、その魚」
幸子「この小魚ですか?」
麗奈「それをくれたら、許してあげる」
幸子「えーっ! 嫌ですよ! これはボクのお昼ごはんなんですよ?」
麗奈「いいじゃないの。その小魚一匹でそこのドジでのろまな亀を引き取れるのよ」
P「ひどい」
麗奈「ほら、アンタもお願いしなさい」
P「ううう……お願いします」
幸子「わ、わかりましたよ……そのかわり、この人はボクのものですよ」
麗奈「交渉成立ね。それじゃーねー」
5:
亀をいじめていた女の子は幸子の小魚をもらうとそそくさと帰って行きました
幸子「まったく……ボクの大切なお昼ごはんがなくなってしまったのです」
P「ほ、本当にありがとうございます」
幸子「ところであなたは何ができるんです?」
P「え、えと……特には……ないです」
幸子「ダメダメですね。仕方ないからボクの荷物持ちにしてあげます」
P「あのう、その前にお礼をしたいんですが……」
幸子「お礼?」
P「はい。竜宮城へとご招待したいと思ってまして」
6:
幸子「竜宮城ですか……ボクはカワイイからその気持ちはわかりますよ」
P「じゃあ、一緒に行ってもらえますか?」
幸子「嫌ですよ! そんなエッチな場所に連れて行って何をするつもりですか!!」
P「違うっ! よくありがちな名前だけど、そういう場所じゃない!」
幸子「……」
P「うわっ、すごい疑惑の目。本当だって! ただの複合アミューズメント施設だよ」
幸子「でも、お金かかるんでしょう? ボクはそんなにお金持ってませんよ」
P「大丈夫、助けてくれたお礼に無料パスでご招待します」
幸子「そうですか。そこまで言うなら行ってあげましょう」
P「上から目線が腹立つけどお願いします」
7:
幸子「それで、竜宮城とはどこにあるんですか?」
P「ちょっと待っててくれよ」
幸子「行くとわかったら急に偉そうな口調ですね」
P「慣れないもんでな……えっと、これだな」
幸子「それは何を振ってるんです?」
P「ライトスティックと言ってな、航空機やヘリを誘導するときに使うんだ」
幸子「なんでこんなところで……」
ばらららららららららら
大きな音ともに向こうからヘリがやってきて、浜辺に着陸しました
8:
P「よし、それじゃあ行こうか」
幸子「ヘリで移動するんですか?」
P「そうだよ。いかんせん距離があるからな」
幸子「すごく嫌な予感がします……」
幸子は恐々としながらヘリに乗り込みました。
ヘリは大空高く舞い上がって、海をわたっています。
9:
――――――――――――フィリピン沖200?
幸子「どこまで行くんですか?」
P「そろそろだな」
幸子「そろそろって……見渡す限り海なんですが」
P「ああ、いい忘れた。竜宮城はここにあるんだ」
幸子「ここに?」
P「よし、準備出来たな。降りよう」
がらっ
幸子「待っててください! まだ着陸してないんですよ! 」
P「何を言ってるんだ? 高度がないとパラシュートが開かないだろ?」
幸子「やっぱり!! しかもボクはパラシュート持ってないですよ?!」
P「よし、しっかり捕まってるんだぞ」
幸子「え? え? ちょ、ちょっとまt」
P「GO!!」
10:
幸子「いやああああああああああぁぁぁぁ!!」
ひゅーん
ばさっ
どぼん
P「うまく着水できたな」
幸子「どこがですか!? 死にかけましたよ!」
P「まあ、そう怒るな」
幸子「それで……迎えはどこなんです?」
P「迎え?」
幸子「ここから船やボートが来るんじゃないんですか?」
P「だから言っただろう、この下だって」
幸子「この下……まさか海底?」
