【閲覧注意】後味の悪い話『王の食肉』back ▼
【閲覧注意】後味の悪い話『王の食肉』
続き・詳細・画像をみる
3:
ガモウひろしのギャグ漫画「バカバカしいの!」最終話
舞台は日本だが、「名が体を表す王国」が人知れずたくさん存在しており、
主人公である中学生の「椎野望摩」は、実は椎野王国の王子「のぞま椎野」だった
(これらの王国はファーストネーム式)。
王子は1000個の名前を持ち、それを言うことで変身できる。
最終話前にいろいろあって黒幕を改心させるんだけど、その辺りは省略。
父親が死んで王位を継いだ望摩(それによって名前が1万個になる)が、
クラスメイトのマドンナ「須田美伊奈(すだみいな)」の告白を受ける。
実は彼女は須田王国の女神、すなわち「ビーナすだ」だった。
お互い立派な王と女神になることを誓い合い、それぞれの王国で高等教育を受け、二人は成人する。
そして、椎野王国のダンスパーティーにて二人は再会。
めでたしめでたし…かと思いきや最後の1ページで…
美伊奈「私はもうビーナス…神よ。神は世の中を自分の思い通りにできるの。
あなたの1万ネームパワーも…その力と一緒にこれからは全部、
私の思い通りに世界が回るの。あなたも、ね?……」
彼女の頭で二人の顔が見えない状態でこのセリフが語られ、
最後のコマは真っ暗に白字で「お?っほっほっほっほっほっ……」という彼女の笑い声。END。
少年ジャンプの最終話でこれは…
44:
>>43
あったなあ…
子供の頃ラッキーマンが好きだったから、バカバカしいのは色んな意味で後味悪かった
俺は好きだったんだけどな…
45:
>>43
なんかこの漫画、すごいヤケクソなイメージだった
46:
検索しても出てこなかったけど既出だろか?
「笑ゥせぇるすまん」のアニメ第88話「永遠のすみか」
理不尽な破滅もあれば、解釈にもよるがハッピーエンド(夜行列車、極楽風呂、昼間の灯など)になることもあるけど
これは「物語的にはハッピーエンド」にはなっているけど
今一度見ると視聴者的には最後の台詞がやけに怖く感じる。
【ここより本編】
主人公は定年間近のサラリーマン。
ある日仕事中に突如体調を崩してしまい病院に搬送されてしまう。
幸い命に別状はなかったものの、これを気に主人公は自分の死後の事を強く意識するようになり、
自分の死後の住まいであるお墓を、即ち「永遠のすみか」の心配ばかりするようになってしまう。
しかしいくら墓を探すも、遠かったり、高かったり、お寺とのやりとりが大変であったりでなかなか良い墓が見つからない。
そんな中、例によって喪黒が現れ主人公の悩みを聞き
「私がいいお墓を紹介てあげます」「御用があれば相談してください」
と持ちかけるが 喪黒を信用できないのか主人公はあてにしなかった。
その後も主人公は血眼になって墓を探し続け、
とうとう墓を探すため休日を利用して霊園巡りに参加するようになってしまう。 その様を妻からは
「どうして生きているうちのことを考えられないの?」「私を置いて早く死にたいの?」
と非難されるなど、主人公の墓にかける熱意はいつしか夫婦仲に悪影響を及ぼすようになっていった。
それから数日後、主人公は自力では良い墓を見つけられないと判断したのか、ついに喪黒の元を訪れた。
すると喪黒は「あなたのために良い墓を見つけました」と告げると「霊園なかよし」という霊園を紹介してきた。
変わった名前だと主人公は不審がるが、問題なのは名前よりも場所であり、その墓は主人公の家からはあまりに遠い場所にあった。
主人公は墓参りに丸1日かかると苦言を漏らすが、
喪黒は「必ず満足させます」「その墓に決めるべきだ」と墓をゴリ押し。しまいにはお決まりの「ドーン!」の呪文を発した―――。
47:
後日。主人公は引越し先と思わしき集合団地で妻と仲良く暮らしていた。
ご近所にも恵まれ、墓を巡って喧嘩したことが嘘のように。
妻「思い切って引っ越してよかったわね」
主人公「ここなら死んだあとでも、お前と一緒にいられるから寂しくないな」
妻「嫌なこと言わないでください。でも本当に、安心して余生を過ごせるわ」
その場所は「皆之御墓也(皆のお墓なり)」と書かれた、巨大な墓の形をした集合団地であった。
【本編中断】
これだけなら喪黒が純粋に良い墓を紹介してあげたといういい話で終わるのだが、
この後喪黒が発した去り際の言葉が妙に怖い。
【本編再開】
「住まいと兼用のお墓とは業者も考えたもんですね。しかしよく見ると、都会のビルディングの方がずーっと墓場みたいですな。
―――もっとも『現代の都会人は生きながら埋葬されてるようなものですからね』オーッホッホッホッホ…」
【本編終わり】
今のご時世じゃブラック企業だの過労死だの言われてるけど
最後に喪黒の言った
「都会のビルディングは墓みたい」
「現代の都会人は生きながら埋葬されている」
という言葉が妙にしっくりきてしまった。
57:
おとといやった「ガリレオ真夏の方程式」
福山雅治が海底鉱物資源開発の説明会にアドバイザーとして出席するために訪れた玻璃ヶ浦で事件が起こる。
被害者は福山と同じ民宿に宿泊していた元刑事の塩見三省。
堤防から転落した事故死とみられてたが司法解剖の結果
一酸化炭素中毒死した後に堤防から落とされた他殺であることが判明する。
玻璃ヶ浦出身であり15年前に愛人であるホステスの西田尚美刺殺事件で塩見に逮捕された
白竜による復讐という線で捜査が勧められるが白竜は脳腫瘍で入院しており容疑者から外れる。
その間福山は説明会に出たり吉高由里子に捜査協力を頼まれたり夏休みを利用して来てた
民宿を営む夫婦の甥とペットボトルロケット実験などして夏の青春の1ページを綴ったりしてる。
そんなこんなで片手間に事件捜査を手伝ってプレッシャーを与えるうちに犯人が自首
犯人は民宿主人の前田吟、老朽化した民宿の配管からボイラー室の煙が漏れて
部屋で塩見が中毒死してるのを発見するが悪い噂が広まるのを恐れて
妻の風吹ジュンと協力して死体を遺棄したという業務上過失致死で逮捕される。
58:
が、福山の見立てでは確かに配管は老朽化しており煙も漏れてるがそれだけでは
中毒死するほどの一酸化炭素量には足りない、屋上にあるボイラーの煙突を塞がなければ。
煙突を塞いだのは甥。叔父の前田とロケット花火をする前にゴミが入らないようにとの指示で
足の悪い前田の代わりに煙突に蓋をしたのだ、つまり過失致死ではなく他殺。
塩見が民宿に来たのは15年前の事件が冤罪であり本当のことが知りたくて夫婦に話を聞きにきた
15年前の事件の真犯人である夫婦の娘の杏を守るために前田は塩見を殺害したのだ。
実は杏は前田の娘ではなく冤罪で捕まった白竜と風吹の不倫の子(えー)であり
それ知った白竜の愛人である西田が元同僚である風吹を強請ろうと宅を訪れたところ
留守番中の杏(15)が家庭崩壊を恐れて刺殺(えー)娘を庇って白竜が逮捕されたのであった。
前田は托卵って知ってたけどそれでも娘を愛してたから犯行に及んだんだ家族愛って素敵だよね
みたいなお涙頂戴ストーリーなんだが実父が口割らないから娘は野放し。(警察は冤罪を認めたくない)
養父は物的証拠がないから過失致死止まり。
塩見も刑事退職してて話だけでもきかせてくれって言っただけで殺されるし。
甥は自分が蓋をしたから塩見が死んだんじゃないかって勘づいてるんだけど映画ではフォロー無し。
73:
「ジョニーエクスプレス」という海外の短編CGアニメが酷かった
ジョニーは宇宙をまたにかける運び屋
仕事である小さな星に降り立つ
依頼の荷物を取り出してみると、それは肉眼で目視出来ず、顕微鏡を使わなければ見えないほど小さな荷物だった
ジョニーは星を歩き回るが、届け先の宇宙人はおろか、文明すら見つからない
そして、いつの間にか荷物を無くしてしまった事に気が付く
ジョニーは「任務完了」という事にして星を後にした
しかし、この星には確かに宇宙人の文明が存在した
肉眼で目視出来ないほ小さな荷物の受取人は、同じ様に肉眼で目視出来ないほど小さな宇宙人だったのだ
宇宙人の文明はジョニーによって散々踏み荒らされ、ジョニーが捨てたゴミに潰され、その挙げ句、最後にはジョニーの宇宙ロケットのエンジンの噴出によって星ごと黒焦げになり滅んで終わる
現実的に有り得ないとは言い切れない話なのかな…?
