穂乃果「海未ちゃん、キスしよう」back

穂乃果「海未ちゃん、キスしよう」


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1:
穂乃果「海未ちゃん、キスしよう」
海未「い、いきなりなにを言うのですか、あなたは!」
穂乃果「なんか今、友達同士でキスするのが流行ってるんだって」
穂乃果「それで穂乃果もしてみようと思ったの」
海未「流行っているからといって、私たちもそうする必要などないはずです!」
海未「それにキ、キスだなんてハレンチです! ……そういうのはちゃんと好きな人とするべきかと」
穂乃果「穂乃果は海未ちゃんこと大好きだよ」
海未「!」
穂乃果「海未ちゃんは穂乃果のこと……嫌い?」
海未「そ、そんなことはありませんが……」
穂乃果「じゃあ好き?」
2:
海未「……ええ、まあ」
穂乃果「じゃあキスしよう!」
海未「それとこれとは話が別です!」
穂乃果「ちぇ、海未ちゃんはキスしてくれないか。ならことりちゃんとしてこよう」
海未「え、ことりとはまだしてないのですか?」
穂乃果「うん、一番は海未ちゃんとって思ったから」
海未「そ、そうですか……」
穂乃果「でも海未ちゃんがしてくれないならしかたないか」
海未「ま、待って……ください!」
穂乃果「うん?」
4:
海未「わかりました、キ、キスしましょう!」
穂乃果「本当! やったー!」
海未「ただし、一度だけですからね!」
穂乃果「うん! じゃあ早!」
海未「待ってください! まだ心の準備が……」
穂乃果「もう、まだそんなこと言ってるの?」
海未「だ、だってキスなんて初めてで……どうしたらいいか……」モジモジ
穂乃果「隙あり!」チュッ
海未「──っん!」
穂乃果「……んん」
海未(穂乃果とキス……どれほどこのときを夢見てきたか──でも)
6:
穂乃果「……ぷはあ。えへへ、なんかくすぐったいね。変な感じ」
海未「…………」ポロポロ
穂乃果「──海未ちゃん!? そんな、泣くほど嫌だったの!?」
海未(嫌なんて、そんなことあるわけ──)
穂乃果「ごめんね、穂乃果が無理強いしちゃって!」
海未(嫌なことなんてあるわけない。むしろ私だって望んでいたことだ……でもこのキスは──)
穂乃果「海未ちゃん──」
コンコン
海未「!?」
7:
ことり「送れちゃってゴメンね──って海未ちゃん、どうしたの!?」
海未「──っ!」ダッ
ことり「あ! ……行っちゃった」
ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃんと喧嘩でもしたの? でもなんかそんな雰囲気じゃなかったけど……」
穂乃果「うん、実は──」
ことり「なるほど、そういうこと」
穂乃果「うん……、海未ちゃん、やっぱり嫌だったのかなぁ。穂乃果が無理にお願いしたから」
ことり「うーん……」
穂乃果「穂乃果、謝ってくる!」
ことり「待って、穂乃果ちゃん!」
9:
ことり「待って、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「え、なに?」
ことり「海未ちゃんは別に穂乃果ちゃんとキスするのが嫌だったわけではないと思うよ」
穂乃果「え、でも海未ちゃん、あんなに泣いてたし」
ことり「それはそうだけど、でも海未ちゃんはキスが嫌で泣いていたんじゃないと思うの」
穂乃果「でも、それ以外の理由なんて考えられないよ……」
ことり「穂乃果ちゃんならそうかもね」
穂乃果「──え?」
10:
ことり「ねえ、穂乃果ちゃん、謝るのはもちろんだけど、ちゃんと海未ちゃんの話を聞いてあげて」
ことり「穂乃果ちゃんの、その真っ直ぐなところはもちろん良いところだけど、誰だってそう在れるわけではないの」
