コナン「おい灰原。このメイド服を着てみてくれ」back

コナン「おい灰原。このメイド服を着てみてくれ」


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1:
灰原「は?」ジトッ
コナン「いや、だからその、ちょっとだけ……な?」
灰原「何? あなたそんな趣味があったの?」
コナン「バ、バーローッ! こんな趣味ねぇよ!///」
灰原「あっそ。じゃあ私もう寝るから」
コナン「ああああ! 待てって灰原!」
灰原「何よ?」
コナン「やっぱり興味ある……ほんの少しだけ」
灰原「じゃあ蘭さんにでも着てもらえば?」
コナン「蘭って……サイズ的に無理だろ」
灰原「あら。それは残念だったわね」
コナン「……なんかお前、怒ってねーか?」
6:
灰原「別に怒ってないわよ」
コナン「怒ってるじゃねーか……」
灰原「うっさいわねー。ほんとに怒るわよ?」ジトッ
コナン「わ、分かったよ。今日は諦めるから……」
灰原「……」
コナン「……」
灰原「おやすみなさい」
コナン「あ、ああ……おやすみ」
『ガチャン』
コナン「くそっ……」
博士「新一。メイド服なんて持ってどうしたんじゃ?」
コナン「博士……」
8:
下の手紙は、1時間前、コナン宛に届いたものである。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
工藤新一(江戸川コナン) 殿
私はお前の正体を知っている。
証拠はこの手紙の一行目で十分だろう。
この情報を公にされたくなければ、次の命令に従え。
◆灰原哀のメイド服の写真をうp◆
撮ったらこのメールアドレスに送れ→『#969#6261』
メイド服とデジカメは同梱のものを使用せよ。
期限は明日18:00まで。
末筆ながら、他言無用。
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博士「フォフォフォ。メイド服を、ワシに着て欲しいのか?」
コナン「アハハ死ね」
博士「なんじゃと! 出て行け貴様!」
コナン「ああ出て行ってやるよ! このハゲ丸!」
『ガチャン!』
コナン(これでいいんだ……博士を巻き込むわけにはいかない)
12:
『#969#6261』―――それは≪黒の組織のボス≫のメールアドレス。
つまり、あの手紙の送り主は、≪黒の組織のボス≫ということになる。
まさか向こうから接触してくるだなんて……願ってもないチャンスだぜ。
◆【21:00】毛利探偵事務所◆
『ガチャ』
コナン「ただいまー、蘭姉ちゃんヾ(*´∀`*)ノ♪」
蘭「遅いじゃないコナン君! 何時だと思ってるの!?」
コナン「9時」
蘭「……え……あ……うん……」
PRRRRRR♪ PRRRRRR♪
コナン「あ、僕の携帯だ……」
蘭「もー。こんな遅くに誰からよ?」
コナン「光彦からみたい……」
13:
コナン「もしもし」
光彦≪夜分にすみません≫
コナン「どうした光彦?」
光彦≪突然ですが、明日旅行することになりました≫
コナン「旅行? おい、そんなの聞いてねぇぞ!?」
光彦≪ですから突然です。先程決まりましたから≫
コナン「何でまたいきなり……」
光彦≪歩美ちゃんが誰かからホテルの5名様宿泊券を貰ったみたいなんですよ≫
コナン「そうなのか……いや、だとしても急すぎるだろ?」
光彦≪もうすぐ夏休みも終わりますし。それに平日限定の宿泊券ですから≫
コナン「平日限定って……まぁいい。それで誰が行くんだ?」