83:
新一の「盗賊会社」の中にある「善意の集積」という話。
目が見えないけど心の優しい少女がいて、その子にはどんな悪人でも優しく接していた。
ある日、宇宙船が地球の調査に来るんだけどその姿を見てその場にいて地球人全員気絶。
仕方ないので少女に質問したところ少女は「みんな優しい人だ」と答える。
宇宙人は調査のお礼に少女を自分たちの星に招待し、目の手術もしてあげる。
目が見えるようになった少女はその星で楽しく過ごしていたものの、外見の違いを気にし始める。
悩んでいる少女に、宇宙人は外見を自分たちと同じように整形する。
少女は喜んだけど、地球の事も懐かしく思うようになり、地球に帰りたいと宇宙人に言う。
宇宙人は嫌がりもせず少女を地球に送り届けるが、結局少女は絶望し三日と絶たないうちに命を絶ってしまう。
この話の後味の悪さは宇宙人がどこまでも善意で行動してること。
少女も純粋すぎること。
目の手術だけで留めておけばよかったのにね。と思う。
146:
十数年前に見た2時間ドラマ後味悪いどころかずっと胸糞が悪かった。
桂梅雀が主演の刑事物で、タイトルは忘れた
小学生の女の子の転落死した死体が見つかり
その直前に恐喝を繰り返す不良少女3人組が目撃されており
しかもその子の死体に意図的に踏みつけた足あとが残されていた。
警察はその少女達を拘束するが、三人共、両親が有力者で
母親たちは記者会見を開き、警察と被害者の両親の批判を展開する
しかも、やり手の弁護士を使って強引に不起訴に持っていく
その直後、その三人のうち一人が殺害され、もう一人は灯油を掛けられ火だるまにさせられ重症を負う
残った一人が、女の子の両親の逆恨みによる犯行だとマスコミの前で騒ぎ立てるが
警察の警護のスキを突かれて最後の一人も殺されてしまう。
実は二人の母親を殺したのはやけどで重症を負った母親で
自作自演で自分に火をつけていた。
他の二人より旦那の学歴が下な事でいじめられており、
しかも、女の子を突き落としたのはこの犯人の娘で、
自分の娘だけ悪く言われたことが気に食わなかったというのが犯行の理由だった。
最終的に三人共少年院にいれられる事になるのだが、
こんな人間、院に入ったところで絶対反省しないし、死んだ子は帰ってこないし、
無理やり不起訴にした弁護士や、加害者の一方的な主張ばかりを報じるマスコミは制裁を受けていない
大津の事件みたいでマジで後味が悪い。
148:
>>146
桂じゃねえ、中村だ。なんでこんな所間違えたんだw
177:
洋ゲーのDIABLO3
地獄の帝王を筆頭とする地獄の軍勢と、大天使を筆頭とする天の軍勢が久しく争い続けている世界で
人間界は「サンクチュアリ」と呼ばれ、幾度と無く悪魔の侵攻・両勢力の衝突に脅かされてきた。
それでも数多の英雄の手によって地獄の帝王は討たれ、封印され、
未だに健在なのはわずかに2体という状況であった。
そんなある日、寂れた街の郊外に流星が落ち、それを境に死者が蘇り、生者を襲うという事件が発生する。
噂を聞きつけた主人公が街を訪れ、そこで今作のヒロインである「リア」、その叔父の「ケイン」と出会う。
リアは幼いころに父母を亡くし、それ以来叔父に付き従い、世界を旅している。
叔父であるケインはホラドリムという組織の末裔で、地獄の侵攻から人間界を守ることを使命とし
その方法を知るために世界を巡っていたのだ。
主人公とリア達は協力して調査にあたり、今回の件が流星によって引き起こされたこと、
同時にその流星の欠片を邪教の教団が狙っていることを知る。
その教団は地獄の帝王の一人ベリアルの復活を目論んで暗躍しており、
その指導者である「マグダ」により、ケインは殺されてしまう。
リアは一度は悲嘆にくれるも、立ち直り、叔父の意志を継ぐことを決心する。
178:
天涯孤独の身となったかに思えた彼女であったが、次に訪れた街で意外な情報を得る。
それは、死んだと思っていた母親が生きているというものであった。
その情報の通り、母親との再会を果たすリア。
母親の「エイドリア」は強い力を持った魔女で、地獄の帝王へ対抗するため、
親子の絆を犠牲にしてでも一人で動いていたらしい。
彼女の情報によれば、今この地はベリアルという帝王の魔の手にさらされており、
それに対抗するには、過去にホラドリムにより抹殺された狂気の魔術師「ゾルタンクーレ」の作った
「黒のソウルストーン」に帝王を封印した後、それを破壊すれば良いとのことであった。
また、その封印をする役目は娘であるリアでなければならないという。
リアは幼い頃から、絶体絶命の危機を不思議な力によって乗り越えてきた経験があり、
エイドリアはその秘められた力を自在に使わせるため、リアに訓練を施す。
それは厳しいものであったが、甲斐甲斐しくもあり、長年の隔絶を感じさせない微笑ましさすら感じさせる光景であった。
その甲斐あって、ベリアルの封印には成功するも、
リアにとっては力を使うこと、特に封印した帝王を抑えつけることは非常に大きな負担となったが
仲間や母からの励ましもあり、ついには移動先の砦にて、残る一体のアズモダンをも封印することに成功した。
残るはソウルストーンを破壊することのみ。
死闘を乗り越えた仲間や砦の住人たちの間にも安心感と祝勝ムードが広がる。
179:
しかし、それは全てまやかしだった。
実は、エイドリアはかつてマグダとともに邪教を率いていたのだ。
しかしある時を境に、彼女はある遠大な目的のために教団を離れた。
その目的とは、恐怖を司る帝王「ディアブロ」の真なる復活。
そのために彼女は、かつての同志、そして実の娘さえも裏切り、ついにはその目的を達成した。
ソウルストーンの中に幾体もの帝王を封じ込め、リアの肉体を器にすべてを統合、
(リアの父親はかつてその身にディアブロを封じた人物で、器としての資格は彼女に受け継がれたのだろう)
以前よりずっと強力な、真の魔王としてディアブロを復活させたのだ。
最終的にディアブロは主人公により討たれたが、リアの肉体と魂は失われ、エイドリアは何処かへと消え去った。
PCでは拡張版があって物語は続くらしいのだが、CS版では今のところここまで。
拡張版では少しぐらいリアに救いがあればいいなぁ…
180:
エイドリアーーn!
183:
【洋画】 アフターショック
チリを旅行中のアメリカ人グリンゴG(濃い顔)と通訳兼観光ガイドのポヨP(ハゲヒゲデブ)とその親友アリエルA
地元有力者の息子であるPがコネパワーで外国人旅行者のモニカM(堅物)・カイリーK(遊び好き)姉妹とイリーナI(モデル)の美女3人を調達
6人で観光に繰り出し、夜には華やかなクラブで盛り上がる
互いに子持ちシングルだったGとモデルIは仲を深め、Aは別れた彼女の電話を待ち続け、Pは能天気にはしゃいでいる
そんな中、大地震が発生
クラブ内は瓦礫に潰された死体と逃げ惑う人々で地獄絵図のよう
Aはカウンターバーで棚に挟まれた女性バーテンダーを助けるがその際に自分の手を切断
それを見たバーテンダーは逃げてしまう
6人が逃げ道も分からず混乱しているとMが親切にした掃除のおばちゃんが抜け道を教えてくれるという
おばちゃんに連れられ行きついた先には上へ続く梯子があった
おばちゃんが先に行きマンホールを開け頭を出すとそこは道路
走ってきた車に頭をもがれておばちゃん死亡
地上も瓦礫の山となっていた
津波警報を聞いた6人は高台に続くケーブルカーに向かうがそこは順番を待つ人で大行列となっていた
Pは列に割り込み管理人に必死に頼み込んで瀕死のAを乗せてもらうことに成功する
先に乗っていた子連れの母親に上でAを下ろす手伝いをしてくれるよう頼みケーブルカーは出発
しかしケーブルが切れケーブルカーは落下し大破、乗員も管理人も死亡する
自らの行為で大切な友人を失ったことに悲しむPを奮い起こし5人は再び逃げ始める
街では崩壊した刑務所から脱走した囚人たちが暴動が起こしていた
女に飢えた囚人たちに見つかった5人は追われることに
184:
逃げる途中余震で倒れてきた柱に足を潰されGが動けなくなる
4人は柱を動かすジャッキを探しに行くが心配になったKとIはGの元に戻る
そこに囚人たちがやってくる
2人は隠れるが囚人たちは動けないGに女たちの居場所を吐けと脅す
脅しに屈しなかったGだったがアルコールをかけられ火をつけると脅され遂に屈してしまう
Iが見つかりリーダー格の囚人にレイプされる
レイプの横で何もできなかったGはせめてもの反抗としてリーダーに小石を投げつける
リーダーは無言のまま火をつけG焼死
それを隠れて見ていたKは隙を見てPとMの元へ
PとMが事故から助けた消防士と共に現場に戻るとIは若い囚人にレイプされていた
MはIに命の危険まではないだろうと察し逃げようと言うがPはそれを許せず囚人を背後から斧で斬殺する
Iを助けるが囚人リーダーに見つかってしまい背後から撃たれてIが死亡
仲間を殺された囚人たちの追跡は執拗なものとなっていく
隠れ場所を探していた4人はあるマンションにたどり着く
門の中には子供を抱えた母親(シンママ)と老人(長老風)たちマンション住人がいた
門を開けて中に入れてくれるよう頼むが4人が囚人かもしれないと恐れる母親は強硬に断る
4人に同情した老人が門を開けたためPが中に入ろうとすると母親が銃を向ける
他に行き場のないPは手を上げて敵意のないことを示しゆっくり入ろうとするが母親が発砲、Pを直撃する
4人は再び逃げることに
185:
囚人たちが迫る中、3人は歩けなくなったPをドラム缶の後ろに隠しておき他に逃れる場所を探して後で迎えに来ることにした
独り隠れていたPのスマホに着信が入る
息子を心配した父親からの電話だった
通話中に電話は切れてしまい再び着信音が鳴ったためそこにちょうどやってきた囚人たちに見つかってしまう
夜の街に銃声が響きPが殺されたことを察した姉妹と消防士の3人は教会にたどり着く
神父に中に入れてもらい外へと通ずる地下道へと逃げる
まず消防士が地下道への梯子を下り安全を確かめてからKと神父がそれに続いた
しかし2人が降りる最中に梯子が折れ2人は落下し神父は死亡、Kは大怪我をしてしまう
先に降りていた消防士が治療のためコートを脱ぐと囚人の証であるタトゥーが露わになる
暗い地下からの消防士の声に促されMも探し出したロープで降りるとそこにはKの死体と斧を持った消防士が
事情を察し逃げるMを消防士が追いかけて殺そうとする
そんな中大きな余震が起きる
斧を奪ったMは消防士を斬殺
1人生き残ったMは瓦礫で埋まった地下道を抜け出し漏れてくる朝日に導かれ外に出る
そこは海岸だった
怖ろしい夜は終わったのだ
安堵したMは笑いそして泣き、砂浜に倒れ込む
しばらくして再び立ち上がるとその背後から巨大な津波が
足を引きずりながら必死に逃げようとして ジエンド
206:
息子人質に取られても要求拒否といえば16世紀のオラニエ公ウィレム
(史実というより創作漫画で切ないと思ったからそのあらすじ↓)
