唯「しゃかいじん!」back

唯「しゃかいじん!」


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1:
事務員「平沢さん、こっちの書類もお願い」
唯「あ、はいっ」
唯「・・・・・・」カタカタ
事務員2「ごめん唯ちゃん!私、部長から仕事頼まれちゃって・・・これ代わりに仕上げてくれない?」
唯「ほぇ?いいよ!うわ、結構な量だね・・・」
事務員2「うん・・・けっこうな量だよ・・・この貸しは今度返すからさっ」
唯「いきなり頼まれて大変だね?、わかった任せといて!」
事務員2「さんきゅ!」
唯「よ?し」



唯「ふぅ・・・おーわり!あーあー、何時だ、うわもう8時だ?」
prrrrrrrrr
唯「ん?誰からだろう・・・?」
4:
唯「もしもし?りっちゃん?」
律「お、唯!」
唯「ゆいだよ?、いま仕事終わったよ?」
律「へぇーいままでやってたのか、大変だなー」
唯「たいへんだよー、社会人って大変ー」
律「そうか、じゃあ疲れてるかな・・・」
唯「どうしたの?」
律「いやあー、久しぶりにあわないかなーっておもってさ、でもつかれてs」
唯「会う!いまから!?」
律「お、おおお・・・そ、そうだな」
唯「やったー!じゃあいまからいくね、どこ集合??」
律「はは、元気そうでなによりだよ、じゃあいつものお店で」
唯「わかったーじゃあねー!」
唯「?」
5:
事務員2「あーおわったー」
唯「あ、おつかれー、いま終わったの?」
事務員2「そうだよー・・・唯ちゃんもおつかれさま・・・」
唯「おつかれ!」
事務員2「めんどくさいよねー部長のやつ、こっちには他にも仕事あるってんのになんで私なんだかねぇ」
事務員2「ゆいちゃん、今夜は一緒に夕食でもどう!?貸し返すわよ?、おごってあげる!」
唯「あ?ごめーん、私これから用事があるんだ!」
事務員2「ええーそっかぁ・・・え、用事あったの・・・?」
事務員2「ごめん!用事あるのに仕事押しつけちゃって!」
唯「いやあいいよいいよ!仕事は仕事だから!あ、遅れちゃう!それじゃあお先に?」
事務員2「ありがとねー、おつかれさま」
唯「るんるんるんー」タッタッタッタッ
事務員2「すごいなーゆいちゃん、羨ましい・・・私も楽観的になりたいわ・・・」
6:
唯「ええと、待ち合わせているんですけど・・・ええとりっちゃんです」
店員「りっちゃんですか・・・えっと・・・」
唯「あ、田井中です!」
店員「あ、田井中さんのお連れ様でしょうか?こちらへどうぞー」
唯「はいー」
律「お、きたきた!」
唯「わ!あれ?!みおちゃん!むぎちゃんにあずにゃん!?」
澪「おつかれさま」
紬「久しぶりねー」
梓「先輩、お久しぶりですっ」
律「いや驚かせようとおもってな、黙ってたんだ」
唯「うわー驚いた!!みんないるじゃん!さいこーだよ!」
澪「変わってないなー唯は」
7:
唯「私に内緒だったの!いつからー?」
律「先週かな?みんなで集まろうって話になったんだけど唯には黙ってたら面白いかなとおもってな」
唯「いきなりだよー!私が今日来れなかったらどうするの!」ムスッ
澪「絶対くること前提で話すすめてたからな」
紬「多数決とったの、来るにみんな手を挙げたわ」
唯「きたけどさー、なんかずるい!」
梓「ささ、座りましょうよ」
唯「おおー!あずにゃん大きくなったねー」ナデナデ
梓「ちょ、や、やめてくださいっ、どこも大きくなってませんよ!」
唯「ちょっと大人のふいんきやねー、大人になってグラマラスになったねー」
澪「”ふんいき”な」
律「相変わらずこまけぇなお前は」
澪「最近はよく言われるよ・・・社会人になって余計神経質になった・・・」
紬「社会人って大変そうね・・・」
律「むぎも大変だろう、その歳で結構責任ある仕事してるんじゃないか?」
9:
紬「そうねー大変といえば大変だけど・・・」
梓「唯先輩、お仕事はあれから変わっていませんか?」
唯「私?私はね!OLだよ!」
律「ざっくりしてんな」
梓「そうですか」
唯「なりたいものってまだモヤモヤしたまんまだよ、みつかるまで事務員かな、最近大変になってきてさー」
梓「なりたいものですか・・・なんだか私も薄れてきましたね・・・」