光彦≪少年探偵団全員と博士の6人です。博士は自腹ですね≫
14:
◆【翌日9:00】阿笠研究所◆
歩美「よしっ。これでみんな揃ったね」
元太「バッファバッファ。旅行♪旅行♪2泊3日の温泉旅行♪」
光彦「アハハ。元太君。笑い方がお下劣ですよー」
元太「何だと!? お前には関係ねぇだろ!」
光彦「関係ないとはなんですか!! 上下関係があるでしょう!!」
元太「へっっっっっっ! オレが上で、お前が下ってことか!」
光彦「汚い声ですね! そんなデブには土台がお似合いですよ!!」
元太「黙れプロアクティブ8年目ッ! お前こそ土から栄養でも吸ってろ!!」
光彦「元太君こそッ! その十円ハゲで早く光合成でもしたらどうですか!?」
博士「やめんか! バカども!」
歩美「ケンカはやめてよぉ……」グスン
コナン「……」
微妙な空気が漂う中、
オレ達の温泉旅行は無事始まった。
16:
◆【9:30】博士のビートル◆
ここで座席の配置を紹介しよう。
〓〓〓〓〓〓◎〓
 光彦 博士 ←1列目
――― ―――
歩美 コナン 灰原 ←2列目
――――――――
 元太 荷物 ←トランク
〓〓〓〓〓〓〓〓
トランクに元太が紛れ込んでいるのは偶然ではない。
ケンカした2人を最大限引き離すための博士の奇策だ。
公平なじゃんけんのもと、このような構成図となった。
『ガタン』
歩美「きゃっ」ムニュ
コナン「あ、歩美ちゃん、大丈夫?」
歩美「うん。ちょっと揺れただけだから……///」ドキドキ
灰原「両手に花ね」
コナン「何だよ。花にしては、不機嫌じゃねーか」
灰原「あら、そう? どこかの誰かさんに睡眠時間を削られたせいかしら?」
19:
コナン「昨日は悪かったよ」
灰原「ほんと……何考えてんだか」
元太≪ハハハ! 何だコレぇ!?≫
歩美「ん? トランクから声がするよ?」
灰原「小嶋君が何かを見つけたんでしょうね」
元太≪おいコナン! お前、この服――女装でもするつもりか!?≫
光彦「え?」
コナン「げ、元太野郎ッ! 車から蹴り落とすぞゴルァ!!」
歩美「コ、コナン君落ち着いて! ここ高道路! 高道路だよッ!」アセアセ
元太≪蹴れるもんなら蹴ってみろ! キック力増強シューズ(笑)でも使って≫
博士「なんじゃと!? 今、ワシの発明品をバカにしよったな!!」グワッ
『きゅるるるるるるるるるるるッ!!』
歩美「は、博士ハンドル戻して! ここ対向車線! 対向車線だよッ!」アセアセ
『ブーーーーーン!』
光彦「ぶ、ぶ、ぶぶぶぶぶぶつかりますぅううううううううううう!!」
22:
コナン「オレに任せろッ!! ハァッ!!!」
〓〓〓〓〓〓◎〓
 光彦 コナン ←1列目
――― ―――
 歩美 灰原 ←2列目
――――――――
元太 博士 荷物 ←トランク
〓〓〓〓〓〓〓〓
『きゅるるるるるるるるるるるッ!!』
コナン「……ふぅ……間一髪だった……」
光彦「危なかったですね……でも運転なんて一体どこで……」
コナン「(略)」ドヤッ
光彦「え? ハワイで親父に……?」
コナン「(略)」アセアセ
光彦「なんだぁ、冗談ですかぁ」アハハ
歩美「もうコナン君ったら?」アハハ
元太≪おい博士何やって……! や、やめろッ! アッー!≫
24:
◆【14:00】温泉ホテル≪0Ω≫◆
なんやかんやで着いた。
博士「予約していた阿笠じゃ」
受付「阿笠さんですね。宿泊券・割引券などはございますか?」
博士「あぁ……この宿泊券で後ろの子供達の料金を無料にしたまえ」デュン!
