さやか「つまようじ☆マジカ」back

さやか「つまようじ☆マジカ」


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1:
さやか「QBお願い!恭介の願いを・・・・・・」モゴモゴ
QB「うん、どうしたんだいさやか?」
さやか「いや、ちょっとね。なんか歯に挟まってるみたいでさぁ・・・・・・・さっき食べたビーフジャーキーの
カスだと思うんだけど・・・・・・なんかいがいのよ」
QB「そうか。それで、それが取れるまで契約はお預けかい?」
さやか「うーん、そだね。いや、これを取るっていうのも願いかなーってたははっ」
QB「よし解かった。君の願いはエントロピーを凌駕した」
さやか「え?」
QB「解き放ってごらん。それが君の新しい力だ」
さやか「ええええええええええええええええええええ!?」
2:
QB「受け取ると良い。君のソウルジェムだよ」
さやか「マジかよ・・・・・・」ポロッ
さやか「あっ、でも本当にカスが取れた」ムシャムシャ
QB「それじゃぁ、用も済んだことだろうし、僕は行くね」
さやか「えーちょっと待ってよ。これさ、解約とか出来ないわけ?」
QB「そんなの無理に決まっているじゃないか。一度叶えた奇跡を悲嘆に変換するのにも
エネルギーを使うんだからね。僕らがお断りだよ」
さやか「マジかー・・・・・・」
QB「それじゃぁ僕は行くよ。他にも契約を必要している子達がいるだろうからね。
それじゃぁ、精々絶望してエネルギーを生成してくれよ、さやか」ピョン
さやか「あ・・・・・・行っちゃった・・・・・・」
さやか「最後の方何言ってるか解からなかったな?まっ、いっか」
さやか「うーん・・・・・・あんな願いで魔法少女になっちゃったけど・・・・・・武器はなんだろう」
さやか「あっ。なんとなくそうかなって思ってたけど、やっぱり爪楊枝か。剣が良かったけど・・・・・・」
さやか「ま、いっか」
4:
さやか「とりあえず恭介の所にもう一回行ってみよう」
さやか「剣とか破片とかだったらあぶないけど、つまようじだったらもしかしたらショック療法?出来るかもしれないし」
さやか「試してみる価値はあるよね」
さやか「でも・・・・・・さっき怒られちゃったからなぁ・・・・・・」
さやか「迷惑な女だと思われないかな・・・・・・?」
さやか「おいーす恭介ー」ガラッ
恭介「あぁ・・・・・・さやか・・・・・・まだ帰ってなかったのかい・・・・・・」
さやか「うん」
恭介「・・・・・・そうか。それじゃぁ、もう帰った方が良いよ。陽が落ちる前に家に戻らないと、おばさんとおじさんも心配するだろうし、何より
危ないしさ」
さやか「うんまーそだね。じゃ、もうすぐしたら帰るよ」
恭介「・・・・・・そうか」
さやか「ねー恭介」
恭介「・・・・・・なんだい?」
さやか「えいっ!」<ユーアーショッ
5:
恭介「・・・・・・僕の腕に爪楊枝なんか刺して、なんの真似だい?」ピキピキ
さやか「い、いやー!もしかしたらこういう尖ったものなら恭介の秘孔を突いて腕が治るかなーって」
恭介「・・・・・・ふざけるなよ」
さやか「え?」
恭介「ふざけるなって言ったんだよ!この能天気、うすらとんかち、無神経!!君は・・・・・・そんなにも僕を虐めるのが
好きなのかい・・・・・・?そんなに・・・・・・僕のことが嫌いなのかい・・・・・・?」
さやか「あたしは・・・・・・そんな・・・・・・」
恭介「じゃぁどうしてだ?どうして僕の腕に構う?もう動かない、痛みさえ感じないこの腕を、どうして僕に
突き付けることが出来る!?僕が君に何かしたか?君を不愉快にさせるようなことをしてきたかよ!僕は・・・・・・
ずっと君の為にバイオリンを弾き続けて居たというのに・・・・・・!だけど僕は・・・・・・もう・・・・・・!」
さやか「恭介・・・・・・」
恭介「なのに君は・・・・・・僕にバイオリンを弾く事を強いる・・・・・・もう、僕に付き纏わないでくれ・・・・・・
