姫子「律いるー?」back

姫子「律いるー?」


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1:
※唯達は二年生
放課後 部室
律(げっ!?)
唯・梓・澪・紬(誰?)
律「おっお前なんでこんなとこ来てんだよ!」
姫子「律が電話でないから」
律「だからって来るなよ!」
梓「えっと…お友達ですか?」
澪・紬(ナイス!)
姫子「あっ律の彼女でーす」
澪「えっ…」
唯「ほぇ?」
紬「なん…だと…」
3:
律「うわあああああああ!何言ってんだよお前!?」
姫子「本当のことじゃん」
律「違うだろ!?」
姫子「えー…あそっか」
律(そうだ空気読め!)
姫子「律のモトカノでーす」
律「もう喋るなああああああああああ!」
5:
律「ちょっとこっち来い!」ぐいっ
姫子「やーん律ったら強引なんだから…」ぽっ
律「頬を染めるな!ごめんみんな先帰らせてくれっ」
紬「えっえぇ…」
梓「お疲れ様です…」
唯「ばいばーい」ノシ
澪「……………」
律(うっ…澪のやつすげぇ見てる…)
姫子「じゃあねー」ノシ
バタン
6:
紬「……………」
梓「……………」
澪「……………」
唯「これおいしー」もぐもぐ
紬(なんなのかしらあの子…モトカノって本当かしら…百合は大好物だけどギャル系だと萌えないのは何故かしら…)ぶつぶつ
梓(空気重い…澪先輩は俯いて顔見えないしムギ先輩は一人でぶつぶつ言ってるし唯先輩は多分何にも考えてないし…)
唯「ねーりっちゃんの残したケーキ食べていい?」
7:
律「お前なに考えてんだよ!?」
姫子「えー律のこと?」
律「そうじゃなくて!」
姫子「なんでそんな怒ってんの?」
律「それは…だから…みんなの前で変なこと言うから…」
姫子「《みんな》じゃなくて澪って子の前だからでしょ?」
律「ばっばか違うよ!」
姫子「ふーん?」
律「………とにかく用件を言えよ」
姫子「やりなおそうよ」
律「…好きな人がいるって言っただろ」
姫子「澪?」
律「ばっちがっ!」
姫子「違うの?」
律「…違うよ」
9:
姫子「ふーん…じゃああの子に言ってもいい?律は好きな人がいるのにも関わらずあたしと付き合ってえっちしましたって」
律「な…お前…」
姫子「いいの?可愛い可愛いお姫様に幻滅されちゃうよ?」
律「……………」
姫子「付き合うどころか友達でいることさえ嫌になるかもね」
律「………どうしろって言うんだよ」
姫子「だから、やりなおそ?」
律「…私に好きな人がいてもお前はいいのか?脅されて嫌々お前と付き合ってもいいのかよ」
姫子「いいよ?最初は嫌々でもそのうち好きになってくれればいいんだもん」
律「なんでそこまで私に執着するんだよ。お前可愛いんだから男でも女でもいくらでも相手いるだろ」
姫子「それこそ好きだからだよ」
律「…どこがいいんだよお前の言うとおり好きな人が居るのにお前と付き合って…えっちして…フってそんな女どこがいいんだよ」
姫子「だって律かっこいいしそれに優しいし?」
律「…なんかありがちだな」
姫子「べつにいいでしょ。それでどうするの?」
11:
律「…いやだって言ったら?」
姫子「お姫さまにご報告かな」
律「………じゃあ答えは一つしかないだろ」
姫子「そっか。じゃあまたよろしくね?」ニコッ
律「…あぁ」
12:
律 自宅
律(あー…どうしよう………付き合うってことになっちゃったけど…)
律(いやもうそれはひとまずおいといて)
律(………澪)
律(部室でのことどう思ったかな…なんとか誤魔化せないかな………)
律(いやー昨日はごめんな!あいつ友達なんだけどさー悪ふざけが好きな奴でさー)
律(………苦しいかな)
律(いやーみんな昨日はびっくりしただろ?実はあれ…ドッキリでしたー!本当に付き合ってると思った?あははりっちゃん演技派だろー)
律(………こっちのがまだましかな)
律(あーもう…めんどくせぇなぁ…)
律(………いやいや自分で撒いた種だしなぁ)
13:
一年生のころ
姫子「ねぇねぇ」
律「ん?えっと…なに?(誰だ?)」
姫子「あのさーちょっと着いてきてくれない?」
律「えどこに?」
姫子「んー人のいないとこ」
律「え」
姫子「ちょっと話あって。すぐ終わるからいいでしょ?」
律「あー…んー…うん」
姫子「ついてきて」
律(なんだろ…人のいないとこ…)
律(……!かっかつあげ!?いじめ!?)
律(「おいお前のデコ目障りなんだよ。迷惑料として金だしなぁ!」)
律(………)ガクガクブルブル
律(にっ逃げなきゃ…!)
14:
姫子「この教室入って」ガラッ
律「あ…イヤチョットヨウジガデキチャッテ…」
姫子「すぐ終わるから」
律「………(どどどどどうしよう)」
姫子「?入ってってば」
律「う…うん(いやいや私なんも悪いことしてねーし!まっ負けねーし!)」
姫子「?(なんでキョドってんだろ)」
律「で、話って何かね(強気に!強気に!こういうのは弱気になったほうの負け!)」
姫子「あー…あのさぁ…」
律「おうっ(ほらっこっちが強気にでたら向こうがなんか弱めになった!)」
姫子「んっと…」
律「早く言いたまえ(これは…勝てる…!)」
姫子「………好きなんだけど」
律「………ん?」
姫子「いやだから付き合ってくんない?」
15:
律「」
律(なななななななんだこれ!かつあげされんのかと思ったら告白された!?)
