貴音「月夜の悪戯の魔法」back

貴音「月夜の悪戯の魔法」


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1:
瞳を閉じれば、今宵も目に映る彼の者の姿
幾夜逢えぬとも、私の想いは変わらぬどころか募るばかり…
───逢いたい
『逢いたくて逢いたくて震える』
そのような面妖な状況に、今まさに私が直面しています
あの声、笑顔、愛らしいきゃらくたあ
気付けばいつも目で追っていました
友情なのか愛情なのか、それすらもわかりません
今はただ、逢いたい。逢って声を聞きたい……
貴音「響……早く帰ってきてください……」
2:
プルルルル…
プロデューサーからの着信が、私を現実に引き戻す
内容は明日の仕事内容の再確認と、当方の事情による時間のずれ
貴音「はい、問題ありません」
そう言って電話を切り、再び夜空を見上げると…月は雲に隠れて見えなくなっていました
貴音「はぁ……」
溜め息は幸せを遠ざけると伝えられていますが、それすらもどうでもよくなるほどに気が滅入ってしまいました
少し早いですが、今宵は床に就くことにしましょう
5:
──────────────────
貴音「海外ろけ…ですか?」
響「うん!動物ワールドの企画で、ブラジルまで珍獣を探しに行くことになったんだ!」
貴音「そうなのですか…。して、帰りはいつ頃に?」
響「貴音?…まだ行ってないのに帰りの予定を聞くなんて気が早いぞ?」
貴音「長期間の海外となると少し心配なのです。響のような華奢な身体では、特に…」
響「うっ…なんだか自分まで怖くなってきたかも…。でもなんくるないさー!自分、カンペキだからね!」
貴音「そうですか…。それで帰りは…」
響「そんなに気になるの!?一応予定だと10日間だけど、ちょっと多めに考えてスケジュールを取ってあるから…長くて二週間ぐらいかな?」
貴音「なんと……!」
響「それで場所なんだけど、結構深いところまで行くみたいでさー
 電波が入らなくて連絡できないかもしれないけど、全然平気だから心配しないでね!」
貴音「ああっ…!」
7:
──────────────────
貴音「…朝…ですか……」
またあの日のことを思い出してしまいました。おかげで眠れたのは一時間程度でしょうか…
たった二週間…それすら待てぬ自分が情けなくてたまりません
貴音「あれからまだ一週間なのですね……」
離れて始めてわかる事実。私は…響に依存していたようです
彼女の性格、仕草、よく変わる豊かな表情は、いつしか、使命感だけで生きてきた私の心の拠り所となっていました
長い髪を垂らした無防備な後ろ姿…願わくば抱きしめてしまいたい
しかし今は、ただ逢えぬ日々が私を締め付ける………はっ!?
貴音「もう時間が…急ぎましょう!」
9:
ガチャッ
貴音「おはようございます」
亜美「おっはよー!あれ?どうしたのお姫ちん?なんか今日はいつもより遅くない?」
真美「顔もなんだかおやつムードっぽいよー?」
はて…おつやむーど、と言いたいのでしょうか。おやつであれば底なしに入るのですが
貴音「おはようございます、亜美、真美。少し考え事をしていただけですので、問題はありませんよ」ニコッ
真美「んー…気のせいかな?なんか悩んでそうなふいんきだったんだけど」
亜美「ま、悩んでも仕方ないっしょ!そんな悩みなんて吹っ飛ばしちゃおうよ!」
貴音「ふふっ…ありがとうございます。それでは私、プロデューサーと打ち合わせがありますので…」
11:
P「おはよう、貴音」
貴音「おはようございます、あなた様」
P「おはよう貴音。さっそくで悪いんだけど……ん?」
貴音「はて…私の顔に何か?」
P「いや…ちょっと元気が無いような気がしてさ。大丈夫か?」
…それほどまでに疲れて見えるのでしょうか……
貴音「言わずもがな、です。今朝もお茶碗五杯のご飯を平らげてきました」
P「…やっぱり調子が悪いんじゃないか?いつもは七杯は食べるだろ」
貴音「ただの気まぐれです。あなた様、人には秘密の一つや百個…」
