女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」back

女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」


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_ お城 _
王「なぬ!?『勇者』になって魔王を倒したいとな?」
女勇者(以下勇者)「・・・」コクリ
大臣「不可能だ。君みたいなひ弱な小娘が魔王を討伐できるはずがない
 こちらの兵士が魔王によって100人もやられてしまったというのに」
勇者「・・・けど、(私以外の奴が)世界征服を実現されたら困るから」
王「大臣、賭けてみぬか?彼女に・・・」
大臣「え、ええ・・・」
2 :以下、
大臣「君には銅の剣と200Gを授けよう」
王「薬草×2も付け足しておこうか」スッ
勇者「・・・・・」
勇者「弱そうな剣だしお金も少ない・・・私の今年のお年玉より少ない・・・」
大臣「なッ、なんて贅沢な小娘なんだ!子供にとって200Gは大金であろうに!!」
王「よい、大臣。済まぬな、880Gにしてやろう」チャリンチャリン
勇者「どうしてコインなの?」
勇者「貴方達の服を売れば紙幣に替えられるのに」
4 :以下、
     __ 30分後 __
勇者「うん。・・・いいかも」E.大剣  3万G
王「大臣よ、裸の王様の気分を知ったぞよ」ブルンタッタ
大臣「クッ、王を下着一枚にさせるなんて・・・!なんたる失態!」ブルンタッタ
大臣(だ、だが何者だあの小娘・・・あんな自分の背より高い大剣を担げるなんて・・・)
大臣(そんな筋肉もあるわけでもなさそうだ・・・どこにそんな力が・・・)
勇者「じゃあ次。私に従順などれi・・仲間が欲しい」
5 :以下、
 __ 更に30分後 __
遊び人(♂)「あ、自分遊び人なんで戦闘とか無理っすからwwwwwてか君可愛くないw?勇者ちゃんだっけw?」
格闘家(♂)「押忍!自分、男にしか興味ないっす!!」
勇者「・・・・・」イラッ
王「済まぬ、勇者よ。仲間の酒場のほとんどの仲間が魔王討伐に向かってしまってな」
大臣「この二人しかいなかったのだ」
遊び人「んはwwww王も大臣も下着一枚wwwww!!」
勇者「・・・うざいから喋らないで」
遊び人「ん?え、なんてーwww?」
勇者「次喋ったら椅子にさせるから」
6 :以下、
遊び人「ちょ、冗談きついってーwwwつか君無表情すぎない??笑顔笑顔にっこにこにー☆」
勇者【四つん這い】
遊び人「んがッ____!!?」グワンッ
遊び人「え、ちょ、え!?な、なんで俺よつんばってんの・・・!?」
    「「 ! ? 」」
勇者「この力は私が放った命令に従順に動く
 どんどん使っていけば相手の精神さえも狂わせちゃうけど」ドシッ
王「な、なんて恐ろしい能力・・・!」
大臣「これで勝つる!!!魔王なんて目じゃない!!」
7 :以下、
勇者(一人で旅をするのは色々と面倒だから仲間(奴隷)を作ろうとしたけど)チラッ
遊び人「無、無理・・・おもっ重いィィ・・・・どけよこんのガキィ・・・ッ!!」プルプル
勇者「私に命令しないで」(こんな性格じゃめんどくさそう)ギロッ
遊び人「ひッ、ご、ごめんなさい」
勇者「じゃあ行ってきます。魔王バラバラにしに・・・」
大臣「待て、仲間はいらないのか?」
勇者「いりません。私一人でもいけそうだし」
   「あ、あっやあのすませんっ!」
王「む?誰ぞ?」
8 :以下、
騎士「お、俺ッ騎士言います。俺、あの、その、あの城の壁?壁のちり紙!あ、違う!張り紙見つけてここに来たんですが!」
大臣「ああ、兵士志望者か」
勇者「・・・・・兵士志望者?なにそれ」
王「魔王討伐に向かわせたきりこの国の兵士が帰ってこなくての。もうこの国は兵士四人しかおらぬのだ」
大臣「履歴書を見たところ乗馬ができる騎士といったところか。もう採用でいいから帰りなさい」
騎士「さ、さっ採用!!?ウェヘッ!wヤッ、ヤッタ、ヤッターーー!」ガッツ
勇者「じゃあ採用。私の仲間(奴隷)採用」ビシッ
騎士「え?」
9 :以下、
王「そうか!この者を仲間にするのかな?」
大臣「うむ、遊び人やホモよりマシだな」(それにこの騎士なんか弱そうだし城守れなさそうだしいっか)
勇者「・・・うん。なんか(奴隷として扱っても文句言わなそうなくらい)優しそうだから」
騎士「へっ?え、ちょ、あのどゆことですか・・・?え?えっ?」
王「では決まりである!」
王「勇者・騎士よ。そなた達に世界の未来を託そう!!!」
 勇者「はい」ビシッ  騎士「ほ?あ、え、はっ、はい!」ビシッ
10 :以下、
勇者「じゃあまずこの国を出ましょう」スタスタ
騎士「あ、はいっ」タタッ
騎士(な、なんかわからないけど美少女と冒険キタコレ!!結構クールキャラか?)
勇者「ねえ」
騎士(魔王倒すのは怖いけど・・・きっと冒険中に色々フラグたって俺も覚醒しちゃったりなんだりで)
勇者「ねえったら」
騎士「へ、なんです・・・?」(お。な、なんだ意外に喋りかけてくるのか)
勇者「貴方って何も喋らないのね。よろしくお願いしますとかないの?」
12 :以下、
騎士「あっ・・・よ、ろろしくおねしゃす!!」
勇者「舌足らずね。もしかしてあまり人と話したことがない?」
騎士「え・・・あ・・・いや、そんな・・・・ゃ、いや、えっと・・・・」
勇者「図星。だってさっきから目線も合わせようとしないし」じーっ
騎士「うっ、あ、あぁ・・・」フイッ
11 :以下、
勇者「人と会話ができない。人が話してるのに目線も合わさない。そんなので騎士が務まると思ったの?」
騎士「あぅ、えっ、その・・・それは、です、ね」
勇者「見たところ筋力もないみたいだけど。ねえ、なんで騎士になろうと思ったの・・・?逆にすごーい」パチパチパチ
騎士「」
 ___ な、なんなんだこいつは!自分から俺を誘っておいてなんなんだこいつは!?
  スレタイ変更しろ!お前が俺を誘ったんだろうが!なんだ『組むことになった』って!
13 :以下、
騎士(もうダメだ。心がずたぼろだ・・・こんなことなら家に引きこもってるんだった・・・)ズーン
勇者(ああ、私ってなんて優しいんだろ)
勇者(初対面の人に自分から会話を持ちかけるなんて///)ムフッ
勇者「貴方、私並に肌が白いし髪も私と同じくらい長い」
勇者「引きこもってたの?」
騎士「・・・・・・はい」
勇者「でも不良の引き篭もりだったんだね」
騎士「金髪は地毛です」
14 :以下、
勇者「大体貴方、騎士とかかっこよさげに名前表示してるけどお馬に乗れるの?」
騎士「のれっ乗れますよ」
騎士「騎馬だけには自身があるんです!」ドヤァ
勇者「ふーん・・・じゃあウチで飼ってる『オマール』に乗ってみて」
勇者「すぅ?っ」ピィーーーーーーーーッ!!
騎士(すっげぇ指笛。ま、まさかそのオマールって海老じゃなくて・・・)
   パカラパカラッ パカラパカラッ
オマール「ヒヒーン!」ブルルッ(おっすおっす)
騎士(え、で、でかくね?怖い、俺小さいポニーにしか乗ったことない)ブルブル
15 :以下、
騎士「オ、オマールっていう名前なんれすか・・・?」
勇者「うん。いい名前でしょ、ウチの家系はペットに甲殻類の名前をつけるの。彼女のひいおじいさんもロブスターって名前」
勇者「まあいいや、じゃあ乗ってみて」
オマール「ブルル」(いいよ、来いよ!)
騎士「ん、んしょ。おっおっ、おぉっ」
騎士「乗れました!の・・・乗っちゃったよ俺!」パアァァ
勇者「乗ることくらい誰でも出来る
16 :以下、
勇者「オマール。ロデオ」パンッ
騎士「え、ちょロデオってもしかして」
オマール「ヒヒーンッ」(ほらいくどー)
 ブゥンッ!
  騎士「ぐぉッ」
   ブゥンッ!ブゥンッ!グルングルンッ!!
      騎士「ぶべばっ!?」ビターンッ
勇者「乗馬時間4秒。こんなの騎士じゃない」
騎士「だ、だって・・・元どっかの国の騎士って書いとけば兵士になれると思って履歴書に・・・」
勇者「それ犯罪」
17 :以下、
勇者「まあいいや、じゃあもう行こうか」パカラパカラ
騎士「え、あ、あの俺が馬にのるんじゃ」
勇者「は・・・何を言ってるの?オマールは私のお馬」サスサス
オマール「ブルッ」(当たり前だよなあ?)
勇者「それじゃついてきてね」パカラパカラ
騎士「そ、そんなっ。せっせめて俺の歩くスピードに合わせっ」
騎士「ちょ、ま、待ってください!待って!」
騎士「・・・嘘だろ・・・・・本当に置いて行きやがった・・・」
25 :以下、
___ ???? 夜 ???? ____
 ボォオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオ
勇者「・・・」(焚き火しようと思ったら森燃やしつくしちゃった)
勇者「・・・ん?」
騎士「はぁっ、はぁっ、や、やっぱり・・・ここに拠点作ってた・・・」ゼェゼェ
勇者「ふーん」(諦めて帰らずについてきたんだ)
勇者「よく頑張ったね・・・・・ほら、夕食」スッ
騎士「あっありがとう・・・ございます・・・途中で・・・魔物とかきて・・・こわかっt
騎士(え これ米?し、しかも炊いてないしこの人参もじゃがいもも生のまま・・・)
勇者「私、いまカレーが食べたい気分だから」
勇者「作って?」
26 :以下、
勇者「ん、美味しいかも」
勇者「お肉のないなカレーも」ボソッ
勇者「はいオマール人参よ。私人参嫌いだからあげる」
オマール「・・・!」ポクポク(うん、美味しい!)
騎士「・・・・・は、はは」バタリ
勇者「あれ、もう寝るの」
騎士「じ、自分のカレーならもう食べ、ましたから・・・もう動けないで、す」ぐーぐー
27 :以下、
= 次の日 =
騎士(結局わけのわからないまま。状況が把握できないまま翌日を迎えてしまった)
騎士「よ、よし整理しよう」
 ? 母親が金持ちの見知らぬ男と結婚しどっかに行った
 ? 母子家庭だった俺は当然家一人に。ニート生活ここまでと思い職を探す
 ? 偶然目に入った張り紙を見て、城の警備をしようと志願。履歴書に前職業{騎士}と嘘を書く
 ? が、偶然そこ居た勇者に仲間になるよう命じられそのまま旅に
 ? 鬼畜な勇者にもてあそばれる ←イマココ
騎士「どうしてこんなことに・・・ハッ!また置いてかれたんじゃ!?」
オマール「ブルッ」(慌てるな、慌てるなよ)
騎士「な、なんだまだオマールがいるんだ。じゃあ勇者はどこに・・・?」
28 :以下、
騎士「ゆ、ゆしゃさーんっ勇者さーんおーい」ガサガサ
騎士「はぁ、オマール。匂いとかわからない?」
オマール「・・・」
騎士(無視かよ。まあ犬じゃないしわかるはずが・・・・・お。水の音?)
勇者「・・・ん」ゴシゴシ
勇者「あ」
騎士「あ・・・・・あのっ!すみませッ、お、俺その体洗ってるとかわからなかったくて、え、あ///」
29 :以下、
騎士「ごぼごぼばっ・・・ぶふぁっ!?ちょ、やmぶべばばばばば」ジャバンッ
勇者「この川水飲みたかったんでしょ?ほら」ググググッ
騎士「ぷはぁっっ、はぁっ・・・俺は、そんなんじお、おぼれぶぶぶばばばばばば」ジャバンッ
勇者「え、なに聞こえない」
騎士「ゆ、ゆばばんっ、探そうとぼびばばばばば」バシャバシャ
勇者「・・・こんなことしてたら水質汚染で訴えられちゃう」グイッ
騎士「ぷはぁーーーっ!はぁっはぁっ!!」(こ、殺されるかと思った)
30 :以下、
勇者「もういいや。朝ごはん作って」
騎士「はぁっ・・・お、おうぇぇ・・・」ゼェゼェ
勇者「チッ、命令しなきゃ聞かないのかな」
勇者【ご飯作って】
騎士「ま、待ってください・・・オ、オォェエ」
勇者「!!?」
勇者(能力が・・・効かない・・・!?)
31 :以下、
勇者(おかしい。どんな状況でもこの能力を使えばいうことを聞くのに・・・)
勇者(例え全身不随でも【立て】と言ったら体を破壊しようとしてでも立つ。クララでも立つ)
勇者(【あごとひじをくっつけろ】と言ったら骨を砕いてでもくっつける)
勇者「ねえ【川の魚獲ってきて】
騎士「ええ!?む、無理ですよ。さすがにここに魚なんていないんじゃ」
勇者「!!」(き、効いてない)
勇者(私の能力が効かない・・・?そんな、そんな人初めて見た・・・)
騎士「?」
32 :以下、
勇者【おすわり】
騎士「え?あえ?あっ・・あ・・・あ、はい」ペタン
勇者【お手】
騎士「は____
勇者「触らないで」バシッ
騎士「・・・い、痛いっひ」ヒリヒリ(・・・・な、なんで?)
勇者(でもまあ。私の命令に背かなさそうだしいいか)
33 :以下、
 = 3日後 = 
騎士「あ、あれ??こんなにむら村って遠かったかな・・・」
騎士(それにしもて・・・この荷物全部俺が持つのか。馬に持たせろよ・・・)ヨロヨロ
騎士「あの、道間違えてんさゃないdすかw?」
勇者「・・・・は?」
騎士「あ、な、なんでもないないです」
  カァーーーッ キキーッ
騎士「あ!? まっ魔物だッ」
34 :以下、
勇者「倒して」
騎士「は、はい!おりゃーーっ」
おおがらす「カァーーッ」
  ドカドカ キィンキィンッ ジャキッ
騎士「ぐふっ・・・ゆ、勇者さんも・・・手伝ってください・・・よぉ・・・」ヨロヨロ
勇者「私に命令しないで」ジャキンッ
騎士「ヒッ、た、大剣・・・」(な、なんだその始解残月みたいな大剣は・・・)
35 :以下、
勇者「・・・」ツンツン
騎士「ちょ、いた、痛いそれ地味に痛い」
勇者「ん・・・・貴方、ちょっと耳が尖ってるのね。男の癖にヒゲとか生えてないし」
勇者「気持ち悪い」
騎士「今そんなこと気にしなくていいですから!魔物!魔物!」
勇者「私に命令しないで」ガンッ
騎士「」
36 :以下、
騎士「」
勇者「やべっ、ベホイミ」
騎士「おっおっカラダが・・・!俺は一体・・・あ、ありしゃす!」ヒュウゥン
勇者「これくらいの魔物に手こずるなんて・・・」ヒュッ
 ___ その時、彼女が大剣を振り回した時
   確かに俺は見たんだ。ドラキーと共に空間までもが割けるところを
勇者「ぼーっとしないで。ほら、村だよ」
37 :以下、
_ むら村 ____
勇者「ねえ、そのパーカーはなに?横を歩いてて私まで恥ずかしいんだけど」
勇者「10m後ろに下がって」
騎士「あっこれは・・・・えっと鎧買うお金無かったから・・・騎士パーカーって言ってフードかぶると・・・」バサッ
騎士「フードが鉄仮面みたいになるんです!」ドヤァ
勇者「へえ」ブンッ
騎士「おべばッ!?」バキィッ!
勇者「あれれ、鉄仮面なのにやわらかいのね」
騎士「これはフードだからっ、布で、布で出来てるんですよぉ・・・!」ポタポタ
38 :以下、
_ 宿屋 _
勇者「ここね」ガチャッ
騎士(同じ部屋でいいってことは・・・・・・よほど俺、下に見られてるんだろうな・・・)
勇者「そういえば目的地だけれど。魔王城は最近突如海から出現した中央の大陸にあるみたい」
<ざっくり世界地図> ※一大陸面積はオーストラリア並
    北の大陸
  西の大陸 中央の大陸 東の大陸←イマココ
    南の大陸
勇者「ここから船で行ってもいいけど石垣やら荒潮やら台風が邪魔してるみたいだから」
騎士「えっと・・・・・あ、確か西の大陸からなら行けるんでしたっけ」
勇者「そうよ。貴方は先に泳いで行っててもいいけれど」
39 :以下、
= 次の日 =
騎士「お、起きてください勇者さん。勇者さん」ユサユサ(や、やべぇww・・・女の子に触っちゃったよ・・・肩だけど)
騎士「おきてくだぶびゃばッ!?____ドギャァァッ
勇者「むにゃ・・・うるさい・・・zzZ」
勇者「うぅん・・・今日はもうずっと寝てるから・・・zzZ」
騎士「ええっ!?」
勇者「オマールにぃ・・・・んう、餌あげてきて・・・」
40 :以下、
騎士「おまたせ!ほし草しかなかったけどいいかな?」
オマール「・・・」ムシャムシャ(ちょっと遅いんちゃう?)
子供「わあ、お馬さん」
騎士「・・・・・ぉう?だだり(誰)?」クルリ
子供「お兄ちゃん、お馬さんに乗ってきたの?」
騎士「え、いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
子供「すっごーーい!」
41 :以下、
子供「ぼくたちはこの宿まで歩いてきたんだ!パパとママとね」
騎士「へ、へぇ・・・」(落ち着け落ち着け俺ステンバーイ。話題を、話題を提供・・・)
騎士「疲れない?」ニ、ニコリ
子供「ううん。パパとママがおぶってくれるから!」にこー
騎士「ほ、ほぉん・・・そっかぁー・・・あぁー・・・・・」
 ____ 家族か。俺はおぶってくれたことも手も繋いでくれたこともなかったっけ
42 :以下、
  「こら、すいませんね、うちのこが?もぉ?」
騎士「いぃーいいんですー!いいんですばい!」アタフタ
子供「ばいばいお兄ちゃん。ぼうけん、がんばってね!」
騎士「うん、がんばる、と思うっ」
オマール「ブル」(何だお前根性なしだな)
   __ ??? 夜 ??? __
 ワーワー ウワーワー ワーワー
騎士「んん?騒がしいな」パチクリ
騎士「わっやべ、馬小屋で寝てた!」
43 :以下、
山賊頭「ギャハハハハハ。女共は拐え!一応子供だろうと男女問わずひっとらえろ!」
山賊頭「どこかの奴に需要はあると思うからなぁ!!」
山賊A「さっすが頭!大人の男共はどうしましょう」
山賊頭「全員まとめてから殺せ!ギャハハハハハ」
   キャーーッ タスケテー ワーワー ギャーーーーッ
騎士「あわわわわ。テンプレ山賊が村を襲ってんじゃん・・・」ガクガク
オマール(おっ、やべぇ、110番だな!)
44 :以下、
騎士「そ、そうだ勇者さんは・・・・・・まだ宿屋に?」
山賊B「ギャハッ、次は宿屋だ。客がいるかもしれねぇ・・・」
山賊C「行くぞお前等ーーー!」
山賊A「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
騎士「ま、まずい!このままじゃ・・・・や、やあぁぁめぇぇぇろおぉぉぉぉ!!」ダダダッ
オマール「ブルッ!?」(おい、待てゐ!三人に勝てるわけないだろ!)
51 :以下、
______________________
山賊頭「何がなんでもこの宿屋を守りたいらしいなぁ、えぇ?誰か居るのかよ」ゲシゲシッ
騎士「うぐ・・・ッ。ぐあっ」(クソッ、こんなことなら逃げときゃ良かった・・・)
山賊A「なんだァ、お前。顔真っ赤で睨んできやがって」
山賊B「何か言えやおらァッこのロン毛むしろとっぞアア!?」ガンッ
騎士「ごはぁッ」
騎士(あ、あの宿屋には、あの性悪女勇者と、あの子がいるんだ・・・)
騎士「ぜってぇ・・・・行かせないぃッ・・・!」(カッコいいなあ、今の
俺。最後くらい・・・カッコつけたって)
52 :以下、
山賊頭「なんだか知らんがコイツは俺が縛っておく。お前等は宿屋に行きな」
   「「「 はい! 」」」
騎士「や、やめろおおっ」ガシッ
山賊A「なっなんだ離せっ!!コイツッ!」ガンッ!ガンッ!
山賊B「ん?お、おい!あれ見ろよ!」
山賊B「宿屋の2階の窓!なんかニヤニヤしながらこっち見てる子がいるぞー」
勇者「あ、もう終わりなの。んん・・・・ふわぁーあ」ニヤニヤ
騎士(あ、あの野郎ッ)
53 :以下、
勇者「ほっ」タンッ
  シュタッ
勇者「きゃーなんてひどいことをゆるせなーい」
騎士(な、なんてやつだ・・・・・眺めてたくせに・・・てかそれより・・・眺めてる暇会ったら・・・ここに来るより_____)
騎士「に、逃げ・・・逃げてください・・・!」ヨロッ
勇者「・・・ん」
54 :以下、
山賊頭「ほお、こりゃ可愛らしい嬢さんだ。カネになるぜェ」
山賊頭「野郎共!怪我のないようにひっとらえなァ!!」
  「「「イィーーーッ!!」」」
騎士「なっ!?ゆ、勇者さん逃げゴボラフッ!!?」ドギャアアッ
勇者「私に命令しないで」
騎士「」
55 :以下、
勇者「さてと。よくも私のどr・・・・騎士を・・・許せる・・・」
山賊A「許せるの!?」
勇者「はい、じゃあ【おすわり】」
山賊ABC「「「!!!」」」ビシィーーーッ
山賊頭「え」
山賊頭「な、なにこの小娘の言うこと聞いてんだテメェ等!」
56 :以下、
山賊A「け、けど頭!」ビシーッ
山賊B「体がかってに・・・何故か・・・」ビシーッ
山賊C「おすわりしてるんだよォ!」ビシーッ
 _____ それはなんとも綺麗な体制の『おすわり』だった。イヌと張り合えるんじゃないかってくらい
山賊頭「ま・・・魔術か?妖術か?一体ウチの子分に何をしやがった!!」
勇者「ふ、ふ、ふ」
勇者「別に魔術でも妖術でもないけどね」
騎士「凄い・・・」
57 :以下、
勇者「『超能力』みたいなものかな」
勇者「産まれながらにしての支配者。私に従わない人間は居ない」
山賊頭「な・・・・」
勇者「あ、前言撤回」
勇者「このナイト君を殺せば前言撤回を撤回できるんだけどな」ジャキンッ
騎士「ひっ!?」
騎士(ってことは俺には効かないってことか・・・?)