姫子「付き合ってる人いんの?」
律「えいやいませんけど…」
姫子「じゃあ付き合ってくんない?」
律「えあえーっと…」
姫子「女同士きもいとか思っちゃう人?」
律「あいやそれはないですけど…」
姫子「あたしのこと嫌い?生理的に受け付けない?」
律「いやあの…(落ち着け私!)えーっとさ…ごめん私正直あなたの名前も知らなくて…」
姫子「あーじゃあお試しで付き合ってみるとか」
律「えっちょっそんな簡単に」
姫子「え?あたしがいいんだからいいじゃん」
律(なにこの女)
16:
姫子「ねっ?お試しでもいいから」
律「いやちょっとそういうのは…」
姫子「えーなんで?いいじゃん」
律(いやよくねーだろ)
ギャル「大丈夫!変なことしないから!…あ、したかったらしてもいいけど」
律「しししししねーし!」
姫子「じゃあほらデートっていうか買い物とか一緒にいこーよ。そういうことしかしないから」
律「ん…まぁそれなら…」
姫子「じゃあ決定!よろしくね!」手ぎゅっ
律「あ…あぁ」
17:
律(………今思えばあまりに変なこと言うから感覚が麻痺してたんだよな)
律(デートだけとは言え付き合うことにあんな簡単にOKだして…)
律(詐欺の手口だよなぁ…それぐらいならいいかって思っちゃったもんなぁ…)
律(………詐欺は私か。あの時ちゃんと好きな人がいるって言えばよかったのに…)
ゴキゲンナチョウニナッテ?♪
律「ん…メール………あいつか」
姫子【また律と付き合えて嬉しいよ(●´∀`●)今度の日曜日デートしよう♪】
律(………【分かった】っと)
律(………………)
律「はぁ…」
19:
澪(あの人…誰なんだろう…)
澪(同じクラスの人かな…でも唯もムギも知り合いっぽくなかったし)
澪(本当に律の彼女だったり…しないよね?)
澪(だって律はいつも一緒にいたし…)
澪(律に彼女なんて…いるわけないよね)
澪(うん…そうだよ。きっと友達なんだよね)
澪(明日部活サボった事怒ってやらなきゃ…いつもみたいに…)
澪(いつもみたいに…)
澪(………………)
20:
翌日 教室
律「唯、ムギおはよう」
紬「おっおはよう…」
唯「おっはよん」
律「……………」
紬「……………」
律(ムギなんか無理してるなー…澪には放課後まで会わないから大丈夫だと思ってたけどやっぱりみんなにも説明しなきゃだめだよな…)
紬(どうしよう昨日の事聞いていいのかしら…でももし付き合ってたとしたらそんなの聞きたくないわ…律澪が宇宙の真理なのに…)
唯「ねーりっちゃん昨日なんで帰っちゃったの?りっちゃんが帰っちゃったから練習できなかったんだよ」ぷんぷん
紬(ちょっ!唯ちゃん!)
21:
律「あ…あー!ごめんな!友達がなんか困ってたみたいだからさ!ほっとけないじゃん!?」
唯「そっかー困ってたんなら助けてあげた方がいいよねー」
紬(彼女とかモトカノの件については一切触れてない…あえてなのかしら…それとも気づいてなかったのかしら…)
律「…ムギもごめんなー?」
紬「いっいいのよりっちゃん気にシナイデ」ニッニコッ
律(顔が引きつってる…)
唯「あははムギちゃん変な顔ー!」
紬「」
22:
放課後
唯「りっちゃんムギちゃん部活いこー」
紬「えぇ(澪ちゃんにはもう説明済みなのかしら…)」
律「うっうん…(とうとうこの時間が来てしまった…澪になんて言おう…)」
部室
澪「……………」
梓「……………」
梓「…ムギ先輩まだですかね?私喉かわいちゃいました!」
澪「うん…」
梓「……………」
澪「……………」
梓「……………」
梓(お願いだから誰か早く来て)
23:
紬「こんにちはー」
唯「ちーっす!あっあずにゃんだぁー」ぎゅっ スリスリ
梓「にゃっ!?もっもうやめてください唯先輩!(よかった!待ってました!)」
律「ちーっす…」
澪「…ぁ…律…」
律「おっおう!」
澪「……………」
律「……………」
唯「あーずにゃんっ♪」スリスリ
梓(………できればこのまま別世界でいたい)
24:
律「(いかん…なにか言わねば…)あー澪!昨日はごめんなー練習サボっちゃって!友達が困ってるって言うからさー!ちょっとほっとけなくて!」
澪「(友達…!友達なんだ!)………まったく!次から気をつけろよバカ律!」
律「ほいほい♪」
律・澪(よかった…!いつもの澪(律)だ!)
紬・梓(よかった…!なんとか空気が持ちなおした!)
唯「あっずにゃーん♪」スリスリ
25:
ジャッジャーン!
澪「ふぅ…今日はこれくらいにするか」
律「あー疲れたー!今日はいつもよりハードだったぜ…」
澪「お前が昨日サボるからだろ!」ゴチンッ
律「いてー!」
唯「あははりっちゃん怒られたー♪」
律「なんだぁ?唯生意気だぞー!」
唯「きゃー♪」
律「待てー!」
紬「あらあらまだ元気ねぇ」
梓「高校生にもなって追いかけっこ…」
澪「まったく…ほら帰るぞー!」
ギャル「あ、終わった?」ガチャ
律「」
紬「なん…だと…」
26:
唯「あっりっちゃんの友達ー」
梓(私は今ハッキリと平和の崩れる音を聞いた)
澪(昨日の…)
姫子「友達?ふーん」
律「!」
紬(なんて意味深な発言)
梓(できれば関わりたくない)
澪「……………」
唯「どうもー平沢唯でーす」
紬・梓(えぇ!?)
姫子「え?あーども立花姫子です」
唯「姫ちゃんかーよろしくねっ」にこにこ
姫子「よろしくー」
27:
唯「えっとねーこっちがムギちゃんでー」
紬・梓(全員の紹介始めた!?)
