小鳥「何もする事がないなぁ」back

小鳥「何もする事がないなぁ」


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1:
小鳥「事務所には私一人しかいない……」
小鳥「仕事はまだ普通にやる事あるけど、絶望的にやる気がおきないわ……」
小鳥「こんな時に無理に仕事しようとしたって、無駄よね」
小鳥「少し気分転換して、やる気が出てきてから仕事した方が、絶対効率的よね」
小鳥「……うん、私は間違ってない。律子さんの様に合理的だわ」
小鳥「という訳で暇だなぁ……何もする事がないなぁ」
小鳥「どうしようかなぁ……」
小鳥「…………」
小鳥「取り敢えず、妄想しとこう」
小鳥「……うへへへへ」
3:
小鳥「あん、プロデューサーさん!ダメですよ、こんな所でなんて!」
小鳥「でも私も我慢出来ない!プロデューサーさん、プロデューサーさーん!」
小鳥「はぁはぁはぁはぁ、ぴよぅっ!……ふぅ……」
小鳥「はぁ……本当に日本って平和で良い国よね……」
小鳥「今この瞬間にも、飢えや病気で亡くなっている子どもだっているというのに、私はこうやってのんびり妄想に耽る事が出来るんだから……」
小鳥「……さて、次は何しようかなぁ」
4:
小鳥「やっぱり、こういう時はV◯Pよね」カタカタ
小鳥「何か面白そうなスレないかなぁ」
小鳥「……あぁ、そういえば寄◯獣アニメ化するのよね」
小鳥「原作は好きだけど、アニメはキャラデザも変わってるし、どうなるのかなぁ……」
小鳥「……でも、シンイチ君はアニメの方が美味しそうよね」
小鳥「ぐふふ、ぐふ……ペロッと食べちゃいたわ……ぐふふふふ」
5:
 ……カツ …カツ カツ
小鳥「!」ピクッ
小鳥「この音……ヒールの音だわ」
小鳥「あずささんか貴音ちゃん……いや、それにしては歩調がい」
小鳥「律子さんの可能性もあるわ……まずい」
小鳥「まずやかにタブを閉じて、仕事画面を開いて」カチカチカチカタカタカタ
小鳥「適当な書類を机に広げて」バサバサ
小鳥「ボールペンも装備!」シュパ
小鳥「間に合った……完璧ね」
7:
 カツ カツ カツ ガチャ
千早「おはようございます」
小鳥「あら千早ちゃん、おはよう。どうしたの?」
千早「おはようございます音無さん。実は昨日、事務所に忘れ物をしてしまって……」
小鳥「そうだったのね……ねぇ千早ちゃん、もし時間があったら、少し休んでいかない?」
千早「すみません、この後は用事があるんです」
小鳥「あら、残念ね」
千早「すみません」
小鳥「良いのよ、気にしないで。それじゃ、気を付けてね」
千早「はい、お疲れ様です。失礼します」
小鳥「はい、お疲れ様」
 ガチャ パタン
小鳥「……また一人になっちゃった」
小鳥「どうしようかな」
8:
小鳥「……久しぶりにssでも書いてみようかな」カタカタ
小鳥「そういえば、ssも最近は見てなかったわね」
小鳥「よし、ss◯vipへゴー!」カタカタ
小鳥「……ふむふむ」
小鳥「……千早ちゃんの暇シリーズは、新しいのはまだ無いのね」
小鳥「あれ毎回楽しみにしてるんだけどなぁ……早く来ないかしら」
小鳥「……CGプロの方でいつも書いてるこの人は本当に多才よね」
小鳥「書き手の端くれとして、素直にスゴイと思うわ」
小鳥「卯月ちゃんのアヘ顔とか、堪らないわね……ぐふふ♪」
9:
 ……コツ …コツ
小鳥「!」ピクッ
小鳥「この音は革靴……という事はプロデューサーさんね」
小鳥「プロデューサーさんなら優しいし、そんなには怒られないから隠蔽しなくても平気ね」
小鳥「……外暑かっただろうし、冷たいお茶でも用意しておいたら、喜んでくれるかしら」
小鳥「……よし」ガタッ
11:
 コツ コツ コツ ガチャ
P「ただいま戻りました!」
小鳥「お帰りなさいプロデューサーさん。外は暑かったですよね?冷たいお茶を用意しておきましたよ」スッ
