真姫「エリーが私のにこちゃんにアタックしてる」back

真姫「エリーが私のにこちゃんにアタックしてる」


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4:
絵里「……また一緒に行きましょ?」
にこ「あんたのおごりならね」
真姫「ちょっとにこちゃん!?」
真姫「きのうなにやってたのよ!」
にこ「はぁ? なにしようとにこの勝手でしょ?」
にこ「別に普通よ」
真姫「嘘つかないで!!!!!」バン!
にこ「!?」ビクッ
絵里「!?」ビクッ
5:
真姫「エリーとふたりで喫茶店にいるのを見たんだから!!!」
にこ「ま、真姫ちゃん……?」ビクビク
真姫「エリーっ!?」キッ!
絵里「な、なにかしら?」ビク
真姫「ちょっと屋上にきなさい!」グイッ!
絵里「え? ひっぱらないでよ……」
6:
屋上
ドンッ!
真姫「……どういうつもり?」
絵里(あれ? なんかコレちょっとドキドキするわ///)ドキドキ
真姫「ねぇ!!!」ググッ!
絵里「ちょ、ちか、近い///」
絵里(真姫の目……ギラギラしてる……)ドキドキ
8:
真姫「私のにこちゃんにアタックしないで!!!」
バンッ!
絵里(アタック?)ドキドキ
絵里(『私のにこちゃん』……?)ドキドキ
真姫「なんとかいったらどうなの!!!!」
絵里「あ、あのね真姫?」ビクビク
真姫「ゆるさないんだから!!!」
真姫「絶対に!!!!」
真姫「許さない!!!!!」
絵里「別に私たちはそんなんじゃ……」
真姫「!!!!」
真姫「いまさりげなく『私たち』って言った!!!」
絵里「2人でカフェに行くくらい……普通のことでしょ……?」
真姫「そんな、言い訳」ジワッ
真姫「信じ、ないん、だからぁ……」ポロポロ
真姫「にこちゃん…ヒック…わたしの、にこちゃん…グスッ…」ポロポロ
絵里(どうしようかしら、これ)
9:
真姫「トラナイデ!」ポロポロ
真姫「ヴェエエ…ぅぇぇえぇえぇん!」グスグス
絵里「あ、あの……」オロオロ
真姫「にこちゃんをとられたら……」
真姫「わ"た"し"わぁ…ヴェェ…」グスグス
絵里「う、うん。真姫は?」
真姫「いった"い"…ヴェェエ…どうす"れば」ポロポオ
絵里(私も一体どうすればいいのかしら……)ダラダラ
10:
絵里「泣かないで……ほら」ナデナデ
真姫「……ぐす」
真姫「トラナイ?」
絵里「とらないとらない」
真姫「ん……」
絵里「真姫も誘えばよかったのかしら?」
真姫「にこちゃんとふたりきりがいい……」
絵里「なら自分で誘いなさいよ」
真姫「それは……」
真姫「……無理」グスグス
12:
絵里「どうしてよ……」
絵里「『帰りどっか寄らない?』って声をかけるだけじゃない」
真姫「そんなことしたら、に、にこちゃんにっ……!」
真姫「私がにこちゃんのこと好きなのバレちゃうじゃない!!!!///」
絵里(!?)
13:
絵里(え?)
真姫「???っ!!///」カァァッ!
真姫「ど、どうしよう……」
真姫「ここ、屋上なのに……大声で叫んじゃった」ジワッ
真姫「もしにこちゃんに聞かれてたら……」ポロポロ
絵里「き、聞かれてない! きっと聞かれてないわ!」
絵里「大丈夫よ! 安心して!」
真姫「今まで隠してたのに……」グスグス
絵里(隠してるつもりだったんだ……隠し……え?)
14:
絵里「とりあえずほら……なんていうか」
絵里「その、元気だして?」
真姫「……うん」ヒックヒック
絵里「今日の帰りに誘ってみればいいじゃない」
真姫「どうやって……」
絵里「だから普通に、どっか寄りましょう、って」
真姫「理由は?」
絵里「え……?」
真姫「『え、真姫ちゃんなんで急に?』」
真姫「とか!」
真姫「『真姫ちゃんに誘われた……デート?』」
真姫「とか!!」
15:
真姫「『真姫ちゃんにことデートしたいの!?』」
真姫「とか!!!」
真姫「『ひょっとして真姫ちゃんってにこのこと好きなんじゃないの!?』」
真姫「とか!!!!!」
バン!
