佐天「御坂さん好きです付き合って下さい!」back

佐天「御坂さん好きです付き合って下さい!」


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7:
帰り道――
佐天「ハァ、振られちゃった」
佐天「まあ、ダメでもともとだったけどね」
佐天「御坂さん、白井さんのアプローチ受けても動じないぐらい女の子に興味無いし」
佐天「まだ知り合ってそんなに経ってないし、苗字で呼び合うくらいの距離間だし」
佐天「だいたい、レベル5の第三位は、私みたいなレベル0相手にしてられないよね」
佐天「あーっ、でも告白出来てすっきりした!」
佐天「………」
佐天「あれ……どうして涙なんか出ちゃうんだろうなぁ……ハハハ……」ポロッ
10:
佐天「御坂さ、ぁん……酷すぎますよ……」ポロロ
佐天「何もあんな……あん、な、言い方……しないで、も」グシュッズッ
佐天「う、エグッ……ふぐっぅ……」グッエッ
佐天「ヒッ……ウワアアァアア!!!」
初春「!?」
白井「な、なんの悲鳴ですの!? 行きますわよ初春!」
初春「は、はい!」
 タッタッタ……
白井「悲鳴の主がいるのは、ここを曲がったところですわね!」
白井「ジャッジメントですの! ……って、何を一人で泣いてらっしゃいますの、佐天さん?」
佐天「ぐっうっ……し、らい、さん……に、初春……」ポロポロ
12:
初春「佐天さん! どうしたんです!?」
白井「まったく、こんな街中で悲鳴なんか上げて、事件かと思いましたわよ」
佐天「え、えへへ……グズッ、ごべ、んなじゃ、ぃえくッ」
白井「ああ、ああ、もう。何を仰っているのか分かりませんわ……よしよし」
初春「とりあえず落ち着いて下さい、ね? 佐天さん」
白井「こんなところにいると人目を引きますわ。場所を移しましょ」
初春「今、事務所なら誰もいないはずですよ」
白井「それは好都合。じゃあ、わたくし佐天さんとひと足先に行っておりますわね、初春」ヒュンッ
初春「あっ、白井さ……! わ、私も一緒に連れてってくれてもいいじゃないですか?!」
 ぽつーん……
初春「……もうーっ……佐天さん、大丈夫かな」
15:
事務所――
佐天「ぐすっ、ズスッ」
白井「少しは落ち着きましたの?」
佐天「は、はぃ……ゥクッ……」
白井「もう、はい、わたくしのハンカチをお使いなさいな。あなたのハンカチったらもう鼻水でデロッデロに」
佐天「……ズビマセン……」チーン
佐天「ハァ……ハァ……」ズビッ
白井「で? いったいぜんたい何がありましたの?」
佐天「……聞きます?」
白井「……パトロール中のいきなりの悲鳴に駆けつけたら、友だちがうずくまって泣きじゃくっていた、なんてこと、事情を聴かざるを得ませんわ」
白井「わたくしでは何もお役には立てないでしょうが、友だちの話を聞くくらいは出来ましてよ」
佐天「白井さん……ありがと……」
18:
佐天「実は私……好きな人がいて」
佐天「……だけど今日、手ひどく振られちゃって」
佐天「それだけ。なんだ、けど」
佐天「うん」
白井「……そう」
佐天「うん。心配かけて、ごめんなさい」
白井「謝らないでくださいまし。まだわたくしは失恋の悲しみを知りませんけれど、」
白井「佐天さんをこんなにまで苦しめてしまうほど痛いものだ、って分かりましたから」
白井「いえ、きっとこんなものじゃないのでしょ?」
白井「もっと泣きたければお泣きなさいな。今度はわたくしが胸を貸して差し上げますわ」
佐天「し、白井、さん……」ジワァ
佐天「フ……フッゥッ、ハァエッ、ア、ァアァアア! ウワアアァアアン!!!」ヒシッ
白井「あらまあ、佐天さん……」ヨシヨシ
21:
佐天「ウアァ! どうして、どうして!?」
佐天「どうして、エグッ、告白なんか、しちゃっ、たの!?」
佐天「いつまでも……そばに居られた方がし、幸せだった!」
佐天「もっと笑ってくれた! もっと優しくしてくれたのにっ!」
佐天「告白、なんて、しな、しなければぁ! フヮアァァン!!」
佐天「もう……会えないよ……ヤだよ……ど、どんな顔すればい、いいの……?」
佐天「み、御坂さんと……もう会えないなんてヤだよぅ! ヒェッグッ」
佐天「白井さん、しら、いさん、白井さ、ん! うわぁああ!」バシッバシィ!