宗主国スペインからの重税に苦しむオランダで環境改善を目指す貴族ウィレムだったが
スペイン国王フェリペは反逆を疑い、ひそかにオランダに軍を送ろうとする
命の危機を察したウィレムは亡命を図るが、一家全員で逃げ出しては反逆を証明するようなもの
苦渋の選択で一人息子のフィリップス(12)を残していく
フィリップスは「父さんが留守の間オランダを守ってくれ」という言葉を無邪気に信じていた
息子と財産を領内に残していることでウィレムは疑われず国外に逃亡できたが
逃げ遅れた他のオランダ貴族は殺され、財産も没収される
フィリップスは人質としてスペインに送られた
亡命先からスペインに抗うウィレムに対し、スペイン国王フェリペは「再び服従すれば息子と財産は返す」と連絡するが
ウィレムは「自分はオランダを裏切らない。息子はもう死んだ。後継者からも外す」と表明。
人質をとられたままでは味方も疑心暗鬼となってしまうため、ウィレム自身が助ける意思のないことを示す必要があった
しかし幼いフィリップスは見捨てられたと感じ絶望する
その後もオランダ独立運動に尽くしたウィレムは16年後に暗殺され、
人質の価値のなくなったフィリップスは解放されるが、父の後継者は異母弟のマウリッツとなっていた
フィリップスは初対面のマウリッツに「長男はおれだから爵位や財産はよこせ。
でも独立運動には興味ないからお前がやってていいよ」
と告げ、父同様オランダに尽くして働くマウリッツは激怒。
「貴族の館が欲しいならくれてやる。そこでくすぶって死ね」と言い放ち、フィリップスは家族から孤立したままくすぶって死んだ
息子より国をとったウィレムは立派だがフィリップスのやさぐれてしまう気持ちも想像できる
マウリッツも軍制改革したり必死でやってるところに異母兄が「おれはなんもしねーから金よこせ」って言ってきたらそりゃムカつくだろうし
あとウィレムは何度もフィリップスを助けようとして失敗していたらしい
207:
>>206
なんというか、苦虫を噛み潰した様な気分になる話だな
236:
俺の友人が小学校の教師なんだが(友人は男ね)
この前の保護者面談の時の話が
「身につまされる思いがした」と
酒の席で話してくれた
遠足とか給食のない日に、弁当を持ってくるのが
小学校の決まり。
だけどそいつのクラスの中に、
いつも菓子パンやランチパックしか持ってこない女の子がいた。
成長期の子供がそれだけじゃ栄養がかたよると思って
友人は自分の弁当から、いつも一品か二品あげてるんだが、
その子はいつも「先生ありがとう」ととても嬉しそうな顔をする。
「たまにはお弁当を持たせてあげてくれませんか」と
差し出がましいのは分かっているが、一言いうつもりで
友人は彼女の母を待った。
237:
時間が来て、彼女の母親がやってきた。
いまどき珍しくない共働きの母親は、
全身をきちんとスーツでまとめた女性。
だが、彼女が一歩教室に入った途端
ものすごい胃酸の匂いがした。
友人は顔には出さなかったが、
「あれは忙しく働き過ぎて、ストレス過多になってる
母親に共通する匂いだ」そうだ。
母親は物腰も柔らかく、きびきびと質問に答えた。
その姿と胃酸の匂いのギャップに友人は
弁当のことを切り出せずにいた。
おそらく家でも、彼女はまともな食事を作る余裕はないだろうと
容易に想像がついた。
だからこそ余計に言えなかった。
面談の最後に、友人は一言、世間話のつもりで聞いた。
「お仕事なさってるんですが」
「はい」
「どうです、調子は」
「とっても楽しいです。わたし働くの大好きなので」
しかし、母親の目は笑っていなかった。
生活に余裕が無いせいで働き詰めの母親特有の、
年齢以上にシワのよった顔がそこにあった。
友人はとっさに目をそらしたそうだ。
238:
「俺、思うんだよ。
女の幸せってなんだろうって。
結婚して子供産んで働いて家事もして…
最近のお母さんって、みんなオーバーワークなんだよ。
男にしてみりゃ、働いてくれる妻の方がいいだろうけどさ。
なんだろ…ものすごくすり減ってる気がして。
あのお母さんの幸せって何なんだろうって考えた」と友人は落ち込んでいた。
教師やってると、世の中の暗部を覗き込むことも多いんだと
別の友人が言って、その話は終わった。
彼女の母親に最近家庭訪問で会ったそうだが、
やはり胃酸の匂いがかわらず漂っていたという。
そして彼女は、相変わらず弁当を持ってこない。
251:
10年くらい前に見た演劇「人間風車」
主人公は売れない童話作家。新聞配達のバイトをしながら近所の公園に集まる子供に自分の作った話を聞かせてやっているが、
彼の話は努力した人間が報われなかったり、正直者がバカをみたりとあまり教育によくないため、作家としては全く売れない。
だが子供たちにとっては彼の話は面白いようで人気があった。また、公園にくる知的障害のある青年も彼のファンであり、
話を聞くたびに登場人物の格好を真似たりしていた。
ある日主人公はテレビ局のディレクターである友人Aに連れられてテレビ局に見学にいき、そこで会った女優に恋をする。
生まれて初めての恋の力で覚醒した彼は、正義が卑劣な悪役を打ち倒して諭すという正道な童話の傑作を完成させる。
新しい童話を聞いた子供たちは心温まるその話に感銘を受けるも、いつもの話とは違うことに戸惑う。
童話作家として成功している友人Bも、この作品は傑作で今度の童話の賞も受賞間違いなしと太鼓判を押す。
主人公はBに作品を賞に応募してくれるように頼み、また、恋した女優を食事に招くことにも成功する。
女優との食事の席、緊張した主人公は話題に困ってつい公園に現れる青年のことを挙げて馬鹿にしてしまうが、
その青年とは実は女優の弟であり、幼いころに姉である女優のせいで頭を打ち、知的障害になったのだった。
女優はもう二度と自分と弟に近づかないで、と言って去る。
252:
悲嘆にくれる主人公のもとに童話賞の結果を知らせる郵便が届く。
それは主人公の作品は友人Bの作品を盗作したものであり、賞は友人Bに与えられるというものだった。
子供たちも、あれが主人公の作った話とは思えないと証言したという。
しかも、主人公がBの作品を盗作した経緯を、ドキュメンタリーとして友人Aがテレビ番組にするというのだ。
(友人Bは普段は本当に主人公のことを心配していろいろ世話を焼いてくれていたが、主人公の作品が傑作すぎて魔がさした)
いよいよ絶望した主人公のもとに、「お話をきかせて」と彼の作品の登場人物の格好をした知的障害の青年が現れる。
やけになった主人公は憂さ晴らしとして青年に復讐譚を語り出す。
それは信じていた者たちに裏切られ非業の死を遂げた男の死体に雷が落ちて不死身の怪物となって甦り、
復讐として子供たち、友人A、B、女優をそれぞれ残忍な方法で惨殺する、という凄惨な話だった。
254:
そしてその夜、主人公の話におびえてうずくまる青年に雷が落ち、青年は復讐に燃える不死身の怪物となった。
青年は怪物として子供たち、友人A、Bを次々に主人公が語った通りの方法で殺していく。
それを知った主人公は、女優の前に現れた青年を止めようとするが、自分で不死身と設定した怪物は何をやっても死なない。
そこで主人公は、青年を止めるための最後の話を語り出す。
その話とは、悪さばかりしている少年がある心やさしい少女と触れ合う中で自らの中の優しい心を見つけるというもの。
クライマックス、少年は自らを犠牲にして善行を果たし力尽きて高所から落ちて死ぬ。
主人公が語り終えると、青年も物語の少年と同じように高いところから落ちていくのだった。
数年後、盗作事件を調べるジャーナリストに、あの作品は確かに主人公の作品だと告げる女優。
主人公は今何をしているかというと、相変わらず売れない作家だが、公園に集まる子供たちに
素晴らしい童話を聞かせ続けているのだった。
以上。詳細ははしょったが最後の話が本当に感動の名作童話で
それを怪物となった青年を殺すために語るというのがやりきれない
526:
>>251の舞台「人間風車」だが、童話作家が語る殺し方がかなりエグイ
・ディレクターの友人の場合
鉄パイプで殺さない程度に一撃、
弱って倒れている男の口の中に大量のガラス片を入れて顔面を何度も殴打
その後大量のガラス片を入れたビニール袋を頭にかぶせて、死ぬまで鉄パイプで何度も殴打
・「主人公の作った話っぽくない」と悪気なく答えてしまった子供の場合
公園で遊んでる子供を捕まえ、まぶたに両手の親指をあてがって、2?3度眼球を転がしたあと
一気に脳の中に押し込む
・盗作してしまった童話作家の友人の場合
大量のゴキブリを男の口の中に押し込み口を塞ぐ。逃げ場を失ったゴキブリは喉の奥のほうへと移動する。
世界で最低の窒息死。
・主人公を突き放したヒロインの場合
椅子に縛り付けた後、カッターナイフを頭に突き刺して頭蓋骨まで届かせ、そこから一気に縦に切り裂く。
髪の毛を掴んで左右に引っ張り、ゆっくりと頭皮が・・・
これを聞かされた知的障害の青年が生の舞台上で実践するんだから凄すぎる。
流石にヒロインだけは、椅子に縛り付けられた時点で間一髪主人公が助けに来て助かる。
でもこれ、実は「再演」バージョンで、これより何年も前に別のキャストで「初演」が行われている。
その初演バージョンでは、ヒロインは助からずに頭皮は切り裂かれてしまう。
そして特殊メイクで頭蓋骨むき出しになったヒロインが客席を絶叫しながら駆け回るという
恐ろしい演出がされていたらしい。
321:
うろ覚えだが、多分「世にも奇妙な物話」だったと思う
ヒーローショーか何かで主役をやってる男性とその友人である主人公がいて、
ある日主人公の弟(ヒーローのファンで後日手術を受ける)に会いに行った帰りに
男性が車に跳ねられて意識不明の重体になってしまう。
で、彼は数日後に外せない仕事が入っていて、背格好が偶然にも近かった主人公が
男性の事務所の人に言い寄られ、代わりにヒーローの格好で出ることになった。
観客が見守る中、いつもの動きが出来ず悪役にボコられるヒーロー(主人公)。
弟の手術や本来のヒーロー役である男性のカットなども挟み、やがて悪役のラリアットが首元に当たり
主人公はその場で倒れてしまう……そしたら男性の身体からヒーローの姿が浮かび上がって
倒れたヒーローに憑依、さっきまでとは別人のような動きで見事に怪人を倒す。やがて男性の意識も戻り、弟の手術も成功。
ここまでなら良い話なんだが、実は憑依される寸前――ラリアットを受けて倒れた際に、
当たり所が悪かったのか、主人公はそこで死んでいたっていうのがオチ。
誰も悪くない話とは言え、主人公一人が犠牲になった様な気がして何となく後味が悪かったのを覚えてる。
322:
http://yonikimo.com/89.html
世にも奇妙な物語 89話 覆面?
レスリングだが
323:
>>322ありがとう、この話だ!サンダーライガーだったのか!