もう・・・・・・君の事を見たくないんだ・・・・・・」
さやか「・・・・・・ごめん」ダッ
6:
恭介「・・・・・・」
恭介「・・・・・・はぁ・・・・・・つい、あんなことまで口走ってしまった・・・・・・」
恭介「知らなかった・・・・・・自分がバイオリンを弾き続けていた理由が、そんなことだったなんて・・・・・・」
恭介「・・・・・・どうして、今になって――」
恭介「ってあれ?」
恭介「手が・・・・・・動いた・・・・・・?」
恭介「待ってさやか!」
さやか「何ー?」
恭介「手が動いた!」
さやか「やったね!」
恭介「君のおかげだよ!奇跡も魔法もあるんだよ!」
さやか「ナイスあたし!」ペロッ
9:
まどか「あぁそうか・・・・・・これは罰なんだ・・・・・・わたしが弱虫だから・・・・・・その罰なんだ・・・・・・」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
まどか「――この声は!」
まどか「さやかちゃん!?」
さやか「助けに来たよ、まどか!」
まどか「さやかちゃん・・・・・・!」
さやか「あたしの後ろに!」
まどか「うん・・・・・・!」
さやか「よーしまどかを傷つけようとしたお前らにこの魔法少女さやかちゃんが制裁を加えてやるぞぉ!」
まどか「さやかちゃん、頑張って!」
10:
エリー「あの、その前にちょっと良いですか?」
さやか「え、何?」
エリー「その爪楊枝、一つ貰えません?」
さやか「あ、うん。良いけど」
エリー「ありがとうございます!いやぁ、ずっと歯に先週食べた海老のから揚げの殻が挟まっててさ・・・・・・ずっとムシャクシャしててね・・・・・・」
さやか「あぁ・・・・・・だからこんなことをしたのね・・・・・・うん、まぁそういうときもあるよ」
エリー「だよねー。あ、じゃぁすっきりしたんでこれで帰りますわ。ええとこれ、あたしのメアド。何かあったら呼んでね!すぐに向かうから!」
さやか「うん、ありがとう!それじゃぁあたしらは帰るわ」
エリー「うん。じゃぁ使い魔に送らせるから。またねー」
さやか「ばいばーい」
13:
まどか「さやかちゃんは、さ。恐くなかったの?」
さやか「え、何がー?」
まどか「あの、魔女・・・・・・」
さやか「いやいや!誰だってそういうことあるよ。それを解かってあげるのも強さだと思ってるからさ」
まどか「さやかちゃん・・・・・・なんかカッコいい・・・・・・」
さやか「はっはっはー。あたしに惚れたら火傷するぜ?」
まどか「帰ろっかー」
さやか「だねー」
ほむら「・・・・・・美樹さやか」
まどか「ほむらちゃん?」
さやか「・・・・・・遅かったじゃん、転校生」
15:
さやか「悪いね、あんたの出る幕はもうないんだわ。さっさと帰りな」
ほむら「魔女を逃がして、貴方どういうつもりなの・・・・・・?あれがまた暴れ出したら、どうするつもり・・・・・・?」
さやか「ふんっ・・・・・・そんなこと、あるわけないでしょ?」
ほむら「・・・・・・どうして、そんなこと言いきれる訳?」
さやか「さっき使い魔にありったけの爪楊枝渡したからよ」
ほむら「・・・・・・は?」
さやか「それじゃぁ、あたしらは帰るわ。追いたければ、さっきの魔女は勝手に追えば良いよ・・・・・・ただしその頃には、
あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」
さやか「行くよ、まどか」
まどか「うん・・・・・・それじゃあね、ほむらちゃん」
ほむら「・・・・・・」
16:
まどか「さやかちゃん・・・・・・ほむらちゃんと仲良く出来ないの?」
さやか「・・・・・・あいつはマミさんを見殺しにした・・・・・・絶対に、許さない・・・・・・」
まどか「――それは!!」
さやか「良いよ。こんな話止め。それよりまどか、今日、あそこ行こっか」