姫子「ども」
紬「あっどっどうも…琴吹紬でっすっ」
唯「こっちがあずにゃん!」
梓「中野梓です…(ムギ先輩どもりすぎ…)」
姫子「ども」
唯「で、こっちが」
姫子「秋山澪」
澪「」びくっ
紬・梓・律「!」
姫子「でしょ?」
唯「あれ?りっちゃんだけじゃなくて澪ちゃんとも友達なんだー」
姫子「友達じゃないけど」
唯「んー?あそっか澪ちゃん有名人だもんね。ファンクラブとかあるもんね!」
28:
紬・梓(天然って怖い…)ガクガクブルブル
律(胃が痛い…)キリキリ
姫子「………」ジッ
澪「………なっなんですか」
姫子「べつに?」
澪「……………」
姫子「……………」
紬(ちょっと勘弁して…)キリキリ
梓(こっちまで胃が痛くなってきた…)キリキリ
紬・梓(りっちゃん(律先輩)早くなんとかして!)キリキリ
律(どうしよう…)キリキリ
唯「見つめあ?うとすな?おにおしゃ?べりできないぃ♪」
29:
ガチャ
さわ子「ちょっとあんたたちいつまで残ってんのー早く帰んなさい」
唯「あーさわちゃん♪」
姫子「さわちゃん?」
さわ子「(げっけいおん部じゃない子がいる)こーら☆さわちゃんじゃなくて先生でしょ?みんなもう下校時間過ぎてるから早く帰りなさい☆」
唯「はーい」
梓(あぁそっか普段はキャラ違うんだっけ)
紬(とにかく助かったわね…)
姫子「律、帰ろうよ」
律「あ、う、うん?」
唯「あれ二人で帰っちゃうの?みんなで帰ろうよ?」
紬(なんかもうわざとやってんじゃないかと)
梓(むしろわざとであった方が納得がいく)
31:
唯「あのねーいつもムギちゃんがおいしいお茶入れてくれるんだよ」
姫子「へーそうなんだ」
唯「うん♪あとねー毎日おやつを持ってきてくれるの!」
姫子「マジ?うらやま」
唯「えへへーいいでしょ♪あとねあとね!」
紬(唯ちゃんが純粋すぎて怖い)
梓(なんでこういう並び順で帰ってるんだろう…)
 ↓
唯 姫子
梓 紬
澪 律
律・澪「……………」
32:
唯「私とあずにゃんはこっちだねー」
梓「はい(よかったやっと開放される)」ゲッソリ
紬「私はあっちです(早く帰りたい…)」ゲッソリ
唯「姫ちゃんはー?」
姫子「あーあたし律の家寄ってくから」
律・澪「え」
紬(ちょっと待って…りっちゃんの家行くってことは…)
梓(律先輩と澪先輩はご近所だから…)
紬・梓(三人で帰るってこと!?)
33:
梓(それはまずいんじゃ…)
紬(どうしようついてったほうがいいかしら…でももしかしたら三人で話が…)
唯「じゃありっちゃんたちは三人だねー」
澪「………あ…私ちょっと寄るところあるから…」
紬・梓「!」
唯「どっか行くのー?」
澪「ん…うん本屋に…」
唯「あー私もマンガ買いに行きたい…一緒に行っていい?」
澪「うん…」
紬・梓(多分本屋に用事なんかないんだろうなぁ)
唯「じゃあみんなばいばーい」ノシ
澪「じゃあ…」
律(………澪)
36:
姫子「律、私たちも行こう」ぎゅっ
律「!おい!」
紬(手…)
梓(握った…)
姫子「いいじゃんべつに。ほらっ」グイッ
律「ちょっ引っ張るなっ」
律「あっじゃあな!」
紬「えぇ…」
梓「さよなら…」
紬・梓「……………疲れた」
37:
田井中家
律「…なんで来たんだよ」
姫子「は?彼女がわざわざ待ってたのになにその言い方」
律「頼んでない」
姫子「まぁねー」
律「……………」
姫子「怒ってんの?」
律「…べつに」
姫子「てかむしろこっちが怒りたいんだけど」
律「は?」
姫子「彼女が待ってたのにありがとうの一言も無いわ…友達とか言われるわ」
律「それは…」
姫子「まぁいいんだけどね。だってもしお姫様に付き合ってることバレちゃったらもう律はこうして一緒にいてくれなくなるし」
律「……………」
38:
姫子「…ね、キスして」
律「…え?」
姫子「なに驚いてんの?付き合ってるんだからキスぐらいするでしょ?」
律「……………」
姫子「お姫様いーの?」
律(くそっ…)グイッ
姫子「………ん…」
39:
本屋
唯「澪ちゃんはなに買うの?」
澪「あ…私は…何か面白い本ないかと思って」
唯「あ、それならねー○○が面白いよー憂と二人でハマってるんだー!」
澪「………うん」
唯「あのねー主人公の女の子がねー………」
澪(やっぱり友達…じゃないのかな…)
澪(あの人友達って言われて怒ってたみたいだし…)
澪(それに…なんか…私のこと…嫌いっぽいし…)
澪(律と仲いいのが気に入らないのかな…)
澪(いやでも…律に彼女なんて………)
唯「ね?おもしろそうでしょ?」
澪「え?あ…うん」
唯「じゃあ明日持ってきてあげるね!」
澪「…うんありがと」
41:
姫子「んふふー♪気持ちよかった♪」
律(あー…やっちゃったよ…最低だ本当に…)
姫子「今日は激しかったねー♪」
律(あーあーあー!バカバカバカ!!!)
