ゴジラ「いやーアメリカ行ったらちょっと太ったわ」back

ゴジラ「いやーアメリカ行ったらちょっと太ったわ」


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1:
ゴジラ「やっぱカロリー高いねアメリカの放射能は」
アンギラス「おかえり」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407225040
3:
※このSSはゴジラ2014のネタバレも含んでいます。ご注意ください。
4:
ゴジラ「いやーやっぱ日本の原発の放射能が一番だわ」
アンギラス「多分その発言ギリギリアウトだよ」
ゴジラ「えーマジで?俺がいない間になんかあった感じ?」
アンギラス「いや、ムートーの元ネタ……まぁいいや」
モスラ幼虫♂&♀「「ひさしぶりーっ」」
ゴジラ「あーなんかめっちゃ久し振りな気がする」
モスラ幼虫♂「おかえりーっ」
モスラ幼虫♀「おかえりーっ」
アンギラス「……お疲れ様」
ゴジラ「……おぅ」
ゴジラ「ただいま」
6:
ゴジラ「いやーしかし懐かしいわー日本」
アンギラス「あえて怪獣島やバース島じゃなくて日本に集合する辺り僕らも大概だね」
ゴジラ「まぁな」
モスラ幼虫♂「にんげんおこってたー?」
モスラ幼虫♀「おこってたー?」
ゴジラ「いや、そんなでも無かったぞ。寧ろ久し振りに会えて嬉しかったのかメーサーなんたら光線とかめっちゃ撃って歓迎してくれたわ」
アンギラス「バッチリ殺りに来てるね」
ゴジラ「俺もお返しに熱線撃とうと思ったんだけど久し振り過ぎて上手くいかなくてファイナルウォーズみたいなのは出なかったわ」
アンギラス「人間的には出なくて良かったと思うよ」
ゴジラ「ほら、俺意外とナイーブだし緊張しちゃってさ」
アンギラス「え?」
ゴジラ「あ?」
アンギラス「いや別に」
7:
ゴジラ「繊細だからアメリカでの撮影でもとにかく緊張してさー」
アンギラス「アレ?一度ハリウッドでも撮ってるじゃない」
ゴジラ「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「……」
アンギラス「……」
アンギラス「……なんでもないよ」
ゴジラ「……おぅ」
モスラ♂「?」
モスラ♀「?」
8:
ゴジラ「いやー当たり前だけど皆英語ペラッペラでさ」
アンギラス「当たり前だね」
ゴジラ「ギャレスもケン・ワタナベも何言ってるかさっぱりよ」
アンギラス「ケンのはせめてわかろうよ」
ゴジラ「おまけに俺独り身なのにアメリカの連中はとにかく人前でもイチャイチャしやがって肩身が狭いのなんの」
アンギラス「共演したムートーご夫妻の事かな?」
ゴジラ「ストレスで放射能やけ食いしたらもうこんなにメタボリックなう」
アンギラス「今もう『○○なう』って使う人殆どいない気がする」
モスラ♂「おでぶだー」
モスラ♀「ぷにぷにだー」
ゴジラ「やめろ、腹をつつくな!……まぁ俺も天下の怪獣王だからダイエットしようと筋肉も付けたんだけどね。そしたらカメラ映り気にしすぎて上半身ばっか鍛えた結果こんな首回りになっちゃって」
アンギラス「あ、そんなしょうもない理由で今回そんなんになっちゃったのか」
9:
アンギラス「……楽しかったの?ハリウッドは」
ゴジラ「……ん?まぁな」
アンギラス「……そっか」
ゴジラ「……ああ」
ゴジラ「……前にハリウッドで撮影した時はな」
アンギラス「……あ、その話して大丈夫なんだ」
ゴジラ「……酷かった」
アンギラス「……」
ゴジラ「……あまり思い出したくない」
アンギラス「……」
ゴジラ「……」
アンギラス「……」
10:
?回想?