まどか「え・・・・・・あそこって?」
さやか「病院・・・・・・」
まどか「え、上条君のところにわたしも?」
さやか「違うよ・・・・・・駐輪場だよ」
まどか「あ・・・・・・」
さやか「誰にも気付かれない・・・・・・それでも、お墓くらいは作ってあげないとね、マミさんの。
爪楊枝だから、ちゃっちいけどさ」
まどか「ううん・・・・・・マミさん、きっと喜ぶよ」
さやか「そうかなぁ・・・・・・そうだと、良いけどね」
まどか「うん!」
20:
さやか「さてと、墓標にはなんと刻もうか」
まどか「そうだねー。やっぱり、『巴マミ此処に眠る』とかが良いんじゃない?」
さやか「えー。それだとマミさんに悪評が発つよー。うーん、爪楊枝を十字にして、横棒にマミさんの名前書いて、
地面に立てよっか?シンプルにそれが良いと思う」
まどか「えー。そんなんじゃマミさん成仏出来ないよー。もっと派手にさー。うーん。
爪楊枝で、『ティロフィナーレ』ってなるように貼るのはどうかな?」
さやか「おっ。それ良いかも!でも、どうせだから、『ティロ』を横に、で、『ティ』と『ロ』の間に
『フィナーレ』通るようにしない?」
まどか「絶対それが良いよ!マミさんも喜んでくれるよ!」
さやか「よーし。そんじゃいっちょ始めるか!」
まどか「うん!」
24:

 ィ
ティ ロ
 ナ
 |
 レ
さやか「よっし出来た!」
まどか「木工用ボンドで手がべとべとするね」
さやか「だね。でも、これでマミさんがちゃんと天国に行ってくれるならあたしは構わないや」
まどか「さやかちゃん・・・・・・そうだねっ!マミさん、天国で喜んでくれるよね!」」
さやか「よっし、そんじゃ帰ろっか!」
まどか「うん――ってさやかちゃん!何か、光出したよ!?」
さやか「な――本当だ――まどか!!」ヒシッ
まどか「さやかちゃん――!」ガシッ
さ・ま「うわあああああああああああああ!!」
<マーミーオナニーアララックビートレター
さやか「この歌は!?」
25:
病院<ペッ
さやか「光が消えた・・・・・・」
まどか「さやかちゃん!美観の為に意図的に空けた『ティ』と『ロ』!
それから『フィ』と『ナ』の間が!」
さやか「まるで奥歯に詰まったものが取れたようにすっきりしてる!」
「うぅん・・・・・・」
さやか「この声は!」
まどか「マミさん!?」
「この声は・・・・・・美樹さんと鹿目さん!?」
さやか「マミさん、何処ですか!?」
まどか「何処に居るというんですか!!」
マミ「あなたたちの声が・・・・・・上から聞こえる・・・・・・」
さやか「ってことは下か!?」
まどか「あー!なんかマミさん的に染め上げたブロックが落ちてるよ!」
さやか「以下略!!」
26:
マミ「つまりわたしはあのわたしモデルのペーパークラフトの姿となって蘇生したってことね。
嘘みたい・・・・・・まさか、再びあなたたちに会えるだなんて・・・・・・」グスッ
さやか「あだぢだぢぼ!」
まどか「ぶれびいでず!」
マミ「二人とも・・・・・・クスッ。これじゃぁ、まだまだお姉さんぶっていないといけないわね」
さやか「マミさーん!」グサッ
まどか「マミさーん!」ドカッ
マミ「ちょっと二人とも!わたしの体は今まで通りじゃないんだから!気を付けないと怪我するわよ!」
さやか「えへへ・・・・・・!」ピュー
まどか「ティヒヒ・・・・・・!」ジンジン
マミ「まったくもぅ・・・・・・」
杏子「以下略」
28:
ほむら「・・・・・・巴マミ・・・・・・!」
マミ「・・・・・・貴方は」
さやか「何の用だよ、転校生・・・・・・!」
ほむら「貴方がみょうちきりんなペーパークラフトを頭に載せているから何かと思えば・・・・・・まさか
貴方だったなんて・・・・・・それに、意思があるのね」
さやか「なんだと!?お前、マミさんに謝れ!!」
マミ「良いのよ、美樹さん・・・・・・本当のことなんだから」
さやか「マミさん・・・・・・!ちっ。命拾いしたわね、転校生」
