凛「恋のすれ違い」back

凛「恋のすれ違い」


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1:
※ラブライブSS。一応三バカメイン
※百合描写ありです
3:
?星空家?
凛「にゃっぷっしょん!!!」
花陽『うわわ、凛ちゃん大丈夫?』
凛「うん、熱はだいぶ下がったんだけどお母さんはもう1日休めーって」
花陽『そっか…』
凛「あーあ…凛もお菓子工場見学行きたかったなー」
花陽『もうー、ちゃんと寝てなきゃダメだよ?』
凛「えーだってこんなに元気…ニャプシュン!」
花陽『凛ちゃん!?』
凛「グズグズ…だってこんなに元気なんだよ!」
花陽『説得力がないよぉ…』
凛「こっそり抜け出しちゃおうかなー。
 お母さんたち、今日帰り遅くなるって言ってたし、それまでに帰れば…」
4:
花陽『ダメだよ!凛ちゃん!』
凛「うっ!…じょ、冗談だにゃー…」
花陽『もうっ………』
凛「でも早く皆に会いたいにゃー、一人だと何もすることなくて寂しいなー…」
花陽『凛ちゃん………あ、ご家族遅くなるって…じゃあ夜ご飯とかは…?』
凛「たしかお母さんがスープとか作ってくれたみたいだけど…」
花陽『もし良かったら、お邪魔しても…いいかな?』
凛「え!?かよちん来てくれるの!?…でも風邪うつっちゃうよ?」
花陽『いいの、そんなの気にしないよ!』
凛「か、かよちん!…」ジワ
5:
花陽『それに凛ちゃん、ご飯あってもカップラーメンとかで済ませそうだし…』
凛「ギクッ!…べ、別に凛、こっそり手に入れた黄金のカップラーメンを食べようなんて
 こ、これっぽっちも思ってなかったよ!」
花陽『やっぱり…こういう時はちゃんと栄養を取らないと―』
凛「かよちん今日はお母さんみたいだにゃー…」
花陽『うっ…ゴメンネ?…』
凛「ううん、かよちんに心配かけた凛がいけないんだにゃ、だから謝らないで?」
花陽『凛ちゃんっ…だけど、カップラーメンだけは絶対にダメだよ!?』
凛「分かったにゃ!かよちんとの約束は絶対だにゃ!」
花陽『そうだね!絶対だね!』
凛「にゃー!」
花陽『にゃん』クスクス
6:
凛「…ところでかよちん、時間は大丈夫なのかにゃ?」
花陽『時間?』
凛「うん。朝練、とっくに始まってる時間だよ?」
花陽『…………ピャァァァァァァー!!!!!!』
凛「かよちん!?」
花陽『うぅっ…まだ凛ちゃんが迎えに来ないから大丈夫だと思ってたよぉ…』
凛「かよちん…」
花陽『じゃあ行ってくるね!お土産持ってくからね!』
凛「わかったにゃ!ありがとうかよちん!」
花陽『うん!じゃあまた学校で連絡するね!』
凛「はーい!」ポチッ
凛「…かよちん、海未ちゃんとかに怒られないかにゃ」
凛「はぁー…暇だにゃー、そうだ!穂乃果ちゃんから借りたマンガ!
 もうちょっと残ってたんだった!今のうちに読んじゃおーっと!」
8:
――――――――――――――
?下駄箱?
【手紙でしか気持ちを伝えられない、こんな私だけど許して。
 単刀直入に言うわ、私はあなたが好き。ずっと好きだったの。
 …なんて、ビックリしちゃうかな?こんな先輩でゴメンね。
 返事、待ってるから。いつまでも、待ってるから。
      矢澤にこ 】
真姫「」
真姫「…これ…」
絵里「ま、真姫!げ、下駄箱の前で固まって、ど、どうしたの?」
真姫「」ヒョイ
絵里「こ、これは!ら、ラブレター!?」
真姫「はぁ…こんなことだろうと思ったわよ」
絵里「な、なんのことかしら?」ダラダラ
9:
希「えりち…」
真姫「あら、そっちから出てくるのね」
希「みてられなくなったんよ」ハァ
真姫「…まぁ、それは正論かも?」チラッ
絵里「希っ、なんで出てきちゃうのよっ」コソコソ
希「えりちがこういう場面に弱いことを忘れてたウチの失敗やね」
真姫「完全に人選ミスよ?」ジトー
絵里「もうっ!だからこういうドッキリはやめようって言ったのに///」
希「いや、ノリノリやったやん。で、
 『ここは私に任せて!』って作戦無視して出て行って…」シラー
絵里「うぅ…」
希「にしても真姫ちゃん、すぐに偽物だって見破ったなー?」ニヤニヤ
真姫「あ、当たり前でしょ!?字の形が全然違うんだから!」
希「あれー?結構似せて書けたと思うんやけどなー」
絵里「やっぱり『単刀直入に言うわ。あなたが好き。』だけにすれば良かったわね」
10:
希「にこっち、なんだかんだ思いを綴っちゃうタイプだと思ったから
 ちょっと長めにしてみたんやけど裏目にでたかー」
絵里「でも実はちょっとドキッとしちゃったり?」ニヤ
真姫「ぜ、全然!」
希「真姫ちゃん可愛い…と」メモメモ
真姫「何メモしてんのよ!」
希「ま、たしかににこっちは手紙は使わないかも知れんねー」
絵里「使うとしても呼び出して…とかねー」
にこ「さっきから下駄箱で何してんのよ…」ハァ
真姫「に、にこちゃん!」
にこ「いつもより早く朝練切り上げて用事があるって3人で
 とっとと抜け出したと思ったら…」
海未「人を騙すようなことは感心しませんね」
希「う、海未ちゃん、早かったなーアハハハ」ダラダラ
11:
海未「まったく…どうせまた希が仕組んだでしょう」
希「だ、大正解ー、海未ちゃんさすが?…」
海未「リリホワの時に凛と一緒に色々やってくれましたからねぇ」
希「その節はもう色々と申し訳ございませんでした。
 だから、ウチだけメニューをキツくするのはどうか?…」ペコペコ
海未「さぁ、どうしましょうか、真姫?」ニコ
真姫「お任せするわ、もう付き合ってられない」ハァ
絵里「そういえば穂乃果とことりは一緒じゃないの?」
にこ「穂乃果はランチパック忘れたって買いに行ったわ」
海未「ことりもジュースを買うってついていきました」
絵里「相変わらずね」ハハハ
にこ「というわけで、これはにこが預かっておくわ」ヒョイ