ロー●ンド・エ●リッヒ監督「イャーッ!君がゴジラだね!?会えて嬉しいよ!想像よりCOOLだね!!」(←外国語)
ゴジラ「……? なんて?」
エ●リッヒ「君は海外でもスターだからね!撮影に入る時は大丈夫さ!大スターの君に怪我をさせないようにスタントマンならぬスタント怪獣をこっちで用意してるからね!!」(←外国語)
ゴジラ「……??」
エ●リッヒ「まぁ君ほどのスターのスタントが出来る怪獣を探すのは苦労したけど彼ならどんなスタントもやってくれるよ!!」(←外国語)
ゴジラ「……?」
エ●リッヒ「危険なスタントはあの怪獣がやってくれるから安心してね!」
ジラ「よろしくお願いします(フランス語)」
ゴジラ「……え?誰?」
エ●リッヒ「それじゃ出番がきたらこっちから呼ぶよ!そこに座って撮影の見学でもしててくれ!」(←外国語)
スタッフ「本番入りまーす!」(←外国語)
ジラ「よろしくお願いしまーす!(フランス語)」
エ●リッヒ「ここまでで何か質問あるかな?まぁ、何かあったら声かけてくれよ!」(←外国語)
ゴジラ「……」
ゴジラ「……イエス?」
12:
ゴジラ「……お、そろそろ海から現れて街で暴れるシーンか?」
ゴジラ「あのーすんません」
スタッフ「ハァイ?」
ゴジラ「……そろそろ出番ですか?」
スタッフ「ギャバン?」
ゴジラ「いや、出ば……」
スタッフ「オーゥ!ジャパニーズヒーローギャバーン!イエース!」
ゴジラ「……?いぇーす?」
スタッフ「ヤーッ!ハァイ!」パッ
ゴジラ「や……やぁーっ!」スッ
パァンッ←ハイタッチ
スタッフ「♪」
ゴジラ「……」
エ●リッヒ「本番いくよー!」(←外国語)
ゴジラ「……?」
エ●リッヒ「いいよー!海からせり上がってくるその感じ最高にCOOLだよ!!」(←外国語)
ジラ『ギャォォォォォォッ』
ゴジラ「……」
エ●リッヒ「いいねー!君の480?の超スピードで摩天楼を駆け巡る感じ最高にCOOLだよ!!」(←外国語)
ジラ『ギャオオオオオオオッ』
ゴジラ「……」
エ●リッヒ「もっと!もっとマグロを躍るように食って!」(←外国語)
ジラ『ギャオオオオオオオッ』モッシャモッシャ
ゴジラ「……」
ゴジラ「……」
ゴジラ「……なんだこれ」
13:
?回想終了?
ゴジラ「スタッフと意思疏通が出来なかった俺は流されるまま見学だけで撮影を終えて最後に鳴き声のアフレコだけやって日本に帰国することになった……」
アンギラス「誰が悪いでもない悲劇的な事件だったね」
ゴジラ「……クランクアップの時満面の笑みで花束を渡されたあの時の俺の説明しがたい感情は誰にも理解出来ない」
アンギラス「……」
ゴジラ「……」
アンギラス「……なんで通訳とか連れていかなかったのさ」
ゴジラ「……」
ゴジラ「怪獣王なのに英語とか外国語出来ないと思われたらカッコ悪いと思って……」
アンギラス「……」
ゴジラ「……」
モスラ♂「山登りごっこしよー」
モスラ♀「しよー」
ヨジヨジ ヨジヨジ←ゴジラの身体を登ってる
ゴジラ「……」
アンギラス「……」
15:
アンギラス「……ラドンは?アイツ世界中飛び回ってたりしたし外国の言葉もわかるんじゃないの?」
ゴジラ「あぁ、アイツはダメだ。上品ぶってカッコつけてるけどアイツ素だと熊本訛りバリバリだから」
アンギラス「へー意外だね」
ゴジラ「キレたらめっちゃ熊本弁使ってくるからね」
アンギラス「ゴロザウルスが一回パリかどっかぶっ壊してなかったっけ?」
ゴジラ「あー俺アイツの連絡先知らねぇわ」
アンギラス「昔アメリカのキングコングさんと共演した時とかどうしてたの?」
ゴジラ「あの時はお互い全然何言ってるかわからなかったから全部アドリブだったよ」
アンギラス「そうなの?」
ゴジラ「撮影パートとかも別々だったしいきなり電気流してきた時はホントに何が起きたかわかんなかったからね」
アンギラス「あ、打ち合わせにも無かったんだね」
ゴジラ「もうそのあとはキレてガチの大乱闘よ」
アンギラス「あ、そうだったんだ」
モスラ♂「てっぺんだー!」ヨジヨジ
モスラ♀「たかーい!」ヨジヨジ
ゴジラ「頭が重ぇ」
アンギラス「しばらく見ない間に君丸くなったね」
18:
ゴジラ「まぁ今回の撮影は前回の反省も踏まえてケン・ワタナベの通訳さんに通訳頼んだから大分いい感じに撮影できたけどね」
アンギラス「どうせならケンに頼めば良かったのに……」
ゴジラ「ただまぁ、確かに丸くなったかもな」
アンギラス「……」
