花陽「笑顔の魔法」back

花陽「笑顔の魔法」


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1:
花陽「はぁ……はぁ……」
凛「ひぃ……最近練習きついねかよちん……」
真姫「何言ってんのよ。ラブライブを目指してるんだからこれくらい当然でしょ?」
凛「そ、それはそうだけどぉ……」
花陽「……うん、真姫ちゃんの言う通りだよ凛ちゃん。もっと頑張らなきゃ……」
凛「かよちんまで……うぅ、わかったにゃあ……」
にこ「」
真姫「……1人死んでる人もいるみたいだけど」
2:
花陽「あ、あはは……」
海未「……どうしたのですか?にこ先輩、このくらいでへばっていてはラブライブ出場なんて夢のまた夢ですよ」
にこ「ぐっ……あんた最近練習メニューハード過ぎると思うんだけど……」
海未「……にこ先輩はともかく、私達はアイドルとして素人同然」
海未「ラブライブが開催する事が決まり、少しでも素人同然の私達がランクを上げるには今以上の練習しかないのです」
にこ「それににこも巻き込まないで欲しいんだけど……」
海未「μ'sに入った以上、同じ練習メニューをこなすのは当然です」
にこ「うぅ……」
3:
穂乃果「まぁまぁ海未ちゃん。確かに私達素人だけど……」
穂乃果「だからこそいきなりこんなに激しい練習メニューをやったら体壊しちゃうよ?」
海未「穂乃果……」
ことり「いきなりハードな練習メニューにするんじゃなくて、少しずつ練習メニューを変えていったらいいんじゃないかな?」
海未「ことりまで……いえ、そうですね。確かに無闇矢鱈と練習すれば上達するなんてあり得ませんよね」
海未「自分に合った練習が一番の上達の近道……そこから少しずつペースを上げていけばいい……」
穂乃果「うんっ!」
4:
海未「では、そういう事にしましょうか」
凛「じゃあ……!」
海未「今日の所はここまでにしましょう。皆さんお疲れのようなので」
凛「練習終わったにゃー!」
真姫「ま、私はまだまだやれたけどね?」
花陽「あはは……でも疲れちゃった」
5:
穂乃果「ねえねえことりちゃん海未ちゃん!この後パフェ食べに行こ!」
ことり「あ、それ良いかも!」
海未「また2人は……太りますよ」
穂乃果「大丈夫だって!ね、行こ!」
海未「……はぁ、わかりました」
凛「……凛達はどうする?」
真姫「私は帰るわ。勉強しないといけないし」
凛「わあ、真姫ちゃん偉いにゃー」
7:
真姫「……凛もしないと駄目なのよ?もうすぐ期末テストなんだから」
凛「あぅ……そうだったにゃ」
花陽「私も手伝うから一緒に頑張ろ?」
凛「うぅ……かよちんは天使だにゃぁ」
にこ「…………」
花陽「……にこ先輩?」
にこ「私、もうちょっとだけ屋上に残るわ」
真姫「え、どうして?」
8:
にこ「いくつか自分で納得できない踊りがあって……ね」
海未「一番バテてたにこ先輩がまだ練習するとは……」
にこ「失礼ね!私だってする時はするわよっ!」
穂乃果「……じゃあ私達ももうちょっとだけ練習してく?」
凛「えーっ!?」
にこ「あぁいや、大丈夫よ。私が納得いってないだけだから」
にこ「他の皆は先上がってていいわよ」
穂乃果「そ、そう?」
9:
凛「ほ、ほら、にこ先輩がそう言ってるんだから言葉に甘えなきゃ!」
海未「どうやら凛には特別メニューを与えないといけないみたいですね……」
凛「え、えええ!?」
ことり「あ、あはは……じゃあ私達は先にあがるね?」
にこ「えぇ、じゃあね」
穂乃果「まったねー、にこちゃん!」
花陽「…………」
10:
凛「それにしてもにこ先輩凄いにゃ」
真姫「あれだけ練習してまだ自分の踊りを完璧にしようとしてるなんて」
凛「一番バテてたのにね」
真姫「何ていうか……アイドルに対する想いが凄いというか」
凛「凛には真似できないにゃぁ……」
花陽「…………」
真姫「……花陽?」
11:
花陽「ふぇ!?な、なに!?」
凛「どうしたの?さっきからぼーっとしてるけど」
花陽「え、あ、いや……」
真姫「……何の話してたかわかる?」
花陽「え?……え、えっと……ごめん、何の話してたっけ……?」
凛「もーっ!やっぱりぼーっとしてるじゃん!」
花陽「うぅ……ご、ごめんね凛ちゃん……」