律「梓も唯と同じOLだろ?楽器店の社員ってお前らしいぞ?」
梓「夢ってあんまり現実的じゃないことが多いですよね、夢をみる時代はおわったのかなぁ」
唯「えっ!私は諦めてないよ!武道館!」
澪「くすっ」
唯「あ、笑った!なんで!」
12:
澪「武道館とかいって盛り上がったなー」
律「そうだな、懐かしい」
梓「そうですね・・・あのころの私はちょっと本気だったかも・・・」
紬「武道館!武道館ライヴは私の夢よー、放課後ティータイムはいつ再開するのかしら?」
澪律梓「えっ?」
紬「武道館ライヴしましょ?」
唯「うん!しましょしましょ!」
澪「え、いや・・・」
律「むぎ、武道館って知ってるか?」
梓「ムギ先輩、唯先輩をフォローしてあげてるんですね・・・でも私たちもう大人なので」
紬「武道館貸し切れば武道館でライブできるわ」
唯「さっすがむぎちゃん!」
澪(やっぱこの二人いろいろぶっ飛んでるな)
律(唯の天然もすごいけど、むぎの天然もすごいな)
梓(でもたぶんムギ先輩なら現実にしちゃうだろうなぁ・・・)
14:
律「じゃあ、乾杯しようか」
唯「放課後ティータイム再結成、かんぱーい!」
澪律梓紬「かんぱーい」
澪「って再結成っておい」
梓「さ、再結成するんですか?」
律「いきなりだなー唯」
唯「再結成だよ!」
紬「そうよ、再結成」ニコニコ
澪「まあそうだな、再結成だ」
律「こうやってみんな集まってるんだしな」
梓「さ、再結成・・・」
律「どうした梓、なんか目が輝いてるぞ」
梓「い、いや・・・その・・・」
15:
梓「なんだかすごい久しぶりな感じと昨日のことのような感じが混ざっちゃって変な感覚です」
梓「なんかまた放課後ティータイムときいてわくわくします!」
唯「その意気だよ!またやろう!ふわふわ時間!」
澪「おいやめろ!」
律「くすくす」
唯「え、どうしたの?」
律「澪のやつ、ふわふわ時間恥ずかしいってよ」クスクス
澪「あーもう・・・」カァッ
唯「あんなかっこいい曲ないよ!じみへんを超えたよ!」
律「・・・」
梓「・・・」プッ
澪「お、お前それ以上しゃべるな・・・」
紬「じみへんってなに?」
唯「さあ知らないけどじみへんはたぶん超えてると思うよ!」
澪「あーうるさいうるさい!」
16:
律「あれ、なんだ唯、お酒飲めないのか?」
唯「あ、うん飲めないんだー、お酒強いけどまずいから飲まない」
律「あれ?ビール飲んでるの私と澪だけじゃないか」
梓「私、すぐ赤くなっちゃって・・・」
紬「私もあんまり飲まないの・・・だからお茶よ」
澪「・・・」
律「・・・」
律「あ、店員さん、すみませんー、おちゃを・・・」
澪「あ、私も・・・」
唯「あれ?どうしたの?飲まないの?」
紬「くすっ」
律「いや、なんかな・・」
澪「放課後ティータイムだもん・・・放課後ティータイムにお酒は出てこないよね・・・」
唯「なーんだ、そんなこと?飲めばいいのに」
紬「私がお茶をいれたいところなんだけどねー惜しいわー」
21:
梓「律先輩と澪先輩だけお酒頼んだっていうことは・・・」
唯「あ!二人でたまに会って飲んでるんだ!」
律「あ、ばれた」
澪「たまーにね」
唯「なに話してるのー?私も呼んでよー、無理してお酒飲むからさー」
澪「唯にはまだはやいかな!」
律「大人の事情だよ!」
紬「恋かしら?それとも仕事のこと?」
澪「仕事の話だよ・・・私の職場結構ギスギスしててね」
律「人間関係が悪いとかじゃないんだ、ただシビアなんだよな・・・」
澪「ミスが許されないような仕事だから神経質になっちゃって・・・疲れるんだ」
唯「そうなんだ・・・やっぱりみんな大変だね」
梓「私の職場はそうでもないです・・・それは大変ですね」
澪「まぁ私に比べればむぎの仕事のほうが相当ストレス溜まるだろう?」
紬「でもなれたわ、実は私この仕事中学生からしてるの」
23:
澪「え!むぎそうだったの!?」
律「初耳だ!」
唯「すごいねむぎちゃん!」
梓「学校から帰ったあとに仕事してたんですか?!」
紬「ええ、まぁ最初はそんなに大変じゃなかったけど高校2年生くらいから少し大変になって・・・」
唯「あわわ・・・そんなむぎちゃんにお茶をついでもらっていたなんて・・・」
澪「ごめんなさい」