58 :以下、
勇者「さあ、聴従しなさい。私の言葉全てに・・・・・」ビシーン
 _____ そう言って何やらポーズを決める勇者。彼女にとってキメ台詞なのだろうか
勇者(決まった・・・)ムフッ
山賊頭「こ、このやろおおおおおおお!」ダダッ
勇者【ころべ】
山賊頭「ほげーーーーーっ」ビターーーン
勇者「山賊、海賊、空族とあるけどさ。中でも貴方達が一番汚いよね」
勇者「ということで」
勇者【その汚れた体を仲間同士でなめ合いなさい】
59 :以下、
= 次の日 =
 レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
村人「ありがとうございます。おかげで村は救われました」
村人「魔王が現れる時。勇者も共に現れると聞きますが・・・・・ふむ、貴女は真の勇者です。貴女なら魔王を倒せる・・・・!」
 レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
勇者「いつまで舐め合ってるの【森にお帰り】
 「「「「・・・・・はい・・・・・」」」」
村人「え、か、返してしまうのですか!?」
勇者「うん。きっともう、あの4人はこの後首吊って死ぬか更生して真人間になると思うから大丈夫」
騎士(いやいやいやいや)
60 :以下、
村人「お礼をしたいのですが」
勇者「いらない」
村人「し、しかし」
勇者「いらないったらいらない。二度も言わせないで【きえて】
騎士「え・・・あ、お礼、いらないんですか・・・?」スタタッ
勇者「こんな汚い村の『お礼』なんてたかが知れてるし」スタスタ
騎士「・・・そんな」(勇者といったらお礼でもてなされるのがデフォなのに)
61 :以下、
騎士「あのー・・・えっと、昨夜の勇者さんの超能力って・・・」
騎士「俺にはきくぁ、き、効かないんですよね?」
勇者「名づけて『サブミッシブ』、意味は従順。聴従はフォーリングアドバイスだけど
 どう略称しようともかっこよくなさそうなの。フォアドだとメアドみたいだし、リンバイだと中国の街名みたい」
騎士「はあ」(話を逸らした・・・て、ってことはコイツの弱点は俺ってわけか。フヒッw)
勇者「ん。なんかイヤなこと考えてそう」
62 :以下、
勇者「さ、行こうかオマール。次の街まで」
オマール「ヒヒーン!」(エンジン全開!)
騎士「く・・・え、ちょ、まさかまた走るつもりじゃ・・・」
勇者「そうね、可愛そうだからヒモにくくってあげてもいいけれど」
騎士「喜んで走らせて頂きます!」
   「待って!お兄ちゃん」
騎士「へ?え、あ、おっ」キョロキョロ
子供「こっちこっち」
63 :以下、
 ____ え、な、なんだ。ちょ、勇者行っちゃってるのに
子供「ありがとう。見てたよ、お兄ちゃん、お姉ちゃん、ぼくたち守ってくれたんだよね」
騎士「あ・・・う、うん・・・」
子供「ありがとう!すっごいかっこよかったよ!」ニコー
 ____ その後、俺の勇姿?を見ていた人達が俺を称えまくるので
  俺は恥ずかしくて逃げたのだった
騎士「____ッ!///」ダダッ
 ____ 人に褒められるなんて久々すぎる。恥ずい、ヤバい
勇者「なっ!? オマールのスピードについてこれるなんて・・・」
オマール「!?」
64 :以下、
勇者「お オマール。スピードをあげて」
オマール「! ヒ、ヒヒーンッ」(いくぞおおおおおおお!)パカラッ パカラッ
騎士「え、ちょ、まっ、う、うおおおおおお!」ダダダッ
 ____ もしかしたらだけど
  この勇者も恥ずかしいのかもしれない
  人から褒められる、尊敬されるのが・・・・・ただ、恥ずかしかっただけなのかもしれない
69 :以下、
勇者「・・・・・」パカラパカラ
騎士「・・・・・はぁっ、はぁっ」タッタッタッタ
勇者「・・・・・」パカラパカラッ
騎士「はぁっ、はぁっ・・・はぁっ・・・」タッタッタッタ
勇者「・・・・・」パカラッパカラッ
騎士「ふぅっ、うぬぅっ、はぁっはぁっはぁっ」タッタッタッタ
勇者「ねえ何か喋ってよ。貴方のペースに合わしてるんだから」
騎士「無理ですよ!!!」
70 :以下、
騎士「えっと・・・あの・・・何歳なんでゅすか・・・?」
勇者「オマールは10歳よ」
オマール(10歳。騎馬です)
騎士「あっ・・・いや、勇者さんが、です」
勇者「私は16」
騎士「じゃあ俺の方が年上なんだ。俺は18でs・・だよ」
勇者「なんでタメ口になったの?」ジッ
騎士「18歳。騎士です」
71 :以下、
騎士「でも凄いなあー勇者になろうなんて考えりゅ、る、なんて」
勇者「別に。世界の支配者はこの私よ。邪魔、名の通り邪な悪魔を潰し私が天に立つ」
 ______ ああ…そういう病気なんだな
勇者「・・・・・貴方もよく家から出ようなんて思ったね」
騎士「まあ・・・色々とあって・・・」
勇者「ふうん」
勇者「ふぁ、眠い」
72 :以下、
勇者「ん・・・く、くかーzzzZ」バタリ
オマール「! ・・・」ノッソノッソ
騎士「や、やっと歩いてくれた・・・寝るのいな・・・」(にやける以外ほとんど無表情だけど。寝顔は可愛いなぁ)
騎士「体力はないのか。そうか、今までの怪力も魔法で」ブツブツ
騎士「サブ、サブウェイ?サブミッション?さぶみっち、そう サブミッシブ!サブミッシブも使うと疲れるのかな」ブツブツ
オマール「・・・」(いやー独り言キツいっす)
73 :以下、
 パチパチパチッ.....
騎士(旅をしてから1週間弱が過ぎた)チラッ
勇者「すぅすぅzzZ」
騎士(この鬼畜のせいできっと俺の体はボロボロだ!)ギリギリ
勇者「くぅーzzZ」
騎士「・・・ん」
74 :以下、
騎士「普通の・・・子供だよな・・・」
 ___ 産まれてから、ずっと人に命令してきたのだろうか
騎士「・・・」
 ___ 彼女は常に無表情だ。たまににやけるけど、屈託のない笑顔を見たことがない
騎士「どんな我儘も・・・・通じたんだろうな・・・」
勇者「ん?・・・」ゴロン
騎士「はははっだが俺には効くまい」ナデナデ
勇者「・・・・・・おい」
75 :以下、
= 翌日 =
 __ 俺の名前は騎士。ちょっとコミュ力がないブレイブな騎士だ __
騎士「・・・」ノッソノッソ
勇者「乗り心地悪い」ペシペシ
 __ この人は俺のご主人様の勇者様。とてもお優しく、美少女だ __
勇者「オマール。もし騎士が時10km越えられなかったら・・・その時は騎士を貴女にくくりつけるから『引きずり』よろしく」
オマール「ヒ、ヒヒン・・・」(え、なにそれは・・・)
勇者「騎士。自己紹介が間違ってるわよ。名前を言ってみて」
 __ 訂正。俺の名は騎士なんかじゃなくて __
騎士「醜い豚です!!!」 __ 現在お仕置きを受けいている __
76 :以下、
騎士(この体重に少し耐えられるようになってきた自分が憎い。1周間で10kgは痩せた気がする)
騎士「あの・・・ゆうし、ゆ、勇者、さん」ノッソノッソ
勇者「なに?」
騎士「どうしてま、魔王を倒しに行こうと思ったんれすか?」
勇者「それを勇者に聞くの?てか昨日も同じ事・・・ま、いいや会話の引き出しが少ないんだろう。私は返答してあげるのだった」
騎士「聞こえてます」
騎士「あ、いや。ま、魔王ってあんまり世界に迷惑かけてないじゃないですか」
騎士「ちょっとモンスターが凶暴になったくらいだし」
勇者「けど、世界を征服するって言ったらしいから・・・殺す。ばらまく」
77 :以下、
騎士(実は俺。あんまり外出てなかったからわかんないんだけど)
騎士(確か・・・魔王が突如様々な国に現れ、国王に世界を征服するって宣戦布告したとか・・・)
騎士(俺の社会知識不足なだけで。本当はもっと世界は危険にさらされてるのかもしれない)
勇者「・・・」スッ クルクルクルクル ギュッギュッ
騎士(けど、こうやって・・・・・自分の家の中だけじゃない 世界を自然をこの目で見れたんだ)
勇者「オマール。彼を貴女の足にくくりつけたから思いっきり走って。痛かったら言ってね」シュタッ グイッ
オマール「ヒヒーン!」(やっちゃうよ?やっちゃうよ?!)パカラッパカラッ
騎士「!?」ガクンッ! ズササササササササッ
  ズサササササササササササササササササササ!!!!
騎士(ほら、世界は広い!こんなスピードで自然を見渡せるんだから!!)ズサササササササササ!!!
78 :以下、
_ スラム街 _
勇者「・・・」スタスタ
オマール「ブルルルッ」パカパカ(はえ?クッソ汚い町ですね・・・)
騎士「」ズササ...(背中・・・擦り剥けるどころじゃない・・・・肉が削げ落ちただろ絶対・・・)
 「お姉ちゃん。いい馬持ってるね」 「いいカラダしてんねぇ!お嬢ちゃん」 「ところでそのお馬さんが引きずってるの何?人間?」
勇者「・・・【全員ひれ伏せ】
   ピシィーーーーーーーーーーーーーッ!
 _____ 次の瞬間。勇者の周りを囲むように土下座をする老若男女の浮浪者の姿が居た
勇者「しまった。スラム街全員にサブミッシブを・・・」バタリ
騎士「そ、そですね。ざっと100人くらい・・・・・ってえ!?勇者さん!?」
79 :以下、
勇者「はぁっ、はぁっ・・・騎士。この先に宿があるからはやくチェックインして」
騎士「は、はいぃ」(これだけのためにそんなスタミナ使うのか・・・)
_ 貴族街 _
警備A「いいだろう。通れ」 警備B「勇者、騎士、だな」カキカキ
   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
騎士「お、おぉー・・・さっきまでのスラム街とは大違いだ。豪華な街・・・」
勇者「いいからはやく、ホテル、ベット入りたい」グイッ
騎士「む///」(ちょっと意味深)
80 :以下、
_ ホテル _
勇者「すぅすぅzzZ」
騎士(あれだけの人数をひれ伏せさせたんだ。疲れるのも無理ないか)
騎士「魔王を手懐けることができるかもしれないこの能力・・・」
騎士「俺の存在意義って戦闘のサポートじゃなくてその他の雑用なんだろうなぁ」ぼふんっ
 __ どうして俺はコイツの言うこと聞いてんだろ __
騎士「・・・」ごろん
騎士「俺、ドMなのかなぁ」
81 :以下、
= 次の日 =
騎士「さてと、朝ごはんは何にしようかな」スタスタ
騎士「パンもいいけど流石に毎日はな」ブツブツ
 「何あの子・・・」 「ブツブツ言ってキモイ・・・」 「髪の毛長くない?不潔ね」 「エロゲの主人公かよ」
騎士「!? ????っ!!///」カァァッァ(う、うわぁ?俺のことだ・・・!)
騎士「・・・ッ!!!///」パカッ スタタタッ
 「あ。フードかぶって逃げた」 「なにあのフード騎士のつもり?だっさ・・・」 「こっちに気づいたのかな」
騎士(や、やっぱり無理だ!俺に外出だなんて)
騎士(怖い怖い怖い・・・なんで、や、やっぱり無理なんだ・・・みんなが俺を見てる・・・)
騎士(うわ、俺なんて格好してんだ・・・みんな貴族服なのに・・・帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい!!)
82 :以下、
 「あなた、そんなところにしゃがんでどうかしたの?」
騎士「え・・・!か、母さん!?」
騎士母「騎士!? あ、あなたどうして外に・・・!」
義理父「おや、どうかしたかい?」
騎士母「い、いえなんでもないわ。行きましょう」
 『アンタはね!!出来損ないの夫が勝手に拾ってきた子なのよ!!!』 
 『なに?お金ならあげるから邪魔をしないで』 
 『何その目は。言ったでしょ、アンタは私の子供じゃない。家族なんかじゃないの!!』
騎士「・・・」(なんだ・・・楽しくやってんだな・・・)
83 :以下、
騎士「・・・」ポツン
 「おいなんだこの兄ちゃん女みてー!」 「ぎゃはははは!髪なげーし」 「ロボットじゃなーい?」
 _____ 憎かった。子供の頃から嫌いだった母親、だけど
 「おらっ!」ガンッ
騎士(なんだろう・・・元気そうで良かった・・・な)
 「す、すげー石頭。ビクともしねー」 「石だ!石で殴ろうぜ」 「口ん中に砂利埋めて殴ろう!どうせコイツ奴隷だし」
勇者「消えろクソ餓鬼」ギロッ
  「ひっ・・・」  「に、逃げろー!」 「うああああああ」
騎士「あ」
84 :以下、
勇者「おや、妙に既視感があると思ったら騎士だった。きしだけに」
騎士「ゆ、勇者さん・・・もう起きたんですか・・・」
_ レストラン _
勇者「私は優しいからおごるの」カチャカチャモグモグ
騎士「あ、ありしゃす・・・//」(やっぱり優しい人なんだな・・・)
勇者「お金ならあるから」スッ
騎士「それ、俺が魔物倒して地道に貯めた金が入ってる財布・・・・・」
勇者「ああそうなの」バリバリッ
85 :以下、
勇者「貴方、私のことドSだとか鬼畜だとか思ってるでしょ。そういう顔してる」
騎士「え、ま、まあ」
勇者「・・・・・本当は優しいから悩みを聞いてあげる」
騎士「へ?」
勇者「なんか貴方すごく悲しい顔してるから。悩み、聞いてあげる」
騎士「え、い、いいでs
勇者「いいから。くく」
 ___ ど、どういう根端だ???
__________________________________
________________________
86 :以下、
勇者「そう。拾い子だったから愛されずに育ったのね」モグモグ(じゃあ騎士母も義理母じゃない。紛らわしい名前表記)
勇者「で、好きな人が出来たから貴方はぽいっと」
騎士「ま、まあざっくり言うと・・・」
勇者「じゃあ私が母親を謝らせるわ。ちょっとここで待ってて」
騎士「は!?え、ちょ、いいですって!あの人別に悪く・・・ないですし・・・」
騎士「それに俺がいない方が楽しそうだし・・・第二の人生ってやつですかね」
勇者「・・・・・ふっ」ニヤ
騎士「え?」
87 :以下、
勇者「そんなんだからいいように使われるの」プスッ
騎士「ぎゃっ、ふぉ、フォークがァァァァァァッ」ブシャアアアアア
勇者「現にほら。お会計お願いします」
 「はーい」
勇者「こうやってお金勝手に使われるし」
勇者「移動手段にされるし・・・・・乗り心地悪っ」ボソッ
騎士「・・・」ノシノシ
 「やっぱりあの人奴隷だったのね」 「奴隷制度は撤廃されたはずなのに・・・」 「どうりで不衛生なわけだわ」
88 :以下、
勇者「私が周りから変な目で見られてる」
勇者「・・・そうだ。貴方まず髪の毛切りなよ、この長い髪の毛」グイッ
騎士「ギャッ、つ、掴まないでくださいよ!」
勇者「私に命令しないで」グイグイ
_ とこや _
店員「どうなさいましょう」
騎士「え。えっと・・・耳を出す?え、あ少しだすっ、?え?あ、あ前髪は眉毛の上、上っす」パクパク
勇者「地毛が金髪なのだし。バイオ4のレオンみたいにお願い」
騎士「はぁっ!!?」
89 :以下、
騎士「ど、どうしてゲームキャラ・・・」
勇者「私が一番好きな男性キャラだから。あとこの飴美味ひい」っ飴ペロペロ
騎士「お、俺エージェントとか無理ですよ。あ、足とか上がらないし」
勇者「そうね、弱そうなレオン君。ファンに喧嘩うってるの?」
騎士「いや・・・・・あなたが______
勇者「けど周りを見て」
 「あれ、あの人さっきの人?!」 「なんか印象が全く違う・・・」 「けどダサイパーカー脱げよ」 
勇者「貴方、鏡を見てなかったの?顔が見えなくて気味悪かった」ペロペロ
勇者「少しマシになったね・・・」...ニッ
騎士「・・・・・あ///」ドキッ
90 :以下、
  「君!そこの君、ちょっといいかな」
勇者「・・・なあに?」クルリ
義理父「随分可愛いね!何歳?ここの街の子?ねえ、良かったらお茶でもどうかな」
騎士「!」(コイツ母さんの新しい夫じゃなかったか?)
騎士「あ、アンタ嫁がいるんじゃない、か?」
義理父「ン?あーなんだ。俺のこと知っちゃってるわけ・・・・・ハッ、あんなのただのATMババアだよ」
義理父「適当におだてて金もらってるってわけ」
騎士「な、なっ・・・!?」
91 :以下、
義理父「ま、こんなクズな俺だけどどうかな?顔は悪くないし一夜くらいどうだろう?」
義理父「見たところ経験無いようだし、優しくするよ?」壁ドン
勇者「・・・」っ飴ペロペロ
騎士「ど、どうして・・・しっ、し、幸せそうなんだぞ!やっと楽しく毎日が送れてそうで!」
騎士「俺みたいな・・・糞野郎の最悪な縛りもなくて・・・やっと新しい人生を・・・!!」
義理父「しつこいな。アイツのなんなんだ君は・・・・・ったく」
義理父「じゃあ言うけど。俺のおかげで楽しくアイツはやってんだろ?俺に感謝すべきじゃないのかな?」
騎士「だ、だ・・・黙れッ!!」ダッ
92 :以下、
騎士母「・・・え?」チラッ
  ガンッ キャーーッ ワーワー
騎士母「な、なに。どうかしたの!?」
義理父「! ・・・わからない。彼がいきなり殴ってきて・・・」ポタポタ
騎士母「ッ!」キッ
騎士母「!? ア、アンタ騎士ね?どうして!?どうしてこんなヒドイことするの!!?」
騎士「ち、違う母さん。俺はっ」
騎士母「わかったわ!アタシのこと恨んでるんでしょう!そうなんでしょう!?」
騎士母「お金ならたくさんあげる!!お金に困ったらならあげるから!!だから・・・」
93 :以下、
騎士母「やっと・・・・やっと見つけた私の幸せを・・・奪わないで・・・」グスッ ポロポロ
騎士母「恨んでるなら、謝るから・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ポロポロ
騎士「あ、あぁ」
騎士「・・・・・ごめん・・・なさい・・・」...スタスタ
   「おい君!待つんだ」
義理父「なんだかわからないが・・・自分の母親は傷つけるなよ・・・」ニコッ
騎士「???ッ!!!」ダダッ
94 :以下、
勇者「・・・」ペロペロ.....バキィッ
勇者「またやっちゃった」ポイッ
勇者「飴は噛むものじゃない。ガムは飲み込むものじゃないのにすぐやっちゃう」スタスタ
義理父「あっ!君・・・・・っと」
騎士母「どうかしたの?」
義理父「・・・いや、なんでもないさ」(クソッ、逃げられちゃったな)
95 :以下、
_ ホテル _
騎士「・・・」
勇者「そっちのベットは私の・・・涙とか鼻水で汚いと思うからもういいけど」
騎士「・・・ずび、ずびばせんっ」
勇者「なんで泣いてるの?」
騎士「くっぐやしくてっ、うぐっ、だって、だってあんな男に母さんが騙されてると思うとっうぐっ」
勇者「元ニートのくせに母親に同情とか」
勇者「意味がわからないのだけれど」
96 :以下、
騎士「えぐっ」
 ____ 勇者さんの言う通りだ
  ついこの前まで、俺は母親を単なる道具にしか思ってなかった
  といっても会話はしない。毎朝母はテーブルに1万G置いてどこかに行く、それが日課だった
騎士「・・・・・」
勇者「ん?静かになった。窒息したのかな?」
 _____ 元々、10歳ぐらいの頃からあの人とのコミュニケーションは欠落していたのだ
  なんとも思わなかった。これからずっと、母が死ぬまで1日1万Gで普通に生きていける、人生は楽だ
騎士「あの人がいなくなって・・・貯金が尽きてきて・・・やっとわかった・・・そしてこうして旅をして・・・」
勇者「お 喋った」
97 :以下、
騎士「自分の愚かさに・・・今まで逃げてきたことに・・・そうだ・・・」
 ____ 俺は、あの人に感謝しなくては。育ててはくれなくとも、生かしてくれたことに
  だから、だからこそ、あの人には第二の人生を謳歌してもらいたい。あんな男に騙されてほしくない
騎士「あの人を、母さんを助けたい!」バッ
勇者「うるせえ」バグゥンッ!
騎士「ほげばっ!!?」ヒューーーずがぁーんっ
勇者「モノローグが臭すぎる。くどい」ゲシッ
騎士「も、申し訳ございませぬッ!」ホ
98 :以下、
勇者「ま、楽しそうだし協力してあげよっかなぁーなんて」
騎士「へ?」
勇者「あの男の顔がどう歪むか見たいの・・・・・それにいつまでもうじうじされると殺したくなるし・・・・」
騎士「・・・」
勇者「あーそうそう。でも一つ言っておくけど、あの女が助けてもらったと感じることはないと思うよ」
 ____ 貴方が助けたつもりでも、周りからみて貴方が母を助けたと感じても、母親は助けてもらったと感じることはない
騎士「いいんです。結局のところ俺がしたいのは自己満足ですから。俺は最後まであの人にとって最悪な息子でいいんだ」
勇者「ふふっまずは幸せっていうのを・・・・・・・」
勇者「壊しちゃお」
105 :以下、
 = 翌日 =
義理父「ぐはっな、なんだよ急に・・・!俺がなんかしたのか・・・って」
 「どうしたもこうしたもないわよ!」 「アンタ、私達のことだましてたんでしょ!」 「浮気者!さいってーー!」
義理父「なっ!?」(浮気相手が3人も集結しているだと!)
義理父「う、うわあああああああああああ」ダダッ
_______________________________________
____ 俺達が何をしたかというと
  それは昨夜、夜の街を練り歩き、奴の浮気現場(なんと1日で3人も)を撮影したのだ
  勇者さんの能力を使えば情報は簡単に手に入る
106 :以下、
新聞記者「いやあ、いい記事をどうも。情報提供者に賄賂だなんて・・・・ 内緒ですよぉ?」スッ
勇者「どうも」
新聞記者「で、お嬢さん。もしよろしかったら・・・・うちの知り合いの雑誌モデルなんかに・・・」
勇者【消えなさいマスゴミ】
騎士「はあっ・・・はあっ・・・ま、街で大声で言いふらしてきました!これでこの街の人々全員に伝わって・・・!」
   「お前等か・・・!お前等が・・・・!!」
義理父「テメェ等・・・」フーッフーッ!
勇者「ありゃりゃ 見られちった」
107 :以下、
騎士「いいんですよ。これで・・・」(そのために誘導したんだ、大声で浮気こと叫んで走って、見事に釣れたよ・・・2匹)
騎士「母さん、わかっただろ。騙されてたんだよ・・・!」
騎士母「・・・・・」
義理父「チッ、テメーもいたのか・・・っつーか!つーかもうどうでもいい!!テメェ等ぶっ殺してやる!」ダッ
騎士「ヒッ、ゆ、勇者さんサブミッシブサブミッシブ!」
勇者「私に命令しないで。そして騎士ガード」
     バキィッ!!
