キョン妹「キョンくん、エッチしよー」back

キョン妹「キョンくん、エッチしよー」


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1:
キョン「はいはい、また後でな」
キョン妹「ぶー!」
キョン「むくれても駄目だ。ほら、行った行った」
キョン妹「それじゃ、あとでねー」
キョン「はいよ」
…バタンッ
佐々木「……キョン、今のはどういう会話なんだい」
7:
キョン「どう、と言われてもだな」
佐々木「悪いけれど、僕には今のが普通の会話には思えない」
キョン「そりゃまたどうしてだ」
佐々木「僕の知っている常識ではだね、
   兄と妹の関係でああいった言葉が使われる事は無いんだ」
キョン「あぁ、“エッチ”って言葉だな」
佐々木「わかってもらえて嬉しいよ」
11:
キョン「そりゃあわかるさ。何せ、長い付き合いだからな」
佐々木「そうだね。家に招待される程度には親しいかな」
キョン「……っと、茶菓子でも出すべきだったな。
  すまん、気が利かなかった」
佐々木「くつくつ。君は話を誤魔化そうとしているのかい?」
キョン「?」
佐々木「君と妹ちゃんの、関係についての話だよ」
14:
キョン「俺と、お前がいう所の“妹ちゃん”は間違い無く
  兄と妹の関係だぞ」
佐々木「知っているさ。だからこそ不可解なんだよ、キョン」
キョン「何が」
佐々木「先ほどの君達の会話では、
   まるで日常的に“エッチ”がなされているように感じたからね」
キョン「その通りだが、それがどうかしたのか?」
佐々木「……」
佐々木「くつくつ。予想外の反応で戸惑ってしまったよ」
17:
キョン「ふむ、何だかわからんが驚かせちまったみたいだな」
佐々木「キョン、一つだけ聞いてもいいかい?」
キョン「まあ、俺に答えられる範囲だったら構わないさ」
佐々木「君と妹ちゃんは、正真正銘血のつながりがある兄妹。
   ……それで合っているかい?」
キョン「間違いないな。さすがに今戸籍の確認をしろと言われたら困るが、
  俺は間違いなくアイツの兄貴だよ」
佐々木「……」
22:
キョン「どうした? 急に黙りこくって」
佐々木「……それじゃあ、もう一つだけ質問をしようか」
キョン「うん? 今日はやけに質問が多いな」
佐々木「僕だってこんなに質問をするとは思わなかったよ」
キョン「そうかい」
佐々木「キョン、君は兄と妹が“エッチ”をするのが正しい事だと思うかい?」
キョン「いいや、正しくは無いな」
佐々木「……僕は君の答えを聞いて益々混乱してきたよ」
23:
キョン「佐々木、もしかして具合でも悪いのか?」
佐々木「ある意味ではね」
キョン「それなら今日は帰るか? 送って行くぞ」
佐々木「今は、君のその優しさが邪悪に思えて仕方ないよ、キョン」
キョン「おいおい、そりゃまたどうしてだ」
佐々木「僕を家まで送り、帰ったその脚で妹ちゃんの部屋に向かうんだろう?」
キョン「そうだ。お前も見ただろう? 後でエッチをするって約束したところを」
佐々木「……」
25:
キョン「久々にゆっくり話でも……と思ったんだがな」
佐々木「君にそう思ってもらえて光栄だね。
   何せ、僕も同じ気持ちだったんだから」
キョン「そうか」
佐々木「そしてキョン。僕は今、君とゆっくり話をしなければいけない
   事柄に気付いてしまったんだ」
キョン「ふむ」
佐々木「いいかい、キョン。兄と妹で“エッチ”をするのはいけない事だ」
キョン「ああ、だから気持ち良いんだ」
佐々木「!?」
30:
キョン「いけない事をするのは、何故かやめられないよな。
  なあ佐々木、お前もそういう経験が無いか?」
佐々木「……」
キョン「そういえば、中学の時に非常用のベルを俺が見てた時があったな。
  はは、そこでお前は言ったんだった」
佐々木「……」
キョン「“キョン、今ここで押したら犯人が君だとバレてしまうよ”ってな!