P「あぁ、すみませんわざわざ。助かります!」
P「……んぐ……んぐ……ぷはぁっ!いやー、生き返りましたよ!ありがとうございます!」
小鳥「いえいえ、どういたしまして」
P「……っと、すみません!またすぐに、書類持って行かなきゃいけない所があるんですよ」ガサガサ
小鳥「忙しそうですね……無理しないで下さいね?」
P「大丈夫ですよ!最近は忙しくて、音無さんも大変でしょうけど無理しないで下さいね」
小鳥「っ……はい、大丈夫ですよ。ありがとうございます」
P「それじゃ、また行ってきます!」
小鳥「はい、いってらっしゃい。気を付けて下さいね」
 ガチャ バタン
小鳥「……さっきまで暇潰ししてたし、ちょっと良心が……」
小鳥「……いやいや、息抜きは必用よ!この後、もう少ししたらやるから良いのよ!」
小鳥「……どうしようかな」
14:
小鳥「エロ同人も最近、見てないわね」
小鳥「良い機会だし、ちょっと色々見ちゃお」カタカタ
小鳥「……ふんふーん♪」カタカタ
小鳥「ぴよっ!この高×黒良いわっ!」
小鳥「ああっ!でもこのあま×ほくも素敵だわっ!」
小鳥「うっひょー!良いわ、良いわ!!」
小鳥「うんうん……やっぱりこういう息抜きは必要だったんだわ」
小鳥「なんだかみなぎって来たわ!!」
小鳥「ぐふふふ」
15:
 ……タッ …タッ タッ
小鳥「!」ピクッ
小鳥「この音はスニーカー……亜美ちゃんは今日は雪歩ちゃんと直行直帰だから、真美ちゃんかやよいちゃんかしらね」
小鳥「怒られる心配はないから隠す必要は無いけど、流石にこれを見られるのは……」
小鳥「敢えて見せ付けて、羞恥心に染まる表情を見るのも良いけど……」
小鳥「いやいや、私は常識と良識のある大人の女……そんな事はしないわ」
小鳥「という訳で閉じましょう」カチカチカタカタカタ
16:
 タッ タッ タッ ガチャ
真美「はっろろ→ん!」
小鳥「あら真美ちゃん、おはよう」
真美「あっ!ぴよちゃん、おはおは→!って、ぴよちゃんだけ?」
小鳥「えぇ、そうよ」
真美「そっかー……」
小鳥「どうしたの?」
真美「今日は亜美はお仕事でいないし、お父さんもお母さんも出かけてるから、夕方まで真美一人でさ」
真美「一人で家にいてもつまんないから、誰かいるかと思って遊びに来たんだけどね」
小鳥「あら、私じゃ駄目なの?」
真美「だってぴよちゃん、お仕事あるっしょ?」
小鳥「ううん、もう(今日中にやらないといけない仕事の内の最低限の事は)終わったから大丈夫よ?」
真美「ホントに!?じゃ、一緒にゲームしよ!!」
小鳥「ええ、良いわよ」
19:
真美「ギャー!?ぴよちゃん、強過ぎっしょ→!」
小鳥「ふふふ、真美ちゃんもまだまだね」
真美「ぐぬぬ……真美たちの世代のゲームのはずなのに……」
小鳥「もう一戦、する?」
真美「うー……いや、ここは他ので……って、ヤバ!もうこんな時間じゃん!」
小鳥「あらっ!本当ね、いつの間に……」
真美「それじゃ真美、もう帰るね!ありがとぴよちゃん!」
小鳥「どういたしまして……それじゃ、気を付けて帰るのよ?」
真美「うん!それじゃ、またね→!」
 ガチャ バタン
小鳥「……さて、それじゃ私もいい加減仕事しなきゃ……」
小鳥「ふぁ……ぁ……なんか久しぶりに本気でゲームしたら、疲れたのか眠くなってきちゃっわね……」
小鳥「ちょっと休んで……いやいや、流石にそろそろまずいわ」
小鳥「……よし!やるわよー」
20:
―――――
 ……ト…サン…トリ…ン……
小鳥「……ん……ぅむ」
律子「小鳥さん、起きて下さい」
小鳥「ん……あれ……律子、さん……?」
律子「小鳥さん、目覚めました?」
小鳥「あ……すみません……私……っ!!」ハッ
小鳥(ヤバ……仕事再開したけど、殆どやらないうちに、寝落ちしちゃった!)
小鳥(……怒られる!!)
