ハルヒ「キョン、フードファイトって知ってる?」back

ハルヒ「キョン、フードファイトって知ってる?」


続き・詳細・画像をみる

1:
キョン「知らんな。」
ハルヒ「ルールは簡単よ。同じ食べ物を時間内にどれだけ食べられるか競うのよ」
キョン「へぇ…(聞いちゃいねえ)」
ハルヒ「応募しておいたからね」
キョン「は?」
4:
キョン「ちょっと待ってもらおうか。俺がいつどこで大食い自慢した事がある」
ハルヒ「いけるわよ大丈夫!あなたの胃袋は宇宙よ!」
キョン「宇宙だと?お前は宇宙をナメているだろ。宇宙に謝れ」
ハルヒ「ごめんなさい。じゃあ試合は明後日の日曜日だから」
キョン「おい」
ハルヒ「詳細は明日伝えるわ!じゃあ今日は解散ね!」
バタン
キョン「…」
古泉「…まあ、頑張ってくださいね」
5:
キョン「なんだこれ、なんだこれ」
古泉「フードファイトですか…聞いたことはありますね」
キョン「マジか」
キョン「それって賞金とか…あるのか?」
古泉「明後日勝てば1000円ですね」
キョン「今から断ってくる」
古泉「連勝するごとに賞金が10倍になるらしいですよ」
キョン「俺はその1000円を手にすることもできんだろうな。0に何掛けても0だよ」
古泉「まあまあ。涼宮さんの命令ですから。とりあえず行くだけ行ってみましょう」
キョン「お前なあ…(まあどうせ負けるのは分かってるし)」
6:
下校中
キョン「なんなんだよハルヒ…お前が出ればいいんだろうが」
???「あの…」
キョン「え?はい?」
???「えーと?キョン?さんですよね?」
キョン「はい!?あの、どちら様で?」
憂「あの、平沢憂といいます。」
キョン「…はい」
憂「日曜日のファイト、楽しみにしてます。」
キョン「…はい……へ?」
憂「」ペコリ、タッタッタッタッタ
キョン「あの子が…対戦者?」
キョン「あれ?勝てんじゃね?」
8:
翌日
ハルヒ「キョン!何弁当なんか食べてるのよ!」
キョン「腹が減ったら腹を満たすために食物を胃袋に放り込むのは人間の本能であって…」
キョン「っておい!返せおい!」
ハルヒ「あんたそれでも勝つ気あるの?」
キョン「あるって言ったら大嘘になるな…いってぇ!」
ハルヒ「あーもう本当ダメダメねあんた!」
ハルヒ「はいこれ!ファイト場の場所よ!時間は午後9時よ!それまで何も食べない事!」
キョン「ちょっと…弁当返せ!」
ハルヒ「うんなかなかおいしいわね。」
キョン「…(全部食いやがった)」
9:
ファイト当日(午後8時半)
キョン「…(あ?腹減った)」
キョン「って俺は何を律儀にあいつの約束なんぞを守っているんだ…」
キョン「ここ…だよな?」
キョン「ただのマンション…いやアパート…いやボロアパートだよな」
キョン「えーと、このエレベータか」
キョン「ていうかあいつら本当に来るのか?3、4、2、5の順番で押せば…」
ガタッ
キョン「うおっマジで地下に行きやがった…」
11:
キョン「…(まるで洞窟なんだが)」
謎の男「お待ちしておりました。キョン様」
キョン「うおっ」
謎の男「どうぞこちらへ」