ことり「海未ちゃんだってそう。海未ちゃんはハッキリとした女の子だけど、それでもいっぱい胸に秘めてることがあるの」
ことり「穂乃果ちゃんは、海未ちゃんのそういうところをもっと知ってあげて」
穂乃果「……うん、わかった。私、海未ちゃんのこと、わかってあげられてなかったんだなあ……」
ことり「大丈夫だよ、穂乃果ちゃん。海未ちゃんが穂乃果ちゃんのこと嫌いになるなんて絶対にないから。だって二人は生まれる前から幼馴染なんだから」
穂乃果「ことりちゃん……」
ことり「さぁ、行ってあげて。きっと海未ちゃんだって待ってるよ」
穂乃果「うん!」
11:
ことり「……行っちゃった」
ことり「本当に世話の焼ける二人」
ことり「それでも私にとって、とっても大切な二人……」
ことり「海未ちゃん、私の分まで幸せになってね」
12:
海未「ここは……どこでしょうか」
海未「ああ、いつも練習で使っている屋上……」
海未「無意識にこんなところに来るなんて、私にはここがもうそれだけ大切な場所になったってことなのでしょう」
海未「でも、もうお終いでしょう。あんなことがあったのですから」
海未「思えば、穂乃果のことを意識しはじめたのはいつごろからだったのでしょうか……」
海未「きっとどれだけ思い返してもわからないでしょう。それだけ長くいつも一緒にいたのですから」
海未「私の人生は穂乃果とともにあったと言っても過言ではありません」
海未「私には穂乃果が必要だったが、きっと穂乃果には私は必要ないでしょう」
海未「これまではことりがいて、これからはμ'sの仲間がいる」
海未「あのみんなならきっと穂乃果と一緒にいても見劣りはしないだろう。堂々と歩いていけるだろう」
海未「でも、私は……」
13:
──バンッ
海未「──!」
穂乃果「はぁはぁ、やっと、見つけた……。やっぱりここにいたんだ。そんな気がしてた」
海未「穂乃果……」
海未(穂乃果……あんなに息を切らせて)
穂乃果「ごめん、海未ちゃん! 嫌がってたのにむりやりキスなんてしちゃって!」
海未「……穂乃果」
穂乃果「私ってばいつもそうだった。海未ちゃんをむりやり引っ張りまわしてた」
穂乃果「スクールアイドルのときだって。海未ちゃんは最初から嫌がっていたのに穂乃果がむりやり巻き込んだ」
穂乃果「私、ずっと海未ちゃんに甘えてた。海未ちゃんなら、なんだかんだ言って最後には笑って許してくれるって」
穂乃果「海未ちゃんには小さいときからずっと迷惑かけてきた。本当にごめん!」
海未「穂乃果……」
14:
海未(穂乃果が顔をくしゃくしゃにして泣いている)
海未(私は穂乃果のそんな顔が見たいわけではない。いつもの太陽みたいな笑顔でいてほしい)
海未(でも今、穂乃果にそんな顔をさせてしまっているのは、私)
海未(なら私も、いつまでも泣いているわけにはいきません)
海未「穂乃果、顔を上げてください」
穂乃果「…………」スッ
海未「私があなたに迷惑をかけられているのなんて今更です。そんなことはもうとっくに諦めています」
海未「それに私はわがままを言う穂乃果が好きです。もし本当に嫌だったなら、とっくにあなたから離れています」
海未「穂乃果は、いつもの穂乃果でいてください。そうじゃないと本当に嫌いになってしまいます」
穂乃果「海未ちゃん……」
15:
海未「穂乃果はその無駄な元気で臆病な私をいつも引っ張ってくれていました。私はあなたのおかげで救われたことなんて数え切れません」
穂乃果「穂乃果のこと、許してくれるの?」
海未「許すも何も、最初から怒ってなんかいませんよ」
穂乃果「でも、穂乃果がキスして泣いてたでしょ? あれってやっぱり嫌だったからじゃないの……?」
海未「それは……」
穂乃果「正直に言ってほしい。でないとちゃんと反省できないから」
海未(どうしましょう、ここはちゃんと言ったほうがいいのか……)
