みくる「キョンくん、ありがとう」back

みくる「キョンくん、ありがとう」


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1:
みくる「キョンくん、あまりあたしに優しくしないで」
の続きです。
パートスレになって申し訳ないです。
3:
とりあえず書き溜めたとこまで書いていきます。
結局未来と現在両方の朝比奈さんの言っていることの意味が分からず、
俺はただ毎日朝比奈さんと会い、肌を重ねていた。
キョン「…朝比奈さん。そろそろ教えてもらえますか?
この前言っていた「ハルヒを大切にしろ」ってのはどういう意味なんですか?」
俺は隣で裸で横になっている朝比奈さんにとうとう疑問をぶつけた。
意味がわからなければ、動きようがないからだ。
みくる「…はい。きのう上から説明の許可がおりたんで、お教えします」
キョン「はい」
正直ベッドの上に裸で2人横になって話す内容ではないのだが、
今の俺と朝比奈さんにはそんなことは関係なかった。
4:
みくる「…実は、あたしは今未来を元に戻しているんです。あたしの知っている未来に…」
キョン「戻し方がわかったんですか?」
みくる「あ、あたしはよく知らないけど…上で未来が変わったことを知っている人
がいて…その人の指示に従って動けば、未来を元に戻せるって…」
キョン「(…未来の朝比奈さんだな。)」
みくる「…今も少しだけど、未来が戻ってきているの。
…キョンくんが予定と違う行動をとってくれたから…」
キョン「俺が?いつとりました?」
みくる「あ、あの…その…キョンくん…あたしとこういうことする時…
…いつもちゃんと…ひ、避妊してくれてるよね…」
キョン「ええ、してますが」
まあ、未来の朝比奈さんに言われたしな。
というか普通この年なら後先考たら避妊するだろう。
6:
みくる「じ、じつは…今の未来なら…本当ならこの前会った時…
キョンくんは避妊を忘れて…あの…あたし…赤ちゃんできちゃうんです…」
キョン「え?!」
そんなことしてんのか未来の俺は!なんてやつだ!
…いや、でも実際未来の朝比奈さんに言われなかったら絶対コンドーム買うの
忘れてただろうしな…。やっちゃうんだろうな…
みくる「で、でもキョンくんはちゃんと避妊してくれて、
それで未来が少し戻せれたんです」
キョン「…朝比奈さんが妊娠してたら、どういうことになってるんですか?」
みくる「え、あ、あの…そのあとあたしはキョンくんと結婚して…
…あたしはこの時代の人間として生きていってます…
…ときどきは未来に帰って報告してるようだけど…」
キョン「え?朝比奈さんとですか?
…それは俺にとって都合がいい未来じゃないですか」
8:
みくる「で、でも…ダメなの…それであたしはこの時代の人間になってるから…
…その本来のあたしの時代ではあたしは過去の人間になっちゃってて…でもあたしは
未来の人間だから…えと、だからあたしが2つの時代に存在する人間になっちゃってるんです」
キョン「それがなにか問題あるんです?」
みくる「あ、あの…2つの時代に存在するってことは物理的におかしいから…
…なんていえばいいんだろう…と、とにかくあたしは変な存在になってるんです」
キョン「…いまいちわかりませんが、それで俺は朝比奈さんと結婚できるんでしょう?
…ならいいじゃないですか。朝比奈さんは、俺と結婚するのがいやなんですか…?」
みくる「ち、違うの!あたしはキョンくんと結ばれるのがいやなんじゃなくて…むしろ
嬉しいけど…でも、キョンくんはあたしに赤ちゃんができたことで苦労することになるし、なによりあたしが変な形で存在するのはダメだって…上の人が…」
9:
>>2 >>5 >>7
ありがとう!今日こそ完結させるからもう少しの辛抱を。
キョン「(…なるほどな。少しわかったぞ。未来の朝比奈さんがこの未来も悪くない
っていうのは、厚かましい考えだが俺と一緒になれるからか。
…だがその未来の朝比奈さんはなんで悪くないって言ったのに未来を変えさせるんだ…?
…いや、違う!わかったぞ!未来の朝比奈さんもここで一度未来を変えていたんだ!
ここで未来を変えることによって、あの未来にいる朝比奈さんの現実につながるんだ!
