十香「……なぁ、シドー、目を開けてくれないか?」back

十香「……なぁ、シドー、目を開けてくれないか?」


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1:
十香「そうだ、デートに行こう! きなこパンやおいしいものをいっぱい食べよう!」
十香「それから、デパートに行って、温泉へ行って、水族館に行って、プールに行って、海を見に行って……」
十香「……どれも、一度いったことのある場所ばかりだな……」
十香「全部、シドーが私に教えてくれたところだ……」
十香「シドー……きなこパンは、もういらない」
十香「おいしいものも、水着も、デートも、なにもいらないから……目を、開けてくれ……頼むよ、シドー……」
四糸乃「十香さん、士道さんはもう……」
十香「死ぬわけがない! だって、前にもひどい怪我をしたとき、ちゃんと、生きて……」
四糸乃「十香さん……」
みたいなシリアスなの読みたい
5:
琴里「……十香、もうやめなさい」
十香「琴里は……納得できるのか!? シドーが、こんなことになるなんて……」
琴里「仕方がないわ。私たちの力の暴走で受けたダメージは再生能力じゃ……」
十香「琴里はつらくないのか!? 元はといえば、私たちの力を背負ったせいでシドーは……!」
琴里「つらいに決まってるでしょ!! 大好きな、お兄ちゃんが死んで悲しくないわけ……っ……」
四糸乃「二人とも、もうやめてください! こんなことをしていても、士道さんが生き返るわけじゃないんです!」
琴里「……ごめん、少し、頭冷やしてくるわ……」
十香「……」
6:
十香「シドー、夕飯を一緒に食べてもいいか?」
十香「って、おかしいな。こんな時間なのに電気もつけてないのか?」
十香「おーい、はいるぞー」
十香「……いないのか? 鍵も開けたままで無用心だぞ」
十香「琴里もいないみたいだし……ん、冷蔵庫が開けっ放しじゃないか」
十香「帰ってきたら怒って……っ!!?」
十香「シドー!!? どうした、おい、何でこんなところで倒れて……」
十香「え……シドーの体、つめた、い……?」
7:
琴里「……なんで、こんなことになったのよ……」
恭平「今判明している時点ではハーミットの力が暴走を……」
琴里「そうじゃないわ! 何で死ぬまで気づけなかったの!?」
令音「たまたまインカムもはずしていたこともあって、このことに気づけた人間がいなかった。しかたない」
琴里「……仕方ないって……!」
令音「気持ちはわかるが、色々としなければいけないことがあるだろう?」
令音「まずはそれを私たちで片付ける。君は兄のところへ行くがいい」
琴里「……そう、ね……ごめん、怒鳴ったりして……」
令音「……」
8:
四糸乃「……琴里さん……」
琴里「何?」
四糸乃「私の力のせいで、士道さんが死んだって、本当ですか……?」
琴里「っ!!? だ、誰に聞いて……!」
四糸乃「やっぱり、そうなんですね……十香さんが、士道さんの体が、すごく冷たかったって、言ったから……」
琴里「……全部、私のせいよ」
琴里「精霊を救う為とか言って、お兄ちゃんを好き勝手に利用して、肝心なときに、一緒にいてあげられなくて……」
琴里「どうして、もっと早く、家に帰らなかったんだろう……私が、一緒にいれば、お兄ちゃんは……」
四糸乃「違います! 私が、いなければ、私の能力を封印さえしていなければ……」
9:
令音「わかったこととしては、五河士道が死んだと同時に精霊の力はすべて消滅、君たち三人は完全に普通の人間になったということだ」
よしのん「だから士道くんが死んじゃって、ストレスいっぱいだったのに力が逆流しなかったんだね」
四糸乃「よしのん、今は、余りしゃべらないで」
琴里「……ある意味、目的は果たせたってことね……」
十香「……私は、うれしくないぞ……シドーがいなきゃ……こんなの、なにもうれしく、ない……」
四糸乃「……十香さん……」
十香(でも、精霊の力さえもなくした私に、何が出来るんだ……精霊の力……あ)
11:
狂三「それで私のところへ来たんですわね?」
十香「お前なら、シドーの時間を戻して生き返らせることも出来るんじゃないか!?」
狂三「それは……正直難しいですわ」
十香「どうして!?」
狂三「彼には私の能力が通じなかったんですもの。精霊の力の加護だったのなら話は違いますけど」