白井「いっ……イタ……ぐっ、よ?しよし、佐天さん、大丈夫ですのよ」
佐天「し、らいさぁんのばかっ、御坂さんのバカ、バカぁ! ワアアアア!!!」
白井「(というか佐天さんの想い人って、お、お姉さまでしたのぉ!!?!?)」
27:
佐天「うう………」
白井「………」ナデナデ
佐天「…ズッ…」
白井「……もう叫ばなくていいんですの?」
佐天「ぐずっ」コクン
白井「そう、よかった……」ギュッ
佐天「白、井、さん……抱きついててごめん」
白井「気にしてませんわ」
佐天「殴ってごめん」
白井「平気ですわよ」
佐天「制服、ぐしゃぐしゃにしてごめん」
白井「洗えば落ちますわ」
佐天「……御坂さんのこと、悪く言ってごめん」
白井「……そればっかりは、わたくしが許すことじゃないですわね」ナデナデ
28:
白井「そりゃ、わたくしが一番に慕っているのはお姉さまですけれど」
白井「同じくらい、佐天さんのことも大切なお友達だと思っていますわ」
白井「友情に貴賎など、あってはなりませんもの」
白井「謝らずに、顔を上げて下さいな」
佐天「ふぇぇ……白井さぁん……」ウルウル
白井「(っはぅ! 涙目の佐天さんがこんな至近距離にっ! これは破壊力、抜群ですわね……)」
佐天「あ、あり、ありがとぉ……へへ」
白井「!? む、む、む、無理に笑おうとしなくていいですわっ!」カァ
佐天「ねぇ白井さん……もう少し、このままで……」ギュウウ
白井「!?/// も、もちろんですわ、お気の済むまで抱きつきなさいなっ」
30:
……………
 ………
佐天「すぅ……すぅ……」
白井「(結局、泣き疲れて寝てしまいましたわ)」
白井「(それにしても佐天さん、こんなになるまでお姉さまに恋焦がれていたなんて……全く気付きませんでしたわ)」
白井「(……この体勢、ちょっと疲れますわね、こうして、佐天さんの頭を少しずらして、私の太ももに……)」
 ガチャッ
初春「もう、白井さん! 置いてくなんてひどいじゃないですか!」
白井「う、初春! しぃー!!!」
初春「あっ……佐天さん、寝ちゃったんですか」
白井「そうですの。まったく、わたくしのことを散々殴ったり服に涙と鼻水をこすりつけたりした挙句……」ナデナデ
初春「それにしては、膝枕なんかしちゃって、ちょっと嬉しそうじゃないですか」
白井「な、初春……! まあ、佐天さんがちょっと可愛く見えたのは認めますけど……」
32:
初春「で、佐天さん、どうしてあんなに泣いてたんですか?」
白井「……振られたんだそうです」
初春「え!?」
白井「初春、声が大きい!」
初春「す、すみません。でも、佐天さんに付き合ってる人がいるなんて知らなかったから……」
白井「恋人と別れたんじゃありませんわ。告白して、断られた。残念ながら」
初春「そうだったんですか……でも、佐天さんを振るなんて、その人見る目ないですねぇ」
白井「(うっ)そ、そう思うんですの?」
初春「当たり前じゃないですか。佐天さんは優しいし、元気づけてくれるし、可愛いですし」
初春「そりゃ、ちょっといたずらが過ぎることもありますけど、」
初春「それにおっぱいがこんなに大きいのに!」ドンッ
白井「それは、ただのひがみですわよ……」
33:
初春「とにかく! 佐天さんを振った人を私は許せません! 白井さんもそうですよね!?」
白井「あー、あ、はあ……」
初春「もし私がその人とお話しできる機会があったら、佐天さんのいい所を最初から最後まで並べたてて、良さを認めさせてあげます!」フンス
白井「(佐天さんの想い人がお姉さまだということは、初春には伏せておきましょう……)」
初春「そうだ、白井さんと御坂さんにも手伝ってもらいましょう!」
白井「うえぇっ!? わ、わたくしとお姉さまはまだ佐天さんとお付き合いが短いですもの、は、はは」
初春「いいえ、関係ありません。誰よりも強い絆で私たち四人が結ばれているのをその人に見せ付けましょう!」
白井「(その絆が今、仇となっているんですのよっ!)」
初春「ああ、考えれば考えるほど佐天さんがかわいそうです! その人はなんていうんです? どこにいるんですか!?」
白井「そ、そ、それは、佐天さんのプライバシーですわ。わたくしも聞いておりませんの、ええ、ぜんぜんまったく!」
白井「それよりも、今は佐天さんをどう慰めるかを考えましょう」
初春「白井さんはここで佐天さんを見ていて下さい! 私は御坂さんと会ってこのことを伝えて、協力してもらえるよう説得してきます!」
白井「う、初春!」
 がちゃ、ばたん!