きっとそうだ!)」
キョン「なんとなくですが、理解できました。
こうしたら、俺も朝比奈さんもいい方向へいくんですね」
みくる「あたしはまだよくわからないけど…そういうことだと思う…」
俺は正直このとき有頂天な気持ちだった。
どんな形であれ、朝比奈さんとずっと一緒にいれる。
これほど俺にとって嬉しい未来はない。
だが、いつまでも浮かれている場合じゃない。
まだ気になることがあるんだ。
10:
キョン「…朝比奈さん、俺にハルヒを大切にしろって言いましたよね?
あれはどういう意味なんです?」
みくる「?!そそそそそそれは、あの、その…ホントはそれは言っちゃいけない
ことだったみたいです…上の人に怒られちゃいました…」
キョン「?そうなんですか?(つまり、あの未来の朝比奈さんも言ってないことを
言ったのか。)」
みくる「で、でも…ホントはそういう禁則事項を破ると罰が与えられるんですが…
なぜか今回はなにもなかったんです…それどころか…むしろ…」
キョン「…むしろ?」
みくる「…あたしが言ったおかげで…未来が完全に元に戻るかもしれないって…
…だから…結果としてはよかったかもしれないって…」
キョン「?よく意味がわからないですが」
11:
みくる「…実は…涼宮さんは今の未来だと…とてもかわいそうなんです…
…それを変えたかったから…あたしは無意識にキョンくんに言っちゃったんですけど…」
キョン「かわいそう?あいつが未来でなにかあるんですか?」
みくる「…許可をもらえましたから言いますけど…本当はキョンくんは涼宮さんと結ばれるはずだったんです…」
キョン「え…?」
みくる「でも…あたしが未来を変えちゃったせいで…キョンくんはあたしと結ばれることになって…涼宮さんはその後誰とも結ばれることなく、その家系を消滅させてしまうことになっちゃったんです…」
キョン「(…あいつ、マジでもう恋愛をしないのかよ…)」
みくる「…そう考えると…あたしは…涼宮さんにひどいことしちゃったなって…
…涼宮さんの将来を奪っちゃったなって…だからあたしはキョンくんに涼宮さんを大切にしてって言っちゃって…」
朝比奈さんは感極まってきたのか、だんだんと涙目になってきていた。
13:
キョン「…でも、俺がハルヒを大切にしたら未来が元に戻るかもしれないってことは…
…俺は朝比奈さんと一緒にいれなくなるってことですよね?
…俺はいやです、そんなの…」
みくる「…でも…このままじゃ涼宮さんがかわいそう…
…お願いキョンくん…涼宮さんを大事にして…」
キョン「…朝比奈さんはそれでいいんですか?俺のこと、好きなんじゃないんですか?」
みくる「…好き…大好き…でも…あたしはやっぱり未来の人間…
…未来の人間がこの時代の人の将来を壊すなんて…あたしにはできないの…」
14:
キョン「…恋愛には、犠牲がつきものです…」
みくる「…キョンくんはいいの…?涼宮さんが不幸な将来になっちゃっても…」
キョン「…っ…!」
いいわけがない。
あいつが不幸になる人生なんて、見たくない。
だが、俺は、朝比奈さんが…朝比奈さんが…。
キョン「…すいません朝比奈さん。今日は帰ります。
少し時間を下さい…」
みくる「…うん…」
これが最後の選択だ。
俺次第で未来が分かれるんだ。
…簡単に決めれることじゃない。
15:
書き溜めはここまでです。時間がなくて全部はできなかった。
ごめん。
>>12
みくるが変えた未来はキョンとみくるが結婚するキョンが望んだ未来
でもその未来だとハルヒは不幸な人生になる。
だからキョンはどっちの未来を選ぶか悩む。
って感じかな?