ほむら「・・・・・・理由はどうあれ、解かったでしょう・・・・・・あのとき、私の言葉に従わなかったことで、
自分が受けた報い・・・・・・これからは、人の話に耳を傾けることね」
マミ「えぇ・・・・・・」
ほむら「それじゃぁ、私は行くわ」
29:
マミ「・・・・・・」
さやか「なんなんすかあいつ!偉そうに!!」
マミ「でも・・・・・・彼女の言うとおりよ。その所為でわたしは・・・・・・」
さやか「ふんっ!あいつの言うことなんか信じられるもんか!あいつがマミさんを見殺しに
したから、マミさんはこんな姿に・・・・・・!」
マミ「!? 美樹さん、それは違うわ!!」
さやか「ちがくなんか!」
マミ「かくかくしかじか」
さやか「え・・・・・・?」
マミ「全て・・・・・・事実よ。そして、わたしの責任なのよ・・・・・・」
さやか「そんな・・・・・・!」
さやか「――あたし!!」
34:
ほむら「(ふぅ・・・・・・なんとか自分が話し掛ける形になった手前責務は果たしたけれど・・・・・・
歯に林檎の皮が挟まった状態で他人に拘束されたくはないわ・・・・・・もっとも、私のことなんて・・・・・・誰も・・・・・・)」グスッ
ほむら「(良いわ・・・・・・とにかく今は、机に頬杖を就き前歯に挟まった林檎の皮を取ることに専念してこの寂しさを
紛らわせましょう・・・・・・)」グスッ
ほむら「(あぁいがい・・・・・・中々曲者ね・・・・・・)」
さやか「・・・・・・おい、転校生」
ほむら「・・・・・・美樹さやか。何の用かしら?」
さやか「・・・・・・これ、やるよ」
ほむら「え・・・・・・爪楊枝・・・・・・?」
さやか「これで貸し借りなしだかんな!」
マミ「いや、そういう問題じゃないでしょう」
さやか「!」ダッ
ほむら「・・・・・・」
ほむら「・・・・・・美樹さやか・・・・・・!」ジーン
35:
まどか「まぁさやかちゃんってわたしが割り箸だとするとそれに付いてる
爪楊枝みたいな存在だし」
さやか「つまり不倫相手ってことですね?」
37:
さやか「そんじゃ魔女狩り行きますか!」
まどか「うん!」
マミ「油断は禁物よ」
さやか「わーかってますって!・・・・・・あっ」
ほむら「・・・・・・」モジモジ
まどか「ほむらちゃん・・・・・・」
マミ「暁美さん・・・・・・」
ほむら「・・・・・・あ、あの・・・・・・」モジモジ
まどか「・・・・・・」チラッ
マミ「・・・・・・」チラッ
さやか「・・・・・・」ムスッ
ほむら「あ・・・・・・あのっ・・・・・・も、もし・・・・・・もし、良かったらだけど・・・・・・」
38:
さやか「・・・・・・なんだよ」
ほむら「わ・・・・・・私も、一緒に・・・・・・!」
さやか「・・・・・・何?」ギロッ
ほむら「あの・・・・・・ええと・・・・・」
まどか「さやかちゃん・・・・・・!」
マミ「美樹さんっ・・・・・・!」
さやか「あーへいへい。二人がほむらと一緒に行きたいみたいだから、勝手にしなよ。あたしは二人に付いて行くから」
ほむら「・・・・・・!」パァッ
まどか「とか言って?今ちゃっかりほむらちゃんのこと名前で呼んじゃって?さやかちゃんは素直じゃないなぁ!」
さやか「う、五月蝿い!!ほら、行くよ!!」
マミ「ふふっ。美樹さん、案外可愛いところがあるのね?」
さやか「マミさんまでー!ていうか、案外ってどういう意味よ!」
ほむら「よろしくね、さやか」
さやか「・・・・・・おう、よろしくな、ほむら」
40:
こうして、さやか一行は路地裏へと辿り着いた。
杏子「お」バンッ
ほむら「使い魔は私が仕留めたわ」ファサッ
マミ「ヒュ?・・・・・・!!」
まどか「凄いよ、ほむらちゃん!」
ほむら「・・・・・・!」フフンッ
さやか「・・・・・・そういうのは、感心しないな」
ほむら「!?」
杏子「ちょっ」マミッ
マミ「どうして、美樹さん?わたしたち魔法少女は、魔女を狩る者達なのよ?