受付「では、大人一人分の2泊3日の料金、10万円をお支払いください」
博士「はっ! しまった! 子供一人分の料金はいくらじゃ!?」アセアセ
受付「同じく2泊3日で、2万円になりますが? それが何か?」
博士「やっぱり、ワシと子供4人の5人分を無料にしてくれ! 残りは払うから!」
受付「ダメです。男に二言を許すな、と父から何度も言い聞かされていますので」
博士「そんなバカな! 8万円も差があるんじゃぞ! ボッタクリじゃ!」
受付「お支払いはカードと現金、どちらに致しますか?」
博士「だからワシは……!」
受付「現金でよろしいですね?」
10万円払った。
26:
◆【14:30】宿泊部屋◆
歩美「わぁ?。大きいお部屋?♪」
灰原「ファミリータイプね。ベッドも5台あるし」
博士「5台か……じゃあゴミはゴミ箱で寝るかのう」
光彦「博士……卑屈にならないでくださいよ」
元太「……風呂に入りたい……綺麗になりたい……」ボソボソ
光彦「そ、そうだ! 温泉に行きましょう! そしたら元気になりますよ!」
博士「現金じゃと!? 誰もそんなこと言っとらんわッ!!」グスン
コナン「元気だっての。いいから温泉に浸かって忘れよーぜ」
博士「くっ……」グスン
歩美「哀ちゃん。私達も温泉に行こっ!」
灰原「えぇ。そうしましょ」
29:
◆【15:00】廊下◆
色々ハプニングがあったが、決して忘れているわけではない。
オレの正体が蘭を含め、その他大勢にバレるまで、あと3時間。
それまでに必ず、灰原にメイド服を着てもらい、写真を撮らなければ。
園子「おっ、いたいた。ガキンチョども」
コナン「え?」
蘭「えへへ。私達も来ちゃった」
歩美「蘭お姉さん達も来てくれたの!?」
灰原「……」
蘭「うん。夏休みにあまり思い出が作れなかったからね」
元太「……へへっ……悪い思い出よりはマシさ……」ボソッ
蘭「だから最後にみんなで楽しもうと思って」
園子「それに株式会社ホテル≪0Ω≫は、鈴木グループ傘下の企業だからね」
博士「なっ!? じゃあまさか、タダ、なのか?」
園子「あったりまえじゃん! 馬鹿正直に10万も払うわけないでしょーッ!」アハハ
光彦「博士、めんどくさいです。ドアに挟まったところで、誰も構ってくれませn――!?」
30:
◆【15:10】脱衣所前◆
蘭「じゃあ、また後でね」
園子「そうだぞぉ。男どもはあっち」
元太「分かってるさ……物理世界では、+と+が反発することくらい……」ボソッ
園子「は?」
コナン「あれ? 光彦と博士は?」
歩美「あ、ほんとだ。さっきまで、ドアの方にいたのに……」
灰原「ドアに挟まった博士が、円谷君を部屋に連れ込んでたわ」
コナン「へぇ。二人とも温泉は後にするのか? まぁ部屋にいるならいいけど」
元太「ククク。分かっちゃいねぇ……この世の裏側が、どこまで醜いかをな……」ボソッ
コナン「HA?」
元太の言動が少しばかり気になるが、今はそれどころじゃない。
オレは灰原にメイド服を着せるため、プランAを実行しなければならないからだ。
プランA――別名【Better Than Nothing】――その詳細を次に述べる。
31:
?脱衣所にて、灰原が服を脱ぎ、温泉浴場へと向かう。
?すかさず脱衣所に侵入。灰原の浴衣をメイド服と取り替える。
?脱衣所に戻ってきた灰原には、メイド服以外、着るものがない。
?『裸よりマシ』――この心理を突く! 無よりマシ! Better Than Nothing!
コナン「しかしこのプランAには、一つだけ欠点がある……それは――」
≪――見つかれば、人生終了の鐘が鳴ること――≫
即刻ブタ箱入り。出所したところで、変態のレッテルは剥がれない。
歩くたびに目暮警部に後ろ指をさされ、猫背で日陰を彷徨う毎日が待っている。
そして組織の影に怯えながら、蘭を守ることもできずに、死んでいくのだ。
コナン「……絶対に……失敗なんてしてたまるかよ……」
オレは予定通り女装することによって、危険因子を軽減させる対策をとった。
加えて蝶ネクタイ型変声機を少女の声に設定し、いざというときに備える。
コナン「よし、いくぞ!」
光彦「……アハハ……なんて可愛いんだ……」
コナン(光彦!?)