P「はいはい、何度も聞いたよ…。とりあえず、今日の仕事は大丈夫そうだな?」
貴音「はい。何一つ問題ありません」
12:
P「で、今日のことなんだが、共演のアイドルがインフルエンザでダウンしたらしい」
貴音「なんと…それは安静にしなければいけませんね」
P「それで貴音の持ち時間を増やそうってことなんだけどな…出来そうか?」
病欠の方には申し訳ありませんが、これは好機…
より高みを目指すため、この機会を使わせていただきましょう
貴音「はい。やらせていただきます。皆様方に四条貴音をもっと知って頂きましょう」
P「やってくれるか!よし、じゃあ早スタジオ入りだ!打ち合わせをしないとな!」
13:
その日の仕事は、結論から言えば成功と言えたかもしれません
ですが私はどこか上の空で、そのことをプロデューサーに指摘されてしまいました
それほどまでに私は…響のことを……
明日は休日ですが、今日は早めに床に就くことにしましょう
14:
──────────────────
高木殿に声を掛けて頂き、なし崩し的に上京し、アイドル事務所に入社することになった日のこと
私は765プロの最寄りの駅に着いたものの、情けないことに迷ってしまいました…
貴音「なんと面妖な…これが東京なのですね……」
ふらふらと歩いていた私は、駅の場所も見失い、途方に暮れていました
しかし、その時…
少女「ねぇ、そこの人!」
貴音「せめて携帯電話があれば…。使いこなせずとも持っておくべきでしたか……」
少女「おーい!聞こえてるー?そこの背の高い白髪の人ー!」
貴音「な…なんと無礼なっ!私の髪は白髪などではありません!!」
少女「あ、やっと振り向いてくれた!」ニカッ
彼女は、眩しくなるようなその笑顔を初対面の私に向けていました
17:
少女「ねぇ、道に迷ったんでしょ?実は自分もでさー!あはははは!」
貴音「あなたはいきなり何なのですか…。初対面の相手に尋ねることがそれですか?」
響「ああ、ごめんごめん!自分、我那覇響!沖縄出身!アイドルになるために上京してきたんだ!
 はい!これで自己紹介したから、自分たちはもう知り合いだよね?次はキミの番だぞ!」
貴音「…四条貴音と申します。それ以外は秘密です」
響「なっ…秘密ってなんなの!?うぎゃーっ!自分はいろいろ話したのにーーーっ!!」
貴音「我那覇響…このような往来で大きな声を出しては迷惑です。用がないのなら私は去りますが…」
響「ああっ!?ご、ごめんなさい!えっと、自分、道に迷っちゃったから道を聞きたかったんだけど…
 あれ?よく考えたら迷ってる人に道を聞いても…んー?」
…それを私に聞かれても…という状況でありました
18:
貴音「生憎ですが、私も先程上京したところ故…。恥ずかしながら私も道に迷っているのです」
響「えっ、やっぱりそうなの!?うーん…どうしよう……765プロ…どこにあるんだろ…」
…今、なんと?
貴音「我那覇響、もしやあなたの目的の場所は、765プロダクションという芸能事務所では?」
響「あ、うん!そうだぞ!自分、そこの社長にスカウトされて、アイドルになるために来たんだ!
 もしかしてどこにあるのか知ってる?」
なんと奇遇な…!このような運命の悪戯があるものなのですね…
貴音「いえ…ですが、私もあなたと同じなのです。765プロにて、アイドルになるために上京を」
響「えぇぇっ!?…確かにすっごい美人だし、女優とか言われてもおかしくはないけど……へぇ?……」
…まっすぐに顔を見つめられて容姿を褒められるというのは、まことにくすぐったいものなのですね…
21:
貴音「ならばこれも何かの縁。共に参りませんか?」
響「うん!ってそれはいいんだけど、電話番号を聞いた紙を失くしちゃって……」
貴音「それならば私が持っています。ですが、公衆電話が見つからないのです……」
響「えっ?」
貴音「はて?どうかしましたか?」
響「…携帯、持ってないの…?」
貴音「そ、それは……私、機械がどうも苦手で……」
響「あははは!顔赤いぞ!」
貴音「くっ……」
まさか初対面の者に狼狽した顔を見られるとは…穴掘って埋まりたいとはこのことでしょうか……