白井「うう、面倒なことに……」
35:
佐天「う、うん……うい、はる……?」
白井「あら、起こしてしまいました? もう少し寝ていても構いませんわ」
佐天「しらいさん……って、えええぇ!?」ガバッ
佐天「わ、私、白井さんにずっと膝枕で……///」
白井「あら、そんなに長い間眠っていたわけではないですのよ。この黒子の膝枕はおイヤでして?」
佐天「あ、いえ、そういうわけじゃ……ただ、ちょっと恥ずかしくて///」
白井「ふふっ、今さら、という感じもいたしますわよ? あれだけ抱きついてきておいて」
佐天「うっ、それは……」
白井「『ねぇん白井さぁん……もう少ぉし、このままでぇんっふん……///』」
佐天「わ、わ、そんな言い方してませんよぅ!」アタフタ
白井「……もう少し、抱きついてきてもいいんですの」
佐天「……じゃあ、お言葉に甘えて」ポフッ
37:
白井「まだ泣けます?」
佐天「さすがに、ほとんど出切っちゃったかな、あはは」ジワァ
白井「………」ヨシヨシ
佐天「はは、どうしてこんなに泣けちゃうんだろうなぁ」ポロポロ
白井「それだけお姉さまのことを想っていたのでしょ。涙の数だけ」
佐天「あきらめが、悪いですかね、私」
白井「恋愛の辞典にあきらめの文字はありませんわよ?」
佐天「ふふっ、なんですかそれ」フフッ
白井「……やっとちゃんと笑ってくれましたのね」ニコッ
佐天「えへへ……」
38:
白井「さぁ、佐天さん、いつまでもくよくよしてられませんわよ」
佐天「……もう少し白井さんに甘えていたいな」
白井「そうも言ってられませんの。初春が暴走して、佐天さんがこんなに荒れていること、お姉さまに伝えようと」
佐天「え、ええぇ!?」
白井「初春はなにも事情を知らないから、詮無いかもしれないですわ。でも初春がこのことをお姉さまに伝えてしまったら」
白井「お姉さまは変に罪悪感を感じてしまうかも知れない。佐天さん、貴女、お姉さまから謝罪されたくて?」
佐天「っ……!」
佐天「……分かりません」
佐天「分からないよ、だってあんなひどい言い方……切って捨てるみたいに」
白井「お姉さまは同性愛者ではありませんもの。お姉さまに佐天さんの気持ちを理解しろという方が……」
佐天「分かってる。分かってもらえないだろうなって。分かってた」
佐天「……うん。初春を探そう」
40:
白井「じゃあ行きますわよ」
佐天「え? どこに?」
白井「寮に決まっているでしょう?」
佐天「えっ、でもそこには御坂さんもいるんじゃ……」
白井「もちろん。初春より先回りいたしますわよ!」ヒュン
 常磐台中学校寮前――
佐天「うわぁ、やっぱりテレポートって便利ですねー……」
白井「ではここで初春が来るのを待ちましょう。すぐ来るはずですが」
佐天「御坂さんが来たりしないよね?」
白井「お姉さまなら今日は第二週の火曜日ですからセブンスミストの屋上で完全下校時刻ぎりぎりまでカエルのキャラクターショーを眺めていますわ」
佐天「そ、そうなんだ……(よくそんな細かいことまで知ってるな、白井さん……)」
白井「もっとも、初春はそんなこと知らないでしょうから、まず先にこっちにくるでしょうけど」
白井「これが私のお姉さまへの愛の……少し、無神経でしたわ」
佐天「そんなこと……あ、初春来ましたよ」
42:
初春「ハァ……ハァ……あれ、佐天さん、白井さん!?」