ゴジラ「……今回の俺の映画だと俺の出自も『人間の核で怪獣になった』から『太古の昔からこういう生物だった』になったから人間?何それ?特に興味ないんですけど?みたいな感じだったしな」
アンギラス「……」
ゴジラ「怒りに身を任せて……って訳でもねぇからのんびり撮影できたよ」
アンギラス「……」
アンギラス「……君はそれでよかったの?」
ゴジラ「……」
アンギラス「……」
アンギラス「……ゴメン、なんでもない」
19:
アンギラス「ギドラ一族からメールが来てるよ」
ゴジラ「えーまたアイツら?今度は何よ」
アンギラス「『貴様だけにハリウッドデビューなどさせるものか!今我々もハリウッドに出演交渉中だ!次こそ貴様をやっつけてやる!首を洗って待っていろ!』」
ゴジラ「うわめんどくせぇ」
アンギラス「『P.S 少し太りましたか?我々と決着を着けるまでどうか体調にお気をつけ下さい 敬具』」
ゴジラ「うるさいよ」
アンギラス「決着も何も……ねぇ?」
ゴジラ「アイツ今でも敗けを認めてねぇのがメンドくさいわ」
モスラ♂「zzz……」スヤスヤ
モスラ♀「zzz……」スヤスヤ
ゴジラ「『1対1じゃなかったからだ!』とか『アレは未来怪獣で宇宙怪獣じゃないからノーカンだ!』とかしつこいのなんの」
アンギラス「頭のモスラどけたら?」
21:
ゴジラ「あーなんか懐かしい。すっごい同窓会したくなってきた」
アンギラス「いいねぇ。久し振りに皆で集まろうかゴジラ怪獣全員で」
ゴジラ「集まるなら何処かなー」
アンギラス「やっぱ日本かなー」
自衛隊「やめてください死んでしまいます」
22:
ゴジラ「まぁ俺もヒールやったりヒーローやったり子持ちになったり色々あったけど……こうして新作ゴジラが出来たのはホントに喜ばしい事だよ」
アンギラス「ファンに感謝だね」
???「ミニラとジュニアも映画を観たそうだぞ」
ゴジラ「?」
アンギラス「?」
ゴォォッ ドシィィィィンッ
ラドン「……久し振りだなお前たち」
ゴジラ「あ、ラドンだ」
アンギラス「久し振りだねぇ」
ラドン「うむ」
自衛隊「もうやめて……」
29:
ゴジラ「へー……アイツら観たんだ」
ラドン「ああ」
ゴジラ「へー……」ソワソワ
ラドン「……」
ゴジラ「……」チラッ
ラドン「……」
ゴジラ「……」
アンギラス「……」
アンギラス「……観た感想は何か言ってたの?」
ラドン「『人妻の口を無理矢理開いて吐瀉物を流し込んで倒すのは息子的にNG』」
ゴジラ「え ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ っ ! ! ! ? 」ガーーーンッ
モスラ♂「」ビクッ
モスラ♀「」ビクッ
30:
ゴジラ「」ションボリ
アンギラス「怪獣王が凹んでる」
ラドン「冗談なんだがな」
ゴジラ「……え?」
ラドン「……」
ラドン「『3Dで観る父さんもカッコ良かったよ』と言っていたぞ」
ゴジラ「!!」
アンギラス「良かったね」
ゴジラ「……ハッ!例え2Dで見ても俺はカッコ良かったつーの!」
ゴジラ「♪」
アンギラス「可愛いなこのオッサン」
32:
還暦のおっさんなのに可愛い
33:
ラドン「あとは、『続編決定おめでとう!』、とも言ってたぞ」
ゴジラ「おぅ、ありがとな!」
ラドン「『仕事見つかって良かったね!』とも言ってたな」
ゴジラ「おぅ……」
アンギラス「……え?続編出るの?」
ゴジラ「おぅ!俺ももうハリウッドスターだからな……これからは気軽に原潜襲うだけでも大ニュースになっちまうぜ……プライベートも気を付けないと」
アンギラス「原潜襲われた時点で大ニュースだと思うけど……」
ラドン「続編のこと何か聞いてるのか?」
ゴジラ「?」
ゴジラ「……いや、契約書全部英語でよくわかんなかったから適当にOKしといた。東宝の人がなんかやってた気がする」
アンギラス「君そんなだからハリウッド一作目で痛い目見たんじゃ……」
ラドン「……そうか。なら何も言うまい」
ゴジラ&アンギラス「「……?」」
ラドン(……私にも出演オファーが来たのは黙っておこう)
34:
アンギラス「ハリウッドかぁー僕にもオファー来ないかなー……」
ラドン「……」
モスラ♂「でたいーっ」
モスラ♀「あたしもーっ」
ラドン「……」
ゴジラ「まぁ次誰と戦うことになるにしても俺がボコボコにしてやるけどな!」
ラドン「……」
ラドン「ところでムートーご夫妻はどんな怪獣だったんだ?」
ゴジラ「……」
ゴジラ「……あー……あのバカップルか……」ゲンナリ
アンギラス「……?」
ラドン「……?」
35:
?回想?