姫子「りーつ♪」ぎゅっ
律(私なんか…死ねばいいのに………)
姫子「じゃあねーまた明日ねー♪」
律「おー…」ひらひら
律(今日はもうなにも考えたくない………)
姫子「………」クスッ
ピッピッピッ
姫子「あーもしもし?あたし立花だけど。今から出てこれる?」
42:
姫子「あーこっちこっち」
澪「………なんですか」
姫子「んーまぁ多少はなんだか分かってんじゃないの?」
澪「…分かんないから聞いてるんです」
姫子「え分かんないの?意外と頭悪いんだ」
澪「…」ムッ
姫子「律のことってことぐらいは分かんでしょ?まぁあぶっちゃけ付き合ってんだよねー」
澪「!…え」
澪(付き合ってる…?律が?この人と…)ドクン…
澪(うそ…だって…律は…律はいつも私と一緒に…)ドクンドクン…
澪(どうして…)ドクンドクンドクン…
姫子「でも律が恥ずかしいからみんなには言いたくないって言うんだよねー照れなくてもいいのに」
姫子「まぁ律が内緒にしたいっていうならいいんだけどさー彼女としては律をフリーだと勘違いしてちょっかいかけてくる女がいないか気になるわけ」
姫子「だから律にちょっかい出す女に忠告しにきたんだー」ニコッ
43:
姫子「幼馴染だかなんだか知らないけどあんま律にちょっかい出すなよ」
姫子「んじゃーね」
姫子「お姫様」クスッ
澪「……………」
澪(声が…でない…)
澪(体が…動かない…)
澪(なのに…)
澪(涙だけが…止まらない………)
44:
翌日
律「おはよー…ございます」
紬「おっおはようございます!」←声裏返った
唯「おはよーりっちゃん」
律(………ムギはまた変だな…当然だよな昨日手繋いだの見られたし…)
紬(………昨日はあれからどうしたのしらりっちゃん家でナニしたのかしらあぁでもギャル系の子じゃ萌えないのよ!それにまたあの空気になるのかと思うと胃がキリキリするし澪ちゃんも痛々しくて見てられないし………)
唯「早く放課後にならないかなぁお茶飲んでまったりしたいよー」
律「はは…そうだな(お前はいつでもまったりだろ!)」
紬「えぇ…本当ね(あの空気でどうまったりしろと)」
45:
放課後
唯「やっと放課後だよー…さ!二人とも早くお茶しに行こう!」
律「はは…けいおん部は喫茶店じゃないぞー…」
紬「うふふ…もう…唯ちゃんたら…」
律・紬(行きたくない…)
梓(今日は遅めに行こう)
46:
ガチャ
唯「ちゃーっす!」
紬「こんにちはー…」
律「ちゃーっす…」
澪「ん?三人とも早いな」
紬・律(あれ?ふつうだ)
唯「うん!ムギちゃんのお茶が飲みたくて急いで来たんだ!澪ちゃんこそ早いね?」
澪「ははそっか。うちはホームルームが早めに終わったんだ」
唯「そっか!あこれ昨日言ってた本ね」
澪「うん、ありがとう」にこっ
47:
紬(どういうこと…昨日のことが気にならないのかしら…)
唯「ねー…ムギちゃんのど渇いたー…」
紬「あっごめんなさい。すぐ淹れるわね」
澪「これおもしろそうだな」パラパラ
唯「うん!すっごく面白いよ!」
律(よく考えれば澪には手つないだところも見られてないし…大丈夫か…?)
紬「お茶どうぞー…(ハッ!もっもしかして唯澪なの!?昨日落ち込んでる澪ちゃんに唯ちゃんが…!?あぁどうしましょ!?律澪だと思い込んでたからその発想はなかったわ…!)」
ガチャ
梓「こんにちはー…(あぁ…やだな…純が途中まで一緒に行こうだなんていい出すから…)」
唯「あずにゃんちゃーっす!」
澪「やぁ梓」
律「おっす」
紬「こんにちは(唯澪…!唯澪…!)」
梓(あれ?ふつうだ)
49:
唯「でねー昨日憂が作ったご飯がおいしくてねー」もぐもぐ
律「憂ちゃん料理うまいもんな」ごくごく
澪「よく出来た子だよ」こくこく
梓「ほんとに」ぱくぱく
紬「うふふ」にっこにっこ
唯「あれー?これどうするんだろ…」
梓「ここは指をこうしてですね」
律「なんだ唯また忘れたのかー」ニシシ
唯「むー」
澪「ムギはやっぱりうまいなぁ」
紬「あらあらそんな」
50:
唯「あー…もう疲れたよー…」
澪「そうだなもうこの辺にするか」
律「疲れたー!」
紬「りっちゃんお疲れ様」フフ
梓「たるんでます…」
ガチャ
姫子「おつかれー」
律「」
紬(またか…)
梓(平和って一瞬で崩れるんですね)
唯「あー姫ちゃんちゃーっす!」
澪(……………)
52:
律(昨日もう来るなって言ったのにぃぃぃぃぃぃ!)
梓(部の管理だけじゃなくて女の管理もできないんですかね)ハァ…
唯「またりっちゃん迎えに来たの?仲良しなんだねー♪」
姫子「まぁねー♪」
律(唯ぃぃぃぃぃ!)
澪「律、待たせたら悪いから先に帰ってもいいよ。戸締りとかやっとくから」
律「え…」
紬(これは…)
梓(どうなってるの…?)
姫子(ふーん…)
唯「えーまたみんなで一緒に帰ろうよー」
梓(言うと思いました)
紬(もう唯ちゃんには驚かないわ)
澪「唯、二人に悪いから」
紬・梓・律(なんだってーーー!?)
53:
紬(どういうこと!?悪いからってどういうこと!?)
律(まさか…バレ…)
梓(公認で付き合ってるってことですか!?)
唯「えー?なんでー?」
澪「いいから、な?」
唯「んー?うん…じゃありっちゃん姫ちゃんまたねー」
律「あ…いや…」
姫子「ほら帰ろ。唯またねー」
姫子「あ。秋山さんありがとね」ニコ
梓(もう意味分かんないです)
紬(やっぱり律澪はまったくの勘違いで唯澪なのかしら…)
54:
律「…澪に何か言ったか?」
姫子「何かって?付き合ってるって?」
律「バカあんまりでかい声だすなっ!」
姫子「律のが大きいし。てかなんも言ってないけど」
律「じゃあ悪いからってなんだよ?」
姫子「昨日の帰り唯と喋ってて律と喋れなかったからじゃないの?てかあたしお姫様じゃないから知らないし」
律「ん…(それだけかな…)」
姫子「それに昨日も言ったけど付き合ってること言っちゃったら意味無いじゃん」
律「ん…そっか…」
姫子「そうだよ」
律(なんか納得いかないような…んー…)
姫子「今日も律ン家行っていい?」
律「あー…いや今日はちょっと…(また昨日みたいになったらあれだし…)」
姫子「そっかじゃあ今日はここまでだね。また明日ね」
律「んー」
55:
姫子(あの女諦めたのかな)
姫子(それとも元々律の片思い?)