  あれじゃあ、バレないようにだったら押しちまえって意味になるぞ」
佐々木「……」
キョン「? おーい、佐々木ー?」
38:
キョン「起きてるかー?」
佐々木「っ!……す、すまないキョン。
  あまりの自体に、意識がどこかへ行ってしまっていたみたいだ」
キョン「おい、本当に大丈夫か?
  何だったら、家に連絡を入れたほうが良いか?」
佐々木「……それには及ばないよ。
  それとも、君はそんなに僕に帰って欲しいのかい?」
キョン「まさか。どうしてそうなるんだ」
佐々木「ふむ、どうやら本当にそう思ってくれているようだね。
   少しだけ安心したよ、ほんの少しだけ」
41:
キョン「本当に具合が悪くなったら言うんだぞ?」
佐々木「ありがとう」
キョン「なんのなんの」
佐々木「……さて、それじゃあ話を戻そうか。
   大分落ち着いたから、今度は失態は見せない」
キョン「話を戻すって……あぁ、お茶菓子のことか」
佐々木「違うよキョン。まるで違う」
42:
キョン「茶菓子の話じゃないのか?
  美味しい芋羊羹があるんだが」
佐々木「君の心遣いは本当にありがたいけれど、今は遠慮しておくよ。
   今は、何をたべてもまともに味がわかりそうもないからね」
キョン「何っ!? そんなに具合が悪いのか?」
佐々木「大丈夫、大丈夫だから落ち着いてくれキョン」
キョン「……わかった。なぁ、もしかして学校の方がしんどかったりするのか?
  今まで、そんなに体調が崩れることなんて無かっただろう?」
佐々木「そうだね。けれど、残念ながら僕の体調が優れないのは
   君と妹ちゃんの会話を聞いたからさ」
43:
キョン「……そうか。なんだか分からんが、すまんな」
佐々木「くつくつ。落ち着けとは言ったけれど、落ち込めとは言ってないよ」
キョン「まあ、それもそうか」
佐々木「……それで、キョン。
  君は、いけないことと知りつつ妹ちゃんとエッチをしているんだね?」
キョン「ああ、だから気持ち良いんだ。
  それもな佐々木、お前が考えている以上に気持ち良い」
佐々木「熱く語らないでくれ。これは、親友としてのお願いだ」
45:
キョン「別に熱く語ったつもりは無かったんだが」
佐々木「君にはそう感じられたかも知れないけれど、
   僕にとってはそうじゃなかった。そういう話さ」
キョン「成る程な」
佐々木「それでキョン。……いつから何だい?」
キョン「いつから?……あぁ! そういうことか。
  特に予定がない日は、朝から晩までだな」
佐々木「!?」
46:
キョン「さすがに学校やアイツの不思議探索に付き合う日は
  そういう訳にもいかんがね」
佐々木「……」
キョン「そういえば、お前の――佐々木団だったか?
  佐々木団も、休日は一緒に行動したりしてるのか?」
佐々木「……」
キョン「しかし、考えてみれば佐々木団というのもそのままだな。
  どうせだったらもう少し凝った名前にしてみちゃどうだ」
佐々木「……」
キョン「? おーい、佐々木ー?」
49:
キョン「なあ、佐々木?」
佐々木「っ!……す、すまないキョン。
   予想していた方向とは違うベクトルの答えがきて呆けてしまったよ」
キョン「お前が予想をはずすとは、本当に具合が悪そうだな」
佐々木「……キョン、こういう話の流れではだね、
  “いつから”と聞かれたら、普通は“いつからエッチをしだした”のかを答えるものだ」
キョン「佐々木お前……結構凄いことを聞くんだな」
佐々木「今更それを言うのかい。
  そしてキョン、ここで君が引くのは僕としては納得がいかないな」
51:
キョン「いやいや、普通はそういう事を聞かれたら引くもんだぞ」
佐々木「くつくつ。それじゃあ、そういう事にしておいてくれ。
   それで……いつからなんだい?」
キョン「まあ、親友のお前にだったら言っても構わんか」
佐々木「……」
キョン「正直、かなり前からだから覚えてないな」
佐々木「……なんてことだ」
54:
キョン「おいおい、一世一代の告白をそう言うなよ。
  いくら俺でもさすがに落ち込むぞ」
佐々木「キョン、悪いことは言わない」
キョン「? 何だ?」
佐々木「これからは、妹ちゃんとエッチするのはやめるんだ」
キョン「断る」
佐々木「……一応聞くけど、それはどうしてだい?」
キョン「あんな気持ち良いことを知ってしまったら、もう戻れないからだ。
  俺も、そして妹もな」
佐々木「……くつくつ。正直、今にも僕は倒れてしまいそうだよ」
56:
キョン「あれだけ気持ちよくなれるってことは、
  多分肉親だからこそなんだろうよ」
佐々木「……」
キョン「まあ、安心してくれ。
  さすがに兄妹だから最後の一線は越えちゃいないさ」
佐々木「……それは……どういう意味だい?」
キョン「妹はまだ“女の子”なんだ。
  これだけ言えば十分じゃあないのか?」
佐々木「くつくつ。普通だったらまるで安心できる材料ではないのに、
  どうしてかそれを聞いてホッとした自分に驚いているよ」
60:
キョン「さすがに俺もそこまで鬼じゃない。
  ……と、言いたいところなんだが、単に趣味の問題かもな」
佐々木「それはまたどういう趣味だい?