紬「ちょっと!勘違いしないで?私は嫌々やっていたんじゃなくてむしろやりたかったのよ」
紬「みんなの笑顔がみれて幸せだったわ」
澪「なんだか自分が恥ずかしくなってきた・・・むぎに比べたら私なんか・・・」
律「私が一番楽だな、インストラクターおすすめ」
梓「律先輩っぽい職業ですね、アグレッシブな感じで」
律「私はOLって感じじゃないしなー、なんか動きたいんだよねー!」クネクネ
26:
律「じゃあーそろそろ出しますか澪さん」
澪「・・・ぬう」
唯「えっ?なに?」
梓「な、なんですか?」
紬「なになに」ワクワク
律「じゃじゃーん!」
唯「カセットプレイヤー?」
梓「あっ・・・」
紬「あっ!」
唯「・・・・・・」
唯「あーっ!」
律「みんな気づいたな!我々放課後ティータイムのカセットテープだよ!」
梓「うわー・・・そういえばとってたなー」
紬「まぁ!私が提案したやつね!」
27:
律「カセットテープっておかしいよな、いまはもっと便利なレコーダーあるのに」
紬「あえてカセットテープにしたの、MP3とか音源ファイルよりカセットテープのほうが貴重になるとおもって」
澪「確かにな」
唯「きいてみよう!」
梓「あっ、あっ」
梓「ひ、一人ずつききませんか?イヤホンありますので・・・」
唯「あずにゃん!男はやるときはやらねばならない!だよ!」
梓「私男じゃありません!」
律「恥ずかしいのはみんな一緒だよっ、共有しようぜ!」
梓「む、むう・・・・・・」カアッ
紬「それじゃあ再生しまーす」
カチャ
29:
――――――――――――――――
★再生中★
「ん?なにこれ?」
「この時間も録音しておかない?」
「放課後ティータイムのこの時間をかぁ?不毛な音声になるぞー?」
「貴重な時間だよ!あとから聞き返すの楽しみだね!」
――――――――――――――――
律「うわっ・・・若いなー声が」
唯「いま聞き返してるよー、うふふ」
紬「なんだか音声からあの雰囲気が染み出てるわねぇ・・・」
梓「・・・・・・っ」ドキドキ
――――――――――――――――
★再生中★
「それじゃあ、いきなりだけどみんなで放課後ティータイムについて一言いいましょ」
「えー!いきなりかよ!なにいえばいいんだ・・・」
「い、いいだしっぺのむぎからいって!」
31:
「そうねぇ、私は放課後ティータイムにすごく助けられているの。人生には癒しが必要でしょ?私は放課後ティータイムで癒しを与えてもらってがんばれています」
「おいおい、なに真面目に言ってるんだ・・・」
「うわー、まじめに言わなきゃいけないんですか・・・なんだか恥ずかしいです」
――――――――――――――――
紬「なかなか恥ずかしいわね・・・」カァッ
律「むぎがこの時期も働いていた事実を知ったいまではすごく沁みるものがあるな・・・」
澪「むぎの力になれていたんだね」
梓「そうですね・・・」
――――――――――――――――
★再生★
「じゃあ次は唯ちゃん!」
「はーい!」
「私は放課後ティータイムがなかったらずっと家でごろごろしていたと思います!もしみんなに出会えてなかったら・・・と思うと怖いです!」
「唯もかしこまっちゃってなんだよー、なに喋ろう・・・」
「じゃあ次、澪ちゃん!」
「えっえっ、えーと・・・」
33:
「わ、私は、えーと、放課後ティータイムでみんなと一緒に居れて自分に自信ができました」
「私の限界だとおもっていたことがみんなと一緒にいると限界じゃなくなって・・・みんなの存在はすごいなって・・・」
「ふむふむ」
「ボーカルなんて出来るわけなかったのにみんなが背中を押してくれて・・・みんなが私を成長させてくれたと思っています」
「あー、なんかむずむずするな、あー痒い痒い」
――――――――――――――――
律「あー痒っ、痒い痒い」
澪「・・・・・・」カアッ
梓「一番恥ずかしがってる澪先輩が一番ストレートにいいますね・・・」
――――――――――――――――
★再生中★
「じゃあ、次梓!!」
「あ、は、はい・・・えっと・・・」
「私は放課後ティータイムに入れてとても良かったと思います。ですがみなさん先に卒業されるのでちょっと複雑です」
「・・・・・・」
「あの・・・その・・・りゅ、留年してくれればいいなと思います!」