騎士「ぼむぎっ!?」
108 :以下、
義理父「こんのクソヤロウがッ!思い上がったことしやがってこのっこのっ!!」
騎士「ぐっ、うぐっ」
勇者「ま あっちは任せておいて・・・・・で、おばさん、どう思った?」
騎士母「どう思ったも何も・・・全部知ってたわよ・・・あの人が浮気してたくらい・・・」
勇者「わお」
騎士母「全部知ってた!私が知ってたことをあの人は知らなかった!それが、その関係が良かったのに・・・どうして・・・」ドサッ
109 :以下、
義理父「死ねッ死ねェッ!!」ボコッボコッ
   バシッ
義理父「何ッ!?」
騎士「おらぁっ」バキィーーーッ
義理父「ほげー」
騎士「はぁっ・・・はぁ・・・伊達に、毎日フルマラソン+殴られてねーんだよ・・・」ペッ
 ????? ここまで理想・以下現実 ?????
騎士「ぶふっ、えぶっ、ちょ、やめ、痛、やっ」
義理父「このっこんのぉ?????っ!!」バキッドカッ
110 :以下、
勇者「あーじゃあ聞いていい?聞くね?おばさんの幸せってなあに?」
騎士母「・・・・・あの人を愛せること・・・・あの人に愛されて無くてもそれでよかった!!」
騎士母「アンタみたいなガキにわかることはないでしょうがねぇ!どーせ、あの子がアンタを雇ったんでしょう・・・探偵なの?」
勇者「ううん、勇者よ。私は貴女の出来損ないと一緒に魔王を倒す」
騎士母「は」
勇者「ん?」
騎士母「は、はは・・・・・フッ、あ、あはははははははははははははっ」
111 :以下、
義理父「勇者・・・魔王を倒すぅ・・・?・・・おっおいおいまじかお前!なあおい!?」グイッ
騎士「ぐ・・・ぅ・・・」
 ____ なんだよ、場の空気を壊すほど面白いのかよ
義理父「聞いてんだよおい!!」ガンッ
騎士「ぶふっ・・・・マジだよ・・・・俺達は魔王を倒す・・・」キリッ
 ____ いや、マジじゃないけど。そんな決心ないけれども
112 :以下、
騎士母「魔王倒す・・・・ふ、ふふっ・・・ふざけんなふざけんなふざけんな!」
騎士母「ふざけたこと言ってんじゃないわよ!!人の人生壊しておいて世界救おうとか思ってんじゃないわよ!!」
勇者「おーこわ」
騎士母「?????ッ!大人をバカにするのもいい加減にッ」スッ
     パチンッ
騎士「・・・ぐ」ヒリヒリ
勇者「ふふっ別に避けれたのに」
113 :以下、
騎士「俺はただ、あなたに幸せになってもらいたかった」
騎士母「は、はあ?だからそれをアンタが!」
騎士「本当の!本当の幸せを手に掴んで欲しかった・・・愛すことが幸せならあんな奴じゃなくたっていいと思うんです」ビシッ
義理父「」ブクブク
騎士「いい人をみつけてください・・・あなたならそれができる・・・人を見極め、愛することができる・・・絶対・・・」
騎士「これは俺の自己満足な願いです。最低な、最悪な息子です、憎まれてもいい呪われてもい_____けど」
騎士「どうか・・・・・本当の幸せを手に入れてください・・・・・」
騎士母「・・・・・」
114 :以下、
騎士母(こんな顔をする子だったかしら)
騎士「・・・」ジッ
騎士母(少なくとも人と目を合わす子じゃなかった。そしてこんな清らかで優しい目もしていなかった・・・)
騎士母「・・・」スタスタ
騎士「か、母さん!」
騎士母「手に入れてやるわよ」
騎士「え」
115 :以下、
騎士母「アンタみたいな屑に心配されちゃうような私じゃない!」
騎士母「・・・・・だから手に入れてやる。本当の幸せを・・・偽りなんかじゃないのをね!」ゲシッ
義理父「げふっ」
騎士母「・・・・フン!」
騎士「・・・!」パアァァ
 _____ そう言って。母は俺達から背を向け、町の人混みに消えていった
  恐らくもう会うことはない。だけど見かけることはあるかもしれない
  その時、今度は母の本当の幸せを見てみたいものだ
116 :以下、
________________________________________________
__________________________________
勇者「でもあの人、きっと幸せと絶望を繰り返すんじゃない?いい男なんて見つかるわけないもん」
 ____ なんてことを平然といってのける。台無しすぎる
騎士「だから『願い』なんです・・・あの人がいつか・・・いい人と巡り逢えるようにって」
勇者「ふうーーん。あ、そういえばあの義理父はどうやって倒したわけ?」
騎士「頭突き」
勇者「わお。わいるど」
117 :以下、
騎士「そのゆ、ゆうゆゆ勇ッ・・・者ッさん!あ、あろ、あのっ」
勇者「んー?」
騎士「あの今日も昨日もありぎゃとうございましあ!」ペコリ
勇者「別に。私は楽しくてやっただけだし」
オマール「ヒン」(そうだよ)
騎士「そ、それでもお礼したくて・・・その・・・はい///」
勇者「・・・・・」
118 :以下、
勇者「ねえ」
勇者「騎士にとって幸せってなに?」
騎士「へ?」
119 :以下、
騎士「え・・・っと・・・えぇ・・・?」
騎士「まだ、わ、わからないです。これから見つけたいな、なんて・・・ははは」
勇者「っそ。じゃあ・・・」
勇者「貴方の幸せも見つかるといいね」...ニッ
騎士「あっ・・・うぅ・・・///」どきどき
勇者「良し。ということで精神面が回復したならもういいよね」
騎士「へ?」
_____________________
___________
120 :以下、
勇者「幸せ?ってなんだぁっけなんだぁっけぽぉんと生まれたシャボン玉」ペシペシッ
騎士「いてっててっ!?やめてくださいよ。今その歌唄うの」ノッシノッシ
勇者「幸せ?ってなんだぁっけなんだぁっけ白いドレスとハネムーン」ガツンッガツンッ!!
騎士「・・・ゴフッ、ゴフッ!?」プシュッ(そーいやこの人・・・)
騎士(能力のおかげでなんでも手に入ったから幸せがよくわからないとか言ってたし)ブシュツブシュッ
勇者「幸せについて本気だしてかん?がーえーてみたら」ガツンッ! ガツンッ!
騎士「・・・・・」ドバドバ
 __ そう思うと、無表情で幸せについて問う歌を歌う彼女を哀れに感じた
    誰もが羨む超能力というものも。本人からしたら虚しいものなのかもしれない
121 :以下、
騎士(この子、いつも無表情だもんな)
騎士(この人が笑うのっていやらしいニヤケ顔しかしないからな・・・)
勇者「あとで答え合わせしーよぉ??少しはぁああぁってるかなぁ♪」ビシバシッ
 ____ 幸せがわからない。彼女はそう言っていた
騎士「勇者さん。勇者さんも・・・・幸せ、見つかるといいですね・・・・」
勇者「・・・?」マジマジ
 ____ 彼女は不思議そうな顔で俺を見る
勇者「生意気」
 ____ そういって。彼女は俺を殴った
122 :以下、
  -- その頃 魔王サイド --
123 :以下、
  ____ ??? 魔王城 ??? _____
側近「魔王様・・・城に訪れた兵士達を捕らえたのはいいのですが・・・」
   「んー?」くるっ
魔王「なあに?」
側近「私一人だけで彼等の食事を運ぶのは少々厳しいかと。それに魔王様の食料まで失くなってしまいます」
魔王「それよりまおうね、今側近の似顔絵描いてるんだ?。似てる?上手い?」
側近「いえ、全く似てませんね」
魔王「えっ」
側近「私は髪の毛ありますし。胴体は三角でもないし、私は『^^』このような目をしておりません。それに人間の手は5本です」
魔王「うっ、うぅ、うっ!うわああぁぁぁぁぁぁぁん!!」ビエー
124 :以下、
魔王「側近なんて嫌い!【側近なんて____________「魔王様」
側近「そうやって『能力』を使うから城から下僕がどんどん消えていくのです」
魔王「だ、だって」
側近「もうこの城で貴女の部下は私だけなのですよ。私が消えたらごはんもおかしも食べられませんよ」
魔王「うっ、んん???ッ!!///」ウルウル プルプル
側近「ということでおやつの時間ですね。今日はショートケーキです」
魔王「わぁーーい!」タタタッ
125 :以下、
側近「・・・お口にクリームが付いていますよ」フキフキ
魔王「んむっ」
側近「魔王様。そろそろ初代勇者の末裔を抹殺すべきでは?」
魔王「めんどくさいよーいっぱいいるみたいだし。明日行こう明日」
側近「そうやって・・・いつもいつも明日明日と」
魔王「ぐちぐちうるさいなー!」むかっ
魔王「あ!そうだ、ねーねー、なんかねーみてみてこれ」スッ
側近「? それは・・・・水晶・・・?」
126 :以下、
魔王「まおうね、まおうが居た家にあったからもってきたの!」
魔王「説明書もついてたけど読めないから読んでー」
側近「・・・随分ボロボロの説明書のようですが」パサッ
 ・この水晶は自分の命を狙っている者を表す
側近「ふむ、魔王様・・・・・・この水晶に何か写っていますか?何か、見えていますか・・・?」
魔王「兵隊さんたち!」
側近「それだけですか?」
魔王「それとお姉ちゃんとお兄ちゃん!」にこー
127 :以下、
側近「なるほど。魔王様、その3人を魔法を使ってスケッチしてくれますか」
魔王「え、まおうはそんなの使わなくても描けるもん!」カキカキ
魔王「でっかい剣もっててー、綺麗な髪の毛飾りしててー、ティアラっていうの?あ、んで顔がお人形さんみたいなお姉ちゃん!」
側近「!!?」(もしかして・・・いやまさか・・・)
魔王「それと鎧みたいな服きた弱そうなお兄ちゃん!魔王と同じ綺麗な金髪だー!」
128 :以下、
側近「・・・魔王様。もうひとりの男性に害は無さそうですが」
側近「そのお姉ちゃんというのは危険です」
魔王「え、そうなの?」
側近「彼女は初代勇者の子孫(末裔)です。恐らく子孫の中で一番手ごわい相手かと」
魔王「・・・ふーん」
129 :以下、
魔王「ふーん、じゃあ殺さないと・・・・・だね」グシャッ
魔王「あ、側近!まおうね、トイレ行ってくる」むずむずっ
  たったったったったったったったった
側近「・・・」
側近「勇者。どうして貴女みたいな化物が・・・正義のヒロインなんかを・・・」
___ ???????????????????????????? _____
勇者「くちゅっ」
勇者「・・・誰だろう。私の噂してるの、絶対殺す」イラッ
138 :以下、
=== 東大陸 北部 ===
 ____ スタート地点が東大陸 南部辺り。あれから1ヶ月・・・いや1ヶ月過ぎたのかな
騎士(なんだか日にちさえも曖昧になってきた)
勇者「そろそろ町が見えてくる筈なんだけれど」
オマール「ヒヒーン・・・」(腹減ったなぁ・・・)
勇者「そろそろ食料も尽きそうね・・・・・騎士、喜んでオマールの食材になりなさい」
騎士「嫌ですよ。俺は草じゃないですし」
勇者「いいでしょ。どうせアダ名は雑草かもやしだったんだから」
騎士「何故それを・・・」
139 :以下、
騎士「・・・・・あの」
勇者「ん、なに?」
騎士「いつくらいに魔王城につくのかなーって・・・はは」
勇者「さあ」
騎士「さあって・・・w」
勇者「だって本当に魔王が中央の大陸にいるかもどうかもわからないし」
騎士「え?」
140 :以下、
勇者「うん、魔王がいきなり現れて世界征服告知したっていうのも」
勇者「最近くもりが多いだとか。魔物が凶暴になったとか、人々の悪意が芽生えまくったとか」
勇者「ただ単に魔王のせいにしたいがためだけの噂かもしれないし。魔王に兵士が100人やられたとかっていうのもにわかに信じがたいし」
勇者「とどのつまり 噂なの」
騎士「えぇ・・・じゃ、じゃあどうして勇者しゃんは勇者なんかになろうとして・・・」(この前「私が支配者だー」なんて言ってたけど)
勇者「んー・・・・・」
騎士「大体、出身地って何処なんですか?俺の住んでた城下町ってわけじゃなさ______
勇者「どうして貴方に教えないといけないの?」
騎士「・・・・・う」
141 :以下、
 ____ ちょっとでも、仲良くなれたと思ったんだけど・・・なあ
騎士「・・・ヒュフッw」(ま、そうだよな)
 ____ 勇者さんは綾波キャラというか常に無表情(にやける時もあり)でクールな感じだ
騎士(いつか俺に笑顔を見せてくれたり・・・・・って何考えてんだろ・・・)
騎士(なんだか最近)
勇者「パライダイス教えてあげたいけどまーだはやい?♪」
騎士(勇者さんの事ずっと考えてる気がするな・・・なんでだろ・・・)
142 :以下、
 _ モスラタウン _
勇者「なんだか任天○に出てきそうな町並みだね」
騎士「あー。任○堂。あーっとポケ○ン?」
勇者「ううん、あの初代グラではすっごいブサイクな帽子逆さにかぶった子のRPG」
騎士「あーあー!あれ、あれですね・・・・・母!の英語の・・・マ○ー」
勇者「それ」
オマール「ブルルッ」(ツッコミが欲しい・・・欲しくない?)
143 :以下、
白装束「旅のお方かな」
勇者「む・・・騎士、相手しなさい」
騎士「へ?あ、え、えっとこんにちわ」(だ、大丈夫。さっきだって勇者さんとは普通に喋れてたし?多分)
白装束「こんにちわ」ニコッ
 ____ スレタイ詐欺にしてやろう。俺はコミュ症じゃなくなったのだ
騎士「俺ッ、俺・・・俺とあの、俺達、旅の人で、あ、ああ!ああいや旅の者で・・・へへ・・・」
騎士「ここっここけっっここはドコモっ?」
白装束「ん?ニワトリかな?」ニコッ
144 :以下、
勇者「どいて」ドスッ
騎士「うう」
勇者「ここはなんて町?宿はどこ?で、何?その白装束は」
白装束「ン。これかい」
白装束「ああ、その前に。ここはモスラタウン、宿はそこの突き当りを右さ」
白装束「そしてこの町は神を祀ってるのさ。いいギャップだろう、町並みと合わず」
145 :以下、
 白装束おじさんの説明では____
 ここ、モスラタウンは最近になって人の悪意による事件が増えたとか
 窃盗、万引き、殺人、性犯罪。などなど
白装束「そこでだ。私はこれでも、いや、こう見える通り宗教に関わっていてね」
白装束「ココに来た時、思ったよ」
白装束「神使いである私がこのモスラタウンの抱える問題を解決しなければならないとね」
 ____ そこでこのおじさんの出番というわけか
  何をどうやって解決したかどうかはわからんけど
146 :以下、
モブB「神使い様!おはようございます」
白装束「おはよう。信仰を忘れてはいけないよ」ニコッ
 ____ 悪意が芽生えないよう、神への信仰は怠らない
騎士(はぁー・・・凄いなぁこの人、神使いって・・・もう何がなんやら・・・)
騎士(胡散臭さはあるけど。これによって悪に目覚める人が出てこないってことか)
 ____ 歴史を辿るとここは元戦争に敗れた国みたいだ。霊的な何かだと予測
白装束「さあ、どうだろう。旅のお方」
騎士「へ?」
147 :以下、
白装束「このタウンにはね、君らみたいな旅のお方もよくくるんだ」
白装束「それでもってね、神への信仰の素晴らしさをしって。心が和やかになって・・・・・」
騎士「悪意が芽生えない・・・優しくなる・・・?」
白装束「うん!このタウンにいればきっと君らも」
騎士「え、そ、そんな。俺等はそんな別に・・・」(さ、詐欺なんじゃないか?もしかしてこれ)
白装束「ははは。最初はみんなそういうんだ。ささ、私の本堂に来なさい。世界が広くなる。心が安らかになるよ」
勇者「さっさとどいてよ詐欺師さん」
白装束「・・・・・・は?」
騎士(ふ、普通に言っちゃったよ!)
148 :以下、
騎士「ちょ、ちょっと勇者さん・・・こ、この人もしマジで神使いとかだったらヤバいですって!」コソコソ
勇者「神使い(笑)かっこいいね(笑)」
白装束「お嬢ちゃん。どうやら君は悪に侵食されてるみたいだね」
勇者「普通でしょ。人間みな悪意を持ってるものだと思うけど・・・・まあ私の場合 善:9 悪:1だけど」
騎士(ツッコんだら殺される)
白装束「その悪意さえ私は消せるのさ」
勇者「消すのは神じゃなかったの?シロアリさん」
149 :以下、
勇者「どう悪意が生まれて、どう貴方が対処したかは知らないけど」ズイッ
白装束「・・・」
勇者「貴方、臭いよ?」ジロッ
白装束「いいから君達、私の屋敷に来なさい。すぐにその悪意を_______
勇者「私に命令しないで」ギンッ
白装束「_____ッ!」
150 :以下、
勇者「行くよ、騎士」ズルズル
騎士「あ、ば、はい」ズサササ.....
 ____ 俺達はおじさんに背を向け宿やに向かった、途中
 「君達も正してあげるよ。安心なさい」
      と、聞こえた気がした
 ____ ホテル
騎士「勇者さん・・・・どうしてあんなふーに敵意丸出しで・・・」
勇者「加齢臭が嫌いだから」
151 :以下、
勇者「というより・・・魔物の匂いがした・・・」
騎士「じゃじゃじゃじゃじゃ、じゃあ!あの人は本当は魔物ってパティーン・・・・」
勇者「まあこの町の事件の黒幕ということだろうね。うん、違いない」
勇者「魔物と手を組んで町の人達に悪意を植え付け、混乱させ、助けに入る。お金を取る」
勇者「よくありがちな手口」
騎士(す・・・すごい。そんなことまでわかるなんて)
155 :以下、
?????? 夜 ???????
白装束「気づかれたみたいだな。どうやら」
マージマタンゴ「ケケケ。だからオレは旅人だろうと見境なくやっちまえっつったんだぜ??」
白装束「いや、やろうとはした・・・だが・・・」
 ((( 『私に命令しないで』 )))
白装束「あの少女・・・・・ただの少女ではない・・・・」
Mマタンゴ「だからなんだよ???どんな奴だろうと鼻さえありゃオレにゃ叶わねーよ???」
白装束「ああ、そうだな。マージマタンゴ」
白装束「アロマセラピストの俺とお前なら・・・・・さあ、まずは町の奴等を従えるんだ」
156 :以下、
騎士「・・・うご・・・んご」ウトウト
 ガンガンガンガン
騎士「へ?あ、は、なんでs
   バゴォーーンッ!
モブA「いたぞ、殺せ」
モブB「やっちまえ」
騎士「え・・・」
157 :以下、
モブA「フン!」ブンッ
 騎士「どわぁっ!?」
  モブB「避けるなぁ!」バッ
   騎士「おうふっ!?セ、セーフ」
騎士(お、斧!!?あっちはカマ、鉄パイプ、ハサミ、鉛筆、な、なんでそんな凶器を)
勇者「んわぁ・・・うるさいなぁ・・・【静かにやって】
モブA「・・・」シュッ
騎士「ひいぃっ!?ちょっ、ち、違う!命令はそうじゃない!そうじゃない!」
158 :以下、
______________________________________
__________________________
モブA?Z「・・・」
勇者「どうやら操られてるみたいね。【誰に操られたの?】」
モブA「魔物」
勇者「その魔物はどこ?」
モブB「知らなぶふッ」バキィッ
勇者「私にサブミッシブを乱用させないで。さっさと答えてよ」ギギギギッ
モブB「うっうがぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!?!??!」
騎士「な・・・・ゆ・・・勇者さん!!やりすぎですよ!」
勇者「・・・・は?」
159 :以下、
勇者「私に命令しないで」
騎士「で、でもこんなの!この人達は操られてるだけなんだよ!!」ガシッ
勇者「触るな!」ヒュッ
騎士「げへらっ!?」ヒューーーどがっ
騎士「かはっ・・・が・・・このクソガキ・・・!」
勇者「人間の屑が・・・元ニートのくせに・・・偉そうに善人ぶるな偽善者」
騎士「な、なっ、それはこっちの台詞だだ」
姫騎士「あなたって、本当に最低の屑だわ!」ビシッ
160 :以下、
騎士「あ・・・!」(な、何やってんだ俺・・・なんでこんなイラついてんだ!)
騎士「ぎ、偽善者でもいいです。だから今は落ち着いて」
勇者「だから私に命令しないで」
騎士(駄目だ。何をいっても・・・てかなんださっきからこの匂い)クンクン
騎士「この空気清浄機か・・・・・・あ」
騎士「そうか!」ダッ
勇者「待てコミュ症」
161 :以下、
 ____ 敵の、魔物の技・・・混乱の技かな・・・なら
騎士(道具屋に満月草があるはず・・・まず追ってからにげなきゃ・・・と言っても勇者さん一人だけど)
勇者「フシュウゥ・・・・キシィ・・・」ダダダダダダ
騎士「ひいいいいいいいいっ!」ダダダダッッ
騎士「な、なんなんだよ!チート能力使えんじゃないのかよ!操られてどうすんだよおおおお!」ダタダダダダダダ
 ____ あ、あれ?そういやどうして俺は操られてないんだ?
騎士「耐性があるのかな」ダダダダッ
162 :以下、
騎士「道具屋はココを曲がった先にあるはず!」キキーーッ ダダッ
   「フン、珍しい亜人だなぁおい。道理で効かねーわけだ」
騎士「なっ、だ、誰だ貴様!」(言ってみたかったセリフランキング13位)
______ てかコイツ今なんて・・・あ、アラジン?
Mマタンゴ「俺ン名はマージマタンゴ。覚えとけよ???」
騎士「キ、キノコ。魔物か」
163 :以下、
Mマタンゴ「オレのアロマ煙が効かねーとはなぁ。人間に合わせてやったんだがテメーには効かねーみて?だな????」
騎士「はあ?い、いいからどけ。どいてください!」
 「キシィ・・・コロース・・・」ドドドドド
騎士「ひいぃっ!?まいたと思ったのに・・・どけキノコ!」
Mマタンゴ「嫌なこった。それより後ろの女に[特性・しびれ&毒煙!]」ブモアアアアアアッ
勇者「!」ビクッ
騎士「な!?ゆ、勇者さん!」
164 :以下、
勇者「う・・ぐ・・・」バタッ...