絵里「ひっ!」ビクッ
真姫「誤解されたらどうすんのよっ!!!!」
絵里「……っ!」
絵里「別に誤解じゃないじゃないっ!!」
真姫「???っ!///」プルプル
16:
絵里「誤解も何も事実でしょぉっ!?」
真姫「……っ///」
絵里「真姫は、にことデートしたいし!!」
絵里「にこのこと好きなんでしょぉ!?」
真姫「ど、ドナラナイデ……///」ビク
絵里「違うの!?!?」
真姫「違わないわ、エリー……」
絵里「『先輩』をつけなさい!!」
真姫「ち、違いません、絵里先輩……」ビクッ!
絵里「先輩禁止!!」
真姫「イミワカンナイ!」
17:
絵里「……というわけで」
真姫「はい」
絵里「今日の帰り、にこを誘いなさい」
真姫「……っ///」モジモジ
絵里「返事っ!」
真姫「分かりました! 絵里先生!」
絵里「よろしい」
18:
にこ「――ふぅ、疲れたわね」
にこ「さ、帰りましょ」
真姫「っ……///」ガチガチ
絵里「『帰りどっか寄らない?』って言うだけでいいのよ」ボソボソ
真姫「わ、わかってるわよっ」
真姫「バカニシテルノ!?」
絵里「ならいいんだけど……」
真姫「に、にこちゃんっ!!///」ドキドキ
にこ「なに?」ビクッ
真姫「か、かかか……///」
19:
にこ「か……?」
真姫「――かきくけこっ!!///」
にこ「!?」
絵里(!?)
真姫「まきちゃんかわいいかきくけこ!!」
真姫「まきちゃん、か、かわいい」ジワッ
真姫「……かき、くけこ」グスグス
真姫「うぁああああああああんっ!」ダダダッ!
絵里「あっ、真姫! 待ちなさいっ!」ダッ
にこ「なんなの……」
20:
絵里「真姫っ!」
ガシッ
真姫「なによぉ……」グスグス
絵里「なんで逃げるのよぉっ!!」
真姫「シカタナイジャナイ!」
絵里「臆病者!」
絵里「泣き虫!!」
絵里「ヘタレ!!!」
真姫「……」グスグス
絵里「口では偉そうなこと言っても何もできないんじゃない!」
真姫「…ヴェェ…だってぇ」ポロポロ
絵里(だめか……)
21:
絵里「……」
絵里「……じゃあ」
絵里「真姫が誘わないなら私が誘おっかなー」
真姫「!?」
絵里「いいのかなー」チラッ
真姫「っ……!」プルプル
絵里「誘ってこよーっと」テクテク
真姫「……っ!」プルプル
22:
にこ「もう……なんなだったの?」
絵里「ねぇ、にこ」
にこ「ん?」
絵里「喉乾いたしどっか寄ってきましょう?」
真姫「!!」ビクッ!
絵里(まだかしら……?)チラチラ
23:
にこ「えー……」
にこ「ま、おごりならいいわよ」
絵里「決まりね、行きましょ」スタスタ
真姫「……」ポツーン
24:
真姫「……」
真姫「エリーが私のにこちゃんにアタックしてる」
真姫「」
真姫「…ゆ る さ な い」
45:
カフェ
絵里(真姫には困ったものね……)
にこ「……」チュウチュウ
絵里(真姫の性格を計算した作戦も失敗……)ムムム
絵里(私はどうやったら真姫の力になれるのかしら……)
絵里(真姫……真姫……うーん)
にこ「……」チュウチュウ
にこ(さっきからずっと何か考えてるわ)
にこ(絵里がそこまで真剣に悩むことって一体何かしら?)ジー
絵里(にこを、誘う方法……)チラッ
にこ「っ!?」ゴフッ!
にこ(わ、私を見てる……!?///)ケホケホ
46:
にこ(大体どうして、にこを2日連続でお茶に誘って……)
にこ(おごってまで――にこを!?)
にこ(絵里が!? お金出してまで、にこと一緒にいたかったってこと!?)
