食蜂「私ってネコっぽいでしょぉ?」美琴「は?」back

食蜂「私ってネコっぽいでしょぉ?」美琴「は?」


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1:
美琴「いや、(猫の方が可愛いし)全然違うでしょ」
食蜂「派閥の子たちにもよく言われるし」
美琴「それは色眼鏡がかかってるからでしょ」
食蜂「でもぉ、(ネコとタチ)どちらかと言えばネコじゃない?」
美琴「まぁ……どちらかと言えば(犬よりは)猫っぽいわね」
食蜂「やっぱり御坂さんにもそんなふうに見られてるのねぇ♪」
美琴「消去法だけどね。アンタには(猫みたいな)可愛らしさとかいろいろ足りてないでしょ」
食蜂「そんなことないゾ? 御坂さん相手なら健気(受け)にもなれるしぃ」
2:
美琴「健気って……(猫じゃなくて)アンタに健気になられても困るわよ」
食蜂「そうなのぉ?」
美琴「だって気持ち悪いし」
食蜂「な、なによそれぇ……じゃあ強気(受け)の方がいいってことぉ?」
美琴「そもそも普段からそうでしょうが、アンタは」
食蜂「普段はそうかもしれないけど、私が(ベッドの上だと)健気(受け)なのもいいと思わなぁい?」
美琴「いや、別に……まったく思わないわね」
食蜂「つれないわねぇ……でもわかったわぁ。御坂さんは強気(受け)が好きなのね」
6:
美琴「好きってわけでもないけど……まあ健気よりはマシね」
食蜂「なんか腑に落ちないわねぇ……ところで御坂さんはネコじゃないのよね?」
美琴「え、私? 私は(犬か猫で言えば)猫だと思うけど」
食蜂「えぇっ!? 御坂さん、(タチじゃなくて)ネコなのぉ!?」
美琴「友達によくそう言われるからだけどね」
食蜂「お、お友達とそんな話するのぉ?」
美琴「アンタだって派閥の子たちとしたんでしょ?」
食蜂「そ、そうだけどぉ……でもあくまで話だけよぉ?」
美琴「話以外になにがあるのよ」
8:
食蜂「話以外って……な、なに言わせようとしてるのよぉ! 御坂さんのバカっ! エッチ!」
美琴「なんでいきなりキレてんのよ……」
食蜂「ま、まさかとは思うけど……御坂さんはそのお友達と寝たの?」
美琴「は? まあ一緒に寝たことはあるけど」
食蜂「なっ……!?」
美琴「お泊りで」
食蜂「し、しかもお泊りぃ!?」
美琴「なんで驚いてるのよアンタは……ちゃんと外泊許可はもらったわよ」
11:
食蜂「そ、そんなぁ……御坂さんがもう開発済みだなんて……」
美琴「そりゃ(能力)開発は受けてるわよ。つーかアンタもでしょうが」
食蜂「私はされてないわよ!」
美琴「されてないわけないでしょ」
食蜂「違うわよぉ! 私は派閥の子たちとそういう話をしたってだけだもん!」
美琴「いやいや、この街にいる時点でみんな(能力)開発されてるから」
食蜂「ぐすっ……私は御坂さんのためにずっと守ってきたのにぃ……」
美琴「聞いちゃいないし」
15:
食蜂「今もそのお友達と関係は続いてるの……?」
美琴「そうだけど」
食蜂「そ、そぉ……私の出る幕はないのね……」
美琴「出る幕……?」
食蜂(……でも、まだ可能性がないわけではないわ。私のテクニック力で御坂さんを調教し直してしまえば……!)
美琴「ねぇ、出る幕ってな──」
食蜂「御坂さん!」
美琴「うわっ! 急に大声出さないでよ」
食蜂「今から私の部屋に来なさぁい!」
美琴「……は?」
19:
美琴「なんでアンタの部屋に行かなきゃならないのよ」
食蜂「なんでもよぉ! いいから来るのっ!」
美琴「理由を言いなさいよ、理由を。アンタがいきなりそんなこと言い出すとか怪しすぎるでしょうが」
食蜂「り、理由は……え、えーっとぉ……」
美琴「なに?」
食蜂「み、御坂さんと寝たいから……」
美琴「は、はい? 寝る?」
食蜂「そうよぉ! 御坂さんと寝たいのぉ!」
23:
美琴「寝たいって言われても……私は(今は)寝たくないし」
食蜂「や、やっぱり(私じゃ)ダメなのぉ……?」
美琴「うん、(今は)ダメね」
食蜂「ぐすっ……」
美琴「ちょ、ちょっと!? 泣くようなことじゃないでしょ!?」
食蜂「だ、だってぇ……御坂さんがだ、ダメって……」
美琴「あーもうっ、わかったわよ……夜ね、夜」
食蜂「……ぇ?」
美琴「だから、今夜アンタの部屋に泊まりに行くって言ってんの」
食蜂「ほ、ホントにっ?」
美琴「本当よ。つーか昼間から寝ようとかスペイン人じゃないんだから」
28:

