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にこ「真姫ちゃんがおねしょした」


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1:
真姫「きゃあああああああああああああああ」
海未「何かあったのですか!?」クワッ
真姫「な、なんでもないわ」
にこ「もう、自分の別荘で合宿だからって朝から騒がしいよ、真姫ちゃん」プンプン
にこ「おかげでみんな起きちゃったよー」
真姫「ご、ごめん、みんな。まだ早いしもう少し寝ていたら?」
2:
にこ「真姫ちゃんの声で完全に目、覚めちゃったよ」プンプン
ことり「すごい声だったもんね」アハハ
凛「真姫ちゃんの声はよく通るにゃ」
希「スピリチュアルなものでもおったん?」キラキラ
絵里「さっきので寝てられる穂乃果も穂乃果ね」
絵里「なんで私の布団で寝てたのかも気になるけど、どうせ寝ぼけて潜り込んだとかよね」ヤレヤレ
5:
穂乃果「希ちゃん、そんなに揚げ饅頭食べたら太るよ?」ムニャムニャ
希「ウチはデブやないもん!」プンプン
凛「かよちんも寝てるにゃー」ツンツン
花陽「白いご飯食べ放題?」ムニャムニャ
にこ「寝てる2人は放って置いて、一体何があったの?」
海未「強盗ですか!? ならば私のアブアローシュートで……」
ことり「らぶあろーしゅーと?」キョトン
海未「あ……」カアアアア
凛「海未ちゃんも寝ぼけて自爆したにゃー」
6:
真姫「ご、強盗とかじゃないわ。そ、そう、ただ怖い夢を見ただけよ」
絵里「怖い夢なら仕方ないわよね……」
希「エリチ怖いの苦手やからね」
絵里「べ、別に苦手じゃないわよ!」
にこ「……真姫ちゃん、なんだか下の方気にしてない?」
真姫「そ、そそそそんなことないわよ!」ギクッ
凛「わっかりやすいにゃー」
7:
希「布団の中に何かあるんとちゃう?」
真姫「何もないから気にしないで!」アセアセ
海未「もしかして布団の中に何かがいるとか」
海未「強盗がいて脅されているとか……」
ことり「もしかしたら可愛い猫ちゃんかも!」
絵里「なんで猫を隠す必要があるのよ……」
にこ「とりあえず調べなきゃ!」
にこ「凛ちゃん、真姫ちゃんを取り押さえて」
凛「了解だにゃー!」ガシッ
真姫「や、やめて、凛! 離して!」バタバタ
凛「活きが良い真姫ちゃんだにゃー」ギュー
13:
にこ「じゃあこの布団を剥ぐわよ!」
海未「ゆ、弓の準備は出来てます」ゴクリ
ことり「人が1人入ってる膨らみでもないから強盗ではないと思うな」
にこ「観念しなさい、真姫ちゃん」ニシシ
真姫「と、取引をしましょう」
にこりん「「取引?」」キョトン
真姫「そうよ、もし布団の中を確認しないでくれたら、そうね、みんなを旅行に連れて行ってあげる!」
真姫「沖縄でもハワイでも連れて行ってあげるわ、だから今回は見逃して」
15:
海未「で、でも強盗が!」
真姫「強盗じゃないってば!」
絵里「真姫もこう言ってるし、ここまで必死だと無理やり見るのもちょっと可哀想よね」
希「人間知られたくない秘密の1つや2つあるやろ? その辺にしておいてあげたら?」
凛「本当に旅行に連れて行ってくれるの?」
真姫「連れて行くわ! だから離して!」
にこ「どこでもいいの?」
真姫「約束するわ、どこだって連れて行ってあげる! だから、ね?」
にこ「だが断る」バッ
凛「にゃ!」ギュー
真姫「いやあああああああああああああああ」
16:
海未「強盗はどこですか!?」
ことり「強盗はいないよ、海未ちゃん」
絵里「何をそこまで隠そうと……あ」
凛「布団が濡れてるにゃ」
にこ「真姫ちゃん、もしかして」キラーン
真姫「ち、違うのよ、これは……」サーッ
希「真姫ちゃん、誰も笑ったりせぇへんよ」
絵里「そうよ、私たち仲間でしょ?」
真姫「希、絵里……!」パアアアア