にこ(ええええええっ!?///)ドキドキ
絵里(どうしましょう……)
にこ(ど、どうしよう……っ!///)ドキドキ
47:
「お会計800円でーす」
絵里「千円から……」スッ
にこ「ま、待って!///」
絵里「え?」
にこ「にこが出すわ……///」モジモジ
絵里「どうして? 私のおごりって言ったじゃない」
にこ「いいからっ! きのうは絵里が出したじゃない!」
にこ「だから今日はにこが払うのよ! 悪い!?///」ドキドキ
絵里「それじゃあ私の気が……」
にこ「だったら明日は絵里が出しなさい!」
にこ「それでいいでしょっ!?///」ドキドキ
絵里「え、ええ……」
絵里(……明日の約束なんてしたかしら?)
48:

真姫「わたしのにこちゃんを…トラナイデ…」グスグス
真姫「もう寝るわ…グス…」ヒックヒック
真姫(どうしてうまく行かないの……)
真姫(……私に魅力が足りないせい?)
真姫(もしも私にもっと、魅力があれば――)
49:
真姫「カーテン閉めよ……」グスグス
真姫「……あっ、流れ星」
真姫(願い事は――)
――私にもっと、魅力があったらいいのに
ループ1・おわり
53:
ループ2
絵里「……また一緒に行きましょ?」
にこ「あんたのおごりならね」
真姫「ちょっとにこちゃん!?」
真姫「きのうなにやってたのよ!」
絵里「あ、真姫……どうしたの? 顔色変えて……」
にこ「別に普通よ」
真姫「嘘つかないで!!!!!」バン!
にこ「?」ビクッ
絵里「っ!?!?」ビクッ
54:
真姫「エリーと喫茶店にいるのを見たんだから!!!」
にこ「ま、真姫ちゃん……?」ビクビク
真姫「エリーっ!?」キッ!
絵里「ななな、なにかしらっ?///」ドキッ!
真姫「ちょっと屋上にきなさい!」グイッ!
絵里「きゃっ! う、うでつかまないで……///」
55:
屋上
ドンッ!
真姫「……どういうつもり?」
絵里(あれぇ!? コレ滅茶苦茶ドキドキするわ!?///)ドキドキ!
真姫「ねぇ!!!」ググッ!
絵里「ちっ、ちかっ!? 近い近い近いぃ――っ!///」ドキドキ
絵里(真姫に見つめられると……クラクラする……)クラクラ
60:
真姫「私のにこちゃんにアタックしないで!!!」
バンッ!
絵里(『私のにこちゃん』……?)
絵里(そっか……やっぱり真姫は)シュン
真姫「なんとかいったらどうなの!!!!」
絵里「ごめんね、真姫……」
真姫「ゆるさないんだから!!!」
絵里「別に……にことは、そんなんじゃ……」
真姫「!!!!」
真姫「にこちゃんの名前を気安く呼ばないで!!!」
61:
絵里「ちょっと相談しようと思っただけよ……言い出せなかったけど……」
真姫「そんな、言い訳」ジワッ
真姫「信じ、ないん、だからぁ……」ポロポロ
真姫「にこちゃん…ヒック…わたしの、にこちゃん…グスッ…」ポロポロ
絵里(どうしよう……真姫……泣かないで)
62:
真姫「トラナイデ!」ポロポロ
真姫「ヴェエエ…ぅぇぇえぇえぇん!」グスグス
絵里「ま、真姫……」ドキドキ
真姫「にこちゃんをとられたら……」
真姫「わ"た"し"わぁ…ヴェェ…」グスグス
絵里「う、うん」ドキドキ
真姫「いった"い"…ヴェェエ…どうす"れば」ポロポオ
絵里(私が……真姫のためにできることは――――)
63:
絵里「泣かないで……ほら」
ぎゅっ!