真姫「ヴェェ」
海未「どうしてです?」
にこ「万が一誰かが落として学校中に変な噂が広まる前に、直々に処分するのよ」
真姫「ま、一番それが安全かも?」
12:
絵里「あ、そういえば海未、今日は下駄箱に何も入ってないの?」ニヤニヤ
海未「なっ!絵里!」カァァ
にこ「何の話よ?」
絵里「あれは月曜だったかしら、下駄箱でなにやら立ち尽くしてる海未が―」
海未「ど、どこから見てたんですか!」
絵里「私は普通に歩いてただけよ?で、海未はなにやら手紙を―」チラ
希「ふぅーん?さすがは海未ちゃんやねー」ニヤニヤ
にこ「ぐぬぬぬ…」
真姫「もう、私は先に行くわね?」ハァ
海未「え、絵里!///」
ガララ
穂乃果「やっと着いたー!!!…ってみんな、玄関で何してるの?」
ことり「途中で花陽ちゃんと一緒になったよ!」
13:
花陽「あ、あの!朝練出られなくて、すみませんでした!」
絵里「ああ、気にしないで?凛のことだろうなーってみんな分かってたわ」ウインク
ことり「ほらね、大丈夫だったでしょ?花陽ちゃん♪」
花陽「あ、ありがとうございます!」
穂乃果「で、何の話ー?」
絵里「海未がモテモテ、って話」ウインク
海未「絵里!」///
穂乃果「う、海未ちゃんが?…ふぅーん…」チラッ
ことり「…」
希「?」
14:
海未「もう……ところで、やはり凛は今日もおやすみ…ですか?」
花陽「う、うん。元気みたいなんだけど、やっぱり万全じゃないみたいで…」
希「あらら、凛ちゃんが2日連続おやすみってよっぽどやね」
絵里「たしか今日は1年生、お菓子工場見学よね?」
花陽「うん…」
ことり「凛ちゃん、前から楽しみにしてたのに、ちょっと可哀想だね…」
穂乃果「ホントだよ!あ、穂乃果が代わりに!―」
海未「穂乃果ぁ…」シラー
穂乃果「じょ、冗談だよ…」
花陽「あ、あの!それで、お願いが…」
希「ん?どうしたん?」
花陽「凛ちゃん、電話でちょっと寂しそうで…
 今日はご家族の帰りが遅くなるみたいで、私が夜ご飯を作りに行くんですけど…」
穂乃果「もちろんだよ!」
15:
花陽「…えっ?」
穂乃果「凛ちゃんのおうちに行ってほしいんだよね?もちろんOKだよ!」
にこ「さすがに私でも分かったわ」ハァ
絵里「今日は1年生が遅くなるからどっちみち自主練の予定だったしね」ウインク
希「なんでもお見通しやん?」ニコ
真姫「わ、私、今日の放課後、と、特に予定、ないんだけど?」チラチラ
花陽「あ…ありがとう!みんな!」グスッ
にこ「お礼を言うのは、あなたじゃなくて凛でしょ?」
穂乃果「よーし!そうと決まれば放課後、みんなで凛ちゃんのお見舞いに―」
海未「行きたいのはやまやまなんですが…」
穂乃果「え?海未ちゃん、お見舞い行きたくないの?」
海未「いや、行きたいんですけど…」
16:
ことり「穂乃果ちゃん、今日の放課後、生徒会の…」
穂乃果「…あ!」
絵里「なにか仕事?」
海未「今まで練習でなかなか生徒会の方に手が回せず…」
ことり「やらなきゃいけないことがだいぶ溜まっちゃってて…」
海未「自主練の今日、一気に片付けてしまおうと思っていたのです…」
穂乃果「しまった!…でも、凛ちゃんは大切なメンバーだよ!?」
海未「わ、わかってますよ!」
希「…でも後回しにもできないこともあるんよね?」
ことり「うん…」
花陽「や、やっぱり、私と真姫ちゃんだけで…」
穂乃果「花陽ちゃん…ううん、私行くよ!一度決めたことは、最後までやり抜かなきゃ!」
真姫「生徒会長だってそうでしょう…」
ことり「……あ、そうだ!こういうのはどうかな?」
17:
?星空家?
凛「黄金のカップラーメンの誘惑に打ち勝ち…お昼を食べたにゃ!」
凛「そういえば穂乃果ちゃんから借りた漫画感動だったなー」
 
 「凛もあんな恋愛したいにゃー…」
―――
―――――――
―――――――――――――
花陽『凛ちゃん!…あのね、花陽…ずっと凛ちゃんのこと…』
凛『かよちん…』ギュッ
花陽『り、凛ちゃん!…』///
凛『それ以上…言わなくても…凛知ってるよ』キリッ
花陽『う、うん!…私、幸―』
真姫『待ちなさい!』ズバッ
花陽『ま、真姫ちゃん!』
凛『なんで真姫ちゃんが凛とかよちんの話しに入ってくるの!』
18:
真姫『ナ、なんだっていいでしょ!ほら、花陽、離れなさい!』
花陽『ピヤァ!』
凛『にゃ!かよちんを返すにゃー!』
真姫『凛…』ダキッ
凛『!?』モギュ
真姫『凛…なんで花陽ばかり見てるの…?』
凛『…え?』
真姫『もっと…もっと私を見なさいよ!…こんなに……気づいてほしっ…』ボロボロ
凛『真姫ちゃん…』
花陽『真姫ちゃん!凛ちゃんから離れて!』グイグイ
真姫『は、離しなさい!…凛!私、凛じゃなきゃ嫌なの!私が嫌なのぉ!』
花陽『凛ちゃん!どっちが大切なの!選んで!』
―――――――――――――
―――――――
――
凛「な?んちゃってにゃ!」///
19:
凛「あ、メール…かよちんからだ!」ピッ
花陽『夜は真姫ちゃんとお邪魔することにしたけどいいかな?
 あと、穂乃果ちゃんとにこちゃんが夕方お見舞いにいく予定だけど
 もし体調が悪くなったらちゃんと連絡するんだよ?
 私たちがいくまで、2人にお世話になっててね!
 甘えすぎちゃダメだよ?
 これからお菓子工場に行ってきます!
 凛ちゃんがいないのは寂しいけど真姫ちゃんや皆で
 たくさん思い出持ち帰るね!楽しみにしててね!
 ちゃんとご飯食べて、ちゃんと寝てなきゃダメだよ?
 カップラーメンはもちろん禁止です!
 それから―』
凛「そ、想像以上の長文…もう、かよちん心配しすぎだよ」
凛「って穂乃果ちゃんたちくるの!?
 ううぅーー!テンション、上っがるゴホゴホゴホゴホッ…」
・・・・・・
凛「ちょっとお昼寝しようかにゃ…」
20:
?放課後?