光彦「……穢れてしまった僕を……慰めてはくれませんか?」
コナン(くそっ……こんなところで邪魔が入るとは……)
33:
コナン∞『わたし、急いでいるの……だから、ごめんなさい』タタタ
光彦「待ってください! どこに行くんです!?」
コナン∞『お風呂よ! だから離して……ここから先は、殿方禁制よ!』
光彦「君だって……殿方じゃないですかっ!」
コナン(なにっ!? 女装が甘かったか!?)
光彦「その下半身の膨らみに、偽りはないはずです!」
コナン「くそっ……あぁそうさ! オレは男だ! つか、オレだよオレッ!」
光彦「分かってました……君がコナン君であることくらい、最初から、ね」フフフ
コナン(バレてたのかよ! くそっ……元太が車で余計なことを言うから……!)
光彦「女装趣味を広められたくなければ、こっちの部屋に来てください」フフフ
コナン「おいまさか……やめろ!! 目を覚ますんだ光彦!!」
光彦「ハハハ。違いますよコナン君……目が“覚めた”んですよ……」フフフ
コナン「うわあああああああああああああああああああああああああ」
【任務】≪Better Than Nothing≫
【結果】≪処女喪失 - Black Out -≫
34:
◆【17:00】宿泊部屋◆
歩美「いい湯だったね?哀ちゃん♪」
灰原「えぇ。流石高いだけあったわ」
『ガチャッ!』
平次「よう。ちっこい姉ちゃん達。くど……やのうてコナン君おるか?」
歩美「えぇ!? 何で平次お兄さんがココにいるの!?」
平次「ああ、たまには旅行にでも連れていけって和葉が煩いからのう」アハハ
和葉「はぁ? アンタが行く言うから付いてきてやったんやろ!?」
歩美「あ! 和葉お姉さんだ♪」
和葉「やっほー♪ 相変わらず2人ともお人形さんみたいに可愛いなァ」
博士「……ふぉふぉふぉ」
灰原「江戸川君なら、あっちよ」
平次「おお、さよか……なんやアイツ。隅っこで縮こまって、何しとるんや?」
コナン「ドワナクローズマイアイズ……アッドワナフォールアスリープコズァ……♪」
36:
灰原「何か辛いことがあったみたいね」
平次「よっしゃ。オレが励ましたろ」
『タ、タ、タ』
平次「どないした工藤? アルマゲドンの主題歌なんか歌って」
コナン「世界が……終わったんだよ」
平次「中二病って奴か? まぁ、そんなことよりお前に話があんねん」
コナン「わざわざこんな所まで来て……電話じゃ話せないことなのか?」
平次「当たり前や! こんなチャンス、滅多にないで!」
コナン「どういうことだよ?」
平次「こないなメールがオレの携帯に届きよったからな!!」
コナン「ッ!!」
37:
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
【送信元】#969#6261
【日時】(昨日)22:00
【件名】私が組織のボスだ
―――――――――――――――――――――――
服部平次 殿
私は君に興味を抱いた。
明日の18時までに、ホテル≪0Ω≫に来たまえ。
盛大に出迎えてさし上げよう。
そこには工藤新一(江戸川コナン)もいる。
2人でその宿泊部屋にて待っていろ。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
平次「そう。このメールはお前をちっこくした組織の頭からや!」
コナン「メールアドレスも合ってる……確かに本物だ!」
平次「ホンマか!? 来た甲斐があったわ!」
コナン「お前。こんなメール、良く信じられたな」
平次「当たり前や! なんせ“0Ω”……“抵抗無し”やからな!」
コナン「ハハハ。ダジャレかよ」
39:
コナン「だがこれで、オレは確信したよ……」
平次「何をや?」
組織のボスがこのホテルに来るのなら、
あの手紙の命令には、何が何でも服従しなければならない。
さもなくば、このホテル≪0Ω≫が血に染まる結末を迎えてしまう。
平次「おーい工藤?」
つか、ちょっと待て。そもそも、あの手紙、何かおかしくないか?