20:
俺も愛してるよ>>16
次の日の教室
キョン「……おい、ハルヒ」
ハルヒ「なによ?」
キョン「今日、大事な話がある。少し付き合え」
ハルヒ「大事な話?なによ、ここで言えばいいじゃない」
キョン「本当に大事な話なんだ。頼む」
ハルヒ「?まぁ、いいけど」
昨日一晩中考えたが、答えを出すことはできなかった。
だからまだどっちを選ぶかなど決めていない。
だが、こうやって悩んでもおそらく俺はいつまでたっても答えなんて
出せやしないだろう。
だから、今日決めてやる。
……後悔をしない選択を。
24:
SOS団部室
みんなが帰って2人になったことを確認した俺は、ハルヒと向き合う。
ハルヒ「で?話ってなによ」
キョン「単刀直入に言う。お前好きな人を作れ」
ハルヒ「はぁ?なにそれ?あたしはもう恋愛なんてしないって言ったでしょ?
まさかそんな下らない理由であたしを付き合わせたわけ?」
キョン「下らないことがあるか!」 バン!
俺は思わず机に怒りををぶつけてしまう。
26:
ハルヒ「く、下らないわよ!!……好きとか嫌いとか、もうどうでもいいのよ!」
キョン「……俺のせいなのか?ハルヒ」
ハルヒ「え……」
キョン「俺のせいで嫌になっちまったのか?
……俺がお前にひどいことしちまったから、もう恋愛がしたくなくなったのか…?」
ハルヒ「……そんなんじゃないわよ。あたしは単純に恋愛が…」
キョン「どうしてだよ!!
お前が恋愛をしてくれないと、俺は本当の幸せにはなれないんだよ!!」
ハルヒ「……なんでそういうこと言うのよ…
……あたしはあんたのこと忘れようと頑張るために恋愛をやめたんじゃない…」
キョン「なんでだよ!
俺以外にも男はいくらでもいるじゃねえか!!
なんで俺じゃないとダメなんだよ!!」
39:
ハルヒ「しょうがないじゃない……あんたを好きになっちゃったんだから…」
キョン「だからって恋愛を諦めることもないじゃねえか!
……頼む…ハルヒ……頼むから……俺を忘れて…他の男と幸せになってくれよ…」
ハルヒ「……それができたら苦労はしないのよ…このバカキョン…」
キョン「……頼む……俺のことを本当に想ってるなら……
……恋愛をしてくれ……頼む…」
ハルヒ「……なんでそんなこと言うのよ……あんたを忘れることなんてできないのよ…
……恋愛なんてしたらまたあんたのこと思い浮かべちゃうじゃない……」
俺とハルヒは互いに感極まって涙を流していた。
おそらく、この時俺達は冷静に考えてものを言っていなかっただろう。
自分の本当の気持ちをぶつけあっていたんだろう。
55:
キョン「いつだってお前はそうだ……!
なにかあるたびに俺を巻き込みやがって……!」ポロポロ
ハルヒ「仕方ないじゃない……!
あんたと一緒にいたかったんだから……!」ポロポロ
キョン「SOS団だって……!
俺の意見も聞かずに勝手にいれやがって…!」ポロポロ
ハルヒ「あんたに入ってほしかったのよ……!」ポロポロ
キョン「なんでこんな俺を好きになったんだよ……!
こんなに最低なやつなのに……!」ポロポロ
ハルヒ「わからないわよ…!
好きになっちゃったんだからしょうがないでしょ……!」ポロポロ
62:
キョン「なんでお前は……!
そんなに頑固で……!わがままで……!」ポロポロ
キョン「一途なんだよ…!」ポロポロ
ハルヒ「あたしのかってでしょ……!
好きな人のことずっと想ってなにが悪いのよ……!」ポロポロ
キョン「悪いに決まってんだろうが……!
自分の幸せ捨ててまで想いつづけやがって……!
お前はバカか……!いや、バカだ…!このバカ…!」ポロポロ
ハルヒ「あんたにバカって言われたくないわよ……!
バカ…!バカキョン…!」ポロポロ
キョン「…お前みたいなバカは…!
俺が幸せにしてやるしかねえじゃねえか…!」ポロポロ
ハルヒ「…え……?」
ハルヒはその言葉を聞いた途端身体をピタっと止めた。
キョン「俺が……俺がお前を幸せにしてやるって言ったんだよ…!
感謝しろこのバカ…!」
73:
ハルヒ「……そ、それ…どういう意味…?」
キョン「…俺と付き合え…!
俺が一生お前の傍にいてやる…!」
ハルヒ「…な、なに言ってんの。
あんたにはみくるちゃんがいるんでしょ?」
キョン「ああ、そうだ…!