佐天「よっ、初春」
初春「ハァ……もう、またテレポートで、白井さんずるいです! こっちは息を切らせて走ってきたのに!」
白井「勝手に飛び出していく貴女が悪いんでしょう?」
佐天「ね、初春。私もう大丈夫だから、安心して。もういいよ」
初春「いいえ、佐天さんが許しても私が許せません。こんな可愛くてきれいで元気で勇気があって」
初春「私のことを親友と言ってくれていつも一緒にいてくれる佐天さんを悪く言う人なんて!」
初春「私、許しません! 御坂さんだってそう言うに決まってます!」
佐天「い、いやぁ、そうは言わないと思うなー、あは、あははは」
44:
初春「とにかく! 白井さん、御坂さんを呼びに行きましょう!」
佐天「いやいや、っていうか御坂さん今は寮にいないって、白井さんが」
佐天「ああー、っていうかそんなことじゃなくて! 初春、気持ちは嬉しいけど、御坂さんにまで迷惑かけるわけにいかないよ」
佐天「私ならもう大丈夫だから。しっかり、その、白井さんにいろいろ慰めてもらったし///」
初春「でもっ」
白井「はいはい、初春、佐天さんがこうおっしゃってるんだから良いじゃありませんの」
佐天「そ、そうだよ。ね?」
初春「……むぅ?、そうやってすぐに許してしまって。佐天さんはそんな安い女じゃないですよ」
佐天「ほらほら、初春、機嫌を直して?」
佐天「じゃあ今日は、ふふん、私を慰めるためにいろいろ奢ってもらっちゃおっかなぁ」
初春「え……それとこれとは話が別ですよぅ、佐天さん!」
佐天「あははは!」
白井「……だいたい、プロポーズを断った人を一人許したくらいで、佐天さんの価値は下がりませんわ、初春」
白井「だってとっても……素晴らしい人ですもの、佐天さんは……///」チラッ
佐天「えっ? あぅ///」
46:
佐天「ちょっと、何言ってるんですか、こっぱずかしいですよ、白井さん!」テレテレ
白井「あら、本当のことでしてよ? この黒子、そんなことでお世辞は言いませんの」
白井「友情に貴賎など、ありませんわ」ニコッ
佐天「あ、え、えへへ///」
 ?・?・?
 それから、私と初春と白井さんは、その日の残りを御坂さんに会わないように過ごした。
 分刻みで御坂さんの動きを把握していた白井さんのおかげだ。
 どうしてそんなことが出来るのか驚いたけど、きっとそれが白井さんなりの愛なんだよね。
 白井さんとはこの時以来仲良くなれた気がする。
 この間なんか、白井さんから「涙子と呼んでも構わないかしら? わたくしのことは黒子とお呼びくださいな」って提案してくれた。
 白井さん、ううん、黒子とはよく二人で遊ぶようになったし。
 不思議と、黒子と一緒にいる時は御坂さんのことを忘れられた。黒子も御坂さんの話題、出さないしね。
 御坂さんとは関係がぎくしゃくしてしまうかと思ったけど、翌日になってみたらまったく普通に話せた。
 私が気にしすぎてただけで、御坂さんは私の告白を冗談かなにかのように思っていたらしい、というのはあとで黒子から聞いた話。
 それはそれでちょっと寂しい気もするけど、私たち四人が仲が良いままなら、その方がいい。
 そうだよね、黒子。
 ?おわり?
49:
久々に和んだ
乙です
5

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