P「そうだよ。しっかり捕まってろよ」
幸子「待ってください! 酸素ボンベはどうするんですか!? 息がつづk」
P「GO!」
11:
幸子「きゃあああああ!」
ざぶん
P「酸素なら俺の尻からホースが出てるから、そこから補給していいぞ」
幸子「ガボボボボ! ガボゴボボボボ!!(何考えてるんですか! 絶対嫌ですよ!!)」
幸子(あああ……こんな変態亀と一緒に死にたくないのです……でも……意識が……)
12:
P「おーい、起きろー」
幸子「ん……生きてる? よかった……助かった」
P「もう少し遅かったら人工呼吸するところだったぞ」
幸子「やめてくださいよ! 変態亀がファーストキスなんて絶対嫌です!!」
P「変態とは失礼なやつだ」
幸子「それよりここはどこなんです? 息ができるんですけど、海底じゃないんですか?」
P「海底トンネル建設が頓挫したものを、買い取って海中都市に改造したんだ」
幸子「どんなお金持ちなんですか」
P「それより見ろ、あれが龍宮城だ」
幸子「ふわあー……すごいですね。本当にお城みたいです」
13:
――――――――――――竜宮城門前
幸子「すごいです! テーマパークみたいです!」
P「さあ、お迎えの準備ができたみたいだぞ」
ぱぱぱー♪
幸子「レッドカーペットにトランペットのお迎えなんてお姫様になった気分です」
P「おっ? そろそろ乙姫様が来られるぞ」
幸子「乙姫様?」
P「この城の主だ」
幸子「そんな方がボクのお出迎えなんて、よくわかっておられますね」
14:
時子「ようこそいらっしゃいましたわ。あなたがお客さん?」
財前時子(21)
幸子「あ、どうも。ボクの名前は幸子ですよ」
時子「まあ、わざわざ遠いところから……どうぞごゆるりと」
P「……」
時子「……」
ピシッ
P「痛いっ!」
幸子「!!」ビクッ
時子「何をボケっとしているの? さっさと動きなさい豚」
P「あっ! すいませんすいません」
15:
時子「本当にノロマね……申し訳ないわ、幸子さん」
幸子「ひぃっ……べ、べつにいいですよ。ボ、ボクはやさしいですからね。許してあげます」
時子「……」
P「……」
幸子「あれ……?」
ピシッ
P「いぎゃおうっ! なんで俺が!?」
時子「黙りなさい。ちょっとイラっとしたわ」
幸子(うかつな事は言えないですね……)
16:
時子「お食事の準備ができてますので、ご案内いたしますわ。足元にお気をつけて」
幸子「あ、はい……あっ」
どてっ
幸子「す、すいません。転んじゃいました。えへへ」
時子「……」
ピシッ
P「おほおっ!!!」
幸子「い、今ので? そんなにイラっとしました?」
時子「ご心配無用ですわ。この男が望んでいることですもの……ほら、上着を脱いで見せてご覧なさい」
P「は、はい……」
幸子「ひいっ!」
時子「幸子さん、見て。この男、亀甲縛りなんかしてるのよ」
幸子「やっぱり変態じゃないですか!!」
P「しかたないだろ。亀なんだから」
幸子「そういう問題じゃないです!」
17:
幸子は竜宮城の宴会場へ案内されました。
そこには見たこともないような豪華な魚料理が並べてありました
幸子「うわあーっ! これはすごいですね!!」
時子「どうぞ、遠慮なく食べてくださいな」
幸子「では、遠慮なく……うんっ、おいしい!」
時子「喜んでもらえて光栄ですわ。じゃあ、ディナーショーと参りましょう」
ぱんぱんっ
幸子「ん? ステージ?」
18:
♪ジャカジャカジャカジャカ
みく「ショータイムにゃあ!」
前川みく(15)
ステージでは猫の格好をした女の子が踊っています
♪?