俺は朝比奈さんが大好きだ…!
だがな…お前のことの方が放っておけないんだよ…!」
ハルヒ「…本気で言ってるの…?」
キョン「こんなときに嘘なんかつくか…!」
ハルヒ「……キョン………キョン!」
ハルヒは俺に抱きつき、唇を重ねてきた。
俺はハルヒを選んだ。
最終的に大切な朝比奈さんを見捨てる結果になってしまった。
だが、不思議と後悔はしなかった。
これが、俺の選んだ未来だ。
81:
俺の選んだ結果を報告するため、俺は朝比奈さんを
公園へと呼んだ。
みくる「……そうなんだ…キョンくん……涼宮さんを選んでくれたんだ…」
キョン「……すいません、朝比奈さん。
あれだけあなたを好きと言っておきながら」
みくる「…ううん、いいの。
……未来もこれで元に戻るだろうし、……これでよかったの……」
キョン「……本当にすいません……」
みくる「……いいの……あたしもこれでいいと思う……
……でも…ごめんなさい…今日だけは胸を貸してもらえる……?」
キョン「……はい…好きなだけ…」
みくる「……ありがとう……キョンくん、ありがとう…
……うっ…うぅ……うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん……!」
朝比奈さんは、俺の胸の中で止めどなく泣いた。
最愛の人を泣かす。これほど辛いものはない。
だが、もう俺の決意は変わることはない。
この人の分まで、この人を幸せにさせようと思った分だけ、
ハルヒを幸せにさせよう。
それが、俺のせめてもの償いだ。
88:
あれから月日は流れ、朝比奈さんは
自分の卒業式を終えると共に、未来へと帰って行った。
自分の役目は終わった。そう言い残して。
……そして、そこからさらに月日は流れる。
未来の世界
みくる「(…もうあたしがここに戻ってきてから3年もたつのかぁ。
…あの頃に比べると、あたしも大分成長したなぁ)」
みくる「(ふふっ、なんたってあの頃のあたしったら、失敗ばかりで
まるでダメだったもんなぁ。みんなの足を引っ張ってばっかで。)」
みくる「(……みんな、か。元気にしてるのかな?
……キョンくん…)」
89:
ドン
「うわっ!」
みくる「きゃっ!」
「いてて、大丈夫ですか?」
みくる「(……ドジなところはまだ治ってないなぁ)
は、はい。だいじょう…………え……?」
「……もしかして、朝比奈さんですか?」
みくる「なんで……?なんでここにいるの……?
……なんでキョンくんが……ここに……」
キョン「……お久しぶり……本当にお久しぶりです。
……朝比奈さん…」
96:
みくる「ど、どうやってこの時代にきたの?
誰かが連れてきたの?」
キョン「…いえ、普通に俺この時代の人間ですよ。
それにしても、あの頃に比べて、便利になりましたよね」
みくる「そ、そんなわけないです!
この時代はキョンくんのはるか未来の世界なんですよ!
なのにキョンくん全然あたしが見た時と変わってないじゃないですか!」
キョン「……ハルヒの力ですよ」
みくる「……え…?」
キョン「あいつの力で、俺は前世の記憶を受け継いだまま
生まれ変わったんです。見た目が変わってないのもあいつのせいでしょう。
どうせならもっと格好よくしろって話ですよね」
みくる「……え……え……?」
98:
キョン「すいません、いきなりこんな話しても意味わからないですよね。
いま時間もらえますか?」
みくる「は、はい。きょ、今日は仕事お休みだから…」
キョン「それは良かったです、じゃあちょっとあっちで話ましょう。
あなたには色々と聞いてほしい話があります」
みくる「は、はい…」
105:
