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美希「プロデューサー」


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1:
美希「ありがとうなの」
P「ん?あぁ…どうしたんだ、急に」
美希「なんでもないの」
P「変なやつだな」
美希「えへへ」
10:
P「でも、ありがとうか。
 改めて言われると、いい言葉だな」
美希「ミキもそう思うの」
P「……ありがとな、美希」
美希「どういたしましてなの」
P「ちょっとだけ恥ずかしいな」
美希「でも、言う方もなんだか嬉しいでしょ?」
12:
千早「プロデューサー」
P「なんだ?」
千早「ありがとうって、有るのが難しいって書きますよね」
P「あぁ、そうだな」
千早「つまり貴重だとか、特別だって意味もあるんですよ」
P「へぇ、なるほど。言われてみればそうかもな」
千早「だから、ありがとうございます、プロデューサー」
P「なんだかくすぐったいな」
14:
千早「ありがとうって、いい言葉ですよね」
P「その話を昨日美希としてたところだ」
千早「美希と?」
P「美希に、突然ありがとうって言われてな」
千早「そうなんですか」
P「嬉しかったよ。今も、そのときも。
 だから、千早も、ありがとうな」
千早「どういたしまして」
16:
律子「プロデューサー」
P「律子か。遅くまでお疲れさん」
律子「プロデューサーもですよ」
P「ん、まぁそうか。そうだな。
 それで、何を言いかけたんだ?」
律子「お茶、いれましたよ。どうぞ」
P「お、いただくよ」
律子「ありがとうございます」
P「ありが……いや、なんで律子が言うんだ?」
18:
律子「いいじゃないですか、私が言っても」
P「そりゃ悪くはないが」
律子「ちょっと言ってみたい気分だったんですよ」
P「そんなもんか? そんなもんか。
 ……うん、うまい。ありがとう、律子」
律子「どういたしまして、プロデューサー」
24:
真「プロデューサー」
P「お、」
真「レッスン終わりました」
P「ちょっと遅かったな」
真「今日は詰められるところを詰めてたんで」
P「そうか。お疲れさん」
真「……ありがとうございます」
P「ん? どうしてだ?」
真「いやー、特に意味はないかもなんですけど」
27:
P「ふむ」
真「全力でレッスンして、汗をタオルで拭いて」
P「うん」
真「一息付いてたら、プロデューサーが待っててくれて」
P「おう」
真「そしたら、なんだかありがとうって言いたくなったんですよ」
P「そっか。じゃあ、俺もありがとうだ」
真「へへへ、どういたしまして」
34:
春香「プロデューサーさん」
P「おはよう、春香」
春香「おはようございます。今日も寒いですね」
P「そうだな。風邪引かないようにしないと」
春香「私は結構丈夫な方なんですけど……でも、あれですよね」
P「ん?」
春香「たまーにだったら、風邪引くのもいいかなー、なんて」
36:
P「おいおい、俺は困るぞ。なんでだ?」
春香「ありがとうを実感出来るじゃないですか、風邪のときって」
P「あー、かもな」
春香「でも、今もありがとうです、プロデューサーさん」
P「なんでだ?」
春香「寒いから、からかな」
P「寒いからか。それなら、俺もありがとうだな」
春香「どういたしまして。さ、行きましょうか」
37:
やよい「プロデューサー」
P「どうした? もう事務所閉めるぞ」
やよい「えっとですね、ありがとうございます!」
P「またいきなりだな」
やよい「なんだか、今言わなきゃいけない気がして……」
P「そうなのか」
やよい「はいー」
38:
P「まぁ、それなら言ってもらえてよかったよ」
やよい「いつありがとうって言えなくなっちゃうか、わかりませんもんね」
P「……そんな不吉なこと言わないでくれよ」
やよい「あぁっ、ごめんなさい!」
P「でも、確かにその通りだ。だからやよい、ありがとう」
やよい「うっうー! どういたしましてです!」
39:
亜美「兄ちゃーん!」
真美「兄ちゃんっ!」
P「今日も元気だな、二人とも」
亜美「みてみて! ちっちゃい雪だるま!」
真美「外、ちょびっと積もってるよ!」
P「そうなのか? あ、ほんとだ。全然気付かなかった」
亜美「明日まで残ってるかなぁ」
P「どうだろうな。やっぱり残ってて欲しいか?」
41:
真美「兄ちゃんと雪合戦したいなーって」
P「ははは、できたらいいな」
亜美「もし明日も積もってたら、兄ちゃんにありがとうって言うよ!」
P「なんでそうなる」
真美「いーじゃん! もしもだよ、もしも」
P「……なら、俺もありがとうって言うよ、もし積もってたら」
亜美「約束ね!」