キョン「…(やけに歩くし、だいぶ気まずい)」
謎の男「今日のメニューはチャーハンになっております」
キョン「…(もう食えればなんでもいいよ…)」
謎の男「…こちらの扉の奥となっております」
ガチャッ
キョン「…うわぁ」
キョン「…(すげぇ人…)」
12:
憂「キョンさん」
キョン「!うあぁ…今日はよろしく、な(何を言っているだ俺)」
憂「…」スタ
キョン「…(なにこれ?真剣モード炸裂じゃん…ってうおぃ!!)」
キョン「…(な、なんて上手そうなチャーハンだ…)」
キョン「(これ軽く3杯はいけるな。うん。3杯も食えんだろこの子には)」
憂「後、一勝…」
キョン「?」
憂「それで…お姉ちゃんは…」
キョン「…(ちょっとベタすぎやしないか?てか何連勝してんのこの子)」
13:
司会「制限時間は1時間。それでは始め!」
ビー
キョン「」パク
キョン「あ、やべ。まじうめえ」
キョン「(なんだこれ。こんなチャーハン初めてだ…)」
憂「もう一杯」
キョン「!!」
キョン「も、もう食べたのか?」
14:
キョン「(ちょっと俺も急ぐか?)」
キョン「もう一杯(こ、これでいいんだよね?)」
憂「や、やるわねえ」
キョン「こちとら丸一日何も食っていないもんでね。ハハ」
憂「私は1週間」
キョン「はぇ!?」
憂「お姉ちゃん…待ってて」
キョン「…(なんか申し訳ないな…)」
15:
キョン「(しかし、マジでうまい。箸が止まらん)」
キョン「(あ、れんげか)」
憂「もう一杯」
キョン「もう一杯」
憂「!(ただ者じゃない…)」
キョン「(やべえなにこれ麻薬?)」
16:
憂「うあああああああ!」
キョン「ビクッ!え?」
キョン「(う、旨すぎたから?)」
憂「絶対に、絶対に負けられないの!!」
キョン「(そっちかよ…)」
キョン「(まじうめえ)」
18:
憂「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
キョン「(言えばお持ち帰りできるかな?)」
憂「もう一杯!!」
キョン「もう一杯」
キョン「(どんだけパラパラなんだよ…是非コツを聞いて帰ろう)」
憂「もう…一杯」
キョン「もう一杯」
キョン「(さすがにちょっと飽きてきたな…)」
憂「もう…一杯…」
キョン「もう一杯」
キョン「もう一杯」
憂「もう一杯…」
キョン「もう一杯」
キョン「もう一杯」
23:
ビーーー!
司会「タイムアップです!」
キョン「ふう…(もう終わりか)」
キョン「俺どんだけ食っ…へええ!?」
KYON:18 UI:7
キョン「じゅ、18ですとおおお!?」
キョン「…(どうした俺?まさか俺大食いの才能あったの?)」
キョン「(こ、これは大発見だった…意外だな…上手い飯も食えて、お金もGET出来るのか…)」
憂「あなた…」
キョン「お、おい…大丈夫か?無理しすぎだぞ…」
憂「な…何者?」
キョン「え?」
キョン「俺の胃袋は、宇宙だ(何言ってんだ俺)」
憂「…おねーちゃん。私、宇宙に…いるよ」
キョン「(なんだこいつ)」
24:
司会「キョン様」
キョン「は…はい?」
司会「このまま賞金をお持ち帰りしてもかまいません」
司会「それとも、来週もまた挑戦しますか?」
キョン「え、ええと…」
キョン「(まあ仮に負けたとしても1000円だしな)」
キョン「(それに何故かは知らんが、負ける気がしない…)」
キョン「挑戦します。はい」
おーーーーーーー!!
キョン「…(なんか…悪くないかも…)」
25:
翌日
ハルヒ「キョン!あんたすごいじゃなーーーい!!」
キョン「お、ああ。まぁな」
キョン「って、お前ら見てたのか?」
ハルヒ「当たり前じゃないの!まさか勝っちゃうとはね?」
古泉「来週も挑戦するのですか?」
キョン「お前も見てたのか?」
古泉「あなた以外のSOS団員全員で見てましたよ」
キョン「え…朝比奈さんも?」
みくる「ひゃぁ!」
キョン「…(なんか俺ヒかれてる?)」
キョン「長門もか」
長門「18杯。異常」
キョン「(ですよね)」
30:
下校途中
キョン「いやーなんか知らんがいい気分だ」
キョン「(次は何時間絶食しようか…)」
???「あの、キョンさんですよね?」
キョン「へ?(またこのパターン)」
大石「次回あなたにチャレンジさせてもらいます、大石秀一郎と申します」
キョン「はぁ(テニスラケット…かな?テニス部か)」
キョン「へぇ、高校どこなの?」
大石「あ、僕は中学生です。来年高校生になります」
キョン「な、なんですとおおお?(俺よりでけえじゃねえか)」
31:
大会当日
キョン「3、4、5、2」
ウイーーーン
キョン「あ、ちょっと…上行っちゃった」
キョン「3,4,2,5か…」
キョン「(アパート住民の視線が痛い…)」