ヒーローショーなら何でフルボッコにされてたのにカット入らないかって不思議だったが
プロレスなら納得だわ
334:
ゲーム ダークソウル2のイベントの話
主人公はとあるダンジョンで"親切な"ペイトと呼ばれる男に出会う。
ペイトは「この先に宝があるが罠があってとても危険だ。あなたの前にも別の男がきて忠告したんだが構わず進んでしまい戻ってこない。無事だといいんだが…」と話す。
ペイトに引き止められながらも進む主人公。
罠を攻略し戻ると、「ああよかった無事だったんですね。」と安心するペイト。
アイテムまでくれて、二つ名のとおりいい奴じゃんと思い先に進む主人公。
さらにはボス戦では協力して戦うなど、ペイトは主人公を助けてくれた。
ボスを倒し先に進むと今度はクレイトンという男が牢屋に捕われている。助け出すとクレイトンは「ペイトとかいう野郎に騙されて罠にかかってしまった。あの野郎絶対見つけだしてやる…ヒヒヒ」と何やら正気ではない様子。
そして紆余曲折あり、中盤のダンジョンにさしかかると、ペイトとクレイトンが戦っている。
ペイトは「この人がいきなり斬りかかってきて…助けてください!」と主人公に助けを求めて来る。
クレイトンは「この野郎ようやく見つけたぞ!この詐欺師め!」と周りが見えていない様子。
どちらが本当の事を言っているのかわからない。
しかし主人公は先の恩からペイトに助太刀し、クレイトンを倒す。
クレイトンを倒すとペイトはお礼を言い、隠れ家の鍵をくれる。
中にはお礼の宝があるという。
隠れ家に向かう主人公。奥にあった宝箱を開けると、なんと中には爆弾が仕掛けられていた。
間一髪で爆発から逃れた主人公。
呆然としていると、どこからともなくペイトの声で「死ねばよかったのに…」と聞こえてくるのであった。
335:
ちなみに二人が戦っているところでどちらに助太刀するか選べるのだが、クレイトンに助太刀してペイトを倒した場合でも同じ鍵がもらえる。
そして起こる事は一緒。クレイトンの声で「死ねばよかったのに…」と言われる。
つまり二人とも嘘つきで主人公を嵌めようとしていた。
しかもこの後クレイトンもペイトも姿を消し一切出てこず、報復も何もできないのが後味悪かった。
337:
「王の食肉」という短編小説
ある村に突然異星人の王と女王が現れ、人間をバリバリ食べ始めた。
ひとりの男がなんとか意思疎通をはかり、いっぺんに食い尽くさず、
家畜のように飼育したほうがいいと進言した。
王と女王は男に人間の体から肉を切り取りその場で傷を治療する斧を与えた。
男は王たちの命に従ってある時はひとりの腕を、またある時は別のひとりの脚を、尻を、乳房を切り取ってまわった。
人々は男を羊飼いと呼んで恐れ、憎んだ。
羊飼いだけがこの村で欠けたところのない美しい肉体を持っていた。
そうして歳月が過ぎ、ある日宇宙船に乗って男達が現れた。
その船の船乗りたちは、多数繁殖してはあちこちの惑星の住人を食い尽くす
王と女王の種族を追って退治していたのだ。
この村の王と女王も逃げられないと知って自害し、人々は自由になった。
そうなると人々の憎しみは、王の手先となって働いていた人間の
兵士や料理人、そして誰よりも羊飼いに向いた。
船乗りたちは羊飼いの記憶を調べて、彼が人類を滅亡から救うべく
敢えて体の一部を切り取って生き長らえさせる方法を王たちに選ばせたこと、
やがてこの日のように救われた暁には自分は人々に殺されてもいいと考えていたことを知る。
船乗りたちは人々に、羊飼いの罪は免ぜられる、彼を殺してはならない、可能なかぎり生き長らえさせるようにと誓わせる。
船乗りたちは別の惑星を目指して旅立ったあと、そのなかのひとりが突然
「大変なことをしてしまった」と口にする。
船乗りたちが去り、何年もたち、健康な子供たちが生まれ育っている村。
人々は、年に一度花やごちそうを羊飼いのところに捧げに行く。
しかし羊飼いの体は今では、美しい頭部と脊椎、内臓しか残っていない。
人々は言う、可能なかぎり長くこの羊飼いを生かし続けなくてはならないのだと。
358:
.hackのミアとエルクというキャラの話
.hackはtheworldとよばれる世界最大のリアル体感型のネットゲームが舞台。
エルクというキャラは現実世界で引っ込み思案で友達ができず、ネトゲなら…と考えてプレイし始めたが、やはりネットでもコミュ障で友達ができずもう辞めてしまおうかと考えていた。
そんなある日、エルクはミアというプレイヤーに出会う。
ミアは通常ではエディットできないはずの猫の姿をしたプレイヤーで、長い耳とスラッとしたスタイルが特徴のボクッ娘女性PCだった。
ミアはエルクが暇つぶしに集めていたエノコロ草(まんま猫じゃらし)というアイテムに興味を持ち、エルクに話し掛けた。
エルクはそれがあまりにもうれしくて、それ以来ミアを溺愛するようになる。
たわいもない世間話をしたり一緒にエノコロ草を探しに行ったりして二人はいつも一緒だった。
エルクにとってそれは何よりも大切な時間で、ミアに会うためだけにtheworldにログインしているほどだった。
しかしミアは見た目の通り気まぐれな性格で、主人公の特殊な能力に興味を持つとエルクをほったらかしにしたり勝手にいなくなったりしていた。
エルクはいつも飄々としてコミュ力が高く自分を受け入れてくれるミアに恋愛感情にも似た憧れを抱く一方で、主人公の存在が自分からミアを奪ってしまうのではないかとヒヤヒヤしていた。
359:
ミアに本当の思いを伝えるために「好きだよ」と告白するエルク。
その言葉を受けて、ミアも自分にとってエルクは大切な存在であると気がつきはじめる。
二人の仲はどんどん深まっていった。しかし、それと同時にミアの様子がおかしくなっていった。
記憶が曖昧になったり、言動に脈絡がなくなったり、どんどん不安定になっていくミア。
エルクもそんなミアが心配で仕方がなかった。
実はミアは主人公が追っている「八相」とよばれる八体のイレギュラーな存在の一つの「マハ」というデータを書き換えて作られたNPCだった。
主人公が他の八相を倒していくたびにミアのなかのマハの影響が強まり、ついにミアはエルクと主人公の目の前でマハとして化け物のような姿に覚醒してしまう。
そして主人公に倒されるミア。エルクはぐったりとするミアにありったけの回復魔法を唱えるが、すでにそれは受け入れられなかった。
ミアは死の直前にエルクに「ありがとう」といいのこし消えてしまう。
エルクはミアを失い絶望のどん底におとされてしまう。
360:
その後エルクはミアを倒した主人公を怨み、邪魔をしたりするようになるが、最後には協力したりして徐々に立ち直っていく。
そしてついに主人公がラスボスを倒すと、ミアに似た亡霊のような存在の目撃情報が掲示板によせられる。
情報を頼りにダンジョンにいき、ボスを倒すとなんとミアが復活する。
しかし一部の記憶は失われていて、これから先また新しくエルクとミアの関係がスタートすることとなった。
ミアは主人公に「前のことはあまり覚えてないけど、これからエルクと一緒に色々なところを見て周りたい。もっと色々なことを知りたい」とメールを送り、エルクも「ミアや君達ともっと沢山話がしたい」と人見知りを克服したメールを送り、希望に満ちた終わりかたをする。
しかし、続編のGUでミアは惨殺されてしまう。
ミアのなかに残っていたマハの力を運営によって根こそぎ奪われたのだった。
その有様は「車に轢かれた猫のように」と形容されるほどであった。
しかもおそらくエルクの目の前で。
エルクはミアを二度も失ったショックから引きこもりとなってしまう。
ただ一緒にいたいだけなのに引き裂かれてようやく救われたと思ったらさらに叩き落とされるのがすごく後味がわるい
361:
一応その二人はlinkで救われた…はず。
あのゲームは色々文句はあるが、基本的に死んだキャラが生き返ってるのはまあ評価する。
378:
霊能力者の双子の姉妹が邪悪な呪術師と戦うオカルト漫画「カルラ舞う!」シリーズのひとつ「新カルラ舞う!」の話。
この話の敵は諏訪の古代神(いわゆるミシャグチさま)を祀る宗教団体“復古神道・巳差口神”で、
その目的は古代神に神風を吹かせてタイムスリップし、東京大空襲を阻止・および日本を太平洋戦争で勝たせること。
そのために米軍の軍艦撃沈なんてこともやらかしているため、主人公姉妹たちと激しく戦う。
その中で、主人公姉妹の妹・扇舞子は、組織の幹部(儀式の中核を担う神官)である青年に負けて捕まり、彼が協力する理由を聞かされる。
青年はかつて虐待に耐えかねて父親を殺しており、その虐待の理由というのがかつて戦争に負けて荒れた祖父に父親が虐待されていたから、というもの。
戦争の歴史が変われば、自分が父親を殺す歴史が変わると信じる青年は、組織に協力していたのだ。
その後、いろいろあって結局儀式は成功し、姉妹と青年は東京大空襲当時にタイムスリップ。
「もし元の時代に戻れたら、私の家を訪ねてみてくれ。そこには人殺しをしていないきれいな私がいるはずだから……」
という言葉を残し神風をまとった青年はB-29に挑む……
やがて現代に戻ってきた姉妹。だが歴史はほとんど変わっていなかった。神風の力をもってしても、敗北という結果は変えられなかったのだ。
そして姉妹は青年の家を訪ねるが、そこに彼はいなかった。歴史がわずかに変わったことで、青年の父親は別の女性と結婚した。
そのため、彼は歴史から消滅していたのだ……
正直、虐待の理由とかの事情はうろ覚えだが、ラストシーンの空しさはよく覚えている。
上には書かなかったけど、諸悪の根源である組織の首領もタイムスリップして、現代まで一般人として生きている(無力感に打ちひしがれてはいたが)。
それがなんか納得いかんかった。
379:
そりゃ本土を空襲とかされてる時点で詰んでるし
何でもっと前にタイムスリップしなかったんだw
392:
漫画「新ルパン三世」の一編。
○子供時代のルパンが友達と取っ組み合いのケンカ。
服がビリビリに破れて、二人とも全裸状態。
と、それを見て笑う者あり。良家のお嬢様っぽい車椅子の少女だ。
二人は少女に一目ぼれする。
○時は流れて、学ラン姿の二人。少女の取り合いによる決闘が始まる。
クツを飛ばして攻撃する友達。ルパンはそれをかわすが、クツは少女を直撃。
少女は車椅子ごと崖下に転落。怖くなった友達は逃走してしまう。
○さらに時は流れ、現在。大人になった二人があの日の決着をつける。
拳銃を構える元・友達に対し、ナイフ仕込みのクツを飛ばして勝利するルパン。
拳銃を拾い上げると『カチッ』。弾は入っていなかった。
────以上が無言劇で展開されました。
393:
ルパン三世って漫画だと大分印象違うよな
394:
普通に人殺してるからな
アニメの雰囲気は別路線で人気でた影響だし
404:
【演劇】ダブリンの鐘つきカビ人間
まなみとさとるのカップルは、旅行でヨーロッパの山村を散策中、たまたま見かけたペンションに泊まる、
そのペンションの周りは一面荒れ地であったが、ペンションの主人によると昔は、大きな町があったとのだが、
奇妙な流行病のせいで壊滅してしまったいう話を聞かされる。
そして翌日、まなみ達が起きると、まるでタイムスリップしたかのようにペンションの周りが華やかな町並みに変わっている。
しかしよく見ると、住民達は体の一部が巨大化したり、羽根が生えてたりと様子がおかしい。
この町で流行っている病気は症状が様々で、人に威張ることができない病気にかかった王様や、
思っていることと逆の事しか言えない病気の女性「おさえ」、そして内面と外見が入れ替わる病気にかかった「カビ人間」、
彼は以前はとても容姿端麗だったが、性格が最悪だった、
今では全身にカビが生えて、その姿を見た人間がすぐに逃げ出す醜悪な外見と
時刻を知らせる時計塔の鐘つきの仕事を寸分の狂いもなくこなす真面目な男になっていた。
どんな症状かはその町の神父にお布施を払って占いをして診断してもらわないとわからない。
実は神父はその町の市長と組んで、病院を建てるという名目で街中の人間から献金を集めその一部を着服していた。
前述の王様が病気を治すために、10000人の人間を斬ると奇跡が起こるという伝説の魔法の剣を探す戦士を募っていて、
まなみとさとるは夢だと思い込んでるので意気揚々と魔法の剣の捜索に向かう。
そんな中、街中すべての人に嫌われているカビ人間が、おさえに出会い、本人が思っている事の逆で優しい言葉を掛けられたことで、
おさえをひと目で好きになってしまう。おさえの優しい言葉を信じて、おさえの家まで行くが、そこでおさえの父親から病気の症状を聞かされて真実を知るが、