食蜂「御坂さん、お風呂入る?」
美琴「ううん、平気。もう入ってきたから」
食蜂「そ、そうなんだ。私も実は先に入っておいたのよねぇ」
美琴「ふーん、そう」
食蜂「じゃ、じゃあ、そのぉ……もう寝る?」
美琴「え、もう寝んの?」
食蜂(え……? もしかして他に準備が必要なの……?)
31:
美琴「一応、トランプとか持ってきたんだけど」
食蜂(よ、予習はバッチリ済ませたはずなのに……トランプを使うなんて誰も教えてくれなかったんだけどぉ!?)
美琴「いや、まあアンタが普通に寝たいって言うなら別にいいんだけどね」
食蜂「そ、そうねぇ。できれば普通に寝たいわぁ」
美琴「あっそう。じゃあ寝ましょ」
食蜂「う、うん」
美琴「あ、(寝てるときに)変なことするんじゃないわよ」
食蜂(言われなくてもノーマルプレイしか知らないしぃ……)
36:
食蜂「改めて確認するけど……御坂さんはネコなのよねぇ?」
美琴「はい……? あぁ、またその話? 友達にそう言われるだけで、私は(犬と猫)どっちでもいいわよ」
食蜂「え、御坂さんは(タチとネコ)どっちでもいいのぉ?」
美琴「まぁ、そこまでこだわりはないわね」
食蜂(御坂さんはリバありってことぉ?)
美琴「どっちも可愛いし」
食蜂(どっちも可愛い……えっ!? も、もしかして御坂さんって……タチも攻めちゃう総攻めってことぉ!?)
美琴「なに変な顔してんの?」
39:
食蜂(でもおかしいわねぇ、開発済みなのに総攻め? 開発された末にタチに目覚めたのかしら……)
美琴「電気消さないの?」
食蜂(マゾはマゾの気持ちがわかるから攻めるのが上手いって話はたまに聞くけど、御坂さんもそんな感じ?)
美琴「ちょっと、話聞いてんの?」
食蜂(だとすると、やっぱり私がネコになった方がいいってことぉ……? せっかく頑張って予習したのにぃ……)
美琴「なんなら私が能力で消すけど……食蜂?」
食蜂(でも御坂さんに抱いてもらえるならそれが一番よねぇ♪)
美琴「……もういいわ、アンタが消しなさいよ」
41:
食蜂「み、御坂さぁん……」
美琴「なによ。電気はアンタが──」
食蜂「私、初めてだからぁ……優しくしてね?」
美琴「……は?」
食蜂「あ、それと道具とかは使わないでほしいわぁ。やっぱり御坂さんの手で可愛がってもらいたいっていうかぁ」
美琴「……」
食蜂「で、でもでもぉ……御坂さんがどうしても激しく攻めたいって言うなら、道具も使っていいゾ?」
美琴(……ナニコレ。どうすればいいの)
46:
食蜂(あれ、無反応……? あ、そういえば御坂さんは強気受けの方が好きだったわね)
美琴「あの、食ほ──」
食蜂「わ、私がここまでやってるんだからはやくしなさいよねぇ」
美琴「え、え……?」
食蜂「それとも焦らしプレイのつもりぃ? ほ、ホントに御坂さんってひどい人ねっ」
美琴「……」
食蜂(こ、これも無反応!? 強気受けってこんな感じじゃないのぉ!?)
美琴(どうしよう、状況がめまぐるしく変わりすぎてまったくついていけない)
51:
食蜂「ね、ねぇ? 御坂さん……?」
美琴「え……なに?」
食蜂「なにもしないの?」
美琴「するってなにを……?」
食蜂「き、キスとか胸触ったりとかいろいろあるでしょぉ?」
美琴「は、はぁっ!? なんでキス!?」
食蜂「え? 普通、キスからはじめるものじゃないのぉ?」
美琴「……アンタ、頭打ったの?」
58:
美琴「とりあえず、アンタは今から私となにをするつもりなのか言ってみなさい」