暁美さんの行動ほど称賛されるものはないはずだと、教えたでしょう?」
さやか「仕方ないなー。あんまり小難しいこと言うのは苦手だからあたしが見せてあげるよー」
杏子「おいっ」マドッ
41:
まどか「あぁそっかぁ・・・・・・さやかちゃん、あれだね?」
さやか「うん、それ!」
まどか「ウェヒヒ!」
ほむら「あれ・・・・・・?」
さやか「よーし!じゃぁ魔女探しに行こうぜー」
こうしてさやか一行は路地裏を出た。
杏子「おいっ!!あたしのこと無視すんなよ!!畜生、さっき食ったたこ焼きのたこが奥歯に挟まっててただでさえ
いらいらするってのに!」
さやか「え、そうなの?じゃぁこれ使いなよ」
杏子「え・・・・・・?」
さやか「どうせたくさん出せるしさ!」
杏子「・・・・・・お前・・・・・・!」ジーン
こうして佐倉杏子が仲間になった。佐倉杏子は犯罪から足を洗った。マミの家で新聞配達に
勤しみながらマミの家庭教師によって勉学に勤しむのはまた先の話。
48:
イザベラ「いやー助かったよ!絵書いているときについ木炭噛んじゃってさ!
木っ端が歯に挟まってちょっとナーバスになってたんだよね!でも君のお陰で
治ったよ!これからは良い絵が書けそうだ、これ、何かあったら連絡してね?」
エルザマリア「貴方のお陰でずっと横の歯に挟まっていた豚肉が取れました!神よ!
私はこの出会いに感謝します!これ、私のメアドね。困ったら呼んで?」
パトリシア「母親の作った煮物が(ry」
オクタヴィア「人肉が(ry」
クリエムヒルト「ワルプルが(ry」
さやか「ね?戦うだけが、魔女の対処じゃないでしょ?」
マミ「まさかこんな方法があったなんて・・・・・・」
ほむら「なるほど・・・・・・人間も魔法少女も魔女も、悩みは一緒だったのね・・・・・・」
杏子「歯に何かが挟まるのは・・・・・・辛いもんなぁ・・・・・・」
まどか「そんな誰にもどうしようもない、自分だけの問題に手を差し伸べてくれる人・・・・・・それが、大切だったってことだね!」
52:
QB「まさかそんなことが起こり得るだなんて・・・・・・」
ほむら「お前は!?」
まどか「QB!!」
杏子「どの面提げて出てきやがったてめぇ」
QB「え?招かれざる客って訳かい?」
マミ「ちょっと、QBベッドに乗らないで」
QB「きゅっぷい!マミ、君そんな姿になっていたなんて・・・・・・」
さやか「まぁまぁ、みんな落ち着きなって」
QB「さやかの言うとおりだよ。もうじき、ワルプルギスの夜も来るんだし・・・・・・まどか、いざとなったら、
僕と契約して魔法少女になってよ!」
まどか「QB・・・・・・」
ほむら「・・・・・・」
54:
ほむら「どうなんですかね?」
おりこ「ないですね」
QB「え、マジ?」
おりこ「ひしひしと見えます。見滝原が一人の爪楊枝少女に救われる情景が・・・・・・」
まどか「凄いね!それきっとさやかちゃんだよ!」
さやか「えへへ?そうかな?」
キリカ「君は私達の恩人だったという訳だね!心から感謝するよ!」
さやか「いやぁ、どもども」
ゆま「本当に、ゆまも此処で暮らしていいの?」
マミ「えぇ。これからは此処がゆまちゃんのお家よ。佐倉さんと仲良く使ってね?」
ゆま「だって、杏子!!」
杏子「良かったな、ゆま」
ゆま「わーい!」
55:
?そんなこんなでワルプルギス戦?