   悪いけれど、既にこの事態は僕の理解をはるかに超えているんだ」
キョン「俺、ポニーテール萌だけじゃなく処女厨なんだ」
佐々木「……」
キョン「待て、佐々木。これはお前が聞いたことじゃないか。
  だから頼む、引くな」
佐々木「……君は、僕が思っている以上に普通ではなかったみたいだね」
66:
キョン「何を言う。俺よりも普通で、
  平凡な日常を愛している人間がどこに居るってんだ」
佐々木「妹とエッチをする兄の日常は、
   平凡とよぶには少々エキセントリックが過ぎると思うよ、キョン」
キョン「それもそうだな」
佐々木「簡単に認めて欲しくは無いけれどね」
キョン「簡単にじゃあないさ。平凡じゃないからこそ、
  楽しいし気持ちの良いこともあるんだなと再認識しただけだ」
佐々木「本来だったら、この部屋に居る時点で身の危険を感じるべきなんだろう。
   けれど、君があまりにもいつも通りだから警戒心が全く起きないよ」
69:
キョン「ああ、すまんがちょっと風呂をいれて来て良いか?」
佐々木「構わないよ、家の人間は君なんだから。
   ……と、言いたいところだけれどね」
キョン「? 何か問題でもあるのか?」
佐々木「まさかとは思うけれど、
   妹ちゃんと一緒にお風呂に入るつもりかい?」
キョン「まさかもなにも、その通りだ。
  最近、風呂ですると後始末が楽ってことに気付いてな」
佐々木「……」
74:
キョン「ベッドで寝転がりながらも良いんだが、
  ベタベタしたシーツをどうするかが難点なんだ」
佐々木「……」
キョン「? どうしてベッドから離れるんだ」
佐々木「気にしないでくれると嬉しいね。
   むしろ、ここは気にするなと命令口調を使うべきかもしれない」
キョン「まあ、気にするなと言われたらそうするさ。
  何せ、お前のいう事に逆らってまで詮索する気は無いからな」
佐々木「ここは察するべき場面だと思うよ、キョン。
   まあ、君にそれを期待する程浅い付き合いでは無かったと記憶しているけどね」
77:
キョン「とにかく、ちょっとだけ待っててくれ」
佐々木「……わかったよ」
ガチャッ…バタンッ
佐々木「……これは、とんでもない事に――」
ガチャッ
佐々木「? キョン、早かったじゃな――」
キョン妹「あれー? キョンくんはー?」
佐々木「――い……か……」
81:
キョン妹「ねーねー、キョンくんしらない?」
佐々木「……彼なら今、お風呂をわかしに行ってるわ」
キョン妹「そうなんだー。それじゃあ、
  今日もお風呂でするんだー」
佐々木「っ! ね、ねえ妹ちゃん」
キョン妹「? なにー?」
佐々木「お兄さん――キョンくんと、本当にエッチをしてるの?」
キョン妹「うん! キョンくんね、
  お願いしたらいつも『良いよ』って言ってくれるんだー」
佐々木「……なんてことなの」
82:
キョン妹「えへへ、キョンくんって優しいんだよー」
佐々木「……ねえ、お兄さんのこと好き?」
キョン妹「大好きー!」
佐々木「でもね、兄妹でエッチをするのはいけないことなのよ」
キョン妹「だから気持ち良いんだよー」
佐々木「……」
88:
キョン妹「それにねそれにね!」
佐々木「……ええ、どうしたの?」
キョン妹「最近ではね、おしっこの穴も――」
ガチャッ
キョン「? なんだなんだ、まだお客さんが来てるから、
  大人しく部屋で待ってなさい」
キョン妹「ぶーぶー」
佐々木「……」
95:
キョン妹「だってー、待ってる間暇なのー」
キョン「もう宿題は終わったのか?」
キョン妹「……えへっ♪」
キョン「それ見たことか。ほらほら、
  部屋に戻ってお勉強しなさい」
キョン妹「キョンくんの意地悪ー!」
佐々木「ここだけを切り取ると、
   とても仲の良い兄と妹に見えるだけに残念だよ」