店員「ありがとうございましたー」
ウィーン
にこ「水分とゼリー飲料と…ちゃんと買ったわよね?」
穂乃果「凛ちゃんのお家は…こっちのほうだよね」テクテク
にこ「にしても今日暑いわね…秋だってのに。自分のジュース買って正解ね」gkgk
穂乃果「なんとか現象ってやつだよね?ジメジメは穂乃果もキライだなー」パタパタ
にこ「あとあんたは絵里と希に感謝しときなさいよ?」テクテク
穂乃果「は、はい…それはもうほんとに」
にこ「あの2人や海未とことりだって凛のお見舞いに―」
穂乃果「わ、わかってるよ!そのためのメッセージカードだよね!」
にこ「まったく。でもこれなら凛も喜びそうね…ってちゃんと持ってきたっけ…」ガサゴソ
穂乃果「ちょっとにこちゃん!?今日一番大切なものを忘れたとか…」
にこ「たしかバックの中のファイルに…あったわ、これよこれ」ポロ
穂乃果「ん?にこちゃん、何か落ちたよ?」ヒョイ
にこ「へ?…あ!ちょ、返しなさい!」バシッ
21:
穂乃果「うわ!ビックリしたー…なんなの?それ」
にこ「希のイタズラアイテムよ。捨てるの結局忘れてたわ…」ハァ
穂乃果「なんかよくわかんないけど、大変そうだね…」アハハ
にこ「あんたに同情されるとはねー。ってか凛の家このあたりじゃない?」
穂乃果「あ、そうそう…たしか…ほら、あの家だよ!」ダッシュ
にこ「ちょっと!なんで走るのよ!」
穂乃果「星空家!星空家だよ!」ビシッ
にこ「ぜぇ…分かったから…表札を指差すのやめなさい…」グッタリ
穂乃果「はい!」ビシッ
にこ「まったく…汗かっちゃったじゃない!」
穂乃果「冷たいお水です、どうぞどうぞ!」スッ
にこ「それ凛に渡すやつだから!自分のジュース飲むわよ!」gkgkgkgkgk
穂乃果「おー!さすが自称宇宙ナンバー1アイドル、すごい飲みっぷり…」
22:
にこ「自称てつけるのやめなさい……あれ?」ガサゴソ
穂乃果「うん?」
にこ「今見てみたらカード7枚しかないけど、あんたってカード自分で持ってたっけ?」
穂乃果「それなら持ってるよ!やっぱり直接手渡しかなーって…あれ?」ガサゴソ
にこ「…まさか?」
穂乃果「財布がない!」
にこ「あんたバカじゃないの!?」
穂乃果「あれ?!?カバンにないよ!?どーしよー!?」ウルウル
にこ「なんでそんな大事なものなくしてんのよ!」
穂乃果「ちなみにメッセージカードはあります…」スッ
にこ「なら問題ないわね!…じゃないわよ!別の問題が生じてるから!」
穂乃果「うぅ…きっと悪い人に拾われるんだ…そして穂乃果のお金で遊んで暮らすんだ‥」
にこ「そんな大金!?いいから落ち着きなさい!」ビシッ
穂乃果「痛っ!」
23:
にこ「落ち着いて考えましょ?まず学校から……」
穂乃果「ど、どうしたの?…」グズグズ
にこ「あんたさっきコンビニで買い物したわよね?」
穂乃果「うん…」
にこ「ならとっとと道を引き返して財布確保よ!行くわよ!」
穂乃果「待って!1人で大丈夫だよ!」ガシッ
にこ「きゅ、急に勇ましくなったわね」
穂乃果「にこちゃんは先に凛ちゃんに会ってて!
 財布見つけてすぐ戻ってくるから!」ダダダダ
にこ「ちょっと!…」
にこ「もー、なんなのよ!」
24:
?星空家?
凛「zzz...ん…」
むくり
凛「…うぅーん!あー…よく寝たにゃ?…」
凛「いっぱい汗かいちゃった…」ベットリ
凛「でも目覚めスッキリ!身体が軽いにゃ!」

凛「…もうこんな時間かー穂乃果ちゃんたち来るって言ってたし…顔洗ってこよーと」
ジャバジャバ
凛「ふぅーとりあえずサッパリ!今のうちに身体も拭いちゃおうか―」
ピンポーン
凛「?はーい」ダダダダ
25:
ガチャ
凛「あ!にこちゃんだにゃ?!」
にこ「にこちゃんだにゃ?じゃないわよ!簡単にドア開けちゃだめじゃない!」
凛「うっ…」
にこ「…まぁお説教は今度にして、元気そうね、良かったわ」
凛「うん!もうすっかり元気だよ!さ、上がって上がって!」グイグイ
にこ「ちょ!大丈夫なの!?」
凛「いいのいいの!どうぞどうぞ!」グイグイ
にこ「お、おじゃましまーす…」
26:
ガチャ
凛「さぁ、どうぞ!」
にこ「へぇ?、なかなか可愛い部屋じゃない」
凛「え、そ、そんなことないよ?」///
にこ「何今更謙遜してんのよ、綺麗だし、いい部屋じゃない」
凛「えへへ…にこちゃん、ありがとうー!」ダキッ
にこ「ちょ!わ、分かったから!離れなさい!」グイグイ
凛「えへへー!さ、座って、どうぞ!」
にこ「ありがとね。あ、これ、買ってきたわ」スッ
凛「?」
にこ「ゼリー飲料とスポーツドリンクよ。
 でも、こんなに元気だったら必要なかったみたいね」
27:
凛「わ、ありがとー!…じゃあお金を…」
にこ「何言ってんの、そんなのいらないわ、気持ちよ、気持ち」
凛「ほんとにありがとう、にこちゃん」ニコッ
にこ「私だけじゃないわ、花陽が提案しなきゃこのお見舞いもなかったし、
 それに、みんな協力してくれたのよ?」
凛「ぐすっ…みんなの気持ちが…あったかいにゃー…」グスッ
にこ「何湿っぽくなっちゃってんのよ、似合わないわよ―?」ナデナデ
凛「にこちゃん…」
にこ「次に皆に会った時に、ちゃんとお礼言うのよ?」
凛「うん!あとでみんなにメールするにゃ!」
にこ「やっぱり元気な凛が一番ね、早く練習顔出しなさいよ?」
28:
凛「うん!……そういえば、穂乃果ちゃんは?もしかして生徒会?」
にこ「あー、あの子はちょっとあってねー、もうすぐ来るわよ」
凛「穂乃果ちゃんに会うのも楽しみだにゃ!」
にこ「そうだ、穂乃果が来る前に渡しとくわ」ヨイショ
凛「?まだなにかあるのかにゃ?」
にこ「みんなの気持ちがこもったものよ。まぁ渡したほうが早いうぐっ!!!!」
凛「にこちゃん!?」
にこ「なななななな、なんでもないわよ…こ、これが皆からの…」ダラダラ
29:
にこ(ああああーーー…お腹が…お腹が痛い!…
 さっきジュースがぶ飲みしたから!?うっ…こらえて、堪えるのよ!…)ギギギ
凛「に、にこちゃん、顔が怖いよ!?」
にこ「え、ええ?も、問題ないわ!にっこにっこぐぉぉぉぉ!!!!」ウグググ
にこ(あー限界!…でも、お見舞いに来た後輩の家でお腹痛くなるって最低でしょ!…
 
 しかもメンバーの家とは言えトイレ借りて下痢とかもっての他あああああああ!)
凛「にこちゃん!?お腹痛いの!?おトイレならあっち―」
にこ「スーパーアイドルが人の家でできるわけないでしょ!!!」クワッ
凛「顔がアイドルじゃないよ!もう!ここでされたらもっとまずいにゃ!」
にこ「うぐぅぅぅ…それもそうね!…凛!申し訳ないけど…」
凛「あっちに出てこっちにゃ!急ぐにゃあ!」
にこ「行ってくるわ!絶対に誰にも言うんじゃないわよ!!!!」ダダダダダダ
凛「頑張ってー…にこちゃん…大丈夫かにゃ?」
30:
凛「そういえばにこちゃんが取り出しかけたこれ、なんなんだろ?」
ヒョイ
凛「メッセージカード?…みんなの分があるにゃ!…」
凛「かよちん、真姫ちゃん、絵里ちゃん、希ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん…
 
 にこちゃんの分もある!…穂乃果ちゃんのは…穂乃果ちゃんが持ってるのかな?」
凛「…でもこの真姫ちゃんが作ってくれた特製ノートはいらないにゃー」アハハ
凛「みんな…ありがとう…優しすぎるにゃー…」グスッ
凛「大好きだよ!」
ポロッ
凛「ん?まだ手紙が…でもメッセージカードとちょっと違う…」ヒョイ
凛「あ、もしかして穂乃果ちゃんのかにゃ!そうだ、そうだよ!」アハハ
凛「穂乃果ちゃん気合入ってるにゃ!すごい大事なお手紙じゃないんだか―」ペラッ
31:
【手紙でしか気持ちを伝えられない、こんな私だけど許して。
 単刀直入に言うわ、私はあなたが好き。ずっと好きだったの。
 …なんて、ビックリしちゃうかな?こんな先輩でゴメンね。
 返事、待ってるから。いつまでも、待ってるから。
      矢澤にこ 】
凛「」
凛(どどどどどどどど、どうしようー!これ絶対開けちゃいけなかったやつだにゃ!)