姫子(ま、昨日の話が効いたみたいで律にべたべたしないからどっちでもいいけど)
姫子(つーかあれで諦めたとしたら超ヘタレなんだけど)プッ
姫子(あとは律の方かー)
姫子(どうすればあの女諦めてあたしのこと好きになってくれるかな…)
澪(………ふつうにできたよね)
澪(ちゃんと笑えたし)
澪(帰りだって気使えたし)
澪(律とも会話できたし)
澪(うん)
澪(おかしく、なかったよね)
57:
紬「どう考えてもおかしいと思うの」
梓「…はぁ」
紬「梓ちゃんあなただって気づいてるでしょう?」
梓「………まぁ」
紬「というよりあの空気で気づかない方がおかしいわ」
梓「約一名いつも通り平和な方がいますよ」
紬「唯ちゃんはいいの。きっと子供のように純粋なんだわ…だからあの空気を全く読めなくて余計なことを言いまくってもいいの。だって唯ちゃん可愛いんだもの…」
梓(褒めてんのかな)
紬「唯澪なのかと思ったけどやっぱり律澪だと思うのよ。だって澪ちゃんのあの様子おかしいもの。りっちゃんだって澪ちゃんの方ばかり気にして…」
梓「すいませんもう少し分かりやすくお願いします」
紬「だからね、あのギャル風の子が邪魔してると思うのよ。澪ちゃんとりっちゃんは両思いなのに…」
梓「(普段ならまた変な妄想してる…と思うところだけど今回ばかりは)同じ意見です」
紬「そうでしょ!?そうよね!?そうに決まってるわ!大体ギャルって萌えないのよ!確かにあの子は可愛いけど!でも百合なのに萌えないっておかしいわ!そう思うわよね!」ぷんぷん!
梓「いえ思わないです」
58:
梓「それで呼び止めたのは何でなんですか?」
紬「私たちで何かできることはないかと思って…」
梓「無理じゃないですかねー…あえて触れないでいようって空気が流れてますし…」
紬「でも私辛いの…あんな無理してる澪ちゃん見るのも…元気のないりっちゃん見るのも…」
梓「ムギ先輩…」
紬「何よりあの空気に耐えられない…!」ウッ
梓「………すごくよく分かりますよ…」キリキリ
59:
梓「でも実際どうしようもないんじゃないですかね。律先輩に付き合ってるんですかって聞いても誤魔化すだろうし」
梓「律先輩のことがはっきりしないと澪先輩にも何て声かけたらいいか分からないし、唯先輩は論外だし…」
紬「あ、じゃあ立花さんに聞けばいいんじゃないの?」
梓「………ムギ先輩チャレンジャーですね」
紬「駄目かしら…」
梓「できたらすごいですけど…できますか?」
紬「…………………」
梓「…………………」
紬「……私やってみます…!」
梓「え!?本当ですか?」
紬「えぇ…だってお茶はみんなで楽しく飲みたいもの」ニコ
60:
次の日の放課後
紬(…そろそろいいかしら)
紬「あの…みんなごめんなさい。私実は今日用事があって…もう帰らせてもらいたいの」
唯「えームギちゃん帰っちゃうの?」
律「珍しいな」
澪「あぁ構わないけど…家の用事か?」
紬「うんちょっと」
律「しかしムギは律儀だなー私だったら最初から部活サボっちゃうのに!」わはは
澪「そっか気をつけて帰れよ?」
律(あれ?突っ込まない)
紬「えぇありがとう。それじゃあ」
梓「………………」
61:
紬『立花さんはきっと明日もけいおん部に来ると思うの。そこを狙って私は部活の途中で抜けて立花さんと話をしてくるから…後のことお願いね?』
梓(って言ってたけど…本当に大丈夫かな…)
律「ムギがいないんじゃ練習になんないなー私たちももう帰るか」
梓「えっ…(それはまずい!まだムギ先輩達が廊下にいるかもしれないのに!)」
梓「何言ってんですか!個別で練習するべきです!」
澪「んー…そうだな、まだ時間もあるしそうするか」
唯・律「えー…」
梓「ほらほら練習するです!!!」
唯・律「……はぁーい」
63:
廊下
紬「えぇありがとう。それじゃあ」パタン
姫子「あ、終わった?」
紬「しー」←人差し指を口の前で立てる
姫子「は?」
紬「ちょっとお話があるから来てもらえないかしら」ヒソヒソ
紬「ねっ?」ニコッ
姫子(なんなのこの眉毛)
てくてく
紬「私たちの教室でいいかしら?多分もう誰もいないと思うから」
姫子「べつにどこでもいいけど。早くしてよね」
紬「そう。じゃあ入って?」ガラッ
65:
姫子「で、なに」
紬「まずあなたとりっちゃんの関係について聞きたいの」ニコニコ
姫子「なにあんた律のこと狙ってんの?」
紬「(…ふつうに聞くよりこっちのが喋ってくれるかしら…)だったらどうなの?」
姫子「へぇ…そうなんだ。でもあんたじゃ無理だね。諦めなよ」クスッ
紬「なんであなたにそんなこと分かるのかしら?こう言っては悪いけど私はあなたよりも長い時間りっちゃんと一緒に居るわ。あなたよりも私のが可能性はあると思わない?」
姫子「はぁ?あんたバカにしてんの?」イラッ
紬「してないわ」
姫子(なにこいつすまし顔してんの超ムカツク)イライラ
姫子「…いいことおしえてあげよっかぁ?あたしと律付き合ってるんだ」クスクス
紬「(!やっぱり…)…あなたなに言ってるの?りっちゃんは澪ちゃんが好きなのよ?」
姫子「…前はね。今は違うの」
紬「(………どうしよう…本当にそうなのかしら…でも澪ちゃんのあの様子は絶対おかしい…)…澪ちゃんはあなたたちが付き合ってること知ってるの?」
姫子「律が恥ずかしいからみんなには言いたくないって」
紬「…そう(どうしよう…もうなんて返したらいいのか…)」
66:
姫子「ねぇもういい?律と一緒に帰りたいんだけど」
紬「………お時間取らせてごめんなさい」
姫子「あーいいよいいよ。これで律にちょっかい出すクズがまた一人減ったからさ」プッ
紬(また…?)