海未「これは強盗の仕業でしょうか……?」
ことり「海未ちゃんはそろそろ強盗から離れた方が良いと思うな」
17:
にこ「そうよプッ、お、おねしょくらいでブフッ、笑ったりしないにこ」プルプル
凛「こんな年にもなって恥ずかしいなんてちっとも思ってないよ」
真姫「うぅ……」ポロポロ
絵里「ちょっと、にこ! 凛!」
希「真姫ちゃん、泣かんといて! にこっちと凛ちゃんはウチが後でしめとくから」チラッ
にこ「げっ」ゾクッ
凛「ほ、本当に思ってないにゃ! り、凛だって時々するにゃ!」アタフタ
海未「強盗はいないのですか?」ハテ
ことり「さっきからそう言ってるのにぃ……」
19:
絵里「真姫、そのままだと風邪引くわよ、着替えて来ちゃいなさい」
希「布団の方はウチらに任せとき」
真姫「うん……」
海未「そういえば穂乃果と花陽は?」キョロキョロ
ことり「寝てるよ、海未ちゃん何も聞いてなかったんだね」ヤレヤレ
にこ「ちょっと待って……!」クンクン
真姫「な、何よにこちゃん! なんで、その、匂い嗅いでるのよ!」
希「まだ何か言うつもり?」ワシワシ
にこ「これ、真姫ちゃんのじゃない」ビシッ
絵里「え?」
20:
海未「やはり強盗の」
ことり「海未ちゃんは黙ってようね」
希「にこっち、なんでそんなこと分かるん?」
にこ「匂いよ、匂い。嗅いでみなさい」
凛「り、凛は遠慮しとくにゃー」アトズサリ
希「どれどれ?」クンクン
真姫「ちょ、ちょっとやめなさいよ!」
希「これは確かに変やな」
にこ「でしょ? こんなこと有り得ないのよ」
絵里「何が変なのよ? 分かるように説明してよ!」
22:
海未「強盗のてがk」
ことり「海未ちゃん、海未ちゃんって結構常識人だったよね?」
海未「ハッ! 私ったら、すみません、寝起きが悪いもので」
ことり「全部寝ぼけてたの!?」
海未「これはどういう状況ですか?」
ことり「えっとね、かくかくしかじかで……」
にこ「海未ちゃんとことりちゃんは放って置きましょう」
希「せやね。それで何がおかしいか、やったね」
希「その前に真姫ちゃんは着替えてき。本当に風邪引くよ」
真姫「わ、分かったわ。にこちゃんの言うことは気になるけど……」
23:
凛「あー、おかしいところ見つけたにゃ!」
絵里「何? 凛分かったの?」
凛「にこちゃんは何で布団の匂いをかいだの?」
希「それもそうやな、ウチはにこっちに言われたからやけど、にこっちは」ジー
にこ「に、にこは……えっとー……」
にこ「そう、アイドルたるもの匂いが、その……」アセアセ
穂乃果「つまり変態ってこと?」
にこ「そ、そんなんじゃないわよ!」ギクッ
穂乃果「もうおまんじゅうあきたー」ムニャムニャ
絵里「寝言みたいね」ヤレヤレ
24:
凛「なんで匂いをかいだの?」ジリジリ
希「にこっちー?」ジリジリ
にこ「は、白状するわよ……」
真姫「着替えてきたわ」
にこ「真姫ちゃんのそれの匂いが気になったの! す、好きだから!」カアアアアア
真姫「……へ?」カアアアアア
真姫「べ、別ににこちゃんに好きって言われて嬉しくもなんともないんだけど」カミノケクルクル
希「あー、はいはい、ラブコメは後にして説明やな」
26:
希「にこっちがスピリチュアルな変態さんだったために発覚した事実やけど」
希「この液体はおしっこやない!」バーン
絵里「えぇっ!?」
真姫「ち、違うの?」
にこ「あんた達も嗅げば分かるわ」
海未「なるほど、真姫がおねしょを……」フムフム
ことり「だから違うって話になってるんだってばぁ……」
凛「海未ちゃん、まだ頭が働いてないみたいにゃ」
にこ「海未ちゃんにはペース乱されるわねぇ……」
27:
凛「おしっこじゃないならとりあえず凛が嗅いでみるにゃ」スンスン
希「おかしいやろ?」
にこ「あるはずのものがない」
凛「全くの無臭にゃ」スンスン
絵里「無臭……?」
海未「つまり真姫の小水は無臭ということですね!」ドヤァ