キョン「それにしても、本当にお久しぶりです。朝比奈さん
またキレイになりましたね」
みくる「そ、そんなことないです」
キョン「いえ、キレイになりましたよ。
朝比奈さんと最後に会ってから、もう80年以上もたちますが、
俺はあなたの顔を忘れたことなんてなかったです。まあ、朝比奈さん
からしたらそんなに昔じゃないんでしょうけど」
みくる「80年……じゃあ本当に……」
キョン「ええ、長かったです。80年は…
…でも、またこうやってあなたに会えた。
俺は幸せです」
みくる「…キョンくん……キョンくん……!」
朝比奈さんは、嬉しさの余り涙をこらえられていなかった。
朝比奈さんの頬の少量の雫がたれる。
キョン「……よかったら聞いて下さい。
これまでのことを」
みくる「……うん…!」
110:
朝比奈さんは俺の肩に頭を寄せて、
心の底から嬉しそうに話をきく。
キョン「朝比奈さんがここに帰ってあと、俺達4人は同じ大学へ進学
したんです」
みくる「同じところに?」
キョン「ええ。あの3人と同じ大学へ入るってのは俺の学力じゃまず無理だったんですが、
おそらくあいつが入れたんでしょうね」
みくる「ふふっ、なんか想像つきます」
キョン「それで、大学でもあいつは色々暴れまわって、俺達3人は
苦労しました。でも、朝比奈さんがいないから少し寂しそうにしている時もありました」
みくる「…そうなんだ…。あたし、色々おもちゃにされてたもんね」
116:
訂正
「ここに帰ってあと×
「ここに帰ったあと○
キョン「それで、大学を卒業したあと俺と古泉は同じ鶴屋さんが経営してる会社に就職
しました」
みくる「へえ、鶴屋さんのところにいったんだ」
キョン「ええ、あいつとは何だかんだ死ぬまで腐れ縁でしたよ。
家も最後まで近所でしたし。」
みくる「ふふ、仲よかったもんね」
キョン「はは。あと、長門はハルヒが大学を卒業したと同時に
姿を消しました。それ以来あいつとは会ってません」
みくる「え?長門さんが?」
キョン「ええ。ホントにいきなりいなくなったんですよ。なにかあったんでしょうかね」
131:
みくる「そうなんだ…」
キョン「ええ。あいつにもまた会いたいですね。
結局色々助けてもらったのにまともなお礼できませんでしたし」
みくる「うん、何だかんだあったけど、あたしもまた会いたいな」
キョン「それで、肝心のハルヒですけど、あいつはとんでもなかったです。
大学出た後色んなとこに就職してはすぐやめてました。当時の不況社会にケンカ売ってましたね。あれは」
みくる「ふふっ、涼宮さんらしい」
キョン「はは、そうですね。それで、3年たって俺も収入が安定してきて、
ハルヒも就職は飽きたと言ってきたんで、俺とハルヒは結婚しました」
みくる「うん。あたしも過去の情報を少し調べたからそれは知ってる」
キョン「そうなんですか。でも、あいつとの結婚生活はとんでもなかったです。
家事とかはちゃんとやってましたが、子供10人欲しいとか、もっと稼げとか、
文句ばっか言われてました」
みくる「ふふっ」
キョン「…そして、そのハルヒとの結婚式の後のことなんですよ。
俺が今ここにいる出来事が起きるきっかけになったのは」
みくる「…え?」
138:
キョン「まあ、あのいわゆる結婚初夜ってやつですか。
あれでハルヒと一緒にいたんですけど、その時少し話し合いまして」
ハルヒ「……ねえ、キョン。本当にあたしでよかったの…?
みくるちゃんと一緒にならなくて…」
キョン「…今さら何言ってんだ。俺はお前を幸せにするって決めただろ。
…それに、朝比奈さんにはもう会えないしな」
ハルヒ「あんたみくるちゃんが今なにしてるかしってるの?