みく「ふふーん。みくのポールダンスに声も出ないって感じかにゃあ?」
時子「どうです? このショーは?」
幸子「なんか……猫が電柱にじゃれてるみたいですね」
時子「ではこのような演出はどうかしら?」
19:
ぱんぱんっ
七海「は?い。おまかせれす?」
浅利七海(14)
みく「!!」
七海「おさかなさーん。みんなでおどりましょうねえ?」
ぴちぴちっ
みく「にゃああああああ! おさかないっぱいにゃあ! こっちにこないでー!」
幸子「おおお!あの猫さん、一気に棒をかけあがりましたね。素晴らしいです」
時子「ふふふ。さあ、どんどん召し上がれ」
20:
幸子は様々な魚料理をこころゆくまで堪能しました。
しばらく食べ続けますが、さすがにおなかいっぱいになってきました。
幸子「だいぶ、お腹がいっぱいになってきました。その前に……亀さん?」
P「ん? 何だ?」モグモグ
幸子「なんで、あなたも食べてるんですか?」
P「仕方ないだろ。ここ2日、まともな物食べてないんだ」
幸子「どんだけ虐げられてるんですか……それより、ボクはお花を摘みに行きたいんですか……」
P「花? バカだなー、海底に花なんか咲いてるわけないだろ?」
幸子「そういう意味じゃないです! 隠語ですよ!! トイレに行きたいと言ってるんです!!」
P「ああ、便所か。それならこの廊下を真っすぐ行って突き当りを右だ」
幸子「まったく……ボクにそういう言葉を言わせるなんて、本当にダメダメですね」
21:
――――――――――――廊下
幸子「えっと……話によるとこの先ですね」
幸子「あれ? 何か声が聞こえますね? ここは厨房ですか?」
時子「いいわよ。その調子でじゃんじゃん捌きなさい」
葵「魚いっぱい調理できるのはうれしかけど、ほんとよかと?」
首藤葵(13)
時子「何が?」
葵「これだけたくさん食べられるんね? あのお客さんは?」
時子「いいのよ。無理でもどんどん食べさせてあげるの」
葵「気前よかね」
時子「だって……たくさん太らせなきゃ豚にはならないでしょ?」
葵「ウチは魚以外は専門外やけど」
時子「心配しなくてもいいわ。豚肉料理は私の専門だから……フフフ」
葵「そんじゃ、じゃんじゃん料理ば作るよ」
時子「期待してるわよ……ああ、楽しみだわ」
幸子「ひいいぃぃ……」
22:
幸子「たたた、大変です!!」
P「どうした? みくが鮭のハラミを投げつけられたような顔して?」
幸子「どんな表情ですか!! そんなことより大変なのです!!」
P「だから何があったんだよ?」
幸子「豚です! 豚にされてしまうのです!!」
P「なんだ。お前も時子様の豚になりたいのか……えっと、予備の縄ってあったっけ?」
幸子「そっちの豚じゃないのです!! 絶対嫌ですよ!!」
23:
幸子(はっ!……そういえばこの亀も乙姫と繋がってるんですよね……)
幸子「ごほん……そろそろ、おいとましようかなと思いまして」
P「え? こんなに居心地がいいのに?」
幸子「ボクが帰らないと地上の人たちが可哀想じゃないですか?」
P「そうなのか? じゃあ、乙姫様に言わないと……」
幸子「言わなくていいのです!!」
P「でも、もうお前の後ろにいるぞ?」
幸子「え?……」
時子「…………」ギロッ
幸子「ひいいいぃぃぃぃ!!」
25:
P「乙姫様、なんかもう帰りたいって言ってますよ」
時子「あれだけ飲み食いして……タダで帰りたいと?」
幸子「ごめんなさいごめんなさい!! でも、そろそろ帰らないとみんなが心配して……」
時子「……」
幸子「……」
時子「はあ……仕方ないわね。別に引き止めはしないわ」
幸子「本当ですか!?」
時子「豚、幸子さんをお送りしてさしあげなさい」
P「いいんですか?」
時子「仕方ないでしょ? 帰りたいって言ってるんだから」
幸子「ありがとうございます!」
時子「餞別に玉手箱をあげるわ。地上についたら開きなさい」
幸子「お土産までもらえるなんて……ありがとうございます」
時子「フン、さっさとお帰り」
26:
幸子「思い切って話してみるもんですね。とりあえず、ホッとしました」
P「じゃあ、帰るか。こっちだ」
幸子「あれ? ヘリは呼ばないのですか?」
P「この先に海底トンネルを使ったロープウェイがある。それを使えば15分で地上だ」
幸子「最初からそっちを使ってくださいよ!!」
27:
こうして幸子は無事に元いた浜辺に戻ってくることが出来ました
幸子「やっと、地上です。懐かしく感じますね」
P「それより、その玉手箱には何が入ってるんだ?」
幸子「そうですね。開けてみましょう」
ぱかっ
ぼわっ
もくもくもくもく
幸子「うわっ! 何ですかこの煙は?」
28:
P「なんか、紙が入ってるぞ?」
『請求書 25,000,000MC』
幸子「な?! そんなの無理ですよ!!」
P「待て、その下に何か書いてるぞ」
『但し、その亀を引き取るか他の人間を連れてくればチャラにしてあげるわ』
幸子「……」
2

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