12:
真姫「にこ先輩の話よ。あれだけ練習してるのにまだやるんだっていう」
花陽「あ、ああ、にこ先輩の……確かに凄いよね」
凛「アイドルにかける情熱なら誰にも負けない!って感じだにゃ」
真姫「……そういえば、花陽もμ'sに入る時にそんな事言ってたわよね」
花陽「あ、うん」
凛「かよちんもにこ先輩に負けず劣らずアイドルが大好きだからにゃ!」
真姫「……今まで聞きそびれてたけど、花陽がアイドルを好きになったきっかけって何だったの?」
凛「そういえば凛もそれ聞いたことなかったにゃ」
13:
花陽「あ、えっと……」
花陽「……えっとね。うちのお母さんがアイドルの卵だったっていうのがきっかけになってるんだろうけど……」
真姫「へぇ、お母さんもアイドル目指してたんだ」
凛「かよちんのアイドル好きは母親譲りだったんだね」
花陽「あはは……けど、それだけじゃなくて……私、尊敬するアイドルが居るの」
真姫「尊敬するアイドル……?」
14:
凛「有名人なのかにゃ?」
花陽「ううん、違うの。テレビにも出てないし、
多分私以外にその人がアイドルをやってる姿なんて誰も見向きもしてなかったと思う」
真姫「……どういう事?」
花陽「だけど……私にとってその人が一番なんだ。……それは今も変わらずにね」
凛「へー!かよちんの一番好きなアイドルかぁ……会ってみたいにゃー」
花陽「……ふふ、そうだね」
15:
8年前
凛「ねえかよちん!今日はどこに遊びにいこっか!」
花陽「は、花陽はあんまり遠くじゃない所なら……」
凛「だめだよかよちん!色々な所を探検してこそ男だー!ってお父さんが言ってたよ?」
花陽「は、花陽も凛ちゃんも男の子じゃないよぉ……」
凛「そんな細かいこと言ってないでほら、行こ!」
花陽「え、えええ……」
16:
花陽「全然知らない所に来ちゃった……ちゃんとお家帰れるかな……」
花陽「ね、ねえ凛ちゃん、帰る道ちゃんとわかってるの……?」
花陽「……凛ちゃん……?」
花陽「……え?どうして?さっきまでここに……」
花陽「……凛ちゃーん!!」
花陽「……呼んでも返事こない……」
17:
花陽「うぅ……凛ちゃん……何処なの……?」
花陽「もしかして迷子に……」
花陽「ど、どうしよう……」
花陽「凛ちゃーん!返事してー!」
花陽「……だめ……完全にはぐれちゃった」
花陽「このままじゃお家に帰れないよ……」
18:
花陽「…………」
花陽「……ふぇ……」
花陽「……わああああん!凛ぢゃああん、どごなのぉおお!!」
「……何泣いてるの?」
花陽「……え……?」
「駄目でしょ?そんなに泣いたら」
花陽「だ、だって……凛ちゃんとはぐれちゃって……」
19:
「……あぁ、迷子になっちゃったのね。凛ちゃんっていうのはお友達?」
花陽「うん……大事な友達……でもはぐれて……知らない場所で不安で……」
「全く……大人も居ないのに知らない場所に来ちゃ駄目じゃない」
花陽「……ごめんなさい……」グズッ
「だー!だから泣かないの!泣いたらその可愛い顔が台無しよ?」
花陽「か、かわ……!?」
20:
「……その凛って子、探すんでしょ?手伝ってあげる」
花陽「ほ、ほんとに!?」
「……まあ、私も暇だし、特別よ特別」
花陽「あ、ありが……」
「お礼はいいわよ。取り敢えず凛って子がどういう感じなのか教えて?」
花陽「あ、うん……」
21:
「なるほど、髪が短くて元気な子……ね」
花陽「多分凛ちゃんも花陽の事探してると思うから……すぐわかると思う」
「ま、それもそうよね。花陽の言った通りなら凛も知らない町で1人不安だろうし……」
花陽「凛ちゃん大丈夫かな……」
「まだ日も明るいし大丈夫よ。最悪おまわりさん呼べば問題ないわ」
花陽「お、おまわりさん呼んじゃうの……?」
22:
「そ、そんな不安な声しないでよ……って、涙目になるんじゃないわよ!」
花陽「だ、だって……おまわりさん呼ぶくらい大変な事になっちゃってたらって思うと……」
「……はぁ、あんたにとって凛って子はそんなに大事なのね」
花陽「……うん」
「じゃあ日が暮れないうちに探しちゃいましょ。きっと見つかるわよ」
花陽「……うんっ」
23:
凛「そんな事あったかなぁ……」