騎士「な・・・こ、この・・・」
白装束「この___なんだい?」スタスタ
Mマタンゴ「おせーぞ。さっさとオレの頭のカサにアロマ流し込みな!補給だぜ???」
白装束「はいはい、さっきの話は聞かせてもらったよ」トクトクトク
騎士「な、何入れてんだよそれ」
白装束「超猛毒アロマさ。Mマタンゴの特性と活かせば倍以上の効果を発揮する」
Mマタンゴ「ちゃんとガスマスクしとけよ???白装束ゥ????」
165 :以下、
騎士「くっ・・・!」
白装束「おっと動くな、下手にこの補給動作を邪魔すれば私もお前もその子も死ぬよ」
騎士「・・・アンタ達が最初から仕組んだんだな」
Mマタンゴ「そうだぜ??わっるーいアロマを街中に匂わせたのさ、嗅げば悪意に翻弄されるんだぜ???」
 ____ アロマって凄い。いや、関心してる場合じゃない
白装束「ま、その悪意を治すアロマも作ってあるからな。金払わせて嗅がせればいいだけさ、そのエンドレス」
Mマタンゴ「言っとくが悪意アロマもこの毒もさっきの毒もただの毒消し草と満月草じゃあ治せねーんだぜ???」
騎士「ッ!?」
白装束「さて、補給完了。そしてガスマスク装備」カポッ
166 :以下、
Mマタンゴ「お、おお、おおおおあと20分くらいかで出そう・・・だぜ???」
白装束「フン、お前でもそれくらい時間かかるか」
白装束「なら彼に選択肢をあげようか。その子を見捨ててこの町から出てくか、それともその子と共に殺されるか。10分あげよう」
騎士「な!?」
白装束「な!?と驚くことはないさ。勿論逃げても追わないよ?さあ選択しなさい、タイムリミットは残り9分44秒43、42」
騎士「そんなの・・・ッ!」ダダッ ガシッ
勇者「・・・ぇ」
騎士「・・・・!」タッタッタッタ
白装束「一緒に逃げる、か。Mマタンゴ二人を追え、そして殺せ」
Mマタンゴ「うい???」バッ
167 :以下、
 _____ 道具屋
騎士「や、やっぱり満月草や毒消し草じゃあ直せない・・・のか・・・」
勇者「ぐ・・・あ・・・」ビリビリ
Mマタンゴ「へえ、逃げずにソイツを治そうと・・・・・ほえ???」
Mマタンゴ「ま、無駄だぜ???ソイツ治したところで二人共ゲームオーバーだぜ???」
Mマタンゴ「ほら、あと5分もねーぜ???」
騎士「・・・・・」スッ スッ
 ゴリゴリゴリゴリ トットットット グオゴゴゴゴゴ
Mマタンゴ「プッ、ア、ハハハハハハハ!!ヒゥーーッヒッヒ!コイツ薬草もろとも調理しやがった???!」
Mマタンゴ「頭わいてんじゃねー!?キノコのオレが言うのも何だけどよぉー!」
168 :以下、
Mマタンゴ「チックチックチックチックチックチック」
騎士「黙ってろ」グツグツ
 _____ 奴の毒は俺も吸った。だが効かない・・・なら、俺の血を混ぜて
勇者「・・・し・・・きし・・・」
騎士「! ゆ、勇者さん」
勇者「・・・ごめ、んなさい・・・・騎士・・・逃げていいから・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
 _____ 謝らないでくれよ。こんな形で今までの事を謝られても嬉しくなんか無い
   それより貴女に謝罪は似合わない
騎士「・・・・・逃げるわけないじゃないですか。今まで助けてもらったんだ」
騎士「今度は俺が助けます」
169 :以下、
騎士「・・・・・できた!」
Mマタンゴ「何が出来たんだよ!もうタイムオーバーだぜ???!」ゴゴゴゴッ
騎士「げっ!」(こ、ここは不味い!密封されて毒煙が充満してしまう場所にいちゃ駄目だ!)
    パリンッ!
騎士「ぐへっ・・・さ、最後のガラスをぶち破れ・・・・」ゴロゴロ
勇者「きゃっ・・・ぐぅ・・・」ゴロン
Mマタンゴ「外に逃げても無駄だあ!オレの煙はなあ、このタウンを全体を覆うぜ????!!!」
  ぼふうううううううううううううううううううううううっ
白装束「タイムオーバー。ふう、また新しい町を探さないとな」
170 :以下、
 フシュウゥ・・・・シュウウゥゥゥ・・・・・・・・・・
Mマタンゴ「ケケケ」
 マージマタンゴから放たれた毒煙が薄れていき、辺りが鮮明になっていく。
Mマタンゴ「!」
 現れたのは勇者を抱えた騎士の姿だった。鉄仮面のようなフードを被り、静かに敵を睨み据えている
  彼はそっと勇者を地面に寝かせる。
Mマタンゴ「ケケケ。だがその女はもうあと数十秒で死ぬだろーなあ!ああ????」
騎士「・・・・・」スッ キュポッ
白装束「ん?それは・・・」
171 :以下、
騎士「俺は料理していたんじゃない・・・・・『調合』していたんだ。お前はソレをなんとも思わず見ていた・・・・」キュポッ トクトク
勇者「んぐ、ぐ・・・ぐ・・・」ゴクゴク
白装束「・・・!?お、おい!まさかマージマタンゴ!ソイツを止めろ!!」
Mマタンゴ「わ、解ってる!くらえマヒ&混乱アロマ!」ぼふうううっ
   【全て吸込め】
白装束「ふしゅうううううううううううううう!!!」ゴクンッ!
白装束「あ、あうあうごごごごごごごご」ビクンビクンッ
Mマタンゴ「お、おい!なにテメェ吸い込んでんだ!!?」
白装束「あひっひいーーーっひっひwwwwwwww^^」ゴロゴロゴロ ビクンビクンッ
172 :以下、
Mマタンゴ「な、何が起こって・・・え・・・なんでこいつガスマスク外して・・・」
騎士「ケホッ、んぐ」ゴクゴク
騎士「ぷはっ、この試験管に入れた液体は・・・一か八かで作った抗体だ・・・」
騎士(お、俺の血が勇者さんの中に)フヒッ
Mマタンゴ「そ、そんなことが」
     「ねえ?」
Mマタンゴ「ひっ」ビクッ
勇者「キノコさん。すき焼きや鍋に入ってるキノコってどうしてカサに十字架がついてるか知ってる?」シャキーン
Mマタンゴ「は、はァ?」
勇者「教えてあげようか」スタスタ
173 :以下、
勇者「・・・・・」スタスタ
Mマタンゴ「あ、味が染み込むからだろうが!くらえ特大毒ガ_________
勇者「ぶっぶー」
    シュパァンッ!  シュパァンッ!
     十
Mマタンゴ「あ・・・・・・・ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ
勇者「血が染みこむからでした」ドヤァ
Mマタンゴ「あ、が、が、が・・・・・あ・・・・」バタッ
     ドカァーーーーンッ!
 ______ 爆発を背に、血で汚れた大剣を振り落としなんかあの、なんかあの・・・えっと刀振って刀の血を地面にピシャッってする彼女は中々さまになっていた
174 :以下、
騎士「か、勝った・・・________ヨロッ
勇者「・・・」ガシッ
騎士「zzZ」
勇者「・・・・・ふん」
白装束「まだだァ!」くらり ピクピク
白装束「この媚薬アロマでエロ同人みたいにしてやるぅ!」フシューッ
勇者「バギ」ビューッ
白装束「ああっ煙がっ」
175 :以下、
勇者【ひざまづけ】
白装束「っ!? だ、だがな私には300にんもの部下がいる」
勇者「ウソップじゃあるま・・・いや、確かにいるか」
白装束「一応ホテルで煙を吸い込まないよう待機させてるがね」
勇者「ふーんじゃあ呼びなよ」
勇者「私は今ブチギレ中なんだ・・・老若男女構わず勇者無双してあげるからさあ・・・」
白装束「・・・いや、やっぱり私の敗けだ」(叶わない・・・こんな化物に叶うはずがない)
176 :以下、
____________________________
騎士「ん・・・あれ・・・ここ」
勇者「モスラタウンじゃないよ。道中」スタスタ
騎士「は、はあ・・・・・えっと・・・・あの、何故」
騎士「何故俺はお姫様抱っこをされているのでしょうか?」
オマール(生きてる証拠だよ)
177 :以下、
 _____ 幸い、全街中の人達は俺達を殺しにホテルの中に居たことで、毒煙からは逃れた
  そしてマージマタンゴが死んだことによって洗脳は解かれ、白装束は勇者さんに全国トライアスロン5週の刑に処された
   勿論俺達の活躍は誰も見てない、よってみんなから祝福を受ける訳でもない
   それでいい。俺達はそれでいいんだ
勇者「かっこいい締りなんじゃない?」
騎士「かっこつきませんよ!///」(勇者さんの胸が顔に・・・あ、小さい)
 _____ 一応言っとくと、俺は176?だ。そして勇者さんは157?らしい・・・
オマール「ヒン」(情けないカッコ恥ずかしくないの?)
騎士(うわあああああああああ今日俺大活躍だったのにいいいいいいいい)
勇者「かっこよかったけどなあ」
騎士「へ?」
178 :以下、
勇者「助かった・・・ありがとう・・・騎士・・・」ニコリ
騎士「あ・・・///」
騎士「も、もう一回言って///」(笑顔・・・)
勇者「二度は言わないし私に命令しないで」バッ
   ドスンッ
騎士「ごふぅあっ!?こ、腰が・・・ひぃい・・・」
179 :以下、
勇者「さ、行こう。オマール」クイッ
オマール「ヒヒーーンッ」(エンジン全開!)
  ドドドドドドドドドドドドドドド
勇者「騎士なら・・・信じられるかな・・・ねえ、オマール?」
オマール「ヒヒーン!」
騎士「ま、待ってくだっへぶっ!?」ズテンッ
 ______ 潮風が香る。それはこの大陸での冒険が終わるという合図でもある
   まだ見ぬ大陸での冒険に想いを寄せて、俺は今日も白馬に乗った彼女を追いかける
 
             Ep1 完
189 :以下、
_______________________________________
________________________________
 ____ 現在、俺達は北の大陸に移動するために船
に乗っています 
 ザザーン ザブンザブーン
船長「お嬢ちゃん。困るよ、船の後部に変なもんくくりつけられたら」
勇者「・・・でもチケット無かったから」
 < 回想 >
騎士「ちょ、俺のチケット買い忘れたってどういうことですか・・・!?」
 「まものなく出発しまーす。さっさとお乗りくださーい」
勇者「じゃあほら、船の後ろにこうやってロープで・・・偶然あったゴムボートにくくりつけて・・・はい」
騎士「もう既に中破状態。み、見えるぞ俺のゴムボートこれくしょん!」
190 :以下、
 < 現在 >
勇者「オマールっていう私のお馬を乗せるのにお金がかかったから仕方なく」
オマール「ヒヒン」(すいません、許してください。なんでもしますから)ペコペコ
船長「じゃあ後で警察に・・・」
勇者「チッ、くどい【降ちろ】
船長「はい」
 ヒューーーーー ジャb、ゴスッ!!
オマール「ヒン」(落ちたな)
勇者「ん、どうやら着いたみたい。北の大陸に」
191 :以下、
   ___ ==== 北大陸 ==== ___
勇者「さてと、ここは北大陸・東部だから。最寄りの町は・・・」
勇者「地図」
騎士「あ、す、すみませんっ」ガサゴソッ
騎士「最寄りの町は_麓の町_近くに有名な魔法学園があるみたいへす」
<ざっくり世界地図> 北の大陸←イマココ
  西の大陸 中央の大陸 東の大陸←スタート地点
    南の大陸
192 :以下、
勇者「ここからの魔物は東大陸の魔物より危険だから気をつけてね」
勇者「オマール。貴女が死んだら私・・・」
オマール「ヒヒン」(大丈夫だって安心しろよ?)
騎士(俺の心配はないんだなー)
騎士「あ、そだ」
騎士「勇者さん。またこの前みたいに煙攻撃とかされないようにしな_____
勇者「あれは迂闊だっただけ。いい?」ギロッ
騎士「あ・・・はーい」
193 :以下、
勇者「言っておくけど、私の取柄はサブミッシブだけじゃないんだからね。勘違いしないでよね」
騎士「そんな真顔で言われても・・・」
 ______ ・サブミッシブとは
   命令すれば相手はなんでも聞いてしまうという超能力
   ※サブミッシブを使う時のかぎかっこは【これだから覚えとけ】
勇者「ただし」
勇者「弱点はスタミナを使うということと。魔物に効かないということ」
騎士「魔物に・・・効かない・・・え、でも俺は・・・」
勇者「ああ、貴方にも効かないんだったね。まあいいんじゃない?魔物ってことで」
騎士「俺、人間じゃなかったのか・・・」ハワワ
194 :以下、
勇者「とまあサブミッシブがなくても魔力さえあれば、重いものも持てるし」ヒョイッ
 _____ そう言って10kgはありそうな大剣を軽々しく持つ
勇者「ガッシュ・ベルで言うところのラウザルクね」
騎士(良かった・・・肉体までムキムキにならなくて・・・)
勇者「もちろん魔法も」
勇者「ルーラを応用して瞬間移動も出来る」ヒュッ ヒュッ
勇者「変身もできる」≪フレイム・プリーズ ヒーヒーヒーヒーヒー!≫
195 :以下、
 === モンスターが現れた ! ===
グリズリー「がおー!」
勇者「"散在する獣の骨" "尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪" "動けば風" "止まれば空" "槍打つ音色が虚城に満ちる"」
勇者「雷魔法、ライデイン」ゴオオオオオオッ
グリズリー「」プスプス
騎士「・・・お、おー」
 _____ コミュ症はノリの良いツッコミは出来ないのだ
196 :以下、
勇者「じゃあ騎士。あとの2匹は貴方に任せるからよろしく」
オマール「ブルルッ」(はい、じゃあヨロシクゥ!)
騎士「え、ちょ」
  グリズリーB「ぐおー」 グリズリーC「がー」
騎士「あの、お、俺武器とか持ってないんだー・・・あ・・・勇者さん?」
勇者「騎士、期待してるからね」
騎士「え・・・///」ドキッ
勇者「クマと取っ組み合いしながら死んでしまう的なアレを」っカメラ
騎士「うおおおおおっ素手で勝負じゃあああ二重の極みいいいああああああ」
197 :以下、
グリズリーB「・・・」ブンッ
騎士「や、やだ服が破けちゃう・・・」シュバッ
グリズリーC「・・・」ゲシッ
騎士「あ、は、はいせめて蹴って!蹴ってください!できれば殺さないで!」
勇者「うん、いいよーいいよー」っ●REC
  ピューーールルルーーーーッ  ピューーールルルーーーーッ
勇者「・・・鳥?」
198 :以下、
   「今助けます!」
 _____ その時、空から鳥の鳴き声と少女の声
グリズリーBC「「グォアアアアアアアッ」」ビリリリリリッ
    と同時にクマ達に電流走る!
騎士「え・・・え・・?!?」
   「ケツァ!その人を掴んで!」
     グワシッ
騎士「はぐわっ!?」
199 :以下、
ケツァ「ピェーーッ!ピェーーッ!」(ああん!?だらしねぇな)
騎士「え、あ、あれ?」
 ____ 気づいたら俺は鳥に鷲掴みされていた。辺りは・・・雲と・・・え
騎士「って上空!?空飛んでんの!?・・・・・ぎゃ、ぎゃーー!食われる!ヒナの餌にされる!」ジタバタ
???「わ、大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」ヒョコッ
 ____ ひょこっと鳥の背中から少女が顔を出す。び、美少女だ!美少女だ!優しい美少女だ!
騎士「あ、だ、だじょぶ。うんありが、と、ありり///」ドギマギ
???「良かったぁー」ホッ
200 :以下、
騎士「えっと・・・あの、あ、は。これ、こりゃあどこに向かっておいでで?」
???「魔法学園です!」
召喚士「あ、申し遅れました。わたしは魔法学園189期生召喚科所属の7年生、召喚士です!」
騎士「・・・・・・なんて?」
 _____ 俺だったら間違いなく噛む自己紹介だった
召喚士「クラスの皆さんからは『しょーか』という愛称で呼ばれています!」ニコッ
騎士「あ、自分騎士言います・・・よろです・・・」ボソッ
召喚士「え・・・えっともう1回。あは」
騎士「きっ騎士!騎士言います!」
201 :以下、
騎士「・・・・・えっと」
騎士「あの、もう大丈夫ですから。元の場所におろしてもらっても・・・」
召喚士「駄目ですよ!あそこはグリズリーの巣窟があるんですよー?」
騎士「え、あ、でも仲間がいるというか」
召喚士「アレのどこが仲間なんですか!貴方が襲われているのを録画していたじゃないですかあ!」プンプン
騎士「へ?そ、そうです・・・・よね・・・!」グッ
 ______ 肯定してしまった。そうか、俺を憐れむ人は居たのか・・・
202 :以下、
召喚士「全く。ヒドイ人も居たものですね。大丈夫です、貴方は魔法学園で身柄を保護しますから」
騎士「へ!?そ、そんな!いいですよ。ここでおろしてもらて_____
召喚士「ですから。ここはグリz_____
騎士「いや!あの、仲間が待ってるんです!確かに最低な人ですg____
召喚士「いやですからあんな人は仲間なんかじゃ____
騎士「いやでも______
召喚士「じゃかあしいわ!!!」クワァッ
騎士「ひっ!?」
203 :以下、
召喚士「ええからつべこべ言わずついてこんかい!」
召喚士「このどぐされコミュ症がぁ!ああ!?さっきから同じことを何度も何度もぬかしよって!」
召喚士「おどれは黙ってウチのケツァちゃんに鷲掴みされておればええねん!」
召喚士「ええか!?おおん!?」
騎士「え、ええです・・・」
 _____ この理不尽さ、勇者さんにどこか似ている気がした
召喚士「いいから黙っていればいいの。ね?」ニコッ
騎士(ああ、殺されるんだな。俺は)
204 :以下、
 ________== 魔法学園・学園長室
 コンコン
学園長「どうぞ」
召喚士「こんにちわ。学園長様」
騎士「ど、ども」
学園長「おやおや、ついに決まったみたいですね。貴女の『パートナー』が」
騎士「ン?」
召喚士「はい!これでやっと・・・『最終S級試験』が受けられるんですね・・・!」
205 :以下、
学園長「さ、母印のサインを」
召喚士「騎士くん指借りるね??」グイッ
騎士「ぎゃッ、折れる折れる!」
    ペタッ
召喚士「こ、これでよし」ペタッ
学園長「はい。じゃあ試験開始ですね。試験内容は伝説の召喚獣を我が物にすること」
召喚士「はーい!」ニコッ
騎士「はい!?」
206 :以下、
騎士「ちょ、ちょっと待って下さい!俺h____ガシッ
召喚士「もう、騎士くんったら。学園長室では静かにですよ・・・・・ね?」ギンッ!
騎士「・・・」(あー女の子の手いい匂い。舐めていいのかなー)
学園長「フフ、いいパートナーを見つけてきたようですね」
 ____ しかし学園長室かあ、代々伝わる学園の・・・・・・・・ん?
騎士「・・・!」
召喚士「きゃあっ!?」(こ、こいつウチの手舐めおった!!)
 ____ 俺は壁に飾られた歴代学園長の画を眺めていて一人、気になった学園長が居た
207 :以下、
騎士「ぷはっ!あ、あの4代目学園長の画って」
 ____ 4代目学園長。この顔、俺でも知っている。そして『誰かに似ている』
学園長「ええ、100年前・・・かの勇者と共に魔王を打った仲間の一人、後に家業を継いで学園長になったと言われています」
召喚士「あ、知ってます知ってます!その人、学園を飛び級して!学園長になって」
召喚士「その勇者様と結婚したとかー!」
学園長「ええ、彼女の子孫は今どこにいるやら・・・あ、私は違いますよ?勇者様と4代目学園長の子孫ではありません」
召喚士「憧れるなー・・・4代目学園長。名前は『魔法使い』でしたっけ・・・」
 ____ いや、うん。俺の思い違いだろ。『あの人』が伝説の勇者様の子孫な筈がない
  例え勇者さんとこの4代目学園長の顔がかなり似ていたとしても
208 :以下、
== その頃 ==
勇者「へっくちん!」ブシューーーッ
オマール「」べとー
勇者「・・・」ダラー
勇者「あの奴隷・・・どこに行きやがった・・・殺す・・・」ゴゴゴ
オマール「ヒ、ヒン」(おっ、大丈夫か大丈夫か)
勇者「・・・・・・あの鳥は塩ダレ。あの女は36つに輪切りに、そしてホルマリン漬けにして家族に送ってやる」
209 :以下、
 ___ 魔法学園・学園長室 ___
学園長「気をつけてくださいね。近頃、新たなる魔王の出現の噂を聞きました」
学園長「中央の大陸の出現の理由もソレに関わるのかもしれません」
学園長「世界から身を潜めていたと言われる『魔王信者』の集団惨死体も見つかりましたし」
召喚士「あははっ、学園長。私の目的は魔王討伐じゃありませんよーもー」ニコニコ
学園長「ふふふ。そうでしたね」
騎士(いや、俺は魔王討伐なんですけど・・・)
210 :以下、
? ここでこのクソSSの説明 ?
100年前。とある勇者が6人の仲間を率いて魔王を倒したました
そして驚くことに勇者はその6人の仲間(全員女性)と結婚したのです。重婚です
現在、その子孫の行方は不明です
 ________ 
100年前 魔王を恐れる者がいれば 魔王に憧れる者もいました
その憧れる者は、憧れる者同士集まり、『魔王信者』を結成しました。中二病の集まりです
しかし、ファンタジーで中二病は逆に強者。魔王が死んだと悲しんだ彼らは
再び・・・魔王を復活させるために世界から身を隠し、黒魔術、禁術を利用したのだった
= 追記 =
その魔王信者達は近年106人もの死体が発見された。犯人は不明、魔王が復活したとの噂も
211 :以下、
 ___ 食堂
召喚士「別にいいじゃないですか。この優等生の私とパートナーを組めるんですよ?」フフン
騎士「・・・そ、そうなんだ。優等生なんだ・・・フフッw」
召喚士「・・・・・あ?おどれ知らんのか?」イラッ
召喚士「魔法学園言うたら1に4代目学園長・魔法使い様。2に謎の飛び級者。3にウチこと召喚士ちゃんやろがい」
騎士「いや初めて聞いたけど」
騎士「てか!てか俺はき、君と召喚獣??とやらをゲットしにいく場合じゃないんひゃよ」
召喚士「まだ言うか」
212 :以下、
騎士「ああ・・・殺される・・・あの人に殺される・・・」
召喚士「ったく学園長がパートナー探し残り1時間以内や言いおるから焦ってやってもうたわ」
召喚士「焦って・・・人選ミスしてもうた??!遠くから見るとおどれのパーカー本気で鎧に見えるんやもん!あ??!」
騎士「え、ほ、ほんと?///」テレッ
召喚士「そこ照れるとこちゃうやろ」
 「あ、しょーかちゃんおっはよー!」 「召喚士さんおはよう」 「しょーかおはー」
召喚士「あ、おはようございま?す」ニコッ
騎士(これが営業スマイルか)
213 :以下、
召喚士「というか。本当にお願い!私、召喚士だから生身の戦闘は小学生以下なんです!」テヲギュッ
騎士「う・・・」
召喚士「一人旅は怖いんです。だから・・・お願い・・・」ウルウル
 「おい、あの人しょーかさん泣かせてね?」 「え、パートナー・・・あの人にしたのかな・・・」 「うっそーまじー!?」
騎士「な、あ、え」キョロキョロ オドオド
 ____ 一昔前の俺なら二つ返事でOKしたところだが
騎士「・・・・・俺は勇者さんを裏切れない。俺はあの人と魔王を倒すんだ」
    「よく言った」
勇者「さすが我が奴隷」ズゾゾゾゾゾ
214 :以下、
勇者「んっ」チュルン
騎士「ゆ、勇者さん!?」(うどん食ってるし)
勇者「もしこのエサ関西人にOKしてたら顔が食い倒れ人形になっていたところだよーん」ダブルピース
 ____ この人のキャラが掴めないのは毎度のことだ
召喚士「な、何・・・騎士くんはこの人と旅に出るっていうの!?」ガタッ
 「え、修羅場?」 「マジかよ・・・あんなダセェパーカーした奴が」 「あの勇者って子可愛いな」
召喚士「な!? この人はー!貴方が魔物にやられている所を録画するような人なんだよー!」
 「え、サド?」 「マジかよ・・・俺もあの子のビデオテープに残りたい」 「てか騎士って男も可愛い顔してんじゃねえか」ジュル
騎士(ヤバい・・・周りの目が・・・てか最後のヤツ誰だ)
215 :以下、
召喚士「大体、魔王ってすごく強いんだよ?二人だけで倒せませんよ。諦めた方が_____
勇者「騎士、食べなさい。七味唐辛子ぶっこんだうどんを」
騎士「頂きますッ!はふはふっ」ガツガツ(勇者さんの箸!唾液混じりのうどん!器に触れた唇!)