姫子「じゃあねー琴吹さん。人のものには手出さないでね」クスクス
バタン
紬「……………またって言ったわね」
紬(澪ちゃんもりっちゃんとの関係を聞いたってこと…?それともべつの誰かを指している?いえ…仮に澪ちゃんだと断定して…)
紬「じゃありっちゃんとあの人が両思いで澪ちゃんの片思いってことなのかしら…」
紬「あの子の言ってることでも筋は通るわね…」
紬「私したことは完全に余計なお世話…?」
67:
姫子(あーあの女超うざかった)
姫子(でもまぁ付き合ってるって言った時のあの顔)クスクス
姫子(あの女もこれで諦めたでしょ)
姫子(つーか律モテ過ぎ。まさか唯とちっこいのまで律狙いってことないよね)イライラ
姫子(あの部活やめてくんないかな)
姫子(てか律まだいるかな)
姫子「律ー帰ろう」ガチャ
68:
梓(ムギ先輩大丈夫かなー…私も抜けたいけどみんなには練習しろって言っといて自分は帰りますってわけにいかないもんね)ジャカジャカ
梓(どこか空いてる教室で話すって言ってたから部活終わったら私も探しに行こう)ジャカジャカ
姫子「律ー帰ろう」ガチャ
梓「!」
律「(こいつまた…)バカまだ終わってn」
澪「律、個別練習終わったんなら帰ってもいいよ」
律「澪…?」
姫子「ごめんねー秋山さん。ほら律帰ろう」ニヤニヤ
69:
律「………まだ終わってないから。先帰れよ」
姫子「せっかく待ってたのにそんなこと言うんだ?」
唯「りっちゃんひど…むぐっ!?」
梓(少し黙ってください)
唯「むー!むー!」ジタバタ
律「だから待ってろなんて言ってないだろ」
澪「……………」
姫子「………お姫様はいいの?」
律「!(この女…!)」
梓(お姫様…?)
姫子「ね?律…帰ろう?」
律「(……またこうやって流されるのか…)ごめん、先帰る」
澪「…お疲れ」
梓「………お疲れ様です」
唯「むー!むー!(りっちゃん姫ちゃんばいばーい)」ジタバタ
71:
澪「…さ、私らも帰ろうか」
梓「………はい」
唯「むー!(わーい!ところでいつまでこのままなのかなぁ?)」ジタバタ
梓「あっごめんなさい」パッ
唯「ぶはー!もう!ひどいよあずにゃん!」
梓「すいません」
唯「罰として五分間ぎゅってさせろー!」
梓「澪先輩ごめんなさい、私も先に帰っていいですか?」
唯「あれ?無視?」
澪「ん?うんいいよ片付けやっておくから」
梓「すいません…明日は私がやりますから」
澪「いいよいいよ。お疲れ」
梓「はいお疲れ様です(ムギ先輩のところに急がなきゃ)」タッ
唯「最後まで無視された…」ズーン
72:
梓「ムギ先輩!」
紬「梓ちゃん…」
梓「あの人また部室に来ましたけど…どうでした?」
紬「……私のしたことは余計なお世話だったのかもしれないわ…」ズーン
梓「?…詳しく教えてもらえませんか?」
紬「えぇ…」
74:
紬「───というわけなの」
梓「確かにあの人の言ってる事でも筋は通りますね…(それにしても聞き出すために律先輩を好きなふりするとか…ムギ先輩こわ…)」
紬「やっぱり…」
梓「でも律先輩があの人を好きだとは思えないんですけど」
紬「みんなには内緒にしたいのに部室に来たり手繋いできたりするから怒ってたんじゃないかしら…?」
梓「んー…でも色々おかしいですよ。やっぱり律先輩か澪先輩のどちらかに話を聞くべきです」
紬「…でも余計なお世話じゃないかしら」
梓「何言ってるんですか。部室の空気がおかしいのは確かなんですからそれを直さずにほっとくことなんてできませんよ。これはけいおん部である私たちの問題でもあるんです!」フンス
梓「…だからそんなに落ち込まないでください。いつものおっとりとしてて時々変態なムギ先輩でいてください」
紬「梓ちゃん…」キラキラ
梓「こっ今度は私が澪先輩か律先輩に話聞きます!」カァ
紬「ふふ…じゃあお願いしようかしら?」ニコニコ
75:
梓「やっぱり澪先輩より律先輩に付き合ってるのかハッキリ聞いた方が話が進みそうですよね」
紬「そうね、でも話してくれるかしら?」
梓「いざとなったらムギ先輩見習ってあることないこと言って聞き出して見せますよ」
紬「あらあらうふふ」
梓「(なんで喜んでるんだろう…)膳は急げです!早メールしてどこかで落ち合います」
紬「でもまだ立花さんと一緒にいるんじゃない?」
梓「多少遅くなっても待ちます」めるめる
紬「…ねぇ私も行ってもいい?」
梓「えっでも…」
紬「梓ちゃんから元気もらっちゃったから私も協力したいの」ウフフ
梓「そそそうですか!ムギ先輩がいいなら構いませんにゃあ!」
紬「ふふ」ニコニコ
梓「(噛んじゃった…変な事言うんじゃなかった…)ファミレスでも行って待ってましょうか」
紬「私可愛い子とファミレス行くの夢だったの!」キラキラ
梓「…じゃあ行きましょうか(もう突っ込むのめんどくさい…)」
80:
ファミレス
律「おー」
梓「あっこんばんは」
紬「りっちゃんこんばんは」
律「あれ?ムギ一緒だったのか?」
紬「えぇ」うふふ
律「?なんか嬉しそうだな」
梓「気にしなくていいです」
律「そう?で、どしたん?」
梓「えーっとですね…単刀直入に聞くと立花さんと付き合ってるんですか?」
律「ななななに言ってんのかにゃ!?」
紬「あら、さっきの梓ちゃんみたい」ウフフフフフフ
梓「ちょっと!」カァァァ
紬「あ、ごめんなさい。しーっだったかしら?」ふふ
律「お前らこそ付き合ってんじゃね?」
82:
梓「少し黙っててください!」
紬「はいはい」ふふ
律(おかーさんみたいだ)
梓「…で、どうなんですか?付き合ってるんですか?」
律「…なんでいきなりそんなこと聞く?」
梓「部室の空気が明らかにおかしいの律先輩のせいですよね?」
律(やっぱり空気おかしかったか…)
梓「付き合ってるんですか?あの人のこと、好きなんですか?」
律「……………好きじゃないよ」
紬・梓「……………………」
梓「…好きじゃないのに付き合ってるんですか?」
律「………………」
紬「ごめんねりっちゃん。実はりっちゃんに聞く前に立花さんから聞いちゃったの」
83:
律「えっ…?」
紬「ごめんね?」
律「いや…うん…(あいつ…)」
律「!」ハッ
律「澪は?澪も知ってるのか!?」
紬「立花さんは言ってないって言ってたけど…本当のところは分からないわ」
律「…そっか(言ってない…よな…?でもムギに言ったってことは澪にも…?)」
梓「……澪先輩にバレたらまずいんですか?」
律「え…」
梓「あの人と付き合ってるんですよね?それなのに澪先輩にバレたくないってどういうことですか?」
紬「………」
律(なんだ?全部聞いたんじゃないのか?いまいち話がかみ合わないぞ…?)
