希「まっきまっきまー♪」back

希「まっきまっきまー♪」


続き・詳細・画像をみる

1:
希「う………ん……」
希「朝……なんか……」
希「ふぁ……」ノビー
希「うう……さむ…」
真姫「おはよう希」
希「んー………おはようさん…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402454748
2:
希「って、なんで真姫ちゃんいるん?」
真姫「気にしないで」
希「気にしないでって……」チラッ
希(よう見たら真姫ちゃん寝間着っぽい)
希(もしかして、親御さんと喧嘩した…とかなんかな?)
希「んー……まぁいいけど」
3:
真姫「早く顔洗ってきなさい。朝食が出来てるわ」
希「朝食……?もしかして真姫ちゃん作ってくれたん?」
真姫「べ、別に……いらないならいいけど!」
希「ううん、せっかくやしいただくよ」
希「真姫ちゃんの手料理かぁ。楽しみやなぁ」
4:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「んと………真姫ちゃん?」
真姫「…なによ」
希「朝食ってこれ?」
希(全体的に真っ黒やね)
真姫「そ、そうよ!悪い!?」
5:
希(別に悪いって言ってないけど…)
希「ううん、なんかちょっと驚いただけやから」
希「それじゃー、いただきます」パクッ
希「うん、美味しいよ」モグモグ
真姫「………別にっ!」
希「んー?」モグモグ
6:
真姫「無理しなくていいわよっ!」
希「真姫ちゃん何で怒ってるん?ウチは美味しいと思ったから美味しいって言っただけよ?」
希「それにな……」
希「ウチの事を想って、ウチの為に作ってくれたんや。絶対美味しいに決まってる」
真姫「――――っ!?」カアァ
8:
真姫「も、もう希っ!」ヒョイ
希「あっ!ウチの朝ごはんが!」
真姫「も、もう食べたでしょ!///」
希「まだちょっとやん。もっと食べさせてー」
真姫「いやよっ!」
希「もう、真姫ちゃんのいけずぅー…」
12:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「ふぅ……コーヒーで体が温まるなぁ」
真姫「そうね」
希「コーヒーでごめんな?ちょうどお茶切らしてたんよ」
真姫「別にいいわよ」
希「真姫ちゃんやっぱりブラックなんやね」
真姫「希は砂糖入れ過ぎよ。角砂糖どれだけ入れたのよ?」
希「んー?確か6つだったような…」
13:
真姫「そんなに!?体壊すわよ」
希「真姫ちゃんに言われると説得力あるなぁ」
希「でも、苦いのより甘い方が好きやし……」
希「正直、ミルクも入れたかったり…」
真姫「………太るわよ」
希「あはは……。……なんか今日の真姫ちゃん冷たい」
14:
希「ところでー……今日用事あったりするん?」
真姫「別に、ないけど…」
希「だったらウチと部屋のお片付けしよか?」
真姫「お片付け?」
希「ほら、もうすぐ年末やん?大掃除みたいなもんよ。手伝ってくれるよね?」
15:
真姫「私は別に――――」
希「まぁまぁ、どうせ暇なんやろ?よし、早く始めよかー」スクッ
希「はい、手袋とマスク」
真姫「ちょっと!のぞ――――」
希「ゴミ袋も渡すから広げてちょっと待ってな?」
真姫「話を聞いて!私手伝わないわよ!」
希「えーっと……確かこの辺の物が…」ゴソゴソ
希「はい、これとこれとこれ。ゴミ袋に入れてー」
真姫「うん。……ってちが――――」
16:
希「それじゃ、ちょっとこっち片付けるから、真姫ちゃんはそこのやつ全部ゴミ袋にいれてな?」
真姫「しないって言ってるのに…」
希「しっかり手袋とマスクしといてそれ言うん?」
真姫「ち、ちがっ!これは汚れちゃうからつけてるのよ!」
希「ごめんなー。後でお昼ご馳走するからー」
17:
真姫「もう………」
真姫「ええと、ここの雑誌とかを入れるのね…」
真姫「…………」ポイポイ
真姫「あら?…これ」
真姫「小学校の卒業アルバム……?」
真姫「希が捨てるわけないし、間違えたのね」
真姫「………」ペラッ
18:
真姫「どの写真にも希が写ってないわね」
パラッ
真姫「これは……作文?」
真姫「…………」ジー
19:
希「ふんふーん♪」ポイポイ
真姫「希」
希「どうかしたんー?」
真姫「私の夢」
希「いきなりどうしたんよ」