22:
響「ごめんごめん!ところで携帯なら自分が持ってるぞー?紙貸してよ!」
貴音「あっ…はい、そうですね。お任せします」
響「事務員の人が迎えに着てくれるってさ!良かったね!」
貴音「はぁ…一時はどうなることかと思いましたが、万事解決ですね」
響「ぷっ…あははは!なんかおかしいね!」
貴音「はて…何がおかしいのでしょうか?」
響「いやー、一人だと大変なことでも、二人ならこんなに簡単に話が進むんだって思ったらさ!」
貴音「言われてみれば…確かに……ふふっ…ふふふふっ…♪」
響「ねっ?あはははは!」
24:
プルルル…
響「あ、もしもし!」
一人では出来ないこと、仲間となら出来ることですね…
貴音「ふふっ…早くも仲間が出来てしまいました」
響「ねぇ!そこの角まで車で来てくれてるってさ!」
貴音「では、行きましょうか。……あの…」
響「んー?」
貴音「これからよろしくお願いします。『響』」
響「うんっ!こっちこそよろしくね!『貴音』!」
27:
──────────────────
目が覚めると、まだ夜も明けていない時刻でした
…あの頃の夢…。もう何年も連れ添った親友のようなつもりでしたが、まだ一年と少しなのですね…
夢ならば響に逢えるのに…心から逢いたいと願っても、今は届かない…
心から伝えたい。響のことがとても大切だと
……愛していると、伝えたい…
私の気持ちが友愛ではなく、恋愛の方向に向かい始めたのは、いつの頃からかわかりません
それに気付いたのはたった今。私は遅過ぎたのでしょうか…
月を見上げると、響がそこにいるような気さえします
しかし恥ずかしがり屋の響は、まるで月影に囚われたかのようにその姿を見せてくれません
今宵、新月の闇に潜むように、私はひっそりと枕を濡らしました
30:
朝目が覚めると、そこに響が……いるはずもありません
響が発つ頃には満開であった薄紅色の桜の花も、ほぼ散ってしまいました
寂しくて、寂しくて、響の声が聞きたくて…
思わず携帯電話を手に取るも、やはり電波が届かないとの音声が…
朝露に濡れた窓を開け、ふと虚空に手を伸ばしてみます
ですが、当然ながら響のぬくもりを感じることは出来ません
貴音「…少々、感傷的になり過ぎているやも知れません」
今日は休日。気分転換に出かけることに致しましょう
31:
貴音「よもや、全マシマシ三杯で腹八分目になろうとは…」
憂鬱な気分のまま食べる二十郎は、いつもの七割ほどの美味しさしか感じませんでした
その後も一人で散策を続け、服の衝動買いなどをしてしまいました
いめーじが湧かないという方もおられるでしょうが、私とて一人の女。おしゃれぐらいは楽しみたいのです
貴音「しかし、このみにすかあとは…やはり丈が短過ぎるのでは…」
ちょっとした冒険。響はどのような反応を返してくれるでしょうか?
その後も一人で街を散策し、夕暮れ刻に差し掛かった頃…
千早「『mingos』の新作ブラ『N・A・H』…これさえあれば私も……」
貴音「あの…もし?」
千早「はい?って四条さん!?」
らんじぇりいしょっぷで、千早と遭遇しました
34:
らんじぇりいしょっぷで買い物を済ませ、そのまま立ち話をするのも目立ってしまうので、近くの喫茶店に入ることにしました
千早「あの…どうかこのことは秘密に……」
貴音「わかっています。千早がばすとあっぷぶらを見つめていたなどと、決して……」
千早「声に出して言わないで!!その…あのメーカーは前からお気に入りで…
 あ、私はブラックコーヒーをお願いします」
貴音「では、私はごーじゃすせれぶぷりんぱふぇを…」
千早「相変わらずの食欲ね…。ところで四条さん、最近は何か悩みがあるようだったけれど…」
貴音「…やはり、わかってしまいますか?」
千早「ええ、まあ。私もよく一人で背負い込むことがあるから」
36:
貴音「私と千早は似た者同士なのでしょうか。打ち明けましょう。実は…響のことなのです」
千早「我那覇さん?」
貴音「ええ。短い期間なのですが、顔も見れず声も聞けず…心配で心配で仕方がないのです……」