小鳥「あ、あの律子さん、これは違――」
律子「小鳥さん、すみません!」
小鳥「えっ……?」
21:
律子「仕事中に寝ちゃうなんて、よほど疲れてたんですね……」
小鳥「え……いや……」
律子「最近、忙しくなってきて、私もあの子達や自分の事で精一杯で……」
小鳥「いや……あの……」
律子「小鳥さんの事まで気が回らなくて……本当にすみません」
小鳥「ぁ……ぅ……」
小鳥(そんな……私なんて今日は午前中しかまともに仕事してなかったのに……)
小鳥(律子さんが忙しく動き回ってる時に、遊び呆けてたのに……)
小鳥(なのに……そんな本気で申し訳なさそうな顔して謝られたら……)
小鳥(そんなに優しくされたら……)
小鳥(……良心が……!良心が痛み過ぎて……)
22:
小鳥「ぅ……っ!」ポロッ
律子「!? 小鳥さん……泣いて……」
小鳥「っ……すみま……せ…っ…!」ポロポロ
律子「小鳥さん……」
 ギュッ
小鳥「!? 律子……さ……」
律子「……辛かったんですね」
小鳥「!……違……っ」ポロポロ
律子「良いんですよ……無理しなくて」
小鳥「……だか…ら…ぅ……ち…が…っ」グスグス
律子「大丈夫です……無理に話さなくて良いですから……」
小鳥「……!……です…か、ら……」ボロボロ
律子「ほら……今日はもういいですから、帰りましょう?もう、私と小鳥さんだけですよ」
小鳥「……ふ……ぐ……!」ボロボロ
27:
律子「こんなに泣いて……綺麗な顔が台無しじゃないですか」
小鳥「ぅ……っ……ぐす」
律子「はい、ちょっと失礼しますね……」フキフキ
小鳥「ぁう……すみません……」
律子「落ち着きましたか?」
小鳥「……はい」
律子「それじゃ、帰りましょう」
小鳥「でも……」
律子「良いんです!ね?」
小鳥「……良いんですか?」
律子「はい」
28:
小鳥(なんか……泣いたらスッキリしてきた……)
小鳥(律子さんも良いって言ってくれてるし、別に大丈夫な気がしてきたわ……)
小鳥(……そうよ!律子さんが良いってくれたんだから大丈夫よ!)
小鳥「それじゃ、帰りましょうか」
律子「はい……あ、そうだ。折角ですし、ちょっと一緒に飲みにでも行きません?」
小鳥「え?でも、律子さんは……」
律子「烏龍茶で良ければ付き合いますよ!辛い事があったなら、パーっと飲んで忘れちゃいましょう!」
小鳥「……そんな甘えちゃって良いんですか?」
律子「良いですよ。大人だって甘えたい時がありますよ……私で良ければ、甘えちゃって下さい」
小鳥「……ふふっ、ありがとうございます。それじゃ、今日は本当に甘えちゃいますね」
律子「そうと決まったら、早く行きましょう!」
小鳥「はい!」
おわり
29:
最後にごめんなさい 訂正
>>28の小鳥の台詞
× 小鳥(……そうよ!律子さんが良いってくれたんだから大丈夫よ!)
◯ 小鳥(……そうよ!律子さんが良いって言ってくれたんだから大丈夫よ!)
32:
おまけ
小鳥「んぐ、んぐ、んぐ……ぷはーっ!美味しー!」
律子「飲みますねー、大丈夫ですか?」
小鳥「大丈夫ですよー、このくらい!律子さんも飲んじゃったらどうですか?」
律子「いえ、未成年ですので……」
小鳥「もぅ、真面目なんだからぁ」
律子「……小鳥さん」
小鳥「なんですかー?」
律子「別に言いたくなかったら良いんですけど……その……私なんかで良ければ、いつでも相談して下さい」
律子「力になれるかはわかりませんけど……聞く事ぐらいなら出来ますから……」
小鳥「あぁ……今日の事ですかぁ」
律子「あっ、別に無理して言わなくて良いですから」
小鳥「いや実はですねー」
律子「……はい」
小鳥「午前中にある程度仕事したら、午後から全くやる気がなくなっちゃって、遊び倒してたんですよー」
小鳥「そしたら疲れて居眠りしちゃって……それで律子さんに起こされて『怒られる!!』って思ったんですけど」
小鳥「でも律子さんが、何か辛い事があったんだと思って本気で謝ってきたら、凄く申し訳なくなっちゃって、それで……」
律子「そうだったんですか……」
律子「…………」
律子「……」
律子「は?」
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