真姫「私は大きくなったら結婚してお嫁さんになりたいです」
20:
希「夢がお嫁さんなんて可愛らしいなぁ」クスクス
真姫「そして海の見える大きなお家に住んで、3匹のお犬さんを飼うことが夢です」
希「………ん?」
真姫「結婚式は真っ白で綺麗なドレスを着て、パパとママに祝福され――――」
希「ちょ、ちょ…!?それって…!」
真姫「ふんふーん♪」ピラッ
21:
希「―――――っ!?」カアァ
真姫「卒業アルバム、紛れ込んでたわよ」
希「かっ、返して!」
真姫「言われなくても返すわよ。………それにしても意外ね」
希「な、なんで…誰にも見られたくないから隠してたんに」ウルウル
真姫「夢がお嫁さんなんて可愛らしいじゃない」
希「も、もうー!///」
22:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
真姫「希。こっちのも捨てていいの?」
希「うん。お願いー」
真姫「よっと……」
希「んー………おしゃべりしながらやってたら、思ったより時間かかってるなぁ」
希「気付いたらもうお昼やん」
23:
真姫「もうそんな時間なの?」
希「お昼ご馳走する言ったし、一旦終わってお昼にしよか?」
真姫「そうね。んー………なんだか腕が痛いわ」ノビー
希「普段使ってない筋肉も使うからなぁ」
希「それじゃ、なんか作ってくるから真姫ちゃんは机の上お願いなー」
24:
希「さて、なにかあったかな……」ゴソゴソ
希「んー………あれ?これって…」
希「そうめんやん……まだ残ってたんやね」
希「真姫ちゃん、にゅうめんでもいい?」
真姫「にゅうめん……?」
希「ああ、えと…温かいそうめんやね」
真姫「うどんみたいなものかしら、私はなんでもいいわ」
希「了解ー。ちょっと待っててなー」
25:
希「ふんふーん♪」トントントン
真姫「希」
希「んー?」
真姫「このアルバムの事なんだけど」
希「ああそれな。貰ったんやけどその学校、二か月も通ってないんよ」
希「だからほら、クラス名簿の所しか写真なくてな」
26:
真姫「そう、なの……」
希「でもまったくの思い出もない、ってわけでもないから残してるんよ」
希「それに、ウチの卒業アルバムはどれも似たり寄ったりなんやし」
希「だからな、音ノ木坂の卒業アルバム。少し期待してん」
希「ウチの写真どれくらいあるんかなー?ってな」クスクス
希「うーん……いい匂い。もうすぐできるからもうちょっと待ってなー」
27:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「最後に溶いた卵を入れて……」
希「真姫ちゃんできたよー」
真姫「とても美味しそうじゃない」
希「ふふん、ウチ渾身の出来なんやから絶対美味しいよ」
希「それじゃあ――――」
「いただきます」
28:
真姫「………」モグモグ
真姫「いいんじゃないかしら。スープは味噌なの?」
希「東條家伝統、味噌スープのにゅうめんや」
希「お腹も膨れるし、体も温まって一石二鳥やで?」
真姫「確かに。ふぅ…温まるわ」
希「夏場でも美味しくいただけるから真姫ちゃんにオススメや」
29:
真姫「希は料理上手なのね」
希「上手やないよ。こんなん、ゆがいて、暖めて、合わせるだけやし」
希「インスタントやレトルトとたいして変わらんよ」
真姫「あっそう………」プイ
希「あれー…?なんか機嫌損ねちゃったかな…?」
30:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「よし、こんなもんやね」
真姫「綺麗に片付いたわね」
希「まぁ、時間かけた割に整理するもんあんまりなかったし」
真姫「じゃあ、なんでしたのよ?」
希「そんなん決まってるやん。年末の風物詩だから、やね」クスクス
31:
プルル
希「と、電話やね。真姫ちゃんちょっとごめんな」
ピッ
希「もしもし……ああ、エリち。どうロシアは寒い?」
希「……おお、想像したくないなぁ。…え?お土産?そうやねぇ…」
希「エリちとお揃いのモノでお願い。内容はエリちのセンスに任せるよ」
希「ふふっ、そんなんないよー」クスクス
32:
希「え?真姫ちゃん…?真姫ちゃんならすぐ近くにいるけど」チラッ
真姫「………」ムッスー
希(うわぁ…なんかすごい機嫌悪くなってる)