なんで組織の“ボス”が灰原のメイド服の写真なんかを欲しがるんだよ?
それだけじゃない。
“ボス”は、『工藤新一=江戸川コナン』の真実も知っている。
知っているのに何で、オレを生かしているんだ?
まさか“ボス”の正体は……オレに親しい人間なんじゃ……。
……って考えすぎだな。
さて、時間的猶予も残りわずか。
そろそろ『プランB』の実行に移らないと。
プランB――別名【Going】――名前から分かるように、少々強引な計画だ。
40:
◆【17:40】ゲームセンター◆
オレは宿泊部屋の服部に『すぐ戻る』と告げ、
ゲームセンターに向かった灰原達の後を追った。
コナン「灰原。ちょっとこっちに来てくれ!」
灰原「なに?」
歩美「なになにー? 歩美にも教えてー」
コナン「歩美ちゃん、光彦達が向こうで呼んでたぞ」
歩美「え?」
コナン「仮面ヤイバーの対戦ゲームやろーぜって」
歩美「ほんと!? じゃあ行ってくるね♪」
『タタタタタ』
灰原「……吉田さんに嘘までついて、何の用かしら?」
コナン「すまん。灰原!」
『グイッ』
灰原「きゃっ……!」
オレは灰原を、プリクラ機の中へと引きずり込んだ。
41:
◆【17:43】プリクラ機◆
灰原「ちょ、ちょっと工藤君……どういうk……んんっ!」
コナン「しっ。静かに! この場所は声さえ出さなきゃバレないから」
このプリクラマシーンは足元までカーテンで隠れている、珍しいタイプだ。
試着室みたいなものを想像してもらえれば、問題ないだろう。
灰原「……何なのよ……もう……」
コナン「このメイド服を、お前に着て欲しいんだ」
灰原「……嫌って言ったら?」
コナン「強行手段に出る」
灰原「……分かったわよ……着ればいいんでしょ……この変態……」
コナン「ほんとにすまん……灰原」グスン
灰原「どうして泣くのよ……私のメイド服姿、見たいんじゃないの?」ジトッ
コナン「ああ、そうだったな……」
灰原「……」
42:
灰原「着替えるから出て行ってくれない?」
コナン「それは無理だ。みんなに見つかったらややこしくなる」
灰原「ちょっと。それ本気で言ってるの?」
コナン「当たり前だろ。時間が無いんだ……早く着替えてくれ」
灰原「最低……さっさとあっち向いて」
コナン「ああ、悪い」クルッ
『もさもさ』
『もさもさ』
コナン(17:45か……なんとか間に合ったな……)ホッ
『もさもさ』
コナン(まったく、何でオレがこんなに苦労しなきゃいけねーんだ……)
灰原「……工藤君」
コナン「何だ? 着替え終わったかー?」
灰原「いいえ。今は何も身につけてないわ……一言で言うと、裸ね」
コナン(え?///)ドキッ
灰原「ねぇ工藤君……こっちに振り向いても……別にいいわよ?」
44:
コナン「バ、バーローッ。誰が振り向くかよッ///」ドキドキ
灰原「……」
コナン「な、何だよ急に黙って……」
灰原「……本当に真面目ね、あなたって……」
コナン「当たり前だ。オレには蘭がいる。蘭を裏切るわけには……」
灰原「……また、毛利蘭……」
コナン「お前には関係無いだろ」
灰原「……関係ない、か……」
コナン「そうだ。関係ねぇよ」
灰原「……工藤君……あなたにとって、私って何?」
コナン「……何だよ。そんな質問、お前らしくないぞ」
灰原「いいから答えて」
コナン「オレにとって灰原哀は……大切な仲間であり、良き理解者だ……」
灰原「他には?」
コナン「それだけだ……それ以上じゃない……」
46:
灰原「……」
コナン「灰原。お前、何が言いたいんだ」
灰原「あら……名探偵が……そんなことも分からないの?」ウル
コナン「悪い。本気で分からな……!?」ドキッ
彼女は背後から、オレに抱きついてきた。
背中に感じる、2つの微かに柔らかい感触。
コイツ、本当に裸だったのか……。