召喚士「あ、あれ?おーい」
騎士「あぎゃああああああああああああああああっ!!辛ッひ、ひーっ!」バタンッ
勇者「はい、ペナルティとして七味唐辛子を7つにわける作業??」テッテレーン
召喚士「聞けや!!!」
    ざわっ・・・ 「え、いましょーかちゃん・・・」 「いや、聞き間違いだろ」 「そ、そうだろ」
召喚士「あ・・・き、聞いてください!」
216 :以下、
勇者「言っておくけど、この男は渡さない。優秀な奴隷よ」
召喚士「む」
騎士「ひいっ、ひーっ!」(な、なんか嬉しいこと言われた気がする)
召喚士(ええ・・・どこがぁ・・・?)
勇者「ねえ、これなーんだ」っ●REC...ジッジジ...
 『魔法学園言うたら1に4代目学園長・魔法使い様。2に謎の飛び級者。3にウチこと召喚士ちゃんやろがい』
勇者「放送室はどこだったかな・・・ふふふ」
召喚士「・・・・・ッ!?」
217 :以下、
召喚士「ドルマ!」ヒュッ
     バキィーーンッ!
召喚士(ふん、ざまあみろ!ウチの弱み握ろうなんて8年はやいわ)
勇者「・・・わ、私のビデオカメラが」アワワワ
 「今すげー音が」 「なんか割れたの?大丈夫?」 「しょーかちゃん怪我ない!?」
勇者「・・・・・」
騎士「ひーっ!ひーっ」(そ、それは)
 [騎士。なにこれ] [ああ、これは映像を記録できる機械です] [おお、買うね] [え!?]
騎士(勇者さんが自分のお金で初めて買ったビデオカメラ!)
218 :以下、
召喚士「ふふ・・・な!な、なんかこの人がいきなりカメラ投げつけてきて・・・」オドオド
 「な、なんだってー!」 「いくら美少女でも許されないぞ!」 「お前は俺達召喚士ファンクラブが潰す」
 「しょーか怪我ない?保健室行く?」 「ちょっと先生呼んでこようか!?」 「てかあの男はなにやってんだ!?ちょっとトイレ付き添ってくる!」
勇者【失せろ】
   ピシィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!
召喚士「って、え?な、なにが起きたん?シャンクス?覇気?」
勇者「・・・・・あ?」ギンッ
219 :以下、
勇者「貴女にもサブミッシブが効かないみたいね・・・」
騎士「! お、俺と同じ!」
召喚士「さ、サブミッシブ?サンドイッチの店?」
騎士「それはサブウェイ」
召喚士「ってあなた今何したんですか!みんなに一体なにを!」
勇者「私はただ命令しただけ。私の命令を従うのは当たり前のことなんだから」
勇者「そして従わない貴女はイレギュラーすぎる」ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「ッ・・・こ、この・・・!」
220 :以下、
召喚士「ヒャドッ!やっ はっ てやっ」
召喚士(氷のつぶてを三連続で放つ。私は優しいから顔は狙わない)
勇者「・・・」スッ
  キィンッ キィンッ キィンッ
召喚士「は、弾きおった!なんやその大剣!?」
勇者「黙れ小僧」ブンッ
    バキィッ!
召喚士「ぶふうっ!?」
 ____ 容赦なく顔面狙いおった!!!
221 :以下、
騎士「ちょ、女の子の顔殴ったら駄目じゃないですか」
勇者「・・・私に命令しないで」
騎士「あ・・・じゃ、じゃあ。あんまり過激にしないでほしいなーという・・・ささやかな願い・・・」ソソソッ
召喚士「こんのぉ?ッ!もう堪忍袋の緒が切れたわ!」ポタポタ
召喚士「バギマッ!メラミッ!」ボオッ ブオオオオオオオッ
勇者「!」
騎士「す、すごい!炎の竜巻になった!って熱ッ!?燃えてる燃えてる!?」チリチリ
222 :以下、
勇者「ヒャダイン」
 キュイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ
召喚士「あ・・・れ・・・あ、さ、寒い」
騎士「」カキィーン
召喚士「騎士くん!?ちょ、チームキルしてどないすんや!」
勇者「後で解凍するから大丈夫。4分30秒くらいかな」
召喚士「冷凍食品か!」
223 :以下、
召喚士(魔法じゃ叶わない・・・それじゃあ・・・!)
召喚士「出てこいケツァ!」
ケツァ「ピイーッ」(出て行けぇ!)
勇者「可愛い小鳥さん。タレは塩ダレ?醤油?」
ケツァ「・・・」ビクッ
勇者「鳥は嫌い・・・ピーチクパーチク・・・ポーチクカーチク・・・でも」
勇者「焼き鳥は好き」ボォォォォッ
    ぼふんっ
召喚士「ちょ!まだ戻れ言うてないで!?ケツァ!おい!このチキン!」
224 :以下、
召喚士「な、なんや・・・アンタウチの生徒やないのに・・・」
召喚士「どっどうせそこらの中堅学園の生徒やろ。その若さ、そ、その強さなら何か習って」
勇者「いえ、ここの生徒だけど」
召喚士「は」
勇者「なんだっけ。魔法学園とえいば、1つは四代目学園長こと魔法使い、2つめ・・・謎の飛び級者・・・」
召喚士「ま、まさか・・・」
勇者「3つめはなんだっけ?天才ふんころがしちゃんだっけ?」
225 :以下、
 ____ 謎の飛び級者。ウチ等の学園は11歳から入学出来るようなっとる。18歳頃で卒業やけど
  過去に2度、ウチの学園で飛び級者がおるんや。一人は四代目学園長。二人目はうちと同期やったけど飛び級した...
召喚士「11歳で入学して・・・13歳で卒業した異例の・・・まさかアンタが・・・」
勇者「・・・」
勇者「・・・・・」
勇者「・・・・・・・」ドヤァ
召喚士「ごめんなさい許してください。私が間違いでしたなにもかも」土下座
勇者「えーなーに?」ガンッ!
召喚士「ごふっ!?」
 ____ 腹蹴りおった!女の子の顔殴ってしかも腹蹴りおったで!
226 :以下、
召喚士「ビデオカメラは私が新しいの、いや、最新型のをご提供します。申し訳ございませんでした!」
勇者「うーん・・・どしよ」バチバチバチッ! キュイイイイインッ ビュゴドドッ バギュゥググググ
 ____ なんや!?なんの効果音やそれ!
勇者「じゃあ、ほら」スッ
 ____ 勇者はドレスをたくしあげ ブーツを私の顔スレスレに近づけた
召喚士「えっと・・・これは・・・」
勇者「舐めて」
召喚士「・・・・・・いや、ちょっとこれは」
勇者「舐めなさい」
227 :以下、
騎士「」カチンコチン
勇者「まだ騎士が解凍し終わってないみたい・・・ねえ、まだ終わらないの・・・?」グリグリ
召喚士「は、はい・・・れろ・・・ん、じゅるっ・・れろ・・・あむ・・・んっ///」
召喚士「お、終わりました!」ウルウル
勇者「きったな」ヌギヌギッ バシッ!
召喚士「ぶへっ、え?え?」
勇者「なんで貴女がべろべろ舐めたブーツ履かなきゃならないの?」
召喚士「・・・・・・えっ」
   ????? その後、騎士が完全に解凍されるまでいじめは続いた ?????
228 :以下、
騎士「はっ・・・おれは?」チン!
勇者「騎士。おんぶ」バンザイ
騎士「あ、はい・・・え!?///」
勇者「ブーツ捨てちゃって今裸足なの」
   「うああああああもうやだあああああああ」ビエー
騎士「!?」
召喚士「うああん。S級召喚士になりたいだけなのにいいい」ビエー
勇者「あーうっせ。死ね」
騎士「ちょ、なにしたんですか!!?」
229 :以下、
騎士「だ、大丈夫?」
召喚士「うわああああああああんんままああああああ!」ギュッ
騎士「!? あ、あわわわママじゃあないけど///」(む、胸が。で、でかい)
勇者(まあ別に新型買ってくれるって言われた時からもう許してたんだけどね)
召喚士「ただどr、仲間が欲しかっただけなのにいいいい!みんなにほんとの私知られたくなかっただけなのにいいいいい!」ビエー
騎士「あ!ゆ、勇者さんこうしましょうよ」
勇者「こうもしないし命令しないで」
騎士「まず聞きましょう。いや、聞いてください」
230 :以下、
騎士「伝説の召喚獣を見つける。魔王も倒す、どっちも遂行するってのは」
勇者「・・・・・命令?」
騎士「『願い』です。俺も彼女一人だけだと心配だから・・・」ジッ...
勇者「・・・・・ふん」
 ほわわわわーん
  奴隷×1= まあ楽だけどなあ
  奴隷×2= かなり楽!ちょー楽!何もしなくていいじゃん?
勇者「うん。いいよ、許可してあげる」
騎士・召喚士「!」
231 :以下、
___________________________________
____________________________
勇者「改めまして今日から仲間(奴隷として)加わった・・・えっと・・・フンコロガs」
召喚士「召喚士です!みんなからは『しょーか』と呼ばれています」
勇者「タイピングめんどくさいからね。召喚士って」
騎士「俺は2文字です」フッ
召喚士「くっ・・・まだ自己紹介は終わってないです・・・」
 ______ 我慢、我慢。召喚士。この人の話聞けないコミュ力皆無に今は従うのよ
232 :以下、
オマール「!?」(なんだこのおっさん!?)
召喚士「誰がおっさんや!」クワッ
勇者「オマール。新しい飼育委員だから洗礼として唾をかけてあげて」
召喚士「し、飼育委員・・・騎士くんもこのオマールを・・・?ってこの馬本気でかけてきおった!」
騎士「え、ああ、うん」(この子・・・感情が高ぶった時しか関西弁じゃないのかな・・・)
騎士「炊事、栄養管理、洗濯、風呂釜用意、水質調査、道具管理整理、体調管理、見張り、オマールの餌やり、水やり、体拭き
 主に戦闘、テント準備、現在位置確認などなど他にも様々やってるけど」
召喚士「・・・有能すぎやろ」
238 :以下、
 ===== その頃 中央大陸・魔王城にて
魔王「よし!行ってきます!」
側近「お待ちください」グイッ
魔王「わぁっ、なーに?側近。まおうがいなくなったらさびしい?」
側近「いえ、ちっとも」
魔王「・・・むー」ムスッ
239 :以下、
側近「さて今から私が言うことを守ってください。自分は魔王だと相手に名乗らないこと」
魔王「はーい」
魔王「伝説の勇者の末裔達を殺しちゃえばいいんだよね?」
側近「ええ。ですがこの前、水晶に写った勇者は殺してはいけませんよ?」
魔王「どうしてー?」
側近「どうしても、です。では行ってらっしゃいませ」
240 :以下、
 ___ 魔王城・地下牢 ___
 カツカツカツ...カツカツカツ...
 「出せ!ここから出せ!」 「助けてくれー!」 「うあああああああ」
  「だせー」 「ただですむとおもうな!」 「家族がいるんだ!」 
側近「お静かに」
兵士A「・・・魔王はどこだ。奴の魔力が感じない」
側近「少しお仕事に」
兵士A「おのれ魔王信者。あのあどけない幼女になにをしたんだ!」
側近「いえ、なにも?」
241 :以下、
兵士B「お前達の真の目的はなんだ!世界を征服だなんて馬鹿げてる!」ガンガンッ
側近「魔王信者の事を知っているのならば分かっているでしょう」
側近「真の目的は『100年前の魔王復活』」
側近「あの幼い彼女が魔王を演じ、徐々に世界を混乱させ、闇を作り」
側近「散らばってしまった能力を集め、100年前敗れた魔王を復活させるのです」
兵士A「・・・ッ!」
兵士A(なにを言っているかさっぱりだ!中二かよ!俺達は魔王ちゃんとお話がしたいだけ!)
  「魔王ちゃんだせよ!」 「魔王ちゃんにあやとり教えるんだ!」 「消えろー!」 「アグ○スかかってこい!」
側近「・・・・・」
242 :以下、
???????????????????????????
??????????????????
勇者「・・・」
オマール「・・・ブルル」パカラパカラッ
騎士「・・・」スタスタ
召喚士「・・・」スタスタ
勇者「・・・」
オマール「・・・」パカパカ
騎士「・・・」スタスタ
召喚士「・・・」スタスタ
243 :以下、
勇者「・・・あ。雪」
騎士「・・・ふあ・・・はっくしゅ!」スタスタ
勇者「・・・」
騎士「・・・」スタスタ
召喚士「・・・ねえ」スタスタ...ピタ
召喚士「少しは喋ろっか」
244 :以下、
召喚士「え。もしかして二人共今までずっとこんな感じ?」
騎士「? ん、な、なにが?」
召喚士「いくらなんでも寂しすぎるよ!EP1は終始無言なの!?」
勇者「口開けると雪が入っちゃうんだもん」
召喚士「かわいい言い訳だなあ!もーっ騎士君も喋ろうよー」
騎士「う、うん」ハ、ハハ...
 ______ 目を合わさない二人。私、嫌われてる・・・?
245 :以下、
召喚士「・・・」オロオロ
 ....... 説明しよう!勇者と騎士はクラスで浮くタイプである。それに比べて召喚士はクラスの中心に立つタイプ
召喚士「・・・」オロオロ
  彼女にとってこの空間はとてつもなく居づらいのである!アウェイ状態
召喚士(私がこのパーティを明るくしなければ。まずはみんなに話しかけて・・・)
 ....... しかも彼女は努力型・真面目系リア充なので計画をする
召喚士(良し!まずは学年的には同じの勇者に)
246 :以下、
召喚士「ねえ、勇者ちゃん。そのふんわりカールボブって誰に_________
勇者「ちゃん付けしないで」バッサリ
召喚士「ご、ごめんね。でも______
勇者「なに今更媚売ろうとしてるの?私に?それとも画面の前のみんな?」
勇者「変な方言で当たり散らしといて普通に接してこないでよ気持ち悪い・・・このビッチ」ボソッ
召喚士「いまなんていうたオラァ!」クワッ
   ____ ・失敗・ ____
247 :以下、
_____________________________
__________________
召喚士(仕方ない。今度は学年的には1学年上の騎士君に・・・)
召喚士(17歳)「騎士君って18歳だっけ?あはっ、私敬語じゃないと駄目だよね」
騎士「いや、別に」バッサリ
召喚士「そ、そっか・・・あ!そういえば勇者に敬語だけどどうして?」
騎士「・・・・・いやーと、特に別に」バッサーン
召喚士「そ、そっかありがとう・・・」
 ____ ・失敗・ ____
248 :以下、
 = 3日後・夜中 =
勇者「ううーん。違う、違うよ、雰囲気はふんいきって読むのzzZ」
騎士「すうすうzzZ」
オマール「zzZ」
召喚士「うう・・・ひっく・・・ぐす・・・///」タイクズワリ
召喚士「なんやねん・・・あいつ等ぁ・・・話しかけても・・・ぐすっ」メソメソ
召喚士「このままじゃ・・・なれないよぉ・・・・・・S急召喚士に・・・夢だったのに」メソメソ
249 :以下、
 ==== モンスターが現れた!
召喚士「!?」
召喚士(・・・嘘。まだ二人共寝てるのに)
召喚士「や、やっぱり魔王の影響で魔物が・・・結界が壊さるなんて・・・」
ゴーレム「......」
動く石像「......」
召喚士「しかもまたえらい寡黙で守備力高そうな・・・ええいっ」
召喚士「出てこいケツァ!」
250 :以下、
ケツァ「ピエーッ!」ピリピリ 
 _____ ケツァルコアトルの劣化版。見た目はキョロちゃんがグレた感じ
召喚士「行け!10ボルト!」
ゴーレム「......」ブンッ
  ボコォッ!
ケツァ「ピゲッ!?」
召喚士「も、戻れ!出てこい伊布さんっ!」
251 :以下、
召喚士「伊布さんっ頑張って!」
伊布「ど、どうも」ペコリ
 _____ 伊布梨人(いふりと)人間年齢53歳。妻子持ちの肥満中年。召喚獣出会い系サイトで出会った
伊布「うおー」ドテドテッ 
動く石像「......」ブンッ
伊布「ごぶふっ!?」
召喚士「あ、あわわ・・・殺されるぅ?・・・・」ガクガク
252 :以下、
勇者「くらえ人間ロケット」シュッ
騎士「むにゃ・・・んー・・・zzZ・・・ん!?」ヒューーーーーーーッ
ゴーレム・動く石像「!?」 ズガーーーン!
 ____ 粉々にした!300の経験値と2000Gを獲得した!
勇者「全く・・・どんな召喚獣かなと思ったら・・・」
勇者「どれも私のオマール以下」
騎士「」ダラダラ
召喚士「! ゆ、勇者に騎士君」
253 :以下、
____________________________
__________________
召喚士「む、向いてないよね・・・実は私、あんな召喚獣しか持ってなくて・・・」
召喚士「なんか・・・旅とか辛いしさ・・・ずっと学園生活だったし・・・本格的な魔物との戦闘も初めてで」
召喚士「・・・・・・勇者や騎士君とも合いそうにないっていうかさ」ボソリ
勇者「・・・」
召喚士「やっぱり向いてないていうか。あは・・・あー・・・召喚士・・・」
勇者「あのさぁ」
勇者「夢なんじゃないの?さっき泣きながら言ってたけれど」
召喚士「!?///」カァァア
254 :以下、
勇者「幸せの次は夢か・・・」
勇者「ねえ、貴女の夢は簡単に壊れるの?なら今すぐ壊しちゃおっか?」ニヤ
召喚士「・・・べ、別にそんなんちゃうけど!」
勇者「じゃあさっきの台詞はなに?ねえ、私、眠いの・・・いつまで続くのそれ」
召喚士「・・・っ」
 _____ なにも言えなかった
騎士「」ビクッ!ビクッ...
255 :以下、
勇者「私には夢がない、だから壊すことが出来る」バッ
勇者「貴女の夢なんてイクラのようにプチって」
召喚士「・・・ッ」ギリ...
 _____ 携帯で変身しそうなヒーローのポーズをして彼女は言う
勇者「さて、いつまで続くのかな・・・おやすみ」
召喚士「おっおやすみ!」
 _____ むしろ燃えてきた
召喚士「絶対負けるもんか・・・!」
256 :以下、
 = 次の日 =
召喚士「決めた!私、喋るから!喋るまくるから!」どんっ
勇者「ふわあーあ。なに急に・・・バラエティ番組に出たいの?」
召喚士「なんかみんな暗いからさ!私がこう積極的に明るくするの!」
オマール「ヒン」(よう言うた!それでこそ男や!)
勇者「はあ・・・騎士、言ってあげて」
騎士「えっと・・・俺達が喋らないのは暗いのもあるんだけど」
勇者「一緒にしないで」
騎士「ここ、雪山だからさ。きょく、きょく極限のサバイビャルで話しまくるのはちょっと・・・スタミナ的に、ね?」
召喚士「・・・あ///」
257 :以下、
______________________________
________________________
 ______ 雪山エリアが終わり。気温も安定した所で聞いてみることにした
召喚士「騎士君。よくあの子と旅できたね・・・」
騎士「ん?ああ・・・ま、まあ」
召喚士「やっぱり同じような性格だからかな?言っちゃ悪いけどい、陰キャ・・・」
騎士「・・・・・・」ズーン
召喚士「ごっごめんごめん!でも気になってさ!」アセアセッ
騎士「う、うーん・・・なんでやろなあ・・・」
 ______ 巨大化した引越し業者みたいに考える彼。真面目にやってきたからかな
258 :以下、
騎士「あの時の俺は・・・ただ変わりたかっただけで・・・」
召喚士「え?」
騎士「あ、しょ、召喚士さんからしたら俺は陰キャラかもしれないけど・・・えっとナルシ気取ってるわけじゃなくて」アタフタ
騎士「今の俺って・・・すごく昔よりくぁ、か、かわってて・・・明るくなったというか・・・」モゴモゴ
召喚士「まあ、うん。コミュ症でもなにか違うよね」キッパリ
騎士(召喚士さんも思ったこときっぱり言うなあ)
259 :以下、
騎士「どんなに辛くても耐えて、頑張れた。心で勇者さんに悪態ついてさ」
騎士「初対面で罵倒されまくったり、ロデオされたり、置いてかれたり、リンチされてるの無視されたり、引きずられたりしたけど」
召喚士「なにがあったの」
騎士「それでもさ・・・その・・・・いや、慣れだよ」
召喚士「慣れ!?え、今、もしかして良い事言おうとして思いつかなかった?」
騎士「慣れだよ!がんばろう!」グッ
召喚士「うん!?」
勇者「なにごちゃごちゃやってるの・・・すりおろすぞ。ほら、ダーマ神殿ついたよ」
260 :以下、
  ??? ? = ダーマ神殿 = ? ????