34:
――――――――――――――――
律「あはははは!こいつなんてことを!」
梓「あーあー、私一人なんかおかしいこといってるー・・・」
紬「梓ちゃんのコメントが一番ストレートね」
唯「あずにゃんが飛び級すればいいんだよ!」
梓「無茶言わないでください・・・」
――――――――――――――――
「あー梓、おもしろい」
「次、律先輩ですよ!はやくいってください」
「あーそうだな、放課後ティータイムとは」
「ずばり、人生の無駄遣い!だな!」
「・・・・・・」
「えええ?っ!?」
「くすっ」
「なんでなんで??人生の無駄遣いってひっどーい!りっちゃんの鬼!」
35:
「あーごめんごめん!放課後ティータイムとは今のロックバンドの象徴である!これでいいか!?」
「なにそれー!確かにロックバンドの象徴だけどさー!もっといい事いいなよー!」
「十分いいこといってるぞ?放課後ティータイムは人生の無駄遣いである!はい、おしまいっ!」
「ふふっ、確かにな」
「ほんとね」
「人生の無駄使いが存在しない唯が一番の理解者だと思うけどなー?」
――――――――――――――――
澪「いいこと言おうとしてるなお前」
律「い、いいことだろっ!すごい深い発言だぞこれ!」
紬「そうねー」
梓「なんだか今聴いてみるとわかる気がしますね・・・」
唯「えー!ひどいよ!人生の無駄使いだなんて!
律「あーはいはい、いってろいってろー」
44:
澪「けいおん部の活動はほとんどしてかったからな」
率「そうだぞ唯?私たちはけいおん部の活動よりお茶を楽しんでいる時間の方が長かったからな」
唯「えー!でも無駄じゃないよ!みんな楽しい思い出だよ!」
梓「そうですね」
律「そうだな、だいじな思い出だな」
唯「それでも無駄使い?」
律「そういうことになるな」
唯「意味不明だよ、あーむずかし!」
紬「ふふっ、人生の無駄使いが人生の糧になってるのよ」
46:
澪「なんだか恥ずかしかったけど聞いてよかった」
律「だろー?」
紬「頑張ろうっておもえてきた!」
唯「うん…」
梓「先輩、どうかしましたか?なんか元気が…」
律「あ、もしかして無駄遣いでおこったか…?」
唯「違うの…なんかこの前のことみたいで…」
唯「今日だけなんだよね…放課後ティータイム…」
律「……」
59:
唯「放課後ティータイム再結成っていったけど・・・無理なのはわかってるんだ」
唯「澪ちゃんは神経を使う職業忙しいし」
澪「・・・・・・」
唯「むぎちゃんはとても責任のあるお仕事をしている」
紬「・・・・・・」
唯「あずにゃんも夢と現実のギャップに悩んで今働くのに精一杯だよね」
梓「・・・・・・」
唯「わたしとりっちゃんだけは暇だし出来るけどみんな揃って放課後ティータイムなんだから・・・」
律(暇ではない・・・まぁ忙しくはないけど)
唯「今の生活も楽しいけど高校生の時と比べたら全然だよ、放課後ティータイムの時は一番楽しかった」
唯「・・・・・・」
唯「あ・・・え、ええと・・・ちがうの!なんかへんなふいんきになっちゃったね!」
律「まったく・・・」
澪「わざとへんなふいんきにしたなー?」
唯「えへへー、だって・・・」
62:
紬「受け止めなきゃね・・・現実を」
唯「・・・・・・」
紬「大人になったら生活をしていかなきゃいけない、だから自由な時間は削られる」
梓「休日もばらばらだったりしてなかなか予定が合わなかったりしますよね・・・」
唯「うん、わかってるんだ・・・わかってる」
律「現時点でバンド活動は難しいよ、唯」
唯「・・・・・・」
律「今日、唯ならいうと思ったよ、バンドを再開しないかって」
澪「第一私と律の休日が合わないんだ、その時点で放課後ティータイムをする時間は確保できないんだ」
唯「うん、うん・・・うん」
梓「・・・・・・唯先輩」
紬「・・・・・・」
梓「唯先輩!」
唯「わっ、びっくりしたぁ!」
梓「私・・・唯先輩とまた放課後ティータイムしたいです!!」
65:
唯「・・・う、うん・・・?そ、そっか」
梓「はい!唯先輩と律先輩と澪先輩とむぎ先輩と放課後ティータイムしたいです!」
梓「澪先輩はどうですか!?」
澪「私も放課後ティータイムをしたい」
梓「律先輩はどうでs」