灰原「どうして……どうしてなのよッ!!」グスン
コナン「ッ///」ドキドキ
灰原「こんなに好きなのに! どうしてあなたは振り向いてくれないの!?」グスン
コナン「灰原……」ドキ
灰原「お願いだから……こっちに向いてよ……!」グスン
コナン「……悪い、今まで気がつかなかった……でもオレはやっぱり蘭のことが……」
灰原「その先は言わないで!!」グスン
47:
◆【17:50】ゲームセンター◆
歩美「あれ? 哀ちゃんと、コナン君は?」
光彦「いませんね。そろそろバイキングルームに行こうかと思ったのですが」
元太「どうせアイツら、プリクラでも撮ってんじゃねぇのか?」
歩美「でもあのプリクラ、故障してて電気も点いてないよ?」
和葉「先にバイキング行っちゃったかもしれへんなァ」
蘭「そうかもね。6時からだし、私達も行こっか」
園子「まったく。これだからガキンチョは世話がやけるのよ」
◆【同時刻】プリクラ機◆
コナン(なんてこった……時間がねぇぞ……)
灰原「……ひっく……ぐすん……」
コナン「灰原。そろそろメイド服を……」
灰原「それが今、あなたにとって一番重要なことなの?」グスン
コナン(くっ!)
48:
コナン「灰原頼むっ! なんでも言うことを聞くから、メイド服を着てくれ!」
灰原「……そんなに着て欲しいのね……何だか笑っちゃうわ……」グスン
コナン「ああ! すっげー着て欲しい! オレは灰原のメイド姿が見たいんだ!」
灰原「……じゃあ私と、付き合って」グスン
コナン「!?」
灰原「毛利蘭との関係を絶って、私と一緒に暮らすことを誓って!」グスン
コナン「!!!」
灰原「この2つを約束してくれたら……メイド服だって何だって着るわ」グスン
何だよこの展開は!
オレと灰原が付き合う!? 蘭との縁を切る!?
ふざけんな! 出来るわけないだろ!!
≪只今の時刻 ? 17:53≫
オレは天秤に掛けた。
蘭の命と、オレの気持ち―――どちらが大切か。
そんなもの、比べる前から分かっていたけれど。
別に灰原のことが嫌いなわけではない。
これから好きになる可能性だってある。
だからオレには、一つの選択肢しか残っていなかった。
49:
コナン「ああ……誓うよ」
灰原「え……///」
コナン「オレは灰原と付き合い、彼女と同棲し、毛利蘭と絶交することを誓う!」
灰原「工藤君……ぐすん……ひっく……///」
コナン「だからメイド服を着てくれ……灰原……」
灰原「ありがと……工藤君……///」
『ギュッ』
彼女はオレを強く抱きしめると、メイド服への着替えを再開した。
着替えの5分間はオレにとって、人生で一番、虚ろな時間だった。
やがて、彼女が着替えを終え、
灰原「工藤君……こっち向いて……///」グスン
オレがゆっくりと振り向くと、
灰原「お帰りなさいませ。ご主人さまっ……///」グスン
彼女は涙を浮かべつつ、向日葵のような、満面の笑みを見せた。
50:
◆【17:58】ゲームセンター◆
彼女のメイド姿はバッチリとデジタルカメラに収められた。
照れを隠しきれていないところがまた可愛らしい。
……って、感想をちんたら展開している場合じゃなかった。急がなきゃ。
オレは鞄からスリープ状態のモバイルPCを取り出し、
起動後、自身のスマートフォンとアドホックモードで通信を確立した。
その後デジタルカメラとPCをUSB接続し、
念願の画像データをPCの共有ディレクトリにドラッグ&ドロップする。
3秒後、スマートフォンにてメーラーを起動。
添付ファイルに共有ディレクトリの画像を選び、宛先に『#969#6261』と入力。
そして若干震える指で、送信ボタンを確かにタップする。
送信画面が表示され、メイド画像を乗せた空メールは、“奴”のもとへと旅立った。
≪送信完了≫