凛「にこちゃん、か、返すにゃ…」
凛(あれ?これ…もしかして…凛に…?)
32:
凛「やばいにゃ!凛、にこちゃんからラブレター貰っちゃった!…」
凛「」
凛「…こういうときは誰かに相談する…んだよね!?」
凛「さっき読んだマンガでも相談してにゃ!」
凛「えーと、えーと…ここは海未ちゃん!正直誰でもいいけど海未ちゃんだにゃ!」
凛「『どうしよう!凛、ラブレター貰っちゃった!』……送信っと」ポチポチ
凛「…」///
33:
?学校?
海未「絵里、ほんとうにありがとうございます。生徒会の仕事手伝っていただいて…」
絵里「ふふっ、穂乃果とやるよりはかどるんじゃない?」
海未「それはもう…でも押し付けるような形になってしまって…」
絵里「いいのいいの、好きでやってるんだから」
海未「絵里…ありがとうございます!」
絵里「さっさと片付けて、早めに終わったらみんなで凛の復活祝いで渡す
 お菓子でも買いに行きましょう?」ウインク
ガチャ
希「海未ちゃん、えりち、ちょっといい?」
ことり「ちょっと手伝って欲しいんだけど…」
34:
海未「どうしました?」
ことり「それがね、備品整理がなかなか終わらなくて…」
希「それに加えて先生からも頼みごとされな?」
ことり「ヒデコちゃんたちも忙しいみたいで…それで」
絵里「断りきれなかったのね」
ことり「ゴメンね!私、必死に頼まれると弱くって…」
海未「いいんですよ、ことり。さぁ、行きますよ」
絵里「いや、海未は自分の仕事をしてなさい、私だけでいいかしら?」
希「もちろん!えりちだけでも十分やで」ニコッ
絵里「海未、じゃあこっちの仕事、お願いできるかしら?」
ことり「海未ちゃん、ゴメンね!すぐに終わらせて手伝うから!」
海未「わかりました、でも気にしないでください。ほら、みんなが待ってますよ?」
ことり「うん!じゃあ行ってくるね!」
バタン
35:
海未「…とは、言いましたが…」
たんまり
海未「まだまだ時間はかかりそうですね…」
海未「気合を入れ直して頑張りましょう!」
ビービー
海未「ん?メールですね。」
凛『どうしよう!凛、ラブレター貰っちゃった!』
海未「ふふっ、凛、今日はお休みでしたよね。どうやって貰うんです?」
海未「さては穂乃果やにこと3人で私をからかってますね?」フフフ
海未「その手には乗りませんよ」ポチポチ
海未「送信…完了です。さて、仕事を片付けますか」
37:
?星空家?
ブーブー
凛「あ、返ってきた!」
海未『ふふっ、元気そうで何よりです。
 でも冗談のキレはまだまだみたいですね(笑)』
凛「し、信じてもらえてない!」
凛「そしてこの(笑)が微妙にムカつくにゃ!」
凛「もー、本気だって伝わってない!絶対に信じさせなきゃ!」
凛「えーと…『もう海未ちゃん!ラブレターのこと真剣に考えた!?凛は本気なんだよ―」
ガチャ
にこ「はー…スッキリしたー」
凛「にゃーーーーーーーー!!!!!!!!」ポイッ
38:
にこ「うわぁ!ビックリした!そんな驚かなくてもいいじゃない!」
凛「に、にこちゃんが急に入ってくるから!」///
にこ「あ、ごめんなさい、声くらいかけるべきだったわね」
凛「う、うん…」
にこ「トイレありがとねー。…あと、絶対に誰にも言うんじゃないわよ」グイ
凛「は、はい、分かり、ました…」ウツムキ
にこ「どうしたの急に?」
凛「え、いやー、気にしないで!ハハハハハ!」
にこ「ほんとに大丈夫?…あ、そうそう、読んだかしら?」
凛「え?…」
39:
にこ「さっき渡そうとしたやつよ。読んだ?」
凛「え、え、あ、はい…」
にこ「みんな心配してたわよーて、なんでさっきから敬語なの?」
凛「あ、いえ、お気遣いなくぅ!…」フリフリ
にこ「また人のことからかってるんじゃないでしょうねぇ?」ジトー
凛「だ、大丈夫だってっ…ハハハ」ダラダラ
凛(ダ、ダメだぁ…なんか意識しちゃうよぉ…)チラッ
にこ「」ジトー
凛(すっごい見つめてるにゃ!ど、どうしよう!…)
にこ「凛、ちょっとこっち向いて」
凛「えっ?えっ?」///
40:
にこ「いやいや、なんでうつむくのよ。こっち向きなさい」グイ
凛「にゃぁ!(強引に正面向かせられたよぉ!なに、なんなの!?)」///
にこ「…なんか顔赤いわよ?熱上がってるんじゃない?」
凛「え?い、いや、ぜっんぜん大丈夫!ほら、凛元気ゴホゴホゴホ!」
にこ「ほらぁ!咳でちゃってるじゃない!やっぱり熱あるんじゃない?」ピト
凛「!?」///
にこ「う?ん、ちょっとあるかも…」
凛(に、にこちゃんが…ボ、ボボボボ、ボディータッチ!)///
凛「………にこちゃんの手…小さいにゃぁ…」ポケー
にこ「…きゅ、急になによ?」
凛(声に出てたああああああにゃあああああ!!!)///
41:
にこ「とりあえず大人しくしてなさい、で、水分とって寝てなさい、分かった?」
凛「は、はい…」
凛(な、なんか…意識し始めたからかな…なんだか積極的に感じる…ん?)
にこ『へぇ?、なかなか可愛い部屋じゃない』
凛『え、そ、そんなことないよ?』///
にこ『何今更謙遜してんのよ、綺麗だし、いい部屋じゃない』
凛『えへへ…にこちゃん、ありがとうー!』ダキッ
凛(思い返せば…にこちゃん、今日はどことなくイケメンモードだったにゃ!)