律「きーかーれーなーくーてーも!私も放課後ティータイムをしたい!」
紬「はいはいはい!私もしたい!」
唯「あ、あ、えっと・・・」
梓「唯先輩、私たちも放課後ティータイムがしたいです」
唯「あ、あずにゃん・・・」
梓「私たちも放課後ティータイムがしたくてしょうがないんです・・・」
唯「・・・・・・」
梓「それをどうか・・・わかってください」
唯「へへへ」
唯「私はわがままだもん!したいものはしたいの!でもねわかってるの、私のわがままがどんだけわがままな事か」
67:
唯「だって放課後ティータイムするってなったら・・・」
唯「みんなニートにならなきゃいけないもんね!」
唯「仕事ができなくなるんだもん、仕事をやめれば放課後ティータイムはできる」
唯「でも仕事をやめて放課後ティータイムをすれば、あの頃の放課後ティータイムに会えるかな?」
唯「だから初めからぜーんぶわかってましたー!わかってて言うんだから私意地悪だよねーあはは」
梓「・・・・・・先輩」
律「唯」
唯「んー?」
律「厳しいよな現実は・・・唯に伝えたくない現実を唯が代弁しちゃったか・・・」
澪「・・・・・・」
紬「でも、放課後ティータイムは終わってないよ?」
唯「・・・・・・!」
紬「私たちはいまここに集まって放課後ティータイムの記憶を共有してるの、放課後ティータイムは終わってないわ」
唯「放課後ティータイムは・・・終わってない・・・」
69:
澪「今生の別れじゃないだろ?」
律「今生の別れておまえ・・・古いな」
梓「そうですよ、会いたくなったらまたこうやってみんなで会えばいいんです」
紬「放課後ティータイムとして活動することができるならそれが一番だわ、けれど私たちの放課後を思い出して?」
澪「練習せずにお茶ばっかり・・・だな!」
紬「そうよ、お茶ばっかり。その時間も放課後ティータイムだと思わない?」
唯「あ・・・そ、そっか・・・そうだね・・・そうだよね!!!」
71:
律「勝手に放課後ティータイムを終了させようとするからなー唯は。あーこわいこわい」
澪「こうやってみんなと会う機会を無くすのは嫌だ……」
紬「私も癒しがほしいわね」
梓「私もです!」
唯「ごめん、なんか私音楽活動することに拘ってなにも見えてなかった」
唯「放課後ティータイムはみんなが集まった時点が完成してるんだよね!」
律「急に元気になったな」
澪「そうだ」
梓「あ、あの、音楽活動は完全にあきらめるみたいな言い方やめてもらえませんか……?」
唯「へ?」
72:
梓「たしかにいまは難しいです、私も含めみなさん社会人になって間もないですから」
梓「しかしそれで諦めるような言い方はやめてください、放課後ティータイムのバンド活動はいつか必ず再開しましょう!」
唯「あ、あずにゃん……」
梓「社会人だからできない…なんてことはないです!かならず落ち着きてくる時が来ます!だから完全にバンド活動はできないって…そんなことは思わないでください」
梓「放課後ティータイムのバンド活動再開が私の夢です!」
律「お、おお…」
澪「な、なんかワクワクしてきた」
紬「なんて素敵なゆめ…はい!私もそれを夢にしますっ!」
唯「み、みんな…」ウルッ
唯「はいはいはーい!私も夢ですっ!」
澪「私も!私も!」
律「わったしもー!」
隣の座敷「なんだなんだ…となり騒がしいぞ」
74:
唯「うー、食べ過ぎた・・・」ヨロヨロ
梓「張り切りすぎですよ・・・明日も仕事なんですよー?」
律「ほいほい、肩貸してやるから」
澪「いやーしかしちょっと盛り上がりすぎたかな・・・」
紬「壁ドンってやつ?されたわね!いい思い出♪」
梓「壁ドンがいい思い出ですか・・・」
唯「あー、ぐるしっ。でも楽しかったー」
唯「ふう、えっとそれじゃみんな」
律「ん」
唯「えっと・・・」
唯「社会人がんばろーね!」
澪「ああ」
唯「むぎちゃん女社長がんばってね!」
紬「女社長・・・ではないけど、がんばるわ!」グッ
梓「頑張りますっ」
75:
唯「えーっと」
唯「・・・・・・」
唯「また・・・今度会おうね!」
唯「えーと、いつになるかな、わかんないけどぼちぼち決めようね!」
唯「それじゃあ・・・」
律「あれ?帰るの?」
唯「え?」