ムートー♂「ずっと文通(電磁パルス)ばっかりだったけど……会うのは初めてだし、オレ……まだまだガキだけど……絶対姉ちゃんを幸せにしてみせるから……オレと結婚してくださいっ!!」(←英語)
ムートー♀「……っ!良いの?こんな歳上の女でも……?」(←英語)
ムートー♂「オレが好きなのは!君なんだ!」(←英語)
ムートー♀「……っ!喜んで!」(←英語)
<エンダァァァァァァッ
ギャレス「イヤァァァァァァァッ!!(歓喜)」
スタッフ「おめでとう!おめでとう!!」(←英語)
ゴジラ「……」ポツ-ン…
?回想終了?
ゴジラ「……純粋にウザかった……かな……」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「……その後ずっとイチャついてるし」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「アイツらのせいで俺見ようによってはなんかメチャメチャ悪いやつになってるし」
ラドン「それは元からだろう」
アンギラス「元々そんなもんだよ君は」
ゴジラ「……」
37:
ラドン「まぁ新婚純愛のラブラブ家庭をメチャメチャにした話は置いておくとして」
ゴジラ「やめろその言い方」
ラドン「何か面白い土産話は無いのか?」
アンギラス「あ、僕もそういうの聞きたい」
ゴジラ「……」
ゴジラ「……そうだな……なら俺がハリウッドで面白かったり有望な後輩達に会った時の話でもするか」
アンギラス「おー!」
ラドン「ふむ……ハリウッドに我々の後輩……?」
42:
ゴジラ「一回ハリウッドで道に迷ってさ」
アンギラス「アメリカ広いもんね」
ゴジラ「そこでムートーっぽい後ろ姿見て『ラッキー!知り合いだ!』って思ったのよ」
ラドン「どうでもいいけど完璧に田舎者だな」
ゴジラ「うるさいよ。で、話しかけてみたんだけどさ、ソイツムートーじゃなかったのよ」
アンギラス「……え?違うの?」
ラドン「あのフォルムは中々間違えないと思うが……」
アンギラス「オルガが旅行でもしてたのかい?」
ゴジラ「いや、ソイツゴジラ怪獣ですらなかったのよ」
アンギラス「?」
ラドン「?」
43:
?回想?
ゴジラ「いやー知り合いがいて助かっt……」
ハカイシャ「……」クルッ
ゴジラ「……」
ゴジラ「……え?誰?」
ハカイシャ「……」
※ハカイシャ:『HAKAISYA』。ハリウッドの怪獣映画、クローバーフィールドに登場する怪獣。クローバーとも呼ばれている。顔がめっちゃ怖い。
44:
ゴジラ「……」
ゴジラ(……やべぇ、間違えて恥ずかしいとか以前に何コイツ顔がめっちゃ怖い)
ハカイシャ「……」ジーッ
ゴジラ「……」
ゴジラ「……あのーすいません、サンフランシスコは何処かわかりますか?」
ゴジラ「……って日本語がわかるわけねーか」
ハカイシャ「……」ジーッ
ゴジラ「……」
ゴジラ(……ひょっとしてガン飛ばされてる?)イラッ
ハカイシャ「……エクス……キューズ……ミー……!」
ゴジラ「!?」ビクッ
45:
ハカイシャ「……」
ハカイシャ「……ワ……ワタシ……」
ゴジラ「……え?日本語?」
ハカイシャ「……ワタシ……ノ……コドモ……ドコ……?」
ゴジラ「……」
ゴジラ「……いや、知らんけど」
ハカイシャ「……ッ」ガーーーンッ
ゴジラ「えっ」
ハカイシャ「……」ションボリ
ゴジラ「……」
ハカイシャ「……」
ゴジラ「……」
ハカイシャ「……サンフランシスコ……アッチ」スッ
ゴジラ「……お、おお。ありがとう」
ハカイシャ「……ションボリ」
ゴジラ「口で言うな口で」
46:
ゴジラ「まぁ……なんだ。俺も子持ちだから色々苦労があるのは察するよ。ガキ見つかるといいな」
ハカイシャ「……ウン……アリガトウ」
ゴジラ「……じゃあな、ありがとな」
ハカイシャ「……マッテ、コレ」
ゴジラ「……?」
ハカイシャ「……ワタシ……カイジュウエイガ……ノ、カイジュウ」
ゴジラ「……っ!へーマジか。何々?クローバーフィールド?」
ハカイシャ「ソレ……ワタシ、デテル……エイガ」
ゴジラ「へー……くれるのか、サンキュー。今度観てみるわ」
ハカイシャ「……ウン」
ゴジラ「……つかお前日本語上手いな」
ハカイシャ「……ワタシ、日本リスペクト」
ゴジラ「へーありがとな。帰ったら観るわ」
ゴジラ「じゃあな」
ハカイシャ「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」
ゴジラ「日本大好きだなお前」
?回想終了?