42:
凛『わ、ありがとー!…じゃあお金を…』
にこ『何言ってんの、そんなのいらないわ、気持ちよ、気持ち』
にこ『何湿っぽくなっちゃってんのよ、似合わないわよ―?』ナデナデ
凛『にこちゃん…』
凛「にこちゃん…」///
にこ「凛?」トン
凛「にゃぁ!に、にこちゃん!」
43:
にこ「ほんとに大丈夫!?ボーっとしてたわよ?…って」クンクン
凛「な、なに…?」
にこ「あんた、汗かいてそのままでしょ?ちょっと臭うわよ?」クンクン
凛「な、なんでニオイ嗅ぐの!?にこちゃんの変態!そんな趣味があったの!?」
にこ「ちょ、落ち着きなさい!」
にこ「汗かくのはいいけど、ちゃんと体拭いて着替えなきゃダメってことよ」
凛「あ、そ、そうだよね…わ、忘れてたにゃぁ…」ハハハ
にこ「仕方ないわねー、脱ぎなさい」
凛「へ?」
にこ「だからー、脱ぎなさいって」
凛「はい?」
にこ「たしか練習の時に使うシートがあったから…」ガサゴソ
凛「え、いやいやいやいやいやいやいや」ブルブル
44:
にこ「何遠慮してんのよ、背中とか拭きにくいところ、拭いたげるわ」
凛「だ、大丈夫だよ、ほんと!うん!」///
にこ「あ?、もしかして恥ずかしいのぉ??ニコのこと?意識しちゃうとか?」ニコニーモード
凛「は、はい…」///
にこ「いやいや、そんなマジに返さなくても…」
にこ「ほら、上だけよ、今さら恥ずかしがることないでしょ?」グイグイ
凛「にゃ、にゃぁ!分かった、分かったにゃ!」
にこ「もう、早くしなさいよ?」
凛「はい…」
にこ「もう…」
凛「…ぬ、脱ぎますよ…?」///
にこ「う、うん、言わなくていいわよ?」
45:
凛(にこちゃん…凛をこのまま押し倒すんだ…きっとそうなんだ…)
――
―――――――
―――――――――――――
凛『にゃっ…』バタッ
にこ『ふふっ、やっと従ってくれた』ナデナデ
凛『にこちゃん…』
にこ『初めから素直に従ってくれればいいのに…私の子猫ちゃん』ナデナデ
凛『にゃぁ…』
にこ『今度はやけに素直じゃない。もっと凛…』クンクン
凛『にこちゃん!?凛、まだ汗ふてないからっ…』
にこ『もうー、だから良いんじゃない』
凛『え?…』
46:
にこ『好きな人の匂いを嗅ぐと、幸せになれるって言うでしょ?』言いません
凛『に、にこちゃん!…』
にこ『ほら、もっと私に凛を感じさせなさい?…もっと―』
―――――――――――――
―――――――
――
凛「……やっぱり無理だにゃぁ!」
にこ「ぎゃぶ!」ズボ
凛「あ、ご、ゴメン…」
にこ「もう!いきなり顔押さえつけなくてもいいじゃない!」
47:
ピンポーン
凛「あ!だだだだ誰か来たにゃ!」
にこ「穂乃果かしら、そろそろ来てもおかしくないころだしね」
凛「穂乃果ちゃん!?り、凛、出てくるね!」スタタ
ガチャバン
にこ「ちょっと!…元気なのかそうじゃないのか分からないわねー…」
にこ「ん?」
スマホ
にこ「そういえばあの子、さっき携帯ぶん投げてそのままじゃない」ヒョイ
にこ「もう、踏んじゃったらどうするのよ…」パッ
にこ「…あれ、電源触ったかしら?画面付いちゃった―」
48:
『もう海未ちゃん!ラブレターのこと真剣に考えた!?凛は本気なんだよ』
にこ「」
にこ(どどどどどどどど、どうしよう!これ絶対見ちゃいけないやつだわ!)
 (編集途中…これを打ってる途中で私が来たから慌てたのね…)
 (だから急にしおらしくなってたのかー…分かったわ、なるほど…)
にこ「」
にこ(海未って…海未よね?…そういえばラブレターがどうのって朝言ってたわ…)
49:
にこ(まさかこんな身内に…しかも凛のこのメールから察するに軽くあしらわれた?…)
――
―――――――
―――――――――――――
凛『海未ちゃん!凛と…お付き合いしてください!』
海未『…凛、顔を上げてください』
凛『海未ちゃん…』
海未『申し訳ありませんが、その気持ち、受け取ることはできません…』
凛『う、うん、分かってたよ』エヘヘ
海未『…どうしてです?』
凛『凛知ってるよ、海未ちゃんは穂乃果ちゃんとことりちゃんが大好きなんだよね?』
海未『!…』
凛『大好きってより…大切な存在なんだよね?だから、知ってたよ』
 『凛が海未ちゃんの1番になれないことくらい』
海未『凛…』
50:
凛『それでも…それでもいい。凛、2番でも3番でも何番でもいいの!』
凛『海未ちゃんの特別な存在になりたい!もっと大事な存在になりたいの!』
海未『…』
凛『…な、なーんて…迷惑だよね…』ポリポリ
海未『…分かりました…でもすみません、しばらく時間をください』
凛『うん、待ってる。…いつまでも、待ってるよ…』
―――――――――――――
―――――――
―――
にこ(凛!あんたってどうしてこう―)ボロボロ
ガチャ
穂乃果「おっじゃましまーす!」
にこ「ひゃああああああああ!!!!!」ポイ
51:
穂乃果「うわぁビックリした!」
にこ「穂乃果!いきなり大声出さないでよ!」
穂乃果「ご、ごめん、まさかそんなにビックリするなんて…」
にこ「あーもうー…で、凛は?」
穂乃果「なんか体拭いてから来るってー。おー、ここが凛ちゃんのお部屋かー」キョロキョロ
にこ「あんまり見て回るんじゃないわよー?座ってなさい」
穂乃果「はーい」ストン
52:
ガチャ
凛「お、お待たせしましたー…」
穂乃果「おかえり!凛ちゃん、お部屋可愛いね!」ブイ
凛「そうかにゃー!えへへ、ありがとー!」
にこ「ふふっ、今度はやけに素直じゃない」
凛「え!?」
にこ「は?」
穂乃果「ん?」
凛「も、もう、穂乃果ちゃん、冗談はよしてよぉ」///
にこ(なんなのこの子)
穂乃果「よく分かんないけど、ファイトだよっ!」
にこ「言えば良いってもんじゃないわよ」
53:
凛「…あ、そうだ、穂乃果ちゃん、マンガ返すね!」
穂乃果「え?もう大丈夫なの?」
凛「うん!今日のうちに全部読んじゃった!面白かったよ!」
穂乃果「でしょー?特に4巻のあのシーンとか良かったよね!」
凛「凛はやっぱりあそこのシーンだにゃ!」
穂乃果「おー!分かってるぅ!」
穂乃果「そうそう、このマンガを昔海未ちゃんに見せたらさー」
凛「うんうん!」
にこ「」
54:
穂乃果「海未ちゃんってば、恥ずかしいです!って顔真っ赤にしちゃってさ!」
凛「えー!」
穂乃果「でも最後は、素敵でしたっ、って泣き出しちゃってね」
にこ「」
穂乃果「そこを遅れてやってきたことりちゃんに見られて、
 『穂乃果ちゃん?…海未ちゃん…なんで泣いてるの…?』って本気で
 
 怒られかけたことがあったなー」シミジミ
にこ(怖!)
凛「へー!それは面白いにゃ!」ハハハハ
55:
穂乃果「でもことりちゃんもことりちゃんでね!
 3人でアイドル始めたばかりときは『衣装の採寸だよ♪』とか言って
 海未ちゃんにベタベタしたりしてたんだよ!ずるいよ!」
凛「ほんとに2年生はみんな仲良しだにゃー」
にこ(いやいやいや!)
穂乃果「この間も授業中居眠りしてたら、海未ちゃんが―」
にこ(…さっきからなんか、海未の話しばっかじゃない!)
穂乃果「で、そのあとに、ビシッとしてください!て海未ちゃんに―」
にこ(ちょ、ちょっと!凛の気持ちも考えて…)
56:
穂乃果「だから海未ちゃんに言ってやったんだ!パンは正義だよ!って―」
凛「へ、へぇー…」ハハ
にこ(ほら!凛があからさまに気まずそうじゃない!)