送信完了時間………18:01。
あああああああああああああああああああ。
54:
◆【18:00】宿泊部屋◆
服部「まさかアンタが……ボスやったとはなァ。完全に油断してたわ」
???「ふぉふぉふぉ。縄に縛られる気分はどうかのう?」
服部「アイツが来るまで、オレは絶対死なんからな!」
???「アイツ? ああ、コナン君もとい新一君のことじゃな」
服部「ああそうや。アンタの作ったメカで、アンタを捕まえにくる。皮肉な話やで」
???「ふぉふぉふぉ。平次君。君は何か重大な勘違いをしている」
服部「なんやと?」
???「君を招待したのは、何も君を始末するためじゃない……」
服部「は?」
『バサッ!』
博士「君を犯すためじゃ! シャポシャポ、シャポシャポとな!」
55:
◆【18:01】宿泊部屋◆
服部「!!!」
博士「まだ気づかないのか? このホテルは隠れホモ施設なんじゃ!」
服部「そんなアホなッ! ここは普通の温泉ホテルじゃ……」
≪ピッ≫
『ウィイイイイイイイイン』
ボスが隠しスイッチを押すと、部屋は変形し、
様々なホモセクシャルツールが姿を顕にした。
博士「≪0Ω≫→≪OOHM≫→≪HOMO≫ってわけじゃ!」ニヒヒ
ボスは意味不明な解説を繰り広げた後、
タケノコばりのおちんちんを取り出した。
服部「おい、やめッ! オレはそんなん嫌や……嫌やああああああ!!!」
PRRRRRR♪PRRRRRR♪
博士「ちっ……メールか!?」
58:
博士「新一からじゃないか! あやつ何を考えておるんじゃ!?」
博士「組織のボスのメールアドレスに、直接メールを送ってくるなんて……」
博士「添付ファイルは、哀君のメイド姿の画像か……」
博士「ふん! 興味ないわ! 大体興味があったら日頃から襲ってるわい!」
博士「ワシがロリコンだと思ったか新一!? 大間違いじゃ!」
博士「≪残念でした≫……返信っと」
『ピッ』
博士「さて、邪魔者もいなくなったことじゃし、続きをしようか平次君……」
平次「おい工藤! 何やっとんじゃ! 早く助けに来んかい!!!」
博士「来たところで、ワシの餌食じゃがな」
平次「くそっ!」
博士「そのために、歩美君にココの宿泊券をプレゼントしたんじゃ」
博士「心優しい彼女なら、きっと少年探偵団を誘うに決まってるからのう」タタタ
平次「アホッ! こっちに来るな! オレにはそんな趣味……」
博士「10万円分……たっっっっっっぷり遊んでもらおうかのう!!!」
平次「いやあああああああああああああああああああああああ!!!!!」
59:
◆【18:02】ゲームセンター◆
コナン「くそ……間に合わなかった……」
PRRRRRR♪PRRRRRR♪
コナン「返信!?」
『ピッ』
≪残念でした≫
コナン「くそぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
灰原「工藤君」
コナン「なんてこった!!」
灰原「工藤君……聞いて」
コナン「……何だよ灰原……」
灰原「あの手紙出したの……実は私なの」
コナン「え?」
60:
灰原「全ては工藤君から……この言葉が聞きたかったから……」
『ピッ―――録音を再生します』
≪オレは灰原と付き合い、彼女と同棲し、毛利蘭と絶交することを誓う!≫
コナン「!!!」
灰原「ごめんなさい……これしか方法がなかったのよ」
コナン「お前……なんてことを……!!」
灰原「さっきのプリクラの中でのやり取りは、全て録音させてもらったの……」
灰原「何も知らない人間が聞けば、これは脅迫には聞こえない……」
灰原「だからこのICレコーダーは、私達の愛の、とても強い証拠になるわ……」
コナン「最初、メイド服を嫌がっていたのは……」
コナン「18時ギリギリまで、焦らすためだったのか……」
クソッ!!!