ゴジラ「で、帰って観てみたがいやー斬新な映画だったわ」
アンギラス「……」
ラドン「……何年前の映画だと思ってるんだ」
ゴジラ「えっ」
47:
ゴジラ「……そんな有名な映画だったの?」
アンギラス「怪獣映画が好きなら……ねぇ?それに僕ら同業者だし」
ラドン「ああ。だが逃げ惑う人間視点のみで進むあの感じは確かに斬新の極みだったな」
ゴジラ「……だ、だろ?」
ゴジラ「いやー有望な後輩が育ってたことにホントに俺は感動したよ!まだまだ怪獣文化は進化の可能性があるってな!」
ラドン「ハリウッドというか、日本という枠を越えて見ると面白いものが見えるということだな」
ゴジラ「いつか俺はゴジラ映画でアレをやってみたい」
アンギラス「君は知名度的に無理でしょ」
ラドン「うむ。未知の恐怖という点があるからこそアレは輝くと観るべきだ」
ゴジラ「……」ションボリ
アンギラス「いつまでモスラ乗せてるんだ君は」
モスラ♂「zzz…」
モスラ♀「zzz…」
48:
ゴジラさんは某KAIJUのことどう思ってるのかしら
50:
ゴジラ「あと意外とアメリカの連中は相撲が好きみたいでさ。スゲー沢山の奴に相撲の勝負挑まれたわ」
アンギラス「……」
ラドン「……」
アンギラス「……え?」
ラドン「……相撲挑まれたのか?」
ゴジラ「……?おう」
51:
?回想?
ゴジラ「参った……迷った」
ゴジラ「毎度毎度迷わず日本を目指せるゴジラ様も流石に10年身体動かしてなかったら勘も鈍るか」
ゴジラ「……?お、誰かいるぞ」
ゴジラ「すんませーん!ちょっと道聞きたいんだけどー?」
ナイフヘッド(KAIJU)「……?」
レザーバック(KAIJU)「……あぁ?見かけねぇ奴だな」(←英語)
オオタチ(KAIJU)「……余所者がアタシらの縄張りに何の用だい?」
※KAIJU:読みはまんま怪獣。『パシフィック・リム』に登場。人類が乗り込み戦う人型ロボットイェーガーと戦う巨大怪獣達の総称。侵略者が生み出したクローン怪獣でもあり頑丈さと毒性の強い血液が武器。映画造った人がアレな人種の人だった為極めて日本的かつロマンのあるデザインの連中となっている
52:
レザーバック「オゥオゥおっさん怪我したくなかったらとっとと帰りな」(←英語)
ナイフヘッド「僕達色々忙しいんだよ続編出るかも知れないしさ。それにここは僕らの縄張りなんだよね」(←英語)
オオタチ「大体ここは田舎者が来る場所じゃない、天下のハリウッドだよ」(←英語)
ゴジラ「……ん?今ハリウッドって言った?」(←英語じゃない)
オニババ(KAIJU)「……待ちなお前たち」(←英語)
ゴジラ「?」
レザーバック「! オニババ!」(←英語)
ナイフヘッド「何?オニババ」(←英語)
オオタチ「知ってる奴なのかい?オニババ」(←英語)
ゴジラ「……え?何?ババア?」
オニババ「……あたしゃあ昔ジャポンを襲った時に観光したからソイツを知ってるよ……間違いない……ソイツはあの……『怪獣王』だよ!」(←英語)
KAIJU達「! ! ! ? 」
ゴジラ「……ん?今ジャポンって言った?」
オニババ「……まさかこんな所でお目にかかるとはねぇ」(←英語)
ゴジラ「……ひょっとしてバアさんエビラの親戚か何か?」
54:
レザーバック「……バカな!怪獣王っていやあの怪獣王か!?」(←英語)
ナイフヘッド「凶暴かつ乱暴で一度起これば手がつけられないという……!」(←英語)
レザーバック「そして俺達のような宇宙や異世界から侵略にきた怪獣が大嫌いというあの……!」(←英語)
ナイフヘッド「見付け次第容赦なく滅ぼしてきたというあの……!」(←英語)