ほむら「・・・・・・来るっ!」
キリカ「ふぅん、登場は随分とファンシーな仕様だね」
おりこ「かと言って、油断は禁物よ」
杏子「言われるまでもねぇ、ほむらの情報以外にも、噂は耳にたんこぶできるくらい聞いているんだ」
ゆま「たんこぶ!杏子、ゆま杏子たんこぶ治すよ!」
さやか「さーて、それじゃぁそろそろ行きますか!」
まどか「さやかちゃん・・・・・・」
さやか「ちょっくら行って来るわ」
まどか「・・・・・・勝てるの――」
さやか「奥歯に物挟めて話すのは、なしな?」
まどか「――わたしも、魔法少女に――」
さやか「そんな歯に挟まった心配、すぐに取ってやるからさ。・・・・・・あんたは此処で、
ぼけっと見ていれば良いんだよ」
まどか「さやかちゃん・・・・・・」
56:
さやか「マミさん、絶対にまどかをQBに近付けないで下さいね?」
マミ「オーケー。解かったわ」
さやか「そんじゃ、今度こそ、行って来ます」
まどか「うん――絶対に、帰ってきてくれるんだよね・・・・・・?」
さやか「――へへっ。当たり前だろ!なんたってあたしは、魔法少女さやかちゃんなんだらね!」
まどか「ウェヒヒッ!爪楊枝少女じゃないんだ」
さやか「うん」
60:
ほむら「呉キリカ、奴の度を削いで!」
キリカ「言われなくても!!」
ほむら「杏子、奴の捕縛を!」
杏子「おうさっ!!」
ほむら「よし――ゆま!いざというときの私達の回復に備えて!」
ゆま「りょーかい!」
ほむら「美国おりこ、そしてさやか!」
61:
おりこ「はい!」
さやか「合点承知の助っ!」
キリカ「くっ!!おりこが私以外の手を取るというのは非常に不愉快だが――君たちなら仕方ない!!
攻で仕留めてよ、恩人!」
さやか「うん!」
ほむら「絶対に私から手を離さないで」
おりこ「えぇ・・・・・・しかし、貴方の時間停止の力。相手にして、これほど厄介なものもないでしょう」
ほむら「・・・・・・貴方の予知だって、充分厄介だったわ」
おりこ「え?」
ほむら「いいえ――さてさやか!そろそろ解くわよ、準備して!!」
さやか「へいへいさやかちゃん印の爪楊枝はいかがっすかー?今なら全品無料だよっと」
63:
ほむら「うぁっ・・・・・・!」
おりこ「くっ・・・・・・!」
キリカ「おりこ!」
杏子「ほむら、おい、大丈夫か!?」
ゆま「ご、ごめんなさい!ゆま、役立たずじゃないから!!ちゃんとするから!」
ほむら「大丈夫よ・・・・・・寧ろ、貴方が回復に備えてくれなかったら・・・・・・きっと・・・・・・」
おりこ「その通りね・・・・・・安心して、貴女は可愛いだけの役立たずさんじゃないわ・・・・・・」
64:
ゆま「!!今、治すから!!」
キリカ「早急にお願い!!」
杏子「――さやかの野郎は、あいつはどうした!?」
ほむら「――彼女の願いは癒し・・・・・・たとえ武器はあんなものでも、その願いにより特化された回復魔法は
私達のそれを遥かに凌駕する・・・・・・傷付いても、自己再生で前線に立って居続けられるだけのね」
杏子「――畜生!あいつ!!」ダッ
ゆま「きょーこ!!」
キリカ「私も!!おりこをよくも!!」
おりこ「キリカ!!無闇に近付いたら!」
ほむら「――私達も行くわよ!」
66:
さやか「正直舐めてたよ・・・・・・今までの魔女達と同じ様にさ、爪楊枝見せびらかしたらそっちからほいほい
来てくれるんじゃないかって思ってた・・・・・・でも、あんたに詰まった物は、そう簡単には取れそうにないね・・・・・・
声も届かない・・・・・・きっと、あたしの爪楊枝も見えていないんだよね・・・・・・ただ壊すのは、何もかも許せないから・・・・・・?