希「そうなん?ちょっと待ってな?聞いてみる」
希「真姫ちゃん。エリちから、旅行のお土産なにがいいー?」
33:
真姫「別になんでもいいわよっ!」
希「うひゃー……。エリち聞こえた?なんか甘いものお願いな?」
希「うん。うん……こっちは大丈夫やから。旅行楽しんでな?うん、それじゃ」ピッ
希「真姫ちゃんなんでそんな怒ってるん?」
真姫「別に怒ってないわ!」
34:
希「あー…もしかして、妬いてくれてるん?」
真姫「なっ…!?」カアァ
希「いやー嬉しいなぁ。真姫ちゃんが……うんうん」
真姫「妬いてなんかないわよっ!」プイ
希「あー…そっぽむかれた。あ、そうや」
35:
希「真姫ちゃん真姫ちゃん」
真姫「………」プイ
希「まっきまっきまー♪」
真姫「!?」
希「まっきまっきまー♪」
真姫「や、やめなさいよっ…!」カアァ
36:
希「んー。だって、にこっちがこれすると真姫ちゃん喜ぶって」
真姫「喜んでなんか…!」
希「でもー、真姫ちゃん顔赤いよー?」
真姫「赤っ……別に赤くないわよー!」
希「くすくす。さて真姫ちゃんの良い顔も拝めたことやし、結構汗かいたやろ?お風呂入ろっか?」
希「お風呂沸いてないからシャワーになるんやけどね」
真姫「はぁ……唐突過ぎよ」
37:
希「まぁまぁ、真姫ちゃんもさっぱりしたいやん?」
希「それに、ウチの家の敷居を跨いだら、ウチと一緒にお風呂入る事になってるんよ」
真姫「なにそれ」
希「どう?今ウチが考えたんよ」
真姫「別に………一緒は嫌よ」
希「あー………そうやねー……」
38:
希「それじゃ、真姫ちゃん先入っておいで」
真姫「……何か企んでいるんでしょうね」
希「まっさかー。ウチはいつでも純情やん?」
真姫「………余計に怪しいのだけど」
希「おかしなことしたら殴ってもいいからさ、いっておいで?」
真姫「………」
46:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
ザー
真姫「はぁ?………」
真姫「気持ちいいわ」
真姫「でも本当、希の考えていること分からないわ」
真姫「………カメラでも仕込んでいるんじゃないでしょうね」
47:
ガラッ
希「真姫ちゃん入るよー」
真姫「え?ちょ、ちょ……!」ブン
ガシッ
希「もう、いきなり何するんよー」
真姫「殴っていいって言ったのは希でしょ!?」
48:
希「真姫ちゃん、ウチは「おかしいこと」をしたらって言ったよ?」
希「ウチが我が家のシャワーを浴びるのに何かおかしなことある?」
真姫「なっ――――!?」
希「あー、真姫ちゃんとシャワーなんて新鮮やわぁ」
希「真姫ちゃんシャンプーとってー?」
真姫「だ、騙したわねぇ!」
希「んー?真姫ちゃんもう出てしまうん?」
真姫「当たり前でしょ!」
49:
希「まぁまぁ、まだ体とか洗ってないんやろ?」
希「それに今出ても真姫ちゃんのお洋服、洗濯中だから着替えないよ?」
真姫「えっ!?」
希「ああ、大丈夫。ウチの貸すから安心してな?」
希「ウチが出て、真姫ちゃんの用意するまで真姫ちゃん出れないから」ニッコリ
真姫「のぞみぃ?!」ポカポカ
希「あいたた、真姫ちゃん痛い痛い」クスクス
51:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「ウチの服小さくない?」
真姫「ぴったりって言えばぴったりだけど……」
希「あ、胸がすーすーするん?」
希「真姫ちゃんまだまだ育ち盛りやから、心配せんでいいよ?」
真姫「別にそんな……気にしてないわよ」
52:
希「くすくす。さてそれじゃー、真姫ちゃんお買い物いこか?」
真姫「……お買い物?」
希「もうすぐ年末やしおせちの材料買わんとね」
真姫「おせちって…面倒じゃないの?」
希「風物詩風物詩♪」クスクス
希「それにおせちって一度作ると4日くらいは夕食に困らんから結構便利なんよ」
真姫「ホント…希って何考えてるかわかんないわ」
53:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「こんなもんかな」
希「早めに買っておかないと、かまぼことかぼったくり価格になるからなぁ」
真姫「そうなの?」
希「せやで。このかまぼこあるやん?あと何日かしたら2倍以上に値上がってるんよ」
真姫「なにそれ、ぼったくりじゃない」