96:
キョン「それじゃあこうしよう」
キョン妹「んー?」
キョン「お客さんが帰るまでに宿題が終わってたら、
  今日はいつもより凄い事をしようじゃあないか」
キョン妹「えっ、本当にー!?」
キョン「俺がウソをついたことがあったか?」
キョン妹「えっとえっと……この前の日曜日でしょ、
  それと、冷蔵庫のゼリーを食べちゃったり……」
キョン「それは何かの間違いだ。だから、今回は安心しろ」
佐々木「くつくつ。傍で聞いている身としては、
   これ以上に安心できないことがあるのかという位不安だよ」
99:
キョン「さあ、どんどん時間は経ってるんだぞ」
キョン妹「ええっ、ズルいー!」
キョン「ズルくありません。あーあー、
  宿題が出来てなかったら今日はお預けかもなー」
キョン妹「キョンくんの意地悪ー!」
ガチャッ…バタンッ!
キョン「――っと、すまんな佐々木。
  ちょっと目を離した隙に妹が騒がしくしちまったみたいで」
佐々木「いいや、それについては問題ないよ。
   問題があるとすれば、妹ちゃんの口から問題発言が飛び出したことかな」
100:
キョン「問題発言?……やれやれ、アイツは何を言ったんだ」
佐々木「……キョン」
キョン「どうした、急に改まって」
佐々木「非常に言いにくく、そして聞きにくいことなんだが」
キョン「?」
佐々木「……尿道は、何をするための場所だい?」
キョン「ぶっ!? い、いきなり何を言うんだお前は!?」
佐々木「そこで驚かないでくれ。
   これは、妹ちゃんの口から聞いたことなんだからね」
103:
キョン「だからってだな、急に同年代の女子からその単語が
  飛び出すとは思わないだろう」
佐々木「僕だって、この単語を口にするとは思わなかったよ」
キョン「……まあ、尿道っていう位だから、
  尿を出したりする場所だろう」
佐々木「……」
キョン「おい、どうしてそこで黙るんだ。
  俺は何も間違ったことは言っちゃいないと思うぞ」
佐々木「キョン……出し“たり”という表現をするという事は、
   君はやはり、そんな場所にまで欲望の手を伸ばしていたんだね」
105:
キョン「……やれやれ、そんな事をお前に言ったのか」
佐々木「嬉々として話してくれたよ。
  キョン、君はこういう事が知られたらまずいという認識はあるようだね」
キョン「まずいというよりも、恥ずかしいって方が正しいな。
  おっと、どうして恥ずかしいかなんて聞くなよ」
佐々木「君の羞恥の理由は理解できるつもりでいるよ。
   最も、つもりでいるだけという気がしないでも無いけれど」
キョン「まあ、とにかくだ。その……最近は、
  尿道で楽しんだりするから風呂場じゃないと大変なんだ」
佐々木「楽しむ、という表現までするのか。
   いやいや、今日は驚きの連続で頭がどうにかなりそうだ」
110:
キョン「まあ、最初にしたときはベッドだったから大変だったんだ」
佐々木「……」
キョン「佐々木、それ以上ベッドから離れるのは無理だぞ。
  部屋を出るか、窓から飛び降りるしか方法は無い」
佐々木「くつくつ。気分の問題さ。
   僕は“こう”だけれど、まだ純情な乙女なんだよ、キョン」
キョン「そうかい。頭じゃわかるが、
  お前のキャラを考えると素直に納得はしにくいな」
佐々木「兎に角、このベッドからは離れさせてもらうよ。
   駄目といわれたら、ベッドを破壊するしかなさそうだ」
111:
キョン「ベッドを破壊? 勘弁してくれ」
佐々木「それとも、涼宮さんの口癖のように、
   “ベッドは死刑よ”……とでも言うべきだったかな」
キョン「おいおい、どうしてそこでアイツの名前が出るんだ」
佐々木「なに、彼女だったらどういう反応をするかと思っただけさ」