にこ(そりゃそうよ!自分の好きな人の話を実質勝者から聞かされてるわけよ!?)
にこ(もうー!見てられないわ!)
凛(穂乃果ちゃん…話し長いにゃー…)
穂乃果「でねでね!この間海未ちゃんと一緒に―」
にこ「…っこの、アホのか!」グワッ
凛「!?」
穂乃果「ひどい!」
57:
にこ「あ、あぁ?、り、凛は病み上がりなのよ?長々話しちゃ迷惑じゃない!」
にこ(あっぶなーつい衝動的に…)
穂乃果「だからっていきなりアホって言わなくても!」ウルウル
凛「穂乃果ちゃん、り、凛は大丈夫だよ?」
穂乃果「凛ちゃ?ん、ゴメンね!最近話してなかったからつい話しすぎちゃったよー!」モギュ
凛「穂乃果ちゃんは元気が一番だにゃ!」
にこ「ちょ、ちょっと!ほら、離れなさい!」グググ
穂乃果「ブー」
58:
にこ(このまま穂乃果のペースにさせてたらまた海未の話に持ってかれるわ!)
にこ(ここは引き剥がして適当に話題変えるべきね!)
凛(…にこちゃん、あんなに大声出してまで凛のこと…)
凛(きっと穂乃果ちゃんにヤキモチ妬いたんだ!きっとそうだにゃ!…)
穂乃果(たしかに凛ちゃんのこと考えてなかったよね…ちょっと反省…)
穂乃果(でもにこちゃん、あそこまで怒らなくてもいいじゃん!)
穂乃果(…もしかして……………ちょっとだけ実験…)
59:
にこ「…さあて、じゃあなにか話題を―」
穂乃果「にこちゃん、そんなに怒って海未ちゃんみたい」チラッ
にこ「!?」
凛「?」
にこ(なんでここでまた!?しかもこっち伺ってる!?)
にこ(もしかして気づいてる!?凛が海未のこと好きなのに気づいてるの!?)
にこ(そして私が凛に対して気をつかってる事も?…)
にこ(…まさか、今日穂乃果がここに来たのって、凛を潰すため!?)
60:
――
―――――――
―――――――――――――
凛『ううぅ…やっぱり穂乃果ちゃんたちには敵わないや…』
穂乃果『これで分かった?海未ちゃんにはね、穂乃果がいればいいんだよ』
凛『…でも!そんなの海未ちゃんの気持ちを全然!―』
穂乃果『分かるよ』
凛『…え?…』
穂乃果『海未ちゃんのことは全部分かる。だってずっと一緒だったんだから…』
凛『うっ…』
穂乃果『リリホワ三姉妹!とか師弟関係!とか言われて調子乗っちゃった?』
凛『うっ…うぐぅぅ…』ポロ
穂乃果『あれ?泣いちゃった?まぁ、仕方ないよね?これが現実だもん』
凛『うぅぅぅ…うわぁぁぁぁん!』ボロボロ
穂乃果『ふふっ、凛ちゃんは笑顔が一番。…でもね、涙もとってもお似合いだよ』ニコッ
61:
―――――――――――――
―――――――
――
にこ(させない…させないわ!)
にこ(凛の笑顔はこの私が守る!穂乃果、あなたの思うようにはさせない!)ギロッ
凛(にこちゃんが穂乃果ちゃんをものすごい形相で睨んでる!…)
凛(やっぱりすごい嫉妬してたんだ…)
穂乃果(うわぁ睨まれたぁ!…でもこれで分かったよ…にこちゃん…)
穂乃果(にこちゃんは…海未ちゃんに気があるんだよね!)
穂乃果(だからさっき海未ちゃんの話をしたときに怒ったんだ…)
62:
穂乃果「」
――
―――――――
―――――――――――――
海未『ラブアローシュートーーーーー!!!!バンバンバンバン!!!!』
海未『ど、どうでした?が、頑張って練習したんですが…』
にこ『すっご?い!海未ちゃん、可愛い!さすが学校一のモテモテちゃぁん!』
海未『そ、そんなことないです!私なんかより穂乃果やことりのほうがずっと…』
にこ『もぉ?、そんなに謙遜しちゃドァメドァメ?』
にこ『海未ちゃんは?ほんとに可愛いんだから?自身持つニコ!』
海未『にこ…て、照れてしまいますっ…』///
にこ『照れた顔も可愛いわよ』キリッ
63:
海未『に、にこ?…』
にこ『他の女の子が知らない表情…にこにだけもっと見せてほしいなぁ?』
海未『…にこ…愛してます』ギュ
にこ『海未…』ギュー
―――――――――――――
―――――――
――
穂乃果(…渡さない…海未ちゃんは絶対に!…)
穂乃果(ことりちゃんと2人で決めた海未ちゃん同盟…)
穂乃果(これからも海未ちゃんはことりちゃんと私、2人のもの…)
穂乃果(そして私とことりちゃんは海未ちゃんのもの)
穂乃果(いくら大好きなメンバーだからって…それは絶対に譲れない!)キリッ
64:
にこ(な、なによ?…徹底して対抗しようっての!?)
にこ(私も負けないわ…凛を守るために戦うわよ!)ギロッ
凛(なんか殺気を感じるにゃぁ…お見舞いにきたはずにゃぁ…)
穂乃果「ねぇ凛ちゃん、海未ちゃんってどんな人がタイプか知ってる?」チラッ
凛「にゃ?」
にこ「くっ!…」
にこ(なんという直接攻撃!?ここで私みたいな人って言って凛の自信を奪う気ね!)
穂乃果(凛ちゃんには悪いけど、間接的ににこちゃんを遠ざけるにはこれしかない!)
穂乃果(私みたいな人って言ってにこちゃんの自信を奪っちゃおう!)
66:
凛「え?と…穂乃果ちゃんみたく明るい人?」
凛「あ!それともことりちゃんみたく優しい人とか!?」
にこ(律儀に答えてあげなくても!凛!)
 
にこ(しかも敵わないと知ってる2人を上げるなんて…凛!私は泣きそうよ!?)
穂乃果「おお!さすが凛ちゃん大正解!」
穂乃果「やっぱりずっと一緒にいるからかな?そういうタイプが気になるみたいなんだー」チラッ
にこ(くっ!確実に潰しにきてるわね!この子鬼畜すぎでしょ!)ギロ
穂乃果(あ、また睨まれた…てことは効いてるのかな?もっといっちゃお―)
凛「でもでも!海未ちゃんは絵里ちゃんみたいな人とも釣り合いそうだよね!」
穂乃果「…は?」
73:
凛「なんていうんだろ…分からないけど、なんかお似合いな気がするにゃ!」
穂乃果「そ、そうだよね!たしかにピッタリかも!」
穂乃果(あービックリしたー…こっちがちょっとダメージ負ったよ…)チラッ
穂乃果(でも、思いがけずにこちゃんにダメージは与えられたかな?)
にこ(凛!なんで第3の敵勢力自分で上げちゃうのよ!自分を下に見すぎ!)ガクガク
にこ(…黙ってたら何も解決しないわね…対抗するわ穂乃果!)