ゴジラ「あのー日本語わかる怪獣います?」
オオタチ「一度暴れればぺんぺん草も生えないという噂を聞いたことがあるよ!」(←英語)
オニババ「うむ、そして部下や舎弟の多さも並みではないという……聞いた話では宇宙から侵略にきた怪獣がゴジラ率いる地球怪獣の集団に凄惨なリンチを受け容赦なく惨殺されたといわれている……!!」(←英語)
KAIJU達「ゴクッ……ッ!」
ゴジラ「……あのー、実は俺『ゴジラ』って言うんだけども」
ナイフヘッド「!今ゴジラって言った!本物だ!どうしてこんな所に!?」(←英語)
オオタチ「ちょっと!マグロ食ってる方じゃ無い方じゃないの!」(←英語)
ゴジラ「自分で言うのもなんだけど結構有名かなーなんて……」
オオタチ幼体「ママー……どうしたのー?」(←英語)
オオタチ「コラ!アンタは危ないから向こう行ってなさい!」(←英語)
ゴジラ「……で、道をお尋ねしたく……あら?あ、お子さん?いやーお母さん?そっくりですね。なーんて……」
オオタチ「!ウチの子に近寄らないで!」(←英語)キシャァァァァッ
ゴジラ「うぉっ!?えっ!!?」
55:
レザーバック「下がってろお前ら!コイツはきっと俺達をここで消してパシフィック・リムの続編の敵怪獣ポジションを奪いに来たんだ!」(←英語)
ナイフヘッド「生意気な後輩を消そうという、後輩潰しだね!」(←英語)
オオタチ「そんな!何する気!?アンタ一匹じゃ無理よレザー!」(←英語)
ゴジラ「あ、お兄さんキングコングの親戚か何か?」
レザーバック「へっ……やってみなくちゃわかんねェだろ……!俺の自慢のパワーをゴジラに見せ付けてやるぜ!!」(←英語)
ギュオッ!
ゴジラ「!」
ドガガガガァッ!!
ゴジラ「んぬごぁっ!?」
ギリギリギリギリ…
レザーバック「どうだぁぁぁっ!ニンゲンのイェーガーもぶっ飛ばすこの俺様のパワーは!!」(←英語)
ナイフヘッド「頑張れレザーバック!!」(←英語)
オオタチ「スゴいよ!圧してるよ!イケるよ!!」(←英語)
ゴジラ「ウオォォォォッ!!?何?なんでいきなり組み付かれてんの!?」
オニババ「……っ!」
56:
レザーバック(……っ!!?コイツ……どんな体重してやがるんだ……!!?ビクともしねェ……っ!!)
※レザーバック2900t
ゴジラ「ぐおぉぉぉぉっ!?あっ!これもしかして相撲!?ジャパニーズスモウ!?お兄さんスモウ好きなの!?」ギリギリギリギリ
※ゴジラ90000t(重すぎ)
レザーバック「くっ……!嘗めんじゃねぇぇぇぇっ!!」(←英語)
メキメキメキメキッ!!
ゴジラ「ぐぅおぅぅっ!」
ナイフヘッド「ガンバレー!レザーバックー!」(←英語)
オオタチ「圧してるよー!」(←英語)
オニババ「……っ!」
レザーバック「ヌァァァァァァァァッ!!!!」
ドガガガガッ
ナイフヘッド「おお!イェーガーもスクラップにする必殺ラッシュだ!」(←英語)
ゴジラ「あだ!あだあだあだ!!?あ!お兄さん!ダメだよ!?グーはダメだ!ジャパニーズスモウでグーはダメだ!!海外では知らないけどグーはダメあだぁっ!!?」
オオタチ「効いてるよ!効いてるよ!バック!」(←英語)
ゴジラ「ちょっ……張り手でグーはダメだったら!?」
57:
ゴジラ(いかん……!何処が土俵かわからんがこのまま万が一相撲で負けては日本怪獣としての沽券に関わる……!)
レザーバック「トドメだ!」(←英語)
ダァンッ!
オオタチ「跳んだ!」(←英語)
ナイフヘッド「必殺の『空中打ち下ろしハンマー』だ!」(←英語)
レザーバック「くたばれ!」(←英語)
ゴジラ(くっ……少々卑怯だが先にスモウのルールを破ったのはそっちだぜ!)