千早「そう…。我那覇さん、電波が届かない場所でのロケだったかしら」
貴音「はい」
千早「私が海外レコーディングに行った時は、毎日春香と連絡を取り合っていたけれど…
 今回は場所が場所だから、そうもいかないのね…」
貴音「我ながら情けない話だと思います。響は今頃頑張っているというのに……」
38:
千早「…四条さん。もしかしてあなたは……」
貴音「……お察しの通りです。私は…響のことを好いてしまいました
 いえ、愛しているといっても過言ではありません」
千早「ふふっ…こんなところでも似た者同士なのね」
貴音「………?」
千早「私は…春香が好き。聡明な四条さんなら、理由は説明しなくても大体わかってくれると思う」
貴音「はい。痛いほどによくわかります。不安な時、差し伸べてくれた手が誰よりも暖かかった。そうでしょう?」
千早「…ええ。女なのに女の子が好きなんて、おかしいわよね」
貴音「はい。受け入れてくれないやもしれません。しかし、伝えることで楽になるのであれば…」
千早「………そう…よね……」
39:
貴音「ありがとうございます、千早。待ち続ける身は辛いものですが
 話を聞いてもらえたことで少し楽になりました」
千早「いいえ、こちらこそ。お互い頑張りましょう!」
千早と別れる頃には、もう夕飯刻になっていました
…やはりお腹が空いてきます。私もそろそろ夕飯の支度をしなくては…
そう思いながら歩いていると、ふと小さな公園が目に入りました
公園で月見など…良いかもしれませんね
41:
ぶらんこに乗り月を見上げると、そこには響の姿がありました
いえ、これは所詮、夢幻…。それでも今の私には、大変な励みになるものです
───ならばせめて、今だけは、この夢を、現として
夢と現の狭間に揺れる恋心は、ただ白く
朧が霞み、夢と現の区別もつかぬままに
ですが、それでも……
貴音「それでも私は、現実の響に逢いたい…。触れていたいのです…!
 響……うぅぅ……ひ……ひび…きぃ…!」
44:
花のように咲き誇る、響の笑顔
『あははは!貴音、それ違うぞー!』
鳥のように羽ばたくような、響の舞
『ねーねー、貴音ー!自分のダンス、カンペキでしょっ?』
風のように舞い上がる、すてーじの上の響
『おーい、貴音ーっ!』
今宵のような良き月の夜に…逢いに来てほしいのです…!
『ねー、貴音ってば!聞いてるー?』
貴音「ああ…月だけではなく、とうとう目の前にも響の虚構を作り出してしまいました…」
46:
『キョコウってなんなの?自分はここにいるぞ!』
貴音「…え?」
響「久しぶり、貴音!ううん、ただいま…かな?」
今はまだ八日目…このようなことが、あるはずが…
ですが、目の前の響の姿はあまりにも鮮明で…
貴音「本当に、響……なのですか?」
響「他の誰に見えるさー?珍獣が早く見つかっちゃったから、予定を繰り上げて帰ってきたんだ!」
夢ではなく…現の…本物の響…!!
貴音「ああっ…!響!お帰りなさい!私はずっと、響に逢いたかったのです!!」
たまらずに響を抱き締める
この間隔…たった八日ぶりだというのに、ずいぶんと懐かしい感覚に捉われてしまいました
響「ちょっ、ちょっと貴音ー!胸!胸に顔を押し付けないでーっ!!」
50:
響「あははは!貴音はホントに心配性だなー!」
貴音「響はいけずです…。響は皆と離れて、心細くなかったのですか?」
響「なんくるないさー!自分はカンペキだから、寂しがったりしなかったぞ!」
響は強いのですね…。それに比べて私の心の弱さときたら……
響「…なんて言ったらウソになっちゃうかな。でもさ、自分の中にみんながいたから」
貴音「どういうこと…でしょうか?」
響「心の中で、みんなが自分を励ましてくれたから!あんまり寂しくなかったよ!」
貴音「……やはり、あなたは強い子です。響…」ナデナデ
響「も、もー…そんなことされたら照れちゃうぞ…」
51:
響「……でね…」
突然響が俯き気味になってしまいました。何かあるのでしょうか?
響「その中でも貴音は…一番近くに感じてたから」
………っ!!