85:
律「あの…あいつからはなんて聞いたんだ?」
紬「え?えーっと…りっちゃんは澪ちゃんのことが好きだったけど今は立花さんと付き合ってるって…」
律「…それだけ?」
紬「そうだけど…」
律(全部は説明してないのか…自分に都合の悪い事は言わなかったんだな)
律(…って好きじゃないのに付き合って色々しちゃいましたなんてのは私にとっても都合の悪い事じゃん…)ズーン
律(ムギ達には知られなくてよかった…のかな)
律(………友達と後輩にこんな情けない話できんしな…)
紬「……………もしかして他にも何かあるのかしら?」
律「えっ!?ナイデスヨ!?」
紬「………りっちゃん、全部言った方が楽になるわよ?」ニコッ
律(あばばばばばばばば)
梓(ムギ先輩こえええええええええええ!!!)
87:
律「───というわけです…」
梓「うわ…最悪…」
律「うっ!」グサッ
梓「てゆーかドン引きです…」
律「うぅっ…(あぁ…梓が心底軽蔑してるのが手に取るように分かる…)」
紬「……………」
律「ム…ムギ……さん…?」
紬「………最低ね…」
律「うぐぅっ!」ドーンッ!
88:
律「…」シクシク
紬「…ねぇりっちゃん。なんで最低って言ったか分かる?」
律「…澪が好きなのにヤっちゃったかr」
紬「それだけじゃないわ」
律「?」
紬「りっちゃん立花さんの気持ちなんか何にも考えてないでしょう?」
律「あいつの気持ち?」
紬「確かに立花さんのしてることはいいことじゃないわ」
紬「でもそれをさせてるのはりっちゃんでしょう?」
律「え…?」
紬「りっちゃんが好きだからしてるんでしょう?」
律「そんな好きだからって何してもいいのかよ…」
紬「よくないわ。だからりっちゃんが止めるべきだったのよ」
律「だってあいつが…」
紬「澪ちゃんに言われて困るようなことしたのはりっちゃんでしょう?」
91:
律「……………」
紬「あの人は自分に正直に動いただけだわ」
紬「澪ちゃんのこと考えるのもいいけどその前にりっちゃんに好意を寄せてくれた人とちゃんと向き合ってあげて?」
律「…うん。分かった」
紬「そう」ニコ
律「行ってくる…!」ダッ
梓「え、今?」
紬「いってらしゃーい」
梓「………なんであんな人庇うんですか」
紬「立花さん?」
梓「私は…律先輩も悪いと思うけどあの人のがよっぽど悪いと思います」
紬「そういう考え方もあるわね」
紬「でもりっちゃんは優しい人だもの」
紬「心のどこかで立花さんにも罪悪感を感じてたはず」
梓「そんなの分かんないじゃないですか」
93:
紬「分かるわ。だって現にりっちゃんは立花さんの元に向かったでしょう?」
梓「…あ」
紬「立花さんに対して何にも思ってなかったら行かなかったはずよ」
梓「…ムギ先輩ってすごいですね」
紬「そう?」
梓「私は…物事の表面しか受け取ってませんでした…」
紬「ふふっ梓ちゃんは素直なのね」にこにこ
梓「単純なだけです…」シューン
94:
紬「………本当はもう一つあるの」
梓「え?」
紬「立花さんを庇った理由」
梓「なんですか?」
紬「同じりっちゃんを好きな仲間としてちゃんと向き合ってあげてほしかったんだ」
梓「え………」
紬「ふふっりっちゃんにはしーっね?」
梓「……………」
梓「………はい」
95:
姫子「律っ」
律「…おー」
姫子「もー今すぐ会いたいだなんてどうしたの?」ニコニコ
律「………別れてくれ」
姫子「…そんな話するために呼んだんだ?」
律「…ごめん」
姫子「…お姫様はいいの?」
律「いい」
姫子「!…なにそれ…もしかしてお姫様に話したの?許してもらったんだ?」
律「違う」
姫子「じゃあなに!?」
律「澪には何も言ってない」
律「澪の前にお前とちゃんと向き合わなきゃと思って…」
姫子「え…」
律「って言っても友達に言われて気づいたんだけどな」タハハ
96:
姫子「……………」
律「ごめんな。私はお前とは付き合えない。他に好きな人がいるから」
律「ごめんな?いい加減な態度とってお前を傷つけて」
律「…ごめんな?好きになってくれたのに…好きになれなくて…」
姫子「……っ…」
律「泣くなよ…」ぎゅうっ…
姫子「…っ……ひっ…」
律「ごめん…」
律「ごめんな…」
97:
律「……………」ぽんぽん
姫子「……もう平気」スッ
律「そっか」
姫子「ごめんね…勝手な事ばっかりして」
律「いや…お互い様だしなっ」ハハッ
姫子「………あのね?お姫様に言っちゃったんだ」
律「え?」
姫子「律と付き合ってるって…」
律「……………そっか」
姫子「ごめん…なさい」
律「いや私の自業自得だからな。……私が何とかするよ」
姫子「……………」
98:
律「もう帰ろうか」
姫子「うん…」
律「じゃあ…」
姫子「あ、待って」
律「ん?」
姫子「さっき言ってた友達の受け売りって…まゆ…琴吹さんのこと?」
律「そうだよ」
姫子「…そっか」
律「うん?」
姫子「なんでもない。律!じゃあね!」たったったっ
律「あ…」
律「………さよなら」
99:
澪 自宅
澪「…」ペラッ
澪(…あ…この写真…)
澪(私恥ずかしいからって後ろの方にいたのに律が無理矢理前に連れてきて…)
澪(恥ずかしいなぁもう…私たち一番目立ってるじゃん…)
澪(………私なにやってんだろ…小学校の時の卒業アルバムなんか引っ張り出して…)
澪(…大丈夫)
澪(もうこの頃みたいに律がいなくても…)
澪(…人前で歌とか歌えるようになったし…律の他にも友達できたし……)
澪(うん、大丈夫)
澪「大丈夫…」
ブーッブーッ