真姫「……ぐす」
真姫「トラナイ?」
絵里「にこには……手を出したりしないわ」
なでなで
真姫「んっ……」
絵里「泣かないで、真姫」ナデナデ
絵里「せっかくの可愛い顔が、台無しよ」ギュウウッ
真姫「……」
真姫「……ん///」スリスリ
67:
真姫(エリーの腕の中……落ち着く……)スリスリ
真姫「……エリー、わたし……どうすればいいの?」
絵里「ねぇ、真姫……?///」なでなで
真姫「ん?」
絵里「あなたの悩み……聞かせてくれないかしら」
真姫「え?」
絵里「……相談にのってあげるわ」
絵里「帰りに、ふたりでどこかに寄りましょう」
69:
絵里の部屋
真姫(……『どこか』って)
真姫(喫茶店とかじゃないのね……)
絵里「そこのベッドにでも座って」
絵里「私、お茶いれてくるから」
真姫「え、ええ……」
…ギシッ
真姫「……」
真姫(なんか、落ち着かないわ……)ソワソワ
70:
ガチャ
絵里「おまたせ。紅茶でよかったかしら」
コトッ
真姫「別にいいけど……」
絵里「となり失礼するわ」
……ギシッ
真姫「っ!?///」
真姫「近いんじゃない?」
絵里「え? そうかしら?」
74:
絵里「……にこってさ」
真姫「え?」
絵里「真姫の気持ちに全然気付いてないみたいだけど……」
真姫「……」
絵里「もし、にこがちゃんと真姫のことを見てたなら」
絵里「きっとこんな風にはなってなかったわよね」
真姫(そんなハッキリ言うことないじゃない……)ウルッ
真姫「……」グスッ
絵里「……だからね、真姫はなにも悪くないのよ」
真姫「え?」グスグス
78:
真姫「どういう……」ポロポロ
絵里「可愛い真姫がこんなにも傷つけられてるのは、にこの無神経さのせいでもあるわ」
真姫「うん……胸がいたい」グスグス
絵里「かわいそうな真姫」
ぎゅっ!
真姫「っ!?///」ビクッ
79:
絵里「大丈夫よ、真姫。安心して」ナデナデ
真姫「……?」ビクビク
絵里「この部屋には私しかいないし……」
絵里「私はあなたを傷つけたりしない」ナデナデ
真姫「……」
絵里「私の胸の中で、いっぱい泣いていいわ」ギュウッ
真姫「うん……」ポロポロ
真姫「ありがとう、エリー」グスグス
83:
真姫(やさしいエリーの腕の中……)スンスン
絵里「真姫……」ナデナデ
真姫(傷つけた私を、そっと撫でてくれる……)スリスリ
絵里「もう、無理しなくていいのよ」ナデナデ
真姫(心が落ち着く)グスッ…
絵里「もし泣き疲れたらこのまま、眠っていいわ」ナデナデ
真姫「……いいの?」スリスリ
絵里「ええ、私がずっと撫でていてあげるから」
真姫「優しいのね……」
真姫「ん……」
85:
絵里「寝るなら、横になりましょうか」
真姫「そうね……」ポワポワ
ギシッ……
絵里「あら?」
真姫「んー?」ムニャムニャ
絵里「そのままベッドに横になったら制服にシワがついちゃうわ?」
真姫「あ、そういえば……」
絵里「上着、預かるわね」
モゾモゾ
絵里「ハンガーにかけておいてあげる」シュルシュル
真姫「何から何まで、ありがとうエリー……」
絵里「やぁね、気にしなくていいわ」
87:
絵里「そういえば、スカートも皺だらけになったら大変ね」スッ
モゾモゾ…
真姫「え……恥ずかしいわ///」
絵里「大丈夫よ。見たりしないから心配しないで」プチッ
シュルッ
真姫「ん、むにゃ……」
絵里(真姫ったら、ずいぶんとかわいらしいパンツはいてるのね)ジーッ
絵里「……ふとんかけてあげる」ファサ
真姫「んー……」モゾモゾ
89:
絵里「……私もふとんに入るわね」
モゾモゾ
絵里「……あら? 困ったわね、まくらがひとつしか無いのを忘れてたわ」
絵里「ごめんね真姫……私の腕枕で我慢してもらえる?」モゾモゾ
真姫「うん……」
モゾモゾ
絵里「……どうかしら」なでなで
真姫「エリーの肌、すべすべで気持ちいぃわ……」スリスリ
絵里「そう、よかった」