・・・・・・解かるよ、その気持ち・・・・・・だからさぁ、それで満足したら、ちょっとで良いからあたしの声を聞いてよ・・・・・・
あたしはあんたに、誰も渡そうとしなかった爪楊枝を渡せるってこと、教えてあげるから!!」
杏子「さやか!!」
キリカ「恩人!!」
さやか「!?二人とも!!」
67:
杏子「ちっ、このでかぶつ!よくもあいつらを!!」
キリカ「おりこを傷付ける愚者はたとえ誰であろうとその肉のいっぺんまでも絶滅してやる!!」
さやか「そんな――待って――!?」
杏子「ぐあああああああっ!!」
キリカ「うがああああああっ!!」
ほむら「杏子っ!!」ダキッ
おりこ「キリカぁ!!」ダキッ
ゆま「二人とも、ゆまが治すよ!!」
さやか「――畜生!!あたしの話、少しで良いから聞いてくれよぉ!!」
69:
携帯電話<スキダカラー スキダケド- ワカンナイー
さやか「こんなとき・・・・・・もしもしどちら様!?今さやかちゃんとっても
大変だから後にしてくれる!?」
『なんだ・・・・・・やっぱり、困っているんじゃない』
さやか「!? その声は!!」
『困った時は呼べって言ったじゃないですか!』
『この命救われた恩・・・・・・報いぬ訳にはいきません』
『委員長だし、やっぱ』
『なんか他人と思えないし』
『みんな困っているみたいだから』
さやか「あ・・・・・・あんたたち・・・・・・!」
『『『『『『見ろよ、そして聞けよワルプルギスの夜!!こいつは魔女を救える魔法少女だ!!』』』』』』
さやか「いやんもう照れるなぁ///」
73:
ほむら「ってかっこ付けて言っている傍から皆さんどうも」
オクタビア「なんかあんたとは会った気がするんだけど、なんで?」
ほむら「気の所為ですよ、気の所為」
エリー「しかしどうするの?このままじゃワルプルギスの夜クリエムさんに呑み込まれちゃうけど」
エルザマリア「それでもさやかさんなら・・・・・・さやかさんならなんとかしてくれる・・・・・・!」
杏子「お前らなんの為に来たんだ?」
パトリシア「いや、やっぱ委員長だし」
ゆま「委員長だもんね!」
イザベラ「この子可愛い!お姉さん絵描いちゃう!」
ゆま「えへへ?・・・!」
74:
キリカ「・・・・・・おりこ、本当に恩人はワルプルギスの夜に勝てるかい・・・・・・?」
おりこ「・・・・・・さぁ。正直、これが予知なのか、それともわたしの願望なのかは解からない・・・・・・けど」
「「「「「「「「けど?」」」」」」」」
おりこ「・・・・・・頑張れって、言うことしか、わたしたちには出来ないのよ、結局」
76:
クリエム「こいつ呑んで良い?良い加減腹立ってきたんだけど」
さやか「もうちょっと待って!あと五分、いや三分!」
クリエム「もう、三分だけだからね!さやかちゃんのお願いだからなんだよ!」
さやか「はいはいどうもー」
さやか「(しっかしなんでこの魔女だけ攻撃食らっても無事なんだろう・・・・・・そんだけ凄い魔女なのかな?)」
さやか「ねぇ、ちょっと良いかな?」
クリエム「えー何ー?」
さやか「あんたどんだけ強いの?」
クリエム「えーとー。前にいた次元ではワルプルさんを食べて生きてました」
さやか「マジで!?じゃぁ超強いじゃん!」
クリエム「ウェヒヒwwwまあねwww」
さやか「え、じゃぁさ、以下略」
77:
?そんなこんながあって?