勇者「ついたついた」
オマール「ヒーン・・・」(はえ^?すっごい大きい・・・)
騎士「階段とか長いなあ・・・」
召喚士「あの階段の先はダーマ様の間。転職するために登らなくちゃ駄目」
召喚士「下の入り口は宿屋や酒場。他にもショッピング地で有名なんだよ」
勇者(今日、二人どちらかに罰ゲームでこの階段うさぎ跳びさせよう・・・)ニヤ
261 :以下、
 ____ 宿屋
勇者「・・・ふう」ぽすっ
勇者「久しぶりのベッド・・・ふかふか・・・///」ナデナデ
  こんこん
勇者「うーん」
   こんこん
勇者「いまむり・・・ばいばい・・・」
    こんこん
勇者【うるさいやめろ消えろ失せろ邪魔するな殺すぞ潰すぞすりおろすぞ】
     こんこん
勇者「!?」
262 :以下、
勇者「騎士・・・?それともしょーか・・・?」バッ(おつかいにいかせたはずなのに)
   「開けていいの?」
勇者「どうぞ・・・」ジリッ
    ガチャッ
魔王「まおうだよっ!」
263 :以下、
勇者(子供・・・)
勇者「かくれんぼならよそでやって欲しいのだけれど。その、まいうーだっけ?」
魔王「ううん、まおうだよっ。魔物の魔に王様の王!」
勇者「へえ。最近の親は子供にそんな名前つけちゃうの」
魔王「むーっ!でもお姉ちゃんの名前よりマシだと思うな!」
   魔王>勇者
勇者「は?」
264 :以下、
勇者「私の名は勇者じゃなくてユーシアよ。発音が勇者に聞こえちゃうだけ」
魔王「か、かっこいい・・・」キラキラ
勇者「いい?男や女って名前の人も実は男(アダム)女(イヴ)ってルビなの」
魔王「カッコいい!!!」
勇者「友は(ユー)幼馴染は・・・・・えっと・・・・うん、わかった?」
魔王「うん!勉強になった!」
勇者「わかったなら自分の部屋にお帰り」
魔王「楽しかった。また会おうね!」タッタタ
 「わがままなお姉ちゃんっ」
勇者「我儘・・・」(ていうか何で私の名前を)
270 :以下、
 ______ その頃・ショッピング地
召喚士「やっぱり冒険者たるもの学園の制服じゃあ駄目だし・・・うーん」
召喚士「騎士君は服はいいの?北大陸は寒いし、そのパーカーじゃ」
騎士「へ?ああ、大丈夫。中にエアリーシリーズの『鎧』着てるから」バッ
召喚士「・・・くっ」
 ____ 思わず両手で目を覆ってしまった
騎士「騎士パーカーはあと3着くらいあるし。夏用に半袖版もあるんだ。騎士の甲冑デザインは」ペラペラ
召喚士「ううっ」
 ____ 饒舌さを増していくのが余計に...
271 :以下、
 ____ 買い物も終わり。宿に戻ろうと提案した時の事だった
???「君達、少しいいかな」
騎士「えっ、あ、でゅ、あばい」コクコク
召喚士「いいですよ?」ニコー
曲芸師「僕の名前は曲芸師。サーカス劇員をしていてね・・・探している人がいるんだが」
曲芸師「名前を『勇者』というんだけど・・・」
 === そして宿 ===
勇者「で、連れてきたと」
曲芸師「やあ」
272 :以下、
曲芸師「僕は曲芸師。君の親戚さ」
曲芸師「覚えているかな?子供の頃一緒に遊んだ事があるんだけど」
勇者「・・・いえ」
曲芸師「あまあ1日だけだし、君はまだ4歳だったからなあ・・・」
召喚士(あの勇者の親戚なだけあって顔はアイドル並だなあ)
騎士「幼馴染・・・遊んだ・・・イケメン・・・なにしに・・・近い・・・」ブツブツ
召喚士「騎士君!?」
273 :以下、
曲芸師「さてと、君が伝説の勇者と魔法使いの代の最後の子孫なわけだけど」
勇者「ん・・・」
召喚士「ストップ」
召喚士「貴方今なんて言いました?伝説の勇者と魔法使いの最後の子孫?勇者が?え?は?」
曲芸師「ははっ『?』のオンパレードだね」
召喚士「爽やかに笑うとこちゃうぞ!ゆ、勇者本当なの!?」
勇者「ん。伝説の勇者とはジョナサンと承太郎の関係」
騎士(魔法学園で見た額縁・・・やっぱり勇者さんは・・・!)
274 :以下、
曲芸師「かくいう僕も末裔でね」
 _____ 曲芸師さんの話によると。伝説の勇者は6人の妻とそれぞれの6人の子供が居たけれど
  魔王信者に命を狙われていたため、子孫は残せど代々一人っ子だったらしい
曲芸師「だから数は少なくてね・・・こうやって会えるのも珍しいのさ」
勇者「・・・・・・だからって、私に会う必要はないはず」
曲芸師「君は特別だ」ズイ
騎士(ああああああああ距離が近いいいいいいいいい)ギギ...
召喚士「き、騎士君が白目向いてる!」
275 :以下、
勇者「近寄らないで獣臭い」
曲芸師「・・・伝説の勇者の妻達6人。魔法使い・僧侶・奴隷・賢者・盗賊・武闘家」
曲芸師「それぞれの代の最後の子孫はみな・・・何かしら超能力を手に入れている・・・」
曲芸師「そこの鳥・・・【入っておいで】」
 _____ 彼の命令により窓の外を飛んでいた鳩が部屋に
曲芸師「僕はどんな動物でも聴従させられる。サーカス劇員になる前からね」
召喚士「す、すごい」
騎士「」()ガクガク
召喚士「騎士君が痙攣してる!?」
276 :以下、
曲芸師「僕の先祖の奴隷さんは動物と話せるらしくてね。その名残なのかも」
勇者「そこの宿主・・・【入って来い】」
 _____ 彼女の命令により、廊下を掃除していた宿主が入ってくる
宿主「・・・ハッ!す、すいません勝手に入ってしまい」
曲芸師「人間を聴従させられるのか・・・これは参ったな・・・」
勇者「貴方のさっきの説明だと・・・・・私達の他に4人も能力者がいるみたいだけど?」
曲芸師「ああ、この先の機会の国に1人いるんだけど」
曲芸師「その人と僕で他の超能力者3人を探していてね。良かったら君も手伝ってく____
勇者「嫌だ」
曲芸師「そっか!」ニコッ
277 :以下、
曲芸師「なら仕方ないか・・・でもあの人にはでも会っておいた方がいいと思う」
曲芸師「機械の国の病院長を務めていてね。頼めば高級ホテルに泊めさせてくれるから」
勇者「ん、考えておく」
曲芸師「じゃあまた会えたら」
 ガチャ......バタン
曲芸師「ふう」(能力を悪用していないかを確認するためだったけど)
曲芸師「問題はなさそうだ・・・」ホッ
278 :以下、
== サーカス劇場 ==
曲芸師「みんなごめんごめん。リハーサルもう始まってる・・・か・・な?」
   しーーーーん
曲芸師「誰もいな・・・・・ゴガッ!?」
魔王「能力使われたら困るからみんなどっかやっちゃった」ググググ....
曲芸師「か・・・あ・・・」
魔王「これで2人目・・・ちなみにお兄ちゃん・・・6人のうち1人はもうこの世にいないよ」ググッ
魔王「まおうが食べちゃったからね。ちなみにこの後6人のうち2人もいなくなっちゃうよ」グググ
279 :以下、
曲芸師「ぐ・・・ぎ・・・ぎ・・・」
魔王「お兄ちゃんはカッコイイなあ・・・首が太くて背も高くて・・・細マッチョ?」グググッ
魔王「おかげで首が上手く締めれないなあ」グググ
曲芸師【た・・・す・・・けて】
 グオオオオオオオオオオオオオッ!
魔王「あはっ、熊さん隠れてたんだ!」バッ
曲芸師「けほっ!・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
280 :以下、
曲芸師「狙いは何だ!どうして僕達を殺そうと・・・!」
魔王「殺せば能力が手に入るから。能力全部で100年前の魔王が復活できるから」っメモ
魔王「だそうだよっ」ニコ
曲芸師「・・・・・勇者ちゃんには手を出させないぞ」シャキンッ
魔王「大丈夫・・・あのお姉ちゃんは最後に食べるから・・・」スタスタ
_____________________
_____________
281 :以下、
  ゴキュッ....ゴリュリュ....ブシュッ!
魔王「きゃっ・・・うう・・・かおにかかっちゃった・・・」フキフキ
魔王「久しぶりに食べるからどこを食べれば・・・いいのか・・・んっんっ」ゴチョゴチョ
  ボチュッ!
魔王「ああ、これこれ・・・んっ・・・んぐぐ・・・」
魔王「ぷはっ!ごちそうさまでした」人
クマ「グ、グオ・・・」ノッソ...ノッソ...
魔王【止まれ】
クマ「・・・」ピタッ
282 :以下、
魔王「あはっ!」
魔王【じゃあクマさんの大好きなお兄ちゃんを残さず食べてあげて】
クマ「・・・・・」ガブガブ
魔王「うんうん。いい子いい子、ねね、【おてしてお手】」
魔王「3人目は機械の国かあ」
283 :以下、
 ______ = 翌日・北大陸・西部 = ______
召喚士「それでねーその殺人犯、カニバリズムだったみたいで胃の中検査したら」
召喚士「なんと被害者の指が見つかったんだって!」
勇者「・・・へー」(蟹がリズム・・・)
騎士「ひっひい・・・」ウプッ...
召喚士「怖いよねえ。殺されるなら楽な殺され方したいよね?」
勇者「そっか・・・じゃあ絞め殺してあげる。2秒で終わるよ」
召喚士「訂正。痛くない殺され方」
284 :以下、
勇者「そうだ、騎士は私にどんな殺され方されたい?」ズイッ
騎士「えっ・・・///」ドキッ
 _____ 何故か顔を赤らめる彼。その答えは
騎士「食べられたい・・・です・・・///」
召喚士「」
 _____ 絶句である。キモいどころじゃなく怖いよ
勇者「おーけー考えとくね」カキカキ
召喚士「なんでやねん!?」
285 :以下、
召喚士「おかしいわぁ・・・精神状態おかしいわぁ・・・」
召喚士「なあ、ウチが関西弁してるからってボケるのやめよ。あ?困るわ?ツッコミ期待されるって」
勇者「なんで怒ってんの?」キョトン
騎士「フッwさあ・・・」
 ______ あざとく見えるほど可愛く首を傾げる勇者
   それに対して両腕をあげ外国人のように対応する騎士
   どついたろかこいつら
召喚士「それにウチ関西弁ちゃうし。独自で考えた方言やし」
勇者「うっわつまんな」
286 :以下、
召喚士「ボケちゃうわ!その・・・説明せなあかんかぁ・・・」
召喚士「小さい頃方言が大好きで真似ただけというか・・・///」モジモジ
勇者「嫌いな食べ物なに?」
騎士「玉ねぎ」
勇者「おっけー。今度、仰向けの状態の騎士の顔の上ですりおろすから」カキカキ
召喚士「聞けや!」
 _____ だいぶこの2人に慣れてきた・・・気がする
292 :以下、
 ??? 夜 ???
  ホー...ホー...
召喚士「・・・」
   パチパチパチッ...
 _____ ふくろうと焚き火の音が重なり合う時、私はとてつもない自己満足に浸れる
召喚士「・・・ふふ」
 _____ ああ、旅をしているんだなと....
召喚士「ああ・・・良い感じ」
騎士(自分の世界に行っちゃったか)
293 :以下、
騎士「・・・・なっ」
召喚士「ん?」
騎士「慣れたみ、みたいだね・・・召喚士さん・・・」
召喚士「ふふっ、主語が無いよ」
騎士「その・・・勇者さんに・・・」
召喚士「まあね?」チラリ
勇者「も、モスは美味しいけど・・・ポテトは熱いよ・・・zzZ」
294 :以下、
召喚士「でもあの子とは騎士君みたいに仲良くなれないかなあ」
騎士「そ、そ?・・・でも召喚士さんの方が」
召喚士「あー、しょーかでいいよ。その方が可愛いし」
騎士「・・・しょーか」(え・・・なにこの子?俺の事好きなの・・・?)
召喚士「うん!そう!それでよし」ニコニコ
召喚士「昔ねー同じ孤児院だった親友がこのあだ名つけてくれてさ」
召喚士「一緒に召喚士になろうって約束したんだけど・・・なあ・・・」ウトウト
295 :以下、
騎士「・・・夜は冷えるから」スッ...ファサッ
召喚士「ううん・・・んん・・・zzZ」
勇者「ふわーあ。意外、てっきり貴方はそういうメスのタイプが嫌いだと思ってた」ヨタヨタ
勇者「オタクにビッチって合わなそう」
騎士「・・・・・いや、むしろ好きですよ」
騎士「だれにでも話しかけそうなタイプ」(しかも彼女は見返りを求めないときた)
騎士(俺みたいな奴でも知り合いになれそうな女子って素敵やん?)
296 :以下、
騎士「あ」
騎士「で、でもまあ!一番好きなのは!」
騎士「か、寡黙でぇ・・・お淑やかでぇ・・・実は正義感があるっていうかあ・・・」モゴモゴ
騎士「美人というか可愛い系でえ・・・あー・・・えーっと・・・」キョロキョロ
勇者「理想が高すぎ」
騎士(ハッ。な、なに勇者さんをタイプにして・・あ・・・もしかして・・・)
騎士(これが恋なのか・・・!!!)
297 :以下、
 = 次の日 =
オマール(お前アイツの事が好きだったのか・・・?)
騎士「???♪」
召喚士「ね、ねえ。なんで騎士君テンション高いの?」
勇者「最近優しくしすぎたのかも・・・調子に乗らせちゃったかな・・・」
騎士「うふふっ新しい町、いや、国だあ!」
オマール「・・・」(そう・・・)
298 :以下、
(((とある知恵袋から抜粋)))
       201/○○/△△ 23:56:28
○ 質問者
 十 night 十 094
 18歳の兵士です!
 訳あって女の子と寝食を共にしている(皆さんが思っているような関係ではないですw)のですが
 昨夜、自分が彼女に恋をしているんだなと気づきました。。。
 僕はどうしたら良いでしょうか?
 やっぱりストーリー的にまだ告白イベントではないですよね?
 閲覧者数:39 回答者数:3
299 :以下、
       201/○○/△× 00:53:18
○ 回答者  ベストアンサー!
 _ mothernight0030
 若いって素晴らしいですね!羨ましいですw!(泣)
 その気持ちが恋だとわかったのならすぐに行動を起こすべきです!
 で す が いきなり告白ではなくさりげないアプローチから始めましょうね
 私事ですが実は私、バツ2でして・・・
 犬猿の仲だった義息子にさえ励まされたので、共に!幸せを勝ち取りましょう!( ´∀`)
 == 質問者からのコメント ==
 ありがとうございます!なんだか他人の気がしない・・・(笑)
 一緒に頑張り、幸せになりましょう!!!
300 :以下、
 ____ 機械の国 ____
召喚士「すっすごぉーい!ここだけFFの都会だよ!」キャッキャッ
勇者「ふん、これだから田舎者は・・・」
騎士「え、勇者さん都会すんへ、すっ・・・住んでたんですか?」
勇者「・・・・・いえ?でも私、都会娘でしょ?」
騎士「えっ・・・いやぁ・・・」
勇者「おい」
騎士「はい。都会にいそうです」
301 :以下、
召喚士「遊園地!遊園地行きたいな!」
騎士「遊園地・・・」(実は機械の国に来たことがある・・・)
 === 騎士 8歳 観覧車にて ===
騎士「お母さん。今日・・・僕、お父さんと会えるんだよね・・・」
騎士母「ええ」
騎士「・・・・・・」
騎士母「・・・・・・」
 ===================
騎士(結局会えなかったけどね)
302 :以下、
勇者「却下。先に騎士はホテル予約。召喚士は伝説の召喚獣情報でもあさってて」
 _____ そ、そうだった。なにをやっているんだ私は。ていうか覚えてくれてるんだ...
勇者「ホテル集合ね」スタスタ
騎士「じゃあ」スタスタ
オマール「ヒン」(ノシ)
召喚士「またあとで」スタスタ
303 :以下、
= 勇者 =
勇者(曲芸師のメモだと・・・この町の教会だと・・・)キョロキョロ
魔王「ばあ」
勇者「きゃ、っ!?」ビクッ 
魔王「あははっお姉ちゃんも驚くんだ。ぎゃっぷってやつ?」
勇者「貴女、家族と旅でもしてるの?」
魔王「ん、んー・・・そうだよー!」
304 :以下、
勇者「まあどうでもいいや。またかくれんぼなの?その、ああああだっけ?」
魔王「まおうだよっ」
勇者「そう、らおう。質問いい?」
魔王「まおうだけどいいよっ」
勇者「ココらへんに教会はあると思うんだけど探してくれない?」
魔王「あははっいいよー」
魔王「我儘なお姉ちゃんだなー・・・・・ほんと」
305 :以下、
勇者(・・・あれ)
 _____ 私は何故『頼んでいる』のだろう。命令ではなく頼み
勇者「・・・」
魔王「あーっ!ここだよここ!だって十字架のマークあるもん」
 = 教会(病院) =
院長「もう教会の時代は古くての。で、ワシに何かようかい」
勇者「勇者よ。曲芸師に頼まれて・・・貴方も何か従えられるんでしょう?」
院長「そうか・・・君が・・・ああ、まほおばさんに似ている・・・」
 _____ まほおばさん?恐らく私のお祖母様のお祖母様のことだろう
306 :以下、
院長「いかにもワシは伝説の勇者と僧侶様の子孫じゃ」
勇者「驚いた。血縁上最後の人物が選ばれるんだと思っていたけれど」
院長「最後であっているさ。ワシに子供はいない・・・妻が殺されてな・・・」
勇者「・・・・・失言」
院長「いいんだいいんだ。で、ワシの能力じゃが」っスマホ
院長【現在位置を教えなさい】
スマホ「現在位置ハ、北大陸・西部・機械ノ国.......総合病院デス」
院長「どうじゃ」ドヤッ
勇者「元々ついてる機能だと思うんだけれど」
307 :以下、
勇者「それ爆発させてみてよ」
院長「えっ・・・でもこれ最新型で高かった・・・」オロ...
勇者「は?」
魔王「院長なんだしお金持ちだよーぜったいぜったい」
勇者「ねえ、おじ様。私に嘘ついてるの?ねえ?壊せるよね・・・?」
院長「くうっ【爆発しろ】」
   BOM!
勇者「わお」
308 :以下、
__________________________
____________________
院長「ふむ・・・お前さん。ワシ。曲芸師の他の3人についてか」
勇者「ええ。出来る事なら手元に置いておきたいのだけど」
院長「・・・・・」
勇者「冗談」
院長「実は1人見つかったのじゃが・・・殺されていてな・・・」
勇者「・・・あらら」
魔王「・・・・・・・・・・」
309 :以下、
院長「名をファイターと呼び。伝説の勇者と武闘家の代」
院長「やはり力を持っていたらしいが・・・無残にも・・・」
勇者「それは残念。残りは2人というわけね」
院長「ああ、家系図を探しても探しても・・・どこにいるのやら・・・」
院長「もし良かったらお主も探______
勇者「いやだ」
院長「そうか・・・」
310 :以下、
勇者「私は人を聴従させられるけど。試そうか?」
勇者「きっと鬱患者もハッピーにさせられるよ」
院長「やめてくれ・・・」
魔王「・・・」
院長「話についていけなかろ、すまんな。お前さんにはお菓子をやろうか」
魔王「わーっありがとー!」キャッキャッ
院長「うんうん」ニコニコ
311 :以下、
院長「いつでも遊びに来てくれ。お前さん達は孫同然じゃ」
勇者「ええ、おじ様。さようなら」
魔王「ばいばい!また『すぐに』来るからね??!」
________ ホテル前
魔王「じゃあここでお別れ。また会おうねっ」スタタッ
勇者「ん・・・っそ。ばあい」
勇者(不思議な子。頭悪そうな子は嫌いなんだけど・・・そうみえないのかな)
312 :以下、
 = 騎士 =
 ___ ホテル・部屋にて
騎士「・・・・・することないなあ」
騎士「荷物整理と洗濯でもしよう」
騎士(・・・つ、ついでに2人の洗濯も洗っちゃおっかな?)
 _ 勇者と召喚士のカバンを開けた! _
騎士「ひひっ・・・」
騎士「いや!駄目だ。うん、駄目駄目」
313 :以下、
 = 召喚士 =
 ___ 新聞社にて
 「聞いたこと無いなあ」 「そんなのいないでしょ」 
 「それよりモデルやらない?」 「女優はどう?30分で5万!」 
召喚士「はあ?駄目かあ・・・」トボトボ
召喚士「・・・召喚獣どこにいるんだろ?・・・困ったなあ?・・・!」
____ わざと人混みで声を荒らげてもオールスルー
  声をかけてくるのはスカウトマンのみでした
召喚士(ま、わ、悪い気はしないけどね)
314 :以下、
魔王「わっ!?」
召喚士「ひゃっ!?」
   ド ン ッ
召喚士「いてて・・・ごめんね?大丈夫?」
魔王「だ、大丈夫・・・」ピクピク
召喚士「瀕死!?ど、どこかに・・・」キョロキョロ
315 :以下、
 _ 公園 _
魔王「ありがとう。お姉ちゃん、アイスまで奢ってくれて」ペロペロ
召喚士「いいのいいの」
魔王「よしっ。お礼にまおうがなんでもお願い聞いてあげるよ!」ドヤッ
召喚士「ん?」
________________________
__________________
魔王「召喚獣かあ」
召喚士「う、うん・・・それも結構コアな感じの・・・」
316 :以下、
魔王「あー待ってて待ってて」
 < コネクト・プリーズ >
   グゥンッ...パシッ
魔王「とれたとれた」
 ____ 変なベルトを使い、異空間から何かを取り出したまおうちゃん
召喚士「なんやその魔法!?」
魔王「異空間転送魔法だよ。はい、これ」スッ
召喚士「なにこれ・・・ランプ・・・・・?」
317 :以下、
魔王「こすればなんか悪魔さんと闘えるよ!勝ったら仲間!」
召喚士「え・・・え・・・?」
 _____ 手元で光る禍々しい黄金のランプ
魔王「じゃあまたね!」スタタッ
召喚士「あ・・・う、うん・・・ばいばい」
召喚士「中に召喚獣がいるのかな・・・はは、お、おもちゃだよね・・・」
318 :以下、
 ___ 病院にて
ナース「院長。今朝の新聞見ましたか?てか見てください!」バッ
院長「む・・・ん!?」
ナース「この被害者。院長さんの親戚の方ですよね?・・・曲芸師さんでしたっけ」
院長「そんな・・・まさか・・・」
院長「心臓が抜き取られていた・・・この事件の殺人犯はかのファイター殺人事件と
 同一犯と思われる・・・劇団員の証言だと犯人は金髪で緑眼の幼女・・・金髪?」
院長「! ま、まさか」
   「 まおうだよっ 」
院長「!?」
319 :以下、
魔王「ぷはっ・・・ふう、ごちそうさまでした」人
ナース「ひっ、ひい・・・や・・・やだ・・・・・!」ガクガク
魔王【電圧上昇】
 パリンッ! パリンッ! パリンッ! パリンッ! パリンッ!
ナース「!? で、電気やPCが・・・嘘・・・それは院長の・・・」
魔王「あははっ、ねえお姉ちゃん。ここってロボットっている?」
魔王「案内してよ」ニコッ
320 :以下、
勇者「あれ・・・ホテルってどっちだっけ・・・」キョロキョロ
 ドカアアアアアアアンッ! 
  キャーワーキャーキャー ワーワーワーワー
勇者「・・・!?」バッ
_____
騎士「停電?・・・しかも今爆発音が・・・」
ルンバ「.....」プシュー…
騎士「ああっルンバがっ」
321 :以下、
____
召喚士「な、なになに!?なんで爆発が・・・」
 キィィィィィイイイイイイインッ!