ゴジラ「尻尾張り手!!」
ズンッッ ベキイッ
レザーバック「……っ!ぐはっ……!」
ドゴォォォンッ
ナイフヘッド「」
オオタチ「」
オニババ「……っ!」
オニババ「やはり体重が違いすぎたか……っ!!」(←英語)
ゴジラ「ふぅ……ホントは俺はプロレスの方が得意なんだが……」
ゴジラ「……中々良い相撲だったぜ、アメリカボーイ!」
58:
ナイフヘッド「バカな……カテゴリー4のレザーバックがパワーで負けるなんて……!」(←英語)
オオタチ「くっ……こうなったらアタシのテクニカルな攻撃で……!」(←英語)
オニババ「……止めておけ。恐らく無駄じゃ」(←英語)
ゴジラ「なんか昔ほど力が出ねぇなぁ……やっぱ歳なのかな……」
ゴジラ「しかしいきなり相撲を挑んでくるとは……よほど日本が好きなのか……中々根性のある青年(?)だったな」
ナイフヘッド「くっ……このままではパシフィック・リムがゴジラに乗っ取られてゴジリック・リムになってしまう……!!」(←英語)
オニババ「……なんということじゃぁ……っ!!」(←英語)
『……なんの騒ぎだ?』
KAIJU達『!!!!』
ゴジラ「あのー改めて道をお尋ねしたいんだけども……」
ナイフヘッド「こ……この声は!」(←英語)
ゴジラ「あのー聞いてます?」
ズオォォォォォォォッ…
ゴジラ「!?」ピクッ
スラターン『……』
※最強のKAIJU:カテゴリー5/スラターン
スラターン『……何事だ?』
59:
ゴジラ「……」ポカーン
ゴジラ「……流石ハリウッド……なんだコイツでっけぇなオイ……」
スラターン『……何があった?』(※テレパシー)
ナイフヘッド『実はかくかくしかじかで!』
オオタチ『レザーバックがやられて!』
オニババ『この世の終わりじゃぁぁぁぁぁっ!!』
スラターン『オニババ五月蝿い』
オニババ『はいすいません』
ゴジラ「……?君らどこ見てるの?」
60:
スラターン『……ふっ!なるほど……我らパシフィック・リムをゴジリック・リムにするためにわざわざここまで来たというわけか……』
ゴジラ「ところで君ら何処出身の怪獣?映画とか出てたりする感じ?」
スラターン『だが甘かったな……私は次元違いのカテゴリー5……!あらゆる力が最早別格……!』
ゴジラ「やだ……なんかジッと見つめてくるんだけど……」
スラターン『そして例え私を倒しても第二、第三のKAIJUがパシフィック・リムから送り込まれてくるのだ……!!』
ナイフヘッド(……何故戦う前から死亡フラグを……)
ゴジラ「あ、ひょっとしてサイン?もしかしてファンか何かかな?照れるなー俺やっぱスターなのかなぁ?生まれ持った輝きが溢れてるとか……」
スラターン『見せてやろう!例え倒れても情報を共有しより強くなって送り込まれてくる我らKAIJUの恐ろしさを!!』
ゴオオオオオオッ
ゴジラ「……」
ゴジラ「アレ?」
61:
?回想終了?