にこ「凛、ちょっとこっち来なさい」
凛「は、はい!…」
穂乃果「…?」
74:
にこ「耳貸して」
凛「にゃっ!?」///
にこ「いいから早く!」
凛「…わ、分かったにゃ」
にこ「いい?穂乃果にリリホワの時の海未の話を―」コソコソ
凛「ひぁん!」///
にこ「えぇ!?」
凛「あ、ご、ごめん、でも、なんで?…」
にこ(さすがに凛の気持ちに気付いてるなんて言えないわね…)
にこ「いーから、従いなさい」キリッ
凛「は、はい!…」キュン
75:
穂乃果「…?」
凛「あ、穂乃果ちゃん!海未ちゃんがね、あのー…リリホワのときにね!…」
凛(なにもないよー!…どうしようー!…)
凛「厳しくて…えーと、でもそれも海未ちゃんの優しさだよね!」
穂乃果「う、うん!厳しさは優しさの裏返しって、さすがよく分かってるね!」
凛「う、うん!」
凛(な、なんでにこちゃんは海未ちゃんの話しをさせたのー!?)
にこ(なにしてるのよ!もっと穂乃果の知らない海未をみせるくらいのことしないと!)
穂乃果(な、なんで凛ちゃんに海未ちゃんのことを!?)
76:
穂乃果(…分からない、何が狙いなの?にこちゃん!)
穂乃果(こうなったら…一気に畳み掛ける!)
穂乃果「海未ちゃんは優しいからねー実は学校の子からも人気あるんだよー」
凛「そういえばモテモテだにゃ!」
にこ「凛!」
凛「はい!?」ビクッ
にこ「…なんでもないわ」
にこ(あー…もう、また自分のことは棚に上げて…)イライラ
凛(にこちゃん怖いにゃー…やっぱりまだ嫉妬してるんだにゃあ…)ガクガク
穂乃果(動揺してるみたいだね!よーし)ニヤリ
77:
穂乃果「凛ちゃん、海未ちゃんが今年何人からラブレターもらったか、分かる?」
にこ「ちょっと!…」ガタン
凛「え?と…4人くらい?」
穂乃果「あー惜しい!正解は14人です!」
凛「全然惜しくないにゃ?」アハハハ
穂乃果「でもね、全部断っちゃってるんだよ?どうしてだろう?」
凛「えー、やっぱりもう大事な人がいたりするんですか??」ニヤニヤ
穂乃果(凛ちゃんが食いついた!ここで一気ににこちゃんを引き離す!)
穂乃果「うん、海未ちゃんには、実は心に決めた―」
パァァン
穂乃果「っ……」
78:
にこ「はぁ…はぁ…」ゴクリ
凛「に、にこちゃん!何してるの!?」
にこ「あんた…さっきから聞いてれば…」ギロッ
穂乃果「…ふふっ…ようやく化けの皮を剥がしたね?」ニヤリ
にこ「ふんっ、あんたこそ…」
凛「あ、あわわわ…」
79:
穂乃果「そういえば海未ちゃんにも前にホッペぶたれたっけ」
にこ「っ…まだ言うの…」
穂乃果「あの時の痛さはまだ覚えてるなー…あー痛い…」チラッ
にこ「…あんたねぇ……」
穂乃果「海未ちゃんには私が、私たちがいるってこと、分かってもらえた?」
にこ「ふん、十分分かったわ」
穂乃果「良かった、ならこれで手を引く―」
にこ「―わけないじゃない」ギロッ
穂乃果「!?」
80:
にこ「戦うわよ、戦えるわよ!」
にこ「幼馴染じゃなくたって…同い年じゃなくたって…」
にこ「そんなの……そんなの関係ないって、アンタに教えたげるわ!」
穂乃果「まだ分からないの!?海未ちゃんには―」
凛「やめて!なんでにこちゃんと穂乃果ちゃんが喧嘩するの!?」
穂乃果「凛ちゃん……」
にこ「凛…」
81:
穂乃果「…あの、ゴメ―」
にこ「凛!あんた悔しくないの!?ここまで言われたのよ!?」
凛「にこちゃん?」
にこ「海未に気持ちを伝えたんでしょ!海未のことが好きなんでしょ!?」
凛「…え?」
にこ「何番目でもいいんでしょ!?ずっと待ってるんでしょ!?」
穂乃果「…」チラッ
穂乃果「凛ちゃん?…それ、ほんと?…」
82:
凛「え、えっと……なんのこと…?」
にこ「え?だって、凛は海未にラブレターを…」
穂乃果「…え?海未ちゃんのこと好きなのはにこちゃんじゃないの?」
にこ「はぁ!?」
凛「ち、違うよ!?凛は海未ちゃんにラブレターなんて渡してないよ!?」
凛「ていうか、ラブレターって、にこちゃんが凛に渡したんじゃないの!?」ヒョイ
にこ「そ、それ違うわよ!それは希が真姫ちゃん引っ掛けるために作った道具!」
穂乃果「もしかして来る途中に言ってたやつ?…」
にこ「そうよ!」
83:
凛「え!?じゃあにこちゃん、凛のこと好きじゃなかったの!?」
にこ「いや、大切な後輩だけどそういうことでいうなら違うわよ!?」
凛「じゃあやたらイケメンモードだったのは?…」
にこ「よくわかんないけど、お見舞いに来てるのよ!?気をつかってたの!」
穂乃果「…えっと…にこちゃんは海未ちゃんのこと…好きなんだよね?」
にこ「それも違うわよ!あんたはどこでそう思ったのよ!」
凛「えーと…つまり…」
87:
???????
花陽「お菓子工場見学、楽しかったね!」テクテク
真姫「お土産も持ったし…でもやっぱり凛がいないと寂しいわね」テクテク
花陽「え?なーに真姫ちゃん、もう一回言って?」ニコニコ
真姫「べ、ベツニ!凛がいないと静かでいいなーって言っただけよ!」///
花陽「ふふっ、真姫ちゃん顔真っ赤だよ?」ニコ
真姫「こ、これは…ゆ、夕日が反射して!…」
花陽「うん、そうだね……凛ちゃん、元気になったかなー?」
真姫「大丈夫よ花陽。あの2人がついてるじゃない」
88:
花陽「でも…やっぱり心配…」
真姫「まったくー、穂乃果もにこちゃんも普段はあれだけど立派なお姉ちゃんなのよ?」
真姫「2人を信じて大丈夫、てか信じなきゃダメじゃない」
花陽「真姫ちゃん…うん!ありがとう!」
真姫「ベ、ベツニイイケド!」///
花陽「ふふっ、あ、着いたよ」
真姫「インターホン鳴らすわね」
ピンポーン
89:
花陽「………あれ?出てこない?」
真姫「もしかして体調悪くて寝てるんじゃない?」
花陽「え?でも電気はついてたよ?…心配…連絡入れてみる?」
真姫「いま電話したんだけど出ないわ」
花陽「凛ちゃん!…」ウルウル
ガチャ
真姫「開いてる!行くわよ、花陽!」
花陽「うん!」
90:
???