それでも彼女が好きなままだった。その後、おさえが犯した過失を、カビ人間が自分がやったこととして彼女を庇い、
おさえもカビ人間のことが好きになり、カビ人間にひどい罵声を浴びせるようになる。
405:
翌日、市長も病気にかかったことが神父の占いによって判明する。
その症状は「町の時刻を知らせる鐘が今日の12時を告げた瞬間に死ぬ病気」だった。市長は慌てて、カビ人間に鐘をつくのを辞めさせようとするが、
融通の効かないほど糞真面目になったカビ人間はその要求を拒否して、鐘をつこうとする。
すると市長は、教会に放火して、その罪をカビ人間になすりつけてカビ人間を町の人間に殺させようとする。
おさえはカビ人間を庇おうとするが、思ったことと逆のことしか言えないので、こいつを殺せ!と激しい口調で町の住人を煽ってしまう。
そこへ魔法の剣を手に入れてまなみとさとるが戻ってきた(剣を手に入れる過程はギャグ強めなので省略)
それまでに剣で斬られた人間は9996人、まなみが暴徒となった住人を三人斬ったので、残り一人斬れば奇跡が起きる。
カビ人間は町の住人に銃で撃たれながらも、必死で鐘の元へ向かうがあと一歩のところで力尽きる。
そのことに絶望した、おさえは自分が最後の一人になるため剣を奪って自らの体に突き立てる、
その瞬間奇跡が起こり街中の人間の病が治っていくのだった。
というところで目を覚ましたまなみとさとる。二人とも同じ夢を見ていたことを不思議がって、ペンションの主人にその事を話す。
すると主人は、「実はその奇跡で唯一病気が治らなかった人間がいるんですよ。」と語りだし、壁に飾ってあった剣で二人を袈裟斬りにする。
実はその主人の正体は市長であり、死ぬきっかけのとなるはずだった鐘が突かれず、時計塔も取り壊されてしまったため、死ねなくなっていた。
そして主人は再び奇跡を起こして、死ねる体を取り戻すために魔法の剣で旅行者たちを殺し続けていたのであった。
558:
うえやま洋介犬の「誘怪犯」に収録の短編にあった、「指因」て話が後味悪かった。
ピンポーン。
インターフォンを押す主人公。
「おーい、Tー?」
何度押しても、友人のTは出てこない。
「…もー、何よ。自分から呼び出しといて…」
呆れて帰途につく主人公。
その翌日。Tは自宅で、遺体となっているのを発見された。
粘着テープで椅子に拘束されたTの遺体には黒焦げになった部分があり、死因は、感電死だった。
「感電死…?」
「ええ…犯人は異常な奴です」
Tが死亡した日にTの家を訪ねていたことから事情聴取に呼ばれた主人公。そこで、Tの死因と、その原因を聞かされた。
「犯人は、Tさんを感電させる仕掛けを椅子に取り付け…」
「そのスイッチを、呼び鈴の装置に接続したんです」
「――え?」
「じゃあ…じゃあ…Tを殺すスイッチを押したのは…押したのはッ…」
「……ええ」
「ぎぃぎぎいぎいぎぎぎぎぎぎぎぐががあああああああぁッ!!」
559:
警察も教えんなよ
590:
世にも奇妙な物語は後味悪いのが多いな
織田裕二のコインロッカー、えのきど本線、いかりや長介の穴とか
591:
あらすじも書こうぜ
ロッカー:企業の機密情報を盗もうとした産業スパイが警備員か従業員に発見されて撲殺してしまう
しかしほかの社員が入ってきたため、とりあえずロッカー(たまたま殺した男のだった)に隠れてるとそのままゴミ処理場に運ばれてしまい、
ロッカーが立て付けが悪かったのか開かないまま、抜け出せず男ごとペシャンコに
熊の木本線:筒井康隆原作、主人公の男が見知らぬ土地で熊の木本線というのを使ったら、そこの村人たちが
「熊ノ木音頭」とかいうのをところどころ文字を変えて歌っていた。
あなたもどうだ?と言われて乗り気になった男が歌いおわったとたん、なぜか村人たちが絶望した顔に。
実は「熊ノ木音頭」というのは正確な歌詞で歌ってしまうと日本全体に大惨事が起きるというもので、これまでも
関東大震災だの太平洋戦争だの起きていたという。
村人たちはスリルを楽しむために文字を変えて歌っていたのだが、それを知らない男はたまたま正確な歌を歌ってしまったのだ
穴:星新一「おーいでてこーい」と同じ。あるときなぜか大きな穴が山に出来たため、深さを調べるため穴に
「おーいでてこーい」と言ったり、石だの綱だの入れてみるが深さはわからないまま。
結局ゴミ処理施設として家庭ごみや産廃や放射性物質をほうりこむが、1年たっても穴は埋まる気配がない。
産廃業者が喜んでると、空に大きな渦があらわれて、頭上から「おーいでてこーい」の声がし、石がふってきた。
599:
ビフォアザレイン
マケドニアの紛争地を舞台にしたオムニバス
話がすこしずつ重なるんだけど最後の話がまた最初に戻るという時間軸がメビウス輪のような構成になってる
1話目、ギリシャ正教の見習い修道士の青年と、イスラム教?の少女の話
修行として一定期間口をきくことを禁じてられている青年の部屋に一人の少女が逃げ込んでくる
驚くが口をきいてはいけない青年は女子禁制の教会でそのまま少女をかくまうことに
二人は口をきかないまま過ごすうちにお互い引かれ会うようになる
しかし青年の寝坊でことが露見
激しく怒る教会長だが青年を思い二人をそっと逃がす
遠くまできたとほっとし抱き締め会う二人、だがそこに少女の兄が
民族対立が激しい地域で敵対する民族同士の駆け落ちに激昂する兄と仲間達
少女は銃で撃たれそうな青年をかばって死んでしまう
最終話になぜ少女が逃げ込んできたかわかるんだけど宗教とか民族とか色々考えさせられる
最後のシーンが冒頭のシーンに繋がっていて、同じとこをぐるぐる回る閉じられた世界が解決策なんてない同じことの繰り返しの暗喩のような気がしてくらい気持ちになる
610:
>>599
あーそれ探してた映画だ。
ありがとう。
漠然としたイメージしか記憶になくて探せないでいた。
603:
何がどう繋がるのか書いてよ
605:
マジうろ覚えすまん
シーンとしては庭で農作物の世話をしている教会長と青年、そこに雨が降ってくる
そこに教会へ逃げ込んでくる少女
内容的にどう繋がっているかは説明難しい&うろ覚えでうまくいえない
詳しくはYouTubeみてみて映像はきれいだから
606:
> シーンとしては庭で農作物の世話をしている教会長と青年、そこに雨が降ってくる
> そこに教会へ逃げ込んでくる少女
最終話のラストシーンが冒頭につながるとこね
612:
(1/2)
推理ノベルゲーム「かまいたちの夜」の有名バッドエンドの1つ
多くのプレイヤーが辿り着くエンドなので、トラウマになってる人も多い
主人公の透は、同じ大学に通う真理(美人)と友達以上恋人未満の関係。
真理の叔父がオーナーであるペンションに、二人きりでスキー旅行に持ち込み
関係を深めるチャンスにありつく
しかしオーナー夫婦や従業員、他の宿泊客と交流する中、
客室でお客の1人がバラバラ死体となって発見される。
通常の推理モノなら探偵役の主人公の推理で事件解決となるんだが
マルチエンディングゲームゆえに、プレイヤーが推理に失敗すると
犯人がわからないまま泥沼に嵌ってしまう
透もあれこれ推理するものの、真相に辿りつけないまま
皆が疑心暗鬼に陥り、生存者は1人、また1人と減っていく
途中までは仲間意識を持っていた宿泊客同士も
そのうち恐怖で各々の部屋に閉じこもってしまう
遂に生存者は透&真理の主人公コンビと
宿泊客のOL三人組だけとなり、犯人はOL達だと確信せざるを得ない透。
武器のスキーストックを携え意を決してOL3人組の部屋に赴くと
扉を開けた途端、半狂乱になったOLの1人が襲いかかってきた
向こうも透たちを犯人と思い込んでいるのだ。
透が必死でストックで対抗し、何度も叩きつけるうちに
遂にOLは動かなくなり、正当防衛とはいえ殺してしまったことに気づく
部屋をよく見ると、残りのOL2人もベッドの上で血まみれで死んでいた
では一体誰が犯人なのか…?と考えたのも束の間
部屋の前で恋人の真理が、その一部始終を見ていたのだ
手にはストックが握られている
613:
(2/2)
「この、人殺し!」
透の胸に真理のストックが突き刺さり、視界が赤く染まる。
薄れゆく意識の中で透が最期に考えたのは、
真理はこの死体だらけのペンションで、
一体どうやって一夜を過ごすのかということだった…
こんな感じで彼女に殺人犯だと誤解されたまま殺されるバッドエンドなんだが
誤解された悲しさの描写とかもなく、
ただひたすら彼女の心配だけしてる主人公の最期が後味悪かった
また、真犯人は真理でもOL3人組でもなく
別の客が殺された振りして実は生きてたというのが真相なので
トゥルーエンドに辿り着き真犯人やトリックが分かった後に
このバッドエンドを見ると真理が真犯人に殺されるのが容易に想像できるというのも後味悪い
まあ推理ゲームのバッドエンドってたいがい後味悪いんだけどな
このゲームの場合逆に主人公が彼女を殺してしまうエンドなどもある
627:
ちびまる子ちゃんの、おそらくアニメオリジナルの話なんだが後味悪いやつ
「城ヶ崎さんのリボン」
ある日、まる子のクラスの城ヶ崎さん(美少女で性格もまとも)が
お父さんに買ってもらったリボンを髪に付けて登校した
とても似合っていたのでクラスメートからも好評で喜んでいたんだけど
それを見ていた同じクラスのみぎわさんと前田さん(両方顔も性格もかなり難あり)が
自分たちも同じリボンを持っているのに城ヶ崎さんだけそれを付けて
チヤホヤされているのはおかしい、
城ヶ崎さんはちょっと可愛いから調子に乗っている、
自分たちの方が似合うに決まっているんだからそのリボンを外せと
とんでもない言いがかりを付けてきた
別に城ヶ崎さんは調子に乗ってるわけでも何でもなかったので
本人もクラスメートもみぎわさん&前田さんに反論して
まる子も
「言いがかりはよしなよ、アンタたちに比べたら城ヶ崎さんのほうが
百万倍似合ってるに決まってるよ、悔しかったら明日同じリボンを付けて学校に来な
もし万が一あんたらの方が似合ってたら謝るよ」
みたいなことを言って2人を挑発し、みぎわさんと前田さんは激怒
次の日本当に2人はリボンを付けて登校するんだけど
明らかに似合ってなくて笑えるレベル
本人達はなぜか自信満々だったんだけど、まる子からも
クラス1のバカ男子からも笑いものにされて撃沈
628:
これで円満に終われば良かったんだけど
ラストで当の城ヶ崎さんは自分のリボンを外し
寂しそうな笑顔で
「これ、まるちゃんにあげる、せっかくパパに買ってもらったけど
あんな騒動になっちゃったから、もう付けているのが辛くなった」
とまる子にリボンをあげてしまう
リボンを貰って困っていたまる子だったが、
別の男子から
「教室のカーテンを結ぶ紐が無くなったから、要らないならそのリボンくれよ」
と言われて、結局城ヶ崎さんのリボンはカーテンを結ぶ紐になってしまった
最後は無理やりギャグでオチを付けて終わらせてるけど
ちびまる子ってバカなことした奴がオチで仕返しされて
こんな●●って一体…みたいな、一応報いは受けてたり
理不尽にとばっちりを受けてる奴がいてもそれはそれで笑える、みたいなオチが多かったんだけど
城ヶ崎さんってちびまる子ワールドではギャグ要因ではないし、
本人は何も悪くないのに厄介な女子二人のせいで
せっかくのお父さんから貰った大事なリボンを手放す羽目になった上
教室のカーテンの紐に使われてたら結局毎日目に入るんだから
いっそ捨ててくれた方がマシだったんじゃ…とか救いも笑いも無かったのが後味悪かった
645:
記憶が曖昧だが、子どもの頃に見たウルルン滞在記が後味悪かった
ウルルン滞在記は世界各国の一般家庭や職人の元に
芸能人が一週間ホームステイする番組なんだけど、
その時はどっかの遊牧民のところに女優が滞在するって企画だった。
そこの族長は穏やかな優しいお爺ちゃんで
女優のことを「自分の娘だ」みたいに言って可愛がって、女優もそこの皆と仲良くなった。
やがて、一年に一度の祭りの日がやってきて、他のグループの遊牧民も集まって
豪華な料理やらダンスやらで盛り上がる。
その時、他グループの男性が女優をダンスに誘って楽しく踊るんだけど、
実はそこの遊牧民のしきたりでは祭りの日に男性が女性をダンスに誘うのは
正式なプロポーズで、それを受けるのは結婚を了承したという意味だった。
当然、女優はその人と結婚なんて出来ない。
しかし「知らなかったんですごめんなさい」
と言ったところで相手は習慣的にも体面的にも納得しない。
女優は"族長の娘"という体裁でホームステイしてたから