澪「いまから別のところいって次の放課後ティータイムの活動の話し合いをしようと思ってたんだけどなー」
紬「帰るのなら仕方ないかー」
梓「そーですねー」
唯「・・・・・・」
唯「え!」
唯「そうなの!?」
唯「はやくいってよー!」
律「うわ、こいつ走ってきたぞ・・・さんざん苦しい苦しいいってたのに」
77:
唯「放課後ティータイムの活動は再開だね!」
唯「音楽は様子見でー!」
律「はいはい」
唯「次の予定だけじゃなくて次の次もきめよ!あ、クリスマス会しよう!」
澪「へんなプレゼントかってくるなよー?」
梓「そのときは憂も参加ですね!」
紬「たのしみだわー」
唯「放課後ティータイムは永遠に不滅だよー!」
律「さっきまで葬式みたいなふんいきだったくせに調子者め」
唯「ごーごーれっつごー!」
澪「酔っ払いみたいだな」
唯「あ、音楽活動はいつ再開するー?」
律「とぼけんなっての」ビシッ
終わり
79:

106:
事務員「平沢さんこれおねがいね」
唯「あ、はい!」
事務員「・・・・・・」
事務員「平沢さん」
唯「・・・?はい?」
事務員「最近・・・元気ね」
唯「え?あ、ええと、はい!」
事務員「いいわね、前も元気だったけどどこか俯いているような感じだったから」
唯「そ、そうですかぁ、えへへ、照れる」
事務員「べ、べつに照れなくてもいいじゃないの///やっぱりへんよあなたっ」タタタッ
唯「へっ・・・?あ、あれ、なんか変なこといったかな・・・」
事務員2「唯ちゃん!お昼よ、ぴゃっぴゃとやめやめ!休める時に休まないと」
唯「あ、うんー」
107:
事務員2「この前さー、唯ちゃんまえのお友達の話してくれたでしょ?あれからどう?」
唯「まえのお友達じゃないよ、いまもお友達。活動してるよ!放課後ティータイム!」
事務員2「へえー、すごいなぁ!私もそういう癒される友達がほしいわ?、今のところ唯ちゃんだけだ?」
唯「癒される友達?なにそれ?あ、もしかしてDVするお友達なの!?」アワワワ
事務員2「極端ねー唯ちゃんはー・・・」
事務員2「まー、ほら、人って性格があるじゃないの?唯ちゃんみたいに温厚でふわふわしている友達もうちょっとほしいなーって」
唯「なーんだ、じゃあ私の友達と友達になりなよ?」
事務員2「えっ?」
唯「遠回りに言わなくてもいいのにー」モグモグ
事務員2「・・・・・・」
事務員2「くすっ、いやいいわ」
唯「いいの?へんなのー」
事務員2(唯ちゃんのお友達の関係に私が参入するのはへんね)
事務員2(どこまでも純粋で素直な唯ちゃんは魅力的だわ)
110:
部長「おい!あれだけ注意しただろう!?なんで同じことを繰り返すんだ?ええ?」バンバン
社員「す、すみませんでした・・・」
澪「・・・・・・」
部長「いいか、皆もよくきけ?私たちがやっている仕事は確かにシビアだ。だけどな、そういう仕事を責めるんじゃない」
部長「今の社会、便利だよな?便利でとても助かるだろう、その背景には私たちのような張り詰めた会社は必要不可欠だ」
部長「おい、きみ」
澪「は、はいっ」
部長「入社3年目だったか?」
澪「に、2年目です」
部長「そうか、いや2年もったんだから君はこの仕事でやっていけるよ、半分は1年で退職するからな」
部長「私だって辛い経験をしてきた、今でも辛いことはある」
部長「いまここにいる君たちは苦難を乗り切る強い心をもった者だ、自信をもつんだ」
部長「それじゃあ今日も気を抜かず頑張っていきましょう!」
一同「はいっ!」
111:
澪「はい、○○製薬です、はい」
客「あ、すみません、さっき電話かけた者ですけど」
澪「あ、はい、えっと・・・田中様でしょうか?」
客「いや中田です」
澪「あ、も、申し訳ございません・・・!」
客「折り返しお電話するって言われたので待ってましたが一向にかかってこないので・・・」
澪「た、大変もうしわけございませんでした・・・!いま調べているところなのでもうしばらくお待ちいただけますでしょうか・・・?」
客「はいわかりました、何時までにお電話いただけますか?」
澪「え、ええと・・・きょ、今日の夕方までにお電話差し上げますので、はい、失礼いたします・・・」ガチャ
澪「はぁ・・・」
prrrrrrrrrrrrrrrr
澪「!」