ワルプルギスの夜「なんか困ったことがあったらあたし呼べよ!」
エリー(誰が)
エルザマリア(誰が)
イザベラ(誰が)
パトリシア(誰が)
オクタビア(誰が)
クリエム(お腹空いた)
さやか「お願いねー」ノシ
(((((!?)))))
79:
ほむら「終わったのね・・・・・・」
おりこ「そうね。でも、なんだか凄く疲れているのは私だけ?」
キリカ「何はともあれ、見滝原の被害が最小限で済んで良かった」
杏子「壊れたのは・・・・・・あーあ、百円ショップじゃん。あの爪楊枝がやけに人気の
訳の解からない店か」
ゆま「それじゃぁ・・・・・・今まであそこで爪楊枝買っていた人たちが困っちゃうね・・・・・・」
さやか「そんなことないよ」
ほむら「・・・・・・それもそうね」
おりこ「えぇ」
キリカ「全く、おりこの予言は・・・・・・」
杏子「へっ・・・・・・まぁ、そういうこったな」
まどか「みんなー!」
80:
さやか「おっ、まどか!それにマミさん!」
マミ「やったのね、美樹さん・・・・・・」
さやか「えへへー。ワルプルギスのメアドゲットです!」
まどか「すごーい!後でわたしにも教えてー!」
さやか「うん良いよー」
まどか「あっ。その前にね、さやかちゃん、ティヒヒッ!」
さやか「ん?」
恭介「・・・・・・さやか」
さやか「きょっ、恭介!!」
82:
まどか「ウェヒヒwwwそれじゃぁ、お邪魔虫は帰ろっか!」
ほ・杏・マ・お・キ・ゆ「「「「「「へーい」」」」」」
83:
さやか「恭介・・・・・・駄目だよ、避難所から勝手に出たら・・・・・・」
恭介「・・・・・・さやかはさ、僕を虐めているのかい?」
さやか「え・・・・・・?」
恭介「結局告白の返事もしてくれない、あんまり傍に居てくれる機会も減ったし、それにだ、こんなに心配を掛けて
僕を苦しめて・・・・・・君が僕を虐めているようにしか僕には――」
チュッ
恭介「・・・・・・」
さやか「・・・・・・あたしの奥歯に詰まったもの、取れたかな?」
恭介「あぁ・・・・・・よく伝わった。でもね、さやか」
さやか「何?」
恭介「その喩えは・・・・・・汚い」
さやか「だよねー」
なんやかんやあってワルプルさんとクリエムさんがQBの星ぶち壊して魔法少女は人間に戻りましたとさ。
つまようじ☆マジカ 完
91:
こんなに夜遅くまでお前達は・・・・・・明日平日だっていうのに!
読んでくれた人は本当にご苦労様でした。本当の本当にご苦労様でした。
知っての通りこの話にコンセプトはありません。終始gdgdなのは愛嬌です
さやかちゃんに免じて許して
爪楊枝はやっぱりとうもろこし製より木製だよね
それじゃぁ寝ます。おやすみなさい
93:
まどか割り箸は俺も好きだな
始めはさやかに割り箸を持たせようかと思ったんだけど
でも割り箸が思いついたから爪楊枝にした
96:

マミさんも人間に戻れたのかな
98:

なんという大円団
99:

マミさんカワイソス
10

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