相手一族との話し合いは族長の家で行われたけど
下手するとグループ間の争いにも発展しそうな不穏な空気。
結局、族長が「結婚の日程などの細かい話は後日改めて決めよう」と
問題を先延ばしにする形でその場を収め、その隙に女優を日本に帰してくれた。
その後の族長の立場の苦しさを思うと見ていて辛かったし
今でもどうしているのか気になってしまう。
647:
>>645
俺も曖昧な記憶だけど
日本でいう結納的なものとして牛か何かを贈るんだけど
結婚成立しなかったので「牛返しのナントカさん」とか呼ばれて
村八分になっているという後日談があった
648:
>>647
ありがとう
そんな後日談があったんだ…
とっても良い人だったし女優を家族として大事にしてくれてることが伝わってきただけに
本当に申し訳ない気持ちになるわ
676:
あずみきしの漫画『死役所』の一話
『死役所』とは、あの世とこの世の境目に存在し、すべての死者が訪れる場所。
死者たちはここで生前の行いを調査され、行く末を決められる。
死役所を訪れた頭の欠けている女性・A子は、案内役の男に成仏を促されて迷っていた。
彼女が死に至った経緯はこうだった。
生前、わけあって前科持ちだったA子はなかなか就職することができずにいた。
なんとか面接にこぎつけても、やはり前科のために不意となってしまうのだ。
だがある時、公園で落ち込むA子を拾ってくれる男が現れた。
小さいながらも工場の経営者である男は、寛大にもA子の前科を知ったうえで自分の工場で働くことをすすめてくれた。
感激したA子は二つ返事で了承し、工場に勤めるようになる。
工場の従業員は老若男女様々だった。
そしてその誰もがA子と同じ『わけあり』な経歴の持ち主で、工場長に拾われて働いているのだという。
皆、働き先を与えてくれた工場長には感謝しているようだった。
A子も優しい工場長のもと、仲間たちに囲まれながら社会復帰を目指して働き続けた。
そんなある日、不慮の事故は起きた。
作業場にいた工場長の頭上高く吊り下げられていた鉄板が落下したのだ。
現場に居合わせたA子はとっさに工場長を突き飛ばした。
身代わりとなったA子は頭を鉄板に押し潰され、帰らぬ人となった。
そして話はA子が死役所を訪れるまでに至る。
A子の心中は複雑で、恩人である工場長が助かってよかったと思う反面、なぜ工場長よりも若くて先の長い自分が……とも考えてしまう。
だからこんな自分には新しい人生を歩む資格はないと成仏を拒んでいた。
しかし、案内役の男と話すうちに後悔は晴れていき、A子はついに成仏するのだった……と、ここで終われば綺麗に終わるんだけど、まだ続きがある。
677:
A子の葬式会場に集まった仕事仲間たちはA子の死について「かわいそうなことをした」と残念がっていた。
実はあの鉄板落下事故は、従業員たちが結託して仕組んだものだったのだ。
狙いは工場長一人で、あの場にA子が居合わせたのは誤算だった。
「仕方ないよ。A子は工場長に一番懐いてたんだから」と一人が言う。
彼らにとって、工場長は恩人などではなかった。
むしろ自分たちの弱みにつけ込んで安い給金で働かせる、自分の利益しか考えていない悪人だったのだ。
「あんなやつを庇って死ぬことはなかった」「あいつが死ねばよかったのに」と口々に呟く従業員たちとは離れたところで、工場長は座している。
彼は後悔や悲しみなど欠片もない無表情でA子の棺桶を見下ろしていた。
で、終わり。
急激に上げて落とすラストが衝撃的だった。
お試し用の冊子でこの話を読んだんだけど、単行本に収録されているこの他の話も後味悪いのが揃い踏みらしい。
ちなみにA子の前科は「人間の子どもにいじめられている犬を助けようとして子どもをどうにかしてしまった」とかなんとか。
683:
絵本「ブルドーザーのガンバ」(1/2)
ガンバはある建設会社のブルドーザー
若いころは色んな現場でバリバリ働き、会社の人たちから頼りにされ、慕われていたが
長年働いたせいで故障がちになり、いまは倉庫に置きっぱなしにされている
そんなガンバに団地をつくるために山を切り開く、という久しぶりの仕事が舞い込んだ。
こんな自分でもちゃんと出来る仕事があるんだ、と自信をもつガンバだが
いざ、働き出してみると、故障だらけの体は昔のようには動かない。
現場監督には怒られ、仲間の車両にも嘲笑される
それでも何とか全ての仕事を終え、あとは仲間と帰るだけ、と思っていたガンバだが
現場監督からひとりだけ残っての後始末を命じられる。
涙をこらえながら働くガンバ。しかし、その仕事がおわるとガンバは現場にそのまま廃棄されてしまう
しばらくたって、団地は完成した。
そこへ事情を知らず人間がハイキングにやってくる。すっかり変わってしまった景色に
彼らは「お前が自然を壊したんだ」「木や花をどこへやった」とガンバを責めた。
一生懸命働いただけなのに、と悲しみに耐えるガンバに追い打ちをかけるように激しい雨が降り始める
684:
絵本「ブルドーザーのガンバ」(2/2)
雨に濡れながらたたずむガンバの耳に、遠くから救急車のサイレンが聞こえてくる
救急車はガンバのそばを通り抜けて行ったが、すぐに戻ってきた
病気の男の子をむかえに行くところだったのだが、途中の山道で土砂崩れが起こっており、先へ進めないのだ
ガンバを使ってその土砂を取り除けないか、と思って戻ってきたらしい。
幸いガソリンも残っているし、エンジンもかかる
ガンバはこどもを助けたい一心で、必死に土砂の山へ突っ込んでいく
そして、最後の力を振り絞って、残っていた大きな倒木を崖の下へと落とした時
ガンバは倒木と一緒に崖下へと転落していった…
季節がかわり、崖下のガンバに触れる手がある。
あの雨の日、ガンバが助けた男の子だった
「ありがとう。おかげで病気がなおりました」
でも、もうガンバは何もわかりません。何も聞こえません。
こどもの頃読んで、「ガンバが幸せになれないまま死んじゃった!」と凄いショックを受けた
そのころすでに悲しい話はいくつも読んでたはずだけど
こども心に「そりゃないわ」ってやるせない気持ちになったのはこの話がはじめてかもしれん
707:
藤子F不二雄の漫画『エスパー魔美』から『黒い手』
主人公の魔美はエスパーの中学生
近くに困った人がいると思念を感知し、いつも超能力で人助けをしている
今回も思念をキャッチし、100回目の記念すべき出勤だと張り切る魔美
テレポーテーションで駆け付けると、帽子にヒゲの不気味なおじさんが
指を1本立てて若者の前に立っている
若者に話を聞くと、おじさんは10日前から毎日若者の前に現れ
日を追うごとに3・2・1本…と指の数を減らしているとのこと
その理由は、実は若者はおじさんの幼い一人息子を不注意で車ではねて死なせて
既に刑期を終えて出所しており、明日がその息子の命日
10日前からカウントダウンをし、おじさんは復讐のため若者を殺す気でいるらしい
過去に奥さんも別件の交通事故で失っているおじさんは
1人息子の成長だけが楽しみだったのだ
魔美は急いでおじさんの元へも赴き説得を試みるが
テレパシーで読み取った心の中は息子との楽しい思い出で満ち溢れていた
そして、事故は若者の信号無視によるもので、
息子はちゃんと手を挙げて横断歩道を歩いていたことも判明
超能力でおじさんを物理的に多少足止めをすることはできたが
復讐の気持ちを止めることまではできない
遂に命日はやって来て、おじさんはヒゲを綺麗に剃り若者の前に現れた
説得も虚しく、おじさんの持ったナイフは逃げる若者を刺し血が噴き出す
復讐を果たしたかと思われたが、おじさんは直後に我に返り
「君!おい君!」と若者を揺さぶる
708:
実はおじさんが刺したのは事前に魔美たちがすり替えておいた人形で
超能力で動かし血糊を吹き出させていた
なのでおじさんの殺人はなんとか食い止めたことになるのだが
かと言っておじさんはすぐに息子の死を受け入れられるはずもなく
犯人を許すことも殺すこともできず、その場を力なく後にする
魔美の友人の天才少年高畑さん曰く
「元々人殺しなんかできる人じゃないんだよ、僕らがしてあげられることは何もない
時間だけがあの人の心を癒してくれるさ」
そして魔美が日記に
「記念すべき100回目の出勤。だが何一つ解決できなかった。
頬を流れるのは、汗だろうか、涙だろうか…」
と書き記しているところでラスト
エスパー魔美って、毎回テーマ自体は重くても
スッキリと解決させる流れが基本なんだが
たまにこういう、超能力を使っても解決できない無力さを感じるような
後味の悪い話をぶっこんでくる
更におじさんは知らないんだが、加害者の若者が遊び仲間に
「俺だって悪かったけど、あの男の子が確認せずに出てきたのも悪かった
だいたい俺らが車で憂さ晴らししたくなるような社会にした大人も悪い」
と話す、全然反省している様子がないシーンも出てきて後味の悪さに拍車をかけてた
783:
格闘ゲーム「サムライスピリッツ」の妖怪腐れ外道 ルート
妖怪腐れ外道 は巨大な餓鬼のような姿をした妖怪。
食べることしか頭になく子供が大好物というその名通りのキャラ。
元は人間だったらしいが大飢饉の際、あまりの空腹のために子供を食べてしまい、
それ以降も人間を食べ続けたため身も心も畜生と化し、妖怪へと変化してしまった。
人喰いという本能のまま、あらゆるものを喰らっていき同作品のリムルルという少女を取って喰おうとする。
その時、腐れ外道を父と呼ぶ女性が現れリムルルを逃がす。
女性は無益な殺生はやめてほしいと願い、腐れ外道も女性を見たまま動けない。
女性は、自分は腐れ外道がまだ人間であった頃の娘だと告げ、
腐れ外道もまだ記憶が残っていたのかたどたどしくも女性の名前を呼び始める。
女性は言う
たとえ今妖怪と呼ばれていようとも、自分にとってはずっと昔から優しい父親だったと。
既に誰もいない村に戻って、父親が好きだった米を作り、
頑張れば自分のお腹にいる赤ちゃんも含めて、3人で一緒に暮らしていける。
だから、人食いなんてことはやめて欲しい。
娘の名前を呼び続ける腐れ外道。
呼び続けるうち、だんだん名前も明瞭なものとなっていく。
昔のように優しい父親と一緒に暮らしたい。
父親に寄り添う女性。
腐れ外道も彼女を抱きとめる。
そして…
「 い だ だ ぎ ま ぁ ず 」
794:
>>783
一方、天下一剣客伝のエンディングでは、
他作品のエンディングにて救われなかったキャラが救われたり、
他作品のラスボスキャラは世界の破滅などの目的を成し遂げたりするが、
腐れ外道のエンディングは「逃げ惑うキャラ(主人公やライバルを含む)を追いかけ回して食らい尽くし、やがて伝説となる」というエンディングだった。
ぶっちゃけコミカルキャラなんだよな…やってることはエグいけど
798:
〈1〉
小林泰三・MEIMUの漫画「玩具修理者」より。表題作の「玩具修理者」を。
――いつも頭の中で、かすかに異音がしていた。
女子高生の和巳は、姉の子供の道雄を死なせてしまった。
(――どうしよう)
家族は全員、家にいない。姉たちが帰ってくるまでになんとかしなければいけない。なんとか……。
(無理だわ。どうにも出来ない。どうにも……)
破裂しそうな頭を抱えていた和巳。焦燥で気が狂いそうになっていた彼女の頭に、ある“名案”が浮かんだ。
(――…“アイツ”は…まだあそこにいるかしら…)
道雄の死体をベビーカーに乗せて、人通りのない道を行く和巳。
なるべく知り合いに会わないように。そう祈っていたが、道中で友人と会ってしまう。
逃げ出したい気持ちを押さえ、怪しまれないよう振る舞う和巳。
ベビーカーを覗き込んだ友人に、心音が高くくなる。
「道雄ちゃーん、こんにちは。…あれ? 元気ないね。夏バテかな? でも汗かいてないね。寝てるのね」
血は拭き取ったし、服も着替えさせたので、友人は道雄が死んでいることに気付かなかった。
ようやく離れる友人に安堵した時、
「和巳ちゃん。体の具合どう?」
と友人に、唐突に体調を聞かれた。
「え? ああ、うん。何とも…ないけど…」
友人と別れ、再びベビーカーを押して歩く和巳。
(まただ…。あたしはよく友達から体調を聞かれる)
(病弱というわけではない。子供の頃から、至って健康だ。なのに、なんでだろう)
(…いや。そんな事より道雄の事がバレなくて良かった。早く、アイツの所に行かなくては…玩具修理者の所へ…)
799:
〈2〉
子供の頃。和巳は一度だけ玩具修理者――“よぐそとほうとふ”を尋ねた事があった。
和巳は人形を、一緒に来た友人は猫の死体を抱いていた。
死んだ猫も治るのか?