謎の男「では、こちらです…」
キョン「ありがとうございます(こっちはチャンピオンの方か)」
34:
大石「どうもキョンさん」スッ
キョン「あ、おぉ…よろしくな」スッ
キョン「(握手か…握力強いなおい…鍛えてるな…)」
司会「今日のメニューは…ゆでたまごです!」
キョン「げ…(健康に悪そう)」
大石「よーし!頑張るぞ!」
キョン「(熱血だな…)」
37:
司会「制限時間は1時間!では開始!」
ビーーー!
キョン「むっ熱い!熱いよこれ!」
大石「くっ!なんの!…やっ!熱い!」
キョン「ちょ…むけねえ!熱い!」
大石「はぁはぁ…はふっはふっほぉあ!あちゅ…熱い…もう一個!!」
キョン「な…!(ちょっと殻ついてるけど…)
キョン「いったれーーーー!!はふっほぅお!!熱い!!」
キョン「もう一個!!」
大石「熱戦だ!!」
キョン「(うるせえ!)あ、あつ、はぅあ!!」
39:
キョン「…ひ…ああ…ひあああああ!あついあついあつい!」
キョン「(食うのより剥くのがきついぜ!)」
大石「……ない」
キョン「…?」
大石「俺は、地味なんかじゃない…」
大石「俺は、地味なんかじゃない…」
大石「俺は、地味なんかじゃない…」
キョン「(やべえぞこいつ)」
大石「俺は今日から、大食いキャラだ!」
キョン「(なんかこいつには負けたくない…)あっあつい!」
40:
KYON:16 OISHI:18 
残り時間 34:15
キョン「ひやあああああ!指あっつい!!」
大石「ほぅほぅほぅふーーー!くちゅのなふぁふぁすふぉい!(口の中が凄い)」
キョン「あああああああもう!手袋とかねええのかよおおおおお!」
スッ
キョン「へ?」
司会「お使いください」
キョン「(あんのかよおおおおおお)」
42:
司会「熱は通さない素材となっております。衛生面もばっちりです」
キョン「あ、ありがとうございます!(何故最初からださないのかいぃ!?)」
大石「ええ!ちょっと!僕にも頂戴よ!!」
司会「すいません…あとはこれしか残っていません…」
大石「あの小学校の給食の配膳でするビニール製の薄いあのチャチイ手袋おおおおおおおお!!」
キョン「(この勝負…勝てる!!)」
45:
司会「タイムアップです!!」
KYON:93 OOISHI:91
キョン「…(地味に危なかった…)」
キョン「(こいつの気合、はんぱねえ!)」
大石「やっぱ…僕は地味キャラなのだろうか…」
キョン「そ、そんなことねえぜ!」
大石「!」
キョン「両手を見てみろ!」
大石「……やけどで真っ赤だ。怖いぐらい真っ赤だ…」
キョン「そ、そういう事だ!」
大石「……はい!ありがとう!キョンさん!」スッ
キョン「あぁ!頑張れよ!(握手は無理だ。その手気持ち悪っ)」
キョン「あ、ついでだけど。俺の胃袋は宇宙だ」
46:
翌日
ハルヒ「ハハハハハハッハハッハハハハw」
キョン「何がそんなにおかしいんだ!」
古泉「プフッいやあ…昨日の試合は何とも…ブハァ!」
みくる「やけど…しま…プッ…せんでしか?」
長門「…」プルプル
キョン「心に火傷を負った気がする」
48:
下校途中
キョン「長門までに笑われるとは…」
キョン「いつもならここらへんに次の挑戦者が…いるね」
???「どうも、キョンさん。」
キョン「お名前を」
月「夜神月と申します。夜に神様の神、ライトは月曜日の月です。珍しいでしょ?」
キョン「はぁ…(いかにも好青年って感じだな。無条件では好きになれない)」
月「日曜日、楽しみにしてます」
キョン「あぁ。よろしくな」
月「僕は、神になる」ボソッ
キョン「へ?(行っちまった)」
51:
キョン「うあああああああああああああああ!!!」
月「フフ…さあ始めようではないか」
キョン「な、なんだこの…化け物…!!!」
ザワザワ(どうしたんだあいつ?)(狂ったか?)
リューク「ん?俺が見えんのか?月。もしかして…」
月「始めよう」
53:
司会「今日のメニューは餃子です。一皿5つとなっております」
司会「制限時間は1時間。では始め!」
ブーーーー!
月「ふふふ。では頂こう」
月「僕は、フードファイト界の神になる男だ…!」
月「こんな化け物を見てしまった人間が、大食いなど出来るか…!フフフ」
リューク「お前、悪いな」
月「なんとでも言え…フフフ…パク…旨い…」
50:
大会当日
キョン「(今回は3日絶食したぜ…)」
キョン「今にも死にそうだ」
謎の男「では、どうぞ…」
キョン「ありがとう(偉そうだな俺)」