キョン「そりゃあ、最初に“エッチ”と聞いた時点で、
  世界を大いに大変な目にあわせてくれたんじゃないか」
佐々木「そういう意味では、僕に何の力も無い事に感謝するよ」
116:
キョン「まあ、とにかくだ。最初の頃は本当に大変だったんだぞ」
佐々木「僕は今が一番大変だよ。何せ、
   君がまるで何てことの無い世間話かのように凄いことを言いそうなんだから」
キョン「世間話というよりも、苦労話だがね」
佐々木「成る程、それは言いえて妙だね。
   僕も今、気苦労が連続で襲ってきている」
キョン「まさか出るとは思ってなかったら、
  ベッドを濡らさないように飲むしか無かったんだ」
佐々木「……すまない、キョン。
  急にそういう事を言うのはやめてくれるかい?」
122:
キョン「急にだったか?
  いや、流れ的にこれ位なら大丈夫だと思ったんだが」
佐々木「キョン、それは『流れ』というよりも『空気』だ。
   そして、さっきは明らかにそういう『流れ』ではなかったよ」
キョン「まあ、そういう空気だったってことで許してくれ」
佐々木「……残念ながら、君の言うとおりの空気だったから許そう」
キョン「心の準備も何もしてなかったもんだから、
  飲もうと思っててもやっぱり完全には飲みきれなくてな」
佐々木「……僕は、ここに来るまでに違う心の準備をしていたんだけどね。
   今となっては、それが遠い過去のように感じられるよ」
128:
キョン「心の準備? 何の話だ」
佐々木「君にそれを期待するのは愚かな事なんだ。
   けれど、期待するのは罪ではない。……そういう話さ」
キョン「期待するのは悪くは無い、ってことか?」
佐々木「そうだね。むしろ、それが人間として当然のことだ。
   ……しかし、やっぱり君は聞き手として優秀だね」
キョン「ありがとよ」
佐々木「けれど、話し手としては絶妙に微妙だ。
   話し方は悪くは無いけれど、内容があまりにもあんまりだ」
137:
キョン「……まあ、確かにいきなりすぎる内容だったかもしれん。
  すまん、忘れてくれ」
佐々木「くつくつ。難しい注文だよ、それは」
キョン「何だって?」
佐々木「良いかいキョン。人間の脳というものはね、
   見たもの、聞いたものの衝撃が強ければ強い程記憶を残しやすいように出来ているんだ」
キョン「忘れられない程、インパクトの強い話だったってことか」
佐々木「正解だ。そして、衝撃が強すぎると脳がわざと記憶を封印することもある。
   もしかしたら、僕は無意識の内にそれに期待しているのかも知れない」
143:
キョン「それじゃあつまり……俺はお前の記憶を飛ばすほど、
  インパクトの強い話をした方が良いのか」
佐々木「勿論、これ以上聞かないという選択肢もある。
   そして、さっきまでの話よりも濃密な内容の話が出来るという事にも驚いたよ」
キョン「いや、もしかしたら大した話じゃないんだけどな」
佐々木「ふむ。それなら、聞かない方が賢明かもしれないな。
   無駄に精神状態を悪くするだけかもしれないんだから」
キョン「まあ、浣腸をして我慢したままするのにハマってる、
  っていう事くらいしか無いからな」
佐々木「……今、一瞬どうしてここに居るのかが思い出せなくなったよ」
150:
キョン「やれやれ。わかっちゃいたが、
  やっぱりこの程度の話じゃ無理だったか」
佐々木「キョン。僕には、君が今の話を“この程度”と評しているのが
   とても不思議に感じられる」
キョン「そんなに不思議なことか?」
佐々木「不思議だね。涼宮さんなら卒倒しかねない程に」
キョン「アイツが、どうして俺と妹が浣腸を使っている事を知って、
  喜んで卒倒しなきゃならんのだ」
佐々木「それは本気で言ってるのかい?