にこ「アハハハハハハ!それで私が凛に気があるって勘違いしたのね!」
凛「もう、笑い事じゃないよ!本気でビックリしたんだから!…」///
穂乃果「ほんとだよ!てっきりにこちゃんが海未ちゃんを狙ってると思ったじゃん!」
にこ「あんたのそれはだからどうやって勘違いしたのよ!」
穂乃果「だって海未ちゃんのこと話すと邪魔するんだもん!」
凛「凛は穂乃果ちゃんと話す凛をみてヤキモチ妬いたと思ったにゃー」
にこ「なによ!私は凛が傷つかないようにと思って!」
凛「気持ちはありがたいけどお顔を叩いちゃダメだよ?」
にこ「うっ、それはほんとに…」
穂乃果「いいよいいよ!ほのかだって散々酷いこと言っちゃったもんね」
91:
にこ「あんたを敵に回しちゃダメだって思い知ったわ」
穂乃果「それはお互い様だよ!にこちゃんの執念にはビックリだよ!」
凛「さあさあ!仲直りの握手して!」
にこ「これからもよろしくね、リーダー!」ガシッ
穂乃果「もちろん!こちらこそ!にこ先輩!」ガシッ
凛「本気でぶつかりあって友情を深め合うなんて素敵だにゃー」
穂乃果(今度からにこちゃんは絶対に怒らせないようにしよ…)ヒキツリ
にこ(なんか2年生組の闇を見た気がするわ…あまり関わらないようにしよ…)ガクブル
92:
凛「…ふぅー、なんかいっぱい笑ったらお腹すいちゃった!」
穂乃果「そういえばもうすぐ夕御飯の時間だね!」
凛「そうだ2人とも!こんなものがあるんだ!」トン
にこ「黄金のカップラーメン?」
穂乃果「これ知ってる!すっごい美味しいって評判なんだよ!」
にこ「でもたしか人気過ぎてどこも売り切れなんでしょ?どうやって手に入れたのよ」
凛「へっへーん!凛はラーメンのことなら何でもするにゃ!」
93:
凛「なんかおかしなことになった記念に、3人で分けて食べようよ!」
穂乃果「え!?いいの!?」
にこ「ちゃんと栄養あるもの食べなきゃダメでしょ!」
にこ「て、言いたいけど今更ね。いいわ、少し付き合ってあげる」
凛「やったー!」
ガチャ
花陽「りn―
凛「じゃあ、パッケージーオープーン!」
花陽「凛ちゃん…」
にこほのりん「!?」
94:
真姫「はぁ…なによ、元気そうじゃない。良かったわね花ヴぇ!?」
花陽「…なんで、カップラーメン、開けようとしてるの…?」ゴゴゴゴゴ
凛「え!?こ、これは…」
花陽「2人だけの約束…忘れたの?…」
凛「え、えーと!…凛はかよちんとの約束、忘れるわけないにゃぁ!…」
花陽「その手に持ってるのは…?」
凛「こ、これは!…穂乃果ちゃんとにこちゃんが食べたいって…」ダラダラ
にこ「ちょ、凛!?」
穂乃果「ち、違うんだよ!?花陽ちゃん!えーと…違うんだよ!」
にこ「ちゃんと考えてから言いなさいよ!」
花陽「にこちゃん…穂乃果ちゃん…」ゴゴゴゴ
ほのにこ「はい!」ビクッ
95:
花陽「今日は凛ちゃんのお見舞い、ありがとう」ニコッ
穂乃果「え、う、うん!どういたしまして!」
にこ「お、お安い御用よ!」
穂乃果(よし、逃げよう!)
にこ(分かったわ!)
穂乃果「じゃ、じゃあね凛ちゃん、明日、練習でね!」
にこ「体調管理には気をつけなさいよ?」
凛「穂乃果ちゃん!?にこちゃん!?ちょっと待っ―」
花陽「ありがとうね2人とも!あ、そうだ!新しいご飯屋さんができたんだって」
穂乃果「へ、へぇ?」
96:
花陽「それでね、とても美味しいって噂なんだ!…ねぇ、にこちゃん、穂乃果ちゃん?」ニコッ
にこ「あ、そうね!今度連れてってあげるわ!…」ダラダラ
穂乃果「も、もう思う存分食べていいよ!ね!」ダラダラ
花陽「嬉しいなっ!……あ、ゴメンね真姫ちゃん」
真姫「ヴェ!?」
花陽「今日はちょっと久しぶりに凛ちゃんと2人だけで話したいなー」チラッ
 
凛「ひぃっ!…」
花陽「せっかく来てくれて申し訳ないんだけど…」
真姫「え、ええ、もちろん!凛の元気そうな顔みれただけで満足よっ!」ダラダラ
凛「ま、真姫ちゃあん!…」
真姫(ゴメン凛…)
97:
にこ「じゃ、じゃあね、凛!明日来なさいよ!」
真姫「み、みんなにありがとうっていうのよ?」
穂乃果「ふぁ、ファイトだよ!」
バタン
ナニガアッタノヨ!?
ハナセバナガクナルワ…
トリアエズニゲヨウ!
凛「………」
花陽「………」
98:
凛「あ、あの、かよちん…ご、ごめんなさい…」
花陽「凛ちゃん!」モギュ
凛「か、かよちん!?」///
花陽「良かった!…メールはこないし電話もでないんだもん!心配しちゃったよ!」
凛「え?…あ、そういえば投げっぱなしだった!」ガバッ
ヒョイ
ポチッ
凛「あ、なんかメール送ちゃった、なんだったっけ?…まぁいいか!」
花陽「…」
凛「うわ…ほんとだ、いっぱい来てる…ゴメンね、ほんと…」
花陽「ううん、凛ちゃんが元気なら、それでいいの」ニコッ
凛「かよちん…ほんとうにありがとう!」ギュー
99:
花陽「でもこのカップラーメンは没収します」
凛「え!?いい感じでまとまりそうだったのに!?」
花陽「凛ちゃん…反省してる…?」ジトー
凛「ご、ごめんなさい…」
花陽「今日は凛ちゃんのおうちにお泊りします!」
凛「え?ど、どうしてかよちん…」
花陽「ご飯、作るね」ニコッ
凛「かよちん!…」///
花陽「そのあとはお説教です!」
凛「かよちーん!…ほんとにほんとにごめんなさーい!」
102:
?校門?
海未「すっかり遅くなってしまいましたね…」テクテク
ことり「穂乃果ちゃんたち、今凛ちゃんの家を出たって」ポチポチ
絵里「私のところにもきたわ。凛、元気になったらしいわね」
希「良かったやん!明日はこれで9人そろうかな?」
絵里「揃いそうね、賑やかになりそうだわー」
希「じゃあ明日凛ちゃんに渡す復活記念品でも買いに行こーか!」
絵里「そうね、ならそのついでにこの4人でご飯食べて帰りましょう?」ウインク
ことり「わぁ!この4人だけでご飯って初めて?」
海未「いつもは少なくとも穂乃果がいますもんね…あれ?」
103:
希「どうしたん?」
海未「携帯が…生徒会室に置いてきたみたいです!」ガサゴソ
絵里「ええ!?」
ことり「あ、じゃあ私がとってくるよ!」
海未「いや、大丈夫ですよ」
絵里「そうよ、それに暗いし危ないわ。ここはみんなで―」
ことり「大丈夫!じゃあ取ってくるね!」ダダダダ
海未「ことり!」
希「すごい勢いやったね…」
絵里「ことりも芯の強い子よね?…」
104:
?生徒会室?
ガチャ
ことり「ふ?、回収完了♪」
ことり「穂乃果ちゃんと一緒に仕掛けた海未ちゃん専用隠しカメラ…」
ことり「コピーとって明日穂乃果ちゃんに渡さなきゃ!」
ことり「海未ちゃん同盟は絶対!忘れてないよ穂乃果ちゃん!」
ことり「でも、今夜だけはこの映像、独り占めさせてね♪」
ことり「……あ、えっと、携帯携帯…」
ことり「あ、見つけ―」
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