ことり「そういうことじゃないと思うよ。顔洗ってこようか、海未ちゃん」
海未「? 分かりました」
にこ「ことりちゃんナイスよ」グッ
31:
希「つまり、これはおしっこやなくてただの水って言うことや!」バーン
にこ「よく見ると掛け布団も濡れてるしね」
にこ「誰かが上から水をかけたのよ」
真姫「どうしてそんなことを?」
にこ「動機は分からないわ」
絵里「でも、目的はおそらく真姫がおねしょをしたように見せることよね」
希「真姫ちゃんに恥をかかせて自分に利がある人の犯行やね」
真姫「犯行……?」
絵里「犯行って言うことはつまり」ゴクリ
希「犯人はμ'sの中にいる!」ババーン
34:
ことり「真姫ちゃんに恥をかかせて利がある人……」ジー
にこ「な、何よ! 私が犯人だったらおねしょってことを貫き通すでしょ? 自分が不利になるような証拠なんて見つけないわよ!」
希「にこっちやったら動機もあるな」ジトー
絵里「真姫が恥ずかしがる姿を見たい、ってことね」ジトー
凛「布団の中を見るって言って聞かなかったのもにこちゃんにゃ」ジトー
にこ「違うって言ってるでしょ!」
真姫「私はにこちゃんを信じるわ」
にこ「真姫ちゃん!」パアアアアア
真姫「確かににこちゃんは頼れないし、私にいつもつっかかってくるし、馬鹿だし……」
真姫「だけど、ここまで馬鹿なことはしないわ、多分!」
にこ「真姫ちゃん……」
36:
真姫「そもそもにこちゃんが犯人だったらにこちゃんも言ってる通り、水であることをばらすようなことはしないと思うの」
絵里「……そうね。にこはもっと狡猾よね」
にこ「なんだか信じられてる理由が悲しくなってくるんだけど」
ことり「とりあえず、にこちゃんは一旦犯人から除外だね!」
希「信用させておいて実は犯人ってパターンかも知れんけど」ジト
にこ「からかうっていっても真姫ちゃんを悲しませるようなことはしないわ!」
真姫「にこちゃん……!」ポッ
37:
凛「でもさっき真姫ちゃんを泣かせたにゃ」
希「それは凛ちゃんも1枚かんでるやろ……」ヤレヤレ
海未「にこが違うとなると犯人探しは振り出しですね」
ことり「他に見つかってる証拠はないの?」
にこ「今のところはないわねー」ギュム
花陽「うひゃう!」バッ
にこ「あ、かよちん踏んじゃった」
花陽「いてて、おはよう」
花陽「って、なんでみんなそんなに真剣な顔してるの!?」
凛「事件だにゃー!」
38:
花陽「ジゲン゙!? あ、穂乃果ちゃんがいない! もしかして穂乃果ちゃんが!?」キョロキョロ
海未「穂乃果は寝てるだけです」
ことり「穂乃果ちゃんはまだ起きないんだね……」アハハ
にこ「西木野真姫寝小水事件よ!」
絵里「なんだかそれだと誤解を与えそうだけど」
希「誰かが真姫ちゃんを貶めようとしたんや」
凛「かよちんは何か知らない?」
40:
花陽「そもそも事件の内容が全然分からないんだけど……」
にこ「かくかくしかじかよ」
花陽「なるほどぉ……」フムフム
花陽「私には全然心当たりがないかなぁ……」
ことり「うーん、手がかりなしかぁ……。穂乃果ちゃんも起こす?」
海未「穂乃果がそんなことをしている姿が思いつきませんし、それに……」チラッ
絵里「穂乃果が起きたら色々面倒そうよね」チラッ
にこ「色々かき乱しそうよね。さっきの海未ちゃんみたいに」チラッ
海未「その説は誠に申し訳ありません」カアアアアア
44:
希「とりあえず証拠を探そ。推理はそれからや」
凛「現場百回にゃ! 凛は現場を徹底的に探すね」ハーイ
花陽「じゃ、じゃあ私も」ハイ
希「ウチは真姫ちゃんの濡れた服を見せてもらおうかな」
希「思わぬ手がかりがあるかもしれんし」
真姫「分かったわ、案内するわね」
にこ「にこもそっちに行くにこ」
ことり「あと手がかりがありそうなのは……」
海未「水場でしょうか?」
絵里「そうね、水を汲んで来なきゃいけなかったわけだから」