いったいどこに行ったの?」
キョン「…朝比奈さんは、未来人で、俺たちのはるか未来に帰ったんだよ」
ハルヒ「…だとしたら、あたしは未来人と一緒に遊んでたのね」
キョン「信じるのか?」
ハルヒ「半分だけね。でも、もしそうだとしたら、よかったじゃない」
キョン「…なにがだ?」
139:
ハルヒ「あんたが生まれ変わったら、またみくるちゃんに会えるかもしれないじゃない」
キョン「…そんな夢みたいな話があるか。だいたい、
生まれ変わったら今の記憶は残ってやしないさ」
ハルヒ「わからないじゃない、あんたの言うとおり、未来人が
いるんなら生まれ変わっても記憶が残る人間もいるかもしれないわよ?」
キョン「…いたらいいな」
ハルヒ「いるわよ。あんたがなるんだから。
それであんたはまたみくるちゃんに会う、
すごく面白いじゃない」
キョン「…そうなったらいいな」
148:
キョン「それで今に至るってわけです。
あいつの力の凄さを改めて知りましたよ。
生まれ変わって物心ついたガキの頃からすでに記憶が残ってて、こんな性格だったから、
親には可愛げがないとよく言われました」
みくる「すごい……」
キョン「はい、本当にあいつはすごいです。やはりあいつに不可能はないんですね」
みくる「そうですね…」
キョン「…でも、そんな無敵のあいつでも、やっぱり寿命ってのはありました。
その時俺は既に子供も孫もいたジジイで、あいつはババアになってましたけど」
みくる「……」
キョン「やっぱり、悲しかったですよ。なんだかんだ何十年も一緒に付き添った仲でしたから。
あいつの墓前で大声出して泣いてやりました。いい年こいたジジイの分際で」
みくる「……」
153:
キョン「……あいつは、面倒で、うるさくて、わけわからない奴でしたが、
最高の妻でした。今でも毎年あいつの墓参りしてますよ。まあ、そこには俺の骨も
あるんで結構違和感があるんですけどね」
みくる「……なんか、悲しいです…」
キョン「まあ、こんな時代にまで一世代で生きれる化け物なんていませんよ。
俺だって一度は死んでますから。
それに、俺はあいつもこの世界のどこかに生まれ変わって存在してると思います」
みくる「……ええ、あたしもそう思います」
そう、ハルヒだってきっとこの世界に存在している。
もし姿形が変わってても、それでも俺ならハルヒと見抜ける、
そんな気がする。
そして、もう一度出会えたら、お礼に飯でもおごろう。
生まれ変わらしてくれてありがとうと。
……こんな俺に生涯付き添っててくれて、ありがとう、と。
159:
キョン「そういや俺、朝比奈さんと同じ仕事しようと思ってるんですよ」
みくる「え、えぇ?!」
キョン「でもあれの試験ってメチャクチャ難しいですね。
TPDDの取扱い資格の試験だって、俺死に物狂いで勉強しましたよ」
みくる「きょ、キョンくんが?
ど、どうして?」
キョン「朝比奈さんと少しでも一緒にいたいからです。
実際朝比奈さんがなにしてる人かわかんなかったですけど、この職業見つけた時に
あ、これだなと思いました」
みくる「…キョンくん……」
キョン「…まぁ、もう一つ理由があるんですけどね」
みくる「?なんですか?」
キョン「……もし、過去に行くことがあったら、またハルヒや古泉達に会える
かもしれないじゃないですか」
みくる「……キョンくん…」
キョン「まあ、それはあまり期待はしてないですけどね」
みくる「…ううん……とっても素敵な理由だと思う…」
161:
みくる「……でも…なんだか不思議…」
キョン「?なにがですか?」
みくる「キョンくん。そうやって何十年も生きてきたはずなのに、
なんか前あった時と全然変わってなかったから」
キョン「まあ、顔とか身長とか前世と全く同じですしね」
みくる「……あたし…キョンくんと一緒になれるんだ…」
キョン「…ええ。もう邪魔するものはありません。
俺の80年来の願望がついにかないました」
みくる「……キョンくん……ありがとう……
ずっとあたしを想っていてくれて……」
キョン「……当り前ですよ。…俺の初恋の人なんですから……」
俺は朝比奈さんと80年ぶりのキスをした。
朝比奈さんとのキスの感触など、もう忘れていたが、
そこにはあの頃味わった甘さと、懐かしさが残っている気がした。
166:
キョン「…さ、朝比奈さん」
俺は朝比奈さんに手を差し出す。
これから、人生を共にしようという意味を込めて。
みくる「…はい」
朝比奈さんもそれを理解しているようで、色々な思いを込めて、
ゆっくりと俺の手を握る。
キョン「…じゃあ、行きましょう!」
みくる「はい!」
俺と朝比奈さんは手をつないで向かうあてもなくただ走って行く。
ハルヒが原因で一度は諦めた恋物語。
だが、それはハルヒが原因で叶うこととなった。
俺と朝比奈さんはその後まもなく結婚し、幸せな生活を送っている。
朝比奈さんの分まで幸せにしてきたハルヒのために、
今度は朝比奈さんを幸せにしよう。だが、その前に俺達はやることを決めていた。
……そう、ハルヒと古泉の生まれ変わり、そして長門を探すこと。
俺達は何年たとうが5人でひとつのSOS団なんだ。誰ひとりとして欠けてはいけない。
そして、みんなが揃ったら、団長であるハルヒはこう言うだろう。
「遅いわよ!キョン!」と。
おわり
180:
やっと終わった…
ここまで見てくれた人、ありがとう。そして乙。
最初はキョンみくのイチャイチャセクロス物語を軽く書くつもりだったのに
なんでこんなことになったんだ…w
189:
>>186
えーと、のぶあきだったっけ?