希「やろ?」
54:
希「っと、買い忘れがあったの忘れてた」
希「ちょっと買ってくるから真姫ちゃんここで待っててな?」タッ
真姫「あ、ちょっと!」
真姫「もう………」
「真姫ちゃん………?」
55:
希「ふぅ、残っててよかったよかった」
希「ついでに肉まんも買ったし、真姫ちゃんと食べよ」
希「あれ……あれって真姫ちゃんと……」
真姫「もういいって言ってるでしょ!」
真姫母「真姫ちゃん!」
真姫「ママなんて……知らないっ!」タッ
56:
希「おおっと!」
真姫「あっ……」
希「真姫ちゃん……」
真姫「…行くわよ!」スタスタ
希「え?あ、ああ……ええと」
ペコリ
希「ま、まって、真姫ちゃんー!」
57:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「ふぅ………お夕飯美味しいかったなぁ…」
真姫「………そうね」
希「やっぱり麺類は作りやすくてええな」
希「真姫ちゃん手伝ってくれてありがとうなー」
真姫「……うん」
58:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「良いお湯やね真姫ちゃん」
真姫「……うん」
希「シャワーもよかったけど、やっぱりあったかな湯船につかると気分もええなぁ」
真姫「……うん」
希「真姫ちゃんの発展途上のお胸、わしわししたいけど、したら怒るんやろうなー」
真姫「……そうね」
59:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
真姫「………」ボー
希「………」
希(エリちが言ってたけど、携帯の電源切ってるっぽいし)
希(やっぱり真姫ちゃん親と喧嘩してたんやな)
希(どうしようか悩んでいるっぽいなぁ)
希(ウチがなんとかするのは簡単なんやけど………)
60:
希(カードは………)ペラッ
希(『節制』の逆位置…。「不運」や「家庭の不和」の意味を持つカード…)
希(まさに今の真姫ちゃんやん)
希「真姫ちゃん、そろそろいい時間になるけど」
真姫「……そうね」
希「今日はうち泊まる?」
真姫「……そうね」ボー
61:
希「よしっ!そうと決まったら……ベッドにダイブや!」グイ
真姫「………え?きゃあ!?」
バタン
真姫「いたた……」
希「ごめんなー。お客様用のお布団ないからウチと一緒に寝よか?」
真姫「ちょっと!私泊まるなんて言ってないわよ!」
希「………」
真姫「な、なによ…?」
62:
希「いや、真姫ちゃん何も聞いてないし、自分でも何言ったか覚えてないし……」
真姫「しょ、しょうがないじゃない。……考え事があったのよ」
希「そうなん?でもまぁ、今日は泊まってくれるんやろ?」
真姫「どうしてそうな――――」
希「あー、今日は真姫ちゃんに泊まってほしいなー。ウチ今朝怖い夢見たからひとりやったら寝れんよー(棒)」
真姫「なによそれ……」クスッ
63:
希「それにウチとしては、真姫ちゃんが泊まってくれるととっても嬉しいんやけどな」
真姫「なっ……!」カアァ
真姫「しょ、しょうがないわね。希がそこまで言うのなら泊まってあげても……」
希(ちょろい)
希「くすくす……」
真姫「何よ急に笑って…」
希「いやー、やっぱり真姫ちゃんやなー。って」
64:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
希「それじゃー、灯り消すよー」
真姫「ええ。おやすみなさい」
希「お休みー」
真姫「………」
希「………」
真姫「ねぇ、希…」
希「んー?」
65:
真姫「その……聞かないの?」
希「なにをー?」
真姫「しらばっくれないで。私が押しかけた理由よ」
希「んー?もしかして聞いて欲しかったん?」
真姫「そんなわけ――――」
希「そうやね……」
66:
希「ウチが助言してもよかったんやけどな」
希「真姫ちゃんがひとりで解決せないかんと思ったから」
希「ウチも…いつまでも真姫ちゃん達と一緒におれんし…‥」
希「だから時間はあげたけど、ウチから何か言うのはやめてたんよ」
真姫「希……」
67:
希「だからな」
希「これがきっと最後の助言」
希「友達だからやなくて三年生として、人生の少し先を歩くウチの助言」
希「後悔だけは絶対にせんといてな?」
真姫「後悔?」