響「自分がこっちに来てからはじめての…一番大事な、大好きな友達だから…
 …なーんて…ちょっと照れちゃうね…あはは……」
貴音「…ありがとうございます、響。私はあなたのことを思いながらも、心に留めておくことができずにいました
 しかし、これからは少しの時間であれば、離れても大丈夫になりそうです」
響「うんっ!自分たちは離れても一緒さー!」
貴音「ふふっ…ふふふふふっ…♪」
響「あははははっ♪」
53:
響「ねぇ貴音。今日はなんか月が綺麗だね!」
貴音「少し意外でした。響は新月の美しさがわかるのですか?」
響「まあ、ちょっとだけだけどね!三日月とかも綺麗だけど、新月は…なんていうか、貴音っぽい?」
貴音「なるほど…それは私が綺麗で好きだと、そう解釈してもよろしいのですね?」
響「うぎゃーっ!なんでそうなるのさ!?」
貴音「…響。夏目漱石の逸話を知っていますか?」
響「え?どんなの?」
貴音「夏目漱石が教師をしていた時『I Love You』の意味を訳せという問題を生徒に投げ掛けました
 生徒は直訳で意味を伝えたのですが、漱石は『月が綺麗ですねと言えば、それで意味は伝わるはず』だと。そういう話です」
54:
響「…えっ?さ、さっき自分は貴音に……ええぇぇぇっ!?」
貴音「響の情愛…確かに頂戴致しました」
響「ちょっ、ちょっと待って!自分はそういうつもりじゃ…!」
貴音「『私、死んでもかまいません』」
響「…貴音、自分を怒らせたいの?死んでもいいなんて、冗談でも言うなっ!!」
貴音「…今のは、先程と同じような逸話から引用したものです。
 こちらは夏目漱石ではなく、二葉亭四迷の言葉ですが」
響「へ?…どういうこと?」
困惑している顔も、愛らしいものですね…
56:
貴音「響の夏目漱石式のあい・らぶ・ゆーに、私は二葉亭四迷式のあい・らぶ・ゆーを返した…ということです」
響「……それってその…つまり……」
貴音「我那覇響、私はあなたをお慕い申しております。もちろん、友としての響も大好きです
 しかし、私はあなたに恋心を抱いてしまった……愛しています、響」
とうとう打ち明けてしまいました。もはや拒絶されようとも、悔いはありません
貴音「……この季節はまだ冷えますね。私はお暇致します。響も風邪を引かぬよう…」
響「待って!!」
57:
貴音「響、あまり長居をすると風邪を引きますよ?」
響「…そんなの卑怯だ…貴音だけ一方的に言い逃げなんて、そんなの卑怯だよ…
 自分の答え、まだ言ってないよね?お願いだから、ここで聞いてよ」
貴音「…はい」
もとより拒絶される覚悟は出来ています
この想いを打ち砕いてもらおうではありませんか
響「自分、そういうの経験ないから…まだよくわかんない」
やはり…そうでしたか……
響「でも!貴音のことが大好きだってのはホントだから!だから…」
貴音「…………」
響「だからこれから…貴音をもっと好きになる努力、していいかな?」
60:
貴音「……今、なんと…?」
響「だ、だからぁ…これから改めてよろしくってことだぞ!」
貴音「」プシュー
響「た、貴音?生きてる?貴音ーっ!」
貴音「ああっ…響っ!!」ダキッ
響「きゃあっ!?ちょ、ちょっと貴音ぇ!」
貴音「この想いが届くなどと…夢にも思いませんでした。私は今、すごく幸せです…」
響「た、貴音…苦…し…」
貴音「はっ!?も、申し訳ありません!つい…」
響「ふぅ…貴音の胸に押し潰されるかと思ったさー……」
61:
貴音「ところで響。私たちはもう両想いなのです。その…せ、接吻のひとつでも……」
響「………ごめん。そういうのはまだ…」
貴音「そう…ですか……」
響「自分、貴音とそういうことが出来るように、これからもっと頑張るから…。だから……あのね…」
チュッ
貴音「っ!?」
響「…とりあえずほっぺだけ。今はこれで許してくれるかな?」
貴音「…はい…。私、ふにゃふにゃになってしまいそうです……」
響「もーっ!しっかりしてよね!貴音がしゃんとしてくれないと、自分が調子狂うぞ!」
62:
まるで夢のような出来事。しかしこれは、紛れも無い現実なのですね
先程抱きしめた響のぬくもりが、私に現実を教えてくれました
貴音「ふふっ…嬉しいことが一度に起き過ぎて、まるで魔法のようですね」
響「魔法?魔法ってどんな魔法さー?」
貴音「そうですね…しいて言うのであれば……
 月夜の悪戯の魔法、でしょうか」

63:

65:
エージェント乙を往く
6

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