驚く和巳に、友人は言った。
「直るよ。なんでも直してくれるもん」
廃屋のような小屋の中に入ると、既にいくつものオモチャやら人形やらゲーム機やらが畳に積まれている。
異様な雰囲気に畏縮する和巳の前で、友人は小屋の奥、障子に向かって名前を叫んだ。
「よぐそとほうとふ!!」
すると、障子が開き、化け物のような容貌の男が現れた。その男が玩具修理者だった。
「てぃーきらいらい。これ…どうする? どうしたい…」
意味不明な言葉を交えて聞いてくる“よぐそとほうとふ”に、友人は猫を差し出した。
「直して! 歩けるように!」
異形としか言えない“よぐそとほうとふ”に、気圧されながらも和巳は人形を差し出し、修理をお願いした。
猫の死体の臭いを嗅ぎ、ゲラゲラと笑ってから人形と猫を床に叩きつける“よぐそとほうとふ”。
それから、ドライバーやカッターナイフを使い、すごい勢いで床に溜まっていた玩具たちを分解していく。
猫も例外ではなく、切り開かれた毛皮を剥ぎ取られ、体の中に詰まっていた内臓やら骨やら眼球やらを同じようにバラバラにして畳の上に並べていく。
そして全ての分解が終わると、呪文のような言葉を叫びながらまたすごい早さでオモチャたちを組み立てていく。
友人の猫も和巳の人形も、確かに元通りに直っていた。
ただ、猫の部品が余っていたのが和巳には気になった。
猫は鳴いていた。動いていた。歩いていた。
片方の眼球は、和巳の人形の目が間違えて入れられていたが。
800:
〈3〉
(…あの猫は、何だったのだろう)
回想しながら和巳は、あの日の猫のことについて考えた。
(動いていたから生きていたのかもしれないけど、猫と呼ばれるものとは違う気がした)
和巳の思考は、やがて別の事へと移っていく。
――動いていれば、「生き物」なのだろうか。
――動かなければ、「物」なのか。
今、和巳が押しているベビーカーの中にいるのは、道雄の姿をしている。
けれど、和巳にとってはもう道雄ではない。
道雄はもう、“失われてしまったもの”なのだから。
(それでは、玩具修理者に直してもらえば、道雄を取り戻したことになるのだろうか)
和巳の前に、目指す場所が見えてきた。
(少なくとも、姉さんたちには道雄が生きてるように見えるはずだ)
不安と緊張を胸に抱きながら、和巳はその場所に進んだ。
(お願い。玩具修理者。どうか、まだあの場所にいて)
和巳は目指していた廃工場に辿り着いた。
見覚えのある煙突。
記憶では、確かこの場所にあの小屋があった。
けれど、あの小屋は何処にもない。
本当にここだったのかと、和巳は記憶に疑念を抱き始めていた。
和巳自身、今日まで玩具修理者の事は、ずっと忘れていた。
ひょっとしたら、あの記憶自体、子供の頃に見た夢でしかなかったのではないか…。
そう思ううちに、和巳の中に、現実逃避に似た考えが浮かんできた。
(…これも…夢かしら…。私が…あんなに可愛かった、道雄を…)
夢かもしれない。
今、このベビーカーの中にいるのはいつも通り、ニコニコ笑っている道雄かもしれない。
藁にもすがる気持ちで、和巳はベビーカーの中を覗いた。
801:
〈4〉
そこには、女の子が座っていた。
頭を血まみれにし、ぎょろりとした目で和巳を見つめるその少女は、子供の頃の和巳の顔をしていた。
「な…なに、コレ…」
歯車が暴走するような音が頭の中に響いた。その時、
『危ないよう、和巳ちゃんッ!!』
突然背後から聞こえた子供の声。
和巳が振り返ると、いつの間にか煙突の下に、子供が数人集まっている。
煙突の上を見ると、昔の和巳が梯子を昇っていた。下にいる子供たち(和巳の昔の友人や同級生)に平気だと笑いながら、頂上まで昇っていく。
呆然と、何が起きてるのかわからぬまま見つめる和巳の前で、小さい和巳は頂上まであと少しの所までよじ上り――そこから地面に落下した。
「!?」
思わずその場に駆け寄ると、子供たちが囲む中、顔の半分を損傷した小さい和巳が、虚ろな目で血溜まりの中に倒れていた。
『おい。どーするコレ』
『うわ、死んじゃってるよこりゃ』
『あんた達のせいよ! あんた達が昇れって言ったから!』
『パパとママにバレたら怒られるぜ。どーする』
和巳の死にどうしようと相談する子供たち。やがて誰かが、こう言い出した。
『そうだ!“あいつ”の所に持っていこうよ』
『死んだ人間もなおるのか?』
『なおるよ。なんでもなおしてくれるもの』
ドクン、と鼓動が鳴った。
誰のことなのか、すぐにわかった。
802:
〈5〉
『これ…どうする…どうしたい…? てぃーきらいらい』
小さい和巳の死体を抱いた“よぐそとほうとふ”に、子供たちは口々にお願いした。
『なおしてください!』
『歩けるように!』
『動けるように!』
「やめて!! 直さないで!!」
和巳は叫んだ。しかし、和巳の声はその場にいる誰にも届かない。
“よぐそとほうとふ”は和巳の死体を畳に叩きつけ、カッターナイフの刃を出した。
それを見ていた子供たちの中から、新たな不安の声が上がった。
『でも、俺たちのことバレないかな』
『思い出したら喋られるぜ』
“よぐそとほうとふ”はカッターで小さい和巳の皮膚を切り裂こうとした。
和巳は必死にそれを止めようとする。
その時、子供たちが“よぐそとほうとふ”に新しいお願いをした。
『そうだ。思い出したら壊れるようにしてください』
「!?」
803:
〈6〉
その時、頭にすごい痛みが走り、頭を抱える和巳。
和巳を分解していく“よぐそとほうとふ”。
皮膚を剥がされた小さい和巳の中身。
床に並べられる和巳の部品。
場面が錯綜していく中で、子供たちの声が何度も大きくリフレインする。
『思い出したら壊れるように!!』
『思い出したら壊れるように!!』
『思い出したら壊れるように!!』
『思い出したら壊れるように!!』
絶叫した和巳の頭の中から、身体の中にあるものが込み上げてきた。
次の瞬間、和巳の身体は風船のように破裂し、襤褸雑巾のようになった皮膚が飛び散る。
壊れた人形のような有り様の和巳の身体からは腸が中空高く舞い上がり、骨が剥き出しになり、
そして本来人間の身体に組み込まれていないはずの歯車やモーターなどの機械の部品が溢れ出した。
我に返ると、和巳は廃工場の中で、ベビーカーの後ろに立っていた。
汗だくの身体で息を荒げる和巳の身体は、どこにも異常がない。
ただ、ベビーカーと和巳のすぐ下に、何かを示唆するように歯車が落ちているだけだった。
和巳は、どうしてもベビーカーの中を覗くことが出来なかった。
872:
記憶が曖昧だが ブラックジャックの熊の話
ブラックジャックは中学時代の同級生の女性からの手紙により山奥の小屋に向かう。
その小屋に住んでいるのは彼女の兄である男。
その男は猟師であり、とある大熊を撃ち殺すのを生きがいにしているものの
その熊に何度か瀕死の重傷を負わされているらしい。
ある日、兄が大熊に襲われたらしく大怪我を負ってくる。
治療を行うも設備が足りなく本人の気力頼りとなっていた。
熊へのリベンジを胸に生きようとあがく男ではあるがブラックジャックはその熊が自衛隊に駆除されていたと知る。
もし、兄がこのことを知れば生きる活力を失ってしまうと悩むブラックジャック。
そんな時、熊が庭に現れた。
猟師は大怪我を追っていたにも拘らず熊に猟銃をぶっ放す。
弾丸は熊に命中したものの逃げられてしまう。
動けない兄の代わりにブラックジャックが逃げた熊の生死を確かめに行くことに。
倒れていた熊に近づいてみると、それは猟師の妹だった。
大熊は死んでしまったものの兄に生きる活力を取り戻してほしいと思った妹は
熊の毛皮をかぶって兄の目の前に現れたのだという。
ブラックジャックは彼女の手当てをしようとするものの既に手遅れで、
兄にこの事は話さないでくれと告げ、死亡した。
男の下に戻ったブラックジャックは熊は逃げたと告げる。
熊がまだ生きていると知った男は、次こそはと決意の満ちた表情で言うのだった。
876:
星新一「危険な年代」
社会評論家の主人公は、たまたま公聴した不特定多数の少年の喧嘩の結果おきた、
殺人を起こしたとされる少年の裁判に不審を抱く。
はじめは、この少年のようなのを「危険な年代」とでも言うのかな、と主人公は聴いていたが、
警察、検察の挙げる証拠がすべていい加減であるにも関わらず、弁護士は適当な弁護しかせず、
裁判官も証拠の吟味をすることなしにあっさりと有罪の判決を下してしまい、
被告の少年はずっと無罪を主張していたのにあっさり閉廷してしまった。
不審に思った主人公は弁護士に問いただすが、弁護士は
「私もあの少年と同じくらいの息子がいますから精一杯弁護しました、
裁判官も警察も検察の方も、我々と同じくらいの年齢ですから心情的には少年に同情してたでしょうね」
と言って出て行ってしまった。
義憤に駆られた主人公は帰宅後、この件を大問題にしてやると筆をとっていたが、そこに主人公の息子が帰宅。
主人公はふと、あの少年の事件があった日、お前は何をしていた?と息子に尋ねるが
息子は覚えていない、と言ったまま自室へ。
気のせいかもしれないが、なんとなく息子の態度に違和感をもった主人公は
事件に関して書いていたものを捨てる。
今、彼らの気持ちがわかった。誰だって子供が一番大事だ。
自分たちのようなのが本当の「危険な年代」なのかもな
879:
井上雅彦「よけいなものが」 1/2
「嘘だね。僕は絶対信じない」
「あら。そんなに強調するのは、信じてる証拠じゃないの」
「僕は目で見たことしか信じないのさ。むしろそんなものを怖がる事の出来る君が羨ましいね。
君は怖がる事を楽しんでいるようだしね」
「あら、どうしてそう思うの?」