食蜂「え、えぇ?? そんなこと言わせるのぉ? 言葉攻めから入るなんて聞いてないわよぉ……」
美琴「いいから! なにするつもりなのか言いなさいよ!」
食蜂「わかったわよぉ……こ、これからぁ、御坂さんに私の初めてを奪ってもらいまぁす……きゃーっ♪ 言っちゃったわぁ♪」
美琴「薄々そういうことだろうとは思ってたけど……頭痛してきたわ」
食蜂「御坂さん? どうしたの? 続きは?」
美琴「ふぅ……食蜂、ハッキリ言わせてもらうけど」
食蜂「なぁに?」
美琴「私はアンタを抱く気はありません」
食蜂「……えっ?」
66:
食蜂「ちょ、ちょっと待って。どういうことぉ?」
美琴「どういうこともなにも、私は最初からアンタを抱く気なんてないのよ」
食蜂「な、なんで? 御坂さん、今日は私を抱くために来たんじゃないの?」
美琴「どうしたらそんな勘違いできんのよっ! 私はただ、アンタがどうしてもって言うから泊まりに来ただけよ!」
食蜂「う、ウソ……だ、だって御坂さんは総攻めで、強気受けが好きって……」
美琴「そうぜめ……? なんの話か知らないけど、抱くだのなんだのは全部アンタの勘違いよ」
食蜂「そんな……」
美琴「そもそも私だって、その……み、未経験だからそんなことできないわよ。やり方も知らないもの」
72:
食蜂「……わかったわ。すべては私の勘違いだったのね」
美琴「そういうこと。だからもう普通に寝ましょ」
食蜂「いえ、それでもやることは変わらないわ」
美琴「え?」
食蜂「御坂さんが未経験ならむしろ好都合。私はもともとお互いに操を捧げ合いたいと思っていたんだもの」
美琴「しょ、食蜂さん? ちょっと落ち着いて、ね?」
食蜂「御坂さん! 私があなたの操を貰うから、あなたも私の操を貰ってぇ!」
美琴「……なんで私のまわりにはこんなやつばっかなのよーっ!」
78:
食蜂「あうっ……う、動かない……」ビクッビクッ
美琴「手加減できなかったわ。ごめんね」
食蜂「み、御坂さん!? どこに行くつもりぃ!?」
美琴「決まってんでしょ、帰るのよ。こんなとこで寝てたんじゃ貞操の危機どころじゃないわよ」
食蜂「ま、待ってよぉ! せ、せめて私の操だけでも奪ってぇ!」
美琴「いや、だからやり方知らないっての」
食蜂「ぐすっ……ひ、ひどいわよぉ。私は勝負下着までつけたっていうのにぃ……!」
美琴「その気持ちだけありがたく貰っておくわ。痺れはそのうちとれるから安心して。じゃあね」
食蜂「う、うっ……御坂さんのバカーっ!」
82:
美琴「はぁーっ、大変な目に合っ──」
黒子「あ、あぁんっ! お、お姉さま、お姉さまぁーっ! く、黒子はもう、もうっ……ハッ!?」
美琴「……黒子さん? 私のベッドでなにをなさっているんでしょうか?」
黒子「あ、あれ? お姉さま? 今日はあちらの寮に外泊すると仰っていたはずでは……」
美琴「いろいろあって帰ってきたのよ……で、アンタはなにをやってたのかしら?」
黒子「ち、違うんですのよ? これはナニをしてたわけではなく……」
美琴「よりにもよって下ネタで返してくるとはねぇ……言い残すことはそれだけ?」
黒子「お、お姉さま……わたくしの操を奪ってくださいまし──ぶへあっ!」
おわり
83:

85:

御坂はまともなんだなw
93:
ワロタ乙
9

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