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「いやー確かにちょい体型太くなったけどまさか力士に間違われるとは思わなかったわ」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「ただ海外で相撲が流行ってるのはマジだったよ。もうそっから何匹も外国の怪獣が来て相撲ラッシュよ」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「後でムートーが来てなんか色々話してたらファンの子達も帰ったけどね」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「いやーあんな怪獣達がハリウッドにいたとはね。有望な後輩がどんどん育ってて俺もホント嬉しいよ」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「……?」
モスラ♂&♀「「……バカ?」」
ゴジラ「なんで!!?」
62:
アンギラス(可哀想に……散々後輩びびらせるだけびびらせて帰ってきたのか……)
ラドン「……とりあえず貴様にはこれを貸してやろう」
※パシフィック・リムのDVD
ゴジラ「? ありがとう」
アンギラス「……後でラドンと僕で謝罪でもしとくよ」
ゴジラ「……えっ誰に?」
ラドン「気にするな」
ゴジラ「えっ」
アンギラス「……うん。もういいよ」
ゴジラ「……え?なんなの?」
63:
アンギラス「なんでもないよ」
ラドン「そういえばキングシーサーが今日集まれなくてゴメンって言ってたな」
ゴジラ「あー懐かしいな。久し振りに会いたかったんだが」
アンギラス「……さっきの海外の怪獣の話でも思ったけどさ」
ゴジラ「……?」
アンギラス「……こうやってまた怪獣同士で怪獣の話が出来るのって……スゴい幸せだよね」
ゴジラ「……」
ラドン「……」
ゴジラ「……ああ。そうだな」
64:
ゴジラ「……今回の映画だって……俺がいなかった間に、俺らを観て育った連中とかが怪獣残そうとして頑張ってくれた結果だよ」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「……イカした後輩連中も育ってたし、昔から残って暴れてくれてた連中もこれからも頑張ってくれるだろうさ」
ラドン「……」
アンギラス「……」
ゴジラ「……」
ゴジラ「……俺は基本人間は死ぬほど大嫌いだし恨みもあるが……それとこれとは別だ。一時期は収まってたりそれなりに仲良くはしてたけどな」
ラドン「……」
アンギラス「……」
モスラ♂&♀「「……」」
ゴジラ「……」
65:
ゴジラ「……ただ、あっちが人間以外の生き物の事、俺らのこととかをちゃんと考えてくれるようになっていくんなら……多少はな」
アンギラス「……少なくとも今回映画が出来たのはそのおかげだもんね」
ゴジラ「……」
ラドン「……」
ゴジラ「……人間が人間以外にも目を向けてる限り俺らみたいなのが廃れる事はねぇと思う」
ラドン「今回の映画のお前のポジションはまさに自然の代表のようなものだったしな」
ゴジラ「……」
ゴジラ「……出来ればな、これからも廃れずに少しでも長く続いてくれりゃ嬉しいと思うよ」
ゴジラ「……形は変わっても俺達が生まれた意味とか、その辺の難しい部分見てくれてる奴がいてくれりゃ良いとも思う」
ラドン「……」
アンギラス「……」
モスラ♂&♀「「……」」
ゴジラ「……ケン・ワタナベもそんなこと言ってたし」
アンギラス「台無しだよ」
66:
ゴジラ「……何はともあれだ!ゴジラ映画新作!本当に嬉しい話じゃねぇか!!」
アンギラス「……そうだね」
ラドン「本当に喜ばしい事だ」
モスラ♂&♀「「ねーっ!!」」
ゴジラ「ふっふっふ……俺様には今野望がある」
アンギラス「俺様とかガイガン以外で使ってる奴初めて見た」
ラドン「野望?」
ゴジラ「あぁ……全ゴジラ怪獣がハリウッドデビューする……それが今の俺の目標よ!」
アンギラス「!!?」
ラドン「!!?」
モスラ♂&♀「「!!?」」
ゴジラ「」フンス
67:
アンギラス「全員!?僕も!?」
ゴジラ「ああ!全員だ!」
アンギラス「ガバラも!?」
ゴジラ「あ、あぁ……」
アンギラス「ジェットジャガーやメガロも!?」
ゴジラ「ぜ……全員だ!」
ラドン「チョイスに悪意を感じるな」
ゴジラ「……まぁこの計画が成功するかどうかはこれからの続編の結果にかかってる訳だから……早お前らハリウッドの演技の勉強に行くぞ!」
アンギラス「え?僕らも?」
ゴジラ「ったりめーだろ!いつオファーが来ても対応できるようにしとくのプロだろーが!もし来たときに完璧な演技して観客全員引き込めねーとダメだろうが!」
ラドン(もうオファー来てるんだがな)
ゴジラ「……というわけでお前ら映画館に行くぞ!映画見て研究と冒険だ!」
モスラ♂「えいがみるのー?」
モスラ♀「なにみるのー?」
ゴジラ「……ハッ!何観に行くかって?決まってんだろ!!」
68:
ゴジラ「ハリウッド版ゴジラだよ!!」
終わり
69:
終わりです。ここまで読んでくださってありがとうございましたm(__)m
ゴジラ復活本当に嬉しかったです。この前休みに観に行けましたがまた映画館でゴジラが観れただけで感動しました。
ネタバレSSと最初の方で書いたので多分これ読んでくれた人は大体の人が観た後だと思うのでその辺は大丈夫だと思うのですが……
あとメタボやらゲロやらハリウッドの怪獣達、ロー●ンド・エ●リッヒはあくまでネタです。僕はジラ自体はちゃんと好きです。監督の例の発言はゴジラファンとしては正直許せませんでしたけど
これからもゴジラを応援していきます。ありがとうでした、おやすみなさいm(__)m
71:
面白かったわ
73:
めっちゃ面白かった
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