希「じゃあ各々調べてまたここに集合ってことで!」
希「解散!」
穂乃果「花陽ちゃん、食べ過ぎだよー」ムニャムニャ
46:
――――
凛「現場調査にゃー!」
花陽「お、おー!」
凛「まずは事件のあった真姫ちゃんのおねしょ布団!」
花陽「その言い方だと真姫ちゃんが本当におねしょしたみたいだよ!」
凛「細かいことは気にしなーい気にしなーい」
花陽「細かいことかなぁ……」
凛「真姫ちゃんの布団はやっぱり濡れてるにゃ」
凛「これを見られた時の真姫ちゃんの顔、面白かったにゃ!」プクク
花陽「凛ちゃんがやったわけじゃないよね・・・?」
47:
凛「かよちんとはいえ失礼にゃ!」プンプン
花陽「そ、そうだよね、凛ちゃんがそんなことするわけ……」
凛「凛がやるとしたらかよちんにやるよ!」ムスー
花陽「リ゙ン゙ヂャン゙!?」
凛「冗談はさておきさっさと調査終わらせるよ、かよちん」
花陽「冗談だったの!? 本気で言ってなくてよかった……」
凛「凛はかよちんを悲しませるようなことはしないにゃ!」キリッ
花陽「そ、そうだよね!」
凛(さっきのにこちゃんの真似で誤魔化せたにゃ)
48:
凛「これは水で、うーん特に変わったことはないにゃ」スンスン
凛「あ」スンスン
花陽「何か発見があったの? 凛ちゃん!」
凛「この枕、真姫ちゃんの匂いがするにゃ!」ニャーン
花陽「ちゃんとやってよ凛ちゃん!」
凛「そういうかよちんは凛を見てるだけにゃ」
凛「かよちんこそ真面目にやるべきにゃ」
花陽「うっ、それもそうだよね」キョロキョロ
50:
花陽「あ、これ! 見て、凛ちゃん」
凛「ん? そこは確かにこちゃんの寝てた布団だよね?」
凛「寝る前ににこちゃんが『絶対真姫ちゃんの隣がいいの!』って騒いでたのを覚えてるにゃ」
凛「それがどうかしたの?」
花陽「にこちゃんの布団が不自然に崩れてるの」
凛「にこちゃんが寝相悪いからじゃないの?」
花陽「でもこれはそんな感じじゃなくて、なんていうか、誰かが躓いたみたいに見えない?」
凛「んー……?」ジー
51:
凛「確かにこれは誰か躓いた跡っぽいにゃ」
花陽「きっと暗くて誰かが躓いたんだよ!」
凛「きっと躓いたのは犯人にゃ!」
花陽「そうとは限らないけど、その可能性が高いよね!」
凛「でもその躓いた犯人って誰にゃ?」
花陽「……」
凛「次いくにゃ!」
花陽「おー!」
52:
花陽「気になると言えば穂乃果ちゃんだよね」
凛「真姫ちゃんを挟んでにこちゃんと反対側の隣って元々は誰だったかにゃ?」
花陽「うーん、と……」
――――
にこ「真姫ちゃんの隣は私がもらったわ!」
真姫「ちょ、ちょっとにこちゃん!?」カアアアアア
絵里「にこと真姫が変なことしないように見張るためにも反対側の真姫の隣は私が寝るわね」
真姫「へ、変なことなんてしないわよ!」カアアアア
53:
――――
花陽「絵里ちゃんだったと思うよ」
凛「そういえばそうだったにゃ」
花陽「穂乃果ちゃんの布団は確かあっちだよね」
凛「凛の隣だったよ。夜いきなりお煎餅食べ始めた時はかよちんかと思ったにゃ」
花陽「私そんなに食い意地張ってないよぉ……」
凛「なんで穂乃果ちゃんは絵里ちゃんの布団で寝てるのかにゃ?」
花陽「寝ぼけて間違えて……あっ!」
凛「かよちん、何かひらめいたの?」
55:
花陽「このにこちゃんの布団、穂乃果ちゃんが寝ぼけて躓いたのかも」
凛「じゃあ犯人は穂乃果ちゃん?」
花陽「そうじゃなくて! このにこちゃんの布団と穂乃果ちゃんは事件と関係ないかも、ってこと!」
凛「でも一応報告だけはしてみるにゃ」
花陽「そうだね、もしかしたら躓いたのが穂乃果ちゃんじゃないかもだし!」
凛「他に気になるところは……」
花陽「うーむ……」
57:
――――
希「というわけで脱衣所に来たわけやけど」
希「証拠品である寝間着はもう洗濯機の中なん?」
真姫「し、仕方ないじゃない。私が着替えに来た時はそんなことになるなんて……」