キョン「今日はよろしくな」スッ
月「あぁ」スッ
キョン「!!!!!!!!」
54:
キョン「…(なんだこれは…!し、死神?だよなこれ?)」
キョン「(こ、こんなことがあっていいのか?この世の中に)」
キョン「(やべえ、立てねえ…腰が砕けちまった…)」
キョン「(おい待てここは地球だよな?地球には死神なんていないはずだ)」
キョン「(地球に死神なんてファンタジーな奴、いるわけねえ!!!)」
キョン「え?」
55:
スタッ
月「旨い…もう一皿…!!!!」
キョン「うん、旨い」
月「なっなに!お前、何を平気に餃子食ってんだ!状況分かってんのか!」
キョン「あぁ、良く考えたらそこまで凄い事じゃねえわ」
キョン「俺、宇宙人と未来人と超能力者の連れがいるんでね」
キョン「(しかし旨いな)」
月「な、なにをいっているんだ…こいつ…はやくなんとかしないと…」
キョン「もう一皿?」
58:
月「も、もう一皿」
月「(な、なめるなよ!実力で勝って見せるさ!!)」
キョン「うわ、マジうめえわ。チャーハン超えた」
キョン「もう一皿?」
キョン「いい具合にパリパリだ。パリコレ?ん?旨い」
キョン「もう一皿?」
月「も、もう一皿」
キョン「肉汁はんぱねえな。香川県の水不足もこれで解決できそうだな。」
キョン「もう一皿」
キョン「もう一皿」
キョン「もう一皿」
キョン「もう一皿」
キョン「もう一皿」
60:
司会「ターイムアーップ!!!」
KYON:134 YAGAMI:22
キョン「ゲフゥ(流石に食いすぎた…)」
月「ぐぉ…おうぅ…うあぅ…」
キョン「(こいつ弱すぎだろ…死神ありきかよ…)」
月「オエエエエエエエエエエ」
キョン「うああああ!(吐くなよ!!)」
月「はは…君の勝ちだよ…」スッ
キョン「!(そんなゲロまみれの手で握手できねえよ!大石ほどじゃねえけど)」
61:
翌日
長門「…」
キョン「ん?どうした長門」
長門「あの状況で平常心でいられた。何故」
キョン「あんなのに驚いてたら長門とは付き合えないよ」
長門「そう…」
キョン「…(ちょっと落ち込んだ?まさかな)」
ハルヒ「キョン…あんたちょっとヤバイわよ?」
キョン「ん?」
ハルヒ「昨日どんだけ食ってんのよ。100皿越えでしょ?」
キョン「え?そうだっけ?(ゲロで全然覚えてないわ)」
ハルヒ「まあいいわ!どんどん面白くなってきたわ!この調子で頑張りなさい!」
古泉「賞金も次勝てば100万になります!」
キョン「100万ね…ってひゃ、百万!??」
63:
下校途中
???「君だね!キョン君とやらは!」
キョン「早い早い!一応名前を聞いておこう!」
保坂「保坂と言う。次の日曜日よろしく頼む」
キョン「はいはい(なんかノリがしんどい奴ばっかだな。)」
キョン「(それに何故かは知らんが古泉と同じオーラが感じ取れる…)」
保坂「どうしたその顔は?ハハ、問題ない!次負けるのは君だ。決まっている」
キョン「はいはいそうかい」
保坂「愛の絆は君の食欲をも上回るだろう」
キョン「…(もうめんどくせえ…)」
65:
大会当日
キョン「3,4,5,2…と」
ウイーーーン
キョン「って!上がっちゃったじゃねえか…また間違えた…」
ピンポーン『2階です』
キョン「…」
保坂「…」
キョン「なんでお前…」
保坂「3,4,5,2で合ってるよな?」
キョン「…一緒に行くか」
67:
ワーーワーーー!!!!
キョン「(なんかだんだん盛り上がりが凄くなってないか?)」
保坂「ほほう…すばらしい舞台だ…」
キョン「…」
保坂「3000人はかたいな」
キョン「そんないねーよ」
保坂「春香…見ててくれよ…」
キョン「うわぁ…きもちわるい」
68:
司会「今日のメニューはカレーライスです!」
保坂「素晴らしいではないか。」
キョン「5日前カレーだったなぁ」
司会「制限時間は1時間!では始め!」
ブーーーーー
キョン「いやぁ相変わらずうめえな。辛さも丁度いい」
保坂「もう一杯」
キョン「お…さすが愛の絆強しですなぁ…」
保坂「春香…見ててくれ…」
キョン「もう一杯」
69:
キョン「もう一杯」
保坂「もう一杯」
キョン「もう一杯」
保坂「もう一杯」
キョン「もう一杯」
保坂「もう一杯」
キョン「もう一杯」
保坂「もう一杯」