   だとしたら、そっちの方が不思議だよ、キョン」
153:
キョン「まあ、とりあえずアイツの話は置いておこう。
  今は関係ないからな」
佐々木「キョン、間違っても彼女に妹ちゃんとの関係を知られちゃいけないよ」
キョン「兄と妹、っていう関係だったらとっくに知られてるぞ」
佐々木「くつくつ。僕は、君のそういった冗談は嫌いじゃないよ。
   わかってるんだろう? エッチをしている、という関係についてさ」
キョン「当たり前だ。俺は、お前にだから話してるんだぞ」
佐々木「荷が重い、と音を上げたくはあるけれどね」
156:
キョン「とにかく、最近じゃ浣腸をして我慢しながら、
  尿道を弄ったりするのにハマってるな」
佐々木「待て。待ってくれキョン」
キョン「? どうした佐々木」
佐々木「両方同時にするのは初耳だ」
キョン「そうだったか?」
佐々木「ああ、そうさ。同時といったら、それは加算ではなく乗算だ。
  その結果がまるで違ったものになるのはわかるだろう?」
キョン「……すまん。何を言ってるのかが良くわからん」
佐々木「……すまない。僕も、
  何を言っているのかが自分でもよくわからなくなってきたよ」
161:
キョン「……そういう訳だから風呂場が良いんだ」
佐々木「そうだね。後始末はその方が楽だろう。
   ……くつくつ。想像したくはないけれどね」
キョン「まあ、なんだ。別にそれだけってわけでもないぞ」
佐々木「まだあるのかい」
キョン「一緒に背中の流しっこをしたりな」
佐々木「あぁ、それは良いね、実に良い。
   非常に健全な兄と妹の在り方……で、合っていると思う」
167:
キョン「その流れで、っていうのが最近では毎度の事になってるな。
  もっとも、はじめからそのつもりで一緒に風呂に入るんだが」
佐々木「仲の良い兄と妹の関係に見えて、
   その実は非常にただれた関係ということだね」
キョン「ただれた、か。
  まあ、気持ち良いから否定はせんけどな」
佐々木「ここで否定をされても、僕はそれを信じられないな。
   キョン、君は今日それだけの事を言っているんだよ」
キョン「まあな。だけどな佐々木、
  ボディソープをたらして裸でくっつくだけでも気持ち良いんだぞ?」
佐々木「……それを言われても困るな
   どういった反応をすれば良いのかわからない」
168:
キョン「いや、風呂だから温度と湿度が少し高いってこともあるんだが、
  アイツはまだ小さいから体温が高いんだ」
佐々木「……成る程。だから温かくて気持ちが良い、という訳か」
キョン「そうだ。それに、ボディソープがヌルヌルして気持ち良い。
  さらには体も綺麗になって、一石何鳥だって話だ」
佐々木「……」
キョン「そこで、こうツプっと浣腸をだな」
佐々木「キョン。詳しくはわからないけれど、
   今のその指の動きはなんだい? あぁ、別に説明はしてくれなくて良い」
175:
prrrr!prrrr!
キョン「……む? 携帯が鳴ってるぞ」
佐々木「この着信音は、どうやら僕の携帯が鳴ってるようだね」
キョン「まあ、さすがにもうすぐ9時になるからな」
佐々木「そうだね。親だったら、心配して電話の一つも寄越すんじゃないかな」
prrrrr!prrrrr!
キョン「……出ないのか?」
佐々木「出て欲しいのかい?」
185:
prrrr!prrrr!