真美「指切った!」
44:
貴音「プロデューサー」
P「ん?」
貴音「今日はひとつ、言わなくてはならないことがあります」
P「え? い、一体どうした?」
貴音「――――ありがとう、ございます」
P「な……何がだ?」
貴音「いえ、特に何がと言うわけではないのですが」
P「はぁー、びっくりさせないでくれよ……」
46:
貴音「少し改まって、聞いていただきたかったのです。申し訳ありません」
P「それは別にいいんだが……何か大変なことじゃなくてよかったよ」
貴音「はい、それは大丈夫です」
P「……安心したら、なんか俺もありがとうって言いたくなってきた」
貴音「私で良ければお聞きいたしましょう」
P「ありがとう、貴音」
貴音「どういたしまして」
49:
あずさ「プロデューサーさん」
P「あずささん、お疲れさまです」
あずさ「いえいえ、ただ少し記者さんとお話しただけですから」
P「とは言っても、なかなかそつなくこなしてるあたりがさすがですね」
あずさ「自分ではあまりよくわからないのだけど、そうなんでしょうか?」
P「えぇ。いつもいい記事に仕上がっていますよ」
50:
あずさ「昔はよく要領が悪いなんて言われたんですけど……
 ふふ、ありがとうございますね」
P「いや、お世辞ではなくて……」
あずさ「わかってますよ、プロデューサーさん。
 ですから……このありがとうも、社交辞令と思わないでくださいね?」
P「……ありがとうございます」
あずさ「どういたしまして。うふふ」
52:
小鳥「プロデューサーさん」
P「ん、どうしました?」
小鳥「その……ありがとうございます」
P「小鳥さんまで、急にどうしたんです?」
小鳥「いえ、一度ちゃんと言っておきたくて。色んな人に先越されちゃいましたけど」
P「まぁまぁ、それはいいじゃないですか。
 しかし、なんかこう、言われる方としてはあんまり自覚が無いと言うか」
53:
小鳥「プロデューサーさんは、皆に沢山ありがとうって言ってもらえると思いますよ?」
P「それを言うなら、俺の方こそ小鳥さんにも皆にも、
 ありがとうって言わなきゃだと思うんですけどね」
小鳥「なら、言いたいときに言えばいいですよ。皆、きっとそうしてますから」
P「なるほど……ありがとうございます、小鳥さん」
小鳥「どういたしまして」
54:
雪歩「プロデューサー」
P「雪歩か。撮影は上手く行ったか?」
雪歩「はい、多分、ですけど……」
P「そうか。でも、もっと自信持って良いんだぞ?
 ちゃんと評価されてるんだから」
雪歩「……はい」
P「うーん、なんだかなぁ。それも雪歩のいい所ではあるんだが。
 たまにはこう、自信をもってビシッとだな」
55:
雪歩「じゃ、じゃあ……
 ……ありがとうございます、プロデューサー」
P「お、おう。ずいぶんビシッと言ってくれるな」
雪歩「これは自信をもって言えますから……なんだかちょっと変ですけど」
P「いや、ありがとう雪歩。俺もこれはビシッと言えるよ」
雪歩「プロデューサー……どういたしまして、です」
56:
響「プロデューサー」
P「あれ、響じゃないか。今日はオフじゃなかったか?」
響「そうだけど、なんとなく来ちゃったんだぞ」
P「そうか。まぁ別に構わないけどさ」
響「なんか落ち着くんだよなー、ここ」
P「あぁ、なんとなくな」
響「いつも誰かいてくれるからかな。今日みたいな、ちょっと静かなのも好きだけど」
57:
P「それはちょっとわかる」
響「……ありがとね、プロデューサー。なんとなく」
P「それもなんとなくか」
響「ダメかな?」
P「俺はいいと思うぞ、なんとなくでも。
 例えば……響、ありがとうな」
響「例えばかよー」
P「いやいや、なんとなくだ」
響「はは、そっか。じゃあどういたしましてだぞ、プロデューサー」
60:
伊織「ちょっと、プロデューサー」
P「ん?」
伊織「……ちゃんとこっち向きなさいよ」
P「あぁ、すまんすまん、手が放せなくてな。……で、俺に何か用事か?」
伊織「別に用事ってわけじゃないけど、この伊織ちゃんの言うことなんだから、
 耳の穴掃除してよーく聞きなさいよね」
P「はいはい」
伊織「……ありがと」
61:
P「え? なんだって?」
伊織「ちゃ、ちゃんと聞きなさいって言ったでしょ!」
P「いや、聞こえたのは聞こえたけど、何と言うか……意外と言うか」
伊織「……ばか」
P「悪かったよ。俺の方こそありがとうな、伊織。びっくりしたけど、嬉しいよ」
伊織「それなら……どう、いたしまして、って言ってあげるわ」
62:
差し当たり全員かな。全員だよな?
じゃあ終わり。ありがとう。
69:

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