灰原「全ては毛利蘭のせい。アイツが工藤君の愛を独占するからいけないのよ」
61:
灰原「この録音ファイルは、今夜にでも彼女の携帯に送りつけてやるわ」
コナン「ふん。それはコナンの声だ。新一のセリフにはならねぇ!」
コナン「小学生であるオレのセリフなら、蘭だって大目に見てくれるさ」
灰原「バカね。どの道、普通の生活には戻れないわよ」
コナン「な、なんだと!?」
灰原「あなた、組織のボスにメールを送ったのよ?」
コナン「!!」
灰原「当然、組織はアナタのことを徹底的に調べるでしょうね」
灰原「なにせそのメールには、幼い頃のシェリーの写真が添付されているのだから」
灰原「迷惑メールなんて、そんな都合の良い解釈をしてくれるわけないわ」
コナン「バ、バーロー! だったらオメェも危ねぇだろうが!」
灰原「分かってるわ。だから一緒に暮らすのよ。どこか遠くでね」
コナン「てめぇ……!!」
灰原「どうする工藤君? この町にあなたがいるだけで……」
灰原「毛利蘭を含め、あなたの周りの人間、全員に危害が及ぶけど……」
コナン「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
62:
灰原「出発の準備はできてるわ。資金だって十分にある……」
灰原「私に付いてきた方が何倍も賢いと思うわよ?」
コナン「ふん。断ることなんて、できないんだろ?」
灰原「そうね。この録音がある限り、あなたはこの音声に従うしかないわ」
コナン「くっ……」
灰原「北に行きましょ。別荘も既に手配してあるわ」
コナン「……灰原……オレはお前が嫌いだ……」
灰原「……」
コナン「何だよ? 傷つく神経なんて無いだろ?」
灰原「……これ」シュッ
コナン「?」
灰原「APTX4869の解毒剤よ。着替えはあるから、移動中に飲めばいいわ」
コナン「解毒剤? 毒の間違いだろ?」
灰原「好きな人を殺すわけないじゃない……せめてもの罪滅ぼしよ……」
63:
◆【24:00】夜行列車◆
オレと灰原は、ただひたすら、北へ、北へと向かっている。
生きる気力は既に無くなり、どこへ向かってるかなんて全く興味がない。
もう死んでもいい、そう思った。
失敗作であって欲しいと願いながら、
オレはAPTX4869の解毒剤を口に入れ、水で胃袋へと流し込む。
間もなく意識が朦朧となり、
やがて視界は真っ暗になる。
灰原「ふふっ。飲んだみたいね。これで、全てが計画通りだわ……」
メイドは深く笑い、解毒剤と偽った神秘役の効果を期待していた。
その効果は、彼女だけが知っている。
【任務】≪Going≫
【結果】≪記憶喪失 - Black Out -≫
65:
目を覚ますと、見知らぬ天井があった。
窓の隙間から涼しい海風が入ってくる。
オレは軽く伸びをして、深呼吸をした。
新鮮な酸素と、潮の匂いが心地良い。
カレンダーを見ると、8月××日。
8月にしては涼しいな……むしろ寒いくらいだ。
ソファーの横には朝刊が置いてあった。
一面の見出しは『高級温泉ホテル、ホモの惨劇』、とある。
何のことかさっぱりだし、興味もないのでスルー。
「あら、目が覚めた?」
キッチンから少女の大人びた声がする。
すると、メイド服を来た、とても可愛らしい女の子がやってきた。
毎日毎日、彼女はオレに尽くしてくれる。
可愛すぎる。もうとっくに好きになってしまった。
分からないことはたくさんあるけど、これだけは言えるな。
このメイドと一緒にいるときが、オレの一番の幸せだ。
?完?
70:
まさかの展開ヽ(;▽;)ノ
71:
なんじゃこりゃ
73:
ブラボー
7

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