キョン「出て欲しいも何も、出ないと困るのはお前じゃないのか」
佐々木「キョン。僕の家はこれでも厳しいんだよ。
   何せ、そのためにお嬢様学校に入れられるくらいだからね」
キョン「そりゃ知っちゃいるが……」
佐々木「けれどね、ここは一つの分岐点なんだ。
   親友とその妹が、踏み外した道から戻れるかのね」
キョン「……」
佐々木「くつくつ。意味が分からないという顔をしているな。
   ……簡単に言えば、僕が帰ったら君達はエッチをするだろうということさ」
195:
prrrr!prrrr!
キョン「そりゃあ、約束したからそうするさ」
佐々木「だろう? だから、
   このまま大人しく帰って良いものかと迷ってね」
キョン「やれやれ。お前も変わった奴だな」
佐々木「言わせて貰うよ、キョン。
   君と、君の妹ちゃん程じゃない、とね」
キョン「それでどうするつもりなんだ?
  そうさせないために、泊まっていくのか?」
佐々木「……くつくつ。君の最後の台詞は期待していたけれど、
   こういう状況で聞かされるとは思わなかった」
206:
prrrr!prrrr!
キョン「そうかい。……で、どうするんだ?」
佐々木「そうだね。僕は――」
ピッ!
佐々木「……ええ……ええ。今、友達の家。
  今から帰るから、心配しないで。それじゃあ」
ピッ!
キョン「なんだ、結局帰るんじゃないか。……しかし、
  いくらお前でも、同年代の女子に泊まるかどうかを聞くのは心臓に悪いな」
佐々木「くつくつ。今日一日でどうこうできそうにないからね。
   しかし、君にそう言ってもらえて少し嬉しいよ」
210:
キョン「どうこう、って……どういう意味だ?」
佐々木「親友として、出来る限りのことはしておきたいという意味さ。
   君も、いけないこととは分かってるんだろう?」
キョン「そりゃあ、まあな」
佐々木「本当なら、今日泊まっても良かったんだけれどね。
   その程度には、普段の素行は良く振舞っているつもりだ」
キョン「それじゃあ、どうして今日は?」
佐々木「明日は木曜日で学校があるからね。
   知っているかい、キョン? 僕はこれでも優等生なんだよ」
216:
キョン「知ってるさ。これでも一応親友だからな」
佐々木「それじゃあ、その親友の頼みを聞いてくれるかい?」
キョン「妹とするな、っていう頼みは無理だな」
佐々木「今それを言っても無理という事はわかっているよ。
   僕が頼みたいことは、また別さ」
キョン「む?」
佐々木「また明日も来て良いかい?
   明日こそ、君の言う美味しいお茶菓子をご馳走になる」
キョン「俺が断るはずが無いだろう」
佐々木「ありがとう、キョン」
佐々木「……それじゃあ、明日から頑張ろう。お互いに」
221:
  ・ ・ ・
キョン「……それにしても、佐々木の“お互い頑張ろう”ってのは、
  一体どういう意味だったんだ」
キョン妹「キョンくんどうしたのー?」
キョン「ああいや、なんでもない。
  それより、宿題は終わったのか?」
キョン妹「……えへへ」
キョン「やれやれ。これが終わったら、
  ちゃんとやるまで寝ちゃ駄目だからな」
230:
キョン妹「えへへ、キョンくーん」
キョン「こらこら、あんまりお風呂場で暴れるんじゃない」
キョン妹「ヌルヌルしてて気持ち良いねー」
キョン「ああ、そうだな――」
ツプッ! チュルルルッ!
キョン「――んあおっ! そんなに急に沢山入れたら……!」
キョン妹「我慢しててねー。
  えーっと、それじゃあオシッコの穴をー」
クニュクニッ!
キョン「はおんっ! つっ、強すぎぃっ!」
246:
キョン妹「そのまま出しちゃ駄目だよー」
キョン「わ、わかった」
キョン妹「ぶー! 返事は?」
キョン「は……はい……!」
キョン(――すまん、佐々木)
キョン妹「キョンくんのおしりに??」
キョン(正直、これは――)
キョン妹「えいっ♪」
ヌブリッ!
キョン「たまりませ……んんっ!」
おわり
250:
おkwww
よくやったww
255:
乙!
26

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