なでなで
真姫「ん……っ///」ピクッ
92:
絵里(このへんかしら……)スリスリ
ナデナデ
真姫「あっ……///」
真姫(ゆっくり背中撫でられるの、気持ちいい……///)ピク
プチッ
絵里「……あら、ごめんなさい」
絵里「指が引っかかってホックが外れちゃったわ」
真姫「いいわよ……」
真姫「少し寝るんだし……横になるなら外したほうが胸が楽だわ……」
絵里「そういえばそうね、私もブラ外そうかしら」ゴソゴソ
プチッ
98:
絵里「こうやって肌と肌で触れ合うとね……」ギュッ
絵里「人の心は落ち着くんですって。本に書いてあったわ」
真姫「エリーは、勉強家ね……」スリスリ
絵里「どうかしら?」
真姫「エリーの柔らかい肌がね、直接ぴっとりくっついて……」ピタピタ
真姫「心臓の鼓動とか、感じる……」トクントクン
絵里「ん……」ギュウウ
絵里(こうして真姫の頭を腕枕してあげるてると……)スンスン
絵里(真姫の髪、なんか癖になる匂いね……///)クンクン
絵里(……すこし、胸が……)ドキドキ
真姫(あ、なんか早くなった)ドクンドクン
99:
真姫「エリー……」スリスリ
絵里「ふふっ……」
絵里「こうしてると、真姫って子供みたいね」スリスリ
真姫「……なによぉ」
真姫「バカニシナイデ……」
絵里「いいのよ、真姫はこのままで」
絵里「優しいのは、私じゃなくてあなた」ナデナデ
真姫「?」
絵里「あなたは傷つけられる痛みを知っているから……」
絵里「……誰も傷つけないように、もがいているのね」
絵里「優しい子……」ナデナデ
真姫「ばかにしてるでしょ……」
真姫(悔しい……///)
100:
――――――――――
――――

真姫「……今日は、エリーに恥ずかしいところいっぱい見られちゃったわね」
真姫「悔しいわ……私のプライドが許さない」グスッ
真姫「なんとかやり返してやりたいけれど……」
真姫「エリーはかしこいし、勉強だってかなわない」
真姫「なにかひとつでも、やり返せたら……」
真姫(どうしてうまく行かないの……)
真姫(もしも私にもっと、やり返せる力があれば――)
真姫「カーテン閉めよ……」
真姫「……あっ、流れ星」
真姫(願い事は――)
――私にもっと、エリーと戦える力があったらいいのに
ループ2・おわり
102:
ループ3
喫茶店の外
真姫「……」コソコソ
真姫「エリーが私のにこちゃんにアタックしてる」
真姫「」
真姫「…ゆ る さ な い」
103:
学校
絵里「……また一緒に行きましょ?」
にこ「あんたのおごりならね」
真姫「ちょっとにこちゃん!?」
真姫「きのうなにやってたのよ!」
にこ「はぁ? なにしようとにこの勝手でしょ?」
にこ「別に普通よ」
真姫「嘘つかないで!!!!!」
にこ「!?」ビクッ
絵里「!?」ビクッ
104:
真姫「エリーと喫茶店にいるのを見たんだから!!!」
にこ「ま、真姫ちゃん……?」ビクビク
真姫「エリーっ!?」キッ!
絵里「な、なにかしら?」ビク
真姫「ちょっと屋上にきなさい!」グイッ!
絵里「え? そんな強い力でひっぱらないでよ……」
107:
屋上
ドンッ!
絵里「――ぅぐっ!?」ドサッ!
真姫「……どういうつもり?」
絵里(あれ? めちゃくちゃズキズキするわ)ズキズキ
真姫「ねぇ!!!」ググッ!
絵里「ちょ、こわ、怖いっ!」
絵里(真姫の目……ギラギラしてる……)ビクビク
108:
真姫「私のにこちゃんにアタックしないで!!!」
ドスッ!
絵里「や、やめてよ……おなかいたい」ズキズキ
絵里「お願い……」ポロポロ
真姫「なんとかいったらどうなの!!!!」ボコォッ!
絵里「あ……あ、の……」ズキズキ
真姫「ゆるさないんだから!!!」ゲシゲシ
絵里「わたし……たちは…ウプ…そん、なんじゃ……」ボロボロ
真姫「!!!!」
真姫「いまさりげなく『私たち』って言った!!!」スッ
――バキッ!!