にこ「なぁんだ、真姫ちゃんの下着もこの中? にこ帰るー」ソソクサ
真姫「し、下着って、にこちゃん! それが目的だったわけ?」カアアアア
希「好きだ、って言ったらもうスピリチュアルな変態であることを隠そうともしないんやね」ヤレヤレ
にこ「だって、もう証拠になりそうなものないでしょ?」
希「それはそうやけど……。あ、あのカゴに入ってるタオル」
58:
真姫「タオル? あぁこれね」
にこ「真姫ちゃんが身体拭いたやつ?」ドキドキ
希「にこっち、いい加減にしないと真姫ちゃんにひかれるよ?」
真姫「私はそういうのも嫌いじゃないけど」ポッ
真姫「じゃなくて! タオルよね? これは私が来た時にはもうここにあったわね」
希「真姫ちゃんが使ったわけじゃないタオル、これは何かありそうやね」
にこ「真姫ちゃんの別荘だからかな? このタオル真姫ちゃんの匂いが微かにする」クンクン
60:
真姫「そのタオルは新品のはずよ。μ'sのみんなが来るから用意したものだし」
希「にこっちの真姫ちゃんセンサーも外れるんやね」ニシシ
にこ「うーん、確かに、微かにだけどするのに……」
真姫「そもそもなんでにこちゃん私の匂いなんて……」
にこ「いつも嗅いでるから」シレッ
真姫「しれっと恥ずかしいこと言わないでよ! もう!」カアアアアア
希「微かに香る真姫ちゃんの匂い、放置されたタオル……」
62:
希「のぞぞぞーん! 閃いた!」
にこ「うわっ!? びっくりするわね……」
真姫「一体何が分かったって言うのよ?」
希「真姫ちゃんの掛け布団、濡れてるのがそんなに目立たなかったでしょ?」
にこ「よく見ないと分からない感じだったよね」
希「犯人はこのタオルで掛け布団を上から拭いたんとちゃう?」
真姫「水をかけたのに拭いた? 何でそんなことするのよ?」
65:
にこ「真姫ちゃんのおねしょであるように見せるため……」
希「正解。上まで濡れてたら上からかけたのは一目瞭然やからね」
にこ「悪戯にしてはちょっと悪質ね」
希「どうしてそうまでして真姫ちゃんにおねしょをさせたことにしたいのか」
真姫「わ、私そんなに恨まれるようなことしてないわよ!」
希「あ、そういえば真姫ちゃんって出待ちされたことあるって聞いたんやけど本当?」
にこ「出待ちぃっ!?」
真姫「いきなり一緒に写真撮って、なんて言われてびっくりしちゃったわよ」
66:
希「真姫ちゃんは出待ちされるくらい人気。となると真姫ちゃんを狙った目的はずばり」
希「嫉妬!」ババーン
にこ「真姫ちゃんのイメージダウンを狙ったってわけね」
真姫「そんなことをする人がμ'sにいるなんて俄には信じがたいんだけど」
にこ「起きてしまったのは事実よ、アイドルなら受け入れなさい」
希「アイドルであることは関係ないと思うんやけど」
にこ「アイドルたるもの! アンチくらいわくものよ!」
にこ「この事件は真姫ちゃんアンチの犯行と言って差し支えないわね」
真姫「そんなものなの?」
にこ「そういうものよ」
67:
――――
絵里「水場と言ったらまず浮かぶのはキッチンよね」
海未「何故か1個コップが出てますね」
ことり「昨日片付けた時はなかったよ?」
絵里「朝もみんな真姫の声で起きたわけだから飲んでるはずもないわよね」
海未「夜誰かが水を飲んでそのままにしたのでしょうか?」
ことり「多分それに水を汲んで真姫ちゃんにかけたんじゃないかな?」
絵里「そう考えるのが普通よね。証拠品として持っていきましょう」
海未「でも、そのコップを使ったとして無造作にそこに置いておくでしょうか……?」
68:
絵里「犯人はばれるとは思ってないから誰かが水を飲んだように見せるようにわざとそうしたんじゃない?」
ことり「怪しすぎると逆に怪しくない、の法則だね」
海未「そんな法則はありません!」ビシッ
絵里「他にあそこまで水を持っていく手段もないし使ったのはこれでほぼ確定だと思うけど」