「怖がってる時の君が一番魅力的だからさ。
そんな君が見たくて、わざわざこんな真夜中についてきたんだから……あれ? 変だな」
「どうしたの?」
「今の台詞、さっきも言わなかったっけ……」
「さあ、覚えてないわ。それより、あなた本当に信じないの?」
「ああ。ここみたいに昔処刑場だった場所には有りがちだよ。迷信さ」
「そうでもないわ。つい最近、この祠の辺りでパトロールに出かけた駐在さんが、この場所を放心しながらぐるぐる回ってたんですって。本人の話によると、いくら署に帰ろうと歩いても、元の道に戻るばかりだったって……狐に化かされたのよ」
「狐?」
「本で読んだんだけど、狐に憑かれた旅人は片足が何寸か短くなるのよ。それで本人はまっすぐ歩いてるつもりでも、弧を描いて歩くことになるんですって」
「ははは。コンパスみたいだね」
880:
2/2
「それにね、この近くの分校には座敷童子が出るらしいわよ」
「座敷童子?」
「朝礼で、生徒たちの点呼をするでしょ? そうすると、生徒が一人増えている」
「よけいなものが、混じっている」
「その一人が座敷童子なんだ。もう一つ、不思議な話があるよ」
「もう飽きてきたわ」
「例えば、真夜中に男と女がふたりきりで話をしてるんだ。辺りには誰もいない。
それなのに、いつの間にかふたりの会話に何か別のものが入り込んでいる。
でも二人はその事に気付かない……」
「嫌な話ね」
「しかも二人はいつの間にか、中身を摩り替えられてしまうんだって……」
「嘘よ。私は絶対信じない」
「あれ。そんなに強調するのは、信じてる証拠じゃないかい」
「私は目で見たことしか信じないのよ。むしろそんなものを怖がる事の出来るあなたが羨ましいわ。
あなたは怖がる事を楽しんでいるようだもの」
「おや、どうしてそう思うの?」
「怖がってる時のあなたが一番魅力的だからよ。
そんなあなたが見たくて、わざわざこんな真夜中についてきたんだから……あら? 変ね」
「どうしたの?」
「今の台詞、さっきも言わなかったかしら……」
終わり
902:
「この先、危険区域 学園ミステリアス・ストーリーズ」(香月日輪)って児童書の、「ランドセルの中」って話がじわじわする後味でした。
〈1〉
まさしは野菜が嫌いだった。
でも、給食を残したら先生に叱られる。
そこでまさしは、給食に嫌いな野菜が出るとこっそりビニール袋に詰め、帰り道で捨てるようにしていた。
ある日を境に、ランドセルの中から野菜入りの袋が消えるようになる。
落とした痕跡はなく、誰かに見つかった形跡もない。
数度目に、誰にも触れられないようランドセルを見張っていたまさしは、野菜袋がランドセルの中で消えたのだと確信する。
それから、野菜以外のパンや菓子で試してみても、結果は同じ。
教科書や筆記用具に異常はなく、食べ物だけが滓や包み紙も残さずに消えてしまう。
不思議に思い、ランドセルの中を覗いてみたまさしは、そこに得体の知れない生き物が潜んでいるのを見つけた。
ランドセルの底に澱のように溜まった闇。そこに黒くて、何だかわからないものが息を潜めている。
それを見たまさしは、“それ”が野菜や食べ物を食べていたのだと理解し、納得した。
903:
〈2〉
それからまさしは、“それ”に餌をやるようになった。
野菜や菓子などの手に入る食べ物はそれにやり、いじめっ子に押しつけられた鳥の死骸を与えてからは、蛙や虫などの肉も食べさせてあげた。
“それ”は生きているものだと嬉しそうに骨を噛み砕きながら食べ尽くし、それにまさしは嬉しい気持ちになってしまう。
学校ではいつもひとりぼっち。友達が出来る前にいじめられる事の多かったまさしにとって、
“それ”に餌をやるのは心安らぐ時間だった。
友達が出来たとまではいわないが、もう自分は一人じゃない。
“それ”に餌をやるたび、ランドセルの底の闇が濃くなっていく気がしたが、
それでもまさしは毎日欠かさず、“それ”への餌やりを楽しく続けた。
904:
〈3〉
しかしある日、いじめっ子のやすしに目をつけられたまさしは、
嫌がらせで“あいつ”の餌にするはずだった野菜も台無しにされてしまう。
笑いながらやすしが去っていった後、給食で汚れた机や床を掃除するまさし。
同級生たちは同情の目を向けるだけで手伝ってくれない。まさしを助けた事をやすしに知られたら、自分も酷い目に遭わされるからだ。
まさしには、皆の気持ちがわかった。
それでも、いじめられた事より、誰もまさしに味方してくれない事が悲しくて、雑巾で床を拭きながら泣いていた。
――みんなは悪くないよ。
涙を零しながら、まさしは思った。
――みんなは悪くない。
――やすしがいるのが悪いんだ。
906:
〈4〉
それから数日後の放課後。
まさしはやすしを、無人の音楽室に誘った。
西陽が差す音楽室のピアノの椅子にはまさしのランドセルが置かれており、
まさしはやすしにランドセルの中に手を入れるよう促す。
僕の宝物をあげるから、もう僕をいじめないでほしい。すごく珍しい物だから、きっと気に入ると思うよ。
自分に媚びへつらうまさしの態度に気を良くしたやすしは、深く考える事なくランドセルに近付き、
その中に手を伸ばした。
その日から、やすしは行方不明になった。
大人たちは騒いだが、子供たちには無関係な他人事。
むしろ邪魔者がいなくなって、みんな清々していた。
いじめっ子のやすしが消えたことで、生徒たちは安穏とした日々を送り、まさしにも話をしてくれる友人が出来た。
ある日。飼育小屋を掃除していたまさしは、同級生とペットの話題をしていた。
「まさしん家は、ペットとか飼ってるのか?」
「んー…、この前までいたけど…」
「死んじゃったのか?」
「わかんない。急にいなくなっちゃったから…。でもひょっとしたらもう死んでるかもね」
そう言ってまさしは苦笑いした。
「変なもの食べさせちゃったから」
終わり
961:
「落とし穴」 1/4
「ねむれないほど怖い話」って児童書のシリーズから。
子供心に「ああ、これはあったら嫌だな」と思った話。
あたし笑っちゃった。
カオリってば、大真面目な顔でとんでもない話するんだもの。
「本当よ。本当に見たんだから!」
カオリの話では今朝、家を出たらちょうど高校に通ってるお兄さんが家の門にいたんだって。
カオリは声をかけようとしたらしいの。そしたら、お兄さんの身体が急に足からどんどん透けていって、
そしてそのまま、消えちゃったんだって。
カオリは真剣な顔してるけど、そんな糞真面目な顔で言われても信じられるわけないでしょ。
「そんな事あるわけないじゃん。朝だったんだし、カオリ寝惚けて幻覚でも見たんじゃないの?」
「そ……そうかなぁ……」
カオリも確信がないって顔になって、そこで話は終わったわ。
だけど……家に帰ると、カオリのお母さんから電話が来て、あたしびっくりしちゃった。
カオリのお兄さんが行方不明だって。
962:
「落とし穴」 2/4
次の日、学校でカオリにお兄さんの事を聞いて、ついでにあの話の事も聞いてみたわ。
あんな話、本当だとは思えないけど、なんか気になって。
そしたらカオリ、
「ああ……そんな話したっけ?」
……呆然ってなっちゃった。
カオリはいつもしっかりした性格だと思ってのに、昨日した話をもう忘れちゃったって感じだったもん。
おまけに、お兄さんがいなくなったってのに、そんなの頭にないって感じで、登校班の班長さんと昨日観たテレビの事をおしゃべりしてたわ。
カオリってば、抜けてるのかしっかりしてるのかはっきりしてよ。
963:
「落とし穴」 3/4
それからしばらくして、パパの誕生日になった。
ママは朝から大ハリキリで、タンシチューだのブルーベリーパイだの、御馳走作りに精を出してたわ。
あたしも定番だけど花束のプレゼントを買ってきて、パパが帰ってくるのを待ってたの。
なのに、パパの会社の人から電話がかかってきて、それに出たママが驚いた声で言ったのよ。
パパが、会社からの帰りに行方不明になったって。
ちょっと待ってよ。パパったらなんでよりによって誕生日に失踪なんか。御馳走どうなるのよ!
「途中まで一緒だったんですか。……え? 主人が、突然目の前で身体が透けて……煙みたいに消えた? そんな、馬鹿な……」
……ちょっとちょっと、何馬鹿な事言ってんの? 会社の人。
そんな事あるわけないじゃん。酔っぱらってたんじゃないのその人?
……あれ? ちょっと待って。この話、どこかで聞いた事あるぞ?
人が消えちゃったって話。
……いつ? 誰から聞いたんだっけ?
その後、ママは警察署に行って、パパの失踪届とかで大忙ししてたわ。
あたしは一人で御馳走食べて、先に寝ちゃった。
96
続き・詳細・画像をみる
ワクワク古代ロマン。いまだ解明されていない古代12のミステリー
世界史学べば学ぶほど嫌いになる国栄光の一位は
亀井善行 .339 6 19 OPS.960 得点圏打率.423
【ロッテファン集合】デスパイネってさ・・・
塩水で走る革命的 自動車がついに公道で試験走行 一回の給水でなんと600km、900馬力
小池栄子とかいうオッパイだけで成り上がった女
【画像】足の毛剃ったら女より綺麗でワロタwwwwwwwwwww
【絶望の国】日本 「原発作業員、もうちょっと被爆してもらっても問題なくね?w」 被ばく線量上限値引き上げへ
その名は「さきがけのファルコン」 中国の狙撃兵、世界大会でタイトル獲得
【動画あり】踏切で一旦停止してから進行した結果wwwwwwww
日本は航空法がめんどくさすぎる
【投稿記事】高校生の頃に行ったがもう行かないと決めてる婦人科医院
back ▲ 過去ログ 削除依頼&連絡先