109:
絵里「信じて……」グスグス
絵里「ほんとうに……なんにも……っ」ポロポロ
真姫「そんな、言い訳」グッ
真姫「信じ、ないん、だからぁ……!」ググググッ
絵里「か……はっ」バタバタ
絵里(首、締められ……っ!)
絵里(息が……くるしい)コヒューコヒュー
真姫「にこちゃん…わたしの、にこちゃんを…!!」グググググッ!!
真姫「 ゆ る さ な い 」ミシッ"
114:
――――――――――

真姫「……」ボー…
真姫「私、なんてことを……」ポロポロ
真姫「ごめんなさいエリー、ごめんなさい」ポロポロ
真姫「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
真姫「ヴェェエエ…ぇえええええええええん!」グスグス
真姫「私は……かしこくて、勝ち誇ったようなエリーが憎らしくて……」
真姫(どうしてうまく行かないの……)
真姫(もしもエリーが、かしこくなければ――)
真姫「カーテン閉めよ……」
真姫「……あっ、流れ星」
真姫(願い事は――)
――エリーがもっと、かしこくなければいいのに
ループ3・おわり
116:
ループ4
エリチカ「ニコ。また一緒に行くチカ」
にこ「あんたのおごりならね」
真姫「ちょっとにこちゃん!?」
真姫「きのうなにやってたのよ!」
にこ「はぁ? なにしようとにこの勝手でしょ?」
にこ「別に普通よ」
真姫「嘘つかないで!!!!!」バン!
にこ「!?」ビクッ
エリチカ「?」
117:
真姫「エリーと喫茶店にいるのを見たんだから!!!」
にこ「ま、真姫ちゃん……?」ビクビク
真姫「エリーっ!?」キッ!
エリチカ「なあに?」キョトン
真姫「ちょっと屋上にきなさい!」グイッ!
エリチカ「ひとりで歩けるわ」テクテク
118:
屋上
ドンッ!
真姫「……どういうつもり?」
エリチカ「??」
真姫「ねぇ!!!」ググッ!
エリチカ「???」
エリチカ(おなかすいた……)くぅ?
119:
真姫「私のにこちゃんにアタックしないで!!!」
バンッ!
エリチカ「わたしのニコちゃん?」
真姫「なんとかいったらどうなの!!!!」
エリチカ「もう少しわかりやすく」
真姫「にこちゃん…ヒック…わたしの、にこちゃんを…トラナイデ!」ポロポロ
120:
エリチカ「誘えばよかった?」
真姫「にこちゃんとふたりきりがいい……」
エリチカ「わかった」
真姫「え?」
エリチカ「エリチカが誘ってあげる」
真姫「『ひょっとして真姫ちゃんってにこのこと好きなんじゃないの!?』」
真姫「とか!!!!!」
エリチカ「?」
真姫「誤解されたらどうすんのよっ!!!!」
エリチカ「大丈夫、誤解されないようにうまくやるチカ」
エリチカ「まかせて」テクテク
121:
にこ「――ふぅ、疲れたわね」
にこ「さ、帰りましょ」
エリチカ「ニコ」テクテク
にこ「なによ」
エリチカ「真姫がね、ニコのこと大好きだからカフェデートしたいって言ってた」
にこ「!?!?///」
真姫「!?!?///」
123:
にこ「えっ……?///」ドキドキ
にこ「それ、本当……?///」ドキドキ
真姫「ちょっとエリーっ!!」ガシッ!