穂乃果「ことりちゃんはね、そうじゃないって言うんだ。海未ちゃんが怒ってるのはそこじゃないって」
海未「ことりが……そんなことを?」
穂乃果「うん、キスしたのが嫌なわけじゃないって。もっと海未ちゃんのことを知ってあげてって」
16:
海未(ことりがそんなことを……。もしかしたらことりはとっくに私の穂乃果への想いに気づいていたのでしょうか)
海未(きっとそうなのでしょう。ことりはずっと私たちと一緒にいたし、ちゃんと人のことを見ている娘)
海未(そしてことりは、私にチャンスをくれたのでしょう。なら私はそんなことりの気持ちにも応えてあげなくてはなりません)
海未「……穂乃果、確かに私は穂乃果にキスをされるのが嫌でした」
穂乃果「やっぱりそうだったんだ……、本当にごめんね」
海未「でもそれはことりが言うようにキスされたこと自体が嫌だったわけではありません」
穂乃果「それって、どういうこと」
海未「私はあなたに、なんの気持ちもこもっていないただのキスをされたことが嫌だったんです」
18:
穂乃果「それって……つまり?」
海未「私は、穂乃果、あなたのことを愛しています。友達としてではなく、一人の女として」
穂乃果「!」
海未「私はあなたが好き。私は穂乃果とキスすることをずっと夢見てきました」
海未「なのにあなたがしてきたのは友達としてのキス。なんの感情もないキス」
海未「嬉しかったのはほんの一瞬だけ。でも、すぐに気付いてしまった、このキスはなんの意味もないことだって」
海未「そのとき私が感じた悲しみはあなたにはきっとわからないでしょう。どれだけの絶望があったかなんて」
穂乃果「そうだったんだ……」
海未「この気持ちはずっと隠していくつもりでした。私がこんな気持ちを持っていることが知ったら、穂乃果は私と距離を取るでしょう」
海未「片想いはつらいです。それでも穂乃果といられなくなるほうがもっとつらいです」
海未「実際そうしてきたつもりですが、ことりには見抜かれいたとは思いませんでした。ことりには敵いませんね」
穂乃果「海未ちゃん……」
19:
海未「もう一度、あらためて言います。私はあなたが好きです。私の恋人になってください!」
穂乃果「…………」
海未(とうとう言ってしまった。もう後には退けません。だけど、隠しておくには、私の心のほうがもう限界だった)
穂乃果「海未ちゃん」
海未「はい……」
穂乃果「ありがとう。海未ちゃんの気持ち、すごく嬉しい」
穂乃果「海未ちゃんはずっとそんな気持ちでいたんだね。穂乃果、ずっと海未ちゃんの側にいたのに全然気付いてあげられなかった」
穂乃果「これじゃ親友失格だね」
海未「いえ、私が悪いのですから」
20:
穂乃果「そうだね、どっちも悪いのかもね」
穂乃果「これじゃ私たち友達なんて言えないね」
海未「──!」
穂乃果「これからは恋人として海未ちゃんの側にいていいかな」
海未「それって──」
穂乃果「わがままで、自分勝手で、海未ちゃんには迷惑かけてばっかりだけど、穂乃果を海未ちゃんの恋人にしてください」
海未「穂乃果ぁ……。はい、よろしくお願いいたします!」
穂乃果「えへへ……」
海未「ふふ……」
21:
ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃん、良かったね」グスッ
絵里「ハラショー!」
希「カードのお告げ通りや」
花陽「すごい、なんか大人な感じ……」
凛「…………」ゴクリ
にこ「…………」チラッ
真姫「…………」チラッ
22:
海未「あのう、穂乃果」
穂乃果「なに?」
海未「もう一度、今度はちゃんと恋人としてキスをしませんか?」
終わり
24:
ほのことうみ
この三角関係はたまらんな

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