十香「頼む、私に出来ることならなんでもする! 試すだけでもいいから、シドーを……シドーを生き返らせてくれ!!!」
狂三「……今の言葉に、偽りはありませんわね?」
十香「あぁ、シドーが生き返るのなら……何もいらない」
13:
いいね
見てるぞ
14:
十香「……ここだ」
狂三「あらあら、きれいな寝顔ですこと。本当に、まだ生きているみたいですわ」
十香「……頼む」
狂三「えぇ、お任せなさい」
狂三「一二の弾「ユッド・ベート」」
十香「……」
狂三「……だめですわ、力が圧倒的に足りません」
十香「そ、そんな……」
十香「なら、私の寿命を使ってくれ! それでも足りなければ……足りな、ければ……」
狂三「……足りなければ?」
十香「……どう、すればいいんだ……?」
狂三「は?」
15:
十香「私は、どんな手を使ってでもシドーに生き返ってほしい……」
十香「シドーが生き返るのなら、何もいらない」
十香「でも……もし、別の何かを犠牲にしてシドーが生き返ったとき……シドーは、犠牲になったもののことをどう思うんだ?」
十香「あいつは、きっと悲しんで、何か無茶なことをする」
十香「それが、シドーだから……」
十香「だから、私が手を汚したり、お前が手を汚してシドーが生き返っても……意味がないんだ」
狂三「つまらない意地ですわね」
十香「……こんなところまで、すまなかった……私は、もう、あきらめることにする」
狂三「お待ちになって、何か忘れてませんこと?」
十香「え?」
16:
狂三「あなた、私に力を借りる代わりに、何でも言うことを聞くとおっしゃったのをお忘れで?」
十香「だ、だが、シドーは……」
狂三「私は、力を貸す代わりに、言うことを聞くように言ったはずですわよ?」
十香「……」
十香「わかった、約束だ……なんでも言ってくれ」
狂三「そうですわね……」
狂三「では、士道さんとキスをしてください」
十香「……は!!?」
17:
狂三「聞こえませんでした?」
十香「ななな、何で私がシドーと……!?」
狂三「何でも言うことをきくんでしたよね?」
十香「それは……」
狂三「ささ、はやく」
十香「……う……」
十香「……わ、わかった……」
十香(そういえば……こうして、シドーとキスをしたのが、今の生活の始まりだったな……)
十香(……なぁ、シドー……もし、別の世界で生まれ変わったときは……その世界で、出会えたときは……また、わたしと……)
ちゅっ……
「ん……?」
19:
十香「え?」
士道「……と、十香?」
十香「し、シドー……なんで……っ」
士道「な、何でいきなりキスを、というかなんで泣いて」
十香「士道!!! 約束をしろ、もう、二度と離れないと! ずっと、一緒に生きてくれると!!!」
士道「え、あ、あぁ、あたりまえだろ?」
十香「絶対、絶対だからな……もう、はなさない、から……」
21:
狂三「あらあら、タイミングよく目を覚ましましたこと」
琴里「……どういう風の吹き回し? 無償で士道を助けるなんて」
狂三「あら? 覗きなんていい趣味とはいえませんわよ?」
琴里「お互い様でしょ? それで、何で士道を助けたの?」
狂三「あの方の力を手に入れるため、こんなところで死なれては困るだけですわ」
狂三「でも、本当は十香さんの寿命をいただく予定でしたのに……私もずいぶん甘くなってしまったものですわ」
琴里「……それで力不足なんて嘘を?」
狂三「さぁ、どうかしら? とにかく、私はこれで……」
琴里「……待ちなさい!」
狂三「? なにかしら」
琴里「……その、ありが、とう……」
狂三「ふふ、次にお会いするときは今度こそあの方の力を手に入れて見せますわ」
22:
士道「それにしても、俺が死んでいたなんていまだに信じられない……」
よしのん「死ぬ瞬間よりも前に戻ってるから死んだときの記憶もないんだねー?」
四糸乃「でも、よかったです……ぐすっ……」
士道「ちょ、ちょっと、四糸乃!?」
十香「四糸乃、そんなに、泣かれたら……私まで……ぐすっ」
士道「凍ってきてるし、色々まずいから! 二人とも落ち着けって!」
琴里『何やってんのよ! 二人の精霊の力が逆流してるわよ! こうなったら、あれしかないわ!』
士道「あ、あれって……」
琴里『さぁ、私たちのデートをはじめるわよ!!!』
おしまい
2

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