ことり「指紋とか取れたら一発だけど指紋なんて取れないよね」
絵里「でも凶器を見つけただけマシよ」
海未「きょ、凶器……?」
絵里「他に怪しいところもないし次はお風呂場と洗面所ね」
ことり「うん」
海未「そうですね」
69:
――――
希「というわけで、何か手がかり見つけた人!」キョシュ
凛「はーい!」
希「はい、凛ちゃん」ビシッ
凛「事件に関係あるか分からないけど、真姫ちゃんの隣、にこちゃんの布団がまるで誰かが足を引っかけたようにちょっと崩れてるんだにゃ」
花陽「にこちゃん、誰か夜にこちゃんの布団に躓いて転んだ、とかなかった?」
にこ「にこが知る限りはないわね。みんなも知らない?」
シーン
希「誰も心当たりがない誰かが躓いた跡、っと」メモメモ
花陽「だ、誰も心当たりがないのなら穂乃果ちゃんかも」オズオズ
希「せやな、エリチの布団で寝るくらい寝ぼけてるし穂乃果ちゃんが躓いた可能性あり、っと」メモメモ
71:
希「他には?」
絵里「はい」
希「はい、エリチ」ビシッ
絵里「私とことりと海未は水場を調べてきたの。台所にこれが置いてあったんだけど」スッ
真姫「コップ?」
ことり「うん、多分これで真姫ちゃんに水をかけたんじゃないかな、って」
ことり「指紋とかは取れないけど、証拠になるよね?」
海未「無造作に置かれていたのが多少気になりますが」
希「台所に無造作に置かれたコップ」メモメモ
72:
希「後はウチらやな」
希「結論から言うとウチらは真姫ちゃんの服からは証拠はみつけられんかった」
にこ「真姫ちゃんが洗濯機に入れちゃってたからね」
真姫「だ、だってこんなことになってるなんて……」
希「でも他の証拠を見つけたし、3人で犯人の目的を深く考えてきたんや」
絵里「他の証拠って?」
にこ「これよ、これ」ジャーン
ことり「タオル?」
73:
海未「タオルがどうかしましたか?」
希「なんで掛け布団も濡れてるのにそんなに目立たなかったか」
にこ「犯人は真姫ちゃんに水をかけた後、掛け布団だけ拭いたのよ」
絵里「そっちの方がおねしょに見せられるわね」
花陽「ということはこれは悪意のある犯行……?」
にこ「まだ推測でしかないけどおそらくね」
74:
絵里「それで、もう1個の『目的を深く』の方は?」
真姫「なんで私に恥をかかせようとしたか、よ」
にこ「真姫ちゃんはμ'sの中でも結構な人気よね?」
花陽「ま、まぁ、出待ちとかあるくらいだし……」
凛「真姫ちゃんは可愛いしにゃ」
希「そう、つまり嫉妬」
にこ「真姫ちゃんの人気に嫉妬した犯人は真姫ちゃんに恥をかかせて真姫ちゃんのイメージダウンを謀った」
希「犯人は真姫ちゃんの人気をあまり良く思ってない人……!」バーン
凛「にこちゃんかにゃ?」
ことり「この中でトップになりたいって思ってる人と言えば確かににこちゃんくらいしか……」
にこ「あんた達の中での私のイメージはどうなってるのかしらねー!」ムキー
花陽「あ、あはは」
75:
希「この辺りで一旦整理しよ」
希「今まで確認してなかったけど布団の位置関係は重要やね」
希「真姫ちゃんの両サイドはにこっちとエリチ、それでにこっちの布団は誰かが躓いたみたいになってると」
絵里「穂乃果が私の布団で眠っているわ」
海未「全く、穂乃果はまた絵里に迷惑をかけて」ヤレヤレ
希「事件の内容は真姫ちゃんが被害者で寝てる隙に水をかけられた」
希「まるでおねしょをしたみたいに!」バーン
真姫「強調しないで! 恥ずかしいじゃない……」
76:
にこ「その時使用されたであろう凶器はこのコップ」
にこ「これに水を汲んで真姫ちゃんに水をかけた」
真姫「本当にしちゃったのかと思って焦っちゃったわよ」カアアアア
希「犯人はよりおねしょに見せる為に掛け布団を上からタオルで拭いた」
ことり「計画的な犯行だね」ゴクリ
花陽「この中にそんな恐ろしいことをした犯人が」ゴクリ
凛「怖いにゃー」ブルブル