真姫「(……もしかしてその人って……)」
花陽「あの時すっごく怖かったんだよ?凛ちゃんに振り回されて大変だったんだから」
凛「あはは……ごめんね?」
真姫「……それで、どうなったの?」
24:
花陽「あ、えっと……結論を言うとその後凛ちゃんは見つかったよ」
凛「おお!凛見つかって良かったにゃぁ……」
真姫「……いや、まあ今ここに凛が居るんだからそれはそうなんでしょうけど」
凛「あ、それもそうだったにゃ」
真姫「……はぁ」
花陽「あはは……それでね」
25:
凛「うぅ……かよちん見つかって良かったよぉ……」
花陽「ごめんね凛ちゃん……怖かったよね、花陽も怖かったよぉ……」
「な、何で二人して泣いてるのよ……」
凛「この人はだあれ……?」
花陽「花陽と一緒に凛ちゃんを探してくれたお姉ちゃんだよ!」
凛「そうなんだ……お姉ちゃん、ありがとう!」
26:
「別にお礼なんていいのよ……でも、見つかって良かったわ」
「……だ、け、ど!……今度から知らない場所にこんな小さい子が2人で遊ぶなんてしない事!」
花陽「……うん」
「凛は?わかった?」
凛「わ、わかった」
「……はぁ、よろしい」
凛「……でも、小さい子ってお姉ちゃんも充分……」
「なにか言った?」
凛「い、いえ、なんでもないです……」
27:
「さてと……それじゃあ2人を近所まで送るとして……どこらへんに住んでるの?」
花陽「えっと……○○あたり……です」
「なんだ、割りと近くじゃない。ま、小さい足だし当たり前か」
凛「お姉ちゃん小さいのに凄く頼りになるね」
「小さいは余計よ!」
花陽「でも……どうしてそんなに優しくしてくれるの?」
28:
「……私、アイドル目指してるの。だからかな」
凛「あいどる?」
花陽「アイドル……!」
「ま、こうやって人助けするのも地道な活動なのよ。良かったらファンになってもいいわよ?」
凛「あいどるってなあに?」
「ぐっ……あんたアイドル知らないのね……」
29:
花陽「な、なります!ファンになります!」
「へぇ……花陽はファンになってくれるんだ?」
花陽「は、花陽もアイドル好きなの……」
「あ、そうなの?じゃあ私とおんなじね」
花陽「その……お母さんが元アイドルだったから……」
「へぇ、そうだったんだ!」
花陽「うんっ」
30:
「そっか……よし!じゃあ花陽、ちょっと近くにおいで?」
花陽「え……?」
「耳貸して。とっておきの言葉教えてあげる」
花陽「わ、わかったっ」
「……いい?またこうやって怖い思いしたり、不安な事があったりするかもしれない」
花陽「…………」
「……でも、大丈夫よ」
「そんな時はね。この言葉を口に出して言うの」
「どんな時もにっこりになれる魔法、笑顔の魔法……その言葉はね――」
32:
花陽「それで、この話はおしまい!」
凛「えーっ!?最後の教えてくれた言葉ってなんだったの!?」
花陽「ふふ、秘密だよ凛ちゃん」
凛「むーっ、かよちんの意地悪!」
真姫「こら凛、その時にファンにならなかった貴方が悪いんだから諦めなさい」
凛「そ、そうだけどぉ……!むぅ……あんまり覚えてないけど凛もファンになってればよかったなぁ……」
真姫「だけど……ふふ。どうしてかしらね。私にはその言葉、よく聞いてる気がするわ」
花陽「……ふふ、そうかもしれないね」
33:
凛「……そういえば、あのお姉ちゃんのお名前を聞くの忘れちゃったね」
花陽「あ……そうだね……でも、またいつか会えると思うんだ」
凛「え、どうして?」
花陽「だって……花陽もお姉ちゃんも、アイドルが大好きだもん!」
凛「そっかぁ……会えるといいね!」
花陽「うんっ!」
34:
花陽「(花陽……お姉ちゃんに教えてもらった言葉、ずっと忘れないよ)」
花陽「(……またいつか会おうね、お姉ちゃん)」
花陽「(その時は花陽もお姉ちゃんと同じ場所に……!)」
――笑顔を届ける魔法の言葉
にこ「にっこにっこにー!」
にこ「……ぐぬぬ、違うわね、もっと完璧に練習しないと……」
おしまい
35:

ほっこりすっきりしてていいな
36:
乙乙
心があったまりますなぁ
37:

にこぱないいね
3

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