召喚士「きゃっ!?」
 _____ 突如、国中のありとあらゆるスピーカーから不快音が木霊した
 『アーアーテステス。ボイチェンハコレデイインダネ。ウン』
召喚士「・・・な、何が起きて」
 『エーコレカラ実験ヲシタイトオモイマス。機械ノ国ナラデハノ』
322 :以下、
 ____ 機械の国・セキュリティ室
魔王「あはっ、じゃあロボットさんが動くのたーくさんみたいから」
ナース「んーっ!んんーーっ!!」
魔王「みんな頑張って逃げてね。じゃあロボットのみんなー!」
    【 全 員 殺 せ 】
魔王「はーい。よーいスタート」
332 :以下、
_____ 公園
召喚士「う・・・う、うそ・・・なにそれ全員殺せって」
 キャー!クニカラハナレロー! ウタレルゾー!! チカニカクレロー! ナニイッテンダヨ! ワーワー 
召喚士「・・・ひっ」
 _____ 流れる人達の中、私は何も出来ずしばらく立ち尽くしていた
 「君も止まるな!もう後ろでは人が殺されているんだ!」
召喚士「え・・・あ・・・」
 _____ 目を凝らしてみると。何百m先にはもう血しぶきと火花が散っていた
召喚士「いや・・・いやあああああ!!」ダッ
333 :以下、
____ ビル街
勇者「さっきの放送が流れてるのはどこ?」
 「し、知らないわよ!ちょっと手え離して!」ブンブンッ
勇者【答えろ】
 「わかりません」
勇者「チッ・・・すうぅーーーっ【さっきの放送が流れてるのはどこだ!答えろ!】」
 「知りません」 「わかりません」 「わかりません」 「知りません」
 「わかりません」 「わかりません」 「知りません」 「忘れました」 「知りません」
 「忘れました」 「中央ビル地下20F」 「知りません」 「わかりません」
勇者「ふう・・・中央ビル地下20Fね【さ、はやく逃げて】」ダッ
334 :以下、
 ギャアアアアアアッ! イヤアアアアアア!
 「ママァ????ッ!」 「足がッ・・・あぁっ・・!」 「助け____
勇者「・・・・・」
 「うわああああああっ」 「ぐっ・あ・ああああっ・・・」 「あ・・・ああ」
勇者「・・・ッ」ギリッ
335 :以下、
____ ホテルにて
騎士「痛い痛い痛い!」
ルンバABC「....」ウイーン..ゴンッ!ウイーン...ゴンッ!
騎士「あわわ・・・ルンバに囲まれたあ・・・つま先があ・・・」ガクガク
オーナー「お客さんこっちです!」フリフリ
騎士「あっ、で、でもこいつらお高いんでひょ?」
オーナー「そんなの踏んじゃって構いません!いいからこっち!」
騎士「あっはい!」グシャァッ!
336 :以下、
 ___ ホテル・地下倉庫
オーナー「お客様達や避難者は全員ここに・・・」
オーナー「申し訳ありません。お客様のお馬はまだ駐車場・・・」
オーナー「あそこもシャッターを閉じましたがいつ突破されるか」
騎士「怪我してる人がたくさん!だ、大丈夫ですか!?」
 「うあああああん」 「ぐ、あ・・・」
オーナー「っ・・・救急箱も切れていて応急処置は・・・」
337 :以下、
騎士(一か八か。俺も・・・レベルが上がっているはず・・・)
騎士「皆の傷を癒やせ・ベホマラー!」
 「ああ・・・あ・・あ・れ?」 「傷が塞がっとる・・・」 「嘘・・・い、今の魔法!?」
騎士「おっ・・・おおー」
オーナー「すっすごい!なぜ自分で驚いてらっしゃるのですか!」
騎士「えっ、あ、ああ///」テレテレ
騎士「ってそれどころじゃないっ!ここはたのったのみゅます!」ダッ
338 :以下、
 ____ 駐車場
オマール「・・・ヒッ」(悲しいなあ)
騎士「オマール!」ダダッ
騎士「よ、良かった。ここはまだ無事_______
 パッ パッ パッ 
 ...... 騎士の来訪と共に光りだす電気自動車達
オマール「ファッ!?」
騎士「恐るべしハイブリッドカー・・・」
339 :以下、
 プップーw プープーwww パラリラパラリラwwww
騎士「あわわぁ・・・クラクションで煽られてるう?・・・」
オマール「・・・・・ブルッ」(乗って、どうぞ)
騎士「! え、あ、う、うん」バッ
オマール「ヒヒーーーンッ!」(オイゴルァ!免許持ってんのか!?)
 ....... オマールは軽々しく車のボンネットを飛び移り
   半開きになったシャッターを滑りこむ
騎士「お、おおオマールすげえ!」(しかも俺・・・ロデオが・・・出来て)
340 :以下、
 ____ ビル街
召喚士「はぁっ・・・はぁっ・・・」
ロボA「....」バババババババッ
召喚士「ひっ!」パシュッ...
召喚士「いつっ・・・かすった・・・」タラー...
 ガ・・・ア・・ ギャアアアアアアッゲブッ!? イタイ・・・イタイヨ・・・
召喚士「ッ! 今助k・・・」(か、体が動かない)ビクビク
341 :以下、
召喚士「はぁっ・・・はあーっ!・・・あぁ・・・」
  バババババッ ヒューーッドカアアアンッ! アアアアアアッ ウワアアアアッ!
 ____ 惨めだなあ。私
召喚士「ううっ・・・怖い・・・怖いよぉ・・・」
 ____ 闘えるのに逃げて...こんなんじゃS級召喚士になんてなれないよ....
    ドゴォンッ
召喚士「・・・・・ひいっ」
 ____ 勇者の、言う通りだったんだ。私なんて....
  威勢の良いだけで、夢なんて簡単に壊れやすい
342 :以下、
 ____ 元々、死んでしまった親友との約束だった
召喚士「・・・」
 ____ 一緒にS級召喚士になろうねって
召喚士「ごめんね・・・・無理かも・・・約束・・・」ウルッ
 ウイーン...ウイーン...ガシャンッ
召喚士「・・・・・・あ」
召喚士「勇者と騎士君・・・おまけにオマールも・・・生きてるといいなあ」
343 :以下、
勇者「ッ!」バッ
  シュインッシュインッ!
ロボ達「.....ピーーー
     ドガアアアアンッ!
勇者「・・・・・これでこの地区は安全かな」チャキンッ
召喚士「あ、あれっ?私・・・・・」
 _____ 気づくと私は勇者に抱えられていた
344 :以下、
騎士「あ、いたいた!」
オマール「!」(ご無沙汰じゃないですか!)パカラッパカラッ
騎士「・・・ひ、ひどい。ここは犠牲者がこんなに」
勇者「騎士、これお願い」ブンッ
召喚士「きゃっ」ドタッ
勇者「しょーか。貴女はどこかで隠れてたら?」
召喚士「・・・・・」
345 :以下、
勇者「貴方はさっさとオマールから降りて」
騎士「あっ、は、はい」バッ
勇者「・・・私はこのくだらないロボ戦争の犯人を殺してくるから」クイッ
オマール「ヒヒンッ」パカラッパカラッパカラッ
騎士(た、頼まれちゃった)
召喚士「・・・・・」
346 :以下、
__________________________
____________________
騎士(良かった。魔法で取り敢えず負傷者の傷口は塞げた・・・)
召喚士「・・・・・」
騎士「後はここにロボ達が来なければ・・・い、いいんだけど・・・」キョロキョロ
騎士「しょーか、その、ケツァを出して見張らせてくるにゃいかな」
召喚士「・・・・・」
騎士「しょ、しょーか?」
 _____ 騎士君が傷ついた人々を助けているというのに...私はずっと震えていた
347 :以下、
 = 中央ビル・地下 =
魔王「あーあーお姉ちゃん来ちゃった。やっぱ生きてるね?」
ナース「んーっんーっ!」
魔王「入れ違いでエレベーター乗ればいっか」
魔王「・・・・・ふふ」
魔王【自爆スイッチON】
   『残り10分』
ナース「!?」
魔王「あはっ、本当に自爆機能あるんだー」
348 :以下、
 チーン...
勇者「・・・どこに・・・!」
ナース「が・・・ヒュッ」ヒューッヒューッ
勇者「べ、ベホイミっ・・・【無駄に動かないで】」
ナース「はぁ・・・はぁ・・・に・・・げ」
勇者「喉が裂けて・・・【落ち着ついて】 【意識を保って】 」
ナース「逃げッ_____ビュシュウウウウウウッ
勇者「・・・・・」
349 :以下、
勇者「・・・」フキフキ
勇者「とりあえず・・・ロボットを止めないと・・・」カタカタカタッ
  プープープシャットダウン
_________________
__________
ロボ達「....」
騎士「! と、止まった?」
350 :以下、
    『残り6分』
勇者「なにこれ爆弾・・・?まさかこのビル・・・」
勇者「! エレベーター・・・私が乗ったのと違うのが上に・・・」スタスタ
勇者「アイツが犯人か・・・・・」
 ______ エレベーター内
魔王「あー思い出しちゃたあ。側近に殺すなって言われたんだった」
魔王「でもな?あーあー・・・あはっ、あはははっ!んなのどーでもいいじゃん!」ケタケタ
魔王「あーあー・・・あー・・・ひひっ、うふっ」ケタケタ
     ガクンッ!!!
魔王「!?」ビク
351 :以下、
魔王「エレベーターが止まった・・・え・・・」
  ズルズル
魔王「! 下にさがってる!」
  ズルズル
魔王【う、動け】「じゃないと
下にお姉ちゃんが」
   ズルズル
魔王「な、なんで?【上がれ】【あがれ】【上がってよ!】」
352 :以下、
勇者「・・・ッ!」ググググッ
勇者「戻ってこい・・・殺してやる・・・」ズリズリッ
_____________
魔王(! エレベーターのワイヤーを!?)
魔王「そ、そぉーっとばれないように・・・」チラー...
____________
勇者「ッ!!」クワッ
____________
魔王「ひいっ!?」ビクゥッ
353 :以下、
勇者(ナースには悪いけど。死ぬ直前にサブミッシブで無理やり動かさせてもらってる)
ナース「・....・・」ググググッ
勇者「ゾンビは人間が使わない力を100%発揮できる・・・機械くらい・・・」グッ
勇者「ねえ、そこにいるの・・・さっさと降りて来てよ・・・」ググググッ
勇者【はやく降りてきて・・・降りろ・・・降りろ!】
_______
魔王「あわわ・・・ううああ・・・怒っちった・・・」ガクガク
 【殺してやるから出てこいよッ!!!】
魔王「ひぎっ!?」(ちょ、ちょっと漏れちゃった)
354 :以下、
魔王『あー、アー。テステス』
勇者「!」
魔王『モウ爆発シチャウシ。オネエチ・・・ア、君モ逃ゲヨウ』
勇者「あなた、どうやってあれだけのロボットを動かしたの?」
魔王『エット、機械使ッタカラカナ?カタカタッテネ』
勇者(嘘だ・・・あんな事ができるのはおじ様だけのはず・・・あれは言葉だけで)
ナース「アア...アア...」ググググッ
勇者(一体なにが・・・)
355 :以下、
勇者「何がしたくてロボットに人を襲わせたの?」
魔王『オネ・・・君ハサ』
魔王『スウーーーッゴイ能力ヲ手ニ入レタラ何シタイ?言ってみてよ』
勇者「私に命令しないで」
魔王『マ・・・エット、オレハ楽シイ事イーッパイシタインダ』
魔王『ダカラ派手ナモノが見タカッタノ』
勇者「そう・・・・・じゃあ、死ね」
  グワンッ!
魔王(わっ、あ、あわわ。話してたらエレベーターがもう近づいて・・・)
356 :以下、
    『残り2分』
魔王「! そ、そっか。上の屋根壊せばいいんだ」
魔王「そっから飛べば!ビルから逃げられる」ガシャンッ ビュンッ
______
勇者「! 逃がさない!」バッ
勇者(あの黒の物体・・・あれが・・・犯人!)
______ 
魔王「メラゾーマ!一緒にオチちゃえ!」ドオオオオッ
勇者「!?」
    『残り1分』
357 :以下、
勇者「ッ! アアアアアアアアアアッ!」バシュンッ!
魔王「え・・・メラゾーマをま、真っ二つ」チョロッ....
    『20秒』
勇者(爆炎で奴が見えない・・・)「ぐっ・・・」
勇者「イオ!」
  バコォンッ
勇者(爆発を利用して近づく!)ギュンッ!
魔王「ぴぎっ!?」ジョバー
    『ピー』
358 :以下、
 ...... 先程まで居た場所から爆発が押し寄せる
  勢いで天井から脱出した勇者と魔王だったが
勇者「グラビディ」フワッ....シュタッ
勇者「・・・・っ」ガクンッ
勇者「はあっ!・・・はぁーっ!・・・逃した・・・ッ」ギリッ...
勇者(顔すら見れなかった・・・くそ・・・)フラリ
騎士「・・・お疲れ様です」ギュッ
召喚士「・・・勇者ッ。そ、そのやけど」
359 :以下、
__________________________________
_____________________
騎士「これで火傷痕は無くなったけど・・・体力は・・・」
召喚士「・・・うん、この状態じゃ今日明日は意識ないかも・・・・・」
騎士「そしてふ、服も大破状態///」
召喚士「う、ん?」
 _____ ふと後ろを見ると。瓦礫に埋もれた幼女の姿が
召喚士「あ!だ、大丈夫!?息・・・はしてる・・・」
魔王「・・・ウグ」ボロッ
召喚士「さっき会った子だ。よ、良かった・・・」
360 :以下、
 ____ こうして機械の国での事件は幕を閉じた
  決して死者が居なかったわけじゃない、死者は何人もいる
召喚士「・・・・・」
 ____ 私が助けなかったからだ
召喚士「・・・ああ」
 ____ 逃げないで踏みとどまれば何人も救えたのに
召喚士「ああぁ・・・くうぅっ・・・」
 ____ 家族、恋人、友人を失くした人々の泣き声が痛みを訴える叫びが私の頭の中でループされていく
召喚士「私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ」ブツブツ
366 :以下、
 __ = 1週間後・ホテル・ロビー
勇者「そう・・・じゃあおじ様は・・・」
  「はい、既に・・・」
勇者「・・・・・」
  「ですが死因はロボットによるものではないかと」
勇者「・・・え」
  「殺人鬼による可能性が高いかと」
勇者「殺人鬼・・・」
367 :以下、
騎士「あっ、ゆ、勇者さん部屋から出て大丈夫なんですか!?」
勇者「貴方こそ回復係はいいの?引っ張りだこだったみたいだけれど」
騎士「ひりっ、ひ、ヒーラー?の方達が到着したみたいで・・・俺の仕事は終わったみたいです」
勇者「・・・そう」パサッ
騎士「新聞・・・ですか?」
勇者「うん、読むものなくて暇だし」
 「救世主様ー!」 「お礼がしたいのです!中に入れてください!」 「勇者様?!」
勇者「騎士、追い出しといて」
368 :以下、
騎士「勇者さん・・・言い難いんですがもうメディアじゃ有名人で・・・」
勇者「め、めでぃ」
騎士「もう世界中で勇者さんの名前が知れ渡っているんですよ」
騎士「その、何故か伝説の勇者と魔法使いの子孫ってことも」
勇者「・・・」
369 :以下、
   __________________________
   ________ 魔王城 _________
側近「全く・・・派手な事をしてくれましたね・・・」
魔王[だってロボットかっこいいんだもん]
....... 普通にTV電話で会話する2人
側近「全く、勇者を怒らせたのですか」
魔王[こ、怖かったよお・・・]
魔王[殺すことしか考えてない顔だったもん・・・あれ・・・]
370 :以下、
召喚士「あれ・・・まおちゃんなにしてるの・・・?」
魔王「!」
魔王「えっとねっ蟻さんが行列作ってたんだ?・・・」アセ...
召喚士「そっか・・・その・・・まだ見つかってない?お父さんお母さん」
魔王「う、うん」
魔王「・・・・・もう死んじゃったと思うな・・・ロボットに撃たれてたから」
召喚士「! そ・・・っか・・・」
 _____ ああ、この子の両親の命まで私は奪ったんだ
371 :以下、
魔王「そんなことよりお姉ちゃん」
魔王「まおうが渡したランプは使ってくれた?」ニコニコ
召喚士「え・・・ああ・・・これ・・・」
 _____ 伝説の召喚獣が中に居るとか
魔王「今のお姉ちゃんにぴったりだよ!ランプって!」
_____ ? スランプとランプをかけてるのかな……
372 :以下、
召喚士「・・・・・」
 _____ 人を助けたいという偽善から生まれた夢
召喚士「ふふっ」
 _____ ばっかみたい。誰も助けられてないのに
  しかも私はその言い訳をずっと考えてる
召喚士「まだ召喚士として未熟だから。いきなり戦場なんて無理やし・・・ははは」
 _____ 諦めて学園に帰ろうかな
  勇者にパーティ抜けるって敗北宣言しないと......
373 :以下、
 ___ ホテル
勇者「いたいた。しょーか、もうこの国を抜けるからよろしく」
召喚士「あ、あのっ言いたいk______
騎士「ほら、荷物はまとめといたから。親を失くした子供達の移住は完了したみたいで」アタフタ
騎士「大型輸送機が空いたんだよ。これで西大陸に行けるから」アタフタ
召喚士「あ、う、うん。でもわた_____
勇者「大型輸送機で中央の大陸に行っちゃうのもいいけれど、竜巻が大量発生してるみたいで近寄れないし」
騎士「西大陸のヘリポートで降りるんだ」
 _____ この勢い...言えそうにない....
374 :以下、
魔王(さーてと、まおうも飛んでおっかけよーっと)コソコソ
  ガシッ!
勇者「・・・・・貴女、親を失くした筈よね?」
魔王「!」ビクゥッ
勇者「子供達の移住は終わった筈なのに」
勇者「まだ残っていたの・・・ほら、私達と来て・・・」
魔王「う・・・うん・・・」
375 :以下、
 === 1時間前 ===
勇者「!」(この記事!)
 ・大人気の劇団員 曲芸師死亡!
勇者(犯人は金色の髪をした幼女・・・緑眼・・・)
勇者(ファイターの時も目撃されて・・・まさかおじ様の時も・・・)
   『我儘なお姉ちゃんだなあ』
勇者「!? ・・・犯人はまさお?」
勇者(思えば中央ビルでの奴も・・・ボイスチェンジャーを使ってたとはいえ・・・喋り方が幼かった)
勇者「・・・・・・」
376 :以下、
 = 現在 =
勇者「私達と来なさい」
魔王「あ・・・う、うん・・・」
勇者「良し。おいで・・・」スタスタ スタスタ
勇者(思えば謎が多かった。敵意を感じさせない、常に1人、神出鬼没、サブミッシブが聞かないetcetc)
魔王「・・・っ・・・っ」ガクブル
勇者(もしこの子が犯人だと確定出来たなら)
勇者「迷いなく殺す」
377 :以下、
 ___?? 上空 ??___
 == 超大型輸送機にて ==
勇者「オマール。飛ぶ気分はどお?」
オマール「・・・ヒ」(いやーキツイっす)
勇者「貴女はどう?まりお・・・飛行機やヘリは初めて・・・?」
魔王「まおうだけど・・・は、はじめてかな・・・」
勇者「ふうん」
勇者「ふうーーーーん」ズイッ
魔王「!」ビクッ
378 :以下、
召喚士「・・・あの子 勇者とも面識あったんだ」
騎士(あんなに積極的な勇者さん初めて見た)
騎士「!」(勇者さんはロリコンの可能性が微レ存・・・?)
騎士(じゃあ俺はどうすれば・・・幼女になるしかない・・・)クッ
召喚士「悶絶してるところ悪いんだけど・・・騎士君・・・」コソコソ
召喚士「あの子・・・まおちゃんさ・・・・・騎士君に似てない?」
 _____ 髪の色・金髪 瞳の色・緑 今のまおちゃんの弱々しい態度
召喚士「似てるよ、うん」
379 :以下、
勇者「飛ばずとも吹っ飛んだことは?」
魔王「・・・ないけど」
勇者「へえー・・・ねえ、どうしてあの付近で倒れていたの?」
勇者「ロボットが発生したのは中央付近。少なからずあそこは立入禁止区域よ」
魔王「か・・・かくれんぼしてて・・・」
勇者「へえ」
勇者「か く れ ん ぼ」ズイッ
魔王「!」ビクビク
380 :以下、
召喚士「ちょ、ちょっと勇者!なんで怖がさせるような真似・・・」
勇者「べつに」
勇者「っていうか。貴女・・・何その顔」
 _____ 輸送機の窓に写っていた私の顔はひどくやつれ、クマができていた
召喚士「・・・・べつに」フイッ
騎士(何だこの空気・・・)
381 :以下、
騎士(しょーか・・・きっとあの事件のことで・・・)
騎士(勇者さんは励ます事ができないから・・・俺がなんとか・・・)
騎士「しょ、しょ____ ガクンッ!
 ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー
パイロット「も、申し訳ありません!機体にエラーが発生しました!」
 ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー 
パイロット「パラシュートを装備してください!このままじゃ墜落します!」
魔王「・・・えへ」
382 :以下、
<ざっくり世界地図> 
     北の大陸←出発地
  目的地→西の大陸 中央の大陸 東の大陸
     南の大陸←現在地
・トラブルにより目的地から大きくそれる。現在、南の大陸に不時着
383 :以下、
 === 南大陸・中部 ===
召喚士「ケホッ・・・ケホゴホ・・・」
 ____ 砂漠...砂...ヤシの木...ここはまさか南大陸...
召喚士「寒い・・・」ブルルッ
 ____ 聞いたことがある。砂漠の夜は寒いとか
騎士「あ、起きた」
召喚士「騎士君・・・み、みんなは・・・?」
騎士「すぐそこにいるよ。ここは砂漠の城に近いみたいで・・・ラッキーだったよ」
384 :以下、
パイロット「申し訳ありません・・・自分の不注意で・・・」
勇者「ん」
勇者「それより貴方のあの大型輸送機、自動運転機能はついてる?」
パイロット「は、はい」
勇者「へえ・・・」チラリ
魔王「あははっ髪の毛ふさふさだあ」ワシャワシャ
オマール「ヒン」(あーいいねー)
385 :以下、
 = 翌日 =
勇者「あつい・・・」
オマール「ヒン!」(アツゥイ!)
騎士「・・・あー・・・あー・・・」パタパタパタ
勇者「騎士・・・私に汗をださたら・・・血をださせる・・・」
騎士「う、うおおお」パタパタパタ
召喚士「・・・・・もう無理い」
魔王(ココに来るのは失敗だったな・・・も、もっといい場所に不時着させればよかった・・・)
パイロット「あ、皆さん!城です!あそこにお城が!」
386 :以下、
 ____ △△ 砂漠の城 △△ ____
パイロット「ここに自分の軍の支部があるので・・・自分はそこにセスナくらいは出せるか確認するであります」
勇者「へえ、自分は寝床準備満タンなんだあ」
パイロット「やっ宿に泊まれる資金はあるでありますよ」チャリンッ
  ___ パイロットから5000Gをせしめた! ___
召喚士「ふう・・・砂漠の城かあ・・・」
 ____ お城を中心に城下町がてんやわんやのこの国。機械の国ほど大きくはないが商業が盛ん
387 :以下、
召喚士「・・・」
 ____ 今からでも遅くない。ケツァで飛べば1日くらいで魔法学園まで飛べる...
召喚士「わた・・・し・・・」
勇者「しょーか、服を買おう。いや、買って、買いなさい、買えよ」
召喚士「え・・・」
勇者「貴女・・・・・私のビデオカメラ新しいの買うと言っておいて・・・」ジトッ…
召喚士「わ、わかったわかった!ごめんて」
勇者「ん」
388 :以下、
 _ 市場街 _
勇者「あれほしい」
召喚士「ココナッツジュース・・・?」
 ____ 何故か私と勇者の奇妙なデートが始まった
召喚士「・・・美味しい?」
勇者「飲んでみれば」スッ
召喚士「んぐっ・・・ん?んん・・・な、なんか微妙な味っ」クスッ
召喚士「辛ッ!?何入れたんじゃ貴様!!」
勇者「タバスコ?」
389 :以下、
 _____ 服屋のあの着替えるBOXにて...若い少女がすし詰めで入っていた
召喚士「・・・お、おー似合ってるねやっぱ」
勇者「知ってた」
 _____ 勇者は常にマフラー、ケープ、ドレスと夏には合わない格好を常にしていたので
  腕や足が出る服装は珍しく.....さすがの私も息を呑むほどであった
勇者「じゃあしょーかはこれを着てみて」スッ
召喚士「うんうん」
390 :以下、
勇者「サソリだってしょーか、サソリ。食べてみる?食べて、いや、食べろ」グイグイ
召喚士「・・・なんか初めてかも」
勇者「・・・ん?」グリグリ
召喚士「んぐっ・・・もが・・・こうひてあほむのって」(こうして遊ぶのって)
  ガリガリッ...バリボリ...