海未「μ'sにそんな人がいるなんて、信じがたいです」
78:
希「動機はおそらく嫉妬」
絵里「……やったって人、名乗り出て」
絵里「私はやってしまったことが悲しいんじゃないの、やったってことを隠してることが悲しいの」
真姫「今謝れば許してあげるわ。真姫ちゃんは心が広いのよ」
にこ「さっさと名乗り出なさいよ!」
海未「あ、あの」ハイ
凛「海未ちゃんが犯人!?」ニャーン
海未「違います! ただ気になることがあって……」
希「気になること?」ハテ
80:
海未「そもそもこれは悪意があって行われた事件なのでしょうか?」
ことり「事件じゃないってこと?」
絵里「事件じゃなかったら一体何だっていうのよ?」
海未「悪意のない事故、でしょうか」
花陽「ジゴナ゙ノ゙ォ!?」
真姫「どういうこと? 説明して」
海未「にこの布団のまるで誰かが躓いたような跡」
海未「掛け布団を拭いたタオル。タオルは見つけやすいところにあったんですよね?」
真姫「隠してあるようには見えなかったわね」
希「洗濯カゴに放置してあっただけや」
81:
海未「情報ありがとうございます。そして、絵里の布団で寝ている穂乃果」
海未「以上より1つの可能性が浮き上がってくると思うんです」
ことり「可能性って事故の可能性?」
海未「はい。私の考えていることが事実なら、犯人、と言ってもいいのか分かりませんが、騒ぎの原因を作ったのは穂乃果です!」バーン
花陽「穂乃果ちゃんが……!?」
絵里「……海未の考えを聞かせて」
希「せやね。ウチも気になる」
海未「穂乃果は夜、喉が渇いて目が覚めたのでしょう」
海未「お台所に行ってコップに水を汲み、寝室で飲もうとコップを持って寝室に戻ってきた」
にこ「ちょっと、飲むならキッチンで飲めばいいじゃない!」
82:
海未「確かにそうなんですが、穂乃果はお煎餅を持ってきています」
海未「小腹も空いていてお煎餅を食べながら水を飲むつもりだったのでしょう」
花陽「お煎餅食べると喉渇くもんね!」
ことり「そういえば寝る前にお煎餅食べてたよね、穂乃果ちゃん」
海未「水を持ってきたはいいものの、暗くて穂乃果はにこの布団に躓いて体勢を崩したのです」
海未「その時に真姫に水をこぼしてしまい穂乃果は大慌て」
海未「そんな時、凛、あなたならどうしますか?」
凛「えっと、拭こうとするにゃ」
絵里「確かにこぼしちゃったわけだし誰でも拭こうとするんじゃないかしら?」
83:
海未「そう、穂乃果も例に漏れず拭こうとした、いえ拭いたのです」
希「なるほど、それでこのにこっちの布団とタオルは説明がつくなー」
希「穂乃果ちゃんがエリチの布団で寝てたのも関係あるように言ってたけどそれは?」
海未「花陽、もしこぼしてしまって、拭いた後はどうしますか?」
花陽「謝ろうとする、かな……?」
真姫「間違ってこぼしちゃったら謝るわよね」
海未「そうです、穂乃果も謝ろうとして、だからといって寝てるのを起こすのは悪い、と思い起きるまで座って待っていたんです」
海未「真姫のすぐ近く、絵里の布団の上で」
にこ「それで待ってたら寝ちゃったってわけ?」ヤレヤレ
絵里「それは誰も名乗りでないわけよね、本人が寝てるんだもの」ヤレヤレ
84:
真姫「なんというか、蓋を開けてみればしょうもない事件だったわね」
穂乃果「真姫ちゃん、ごめんなさーい」ムニャムニャ
ことり「穂乃果ちゃん、夢の中で謝ってるみたい」アハハ
真姫「これは怒るに怒れないわね」ハァ
希「でも、ここまで大騒ぎさせたんや、ちょっとくらいおしおきしてもええんちゃう?」スッ
花陽「ユ゙ゼイ゙ペン゙!?」
希「こうして、こうして」キュッキュッ
凛「凛もやりたいにゃー!」
にこ「にこにもやらせなさいよー!」
絵里「μ'sは今日も平和ね」
おわり
85:
乙!
89:

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