真姫「どうすんのよ!!」ガクガク
エリチカ「?」
真姫「私がにこちゃんのこと大好きだってなんでバラしたのよぉおおおおおおおっ!!」
にこ「――あ、うん。本当なんだ……///」テレレテ
真姫「あっ」
139:
真姫「ちっ、違っ!」アセアセ
にこ「ふぅん……///」
にこ「に、にこにーはスーパーアイドルだからね///」モジモジ
にこ「まきちゃんが好きになっちゃっても、おかしくないわ……」プルプル
にこ「み、見る目あるじゃない///」
にこ「やっぱりアイドルとしては、ファンは大事にしなきゃっていうか?」
にこ「その、ね? だからいいわよ……デートくらい……///」
真姫「……にこちゃんは」
真姫「エリーにアタックされてもすぐその気になるくせに!」
にこ「は?」
140:
にこ「……こいつに?」
エリチカ「?」
パタパタ
エリチカ「あっ、ちょうちょが飛んでる!」
エリチカ「こんにちはわたしエリチカ。あなたは?」
パタパタ
エリチカ「ふふっ、どこ行くの? エリチカとおさんぽしたいの?」テクテク
エリチカ「実はね、わたし素敵なお花畑知ってるの。こっそり教えてあげよっか?」テクテク
パタパタ
真姫「……ごめん」
にこ「……うん。行きましょ?」
141:
カフェ
真姫「……」ブクブク
にこ「……///」チュウチュウ
真姫「……」ボコボコ
にこ「……///」ジュゴゴゴゴ…
――――――――――
花壇
パタパタ パタパタ
エリチカ「どう? 気に入った?」パタパタ
パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「もう、こっそりって言ったのに」
パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「まっててね、わたしもツツジ摘んでくるから」
プチッ
エリチカ「ふふ、だめよ。これはエリチカの」チュー
パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ
花陽「絵里ちゃんが中庭で蝶に囲まれながらツツジの蜜を吸ってる……」
凛「なにあれ……」
142:
カフェ
にこ「ぷは。ねぇ、なんかしゃべってよ」
真姫「……」ブクブク
にこ「まきちゃんは、にこのどこが、す、好きなわけ?」
真姫「……」
真姫「……ぜんぶ///」
にこ「///」
真姫「///」
――――――――――
パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「あなた、おともだちたくさんいるのね」チューチュー
パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「甘くておいしいわ」ムシャムシャ
パタパタ パタパタ パタパタ
 パタパタ パタパタ パタパタ
花陽「どんどん蝶が集まってくる……」
凛「花を……食ってる……!?」
143:
カフェ
にこ「そ、そう……にこも罪な女ね///」
真姫「……///」
にこ「ま、まきちゃんのハートを奪った責任、とったほうがいいのかしら///」
真姫「……」
真姫「トッテ///」
にこ「じゃ、じゃあ……また、明日も来ようか……?///」
真姫「ソンナコトヨリ」
にこ「え」
真姫「……ツキアッテ」
にこ「あ、うん。よろしくお願いします……///」テレテレ
144:
パタパタ パタパタ パタパタ
 パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「わたし、ちょうちょ好きだわ」
パタパタ パタパタ パタパタ
 パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「よくじぶんがちょうちょになった夢をみるの」
パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「ちょうちょも夢をみるのかしら?」
 パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「ふふ、この私もちょうちょの見てる夢なのかも」
パタパタ パタパタ パタパタ
エリチカ「きっとあなたちの数だけ、夢があるね」
 パタパタ パタパタ パタパタ
パタパタ パタパタ パタパタ パタパタ
 パタパタ パタパタ パタパタ
おわり
148:
ループ5
「お会計800円でーす」
絵里「千円から」スッ
にこ(ほんとうにおごってくれるんだ……)
「200円のお釣りとレシートでーす」
にこ(優しい? なんで?)
にこ(にこにだけ……?)
にこ(絵里はお金を出してまで、にこと一緒にいたいってこと……?///)ドキドキ
絵里「さ、でましょ?」
にこ「う、うん……」ドキドキ
149:
にこ「……」テクテク
にこ(もしそうだとしたら、財布扱いしたらかわいそうよね)チラッ