召喚士「おええぇえ・・・・・いや、わ、私・・・ごほっ、おえええぇえ・・・」
召喚士「みんなからは好かれても・・・魔法学園じゃ友達っていうのが居なかったから・・・」
 _____ 本当の友達と言える人物は私の中で1人しかいない
   孤児院で共に育ち、死別した友人しか
391 :以下、
勇者「そ・・・私も初めて。こういう年齢じみたことするの」
召喚士「・・・・・ぷふっ」
 _____ そっぽを向く彼女に思わず笑みがこぼれてしまった
勇者「勘違いしないでよね。貴女は奴隷でペットだからエサと身に合わない服を着せてあげただけなんだからね」
召喚士「そんな無表情で言われても・・・あははっ・・・」
勇者「くすっ」
勇者「やっぱ貴女にはその殴りたくなってくる笑顔が似合うよ」フッ…
 _____ 私は自動的に『その殴りたくなってくる』の部分を抜き、彼女の言葉を心の染みこませる
召喚士「・・・あははっ、ありがとう」ニコッ
392 :以下、
 _____ だが私はきっとまだ戦えない。さっきから機械を見ると足がすくむ
勇者「よいしょ、よいしょ」グイグイ
 _____ 克服しないと.....あの勇者にまで気を使わせてしまったんだ.....
勇者「騎士よりやらかいすわり心地だね」
召喚士「・・・」ヨタ...ヨタ...
 _____ もう迷わないようにしないと!
   そう心に誓い、私は勇者を背中に乗せて四足歩行で歩き出すのだった
393 :以下、
勇者「どうどう」ペチペチ
召喚士「んっ・・・あっ・・・」ヨタ...ヨタ...
 「なにあれ、ど、奴隷?」 「あんな若い子が・・・若い子に・・・」 「新手のSMレズプレイだぜ!公開馬乗りときた」
勇者「鎖もつけよっと」チャキンッ
 _____ 運命とは醜いもので、やはり超能力同士は惹かれ合う
   私達を興奮した目で、憐れむ目で、醜いものを見るような目で...様々な視線を受けながら、しかし
   1人、疑うような目で見る人物がそこにはいた
???「・・・あれが勇者、か」
394 :以下、
 === 宿 ===
 ____ 久しぶりにみんなに語れる気がする。騎士です
騎士「・・・」
魔王「???♪」
 ____ 勇者さんとしょーかがデートをするなか、俺は幼女とふたりきりであった
騎士「・・・」ジッ
 ____ 無邪気な顔、バタバタさせる小さく柔らかそうな足
  なんだよみんなその顔は...事案だって言いたいのか?
395 :以下、
 _____ まってくれ これは決して視姦などではない
  『騎士、まゆゆから目を離さないこと』
騎士(そうだ、俺は勇者さんに頼まれたから目を離さないだけ離さないだけ離さないだけ離さないだけ離さないだけ離さないだけ)ジー
魔王「あついー」メクリメクリ
騎士「ああ!_?」
魔王「!?」ビクッ
騎士「あ、ご、ごめん。驚かせて・・・アイス買ってくるよ」
 _____ 思わず女性が苦手な声優さんみたいな発狂の仕方をしてしまった
魔王「あっまおうもいくー!」
396 :以下、
騎士「なにがいい?かき氷系かクリーム系がシャーベット系か棒系か棒系か棒系か」
魔王「お兄ちゃんのおまかせでいいよ」
 _____ 迷わずジャージー牛乳アイス棒を選択
魔王「お兄ちゃんは食べないの?」ペロペロ
騎士「・・・・・」ジー
魔王「? お兄ちゃん?あ・・・溶けちゃう。あむっ」ハムッ
騎士「あぁ・・・あ、俺はいいや。見てるだけで」
397 :以下、
 _____ 髪の色と眼の色は俺と同じだ...耳の形状も...しかし性格や顔つきも違うし...まあ異性だし当たり前か
魔王「???♪」レロレロ
騎士「はあ・・・はあ・・・」
 _____ 俺の知っている両親は本当の両親ではない
   母が言うに俺は父が川で拾い、勝手に自分に押し付けてどっかに言った、みたいな
魔王「・・・・・」
 _____ さっきから彼女は俺に話しかけてくれても目を合わせてくれない
  もう!人と目を合して話すのは常識ですよ常識!ははは、まあまだ小さいから仕方ないね
398 :以下、
騎士(・・・俺の事苦手なのかな。俺はこんなに気に入ってるのに、しゃぶりつk・・・妹にしたいくらいもう大好きなのに)
騎士(駄目だ、何故か見ている秒数のぶんだけ愛情が湧いてきちゃう)
騎士(なんで下をみるんだい?)
騎士(ひどいよ)
騎士(こんなに愛してるのに君はそうやって)
騎士(ねえ、なんで、なんで、ねえ!なんで!?)
399 :以下、
魔王「・・・・・」
 ...... 思い出す記憶は母との記憶
 『まおう、あなたは優しくなりなさい。名前とあなたの父親にとらわれてはだめ』
魔王「・・・・・う?」
騎士「!? だ、大丈夫?」
 ..... 彼、騎士の優しい顔を見ると思い出してしまう母親の顔
 『 まおう あなたは優しいくなれる 』
魔王「だ、大丈夫・・・ちょっと・・・ね・・・」
400 :以下、
騎士「ごめん、こんな気持ち悪いお兄ちゃん嫌だよね・・・勇者さん・・・あと少しで帰ってくるから」スタスタ...
魔王「え?そ、そんなことないよ!お兄ちゃんは大好きだよ!」
騎士「ほんとう!?」クルッ!
魔王「ほんとう!」バンザイ!
騎士「嘘だ!?」ビシッ!
魔王「嘘じゃないよ!マジだよ!」ウデブンブン!
騎士「マジで!?」クワッ
魔王「まじまじ!まーじまじまじーろ!えいっ」ダキッ ギューッ
騎士「よっしゃあ!」ガッツポーズ!
 _____ 俺に妹が出来ました
401 :以下、
### 可能性としてのBADEND 1 ###
騎士「彼女は俺の妹なんです」
騎士「えw?だから・・・だから大事な妹なんで不埒なことなんてしてませんよ」
騎士「それより俺の妹は?どこなんですか」
騎士「わかった。アンタ俺の妹を隠してるんだ!」
騎士「警部さん!いいから出してくれよ!俺の妹は!?出せッ出せよ!」
405 :以下、
 ____ 市場街 _____
召喚士「・・・ひっぐ・・・えぐ・・・うう・・・」ヨチヨチ
勇者「騎士はもっとく走れた」
召喚士「降りてよぉ・・・・うう・・・」ヨチヨチ
???「おい。やめてやれ」
勇者「あ?」
406 :以下、
???「お前が伝説の勇者と魔法使いの代か」
勇者(野次馬が・・・)
勇者【消えろ】
  しーーーーーーん
召喚士「あれ・・・効いてないよ?」
???「能力者同士は効かないんだ。知らなかったか」
勇者「!?」
407 :以下、
勇者「!」チャキッ
召喚士「勇者!この人!」バッ
バトマス「・・・・・俺は伝説の勇者と盗賊の代。お前の事は新聞で見たので声をかけてみた」
勇者「名前は」
バトマス「バトルマスター」
 _____ まるで一昔前のジャンプ主人公のような筋肉つき、身長は2Mはあるかのような巨体
  そして冷めた目つき、勇者にそっくりだった
召喚士(きっと私を見下しているのだろう・・・なぜなら私は今ブタの耳としっぽを装着している)
召喚士「っていつの間に!?」
408 :以下、
騎士「へえ、で、貴方はなにか能力が使えるのかしら」
バトマス【成長しろ】
 _____ 彼は近くの花屋に命令した.....すると
 ニョキニョキニョキニョキニョキニョキ!
召喚士「!? チューリップが!」
バトマス「俺は植物などを従えられる。もちろん限度があるがな」
バトマス「今のでチューリップは土の栄誉や水を吸い尽くしてしまった。残り3分も満たずに枯れるだろう」
勇者「・・・・・・」
409 :以下、
勇者「ダウト。本当は植物以外も命令できるんじゃない」
召喚士「えっ植物以外って???」
バトマス「フッ・・・バレたか。そうだ、俺は様々なものを聴従できる」
子供「???♪」タッタッタ
 ____ 風船を持った子供が私達の横を楽しそうに口ずさみながら通りすがる
バトマス【破裂しろ】
    パァンッ!
子供「!? ふ、風船が割れちゃった」ビクッ
410 :以下、
子供「うわあああああんんぼくの風船がああああああ」ビエー
召喚士「! ちょ、ちょっと可哀想やろ!」
バトマス「わかってる。泣くなクソガキ、100円でヘリウム入った方を買いな」チャリンッ
子供「え・・・あ・・・うん。ありがと」タッタッタ
バトマス「それに植物屋の店員にも後でチューリップ代は払う」
 _____ 強面の顔だが根は優男みたいだった
411 :以下、
勇者「原子や分子・・・科学はよくわからないけれど、そこら辺かな」
バトマス「ああ、さすがに怖くて思うように聴従させられないがな」
 _____ 元素記号表。水兵リーベ僕の船でお馴染みのあれ
   彼はそれを全て従えられてしまうらしい・・・恐ろしすぎる
勇者「こわい身内もいたものね」
バトマス「お前は人間を従えられるんだろう。似たものさ」
勇者・バトマス「ふふっ、はははははは」
召喚士「なにこの人達・・・」
412 :以下、
 ____ カレー屋GOGO壱 ____
 ____ 立ち話もなんなので近くのお店に入り
   『伝説の勇者と武闘家の代』ファイターの話を聞くことに
バトマス「ああ、ファイターと俺は親友だった・・・」
勇者「そのファイターは一体なんの能力を?」
バトマス「アイツは自分を従えられる。簡単にいえば完璧な自己暗示能力だ」
勇者「自分を従わせる・・・」
 ほわわーん
413 :以下、
 (例)
男(うう・・・この女殺したいけど決心がつかないよ・・・)
    そんな時には!
男【アイツを殺せ!俺!】
女「ん?ぎゃっ、く・・・首が締ま・・・」
男「フーッフーッ!死ねッ死ね死ね死ね死ね死ね死ね」ググググッ
女「」チーン
男「や、やっちゃった・・・体が命令通りに・・・はっはは・・・あーっはっはっは!!」
   恥ずかしがり屋や、決心があまりつけられない貴方! 
 この超能力さえあれば体が勝手に行動してくれるぞ!脳にも命令できるので性格イメチェンも可能!
414 :以下、
勇者(こんな感じかな)
バトマス「あ、ああ・・・」
バトマス「しかし3人も殺されたのか・・・残り3人のうち2人は俺とお前・・・」
召喚士「残りの1人はどこに居るんでしょうか」
バトマス「さあな。俺にもわからない」
415 :以下、
召喚士「あ!そういえばさっき、能力者同士は効かないとか言ってましたけど」
バトマス「ああ・・・そのことか」
バトマス「俺の勝手な見解だがな。その昔、ファイターと喧嘩をしたときのことだった」
____________________________________
バトマス「てめえ・・・!」
ファイター「ハッハッハ。この私に勝てるアルかな?」
 ??? 親戚同士の付き合いもあってかよく会う仲でな。喧嘩もしょっちゅうだった
  俺は巨体で顔が怖いだろ。逆にアイツは男のくせに小さく可愛い顔をしていてな
416 :以下、
バトマス「【固まれ!】」
ファイター「!」
 ??? 俺はカッとなってやつの体内の血をかたませようとした
  しかし効果はなかった
ファイター「私に能力を使うとはひどいアル・・・」ウルッ
バトマス「す、すまん」
417 :以下、
____________________________________
バトマス「俺はあいつの体内のあらゆるものに命令したが効かなかった」
バトマス「また決闘を申し込んだが____」
バトマス「クッ!」ガンッ!
バトマス「勝手に殺されやがって・・・!」
 _____ 悲しみにひたるアイマスさん。きっと二人はいい恋人になれたであろう
勇者「・・・召喚士さん。いま最後おかしくなかった?」
召喚士「ん、なんのこと?」
418 :以下、
勇者「ともかく貴方も気をつけて・・・犯人は金色幼女、瞳はグリーン」
召喚士「! そ、それって」
バトマス「ああ・・・わかった。襲ってきたら迷わず殺す」グッ...
 _____ そうして私達は店を後にして宿に戻ることに
召喚士「ちょっと!さっきのって!」タッタッタ
勇者「新聞に書いてあったことよ」スタスタ
勇者「別にまだ・・・・・まかおって決まったわけじゃないし」スタスタ
召喚士「いや、まおうだけど」
419 :以下、
勇者(それより気になったのは能力者同士は効かないということ)
勇者(しょーかは邪念で気付かなかったみたいだけれど・・・もし超能力者同士が効かないのなら・・・)
勇者(私のサブミッシブが効かなかった3人はどうなる?)
   騎士 魔王 召喚士
勇者(考えられるのは1人、私の親戚であり・・・残りの2人は・・・人間では無いか何かの能力者・・・)
勇者「・・・・・わからない」ボソッ
召喚士「?」
420 :以下、
 = 宿 =
召喚士「たっただいまー」ガチャッ
勇者「ただいま」
騎士・魔王「あーるぷーすいちまんじゃーくこーやぎのうーえで♪」パチンッパチンッパチンッグッグッ
騎士「あ。お帰り二人共」ニコーッ
魔王「おかえりーっ!」ニコーッ
召喚士「やっぱり二人共兄妹だよ・・・絶対・・・」
勇者「事案」
421 :以下、
 = その日の夜 =
召喚士「うう・・・」
 『お前のせいで俺は死んだ!』 『悲鳴が聞こえなかったのか!?』 『ひどいよー・・・』
召喚士「うあ・・あ・・」
 『おかげで蜂の巣だ!見ろよこの無残な姿よお!』 『1人で逃げて・・・なんで・・・』 『最低だよ・・・最低・・・』
召喚士「ごめんな・・・さ・・・」
召喚士「うう・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
騎士「うなされてる・・・・・やっぱりまだ・・・」
422 :以下、
騎士「それにしても驚きました。勇者さんがしょーかを励まそうだなんて」
勇者「どういう意味?」ギロッ
騎士「い、意外だった・・・というか・・・」
勇者「ふん。私はうじうじされるのが嫌いなだけ」
勇者「この女はまだ謎がある・・・勝手にどっかに逃げられても困るもん・・・」チラリ
騎士「・・・」
 _____ 彼女のその言葉がツンデレなのか、それとも本意なのか
  俺にはわからない
423 :以下、
?????????
召喚士「はあっ!・・・はあ・・・はあっ・・・」ダラダラ...
 ____ まだ夜.....さっきのは夢.....
召喚士「うわっ、パジャマがびっちょびちょ・・・」
召喚士「・・・」チ、チラ
騎士「zzZ」
召喚士「・・・」ホッ...
 ____ こんな姿、異性に見せられる訳にはいかない。着替えてロビーで涼もう
424 :以下、
宿主「おや、お客さん。眠れないのですか?」
召喚士「・・・お恥ずかしながら」
宿主「ン?その法衣・・・魔術師の方ですかな・・・?」
召喚士「まあそんな感じです」
 ____ 答えると、宿主さんはふらっとどこかに
= 数分後 =
宿主「これをどうぞ。熟練の魔術師ならば、この魔法を使っていはいかがでしょうか」
召喚士「・・・・これは」
425 :以下、
召喚士「ノート・・・?」
宿主「その昔。旅のお方がその魔法研究ノートを置いてかれたみたいでして」
 _____ ??・?? 冥界の先祖を呼び寄せる黒魔術 ??・?? _____
宿主「黒魔術といっても悪用しなければ優しい魔術でございます」
宿主「貴女はどうやらお悩みがあるみたいだ・・・それを使ってご先祖に悩み相談してなすっては」
召喚士「はあ・・・ありがとうございます」
 ____ 半信半疑で古びたA4ノートを片手に寝室に。いや、トイレでいいや
  魔術エリートの私から言わせてみればそんな魔法あるわけがないのだ
426 :以下、
召喚士「先祖限定か・・・まあいいけど・・・」
 ____ 私は物心ついた時から孤児院で育ったので。親や祖父母、もちろん先祖のことなど無知
  ペラリ...ペラリ...
召喚士「一人だけ・・・ふむふむ・・・自分に適した性格の先祖が現れる・・・」
 ____ ノートにはよくわからない漢字や、イラストが多く....なんだか恥ずかしくなってしまう
召喚士「!」
 ____ しかしそれなりに研究文には目を見張るものがある
召喚士「た、試して見ようかな」
427 :以下、
召喚士「我、汝の....なり....して...混沌の...刹那...輪廻を...///」
 ____ とある宿の女子トイレ・個室
  淡々と中二用語を発する美少女がそこに居た
召喚士「ってそれ私か・・・あは、あはは・・・なにしてんやろ・・・///」
    ブゥンッ
???「我を黄泉から目覚めさせる者は貴様か」
召喚士「ぎゃ、ぎゃああああああああ幽霊いいいいいいい!!」
???「ぎゃあああああああああああああ!?なになにどこ!!?」
428 :以下、
???「そ、そんな驚かなくても・・・」ビクビク
 ____ 青い光に包まれ、少し薄く、そして宙に浮く幽霊少女
召喚士「貴女が・・・う、ウチのご先祖なんか・・・」
???「!?」
???「まさか貴様!わ、我の研究レポートを使ったのか!///」カアァァ
召喚士「は、はい」
???「つまり貴様・・・我の子孫か・・・若いな・・・」
429 :以下、
???「なるほどな・・・だから我の精神年齢や風貌も貴様に合していると・・・ふむ」
召喚士「あの?お名前は?」
賢者「む、賢者だ」
召喚士「賢者・・・私の先祖は賢者だったんだ・・・」
賢者「貴様も見たところ賢者とは言わずとも魔術師のようだが?」フッ...
召喚士「あ、召喚士やってます」
賢者「召喚士!?・・・なにそれ・・・」
430 :以下、
 ____ なんかお話が面白かったのでそのまま1時間くらい雑談して
召喚士「じゃあ私はこれで」
賢者「ああ。また会おう」ブゥン...ティウンティウン
召喚士「あ」
召喚士「お悩み相談してなかった・・・ま・・・いいか・・・」
 ____ 勇者といい、賢者といい、なんというかリフレッシュは出来たのだし
魔王「お姉ちゃん?」
召喚士「あ、まおちゃん」
431 :以下、
召喚士「どうしたの?トイレ?1人で大丈夫?」
魔王「だいじょーぶだよー」
魔王(困ったなあ・・・やっとバトマスって人見つけたのに・・・)
魔王(勇者のお姉ちゃんにも見張られてるし・・・これじゃ殺せないよ・・・)
魔王「・・・・・・・そうだ」
魔王(召喚士のお姉ちゃんを使えばいいんだ・・・なんだ簡単じゃん・・・)
_______________________________
______________________
438 :以下、
 = 翌日 =
騎士「???♪」
勇者「騎士・・・最近の貴方、なんだかちょっとおかしいよ」
騎士「え?そ、そですかね」
騎士「実は俺に妹が出来たんですよ・・・まおちゃん・・・ああ、可愛いなあ・・・///」
勇者「・・・」ゾクッ...
勇者(あの騎士が初対面相手にこんなに心を開くなんて・・・やっぱりあの子はおかしい)
勇者(私ですらまだどもられるのに・・・・・)
    魔王>勇者
勇者「む」イラッ
439 :以下、
 ..... 勇者は飼い始めたペットが未だ自分に怯えているというのに
  幼女には心を開きつつあるというジェラシーに似た気分を覚えたのだった
勇者「騎士」
騎士「はい?」
勇者「逆立ち」パチッ
騎士「!?・・・よっ・・・は、お、お」
騎士(ヤバイ!いつもの俺虐めが急に始まってしまった)
440 :以下、
勇者「おすわり」
騎士「はい」シュタッ
勇者「お手」
   パチィンッ!
勇者「触らないで?」
騎士「っ・・・」ヒリヒリ
勇者「良し!」
騎士「何が良しなんですか!?」(痛い・・・けど勇者さんの手がこの手に・・・)ペロッ…
441 :以下、
 = 宿・娯楽室 =
召喚士「ふむ・・・うん・・・」
召喚士(勉強になるなあ。賢者様のノート・・・)
  「うう・・・うう・・・」シクシク
召喚士「!」
召喚士「まおちゃん?なんで泣いて____」
魔王「ママぁ?・・・うぅっ・・・ひっぐ・・・パパぁ?・・・」メソメソ
召喚士「!!!」ズキンッ
442 :以下、
魔王「あ、お、お姉ちゃん・・・ごめんね・・・」ゴシゴシ
魔王「ちょっと思い出しちゃっただけ!」ニコッ
 ____ 今まで無理してたんだ...一気に罪悪感に浸られ、辺りが真っ暗になる
召喚士「・・・・・ああ」
魔王「??????」ボソボソボソッ
 ____ まおちゃんが何かを唱えている・・・え?唱えている・・・?
 『お前のせいで俺は死んだんだ!』 『どうして助けられなかったの!?』 『ひどい、ひどいよ!屑!』
召喚士「ひっ・・・!」ビクッ
443 :以下、
 ____ 目の前であの時死んでいった人達が私を取り囲む
 『楽しそうだったな。昨日は・・・』 『すーぐ忘れちゃうんだ・・・この偽善者』 『自分は生きてていいんだ?』
召喚士「な、なんで・・・ちが・・・ごめ・・・」
 『誤って済むと思ってるの?』 『私達のこと忘れないでよ。自分だけ楽しんで忘れようとしないでよ』
 ____ 追い討ちをかけるがごとく娯楽室の扉からあの時のロボット達が押し寄せる
 ≪ 侵入者発見 ≫ ≪ コロセ コロセ ≫ ≪ 【 全 員 殺 せ 】≫ ウイーン...ガチャコン
召喚士「ひいっ!?・・・や、やだ・・・うあ・・・」ガクッ
魔王「お姉ちゃん、大丈夫?」
444 :以下、
召喚士「まおちゃん・・・に、逃げて・・・!」
魔王「えー?戦って守ってくれないの?」
召喚士「え・・・」
魔王「まおうがこのまま逃げてもそこにいるかもしれないじゃん」
召喚士「それ・・・は・・・」
魔王「怖いから?じゃあつよーい召喚獣をゲットすればいいんだ!夢だもんねー」
召喚士「・・・・あ」
魔王「さあ、その手に持ってる黄金のランプをなでなでしてあげて?」
445 :以下、

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