澪「はい、○○製薬ですっ」
112:
部長「秋山くん、もうそろそろチェンジしようか」
澪「あ、はい・・・」
澪「ふぅ・・・」
同僚「みーお、おつかれ!ほい」ヒョイ
澪「わっ、あ、お茶、ありがと・・・」
同僚「あーつかれたね」
澪「何十件も電話がかかってくるからなにがなんだかわからなくなる・・・」
同僚「こんがらがって頭真っ白になったら終わりだよねこの仕事・・・あー危ない仕事」
澪「私にむいてるのかな」
同僚「なんだかんだで生き残ったの私たち2人だよ?私たちの年は不作の年で10人中8人やめたからね」
澪「自信持っていいかな・・・」
同僚「・・・・・・」
同僚「私たちの仕事は厳しい仕事だけど我慢してキャリアを積めば昇進間違いなし、コールセンターから抜けさえすれば高月給遊び仕事!」
同僚「がんばろっ、将来のためにさ」
澪「う、うん・・・」
114:
唯「あ、あずにゃんこっちこっち!」
梓「あ、唯先輩!」
唯「へへー、夜以外の日に放課後ティータイムがあえる日!今日は記念すべき日だよ!」
梓「そうですねー!休みとるのがむずかしいムギ先輩や澪先輩が休みなんですから」
唯「今日はぱーっといろんなことして遊ぼうー!」
唯「って」
梓「あれ?」
唯梓「「なんでギター?」」
唯「あっ、はもっちゃった・・・」
梓「あっ、えっでも、今日は楽器演奏しませんよ?」
唯「いやあずにゃんこそしっかりむったん背負ってまんがな・・・」
梓「なんですかまんがなって・・・唯先輩もギー太持ってきてますじゃないですか・・・」
唯「いやあなんか無意識に・・・」
梓「私も無意識でした・・・」
115:
澪「おーいみんなー」タッタッタッ
律「やっほー!」タッタッタッ
唯「あーりっちゃんみおちゃん!・・・って」
梓「ええーっ、なにぶん回してるんですか!?」
律「え?いやスティックだよ、ドラム叩く棒だよ」
唯「いやっ・・・みおちゃんもエリザベスつれてきてんねん・・・!」
梓「へんな関西弁やめてください!」
澪「い、いや唯も梓も・・・なんでギター背負ってるの?楽器演奏するなんて一言もいってないのに・・・」
澪「い、いや、なんか無意識に・・・」
律「なんかへんだな、ははっ」
梓「変すぎますよー」
紬「みんな?」タッタッタッ
律「どわーー!!」
紬「あれっ?みんなも楽器持ってる・・・へんなのー!」
梓「い、いやまさかと思いましたがムギ先輩もキーボードもってくるとは・・・」ジュウナナキロヲカルガルト
116:
唯「なんだか楽器揃っちゃったね・・・」
澪「ひとり残らず楽器手にしてるな・・・」
紬「もう行き先は決まっちゃうわね・・・」
梓「そうですね・・・!」
律「よーっしゃー!久々に放課後ティータイムのハードメタル響かせようぜ!!」
澪「いつからメタルバンドになったんだ」ビシッ
唯「わあ!本当にみんなで楽器弾ける日がくるとは・・・感動です・・・」ボロボロ
律「おいおいっ!時間がもったいない!はやくスタジオ行ってセッションセッション!」
唯澪梓紬「おおーっ!」



118:
唯「わーっ、あんぷだっ!」
澪「お、おお・・・この感じ・・・」
律「やべえこの構図久しぶりだな!」
紬「わくわくしてきたっ!」
唯「あずにゃん冷静だねー」
梓「私は毎日見てますからね」
律「冷めてるなーおまえ」
梓「べ、べつにさめてないですっ!」
唯「ささ、ギー太みんなとお久しぶりだよ!」
律「おや?ギー太くんじゃないか!ひさしぶりっ!」ユサユサ
唯「えっ?」
律「・・・・・・」
律「私のスティックがギー太にしゃべりかけてるんだよっ」ボソッ
唯「ちょっと何言ってるかわかんないねギー太、こわいねー?」
律「おいこらあっ!」
119:
唯「あらまーこれはこれはエリザベスのご婦人、お久しゅうございます?」ペコペコ
澪「え、えっ?」
律「お、おい私無視か!?スティックくんむしすんのかぁー?!」
梓「スティック君って・・・そのままじゃないですか・・・・」
唯「ほらっ、ギー太がご挨拶してるよっ!」ボソッ
澪「あ、え、えっと、その・・・」
澪「お、お久しぶりざますねぇ・・・」
唯「ぶーーーーっwww」
律「ざますwwwww」
澪「だーっ!うるさいうるさい!べつにいいだろう!エリザベスがそういってる!」カアアッ