澪「…」ビクッ
澪「あ…」
澪「……律」
101:
律「ほーい」
澪「………なんだよいきなり公園で待ってるって…」
律「いやーそれだけ言って切ったら来てくれるかなーって」
澪「なんだよそれ…」
律「だって来てくれる?って聞いてたら来なかっただろ?」
澪「……………」
律「図星ー」ニシシ
澪「うるさいっ…」
律「………この公園小学校のときよく来たな」
澪「……………」
律「澪が本ばっか読んで外でないから私が連れてきてあげてたんだよなー」
澪「…無理矢理だったくせに」
律「そうだっけ?」
澪「そうだよ」
102:
律「なぁ澪」
澪「…なに」
律「好きだ」
澪「…はぁっ!?」
律「小学生の時から私は澪を守りたいと思ってたんだ」
澪「何言ってんの…?なんでそんな嘘つくの…?」
律「嘘じゃないよ」
澪「嘘だよ!だって!だって…付き合ってるんでしょ…?あの人と」
律「…別れたよ」
澪「…別れ…た……?」
律「うん」
澪「だって…ついこの前…」
律「…澪。今から全部話すよ。嫌われるかもしれないけど…ちゃんと聞いてくれ」
澪「………わかった」
110:
私は澪に全てを話した
一つも嘘を付くことなく真実のみを
それがあいつと澪に対しての誠意だと思った
例え嫌われても
それでも私は全てを話した
113:
澪「……………」
律「………澪…」
澪「……最低」
律「………うっ」グサッ
澪「全部律が悪いんじゃないかっ…」
律「……はい…」
澪「律のせいで私嫌な思いいっぱいした」
律「ごめん…」
澪「バカ…」
律「………」
澪「バカ律…」グスッ
律「………澪…」
澪「律の…バカ…」グスグス…
律「ごめん…ごめんな…澪…」ぎゅうっ…
澪「……グスッ…」ぎゅっ
114:
律「………澪…好きだ」
澪「………」グスン
律「澪は私のこと…好き…?」
澪「………」
律「………」
澪「………………うん」
律「ほっ本当に?」
澪「…うん」
律「みぉ…」ぎゅううう
澪「…律」ぎゅっ
律「澪…」スッ
澪「やだ」サッ
律「………え?」
115:
澪「やだ」
律「え…澪私のこと好きなんじゃ…」
澪「…好き」かぁ
律「じゃあ…」
澪「やだ」
律「」
澪「やだ」
律「なっ…なんで?」
澪「その口であの人とキスしたんでしょ?」
律「………まぁ」
澪「やだ」
律「みおぉ?…」うるっ
澪「やだっ」プイッ
118:
律「……………」シューン
澪「律が悪いんだろ」
律「そうだけど…」イジイジ
澪「やだっ」
律「なんも言ってないじゃんかぁ!」
澪「やーだ」
律「くっ…」
澪「おしおきー」ベー
律「うぅっ…」しゅん
119:
「………」ズーン
澪「………」
律「……………」ズーーン
澪「……………」
律「…………………」ズーーーン
澪「えーいうっとおしい!」
律「……ごめん…」シューン
澪「………………」ちゅっ
律「……えっ…?」
澪「………ほっぺだけだからな」
律「澪…」
澪「口はまだおあずけ」
律「…うんっ!」キラキラ
澪(…犬みたい)ナデナデ
121:
次の日部室
律「とゆーわけでまぁ…色々あったけど仲直りできました」ニヘヘ
澪「ご心配おかけしました…」
紬「よかった…仲直りできて(律澪!)」にこっ
唯「ほえ?澪ちゃんとりっちゃんケンカしてたの?」
紬「唯ちゃん、あっちにケーキあるわよ?」
唯「わーい」たたっ
梓「………まぁ澪先輩が元気だしてもらえたならいいです」
澪「ありがとう」テレッ
律「なんだー?私はどうでもいいのか?」
梓「はい」
律「ばっさりだな!」ガーン
紬「もう梓ちゃんたら」ふふっ
澪「まぁ律は…しょうがないよな」
律「えー」
124:
紬「ふふっ(律澪!律澪!)」
梓(…ムギ先輩辛くないのかな)チラッ
紬(律澪ばんざーい!!)にっこにっこ
ガチャッ
姫子「こんにちはー」
律「」
澪「え…」
紬「なん…だと…」
梓(なにこのデジャブ)
唯「あ、姫ちゃんちーっす!」
127:
律「おおおおおまえっ!」
姫子「あ、ごめん律また今度ね」
律「へ?」
澪「え?」
梓(Why?)
姫子「琴吹さんちょっといい?」
紬「え?」
姫子「あたしと付き合ってくんない?」
紬「」
律・澪「えええええええ!?」
唯(?二人でどっか行くのかな)もっしゃもっしゃ
128:
梓「ちょっと何考えてるんですか!」ズイッ
姫子「え何あんた…琴吹さんと話してるんだけど」
梓「お付き合いできませんっ!」
姫子「いやいやあんたに言ってんじゃなくて…」
梓「うるさいです!っていうかなに考えてんですか!」
姫子「はぁ?」
梓「律先輩が好きだったんじゃないんですか!?」
姫子「うん昨日まではね」
紬・梓「」
律「ちょっとショックなのはなんでだろう…」
129:
澪「ふーん…ショックなんだ…?」
律「えっ!?(あ、やべ声に出てたのか)いやいや冗談ですよ!?」
澪「…しらないっ」プイッ
律「そんなぁ!澪しゃーん!」
姫子「あっはっは!律超ウケるー」ゲラゲラ
梓(本当にもう好きじゃないんだ…)
130:
姫子「で、返事は?」
紬「え…あっ…あの…」オロオロ
梓「NOです!」ズイッ
姫子「だからあんたに聞いてるんじゃ…」
梓「NOですっ!!!」
姫子「…」イラッ
紬「…」オロオロ
律「澪しゃーん!」
澪「…」ツーン
ワイワイガヤガヤ
唯「みんな仲良しだねー」もぐもぐ
おわり
134:
おつかれさん
138:
スペースよくておもしろかった!乙
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