にこ「絵里、あ、あのね?///」
絵里「ん?」
にこ「にこはお茶が飲めればどこでもいいっていうか……」モジモジ
絵里「何の話?」
にこ「こんなお金の使い方してたらすぐなくなっちゃうでしょ?」
絵里「確かにそうかもしれないわね」
にこ「……だ、だからね、次は絵里の家にお邪魔していいかしら?///」
絵里「え? いいけど」
150:
次の日 絵里の部屋
にこ(そして来てしまったものの……)
絵里「そこのベッドにでも座って」
絵里「私、お茶いれてくるから」
にこ「え、ええ……」
…ギシッ
にこ「……」
にこ(なんか、落ち着かないわ……)ソワソワ
151:
絵里「おまたせ。紅茶でよかったかしら」
コトッ
にこ「まあね」
絵里「となり失礼するわ」
……ギシッ
にこ「ん……」
にこ(もっと近くに座ってくれてもいいのに……)ゴクゴク
152:
絵里「おくちにあうかしら?」
にこ(緊張しすぎて味わかんない……///)ドキドキ
カチャッ
にこ「ふぅ……まあまあね」ドキドキ
絵里「いいのよ。やっぱりカフェで出すものには勝てないわ」ゴクゴク
にこ「そ、そんなことないわっ!!」
絵里「え……?」
にこ「にこは、絵里の淹れてくれた紅茶」
にこ「……す、好きよ///」カァァッ
絵里「そう? ありがと」ゴクゴク
153:
絵里「おかわりいる?」
にこ「今日はもういいけど……」
にこ「でも……また……///」
絵里「そうね、こういうのもいいわよね」
絵里「私たち3年生同士、もうすぐ卒業しちゃうんだし」
にこ(卒業……そっか)シュン
にこ(私と絵里は、もうすぐ卒業して……)
にこ「……そしたら、絵里とは離れ離れになっちゃうのかな」
トンッ…
絵里「?」ピトッ
にこ「ねぇ、絵里。このまま寄りかかっててもいいかしら」
絵里「いいけど……どうしたの?」
154:
にこ「ちょっとね……」グリグリ
絵里「にこらしくないわ、そんな弱気になって」
にこ「そうかも」スリスリ
絵里「……なんてね」スッ
ぎゅっ
にこ「え?///」
絵里「いつも強いところだけ見せて、弱いところを隠して……」
にこ「え……あの……///」
絵里「わかるわ。下級生に弱いところなんて、見せられないものね」
にこ「……うん///」ギュッ
155:
絵里「あなたはいつも、頑張りすぎるのよ。私は……ううん、私だから、よくわかる」
絵里「そんなあなたも好きだけど……」
絵里「でもね、もしつらくなったら」
絵里「……私には、弱いところ見せてもいいのよ」ナデナデ
にこ「絵里ぃ……」ポロポロ
絵里「だから、そんなときは私にいつでも言ってね」
絵里「……もちろん卒業したあとだって、いつでも」
にこ「ありがと……」グスグス
157:
玄関
にこ「今日は恥ずかしい姿見られちゃったわね」
絵里「いいのよ」クスクス
絵里「私とにこの仲じゃない」
にこ「……」
にこ「ねぇ、絵里……私たちの仲って」
絵里「ん?」
にこ「……なんでもない! おかげ様で元気一杯にこっ!」
にこ「にっこにっこにー!」
絵里「よかったわ」クスクス
158:
電柱のかげ
真姫「……」コソコソ
真姫「エリーが私のにこちゃんにアタックしてる」
真姫「…ゆ る さ な い」
もどる
161:

真姫「トラナイデ……」グスグス
真姫「なんで……」ポロポロ
真姫「私は……にこちゃんと仲良くしたくて……」
真姫「エリー、許せない……許せない……」
真姫「でも……」
真姫「一番許せないのは、エリーを許せない自分ね」グスグス
真姫(どうしてうまく行かないの……)
真姫(もっとみんなと仲良くなれたら――)
真姫「カーテン閉めよ……」
真姫「……あっ、流れ星」
真姫(願い事は――)
――みんなと仲良くなれますように
162:
ループ6
絵里「……また一緒に行きましょ?」
にこ「あんたのおごりならね」
真姫「ちょっとエリー!」
真姫「きのうなにやってたのよ!」
絵里「え?」
絵里「にこと、カフェに行ってたけど」
真姫「私も誘ってよ!」
真姫「冷たいじゃない!」
絵里「あ……そうだったわね、ごめんなさい」
絵里「じゃあ3人で行きましょ?」
にこ「ま、人数多いほうが楽しいわよね」
絵里「みんで仲良くできるのが一番だわ」
163:
にこ「私は絵里におごってもらうけどねー」
真姫「……」
真姫「じゃあ私はエリーにおごってあげるわ」
絵里「え?」
真姫「にこちゃん!」
にこ「なぁに?」
真姫「私におごりなさい!! 先輩でしょ!」
にこ「う……1年生の頼みじゃ断れないわね」
絵里「ちょっと、先輩禁止よ!」
キャッキャッ
(ハッピーエンドね)
164:
おわり
165:
お疲れ様!!!
真姫ちゃんひでえwwwww
167:
良いシメだった
楽しかった
168:
おツッした
17

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