律「まぁいいや、みんなきょくおぼえてるかー?」
紬「おぼえてるー!」
梓「はいっ!」
律「おっ、いいな!やる気まんまんだな!」
律「唯も覚えてるよなー?」
123:
唯「う、うん!もちろん!」
律「よーし、じゃあさっそくいくか!」
澪「ふわふわ時間な」
律「なんだよこのまえまで恥ずかしがってたくせにー!」
梓「スタンバイできましたー」
澪「じゃあいくぞっ?」
律「わんつーすりー」

澪「♪」ドゥンドゥン
梓「♪」ジャカジャカ
紬「♪」ピロピロ
律「♪」ドンタンドンタン
唯「じゃぎぎぎぎじゃががが」
律「おおおおおおっ」
澪「お、おいおいおいおい」
124:
唯「あ、あれれれれーっ」
澪「おいおい、唯大丈夫か?」
紬「獣の唸り声かとおもったわ・・・」
唯「ちょ、ちょっと間違えちゃったみたい、も、もう一回!」
律「まったくうー、ちゃんとしろよなー?」
律「それじゃ、わんつーすりー!」

澪「♪」ドゥンドゥン
梓「♪」ジャカジャカ
紬「♪」ピロピロ
律「♪」ドンタンドンタン
唯「ごろごろごろぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」
律「うおおわああああああ」
澪「わわわわわわわわわ」
梓「な、なななななな
125:
澪「お、おいおい唯!」
梓「ギターで出せない音出さないでくださいっ!」
紬「雷が近くで落ちたのかとおもったわ・・・」
律「おいおいゆいー、弾けないんじゃないかー!?」
唯「あ、あう、あうあう、えーとえーと」
澪律紬梓(あ、弾けないんだな)
澪「まったく・・・弾けないならひけないとはっきりいうべきだぞ?」
律「はっきりしんしゃいっ!」
唯「弾けませんすみません」
梓「にしてもさっきの音どうやって出したんですか・・・」
唯「ええっ、なんでーっ?弾けないようになってる・・・」
澪「仕方ないな・・・」
紬「今日は唯ちゃんのギターレッスンね」クスッ
澪「さ、唯練習だ!」
唯「ごめんねみんなあー」
126:
澪「ここはこうだよっ」
唯「えーっとこう!」
澪「違う!こう!」
唯「みおちゃんきびしー!ひー!」
唯「助けてりっちゃーーん」
律「どうするスティック君?」
律「うーん、自業自得だな!」フリフリ
律「だそうです」
唯「さっきのはあやまるよスティックくんー!」
梓「結局こうなっちゃいましたね」
紬「こっちのほうが放課後ティータイムって感じね、ふふ」
澪「ここはこうで、こうで」
唯「ふむふむ」
127:
唯「できたー!完璧っ!」
澪「ふーっ、全部忘れてたから大変だったぞ」
律「よくバンドしたいなんていったもんだな唯!」
唯「だ、大事なのは気持ちだよ!ソウル!」
紬「それじゃあみんなであわせましょうか!」
梓「そうですね」
律「じゃ、いくぞー!わんつーすりー」

澪「♪」ドゥンドゥン
梓「♪」ジャカジャカ
紬「♪」ピロピロ
律「♪」ドンタンドンタン
唯「♪」ジャガジャガ


128:



ジャーーーーン
唯「・・・」
澪「・・・」
律「・・・」
梓「・・・」
紬「・・・」
唯「んふっ、ふふ」
澪「ふ、ふふ」
律「お、おおお・・・」
梓「放課後ティータイム・・・だ・・・」
紬「これよこれ・・・」ゾクゾクッ
唯「すごーーーい!私たちの音楽すごい!」
130:
唯「ほんと、こんな素敵な音楽だったなんて」
澪「私の歌詞・・・すごい才能だ・・・」
律「今の澪の言葉は聞き捨てならないけど、聞き捨てできるくらい私は感動した!」
梓「も、もういっかいしましょ!」
紬「この感じたまらないわ・・・」ゾクゾク
唯「もっとたくさん曲練習して!前引いてた曲をもう一回ひこう!」
澪「練習しなきゃな」
唯「あれ、なんか思い出してきた」
梓「なんて都合のいい脳みそ!」
唯「カレーのちライスも!ふでぺんも!あーっぴゅあぴゅあはーとも!」
律「お、おいまじか!」
澪「や、やろやろ!」ワクワク
唯「今日は弾き明かすぞー!」
紬澪律梓「おーーっ!」
唯「じゃあいくよ!せーのっ!」
131:
?エピローグ?
おしまい
132:
おつおつおつ
13

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