キョン「(なんか珍しく勝負っぽい雰囲気だな…)」
70:
保坂「(うっ)」
保坂「(だ…だいぶ苦しい…)」
保坂「(お、俺は負けてしまうのか…)」
保坂「(ありえない!俺はこのフードファイトで春香との結婚資金を貯めて…)」
保坂「(そして幸せな家庭を築く!そうだろ!保坂!)」
キョン「なんだあいつ…カレーなんか睨んで…パク…あぁもう!うめえよ!」
保坂「(く、くそっ!苦しい!た、助けて!)」
??「早く食えバカやろう」
71:
保坂「!!!!」
夏奈「早く食べて?」
千秋「そうだバカやろう!」
春香「あなた…頑張って!」
保坂「あ…あ…」ガタッ
キョン「(客席の強面の兄ちゃん達を見て、どうしたんだ?)」
73:
保坂「うおおおおおおおおおおおおおお」
キョン「…(!なんだ?)」
保坂「もう一杯!!」
キョン「も、もう一杯」



司会「残り10分です」
KYON:23 HOSAKA:22
キョン「(こいつ意外にやるな…)」
保坂「(俺は負けねえ!!)」
キョン「(てか汗すげえなコイツ…)」
74:



保坂「おっ今日の晩御飯はカレーかい?」
春香「そうよ?でもちょっと分量間違えちゃって…」
保坂「どうした?」
春香「100人前作っちゃったのよ?」
保坂「ハッハッハッハ!そんなの春香の作ったカレーなら足らないぐらいだよ!」
春香「まっあなたったら…」ポッ