ハルヒとでいいの?
本当に簡単なものになると思うけど
195:
ていうかのぶあきどういう展開がいいの?
それ教えてくれたら助かるよ
198:
すまんのりあきだったorz
210:
エピソード追加っていうか別モノだけど書くよ。
ハルヒ「……はぁ…」
のりあき「涼宮?どうしたの?」
ハルヒ「……あぁ、あんたは確か……」
のりあき「うん、同じクラスののりあきっす!のりくんって呼んでくださいっす!」
ハルヒ「……なによ…?あたしは今人と話したくないの……」
のりあき「いやいや、そんなときこそ人に相談するものだと思うZE?!」
222:
ハルヒ「なによ……別にあんたに話すことなんてないわよ……」
のりゆき「いいからさっさと話せやああああああああああ!!!」
ハルヒ「?!」ビクッ
のりあき「話さんかいいいいい!!話さんかいいいいいい!!!」
ハルヒ「わ、わかった、話すから落ち着いて……」
のりあき「ならよし」
232:
>>221

ハルヒ「今日……キョンにフラれちゃったの…」
のりあき「キョンってあのいつもスカした前髪失敗野郎?
よし、俺が殺してきてやる」
ハルヒ「あんたを殺すわよ?」
のりあき「ごめん」
ハルヒ「それで……もう恋愛なんてしないって決めたのよ…」
のりあき「なんで?そんなやつより俺とセクロスしようぜ!」
235:
>>233
それ好きすぎだろwww
ハルヒ「は、はあ?」
のりあき「あーハルヒはいい匂いだー」クンカクンカ
ハルヒ「ちょっ、やめなさいよ!気持ち悪い!」
のりあき「気持ち悪い?そんなこという子にはおっしおきだー!!!!」
ハルヒ「え、きゃっ!なにすんのよ!どこに連れてく気なの?!」
237:
ハルヒ「こ、ここはSOS団の部室?!」
のりあき「へへへ、ここが今誰もいないってのは確認済みなんだ」
ハルヒ「い、いや!はなしなさいよ!」
のりあき「へへへ、今のうちにわめいてな!」
ガチャ
ゆうや「一樹!一樹!うわあああああああ!!!」
古泉「も、もっと僕をいじめてくださいぃいぃぃ!!ご主人様あぁあぁ!!!」
バタン
>>208
書いたよ
244:
のりあき…
非常に申し訳ないんだけど…
ちょっと飽きてきた。
屋上
のりあき「ほら、ハルヒ!素直になれよ!」ビリビリ
ハルヒ「や…やっ!やああああ!!!」
のりあき「ほら、しゃぶれよハルヒ!」
ハルヒ「い、いや!!んん…!」
のりあき「は、ハルヒ!出すぞ!」ビュッビュッ
ハルヒ「んんん!!!」
のりあき「ほら、ハルヒ。俺の精液だぞ。飲めよ」
249:
のりあき「ハルヒ!ハルヒ!」パンパン
ハルヒ「いやあああああああ!!!」
のりあき「ハルヒいいいい!!!」ビュッビュッ
ハルヒ「あ…中に……中にでちゃってる…」
のりあき「よかったよハルヒ」
ハルヒ「やだ…あたし妊娠しちゃった……」
みくる「なんでそんな嘘つくんですかぁ?」
ハルヒ「嘘じゃない!」
みくる「じゃあ確かめさせてもらいますぅ」 シュパー
ハルヒ「うっ……!!」
みくる「ほら、中に誰もいませんよ?」
おわり
すまんのりあき
251:
今度こそ乙
25

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