68:
希「うん。ウチってほら、昔転校が多かったって言ったやろ?」
希「だからな、ウチずっと前からあること決めてん」
希「誰が相手でも、どんなことがあっても、最後は笑顔で別れようって」
希「だって、それが最後のお別れになるかもしれんやん?」
希「喧嘩して、それがその人の最後に見た顔なんて…そんなの嫌やん」
希「だから、な?後悔しないようにするんよ?」
69:
真姫「………」
希「それと………」ゴソゴソ
真姫「きゃっ!?」ビクッ
希「ふふっ、真姫ちゃんの手温かいなぁ。人間湯たんぽやね」ギュー
真姫「も、もう希は…!」
70:
希「何かあったらウチを頼ってな?」
真姫「……さっき最後の助言って言ったじゃない」
希「そう思ったんやけどな……」
希「やっぱりウチ、これ苦手っぽい」アハハ
希「だからな真姫ちゃん、ウチが卒業してもずっとウチを頼ってな?」
真姫「そう……ね。…考えておくわ」
71:
真姫「………」
希「………」
真姫「……希。その…ね。今朝、ママとね……」
希「………」
真姫「……希?」
希「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
72:
真姫「もう、「頼ってな」とか言ったくせに」
希「う……ん……」スヤスヤ
真姫「………」
真姫「………ありがとう」
73:
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
チュンチュン
希「ん……」
希「ふぁ……」ノビー
希「真姫……ちゃん?」キョロキョロ
74:
ガラッ
希「真姫ちゃーん?」
希「置き手紙…?」
希「ええと……」ペラッ
『昨日は本当にごめんなさい。そして、ありがとう。
 後悔しないよう、ママと話し合ってきます。
 今朝も朝食作ったの。昨日よりはマシになってると思うわ。
 もしよかったら、どうぞ。
      西木野 真姫』
75:
希「うまく仲直りできるといいな」
希「さて、真姫ちゃんの作ってくれたのは……」パカッ
希「ふふっ、真っ黒からこげ茶色にランクアップやね」クスクス
希「お味は……」パクッ
希「苦い…でも美味しいなぁ」
76:
希「………」モグモグ
希「あれ…?」
希「この部屋ってこんなに広かったっけ?」
希「ずいぶんと広くかんじるなぁ……」
希「………真姫ちゃん帰ってこんかな。なんてな…」
77:
ピンポーン
希「……真姫ちゃんかな?」
ガチャ
ことり「………」
希「あれ?ことりちゃん、こんな早い時間にどうかしたん?」
ことり「希ちゃん。その、今日……泊めてくれるかな?」
78:
希「………」
ことり「………」
希「ふふっ…!あはは!」
ことり「え、ええ!?どうしたの!?」
希「いやなんでもないよ。ふふっ…ただウチ愛されてるんやなって」
ことり「……?」
希「まぁまぁ、外は寒いやろ?中入って」
希「お腹すいてない?さいっこうな朝ごはんあるんよ。一緒に食べよ?」
おしまい
79:
最後まで読んでいただきありがとうございました。
真姫ちゃんすっごく難しいです。もしかしたらキャラ崩壊してたかもしれません。崩壊してたらごめんなさい。
次回作なのですが、シリアスものなんて需要ありますかね?
あればそれを書きます。
ないなら、このSSの続きか漫画版のにこまきでも書きます。
80:
おつ
シリアス大好きだよ
86:

ことりちゃんの続きも見たかったー
8

続き・詳細・画像をみる


日本でカメムシ異常発生 例年の9倍

【画像】英国で可愛い「ネズミカフェ」がオープン 日本の「ネコカフェ」から着想

俺氏車掌 痛恨の放送ミス

【速報】 TBSでヤラセ発覚wwwwwwwwwwwwwwwwwwww

外出先のお店のレジのJKに財布の中のコンドームチラ見せ楽しすぎワロタwwwww

阿笠博士「暇じゃのぉ」

■【画像】「帰るまで命があるかわからん。名古屋におったらな」

【大学】東大が防衛省に協力拒否 機体不具合究明「軍事研究」と、一方教授は個人で参加

勇者「冒険の書が完結しない」

目は口ほどに・・・何かを訴えかけているように見える動物たちの写真(猫多め)

俺氏車掌 痛恨の放送ミス

外出先のお店のレジのJKに財布の中のコンドームチラ見せ楽しすぎワロタwwwww

back 過去ログ 削除依頼&連絡先