保坂「春香のカレー…おいしいよ」
保坂「100人前?そんなの食べれるよ?」
キョン「(なんだこいつ…ガチ狂ってんな…)もう一杯」
保坂「おかわりだ…春香」
75:
ビーーーーー!
司会「タイムアップです」
キョン「ふぅ…(こいつの追い上げ、凄かったぜ)」
保坂「……」
キョン「だがな…」
KYON:30 HOSAKA:29
キョン「旨かったぜ…春香」
76:
翌日
長門「ちょっと来て」
キョン「ん?どうした長門」
長門「やっぱり」
キョン「?」
長門「あなたの胃袋は、常人のものとは大分違う」
キョン「そ、そうなのか?」
長門「胃液の分泌量が異常。また体積も常人の3倍」
キョン「ええ!?(俺の体大丈夫か?)」
キョン「これって…ハルヒの仕業?」
長門「分からない」
キョン「そ、そうか…(分からないことなんてあるのか?)」
79:
大会当日
謎の男「あの…」
キョン「え?あ、はい?」
謎の男「お気をつけて」
キョン「…」
ワーーワーーーー
キョン「…もうここに来るのも最後か(賞金は一千万で打ち切りだったとは)」
キョン「(しかし、いつもなら下校途中に挑戦者に会っているんだが…)」
ガタンッ
キョン「お…君が挑戦者かい?」
???「…あぁ」
キョン「…(なんだこいつ…マスクにサングラス?)」
???「俺だよ…俺…」(ちらっとサングラスを外す)
キョン「え…(なんで…)」
82:
ビーーーーー
司会「タイムアップです!」
KYON:28 SUGITA:29
???「ふぅ…俺、強いなあ。流石だ」
キョン「わ、分からない。どういう事だ?これは」
???「長門の家にいけ」
キョン「へ?」
???「いますぐ、だぞ。じゃあな…ゲフッ」
キョン「どういう事だ…」
89:
コンコン
ガチャッ
長門「…入って」
キョン「…あぁ(説明してくれ、長門)」
キョン「って…朝比奈さんも?」
みくる「あ、どうも…」
キョン「古泉は?」
長門「いない。彼は無関係」
キョン「まあいい。事情を説明してくれ…」
93:
長門「あなたの胃袋の異変。原因は涼宮ハルヒ」
キョン「!…やっぱそうだったのか…」
キョン「でも何故言わなかったんだ!分かってたんだろ?」
長門「この異変を直すには、あなたは今日負ける必要があった」
キョン「…!」
長門「明日、涼宮ハルヒとあなたが顔を合わせた瞬間、あなたの胃袋は従来のものへと修復される見込み」
キョン「…」
キョン「行かなきゃ駄目…だよな」
長門「そう…今あなたに勝てるのは」
長門「…あなただけ」
96:
みくる「…は!さぁ行きましょう!」
キョン「でも…おれはさっき食ったばかりですよ!?」
キョン「それに…登録とか色々…」
みくる「登録は大丈夫!い、一週間前にしておきました!」
みくる「登録名は杉田!」
キョン「……(やるしかねえのか…)」
みくる「このままだとキョン君、ロクな人生送れないです!!」
キョン「た、確かに」
みくる「じゃ、じゃあ目をつぶってください!!!」
98:
キョン「…っは!!」
キョン「ここはボロアパートの前…か」
みくる「はいこれ」
キョン「マスク…サングラス…あぁ(そういえばしてたな…)」
キョン「でもなんで、こんなのしなければ…」
みくる「!え、だって!キョン君が二人いたら涼宮さんも混乱しますよ!!」
キョン「そ、そりゃそうか」
みくる「だから変装してください!」
キョン「…(俺は俺に勝てるのか?)」
99:
あ、てか皆分かるよね?
キョンがキョンと戦う時間に戻ったって事
101:
謎の男「挑戦者…の方ですよね?」
キョン「え!あ、杉田と申します」
謎の男「…まあ深くは問いません」
キョン「(空気の読める謎の人で良かった。謎だけど)」
謎の男「ではどうぞ。」
ワーーワーーーー
キョン「(何時間前の事だが、やっぱすごい盛り上がってるな)」
キョン「(頼むぞ…俺の胃袋…消化しててくれよな!)」
前キョン「お…君が挑戦者かい?」
キョン「(うわ…俺こんなニヤケ顔だったんか…自惚れてるな)」
キョン「…あぁ(不思議そうな顔してるな…ここらでいっちょかますか)」
キョン「俺だよ…俺…」
前キョン「え…」
キョン「(すげー顔だ。顔芸人になれるかも)」
102:
前キョン「え、なんで俺…ええ!!」
キョン「ちょっと黙ってろ(ハルヒにばれる)」
前キョン「あ…おう…」
キョン「…(通じたのか?ならさすが俺だな)」
キョン「本当に勝てるのかな…」
103:
司会「今日のメニューは味噌ラーメンです」
司会「制限時間は1時間!では始め」
ビーーーーー
キョン「頂くか…!」
キョン「…(おいおい…なんだこれは…)」
前キョン「ガフッグフッペチャクチャ…グチャ」
キョン「…(俺いつもあんな風に食ってたのか?まるでブタじゃねえか!)」
キョン「(き、きたねえ。人間とは思えねえ!確かにこれじゃあロクな人生送れないわ…)」
105:
・・・
長門「今のあなたは、普通の人間ではない」
キョン「分かってる。胃がすげえんだろ…?」
長門「それもある。ただあなたはもう普通の人間じゃない」
キョン「(宇宙人に言われたくないぜ)」
みくる「キョン君…端から見てると…もう怖いってもんじゃないよ…」
キョン「え…」
長門「今のあなたは獣当然。食う機械」
キョン「え…」
長門「私という固体も、元のあなたに戻って欲しいと願っている」
カブリ
キョン「(長門に噛まれた…)」
長門「もう大丈夫。あなたが飲食時に醜態を晒すことはもうない。精神を正常化」
キョン「え、それじゃあ勝てないんじゃ…」
長門「胃腸の改変は行っていない。後はあなたの気持ち次第」
106:
キョン「気持ち次第…か…」
前キョン「グピィ!ハフッハフッヒフッ!も、もう一杯!」
キョン「…(あんなのに、なってたまるか!!)」
キョン「もう一杯!」
前キョン「さすが、俺だぜ…やるね」
キョン「あぁ、俺だからな(自分で言ってて、混乱してきた)」
107:
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」
キョン「もう一杯」
前キョン「もう一杯!」



109:
キョン「もう一杯!」
前キョン「もう一杯!」
ビーーーーー!!
司会「タイムアップです」
KYON:29 SUGITA:29
前キョン「ふっ同点か…再試合という事だな…」
キョン「ふっそれはどうかな」
前キョン「な、なに…?」
111:
キョン「ここ…ほっぺた。」
前キョン「ほっぺた?ゴミでもついているの…か…ああああああ…」
キョン「(汚ねえ食い方してるからだ。ナルトがくっついてんだよ)」
キョン「こいつは28杯目を全部食べた事になっていない。そうだな?」
司会「え!…あ、はい!キョン様の29杯目のカウントは無効となります!」
ピッ
KYON:28 SUGITA:29
112:
KYON:28 SUGITA:29
キョン「ふぅ…俺、強いなあ。流石だ(この場合の『俺』は、俺とお前を指す)」
前キョン「わ、分からない。どういう事だ?これは」
キョン「長門の家にいけ」
前キョン「へ?」
キョン「いますぐ、だぞ。じゃあな…ゲフッ」
前キョン「どういう事だ…」



みくる「す、すごいですキョン君!!食べ方も綺麗…でし…」
キョン「すいません朝比奈さん!トイレどこ!」
みくる「あ!奥!奥よ!」
キョン「ありがとう!」ダダダダ
114:
翌日
キョン「はぁ…(人生分のゲロを吐いた気がする)」
ハルヒ「あ!キョン!おっはよう!!!」
キョン「あぁ…」
ハルヒ「昨日負けちゃったわねえ…」
キョン「あぁ…」
ハルヒ「正直キョンが世界一の大食いチャンピオンになったら面白いなぁ、って思ってたのよ」
キョン「…(てめえ)」
ハルヒ「でも違ったわ…」
キョン「え?」
ハルヒ「やっぱ、いつも通りのキョンの方が良い!」
終わり
115:

116:

おやすみなさい
11

続き・詳細・画像をみる


【サッカー】次期日本代表監督候補にメキシコ人のアギーレ('02、'10W杯16強)、スペイン人のV・フェルナンデス(トヨタ杯V)とエメリ(EL優勝)

バカを猫に言い換えると和む

【画像あり】妹とシロクマの赤ちゃんを見に行ってきた

【サッカー】コロンビア、日本戦に43歳GK起用か

【胸糞注意】 登場人物全員クズ。自転車トラブルを撮影した一部始終

自閉症の甥が今日もバカ騒ぎしてて寝られない

近所に住んでる野良猫がホーミング頭突きをしてくる

女性が選ぶ好きな女子アナランキングの1位は水卜ちゃんに決定wwwww

【画像】ブラジルに可愛い日本サポがいる件

ためになる雑学教えて

韓国兵が銃乱射し5人死亡 南北境界線付近 兵士は銃を持ったまま逃走中

【鎧武】第34話 オーバーロードによる全人類への宣戦布告!!これで白黒関係がはっきりとしてきたな…

back 過去ログ 削除依頼&連絡先